JPH0792836A - 画像形成装置及び定着装置の加熱ローラ製造方法 - Google Patents

画像形成装置及び定着装置の加熱ローラ製造方法

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JPH0792836A
JPH0792836A JP23498393A JP23498393A JPH0792836A JP H0792836 A JPH0792836 A JP H0792836A JP 23498393 A JP23498393 A JP 23498393A JP 23498393 A JP23498393 A JP 23498393A JP H0792836 A JPH0792836 A JP H0792836A
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JP
Japan
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heating roller
metal cylinder
adhesive
heat
roller
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JP23498393A
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English (en)
Inventor
Koji Kagaya
康治 加賀屋
Takayuki Ozawa
孝幸 小沢
Masao Hayashi
政夫 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】定着装置の加熱ローラ自体の長寿命化と、剥離
爪やサーミスタ、サーモスタット等の他部材との接触に
よる加熱ローラの表面削れを極力防止し、長期に亘って
良好な画像を得ることができるようにした画像形成装置
を提供する。 【構成】定着装置35の加熱ローラ51から用紙Pを剥
離する剥離部材60を、前記加熱ローラ51に当接して
いるサーミスタ72、サーモスタット73等の他部材と
は、前記加熱ローラ51の周方向に対してほぼ同位置に
ならないように長さ方向に位相をずらして配置したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、静電複写機、
レーザプリンタ、電子写真式ファクシミリ等電子写真方
式の画像形成装置に係わり、詳しくは、粉体像を転写部
材に溶着するための加熱ローラと、この加熱ローラに対
して前記転写部材を押圧するための加圧ローラとを具備
した定着装置を適用してなる画像形成装置及び定着装置
の加熱ローラ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の画像形成装置にお
いて、小型の構成でありながら安定した定着が可能であ
るといった特長を有するところから、加熱ローラ型定着
装置が広く適用されている。
【0003】この加熱ローラ型定着装置は、加熱ローラ
(ヒューザローラ)と、この加熱ローラに圧接する加圧
ローラ(プレスローラ)とを備え、これらローラ間に用
紙等の転写部材を通すことにより、転写部材上の粉体像
(トナー像)を加熱溶融定着するようになっている。
【0004】また、前記加熱ローラとしては、内部に熱
源としての加熱ランプが収容可能で、かつ、ローラ表面
は粉体像(トナー像)に対して剥離性の良い部材をコー
ティングしたものとなっている。
【0005】図10は、この従来の加熱ローラの製法を
概略に示すもので、まず、(イ)で示すように、例え
ば、直径24mm,肉厚1mmのアルミニウム等の金属
円筒aの外表面上に、PFA,PTFE等のテフロン粉
末bを均一にふりかけ、(ロ)で示すように、高温炉中
でテフロン粉末bを焼結する。そして、(ハ)で示すよ
うな金属円筒aの表面に膜厚が約20μmのテフロン層
b′を形成した加熱ローラcを得るものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このテフロ
ンコーティングタイプ(テフロン焼結タイプ)の加熱ロ
ーラcは、もともとテフロン粉末bを熱で固めたもので
あるので、表面の平滑度がRzで約3μm程度と粗く、
また、焼結後のテフロン層b′の硬度も軟らかい(テフ
ロン膜厚の硬度の測定法は一般的に鉛筆硬度方式JIS
−K5400が使用されるが、テフロン焼結の場合の鉛
筆硬度はH〜Fである)。
【0007】一方、加熱ローラには、加熱ローラから転
写部材を剥離する剥離部材としての剥離爪、及び、サー
ミスタ、サーモスタット等の他部材が当接している。こ
れらの接触により表面が削られて加熱ローラにトナーが
付着し、それが画像面上に転写されて画像不良が発生す
るといった問題がある。
【0008】そして、この加熱ローラcを使用する定着
装置では、加熱ローラcの寿命は、6万枚〜8万枚が限
度であった。本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、定着装置の加熱ローラ自
体の長寿命化と、剥離爪やサーミスタ、サーモスタット
等の他部材との接触による加熱ローラの表面削れを極力
防止し、長期に亘って良好な画像を得ることができるよ
うにした画像形成装置及び定着装置の加熱ローラ製造方
法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための第1の手段として、金属円筒にテフロンチュ
ーブを被せてなり、粉体像を転写部材に溶着するための
加熱ローラと、この加熱ローラに対して前記転写部材を
押圧するための加圧ローラと、前記加熱ローラに当接し
て設けられ該加熱ローラから前記転写部材を剥離する剥
離部材とを具備した定着装置を適用してなる画像形成装
置において、前記剥離部材を、前記加熱ローラに当接し
ている他部材とは前記加熱ローラの周方向に対してほぼ
同位置にならないように長さ方向に位相をずらして配置
したことを特徴としたものである。
【0010】また、第2の手段として、加熱ローラと、
この加熱ローラに対して前記転写部材を押圧するための
加圧ローラとを具備した定着装置を適用してなる画像形
成装置において、前記加熱ローラが、金属円筒と、この
金属円筒の外周面に形成された接着剤層と、この接着剤
層上に形成された熱収縮性のテフロンチューブからなる
外層とを具備してなることを特徴としたものである。
【0011】また、第3の手段として、加熱ローラと、
この加熱ローラに対して前記転写部材を押圧するための
加圧ローラとを具備した定着装置の加熱ローラ製造方法
において、芯材である金属円筒の外周に接着剤を塗布す
る接着剤塗布工程と、金属円筒に塗布した接着剤を熱処
理する熱処理工程と、金属円筒に熱収縮性のテフロンチ
ューブを被せるテフロンチューブ被せ工程と、金属円筒
に被せられたテフロンチューブを加熱して熱収縮させる
と共に前記接着剤を溶融させる焼成工程とを具備してな
ることを特徴としたものである。
【0012】また、第4の手段として、加熱ローラと、
この加熱ローラに対して前記転写部材を押圧するための
加圧ローラとを具備した定着装置の加熱ローラ製造方法
において、芯材である金属円筒の外周に接着剤を塗布す
る接着剤塗布工程と、金属円筒に塗布した接着剤を熱処
理する熱処理工程と、金属円筒に熱収縮性のテフロンチ
ューブを被せるテフロンチューブ被せ工程と、金属円筒
に被せられたテフロンチューブを加熱して熱収縮させる
と共に前記接着剤を溶融させる焼成工程とを具備し、接
着剤の熱処理温度をテフロンチューブの焼成時の温度に
合わせたほぼ同一温度としたことを特徴としたものであ
る。
【0013】
【作用】上記の第1の手段によれば、定着装置の加熱ロ
ーラとして、金属円筒にテフロンチューブを被せてなる
加熱ローラを使用するため、加熱ローラ自体の長寿命化
が可能となり、しかも、剥離部材を、前記加熱ローラに
当接している他部材とは加熱ローラの周方向に対してほ
ぼ同位置にならないように長さ方向に位相をずらして配
置したから、剥離爪やサーミスタ、サーモスタット等の
他部材との接触による加熱ローラの表面削れを極力防止
し、長期に亘って良好な画像を得ることが可能となる。
【0014】上記の第2の手段によれば、定着装置の加
熱ローラを、金属円筒と、この金属円筒の外周面に形成
された接着剤層と、この接着剤層上に形成された熱収縮
性のテフロンチューブからなる外層との三層構造とした
から、加熱ローラ自体の長寿命化が可能となり、しか
も、テフロンチューブと金属円筒との一体化が接着剤層
により強固に行え、より安定した構造の加熱ローラが得
られる。
【0015】上記の第3の手段による加熱ローラ製造方
法によれば、芯材である金属円筒と、この金属円筒の外
周面に形成された接着剤層と、この接着剤層上に形成さ
れた熱収縮性のテフロンチューブからなる外層との三層
構造の定着装置の加熱ローラが得られる。
【0016】上記の第4の手段によれば、接着剤の熱処
理温度をテフロンチューブの焼成時の温度に合わせたほ
ぼ同一温度としたから、接着剤中の気化物によるテフロ
ンチューブ層表面の気泡発生を防止でき、加熱ローラの
より長寿命化が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図7を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の排紙装置を適
用した画像形成装置1の外観を示し、図2は内部の構成
を示す。
【0018】装置本体2の正面右側には、操作パネル3
が配置されており、下部には装置本体2に対して着脱自
在な用紙カセット4,5が装着されている。また、これ
ら用紙カセット4,5の間には、機能追加用フォントカ
ード、アプリケーションソフト用カード等(図示しな
い)を挿入するための開口部6A,6Bが設けられてい
る。
【0019】また、装置本体2の左側面部には、第1の
排紙部としての凹部7が設けられており、この凹部7に
は排紙トレイ8が着脱自在に取り付けられている。ま
た、装置本体2の上面部には、第2の排紙部としての凹
部9が形成されている。
【0020】一方、装置本体2の右側面部には、図2に
示すように、装置本体2に設けられた支軸10を中心と
して、外方に開く手差しガイド11が取り付けられてお
り、この手差しガイド11の下部には、装置本体2に設
けられた支軸12を中心として、外方に開く側面カバー
13が取り付けられている。
【0021】装置本体2内には、図2に示すように、像
担持体としてのドラム状の感光体20が設けられてお
り、この感光体20の周囲には、矢印で示す回転方向に
沿って、帯電手段としてのスコロトロンからなる帯電装
置21、静電潜像形成手段としてのレーザ露光装置22
の露光部22A、現像手段としての現像装置23、転写
手段としてのコロトロンからなる転写装置24、清掃手
段としてのクリーナ装置25、および前露光手段として
の前露光ランプ26が順次配置されている。
【0022】これらのうち、感光体20、帯電装置2
1、現像装置23、およびクリーナ装置25、および前
露光ランプ26とが一体化されて電子写真プロセスユニ
ット27を構成しており、装置本体2内に着脱可能とな
っている。
【0023】また、装置本体2内には、前記感光体20
と転写装置24との間に形成される画像転写部28を通
過する状態に用紙搬送路29が形成されている。用紙搬
送路29の上流側は、前記用紙カセット4,5から給紙
ローラ30A,30Bを介して取出された用紙Pを搬送
する給紙路31および手差しガイド11を介して取出さ
れた用紙Pを搬送する手差給紙路32に接続している。
また、用紙搬送路29の下流側は、前記第1の排紙部と
しての凹部7に至る。
【0024】さらに、用紙搬送路29の前記画像転写部
28の上流側には、アライニングローラ対33および用
紙Pの到達を検出する検出手段としてのアライニングス
イッチ34が設けられている。
【0025】一方、画像転写部28の下流側には、定着
装置35および第1の排紙装置36が設けられている。
さらに、第1の排紙装置36の上流側近傍には、排紙ス
イッチ37が設けられ、第1の排紙装置36の下流側近
傍には、排紙方向振分手段としてのゲート装置38が設
けられている。
【0026】前記用紙搬送路29の終端部には、前記ゲ
ート装置38により振分けられた用紙Pを前記第2の排
紙部としての凹部9に導く排紙路39が分岐されてい
る。排紙路39の終端部には、第2の排紙装置40が設
けられている。
【0027】しかして、画像形成動作にあっては、ドラ
ム状の感光体20が矢印方向に回転するとともに前露光
装置26の働きにより感光体20の表面電位を一定に保
ち、次いで帯電装置21の働きで一様に帯電され、レー
ザ露光装置22から出射されるレーザビーム41を感光
体20上に照射して露光し、画像信号に対応した静電潜
像を形成する。
【0028】この感光体20上の静電潜像は、現像装置
23により現像され、トナー像として顕像化され画像転
写部28に送り込まれる。一方、感光体20へのトナー
像の形成動作に同期して、用紙カセット4または5から
取出された用紙Pが、アライニングローラ対33を介し
て画像転写部28に送り込まれ、予め感光体20上に形
成された前記トナー像が転写装置24の働きにより用紙
Pに転写される。
【0029】次いで、用紙Pは、用紙搬送路29を通過
して定着装置35に送り込まれ、前記トナー像が用紙P
に溶融定着される。また、手差しガイド32から給紙さ
れた用紙Pは、手差給紙路32から用紙搬送路29に送
り込まれ、上記と同様な動作が行われる。
【0030】定着装置35を通過した用紙Pは、第1の
排紙装置36を経て、ゲート装置38に送られる。ゲー
トの位置は、予めホストコンピュータからの指示により
選択されており、ゲートの位置が二点鎖線状態に設定さ
れと用紙Pはそのまま直進して第1の排紙部としての凹
部7に装着された排紙トレイ8上に排紙される。
【0031】また、ゲートの位置が実線状態に設定され
と用紙Pは、排紙路39を介して上側の第2の排紙部と
しての凹部9方向に導かれ、第2の排紙装置40を介し
て上面カバー42上に排出される。
【0032】つぎに、図3ないし図9を参照し、本発明
の要部である定着装置35について説明する。図3は、
定着装置35の構成を示すもので、定着装置35は、用
紙搬送路29の上面側に位置すると共に熱源であるヒー
タランプ50を内蔵した加熱ローラ(ヒューザローラ)
51と、前記用紙搬送路29の下面側に位置すると共に
付勢機構(図示しない)による付勢力で前記加熱ローラ
51に対して圧接された加圧ローラ(プレスローラ)5
2を備えた加熱ローラ型の定着装置となっている。
【0033】そして、加熱ローラ51と加圧ローラ52
と間に転写部材である用紙Pを通過させることにより、
この用紙P上の粉体像としてのトナー像Tを溶融定着す
るようになっている。
【0034】加熱ローラ51および加圧ローラ52は、
上部ケーシング55および下部ケーシング56により囲
まれており、定着に必要な良好な温度雰囲気を確保する
ように外部に極力熱が逃げないような構造となってい
る。さらに、上部ケーシング55の上面側には、これを
覆う状態に火傷防止等の安全手段としてのフューザガー
ド(図示しない)が設けられている。
【0035】さらに、加熱ローラ51と加圧ローラ52
との接触部の上流側近傍、すなわち、定着装置35の入
口側には、入口ガイド57,58が配設されていて、ト
ナー像Tが形成された用紙Pの先端を、確実に加熱ロー
ラ51と加圧ローラ52との間に案内するようになって
いる。
【0036】また、加熱ローラ51と加圧ローラ52と
の接触部の下流側近傍、すなわち、定着装置35の出口
側には、加熱ローラ51に巻付く用紙Pを剥離する複数
の剥離爪60(図面では1つのみ見える)を備えた剥離
機構61が設けられていると共に、出口ガイド62,6
3が配設されており、定着済の用紙Pを第1の排紙装置
36に導くようになっている。
【0037】前記剥離機構61は、加熱ローラ51と平
行の剥離爪取付軸64を有し、この剥離爪取付軸64に
対し、剥離爪60…を所定間隔で回動自在に取付けると
共に、各剥離爪60にスプリング65を連結した構成と
なっている。そして、剥離爪60…は、常時、図3の状
態において反時計方向(矢印方向)に回動するように付
勢され、その先端爪部60Aが加熱ローラ51に所定の
強さで押し当てられるようになっている。
【0038】また、各剥離爪60の下端面は、剥離した
用紙Pをガイドするガイド面60Bとなっており、ガイ
ド兼用剥離爪60となっている。なお、剥離爪60が取
付けられた剥離爪取付軸64には、ガイドローラ90が
取付けられ、剥離爪60のガイド面60Bへのトナー付
着を防止するようになっている。
【0039】また、この様に構成された剥離機構61の
上方には、清掃部材であるクリーニングフエルト70を
加熱ローラ51に接触してなるクリーニング機構71が
設けられ、加熱ローラ51の表面に付着したトナーT、
紙粉等を除去するようになっている。
【0040】また、クリーニング機構71の配設位置よ
り加熱ローラ51の回転方向下流側には、温度センサと
してのサーミスタ72および温度制御素子であるサーモ
スタット73が接触状態で設けられており、加熱ローラ
51の表面温度を検出して、定着に必要な温度を保つよ
うに温度制御がなされる構造となっている。
【0041】また、前記加熱ローラ51および加圧ロー
ラ52の一端側には互いに噛合する歯車(いずれも図示
しない)が取付けられており、定着装置35を画像形成
装置の装置本体2に組込んだとき、前記歯車が装置本体
2側の駆動歯車(図示しない)と歯合した状態となり、
駆動力を受けるようになっている。そして、加熱ローラ
51が図3中の時計回り方向(矢印a方向)に回転する
と共に加圧ローラ52が加熱ローラ51に対してウイズ
方向(矢印b方向)に回転するようになっている。
【0042】また、加熱ローラ51は、図4に示すよう
にして製造した。すなわち、まず、(イ)で示すよう
に、例えば、直径24mm,肉厚1mmのアルミニウム
等の芯材である金属円筒80にテフロン(例えばPF
A)のチュ−ブ81を被せる。この金属円筒80の外表
面には、予め、テフロンチュ−ブ81を接着させるため
の接着剤(プライマ)82が塗布されている。(ロ)で
示すように、高温炉中でテフロンチュ−ブ81を熱収縮
する。そして、(ハ)で示すような金属円筒80の表面
に膜厚が約30μmのテフロンチュ−ブ81を被せた加
熱ローラ51を得る。
【0043】すなわち、芯材である金属円筒80の外周
に接着剤82を塗布する接着剤塗布工程と、金属円筒8
0に塗布した接着剤82を熱処理する熱処理工程と、金
属円筒80に熱収縮性のテフロンチューブ81を被せる
テフロンチューブ被せ工程と、金属円筒80に被せられ
たテフロンチューブ81を加熱して熱収縮させると共に
前記接着剤82を溶融させる焼成工程とを具備してな
る。
【0044】このテフロンチューブ81は、例えばPF
Aチューブでは、鉛筆硬度がHであり硬く、平滑度もR
zで約1μmと平滑であり、チューブ81の膜厚も30
μmあり、図10を参照して前述した従来のテフロン焼
結タイプの加熱ローラより約10μm厚いものとなって
いる。
【0045】一方、加圧ローラ52は、内層が発泡シリ
コンゴム85で外層がテフロンチューブ86の二層とな
っている。そして、テフロンチュ−ブ81を被せた前記
加熱ローラ51を、従来のテフロンコーティングタイプ
の加熱ローラに替えて実験したところ、このテフロンチ
ューブタイプの加熱ローラ51を使用する定着装置で
は、加熱ローラ51の寿命は、30万枚以上となり、従
来に比べて大幅な長寿命化が可能となった。
【0046】図5は、前記熱処理工程における接着剤8
2の乾燥時の温度と、前記焼成工程におけるテフロンチ
ューブ81の熱収縮時の温度が異なる場合、すなわち、
接着剤82を100〜250℃で乾燥させた後、テフロ
ンチューブ81を350〜400℃に近い温度で加熱し
て熱収縮させた場合の加熱ローラ51の断面を模式的に
示すものである。
【0047】この図5に示すように、接着剤82中に1
00〜250℃以上の温度で気化する材質があると、テ
フロンチューブ81を熱収縮させる加熱時にガスが発生
し、テフロンチューブ81内及びテフロンチューブ81
から抜けるようにガスが拡散する。
【0048】本発明者等の観察では、1mm幅で加熱ロ
ーラ51を一周に亘ってカウントすると、気泡83が表
面に抜けた穴84は約40個あった。また、表面に出な
いで、テフロンチューブ81層内に留まっている気泡8
3も多数検出された。
【0049】図5に示すように、気泡の抜けた穴84が
あると、剥離爪60の先端が引掛かり、この場所がトリ
ガーとなって、加熱ローラ51の表面に傷がつき、加熱
ローラ51の寿命が短くなることが容易に考えられる。
【0050】本発明者等は、この気泡発生防止対策とし
て、接着剤82の乾燥温度を、テフロンチューブ81の
熱収縮時の温度に合わせたほぼ同一温度、すなわち、3
50〜400℃とした。
【0051】その結果を模式的に示したものが図6であ
る。本発明者等の観察では、図5に示したものと同様の
方法でカウントしたが、気泡83が表面に抜けた穴84
は検出できず、また、テフロンチューブ81層内に留ま
っている気泡83も検出できなかった。本発明者等は、
これら図5および図6に示す2種の加熱ローラ51につ
いて、寿命試験を実施した。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】この結果より、接着剤82の乾燥温度を、
テフロンチューブ81の熱収縮時の温度に合わせたほぼ
同一温度とした気泡防止対策の加熱ローラ51は、長寿
命化に対して有効であることが実証された。
【0054】一方、定着装置35の寿命について、大き
な要因の一つである剥離爪60の材質及び当接位置に付
いて調査した。加熱ローラ51に当接する剥離爪60
は、190°以上の耐熱性が要求される。耐熱性樹脂と
しては、安価なPPS(ポリフェニレンサルファイト樹
脂)、比較的高価なポリアミドイミド樹脂、ポリイミド
樹脂等がある。
【0055】図7に示す配置Aは、剥離爪60と他部品
であるサーミスタ72、サーモスタット73が、加熱ロ
ーラ51の周方向に対して同位置に設置されている。ま
た、剥離爪60の配置は、用紙Pのセンターに対してほ
ぼ同じ位置(L1 =L2 )であり、L1L2 はそれぞれ
50mmである。
【0056】図8に示す配置Bは、剥離爪60と他部品
であるサーミスタ72、サーモスタット73が、加熱ロ
ーラ51の周方向に対してほぼ同位置にならないように
長さ方向に位相をずらして配置されている。
【0057】図8の剥離爪60の配置は、分離爪の間の
間隔はL1 ′=70mm,L2 ′=50mmである。本
発明者等は、図7の配置で剥離爪60の材質がPPSの
ものと、図8の配置で剥離爪60の材質がポリアミドイ
ミド樹脂のものの寿命比較テストを実施した。実施結果
を表2および図9に示す。
【0058】
【表2】
【0059】この結果より、配置Bと剥離爪60の材質
がポリアミドイミド樹脂への変更は、加熱ローラ51の
テフロンチューブ81の削れに対して非常に有効である
ことが判明した。
【0060】以上、実施例で説明したように、加熱ロー
ラ51の傷が発生し、画像に黒スジが現れた所で加熱ロ
ーラ51は寿命である。剥離爪60と加熱ローラ51に
当接している他部品(本実施例ではサーミスタ72、サ
ーモスタット73)の位置を加熱ローラ周方向に対し、
ほぼ同じ位置には配置させないこと、及び剥離爪60の
材質を加熱ローラ51の表面温度より高い耐熱温度にす
ることによって、加熱ローラ51の寿命は、本発明で述
べたように、5万枚以上伸びる。
【0061】また、テフロンチューブ81内又はテフロ
ンチューブ81表面の気泡83の穴84が発生しないよ
うにすることによって、加熱ローラ51の寿命はかなり
伸びる。なお、本発明は、上記実施例に限らず、要旨を
変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
にような効果を奏する。請求項1の画像形成装置によれ
ば、定着装置の加熱ローラとして、金属円筒にテフロン
チューブを被せてなる加熱ローラを使用するため、加熱
ローラ自体の長寿命化が可能となり、しかも、剥離部材
を、前記加熱ローラに当接している他部材とは加熱ロー
ラの周方向に対してほぼ同位置にならないように長さ方
向に位相をずらして配置したから、剥離爪やサーミス
タ、サーモスタット等の他部材との接触による加熱ロー
ラの表面削れを極力防止し、長期に亘って良好な画像を
得ることが可能となる。
【0063】請求項2の画像形成装置によれば、定着装
置の加熱ローラを、金属円筒と、この金属円筒の外周面
に形成された接着剤層と、この接着剤層上に形成された
熱収縮性のテフロンチューブからなる外層との三層構造
としたから、加熱ローラ自体の長寿命化が可能となり、
しかも、テフロンチューブと金属円筒との一体化が接着
剤層により強固に行え、より安定した構造の加熱ローラ
が得られる。
【0064】請求項3の定着装置の加熱ローラ製造方法
によれば、芯材である金属円筒と、この金属円筒の外周
面に形成された接着剤層と、この接着剤層上に形成され
た熱収縮性のテフロンチューブからなる外層との三層構
造の定着装置の加熱ローラが得られる。
【0065】請求項4の定着装置の加熱ローラ製造方法
によれば、接着剤の熱処理温度をテフロンチューブの焼
成時の温度に合わせたほぼ同一温度としたから、接着剤
中の気化物によるテフロンチューブ層表面の気泡発生を
防止でき、加熱ローラのより長寿命化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す外観斜
視図。
【図2】同じく、画像形成装置の内部構成を示す概略的
断面図。
【図3】同じく、要部である定着装置の構成を示す断面
図。
【図4】要部である定着装置のテフロンチューブタイプ
の加熱ローラの製造過程を示す説明図。
【図5】接着剤の乾燥時の温度とテフロンチューブの熱
収縮時の温度が異なる場合の加熱ローラの断面を模式的
に示す図。
【図6】接着剤の乾燥時の温度をテフロンチューブの熱
収縮時の温度に合わせたほぼ同一温度とテフロンチュー
ブの熱収縮時の温度が同一と異なる場合の加熱ローラの
断面を模式的に示す図。
【図7】剥離爪と他部品が加熱ローラの周方向に対して
同位置に設置されている状態を示す説明図。
【図8】剥離爪と他部品が加熱ローラの周方向に対して
同位置にならないように長さ方向に位相をずらして設置
されている状態を示す説明図。
【図9】図7の配置で剥離爪の材質がPPSのものと図
8の配置で剥離爪の材質がポリアミドイミド樹脂のもの
の寿命比較テストを実施した実施結果を示す図。
【図10】従来のテフロンコーティングタイプの加熱ロ
ーラの製造過程を示す説明図。
【符号の説明】
1…画像形成装置、35…定着装置、50…ヒータラン
プ(熱源)、51…加熱ローラ、52…加圧ローラ、6
1…剥離機構、72…サーミスタ(他部材)、73…サ
ーモスタット(他部材)、80…金属円筒(芯材)、8
1…テフロンチュ−ブ、82…接着剤(プライマ)、8
3…気泡、84…気泡の抜けた穴、85…発泡シリコン
ゴム、86…テフロンチューブ、P…用紙(転写部
材)、T…トナー像(粉体像)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属円筒にテフロン(登録商標)チューブ
    を被せてなり、粉体像を転写部材に溶着するための加熱
    ローラと、 この加熱ローラに対して前記転写部材を押圧するための
    加圧ローラと、 前記加熱ローラに当接して設けられ該加熱ローラから前
    記転写部材を剥離する剥離部材と、を具備した定着装置
    を適用してなる画像形成装置において、 前記剥離部材を、前記加熱ローラに当接している他部材
    とは前記加熱ローラの周方向に対してほぼ同位置になら
    ないように長さ方向に位相をずらして配置したことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】加熱ローラと、 この加熱ローラに対して前記転写部材を押圧するための
    加圧ローラと、を具備した定着装置を適用してなる画像
    形成装置において、 前記加熱ローラが、 金属円筒と、 この金属円筒の外周面に形成された接着剤層と、 この接着剤層上に形成された熱収縮性のテフロンチュー
    ブからなる外層と、を具備してなることを特徴とする画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】加熱ローラと、この加熱ローラに対して前
    記転写部材を押圧するための加圧ローラとを具備した定
    着装置の加熱ローラ製造方法において、 芯材である金属円筒の外周に接着剤を塗布する接着剤塗
    布工程と、 金属円筒に塗布した接着剤を熱処理する熱処理工程と、 金属円筒に熱収縮性のテフロンチューブを被せるテフロ
    ンチューブ被せ工程と、 金属円筒に被せられたテフロンチューブを加熱して熱収
    縮させると共に前記接着剤を溶融させる焼成工程と、を
    具備してなることを特徴とする定着装置の加熱ローラ製
    造方法。
  4. 【請求項4】加熱ローラと、この加熱ローラに対して前
    記転写部材を押圧するための加圧ローラとを具備した定
    着装置の加熱ローラ製造方法において、 芯材である金属円筒の外周に接着剤を塗布する接着剤塗
    布工程と、 金属円筒に塗布した接着剤を熱処理する熱処理工程と、 金属円筒に熱収縮性のテフロンチューブを被せるテフロ
    ンチューブ被せ工程と、 金属円筒に被せられたテフロンチューブを加熱して熱収
    縮させると共に前記接着剤を溶融させる焼成工程と、を
    具備し、接着剤の熱処理温度をテフロンチューブの焼成
    時の温度に合わせたほぼ同一温度としたことを特徴とす
    る定着装置の加熱ローラ製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7499658B2 (en) 2005-11-03 2009-03-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus including at least two thermostats to prevent overheating of the heating roller

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