JPH0792913B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0792913B2
JPH0792913B2 JP61128584A JP12858486A JPH0792913B2 JP H0792913 B2 JPH0792913 B2 JP H0792913B2 JP 61128584 A JP61128584 A JP 61128584A JP 12858486 A JP12858486 A JP 12858486A JP H0792913 B2 JPH0792913 B2 JP H0792913B2
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孝弘 宮崎
達夫 原田
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Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Sony Corp
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Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気テープや磁気ディスク等、非磁性支持体
上に磁性層を形成してなる磁気記録媒体に関するもので
あり、特にその表面潤滑性を改善した磁気記録媒体に関
するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、非磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気記
録媒体に、一般式 R3-nN(R′OH) (ただし、式中R,R′はそれぞれ炭素数1〜22の脂肪族
炭化水素基であり、nは1〜3の整数である。) で表される水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化
合物を含有する潤滑剤を保持させることにより、 長期に亘り潤滑効果が持続し、走行安定性や耐摩擦性に
優れた磁気記録媒体を提供しようとするものである。
〔従来の技術〕
磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録媒体には、特に
摩擦係数が小さいこと及び円滑且つ安定な走行性を有す
ることをはじめ、粉落ち量が少ないこと、スプライス性
が良いこと等各種の特性が要求される。即ち、磁気記録
媒体がビデオテープレコーダー(以下VTRと略す。)磁
気ディスク駆動装置等の磁気記録再生装置に使用される
場合、テープガイド類、磁気ヘッド等と物理的に接触し
つつ高速度で走行するので、耐摩擦性に優れしかも長時
間に亘って安定に走行し得ることが重要となる。例え
ば、記録又は再生時にテープ表面の摩擦係数が変化する
と、テープはガイドや磁気ヘッドの箇所で振動してしま
う。この結果テープへの記録・再生信号(例えば音色信
号)は周波数に変化をきたし原周波数とは違った音にな
ったり、或いはテープの振動音(いわゆるQ音)が直接
聞こえてしまうという欠点がある。
これを防止するために、磁気記録媒体に滑性を付与する
ことが従来から種々試みられている。例えば磁性粉末と
結合剤を含む磁性塗料中に、二硫化モリブデン、グラフ
ァイト、ワックス等の固形潤滑剤を添加している。しか
しこの固形潤滑剤は、耐久性にとってさほど効果がない
上に、多量に添加すると磁気特性を劣化させるので望ま
しくない。
他方、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、パラフィン系
炭化水素、シリコンオイル(例えばジメチルシリコンオ
イル、ジフェニルシリコンオイル)等を滑剤として使用
する場合もあるが、これでも充分な耐久性及び潤滑性を
付与することができず、特にVTRのカセット用には不充
分である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような潤滑剤を使用して潤滑性の改善を図ろうと
しても、耐久性、走行性及び耐摩擦性にとって効果があ
まりみられず、しかも磁性層表面へ潤滑剤が滲み出すブ
ルーミングが生じ易く、テープの貼付き現象、スティッ
クスリップ等の原因になる等様々な問題点があった。
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案された
ものであって、この種媒体への良好な潤滑性の付与を目
的とし、走行安定性、耐久性に優れた磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究の
結果、水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化合物
が良好な潤滑効果を発揮することを見出し本発明を完成
するに至ったものであり、非磁性支持体上に磁性層を設
けてなる磁気記録媒体であって、上記磁性層は一般式 R3-nN(R′OH) ……(I) (ただし、式中R,R′はそれぞれ炭素数1〜22の脂肪族
炭化水素基であり、nは1〜3の整数である。) で表される水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化
合物を保持していることを特徴とするものである。
上記水酸基含有3級アミンの脂肪族炭化水素基R(1
価)及びR′(2価)は、いずれも直鎖状,分枝状の何
れであってもよく、飽和,不飽和の何れでもよい。ま
た、これら脂肪族炭化水素基R,R′の炭素数としては1
〜22であることが好ましい。
一方、水酸基含有3級アミンのエステル化合物は、次式 R3-nN(R′OH)+R″COOH ……(a) に従って合成されるエステル化合物で、モノエステル化
合物,ジエステル化合物,トリエステル化合物の何れで
もよく、さらにこれらの混合物であってもよい。
エステル化するためのカルボン酸の炭化水素基R″も直
鎖状,分枝状,飽和,不飽和の何れでもよく、またその
炭素数も先の脂肪族炭化水素基R,R′と同様に1〜22で
あればよいが、これら炭化水素基R,R′,R″の炭素数の
合計は10〜72であることが好ましい。合計炭素数が10未
満であると所定の潤滑効果を得ることは難しく、逆に炭
素数が72を越えると融点が高くなり固化するのでやはり
潤滑性付与の点で問題を生ずる。
上記水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化合物
は、単独で潤滑剤として用いてもよいが、従来公知の潤
滑剤と混合して用い使用温度帯域等の拡大を図るように
してもよい。
使用される潤滑剤としては、脂肪族またはその金属塩、
脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族アルコールまた
はそのアルコキシド、脂肪族アミン、多価アルコール、
ソルビタンエステル、マンニッタンエステル、硫黄化脂
肪酸、脂肪族メルカプタン、変性シリコーンオイル、パ
ーフルオロアルキルエチレンオキシド、パーフルオロポ
リエーテル類、高級アルキルスルホン酸またはその金属
塩、パーフルオロアルキルスルホン酸またはそのアンモ
ニウム塩あるいはその金属塩、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸またはその金属塩、パーフルオロアルキルカル
ボン酸エステル、カルボン酸パーフルオロアルキルエス
テル等が例示される。勿論、併用可能な潤滑剤はこれら
に限定されるものではなく、従来公知の潤滑剤がいずれ
も使用できる。
本発明で用いる潤滑剤の添加量は、磁性層に含ませる場
合には磁性層中の磁性粉末100重量部に対して0.2〜4重
量部(PHP)であるのが好ましい。また非磁性支持体裏
面のバックコート層に含ませる場合にはバックコート層
中の結合剤100重量部に対して0.2〜20重量部(PHR)で
あるのが望ましい。さらに上記潤滑剤からなるトップコ
ート層又はコーティング層を塗布形成する場合、その滑
剤の塗布量としては1〜1000mg/m2であるのが望まし
い。
次に本発明を適用した磁気記録媒体の構成を第1図〜第
5図に例示する。
第1図は非磁性支持体(1)の表面に潤滑剤を含有した
磁性層(2)を形成したものを示す。以下の図でも同様
であるが、潤滑剤を含む層は点々入りの断面を示してい
る。第2図は磁性層(2)の表面に潤滑剤からなるトッ
プコート層(3)が形成された状態を示す。第3図は非
磁性支持体(1)の裏面に潤滑剤からなるコーティング
層(4)が形成された状態を示す。第4図は非磁性支持
体(1)の裏面に形成されたバックコート層(5)中に
潤滑剤を含有せしめた状態を示し、更に第5図はバック
コート層(5)上に潤滑剤からなるコーティング層
(4)が形成された状態を示す。なおバックコート層
(5)は種々の目的で設けられるが、これはバック面の
表面粗さを適当にコントロールすることによって走行性
を安定化したり、帯電防止の目的であったりする。この
ためバックコート層は結合剤中にカーボンブラックを混
合したものを塗布したり、更に非磁性の顔料例えばα−
Fe2O3、アルミナ、タルク等を混合してもよい。本発明
の磁気記録媒体は、こうした磁気テープのみならず、表
面又は表裏面に磁性層を有する磁気ディスク等にも適用
できる。また潤滑剤を保持する位置は、磁性層(2)
中、或いは磁性層(2)の表面上及び/又は裏面上と様
々にすることができる。すなわち、本発明において水酸
基含有3級アミンまたはそのエステル化合物を保持する
磁気記録媒体とは、上記の磁性層、トップコート層、バ
ックコート層にこの化合物を内添する場合も含み、さら
に磁性層表面、バックコート層表面にこの化合物を付着
する場合も含む。
上述のように水酸基含有3級アミンまたはそのエステル
化合物を磁性層中に含ませたり、又は磁性層の上に設け
るトップコート層及び/又は磁性層と反対側の支持体に
設けるバックコート層に上記水酸基含有3級アミンまた
はそのエステル化合物を含有するようにすると、トップ
コート層、バックコート層の潤滑性を向上できる。その
際の溶剤としては、フレオン、ヘキサン、エタノール等
の低沸点の溶剤を用い得る。
磁性層に使用可能な磁性粉としては、γ−Fe2O3,Fe3O4,
γ−Fe2O3とFe3O4との混晶,コバルトをドープあるいは
被着したγ−Fe2O3,γ−Fe3O4又はFe3O4,CrO2等の酸化
物磁性粉、Fe,Ni,Co,Fe−Ni合金,Fe−Co合金,Fe−Ni−
P合金,Fe−Ni−Co合金,Fe−Co−B合金,Fe−Co−V合
金,Fe−Mn−Zn合金,Fe−Ni−Zn合金,Fe−Ni−Co−Cr合
金,Fe−Ni−Co−P合金,Fe−Co−Cr−B合金,Ni−Co合
金,Co−P合金,Mn−Bi合金,Mn−Al合金等Fe,Ni,Coを主
成分とする金属磁性粉、バリウムフェライト等の六方晶
系フェライト粉末、窒化鉄等各種の強磁性粉が挙げら
れ、場合によってはこれら二種以上を混合して使用して
もよい。特に金属磁性粉末を使用する場合には、Si、A
l、P、Mn、Cr等の元素又はこれらの化合物を添加して
もよい。
上記磁性層に使用できる結合剤としては、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線硬化型樹脂及び
これらの混合物が挙げられる。
結合剤としての熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150
℃以下、平均分子量が10000〜200000、重合度が約200〜
2000程度のもので、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−ア
クリロニトリル共重体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレ
イン酸共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重
合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メタク
リル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、メタクリ
ル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸
エステル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−アクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−メタクリル酸共重合体、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ウレタンエラストマー、ポ
リフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリ
アミド樹脂、セルロース誘導体(セルロースアセテート
ブチレート,セルロースダイアセテート,セルロースト
リアセテート,セルロースプロピオネート,ニトロセル
ロース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエス
テル樹脂、クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル
共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹
脂及びこれらの混合物が使用される。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200000以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮合、付
加等の反応により不溶化するものが使用される。これら
の樹脂の内では樹脂が熱分解するまでの間に軟化又は溶
融しないものが好ましい。具体的には、フェノール樹
脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化
型樹脂、尿素樹脂、メラニン樹脂、アルキッド樹脂、シ
リコン樹脂、アクリル型反応樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル樹脂、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネート
プレポリマーの混合物、高分子量ポリエステル樹脂とイ
ソシアネートプレポリマーの混合物、尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、ポリエステルポリオールとイソシアネートの
混合物、ポリカーボネート型ポリウレタン、ポリアミド
樹脂、低分子量グリコール・高分子量ジオール・トリフ
ェニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリアミン
樹脂及びこれらの混合物等である。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイ
プ、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリ
ルタイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドア
クリルタイプ等、又は多官能モノマーとして、エーテル
アクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エス
テルアクリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボ
ンタイプ等が挙げられる。上述の結合剤樹脂には、 必要に応じて−SO3M、−OSO3M、−COOM、 (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属を表し、M′
は水素原子,アルカリ金属または炭化水素基を表す。)
等の親水性極性基を導入し、磁性粉末に対する分散性等
を向上してもよい。
上記磁性層を形成する磁性塗料には、必要に応じて分散
剤、研磨剤、充填剤、帯電防止剤、防錆剤等の添加物を
含有させてもよい。
例えば、分散剤としては、レシチン、カプリル酸,カプ
リン酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ス
テアリン酸,オレイン酸,エライジン酸,リノール酸,
リノレン酸,ステアロール酸等の炭素原子数8〜18個の
脂肪酸(R−COOHで表されるRは炭素原子数7〜17個の
飽和又は不飽和のアルキル基)、上記の脂肪酸のアルカ
リ金属(Li、Na、K等)又はアルカリ土類金属(Mg、C
a、Ba等)からなる金属石鹸、前記の脂肪酸エステルの
フッ素を含有した化合物、ポリアルキレンオキサイドア
ルキルリン酸エステル、レシチン、トリアルキルポリオ
レフィンオキシ第四アンモニウム塩(アルキルは炭素数
1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピレン等)等が
挙げられる。このほかに炭素原子数12以上の高級アルコ
ール、さらには硫酸エステル等も使用可能である。ま
た、コハク酸エステル(エチレングリコールエステルも
含む)のスルホン酸塩とマレイン酸共重合体のポリカル
ボン酸、アミン系界面活性剤、ポリオキシアルキレング
リコールのそれぞれを組み合わせたものも使用できる。
これらの分散剤は、一種類のみで用いても、あるいは二
種類以上を併用しても良好である。これらの分散剤は磁
性粉末100重量部に対して1〜20重量部の範囲で添加さ
れる。
カップリング剤としては公知のチタネートカップリング
剤、シラン系カップリング剤等を併用しても良い。
研磨剤としては、一般に使用される材料で溶融アルミ
ナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム人造コランダ
ム、ダイヤモンド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメ
リー(主成分はコランダムと磁鉄鉱)、二酸化チタン等
が使用される。これらの研磨剤はモース硬度が5以上で
あり、平均粒子径0.05〜5μmの大きさのものが使用さ
れ、特に好ましくは0.1〜2μmのものである。これら
の研磨剤は磁性粉100重量部に対して1〜20重量部の範
囲で添加される。
充填剤としては、ゲーサイト(α−FeOOH)、ベンガラ
(α−Fe2O3)、微粉末シリカゲル、コロイダルシリ
カ、沈降性シリカ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭
酸ストスロンチウム、塩化バリウム、塩化ストロンチウ
ム、水酸化マグネシウム、チタン酸カリウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、珪藻土、Cu2O、2Z
nO・SiO2・H2O、La、Ce、Pr、Md及びSmのフッ化物、ガ
ラス粉末等が使用される。これらの充填剤は、モース硬
度が5未満であり、平均粒子径が0.05〜5μm好ましく
は0.1〜2μmの非磁性微粉末である。これらの充填剤
は磁性粉末100重量部に対して1〜20重量部の範囲で添
加される。
帯電防止剤としては、カーボンブラック,グラファイ
ト,酸化スズ−酸化アンチモン系化合物,酸化チタン−
酸化スズ−酸化アンチモン系化合物,カーボンブラック
グラフトポリマー等の導電性粉末、サポニン等の天然界
面活性剤、アルキレンオキサイド系,グリセリン系,グ
リシドール系等のノニオン界面活性剤、ピリジンその他
の複素環類,ホスホニウム又はスルホニウム類等のカチ
オン界面活性剤、カルボン酸,スルホン酸,リン酸,硫
酸エステル基,リン酸エステル基等の酸性基を含むアニ
オン界面活性剤、アミノ酸類,アミノスルホン酸類,ア
ミノアルコールの硫酸又はリン酸エステル等の両性活性
剤等があげられる。これらの導電性微粉末は、結合剤10
0重量部に対して2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜10
重量部の範囲で添加される。これらの界面活性剤は、単
独又は混合してもよい。これらは帯電防止剤としてもに
いられるものであるが、その他の目的例えば分散、磁気
特性の改良、潤滑性の改良、塗布助剤として使用される
場合もある。
防錆剤としては、リン酸、スルファミド、グアニジン、
ピリジン、アミン、尿素、ジンククロメート、カルシウ
ムクロメート、ストロンチウムクロメート等が使用でき
るが、特にジシクロヘキサンアミンナイトライト、シク
ロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロピルアミンナ
イトライト、ジエタノールアミンホスフェート、シクロ
ヘキシルアンモニウムカーボネート、ヘキサメチレンジ
アミンカーボネート、プロピレンジアミンステアレー
ト、グアニジンカーボネート、トリエタノールアミンナ
イトライト、モルフォリンステアレート等の気化性防錆
剤(アミン、アミド又はイミドの無機酸塩又は有機酸
塩)を使用すると防錆効果が向上する。これらの防錆剤
は磁性微粉末100重量部に対して0.01〜20重量部の範囲
で添加される。
上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗料の塗布時の
希釈溶媒としては、アセトン,メチルエチルケトン,メ
チルイソブチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン
類,メタノール,エタノール,プロパノール,ブタノー
ル等のアルコール類、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸ブ
チル,酢酸グリコール,乳酸エチル,エチレングリコー
ルモノアセテート等のエステル類、エーテル,モノエチ
ルエーテル,グリコールジメチルエーテル,グリコール
モノエチルエーテル,ジオキサン,テトラヒドロフラン
等のエーテル類、ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳
香族炭化水素、メチレンクロライド,四塩化炭素,クロ
ロホルム,ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素、
ニトロプロパン等のものが使用できる。
磁性粉末及び上記のバインダー用樹脂、分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤、溶剤等は混練されて磁性塗料
にされる。
混練にあたっては、磁性粉末及び上記の各成分は全て同
時に、あるいは混合順次に混練機に投入される。例え
ば、まず分散剤を含む溶液中に磁性粉末を加え所定の時
間混練し、しかる後に残りの各成分を加え混練を続けて
磁性塗料にする方法がある。
混練分散に当たっては、各種の混練機が使用される。例
えば二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペ
ブルミル、サンドグラインダー、高速インペラー分散
機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパニー
ダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機等
である。
非磁性支持体の素材としては、ポリエチレンテレフタレ
ート,ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエス
テル類、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン類、セルローストリアセテート,セルロースダイア
セテート,セルロースアセナートブチレート,セルロー
スアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポ
リ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、
ポリカーボネート,ポリイミド,ポリアミドイミド等の
プラスチックに用途に応じてアルミニウム,銅,スズ,
亜鉛又はこれらを含む非磁性合金等の非磁性金属類、ガ
ラス、BN、Siカーバイド、磁器、陶器等のセラミック、
紙、バライタ又はポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−ブテン共重合体等の炭素原子数2〜10のα−ポリ
オレフィン類を塗布又はラミネートした紙等の紙類も使
用できる。
また、非磁性支持体の形状はフィルム、テープ、シー
ト、ディスク、カード、ドラム等いずれでもよく、形状
に応じて種々の材料が必要に応じて選択される。
これらの非磁性支持体の厚みは通常約2〜100μm程
度、好ましくは3〜50μmである。特に、ハードディス
クあるいは磁気カード等とする場合には0.5〜10mm程度
とされる。また、ドラム状の場合は、円筒状とし使用す
るレコーダーに応じてその形は決められる。
上記非磁性支持体上に上記磁性塗料を塗布し磁性層を形
成するための塗布方法としては、エアードクターコー
ト、ブレードコート、エアーナイフコート、スクィズコ
ート、含浸コート、リバースロールコート、トランスフ
ァーロールコート、グラビアコート、キスコート、キャ
ストコート、スプレイコート、スピンコート等が利用で
きるがこれに限らない。
本発明は、上述の塗布型の磁気記録媒体ばかりでなく、
強磁性金属薄膜を非磁性支持体上に直接被着形成した,
いわゆる強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体にも適用可能
である。
〔作用〕
水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化合物は、磁
気記録媒体の磁性層に内添もしくはトップコートするこ
とにより優れた潤滑効果を発揮する。すなわち、上記水
酸基含有3級アミンまたはそのエステル化合物を保持し
た磁気記録媒体は、摩擦係数が小さなものとなり、走行
性,耐久性等が確保される。
〔実施例〕 以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 Co被着γ−Fe2O3 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(U.C.C. 社製 VAGH) 15重量部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン社製 N−5033) 10重量部 カーボン(帯電防止剤) 5重量部 Cr2O3 3重量部 レシチン(分散剤) 1重量部 メチルエチルケトン 150重量部 メチルイソブチルケトン 150重量部 上記組成物をボールミルにて24時間混合してからフィル
ターを通して取り出し、更に塗布直前に硬化剤(商品名
コロネートL)を4重量部添加して30分間撹拌した。こ
の磁性塗料を12μm厚のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、
磁場配向を行った後乾燥して巻き取ってカレンダー処理
を施した。
次いで、上記サンプルテープの磁性層にラウリルジエタ
ノールアミンの0.1重量%n−ヘキサン溶液を塗布量が1
60mg/m2となるように塗布(トップコート)し、1/2イン
チ幅に裁断してサンプルテープを作成した。
実施例2 ラウリルジエタノールアミンの代わりにステアリルジエ
タノールアミンプロピオン酸エステル(モノエステル相
当)を用い、他は実施例1と同様の方法によりサンプル
テープを作製した。
実施例3 ラウリルジエタノールアミンの代わりにステアリルジエ
タノールアミンプロピオン酸エステル(ジエステル相
当)を用い、他は実施例1と同様の方法によりサンプル
テープを作製した。
実施例4 ラウリルジエタノールアミンの代わりにトリエタノール
アミンオレイン酸エステル(モノエステル相当)を用
い、他は実施例1と同様の方法によりサンプルテープを
作製した。
実施例5 ラウリルジエタノールアミンの代わりにトリエタノール
アミンオレイン酸エステル(ジエステル相当)を用い、
他は実施例1と同様の方法によりサンプルテープを作製
した。
実施例6 ラウリルジエタノールアミンの代わりにトリエタノール
アミンオレイン酸エステル(トリエステル相当)を用
い、他は実施例1と同様の方法によりサンプルテープを
作製した。
実施例7 Co被着γ−Fe2O3 100 重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(U.C.C. 社製 VAGH) 15 重量部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン社製 N−5033) 10 重量部 カーボン(帯電防止剤) 5 重量部 Cr2O3 3 重量部 レシチン(分散剤) 1 重量部 ステアリルジエタノールアミンプロピオン 酸エステル(ジエステル相当) 1.5重量部 メチルエチルケトン 150 重量部 メチルイソブチルケトン 150 重量部 上記組成物をボールミルにて24時間混合してからフィル
ターを通して取り出し、更に塗布直前に硬化剤(商品名
コロネートL)を4重量部添加して30分間撹拌した。こ
の磁性塗料を12μm厚のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、
磁場配向を行った後乾燥して巻き取った。これをカレン
ダー処理し、1/2インチ幅に裁断してサンプルテープを
作製した。
実施例8 ステアリルジエタノールアミンプロピオン酸エステル
(ジエステル相当)の代わりにトリエタノールアミンオ
レイン酸エステル(トリエステル相当)を1.5重量部添
加した磁性塗料を用いて、実施例1と同様の方法により
サンプルテープを作成した。
実施例9 ステアリルジエタノールアミンプロピオン酸エステル
(ジエステル相当)の代わりにトリイソプロパノールア
ミンラウリン酸エステル(トリエステル相当)を1.5重
量部添加した磁性塗料を用いて、実施例1と同様の方法
によりサンプルテープを作成した。
比較例 実施例1の基本組成物のみで潤滑剤を添加しない磁性塗
料を用い実施例1と同様の方法によりサンプルテープを
作成した。
作成された各サンプルテープについて、摩擦係数及び摩
擦力変動を調べた。なお、潤滑剤をトップコート処理し
たもの(実施例1〜実施例6)については、40℃,相対
温度80%の環境下で3日間保存後、25℃,相対湿度60%
の条件下で測定した。結果を次表に示す。
表より明らかなように、本発明による磁気記録媒体で
は、摩擦係数を極めて小さな値に抑えることができ、摩
擦力変動も極めて小さいことがわかる。これに対して潤
滑剤のない磁気記録媒体(比較例)は、摩擦係数,摩擦
力変動ともに大きいものであった。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては、
非磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気記録媒体の潤
滑剤として水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化
合物を用いているので、良好な潤滑性が発揮され、摩擦
係数を小さくでき、走行安定性や耐久性に優れた磁気記
録媒体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される磁気記録媒体の構成例を示
す要部拡大断面図であり、第2図は磁気記録媒体の他の
構成例を示す要部拡大断面図であり、第3図は磁気記録
媒体のさらに他の構成例を示す要部拡大断面図であり、
第4図は磁気記録媒体のさらに他の構成例を示す要部拡
大断面図であり、第5図は磁気記録媒体のさらに他の構
成例を示す要部拡大断面図である。 1……非磁性支持体 2……磁性層 3……トップコート層 4……コーティング層 5……バックコート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気
    記録媒体であって、 上記磁性層は一般式 R3-nN(R′OH) (ただし、式中R,R′はそれぞれ炭素数1〜22の脂肪族
    炭化水素基であり、nは1〜3の整数である。) で表される水酸基含有3級アミンまたはそのエステル化
    合物を潤滑剤として保持していることを特徴とする磁気
    記録媒体。
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