JPH0794739A - 量子箱を有する電界効果トランジスタ及びその作製方法 - Google Patents
量子箱を有する電界効果トランジスタ及びその作製方法Info
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- JPH0794739A JPH0794739A JP5256451A JP25645193A JPH0794739A JP H0794739 A JPH0794739 A JP H0794739A JP 5256451 A JP5256451 A JP 5256451A JP 25645193 A JP25645193 A JP 25645193A JP H0794739 A JPH0794739 A JP H0794739A
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
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- H10D30/40—FETs having zero-dimensional [0D], one-dimensional [1D] or two-dimensional [2D] charge carrier gas channels
- H10D30/402—Single electron transistors; Coulomb blockade transistors
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- H—ELECTRICITY
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- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
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- H10D62/80—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials
- H10D62/81—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials of structures exhibiting quantum-confinement effects, e.g. single quantum wells; of structures having periodic or quasi-periodic potential variation
- H10D62/812—Single quantum well structures
- H10D62/814—Quantum box structures
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Abstract
(57)【要約】
【目的】量子箱を有し、モット転移(金属−絶縁体転
移)を応用した、高い集積度を達成し得る電界効果トラ
ンジスタ(FET)及びその作製方法を提供する。 【構成】FETは、(イ)基体10と、(ロ)その上に
形成された複数の量子箱18と、障壁層16と、障壁層
の上に形成された2次元導電層24とから成るチャネル
領域と、(ハ)ゲート電極32と、(ニ)ソース・ドレ
イン領域34、及びソース・ドレイン電極40、から成
る。FETの作製方法は、(イ)基体上に形成された半
導体原料層12に熱処理を施して複数の半導体結晶粒1
4を形成した後、それらの表面を酸化して酸化膜から成
る障壁層16を形成して、半導体結晶粒から成る量子箱
18を形成し、(ロ)量子箱の上方に形成された半導体
原料層22に熱処理を施して2次元導電層24を形成す
る工程、から成るチャネル領域形成工程を具備する。
移)を応用した、高い集積度を達成し得る電界効果トラ
ンジスタ(FET)及びその作製方法を提供する。 【構成】FETは、(イ)基体10と、(ロ)その上に
形成された複数の量子箱18と、障壁層16と、障壁層
の上に形成された2次元導電層24とから成るチャネル
領域と、(ハ)ゲート電極32と、(ニ)ソース・ドレ
イン領域34、及びソース・ドレイン電極40、から成
る。FETの作製方法は、(イ)基体上に形成された半
導体原料層12に熱処理を施して複数の半導体結晶粒1
4を形成した後、それらの表面を酸化して酸化膜から成
る障壁層16を形成して、半導体結晶粒から成る量子箱
18を形成し、(ロ)量子箱の上方に形成された半導体
原料層22に熱処理を施して2次元導電層24を形成す
る工程、から成るチャネル領域形成工程を具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子箱を有する電界効
果トランジスタ及びその作製方法に関する。
果トランジスタ及びその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、量子波エレクトロニクスにおい
て、電子のド・ブロイ波長と同程度の断面寸法を有する
極微細構造、即ち、所謂量子箱あるいは複数の量子箱の
集合である量子箱集合素子が注目されており、この量子
箱内に閉じ込められた0次元電子が示す量子効果に大き
な関心がもたれている。量子箱集合素子においては、例
えば、電子は隣接する量子箱間をトンネリングによって
移動することができ、しかも、0次元的量子閉じ込めに
よって電子間クーロン相互作用の効果が顕著になる。
て、電子のド・ブロイ波長と同程度の断面寸法を有する
極微細構造、即ち、所謂量子箱あるいは複数の量子箱の
集合である量子箱集合素子が注目されており、この量子
箱内に閉じ込められた0次元電子が示す量子効果に大き
な関心がもたれている。量子箱集合素子においては、例
えば、電子は隣接する量子箱間をトンネリングによって
移動することができ、しかも、0次元的量子閉じ込めに
よって電子間クーロン相互作用の効果が顕著になる。
【0003】量子箱1つ当りに1つの電子が供給された
場合、電子間クーロン相互作用によってモット転移(金
属−絶縁体転移)が起こることが予言されている。即
ち、10nm程度の大きさを有する量子箱を5nm程度
離して並べた量子箱集合素子を考える。このような系に
おける量子箱間のトランスファーエネルギーは或る程度
の値(例えば10meV程度)となっており、電子の密
度が低い領域では金属的伝導が生じる。しかしながら、
電子密度が上昇して量子箱1つ当りに1つの電子の密度
(ハーフフィールド)になると、電子間クーロン相互作
用のために各電子は各量子箱に閉じ込められ、伝導でき
なくなる。この現象はモット絶縁体と呼ばれている。こ
の状態は、ハバードギャップによって分離されたサブバ
ンドの低エネルギー側に電子が詰め込まれた状態と考え
ることができる。一方、ハーフフィールドを越えた電子
密度になると、ハバードギャップによって分離されたサ
ブバンドの高エネルギー側に電子が詰まっていき、再び
金属的伝導が可能になる。
場合、電子間クーロン相互作用によってモット転移(金
属−絶縁体転移)が起こることが予言されている。即
ち、10nm程度の大きさを有する量子箱を5nm程度
離して並べた量子箱集合素子を考える。このような系に
おける量子箱間のトランスファーエネルギーは或る程度
の値(例えば10meV程度)となっており、電子の密
度が低い領域では金属的伝導が生じる。しかしながら、
電子密度が上昇して量子箱1つ当りに1つの電子の密度
(ハーフフィールド)になると、電子間クーロン相互作
用のために各電子は各量子箱に閉じ込められ、伝導でき
なくなる。この現象はモット絶縁体と呼ばれている。こ
の状態は、ハバードギャップによって分離されたサブバ
ンドの低エネルギー側に電子が詰め込まれた状態と考え
ることができる。一方、ハーフフィールドを越えた電子
密度になると、ハバードギャップによって分離されたサ
ブバンドの高エネルギー側に電子が詰まっていき、再び
金属的伝導が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような量子箱集合
素子の応用分野の1つに電界効果トランジスタ(FE
T)が考えられる。電界効果トランジスタのチャネル領
域に量子箱集合素子を形成し、量子箱集合素子内におけ
る電子あるいは正孔の移動を制御することによってチャ
ネル領域の導通を制御することで、チャネル領域を流れ
るソース・ドレイン電流を制御することが可能である。
素子の応用分野の1つに電界効果トランジスタ(FE
T)が考えられる。電界効果トランジスタのチャネル領
域に量子箱集合素子を形成し、量子箱集合素子内におけ
る電子あるいは正孔の移動を制御することによってチャ
ネル領域の導通を制御することで、チャネル領域を流れ
るソース・ドレイン電流を制御することが可能である。
【0005】現在、複数の量子箱の集合体である量子箱
集合素子は、主に化合物半導体材料から作製されてい
る。この量子箱集合素子は、化合物半導体のヘテロ接合
による電子閉じ込めを実現する系である。化合物半導体
材料を用いる理由は、分子線エピタキシー技術あるいは
MOCVD技術などの化合物半導体のエピタキシャル成
長技術の進歩によって、形成された化合物半導体層の結
晶性や均質性が良好になってきただけでなく、シャープ
なヘテロ接合が形成できるようになってきたことに大き
く依存している。これらの結晶成長技術は、化合物半導
体材料から成る単結晶基板上に化合物半導体材料から成
る結晶層を成長させることが前提となっている。
集合素子は、主に化合物半導体材料から作製されてい
る。この量子箱集合素子は、化合物半導体のヘテロ接合
による電子閉じ込めを実現する系である。化合物半導体
材料を用いる理由は、分子線エピタキシー技術あるいは
MOCVD技術などの化合物半導体のエピタキシャル成
長技術の進歩によって、形成された化合物半導体層の結
晶性や均質性が良好になってきただけでなく、シャープ
なヘテロ接合が形成できるようになってきたことに大き
く依存している。これらの結晶成長技術は、化合物半導
体材料から成る単結晶基板上に化合物半導体材料から成
る結晶層を成長させることが前提となっている。
【0006】現在、電界効果トランジスタの多くはシリ
コン等のIV族元素をその構成材料としている。従っ
て、シリコン等のIV族元素を構成材料とした量子箱を
有する電界効果トランジスタが、材料特性の安定性の面
から望まれている。また、例えばLCD等の制御用の電
界効果トランジスタのように、大面積の基板上に高性能
の電界効果トランジスタを高集積度にて作製する技術に
対する強い要求がある。
コン等のIV族元素をその構成材料としている。従っ
て、シリコン等のIV族元素を構成材料とした量子箱を
有する電界効果トランジスタが、材料特性の安定性の面
から望まれている。また、例えばLCD等の制御用の電
界効果トランジスタのように、大面積の基板上に高性能
の電界効果トランジスタを高集積度にて作製する技術に
対する強い要求がある。
【0007】量子効果が顕著になる10nm程度の大き
さを有する孤立した量子箱は、従来、電子ビーム露光を
用いて作製されている。例えば、M.N. Reeds, et al.,
Phys. Rev. Lett. 60, 535 (1988) を参照のこと。ま
た、電子ビーム露光に関しては、例えば、A.N. Broers,
et al., Appl. Phys. Lett. 29, 596 (1976) を参照の
こと。然るに、従来の電子ビーム露光によるレジストパ
ターン間隔の限界は、電子ビームの近接効果によって5
0nm程度である。従って、量子箱の間隔が5nm程度
に近接した極めて集積度の高い量子箱集合素子を既存の
技術で作製することは極めて困難である。
さを有する孤立した量子箱は、従来、電子ビーム露光を
用いて作製されている。例えば、M.N. Reeds, et al.,
Phys. Rev. Lett. 60, 535 (1988) を参照のこと。ま
た、電子ビーム露光に関しては、例えば、A.N. Broers,
et al., Appl. Phys. Lett. 29, 596 (1976) を参照の
こと。然るに、従来の電子ビーム露光によるレジストパ
ターン間隔の限界は、電子ビームの近接効果によって5
0nm程度である。従って、量子箱の間隔が5nm程度
に近接した極めて集積度の高い量子箱集合素子を既存の
技術で作製することは極めて困難である。
【0008】従って、本発明の目的は、量子箱を有し、
モット転移(金属−絶縁体転移)を応用した、高い集積
度を達成し得る電界効果トランジスタ及びその作製方法
を提供することにある。また、本発明の目的は、広く用
いられているIV族元素系材料を構成材料とすることが
でき、ヘテロ接合を有していない量子箱を有する電界効
果トランジスタ及びその作製方法を提供することにあ
る。更に、本発明の目的は、大面積の基板上に高性能の
電界効果トランジスタを高集積度にて作製し得る方法を
提供することにある。
モット転移(金属−絶縁体転移)を応用した、高い集積
度を達成し得る電界効果トランジスタ及びその作製方法
を提供することにある。また、本発明の目的は、広く用
いられているIV族元素系材料を構成材料とすることが
でき、ヘテロ接合を有していない量子箱を有する電界効
果トランジスタ及びその作製方法を提供することにあ
る。更に、本発明の目的は、大面積の基板上に高性能の
電界効果トランジスタを高集積度にて作製し得る方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る電界効果トランジスタ
は、(イ)基体と、(ロ)基体上に形成された複数の量
子箱と、これらの量子箱の間及び量子箱上に形成された
障壁層と、障壁層の上に形成された2次元導電層とから
成るチャネル領域と、(ハ)チャネル領域に設けられた
ゲート電極と、(ニ)チャネル領域の両端に形成された
ソース・ドレイン領域、及びソース・ドレイン領域に設
けられたソース・ドレイン電極、から成ることを特徴と
する。この第1の態様に係る電界効果トランジスタにお
いては、障壁層と2次元導電層の間に、更に、層間絶縁
層を形成することができる。
めの本発明の第1の態様に係る電界効果トランジスタ
は、(イ)基体と、(ロ)基体上に形成された複数の量
子箱と、これらの量子箱の間及び量子箱上に形成された
障壁層と、障壁層の上に形成された2次元導電層とから
成るチャネル領域と、(ハ)チャネル領域に設けられた
ゲート電極と、(ニ)チャネル領域の両端に形成された
ソース・ドレイン領域、及びソース・ドレイン領域に設
けられたソース・ドレイン電極、から成ることを特徴と
する。この第1の態様に係る電界効果トランジスタにお
いては、障壁層と2次元導電層の間に、更に、層間絶縁
層を形成することができる。
【0010】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る電界効果トランジスタは、(イ)基体と、
(ロ)基体上に形成された2次元導電層と、2次元導電
層上に設けられた層間絶縁層と、層間絶縁層上に設けら
れた複数の量子箱と、これらの量子箱の間及び量子箱上
に形成された障壁層とから成るチャネル領域と、(ハ)
チャネル領域に設けられたゲート電極と、(ニ)チャネ
ル領域の両端に形成されたソース・ドレイン領域、及び
ソース・ドレイン領域に設けられたソース・ドレイン電
極、から成ることを特徴とする。
の態様に係る電界効果トランジスタは、(イ)基体と、
(ロ)基体上に形成された2次元導電層と、2次元導電
層上に設けられた層間絶縁層と、層間絶縁層上に設けら
れた複数の量子箱と、これらの量子箱の間及び量子箱上
に形成された障壁層とから成るチャネル領域と、(ハ)
チャネル領域に設けられたゲート電極と、(ニ)チャネ
ル領域の両端に形成されたソース・ドレイン領域、及び
ソース・ドレイン領域に設けられたソース・ドレイン電
極、から成ることを特徴とする。
【0011】これらの本発明の第1及び第2の態様に係
る電界効果トランジスタにおいては、量子箱はIV族元
素の結晶粒から成ることが望ましい。IV族元素として
は、シリコンを挙げることができる。更に、障壁層は二
酸化シリコンから成ることが望ましい。2次元導電層
は、シリコン結晶粒から構成することができる。基体は
透明材料から成ることが好ましい。更には、量子箱ある
いは2次元導電層は、1つの量子箱当りに1つの電子あ
るいは正孔を閉じ込め得るドーピング濃度を有すること
が好ましい。
る電界効果トランジスタにおいては、量子箱はIV族元
素の結晶粒から成ることが望ましい。IV族元素として
は、シリコンを挙げることができる。更に、障壁層は二
酸化シリコンから成ることが望ましい。2次元導電層
は、シリコン結晶粒から構成することができる。基体は
透明材料から成ることが好ましい。更には、量子箱ある
いは2次元導電層は、1つの量子箱当りに1つの電子あ
るいは正孔を閉じ込め得るドーピング濃度を有すること
が好ましい。
【0012】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る電界効果トランジスタの作製方法は、
(イ)基体上に半導体原料層を形成し、次いで、この半
導体原料層に熱処理を施して複数の半導体結晶粒を形成
した後、これらの半導体結晶粒のそれぞれの表面を酸化
して酸化膜を形成し、酸化膜から成る障壁層によって相
互に隔てられた半導体結晶粒から成る量子箱を形成する
工程と、(ロ)量子箱の上方に半導体原料層を形成した
後、この半導体原料層に熱処理を施して半導体結晶粒か
ら成る2次元導電層を形成する工程、から成るチャネル
領域形成工程を具備することを特徴とする。この場合、
工程(イ)の後、障壁層上に層間絶縁層を形成する工程
を含ませることができる。
の態様に係る電界効果トランジスタの作製方法は、
(イ)基体上に半導体原料層を形成し、次いで、この半
導体原料層に熱処理を施して複数の半導体結晶粒を形成
した後、これらの半導体結晶粒のそれぞれの表面を酸化
して酸化膜を形成し、酸化膜から成る障壁層によって相
互に隔てられた半導体結晶粒から成る量子箱を形成する
工程と、(ロ)量子箱の上方に半導体原料層を形成した
後、この半導体原料層に熱処理を施して半導体結晶粒か
ら成る2次元導電層を形成する工程、から成るチャネル
領域形成工程を具備することを特徴とする。この場合、
工程(イ)の後、障壁層上に層間絶縁層を形成する工程
を含ませることができる。
【0013】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る電界効果トランジスタの作製方法は、
(イ)基体上に半導体原料層を形成した後、この半導体
原料層に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次元導
電層を形成する工程と、(ロ)2次元導電層上に層間絶
縁層を形成する工程と、(ハ)層間絶縁層上に半導体原
料層を形成し、次いで、この半導体原料層に熱処理を施
して複数の半導体結晶粒を形成した後、これらの半導体
結晶粒のそれぞれの表面を酸化して酸化膜を形成して、
酸化膜から成る障壁層によって相互に隔てられた半導体
結晶粒から成る量子箱を形成する工程、から成るチャネ
ル領域形成工程を具備することを特徴とする。
の態様に係る電界効果トランジスタの作製方法は、
(イ)基体上に半導体原料層を形成した後、この半導体
原料層に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次元導
電層を形成する工程と、(ロ)2次元導電層上に層間絶
縁層を形成する工程と、(ハ)層間絶縁層上に半導体原
料層を形成し、次いで、この半導体原料層に熱処理を施
して複数の半導体結晶粒を形成した後、これらの半導体
結晶粒のそれぞれの表面を酸化して酸化膜を形成して、
酸化膜から成る障壁層によって相互に隔てられた半導体
結晶粒から成る量子箱を形成する工程、から成るチャネ
ル領域形成工程を具備することを特徴とする。
【0014】これらの本発明の第1及び第2の態様に係
る電界効果トランジスタの作製方法においては、半導体
原料層はIV族元素から構成することができる。半導体
原料層としてポリシリコンを挙げることができる。基体
は熱処理に耐え得る基板あるいは絶縁層から成ることが
望ましい。熱処理はレーザアニール処理とすることがで
きる。また、量子箱を形成するための半導体原料層若し
くは2次元導電層を形成するための半導体原料層に対し
て、1つの量子箱当りに1つの電子あるいは正孔を閉じ
込め得る濃度のドーピングを行うことが好ましい。
る電界効果トランジスタの作製方法においては、半導体
原料層はIV族元素から構成することができる。半導体
原料層としてポリシリコンを挙げることができる。基体
は熱処理に耐え得る基板あるいは絶縁層から成ることが
望ましい。熱処理はレーザアニール処理とすることがで
きる。また、量子箱を形成するための半導体原料層若し
くは2次元導電層を形成するための半導体原料層に対し
て、1つの量子箱当りに1つの電子あるいは正孔を閉じ
込め得る濃度のドーピングを行うことが好ましい。
【0015】
【作用】本発明の電界効果トランジスタは、複数の量子
箱と、その上方若しくは下方に形成された2次元導電層
との間の電子あるいは正孔のトンネリングによる移動を
ゲート電極によって制御する。電子あるいは正孔が2次
元導電層に引かれた状態では、2次元導電層は金属的挙
動を示し、チャネル領域にはソース・ドレイン電流が流
れる。一方、電子あるいは正孔が量子箱内に捕捉された
状態では、2次元導電層は絶縁体としての挙動を示し、
チャネル領域にはソース・ドレイン電流が流れない。量
子箱1つ当りに電子あるいは正孔が1つ捕捉される状態
の場合、電気伝導度の低下が最も大きくなり、チャネル
領域におけるソース・ドレイン電流の流れを最も効果的
に制御することができる。
箱と、その上方若しくは下方に形成された2次元導電層
との間の電子あるいは正孔のトンネリングによる移動を
ゲート電極によって制御する。電子あるいは正孔が2次
元導電層に引かれた状態では、2次元導電層は金属的挙
動を示し、チャネル領域にはソース・ドレイン電流が流
れる。一方、電子あるいは正孔が量子箱内に捕捉された
状態では、2次元導電層は絶縁体としての挙動を示し、
チャネル領域にはソース・ドレイン電流が流れない。量
子箱1つ当りに電子あるいは正孔が1つ捕捉される状態
の場合、電気伝導度の低下が最も大きくなり、チャネル
領域におけるソース・ドレイン電流の流れを最も効果的
に制御することができる。
【0016】本発明の電界効果トランジスタの作製方法
においては、半導体原料層に熱処理を施して複数の半導
体結晶粒を形成する。この半導体結晶粒の大きさは、例
えば半導体原料層の厚さに依存するので、半導体原料層
の厚さを薄くすれば、非常に微細な半導体結晶粒を形成
することができる。そして、半導体結晶粒のそれぞれの
表面を酸化して酸化膜を形成するので、薄い酸化膜から
成る障壁層によって相互に隔てられた半導体結晶粒から
成る量子箱が形成される。即ち、薄い酸化膜から成る障
壁層を介して量子箱相互が非常に近接した微細な複数の
量子箱から構成された電界効果トランジスタを作製する
ことが可能になる。このような構成にすることによっ
て、ヘテロ接合を形成することなく量子箱を作製するこ
とが可能になる。
においては、半導体原料層に熱処理を施して複数の半導
体結晶粒を形成する。この半導体結晶粒の大きさは、例
えば半導体原料層の厚さに依存するので、半導体原料層
の厚さを薄くすれば、非常に微細な半導体結晶粒を形成
することができる。そして、半導体結晶粒のそれぞれの
表面を酸化して酸化膜を形成するので、薄い酸化膜から
成る障壁層によって相互に隔てられた半導体結晶粒から
成る量子箱が形成される。即ち、薄い酸化膜から成る障
壁層を介して量子箱相互が非常に近接した微細な複数の
量子箱から構成された電界効果トランジスタを作製する
ことが可能になる。このような構成にすることによっ
て、ヘテロ接合を形成することなく量子箱を作製するこ
とが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明の電界効果トランジスタ及びその作製方法を説明す
る。
明の電界効果トランジスタ及びその作製方法を説明す
る。
【0018】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様に係る電界効果トランジスタ及び第1の態様に係る
電界効果トランジスタ作製方法に関する。実施例1の電
界効果トランジスタは、複数の量子箱から成る層(以
下、量子箱層とも呼ぶ)を1層有し、その上に2次元導
電層を有する。半導体原料層はポリシリコンから構成さ
れる。また、基体は熱処理に耐え得る材料であるガラス
から構成される。更には、熱処理はレーザアニール処理
である。
態様に係る電界効果トランジスタ及び第1の態様に係る
電界効果トランジスタ作製方法に関する。実施例1の電
界効果トランジスタは、複数の量子箱から成る層(以
下、量子箱層とも呼ぶ)を1層有し、その上に2次元導
電層を有する。半導体原料層はポリシリコンから構成さ
れる。また、基体は熱処理に耐え得る材料であるガラス
から構成される。更には、熱処理はレーザアニール処理
である。
【0019】図1の(A)に、実施例1の電界効果トラ
ンジスタの模式的な一部断面図を示す。この電界効果ト
ランジスタは、具体的には、(イ)ガラスから成る基体
10と、(ロ)基体10上に形成された複数のシリコン
結晶粒から成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び
量子箱上に形成された二酸化シリコンから成る障壁層1
6と、障壁層の上に形成されたシリコン結晶粒から成る
2次元導電層24とから構成されたチャネル領域と、
(ハ)チャネル領域の上方に設けられたゲート電極32
と、(ニ)チャネル領域の両端に形成されたソース・ド
レイン領域34、及びソース・ドレイン領域34に設け
られたソース・ドレイン電極40から成る。尚、実施例
1の電界効果トランジスタにおいては、障壁層16と2
次元導電層24との間に、更に、層間絶縁層20が形成
されている。
ンジスタの模式的な一部断面図を示す。この電界効果ト
ランジスタは、具体的には、(イ)ガラスから成る基体
10と、(ロ)基体10上に形成された複数のシリコン
結晶粒から成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び
量子箱上に形成された二酸化シリコンから成る障壁層1
6と、障壁層の上に形成されたシリコン結晶粒から成る
2次元導電層24とから構成されたチャネル領域と、
(ハ)チャネル領域の上方に設けられたゲート電極32
と、(ニ)チャネル領域の両端に形成されたソース・ド
レイン領域34、及びソース・ドレイン領域34に設け
られたソース・ドレイン電極40から成る。尚、実施例
1の電界効果トランジスタにおいては、障壁層16と2
次元導電層24との間に、更に、層間絶縁層20が形成
されている。
【0020】かかる実施例1の電界効果トランジスタの
作製方法を、以下、図2及び図3を参照して説明する。
作製方法を、以下、図2及び図3を参照して説明する。
【0021】[工程−100]先ず、基体10上に半導
体原料層12を形成する。即ち、例えばCVD法にてポ
リシリコンから成る半導体原料層12を、ガラスから成
る基体10上に形成する(図2の(A)参照)。半導体
原料層12の厚さが量子箱の大きさを規定することにな
るので、半導体原料層12の厚さを、例えば10nm〜
100nmとする。実施例1においては、半導体原料層
12の厚さを10nmとした。最終的に形成される量子
箱の大きさは2nm〜50nmであることが望ましい。
また、半導体原料層12には、1018/cm3〜1019
/cm3程度の濃度のドーパントを加えることが望まし
い。これによって、量子箱1つ当りに電子あるいは正孔
が1つ含まれることになる。
体原料層12を形成する。即ち、例えばCVD法にてポ
リシリコンから成る半導体原料層12を、ガラスから成
る基体10上に形成する(図2の(A)参照)。半導体
原料層12の厚さが量子箱の大きさを規定することにな
るので、半導体原料層12の厚さを、例えば10nm〜
100nmとする。実施例1においては、半導体原料層
12の厚さを10nmとした。最終的に形成される量子
箱の大きさは2nm〜50nmであることが望ましい。
また、半導体原料層12には、1018/cm3〜1019
/cm3程度の濃度のドーパントを加えることが望まし
い。これによって、量子箱1つ当りに電子あるいは正孔
が1つ含まれることになる。
【0022】[工程−110]次に、半導体原料層12
に熱処理を施して複数の半導体結晶粒14を形成する。
具体的には、半導体原料層12にパルスレーザ光を照射
する。パルスレーザ光としては、例えば、以下の諸元を
有するものを使用することができる。 使用レーザ : XeClエキシマレーザ パルス幅 : 30n秒 照射エネルギー : 180mJ/cm2
に熱処理を施して複数の半導体結晶粒14を形成する。
具体的には、半導体原料層12にパルスレーザ光を照射
する。パルスレーザ光としては、例えば、以下の諸元を
有するものを使用することができる。 使用レーザ : XeClエキシマレーザ パルス幅 : 30n秒 照射エネルギー : 180mJ/cm2
【0023】パルスレーザ光に照射された半導体原料層
12の領域は瞬間的に溶融し、パルスレーザ光の照射が
完了した時点から冷却され、シリコンから成る均質な微
細(例えば10nm程度の)半導体結晶粒14が形成さ
れる(図2の(B)参照)。このように形成された半導
体結晶粒は十分大きな電気伝導度を有することから、半
導体結晶粒界面での電子散乱は殆ど無いと考えられる。
従って、半導体結晶粒間には空隙は殆ど無いと考えられ
る。
12の領域は瞬間的に溶融し、パルスレーザ光の照射が
完了した時点から冷却され、シリコンから成る均質な微
細(例えば10nm程度の)半導体結晶粒14が形成さ
れる(図2の(B)参照)。このように形成された半導
体結晶粒は十分大きな電気伝導度を有することから、半
導体結晶粒界面での電子散乱は殆ど無いと考えられる。
従って、半導体結晶粒間には空隙は殆ど無いと考えられ
る。
【0024】[工程−120]その後、半導体結晶粒1
4のそれぞれの表面を酸化して酸化膜を形成し、酸化膜
から成る障壁層16によって相互に隔てられた半導体結
晶粒14から成る量子箱18を形成する(図2の(C)
参照)。酸化膜の形成は、例えば以下の条件で行うこと
ができる。 酸化雰囲気 : 窒素ガスで希釈した酸素ガス雰囲気 温度 : 950゜C 時間 : 30分
4のそれぞれの表面を酸化して酸化膜を形成し、酸化膜
から成る障壁層16によって相互に隔てられた半導体結
晶粒14から成る量子箱18を形成する(図2の(C)
参照)。酸化膜の形成は、例えば以下の条件で行うこと
ができる。 酸化雰囲気 : 窒素ガスで希釈した酸素ガス雰囲気 温度 : 950゜C 時間 : 30分
【0025】半導体結晶粒14のそれぞれの表面が酸化
され、シリコンから成る中心部を二酸化シリコンから成
る酸化膜(障壁層16)が取り囲む構造を有する量子箱
18が、チャネル領域形成予定領域に形成される。その
理由は、外部から取り込まれた酸素が、半導体結晶粒1
4の界面上を拡散してシリコンから成る半導体結晶粒1
4中に侵入するからである。こうして、量子箱18は、
酸化膜から成る障壁層16によって相互に隔てられる。
シリコンから成る半導体結晶粒表面の酸化処理の制御性
は非常に優れている。従って、数nmの厚さの酸化膜を
形成することができる。
され、シリコンから成る中心部を二酸化シリコンから成
る酸化膜(障壁層16)が取り囲む構造を有する量子箱
18が、チャネル領域形成予定領域に形成される。その
理由は、外部から取り込まれた酸素が、半導体結晶粒1
4の界面上を拡散してシリコンから成る半導体結晶粒1
4中に侵入するからである。こうして、量子箱18は、
酸化膜から成る障壁層16によって相互に隔てられる。
シリコンから成る半導体結晶粒表面の酸化処理の制御性
は非常に優れている。従って、数nmの厚さの酸化膜を
形成することができる。
【0026】こうして、ナノメーターオーダーのシリコ
ンから成る半導体結晶粒14から構成された複数の量子
箱18を作製することができる。また、これらの量子箱
18は、ナノメーターオーダーの二酸化シリコンから成
る障壁層16(酸化膜)によって相互に隔てられてい
る。このように、量子箱18の形成に際しては、下地で
ある基体10との間でヘテロ接合を形成する必要がな
い。
ンから成る半導体結晶粒14から構成された複数の量子
箱18を作製することができる。また、これらの量子箱
18は、ナノメーターオーダーの二酸化シリコンから成
る障壁層16(酸化膜)によって相互に隔てられてい
る。このように、量子箱18の形成に際しては、下地で
ある基体10との間でヘテロ接合を形成する必要がな
い。
【0027】このような量子箱の大きさは、走査型トン
ネル顕微鏡(STM)による量子箱の断面観察や、光ル
ミネッセンスにおけるブルーシフトによって、観察する
ことができる。
ネル顕微鏡(STM)による量子箱の断面観察や、光ル
ミネッセンスにおけるブルーシフトによって、観察する
ことができる。
【0028】[工程−130]その後、必要に応じて、
全面に層間絶縁層20を形成する(図2の(D)参
照)。これによって、量子箱18は層間絶縁層20で被
覆される。層間絶縁層20は、例えば二酸化シリコンか
ら成り、CVD法等にて形成することができる。層間絶
縁層20と、半導体結晶粒14のそれぞれの表面に形成
された酸化膜から成る障壁層16の厚さの合計は、電子
がトンネリングできる厚さとする。具体的には、合計の
厚さは、例えば数nm〜数十nm程度である。
全面に層間絶縁層20を形成する(図2の(D)参
照)。これによって、量子箱18は層間絶縁層20で被
覆される。層間絶縁層20は、例えば二酸化シリコンか
ら成り、CVD法等にて形成することができる。層間絶
縁層20と、半導体結晶粒14のそれぞれの表面に形成
された酸化膜から成る障壁層16の厚さの合計は、電子
がトンネリングできる厚さとする。具体的には、合計の
厚さは、例えば数nm〜数十nm程度である。
【0029】[工程−140]次いで、全面に半導体原
料層22を形成する(図3の(A)参照)。これによっ
て、障壁層16の上に(層間絶縁層20を形成した場合
には、層間絶縁層20の上に)、半導体原料層22が形
成される。半導体原料層22は、例えばCVD法にて形
成されたポリシリコンから構成することができる。この
半導体原料層22の厚さは5〜20nm程度であればよ
い。尚、[工程−100]で半導体原料層12にドーパ
ントを加えない場合には、[工程−140]において、
半導体原料層22に、1018/cm3〜1019/cm3程
度の濃度のドーパントを加えることが望ましい。これに
よって、量子箱1つ当りに電子あるいは正孔が1つ含ま
れることになる。
料層22を形成する(図3の(A)参照)。これによっ
て、障壁層16の上に(層間絶縁層20を形成した場合
には、層間絶縁層20の上に)、半導体原料層22が形
成される。半導体原料層22は、例えばCVD法にて形
成されたポリシリコンから構成することができる。この
半導体原料層22の厚さは5〜20nm程度であればよ
い。尚、[工程−100]で半導体原料層12にドーパ
ントを加えない場合には、[工程−140]において、
半導体原料層22に、1018/cm3〜1019/cm3程
度の濃度のドーパントを加えることが望ましい。これに
よって、量子箱1つ当りに電子あるいは正孔が1つ含ま
れることになる。
【0030】[工程−150]その後、半導体原料層2
2に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次元導電層
24を形成する(図3の(B)参照)。2次元導電層2
4を半導体結晶粒から構成することによって、2次元導
電層24の電気伝導度を向上させることができる。この
熱処理工程は、例えば、[工程−110]と同様とする
ことができる。パルスレーザ光に照射された半導体原料
層22の領域は瞬間的に溶融し、パルスレーザ光の照射
が完了した時点から冷却され、シリコンから成る均質な
微細半導体結晶粒から構成された2次元導電層24が形
成される。こうして、電界効果トランジスタのチャネル
領域が形成される。
2に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次元導電層
24を形成する(図3の(B)参照)。2次元導電層2
4を半導体結晶粒から構成することによって、2次元導
電層24の電気伝導度を向上させることができる。この
熱処理工程は、例えば、[工程−110]と同様とする
ことができる。パルスレーザ光に照射された半導体原料
層22の領域は瞬間的に溶融し、パルスレーザ光の照射
が完了した時点から冷却され、シリコンから成る均質な
微細半導体結晶粒から構成された2次元導電層24が形
成される。こうして、電界効果トランジスタのチャネル
領域が形成される。
【0031】[工程−160]次いで、ソース・ドレイ
ン領域形成予定領域の外側の、量子箱18、障壁層16
及び2次元導電層24、並びに場合によっては層間絶縁
層20の一部を除去し、電界効果トランジスタの各素子
を分離させる(この状態は図示せず)。
ン領域形成予定領域の外側の、量子箱18、障壁層16
及び2次元導電層24、並びに場合によっては層間絶縁
層20の一部を除去し、電界効果トランジスタの各素子
を分離させる(この状態は図示せず)。
【0032】[工程−170]次に、2次元導電層24
の表面を、通常の酸化法にて酸化してゲート酸化膜30
を形成する。次いで、ポリシリコン等から成るゲート電
極32を従来の方法にてゲート酸化膜30上に形成する
(図3の(C)参照)。
の表面を、通常の酸化法にて酸化してゲート酸化膜30
を形成する。次いで、ポリシリコン等から成るゲート電
極32を従来の方法にてゲート酸化膜30上に形成する
(図3の(C)参照)。
【0033】[工程−180]次に、ソース・ドレイン
領域形成予定領域に従来のイオン注入法によってイオン
注入を施し、ソース・ドレイン領域34を形成する。そ
の後、例えば二酸化シリコンから成る絶縁層36をCV
D法等にて全面に形成した後、リソグラフィー技術及び
RIE法等のエッチング技術を用いて、ソース・ドレイ
ン領域34上の絶縁層36に開口部38を設け、スパッ
タ法等によって、開口部38を含む絶縁層36上にアル
ミニウム合金等の金属配線材料を堆積させて、ソース・
ドレイン電極40を設ける。次いで、絶縁層36上に堆
積された金属配線材料に所望のパターニングを施し、配
線を形成する。
領域形成予定領域に従来のイオン注入法によってイオン
注入を施し、ソース・ドレイン領域34を形成する。そ
の後、例えば二酸化シリコンから成る絶縁層36をCV
D法等にて全面に形成した後、リソグラフィー技術及び
RIE法等のエッチング技術を用いて、ソース・ドレイ
ン領域34上の絶縁層36に開口部38を設け、スパッ
タ法等によって、開口部38を含む絶縁層36上にアル
ミニウム合金等の金属配線材料を堆積させて、ソース・
ドレイン電極40を設ける。次いで、絶縁層36上に堆
積された金属配線材料に所望のパターニングを施し、配
線を形成する。
【0034】こうして、図1の(A)に示した電界効果
トランジスタが完成される。この電界効果トランジスタ
は、基体10上に形成された複数の量子箱18と、量子
箱の間及び量子箱上に形成された障壁層16と、障壁層
の上に形成された2次元導電層24とから成るチャネル
領域を有する。
トランジスタが完成される。この電界効果トランジスタ
は、基体10上に形成された複数の量子箱18と、量子
箱の間及び量子箱上に形成された障壁層16と、障壁層
の上に形成された2次元導電層24とから成るチャネル
領域を有する。
【0035】以下、実施例1の電界効果トランジスタの
動作概要を説明する。この電界効果トランジスタは、モ
ット転移を応用している。尚、量子箱は、例えば、1つ
の量子箱当りに1つの電子を閉じ込め得るドーピング濃
度を有するとする。
動作概要を説明する。この電界効果トランジスタは、モ
ット転移を応用している。尚、量子箱は、例えば、1つ
の量子箱当りに1つの電子を閉じ込め得るドーピング濃
度を有するとする。
【0036】ソース・ドレイン電極40間に適当なバイ
アスをかけた状態で、ゲート電極32に0.1〜1V程
度の正の電位を印加する。これによって、電子は2次元
導電層24へ引かれ、2次元導電層24の電気伝導度が
大きくなり、2次元導電層24は金属的な挙動を示し、
ソース・ドレイン電極40間に電流が流れる。一方、ゲ
ート電極32に−0.1〜−1V程度の負の電位を印加
すると、電子は量子箱18の方向に引かれ、量子箱18
内に捕捉される。その結果、2次元導電層24の電気伝
導度はほぼ0となり、2次元導電層24は絶縁体として
の挙動を示し、ソース・ドレイン電極40間に電流が流
れなくなる。以上の動作原理によって、電界効果トラン
ジスタのチャネル領域の伝導性、即ちソース・ドレイン
電流を制御することができる。
アスをかけた状態で、ゲート電極32に0.1〜1V程
度の正の電位を印加する。これによって、電子は2次元
導電層24へ引かれ、2次元導電層24の電気伝導度が
大きくなり、2次元導電層24は金属的な挙動を示し、
ソース・ドレイン電極40間に電流が流れる。一方、ゲ
ート電極32に−0.1〜−1V程度の負の電位を印加
すると、電子は量子箱18の方向に引かれ、量子箱18
内に捕捉される。その結果、2次元導電層24の電気伝
導度はほぼ0となり、2次元導電層24は絶縁体として
の挙動を示し、ソース・ドレイン電極40間に電流が流
れなくなる。以上の動作原理によって、電界効果トラン
ジスタのチャネル領域の伝導性、即ちソース・ドレイン
電流を制御することができる。
【0037】(実施例2)実施例2は、本発明の第2の
態様に係る電界効果トランジスタ及び第2の態様に係る
電界効果トランジスタ作製方法に関する。実施例2の電
界効果トランジスタは、2次元導電層を有し、その上に
量子箱層を1層有する。半導体原料層はポリシリコンか
ら構成される。また、基体は熱処理に耐え得る材料であ
るガラスから構成される。更には、熱処理はレーザアニ
ール処理である。
態様に係る電界効果トランジスタ及び第2の態様に係る
電界効果トランジスタ作製方法に関する。実施例2の電
界効果トランジスタは、2次元導電層を有し、その上に
量子箱層を1層有する。半導体原料層はポリシリコンか
ら構成される。また、基体は熱処理に耐え得る材料であ
るガラスから構成される。更には、熱処理はレーザアニ
ール処理である。
【0038】図1の(B)に、実施例2の電界効果トラ
ンジスタの模式的な一部断面図を示す。この電界効果ト
ランジスタは、具体的には、(イ)ガラスから成る基体
10と、(ロ)基体10上に形成されたシリコン結晶粒
から成る2次元導電層24と、2次元導電層24上に設
けられた二酸化シリコンから成る層間絶縁層50と、層
間絶縁層50上に設けられた複数のシリコン結晶粒から
成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び量子箱上に
形成された二酸化シリコンから成る障壁層16とから構
成されたチャネル領域と、(ハ)チャネル領域の上方に
設けられたゲート電極32と、(ニ)チャネル領域の両
端に形成されたソース・ドレイン領域34、及びソース
・ドレイン領域34に設けられたソース・ドレイン電極
40から成る。
ンジスタの模式的な一部断面図を示す。この電界効果ト
ランジスタは、具体的には、(イ)ガラスから成る基体
10と、(ロ)基体10上に形成されたシリコン結晶粒
から成る2次元導電層24と、2次元導電層24上に設
けられた二酸化シリコンから成る層間絶縁層50と、層
間絶縁層50上に設けられた複数のシリコン結晶粒から
成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び量子箱上に
形成された二酸化シリコンから成る障壁層16とから構
成されたチャネル領域と、(ハ)チャネル領域の上方に
設けられたゲート電極32と、(ニ)チャネル領域の両
端に形成されたソース・ドレイン領域34、及びソース
・ドレイン領域34に設けられたソース・ドレイン電極
40から成る。
【0039】かかる実施例2の電界効果トランジスタの
作製方法を、以下、図4を参照して説明する。
作製方法を、以下、図4を参照して説明する。
【0040】[工程−200]先ず、基体10上に半導
体原料層22を形成する(図4の(A)参照)。半導体
原料層22は、例えばCVD法にて形成されたポリシリ
コンから構成することができる。この半導体原料層22
の厚さは5〜20nm程度であればよい。必要に応じ
て、実施例1の[工程−140]にて説明したように、
半導体原料層22にドーパントを加えることができる。
体原料層22を形成する(図4の(A)参照)。半導体
原料層22は、例えばCVD法にて形成されたポリシリ
コンから構成することができる。この半導体原料層22
の厚さは5〜20nm程度であればよい。必要に応じ
て、実施例1の[工程−140]にて説明したように、
半導体原料層22にドーパントを加えることができる。
【0041】[工程−210]その後、半導体原料層2
2に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次元導電層
24を形成する(図4の(B)参照)。この熱処理工程
は、例えば、実施例1の[工程−110]と同様とする
ことができる。パルスレーザ光に照射された半導体原料
層22の領域は瞬間的に溶融し、パルスレーザ光の照射
が完了した時点から冷却され、シリコンから成る均質な
微細半導体結晶粒から構成された2次元導電層24が形
成される。
2に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次元導電層
24を形成する(図4の(B)参照)。この熱処理工程
は、例えば、実施例1の[工程−110]と同様とする
ことができる。パルスレーザ光に照射された半導体原料
層22の領域は瞬間的に溶融し、パルスレーザ光の照射
が完了した時点から冷却され、シリコンから成る均質な
微細半導体結晶粒から構成された2次元導電層24が形
成される。
【0042】[工程−220]次に、2次元導電層24
上に層間絶縁層50を形成する(図4の(C)参照)。
層間絶縁層50は、例えば二酸化シリコンから成り、C
VD法等にて形成することができる。層間絶縁層50の
厚さは、電子がトンネリングできる厚さとする。具体的
には、層間絶縁層50の厚さは、例えば数nm〜数十n
m程度である。
上に層間絶縁層50を形成する(図4の(C)参照)。
層間絶縁層50は、例えば二酸化シリコンから成り、C
VD法等にて形成することができる。層間絶縁層50の
厚さは、電子がトンネリングできる厚さとする。具体的
には、層間絶縁層50の厚さは、例えば数nm〜数十n
m程度である。
【0043】[工程−230]そして、層間絶縁層50
上に半導体原料層12を形成し(図4の(D)参照)、
次に、半導体原料層12にレーザアニール処理から成る
熱処理を施して複数の半導体結晶粒を形成する。その
後、半導体結晶粒のそれぞれの表面を酸化して酸化膜を
形成し、酸化膜から成る障壁層16によって相互に隔て
られた半導体結晶粒から成る量子箱18を形成する(図
4の(E)参照)。以上の各工程は、実施例1の[工程
−100]〜[工程−120]と同様とすることができ
る。このように、量子箱18の形成に際しては、下地で
ある層間絶縁層50との間でヘテロ接合を形成する必要
がない。
上に半導体原料層12を形成し(図4の(D)参照)、
次に、半導体原料層12にレーザアニール処理から成る
熱処理を施して複数の半導体結晶粒を形成する。その
後、半導体結晶粒のそれぞれの表面を酸化して酸化膜を
形成し、酸化膜から成る障壁層16によって相互に隔て
られた半導体結晶粒から成る量子箱18を形成する(図
4の(E)参照)。以上の各工程は、実施例1の[工程
−100]〜[工程−120]と同様とすることができ
る。このように、量子箱18の形成に際しては、下地で
ある層間絶縁層50との間でヘテロ接合を形成する必要
がない。
【0044】[工程−240]次に、実施例1の[工程
−160]と同様に素子分離を行い、次いで、例えば二
酸化シリコンから成るゲート酸化膜30を複数の量子箱
18の上方に形成する。
−160]と同様に素子分離を行い、次いで、例えば二
酸化シリコンから成るゲート酸化膜30を複数の量子箱
18の上方に形成する。
【0045】[工程−250]その後、チャネル領域の
上のゲート酸化膜30上にゲート電極32を形成する。
上のゲート酸化膜30上にゲート電極32を形成する。
【0046】[工程−260]次いで、実施例1の[工
程−180]と同様に、イオン注入法によるソース・ド
レイン領域34の形成、絶縁層36及び開口部38の形
成、ソース・ドレイン電極40の形成を行う。
程−180]と同様に、イオン注入法によるソース・ド
レイン領域34の形成、絶縁層36及び開口部38の形
成、ソース・ドレイン電極40の形成を行う。
【0047】こうして、図1の(B)に示した電界効果
トランジスタが完成される。この電界効果トランジスタ
は、基体10上に形成された2次元導電層24と、この
2次元導電層24上に形成された層間絶縁層50と、層
間絶縁層50上に形成された複数の量子箱18と、量子
箱の間及び量子箱上に形成された障壁層16から成るチ
ャネル領域を有する。
トランジスタが完成される。この電界効果トランジスタ
は、基体10上に形成された2次元導電層24と、この
2次元導電層24上に形成された層間絶縁層50と、層
間絶縁層50上に形成された複数の量子箱18と、量子
箱の間及び量子箱上に形成された障壁層16から成るチ
ャネル領域を有する。
【0048】実施例2の電界効果トランジスタの動作原
理は、ゲート電極32に印加される電位の符号が異なる
点を除き、実質的には実施例1の電界効果トランジスタ
と同様であるので、詳細な説明は省略する。
理は、ゲート電極32に印加される電位の符号が異なる
点を除き、実質的には実施例1の電界効果トランジスタ
と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0049】以上、好ましい実施例に基づき本発明の電
界効果トランジスタ及びその作製方法を説明したが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施
例における成膜方法や各種条件は例示であり、適宜変更
することができる。半導体原料層は、ポリシリコン以外
にも、アモルファスシリコン、その他、ゲルマニウム等
から構成することができる。層間絶縁層や絶縁層も二酸
化シリコンに限定されず、SiN等、適当な方法で量子
箱層や2次元導電層上に堆積させ得る公知の絶縁材料か
ら構成することができる。基体は、ガラス以外にも、石
英、シリコン基板、その他、熱処理に耐え得る基板を用
いることができる。あるいは、基体は各種素子や配線を
被覆した絶縁層であってもよい。この場合には、多層の
素子構造を形成することができる。
界効果トランジスタ及びその作製方法を説明したが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施
例における成膜方法や各種条件は例示であり、適宜変更
することができる。半導体原料層は、ポリシリコン以外
にも、アモルファスシリコン、その他、ゲルマニウム等
から構成することができる。層間絶縁層や絶縁層も二酸
化シリコンに限定されず、SiN等、適当な方法で量子
箱層や2次元導電層上に堆積させ得る公知の絶縁材料か
ら構成することができる。基体は、ガラス以外にも、石
英、シリコン基板、その他、熱処理に耐え得る基板を用
いることができる。あるいは、基体は各種素子や配線を
被覆した絶縁層であってもよい。この場合には、多層の
素子構造を形成することができる。
【0050】電界効果トランジスタには、量子箱層や2
次元導電層を複数設けてもよい。このような構造にする
ことによって、大電流のソース・ドレイン電流を電界効
果トランジスタに流すことが可能になり、大電流の制御
を行い得る。
次元導電層を複数設けてもよい。このような構造にする
ことによって、大電流のソース・ドレイン電流を電界効
果トランジスタに流すことが可能になり、大電流の制御
を行い得る。
【0051】2次元導電層の形成方法や半導体原料層の
熱処理方法は、レーザアニール処理に限られず、RTA
(Rapid Thermal Annealing)処理を採用することがで
きる。
熱処理方法は、レーザアニール処理に限られず、RTA
(Rapid Thermal Annealing)処理を採用することがで
きる。
【0052】実施例においては、所謂トップゲート型の
電界効果トランジスタを専ら例にとり説明したが、本発
明の電界効果トランジスタは、所謂ボトムゲート型であ
ってもよい。実施例1にて説明した電界効果トランジス
タの構造をボトムゲート型電界効果トランジスタに適用
した場合には、具体的には、例えば以下の構造を有す
る。 (A)ガラスから成る基体10 (B)基体10上に形成されたゲート電極32 (C)ゲート電極32上に形成されたゲート酸化膜30 (D)ゲート酸化膜30上に形成された複数のシリコン
結晶粒から成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び
量子箱上に形成された二酸化シリコンから成る障壁層1
6と、障壁層の上に形成されたシリコン結晶粒から成る
2次元導電層24とから構成されたチャネル領域 (E)チャネル領域の両端に形成されたソース・ドレイ
ン領域34、及びソース・ドレイン領域34に設けられ
たソース・ドレイン電極40
電界効果トランジスタを専ら例にとり説明したが、本発
明の電界効果トランジスタは、所謂ボトムゲート型であ
ってもよい。実施例1にて説明した電界効果トランジス
タの構造をボトムゲート型電界効果トランジスタに適用
した場合には、具体的には、例えば以下の構造を有す
る。 (A)ガラスから成る基体10 (B)基体10上に形成されたゲート電極32 (C)ゲート電極32上に形成されたゲート酸化膜30 (D)ゲート酸化膜30上に形成された複数のシリコン
結晶粒から成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び
量子箱上に形成された二酸化シリコンから成る障壁層1
6と、障壁層の上に形成されたシリコン結晶粒から成る
2次元導電層24とから構成されたチャネル領域 (E)チャネル領域の両端に形成されたソース・ドレイ
ン領域34、及びソース・ドレイン領域34に設けられ
たソース・ドレイン電極40
【0053】このようなボトムゲート型の電界効果トラ
ンジスタは、実施例1における作製工程の順序を以下の
ように変更して作製することができる。 (X)[工程−170](但し、ゲート電極とゲート酸
化膜の形成順序を逆にする) (Y)[工程−100]〜[工程−160](但し、量
子箱の形成はゲート酸化膜上にて行う) (Z)[工程−180]
ンジスタは、実施例1における作製工程の順序を以下の
ように変更して作製することができる。 (X)[工程−170](但し、ゲート電極とゲート酸
化膜の形成順序を逆にする) (Y)[工程−100]〜[工程−160](但し、量
子箱の形成はゲート酸化膜上にて行う) (Z)[工程−180]
【0054】また、実施例2にて説明した電界効果トラ
ンジスタの構造をボトムゲート型電界効果トランジスタ
に適用した場合には、具体的には、例えば以下の構造を
有する。 (a)ガラスから成る基体10 (b)基体10上に形成されたゲート電極32 (c)ゲート電極32上に形成されたゲート酸化膜30 (d)ゲート酸化膜30上に形成されたシリコン結晶粒
から成る2次元導電層24と、2次元導電層24上に設
けられた二酸化シリコンから成る層間絶縁層50と、層
間絶縁層50上に設けられた複数のシリコン結晶粒から
成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び量子箱上に
形成された二酸化シリコンから成る障壁層16とから構
成されたチャネル領域 (e)チャネル領域の両端に形成されたソース・ドレイ
ン領域34、及びソース・ドレイン領域34に設けられ
たソース・ドレイン電極40
ンジスタの構造をボトムゲート型電界効果トランジスタ
に適用した場合には、具体的には、例えば以下の構造を
有する。 (a)ガラスから成る基体10 (b)基体10上に形成されたゲート電極32 (c)ゲート電極32上に形成されたゲート酸化膜30 (d)ゲート酸化膜30上に形成されたシリコン結晶粒
から成る2次元導電層24と、2次元導電層24上に設
けられた二酸化シリコンから成る層間絶縁層50と、層
間絶縁層50上に設けられた複数のシリコン結晶粒から
成る量子箱18と、これらの量子箱の間及び量子箱上に
形成された二酸化シリコンから成る障壁層16とから構
成されたチャネル領域 (e)チャネル領域の両端に形成されたソース・ドレイ
ン領域34、及びソース・ドレイン領域34に設けられ
たソース・ドレイン電極40
【0055】このようなボトムゲート型の電界効果トラ
ンジスタは、実施例2における作製工程の順序を以下の
ように変更して作製することができる。 (x)[工程−250](但し、ゲート電極とゲート酸
化膜の形成順序を逆にする) (Y)[工程−200]〜[工程−240](但し、2
次元導電層の形成はゲート酸化膜上にて行う) (Z)[工程−260]
ンジスタは、実施例2における作製工程の順序を以下の
ように変更して作製することができる。 (x)[工程−250](但し、ゲート電極とゲート酸
化膜の形成順序を逆にする) (Y)[工程−200]〜[工程−240](但し、2
次元導電層の形成はゲート酸化膜上にて行う) (Z)[工程−260]
【0056】本発明の電界効果トランジスタは、本発明
の電界効果トランジスタ作製方法によって作製されるこ
とが望ましいが、本発明の電界効果トランジスタ作製方
法に限定されるものではない。半導体結晶粒から成る層
(半導体結晶粒層と呼ぶ)を形成した後、かかる半導体
結晶粒層をパターニングすることによって、量子箱を形
成することもできる。パターニングの際、半導体結晶粒
層上のレジスト材料の形成は、例えば、電子ビーム照射
装置の真空排気された試料室内において所定のレジスト
原料ガス雰囲気中でスポット径を十分小さく絞った電子
ビームを半導体結晶粒層上に選択的に照射して、この電
子ビームが照射された半導体結晶粒層の部分にレジスト
原料ガスの分解生成物を堆積させることで行うことがで
きる。また、パターニングの際における半導体結晶粒層
のエッチングは、例えばRIE法のような異方性ドライ
エッチング法にて行うことができる。量子箱の平面形状
は、例えば矩形とすることができる。こうして形成され
た複数の量子箱の上及び量子箱の間には、例えばCVD
法等によって二酸化シリコンから成る障壁層を堆積させ
ればよい。
の電界効果トランジスタ作製方法によって作製されるこ
とが望ましいが、本発明の電界効果トランジスタ作製方
法に限定されるものではない。半導体結晶粒から成る層
(半導体結晶粒層と呼ぶ)を形成した後、かかる半導体
結晶粒層をパターニングすることによって、量子箱を形
成することもできる。パターニングの際、半導体結晶粒
層上のレジスト材料の形成は、例えば、電子ビーム照射
装置の真空排気された試料室内において所定のレジスト
原料ガス雰囲気中でスポット径を十分小さく絞った電子
ビームを半導体結晶粒層上に選択的に照射して、この電
子ビームが照射された半導体結晶粒層の部分にレジスト
原料ガスの分解生成物を堆積させることで行うことがで
きる。また、パターニングの際における半導体結晶粒層
のエッチングは、例えばRIE法のような異方性ドライ
エッチング法にて行うことができる。量子箱の平面形状
は、例えば矩形とすることができる。こうして形成され
た複数の量子箱の上及び量子箱の間には、例えばCVD
法等によって二酸化シリコンから成る障壁層を堆積させ
ればよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によって、量子箱を有し、モット
転移(金属−絶縁体転移)を応用した、高い集積度を有
する電界効果トランジスタを提供することができる。こ
の電界効果トランジスタにおいては、チャネル領域にお
ける電子密度は一定であり、電子等が2次元導電層と量
子箱との間をトンネリングによって移動するだけであ
る。従って、電界効果トランジスタを高速で動作させる
ことができる。また、高性能の電界効果トランジスタを
高集積度にて大面積の基板上に作製することができる。
本発明の電界効果トランジスタは、ヘテロ接合を有して
いない量子箱を有し、広く用いられているIV族元素系
材料を構成材料とし得る。本発明の電界効果トランジス
タの作製方法によって、薄い酸化膜を介して量子箱相互
が非常に近接した微細な複数の量子箱から構成された電
界効果トランジスタを作製することができる。本発明の
電界効果トランジスタを、例えばLCDの駆動制御用の
薄膜トランジスタに適用することができる。
転移(金属−絶縁体転移)を応用した、高い集積度を有
する電界効果トランジスタを提供することができる。こ
の電界効果トランジスタにおいては、チャネル領域にお
ける電子密度は一定であり、電子等が2次元導電層と量
子箱との間をトンネリングによって移動するだけであ
る。従って、電界効果トランジスタを高速で動作させる
ことができる。また、高性能の電界効果トランジスタを
高集積度にて大面積の基板上に作製することができる。
本発明の電界効果トランジスタは、ヘテロ接合を有して
いない量子箱を有し、広く用いられているIV族元素系
材料を構成材料とし得る。本発明の電界効果トランジス
タの作製方法によって、薄い酸化膜を介して量子箱相互
が非常に近接した微細な複数の量子箱から構成された電
界効果トランジスタを作製することができる。本発明の
電界効果トランジスタを、例えばLCDの駆動制御用の
薄膜トランジスタに適用することができる。
【図1】本発明の電界効果トランジスタの模式的な一部
断面図である。
断面図である。
【図2】実施例1の電界効果トランジスタの作製方法を
説明するための各工程における模式的な一部断面図であ
る。
説明するための各工程における模式的な一部断面図であ
る。
【図3】図1に引き続き、実施例1の電界効果トランジ
スタの作製方法を説明するための各工程における模式的
な一部断面図である。
スタの作製方法を説明するための各工程における模式的
な一部断面図である。
【図4】実施例2の電界効果トランジスタの作製方法を
説明するための各工程における模式的な一部断面図であ
る。
説明するための各工程における模式的な一部断面図であ
る。
10 基体 12,22 半導体原料層 14 半導体結晶粒 16 障壁層 18 量子箱 20,50 層間絶縁層 24 2次元導電層 30 ゲート酸化膜 32 ゲート電極 34 ソース・ドレイン領域 36 絶縁層 38 開口部 40 ソース・ドレイン電極
Claims (18)
- 【請求項1】(イ)基体と、 (ロ)該基体上に形成された複数の量子箱と、該量子箱
の間及び量子箱上に形成された障壁層と、該障壁層の上
に形成された2次元導電層とから成るチャネル領域と、 (ハ)該チャネル領域に設けられたゲート電極と、 (ニ)チャネル領域の両端に形成されたソース・ドレイ
ン領域、及び該ソース・ドレイン領域に設けられたソー
ス・ドレイン電極、 から成ることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】前記障壁層と2次元導電層の間に、更に、
層間絶縁層が形成されていることを特徴とする請求項1
に記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】(イ)基体と、 (ロ)該基体上に形成された2次元導電層と、該2次元
導電層上に設けられた層間絶縁層と、該層間絶縁層上に
設けられた複数の量子箱と、該量子箱の間及び量子箱上
に形成された障壁層とから成るチャネル領域と、 (ハ)該チャネル領域に設けられたゲート電極と、 (ニ)チャネル領域の両端に形成されたソース・ドレイ
ン領域、及び該ソース・ドレイン領域に設けられたソー
ス・ドレイン電極、 から成ることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】前記量子箱はIV族元素の結晶粒から成る
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
に記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】前記量子箱はシリコン結晶粒から成ること
を特徴とする請求項4に記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項6】前記障壁層は二酸化シリコンから成ること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記
載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項7】前記2次元導電層は、シリコン結晶粒から
成ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか
1項に記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項8】前記量子箱は、1つの量子箱当りに1つの
電子あるいは正孔を閉じ込め得るドーピング濃度を有す
ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1
項に記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項9】前記2次元導電層は、1つの量子箱当りに
1つの電子あるいは正孔を閉じ込め得るドーピング濃度
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいず
れか1項に記載の電界効果トランジスタ。 - 【請求項10】(イ)基体上に半導体原料層を形成し、
次いで、該半導体原料層に熱処理を施して複数の半導体
結晶粒を形成した後、該半導体結晶粒のそれぞれの表面
を酸化して酸化膜を形成し、該酸化膜から成る障壁層に
よって相互に隔てられた半導体結晶粒から成る量子箱を
形成する工程と、 (ロ)量子箱の上方に半導体原料層を形成した後、該半
導体原料層に熱処理を施して半導体結晶粒から成る2次
元導電層を形成する工程、 から成るチャネル領域形成工程を具備することを特徴と
する電界効果トランジスタの作製方法。 - 【請求項11】前記工程(イ)の後、障壁層上に層間絶
縁層を形成することを特徴とする請求項10に記載の電
界効果トランジスタの作製方法。 - 【請求項12】(イ)基体上に半導体原料層を形成した
後、該半導体原料層に熱処理を施して半導体結晶粒から
成る2次元導電層を形成する工程と、 (ロ)2次元導電層上に層間絶縁層を形成する工程と、 (ハ)該層間絶縁層上に半導体原料層を形成し、次い
で、該半導体原料層に熱処理を施して複数の半導体結晶
粒を形成した後、該半導体結晶粒のそれぞれの表面を酸
化して酸化膜を形成して、該酸化膜から成る障壁層によ
って相互に隔てられた半導体結晶粒から成る量子箱を形
成する工程、 から成るチャネル領域形成工程を具備することを特徴と
する電界効果トランジスタの作製方法。 - 【請求項13】半導体原料層はIV族元素から成ること
を特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1項
に記載の電界効果トランジスタの作製方法。 - 【請求項14】半導体原料層はポリシリコンから成るこ
とを特徴とする請求項13に記載の電界効果トランジス
タの作製方法。 - 【請求項15】基体は熱処理に耐え得る基板あるいは絶
縁層から成ることを特徴とする請求項10乃至請求項1
4のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタの作製
方法。 - 【請求項16】熱処理はレーザアニール処理であること
を特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれか1項
に記載の電界効果トランジスタの作製方法。 - 【請求項17】前記量子箱を形成するための半導体原料
層に対して、1つの量子箱当りに1つの電子あるいは正
孔を閉じ込め得る濃度のドーピングを行うことを特徴と
する請求項10乃至請求項16のいずれか1項に記載の
電界効果トランジスタの作製方法。 - 【請求項18】前記2次元導電層を形成するための半導
体原料層に対して、1つの量子箱当りに1つの電子ある
いは正孔を閉じ込め得る濃度のドーピングを行うことを
特徴とする請求項10乃至請求項16のいずれか1項に
記載の電界効果トランジスタの作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5256451A JPH0794739A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 量子箱を有する電界効果トランジスタ及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5256451A JPH0794739A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 量子箱を有する電界効果トランジスタ及びその作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0794739A true JPH0794739A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17292837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5256451A Pending JPH0794739A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 量子箱を有する電界効果トランジスタ及びその作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0794739A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2341722A (en) * | 1998-09-16 | 2000-03-22 | Toshiba Res Europ Ltd | Semiconductor device |
| US6555393B2 (en) * | 1999-03-16 | 2003-04-29 | International Business Machines Corporation | Process for fabricating a field-effect transistor with a buried Mott material oxide channel |
| US6720589B1 (en) | 1998-09-16 | 2004-04-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device |
| KR100433623B1 (ko) * | 2001-09-17 | 2004-05-31 | 한국전자통신연구원 | 급격한 금속-절연체 상전이를 이용한 전계 효과 트랜지스터 |
| KR100864827B1 (ko) * | 2006-11-02 | 2008-10-23 | 한국전자통신연구원 | Mit 소자를 이용한 논리회로 |
| WO2009014348A3 (en) * | 2007-07-20 | 2009-03-19 | Korea Electronics Telecomm | Three-terminal metal-insulator transition switch, switching system including the same, and method of controlling metal-insulator transition of the same |
| CN105140299A (zh) * | 2015-10-14 | 2015-12-09 | 京东方科技集团股份有限公司 | 薄膜晶体管及其制备方法 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5256451A patent/JPH0794739A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2341722A (en) * | 1998-09-16 | 2000-03-22 | Toshiba Res Europ Ltd | Semiconductor device |
| GB2341722B (en) * | 1998-09-16 | 2001-01-17 | Toshiba Res Europ Ltd | An optical semiconductor device |
| US6720589B1 (en) | 1998-09-16 | 2004-04-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device |
| US6555393B2 (en) * | 1999-03-16 | 2003-04-29 | International Business Machines Corporation | Process for fabricating a field-effect transistor with a buried Mott material oxide channel |
| KR100433623B1 (ko) * | 2001-09-17 | 2004-05-31 | 한국전자통신연구원 | 급격한 금속-절연체 상전이를 이용한 전계 효과 트랜지스터 |
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| WO2009014348A3 (en) * | 2007-07-20 | 2009-03-19 | Korea Electronics Telecomm | Three-terminal metal-insulator transition switch, switching system including the same, and method of controlling metal-insulator transition of the same |
| CN105140299A (zh) * | 2015-10-14 | 2015-12-09 | 京东方科技集团股份有限公司 | 薄膜晶体管及其制备方法 |
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