JPH0796265B2 - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
二軸配向ポリエステルフィルムInfo
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- JPH0796265B2 JPH0796265B2 JP2172188A JP17218890A JPH0796265B2 JP H0796265 B2 JPH0796265 B2 JP H0796265B2 JP 2172188 A JP2172188 A JP 2172188A JP 17218890 A JP17218890 A JP 17218890A JP H0796265 B2 JPH0796265 B2 JP H0796265B2
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- film
- particles
- particle size
- calcium carbonate
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は均一な表面を有し、走行性及び耐摩耗性に優れ
た二軸配向ポリエステルフィルムに関する。
た二軸配向ポリエステルフィルムに関する。
二軸配向ポリエステルフィルムは、産業用資材として広
く用いられているが、近年、各用途において高級志向が
著しくなり、フィルム表面が均一であることが強く望ま
れるようになった。一方、特性面からみると、フィルム
の摩耗による表層の削れや粒子の脱落に代表される摩耗
特性が必ずしも充分でなく、この点の改良が切望されて
いる。特に厳しい品質が要求される磁気記録用途におい
てはこれらの点を高度に満足する必要がある。
く用いられているが、近年、各用途において高級志向が
著しくなり、フィルム表面が均一であることが強く望ま
れるようになった。一方、特性面からみると、フィルム
の摩耗による表層の削れや粒子の脱落に代表される摩耗
特性が必ずしも充分でなく、この点の改良が切望されて
いる。特に厳しい品質が要求される磁気記録用途におい
てはこれらの点を高度に満足する必要がある。
従来、ポリエステルフィルムの走行性及び耐摩耗性を改
良する手段として、フィルム中に不活性な微粒子を存在
させ、フィルム表面を適度に粗らす方法が知られてお
り、ある程度その改良がなされているが、必ずしも充分
な効果は得られていない。
良する手段として、フィルム中に不活性な微粒子を存在
させ、フィルム表面を適度に粗らす方法が知られてお
り、ある程度その改良がなされているが、必ずしも充分
な効果は得られていない。
例えば、微粒子としてポリエステル製造時の触媒残渣等
からいわゆる析出粒子を用いた場合は、延伸により該微
粒子が破壊されやすいため、走行性や耐摩耗性が劣り、
また再生使用も困難である。
からいわゆる析出粒子を用いた場合は、延伸により該微
粒子が破壊されやすいため、走行性や耐摩耗性が劣り、
また再生使用も困難である。
また、酸化ケイ素、硫酸バリウム、二酸化チタン、リン
酸カルシウム等のポリエステルに不活性な無機化合物粒
子を添加した場合は、延伸により該粒子が破壊、変形さ
れることはなく、比較的急峻な突起を与えることがで
き、走行性は改良されるが、通常その粒度分布が広く、
粒子の脱落も生じやすいため、例えば磁気記録用として
用いた場合、しばしば電磁変換特性の悪化やドロップア
ウトの多発を引き起してしまう。
酸カルシウム等のポリエステルに不活性な無機化合物粒
子を添加した場合は、延伸により該粒子が破壊、変形さ
れることはなく、比較的急峻な突起を与えることがで
き、走行性は改良されるが、通常その粒度分布が広く、
粒子の脱落も生じやすいため、例えば磁気記録用として
用いた場合、しばしば電磁変換特性の悪化やドロップア
ウトの多発を引き起してしまう。
これらの点を克服するため、近年シャープな粒度分布を
有する無機または有機の粒子を用いることが提案されて
いる。例えば特開昭62−207356号公報、特開昭59−2177
55号公報にはそれぞれ単分散性の酸化ケイ素、乳化重合
法による架橋有機粒子が示されている。しかしながら、
酸化ケイ素粒子を用いた場合には、その硬度が高いため
フィルムが接触する基材を傷つけやすいし、また架橋有
機粒子を用いた場合には、延伸により粒子が変形しやす
い上、耐熱性においても難がある。
有する無機または有機の粒子を用いることが提案されて
いる。例えば特開昭62−207356号公報、特開昭59−2177
55号公報にはそれぞれ単分散性の酸化ケイ素、乳化重合
法による架橋有機粒子が示されている。しかしながら、
酸化ケイ素粒子を用いた場合には、その硬度が高いため
フィルムが接触する基材を傷つけやすいし、また架橋有
機粒子を用いた場合には、延伸により粒子が変形しやす
い上、耐熱性においても難がある。
このように、これまでフィルムの表面均一性、走行性及
び耐摩耗性を高度に兼ね備えたポリエステルフィルムは
得られていないのが実情である。
び耐摩耗性を高度に兼ね備えたポリエステルフィルムは
得られていないのが実情である。
本発明者らは上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、あ
る特定形状のバテライト型炭酸カルシウム粒子を含有し
て成るフィルムがかかる目的を達成し得ることを知見し
本発明を完成するに至った。
る特定形状のバテライト型炭酸カルシウム粒子を含有し
て成るフィルムがかかる目的を達成し得ることを知見し
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の要旨は、平均粒径が0.07〜1.5μm
で、下記式に定義する粒度分布値が2.00以下である、円
柱状または楕円柱状のバテライト型炭酸カルシウム粒子
を0.005〜2.0重量%含有することを特徴とする二軸配向
ポリエステルフィルムに存する。
で、下記式に定義する粒度分布値が2.00以下である、円
柱状または楕円柱状のバテライト型炭酸カルシウム粒子
を0.005〜2.0重量%含有することを特徴とする二軸配向
ポリエステルフィルムに存する。
(上記式中、d25,d75は、粒子群の積算体積を大粒子側
から計測し、それぞれ総体積の25%,75%に相当する粒
径(μm)を示す) 以下、本発明を詳細に説明する。
から計測し、それぞれ総体積の25%,75%に相当する粒
径(μm)を示す) 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいうポリエステルとは、繰り返し構造単位の80
以上がエチレンテレフタレート単位またはエチレン−2,
6−ナフタレート単位を有するポリエステルを指す。ま
た本発明のポリエステルフィルムとは、かかるポリエス
テルを出発原料とする、二軸に配向されたフィルムを指
すが、その製造法としては公知の方法を用いることがで
きる。例えば、通常270〜320℃でシート状に溶融押出し
した後、40〜100℃で冷却固化して無定形シートとし、
次いで80〜140℃で面積倍率で4〜20倍となるよう縦、
横に逐次あるいは同時に延伸し160〜250℃で熱処理す
る。なお必要に応じ、多段で延伸又は熱処理をしたり、
あるいは再延伸等を行ってもよい。
以上がエチレンテレフタレート単位またはエチレン−2,
6−ナフタレート単位を有するポリエステルを指す。ま
た本発明のポリエステルフィルムとは、かかるポリエス
テルを出発原料とする、二軸に配向されたフィルムを指
すが、その製造法としては公知の方法を用いることがで
きる。例えば、通常270〜320℃でシート状に溶融押出し
した後、40〜100℃で冷却固化して無定形シートとし、
次いで80〜140℃で面積倍率で4〜20倍となるよう縦、
横に逐次あるいは同時に延伸し160〜250℃で熱処理す
る。なお必要に応じ、多段で延伸又は熱処理をしたり、
あるいは再延伸等を行ってもよい。
本発明の特徴の一つは、ポリエステルフィルムに配合す
る粒子としては単分散の円柱状または楕円柱状のバテラ
イト型炭酸カルシウムを用いる点にある。
る粒子としては単分散の円柱状または楕円柱状のバテラ
イト型炭酸カルシウムを用いる点にある。
従来、炭酸カルシウム粒子の製法としては天然の炭酸カ
ルシウムを粉砕、分級する方法の他、例えば特開昭59−
69425号公報に示されているように、水酸化カルシウム
溶液に二酸化炭素含有ガスを注入して反応させるいわゆ
る合成法による沈降性炭酸カルシウム粒子が知られてい
る。この場合、比較的粒径の揃ったカルサイト型炭酸カ
ルシウム粒子が得られ、これを例えば特公平1−16856
号公報に示されているようにポリエステルフィルムに配
合することも知られているが、該粒子はなお所望の粒度
分布には達し得ないため、良好な特性を有するフィルム
は得られない。
ルシウムを粉砕、分級する方法の他、例えば特開昭59−
69425号公報に示されているように、水酸化カルシウム
溶液に二酸化炭素含有ガスを注入して反応させるいわゆ
る合成法による沈降性炭酸カルシウム粒子が知られてい
る。この場合、比較的粒径の揃ったカルサイト型炭酸カ
ルシウム粒子が得られ、これを例えば特公平1−16856
号公報に示されているようにポリエステルフィルムに配
合することも知られているが、該粒子はなお所望の粒度
分布には達し得ないため、良好な特性を有するフィルム
は得られない。
本発明者らはかかる合成法において特にメタノールを典
型的な例とするアルコール媒体中で二酸化炭素を吹込む
炭酸化反応を採用し、系内の水素イオン濃度、反応速
度、反応温度を始めとする製造条件を適宜選定すること
により、粒度分布の極めて鋭いバテライト型炭酸カルシ
ウム粒子を製造し得ることを知見した。バテライト型炭
酸カルシウム粒子は、そのままポリエステル製造工程に
添加することもできるが、反応系への溶解度を減少さ
せ、また分散性を向上させるため表面処理を施しておく
ことが好ましい。この分散剤を兼ねる表面処理剤として
は、例えば特開昭59−69426号公報あるいは特開平1−2
56558号公報に記載されているような表面処理剤、特に
高分子ポリカルボン酸あるいはそれらのナトリウム塩、
アンモニウム塩等が好ましく用いられる。これらの表面
処理剤は、通常、該粒子の製造段階の途中で加えると効
果的である。
型的な例とするアルコール媒体中で二酸化炭素を吹込む
炭酸化反応を採用し、系内の水素イオン濃度、反応速
度、反応温度を始めとする製造条件を適宜選定すること
により、粒度分布の極めて鋭いバテライト型炭酸カルシ
ウム粒子を製造し得ることを知見した。バテライト型炭
酸カルシウム粒子は、そのままポリエステル製造工程に
添加することもできるが、反応系への溶解度を減少さ
せ、また分散性を向上させるため表面処理を施しておく
ことが好ましい。この分散剤を兼ねる表面処理剤として
は、例えば特開昭59−69426号公報あるいは特開平1−2
56558号公報に記載されているような表面処理剤、特に
高分子ポリカルボン酸あるいはそれらのナトリウム塩、
アンモニウム塩等が好ましく用いられる。これらの表面
処理剤は、通常、該粒子の製造段階の途中で加えると効
果的である。
本発明においては、かかるバテライト型炭酸カルシウム
粒子の中でも特に円柱状または楕円柱状のものを用い
る。この場合、円柱の高さが底面の長軸と短軸の径の平
均値(平均底面径)の0.1〜1.0倍、好ましくは0.2〜0.6
倍である粒子が本発明で用いるにふさわしい。かかる形
状の場合、二軸延伸フィルム中で粒子がフィルム表面に
ほぼ並行に配列し摩耗されても脱落し難くなる。
粒子の中でも特に円柱状または楕円柱状のものを用い
る。この場合、円柱の高さが底面の長軸と短軸の径の平
均値(平均底面径)の0.1〜1.0倍、好ましくは0.2〜0.6
倍である粒子が本発明で用いるにふさわしい。かかる形
状の場合、二軸延伸フィルム中で粒子がフィルム表面に
ほぼ並行に配列し摩耗されても脱落し難くなる。
円柱の高さと平均底面径との比が0.1未満では、粒子の
処理やフィルム製造の過程で粒子が破損しやすく、また
表面突起が過小になったりする。一方、この値が1.0を
超えると、粒子が塊状に近くなりフィルム表面から比較
的容易に脱落するようになる。
処理やフィルム製造の過程で粒子が破損しやすく、また
表面突起が過小になったりする。一方、この値が1.0を
超えると、粒子が塊状に近くなりフィルム表面から比較
的容易に脱落するようになる。
なお本発明においては、粒子の中央部が多少厚くなった
り、底面が真の楕円とは多少異なったいびつなものであ
っても、基本的に円柱状もしくは楕円柱状のものであれ
ば同等の効果を発揮し得る。
り、底面が真の楕円とは多少異なったいびつなものであ
っても、基本的に円柱状もしくは楕円柱状のものであれ
ば同等の効果を発揮し得る。
また該粒子は多孔質であってもそうでなくてもよいが、
前者の方がポリエステルとの親和性により優れている。
前者の方がポリエステルとの親和性により優れている。
また、本発明においては炭酸カルシウム粒子の粒度分布
値は2.00以下であり、好ましくは1.80以下、更に好まし
くは1.50以下である。粒度分布値が2.00を超えると、最
終的に得られるフィルムの表面粗度が不均一となるた
め、電磁気特性を損ねたり耐電圧が悪化したりするよう
になる。
値は2.00以下であり、好ましくは1.80以下、更に好まし
くは1.50以下である。粒度分布値が2.00を超えると、最
終的に得られるフィルムの表面粗度が不均一となるた
め、電磁気特性を損ねたり耐電圧が悪化したりするよう
になる。
また、本発明で用いる炭酸カルシウム粒子の平均粒径は
0.07〜1.5μmであり、好ましくは0.15〜1.0μmであ
る。平均粒径が0.07μm未満では、走行性や耐摩耗性が
ほとんど改良されないし、一方、1.5μmを超えるよう
になると、粗度は均一ではあるものの絶対値が大きくな
り過ぎ、電磁気特性が悪化する。
0.07〜1.5μmであり、好ましくは0.15〜1.0μmであ
る。平均粒径が0.07μm未満では、走行性や耐摩耗性が
ほとんど改良されないし、一方、1.5μmを超えるよう
になると、粗度は均一ではあるものの絶対値が大きくな
り過ぎ、電磁気特性が悪化する。
また、炭酸カルシウム粒子のフィルムへの配合量は0.00
5〜2.0重量%、好ましくは0.01〜0.8重量%の範囲から
選択される。配合量が0.005重量%未満では走行性や耐
摩耗性が向上しないし、逆に2.0重量%を超えると電磁
気特性が低下してしまう。
5〜2.0重量%、好ましくは0.01〜0.8重量%の範囲から
選択される。配合量が0.005重量%未満では走行性や耐
摩耗性が向上しないし、逆に2.0重量%を超えると電磁
気特性が低下してしまう。
このように本発明においてはある特定形状、特定粒度分
布を有するバテライト型炭酸カルシウム粒子を用いる
が、その効果が特に発揮できるのは該粒子と幾つかの次
の要件が組み合わされたときである。
布を有するバテライト型炭酸カルシウム粒子を用いる
が、その効果が特に発揮できるのは該粒子と幾つかの次
の要件が組み合わされたときである。
第1はエチレンテレフタレート単位を80モル%以上含む
フィルムの場合、該粒子を含むフィルムの厚み方向の屈
折率を1.492以上とすることである。この値が1.492未満
では本発明の粒子を用いたとしても易滑性及び耐摩耗性
の付与効果が不充分である。この値は1.494以上1.505以
下が好ましい。かかる物性を有するフィルムは、例えば
縦−横逐次二軸延伸の場合、縦延伸温度を通常の延伸温
度よりも5〜30℃高い105〜115℃程度とすることによっ
て得ることができる。あるいは、二軸延伸後熱処理前に
大幅な横弛緩を行うことによっても得ることができる。
フィルムの場合、該粒子を含むフィルムの厚み方向の屈
折率を1.492以上とすることである。この値が1.492未満
では本発明の粒子を用いたとしても易滑性及び耐摩耗性
の付与効果が不充分である。この値は1.494以上1.505以
下が好ましい。かかる物性を有するフィルムは、例えば
縦−横逐次二軸延伸の場合、縦延伸温度を通常の延伸温
度よりも5〜30℃高い105〜115℃程度とすることによっ
て得ることができる。あるいは、二軸延伸後熱処理前に
大幅な横弛緩を行うことによっても得ることができる。
なおフィルムの厚み方向の屈折率が1.492以上であると
き、別の利点として磁性層との接着性が向上することを
挙げることができる。
き、別の利点として磁性層との接着性が向上することを
挙げることができる。
本発明の効果が特に発揮される第2の組合せは、エチレ
ンテレフタレート単位を80モル%以上含むフィルムにお
いてフィルム縦方向のヤング率と横方向のヤング率の和
が900kg/mm2以上、特に1000kg/mm2以上、就中1100kg/mm
2以上の場合である。
ンテレフタレート単位を80モル%以上含むフィルムにお
いてフィルム縦方向のヤング率と横方向のヤング率の和
が900kg/mm2以上、特に1000kg/mm2以上、就中1100kg/mm
2以上の場合である。
通常このように高強度となるよう強く延伸された場合
は、表層から粒子が脱落しやすく耐摩耗性が悪化する
が、本発明の偏平な粒子の場合には該粒子の底面がフィ
ルム表面と並行となり、むしろ脱落が少なくなる。
は、表層から粒子が脱落しやすく耐摩耗性が悪化する
が、本発明の偏平な粒子の場合には該粒子の底面がフィ
ルム表面と並行となり、むしろ脱落が少なくなる。
なお、かかる高強度フィルムは、例えば次の公知の製膜
方法を採ることにより得ることができる。すなわち270
℃〜300℃でポリエステルチップをフィルム状に溶融押
出し後、40℃〜70℃で冷却固化し無定形シートとした
後、80℃〜120℃で縦方向に3.0倍〜6.0倍、次いで横方
向に3.0〜6.0倍延伸し、170〜240℃にて熱処理する方法
である。もちろん縦横に逐次二軸延伸あるいは同時二軸
延伸した後さらに110℃〜180℃の温度で縦方向に1.05〜
2.0倍再延伸を行った後、熱処理する方法も採り得る。
この際、再縦延伸前熱固定、再縦延伸後縦弛緩、再縦延
伸前又は後微小倍率縦延伸等の手法を適宜採用すること
ができる。また、同様に横方向に再延伸を行ってもよ
い。
方法を採ることにより得ることができる。すなわち270
℃〜300℃でポリエステルチップをフィルム状に溶融押
出し後、40℃〜70℃で冷却固化し無定形シートとした
後、80℃〜120℃で縦方向に3.0倍〜6.0倍、次いで横方
向に3.0〜6.0倍延伸し、170〜240℃にて熱処理する方法
である。もちろん縦横に逐次二軸延伸あるいは同時二軸
延伸した後さらに110℃〜180℃の温度で縦方向に1.05〜
2.0倍再延伸を行った後、熱処理する方法も採り得る。
この際、再縦延伸前熱固定、再縦延伸後縦弛緩、再縦延
伸前又は後微小倍率縦延伸等の手法を適宜採用すること
ができる。また、同様に横方向に再延伸を行ってもよ
い。
本発明の効果が特に有効に発揮される第3のケースは、
炭酸カルシウム粒子をポリエチレン−2,6−ナフタレー
トフィルムに配合した場合である。
炭酸カルシウム粒子をポリエチレン−2,6−ナフタレー
トフィルムに配合した場合である。
ポリエステルフィルムの中でも特にエチレン−2,6−ナ
フタレート単位を80モル%以上含むポリエチレン−2,6
−ナフタレートフィルムが機械的強度や耐熱性に優れる
ことから注目され実用化されつつあるが、該フィルムは
フィルムの走行速度や張力の点においてしばしばより厳
しい条件下で使用されるので、摩耗特性の改良が望まれ
ている。
フタレート単位を80モル%以上含むポリエチレン−2,6
−ナフタレートフィルムが機械的強度や耐熱性に優れる
ことから注目され実用化されつつあるが、該フィルムは
フィルムの走行速度や張力の点においてしばしばより厳
しい条件下で使用されるので、摩耗特性の改良が望まれ
ている。
特に、フィルム縦方向のヤング率と横方向のヤング率の
和が1300kg/mm2以上、好ましくは1400kg/mm2以上、更に
好ましくは1500kg/mm2となるよう強く延伸して成るフィ
ルムの場合、粒子の底面がフィルム表面と並行となり摩
耗特性が改良される。
和が1300kg/mm2以上、好ましくは1400kg/mm2以上、更に
好ましくは1500kg/mm2となるよう強く延伸して成るフィ
ルムの場合、粒子の底面がフィルム表面と並行となり摩
耗特性が改良される。
ポリエチレン−2,6−ナフタレートの場合、延伸温度を
高くする他はポリエチレンテレフタレートと同様な手法
を採ってかかる高強度フィルムを得ることができる。例
えば、280℃〜320℃で溶融押出し冷却固化された、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートの実質的に無配向の未延
伸シートを縦横に逐次二軸延伸あるいは同時二軸延伸し
た後、縦方向に140℃〜200℃で再度1.05倍以上4.0倍以
下再縦延伸する。更に該フィルムを180℃以上260℃以下
の温度で熱処理を行う。この際、同じく再縦延伸前熱固
定、再縦延伸後縦弛緩、再縦延伸前又は後、微小縦延伸
等の手法を適宜採用することができる。
高くする他はポリエチレンテレフタレートと同様な手法
を採ってかかる高強度フィルムを得ることができる。例
えば、280℃〜320℃で溶融押出し冷却固化された、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートの実質的に無配向の未延
伸シートを縦横に逐次二軸延伸あるいは同時二軸延伸し
た後、縦方向に140℃〜200℃で再度1.05倍以上4.0倍以
下再縦延伸する。更に該フィルムを180℃以上260℃以下
の温度で熱処理を行う。この際、同じく再縦延伸前熱固
定、再縦延伸後縦弛緩、再縦延伸前又は後、微小縦延伸
等の手法を適宜採用することができる。
このように本発明においてはある特定の炭酸カルシウム
粒子を用いることによりポリエステルフィルムの特性を
改良することができるが、上記3通りのケースの場合、
その効果を特に享受することができる。
粒子を用いることによりポリエステルフィルムの特性を
改良することができるが、上記3通りのケースの場合、
その効果を特に享受することができる。
ところで本発明においては、その要旨を越えない範囲
で、他の粒子を1種以上併用して、更にフィルムの走行
性、巻き特性、耐擦傷性等を改良することができる。
で、他の粒子を1種以上併用して、更にフィルムの走行
性、巻き特性、耐擦傷性等を改良することができる。
かかる粒子の一つとして析出粒子を挙げることができ
る。ここでいう析出粒子とは、例えばエステル交換触媒
としてアルカリ金属またはアルカリ土類金属化合物を用
いた系を常法により重合することにより反応系内に析出
するものを指す。また、エステル交換反応あるいは重縮
合反応時にテレフタル酸を添加することにより析出させ
てもよい。これらの場合、リン酸、リン酸トリメチル、
リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、酸性リン酸エチ
ル、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチ
ル、亜リン酸トリブチル等のリン化合物の一種以上を存
在させておいてもよい。
る。ここでいう析出粒子とは、例えばエステル交換触媒
としてアルカリ金属またはアルカリ土類金属化合物を用
いた系を常法により重合することにより反応系内に析出
するものを指す。また、エステル交換反応あるいは重縮
合反応時にテレフタル酸を添加することにより析出させ
てもよい。これらの場合、リン酸、リン酸トリメチル、
リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、酸性リン酸エチ
ル、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチ
ル、亜リン酸トリブチル等のリン化合物の一種以上を存
在させておいてもよい。
また、エステル化工程を経る場合にもこれらの方法で不
活性物質粒子を析出させることができる。例えば、エス
テル化反応終了前または後にアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属化合物を存在させ、リン化合物の存在下ある
いは非存在下に重合反応を行う。
活性物質粒子を析出させることができる。例えば、エス
テル化反応終了前または後にアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属化合物を存在させ、リン化合物の存在下ある
いは非存在下に重合反応を行う。
いずれにしても本発明でいうポリエステル生成反応中に
生成する微細な析出化合物にはカルシウム、リチウム、
アンチモン、リン等の元素が一種以上含まれている。
生成する微細な析出化合物にはカルシウム、リチウム、
アンチモン、リン等の元素が一種以上含まれている。
また、併用する粒子の一つとして、いわゆる添加粒子も
用い得る。この添加粒子とは、ポリエステル製造工程に
外部から添加する粒子を指すが、具体的にはカオリン、
タルク、カーボン、硫化モリブデン、石膏、岩塩、酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、フッ化リチウム、フッ化
カルシウム、ゼオライト、リン酸カルシウム、二酸化ケ
イ素、二酸化チタン等を挙げることができる。
用い得る。この添加粒子とは、ポリエステル製造工程に
外部から添加する粒子を指すが、具体的にはカオリン、
タルク、カーボン、硫化モリブデン、石膏、岩塩、酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、フッ化リチウム、フッ化
カルシウム、ゼオライト、リン酸カルシウム、二酸化ケ
イ素、二酸化チタン等を挙げることができる。
なお、かかる添加粒子の例として耐熱性の高分子微粉体
を挙げることもできる。この場合の典型的な例として
は、例えば特公昭59−5216号公報に記載されているよう
な、分子中に唯一個の脂肪族の不飽和結合を有するモノ
ビニル化合物と架橋剤として分子中に二個以上の脂肪族
の不飽和結合を有する化合物との共重合体を例示するこ
とができるが、これらに限定されるものではなく、例え
ば熱硬化性フェノール樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、熱
硬化性尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂あるいはポリテ
トラフルオロエチレンのようなフッ素系樹脂の微粉体を
用いることもできる。
を挙げることもできる。この場合の典型的な例として
は、例えば特公昭59−5216号公報に記載されているよう
な、分子中に唯一個の脂肪族の不飽和結合を有するモノ
ビニル化合物と架橋剤として分子中に二個以上の脂肪族
の不飽和結合を有する化合物との共重合体を例示するこ
とができるが、これらに限定されるものではなく、例え
ば熱硬化性フェノール樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、熱
硬化性尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂あるいはポリテ
トラフルオロエチレンのようなフッ素系樹脂の微粉体を
用いることもできる。
なお当然のことながら、本発明のバテライト型炭酸カル
シウム粒子と組合せることが可能な粒子として、天然の
炭酸カルシウムや合成法によるカルサイト型炭酸カルシ
ウムあるいは球状もしくは楕円球状の合成法によるバテ
ライト型炭酸カルシウムを挙げることができる。
シウム粒子と組合せることが可能な粒子として、天然の
炭酸カルシウムや合成法によるカルサイト型炭酸カルシ
ウムあるいは球状もしくは楕円球状の合成法によるバテ
ライト型炭酸カルシウムを挙げることができる。
また、本発明においては平均粒径の異なる本発明のバテ
ライト型粒子を2種以上用いてもよい。
ライト型粒子を2種以上用いてもよい。
なお本発明において併用する粒子は、その平均粒径が本
発明のバテライト型炭酸カルシウムのそれより大きい場
合は該炭酸カルシウムと同重量以下、好ましくは0.005
〜0.5倍重量、更に好ましくは0.01〜0.3倍重量の範囲か
ら選択すると良い。また、併用する粒子の粒径の方が小
さい場合は炭酸カルシウムと同重量以上、例えば1〜20
倍重量とすることもできる。
発明のバテライト型炭酸カルシウムのそれより大きい場
合は該炭酸カルシウムと同重量以下、好ましくは0.005
〜0.5倍重量、更に好ましくは0.01〜0.3倍重量の範囲か
ら選択すると良い。また、併用する粒子の粒径の方が小
さい場合は炭酸カルシウムと同重量以上、例えば1〜20
倍重量とすることもできる。
近年、磁気記録用ベースフィルムに対し、平坦性、易滑
性、耐摩耗性、接着性に加え、新たに耐擦傷性がしばし
ば要求されるようになった。これは例えばテープが高速
で走行する際、テープが接触する部分から傷つけられた
り、発生した摩耗粉によるフィルムに傷が入りやすくな
ったりするためである。傷付きが多いと外観上好ましく
ないということもさることながら、工程の汚染やドロッ
プアウトの増加を引き起こすようになる。
性、耐摩耗性、接着性に加え、新たに耐擦傷性がしばし
ば要求されるようになった。これは例えばテープが高速
で走行する際、テープが接触する部分から傷つけられた
り、発生した摩耗粉によるフィルムに傷が入りやすくな
ったりするためである。傷付きが多いと外観上好ましく
ないということもさることながら、工程の汚染やドロッ
プアウトの増加を引き起こすようになる。
この耐擦傷性を高度に改良するためには併用する粒子と
して特に酸化アルミニウムを選択することが好ましい。
特に、平均粒径0.5μm以下、好ましくは0.1μm以下の
デルタ型もしくはガンマ型の酸化アルミニウム粒子、特
にデルタ型のそれが好ましく用いられる。これらの粒子
の製造法としては、例えば熱分解法、すなわち無水塩化
アルミニウムを原料として火焔加水分解させる方法、あ
るいはアンモニウム明ばん熱分解法、すなわち水酸化ア
ルミニウムを出発原料とし硫酸と反応させて硫酸アルミ
ニウムとした後硫酸アンモニウムと反応させアンモニウ
ム明ばんとして焼成する方法等を挙げることができる。
して特に酸化アルミニウムを選択することが好ましい。
特に、平均粒径0.5μm以下、好ましくは0.1μm以下の
デルタ型もしくはガンマ型の酸化アルミニウム粒子、特
にデルタ型のそれが好ましく用いられる。これらの粒子
の製造法としては、例えば熱分解法、すなわち無水塩化
アルミニウムを原料として火焔加水分解させる方法、あ
るいはアンモニウム明ばん熱分解法、すなわち水酸化ア
ルミニウムを出発原料とし硫酸と反応させて硫酸アルミ
ニウムとした後硫酸アンモニウムと反応させアンモニウ
ム明ばんとして焼成する方法等を挙げることができる。
これらの方法により得られる酸化アルミニウムの一次粒
径は、通常、5〜40nmの範囲にあるが、しばしば0.5μ
mを超える凝集体を形成しているので、適度に解砕して
使用することが望ましい。この場合、多少凝集した二次
粒子となっていてもよいが、見かけ上の平均粒径は通常
0.5μm以下であり、好ましくは0.1μm以下である。
径は、通常、5〜40nmの範囲にあるが、しばしば0.5μ
mを超える凝集体を形成しているので、適度に解砕して
使用することが望ましい。この場合、多少凝集した二次
粒子となっていてもよいが、見かけ上の平均粒径は通常
0.5μm以下であり、好ましくは0.1μm以下である。
このように特定形状のバテライト型炭酸カルシウムと必
要に応じ微細な酸化アルミニウム粒子を始めとする他の
粒子を配合することにより、極めて優れた、特に磁気記
録媒体用に適したポリエステルフィルムを得ることが可
能となる。
要に応じ微細な酸化アルミニウム粒子を始めとする他の
粒子を配合することにより、極めて優れた、特に磁気記
録媒体用に適したポリエステルフィルムを得ることが可
能となる。
本発明のバテライト型炭酸カルシウム粒子を含むポリエ
ステルの製造に際しては、該粒子および併用する添加粒
子は、ポリエステルの合成反応中に添加することが好ま
しい。特に、エステル交換反応またはエステル化反応終
了後、重縮合反応開始前に添加することが好ましい。
ステルの製造に際しては、該粒子および併用する添加粒
子は、ポリエステルの合成反応中に添加することが好ま
しい。特に、エステル交換反応またはエステル化反応終
了後、重縮合反応開始前に添加することが好ましい。
なお、添加する粒子は、通常、エチレングリコールのス
ラリーとして添加するが、必要に応じ事前に解砕、分
散、分級、過等の処理を施しておいてもよい。
ラリーとして添加するが、必要に応じ事前に解砕、分
散、分級、過等の処理を施しておいてもよい。
添加するエチレングリコール中のスラリー濃度は5〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%とするのが良い。
重量%、好ましくは10〜40重量%とするのが良い。
スラリーの粒子濃度が3重量%未満では、エチレングリ
コールの使用量が増し、エチレングリコールの原単位が
大きくなり好ましくない。また、粒子濃度が50重量%を
超えたスラリーを添加すると、粒子の分散性が往々にし
て悪化する。
コールの使用量が増し、エチレングリコールの原単位が
大きくなり好ましくない。また、粒子濃度が50重量%を
超えたスラリーを添加すると、粒子の分散性が往々にし
て悪化する。
なお、ポリエステル合成の重縮合反応触媒としては、S
b,Ge,Ti,Sn,Si化合物等の通常用いられている触媒が使
用される。
b,Ge,Ti,Sn,Si化合物等の通常用いられている触媒が使
用される。
特に磁気記録媒体用として好適な本発明のフィルムは特
定の粒子と特定のフィルム物性との組み合わせにより初
めて得られるものであるが、そのフィルム表面粗度は中
心線平均粗さが、通常、0.005〜0.1μm、好ましくは0.
007〜0.08μm、更に好ましくは0.01〜0.03μmの範囲
となるよう適宜調整選択される。
定の粒子と特定のフィルム物性との組み合わせにより初
めて得られるものであるが、そのフィルム表面粗度は中
心線平均粗さが、通常、0.005〜0.1μm、好ましくは0.
007〜0.08μm、更に好ましくは0.01〜0.03μmの範囲
となるよう適宜調整選択される。
本発明のフィルムはビデオテープ用のベースフィルムと
して賞用される他、オーディオ用のそれとして用いた場
合にも特に効果を発揮し得る。
して賞用される他、オーディオ用のそれとして用いた場
合にも特に効果を発揮し得る。
もちろん必要に応じコンデンサーの誘電体用、包装用、
装飾用、製版用、その他の用途に用いることも可能であ
る。
装飾用、製版用、その他の用途に用いることも可能であ
る。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
なお、本発明の諸物性の測定は以下の方法に従って行っ
た。
た。
また、実施例中、「部」及び「%」とあるのは各「重量
部」及び「重量%」を意味する。
部」及び「重量%」を意味する。
(1) 平均粒径及び粒度分布値 粒径は電子顕微鏡による写真法で測定し、等価球に換算
した。粒度分布は約1000個の粒子の粒径を測定し、大粒
子側から体積を積算した。総体積に対し、25%に相当す
る粒径をd25とし、75%に相当する粒径をd75としてその
比〔d25/d75〕の値で粒度分布のシャープさを示した。
この値が1に近いほど粒度分布はシャープである。な
お、平均粒径はd50(μm)で表した。
した。粒度分布は約1000個の粒子の粒径を測定し、大粒
子側から体積を積算した。総体積に対し、25%に相当す
る粒径をd25とし、75%に相当する粒径をd75としてその
比〔d25/d75〕の値で粒度分布のシャープさを示した。
この値が1に近いほど粒度分布はシャープである。な
お、平均粒径はd50(μm)で表した。
(2) フィルムの厚み方向の屈折率 アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルムの厚さ
方向の屈折率nαを測定した。なお、屈折率の測定はナ
トリウムD線を用い23℃で行った。
方向の屈折率nαを測定した。なお、屈折率の測定はナ
トリウムD線を用い23℃で行った。
(3) ヤング率(引張弾性率) (株)インテスコ製 引張試験機インテスコモデル2001
型を用いて、温度23℃ 湿度50%RHに調節された室内に
おいて、長さ300mm幅20mmの試料フィルムを、10%/min
のひずみ速度で引張り、引張応力−ひずみ曲線の初めの
直線部分を用いて次式によってヤング率(E)を計算し
た。
型を用いて、温度23℃ 湿度50%RHに調節された室内に
おいて、長さ300mm幅20mmの試料フィルムを、10%/min
のひずみ速度で引張り、引張応力−ひずみ曲線の初めの
直線部分を用いて次式によってヤング率(E)を計算し
た。
(4) フィルム表面の平均粗さおよび粗さの均一性 日本工業規格JIS B0601に記載されている方法に従い、
(株)小坂研究所製 表面粗さ測定機(SE−3F)を用い
て、中心線平均粗さ(Ra)及び最大高さ(Rt)を求め
た。Rt/Raが小さいほど表面が均一である。
(株)小坂研究所製 表面粗さ測定機(SE−3F)を用い
て、中心線平均粗さ(Ra)及び最大高さ(Rt)を求め
た。Rt/Raが小さいほど表面が均一である。
(5) 走行性 固定した硬質クロムメッキ金属ピン(直径6mm)にフィ
ルムを巻き付け角135゜で接触させ、一端に53gの荷重を
かけて1m/分の速度で走行させ他端の抵抗力を測定し、
オイラーの式によりフィルムの摩擦係数を求め、走行性
の尺度とした。
ルムを巻き付け角135゜で接触させ、一端に53gの荷重を
かけて1m/分の速度で走行させ他端の抵抗力を測定し、
オイラーの式によりフィルムの摩擦係数を求め、走行性
の尺度とした。
(6) 摩耗特性 下記の2通りの方法で評価した。
(A)粒子脱落跡数 フィルム表面に金蒸着を施し、走査型電子顕微鏡にて倍
率2000倍で写真撮影し、粒子によって形成された突起の
うち、突起の先端部分が消失し陥没状となったものの個
数を1mm2にわたり測定した。この値は、少ないほど良
い。
率2000倍で写真撮影し、粒子によって形成された突起の
うち、突起の先端部分が消失し陥没状となったものの個
数を1mm2にわたり測定した。この値は、少ないほど良
い。
(B)白粉発生量 固定した硬質クロムメッキ金属ピン(直径6mm)にフィ
ルムを巻き付け角135゜で接触させ、速度10m/分、張力2
00gでフィルムを1000mにわたって走行させ、ピンに付着
した白粉の量を目視により観察し、下記判定を行った。
ルムを巻き付け角135゜で接触させ、速度10m/分、張力2
00gでフィルムを1000mにわたって走行させ、ピンに付着
した白粉の量を目視により観察し、下記判定を行った。
ランクA:全く付着しない ランクB:微量付着する ランクC:少量(ランクBより多い)付着する ランクD:極めて多量に付着する (7) 磁気テープ特性 まず、次に示す磁性塗料をポリエステルフィルムに塗布
し、乾燥後の膜厚が2μmとなるように磁性層を形成し
た。すなわち磁性微粉末200部、ポリウレタン樹脂30
部、ニトロセルロース10部、塩酢ビ共重合体10部、レシ
チン5部、シクロヘキサノン100部、メチルイソブチル
ケトン100部およびメチルエチルケトン300部をボールミ
ルにて48時間混合分散後、ポリイソシアネート化合物5
部を加えて磁性塗料とし、これをポリエステルフィルム
に塗布した後、塗料が充分乾燥固化する前に磁気配向さ
せ、その後乾燥した。
し、乾燥後の膜厚が2μmとなるように磁性層を形成し
た。すなわち磁性微粉末200部、ポリウレタン樹脂30
部、ニトロセルロース10部、塩酢ビ共重合体10部、レシ
チン5部、シクロヘキサノン100部、メチルイソブチル
ケトン100部およびメチルエチルケトン300部をボールミ
ルにて48時間混合分散後、ポリイソシアネート化合物5
部を加えて磁性塗料とし、これをポリエステルフィルム
に塗布した後、塗料が充分乾燥固化する前に磁気配向さ
せ、その後乾燥した。
次いで該塗布フィルムにカレンダー処理を施す際に、ベ
ースフィルムが接触するロール面の汚れ度を評価した。
ースフィルムが接触するロール面の汚れ度を評価した。
すなわち、鏡面仕上げの金属ロールとポリエステル系複
合樹脂ロールとから構成されている5段のスーパーカレ
ンダーを用い、ロール温度85℃、線圧250kg/cm、走行速
度80m/minの条件下、磁気テープ5000mを7回繰り返し走
行させ樹脂ロールに付着する白粉量を観察し、下記判定
を行った。
合樹脂ロールとから構成されている5段のスーパーカレ
ンダーを用い、ロール温度85℃、線圧250kg/cm、走行速
度80m/minの条件下、磁気テープ5000mを7回繰り返し走
行させ樹脂ロールに付着する白粉量を観察し、下記判定
を行った。
○…樹脂ロールに白粉の付着は殆ど見られない △…極く僅かな白粉の付着が見られる ×…明らかに白粉の付着が見られる 次いで該テープを1/2インチ幅にスリットした後、松下
電器(株)製NV−3700型ビデオデッキにより、常速にて
下記の磁気テープ特性を評価した。
電器(株)製NV−3700型ビデオデッキにより、常速にて
下記の磁気テープ特性を評価した。
VTRヘッド出力; シンクロスコープにより測定周波数4メガヘルツにおけ
るVTRヘッド出力を測定し、基準サンプルに対する相対
値をデシベル(dB)で表示した。
るVTRヘッド出力を測定し、基準サンプルに対する相対
値をデシベル(dB)で表示した。
(8) 耐擦傷性 幅1/2インチにスリットした磁気テープを硬質クロムメ
ッキ金属ピン(直径mm、仕上げ3S)に張力50g、巻き付
け角135゜、走行速度4m/秒で磁気テープのベースフィル
ム面を1回擦過させた。
ッキ金属ピン(直径mm、仕上げ3S)に張力50g、巻き付
け角135゜、走行速度4m/秒で磁気テープのベースフィル
ム面を1回擦過させた。
次に擦過面にアルミニウムを約1000Å厚となるよう真空
蒸着し、傷の量を目視により観察し、下記判定を行っ
た。
蒸着し、傷の量を目視により観察し、下記判定を行っ
た。
ランク1:傷の量が極めて多い ランク2:傷の量が多い ランク3:傷の量が2、4の中間 ランク4:傷の量が少ない ランク5:傷が付かない 実施例1 ジメチルテレフタレート100部とエチレングリコール60
部および酢酸マグネシウム・四水塩0.09部を反応器にと
り、加熱昇温するとともにメタノールを留出し、エステ
ル交換反応を行い、反応開始から4時間で230℃まで昇
温し、実質的にエステル交換反応を終了させた。
部および酢酸マグネシウム・四水塩0.09部を反応器にと
り、加熱昇温するとともにメタノールを留出し、エステ
ル交換反応を行い、反応開始から4時間で230℃まで昇
温し、実質的にエステル交換反応を終了させた。
次いで、平均粒径0.22μm、粒度分布値1.50のほぼ楕円
柱(楕円底面の長径が約0.30μm、短径が約0.25μm、
高さが約0.10μm)のバテライト型炭酸カルシウム(丸
尾カルシウム社製VAX−030)0.5部をエチレングリコー
ルスラリーとして添加した。なお該粒子は、高分子ポリ
カルボン酸(粒子に対して3重量%)で、あらかじめ表
面処理が施されたものである。
柱(楕円底面の長径が約0.30μm、短径が約0.25μm、
高さが約0.10μm)のバテライト型炭酸カルシウム(丸
尾カルシウム社製VAX−030)0.5部をエチレングリコー
ルスラリーとして添加した。なお該粒子は、高分子ポリ
カルボン酸(粒子に対して3重量%)で、あらかじめ表
面処理が施されたものである。
スラリー添加後、更にリン酸0.03部、三酸化アンチモン
0.04部を加えて4時間重縮合反応を行い、極限粘度0.65
のポリエチレンテレフタレートを得た。
0.04部を加えて4時間重縮合反応を行い、極限粘度0.65
のポリエチレンテレフタレートを得た。
その内部を顕微鏡で観察したところ、粒子が均一に分散
していることが確認された。
していることが確認された。
次いで該ポリエステルを用いて二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを製造した。
ィルムを製造した。
すなわち、該ポリエステルを295℃の温度で押出機より
シート状に押出し、静電印加冷却法を用いて厚さ190μ
mの無定形シートを得た。
シート状に押出し、静電印加冷却法を用いて厚さ190μ
mの無定形シートを得た。
次いで、得られた無定形シートをシートの流れ方向(縦
方向)に110℃で3.5倍、更にシートの流れと直交する方
向(横方向)に110℃で3.5倍延伸し、220℃で3秒間熱
処理を行った後、冷却して厚み15μmの二軸延伸フィル
ムを得た。得られたフィルムのヤング率は縦方向が430k
g/mm2、横方向が440kg/mm2であった。
方向)に110℃で3.5倍、更にシートの流れと直交する方
向(横方向)に110℃で3.5倍延伸し、220℃で3秒間熱
処理を行った後、冷却して厚み15μmの二軸延伸フィル
ムを得た。得られたフィルムのヤング率は縦方向が430k
g/mm2、横方向が440kg/mm2であった。
比較例1および2 平均粒径0.25μm、粒度分布値2.05の合成法による塊状
のカルサイト型炭酸カルシウム(比較例1)あるいは平
均粒径0.40μm、粒度分布値2.65の偏平状のカオリン
(比較例2)を用い、表1に示す含有量とする他は実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルム
を得、その特性を評価した。
のカルサイト型炭酸カルシウム(比較例1)あるいは平
均粒径0.40μm、粒度分布値2.65の偏平状のカオリン
(比較例2)を用い、表1に示す含有量とする他は実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートフィルム
を得、その特性を評価した。
実施例3 実施例1で用いたバテライト型炭酸カルシウムを用い、
フィルムの厚さ方向の屈折率を1.491とする他は実施例
1と同様にしてフィルムを得、その特性を評価した。
フィルムの厚さ方向の屈折率を1.491とする他は実施例
1と同様にしてフィルムを得、その特性を評価した。
実施例4 実施例1で用いたバテライト型炭酸カルシウムと共に一
次粒径が0.02μmであるデルタ型の酸化アルミニウムを
表1に示すように配合する他は実施例1と同様にしてポ
リエチレンテレフタレートフィルムを得、その特性を評
価した。
次粒径が0.02μmであるデルタ型の酸化アルミニウムを
表1に示すように配合する他は実施例1と同様にしてポ
リエチレンテレフタレートフィルムを得、その特性を評
価した。
実施例5 実施例1で用いたバテライト型炭酸カルシウムと共に平
均粒径0.20μm、粒度分布値1.44の球状のシリカを用い
る他は実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレー
トフィルムを得、その特性を評価した。
均粒径0.20μm、粒度分布値1.44の球状のシリカを用い
る他は実施例1と同様にしてポリエチレンテレフタレー
トフィルムを得、その特性を評価した。
以上、得られた結果をまとめて下記表1に示す。
実施例6 実施例1のフィルムの製造において縦及び横方向に延伸
した後、130℃で縦方向に1.08倍延伸を行った。
した後、130℃で縦方向に1.08倍延伸を行った。
比較例3及び4 比較例1及び2で用いた粒子を用い、実施例6と同様に
してポリエチレンテレフタレートフィルムを得、その特
性を評価した。
してポリエチレンテレフタレートフィルムを得、その特
性を評価した。
実施例7及び8 実施例1のフィルムの製造において縦及び横方向に延伸
した後、160℃で横方向に1.09倍延伸を行った。なお、
この時フィルムに配合した粒子は、実施例7においては
実施例4と同じものを、実施例8においては実施例5と
同じものを用いた。
した後、160℃で横方向に1.09倍延伸を行った。なお、
この時フィルムに配合した粒子は、実施例7においては
実施例4と同じものを、実施例8においては実施例5と
同じものを用いた。
以上、得られた結果をまとめて下記表2に示す。
実施例9 実施例1のポリエステルの製造において、ジメチルテレ
フタレートの代わりにジメチル−2,6−ナフタレートを
用いる他は実施例1と同様にしてエステル交換反応を行
った。
フタレートの代わりにジメチル−2,6−ナフタレートを
用いる他は実施例1と同様にしてエステル交換反応を行
った。
次いで実施例1で用いたバテライト型炭酸カルシウム0.
5部をエチレングリコールスラリーとして添加し、更に
リン酸0.03部、三酸化アンチモン0.04部を加えて常法に
より重縮合反応を行い、極限粘度0.59のポリエチレン−
2,6−ナフタレートを得た。
5部をエチレングリコールスラリーとして添加し、更に
リン酸0.03部、三酸化アンチモン0.04部を加えて常法に
より重縮合反応を行い、極限粘度0.59のポリエチレン−
2,6−ナフタレートを得た。
次いで得られたポリマーを0.3mmHg、235℃で7時間固相
重合し、固有粘度0.68のポリマーを得、295℃で押出機
よりシート状に押し出し、静電印加冷却法を用いて厚さ
100μmの無定形シートを得た。次いで回転ロールの周
速差を利用して140℃で縦方向に4.2倍、更にテンターで
横方向に3.9倍延伸し、220℃で5秒間、熱処理を行い、
厚み8μmの二軸配向フィルムを得た。
重合し、固有粘度0.68のポリマーを得、295℃で押出機
よりシート状に押し出し、静電印加冷却法を用いて厚さ
100μmの無定形シートを得た。次いで回転ロールの周
速差を利用して140℃で縦方向に4.2倍、更にテンターで
横方向に3.9倍延伸し、220℃で5秒間、熱処理を行い、
厚み8μmの二軸配向フィルムを得た。
実施例10 実施例9で用いた粒子と相似形で1.5倍の大きさである
他は実施例9と同じ楕円柱状のバテライト型炭酸カルシ
ウム粒子(丸尾カルシウム社製VAX−040)を用い、か
つ、縦方向のヤング率を1000kg/mm2とする他は実施例9
と同様にしてポリエチレン−2,6−ナフタレートフィル
ムを得、その特性を評価した。
他は実施例9と同じ楕円柱状のバテライト型炭酸カルシ
ウム粒子(丸尾カルシウム社製VAX−040)を用い、か
つ、縦方向のヤング率を1000kg/mm2とする他は実施例9
と同様にしてポリエチレン−2,6−ナフタレートフィル
ムを得、その特性を評価した。
比較例5及び6 比較例1及び2で用いた粒子を用い、実施例9と同様に
してポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムを得、
その特性を評価した。
してポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルムを得、
その特性を評価した。
実施例11及び12 実施例9において用いる粒子を表3に示すように変える
他は実施例9と同様にしてポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムを得、その特性を評価した。
他は実施例9と同様にしてポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムを得、その特性を評価した。
以上、得られた結果をまとめて下記表3に示す。
本発明の要件を満たす実施例のフィルムは、すべてフィ
ルム表面が均一で耐摩耗性に優れている。とりわけ微細
な酸化アルミニウム粒子を併用したフィルムは、特に耐
擦傷性にも優れ、磁気記録用のベースフィルムとして適
している。
ルム表面が均一で耐摩耗性に優れている。とりわけ微細
な酸化アルミニウム粒子を併用したフィルムは、特に耐
擦傷性にも優れ、磁気記録用のベースフィルムとして適
している。
本発明のフィルムは均一微細な表面構造を有し、特に走
行性、耐摩耗性に優れ、磁気記録媒体のベースフィルム
をはじめとする産業用資材として有用であり、その工業
的価値は高い。
行性、耐摩耗性に優れ、磁気記録媒体のベースフィルム
をはじめとする産業用資材として有用であり、その工業
的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 67:00 105:16 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 平4−40623(JP,A) 特開 平3−292354(JP,A) 特開 平4−31456(JP,A) 特開 平4−55464(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】平均粒径が0.07〜1.5μmで、下記式に定
義する粒度分布値が2.00以下である、円柱状または楕円
柱状のバテライト型炭酸カルシウム粒子を0.005〜2.0重
量%含有することを特徴とする二軸配向ポリエステルフ
ィルム。 (上記式中、d25,d75は、粒子群の積算体積を大粒子側
から計測し、それぞれ総体積の25%,75%に相当する粒
径(μm)を示す)
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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