JPH0796552A - 引抜成形品の製造方法 - Google Patents
引抜成形品の製造方法Info
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- JPH0796552A JPH0796552A JP5242740A JP24274093A JPH0796552A JP H0796552 A JPH0796552 A JP H0796552A JP 5242740 A JP5242740 A JP 5242740A JP 24274093 A JP24274093 A JP 24274093A JP H0796552 A JPH0796552 A JP H0796552A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】表面に傷がなく、表面平滑性及び光沢に優れた
引抜成形品の製造方法を提供する。 【構成】成形品本体形成用の樹脂含浸強化繊維17を、
引抜成形用金型18に導入する。成形品本体形成用の熱
硬化性樹脂が未硬化又は半硬化である間に、その表面に
金型18内にて凹溝185から表面層形成用の熱硬化性
樹脂20を注入する。表面層形成用の熱硬化性樹脂が半
硬化から硬化するまでの間に、金型18内にて開口部2
11から型面と表面層形成用の熱硬化性樹脂20との間
に120℃に加熱した空気を6kgf/cm2 の圧力に
て圧入する。表面層形成用の熱硬化性樹脂20と成形品
本体形成用の熱硬化性樹脂を一体硬化して引き抜く。
引抜成形品の製造方法を提供する。 【構成】成形品本体形成用の樹脂含浸強化繊維17を、
引抜成形用金型18に導入する。成形品本体形成用の熱
硬化性樹脂が未硬化又は半硬化である間に、その表面に
金型18内にて凹溝185から表面層形成用の熱硬化性
樹脂20を注入する。表面層形成用の熱硬化性樹脂が半
硬化から硬化するまでの間に、金型18内にて開口部2
11から型面と表面層形成用の熱硬化性樹脂20との間
に120℃に加熱した空気を6kgf/cm2 の圧力に
て圧入する。表面層形成用の熱硬化性樹脂20と成形品
本体形成用の熱硬化性樹脂を一体硬化して引き抜く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に傷がなく、表面
平滑性及び光沢に優れた引抜成形品の製造方法に関する
ものである。
平滑性及び光沢に優れた引抜成形品の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、引抜成形法で得られる成形品は、
その表面に基材の繊維パターンが露呈しているので、こ
のままでは表面平滑性が悪いばかりでなく、外観上その
繊維パターン自身が不具合となるため、表面層部分に、
不織布又はサーフェイスマット等の強化繊維材料を用
い、これにマトリックスとなる樹脂を多量に含浸させた
ものを積層して、樹脂リッチな表面層を形成したり、あ
るいは一旦引抜成形品を成形した後に、その引抜成形品
に塗料を塗布する方法等により塗装を施し、その表面を
平滑にすることが一般に行われてきた。
その表面に基材の繊維パターンが露呈しているので、こ
のままでは表面平滑性が悪いばかりでなく、外観上その
繊維パターン自身が不具合となるため、表面層部分に、
不織布又はサーフェイスマット等の強化繊維材料を用
い、これにマトリックスとなる樹脂を多量に含浸させた
ものを積層して、樹脂リッチな表面層を形成したり、あ
るいは一旦引抜成形品を成形した後に、その引抜成形品
に塗料を塗布する方法等により塗装を施し、その表面を
平滑にすることが一般に行われてきた。
【0003】しかしながら、不織布又はサーフェースマ
ット等の強化繊維材料を用いる場合には、その材料自身
がやはり繊維で構成されており、その繊維による凹凸
が、表面に浮き出してくる上に、引抜き抵抗力を増大さ
せて強大な駆動力を必要とするのみならず、表面に傷を
発生させ易く、表面平滑性を具備したものは得られない
という問題点がある。
ット等の強化繊維材料を用いる場合には、その材料自身
がやはり繊維で構成されており、その繊維による凹凸
が、表面に浮き出してくる上に、引抜き抵抗力を増大さ
せて強大な駆動力を必要とするのみならず、表面に傷を
発生させ易く、表面平滑性を具備したものは得られない
という問題点がある。
【0004】又、塗装を施す場合には、内部離型剤が成
形品の表面に浸出してくるので、塗料層の密着性が悪
く、それを改良するために、塗装を施す前に引抜成形品
の表面を処理する必要があるので、工程数が増加し、成
形速度が遅くなり、製造費もかさむという問題点があ
る。
形品の表面に浸出してくるので、塗料層の密着性が悪
く、それを改良するために、塗装を施す前に引抜成形品
の表面を処理する必要があるので、工程数が増加し、成
形速度が遅くなり、製造費もかさむという問題点があ
る。
【0005】又、光沢を出すために透明な塗料を塗布す
る場合、表面の強化繊維材料の繊維目が見えて見苦しい
ので、繊維目を隠すために予め塗料を塗布する必要があ
り、それだけ工程数が増加し、成形速度が遅くなり、製
造費もかさむという問題点がある。
る場合、表面の強化繊維材料の繊維目が見えて見苦しい
ので、繊維目を隠すために予め塗料を塗布する必要があ
り、それだけ工程数が増加し、成形速度が遅くなり、製
造費もかさむという問題点がある。
【0006】更に、型面との引抜抵抗を軽減し、引抜成
形品の表面の肌荒れを防止させる方法として、例えば、
特開平48─93671号公報に記載の如く、熱硬化性
樹脂を含浸した繊維基材を金型中に通過させて連続成形
するに当り、繊維基材と共に金型に接触する面に内部離
型剤を塗布した不織布を介在させて引き抜き硬化させる
方法等も提案されている。
形品の表面の肌荒れを防止させる方法として、例えば、
特開平48─93671号公報に記載の如く、熱硬化性
樹脂を含浸した繊維基材を金型中に通過させて連続成形
するに当り、繊維基材と共に金型に接触する面に内部離
型剤を塗布した不織布を介在させて引き抜き硬化させる
方法等も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内部離型剤を
塗布した不織布を介在させただけでは、引抜き抵抗力は
依然として大きくて、表面に傷を発生させ易く、表面平
滑性の充分満足されたものを得ることができないという
問題点がある。
塗布した不織布を介在させただけでは、引抜き抵抗力は
依然として大きくて、表面に傷を発生させ易く、表面平
滑性の充分満足されたものを得ることができないという
問題点がある。
【0008】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、表面に傷がなく、表面平滑性及び光沢に優れた引抜
成形品の製造方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
し、表面に傷がなく、表面平滑性及び光沢に優れた引抜
成形品の製造方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続繊維から
なる強化繊維に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させた成形
品本体形成用の樹脂含浸強化繊維を、引抜成形用金型内
に導いて、成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を加熱硬化
させつつ引き抜く引抜成形品の製造方法であって、成形
品本体形成用の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化である
間に、その表面に、金型に設けられた樹脂注入管より表
面層形成用の熱硬化性樹脂を供給し、表面層形成用の熱
硬化性樹脂が半硬化から硬化するまでの間に、金型に設
けられた空気圧入管より型面と表面層形成用の熱硬化性
樹脂との間に加熱した空気を圧入しつつ、表面層形成用
の熱硬化性樹脂と成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を一
体硬化せしめる引抜成形品の製造方法である。
なる強化繊維に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させた成形
品本体形成用の樹脂含浸強化繊維を、引抜成形用金型内
に導いて、成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を加熱硬化
させつつ引き抜く引抜成形品の製造方法であって、成形
品本体形成用の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化である
間に、その表面に、金型に設けられた樹脂注入管より表
面層形成用の熱硬化性樹脂を供給し、表面層形成用の熱
硬化性樹脂が半硬化から硬化するまでの間に、金型に設
けられた空気圧入管より型面と表面層形成用の熱硬化性
樹脂との間に加熱した空気を圧入しつつ、表面層形成用
の熱硬化性樹脂と成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を一
体硬化せしめる引抜成形品の製造方法である。
【0010】本発明において、成形品本体中の強化繊維
としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、有機繊維等
のロービング、連続ストランドマット、チョップドスト
ランドマット、クロスマット、ラミマット等が使用され
る。通常はロービングが主に用いられるが、更に各種の
マットを併用してもよい。成形品本体成形用の樹脂含浸
強化繊維中の強化繊維の体積含有は、30〜50%が好
ましい。
としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、有機繊維等
のロービング、連続ストランドマット、チョップドスト
ランドマット、クロスマット、ラミマット等が使用され
る。通常はロービングが主に用いられるが、更に各種の
マットを併用してもよい。成形品本体成形用の樹脂含浸
強化繊維中の強化繊維の体積含有は、30〜50%が好
ましい。
【0011】本発明において、成形品本体形成用の熱硬
化性樹脂、及び、表面層形成用の熱硬化性樹脂として
は、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が使用さ
れる。成形品本体形成用の熱硬化性樹脂と、表面層を形
成する熱硬化性樹脂とは、同じ系統の熱硬化性樹脂であ
っもよいし、又、異なる種類の熱硬化性樹脂であっても
よい。しかし、硬化の段階で、それぞれの熱硬化性樹脂
が互いに架橋し、化学的な結合構造を形成するものを選
択して使用することが好ましい。
化性樹脂、及び、表面層形成用の熱硬化性樹脂として
は、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が使用さ
れる。成形品本体形成用の熱硬化性樹脂と、表面層を形
成する熱硬化性樹脂とは、同じ系統の熱硬化性樹脂であ
っもよいし、又、異なる種類の熱硬化性樹脂であっても
よい。しかし、硬化の段階で、それぞれの熱硬化性樹脂
が互いに架橋し、化学的な結合構造を形成するものを選
択して使用することが好ましい。
【0012】表面層形成用の熱硬化性樹脂中には、成形
品本体形成用の熱硬化性樹脂へのアンカー効果による接
着力向上等のために、充填剤が添加されてもよい。充填
剤としては、例えば、炭酸ウカルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ガラスパウダー、ガラスビーズ、ガラスバルー
ン、ウィスカ等、熱硬化性樹脂中で溶解することなく固
体の状態にて分散するものが使用でき、無機質のもので
あってもよいし、有機質のものであってもよい。
品本体形成用の熱硬化性樹脂へのアンカー効果による接
着力向上等のために、充填剤が添加されてもよい。充填
剤としては、例えば、炭酸ウカルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ガラスパウダー、ガラスビーズ、ガラスバルー
ン、ウィスカ等、熱硬化性樹脂中で溶解することなく固
体の状態にて分散するものが使用でき、無機質のもので
あってもよいし、有機質のものであってもよい。
【0013】充填剤は、その形状が、球形粒子、繊維状
粉末、フレーク状粉末等が使用できるが、ガラスパウダ
ー、ガラスビーズ、ガラスバルーンのような光線透過率
を維持するものを使用するのが好ましい。充填剤の添加
量は、平均粒径が5〜50μmのものを、熱硬化性樹脂
100重量部に対して、200重量部以下であるのが好
ましい。
粉末、フレーク状粉末等が使用できるが、ガラスパウダ
ー、ガラスビーズ、ガラスバルーンのような光線透過率
を維持するものを使用するのが好ましい。充填剤の添加
量は、平均粒径が5〜50μmのものを、熱硬化性樹脂
100重量部に対して、200重量部以下であるのが好
ましい。
【0014】本発明において、表面層の厚みは、安定し
た製品を得るためには、80〜250μmが好ましい。
た製品を得るためには、80〜250μmが好ましい。
【0015】本発明において、引抜成形用金型として
は、2つのゾーンに分かれ、成形方向に向かって、入口
側を第1の硬化区間、出口側を第2の硬化区間とし、そ
れぞれの硬化区間における温度制御は、独立して操作で
きるようにされ、型面の断面積が、第2の硬化区間の方
が第1の硬化区間よりも成形品本体の表面に形成する表
面層の厚さに相当する分だけ大きくされたものが好適に
使用される。
は、2つのゾーンに分かれ、成形方向に向かって、入口
側を第1の硬化区間、出口側を第2の硬化区間とし、そ
れぞれの硬化区間における温度制御は、独立して操作で
きるようにされ、型面の断面積が、第2の硬化区間の方
が第1の硬化区間よりも成形品本体の表面に形成する表
面層の厚さに相当する分だけ大きくされたものが好適に
使用される。
【0016】本発明において、成形品本体形成用の熱硬
化性樹脂が未硬化又は半硬化である間とは、例えば、引
抜成形用金型の第1の硬化区間にて熱硬化性樹脂が原料
供給時の未硬化状態から加熱されて、ある程度硬化反応
が進行した後、ゲル化状態を保っている段階をいう。
化性樹脂が未硬化又は半硬化である間とは、例えば、引
抜成形用金型の第1の硬化区間にて熱硬化性樹脂が原料
供給時の未硬化状態から加熱されて、ある程度硬化反応
が進行した後、ゲル化状態を保っている段階をいう。
【0017】本発明において、成形品本体形成用の熱硬
化性樹脂が未硬化又は半硬化である間に、その表面に、
金型に設けられた樹脂注入管より金型に表面層形成用の
熱硬化性樹脂を供給する手段としては、例えば、引抜成
形用金型内の型面の上面に幅方向に沿って凹溝を設け、
その凹溝に、外部の樹脂槽より樹脂注入管等を経て、表
面層形成用の熱硬化性樹脂を供給可能とし、引抜成形用
金型内を通過する成形品本体形成用の繊維強化樹脂熱硬
化性樹脂が、凹溝の設けられた部位を通過する時点で
は、その中の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化状態であ
るように設定する方法等が採用される。樹脂注入管から
凹溝への樹脂液の注入圧は、およそ1.0〜5kgf/
cm2の範囲が好適である。
化性樹脂が未硬化又は半硬化である間に、その表面に、
金型に設けられた樹脂注入管より金型に表面層形成用の
熱硬化性樹脂を供給する手段としては、例えば、引抜成
形用金型内の型面の上面に幅方向に沿って凹溝を設け、
その凹溝に、外部の樹脂槽より樹脂注入管等を経て、表
面層形成用の熱硬化性樹脂を供給可能とし、引抜成形用
金型内を通過する成形品本体形成用の繊維強化樹脂熱硬
化性樹脂が、凹溝の設けられた部位を通過する時点で
は、その中の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化状態であ
るように設定する方法等が採用される。樹脂注入管から
凹溝への樹脂液の注入圧は、およそ1.0〜5kgf/
cm2の範囲が好適である。
【0018】金型内の型面と表面層形成用の熱硬化性樹
脂との間に、金型に設けられた空気圧入管より加熱した
空気を圧入する位置としては、表面層形成用の熱硬化性
樹脂が半硬化から硬化するまでの間の位置とする必要が
ある。表面層形成用の熱硬化性樹脂が半硬化から硬化す
るまでとは、例えば、引抜成形用金型の第2の硬化区間
にて熱硬化性樹脂が低温加熱されて、ある程度硬化反応
が進行し、ある程度ゲル化状態となった半硬化状態か
ら、完全にゲル化して硬化状態となるまでの段階をい
う。尚、この硬化状態は、例えば、キュラストメーター
(プレス成形を行って成形材料のトルク挙動を追尾す
る。)で表面層形成用の熱硬化性樹脂の硬化時間を別途
測定し、誘導時間(ゲルタイム)で推測する方法等が採
用される。
脂との間に、金型に設けられた空気圧入管より加熱した
空気を圧入する位置としては、表面層形成用の熱硬化性
樹脂が半硬化から硬化するまでの間の位置とする必要が
ある。表面層形成用の熱硬化性樹脂が半硬化から硬化す
るまでとは、例えば、引抜成形用金型の第2の硬化区間
にて熱硬化性樹脂が低温加熱されて、ある程度硬化反応
が進行し、ある程度ゲル化状態となった半硬化状態か
ら、完全にゲル化して硬化状態となるまでの段階をい
う。尚、この硬化状態は、例えば、キュラストメーター
(プレス成形を行って成形材料のトルク挙動を追尾す
る。)で表面層形成用の熱硬化性樹脂の硬化時間を別途
測定し、誘導時間(ゲルタイム)で推測する方法等が採
用される。
【0019】加熱した空気を圧入する方法としては、例
えば、引抜成形用金型の樹脂注入管よりも引抜方向の出
口側の型面の上面に開口部を設け、その開口部に空気圧
入管より金型の外部より加熱した空気を供給し、引抜方
向に対して垂直方向であって、表面層形成用の熱硬化性
樹脂にのみ空気が当たるようにして、金型面と表面層と
の間に圧入するようにするのが好ましい。尚、得ようと
する引抜成形品が広幅の場合には、幅方向に沿って適宜
複数個並設するのが好ましい。
えば、引抜成形用金型の樹脂注入管よりも引抜方向の出
口側の型面の上面に開口部を設け、その開口部に空気圧
入管より金型の外部より加熱した空気を供給し、引抜方
向に対して垂直方向であって、表面層形成用の熱硬化性
樹脂にのみ空気が当たるようにして、金型面と表面層と
の間に圧入するようにするのが好ましい。尚、得ようと
する引抜成形品が広幅の場合には、幅方向に沿って適宜
複数個並設するのが好ましい。
【0020】圧入する空気の圧力は、2〜7kgf/c
m2 が好ましく、3〜6kgf/cm2 が更に好まし
い。圧力が2kgf/cm2 未満であると、表面層形成
用の熱硬化性樹脂と金型面との摩擦力を低減することが
できず、逆に、7kgf/cm 2 を超えると、空気が金
型の入口方向に逆流し、かえって表面な平滑を有する引
抜成形品を得ることができない。圧入する空気の温度
は、100〜150℃が好ましい。空気の加熱手段とし
ては、電気ヒーターを通す方法等が適宜採用される。
m2 が好ましく、3〜6kgf/cm2 が更に好まし
い。圧力が2kgf/cm2 未満であると、表面層形成
用の熱硬化性樹脂と金型面との摩擦力を低減することが
できず、逆に、7kgf/cm 2 を超えると、空気が金
型の入口方向に逆流し、かえって表面な平滑を有する引
抜成形品を得ることができない。圧入する空気の温度
は、100〜150℃が好ましい。空気の加熱手段とし
ては、電気ヒーターを通す方法等が適宜採用される。
【0021】本発明において、引抜成形における引取装
置による成形速度は、通常、20cm/分〜2m/分が
好適であり、引取装置を通過した直後にカッターを設置
し、切断して定尺の製品とすればよい。
置による成形速度は、通常、20cm/分〜2m/分が
好適であり、引取装置を通過した直後にカッターを設置
し、切断して定尺の製品とすればよい。
【0022】
【作用】本発明の引抜成形品の製造方法は、成形品本体
形成用の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化である間に、
その表面に、金型に設けられた樹脂注入管より表面層形
成用の熱硬化性樹脂を供給し、表面層形成用の熱硬化性
樹脂が半硬化から硬化するまでの間に、金型に設けられ
た空気圧入管より型面と表面層形成用の熱硬化性樹脂と
の間に加熱した空気を圧入しつつ、表面層形成用の熱硬
化性樹脂と成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を一体硬化
せしめることにより、圧入された加熱した空気により、
半硬化から硬化状態までの間で表面層形成用の熱硬化性
樹脂の表面と金型の型面との間に間隙ができるので、表
面層形成用の熱硬化性樹脂の金型の型面との摩擦抵抗が
著しく低減される。
形成用の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化である間に、
その表面に、金型に設けられた樹脂注入管より表面層形
成用の熱硬化性樹脂を供給し、表面層形成用の熱硬化性
樹脂が半硬化から硬化するまでの間に、金型に設けられ
た空気圧入管より型面と表面層形成用の熱硬化性樹脂と
の間に加熱した空気を圧入しつつ、表面層形成用の熱硬
化性樹脂と成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を一体硬化
せしめることにより、圧入された加熱した空気により、
半硬化から硬化状態までの間で表面層形成用の熱硬化性
樹脂の表面と金型の型面との間に間隙ができるので、表
面層形成用の熱硬化性樹脂の金型の型面との摩擦抵抗が
著しく低減される。
【0023】これにより、表面に傷を発生させることが
なく、表面平滑性と光沢に優れた表面層を有する引抜成
形品を連続的に製造することができる。又、加熱した空
気を圧入するので、成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を
急冷することがなくて、成形品本体形成用の熱硬化性樹
脂との一体硬化を阻害することがもなく、得られる引抜
成形品はその表面層が成形品本体に界面での接着強度が
優れた状態にて固着されている。
なく、表面平滑性と光沢に優れた表面層を有する引抜成
形品を連続的に製造することができる。又、加熱した空
気を圧入するので、成形品本体形成用の熱硬化性樹脂を
急冷することがなくて、成形品本体形成用の熱硬化性樹
脂との一体硬化を阻害することがもなく、得られる引抜
成形品はその表面層が成形品本体に界面での接着強度が
優れた状態にて固着されている。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。
説明する。
【0025】図1は、本発明の引抜成形品の製造方法の
一実施例の工程を説明する正面図であり、図2はその要
部である引抜成形用金型の周辺部分を説明する断面図で
ある。成形品本体形成用の強化繊維12を、熱硬化性樹
脂13を充填した含浸槽14を通過させて、強化繊維1
2中に熱硬化性樹脂13を含浸させ、その外周囲の全面
に布又はシート状物16を重ね合わせてることにより、
成形品本体形成用の繊維強化樹脂熱硬化性樹脂17を形
成し、これを引抜成形用金型18に導く。
一実施例の工程を説明する正面図であり、図2はその要
部である引抜成形用金型の周辺部分を説明する断面図で
ある。成形品本体形成用の強化繊維12を、熱硬化性樹
脂13を充填した含浸槽14を通過させて、強化繊維1
2中に熱硬化性樹脂13を含浸させ、その外周囲の全面
に布又はシート状物16を重ね合わせてることにより、
成形品本体形成用の繊維強化樹脂熱硬化性樹脂17を形
成し、これを引抜成形用金型18に導く。
【0026】引抜成形用金型18は、2つのゾーンに分
かれ、成形方向に向かって、入口側を第1の硬化区間1
81、出口側を第2の硬化区間182とし、第1の硬化
区間181の外周には第1加熱手段183が設けられ、
第2の硬化区間の外周には第2の加熱手段184が設け
られ、それぞれの硬化区間における温度制御は、独立し
て操作できるようにされている。又、型面の断面積は、
第2の硬化区間182の方が第1の硬化区間181より
も成形品本体の表面に形成する表面層の厚さに相当する
分だけ大きくされている。
かれ、成形方向に向かって、入口側を第1の硬化区間1
81、出口側を第2の硬化区間182とし、第1の硬化
区間181の外周には第1加熱手段183が設けられ、
第2の硬化区間の外周には第2の加熱手段184が設け
られ、それぞれの硬化区間における温度制御は、独立し
て操作できるようにされている。又、型面の断面積は、
第2の硬化区間182の方が第1の硬化区間181より
も成形品本体の表面に形成する表面層の厚さに相当する
分だけ大きくされている。
【0027】引抜成形用金型18内には、略中央部、つ
まり、第1の硬化区間181と第2の硬化区間182の
略中間部の型面の上面に幅方向に沿って凹溝185が設
けられており、その凹溝185には、外部の樹脂槽19
1より樹脂注入管19を経て、表面層形成用の熱硬化性
樹脂20が供給可能とされている。
まり、第1の硬化区間181と第2の硬化区間182の
略中間部の型面の上面に幅方向に沿って凹溝185が設
けられており、その凹溝185には、外部の樹脂槽19
1より樹脂注入管19を経て、表面層形成用の熱硬化性
樹脂20が供給可能とされている。
【0028】引抜成形用金型18の凹溝185の周囲に
は、冷却水路186が設けられており、その内部に冷却
水を流通することができるようになっており、これによ
り、凹溝185内に注入される樹脂液の硬化が抑制され
る。
は、冷却水路186が設けられており、その内部に冷却
水を流通することができるようになっており、これによ
り、凹溝185内に注入される樹脂液の硬化が抑制され
る。
【0029】引抜成形用金型18内を通過する成形品本
体形成用の繊維強化樹脂熱硬化性樹脂17中の熱硬化性
樹脂は、凹溝181の部位を通過する時点で、未硬化又
は半硬化状態となるように第1の硬化区間の温度制御が
なされる。
体形成用の繊維強化樹脂熱硬化性樹脂17中の熱硬化性
樹脂は、凹溝181の部位を通過する時点で、未硬化又
は半硬化状態となるように第1の硬化区間の温度制御が
なされる。
【0030】第2の硬化区間182の型面の上面に開口
部211が設けられ、その開口部211には、空気圧入
管21より型面と表面層形成用の熱硬化性樹脂20の表
面との間に加熱した空気を圧入できるようになってい
る。引抜成形用金型18内を通過する表面層形成用の熱
硬化性樹脂20は、開口部211の部位を通過する時点
で、半硬化状態となるように第2の硬化区間の温度制御
がなされる。
部211が設けられ、その開口部211には、空気圧入
管21より型面と表面層形成用の熱硬化性樹脂20の表
面との間に加熱した空気を圧入できるようになってい
る。引抜成形用金型18内を通過する表面層形成用の熱
硬化性樹脂20は、開口部211の部位を通過する時点
で、半硬化状態となるように第2の硬化区間の温度制御
がなされる。
【0031】そして、成形品本体形成用の繊維強化樹脂
熱硬化性樹脂17の引抜成形用金型内に導入し、引抜成
形用金型内にて、その表面に表面層形成用の熱硬化性樹
脂20を供給し、表面層形成用の熱硬化性樹脂20が半
硬化の位置で、金型内に設けられた開口部211より型
面と表面層形成用の熱硬化性樹脂との間に加熱した空気
を圧入しつつ、引抜成形用金型18内を通過させて、加
熱手段184により加熱して賦形・硬化させ、これを引
取装置22により連続的に引き抜き、図示しない切断装
置により適宜長さに切断して、図3に示す如く、成形品
本体111の外周面上に表面層112を一体硬化した引
抜成形品11を得る。
熱硬化性樹脂17の引抜成形用金型内に導入し、引抜成
形用金型内にて、その表面に表面層形成用の熱硬化性樹
脂20を供給し、表面層形成用の熱硬化性樹脂20が半
硬化の位置で、金型内に設けられた開口部211より型
面と表面層形成用の熱硬化性樹脂との間に加熱した空気
を圧入しつつ、引抜成形用金型18内を通過させて、加
熱手段184により加熱して賦形・硬化させ、これを引
取装置22により連続的に引き抜き、図示しない切断装
置により適宜長さに切断して、図3に示す如く、成形品
本体111の外周面上に表面層112を一体硬化した引
抜成形品11を得る。
【0032】実施例1 図1及び図2に示す工程により、20cm/分の速度に
て引抜成形を行い、図3に示す如き、表面層112の厚
さ0.1mmの引抜成形品11を得た。
て引抜成形を行い、図3に示す如き、表面層112の厚
さ0.1mmの引抜成形品11を得た。
【0033】成形品本体形成用の強化繊維12として、
ガラスロービング(旭ファイバー社製、4450番)
と、コンティニアンスマット(旭ファイバー社製、45
0番)を用いた。成形品本体形成用の樹脂含浸強化繊維
17中の熱硬化性樹脂13として、イソフタル酸系不飽
和ポリエステル樹脂100重量部に、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート1.0重量部と、炭酸カルシウム10
重量部と、正燐酸系内部離型剤0.7重量部を添加した
ものを用いた。
ガラスロービング(旭ファイバー社製、4450番)
と、コンティニアンスマット(旭ファイバー社製、45
0番)を用いた。成形品本体形成用の樹脂含浸強化繊維
17中の熱硬化性樹脂13として、イソフタル酸系不飽
和ポリエステル樹脂100重量部に、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート1.0重量部と、炭酸カルシウム10
重量部と、正燐酸系内部離型剤0.7重量部を添加した
ものを用いた。
【0034】表面層形成用の熱硬化性樹脂20として、
イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂100重量部
、t−ブチルパーオキシベンゾエート1.5重量部
と、ガラス粉末(日本フェロー社製、商品名「M─50
0S」、平均粒子径35μm)150重量部と、正燐酸
系内部離型剤0.7重量部を添加したものを用いた。
イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂100重量部
、t−ブチルパーオキシベンゾエート1.5重量部
と、ガラス粉末(日本フェロー社製、商品名「M─50
0S」、平均粒子径35μm)150重量部と、正燐酸
系内部離型剤0.7重量部を添加したものを用いた。
【0035】金型温度は、第1の硬化区間100℃、第
2の硬化区間150℃、凹溝181付近60℃とした。
金型寸法は、全長1000mm(第1の硬化区間500
mm、第2の硬化区間500mm)、凹溝181の部位
が金型入口より500mmとした。表面層形成用の熱硬
化性樹脂20の注入圧を5kgf/cm2 とした。加熱
した空気圧入用の開口部211の位置を金型入口より7
50mmとした。開口部211からの加熱した空気の圧
入する圧力を6kgf/cm2 とし、その温度を120
℃とした。
2の硬化区間150℃、凹溝181付近60℃とした。
金型寸法は、全長1000mm(第1の硬化区間500
mm、第2の硬化区間500mm)、凹溝181の部位
が金型入口より500mmとした。表面層形成用の熱硬
化性樹脂20の注入圧を5kgf/cm2 とした。加熱
した空気圧入用の開口部211の位置を金型入口より7
50mmとした。開口部211からの加熱した空気の圧
入する圧力を6kgf/cm2 とし、その温度を120
℃とした。
【0036】得られた引抜成形品について、外観を観察
するとともに、光沢度の測定を行った。尚、光沢度は、
JIS K 7105に準じて、光沢計により60°鏡
面光沢(%)の測定を行った。その結果、得られた引抜
成形品は、表面に傷がなく、表面平滑性に優れており、
且つ、60°鏡面光沢は95%であって光沢に優れたも
のであった。
するとともに、光沢度の測定を行った。尚、光沢度は、
JIS K 7105に準じて、光沢計により60°鏡
面光沢(%)の測定を行った。その結果、得られた引抜
成形品は、表面に傷がなく、表面平滑性に優れており、
且つ、60°鏡面光沢は95%であって光沢に優れたも
のであった。
【0037】実施例2 加熱した空気の圧入する圧力を3kgf/cm2 とした
こと以外は実施例1と同様にして引抜成形品を得て、実
施例1と同様にして、外観を観察するとともに、光沢度
の測定を行った。その結果、得られた引抜成形品は、表
面に傷がなく、表面平滑性に優れており、且つ、60°
鏡面光沢は95%であって光沢に優れたものであった。
こと以外は実施例1と同様にして引抜成形品を得て、実
施例1と同様にして、外観を観察するとともに、光沢度
の測定を行った。その結果、得られた引抜成形品は、表
面に傷がなく、表面平滑性に優れており、且つ、60°
鏡面光沢は95%であって光沢に優れたものであった。
【0038】比較例1 加熱した空気の圧入を行わなかったこと以外は実施例1
と同様にして引抜成形品を得て、実施例1と同様に外観
を観察するとともに、光沢度の測定を行った。その結
果、得られた引抜成形品は、表面に傷があるのが認めら
れ、表面平滑性が劣っており、且つ、60°鏡面光沢は
65%であって光沢が劣ったものであった。
と同様にして引抜成形品を得て、実施例1と同様に外観
を観察するとともに、光沢度の測定を行った。その結
果、得られた引抜成形品は、表面に傷があるのが認めら
れ、表面平滑性が劣っており、且つ、60°鏡面光沢は
65%であって光沢が劣ったものであった。
【0039】
【発明の効果】本発明の引抜成形品の製造方法は、上記
の如き構成とされているので、表面に傷がなく、表面平
滑性及び光沢に優れた引抜成形品を連続的に製造するこ
とができる。
の如き構成とされているので、表面に傷がなく、表面平
滑性及び光沢に優れた引抜成形品を連続的に製造するこ
とができる。
【0040】
【図1】本発明の引抜成形品の製造方法の一工程を説明
する正面図である。
する正面図である。
【図2】図1の要部である金型の周辺部分を説明する断
面図である。
面図である。
【図3】本発明で得られる引抜成形品の一例を示す斜視
図である。
図である。
11 成形品 12 強化繊維 13、20 熱硬化性樹脂 14 含浸槽 17 樹脂含浸強化繊維 18 引抜成形用金型 19 樹脂注入管 20 熱硬化性樹脂 21 空気圧入管 22 引取装置 111 成形品本体 112 表面層 185 凹溝 211 開口部
Claims (1)
- 【請求項1】 連続繊維からなる強化繊維に未硬化の熱
硬化性樹脂を含浸させた成形品本体形成用の樹脂含浸強
化繊維を、引抜成形用金型内に導いて、成形品本体形成
用の熱硬化性樹脂を加熱硬化させつつ引き抜く引抜成形
品の製造方法であって、成形品本体形成用の熱硬化性樹
脂が未硬化又は半硬化である間に、その表面に、金型に
設けられた樹脂注入管より表面層形成用の熱硬化性樹脂
を供給し、表面層形成用の熱硬化性樹脂が半硬化から硬
化するまでの間に、金型に設けられた空気圧入管より型
面と表面層形成用の熱硬化性樹脂との間に加熱した空気
を圧入しつつ、表面層形成用の熱硬化性樹脂と成形品本
体形成用の熱硬化性樹脂を一体硬化せしめることを特徴
とする引抜成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5242740A JPH0796552A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 引抜成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5242740A JPH0796552A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 引抜成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0796552A true JPH0796552A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17093555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5242740A Pending JPH0796552A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 引抜成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0796552A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160007250A (ko) * | 2014-07-11 | 2016-01-20 | 임수영 | Tw-섬유단에 열가소성 수지가 코팅된 탄소섬유 복합체, 이의 제조방법 및 이의 제조장치 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP5242740A patent/JPH0796552A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160007250A (ko) * | 2014-07-11 | 2016-01-20 | 임수영 | Tw-섬유단에 열가소성 수지가 코팅된 탄소섬유 복합체, 이의 제조방법 및 이의 제조장치 |
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