JPH0797530A - 金属錯塩染料の製法および該染料を含有する電子写真用トナー - Google Patents

金属錯塩染料の製法および該染料を含有する電子写真用トナー

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JPH0797530A
JPH0797530A JP5264065A JP26406593A JPH0797530A JP H0797530 A JPH0797530 A JP H0797530A JP 5264065 A JP5264065 A JP 5264065A JP 26406593 A JP26406593 A JP 26406593A JP H0797530 A JPH0797530 A JP H0797530A
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博義 山鹿
Tatsuji Yamada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】帯電立ち上がりがよく、温度、湿度の影響を受
けないトナーおよびそれに用いられる電荷制御剤として
作用する金属錯塩染料を提供する。 【構成】金属錯塩染料のカチオン部の交換反応に於い
て、アンモニアまたは、アンモニウム化合物を当量に対
して1.1〜10倍量を使用することによりカチオン部
のNH4 +または、アンモニウムカチオンを当量に対し
て、80〜100%含有する例えば次式の金属錯塩染料
の製造方法およびこの金属錯塩染料を用いたトナー。 {上式において、XはH、NaまたはNH

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用現像剤であ
るトナーに有用な金属錯塩染料の製造方法および該金属
錯塩染料を含有する電子写真用トナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成プロセスで
は、セレン、セレン合金、硫化カドミウム、アモルファ
スシリコン等の無機感光体や、電荷発生剤と電荷輸送剤
を用いた有機感光体に静電潜像を形成し、これをトナー
により現像し、紙やプラスチックフィルムに転写、定着
して可視画像を得る。
【0003】感光体には、その構成により正帯電性と負
帯電性が有り、露光により印字部を静電潜像として残す
場合は逆符号帯電性トナーにより現像し、一方、印字部
を除電して反転現像を行う場合は同符号帯電性トナーに
より現像する。トナーはバインダー樹脂と着色剤及びそ
の他添加剤により構成されるが、望ましい摩擦帯電性
(帯電速度、帯電レベル、帯電安定性等)や経時安定
性、環境安全性を付与するため、一般に電荷制御剤が使
用される。この電荷制御剤によりトナーの特性は大きく
影響を受ける。
【0004】二成分トナーは、キャリヤーとの摩擦によ
り帯電を起こされる。又、一成分系トナーは、スリーブ
との摩擦により帯電を起こされる。帯電したトナーは、
感光体上の潜像を現像する。トナーは現像により消費さ
れるので、常に補給されるが、補給されたトナーは帯電
を持っていないので、現像部内の攪拌およびスリーブ上
の摩擦により、所定の帯電量に立ち上げる。
【0005】トナーの帯電性を制御することはトナーに
とって最も重要な事項である。トナーの帯電特性は、そ
の主成分である樹脂に支配されているが、通常、電荷制
御剤の注加により所望の摩擦帯電特性を得ることが行わ
れている。近年の更なる高画質、高信頼性、高速化など
への要求から、従来以上に精密な帯電制御が必要とな
り、特に帯電の立ち上がりが早く、環境や経時変化に対
して安定な電荷制御剤が強く求められてきている。
【0006】良好な現像を行なうには、所定の帯電量
に、補給トナーをいかに早く立ち上げるかが、トナーに
要求される特性の一つとなっている。もし、立上りが悪
いトナーであった場合は、低帯電トナーが発生し、十分
に感光体上に移行せず、濃度低下の原因となり、加えて
トナー飛散を起こし、複写物上の地汚れ、複写機内の汚
染が起こったり、現像剤の劣化が早くなったりする。
【0007】低速複写機の場合は、ある程度、現像部内
の攪拌でカバーできるが、高速機になればなるほど補給
されたトナーが、現像部内から感光体上に移行されるの
が早いので、素早い帯電の立上りが求められる。又、一
成分系トナーの場合はキャリヤーとの摩擦ではなく、ス
リーブとの摩擦のみで帯電を発生させなければならない
ので、二成分系以上に立上り性が重要となる。
【0008】従来、電荷制御剤として、例えばニグロシ
ン、アニリンブラック、フタロシアニン顔料、金属錯塩
染料が知られているが、提案されている電荷制御剤は樹
脂との相溶性の関係もありトナーを製造する際に樹脂と
なかなか均一に混じり合わず、トナーの諸特性にいろい
ろな問題を残している。
【0009】トナーの場合、特に電荷制御剤の樹脂への
均一分散は、非常に重要であり、この分散性が悪い場
合、トナーの粒子に均一に電荷制御剤が混入せず、トナ
ーの品質の不均一化が起こり、帯電の立ち上がりの低
下、経時変化が起りやすくなる。従来電子写真用トナー
として多くの金属錯塩染料が知られている。
【0010】例えば、金属錯塩染料を含有する電子写真
用トナーが特開昭57−141452号公報、特開昭5
8−111049号公報、特開昭61−101558号
公報、特開昭61−155463号公報、特開昭61−
155464号公報、特開昭62−177561号公
報、特開昭62−116946号公報、特開平2−15
3362号公報等の公報に記載されているが、それらの
提案されている金属錯塩染料を使用したトナーは、高温
および高湿において、電荷が安定しない等の挙動を示す
問題を残しており、未だトナー用電荷制御剤として満足
できるものではない。
【0011】
【発明が解決しようとす課題】本発明は、従来技術の上
記課題を解決し、帯電の立ち上がりがよく、連続使用に
よる繰り返し、現象を行っても温度、湿度の変化に影響
を受けず、長時間安定した画像を再現することのできる
性能のよいトナーを提供することを目的をするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々検討した結果、金属錯塩染料
の対イオンであるNH4 +又はアンモニウム化合物カチオ
ンの当量に対する交換率が高率である場合、分散性が極
めて良好であるという特徴を有していることを見いだ
し、かつ、この金属錯塩染料を用いたトナーが先に述べ
た課題、すなわち帯電の立ち上がりを早め、帯電性能を
安定化させて、トナーの飛散や画像欠陥の発生を防ぐ等
の課題を解決するものであることを見極め、本発明を完
成させた。
【0013】即ち、本発明は、カチオン部のNH4 +又は
アンモニウム化合物カチオンが当量に対して、80%以
上である事を特徴とする一般式(1)
【0014】
【化 3】
【0015】{一般式(1)において、mは1から3の
整数を表す。 R1-6は、同じであっても異なってもよ
く、水素原子、C1-30 のアルキル基、C1-30のアルコ
キシ基、C1-30のアルキルスルホン基、C1-30のアルキ
ルアミノスルホン基、アセチルアミノ基、スルホンアミ
ド基、ベンゾイルアミノ基、フェニルスルホン基、ニト
ロ基、ハロゲン原子、水酸基、−COOH、−SO
3H、−COOR11〔R11はC6 -30のアリール基、又は
1-30のアルキル基〕、−CONHR12〔R12はC6-30
のアリール基、又はC1-30のアルキル基〕、−CON
(R132〔R13はC1-30のアルキル基〕を表わす。ま
たMはFe、CrまたはCoを表す。またX1 +は、NH4 +
または下記一般式(2)で表されるアンモニウム化合物
カチオンを表わす。}
【0016】
【化 4】
【0017】〔式中、n1は1〜3の整数を表わす。R
14-17はそれぞれ、水素原子、C1-30のアルキル基、C
7-30のアラルキル基、C6-30のアリール基を表わし、そ
れぞれの基中にアミノ基、エーテル基、チオエーテル
基、アルコキシ基、水酸基、カルボン酸アミド基、スル
ホアミド基、ウレタン基、クロロメチル基、ニトロ基、
ハロゲン原子(F、C1、Br)、C6-30の芳香族基、
6-30の芳香族複素環基、を1個もしくはそれ以上含ん
でもよい。又R3-6の基中に4級化されたアミノ基を含
んでもよい。又R14-17の2個は互いに結合して、脂環
または芳香族環を形成してもよい。〕} で表わされる金
属錯塩染料の製法及び該染料を含有することを特徴とす
る電子写真用トナーを提供することにある。
【0018】一般式(1)の金属錯塩染料は、通常ジア
ゾ化、カップリングして得られたモノアゾ化合物を公知
の方法で、金属錯塩化し得られた金属錯塩染料をアンモ
ニア水又は、アンモニウム化合物で処理すると得られ
る。しかしながらこの様にして得られた式(1)の金属
錯塩染料は、NH4 +又はアンモニウム化合物カチオンの
交換率が当量に対し、20〜60%のものしか得られな
い。
【0019】金属錯塩化反応に用いる金属錯塩化剤に
は、公知のものが用いられる。例えば、クロムサリチル
酸ナトリウム、コバルトサリチル酸ナトリウム、酢酸ク
ロム、酢酸コバルト、酢酸第二鉄、硫酸クロム、硫酸コ
バルト、硫酸第二鉄、塩化クロム、塩化コバルト、塩化
第二鉄等が挙げられる。使用量はアミノフェノール化合
物1モルに対して、0.5〜10モルの範囲が好まし
い。また、金属錯塩化反応時サリチル酸を使用してもよ
い。使用量はアミノフェノール化合物1モルに対して、
0.01〜10モルが好ましい。
【0020】前記したように、樹脂への分散性が優れる
ことによって、帯電の立ち上がりを早め、帯電性能を安
定化させて、トナーの飛散や画像欠陥の発生を防ぐ等の
課題を解決する為には、一般式(1)の金属錯塩染料中
のNH4 +又はアンモニウム化合物カチオンの交換率が当
量に対し、80%以上あることが必要である。本発明者
らは、この点について鋭意研究した結果、この目的を達
成する為には、金属錯塩染料を処理するアンモニア又は
アンモニウム化合物を理論量より過剰に使用することが
必要であるとの結論に達した。即ち、アンモニアまたは
アンモニウム化合物の使用量は、1.1〜10当量が必
要である。また、金属錯塩染料をアンモニアまたはアン
モニウム化合物で一旦処理した後濾過し、プレスケーキ
を再び水、グリコール、メタノール、アセトン等の溶媒
中に分散した後、アンモニアまたは、アンモニウム化合
物で再度処理する方法でも対イオン交換率を80%以上
に上げることが出来る。金属錯塩染鉄料のカチオン部を
NH4 +に交換する場合、アンモニア水の他に、硝酸アン
モニウム、リン酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム等の無機アンモニ
ウムを使用することも出来る。
【0021】以上に説明した本発明の金属錯塩染鉄料
は、樹脂への分散性が良好で、該金属錯塩染料を用いた
トナーは帯電の立ち上がりが良好で低温低湿及び高温高
湿での環境下で、長時間使用しても従来問題のあったト
ナーの帯電不安定性やトナーの飛散も解決出来、その結
果、鮮明な現像画像が得られる。
【0022】2成分系トナーの一般的製造方法ではボー
ルミルその他の、ミキサーに先づ、バインダー樹脂を入
れ、着色剤、電荷制御剤、ワックスを添加して、予備混
合した後、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等
で一般に150℃以下で混練りを行う。さらに微粉砕し
た後、分級し、5〜25μmのトナーが得られる。一
方、一成分系トナーでは、着色剤の代わりに磁性粉を使
用し、上記方法でトナーが得られる。又、2成分系トナ
ーに磁性粉を添加する方法が開示されている。
【0023】本発明では、上記電荷制御剤として、本発
明の金属錯塩染料を使用する事を特徴とするものであ
る。上記化合物をトナーに添加する方法としてはトナー
内部に添加する方法と外添する方法とがあるが通常内添
する方が好ましい。内添する場合、これらの化合物の使
用量はバインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される
添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によっ
て決定されるもので、一義的に限定されるものでは無い
が他の性能を考慮するとトナー重量当たり0.1〜15
重量%、好ましくは、0.5〜10重量%の範囲で用い
られる。又、外添する場合はトナー重量当たり0.01
〜10重量%が好ましい。該金属錯塩染料は、0.1〜
25μmの粒子が好ましい。
【0024】トナー用バインダー樹脂として好適なもの
としては、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのス
チレン及びその置換体の単重合体、スチレン−置換スチ
レン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル系の共重
合体、スチレン−メタアクリル酸エステル系の共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビ
ニル系、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン樹
脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキ
シ樹脂、変成ロジン、フェノール樹脂などの単独あるい
は混合して用いることができる。
【0025】また、定着性を向上させるために例えば低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリブデン、低分子量ポ
リプロピレン、あるいはマレイン酸エチルエステル、マ
レイン酸ブチルエステル、ステアリン酸エチルエステ
ル、ステアリン酸ブチルエステル、パルミチン酸セチル
エステル等の樹脂酸エステル、あるいはステアリン酸ア
ミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、ラウリ
ル酸アミド、エチレンビスステアリロアミド等のアミド
系のワックス、カルバナワックス等を用いることができ
る。
【0026】着色物質としては、例えば、C.I.ピグ
メントイエロー12、C.I.ソルベントイエロー1
8、C.I.ディスパーズイエロー33、C.I.ピグ
メントレッド−122、C.I.ソルベントレッド−1
9、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメン
トブラック−1、C.I.ソルベントブラック−3、
C.I.ソルベントブラック−22及びカーボンブラッ
クなどをあげることができる。しかし、従来よりトナー
用着色剤として使用されてきたその他のものも適用可能
である。これら化合物の着色物質としてのトナー中の量
は3〜10重量%が好ましい。
【0027】本発明のトナー粉は、本発明では、電荷制
御剤組成物をバインダー樹脂に対し重量比で0.1〜5
0重量%の範囲で溶融調合し、固化した後、ハンマーミ
ルその他の粉砕機で粗粉砕、さらにジェットミル粉砕機
で微粉砕した後、気流分級機にて分級して調製するか、
または、バインダー樹脂モノマーに重合開始剤を加え、
これにこの電荷制御剤組成物をモノマーに対して重量比
で0.1〜50%の範囲で加え、混合物を水中に懸濁し
ながら重合することにより製造することができる。この
際、着色剤として染料あるいはカーボンなどを加えても
差支えない。
【0028】また本発明のトナーは、必要に応じて添加
剤を混合した場合よりよい結果が得られる。添加剤とし
ては、たとえばテフロン、ステアリン酸亜鉛の如き滑剤
あるいは酸化セリウム、炭化ケイ素等の研磨剤、あるい
は例えばコロイダルシリカ、酸化アルミニウム等の流動
性付与剤、ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボン
ブラック、酸化スズ等の導電性付与剤、あるいは低分子
量ポリエチレンなどの定着助剤等がある。これらの添加
剤はトナーと同極性もしくはほとんど帯電を示さないも
のを使用した時に本発明の効果を一層ひきたたせる。
【0029】このようにして製造されたトナーは、キャ
リヤーとの摩擦により静電像の現像に適した帯電量を与
え、長時間現像の繰り返しにおいても、温度、湿度の変
化の影響をうけず、帯電量は一定に保持されており、帯
電分布も均一で、しかも、一定に保持されている。キャ
リヤーとしては鉄粉、磁性コアをスチレン−メチルメタ
クリレート共重合体、シリコーン樹脂、スチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体とシリコーンン樹脂の混合樹
脂、四フッ化スチレン重合体などで被覆したキャリヤー
など公知のものがすべて使用できる。
【0030】また、本発明に係る金属錯塩染料は磁性粉
を含有するいわゆる一成分系のトナーに使用しても優れ
た帯電特性を与える。またカプセルトナーおよび重合ト
ナーに用いることもできる。磁性粉として使用される磁
性材料としては、鉄、ニッケル、コバルト、などの金属
微粉末、鉄、コバルト、銅、アルミニウム、ニッケル、
亜鉛のような金属の合金、酸化アルミニウム、酸化鉄、
酸化チタンのような金属酸化物、鉄、マンガン、ニッケ
ル、コバルト、亜鉛などのフェライト、チッ化バナジウ
ム、チッ化クロムのようなチッ化物、炭化タングステ
ン、炭化ケイ素のような炭化物およびこれらの混合物な
どが使用出来る。磁性粉としては、マグネタイト、ヘマ
タイト、フェライトなどの酸化鉄が好ましい。
【0031】以下、対イオン交換率の高い金属錯塩染料
の製造例およびトナーとしての使用例を実施例として挙
げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれ等の実
施例によって限定されるものではない。なお実施例中に
記載の各成分の量、部は特に断りのない限り重量部を示
す。
【0032】製造例1 10.9部の2−アミノフェノールを20部の濃塩酸お
よび水400部と共にかきまぜた後、氷冷し0〜5℃と
し、亜硝酸ナトリウム6.9部を加え、同温で2時間か
きまぜてジアゾ化した。このジアゾ化物を0〜5℃で水
300部、10部の水酸化ナトリウムおよび26.3部
の3−ヒドロキシ−2−ナフトアニリドの混合液に注入
し、カップリング反応を行った後、次に示す構造式を有
するモノアゾ化合物を単離した。
【0033】
【化5】
【0034】このモノアゾ化合物のペーストを150部
のエチレングリコールに溶解し、5部の水酸化ナトリウ
ムおよび8.5部の塩化第二鉄を加え、110〜120
℃で2時間かきまぜ、錯塩化を行った後、常温まで冷却
し、析出した生成物を口別、単離したウエットケーキを
再び水400部に分散した。次に15部の28%アンモ
ニア水(5当量)を加え、1時間かきまぜて生成物を口
別単離し、乾燥して下記式で示される黒褐色微粉末の鉄
錯塩染料(化合物1)を得た。
【0035】
【化6】
【0036】{化合物1において、X2はH+、Na+また
はNH4 +
【0037】この化合物1を元素分析した結果、対イオ
ンがNH4 +であるNH4体が80%含まれていた。
【0038】製造例2 使用した28%アンモニア水の使用量を3部(1当量)
に変えた以外は合成例1と同様に鉄錯塩染料を合成し
た。得られた鉄錯塩染料のウェットケーキを2分割し、
半分を乾燥し黒褐色微粉末の鉄錯塩染料(化合物2)を
得た。この化合物2を元素分析した結果、対イオンがN
4 +であるNH4体が40%含まれていた。
【0039】
【化7】
【0040】{化合物2においてX3はH+、Na+または
NH4 +
【0041】次に残りの半分のウエットケーキを再び水
200部に分散し、6部の28%アンモニア水を加え、
1時間かきまぜて生成物をロ別単離して、黒褐色微粉末
の鉄錯塩染料(化合物3)を得た。この化合物3を元素
分析した結果、対イオンがNH4 +であるNH4体が85
%含まれていた。
【0042】
【化8】
【0043】{化合物3においてX4はH+、Na+または
NH4 +
【0044】実施例1 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂〔ハ
イマーTB−1000三洋化成(株)製〕88部、低分
子量ポリプロピレン〔ビスコール550−P三洋化成
(株)製〕5部、カーボン〔#44 三菱化成(株)
製〕5部、化合物1を2部、の材料をケミカルミキサー
に入れ10分間予備混合後、120℃で熱ロールミルを
用い、溶融混練し、さらに粉砕分級して、粒径5〜25
μmのトナーを得た。このトナー3部に対し、シリコン
コートフェライトキャリヤー97部を混合して、現像剤
を調製した。また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿及び10℃、30%RH
の低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同等
の画像品質が得られた。またトナー飛散やオフセットも
発生しなかった。
【0045】比較例1 化合物1を化合物2に代えた以外は、実施例1と同様に
トナーを作製した。さらに実施例1と同様に画像テスト
を行った。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像
が得られたが、1000枚ごろからカブリのある不鮮明
な画像となった。
【0046】実施例2 化合物1を化合物3に代えた以外は、実施例1と同様に
トナーを作製した。さらに実施例1と同様にこのトナー
を現像装置に入れ、連続複写を行い画像テストを行った
ところ、スタート時、良好な画像が得られ、その画像品
質は5万枚後も変わらず、トナー飛散やオフセットの発
生もなかった。さらに35℃、85%RHの高温高湿及
び10℃、30%RHの低温低湿環境下でも、常温常湿
環境下での複写と同等の画像品質が得られた。またトナ
ー飛散やオフセットも発生しなかった。
【0047】実施例3 化合物1を2部とスチレンーnーブチルメタクリレート
共重合体樹脂88部をケミカルミキサーに入れ10分間
予備混合後120℃で熱ロールミルを用い、溶融混練し
た。混練り物をミクロトームにてスライスし、TEM
(透過型電子顕微鏡)にて観察した。
【0048】図1はTEMの撮影写真であり化合物1の
バインダー樹脂中での分散状態が良好あることを示して
いた。
【0049】
【図1】
【0050】比較例2 化合物2を2部とスチレンーnーブチルメタクリレート
共重合体樹脂88部をケミカルミキサーに入れ10分間
予備混合後120℃で熱ロールミルを用い、溶融混練し
た。混練り物をミクロトームにてスライスし、TEMに
て観察した。
【0051】図2はTEMの撮影写真であり化合物2の
バインダー樹脂中での分散状態が不良あることを示して
いた。
【0052】
【図2】
【0053】製造例1と同様に、金属錯塩化剤として塩
化第二鉄またはクロムサリチル酸ナトリウムまたはコバ
ルトサリチル酸ナトリウムを用いて錯塩化反応を行っ
た。さらに、カチオン交換時アンモニア水又は、アンモ
ニウム化合物をアミノフェノール化合物に対し5当量使
用してカチオン交換して化合物4〜13を製造し、実施
例4〜13に使用した。また製造例2で化合物2を製造
した様に、錯塩化剤として塩化第二鉄またはクロムサリ
チル酸ナトリウムまたはコバルトサリチル酸ナトリウム
を用いて錯塩過した後、アンモニア水又は、アンモニウ
ム化合物を1当量使用してカチオン交換して化合物14
〜23を製造し、比較例3〜12に使用した。結果は表
1〜4に示した。表1〜4において、使用したバインダ
ー樹脂と各評価項目の判定基準は次のとおりである。
【0054】バインダー樹脂 A:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーSBM−
73 三洋化成(株)製〕 B:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーTB−1
000三洋化成(株)製〕 C:ポリエステル〔HP−313 日本合成化学(株)
製〕 D:ポリエステル〔HP−320 日本合成化学(株)
製〕
【0055】判定 : ○は実用上問題なし ×は実用上問題あり
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【発明の効果】各実施例と比較例から金属錯塩染料中の
NH4 +または、アンモニウム化合物カチオンの交換率が
当量に対して80%以上である場合、金属錯塩染料の樹
脂への分散が極めて良好となり、トナー粒子各々が良好
な帯電特性、即ち、均一な帯電レベルと優れた電荷保持
性を有することが可能となっていることが分かる。また
これに伴って、トナー粒子とキャリヤーとの分散が短時
間で可能となり、帯電の立ち上がりが早くなり、コピー
スピードの高速化が可能となった。同時にトナーの長寿
命化と低温低湿や高温高湿等の環境変化の影響を受けに
くくなった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物1のバインダー樹脂中での分散状態を示
したTEM(透過型電子顕微鏡)による撮影写真であ
る。
【図2】化合物2のバインダー樹脂中での分散状態を示
したTEM(透過型電子顕微鏡)による撮影写真であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全面
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 達治 東京都北区神谷町三丁目7番6号 保土谷 化学工業株式会社東京工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属錯塩染料のカチオン部の交換反応に
    於いて、アンモニアまたはアンモニウム化合物を当量に
    対し1.1〜10倍量を使用することによりカチオン部
    のNH4 +またはアンモニウム化合物カチオンを当量に対
    して、80〜100%含有する事を特徴とする一般式
    (1)で表わされる金属錯塩染料の製法 【化1】 {式(1)においてmは1〜3の整数を表す。R1-6は同じ
    であっても異なってもよく、水素原子、C1-30のアルキ
    ル基、C1-30のアルコキシ基、C1-30のアルキルスルホ
    ン基、C1-30のアルキルアミノスルホン基、アセチルア
    ミノ基、スルホンアミド基、ベンゾイルアミノ基、フェ
    ニルスルホン基、ニトロ基、ハロゲン原子、水酸基、−
    COOH、−S03H、−COOR11〔R11はC6-30
    アリ−ル基、又はC1-30のアルキル基〕、 −CONHR
    12〔R12はC6-30のアリ−ル基、又はC1-30のアルキル
    基〕、 −CON(R132〔R13はC1-30のアルキル
    基〕を表す。MはFe、CrまたはCoを表す。また、X1
    はNH4 +又は一般式(2)で表されるアンモニウム化合
    物カチオンを表す。 【化2】 〔式中、n1は1〜3の整数を表わす。R14-17はそれぞ
    れ、水素原子、C1-30のアルキル基、C7-30のアラルキ
    ル基、C6-30のアリール基を表わし、それぞれの基中に
    アミノ基、エーテル基、チオエーテル基、アルコキシ
    基、水酸基、カルボン酸アミド基、スルホアミド基、ウ
    レタン基、クロロメチル基、ニトロ基、ハロゲン原子
    (F、C1、Br)、C6-30の芳香族基、C6-30の芳香
    族複素環基、を1個もしくはそれ以上含んでもよい。又
    14-17の基中に4級化されたアミノ基を含んでもよ
    い。又R14-17の2個は互いに結合して、脂環または芳
    香族環を形成してもよい。〕で表される。}
  2. 【請求項2】 金属錯塩染料のカチオン部の交換反応に
    於いて、アンモニアまたはアンモニウム化合物の使用方
    法が金属塩化反応の終了後に添加する方法である請求項
    第1項に記載の金属錯塩染料の製法
  3. 【請求項3】 金属錯塩染料のカチオン部の交換反応に
    於いて、アンモニアまたはアンモニウム化合物の使用方
    法が金属錯塩染料のプレスケーキを溶媒中に分散後に添
    加する方法である請求項第1項に記載の金属錯塩染料の
    製法
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の製法により得られた一
    般式(1)で表される金属錯塩染料を含有する事を特徴
    とする静電荷像現像用トナー
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