JPH0795350B2 - 紙幣識別機の識別感度自動調整装置 - Google Patents

紙幣識別機の識別感度自動調整装置

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JPH0795350B2
JPH0795350B2 JP2154816A JP15481690A JPH0795350B2 JP H0795350 B2 JPH0795350 B2 JP H0795350B2 JP 2154816 A JP2154816 A JP 2154816A JP 15481690 A JP15481690 A JP 15481690A JP H0795350 B2 JPH0795350 B2 JP H0795350B2
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宗万 前田
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えば自動販売機や両替機に用いる紙幣識別
機に関し、特にその識別感度自動調整装置に関するもの
である。
従来の技術 一般に、紙幣識別機においては、識別する紙幣の寸法、
厚さおよび印刷インクに含まれる磁性体の磁化率を検知
して、投入紙幣の真偽を識別している。しかしながら、
印刷インクの濃さは、紙幣が製造された時期により、わ
ずかに差異があるとともに、使用により変化が早く、従
って、印刷インクに含まれる磁性体の磁化率も、時期に
より、差異があるものである。
従って、従来の紙幣識別機においては、使用年数を経る
につれて、真券認識率が著しく低下するものであった。
また、真券と認定しうる磁化率範囲、すなわち識別感度
を調整可能とし、数年に一度づつ、磁化率範囲を再調整
するものもあったが、この時には既に紙幣識別機が市場
に広く分散しているため、再調整作業に非常に手間と時
間のかかるものであった。
この欠点を補うものとして、特開昭59−105190号公報
「紙幣識別機の識別感度自動調整装置」に述べられてい
るように、投入紙幣中の総真券数に対して、個々の磁化
率値を有する真券数の割合を求め、その割合が、総真券
数の内の大多数を占めると考えられる特定の値に達した
場合に、当該磁化率を、新たに中心として、真券と認定
しうる磁化率範囲を決定することにより、紙幣識別機の
識別感度を自動調整し、紙幣識別機の使用年数による真
券認識率の低下を防止するとともに、真券と認定しうる
磁化率範囲の再調整作業を不要とするものが提唱されて
いた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような装置においては、該装置
に、特定の磁化率を有する真券が偏って投入された場合
に、当該磁化率を中心として、誤って真券と認定しうる
磁化率範囲を決定し、かえって、その後の真券認識率の
低下をまねく危険性を含むものであった。
本発明は、上記課題を解決するもので、特定の磁化率を
有する真券が偏って投入されても、誤って真券と認定し
うる磁化率範囲を決定することのない紙幣識別機の識別
感度自動調整装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の紙幣識別機の識別
感度自動調整装置は、投入紙幣の印刷部の磁性体の磁化
率を検知する磁気センサーと、前記磁気センサーにより
検知した磁化率をデジタル信号に変換するA/D変換器
と、前記A/D変換器により、デジタル信号化した磁化率
が、真券と認定しうる磁化率範囲内にあるか否かを判別
する判別手段と、投入紙幣の総真券数を計算する計数器
と、真券と認定しうる磁化率範囲内の複数の磁化率値毎
に、当該磁化率値を有する真券数を計数する複数の計数
器群と、前記複数の計数器群の計数値を総真券数で除算
する除算器と、総真券数が、ある一定値に達した場合
に、磁化率の標準偏差と平均値を演算する演算器と標準
偏差が特定の範囲内の値に達した場合に、平均値に最も
近い磁化率を新たに、中心として、真券と認定しうる磁
化率範囲を決定する決定手段とを備えたものである。
作用 本発明は上記した構成により、総真券数が、ある一定値
に達した場合に、磁化率の標準偏差と平均値を演算し、
標準偏差が、特定の範囲内の値に達した場合にのみ、平
均値に最も近い磁化率を新たに、中心として、真券と認
定しうる磁化率範囲を決定することにより、特定の磁化
率を有する真券が偏って投入されても、誤って真券と認
定しうる磁化率範囲を決定することなく、識別感度を自
動調整し、紙幣識別機の使用年数による真券認識率の低
下を防止するとともに、真券と認定しうる磁化率範囲の
再調整作業を不要とするものである。
実施例 以下本発明の一実施例の紙幣識別機の識別感度自動調整
装置について、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における紙幣識別機の識別感
度自動調整装置のブロック図である。
第1図において、1は磁気センサーで、投入紙幣の印刷
インクに含まれる磁性体の磁化率を検知し、磁化率に対
応したアナログ信号出力1aを出す。2はA/D変換器で、
前記磁気センサー1のアナログ信号出力1aをデジタル信
号出力2aに変換して出力する。3は判別手段で、前記A/
D変換器2のデジタル信号出力2aを受けて、真券と認定
しうる磁化率範囲内にあるか否かを判別する。そして真
券と認定しうる範囲内にある場合は、真券信号3aおよび
真券カウントパルス3bを出力するとともに、磁化率値xm
を中心値とする、真券と認定しうる磁化率範囲内のn個
(nは任意の整数)の磁化率値(すなわちx1,x2,…,x
m,…,xn-1,xn)の、いずれの磁化率値を有していたか
を判別し、それぞれに対応する磁化率値別真券カウント
パルスSiを出力する。ここでSiはS1,S2,…,Sm,…,S
n-1,Snのうちいずれかひとつの出力を示すものである。
また真券と認定しうる範囲内にない場合は、偽券信号3c
を出力する。4は紙幣収納機構で、前記判別手段3の真
券信号3aを受けて、投入紙幣の収納を行う。また真券信
号3aにより、自動販売機では販売動作・両替機では両替
動作等を行うものである。5は紙幣返却機構で、前記判
別手段3の偽券信号3cを受けて、投入紙幣の返却を行
う。
6は総真券数計数器で、前記判別手段3の真券カウント
パルス3bを受けて、総真券数Nsの計数を行い、計数値を
出力する。また総真券数Nsが、ある一定値に達した場合
にカウントアップ信号6aを出力する。ここで、ある一定
値とは、市場に流通している紙幣の印刷インクに含まれ
る磁性体の磁化率の分布を調べるのに十分な大きな値で
ある。C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,Cnは磁化率値別真券数
計数器群で、前記判別手段3の磁化率値別真券カウント
パルスS1,S2,…,Sm,…,Sn-1,Snを受けて、それぞれ
対応する磁化率値別真券数N1,N2,…,Nm,…,Nn-1,Nn
の計数を行い、計数値を出力する。
7は除算器で、総真券数計数器6からのカウントアップ
信号6aを受けて、順次、前記磁化率値別真券数計数器Ci
からの磁化率値別真券数Niを前記総真券数計数器6から
の総真券数Nsで割る計算を行い、除算結果Qi(=Ni/N
s)を平均値演算器8と標準偏差演算器9に出力する。
ここでiは1,2,…,m,n−1,nのいずれかの値を示す。前
記平均値演算器8は、前記除算器7からの除算結果Qiを
受けて、以下に示す(1)式により、平均値を演算
し、演算結果を前記標準偏差演算器9と決定手段10に出
力する。
前記標準偏差演算器9は、前記除算器7からの除算結果
Qiと、前記平均値演算器8からの平均値を受けて、以
下に示す(2)式により、標準偏差δを演算し、演算結
果を前記決定手段10の出力する。
前記決定手段10は、前記平均値演算器8からの平均値
と、前記標準偏差演算器9からの標準偏差δを受けて、
標準偏差δが、市場に流通している紙幣の印刷インクに
含まれる磁性体の磁化率の、正当と考えられる分布に相
当する。特定の範囲内の値に達した場合にのみ、平均値
に最も近い磁化率値を新たに、中心として、真券と認
定しうる磁化率範囲を決定し、決定信号10aを出力し、
前記判別手段3を制御する働きをする。
以上のように構成した紙幣識別機の識別感度自動調整装
置について、以下第2図,第3図を用いて、その動作を
説明する。
まず、ある時点において市場に流通している紙幣の印刷
インクに含まれる磁性体の磁化率は、第2図のAに示す
ように、磁化率値xmを中心として、x1からxnの幅に分布
しており、その分布は正規分布である。年数が経過する
と、市場に流通する紙幣は製造時期の違いにより磁化率
は、第2図のBに示すように変化するが、分布幅はほぼ
一定である。
そこで、この製造時期による差異を検知すべく、本装置
は第3図に示すように、以下のように動作する。
ここで、前記総真券数計数器6は、これまでの投入紙幣
の総真券数Nsを計数記憶しており、前記磁化率値別真券
数計数器群C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,Cnはこれまでの磁
化率値別真券数N1,N2,…,Nm,…,Nn-1,Nnを計数記憶
しているものとする。
紙幣識別機に紙幣が投入されると(step1)、前記磁気
センサー1が磁化率に対応したアナログ信号1aを出力
し、前記A/D変換器2がデジタル信号2aに変換する(ste
p2)。投入紙幣が偽券の場合は(step3)、前記判別手
段3から偽券信号3cが出て、前記紙幣返却機構5により
投入紙幣は返却される(step4)。
投入紙幣が真券の場合は(step5)、前記判別手段3か
ら真券信号3aが出て、前記紙幣収納機構4により投入紙
幣は収納される(step6)。そして真券カウントパルス3
bが出て、前記総真券数計数器6が総真券数Nsを計数す
る(step7)。また、投入紙幣の磁化率値がXaであった
とすると、対応する磁化率値別真券カウントパルスSaが
出て、対応する前記磁化率値別真券数計数器Caが磁化率
値別真券数Naを計数する(step8)。
次に数真券数Nsが、ある一定値に達した場合(step
9)、総真券数計数器6は、カウントアップ信号6aを出
力する(step10)。ここで、ある一定値とは、紙幣の印
刷インクに含まれる磁性体の磁化率の分布を調べるのに
十分な大きな値である。次に、除算器8はカウントアッ
プ信号6aを受けて、順次、除算を行い(step11)、除算
結果Qi(Ni/Ns)を出力する。そして、平均値演算器8
は、前記(1)式に従って、平均値の演算を行い(st
ep12)、平均値を出力する。そして、標準偏差演算器
9は、前記(2)式に従い、標準偏差δの演算を行い
(step13)、標準偏差δを出力する。次に決定手段10
は、平均値と標準偏差δを受けて、標準偏差δが、市
場に流通している紙幣の印刷インクに含まれる磁性体の
磁化率の、正当と考えられる分布に相当する。特定の範
囲内の値に達した場合(step14)、平均値に最も近い
磁化率値を新たに、中心として、真券と認定しうる磁化
率範囲を決定し、決定信号10aを出力し、判別手段3を
制御する(step15)。そして、決定手段10は、クリア信
号10bを出力し、前記総真券数計数器6及び前記磁化率
値別真券数計数器群C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,Cnをすべ
てクリアし(step16)総真券数計数器6及び磁化率値別
真券数計数器C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,Cnは新たに計数
を開始する。
前記実施例に示す紙幣識別機の識別感度自動調整装置に
よれば、投入紙幣の印刷部の磁性体の磁化率を検知する
磁気センサー1と、前記磁気センサー1により検知した
磁化率をデジタル信号に変換するA/D変換器2と、前記A
/D変換器2により、デジタル信号化した磁化率が、真券
と認定しうる磁化率範囲内にあるか否かを判別する判別
手段3と、投入紙幣の総真券数を計数する総真券数計数
器6と、真券と認定しうる磁化率範囲内の複数の磁化率
値毎に、当該磁化率値を有する真券数を計数する複数の
磁化率値別真券数計数器群C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,Cn
と、前記複数の計数器群C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,Cn
計数値を総真券数で除算する除算器7と、総真券数が、
ある一定値に達した場合に、磁化率の平均値を演算する
平均値演算器8と、磁化率の標準偏差を演算する標準偏
差演算器9と、標準偏差が特定の範囲内の値に達した場
合に、平均値に最も近い磁化率値を新たに、中心とし
て、真券と認定しうる磁化率範囲を決定する決定手段10
とを備えてなり、上記の構成により、総真券数が、ある
一定値に達した場合に、磁化率の標準偏差と平均値を演
算し、標準偏差が、特定の範囲内の値に達した場合にの
み、平均値に最も近い磁化率を新たに、中心として、真
券と認定しうる磁化率範囲を決定することにより、特定
の磁化率を有する真券が偏って投入されても、誤って真
券と認定しうる磁化率範囲を決定することなく、認別感
度を自動調整し、紙幣識別機の使用年数による真券認識
率の低下を防止するとともに、真券と認定しうる磁化率
範囲の再調整作業を不要とするため、紙幣識別機のメン
テナンスに要する手間と時間を著しく軽減するものであ
る。
また、上記のように、真券と認定しうる磁化率値毎に複
数の磁化率値別真券数計数器C1,C2,…,Cm,…,Cn-1,
Cnを設け、除算器7を用いて、磁化率値毎の真券数を総
真券数で除算を行うことで、平均値及び標準偏差の演算
において、投入された紙幣毎に磁化率値を記憶しておく
方法に比べて、著しく、その構成が簡単になるものであ
り、またマイクロコンピュータを用いて、本装置を構成
する場合においても、メモリ容量の節約と、演算処理ア
ルゴリズムの簡素化による演算速度の向上が図れるもの
である。
また、標準偏差δの演算式(2)式を、総真券数Nsが十
分に大きいものとして、以下に示す(3)式を用いるこ
とで、さらに演算処理アルゴリズムの簡素化と、演算速
度の向上が図れるものである。
発明の効果 以上述べたように、本発明は、投入紙幣の印刷部の磁性
体の磁化率を検知する磁気センサーと、前記磁気センサ
ーにより検知した磁化率をデジタル信号に変換するA/D
変換器と、前記A/D変換器により、デジタル信号化した
磁化率が、真券と認定しうる磁化率範囲内にあるか否か
を判別する判別手段と、投入紙幣の総真券数を計数する
計数器と、真券と認定しうる磁化率範囲内の複数の磁化
率値毎に、当該磁化率値を有する真券数を計数する複数
の計数器群と、前記複数の計数器群の計数値を総真券数
で除算する除算器と、総真券数が、ある一定値に達した
場合に、磁化率の標準偏差と平均値を演算する演算器
と、標準偏差が特定の範囲内の値に達した場合に、平均
値に最も近い磁化率を新たに、中心として、真券と認定
しうる磁化率範囲を決定する決定手段とを備えてなり、
総真券数が、ある一定値に達した場合に、磁化率の標準
偏差と平均値を演算し、標準偏差が、特定の範囲内の値
に達した場合にのみ、平均値に最も近い磁化率を新た
に、中心として、真券と認定しうる磁化率範囲を決定す
ることにより、特定の磁化率を有する真券が偏って投入
されても、誤って真券と認定しうる磁化率範囲を決定す
ることなく、認別感度を自動調整し、紙幣識別機の使用
年数による真券認識率の低下を防止するとともに、真券
と認定しうる磁化率範囲の再調整作業を不安とするた
め、紙幣識別機のメインテナンスに要する手間と時間を
著しく軽減するとともに、磁化率値毎の真券数を総真券
数で除算を行うことで、平均値及び標準偏差の演算にお
いて、投入された紙幣毎に磁化率値を記憶しておく方法
に比べて、著しく、その構成が簡単になり、本装置を安
定に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す紙幣識別機の識別感度
自動調整装置のブロック図、第2図は紙幣の印刷インク
の磁化率の分布図、第3図は本発明の一実施例の動作を
示すフローチャートである。 1……磁気センサー、2……A/D変換器、3……判別手
段、4……紙幣収納機構、5……紙幣返却機構、6……
総真券数計数器、C1,C2,Cm,Cn-1,Cn……磁化率値別真券
数計数器、7……除算器、8……平均値演算器、9……
標準偏差演算器、10……決定手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入紙幣の印刷部の磁性体の磁化率を検知
    する磁気センサーと、前記磁気センサーにより検知した
    磁化率をデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D
    変換器により、デジタル信号化した磁化率が、真券と認
    定しうる磁化率範囲内にあるか否かを判別する判別手段
    と、投入紙幣の総真券数を計数する計数器と、真券と認
    定しうる磁化率範囲内の複数の磁化率値毎に、当該磁化
    率値を有する真券数を計数する複数の計数器群と、前記
    複数の計数器群の計数値を総真券数で除算する除算器
    と、総真券数が、ある一定値に達した場合に、磁化率の
    標準偏差と平均値を演算する演算器と、標準偏差が特定
    の範囲内の値に達した場合に、平均値に最も近い磁化率
    を新たに、中心として、真券と認定しうる磁化率範囲を
    決定する決定手段を有する紙幣識別機の識別感度自動調
    整装置。
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