JPH0794062B2 - 複合溶湯鍛造法 - Google Patents

複合溶湯鍛造法

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JPH0794062B2
JPH0794062B2 JP13944091A JP13944091A JPH0794062B2 JP H0794062 B2 JPH0794062 B2 JP H0794062B2 JP 13944091 A JP13944091 A JP 13944091A JP 13944091 A JP13944091 A JP 13944091A JP H0794062 B2 JPH0794062 B2 JP H0794062B2
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molten
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正弘 戸田
武司 三木
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属の溶湯鍛造法に関
し、特に自動車、産業機械などの部品製造のように量産
を目的とした加工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶湯鍛造法は溶湯から直接機械部品を製
造する技術として、主として自動車部品の生産に用途が
拡大している。この技術は、従来の鋳造に比べて微視的
組織が微細であることによって機械的性能が優れている
こととともに、内部に空隙ができないこと、外径精度が
高いことなどの利点を有する。現在は、自動車の足廻り
の部品などに適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶湯鍛
造法では溶融した金属を直接金型内に注入するため、金
型に融着をおこし、製品の離型および金型寿命が問題と
なっている。これを解決すべく、特開昭53−1302
29号公報には、金属の中空体内に溶融した金属を注入
し、その後加圧成形する方法が記載されている。しか
し、この発明は金属の中空体が冷間のままであることか
ら、加工時の成形性が悪く、溶湯鍛造の利点である複雑
形状の部品成形が困難であるという問題点を有してい
た。とくに鋼材からなる中空体を用いた場合はそれが顕
著であり、適用できる部品形状が制限されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこうした現状に
鑑みなされたもので、その要旨とするところは、2%未
満の炭素量を含有する鋼材を用いてあらかじめ製品形状
より単純な形状に成形され、かつその肉厚/最外径比が
0.15以下の中空体を500℃以上に1〜5分間高周
波加熱し、直ちにこの中空体内部にこれと同種または異
種の溶融した金属体を注入し、注入金属体が溶融または
半溶融状態の内に製品形状を有しかつ300℃以上にあ
らかじめ予加熱された金型中にて加圧し、成形一体化し
て固化させることを特徴とする複合溶湯鍛造法にある。
【0005】
【作用】図1は本発明に係る溶湯鍛造法の一態様を示す
ものである。同図(a)に示すように、製品形状より単
純な形状に成形された2%未満の炭素量を含有する鋼材
からなる中空体1を高周波加熱コイル2により加熱す
る。ただし、中空体1の肉厚/最外径比は0.15以下
とする。加熱終了直後、同図(b)に示すように中空体
1を金型4に挿入し、中空体1内に溶融した金属体3を
注入する。この時、金型4は高周波加熱などの加熱装置
7により300℃以上に予加熱されている。その後パン
チ5により加圧成形を行うことにより、空隙部6に中空
体1および溶融した金属体3が充満、固化し、同図
(c)に示すように製品8が完成する。
【0006】本発明では、特開昭53−130229号
公報記載の方法に比べ、中空体が加熱されることにより
変形抵抗が低くかつ流動性が良くなり空隙部6内への充
満が容易となり、複雑な製品形状が成形可能となる。ま
た、金型内に直接溶湯を注入する従来法に比べ、溶湯と
金型を中空体で隔てることにより溶湯が金型に融着する
ことがなく、金型寿命が向上できる利点を有している。
【0007】なお、図1(a)では、中空体1の外側お
よび内側から加熱を行っているが、加熱温度あるいは中
空体1の均熱度によっては、内側からの加熱は省略可能
である。
【0008】中空体に用いる鋼材の炭素量を2%未満と
したのは、これ以上の炭素量を有する鋼材では延性が低
く、加圧成形時に中空体が破損し、溶融した金属体が流
出するからである。中空体を500℃以上に加熱するの
は、これよりも低い温度では加熱による中空体の軟質化
があまりみられないからである。また、中空体の肉厚/
最大直径比を0.15以下とするのは、これを越えた肉
厚/最外径比を有する中空体ではその後の加圧成形時に
金型内の空隙部に充満しにくく、製品形状に成形できな
いからである。加熱時の酸化による肌あれを少なくする
ため高周波加熱とし、その際中空体の均熱加熱のために
1分以上の加熱時間が必要であるが、5分を越えた加熱
では加熱時間が長く、加熱効率および酸化スケールの発
生を防止する上からも避けるべきである。なお、酸化ス
ケールを防止するためにアルゴン、窒素などの不活性ガ
ス雰囲気内での加熱も可能である。さらに、注入金属体
が溶融または半溶融状態の内に加圧成形を行うのは、金
属体が固化してしまうと金属体の流動性が悪くなり、空
隙部に中空体および金属体が充満しなくなるためであ
る。また、金型を予め300℃以上に予加熱するのは、
加圧成形時における中空体の温度低下による中空体の流
動性低下を防ぐためであり、これより低い温度ではその
効果が低いからである。
【0009】
【実施例】本発明法の実施例として、図1に示す工程に
よる成形を実施した。表1に示す成分を有する機械構造
用炭素鋼S45Cの板材(厚さ2mm)にて円筒容器状
(外径φ40mm、高さ50mm)の中空体1を成形
し、中空体1を10℃/sの昇温速度で1250℃に高
周波加熱した。なお、中空体1の肉厚/最外径比は0.
05であった。また、中空体1と同じ機械構造用炭素鋼
S45Cを高周波炉で1600℃に加熱溶解した。中空
体の加熱終了後2.0秒で金型4内に中空体を挿入し
た。また、金型4は高周波加熱により400℃に予加熱
しておいた。その後溶融したS45Cを中空体1内に注
入し、溶融したS45Cを1520℃でパンチ5で加圧
成形した。金型4の形状はモジュール2mm、歯数2
4、ピッチ円直径48mm、歯先円直径52mmの平歯
車形状とした。従来法として、表1に示す成分を有する
機械構造用炭素鋼S45Cを高周波炉で1600℃に加
熱溶解し、中空体を用いずそのまま金型に注入したのち
1520℃で加圧成形した場合を従来法1とした。ま
た、特開昭53−130229号公報記載にならい、本
発明法と同じS45Cの円筒容器状の中空体を加熱せず
に金型内に挿入し、その中に高周波炉で1600℃に加
熱溶解した表1に示す成分を有する機械構造用炭素鋼S
45Cを注入し、1520℃で加圧成形した。これを従
来法2とする。なお、いずれの方法においても設定荷重
350tonで加圧成形するとともに、従来法1および
従来法2では金型予加熱は行わなかった。
【0010】
【表1】
【0011】表2には、製品形状として、成形後の金型
と製品の空隙部を成形前の金型と製品の空隙部で徐した
値を残留空隙率とし、従来法1、従来法2、および本発
明法について示した。また、一個の金型で製造できた製
品の個数を金型寿命としてこれについても示した。
【0012】
【表2】
【0013】表2より、成形状態としては従来法2で残
留空隙率が約30%もあり、所定の歯車形状に成形でき
ていない。従って金型寿命は0個となった。これに対
し、従来法1、本発明法で残留空隙率はそれぞれ1.2
%、1.5%と所定の歯車形状に成形できた。しかし、
従来法1では溶湯が金型に融着するために金型寿命は6
3個であったのに対し、本発明法では1216個と20
倍以上の金型寿命の向上が図られた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、溶湯鍛造の特徴である
複雑形状部品成形をそこなうことなく、金型の寿命が飛
躍的に向上するほか、外面と内部とで材質の異なる製品
の成形を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合溶湯鍛造法の一態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 中空体 2 高周波加熱コイル 3 溶融した金属体 4 金型 5 パンチ 6 空隙部 7 加熱装置 8 製品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2%未満の炭素量を含有する鋼材を用い
    てあらかじめ製品形状より単純な形状に成形され、かつ
    その肉厚/最外径比が0.15以下の中空体を500℃
    以上に1〜5分間高周波加熱し、直ちにこの中空体内部
    にこれと同種または異種の溶融した金属体を注入し、注
    入金属体が溶融または半溶融状態のうちに製品形状を有
    しかつ300℃以上にあらかじめ予加熱された金型中に
    て加圧し、成形一体化して固化させることを特徴とする
    複合溶湯鍛造法。
JP13944091A 1991-05-16 1991-05-16 複合溶湯鍛造法 Expired - Lifetime JPH0794062B2 (ja)

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JPH04339557A JPH04339557A (ja) 1992-11-26
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