JPH06286000A - 平滑な表面層を有する引抜成形品及びその製造方法 - Google Patents

平滑な表面層を有する引抜成形品及びその製造方法

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JPH06286000A
JPH06286000A JP5079383A JP7938393A JPH06286000A JP H06286000 A JPH06286000 A JP H06286000A JP 5079383 A JP5079383 A JP 5079383A JP 7938393 A JP7938393 A JP 7938393A JP H06286000 A JPH06286000 A JP H06286000A
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surface layer
resin
filler
molded article
thermosetting resin
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JP5079383A
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Akihiro Ueda
明弘 上田
Hajime Naito
一 内藤
Mitsuo Okubo
光夫 大久保
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維強化熱硬化性樹脂成形品であって、平滑
な表面を有し、強化繊維の凹凸が表面に現れず、外観品
質に優れたものを提供すること、及びその成形方法を提
供することを目的とする。 【構成】 図3において、19は成形品本体であって、
繊維強化熱硬化性樹脂からなり、20は不飽和ポリエス
テル樹脂100重量部と粒径35μmのガラスパウダー
100重量部とからなる表面層であって、成形品本体1
9の外周囲全体に積層されており、成形品本体19の樹
脂と表面層20の樹脂とは、引抜成形の過程において両
者を一体的に硬化させることにより強固に積層すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平滑な表面層を有する
引抜成形品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引抜成形方法で得られた成形品
は、その表面に補強繊維のパターンが露呈しているの
で、そのままでは表面の平滑性が悪いばかりでなく、外
観上その繊維パターン自身が不具合となるため、改善策
として、表層部分にクロス状またはマット状の補強繊維
材料を用い、これにマトリックスとなる樹脂を多量に含
浸させたものを積層して、樹脂リッチな表面層を形成し
ていた(1991年発行「プラスチックスエージ」37
巻、5号、204頁)。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロ
ス状またはマット状の補強繊維材料を用いる場合、その
材料自身がやはり繊維で構成されており、未硬化のマト
リックス樹脂は液状であるからどうしても下方に沈み、
代わりに、補強繊維材料が表面に浮き出てくるという現
象がなお見受けられ、高度な表面平滑性を具備したもの
は得られなかった。
【0004】本発明は、上述のような従来技術の欠点を
解消し、所期の表面平滑性が具備された成形品を提供
し、併せて、その成形品を効率よく得ることのできる製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決する為の手段】請求項1記載の発明は、
「連続繊維強化熱硬化性樹脂からなる成形品本体の表面
に熱硬化性樹脂からなる表面層が成形品本体の熱硬化性
樹脂と一体的に形成されてなり、前記表面層には、熱硬
化性樹脂100重量部に対して、平均粒子径が5〜50
μmの範囲内にある充填材が、50〜200重量部分散
されていることを特徴とする、平滑な表面層を有する引
抜成形品」をその要旨とするものであり、請求項2記載
の発明は、「連続繊維強化熱硬化性樹脂からなる成形品
本体の表面に、熱硬化性樹脂からなる複数層の表面層
が、成形品本体の熱硬化性樹脂と一体的に形成されてな
り、成形品本体に隣接した充填材を含む第一の表面層の
外側に形成された第二の表面層は、充填材を含まないか
もしくは第一の表面層よりも、充填材が少ないことを特
徴とする、平滑な表面層を有する引抜成形品」をその要
旨とするものであり、請求項3記載の発明は、「連続繊
維からなる補強繊維に、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸さ
せ、硬化金型内で加熱硬化しつつ引き取る引抜成形品の
製造方法に於いて、硬化金型内で、連続繊維に含浸され
た成形品本体形成用の熱硬化性樹脂が未硬化又は半硬化
である間に、その表面に比較的充填材の含有量が多い第
一の表面層形成用樹脂を供給し、第一の表面層形成用樹
脂が未硬化または半硬化である間に、その表面に充填材
を含まないか、又は比較的充填材の含有量が少ない第二
の表面層形成用樹脂を供給し、成形品本体、第一の表面
層及び第二の表面層の三層を一体的に硬化させることを
特徴とする、平滑な表面層を有する引抜成形品の製造方
法」をその要旨とするものである。
【0006】請求項1乃至3記載の発明において用いる
熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂が挙げられる。成形品本体形成用の熱硬化性
樹脂と表面層を形成する熱硬化性樹脂、或いは第一の表
面層形成用樹脂と第二の表面層形成用樹脂とは、それぞ
れ同じ系統の樹脂でも、或いは異なる種類の樹脂であっ
てもよい。しかし、硬化の段階で両方の樹脂が互いに架
橋し、化学的な結合構造を形成するものを選択使用する
必要がある。そして、該樹脂固形分、重合性モノマー、
低級アルコール等の該樹脂固形分を溶解させる溶媒、そ
の他必要に応じて用いられる低収縮剤、各種の添加剤を
配合して、所謂樹脂液としたものを使用する。
【0007】請求項3記載の発明において、使用する硬
化金型は二つのゾーンに分かれ、引抜成形に向かって、
手前側を第一の硬化区間、引抜き側を第二の硬化区間と
し、それぞれの硬化区間における温度制御は、独立して
操作できるようにするのがよい。
【0008】請求項1記載の発明の成形品を製造する際
に、成形品本体形成用の熱硬化性樹脂が未硬化または半
硬化の間に、表面層形成用の熱硬化性樹脂を供給する手
段としては、硬化金型内の第一及び第二の硬化区間の境
目の成形材料通路内に、樹脂流入管の先端を開口させ、
樹脂液タンクからこの樹脂注入管を経由して樹脂液を流
し込むようにするのがよい。またこのときの樹脂液の注
入圧は、凡そ1.0〜10Kgf/cm2 の範囲内とす
るのがよい。尚、請求項3記載の発明の場合は、樹脂流
入管を引抜方向に向かって2系統設け、手前側を第一の
樹脂流入管として充填材を高充填した樹脂液を注入し、
出口側を第二の樹脂流入管として充填材を低充填した樹
脂液を注入すればよい。
【0009】請求項3記載の発明で言うところの、「成
形品本体形成用の熱硬化性樹脂、或いは第一の表面層形
成用樹脂が未硬化または半硬化である」とは、熱硬化性
樹脂が加熱されて、液状状態から増粘してゲル化状態と
なり、更に完全硬化に至る前までの時点を言い、換言す
れば、第一の表面層形成用樹脂もしくは第二の表面層形
成用樹脂の供給に対して、当該未硬化または半硬化状態
である樹脂が受容性を有している(供給樹脂と一体化さ
れ得るが、表面状態を不測に乱されたりするなどの不都
合を生じない)状態を言う。
【0010】本発明において、表面層形成用の樹脂内に
充填材を配合したものを用いる理由は、成形品本体層や
表面層に用いる成形材料の組合せ、或いは成形条件、表
面層の厚み等の要素如何では、両層の界面における接着
強度が弱い場合があり、また、表面層にはもともと補強
繊維を含まないから剪断強度が弱いという性格を持って
いる。その結果、表面層が破壊されたり、成形品本体か
ら脱離して硬化金型内に滞留することがある。そこで、
このような表面層の無い不良品が発生して生産効率を低
下させることを無くす為に充填材を用いるのである。
【0011】充填材を用いると、表面層の剪断強度が向
上し且つ成形品本体との接着強度が強くなる傾向にあ
る。只、表面層の表面側は、充填材が全く無いか、或い
はその含有量ができるだけ少ない方が、充填材の露出に
よる悪影響が少なくなるので好ましい。
【0012】その充填材としては、通常、粉体状、粒子
状もしくはフレーク状のものが用いられ、具体例として
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラスパウダ
ー、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ウィスカ等の無機
系充填材や、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂のスクラップ
の粉砕品等の有機系充填材が挙げられ、樹脂中で溶解す
ることなく、固体の状態で分散するものが使用できる。
【0013】請求項1記載の発明は、この充填材の平均
粒子径を5〜50μm、表面層形成用の樹脂液に対する
使用割合を100:50〜200重量部に特定したもの
である。平均粒子径としは、このように、5〜50μm
のものを用いるのが好ましく、5μmに満たないもの
は、形成される表面層の剪断強度や、成形品本体とのア
ンカー効果による接着強度が弱くなることがある。ま
た、充填材の使用割合は、表面層形成用の熱硬化性樹脂
の全樹脂分(熱硬化性樹脂+重合性モノマー+必要によ
り加える低収縮剤としての熱可塑性樹脂100重量部に
対して、50〜200重量部とすることを必要とする。
50重量部に満たない場合は表面層の剪断強度や成形品
本体とのアンカー効果による接着強度が弱くなることが
ある。
【0014】一方、充填材の平均粒子径が50μmより
大きくなると、表面層の表面に充填材の粒子の凹凸が露
呈し、表面平滑性が悪くなって充填材を用いた意味がな
くなる。また、充填材の使用割合が200重量部よりも
多いと、表面層形成用樹脂が高粘度となり、成形途中の
成形品本体に対して高圧力下で供給させる必要があり、
その結果、成形材料通路内で壁面との摩擦により表面層
にうねり(=波状の凹凸)が発生し易くなる。
【0015】本発明において、表面層の厚み(複数層の
場合はその合計)としては、80〜250μmとするの
が好ましい。80μmに満たない場合は、成形品本体層
の表面に現れているところの、補強繊維の凹凸を隠蔽す
ることが難しくなり、逆に250μmを超えると、硬化
した表面層が剥離し易くなる。
【0016】本発明に用いる補強繊維としては、ガラス
繊維、炭素繊維、有機繊維等が挙げられ、これらのロー
ビングやマットをそれぞれ単独で或いは両方を重ねて用
いることができる。
【0017】尚、その他は、従来知られている引抜成形
方法がそのまま採用可能であり、硬化金型を出た後は、
カッターで切断して定尺とすればよい。成形速度は通常
20cm/分〜2m/分である。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明は、繊維強化熱硬化性樹脂
からなる成形品本体の表面に、熱硬化性樹脂からなる表
面層が形成されているので、成形品本体の補強繊維の凹
凸がこの表面層によって隠蔽され、平滑な表面を有する
ものとなっている。また、表面層の樹脂と成形品本体の
樹脂とは化学的な結合構造により一体的に硬化されてい
るから、両層の界面の接着強度に優れたものである。更
に、表面層形成用樹脂中に、充填材を配合すると共に、
その充填材の平均粒子径が好ましい特定範囲内のものに
揃えられ、表面層形成用樹脂に対する使用割合が好まし
い特定範囲内とされているから、形成された表面層の剪
断強度が優れたものであり、また充填材のアンカー効果
により、成形品本体との接着強度にも優れている。従っ
て、引抜成形工程中に、表面層が破壊されたり成形品本
体から脱離して金型内に滞留するようなことがない。
【0019】請求項2及び3記載の発明は、表面層を第
一及び第二の2層に分け、内側に位置する第一の表面層
には充填材の含有量が多い樹脂液を供給し、外側に位置
する第二の表面層には充填材を全く含まないか、又は充
填材の含有量が少ない樹脂液を供給する方法であるか
ら、得られる成形品は、内側の表面層によって優れた剪
断強度が具備されると共に、外側の表面層により優れた
表面平滑性が具備されたものとなる。
【0020】
【実施例】以下、請求項1乃至3記載の発明の一実施例
を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、請求項1記載の発明の成形品を製
造する際に用いる装置の一例を示す概略説明図であり、
図2は、同上の要部を拡大して示す断面図である。これ
らの図において、1は、連続繊維からなる補強繊維であ
って、複数のボビンから連続的に引き出される。2は、
成形品本体を形成する為の樹脂液槽であって、補強繊維
1はこの樹脂液槽2内を連続的に通過して、補強繊維内
に樹脂液を含浸する。3、3・・は補強繊維のガイドで
あって、成形方向に沿って配置され、補強繊維1はこの
ガイド3により漸次最終的に賦形すべき断面形状に整列
される。4、4はクロス状またはマット状の補強繊維で
あって、この装置の場合、補強繊維1、1・・の上下に
配されたボビンから巻き戻される。
【0022】5は硬化金型であって、整列された樹脂含
浸繊維6はその一端から連続的に送り込まれる。尚、成
形品本体を形成する樹脂液は、このように、硬化金型5
に送り込む前段階で含浸させてもよいし、硬化金型5の
入り口付近に設けられた図示しない樹脂液注入孔より送
り込んでもよい。
【0023】硬化金型5は、図2にも示すように、手前
側の約半分が第一の硬化区間7となされ、その前方に、
引き続いて第二の硬化区間8が設けられている。第一の
硬化区間7と、第二の硬化区間8には、連通した成形材
料通路9が貫設されている。
【0024】また、第一及び第二の硬化区間の境目の成
形材料通路9内に、樹脂注入管10が設けられ、その先
端は、該成形材料通路9を取り囲むようにして開口部1
1となされ、樹脂液タンク12からこの樹脂流入管10
を経由して樹脂液を流し込むようにされている。13は
第一の硬化区間7の外周壁に取り付けられたヒータ、1
4は第二の硬化区間8の外周壁に取り付けられたヒータ
である。15は硬化金型5内に配設された冷却水路であ
って、樹脂流入管10の開口部11の周囲に、冷却水を
流通させることができる。なお、101、102は金型
壁面に開口された注入口であり、当然ながら、樹脂液は
注入口101、102を介して成形材料通路9内に供給
される。又、16は引取機である。
【0025】上述の装置を用いて、請求項1の成形品を
得るには、先ず、補強繊維1の多数本を、ボビンから引
き出しつつ、樹脂液槽2内を通過させ、ガイド3、3・
・により整列させつつ、補強繊維4、4を巻き戻しなが
ら、補強繊維1及び4を引き揃えて、硬化金型5内に送
り込む。
【0026】このようにして、樹脂含浸繊維6の樹脂
は、硬化金型5を通過する過程で余分の樹脂を補強繊維
4に吸引させられ、徐々に硬化するが、第一の硬化区間
7を通過する段階では完全に硬化せず、未硬化または半
硬化の状態に維持される。そして、樹脂注入管10か
ら、表面層形成用樹脂17を、樹脂液タンク12より図
示しないポンプにより加圧下で注入する。注入された樹
脂液は開口部11より成形材料通路9内に導入され、且
つ成形されつつある成形品本体の表面に流延する。する
と、半硬化状態にある成形品本体形成用樹脂と、供給さ
れた表面層形成用樹脂17とは、硬化金型5の第二の硬
化区間8を通過する過程で加熱され、ほぼ硬化が完了し
た形で成形品18となって引取機16により引き取ら
れ、更に、図示しないカッターにより切断される。
【0027】このようにして、成形された成形品18の
断面は、図3に示すように成形品本体19の周囲に、表
面層20が形成された構造のものとなっている。上記装
置において、開口部11は、成形材料通路9、即ち引抜
方向に対して、直角方向に設けると、成形材料の周囲に
効率よく均一に表面層形成用樹脂を供給することができ
る。
【0028】また、樹脂流入管10の周囲に設けた冷却
水路15は、表面層形成用樹脂17を局部的に冷却する
ことによって、表面層形成用樹脂17が、硬化金型5内
で開口部11に達するまでの間、硬化することなく且つ
成形品本体形成用樹脂の硬化を妨げないようにすること
ができる。
【0029】上記装置において、成形材料通路9の断面
積は、第一の硬化区間7の部分91よりも、第二の硬化
区間8の部分92(開口部11以降)のほうが、大きく
設定されており、この大きくされた分が、成形品18に
おける表面層20となり、該表面層20の厚みは、この
断面積の増加程度如何により、任意に設定することが可
能である。
【0030】図4は、請求項3記載の発明の製造方法の
実施に用いる装置の一例を示す概略説明図であり、図5
は、同上の要部を拡大して示す断面図であり、ず6は同
上の装置を用いて製造された引抜成形品の一部について
の断面図である。
【0031】図1及び図2に示す装置と比較して、第一
の表面層を形成する為の一連の装置である樹脂流入管1
0a、開口部11a、樹脂液タンク12aに対して、引
抜方向に向かって向こう側に、もう一組の一連の装置、
即ち、樹脂流入管10b、開口部11b、樹脂液タンク
12bを設けた点を除いて、他はほぼ同じである。
【0032】また第一の表面層形成用樹脂17aに対し
て第二の表面層形成用樹脂17bがある。実施例1 .上記成形工程に従って、次の成形材料及び成
形条件により成形し、請求項1記載の成形品を得た。 (1)成形材料 .成形品本体 補強繊維;ガラスロービング;(旭ファイバー社製、4450番)及びコ ンティニアスマット(旭ファイバー社製、450番) 樹脂 ;イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 硬化剤 ;t−ブチルパーオキシベンゾエート 1.0〜1.0重量部 充填剤 ;炭酸カルシウム 10重量部 内部離型剤 ;正燐酸系内部離型剤 0.7重量部 .表面層 樹脂 ;イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 (スチレン40重量%) 硬化剤 ;t−ブチルパーオキシベンゾエート 1.5重量部 充填剤 ;ガラスパウダー(粒径35μm) 100重量部 内部離型剤;正燐酸系内部離型剤 0.7重量部 (2)成形条件 金型温度;第一の硬化区間 100℃ 第二の硬化区間 150℃ 樹脂注入管の開口部付近 60℃ 金型寸法;全長=1000mm、(第一の硬化区間=500mm、第二の 硬化区間=500mm、第二の硬化区間における成形材料通路 の拡開寸法=表面層の厚みに換算して、第一の硬化区間よりも 100μm増) 樹脂注入圧;3〜5Kgf/cm2 引取速度;40cm/分比較例1 .実施例1で用いた成形材料を用いて、従来の
引抜成形方法により成形品本体のみを一旦成形した。実施例2〜4及び比較例2〜7 .表面層の充填材として
表1に示すように各種のものを使用したこと以外は、実
施例1と同様にして成形品を得た。
【0033】上記実施例1〜4及び比較例1〜7により
得られた成形品の、成形品本体と表面層との界面剥離有
無を目視により観察し、また、表面平滑性を10点平均
粗さ(Rz)(JIS-B-0601)により測定した結果を、それぞれ
表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(注)GP1;ガラスパウダー(日本フェ
ロー社製、M−50S) GP2;ガラスパウダー(日本フェロー社製、M−50
PS) ATM 1 ;水酸化アルミニウム(住友化学社製、CW−3
25LV) ATM 2 ;水酸化アルミニウム(住友化学社製、CL−3
03) ATM 3 ;水酸化アルミニウム(住友化学社製、CW−3
75HT)実施例5 .図4及び図5に示す装置を用いて、前述の成
形工程に従って、次の成形材料及び成形条件により成形
し、図6に示すような請求項2記載の成形品を得た。同
図において、21は第二の表面層、22は第一の表面層
である。 (1)成形材料 .成形品本体 補強繊維;ガラスロービング;(旭ファイバー社製、4450番)及びコ ンティニアスマット(旭ファイバー社製、450番) 樹脂 ;イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 硬化剤 ;t−ブチルパーオキシベンゾエート 1.0〜1.0重量部 ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パー オキシジカーボネート 0.5重量部 充填剤 ;炭酸カルシウム 10重量部 内部離型剤 ;正燐酸系内部離型剤 0.7重量部 .第一の表面層 樹脂 ;イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 硬化剤 ;t−ブチルパーオキシベンゾエート 1.5重量部 充填剤 ;ガラス粉末(日本フェロー社製、M−50S、 平均粒子径35μm 100重量部 内部離型剤;正燐酸系内部離型剤 0.7重量部 .第二の表面層 樹脂 ;イソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 硬化剤 ;t−ブチルパーオキシベンゾエート 1.5重量部 内部離型剤;正燐酸系内部離型剤 0.7重量部 (2)成形条件 金型温度;第一の硬化区間 100℃ 第二の硬化区間 150℃ 樹脂注入管の開口部付近 60℃ 金型寸法;全長=1000mm、(第一の硬化区間=500mm、第二の 硬化区間=500mm、第二の硬化区間における成形材料通路 の拡開寸法=表面層の厚みに換算して、第一の硬化区間よりも 200μm増) 樹脂注入圧;3Kgf/cm2 引取速度;40cm/min実施例6 .第二の表面層形成用樹脂に、ガラス粉末(日
本フェロー社製、M−50PS、平均粒子径10μm)
を50重量部配合したこと以外は、実施例5と同様にし
て引抜成形を行った。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、連続繊維強化熱
硬化性樹脂からなる成形品本体の表面に、熱硬化性樹脂
と平均粒径及び使用割合が特定の好ましい範囲の充填材
とからなる表面層が形成されているので、成形品本体の
補強繊維の凹凸がこの表面層によって隠蔽され、平滑な
表面を有するものとなっている。また、表面層形成用樹
脂中に、充填材が配合されているから、表面層自体の剪
断強度により優れたものであり、表面層の樹脂と成形品
本体の樹脂とは一体的に硬化されており、充填材のアン
カー効果により、両層の界面の接着強度に優れたもので
ある。
【0038】従って、基材の繊維パターンは覆い隠さ
れ、外観品質に優れると共に、界面剥離が無いので、界
面の接着強度にも優れたものとなっていて、引抜成形工
程中に、表面層が成形品本体から脱離して効果金型内に
滞留するようなことがない。
【0039】従って、成形製に優れたものである。請求
項2及び3記載の発明は、表面層を第一及び第二の二層
に分け、内側に位置する第一の表面層には充填材の含有
量が覆い樹脂液を供給し、外側に位置する第二の表面層
には充填材を含まないか、又は充填材の含有量が少ない
樹脂液を供給する方法であるから、得られる成形品は、
内側の表面層によって優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、請求項1記載の発明の成形品を製造する為
の、装置の一例を示す概略説明図である。
【図2】は、同上の要部のみを拡大して示す拡大断面図
である。
【図3】は、図1及び図2に示す装置を用いて成形され
た請求項1記載の成形品の横断面図である。
【図4】は、請求項3記載の発明の製造方法を実施する
為の、装置の一例を示す概略説明図である。
【図5】は、同上の要部のみを拡大して示す拡大断面図
である。
【図6】は、図4及び図5に示す装置を用いて成形され
た請求項2記載の成形品の一部の横断面図である。
【符号の説明】
1 補強繊維 2 樹脂液槽 4 補強繊維 5 硬化金型 6 樹脂含浸繊維 7 第一の硬化区間 8 第二の硬化区間 9 成形材料通路 10a 第一の樹脂流入管 10b 第二の樹脂流入管 11a 、11b 開口部 12a 第一の樹脂液タンク 12b 第二の樹脂液タンク 13 ヒーター 14 ヒーター 15 冷却水路 16 引取機 18 成形品 19 成形品本体 20 表面層 21 第一の表面層 22 第二の表面層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続繊維強化熱硬化性樹脂からなる成形
    品本体の表面に熱硬化性樹脂からなる表面層が成形品本
    体の熱硬化性樹脂と一体的に形成されてなり、前記表面
    層には、熱硬化性樹脂100重量部に対して、平均粒子
    径が5〜50μmの範囲内にある充填材が、50〜20
    0重量部分散されていることを特徴とする、平滑な表面
    層を有する引抜成形品。
  2. 【請求項2】 連続繊維強化熱硬化性樹脂からなる成形
    品本体の表面に、熱硬化性樹脂からなる複数層の表面層
    が、成形品本体の熱硬化性樹脂と一体的に形成されてな
    り、成形品本体に隣接した充填材を含む第一の表面層の
    外側に形成された第二の表面層は、充填材を含まないか
    もしくは第一の表面層よりも、充填材が少ないことを特
    徴とする、平滑な表面層を有する引抜成形品。
  3. 【請求項3】 連続繊維からなる補強繊維に、未硬化の
    熱硬化性樹脂を含浸させ、硬化金型内で加熱硬化しつつ
    引き取る引抜成形品の製造方法に於いて、硬化金型内
    で、連続繊維に含浸された成形品本体形成用の熱硬化性
    樹脂が未硬化又は半硬化である間に、その表面に比較的
    充填材の含有量が多い第一の表面層形成用樹脂を供給
    し、第一の表面層形成用樹脂が未硬化または半硬化であ
    る間に、その表面に充填材を含まないか、又は比較的充
    填材の含有量が少ない第二の表面層形成用樹脂を供給
    し、成形品本体、第一の表面層及び第二の表面層の三層
    を一体的に硬化させることを特徴とする、平滑な表面層
    を有する引抜成形品の製造方法。
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