JPH0797361A - 新規なキレート形成性化合物とその用途 - Google Patents
新規なキレート形成性化合物とその用途Info
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- JPH0797361A JPH0797361A JP6162673A JP16267394A JPH0797361A JP H0797361 A JPH0797361 A JP H0797361A JP 6162673 A JP6162673 A JP 6162673A JP 16267394 A JP16267394 A JP 16267394A JP H0797361 A JPH0797361 A JP H0797361A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記構造を有するキレート形成性化合物又は
その塩。 【化1】 式1において、Rは水素、炭素数1〜8のアルキル基、
炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素数2〜16のア
ルコキシアルキル基、炭素数4〜13のアルキル環状ア
ルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基又は炭素数2〜
5のアルキニル基である。 【効果】 本発明により、錯体の調製後の安定性も高
く、投与後速やかに脳へ取り込まれ、適当な時間保持さ
れ、生体内投与後における血液レベルが低く、クリアラ
ンスも良好であるヒトを含む哺乳動物の脳をイメージン
グするのに有用なキレート形成性化合物、該化合物と放
射性金属よりなる錯体および該錯体を含有してなる放射
性診断剤の提供が可能となった。
その塩。 【化1】 式1において、Rは水素、炭素数1〜8のアルキル基、
炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素数2〜16のア
ルコキシアルキル基、炭素数4〜13のアルキル環状ア
ルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基又は炭素数2〜
5のアルキニル基である。 【効果】 本発明により、錯体の調製後の安定性も高
く、投与後速やかに脳へ取り込まれ、適当な時間保持さ
れ、生体内投与後における血液レベルが低く、クリアラ
ンスも良好であるヒトを含む哺乳動物の脳をイメージン
グするのに有用なキレート形成性化合物、該化合物と放
射性金属よりなる錯体および該錯体を含有してなる放射
性診断剤の提供が可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なキレート形成性
化合物又はその塩、および該化合物から誘導される放射
性金属標識錯体、および該錯体を含有してなるヒトを含
む哺乳動物の脳のイメージングに有用な放射性診断剤に
関する。
化合物又はその塩、および該化合物から誘導される放射
性金属標識錯体、および該錯体を含有してなるヒトを含
む哺乳動物の脳のイメージングに有用な放射性診断剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】放射性金属により標識された錯体は、従
来から画像診断を目的にイメージング剤として使用され
てきている。これらの標識に用いられる放射性金属は、
体内の組織や器官を透過する放射線を放出するものでな
ければならず、ガンマ線、X−線又はポジトロン放射線
を放出する放射性同位元素が用いられている。
来から画像診断を目的にイメージング剤として使用され
てきている。これらの標識に用いられる放射性金属は、
体内の組織や器官を透過する放射線を放出するものでな
ければならず、ガンマ線、X−線又はポジトロン放射線
を放出する放射性同位元素が用いられている。
【0003】これらの条件を満たす好ましい放射性同位
元素として、ヨウ素−123およびテクネチウム−99
mなどをあげることができる。特に、テクネチウム−9
9mは、放出するガンマ線のエネルギーが140KeV
と汎用的に利用しうる放射線イメージング装置における
シンチグラム撮像に適し、特定臓器の描出、特定疾患の
検出および動態検査を目的とした核医学領域において、
その半減期が6時間と適当である上、ジェネレーターの
普及により容易にしかも安価に入手できるという利点を
有していることから、特に好ましい放射性同位元素とい
うことができる。
元素として、ヨウ素−123およびテクネチウム−99
mなどをあげることができる。特に、テクネチウム−9
9mは、放出するガンマ線のエネルギーが140KeV
と汎用的に利用しうる放射線イメージング装置における
シンチグラム撮像に適し、特定臓器の描出、特定疾患の
検出および動態検査を目的とした核医学領域において、
その半減期が6時間と適当である上、ジェネレーターの
普及により容易にしかも安価に入手できるという利点を
有していることから、特に好ましい放射性同位元素とい
うことができる。
【0004】しかし、インビボイメージング用放射性診
断剤として用いられているテクネチウム−99m標識錯
体の多くは、正または負の電荷を帯びている。このよう
に荷電した錯体は、脳を標的器官とした場合、血液脳関
門を透過し得ないことが知られている。その上、これら
のいくつかの化合物は、放射性金属と錯体を形成せしめ
た場合および生体内に投与した場合に、分解されやすい
という課題を残していた。
断剤として用いられているテクネチウム−99m標識錯
体の多くは、正または負の電荷を帯びている。このよう
に荷電した錯体は、脳を標的器官とした場合、血液脳関
門を透過し得ないことが知られている。その上、これら
のいくつかの化合物は、放射性金属と錯体を形成せしめ
た場合および生体内に投与した場合に、分解されやすい
という課題を残していた。
【0005】特開昭61−143351号公報には、テ
クネチウム−99mとプロピルアミンオキシムとの錯体
が記載され、脳血流イメージング用放射性画像診断剤と
して有用な要件である充分な脳への取り込み、あるいは
充分な脳での滞留時間を有しているとされている。しか
しながら、当該化合物は、調製後の極性化合物への比較
的早い変換や、ボーラス投与による静脈注射における、
高い血液レベル、血液からの比較的遅いクリアランス等
の問題があった。従って、調製後の錯体の安定性および
血液中での安定性、さらに脳を標的器官とした場合、主
なバックグランドとなる血液レベルについて改善の余地
が残されていた。
クネチウム−99mとプロピルアミンオキシムとの錯体
が記載され、脳血流イメージング用放射性画像診断剤と
して有用な要件である充分な脳への取り込み、あるいは
充分な脳での滞留時間を有しているとされている。しか
しながら、当該化合物は、調製後の極性化合物への比較
的早い変換や、ボーラス投与による静脈注射における、
高い血液レベル、血液からの比較的遅いクリアランス等
の問題があった。従って、調製後の錯体の安定性および
血液中での安定性、さらに脳を標的器官とした場合、主
なバックグランドとなる血液レベルについて改善の余地
が残されていた。
【0006】これらの問題を解決すべく、電荷的に中性
であり、高脂溶性で安定な錯体を形成する配位子の研究
が行われてきた。H.F.Kung et al.(J.Nucl.Med.,第 25
巻,326 〜332 頁,1984年)は、ジアミンジチオール誘
導体、およびそのテクネチウム−99m錯体が中性であ
ることを確認し、これらの化合物をラットに投与したと
ころ、投与後2分で2%ID以上の脳への集積を認める
が、経時的に脳から洗い出されることを報告している。
であり、高脂溶性で安定な錯体を形成する配位子の研究
が行われてきた。H.F.Kung et al.(J.Nucl.Med.,第 25
巻,326 〜332 頁,1984年)は、ジアミンジチオール誘
導体、およびそのテクネチウム−99m錯体が中性であ
ることを確認し、これらの化合物をラットに投与したと
ころ、投与後2分で2%ID以上の脳への集積を認める
が、経時的に脳から洗い出されることを報告している。
【0007】特開昭61−5056号公報および特開昭
62−96460号公報には、血液中と脳内のpHの違
いから、脳内で電荷を持たせ滞留させることを目的にジ
アミンジチオールを基本骨格とし、三級アミンを側鎖に
導入した化合物が記載されている。この技術により、化
合物を脳内に滞留させる技術に関しては若干の改善がみ
られた。又、特開昭63−295549号公報には側鎖
にエステル基を導入する方法が記載されており、化合物
が脳内に滞留することが記載されている。これは、脳内
のエステラーゼによりエステルが加水分解されて中性錯
体から負に帯電した錯体に変換されるためとされてい
る。
62−96460号公報には、血液中と脳内のpHの違
いから、脳内で電荷を持たせ滞留させることを目的にジ
アミンジチオールを基本骨格とし、三級アミンを側鎖に
導入した化合物が記載されている。この技術により、化
合物を脳内に滞留させる技術に関しては若干の改善がみ
られた。又、特開昭63−295549号公報には側鎖
にエステル基を導入する方法が記載されており、化合物
が脳内に滞留することが記載されている。これは、脳内
のエステラーゼによりエステルが加水分解されて中性錯
体から負に帯電した錯体に変換されるためとされてい
る。
【0008】Nathan Bryson et al.は、N2 S2 型配位
子であるジアミドジチオールのうち、チオールのどちら
か一方を修飾することで中性のテクネチウム−99錯体
が得られると報告している(Inorg.Chem.,第 27 巻,21
54〜2161頁,1988年)。しかし、いづれも電荷的に中性
であり、高脂溶性で安定な錯体形成および生体投与後の
血液レベル等のすべてを満足するものは得られがたいと
いう欠点があった。
子であるジアミドジチオールのうち、チオールのどちら
か一方を修飾することで中性のテクネチウム−99錯体
が得られると報告している(Inorg.Chem.,第 27 巻,21
54〜2161頁,1988年)。しかし、いづれも電荷的に中性
であり、高脂溶性で安定な錯体形成および生体投与後の
血液レベル等のすべてを満足するものは得られがたいと
いう欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の配位子とテクネチウム−99mなどの放射性金属から
なる錯体は、調製後の安定性に欠け、生体内投与後の血
液レベルが高く良好なコントラストが得られにくい等の
状況に鑑み、錯体の調製後の安定性も高く、投与後速や
かに脳へ取り込まれ、適当な時間保持され、生体内投与
後における血流レベルが低く、クリアランスも良好であ
るヒトを含む哺乳動物の脳をイメージングするのに有用
なキレート形成性化合物、該化合物と放射性金属よりな
る錯体、および該錯体を含有してなる放射性診断剤を提
供することを目的とする。
の配位子とテクネチウム−99mなどの放射性金属から
なる錯体は、調製後の安定性に欠け、生体内投与後の血
液レベルが高く良好なコントラストが得られにくい等の
状況に鑑み、錯体の調製後の安定性も高く、投与後速や
かに脳へ取り込まれ、適当な時間保持され、生体内投与
後における血流レベルが低く、クリアランスも良好であ
るヒトを含む哺乳動物の脳をイメージングするのに有用
なキレート形成性化合物、該化合物と放射性金属よりな
る錯体、および該錯体を含有してなる放射性診断剤を提
供することを目的とする。
【0010】即ち、本発明は、
【化2】 で示される構造を有するキレート形成性化合物およびそ
の塩(式1中において、Rは水素、炭素数1〜8のアル
キル基、炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素数2〜
16のアルコキシアルキル基、炭素数4〜13のアルキ
ル環状アルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基又は炭
素数2〜5のアルキニル基である。)であり、該化合物
と放射性金属よりなる錯体および該錯体を含有してなる
放射性診断剤である。
の塩(式1中において、Rは水素、炭素数1〜8のアル
キル基、炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素数2〜
16のアルコキシアルキル基、炭素数4〜13のアルキ
ル環状アルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基又は炭
素数2〜5のアルキニル基である。)であり、該化合物
と放射性金属よりなる錯体および該錯体を含有してなる
放射性診断剤である。
【0011】式1中のアルキル基は、メチル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基のよう
な炭素数1〜8の直鎖および分鎖状の飽和炭化水素であ
り、好ましくは、炭素数1〜5の直鎖および分鎖状の飽
和炭化水素であり、特に好ましくは、炭素数1〜3の直
鎖および分鎖状の飽和炭化水素である。アルケニル基
は、エテニル基、2−プロペニル基のような炭素数2〜
5の直鎖および分鎖状の不飽和炭化水素であり、好まし
くは、炭素数2〜4の直鎖および分鎖状の不飽和炭化水
素である。アルキニル基は、2−プロピニル基のような
炭素数2〜5のアセチレン系三重結合を有する直鎖およ
び分鎖状の不飽和炭化水素である。アルキル環状アルキ
ル基は、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルプロ
ピル基のような炭素数3〜8の飽和環状炭化水素基が結
合した炭素数1〜5のアルキル基からなる基である。ア
ルコキシアルキル基は、−X−O−Yで表され、Xおよ
びYが炭素数1〜8の直鎖および分鎖状の飽和炭化水素
であり、好ましくは、炭素数1〜3の直鎖および分鎖状
の飽和炭化水素である。アミノアルキル基は、−Z−N
H2 で表され、Zが炭素数1〜8の直鎖および分鎖状の
飽和炭化水素であり、好ましくは、炭素数1〜3の直鎖
および分鎖状の飽和炭化水素である。
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基のよう
な炭素数1〜8の直鎖および分鎖状の飽和炭化水素であ
り、好ましくは、炭素数1〜5の直鎖および分鎖状の飽
和炭化水素であり、特に好ましくは、炭素数1〜3の直
鎖および分鎖状の飽和炭化水素である。アルケニル基
は、エテニル基、2−プロペニル基のような炭素数2〜
5の直鎖および分鎖状の不飽和炭化水素であり、好まし
くは、炭素数2〜4の直鎖および分鎖状の不飽和炭化水
素である。アルキニル基は、2−プロピニル基のような
炭素数2〜5のアセチレン系三重結合を有する直鎖およ
び分鎖状の不飽和炭化水素である。アルキル環状アルキ
ル基は、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルプロ
ピル基のような炭素数3〜8の飽和環状炭化水素基が結
合した炭素数1〜5のアルキル基からなる基である。ア
ルコキシアルキル基は、−X−O−Yで表され、Xおよ
びYが炭素数1〜8の直鎖および分鎖状の飽和炭化水素
であり、好ましくは、炭素数1〜3の直鎖および分鎖状
の飽和炭化水素である。アミノアルキル基は、−Z−N
H2 で表され、Zが炭素数1〜8の直鎖および分鎖状の
飽和炭化水素であり、好ましくは、炭素数1〜3の直鎖
および分鎖状の飽和炭化水素である。
【0012】式1の化合物は塩にすることができるが、
そのような塩としては、塩酸塩、酢酸塩などが含まれ
る。また、該化合物は、放射性金属と反応させ放射性金
属錯体を得ることができる。特に、放射性医薬品とし
て、好ましい放射性同位元素であるテクネチウム−99
m標識錯体は、過テクネチウム酸ナトリウム溶液と式1
で示される化合物を還元剤との共存下、反応させること
により得ることが可能である。このテクネチウム−99
m標識錯体は、
そのような塩としては、塩酸塩、酢酸塩などが含まれ
る。また、該化合物は、放射性金属と反応させ放射性金
属錯体を得ることができる。特に、放射性医薬品とし
て、好ましい放射性同位元素であるテクネチウム−99
m標識錯体は、過テクネチウム酸ナトリウム溶液と式1
で示される化合物を還元剤との共存下、反応させること
により得ることが可能である。このテクネチウム−99
m標識錯体は、
【0013】
【化3】 で示されると考えられる。
【0014】式2中において、Rは水素、炭素数1〜8
のアルキル基、炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素
数2〜16のアルコキシアルキル基、炭素数4〜13の
アルキル環状アルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基
又は炭素数2〜5のアルキニル基である。
のアルキル基、炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素
数2〜16のアルコキシアルキル基、炭素数4〜13の
アルキル環状アルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基
又は炭素数2〜5のアルキニル基である。
【0015】本発明のキレート形成性化合物およびその
テクネチウム−99mなどの放射性金属からなる薬学的
に受容しうる錯体は、高い脂溶性を有する電荷的に中性
の錯体であるため、ヒトを含む哺乳動物の脳へ多量に取
り込まれ、放射性物質の迅速な分散を達成しうるもので
ある。これらの化合物およびその錯体は、錯体調製後も
24時間までも安定であり、更にボーラス投与による静
脈注射などの一般的に用いられる非経口投与において生
体内へ投与された後の代謝に対する安定性にも優れ、単
一調製あたり100mCi以上の高放射能レベルにおい
ても分解されない。又、局所的脳内分布が一定し、シン
チグラム撮像に適当な、投与直後から1時間以上にわた
って脳内に保持され、脳/血液比が高く、その後、体外
に排泄されるという望ましい特性を有しており、汎用的
に利用しうる放射線イメージング装置を用いて診断が可
能であるなど、従来の問題点を解決する優れた特性をも
有している。
テクネチウム−99mなどの放射性金属からなる薬学的
に受容しうる錯体は、高い脂溶性を有する電荷的に中性
の錯体であるため、ヒトを含む哺乳動物の脳へ多量に取
り込まれ、放射性物質の迅速な分散を達成しうるもので
ある。これらの化合物およびその錯体は、錯体調製後も
24時間までも安定であり、更にボーラス投与による静
脈注射などの一般的に用いられる非経口投与において生
体内へ投与された後の代謝に対する安定性にも優れ、単
一調製あたり100mCi以上の高放射能レベルにおい
ても分解されない。又、局所的脳内分布が一定し、シン
チグラム撮像に適当な、投与直後から1時間以上にわた
って脳内に保持され、脳/血液比が高く、その後、体外
に排泄されるという望ましい特性を有しており、汎用的
に利用しうる放射線イメージング装置を用いて診断が可
能であるなど、従来の問題点を解決する優れた特性をも
有している。
【0016】以上、述べた特性は、式1の化合物および
その薬学的に受容しうるテクネチウム−99mなどの放
射性金属からなる錯体が、脳をイメージングする放射性
診断剤として有用であることを意味している。以下に式
1および式2の化合物の典型的な合成系路および調製方
法を示す。
その薬学的に受容しうるテクネチウム−99mなどの放
射性金属からなる錯体が、脳をイメージングする放射性
診断剤として有用であることを意味している。以下に式
1および式2の化合物の典型的な合成系路および調製方
法を示す。
【0017】
【図1】
【0018】
【図2】
【0019】
【図3】
【0020】式1の化合物の合成は、出発物質である図
1中化合物1の2−メルカプトアニリンを臭化アルキル
もしくは臭化アリルと選択的求核置換反応を行わせ、弱
塩基性条件下で抽出し、式1の化合物の中間化合物であ
る化合物3を得る。次に得られた化合物3と2−メルカ
プト−2−メチルプロパナールエチレンジオキシアセタ
ールを加水分解することによって得られた化合物5を水
素化シアノホウ素ナトリウム(以下、NaBH3 CNと
いう。)の存在下、縮合反応により目的の式1化合物を
得る。また、式1化合物は、NaBH3 CN存在下、化
合物3とチオールを保護した化合物4との縮合反応によ
って化合物6を得た後、脱保護することによっても得る
ことが可能である。
1中化合物1の2−メルカプトアニリンを臭化アルキル
もしくは臭化アリルと選択的求核置換反応を行わせ、弱
塩基性条件下で抽出し、式1の化合物の中間化合物であ
る化合物3を得る。次に得られた化合物3と2−メルカ
プト−2−メチルプロパナールエチレンジオキシアセタ
ールを加水分解することによって得られた化合物5を水
素化シアノホウ素ナトリウム(以下、NaBH3 CNと
いう。)の存在下、縮合反応により目的の式1化合物を
得る。また、式1化合物は、NaBH3 CN存在下、化
合物3とチオールを保護した化合物4との縮合反応によ
って化合物6を得た後、脱保護することによっても得る
ことが可能である。
【0021】このようにして得られた式1化合物は、過
テクネチウム酸ナトリウム溶液と塩化第一スズ、又は亜
ニチオン酸ナトリウムのような還元剤との共存下、反応
させ式2で示される錯体を得ることができる。この時、
未反応の過テクネチウム酸および不溶性の放射性不純物
をメンブランフィルター、あるいは液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)等により、取り除くことが可能であ
る。
テクネチウム酸ナトリウム溶液と塩化第一スズ、又は亜
ニチオン酸ナトリウムのような還元剤との共存下、反応
させ式2で示される錯体を得ることができる。この時、
未反応の過テクネチウム酸および不溶性の放射性不純物
をメンブランフィルター、あるいは液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)等により、取り除くことが可能であ
る。
【0022】又、式1化合物は、式3で表されるジスル
フィド結合した二量体からでも、還元剤の存在下、過テ
クネチウム酸と反応させることにより、単量体を用いて
調製した場合と同じ錯体を得ることが可能である。図4
に二量体の合成法を記す。
フィド結合した二量体からでも、還元剤の存在下、過テ
クネチウム酸と反応させることにより、単量体を用いて
調製した場合と同じ錯体を得ることが可能である。図4
に二量体の合成法を記す。
【0023】
【図4】
【0024】図4中化合物6で表される式3化合物は、
図4中化合物4の2−2’−ジチオビス(2−メチルプ
ロパナル)ビスエチレンジオキシアセタールを加水分解
することによって、図4中化合物5を得、次に得られた
化合物5と図4中化合物3をNaBH3 CN存在下、縮
合反応する経路により合成が可能である。
図4中化合物4の2−2’−ジチオビス(2−メチルプ
ロパナル)ビスエチレンジオキシアセタールを加水分解
することによって、図4中化合物5を得、次に得られた
化合物5と図4中化合物3をNaBH3 CN存在下、縮
合反応する経路により合成が可能である。
【0025】本発明化合物は、マクロゴールあるいは2
−ヒドロキシ−β−シクロデキストリン(HPCD)な
どのような可溶化剤を用いて水溶液にした後、薬学的に
許容される適当なレドックス電位を有する通常の還元剤
(例えば、塩化第一スズ、亜ニチオン酸ナトリウム、水
素化ホウ素ナトリウム)、安定化剤(例えば、アスコル
ビン酸、p−アミノ安息香酸)、賦形剤(例えば、D−
マンニトール)、生成物の放射化学的純度を改良するの
に役立つ促進剤(例えば、クエン酸、酒石酸、マロン
酸)などとともに用時調製用キットの形態でも提供が可
能である。
−ヒドロキシ−β−シクロデキストリン(HPCD)な
どのような可溶化剤を用いて水溶液にした後、薬学的に
許容される適当なレドックス電位を有する通常の還元剤
(例えば、塩化第一スズ、亜ニチオン酸ナトリウム、水
素化ホウ素ナトリウム)、安定化剤(例えば、アスコル
ビン酸、p−アミノ安息香酸)、賦形剤(例えば、D−
マンニトール)、生成物の放射化学的純度を改良するの
に役立つ促進剤(例えば、クエン酸、酒石酸、マロン
酸)などとともに用時調製用キットの形態でも提供が可
能である。
【0026】なお、本発明の放射性診断剤は、ボーラス
投与による静脈注射などの一般的に用いられる非経口手
段により投与することができ、その投与量は、患者の体
重、年令および適当な放射線イメージング装置等の諸条
件を考慮し、イメージングが可能と考えられる放射能量
が決定される。ヒトを対象とする場合、通常は5〜30
mCiの範囲が好ましい。以下実施例により、更に具体
的に説明する。
投与による静脈注射などの一般的に用いられる非経口手
段により投与することができ、その投与量は、患者の体
重、年令および適当な放射線イメージング装置等の諸条
件を考慮し、イメージングが可能と考えられる放射能量
が決定される。ヒトを対象とする場合、通常は5〜30
mCiの範囲が好ましい。以下実施例により、更に具体
的に説明する。
【0027】
(実施例1) N−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕−1,2−ジ
アミノエタンの合成。 氷浴中、ジクロロメタン70mlにBoc−グリシン
1.3g(7.2mmol)と2−(S−メチルメルカ
プト)アニリン1.0g(7.2mmol)を溶解し、
1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド−塩酸(以下、WSCという。)1.5g
(7.9mmol)を加え、1時間攪拌した後、水10
0mlで2回洗浄した。有機層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン/メ
タノール=100/2)で単離し、黄色油状物2.4g
(8.0mmol)を得た。
アミノエタンの合成。 氷浴中、ジクロロメタン70mlにBoc−グリシン
1.3g(7.2mmol)と2−(S−メチルメルカ
プト)アニリン1.0g(7.2mmol)を溶解し、
1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド−塩酸(以下、WSCという。)1.5g
(7.9mmol)を加え、1時間攪拌した後、水10
0mlで2回洗浄した。有機層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン/メ
タノール=100/2)で単離し、黄色油状物2.4g
(8.0mmol)を得た。
【0028】この化合物2.3g(7.7mmol)を
テトラヒドロフラン(以下、THFという。)100m
lに溶解し、水素化リチウムアルミニウム(以下、LA
Hという。)0.88g(23mmol)を加え、1時
間加熱還流した後、氷冷し酢酸エチルを発泡しなくなる
まで加えた。不溶物を濾去し濾液を減圧濃縮し、エーテ
ルで2回抽出した。この有機層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチ
ル=2/1)で単離し、黄色油状物1.7g(6.0m
mol)を得た。この化合物1.7g(6.0mmo
l)を氷浴中で酢酸エチル20mlに溶解し4N塩酸の
酢酸エチル溶液を加え、5分間攪拌した。4Nの水酸化
ナトリウム25mlを加え、塩基性とした後、酢酸エチ
ルで2回抽出した。この有機層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム)で単
離し、黄色油状物質のN−〔2−(S−メチルチオ)フ
ェニル〕−1,2−ジアミノエタン1.1g(6.0m
mol)を得た。
テトラヒドロフラン(以下、THFという。)100m
lに溶解し、水素化リチウムアルミニウム(以下、LA
Hという。)0.88g(23mmol)を加え、1時
間加熱還流した後、氷冷し酢酸エチルを発泡しなくなる
まで加えた。不溶物を濾去し濾液を減圧濃縮し、エーテ
ルで2回抽出した。この有機層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチ
ル=2/1)で単離し、黄色油状物1.7g(6.0m
mol)を得た。この化合物1.7g(6.0mmo
l)を氷浴中で酢酸エチル20mlに溶解し4N塩酸の
酢酸エチル溶液を加え、5分間攪拌した。4Nの水酸化
ナトリウム25mlを加え、塩基性とした後、酢酸エチ
ルで2回抽出した。この有機層を濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム)で単
離し、黄色油状物質のN−〔2−(S−メチルチオ)フ
ェニル〕−1,2−ジアミノエタン1.1g(6.0m
mol)を得た。
【0029】(実施例2) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕ジアミノ
エタンの合成。 2−メルカプト−2−メチルプロパナルエチレンジオキ
シアセタール0.15g(1.0mmol)を0.5N
の塩酸3.0ml、THF3.0ml中で4時間還流し
た後、エーテル抽出し溶媒を留去した。残渣に実施例1
のN−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕−1,2−
ジアミノエタン0.21g(1.0mmol)、酢酸
0.060g(2.0mmol)およびメタノール80
mlを加え、30分後にNaBH3 CN0.063g
(1.0mmol)を加えた。12時間後にシリカゲル
ドライカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム/イソプロピル=25/1)にて精製し、淡黄色油状
物質0.076g(0.28mmol)を得た。
−N’−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕ジアミノ
エタンの合成。 2−メルカプト−2−メチルプロパナルエチレンジオキ
シアセタール0.15g(1.0mmol)を0.5N
の塩酸3.0ml、THF3.0ml中で4時間還流し
た後、エーテル抽出し溶媒を留去した。残渣に実施例1
のN−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕−1,2−
ジアミノエタン0.21g(1.0mmol)、酢酸
0.060g(2.0mmol)およびメタノール80
mlを加え、30分後にNaBH3 CN0.063g
(1.0mmol)を加えた。12時間後にシリカゲル
ドライカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム/イソプロピル=25/1)にて精製し、淡黄色油状
物質0.076g(0.28mmol)を得た。
【0030】本化合物の270MHzにおけるプロトン
NMRの帰属は、以下のとおりであった。1.40pp
m(6H,s)、2.32ppm(3H,s)、2.6
7ppm(2H,s)、2.95〜3.05ppm(2
H,m)、3.20〜3.30ppm(2H,m)、
5.40ppm(1H,br s)、6.60〜7.4
0ppm(4H,m)。また、マススペクトロメトリー
においてM+ 270のピークを認めた。
NMRの帰属は、以下のとおりであった。1.40pp
m(6H,s)、2.32ppm(3H,s)、2.6
7ppm(2H,s)、2.95〜3.05ppm(2
H,m)、3.20〜3.30ppm(2H,m)、
5.40ppm(1H,br s)、6.60〜7.4
0ppm(4H,m)。また、マススペクトロメトリー
においてM+ 270のピークを認めた。
【0031】(実施例3) N−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕−1,2−
ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン5.0g(40mmol)とヨ
ウ化プロピル6.8g(40mmol)をDMF50m
lに溶解し、24時間攪拌した。反応液に酢酸エチル1
00mlを加え、これを水100mlで洗浄した。酢酸
エチル層は、その後、減圧濃縮しシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:ベンゼン/酢酸エチル=10
/1)で精製し、2−(S−プロピルチオ)アニリン
2.2g(13mmol)を得た。この2−(S−プロ
ピルチオ)アニリン1.0g(6.0mmol)に2−
ブロモエチルアンモニウムブロマイド1.2g(6.0
mmol)を加え、実施例1で示した方法によりN−
〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕−1,2−ジア
ミノエタン0.24g(1.1mmol)を得た。
ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン5.0g(40mmol)とヨ
ウ化プロピル6.8g(40mmol)をDMF50m
lに溶解し、24時間攪拌した。反応液に酢酸エチル1
00mlを加え、これを水100mlで洗浄した。酢酸
エチル層は、その後、減圧濃縮しシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:ベンゼン/酢酸エチル=10
/1)で精製し、2−(S−プロピルチオ)アニリン
2.2g(13mmol)を得た。この2−(S−プロ
ピルチオ)アニリン1.0g(6.0mmol)に2−
ブロモエチルアンモニウムブロマイド1.2g(6.0
mmol)を加え、実施例1で示した方法によりN−
〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕−1,2−ジア
ミノエタン0.24g(1.1mmol)を得た。
【0032】(実施例4) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕ジアミ
ノエタンの合成。 実施例3のN−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕
−1,2−ジアミノエタン0.20g(0.92mmo
l)に対し、2−メルカプト−2−メチルプロパナル
0.10g(0.96mmol)を加え、酢酸1mlに
溶解した。実施例2の方法に準じ、縮合還元し、目的物
の1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−
2−N’−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕ジア
ミノエタン0.056g(0.23mmol)を得た。
本化合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(薄層
板:シリカゲル60,展開溶媒:クロロホルム/イソプ
ロパノール=25/1)で分析したところRf値約0.
3に単一のスポットを認めた。
−N’−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕ジアミ
ノエタンの合成。 実施例3のN−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕
−1,2−ジアミノエタン0.20g(0.92mmo
l)に対し、2−メルカプト−2−メチルプロパナル
0.10g(0.96mmol)を加え、酢酸1mlに
溶解した。実施例2の方法に準じ、縮合還元し、目的物
の1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−
2−N’−〔2−(S−プロピルチオ)フェニル〕ジア
ミノエタン0.056g(0.23mmol)を得た。
本化合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(薄層
板:シリカゲル60,展開溶媒:クロロホルム/イソプ
ロパノール=25/1)で分析したところRf値約0.
3に単一のスポットを認めた。
【0033】(実施例5) N−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕−1,
2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン5.0g(40mmol)と2
−ブロモプロパン4.9g(40mmol)をDMF5
0mlに溶解し80°Cで21時間攪拌した。反応液に
酢酸エチル100mlを加え、これを水100mlで3
回洗浄した。この有機層は減圧濃縮した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液:ベンゼン/酢酸エ
チル=20/1)で精製し、2−(S−イソプロピルチ
オ)アニリン1.2g(6.9mmol)を得た。この
2−(S−イソプロピルチオ)アニリン1.1g(6.
5mmol)に2−ブロモエチルアンモニウムブロマイ
ド1.4g(6.5mmol)をDMF20mlに溶解
し、80°Cの油浴中で21時間攪拌し、酢酸エチル1
00mlにて3回洗浄した。この有機層を減圧濃縮した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ク
ロロホルム/エタノール=100/3)で単離し、黄色
油状物質のN−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニ
ル〕−1,2−ジアミノエタン0.26g(1.2mm
ol)を得た。
2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン5.0g(40mmol)と2
−ブロモプロパン4.9g(40mmol)をDMF5
0mlに溶解し80°Cで21時間攪拌した。反応液に
酢酸エチル100mlを加え、これを水100mlで3
回洗浄した。この有機層は減圧濃縮した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液:ベンゼン/酢酸エ
チル=20/1)で精製し、2−(S−イソプロピルチ
オ)アニリン1.2g(6.9mmol)を得た。この
2−(S−イソプロピルチオ)アニリン1.1g(6.
5mmol)に2−ブロモエチルアンモニウムブロマイ
ド1.4g(6.5mmol)をDMF20mlに溶解
し、80°Cの油浴中で21時間攪拌し、酢酸エチル1
00mlにて3回洗浄した。この有機層を減圧濃縮した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ク
ロロホルム/エタノール=100/3)で単離し、黄色
油状物質のN−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニ
ル〕−1,2−ジアミノエタン0.26g(1.2mm
ol)を得た。
【0034】(実施例6) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕ジ
アミノエタン(ジスルフィド結合した二量体)の合成。 2,2’−ジチオビス(2−メチルプロパナル)ビスエ
チレンジオキシアセタール0.53g(1.8mmo
l)をTHF5.0mlに溶解し、1Nの塩酸6.0m
lを加え、50分間加熱還流した。空冷後、エーテル2
0mlで2回抽出し、有機層を減圧濃縮した。この残渣
をメタノール20mlに溶解し、酢酸0.5mlを加え
た後、更に実施例5のN−〔2−(S−イソプロピルチ
オ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.82g
(3.0mmol)をメタノール10mlに溶解し添加
し、室温で15分間攪拌した。その後、NaBH3 CN
0.25g(3.9mmol)を加え、室温で20時間
攪拌した。溶媒を留去後、残渣に水を加え、クロロホル
ム抽出した。この有機層を減圧濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル
=5/1)で単離し、更に分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(薄層板:シリカゲル60F254,展開
溶媒:CHCl3 /EtOH=60/1)で単離精製
し、淡黄赤色油状物質0.10g(0.16mmol)
を得た。
−N’−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕ジ
アミノエタン(ジスルフィド結合した二量体)の合成。 2,2’−ジチオビス(2−メチルプロパナル)ビスエ
チレンジオキシアセタール0.53g(1.8mmo
l)をTHF5.0mlに溶解し、1Nの塩酸6.0m
lを加え、50分間加熱還流した。空冷後、エーテル2
0mlで2回抽出し、有機層を減圧濃縮した。この残渣
をメタノール20mlに溶解し、酢酸0.5mlを加え
た後、更に実施例5のN−〔2−(S−イソプロピルチ
オ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.82g
(3.0mmol)をメタノール10mlに溶解し添加
し、室温で15分間攪拌した。その後、NaBH3 CN
0.25g(3.9mmol)を加え、室温で20時間
攪拌した。溶媒を留去後、残渣に水を加え、クロロホル
ム抽出した。この有機層を減圧濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル
=5/1)で単離し、更に分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(薄層板:シリカゲル60F254,展開
溶媒:CHCl3 /EtOH=60/1)で単離精製
し、淡黄赤色油状物質0.10g(0.16mmol)
を得た。
【0035】本化合物の270MHzにおけるプロトン
NMRの帰属は、以下のとおりであった。1.22pp
m(6H,d,J=7Hz;−CH3 ×2)、1.31
ppm(6H,s,−CH3 ×2)、1.45ppm
(1H,br s;−NH−)、2.62ppm(2
H,s;−CH2 −)、2.91ppm(2H,t;J
=5Hz;−CH2 −)、3.11〜3.44ppm
(3H,m;≡CH,−CH2 −)、5.6ppm(1
H,br s;−PhNH)、6.57〜6.62pp
m(2H,m;aroma)、7.20ppm(1H,
td,J=8Hz,1Hz;aroma)、7.37p
pm(1H,dd,J=8Hz,1Hz;arom
a)。
NMRの帰属は、以下のとおりであった。1.22pp
m(6H,d,J=7Hz;−CH3 ×2)、1.31
ppm(6H,s,−CH3 ×2)、1.45ppm
(1H,br s;−NH−)、2.62ppm(2
H,s;−CH2 −)、2.91ppm(2H,t;J
=5Hz;−CH2 −)、3.11〜3.44ppm
(3H,m;≡CH,−CH2 −)、5.6ppm(1
H,br s;−PhNH)、6.57〜6.62pp
m(2H,m;aroma)、7.20ppm(1H,
td,J=8Hz,1Hz;aroma)、7.37p
pm(1H,dd,J=8Hz,1Hz;arom
a)。
【0036】(実施例7) N−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニル〕−
1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン2.5g(20mmol)に3
−ヨード−1−プロペン3.4g(20mmol)を加
え、DMF20mlを添加して室温で4時間攪拌した。
反応液にクロロホルムを加え、これを水で洗浄した。得
られた有機層は減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=20/
1)で精製し、2−(S−2’−プロペニルチオ)アニ
リン1.6g(9.6mmol)を得た。この2−(S
−2’−プロペニルメルカプト)アニリン0.33g
(2.0mmol)をDMF5mlに溶解し、2−ブロ
モエチルアンモニウムブロマイド0.20g(1.0m
mol)を加え、実施例5に示した方法により黄色油状
物のN−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕−1,2−ジアミノエタン0.10g(0.50m
mol)を得た。
1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン2.5g(20mmol)に3
−ヨード−1−プロペン3.4g(20mmol)を加
え、DMF20mlを添加して室温で4時間攪拌した。
反応液にクロロホルムを加え、これを水で洗浄した。得
られた有機層は減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=20/
1)で精製し、2−(S−2’−プロペニルチオ)アニ
リン1.6g(9.6mmol)を得た。この2−(S
−2’−プロペニルメルカプト)アニリン0.33g
(2.0mmol)をDMF5mlに溶解し、2−ブロ
モエチルアンモニウムブロマイド0.20g(1.0m
mol)を加え、実施例5に示した方法により黄色油状
物のN−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕−1,2−ジアミノエタン0.10g(0.50m
mol)を得た。
【0037】(実施例8) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタンの合成。 2−メルカプト−2−メチルプロパナールエチレンジオ
キシアセタール0.52g(3.5mmol)にTHF
5.9ml、0.5Nの塩酸7.5mlを添加し、1.
5時間還流した。反応液をエーテル抽出し、溶媒留去
後、室温下で攪拌し、実施例7のN−〔2−(S−2’
−プロペニルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタ
ン0.61g(2.9mmol)をメタノール10ml
に溶解した溶液を加え、酢酸0.75ml(13mmo
l)を添加した。30分後、NaBH3 CN0.43g
(6.8mmol)およびメタノール5.0mlを加え
て、70時間室温で攪拌した。反応液に0.5Nの塩酸
を添加しpH3として溶媒留去後、残渣に水を加え、ク
ロロホルム抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し黄色油状物質0.68gを得た。この有機層抽出物を
分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(薄層板:シ
リカゲル60F254,展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1)に付し、Rf値0.27のバンドを分取し
た。さらに分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(薄層板:シリカゲル60F254,展開溶媒:クロロ
ホルム/エタノール=20/1)に付し、Rf値0.5
7のバンドを分取精製して黄色油状物質0.030g
(0.10mmol)を得た。
−N’−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタンの合成。 2−メルカプト−2−メチルプロパナールエチレンジオ
キシアセタール0.52g(3.5mmol)にTHF
5.9ml、0.5Nの塩酸7.5mlを添加し、1.
5時間還流した。反応液をエーテル抽出し、溶媒留去
後、室温下で攪拌し、実施例7のN−〔2−(S−2’
−プロペニルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタ
ン0.61g(2.9mmol)をメタノール10ml
に溶解した溶液を加え、酢酸0.75ml(13mmo
l)を添加した。30分後、NaBH3 CN0.43g
(6.8mmol)およびメタノール5.0mlを加え
て、70時間室温で攪拌した。反応液に0.5Nの塩酸
を添加しpH3として溶媒留去後、残渣に水を加え、ク
ロロホルム抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し黄色油状物質0.68gを得た。この有機層抽出物を
分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(薄層板:シ
リカゲル60F254,展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1)に付し、Rf値0.27のバンドを分取し
た。さらに分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(薄層板:シリカゲル60F254,展開溶媒:クロロ
ホルム/エタノール=20/1)に付し、Rf値0.5
7のバンドを分取精製して黄色油状物質0.030g
(0.10mmol)を得た。
【0038】本化合物の270MHzにおけるプロトン
NMRの帰属は以下のとおりであった。1.39ppm
(6H,s,(CH3 )2 −)、2.66ppm(2
H,s,−NHCH2 C(CH3 )2 −)、2.99p
pm(2H,t,J=6Hz,−SCH2 CH=)、
3.25ppm(2H,br s,−CH2 CH2 NH
−)、3.33ppm(2H,d,J=7Hz,PhN
HCH2 −)、4.96ppm(1H,d,J=6H
z,−CH=CH2 )、4.97ppm(1H,d,J
=6Hz,−CH=CH2 )、5.54ppm(1H,
br s,−NH−)、5.82ppm(1H,m,−
CH=CH2 )、6.62ppm(2H,d,J=8H
z,aroma H)、7.20ppm(1H,td,
J=8Hz,2Hz,aroma H)、7.37pp
m(1H,dd,J=8Hz,2Hz,aroma
H)。
NMRの帰属は以下のとおりであった。1.39ppm
(6H,s,(CH3 )2 −)、2.66ppm(2
H,s,−NHCH2 C(CH3 )2 −)、2.99p
pm(2H,t,J=6Hz,−SCH2 CH=)、
3.25ppm(2H,br s,−CH2 CH2 NH
−)、3.33ppm(2H,d,J=7Hz,PhN
HCH2 −)、4.96ppm(1H,d,J=6H
z,−CH=CH2 )、4.97ppm(1H,d,J
=6Hz,−CH=CH2 )、5.54ppm(1H,
br s,−NH−)、5.82ppm(1H,m,−
CH=CH2 )、6.62ppm(2H,d,J=8H
z,aroma H)、7.20ppm(1H,td,
J=8Hz,2Hz,aroma H)、7.37pp
m(1H,dd,J=8Hz,2Hz,aroma
H)。
【0039】(実施例9) N−〔2−(S−2’−プロピニルチオ)フェニル〕−
1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン2.6g(20mmol)をD
MF1mlに溶解し、氷溶中において攪拌しながら3−
ブロモ−1−プロピン2.4g(20mmol)を滴下
した。滴下後、粘度を増した反応液をクロロホルムに溶
解させた。クロロホルムは水で洗浄した後、留去し、2
−(S−2’−プロピニルチオ)アニリン3.6g(2
2mmol)を得た。この2−(S−2’−プロピニル
チオ)アニリン3.2g(16mmol)に2−ブロモ
エチルアンモニウムブロマイド2.2g(11mmo
l)を加え、実施例1で示した方法によりN−〔2−
(S−2’−プロピニルチオ)フェニル〕−1,2−ジ
アミノエタン2.0g(12mmol)を得た。
1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン2.6g(20mmol)をD
MF1mlに溶解し、氷溶中において攪拌しながら3−
ブロモ−1−プロピン2.4g(20mmol)を滴下
した。滴下後、粘度を増した反応液をクロロホルムに溶
解させた。クロロホルムは水で洗浄した後、留去し、2
−(S−2’−プロピニルチオ)アニリン3.6g(2
2mmol)を得た。この2−(S−2’−プロピニル
チオ)アニリン3.2g(16mmol)に2−ブロモ
エチルアンモニウムブロマイド2.2g(11mmo
l)を加え、実施例1で示した方法によりN−〔2−
(S−2’−プロピニルチオ)フェニル〕−1,2−ジ
アミノエタン2.0g(12mmol)を得た。
【0040】(実施例10) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−2’−プロピニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタンの合成。 実施例9のN−〔2−(S−2’−プロピニルチオ)フ
ェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.64g(3.1
mmol)をメタノール1mlに溶解し、2−ベンゾイ
ルチオ−2−メチルプロパナル0.61g(3.0mm
ol)を加え、更に酢酸1mlを添加し、室温で1時間
攪拌した。その後、NaBH3 CN0.28g(4.4
mmol)を加え、縮合還元した。反応液は、水を加え
た後、クロロホルムで目的物を抽出した。このクロロホ
ルムを留去して1.4g(0.93mmol)のベンゾ
イル体を得た。このベンゾイル体に等量の水酸化ナトリ
ウム液を加え加水分解した後、液性を酸性とし、クロロ
ホルムで最終目的物の1−N−(2−メルカプト−2−
メチルプロピル)−2−N’−〔2−(S−2’−プロ
ピルチオ)フェニル〕ジアミノエタン0.059g
(0.20mmol)を得た。
−N’−〔2−(S−2’−プロピニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタンの合成。 実施例9のN−〔2−(S−2’−プロピニルチオ)フ
ェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.64g(3.1
mmol)をメタノール1mlに溶解し、2−ベンゾイ
ルチオ−2−メチルプロパナル0.61g(3.0mm
ol)を加え、更に酢酸1mlを添加し、室温で1時間
攪拌した。その後、NaBH3 CN0.28g(4.4
mmol)を加え、縮合還元した。反応液は、水を加え
た後、クロロホルムで目的物を抽出した。このクロロホ
ルムを留去して1.4g(0.93mmol)のベンゾ
イル体を得た。このベンゾイル体に等量の水酸化ナトリ
ウム液を加え加水分解した後、液性を酸性とし、クロロ
ホルムで最終目的物の1−N−(2−メルカプト−2−
メチルプロピル)−2−N’−〔2−(S−2’−プロ
ピルチオ)フェニル〕ジアミノエタン0.059g
(0.20mmol)を得た。
【0041】(実施例11) N−〔2−(S−2’−メトキシエチルチオ)フェニ
ル〕−1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン3.9g(31mmol)に1
−クロロ−2−メトキシエタン2.9g(31mmo
l)を加え、攪拌しながらトリエチルアミン3.2g
(32mmol)を添加した。析出した結晶を濾過して
取り出し、エーテルに溶解させた後、水でエーテル層を
洗浄し、次にエーテルを留去して目的の2−(S−2’
−メトキシエチルチオ)アニリン3.5g(19mmo
l)を得た。この2−(S−2’−メトキシエチルチ
オ)アニリン3.5g(19mmol)および2−ブロ
モエチルアンモニウムブロマイド2.5g(12mmo
l)をN,N−ジメチルアセトアミド5mlに溶解し、
実施例1で示した方法によりN−〔2−(S−2’−メ
トキシエチルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタ
ン1.6g(7.1mmol)を得た。
ル〕−1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン3.9g(31mmol)に1
−クロロ−2−メトキシエタン2.9g(31mmo
l)を加え、攪拌しながらトリエチルアミン3.2g
(32mmol)を添加した。析出した結晶を濾過して
取り出し、エーテルに溶解させた後、水でエーテル層を
洗浄し、次にエーテルを留去して目的の2−(S−2’
−メトキシエチルチオ)アニリン3.5g(19mmo
l)を得た。この2−(S−2’−メトキシエチルチ
オ)アニリン3.5g(19mmol)および2−ブロ
モエチルアンモニウムブロマイド2.5g(12mmo
l)をN,N−ジメチルアセトアミド5mlに溶解し、
実施例1で示した方法によりN−〔2−(S−2’−メ
トキシエチルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタ
ン1.6g(7.1mmol)を得た。
【0042】(実施例12) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−2’−メトキシエチルチオ)フェ
ニル〕ジアミノエタンの合成。 実施例11で得たN−〔2−(S−2’−メトキシエチ
ルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン1.1g
(4.9mmol)を少量のメタノールに溶解し、2−
ベンゾイルチオ−2−メチルプロパナル1.0g(4.
9mmol)を加え、実施例10に示した方法に準じ合
成し、目的の1−N−(2−メルカプト−2−メチルプ
ロピル)−2−N’−〔2−(S−2' −メトキシエチ
ルチオ)フェニル〕ジアミノエタン0.068g(0.
22mmol)を得た。
−N’−〔2−(S−2’−メトキシエチルチオ)フェ
ニル〕ジアミノエタンの合成。 実施例11で得たN−〔2−(S−2’−メトキシエチ
ルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン1.1g
(4.9mmol)を少量のメタノールに溶解し、2−
ベンゾイルチオ−2−メチルプロパナル1.0g(4.
9mmol)を加え、実施例10に示した方法に準じ合
成し、目的の1−N−(2−メルカプト−2−メチルプ
ロピル)−2−N’−〔2−(S−2' −メトキシエチ
ルチオ)フェニル〕ジアミノエタン0.068g(0.
22mmol)を得た。
【0043】(実施例13) N−〔2−(S−シクロプロピルメチルチオ)フェニ
ル〕−1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン4.6g(37mmol)をD
MF20mlに溶解し、ブロモメチルシクロプロパン
4.9g(36mmol)をこれに滴下し、室温で18
時間攪拌した。DMFを留去した後、生成物をエーテル
で抽出し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=25/1)で精製
し、目的の2−(シクロプロピルメチルチオ)アニリン
3.0g(17mmol)を得た。この2−(シクロプ
ロピルメチルチオ)アニリン2.5g(14mmol)
および2−ブロモエチルアンモニウムブロマイド1.5
g(7.2mmol)を少量のDMFに溶解し、実施例
1に示した方法によりN−〔2−(S−シクロプロピル
メチルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.
60g(2.7mmol)を得た。
ル〕−1,2−ジアミノエタンの合成。 2−メルカプトアニリン4.6g(37mmol)をD
MF20mlに溶解し、ブロモメチルシクロプロパン
4.9g(36mmol)をこれに滴下し、室温で18
時間攪拌した。DMFを留去した後、生成物をエーテル
で抽出し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=25/1)で精製
し、目的の2−(シクロプロピルメチルチオ)アニリン
3.0g(17mmol)を得た。この2−(シクロプ
ロピルメチルチオ)アニリン2.5g(14mmol)
および2−ブロモエチルアンモニウムブロマイド1.5
g(7.2mmol)を少量のDMFに溶解し、実施例
1に示した方法によりN−〔2−(S−シクロプロピル
メチルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.
60g(2.7mmol)を得た。
【0044】(実施例14) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−シクロプロピルメチルチオ)フェ
ニル〕ジアミノエタンの合成。 実施例13で得たN−〔2−(S−シクロプロピルメチ
ルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.50
g(2.3mmol)を少量のメタノールに溶解し、2
−メルカプト−2−メチルプロパナル0.28g(2.
6mmol)を加え、更に酢酸1mlを加え、実施例2
に示した方法により目的の1−N−(2−メルカプト−
2−メチルプロピル)−2−N’−〔2−(S−シクロ
プロピルメチルチオ)フェニル〕ジアミノエタン0.0
52g(0.17mmol)を得た。
−N’−〔2−(S−シクロプロピルメチルチオ)フェ
ニル〕ジアミノエタンの合成。 実施例13で得たN−〔2−(S−シクロプロピルメチ
ルチオ)フェニル〕−1,2−ジアミノエタン0.50
g(2.3mmol)を少量のメタノールに溶解し、2
−メルカプト−2−メチルプロパナル0.28g(2.
6mmol)を加え、更に酢酸1mlを加え、実施例2
に示した方法により目的の1−N−(2−メルカプト−
2−メチルプロピル)−2−N’−〔2−(S−シクロ
プロピルメチルチオ)フェニル〕ジアミノエタン0.0
52g(0.17mmol)を得た。
【0045】(実施例15) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕ジアミノ
エタンのテクネチウム−99m錯体の調製。 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕ジアミノ
エタン(以下、リガンド−1という。)をエタノールに
溶解し、0.35mg/mlの濃度とした。この液1.
0mlに対し、50mCi/mlの過テクネチウム酸ナ
トリウム注射液0.2mlおよび0.19mg/mlの
塩化第一スズ溶液0.1mlを加え混合し、室温にて約
15分間静置した。その後、0.22μmのメンブラン
フィルターでこの調製液を濾過し、濾液に適当量の生理
食塩液を添加し、リガンド−1−テクネチウム−99m
調製液を製した。この調製液の純度は、ヘキサン/酢酸
エチル=1/1を展開溶媒としてシリカゲル60薄層板
を用いるTLCで分析した。標識錯体のRf値は、約
0.9で、純度は、90%以上であった。
−N’−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕ジアミノ
エタンのテクネチウム−99m錯体の調製。 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−メチルチオ)フェニル〕ジアミノ
エタン(以下、リガンド−1という。)をエタノールに
溶解し、0.35mg/mlの濃度とした。この液1.
0mlに対し、50mCi/mlの過テクネチウム酸ナ
トリウム注射液0.2mlおよび0.19mg/mlの
塩化第一スズ溶液0.1mlを加え混合し、室温にて約
15分間静置した。その後、0.22μmのメンブラン
フィルターでこの調製液を濾過し、濾液に適当量の生理
食塩液を添加し、リガンド−1−テクネチウム−99m
調製液を製した。この調製液の純度は、ヘキサン/酢酸
エチル=1/1を展開溶媒としてシリカゲル60薄層板
を用いるTLCで分析した。標識錯体のRf値は、約
0.9で、純度は、90%以上であった。
【0046】(実施例16) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕ジ
アミノエタンのテクネチウム−99m錯体の調製。 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕ジ
アミノエタン(以下、リガンド−2という。)を1Nの
塩酸をエタノールで200倍に希釈した溶液に溶解し、
0.30mg/mlの濃度とした。この液1mlに対
し、40mCi/mlの過テクネチウム酸ナトリウム注
射液0.2mlおよび0.19mg/mlの塩化第一ス
ズ0.1mlを加え混合し、スチームオートクレーブに
て120°Cで20分間加熱した。室温にて常温にした
後、0.22μmのメンブランフィルターでこの調製液
を濾過し、濾液に適当量の生理食塩液を添加し、50%
EtOH溶液とした。この調製液の純度は、ヘキサン/
酢酸エチル=1/1を展開溶媒としてシリカゲル60薄
層板を用いたTLCで分析した。標識錯体のRf値は約
0.2で、純度は80%以上であった。
−N’−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕ジ
アミノエタンのテクネチウム−99m錯体の調製。 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−イソプロピルチオ)フェニル〕ジ
アミノエタン(以下、リガンド−2という。)を1Nの
塩酸をエタノールで200倍に希釈した溶液に溶解し、
0.30mg/mlの濃度とした。この液1mlに対
し、40mCi/mlの過テクネチウム酸ナトリウム注
射液0.2mlおよび0.19mg/mlの塩化第一ス
ズ0.1mlを加え混合し、スチームオートクレーブに
て120°Cで20分間加熱した。室温にて常温にした
後、0.22μmのメンブランフィルターでこの調製液
を濾過し、濾液に適当量の生理食塩液を添加し、50%
EtOH溶液とした。この調製液の純度は、ヘキサン/
酢酸エチル=1/1を展開溶媒としてシリカゲル60薄
層板を用いたTLCで分析した。標識錯体のRf値は約
0.2で、純度は80%以上であった。
【0047】(実施例17) 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタンのテクネチウム−99m錯体の調
製。 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタン(以下、リガンド−3という。)を
エタノールに溶解し、0.38mg/mlの濃度とし
た。この液1mlに対し、30mCi/mlの過テクネ
チウム酸ナトリウム注射液0.2mlおよび0.19m
g/mlの塩化第一スズ溶液0.1mlを加え混合し、
スチームオートクレーブにて120°Cで15分間加熱
した。室温にて常温にした後、0.22μmのメンブラ
ンフィルターで、この調製液を濾過し、濾液に適当量の
生理食塩液を添加し、60%EtOH溶液とした。この
調製液の純度は、ヘキサン/酢酸エチル=1/1を展開
溶媒としてシリカゲル60薄層板を用いたTLCで分析
した。標識錯体のRf値は約0.5で純度は90%以上
であった。
−N’−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタンのテクネチウム−99m錯体の調
製。 1−N−(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−2
−N’−〔2−(S−2’−プロペニルチオ)フェニ
ル〕ジアミノエタン(以下、リガンド−3という。)を
エタノールに溶解し、0.38mg/mlの濃度とし
た。この液1mlに対し、30mCi/mlの過テクネ
チウム酸ナトリウム注射液0.2mlおよび0.19m
g/mlの塩化第一スズ溶液0.1mlを加え混合し、
スチームオートクレーブにて120°Cで15分間加熱
した。室温にて常温にした後、0.22μmのメンブラ
ンフィルターで、この調製液を濾過し、濾液に適当量の
生理食塩液を添加し、60%EtOH溶液とした。この
調製液の純度は、ヘキサン/酢酸エチル=1/1を展開
溶媒としてシリカゲル60薄層板を用いたTLCで分析
した。標識錯体のRf値は約0.5で純度は90%以上
であった。
【0048】(実施例18) テクネチウム−99m錯体のラットにおける体内動態。 実施例15で調製したリガンド−1−テクネチウム−9
9m調製液75μl、実施例16で調製したリガンド−
2−テクネチウム−99m調製液100μlおよび実施
例17で調製したリガンド−3−テクネチウム−99m
調製液100μlを、それぞれ予めチオペントバルビタ
ールで麻酔を施したSD系雌ラット(170〜240g
体重)の尾静脈より投与した。投与後、ラットを屠殺
し、投与後の放射能の体内動態を計測した。その結果を
表1、表2および表3に示した。標識体は、いずれも投
与直後から速やかに脳に集積し、高い脳移行性を示し
た。その後、放射能は緩やかに脳から洗い出されるが、
その速度は緩徐であった。他の臓器では、投与後初期に
おいては、肝臓の放射能が高いが、経時的に減少し、代
わって小腸の放射能が増加した。この事は、該標識体が
体内には蓄積されず、肝胆道系を介し、糞中に排泄され
る事を示すものと判断された。更に特徴的であるのは、
脳/血液比が投与直後から1.0以上を示しており、特
にリガンド−2、3−テクネチウム−99m調製液は投
与後30分において約3の値を示した。この結果より、
脳を標的器官とした場合、主なバックグランドとなる血
液の放射能が低く、良いコントラストの画像が得られる
ことが示唆された。
9m調製液75μl、実施例16で調製したリガンド−
2−テクネチウム−99m調製液100μlおよび実施
例17で調製したリガンド−3−テクネチウム−99m
調製液100μlを、それぞれ予めチオペントバルビタ
ールで麻酔を施したSD系雌ラット(170〜240g
体重)の尾静脈より投与した。投与後、ラットを屠殺
し、投与後の放射能の体内動態を計測した。その結果を
表1、表2および表3に示した。標識体は、いずれも投
与直後から速やかに脳に集積し、高い脳移行性を示し
た。その後、放射能は緩やかに脳から洗い出されるが、
その速度は緩徐であった。他の臓器では、投与後初期に
おいては、肝臓の放射能が高いが、経時的に減少し、代
わって小腸の放射能が増加した。この事は、該標識体が
体内には蓄積されず、肝胆道系を介し、糞中に排泄され
る事を示すものと判断された。更に特徴的であるのは、
脳/血液比が投与直後から1.0以上を示しており、特
にリガンド−2、3−テクネチウム−99m調製液は投
与後30分において約3の値を示した。この結果より、
脳を標的器官とした場合、主なバックグランドとなる血
液の放射能が低く、良いコントラストの画像が得られる
ことが示唆された。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】(実施例19) 用時調製用キットの製造。 100mlの三角フラスコに実施例6で調製した化合物
18mg(0.061mmol)を加え、0.5mlの
エタノールに溶解した。この中にL−(+)−酒石酸
0.49g(3.3mmol)、酒石酸ナトリウム二水
和物1.1g(4.8mmol)およびHPCD4.0
gを溶解した水溶液80mlを添加し、ボルテックスミ
キサーで5分間攪拌した。次に塩化第一スズ9.4mg
(0.050mmol)を加えた。この混合物をメンブ
ランフィルターで濾過して、2.0mlずつアンプルに
分注し、溶封した。なお、水はアルゴンガス気流下、脱
気した無菌水を用いた。上述の操作は、全てクリーンベ
ンチ内アルゴンガス気流下で行った。
18mg(0.061mmol)を加え、0.5mlの
エタノールに溶解した。この中にL−(+)−酒石酸
0.49g(3.3mmol)、酒石酸ナトリウム二水
和物1.1g(4.8mmol)およびHPCD4.0
gを溶解した水溶液80mlを添加し、ボルテックスミ
キサーで5分間攪拌した。次に塩化第一スズ9.4mg
(0.050mmol)を加えた。この混合物をメンブ
ランフィルターで濾過して、2.0mlずつアンプルに
分注し、溶封した。なお、水はアルゴンガス気流下、脱
気した無菌水を用いた。上述の操作は、全てクリーンベ
ンチ内アルゴンガス気流下で行った。
【0053】(実施例20) 用時調製用キットを用いたテクネチウム−99m錯体の
調製。 アンプルに封入された実施例19のキットをシリンジを
用いて0.5ml抜き取り3.5mlのバイアルに移
し、その直後に20mCi/mlの過テクネチウム酸ナ
トリウム注射液0.5mlを加え、スチームオートクレ
ーブを用いて、120°Cで20分間加熱した。その
後、室温下で常温にもどした。テクネチウム−99m錯
体の純度は、メタノール/水=9/1を展開溶媒とし
て、C18ODS薄層板を用い分析した。この時標識錯体
のRf値は約0.6で、調製後24時間まで95%以上
の純度であった。
調製。 アンプルに封入された実施例19のキットをシリンジを
用いて0.5ml抜き取り3.5mlのバイアルに移
し、その直後に20mCi/mlの過テクネチウム酸ナ
トリウム注射液0.5mlを加え、スチームオートクレ
ーブを用いて、120°Cで20分間加熱した。その
後、室温下で常温にもどした。テクネチウム−99m錯
体の純度は、メタノール/水=9/1を展開溶媒とし
て、C18ODS薄層板を用い分析した。この時標識錯体
のRf値は約0.6で、調製後24時間まで95%以上
の純度であった。
【0054】(実施例21) 用時調製用キットにより調製したテクネチウム−99m
錯体を用いたオートラジオグラフィー。 実施例20で調製したテクネチウム−99m錯体溶液2
0mCi/mlを用い、予めラボナール麻酔を施したS
D系雌ラット(200g)の尾静脈より、0.3ml投
与した。投与後5分に脱血し、脳を摘出した。脳周辺部
の血液を軽く拭き取り、粉状ドライアイスで凍結させ
た。この後、クリオスタット(Jung社,FRIGOCUT 2800
E)にて10μmの凍結切片を作製し、X線フィルム
(コニカ,NewA)と接触させ−20°Cで3日間露光さ
せた。フィルムの現像は通常の方法で行った。得られた
投与後5分点での画像は、鮮明であり脳血流を反映して
いるものと判断された。
錯体を用いたオートラジオグラフィー。 実施例20で調製したテクネチウム−99m錯体溶液2
0mCi/mlを用い、予めラボナール麻酔を施したS
D系雌ラット(200g)の尾静脈より、0.3ml投
与した。投与後5分に脱血し、脳を摘出した。脳周辺部
の血液を軽く拭き取り、粉状ドライアイスで凍結させ
た。この後、クリオスタット(Jung社,FRIGOCUT 2800
E)にて10μmの凍結切片を作製し、X線フィルム
(コニカ,NewA)と接触させ−20°Cで3日間露光さ
せた。フィルムの現像は通常の方法で行った。得られた
投与後5分点での画像は、鮮明であり脳血流を反映して
いるものと判断された。
【0055】(実施例22) テクネチウム−99m錯体の血液脳関門透過性比較 物質の血液脳関門の透過性を評価できるインビトロ系と
して公知の初代培養牛脳毛細血管内皮細胞系を用い、実
施例20で調製したテクネチウム−99m錯体の血液脳
関門透過性を一般的に脳血流診断剤として用いられてい
るテクネチウム−99m−ヘキサメチルプロピレンアミ
ンオキシムと比較評価した。その結果を表4に示した。
して公知の初代培養牛脳毛細血管内皮細胞系を用い、実
施例20で調製したテクネチウム−99m錯体の血液脳
関門透過性を一般的に脳血流診断剤として用いられてい
るテクネチウム−99m−ヘキサメチルプロピレンアミ
ンオキシムと比較評価した。その結果を表4に示した。
【0056】実施例20で調製した標識体の血液から脳
方向への透過速度は、該標識体よりも脂溶性の低いテク
ネチウム−99m−ヘキサメチルプロピレンアミンオキ
シムの1/3と低い値を示した。また、20分間の細胞
内蓄積量は、両者とも同程度の値を示した。以上の結果
より、実施例20で調製したテクネチウム−99m錯体
は単純拡散で脳毛細血管管腔側膜を透過するが、内皮細
胞内にとどまっている割合が、テクネチウム−99m−
ヘキサメチルプロピレンアミンオキシムに比べ多いと考
えられた。
方向への透過速度は、該標識体よりも脂溶性の低いテク
ネチウム−99m−ヘキサメチルプロピレンアミンオキ
シムの1/3と低い値を示した。また、20分間の細胞
内蓄積量は、両者とも同程度の値を示した。以上の結果
より、実施例20で調製したテクネチウム−99m錯体
は単純拡散で脳毛細血管管腔側膜を透過するが、内皮細
胞内にとどまっている割合が、テクネチウム−99m−
ヘキサメチルプロピレンアミンオキシムに比べ多いと考
えられた。
【0057】一般に、化合物が血液脳関門を透過して脳
細胞間液中に移行すれば脳内での拡散や代謝等といった
脳内動態を考慮しなければならないが、実施例20で調
製したテクネチウム−99m錯体は、上記のように脳細
胞間液中への移行量が少なく、内皮細胞内に蓄積される
特性を有していることから、脳血流のイメージング用診
断剤として有用であると考えられた。
細胞間液中に移行すれば脳内での拡散や代謝等といった
脳内動態を考慮しなければならないが、実施例20で調
製したテクネチウム−99m錯体は、上記のように脳細
胞間液中への移行量が少なく、内皮細胞内に蓄積される
特性を有していることから、脳血流のイメージング用診
断剤として有用であると考えられた。
【0058】
【表4】
【0059】(実施例23) テクネチウム−99錯体の安全性。 実施例15で示した調製法に従い、放射能的に減衰した
リガンド−1−テクネチウム−99錯体を調製した。こ
の調製液をSD系雌ラットの尾静脈より約0.4ml/
kg体重(推定される臨床用量の約50倍)を投与した
が、死亡例はなく、特に異常と考えられる症状は認めら
れなかった。
リガンド−1−テクネチウム−99錯体を調製した。こ
の調製液をSD系雌ラットの尾静脈より約0.4ml/
kg体重(推定される臨床用量の約50倍)を投与した
が、死亡例はなく、特に異常と考えられる症状は認めら
れなかった。
【0060】
【発明の効果】本発明により、錯体の調製後の安定性も
高く、投与後速やかに脳へ取り込まれ、適当な時間保持
され、生体内投与後における血液レベルが低く、クリア
ランスも良好であるヒトを含む哺乳動物の脳をイメージ
ングするのに有用なキレート形成性化合物、該化合物と
放射性金属よりなる錯体、および該錯体を含有してなる
放射性診断剤の提供が可能となった。
高く、投与後速やかに脳へ取り込まれ、適当な時間保持
され、生体内投与後における血液レベルが低く、クリア
ランスも良好であるヒトを含む哺乳動物の脳をイメージ
ングするのに有用なキレート形成性化合物、該化合物と
放射性金属よりなる錯体、および該錯体を含有してなる
放射性診断剤の提供が可能となった。
【図1】化1で表される化合物の合成経路図。
【図2】化1で表される化合物の合成に用いられる、反
応物の合成経路図。
応物の合成経路図。
【図3】化1で表される化合物の合成に用いられる、反
応物の合成経路図。
応物の合成経路図。
【図4】化4で表される化合物の二量体の合成経路図。
【図5】化3で表される化合物のテクネチウム−99m
錯体を用いた海馬部のオートラジオグラム(生物の形
態)。
錯体を用いた海馬部のオートラジオグラム(生物の形
態)。
【図6】化3で表される化合物のテクネチウム−99m
錯体を用いた小脳部のオートラジオグラム(生物の形
態)。
錯体を用いた小脳部のオートラジオグラム(生物の形
態)。
【化4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉見 美規 千葉県袖ケ浦市北袖3番地1 日本メジフ ィジックス株式会社中央研究所内
Claims (13)
- 【請求項1】下記構造を有するキレ−ト形成性化合物又
はその塩。 【化1】 式1中において、Rは水素、炭素数1〜8のアルキル
基、炭素数1〜8のアミノアルキル基、炭素数2〜16
のアルコキシアルキル基、炭素数4〜13のアルキル環
状アルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基又は炭素数
2〜5のアルキニル基である。 - 【請求項2】Rがメチル基である請求項1記載のキレ−
ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項3】Rがn−プロピル基である請求項1記載の
キレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項4】Rがイソプロピル基である請求項1記載の
キレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項5】Rが2−プロペニル基である請求項1記載
のキレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項6】Rがシクロプロピルメチル基である請求項
1記載のキレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項7】Rがペンチル基である請求項1記載のキレ
−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項8】Rがメトキシエチル基である請求項1記載
のキレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項9】Rが2−アミノエチル基である請求項1記
載のキレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項10】Rが2−プロピニル基である請求項1記
載のキレ−ト形成性化合物又はその塩。 - 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9又は10記載のキレ−ト形成性化合物又はその塩
と放射性金属からなる錯体。 - 【請求項12】請求項11記載の錯体を含有してなる放
射性診断剤。 - 【請求項13】放射性金属がテクネチウム−99mであ
る請求項12記載の放射性診断剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6162673A JPH0797361A (ja) | 1993-06-30 | 1994-06-21 | 新規なキレート形成性化合物とその用途 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18688093 | 1993-06-30 | ||
| JP5-186880 | 1993-06-30 | ||
| JP6162673A JPH0797361A (ja) | 1993-06-30 | 1994-06-21 | 新規なキレート形成性化合物とその用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0797361A true JPH0797361A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=26488381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6162673A Pending JPH0797361A (ja) | 1993-06-30 | 1994-06-21 | 新規なキレート形成性化合物とその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0797361A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000044715A1 (fr) * | 1999-01-29 | 2000-08-03 | Daiichi Radioisotope Laboratories, Ltd. | Nouveaux composes d'aralkylguanidine |
| WO2007111020A1 (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Fujifilm Ri Pharma Co., Ltd. | 局所脳血流診断用放射性医薬品製造用組成物 |
| JP2009197037A (ja) * | 2001-08-27 | 2009-09-03 | Trustees Of The Univ Of Pennsylvania | スチルベン誘導体、およびアミロイド斑の結合および画像化のためのその使用 |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP6162673A patent/JPH0797361A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000044715A1 (fr) * | 1999-01-29 | 2000-08-03 | Daiichi Radioisotope Laboratories, Ltd. | Nouveaux composes d'aralkylguanidine |
| JP2009197037A (ja) * | 2001-08-27 | 2009-09-03 | Trustees Of The Univ Of Pennsylvania | スチルベン誘導体、およびアミロイド斑の結合および画像化のためのその使用 |
| WO2007111020A1 (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Fujifilm Ri Pharma Co., Ltd. | 局所脳血流診断用放射性医薬品製造用組成物 |
| JP5144497B2 (ja) * | 2006-03-24 | 2013-02-13 | 富士フイルムRiファーマ株式会社 | 局所脳血流診断用放射性医薬品製造用組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
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