JPH0798887A - 光情報記録媒体及び光情報記録媒体用組成物 - Google Patents
光情報記録媒体及び光情報記録媒体用組成物Info
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- JPH0798887A JPH0798887A JP5297922A JP29792293A JPH0798887A JP H0798887 A JPH0798887 A JP H0798887A JP 5297922 A JP5297922 A JP 5297922A JP 29792293 A JP29792293 A JP 29792293A JP H0798887 A JPH0798887 A JP H0798887A
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Abstract
き込みが可能な有機色素からなる記録層、反射層、及び
保護層がこの順に設けられた光情報記録媒体であって、
該記録層中に、形成記録ピットのピット・エッジ制御
剤、特に色素熱分解促進剤を含有する光情報記録媒体。 【効果】 ピット・エッジ制御剤の添加により、デビエ
ーション特性、ジッター特性が大幅に改善され、エラー
レートの小さな、良好な記録特性を有するCD−R媒体
の提供が可能である。これにより市販CDプレーヤーと
の安定した互換性が確保し得る。
Description
報記録媒体用組成物、および光情報記録媒体製造方法に
関し、好ましくはコンパクトディスクに対して互換を有
する追記型光情報記録媒体およびその記録媒体用組成
物、ならびに記録媒体の製造方法に関する。
は、大容量データメモリーとして既に幾つか実用化され
ている。
−ROMは、大容量、高速アクセスのデジタル記録媒体
として音声、画像やコードデータ等に大量に利用され、
市場に広く普及してきている。しかしながらこれらは何
れも再生専用メモリーであり記録することができない。
そこで、ユーザー側から自由に記録・編集できる追記型
で、旦つ市場に大量に普及したCDやCD−ROMプレ
ーヤーとの互換性を有する光記録媒体が望まれている。
に準拠して記録を行うことのできる光記録媒体、即ちC
D−R媒体が提案、開発されている。(日経エレクトロ
ニクス、No.465,107頁,1989年1月23
日号、OPTICAL DATA STORAGE T
ECHNICAL DIGEST SERIES vo
1.1 p45 1989)。該CD−R媒体は、透明
樹脂基板上に記録層、反射層、保護層がこの順で積層さ
れ形成されており、該記録層にレーザー照射することに
より、記録層中にピット形成し、その部位の反射率変化
により信号検出がなされる。この媒体はCD規格に準拠
するため、1.2mm全厚の単板構造であり、最短3T
ピット長から最長11Tピット長(ここでT=231.
4ns)までT間隔の9種の長さを有するピットがCD方
式の変調法、即ち、EFM(Eight to Fourteen Modula
tion)変調方式として用いられる。従って、CD−R媒
体では、上記9種類の所定の長さに対応したピットがレ
ーザー照射により形成され、その形成されたピット・エ
ッジの検出からピット長が再生される。
の記録方式では、実用レベルとしては通常、光・熱変換
を経たヒートモード記録(熱記録)が採用されている。
このため記録膜用組成物としては、低融点金属、有機高
分子、更には融解、蒸発、昇華、あるいは分解等の物理
変化または化学変化をおこす有機色素が幾つか提案され
ている。なかでも、熱伝導率が小さく、融解、分解等の
温度が比較的低い有機色素は記録感度上も好ましく、更
に光学設計上もCD互換の高反射率が保持しえる可能性
があることから、シアニン系色素、金属フタロシアニン
系色素、ナフトキノン系色素、アゾ系色素などを中心に
着目され、記録層として開発されてきている。
を構成した事例としては幾つか既に開示されている。
て、光記録層がシアニン系色素を含む層からなるCD−
R媒体を提案・開示している。本媒体系は高反射率を達
成し記録感度も良好である。しかしながら、シアニン色
素を記録層とするため高湿熱環境下で顕著なエラーレイ
ト、ジッター特性の劣化が無視しえず、耐光性にも劣る
ためCD互換の汎用用途を意図した際には、長期にわた
る媒体信頼性に問題があった。また、重要なことは、E
FMピット長記録においては、特に3Tピット・エッジ
の形成安定性が必ずしも良好とはいえず、ジッター特
性、エラーレイトで問題を生じる場合があることを本発
明者らは見いだしている。
光記録層が特異置換基を有するフタロシアニン系色素で
CD−R媒体が開示されている。この色素系よりなる記
録膜では、きわだって良好な耐光性、耐湿熱性が達成さ
れ、且つ反射率、記録感度ともにバランスの良い光記録
媒体の提供が可能であることが示された。しかしなが
ら、EFMピット長記録では、特に3Tピット長が市販
のCD、およびCD−ROMのプリピットよりも大きめ
に形成されてしまう特徴を、我々は該色素系で明かにし
ており、このピット・エッジの特徴から市販のCDプレ
ーヤー上での再生不良が完全には回避しえていないこと
を見いだした。
中にある種の添加剤を含有させ、特性改善を図る例も幾
つか開示されている。
改善を意図して、有機色素、あるいは樹脂からなる記録
層中に、記録用レーザー光の光吸収剤を添加すること
で、光・熱変換効率を上げ、より低パワーのレーザー照
射でも記録ピットの形成を可能にしている。しかるに、
光吸収剤そのものは記録機能を担う有機色素、あるいは
樹脂そのものの記録しきい値性能、例えば有機色索の熱
分解温度等には何等影響をあたえないため、本質的には
ヒートモード記録により形成される記録ピット自身の安
定性は必ずしも良好とはいえない。また、CD−R媒体
のようにCD互換の高反射率保持が必要な光情報記録媒
体系では、光吸収剤の添加により必然的に生じる反射率
の低下は好ましくない。
8−62839、特開昭59−92448などに公開さ
れているように自己酸化性を有す添加物、例えばニトロ
系化合物(ニトロセルロースなど)を記録層である有機
色素層中へ添加することで、主として記録感度の改善を
図っている例もある。該系では、添加物が発熱的自己酸
化分解する際に発する熱が、記録時の有効な熱源として
機能することが確認されているほか、記録機能を有する
有機色素それ自身の記録しきい値特性、分解特性にも影
響が観測される場合もあるとされている。しかしなが
ら、該系は必然的に酸化分解時の急激な発熱をともなう
ピット形成となるため、形成記録ピット・エッジの均一
性は必ずしも良好とはいえない。特にCDと互換性のあ
るEFM変調方式に用いられるピット長記録を行った場
合には、ジッター特性をはじめ信号品質が非常に劣って
しまう問題が回避しえないことを、ニトロセルロース系
の添加などで本発明者たちは観測している。
いて、インドレニンシアニン色素とジチオール遷移金属
錯体との混合系で、光記録層の耐光性の改善を開示し、
更に特開平4−25493などてCD−R媒体における
シアニン系色素と上記ジチオール遷移金属錯体からなる
混合層の適用を記述している。該系ではシアニン色素の
記録特性を損なうことなく問題視される記録層耐久性の
改善、特に光劣化に対する改善がある程度達成しえてい
るようである。しかしながら、ここではジチオール金属
錯体がシアニン色素の光劣化の主要因とされる一重項酸
素の有効なクエンチャーとしで媒体耐久性面からの機能
が確認されでいるものの、ピット長記録、ピット・エッ
ジ検出における特性上の効果、改善は認められず言及も
されていない。
との分子内、あるいは分子間の相互作用から光情報記録
媒体としての特性改善を図っている例は幾つかあるが、
殆どが上述の記録層の耐久性改善、もしくは記録レーザ
ー波長との吸収域のマッチングが主眼なため、用いる有
機色素系の記録しきい値特性等への効果は期待されず言
及されてもいない。
従来開発されてきた光情報記録媒体では、必ずしもピッ
ト・エッジの制御が十分とはいえず、そのためとりわけ
ピット長記録の適用に困難がともなった。特にその典型
例となるCD−R媒体では、必ずしも再生専用のCDと
の互換が十分ではなく、普及した市販CDプレーヤーで
の再生に問題が生じる場合があった。
・検討を行った結果、レーザー照射時に形成されるピッ
ト・エッジの制御不良からジッター成分の増大と、特に
ピット長記録においては、所定のピット長、あるいはピ
ット間隔長(以下、ランド長と称す)からズレて記録ピ
ット長/ランド長が形成されてしまうことを見いだした
(ピット規定長からのズレという意味から以下デビエー
ション特性と称す)。このため記録ピットからデータ再
生の過程で、信号長の読み取り誤差が生じやすくエラー
レイト増大等の特性劣化をきたしていることをつきとめ
るに至った。そして、この劣化挙動は、照射レーザービ
ーム径よりも小さいピット長/ランド長の形成時に非常
に起こり易いことも見いだしている。
とれば、CD記録方式(EFM変調方式)にのっとり、
有効半径〜1ミクロン程度の照射レーザービームで(通
常は、近赤外域での半導体LDを使用)、最短3Tピッ
ト長(0.83〜0.97ミクロン)、および最短3T
ランド長を記録層内での光干渉、熱干渉を回避して安定
に形成してやる必要がある。しかし、従来の記録層設計
ではこのピット・エッジ制御が非常に困難なため、特に
形成3Tピットが市販CDの3Tプリピット長(CDプ
レーヤと十分互換が確証されている)よりも、大きすぎ
たり、あるいは小さすぎたりしてデビエーション特性が
悪い上にジッター値も高く、このためエラーを多発して
いた。そして最悪の場合にはCDプレーヤーでの再生不
良の問題を生じていた。
を解決すべく鋭意検討を重ねた緒果、上記デビエーショ
ン特性、ジッター特性の改善が、記録層として用いる有
機色素中に、ある種のピット・エッジ制御剤の添加によ
って大きく改善しうることを見いだし本発明に至った。
ーザー光により情報の書き込みが可能な有機色素からな
る記録層、反射層、および保護層がこの順に設けられた
光情報記録媒体であって、該記録層中に形成記録ピット
のピット・エッジ制御剤を含有することを特徴とする光
情報記録媒体であり、好ましくは、記録層中のピット・
エッジ制御剤として、前記色素の熱分解促進剤の含有を
特徴とし、更に、好ましくは、この記録層中の熱分解促
進剤として、金属系化合物の含有を特徴とし、更に、好
ましくは、この記録層中の金属系化合物として、記録レ
ーザー波長域に実質的に吸収を有さない金属系化合物の
含有を特徴とし、更に好ましくは、有機色素からなる記
録層が塗布法で成膜されるような光情報記録媒体であ
り、この記録層中の記録レーザー波長域に実質的に吸収
を有さない金属系化合物として、有機色素の成膜溶剤に
可溶な金属系化合物の含有を特定することを特徴とする
光情報記録媒体である。
としてメタロセンおよびその誘導体を含有することを特
徴とし、また、好ましくは、前記の金属系化合物として
下式一般式(1)で表されるβ−ジケトナート金属錯体
を含有することを特徴とし、
に水素原子、ハロゲン原子、R1、OR2、SR3、CO
OR4,COONR5R6,SiR7R8R9,NR10R11の
置換基を示し、Mn+はn価の金属を表す。(ここでR1
は、未置換または、置換アルキル基、アリール基、不飽
和アルキル基を、R2,R3,R4,R5,R 6,R7,
R8,R9,R10,R11は水素原子、未置換または置換ア
ルキル基、アリール基、不飽和アルキル基を表す。)]
また、好ましくは、前記の金属系化合物としてアンチノ
ッキング剤を含有することを特徴とする光情報記録媒体
である。
色素としてフタロシアニン化合物を用いることを特徴と
し、またより好ましくは、フタロシアニン化合物として
ハロゲン化フタロシアニンを用いることを特徴とする光
情報記録媒体である。
みが可能な有機色素と、上述してきたピット・エッジ制
御剤からなる光情報記録媒体用組成物も含み、更に好ま
しくは、レーザー光により情報の書き込みが可能な有機
色素としてフタロシアニン化合物が特定され、且つ、上
述してきたピット・エッジ制御剤からなる光情報記録媒
体用組成物をも含み、更に好ましくは、フタロシアニン
化合物としてハロゲン化フタロシアニンが特定され、且
つ、上述のピット・エッジ制御剤からなる光情報記録媒
体用組成物をも含んでいる。
を溶媒に溶解して塗布溶液を形成し、該得られた溶液を
透明な基板上に塗布し、有機色素及びピット・エッジ制
御剤からなる記録層を形成することを特徴とする光情報
記録媒体製造方法も含んでいる。
う。
レーザー照射により形成された記録ピット1を、CDプ
レーヤー等に搭載されるところの光学ヘッド系により再
生し、図1に示すような反射率変化の信号波形(HF信
号);2として取り出し、ある種のデータスライス回路
(図1中、スライスレベル3で示す)で2値化(2値化
信号4)される際の信号反転が生じる位置として定義す
る。このデータスライス回路の詳細に関しては、例え
ば、CDの場合には、「図解コンパクトディスク読本
(改訂2版)」(中島、小川共著、オーム社)等に詳し
い記述がある。また、ある種の検出方式では、再生信号
波形の変曲点の検出から(波形2次微分ゼロクロス点)
2値化を行っている例もある。
ッジ間の距離が小さなデビエーション(ジッター)とし
て、また規定の最短ピット長(またはランド長)から最
長ピット長(またはランド長)まで線形性よく与えられ
ていることとして定義される。これは、見かけ上形成ピ
ット形状の均一性が良好であること、そして形成された
ピット・エッジ形状がピット中心に対して前後対称であ
り、基板、記録層、および/または反射層中に歪等を有
さないことをも意味する。高密度達成のためには、記録
レーザースポット径同等か、それよりも小さいピット
長、またはランド長のエッジ形成が求められている。こ
のような場合、最小ピットにおけるレーザー照射エネル
ギー量は閃頭値がまだ飽和しないため、他のそれよりも
長いピット/ランドにおいては飽和しているにもかかわ
らず、記録しきい値レベル(ピット形成エネルギーレベ
ル)を想定した際の良い線形性は得られていない。図2
には、EFM変調方式でnTのレーザー入力に対するレ
ーザー照射プロファイルを示した(n=3、4、5、
6、11;計算値)。図3に、レーザー照射プロファイ
ルと記録エネルギーしきい値レベルとの関係を示す。記
録はこのしきい値レベルより大きなエネルギーにより形
成される。ここで、図2、図3における符号6、7、
8、9、10はそれぞれ3T,4T,5T,6T,およ
び11Tのレーザー照射プロファイルを示し、11は記
録しきい値レベルを表す。ここでは、該しきい値レベ
ル;11がレーザー照射プロファイルと交差する点から
形成ピット長が類推しえると考え、各レーザー入力長に
比例してピットが形成されるとき線形性が良好であると
定義する。図3のしきい値レベル;11の場合で明かな
ように、主としてビーム径よりも小さい最短ピット・エ
ッジの形成で、ジッター成分が大きく、線形性の制御に
困難があったものと本発明者達は推測した。そこで、規
定長のピット・エッジを線形性よく形成するためには、
むしろ記録層の記録しきい値レベルを適切に可変、調整
して最短ピットからの良好な線形性を確保してやる必要
があると考えるに至った。図3に示すしきい値レベル;
12の場合には、3T、4T、5T、6T、そして11
Tのレーザー入力に対して、符号13、14、15、1
6、17で示すようにそれぞれ3:4:5:6:11で
形成ピット長がとりだせ、上述の線形性が良好に成立し
ている。
御剤とは、主として最短ピット長の安定形成を、記録層
の記録しきい値レベルに影響を与え変化させることから
達成し、良好なピット・エッジ制御を可能にしうる添加
物として定義される。
学顕微鏡やSEM、STM等で形成ピット・エッジの形
状を直接観測する事によって決定できるが、むしろ簡便
で且つ現実的には、形成された記録ピット列を前述の光
学ヘッドにて再生し、データスライス回路で2値化後、
タイムインターバルアナライザーにてジッター特性とデ
ビエーション特性を評価することで明らかになる。通
常、規定値:l0(図4中、18)相当の信号ピット長
の検出度数分布は図4のようになる。ここで検出ピット
長の平均値(図4中、19):lとすると、規定値l0
からの差の絶対値:△(=|l0−l|)(図4中、2
0)がデビエーション特性として、およびその分布のバ
ラツキ(標準偏差)(図4中、21):σがジッタ−特
性として評価される。ここで特に、適用の変調方式にお
ける最短ピット長、および最短ランド長のデビエーショ
ン、およびジッターをピット、ランドそれぞれp、lの
添字で表し、ピット・エッジ制御性として下式パラメー
タ:sp、slを導入する。
ピット・エッジ制御剤と定義する。
て特定されてくる色素の熱分解促進剤において、色素熱
分解とは、色素の熱重量分析(TG分析)により評価さ
れる。
ているような、例えば多目的熱分析装置の適用により図
5に示すような熱減量曲線が得られる。図5において、
初期の色素重量に対し80%まで重量減量し始めた点2
2の温度を熱分解開始温度23と定義する。
添加剤により、図6に示すように色素単独時の熱分解開
始温度よりも低温側(図6中、24)に移動せしめた場
合に、その添加剤を熱分解促進剤と定義する。ここで、
好ましくは熱分解開始温度が、10℃以上、さらに好ま
しくは25℃以上低温側に移動していることが望まし
い。
よび光情報記録媒体用組成物に関して詳細を述べる。
いるレーザーの光を実質的に透過し通常の光記録媒体に
用いられる材料ならばいかなるものも使用できる。例え
ば、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、アモルファスポリオレフィンなどの高分子材料、
あるいはガラスなどの無機材料等が使用できる。基板に
は、必要に応じてプリグルーブ、プリピットなどを有し
てもよく、これらの材料は、射出成形あるいは2P法な
どによって成形され、光情報記録媒体用基板として使用
される。また、該基板のレーザー光入射側には、必要に
応じて無機薄膜、色素、樹脂などからなる薄膜コーティ
ングを施してもよく、ゴミ、ホコリなどの付着防止や傷
対策などを意図することもある。
ー波長域に吸収を有し、光・熱変換をともない一定以上
のエネルギーをもつレーザー光の照射で物理的/および
化学的な変形、変質、分解、溶融、発泡などをともなう
ような有機色素であれば特に限定されない。例えば、以
下に述べるような有機色素が有効な記録能を有する材料
としてあげられる。
アニン系色素、シアニン系色素、スクワリリウム系色
素、ピリリウム系色素、チオピリリウム系色素、アズレ
ニウム系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系
色素、インドフェノール系色素、トリフェニルメタン系
色素、キサンテン系色素、インダスレン系色素、インジ
ゴ系色素、チオインジゴ系色素、メロシアニン系色素、
アクリジン系色素、オキサジン系色素、アゾ系色素など
をあげることができる。
アニン系色素は、その著しい耐光性、耐湿熱性が確証さ
れた上で、記録レーザー波長域に吸収帯の設計が可能な
ことから非常に好ましいものである。また他の有機色素
系に比べ、本発明記載のピット・エッジ制御性、とりわ
け色素熱分解促進剤添加による効果が有効に発現する系
としても望ましいものである。特に好ましいフタロシア
ニン系有機色素としては、USP−5124067、U
SP−5220010、USP−5024926、EP
−4960538、EP−513370、そしてEP−
519419などに記載の組成が好ましい。
フタロシアニン、およびナフタロシアニン系色素または
ハロゲン化合物を含んだフタロシアニンおよびナフタロ
シアニン系色素があり、本発明記載のピット・エッジ制
御剤、とりわけ色素熱分解促進剤添加で更に効果が有効
に出現することを確認している。恐らく、色素熱分解促
進剤の有効な作用が置換基導入された、あるいは記録層
内に存在するハロゲン原子を介して出現しやすくなって
きていると推定されるが、明確なメカニズムは不明であ
る。
系有機色素としては、USP−5124067、USP
−5220010などに記載の組成が望ましい。置換の
ハロゲン原子としては臭素が特に良好である。さらに、
ハロゲン化合物は、記録層内に混在させてもよい。記録
層同様に良好な溶解性を有し、加工性、耐久性にすぐれ
た化合物であれば特に限定されないが、ハロゲン化アル
キル化合物、ハロゲン化芳香族化合物、ハロゲン化オレ
フィン化合物などから特定される。特に色素分解促進剤
の作用を有効に助長し、効果を発現させうるものとして
o−テトラハロゲン化キシレンおよびその誘導体が好ま
しいことを確認している。
は、単独で用いてもよいし、2種類以上の組成を混合し
て用いてもよい。また、組成の異なる有機色素を2種類
以上積層して設けることも可能である。
は、添加により記録層の記録しきい値レベルに影響を与
え、ピット・エッジ制御性:sが減少するものであれ
ば、特に限定されない。ここで、EFM変調方式の場合
を想定すれば、データ検出ウインドウ幅:T/2(=1
16ns)を考慮し、CDプレーヤーとの十分な互換性
を得るためには、 sp<70ns sl<70ns が成立していることが望ましい。添加により有効なピッ
ト・エッジ制御効果が期待しえるものとしては、色素の
熱分解促進剤をはじめ、酸化促進剤、発熱抑止剤、融点
降下剤、界面活性剤、滑剤、分散剤、架橋剤、発泡剤、
消泡剤など、記録時に記録層の物性変化をきたすような
ものがあげられる。
・エッジ制御をより良好に達成するために着目すべき有
効な物性パラメータ(記録しきい値)としては、特に有
機色素層の熱分解温度があげられた。とりわけエッジ制
御性:sがより有効に小さくなるためには、記録層とし
て用いられる有機色素の熱分解をより低温下で促進させ
るような添加剤である必要を見いだすにあたり、本発明
のピットエッジ制御剤は、色素熱分解促進剤から特定さ
れることが好ましい。もちろん該系では、記録ピット・
エッジ形状の均一性も非常に良好であることをSEM等
の観察から確認している。ここで添加の色素熱分解促進
剤としては、色素熱分解の促進が前述のTG分析で確認
しえるものであれば特に限定されないが、好ましくは、
色素熱分解開始温度が10℃以上、更に好ましくは25
℃以上低温側に移動しているものが望ましい。また、使
用する色素分子と添加の色素分解促進剤分子とは、本発
明の効果を妨げない限り、混合されることで何らかの物
理的/化学的相互作用を有していても良い。もちろん、
このため添加時の色素熱分解促進剤組成は固体、液体い
ずれの状態をとっていてもかまわない。
が良好であり、特に良質なピット形状から低ジッター特
性を満足させうる色素の熱分解促進剤としては、一連の
金属系化合物で非常に良好な作用効果が確認しえた。こ
こで金属系化合物とは、周期律表で金属元素と定義され
る元素が原子、あるいはイオン、またはクラスターの形
で含まれ化合物を構成する物質のことをいう。特に、本
発明の効果が有効に出現しえる系としては、有機金属化
合物の形態、即ち、ある種の有機化合物からなる配位
子、または対イオンで、金属原子、または金属イオンと
結合を有しているような化合物が好ましい。例えば、本
発明の効果を非常に有効に発現する系として鉄系金属化
合物を例にすると、本発明で記載するところの金属化合
物の形態としては、ギ酸鉄、シュウ酸鉄、ラウリル酸
鉄、ナフテン酸鉄、ステアリン酸鉄、酪酸鉄などの脂肪
酸鉄;アセチルアセトナート鉄錯体、フェナントロリン
鉄錯体、ビスピリジン鉄錯体、エチレンジアミン鉄錯
体、エチレンジアミン四酢酸鉄錯体、ジエチレントリア
ミン鉄錯体、ジエチレングリコールジメチルエーテル鉄
錯体、ジホスフィノ鉄錯体、ジメチルグリオキシマート
鉄錯体などのキレート配位鉄錯体;シアノ鉄錯体、アン
ミン鉄錯体などの無機鉄錯体;さらには、鉄カルボニル
錯体;ビスシクロペンタジエニル鉄錯体(フェロセン)
などの構造が含まれる。さらには塩化第一、塩化第二
鉄、臭化第一鉄、臭化第二鉄などのハロゲン化鉄塩や硝
酸鉄、硫化鉄などの無機鉄塩類;そして鉄酸化物系など
もあげられる。
促進剤は、好ましくは使用の記録レーザー波長域に実質
的に吸収を有さない金属系化合物から特定されるため、
有機色素との混合による記録層反射率の低下をきたさな
いことも非常に大きな特徴である。なお、吸収の有無
は、その添加物質の光学モル吸光係数:εで規定され、
注目の波長域でε<10mol-1cm-1が成立している
場合とここでは定義する。
実質的に吸収を有さない有機色素の熱分解促進剤は、有
機色素と混合し、同時に成膜化されることが工程上非常
に望ましいため、成膜時には有機色素を可溶する溶剤に
も可溶で、加工性に優れることが好ましい。なお、可溶
とは、ここでは有機色素の溶解に用いる溶剤に対して、
室温下0.2g/l以上の溶解度、好ましくは、1g/
l以上の溶解度が達成しうることとして定義する。
な色素熱分解促進効果を示し、且つレーザー波長域に実
質的に吸収を有さず、且つ有機色素の成膜溶剤への溶解
性にも優れるピット・エッジ制御剤として、本発明の効
果を有効に発現する添加剤としては、一連のメタロセン
化合物およびその誘導体、一連のβ−ジケトナート金属
錯体およびその誘導体、そして金属系アンチノッキング
剤等の金属系化合物が挙げられる。該金属系化合物の添
加系では、色素の熱分解開始温度が、概して25℃以上
低温化できており、良好なピット・エッジ制御が確認し
えている。例えば、EFM変調適用時には、従来のCD
−R媒体において、主として従来制御困難だった3Tピ
ットの必要以上の拡張、または縮小が良好に抑えられ、
形成ピットのデビエーションが大幅に改善され、ジッタ
ー特性も良好化した。
るメタロセン化合物としては、Feビスシクロペンタジ
エニル錯体(フェロセン)をはじめ、Ti,V,Mn,
Cr,Co,Ni,Mo,Ru,Rh,Zr,Lu,
W,Os,Irなどのビスシクロペンタジエニル金属錯
体を挙げることができる。なかでも常温下ではもちろ
ん、レーザー照射中、比較的高温下まで熱的に安定なフ
ェロセン、ルテノセン、オスモセン、ニッケロセン、お
よびチタノセン、およびそれらの誘導体はレーザー記録
によるピット・エッジ制御性が非常に良好であるだけで
なく、該組成からなる光情報記録媒体の耐久性を鑑みた
ときにも非常に良好なことを確認している。
は、それぞれ一種類ずつ用いてもよいし、多種類のもの
を混合して用いてもよい。必要に応じては適宜バインダ
ー等の添加物質を加えることもできる。もちろんここで
用いるメタロセン化合物は、上記発明の効果を損なわな
いかぎり置換基を有していてもよい。これらの置換基と
しては、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2
〜10のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素
数7〜10のアロイル基、炭素数1〜10のアルデヒド
基、炭素数1〜10のカルボキシル基、炭素数1〜10
のアルコキシ基、炭素数0〜10のアミノ基、ヒドロキ
シル基、ハロゲン原子、炭素数2〜10のアルケニル基
などが挙げられる。とりわけ、アルキル基、アシル基、
べンゾイル基置換のメタロセン化合物は溶解性、および
耐昇華性の観点からも好ましい。
しては下式(1)の構造を有すものであればなんでもよ
い。
に水素原子、ハロゲン原子、R1、OR2、SR3、CO
OR4,COONR5R6,SiR7R8R9,NR10R11の
置換基を示し、Mn+はn価の金属を表す。(ここでR1
は、未置換または、置換アルキル基、アリール基、不飽
和アルキル基を、R2,R3,R4,R5,R 6,R7,
R8,R9,R10,R11は水素原子、未置換または置換の
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリー
ル基、炭素数2〜10の不飽和アルキル基を表す。)]
じめTi,V,Mn,Cu,Zn,Zr,Mo,Ru,
Rh,Pd,Ag,Cd,In,Sn,W,Re,O
s,Ir,Pt,Pbなどの第4、第5および第6周期
の遷移金属系や、VO,MoOなどの酸化遷移金属系、
ならびにMg、Ca,Ba,Alなどの典型金属系をあ
げることができる。ここで良質な成膜性が容易に達成で
きて、記録ピットのデビエーション特性が良好であり、
特に良質なピット形状から低ジッター特性をも満足させ
うるβ−ジケトナート金属錯体としては、一連のアセチ
ルアセトナート系化合物(X:Y=CH3、Z=H)が
非常に好ましく、特にCr,Co,Fe,Ni,V,V
O,MoO,Zrなどのacac錯体が、極だって良好
な作用効果を示した。とりわけ、Cr,Co,V,F
e,およびNi系では、CD−R等の汎用性光情報記録
媒体の場合の耐久性が非常に良好であり好ましい。さら
に、溶解性、成膜性の改善を意図するとき、X,Y,Z
の置換基は、それぞれ未置換、または置換アルキル基、
アリール基、アルコキシル基、またはハロゲン原子の導
入が好ましい。
ところのアンチノッキング剤は、評価尺度として、「燃
料便覧」(1974年、コロナ社刊、267〜275
頁)に記載のオクタン価が適用され、これからアンチノ
ック性を定義する。ここではオクタン価80以上の特性
確認物質をアンチノッキング剤として定義する。有効な
アンチノッキング剤としては、四エチル鉛、四メチル鉛
などの鉛系化合物、およびシマントレン(Mn(C
5H5)(CO)3)などがあげられ、特にシマントレン
およびその誘導体の添加は加工面、安定面とも良好であ
り非常に有効な色素熱分解促進効果が確認され、良質な
ピット形成が確認されていることから好ましい。
ット・エッジ制御剤との混合比率は、有機色素の記録し
きい値レベルの調整から最適化されるが、色素100重
量部に対してピット・エツジ制御剤が0.1重量部から
1000重量部が適当であり、5重量部から200重量
部がより好ましい。ピット・エッジ制御剤がこの範囲よ
りあまり過小であると本発明の作用効果が十分発現しえ
ず、逆にこの範囲よりあまり過大であると記録感度の大
幅な後退や、添加物の凝集・結晶化などがみられ現実的
でない。
色素と、添加のピット・エッジ制御剤は、溶剤に溶解さ
せ塗布液を調合し、上記透明基板に塗布後、乾燥して成
膜するものが一般的である。この記録層の形成方法とし
ては、スピンコート法、ディップコート法、バーコート
法などの塗布法を用いることができるが、特に精密かつ
均一な成膜方法としてはスピンコート法が望ましい。
たは添加のピット・エッジ制御剤は可溶であるが基板に
はダメージを与えないものを選択することが好ましい。
利用可能な溶剤としては、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、イソオクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サン、エチルシクロヘキサン、1、2−ジメチルシクロ
ヘキサンなどの脂肪族炭化水素;トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素;四塩化炭素、クロロホルムなどの
ハロゲン系炭化水素;メタノール、エタノール、イソプ
ロパノールなどのアルコール:ジエチルエーテル、ジブ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサンなど
のエーテル;エチレングリコールメチルエーテル、エチ
レングリコールエチルエーテルなどのエチレングリコー
ルエーテル系、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン
などのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル系;2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールな
どのフッ素系アルコールなどから適当に選択して用いる
ことができる。もちろんこれらの有機溶剤は、単独で用
いてもよいし2種類以上の混合系で用いてもよい。
素記録層の厚みは、特に規定するものではないが、通常
30〜1000nm程度が適切であり、更に好ましくは
50〜300nmが望ましい。ここで、30nm未満の
層厚では金属反射層への放熱が回避しえず感度低下を来
すし、1000nmよりも厚膜である場合、記録層の吸
収から反射率低下が回避し得ない。また、膜厚がこの範
囲外であっても使用できる場合もある。
層の間には記録ピットの基板側への変形制御や、密着強
度の獲得を目的に中間層を設けてもよい。ここでは、熱
硬化性の有機系ポリマー、Siポリマー、ガラス皮膜、
SiO2、SnO2、AlNなどの無機膜を用いることが
できる。
を形成する。この反射層の材料としては、使用レーザー
の波長域において十分高い反射率を持つもの、例えばA
u,Ag,Cu,Al,Cr,Niなどの金属を用いる
ことができる。また、低屈折率物質と光屈折物質を交互
に重ねた多層干渉反射層を用いることもできる。このう
ち、Au,Al等の金属膜はスパッタ等により、光反射
の高い反射層が容易に得られるので好ましい。これらの
物質は、通常30〜200nmの膜厚でスパッタ法、蒸
着法、EB法等により成膜される。
り向上や、記録層と反射層の密着強度の向上等を目的に
中間層を設けることもできる。この中間層として用いら
れる物質としては、ポリカーボネイト、ポリメタクリル
酸メチル、ポリシラン、シロキサンなどの高分子材料
や、SiO2,SnO2,AlNなどの無機物がある。
は記録層、反射層が保護し得るものであれば特に限定さ
れない。ポリカーボネイト、アクリル、ポリスチレン、
塩化ビニル、エポキシ、ポリエステルなどの高分子材料
がその意味で用いることができる。なかでも紫外線硬化
アクリル樹脂は容易に保護層が形成し得ることから最適
である。ここで保護層の厚みとしては1〜30μmの間
から最適化される。
以上の印刷層を全厚で0.2μm〜50μmの厚みで形
成することもある。この印刷層は、通常スクリーン印
刷、またはオフセット印刷により形成され、その際に
は、意図的に深さ3μm以下程度の凹凸を形成させるこ
ともある。
造は、特に記載するものではないが、単板構造をとって
いてもよいし、適宜目的に合わせ両サイドに記録層を有
する貼り合わせ構造をとらせてもよい。
に有機色素内での光・熱変換過程、およびその後に通常
生じる有機色素の分解過程で必然的に発生するラジカル
中間体等の各種励起種が、急激な発熱を伴う暴走反応を
引き起こし、この過程で記録ピットが形成されていくこ
とと想定する。このとき、記録層はもとより、基板界
面、あるいは金属反射層界面がより高温下にさらされ、
それによる記録層内でのピット形成挙動は、記録層、隣
接基板界面、隣接反射層界面に大きな体積変化をともな
った熱変形をきたすことが予想できる。この時の熱変形
量の大きさがピット・エッジ制御性の悪化、即ちデビエ
ーション特性の悪化(特に3T)、およびジッター特性
の劣化をきたすと考える。ここで、ピット・エッジ剤の
添加、とりわけ、色素熱分解促進剤の添加は、記録時の
色素熱分解開始温度を低下させるため、記録層およびそ
の周辺の熱変形量が小さく抑え込め、特性の良好化が図
れたものと推測している。なおこのとき、色素分解の発
熱抑制も系内の温度制御には重要と考えられるので、分
解時の多量な発熱が回避しえないような前述のニトロセ
ルロース系などは好ましくない。(但し含有量が5%以
下であれば、本発明記載のピット・エッジ制御剤との併
用も可能ではある。)
系化合物が有効な色素熱分解促進剤となり得るのは、化
合物内に含有される金属原子、金属イオン、もしくは金
属化合物それ自身の酸化還元作用から、色素熱分解時の
活性中間体(例えば、ラジカル、イオン、3重項励起状
態など)の発生、もしくは消滅過程に、金属化合物誘発
の電子移動反応が有効に作用し、大きな発熱を伴うこと
なく熱反応が促進されて、有機色素そのものの分解特性
が変化しているものと予測しているが、詳細は不明であ
る。
構造式で表されるフタロシアニン色素
をエチルシクロヘキサン100mlに溶解し塗布溶液を
調製した。この塗布溶液をスパイラルグルーブ(ピッチ
1.6μm、溝幅0.6μm、溝深0.18μm)付き
の外形120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネート
基板上に1000rpmでスピンコート成膜した。次に
この記録層上にAuを80nmスパッタし、反射層を形
成した。更にその上に紫外線硬化樹脂SD−17(大日
本インキ化学工業(株)製)をスピンコートした後、U
V照射し硬化させ、厚さ6μmの保護層を形成した。
ク評価装置DDU−1000(パルステック工業製、レ
ーザー波長781nm、NA=0.50)で線速度1.
2m/s、6.0mWで記録し(EFM記録)、市販C
Dプレーヤー搭載の光ヘッドにて再生したときのジッタ
ー、BLER(ブロックエラーレート)、そして検出ピ
ットのデビエーションを、それぞれLJM−1851ジ
ッターメーター(リーダー電子製)、ケンウッド社製C
D−デコーダー:DR3552、更にADC社製TIA
−175タイミングインターバルアナライザーを用いて
計測した。
エーテル溶液に混合した試料を風乾し、それから得られ
た均一混合粉末10mgを多目的熱分析装置:SSC5
200(セイコー電子工業(株)製)で、昇温速度毎分
10℃で加熱し、減量カーブを測定した。
Tランド長のピット・エッジ制御性は、それぞれsp=
38ns(Δp=+2ns、σp=18ns)、sl=5
4ns(Δl=−8ns、σl=23ns)と評価され
た。これはフェロセンを添加しない場合(下記比較例1
−1参照)に比べピットで49ns、ランドでは30n
s改善されている。ここで、色素熱分解開始温度は30
0℃と測定され、やはりフェロセン無添加時に比べ約5
0℃低温化した。該混合系から成膜して得られた媒体の
信号特性も非常に良好でありBLER<5が確認され
た。
P−8020(A)、ソニー社製CDプレーヤー:CD
P−C900(B)、JVC社製CDプレーヤー:XL
−Z521(C)、スチューダー社製CDプレーヤー:
A725(D)を用いて、各機種上で5回ずつ再生可否
状況をチェックし、スコア化した。その結果、表1に示
すように上記の各CDプレーヤーとの互換性は非常に良
好であった。
く同様にして媒体を製造し、同様の評価を行った。評価
結果を表1に示す。sp=87ns(Δp=+35ns、
σp=26ns)、sl=84ns(Δl=−12ns、
σl=36ns)と実施例1に比べ高く、色素分解温度
も350℃と測定された。BLERは〜200と高く、
実施例1に比べ劣悪であった。CDプレーヤーでの再生
不良もいくつかの機種で確認された。
いた以外、実施例1と全く同様にして媒体を製造し、同
様の評価を行った。評価結果を表1に示す。sp=87
ns(Δp=+35ns、σp=26ns)、sl=81
ns(Δl=−13ns、σl=34ns)と評価され、
色素分解温度は360℃と測定された。BLERは〜2
50と高く、実施例1に比べ劣悪で、特性改善は全く見
られなかった。CDプレーヤーでの再生不良が多発し
た。
造式を有する臭素化フタロシアニン色素
00mlに溶解し、塗布溶液を調製して、実施例1と同
様の基板を用いて、800rpmでスピンコート成膜し
た。実施例1と同様にTG分析と、CD−R媒体とした
ときの信号評価を行った(記録パワー:6.0mW)。
評価結果を表1に示す。
(Δp=−2ns、σp=18ns)、sl=50ns
(Δl=−10ns、σl=20ns)と評価され、BL
ER<5と非常に良好な特性を示した。また、各種CD
プレーヤー上でも安定な再生が確認された。
く同様にして媒体を製造し、同様の評価を行った。評価
結果を表1に示す。sp=68ns、sl=74nsと実
施例2に比べ明らかに特性が低下しており、CDプレー
ヤーでの再生不良もいくつかの機種で確認された。
造式を有する臭素化フタロシアニン色素
ン100mlに溶解し、塗布溶液を調製して、実施例1
と同様の基板を用いて、1000rpmでスピンコート
成膜した。実施例1と同様にTG分析と、CD−R媒体
としたときの信号評価を行った(記録パワー:5.5m
W)。評価結果を表1に示す。
ロセン無添加時に比べ約40℃低温化した。また、該混
合系から成膜して形成された媒体の信号特性では、sp
=45ns、sl=50ns、BLER<5であり、い
ずれも良好な特性を示した。また、各種CDプレーヤー
との互換性も良好であった。
ルフェロセン(アルドリッチ社製)を用い、実施例3−
1と同様の処方で重量比5:1で混合し成膜して同様の
実験を行った。評価結果を表1に示す。
(Δp=−7ns、σp=21ns)、sl=50ns
(Δl=−10ns、σl=20ns)と評価された。色
素熱分解開始温度は235℃(60℃の低温化)と大幅
な分解促進が確認され、媒体の信号特性もBLER<5
と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤーとの
互換性も良好であった。
メチルフェロセン(東京化成(株)社製)を用い、実施
例3−1と同様の処方で重量比5:1で混合し成膜して
同様の実験を行った。評価結果を表1に示す。
低温化)と確認され、媒体の信号特性もsp=38n
s、sl=48ns、BLER<5であり、いずれも良
好な特性を示した。また、各種CDプレーヤーとの互換
性も良好であった。
フェロセン(東京化成(株)社製)を用い、実施例3−
1と同様の処方で重量比5:1で混合し成膜して同様の
実験を行った。評価結果を表1に示す。
低温化)と確認され、ピット・エッジ制御性も良好で、
媒体の信号特性もBLER<5と非常に良好であった。
また、各種CDプレーヤーとの互換性も良好であった。
キセニルフェロセン(東京化成(株)社製)を用い、実
施例3−1と同様の処方で重量比5:1で混合し成膜し
て同様の実験を行った。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
ェロセン(東京化成(株)社製)を用い、実施例3−1
と同様の処方で重量比5:1で混合し成膜して同様の実
験を行った。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
は、全く同様にして媒体を製造し、同様の評価を行っ
た。評価結果を表1に示す。
ット・エッジ制御性はsp=76ns(Δp=+30n
s、σp=23ns)、sl=79ns(Δl=−15n
s、σ l=32ns)と評価され、BLERは50と良
好ではなかった。CDプレーヤーでの再生不良も一機種
で確認された。
スチルベン(東京化成(株)社製)を用い、実施例3−
1と同様の処方で重量比5:1で混合し成膜して同様の
実験を行った。評価結果を表1に示す。
ット・エッジ制御性も劣悪であった。また、CDプレー
ヤーでの再生不良も全機種で確認された。
アニン色素2.0g及びアセチルアセトナート鉄錯体
(Fe(acac)3、東京化成(株)社製)0.3g
をエチルシクロヘキサンとイソプロパノール(100:
5体積比)混合溶剤100mlに溶解し、塗布溶液を調
製し、実施例1と同様の基板を用いて、800rpmで
スピンコート成膜した。実施例1と同様にTG分析と、
CD−R媒体としたときの信号評価を行った(記録パワ
ー:5.0mW)。評価結果を表1に示す。
温化)と測定され、また、該混合系から成膜して形成さ
れた媒体のピット・エッジ制御性は、sp=57ns
(Δp=+15ns、σp=21ns)、sl=56ns
(Δl=−10ns、σl=23ns)と評価され、BL
ER=5であり、いずれも良好な特性を示した。また、
各種CDプレーヤーとの互換性も良好であった。
代わりにアセチルアセトナートクロム錯体(Cr(ac
ac)3、東京化成(株)社製)を用い、実施例4−1
と同様の処方で重量比7.5:1で混合し成膜して同様
の実験を行った。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
代わりにアセチルアセトナートコバルト錯体(Co(a
cac)3、東京化成(株)社製)を用い、実施例4−
1と同様の処方で重量比7.5:1で混合し成膜して同
様の実験を行った。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
代わりにアセチルアセトナートバナジウム錯体(V(a
cac)3、東京化成(株)社製)を用い、実施例4−
1と同様の処方で重量比7.5:1で混合し成膜して同
様の実験を行った。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
代わりにアセチルアセトン(東京化成(株)社製)を用
い、実施例4−1と同様の処方で重量比7.5:1で混
合し成膜して同様の実験を行った。評価結果を表1に示
す。
ット・エッジ制御性も非常に劣悪であった。
アニン色素2.0g及びシマントレン(Mn(C5H5)
(CO)3、アルドリッチ社製)0.2gをブチルエー
テル100mlに溶解し、10:1の重量比で塗布溶液
を調製し、実施例1と同様の基板を用いて、800rp
mでスピンコート成膜した。実施例1と同様にTG分析
と、CD−R媒体としたときの信号評価を行った(記録
パワー:5.0mW)。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
鉄(東京化成(株)社製)を用い、実施例5と同様の処
方で重量比10:1で混合し成膜して同様の実験を行っ
た。評価結果を表1に示す。
ト・エッジ制御性が確認され、媒体の信号特性もBLE
R<5と非常に良好であった。また、各種CDプレーヤ
ーとの互換性も良好であった。
解開始温度(Tdis)と、CD−R媒体としたときの信
号評価結果として、3Tピット、及びランドのピット・
エッジ制御性;sp,slの評価結果を掲載した。また、
市販CDプレーヤーとの互換性の指標となるブロックエ
ラーレート(BLER)の値、さらには上述した幾つか
の市販CDプレーヤー(A,B,C,D)上でのプレイ
アビリティー評価結果を掲載した。プレイアビリティー
は、各CDプレーヤー上で再生試験を5回行い、正常動
作の確認回数をスコア化した。
温度がピット・エッジ制御剤、即ち色素熱分解促進剤の
添加により低温化されることで、ピット・エッジ制御性
の指標値を小さくでき、その結果、CD−R媒体信号特
性が大幅に改善される傾向が示されている。
−1、1−2、2、及び3−1、3−2からは、メタロ
セン及びその誘導体の添加によりピット・エッジ制御性
の改善が記録色素の熱分解開始温度の大幅な低下と共に
確認されており、該系からなるCD−R媒体のBLER
も十分に低いことが示された。また、各種市販CDプレ
ーヤーとの互換性も確認されている。
は、β−ジケトナート金属錯体系の添加による効果が確
認されている。
性を顕著に示すシマントレンの効果が検証され、実施例
6では、鉄系金属化合物による良好な特性が確認され
た。
記録層内に、形成されるピットのピット・エッジ制御
剤、とりわけ色素熱分解促進剤の添加により、デビエー
ション特性、ジッター特性が大幅に改善され、エラーレ
ートの小さな、良好な記録特性を有するCD−R媒体の
提供が可能である。これにより市販CDプレーヤーとの
安定した互換性が確保し得た。
す概念図である。
きい値レベルとの関係を示す概念図である。
(σ)の概念図である
用条件下) 13 3Tピット長 14 4Tピット長 15 5Tピット長 16 6Tピット長 17 11Tピット長 18 規定ピット長(l0) 19 平均検出ピット長(l) 20 デビエーション(△) 21 ジッタ−(σ) 22 80%減量点 23 熱分解開始温度 24 熱分解開始温度(ピット・エッジ制御剤の作用条
件下)
Claims (22)
- 【請求項1】 透明な基板上に、レーザー光により情報
の書き込みが可能な有機色素からなる記録層、反射層、
及び保護層がこの順に設けられた光情報記録媒体であっ
て、該記録層中に、形成記録ピットのピット・エッジ制
御剤を含有する光情報記録媒体。 - 【請求項2】 ピット・エッジ制御剤が前記色素の熱分
解促進剤である請求項1の光情報記録媒体。 - 【請求項3】 熱分解促進剤が金属系化合物である請求
項2の光情報記録媒体。 - 【請求項4】 金属系化合物が記録レーザー波長域に実
質的に吸収を有さないものである請求項3の光情報記録
媒体。 - 【請求項5】 有機色素からなる記録層が有機色素の成
膜溶剤を用いる塗布法により成膜される光情報記録媒体
であって、金属系化合物が前記成膜溶剤に可溶なもので
ある請求項4の光情報記録媒体。 - 【請求項6】 金属系化合物がメタロセン及びその誘導
体である請求項5の光情報記録媒体。 - 【請求項7】 金属系化合物が下記一般式(1)で表さ
れるβ−ジケトナート金属錯体である請求項5の光情報
記録媒体。 【化1】 式(1)における置換基X,Y,Zは、それぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、R1、OR2、SR3、COO
R4,COONR5R6,SiR7R8R9,NR10R1 1の置
換基を示し、Mn+はn価の金属を表す。(ここでR
1は、未置換または、置換アルキル基、アリール基、不
飽和アルキル基を、R2,R3,R4,R5,R6,R7,R
8,R9,R10,R11は水素原子、未置換または置換アル
キル基、アリール基、不飽和アルキル基を表す。) - 【請求項8】 金属系化合物がアンチノッキング剤であ
る請求項5の光情報記録媒体。 - 【請求項9】 記録色素がフタロシアニン化合物である
請求項1〜8のいずれかに記載の光情報記録媒体。 - 【請求項10】 フタロシアニン化合物がハロゲン化フ
タロシアニンである請求項9の光情報記録媒体。 - 【請求項11】 レーザー光により情報の書き込みが可
能な有機色素と、ピット・エッジ制御剤からなる光情報
記録媒体用組成物。 - 【請求項12】 ピット・エッジ制御剤が前記色素の熱
分解促進剤である請求項11の光情報記録媒体用組成
物。 - 【請求項13】 熱分解促進剤が金属系化合物である請
求項12の光情報記録媒体用組成物。 - 【請求項14】 金属系化合物が記録レーザー波長域に
実質的に吸収を有さないものである請求項13の光情報
記録媒体用組成物。 - 【請求項15】 有機色素からなる記録層が有機色素の
成膜溶剤を用いる塗布法により成膜される光情報記録媒
体であって、金属系化合物が前記成膜溶剤に可溶なもの
である請求項14の光情報記録媒体用組成物。 - 【請求項16】 金属系化合物がメタロセン及びその誘
導体である請求項15の光情報記録媒体用組成物。 - 【請求項17】 金属系化合物が下記一般式(1)で表
されるβ−ジケトナート金属錯体である請求項15の光
情報記録媒体用組成物。 【化2】 式(1)における置換基X,Y,Zは、それぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、R1、OR2、SR3、COO
R4,COONR5R6,SiR7R8R9,NR10R1 1の置
換基を示し、Mn+はn価の金属を表す。(ここでR
1は、未置換または、置換アルキル基、アリール基、不
飽和アルキル基を、R2,R3,R4,R5,R6,R7,R
8,R9,R10,R11は水素原子、未置換または置換アル
キル基、アリール基、不飽和アルキル基を表す。) - 【請求項18】 金属系化合物がアンチノッキング剤で
ある請求項15の光情報記録媒体用組成物。 - 【請求項19】 記録色素がフタロシアニン化合物であ
る請求項11〜18のいずれかに記載の光情報記録媒体
用組成物。 - 【請求項20】 フタロシアニン化合物がハロゲン化フ
タロシアニンである請求項19の光情報記録媒体用組成
物。 - 【請求項21】 有機色素100重量部に対し、ピット
・エッジ制御剤が0.1〜1000重量部である請求項
11の光情報記録媒体用組成物。 - 【請求項22】 請求項11の組成物を溶媒に溶解して
塗布溶液を形成し、該得られた溶液を透明な基板上に塗
布し、有機色素及びピット・エッジ制御剤からなる記録
層を形成する光情報記録媒体の製造方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29792293A JP3315498B2 (ja) | 1992-12-02 | 1993-11-29 | 光情報記録媒体、光情報記録媒体の記録層用組成物及び光情報記録媒体の製造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP4-323433 | 1992-12-02 | ||
| JP32343392 | 1992-12-02 | ||
| JP10214893 | 1993-04-28 | ||
| JP5-102148 | 1993-04-28 | ||
| JP29792293A JP3315498B2 (ja) | 1992-12-02 | 1993-11-29 | 光情報記録媒体、光情報記録媒体の記録層用組成物及び光情報記録媒体の製造方法 |
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|---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-11-29 JP JP29792293A patent/JP3315498B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE38979E1 (en) | 1992-12-02 | 2006-02-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Optical information recording medium and composition for optical information recording film |
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|---|---|
| JP3315498B2 (ja) | 2002-08-19 |
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