JPH0796662B2 - グラビア印刷インキ用組成物 - Google Patents

グラビア印刷インキ用組成物

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JPH0796662B2
JPH0796662B2 JP3044807A JP4480791A JPH0796662B2 JP H0796662 B2 JPH0796662 B2 JP H0796662B2 JP 3044807 A JP3044807 A JP 3044807A JP 4480791 A JP4480791 A JP 4480791A JP H0796662 B2 JPH0796662 B2 JP H0796662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品、医薬品、衣料等
の包装用のセロハン、紙、プラスチックフィルム、金属
フォイル等に使用されるグラビア印刷インキ用組成物に
関するものである。さらに詳しくは、本発明はゲルパー
ミエーションクロマトグラフ法によって測定された重量
平均分子量が20,000以下であって、カルボキシル基含有
量が9mmol/100g以上であるニトロセルロースと熱可塑性
樹脂、可塑剤、顔料、有機溶剤の特定の比率からなる、
好ましい顔料分散安定性、乾燥性を有し、優れた付着
性、耐熱性、皮膜外観のインキ皮膜を形成しうるグラビ
ア印刷インキ用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】JIS-K6703に規定された種々のニトロセ
ルロースは、その優れた乾燥性、耐熱性、顔料分散性か
らグラビア印刷インキ用の皮膜形成剤として広く使用さ
れて来た。グラビア印刷の被印刷材料は主としてセロハ
ン、紙、プラスチックフィルム、金属フォイル等である
が、セロハン、紙の場合はニトロセルロース自体が適当
な付着性を有するためニトロセルロースと顔料、有機溶
剤の組み合わせで、あるいは、これらと少量の可塑剤と
の組み合わせで実用的な性能の印刷インキが製造、使用
されて来た。
【0003】しかしながら、プラスチックフィルムたと
えば、低密度ポリエチレン、高中密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ナイロン等、および、
金属フォイルたとえば、アルミフォイル、スズフォイル
等の印刷には、付着性が不充分なので、他の熱可塑性樹
脂たとえば、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂、ポリウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、ロジンまたはその誘導体が
併用されていた。しかし実用的な付着性を得るために多
量に使用する必要があったため、顔料分散安定性、乾燥
性、耐熱性などが犠牲にされていた。
【0004】特公昭61ー29396号公報には、平均
重合度が30以下であるニトロセルロースを、塗膜形成
要素中に15%以上含有させることを特徴とする印刷イ
ンキ組成物が提案されている。該公報にいう平均重合度
とは、極限粘度から次式によって算出された値である
が、 DP=[η]/Km DP :平均重合度 [η]:極限粘度 Km :定数(1.1×10-4) 該方法による平均分子量が30であるニトロセルロース
は、本願発明にいうゲルパーミエーションクロマトグラ
フによる重量平均分子量は、27,000である。該公報によ
れば、確かにプラスチックフィルムおよび金属フォイル
に対する付着性がよく、かつ乾燥性の優れた印刷インキ
組成物が得られている。しかしながら、該公報に使用さ
れるニトロセルロースは本質的に顔料との相互作用が十
分でなく、かつ平均分子量がJIS-K6703記載のニトロセ
ルロースよりはるかに小さいため、顔料分散安定性に問
題があり、インキ皮膜の外観が低下する問題があった。
【0005】さらに、特公昭61ー45641号公報に
は、セルロース100g当たり少なくとも15ミリモルのカ
ルボキシル基を含有する部分酸化セルロースを原料とす
る改質ニトロセルロースの製造方法が提案されており、
該公報の方法で調製したニトロセルロースを印刷インキ
に使用してプラスチックフィルムおよび金属フォイルに
対する付着性がよく、かつ顔料分散性、乾燥性、耐熱性
を向上できることが示されている。しかしながら、該公
報において調製されるニトロセルロースは、プラスチッ
クフィルムおよび金属フォイルへの付着性が不十分であ
るばかりでなく、カルボキシル基と顔料との相互作用が
大きいにもかかわらず分子量が大きいままのため、印刷
インキ組成物の粘度が高く、得られるインキ皮膜の外観
が損なわれる欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、顔料
分散安定性、乾燥性がよくかつプラスチックフィルムお
よび金属フォイルに対する付着性、耐熱性、皮膜外観の
優れたインキ皮膜を与えるグラビア印刷インキ組成物を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
に関して鋭意検討を重ねた結果、(a)重量平均分子量
が20,000以下であって、カルボキシル基含有量が9mmol/
100g以上であるニトロセルロース、(b)熱可塑性樹
脂、(c)可塑剤、(d)顔料、(e)有機溶剤とから
なり、各成分の比率が重量基準でa/bが5/95から60/4
0、(a+b)/cが70/30から100/0、(a+b+c)
/dが50/50から95/5、(a+b+c+d)/eが20/80
から50/50であるグラビア印刷インキ組成物がすぐれて
いることを見いだし本発明を完成したものである。
【0008】本発明に使用するニトロセルロースは、重
量平均分子量が20,000以下好ましくは15,00
0以下であって、カルボキシル基含有量が9mmol/100g以
上、好ましくは12mmol/100g以上である。重量平均分子
量が20,000を越えるものでは、プラスチックフィ
ルムおよび金属フォイルとの付着性が十分でなく、また
グラビア印刷インキ組成物の粘度が高くなり皮膜外観が
低下する。重量平均分子量の下限は、印刷インキに要求
される耐熱性や、顔料分散安定性によってきまる。ま
た、カルボキシル基含有量が9mmol/100g未満では、顔料
分散安定性が不十分で皮膜外観が低下する。カルボキシ
ル基含有量の上限は、印刷インキに要求される皮膜外観
の程度や、粘度によってきまるが、通常は50mmol/100g
程度である。
【0009】ここでいう重量平均分子量は先述の如くゲ
ルパーミエーションクロマトグラフによって測定される
値をいうが、さらに詳しく述べると、装置として(株)
東ソー製のHLC−8020を使用し、カラムとして同
社のGNHXL2本とG2000HXL1本とを直列に
使用し、ニトロセルロースの0.3%テトラヒドロフラン
溶液として測定した値をいう。また、カルボキシル基含
有量は、以下の方法で測定された値をいい、ニトロセル
ロースの100g当たりのカルボキシル基の量をmmol数で表
したものである。すなわち、試料約1.5gを正確に秤り
とり、100mlの三角フラスコに0.1Nの塩酸水溶液約50ml
とともに入れ、振とうし約2時間静置する。ついで内容
物をグラスフィルター上でろ過し、イオン交換水で洗浄
液が完全に中性になるまで洗浄する。試料および付着水
を秤量して、0.05Mの酢酸カルシウム水溶液50mlととも
に100mlビーカーに入れ、振とうして1昼夜放置する。
ビーカーから上澄み液を20mlとり、0.01Nの水酸化ナト
リウム水溶液でフェノールフタレインを指示薬として滴
定する。ブランクテストは、0.05Mの酢酸カルシウム水
溶液20mlで行い、下式にてカルボキシル基含有量を算出
する。
【0010】カルボキシル基含有量={水酸化ナトリウ
ム水溶液滴下量(ml)−ブランクテスト水酸化ナトリウム
滴下量(ml)}/20×{付着水量(g)+50}/試料重
量(g)} 本発明に使用するニトロセルロースの窒素分
については、10.0〜12.5重量%、好ましくは10.5〜12.2
重量%、さらに好ましくは10.7〜11.5重量%のものが使
用される。ニトロセルロースの窒素分が10.0重量%未満
では、有機溶剤、特にエステル類、ケトン類との親和性
が不足し、12.5重量%を超えると有機溶剤、特にアルコ
ール類との親和性が不足するのに加えて安全上の問題も
生ずる。
【0011】本発明に使用するニトロセルロースの調製
法の例を以下に述べるが、本発明がこの調整法に限られ
るものではない。すなわち、木材パルプ、コットンリン
ターパルプ、コットンリンター等のセルロース原料を公
知の方法で硝化、解重合して調製された低分子量の硝化
綿を酸化窒素、過酸化水素水、塩素酸カルシウム、次亜
塩素酸カルシウム等の酸化剤で酸化して調製できる。今
一つの方法は、特公昭61ー45641号公報に開示さ
れているように、木材パルプ、コットンリンターパル
プ、コットンリンター等のセルロース原料を予め酸化窒
素、過酸化水素水、塩素酸カルシウム、次亜塩素酸カル
シウム等の酸化剤で酸化して調製したカルボキシル基含
有セルロース原料を公知の方法で硝化、解重合して調製
する方法があり、いずれの方法において調製したニトロ
セルロースでも使用が可能である。
【0012】本発明において、熱可塑性樹脂を使用する
ことができ、ニトロセルロース/熱可塑性樹脂の比率
は、重量基準で5/95から60/40、好ましくは10/90から50
/50である。ニトロセルロース/熱可塑性樹脂の比率が5
/95未満では、乾燥性、耐熱性が不十分なグラビア印刷
インキ組成物しか得られない。また、60/40 を超えると
塗膜の付着性が低下する。
【0013】本発明において使用する熱可塑性樹脂とし
ては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ア
ルキド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、マレイン酸樹脂、フ
ェノール樹脂、ロジンまたはその誘導体の1種または2
種以上の組み合わせが使用できる。本発明においては、
可塑剤を使用でき、ニトロセルロースと熱可塑性樹脂の
合計量と、可塑剤との比率は重量基準で70/30から100/
0、好ましくは80/20から95/5である。この比率が70/30
未満では、乾燥性、耐熱性が不十分なグラビア印刷イン
キ組成物しか得られない。本発明において使用する可塑
剤としては、例えば、ジブチルフタレート、ジオクチル
フタレート、ジシクロヘキシルフタレート等のフタル酸
エステル類、トリクレジルホスフェート、トリクロロエ
チルフタレート等の燐酸エステル類、ジオクチルアジペ
ート、ジイソブチルアジペート、アセチルトリブチルシ
タレート、ひまし油等の1種または2種以上の組み合わ
せが使用できる。
【0014】本発明においては、顔料が用いられ、、ニ
トロセルロース、熱可塑性樹脂、可塑剤の合計量と顔料
との比率は重量基準で50/50から95/5であることが必須
である。この比率は、使用する顔料の種類によって決め
なければならないが、50/50以下では皮膜の伸びが低下
し、プラスチックフィルムおよび金属フォイルとの付着
性が不十分なグラビア印刷インキ組成物しか得られず、
95/5以上では着色力が低下し皮膜外観の不十分なグラビ
ア印刷インキ組成物しか得られない。本発明に使用する
顔料は、一般に印刷インキに使用されているものであれ
ば何でもよいが、例をあげれば酸化チタン、酸化鉄等の
無機顔料類、フタロシアニンブルー、ワッチャンレッド
等の有機顔料、カーボンブラック等の1種もしくは2種
以上の組み合わせおよびこれらと水酸化バリウム、炭酸
カルシウム等の無機体質顔料類との組み合わせがある。
【0015】本発明においては、有機溶剤が必須であ
り、ニトロセルロース、熱可塑性樹脂、可塑剤、顔料の
合計量と有機溶剤との比率は重量基準で20/80から50/5
0、好ましくは25/75から35/65である。この比率が20/80
未満では乾燥性、皮膜外観が不十分なグラビア印刷イン
キ組成物しか得られず、50/50を越えるとインキの流動
性が低下し皮膜外観が不十分なグラビア印刷インキ組成
物しか得られない。本発明に使用する有機溶剤について
は、一般にグラビア印刷インキに使用されているもので
あれば何でもよいが、例をあげれば酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のエーテルアル
オール類、トルエン、キシレン、メチルベンゼン等の芳
香族類等の1種または2種以上の組み合わせがある。
【0016】さらに本発明において、チタンキレート、
ポリイソシアネート等の架橋剤や界面活性剤などの添加
剤が使用可能である。これらの添加剤の使用は、本発明
のグラビア印刷インキ組成物の有用性を増大する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の効果を実施例で詳細に説明す
る。実施例において使用した試験、評価の方法を以下に
示す。(グラビア印刷インキ組成物の試験、評価法)グラビア印刷インキの調製方法 供試ニトロセルロース、熱可塑性樹脂、可塑剤および有
機溶剤をその合計量が100gになるように、200m
lのUM−サンプル瓶に秤りとり、密栓後、ペイントシ
ェーカー(東洋精機(株)製)で1時間振とうして均一
なビヒクルをえる。次いで、このビヒクルの一部と供試
顔料とを、その合計量が100gになるように200m
lUM−サンプル瓶に秤取り、これに径2〜3mmのガ
ラスビーズ100gを入れて密閉する。これをペイント
シェーカーで2時間振とうした後、さらし布で濾別して
試験用のグラビア印刷インキ組成物を調製する。顔料分散安定性の試験法 前述のグラビア印刷インキ組成物を径10mm長さ15
0mmの試験管に入れ、室温で1週間静置して顔料の分
離の有無を判定した。
【0018】○:全く分離が認められない △:僅かに表層にワニスの浮きが認められる ×:顔料の沈降が認められる乾燥性の試験法 表面の平滑なガラス板上に、前述のグラビア印刷インキ
組成物を約1g滴下し、2milのフィルムアプリケー
ター(東洋精機(株)製)で製膜し、その表面を指先で
軽く触れ、粘着性のなくなる時間を測定する。ただし、
試験温度は20±0.5℃、試験湿度は65±3%RH
とする。(グラビア印刷インキ組成物皮膜の試験、評価
方法)グラビア印刷インキ組成物皮膜の調製法 表面処理ポリプロピレンフィルム(パイレンP216
1;東洋紡(株)製)上に、前述のグラビア印刷インキ
組成物を約1g滴下し、2milのフィルムアプリケー
ター(前述)で製膜し、ヘアドライヤーで約10〜20
秒乾燥する。その後室温で1日以上養生して試験する。付着性の試験法 前述の方法で調製したグラビア印刷インキ組成物皮膜に
セロハン粘着テープ(No.405;ニチバン(株)
製)を貼り付け、親指の先で5回強くこする。その後、
試料面を押さえて粘着テープを素早く引きはがし、皮膜
の剥離状況を観測する。
【0019】◎:全く剥離しない ○:剥離面積が20%以下 △:剥離面積が20〜50% ×:剥離面積が50%以上 ××:完全に剥離する耐熱性の試験法 前述の方法で調製したグラビア印刷インキ皮膜とアルミ
ホイル(東洋アルミ(株)製)とを重ね合わせ、ヒート
シール試験機(東洋精機(株)製)で100℃×1Kg
/cm2×2秒の条件下でヒートシール試験を行う。
【0020】◎:粘着感が全くない ○:僅かに粘着感があるが、容易に剥離し、インキ移り
が全くない △:粘着感があり、剥離後インキ移りが観察される ×:完全に粘着し、剥離できない皮膜外観の試験、判定法 皮膜外観につき、光沢の測定と皮膜の目視観察を行う。光沢の測定 前述の方法で調製したグラビア印刷インキ皮膜を表面の
平滑なガラス板上に固定し、変角光沢計(スガ試験機
(株)製)で60/60鏡面光沢を測定する。目視観察 前述のグラビア印刷インキ皮膜の調製法において、処理
ポリプロピレンフィルムのみを隠ぺい力試験紙(JIS
K5400)に変えて判定用のグラビア印刷インキ皮膜
を調製し、以下の基準で判定した。 ◎:色むらがなく平滑性も良好 ○:僅かに色むらがあるか、平滑性が劣る △:色むらおよび/または塗りすじがある ×:色むらおよび/または塗りすじが顕著
【0021】
【参考例1】旭化成工業(株)製ニトロセルロースHI
G1/16(イソプロピルアルコール30%含有)を10倍
量の水中に投入し、よく攪拌した後遠心分離機にて脱水
する。この操作を5回繰り返した後、5倍量の24%水
酸化ナトリウム水溶液を加え、50℃で60分加熱を行
った。この反応液を濾別し、ニトロセルロースを10倍
量の水で1回洗浄した後、5倍量の水を加え、PH=9
に調整して、4倍量の12%次亜塩素酸ナトリウムを加
え、50℃で60分加熱を行った。得られたニトロセル
ロースをSample No.1とする。このニトロセルロースの
重量平均分子量とカルボキシル基含有量を前述の方法で
測定した結果、重量平均分子量が6,800、カルボキ
シル基含有量が18.6mmol/100gであった。
【0022】
【参考例2】参考例1において、24%水酸化ナトリウ
ム水溶液量を3/4倍量にし、12%次亜塩素酸ナトリ
ウム水溶液量を1.5倍量にしたこと以外は、参考例1
と同様に試験した。得られたニトロセルロースをSample
No.2とする。このニトロセルロースを測定したところ
重量平均分子量が15,500、カルボキシル基含有量
が9.6mmol/100gであった。
【0023】
【比較参考例1】旭化成工業(株)製ニトロセルロース
HIG1/16(イソプロピルアルコール30%含有)を1
0倍量の水中に投入し、よく攪拌した後、遠心分離基に
て脱水した。これを5回繰り返した後、5倍量の水を加
えオートクレーブ中で150℃で30分加熱を行った。
得られたニトロセルロースをSample No.3とする。この
ニトロセルロースを測定したところ重量平均分子量が2
5,300、カルボキシル基含有量が0.2mmol/100g
であった。なお、このニトロセルロースの平均重合度を
極限粘度法で測定したところ28であった。
【0024】
【比較参考例2】比較参考例1において、オートクレー
ブの処理時間のみを90分にしたこと以外は、比較参考
例1と同様に試験した。得られたニトロセルロースをSa
mple No.4とする。このニトロセルロースを測定したと
ころ重量平均分子量が17,000、カルボキシル基含
有量が0.1mmol/100gであった。なお、このニトロセ
ルロースの平均重合度を極限粘度法で測定したところ2
0であった。
【0025】
【比較参考例3】参考例1において、ニトロセルロース
としてHIG1/16のかわりに旭化成工業(株)製HIG
1/8(イソプロピルアルコール30%含有)を使用した
以外は、参考例1と同様に試験した。得られたニトロセ
ルロースをSample No.5とする。このニトロセルロース
を測定したところ重量平均分子量が21,200、カル
ボキシル基含有量が9.6mmol/100gであった。
【0026】
【比較参考例4】参考例2において、12%次亜塩素酸
ナトリウム水溶液の量のみを1.2倍量に変えた以外
は、参考例2と同様に試験した。得られたニトロセルロ
ースをSample No.6とする。このニトロセルロースを測
定したところ重量平均分子量が17,900、カルボキ
シル基含有量が8.2mmol/100gであった。
【0027】
【比較参考例5〜7】旭化成工業(株)製の市販ニトロ
セルロースSL−1、HIG1/16、HIK1/8の重量平
均分子量とカルボキシル基含有量を測定した。その結果
は下記の通りである。ニトロセルロ -ス 重量平均分子量 カルボキシル基含有量 SL−1 24,000 0.1mmol/100g HIG1/16 36,000 0.1 〃 HIK1/8 45,000 5.3 〃
【0028】
【実施例1,2および比較例1〜7】参考例1,2で調
製したニトロセルロースSample No.1,No.2、比較参考
例1〜4で調製したニトロセルロースSample No.3〜6
および比較参考例5〜7の市販ニトロセルロースを使用
して、前述の方法により、下記に示す組成のグラビア印
刷インキ用組成物を調製し、以下前述の方法で試験し
た。試験結果を表1,2に示した。(印刷インキの組
成) ニトロセルロース(30%イソプロピルアルコール含有) 15.0 重量% ポリアミド樹脂a) 18.0 〃 ジブチルフタレートb) 0.8 〃 酸化チタンc) 12.1 〃有機溶剤d) 54.1 〃 合 計 100.0 重量% a)バーサミド 754;ヘンケル白水(株)製 b)大八化学(株)製 c)タイクーペR820;石原産業(株)製 d)有機溶剤組成;酢酸エチル/イソプロピルアルコール
/トルエン=43/24/33(重量比)
【0029】
【実施例3,4】実施例1において、ニトロセルロース
としてSampleNo.2を使用し、ニトロセルロース/ポリア
ミド樹脂の合計量は同じままで、その比率のみを重量比
で55/45、10/90に変えた以外は、実施例1と
同様に実施した。試験結果を表1,2に示した。
【0030】
【比較例8,9】実施例1において、ニトロセルロース
としてSampleNo.2を使用し、ニトロセルロース/ポリア
ミド樹脂の比率のみを重量比で65/35、3/97に
変えた以外は、実施例1と同様に実施した。試験結果を
表1,2に示した。
【0031】
【実施例5】実施例1において、ニトロセルロースとし
てSampleNo.2を使用し、(ニトロセルロース+ポリアミ
ド樹脂)/可塑剤の比率のみを重量比で75/25に変
えた以外は実施例1と同様に実施した。試験結果を表
1,2に示した。
【0032】
【比較例10】実施例5において、(ニトロセルロース
+ポリアミド樹脂)/ジブチルフタレートの比率のみを
重量比で65/35に変えた以外は、実施例5と同様に
実施した。試験結果を表1,2に示した。
【0033】
【実施例6】実施例1において、ニトロセルロースとし
てSampleNo.2を使用し、(ニトロセルロース+ポリアミ
ド樹脂+ジブチルフタレート)/酸化チタンの比率のみ
を重量比で55/45に変えた以下は実施例1と同様に
実施した。試験結果を表1,2に示した。
【0034】
【比較例11】実施例1において、ニトロセルロースと
してSampleNo.2を使用し、(ニトロセルロース+ポリア
ミド樹脂+ジブチルフタレート)/酸化チタンの比率の
みを重量比で40/60に変えた以外は実施例1と同様
に実施した。試験結果を表1,2に示した。
【0035】
【実施例7】ニトロセルロースとして、Sample No.2を
使用して、前述の方法により下記に示す組成のグラビア
印刷インキ組成物を調製し、以下前述の試験法にて試験
した。その結果を表1,2に示した。 (印刷インキの組成) ニトロセルロース(30% イソプロピルアルコール含有) 19.7 重量% ポリアミド樹脂a) 23.6 〃 ジブチルフタレートb) 1.1 〃 カーボンブラック c) 3.0 〃有機溶剤 d) 52.6 〃 合 計 100.0 重量% a)バーサミド 754;ヘンケル白水(株)製 b)大八化学(株)製 c)MA−100;三菱化成工業(株)製 d)有機溶剤組成;酢酸エチル/イソプロピルアルコール
/トルエン=43/24/33(重量比)
【0036】
【比較例12】実施例7において、(ニトロセルロース
+ポリアミド樹脂+ジブチルフタレート)/カーボンブ
ラックの比率のみを重量比で97/3に変えた以下は実
施例7と同様に実施した。試験結果を表1,2に示し
た。
【0037】
【実施例8】実施例1において、ニトロセルロースとし
てSample No.2を使用して調製したグラビア印刷インキ
組成物100gに実施例1で使用した混合有機溶剤66
gを添加し、ペイントシェーカーで30分振とうして、
グラビア印刷インキ組成物を調製した以外は実施例1と
同様に実施した。結果を表1,2に示した。
【0038】
【比較例13】実施例8において、添加する混合有機溶
剤の量のみを176gに変えた以外は、実施例8と同様
に実施した。結果を表1,2に示した。
【0039】
【比較例14】実施例1において、ニトロセルロースと
してSampleNo.2を使用し、組成を下記のようにした以外
は、実施例1と同様に実施した。結果を表1,2に示し
た。 (印刷インキの組成) ニトロセルロース(30%イソプロピルアルコール含有) 19.9 重量% ポリアミド樹脂a) 23.9 〃 ジブチルフタレートb) 1.1 〃 酸化チタンc) 16.1 〃有機溶剤d) 39.0 〃 合 計 100.0 重量% a)バーサミド 754;ヘンケル白水(株)製 b)大八化学(株)製 c)タイクーペR820;石原産業(株)製 d)有機溶剤組成;酢酸エチル/イソプロピルアルコール
/トルエン=43/24/33(重量比)
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明のグラビア印刷インキ用組成物
は、優れた顔料分散安定性、乾燥性、プラスチックフィ
ルムへの付着性、耐熱性、および良好な皮膜外観を兼備
したものである。従って、食品、医薬品、衣料などのグ
ラビア印刷に使用してその印刷効果を飛躍的に向上しう
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 重量平均分子量が20,000以下で
    あって、カルボキシル基含有量が9mmol/100g以上である
    ニトロセルロース (b) 熱可塑性樹脂 (c) 可塑剤 (d) 顔料 (e) 有機溶剤 とからなり、各成分の比率が重量基準で a/b が5/95から60/40 (a+b)/c が70/30から100/0 (a+b+c)/d が50/50から95/5 (a+b+c+d)/e が20/80から50/50 であることを特徴とするグラビア印刷インキ用組成物
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