JPH08100121A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物Info
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- JPH08100121A JPH08100121A JP26121694A JP26121694A JPH08100121A JP H08100121 A JPH08100121 A JP H08100121A JP 26121694 A JP26121694 A JP 26121694A JP 26121694 A JP26121694 A JP 26121694A JP H08100121 A JPH08100121 A JP H08100121A
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- JP
- Japan
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- resin composition
- adhesive
- thermosetting resin
- carbodiimide group
- thermosetting
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的低温で短時間の加熱硬化により優れた
接着力を発現でき、しかもそれを基材に塗布または含浸
させることによって得られる熱硬化性接着シートの保存
安定性を向上させることができる熱硬化性樹脂組成物を
提供する。 【構成】 カルボジイミド基含有ポリマーとバインダー
とから熱硬化性樹脂組成物を調製する。カルボジイミド
基含有ポリマーとしては、溶融温度が80℃以上のもの
を使用する。カルボジイミド基含有ポリマーの使用量
は、バインダー固形分に対して2〜200重量%とす
る。バインダーとして粘着剤を使用することにより粘接
着シートが得られる。
接着力を発現でき、しかもそれを基材に塗布または含浸
させることによって得られる熱硬化性接着シートの保存
安定性を向上させることができる熱硬化性樹脂組成物を
提供する。 【構成】 カルボジイミド基含有ポリマーとバインダー
とから熱硬化性樹脂組成物を調製する。カルボジイミド
基含有ポリマーとしては、溶融温度が80℃以上のもの
を使用する。カルボジイミド基含有ポリマーの使用量
は、バインダー固形分に対して2〜200重量%とす
る。バインダーとして粘着剤を使用することにより粘接
着シートが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的低温短時間の加
熱硬化処理により強固に接着し、特に高温雰囲気化にお
いても優れた接着力を保持可能な熱硬化性樹脂組成物に
関する。また、本発明は、その熱硬化性樹脂組成物をシ
ート状又はテープ状基材に塗布または含侵させることに
よって得られる熱硬化性接着材料に関する。
熱硬化処理により強固に接着し、特に高温雰囲気化にお
いても優れた接着力を保持可能な熱硬化性樹脂組成物に
関する。また、本発明は、その熱硬化性樹脂組成物をシ
ート状又はテープ状基材に塗布または含侵させることに
よって得られる熱硬化性接着材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、接着作業の簡便化あるいは安全衛
生の改善に対する要望が強まり、従来から使用されてい
た液状の接着剤に代えて、接着シートが広汎に用いられ
るようになった。
生の改善に対する要望が強まり、従来から使用されてい
た液状の接着剤に代えて、接着シートが広汎に用いられ
るようになった。
【0003】このような接着シートとしては、ホットメ
ルト接着剤をシート状に加工した熱可塑性接着シートが
知られている。この接着シートによれば、比較的短時間
で接着作業が完了する。しかし、この接着シートは、高
温下での接着力が不十分であり、また、同一シート面内
でも接着温度が異なると接着力に差が生じて剥離しやす
くなるという欠点があり、その利用範囲がかなり制限さ
れていた。
ルト接着剤をシート状に加工した熱可塑性接着シートが
知られている。この接着シートによれば、比較的短時間
で接着作業が完了する。しかし、この接着シートは、高
温下での接着力が不十分であり、また、同一シート面内
でも接着温度が異なると接着力に差が生じて剥離しやす
くなるという欠点があり、その利用範囲がかなり制限さ
れていた。
【0004】このような欠点を持たない接着シートとし
ては、ホットメルト接着剤に代えて熱硬化性接着剤を使
用したものが知られている。例えば、熱硬化性エポキシ
系樹脂をポリエステルなどの基材上に成膜した熱硬化性
接着シートや、不飽和ポリエステル樹脂のようなラジカ
ル反応性不飽和ポリマーとラジカル開始剤とをその開始
剤がラジカル反応開始能を失わない温度で均一に混合し
てシート状に成形した熱硬化性接着シート(特公昭52
−22849号公報)や、ラジカル反応性不飽和化合物
含有層上にラジカル開始剤含有層を積層した熱硬化性接
着複合シート(特公昭54−28877号公報)などが
提案されている。
ては、ホットメルト接着剤に代えて熱硬化性接着剤を使
用したものが知られている。例えば、熱硬化性エポキシ
系樹脂をポリエステルなどの基材上に成膜した熱硬化性
接着シートや、不飽和ポリエステル樹脂のようなラジカ
ル反応性不飽和ポリマーとラジカル開始剤とをその開始
剤がラジカル反応開始能を失わない温度で均一に混合し
てシート状に成形した熱硬化性接着シート(特公昭52
−22849号公報)や、ラジカル反応性不飽和化合物
含有層上にラジカル開始剤含有層を積層した熱硬化性接
着複合シート(特公昭54−28877号公報)などが
提案されている。
【0005】ところで、上述のような接着シートとは別
に、常温での被着体への貼着性が良好であり、しかも被
着体に対する加熱硬化後の接着性にも優れた粘接着シー
トが開発されている。このような粘接着性シートとして
は、天然ゴム、合成ゴム、アルキルフェノール樹脂等の
常温で優れた粘着性を有し、しかも熱硬化性を有する樹
脂を主成分とする粘着剤や、熱硬化性エポキシ樹脂を主
成分とする粘着剤をポリエステルなどのシート基材に塗
布した粘接着シート(特開昭59−108072号公
報)が知られている。
に、常温での被着体への貼着性が良好であり、しかも被
着体に対する加熱硬化後の接着性にも優れた粘接着シー
トが開発されている。このような粘接着性シートとして
は、天然ゴム、合成ゴム、アルキルフェノール樹脂等の
常温で優れた粘着性を有し、しかも熱硬化性を有する樹
脂を主成分とする粘着剤や、熱硬化性エポキシ樹脂を主
成分とする粘着剤をポリエステルなどのシート基材に塗
布した粘接着シート(特開昭59−108072号公
報)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱硬化
性エポキシ系樹脂をポリエステルなどの基材上に成膜し
た熱硬化性接着シートの場合、被着体へ接着するために
は一般に比較的低温(約150℃)で加熱すればよい
が、2〜3時間の加熱が必要となり、この長時間の加熱
により被着体または接着シートの基材が熱劣化するとい
う問題があった。
性エポキシ系樹脂をポリエステルなどの基材上に成膜し
た熱硬化性接着シートの場合、被着体へ接着するために
は一般に比較的低温(約150℃)で加熱すればよい
が、2〜3時間の加熱が必要となり、この長時間の加熱
により被着体または接着シートの基材が熱劣化するとい
う問題があった。
【0007】また、不飽和ポリエステル樹脂のようなラ
ジカル反応性不飽和ポリマーとラジカル開始剤とをその
開始剤がラジカル反応開始能を失わない温度で均一に混
合してシート状に成形した熱硬化性接着シートの場合に
は、特に夏期の保存安定性が低下するという問題があっ
た。ラジカル反応性不飽和化合物含有層上にラジカル開
始剤含有層を積層した熱硬化性接着複合シートの場合に
も、特に夏期の保存安定性を十分に向上させることがで
きないという問題があった。
ジカル反応性不飽和ポリマーとラジカル開始剤とをその
開始剤がラジカル反応開始能を失わない温度で均一に混
合してシート状に成形した熱硬化性接着シートの場合に
は、特に夏期の保存安定性が低下するという問題があっ
た。ラジカル反応性不飽和化合物含有層上にラジカル開
始剤含有層を積層した熱硬化性接着複合シートの場合に
も、特に夏期の保存安定性を十分に向上させることがで
きないという問題があった。
【0008】また、天然ゴム、合成ゴム、アルキルフェ
ノール樹脂等を主成分とする粘着剤を使用した粘接着シ
ートの場合には、粘着剤が硬化処理時に軟化し硬化後の
接着特性が不十分であるという問題があった。
ノール樹脂等を主成分とする粘着剤を使用した粘接着シ
ートの場合には、粘着剤が硬化処理時に軟化し硬化後の
接着特性が不十分であるという問題があった。
【0009】熱硬化性エポキシ樹脂を主成分とする粘着
剤を使用した粘接着シートの場合には、エポキシ樹脂の
粘着性が十分ではないために、エポキシ樹脂が硬化して
十分な接着力を獲得する前に、被着体から粘接着シート
が剥離し易いという問題があった。更に、一般に高温で
長時間、熱硬化処理を行わなければならないので、加熱
硬化時にシート基材が軟化するという問題があった。
剤を使用した粘接着シートの場合には、エポキシ樹脂の
粘着性が十分ではないために、エポキシ樹脂が硬化して
十分な接着力を獲得する前に、被着体から粘接着シート
が剥離し易いという問題があった。更に、一般に高温で
長時間、熱硬化処理を行わなければならないので、加熱
硬化時にシート基材が軟化するという問題があった。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決しようとするものであり、比較的低温で且つ短時
間の加熱硬化処理により優れた接着力を発現できる熱硬
化性樹脂組成物であって、しかもそれを基材に塗布また
は含浸させることによって得られる熱硬化性接着シート
が十分な保存安定性を有するようになる熱硬化性樹脂組
成物を提供することを目的とする。また、その熱硬化性
樹脂組成物を、熱硬化性粘接着シートの粘着剤として使
用できるようにすることも本発明の目的とする。
を解決しようとするものであり、比較的低温で且つ短時
間の加熱硬化処理により優れた接着力を発現できる熱硬
化性樹脂組成物であって、しかもそれを基材に塗布また
は含浸させることによって得られる熱硬化性接着シート
が十分な保存安定性を有するようになる熱硬化性樹脂組
成物を提供することを目的とする。また、その熱硬化性
樹脂組成物を、熱硬化性粘接着シートの粘着剤として使
用できるようにすることも本発明の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の溶融
温度以上のカルボジイミド基含有ポリマーとバインダー
とを、特定の配合比率で混合した熱硬化性樹脂組成物
が、熱硬化性接着シートの接着剤として適しているこ
と、更に、そのバインダーとして粘着剤を使用すること
により、熱硬化性粘接着シートの粘着剤として適してい
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
温度以上のカルボジイミド基含有ポリマーとバインダー
とを、特定の配合比率で混合した熱硬化性樹脂組成物
が、熱硬化性接着シートの接着剤として適しているこ
と、更に、そのバインダーとして粘着剤を使用すること
により、熱硬化性粘接着シートの粘着剤として適してい
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】即ち、本発明は、カルボジイミド基含有ポ
リマーとバインダーとを含有する熱硬化性樹脂組成物で
あって、カルボジイミド基含有ポリマーの溶融温度が8
0℃以上であり、そのカルボジイミド基含有ポリマーを
バインダー固形分に対して2〜200重量%となるよう
に含有する熱硬化性樹脂組成物を提供する。
リマーとバインダーとを含有する熱硬化性樹脂組成物で
あって、カルボジイミド基含有ポリマーの溶融温度が8
0℃以上であり、そのカルボジイミド基含有ポリマーを
バインダー固形分に対して2〜200重量%となるよう
に含有する熱硬化性樹脂組成物を提供する。
【0013】特に、本発明の熱硬化性樹脂組成物を熱硬
化性粘接着シートの粘着剤として使用する場合には、バ
インダーに常温で粘着性を示す感圧接着剤組成物を含有
させることが好ましい。
化性粘接着シートの粘着剤として使用する場合には、バ
インダーに常温で粘着性を示す感圧接着剤組成物を含有
させることが好ましい。
【0014】以下、本発明の熱硬化性樹脂組成物を詳細
に説明する。
に説明する。
【0015】本発明の熱硬化性樹脂組成物の特徴は、ま
ずカルボジイミド基含有ポリマーを含むことである。こ
のカルボジイミド基含有ポリマーは、その分子中に少な
くとも一つ以上のカルボジイミド基(−N=C=N−)
を有し、通常、室温で固体のポリマーである。このポリ
マーは、加熱溶融すると、カルボジイミド基の二重結合
が開環重合して内部架橋反応を起して硬化し、優れた接
着性と耐熱性と耐水性とを熱硬化性樹脂組成物の硬化物
に付与する。この場合、その重合は、通常、加熱溶融後
1〜2分で開始する。従って、熱硬化性樹脂組成物は、
加熱後1〜2分間は硬化せずにその軟化もしくは溶融流
動状態を保持することができる。よって、パーティクル
ボードなどの被着体の表面を均一に濡らした後に十分に
硬化させることができるので、良好な接着状態を得るこ
とができる。
ずカルボジイミド基含有ポリマーを含むことである。こ
のカルボジイミド基含有ポリマーは、その分子中に少な
くとも一つ以上のカルボジイミド基(−N=C=N−)
を有し、通常、室温で固体のポリマーである。このポリ
マーは、加熱溶融すると、カルボジイミド基の二重結合
が開環重合して内部架橋反応を起して硬化し、優れた接
着性と耐熱性と耐水性とを熱硬化性樹脂組成物の硬化物
に付与する。この場合、その重合は、通常、加熱溶融後
1〜2分で開始する。従って、熱硬化性樹脂組成物は、
加熱後1〜2分間は硬化せずにその軟化もしくは溶融流
動状態を保持することができる。よって、パーティクル
ボードなどの被着体の表面を均一に濡らした後に十分に
硬化させることができるので、良好な接着状態を得るこ
とができる。
【0016】また、カルボジイミド基は、活性水素を有
する活性水素化合物に対して反応性を有する。従って、
熱硬化性樹脂組成物の硬化物の架橋密度は、活性水素を
有する架橋剤により高めることができる。
する活性水素化合物に対して反応性を有する。従って、
熱硬化性樹脂組成物の硬化物の架橋密度は、活性水素を
有する架橋剤により高めることができる。
【0017】本発明で使用するカルボジイミド基含有ポ
リマーとしては、公知のものを使用することができる
(米国特許2,941,956号明細書;特公昭47−
33279号公報;J.Org.Chem.,28,2
069〜2075(1963);Chemical R
eview 81(4),619〜621(1981)
等)。中でも、カルボジイミド基含有ポリマーとして
は、製造し易さなどの点から、式(1)
リマーとしては、公知のものを使用することができる
(米国特許2,941,956号明細書;特公昭47−
33279号公報;J.Org.Chem.,28,2
069〜2075(1963);Chemical R
eview 81(4),619〜621(1981)
等)。中でも、カルボジイミド基含有ポリマーとして
は、製造し易さなどの点から、式(1)
【0018】
【化2】 (式中、Rは、有機ジイソシアネート残基であり、nは
10〜10,000、好ましくは50〜5,000の数
である。)で表されるポリカルボジイミドを含有するも
のを好ましく例示することができる。これらは、有機ジ
イソシアネートの脱二酸化炭素を伴う縮合反応を利用す
る公知の方法により容易に製造することができる。
10〜10,000、好ましくは50〜5,000の数
である。)で表されるポリカルボジイミドを含有するも
のを好ましく例示することができる。これらは、有機ジ
イソシアネートの脱二酸化炭素を伴う縮合反応を利用す
る公知の方法により容易に製造することができる。
【0019】式(1)において、Rとしては、1,6−
ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族系ジイソシ
アネート残基、イソホロンジイソシアネート等の脂環式
系ジイソシアネート残基、トリレンジイソシアネート等
の芳香族系ジイソシアネート残基、キシリレンジイソシ
アネート等の芳香族−脂肪族系ジイソシアネート残基、
これらの混合物残基を例示することができる。従って、
式(1)のカルボジイミド基含有ポリマーとしては、例
えば、以下式(2)〜(16)
ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族系ジイソシ
アネート残基、イソホロンジイソシアネート等の脂環式
系ジイソシアネート残基、トリレンジイソシアネート等
の芳香族系ジイソシアネート残基、キシリレンジイソシ
アネート等の芳香族−脂肪族系ジイソシアネート残基、
これらの混合物残基を例示することができる。従って、
式(1)のカルボジイミド基含有ポリマーとしては、例
えば、以下式(2)〜(16)
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】 で表されるものを例示することができる。これらの中で
もRが芳香族系ジイソシアネート残基が好ましい。具体
的なカルボジイミド基含有ポリマーとしては、カルボジ
ライト10M−SP、カルボジライトIM−50、カル
ボジライト9010(いずれも日清紡製)等で特定され
る市販品を使用することができる。
もRが芳香族系ジイソシアネート残基が好ましい。具体
的なカルボジイミド基含有ポリマーとしては、カルボジ
ライト10M−SP、カルボジライトIM−50、カル
ボジライト9010(いずれも日清紡製)等で特定され
る市販品を使用することができる。
【0022】なお、式(1)のカルボジイミド基含有ポ
リマーの末端は、モノイソシアネート化合物等により封
止されていてもよい。
リマーの末端は、モノイソシアネート化合物等により封
止されていてもよい。
【0023】以上説明したカルボジイミド基含有ポリマ
ーは、テトラクロロエチレンなどの有機溶媒に溶解した
溶液として、あるいは溶液から沈殿させた粉末として得
ることができる。
ーは、テトラクロロエチレンなどの有機溶媒に溶解した
溶液として、あるいは溶液から沈殿させた粉末として得
ることができる。
【0024】本発明においてカルボジイミド基含有ポリ
マーとしては、その溶融温度が80℃以上、好ましくは
100〜180℃となるのものを使用する。溶融温度の
設定は、nの値やRなどを変化させることにより行うこ
とができる。これは、溶融温度が80℃より低い場合に
は、カルボジイミド基含有ポリマーを含有する熱硬化性
樹脂組成物、それが塗工された熱硬化性(粘)接着シー
トの保存安定性が低下するためである。また、溶融温度
が180℃を超えると、貼着条件が厳しくなるためであ
る。
マーとしては、その溶融温度が80℃以上、好ましくは
100〜180℃となるのものを使用する。溶融温度の
設定は、nの値やRなどを変化させることにより行うこ
とができる。これは、溶融温度が80℃より低い場合に
は、カルボジイミド基含有ポリマーを含有する熱硬化性
樹脂組成物、それが塗工された熱硬化性(粘)接着シー
トの保存安定性が低下するためである。また、溶融温度
が180℃を超えると、貼着条件が厳しくなるためであ
る。
【0025】本発明において、バインダーは、カルボジ
イミド基含有ポリマーを分散保持するために用いられて
いる。このようなバインダーとしては、カルボジイミド
基含有ポリマーとの分散性が良好であり且つ基材へ均一
に成膜できるものを使用することが好ましい。
イミド基含有ポリマーを分散保持するために用いられて
いる。このようなバインダーとしては、カルボジイミド
基含有ポリマーとの分散性が良好であり且つ基材へ均一
に成膜できるものを使用することが好ましい。
【0026】例えば、本発明の熱硬化性樹脂組成物を加
熱することによりカルボジイミド基含有ポリマーを溶融
させ、それを被着体に貼着させ、その後に硬化させて接
着するような場合には、バインダーとして、約60℃以
下では粘着性を示さない樹脂を使用することが好まし
い。このような樹脂としては、ウレタン樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、塩酢ビ共重合体、ポリアミド
樹脂又はそれらの任意の樹脂の混合物を使用することが
好ましい。
熱することによりカルボジイミド基含有ポリマーを溶融
させ、それを被着体に貼着させ、その後に硬化させて接
着するような場合には、バインダーとして、約60℃以
下では粘着性を示さない樹脂を使用することが好まし
い。このような樹脂としては、ウレタン樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、塩酢ビ共重合体、ポリアミド
樹脂又はそれらの任意の樹脂の混合物を使用することが
好ましい。
【0027】また、熱硬化性樹脂組成物が常温で粘着性
を示すようにする場合には、バインダーとして、常温で
粘着性を示す感圧接着剤を使用することが好ましい。こ
のような感圧接着剤としては、アクリル系粘着剤、共役
ジエン系重合体含有粘着剤、シリコーン系粘着剤又はポ
リビニルエーテル系粘着剤を好ましく使用することがで
きる。中でも、取扱い性の点からアクリル系粘着剤組成
物又は共役ジエン系重合体含有粘着剤を使用することが
好ましい。
を示すようにする場合には、バインダーとして、常温で
粘着性を示す感圧接着剤を使用することが好ましい。こ
のような感圧接着剤としては、アクリル系粘着剤、共役
ジエン系重合体含有粘着剤、シリコーン系粘着剤又はポ
リビニルエーテル系粘着剤を好ましく使用することがで
きる。中でも、取扱い性の点からアクリル系粘着剤組成
物又は共役ジエン系重合体含有粘着剤を使用することが
好ましい。
【0028】アクリル系粘着剤としては、粘着成分とし
てアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル
と、それと共重合可能な官能基モノマー成分と凝集成分
との共重合体を好ましく例示することができる。この共
重合体は、イソシアネート系架橋剤、キレート系架橋
剤、エポキシ系架橋剤などにより架橋してもよい。
てアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル
と、それと共重合可能な官能基モノマー成分と凝集成分
との共重合体を好ましく例示することができる。この共
重合体は、イソシアネート系架橋剤、キレート系架橋
剤、エポキシ系架橋剤などにより架橋してもよい。
【0029】ここで、アクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、ア
クリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−ラウリル
等を好ましく例示することができる。メタクリル酸エス
テルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミ
ル、メタクリル酸イソアミル、メタクリル酸n−ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸n−ラウリル等を好ましく例
示することができる。
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、ア
クリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−ラウリル
等を好ましく例示することができる。メタクリル酸エス
テルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミ
ル、メタクリル酸イソアミル、メタクリル酸n−ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸n−ラウリル等を好ましく例
示することができる。
【0030】アクリル酸エステル及び/又はメタクリル
酸エステルと共重合可能な官能基モノマー成分として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマール酸などのα,β−不飽和カル
ボン酸;アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシブロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸又はメタ
クリル酸のヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミド、N−ブトキシメ
チルアクリルアミド、N−ブトキシメタクリルアミドな
どのN−置換又は未置換アクリルアミド;メタクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのアクリル酸
又はメタクリル酸のグリシジルエステル;アクリロニト
リルなどを好ましく例示することができる。
酸エステルと共重合可能な官能基モノマー成分として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマール酸などのα,β−不飽和カル
ボン酸;アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシブロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸又はメタ
クリル酸のヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミド、N−ブトキシメ
チルアクリルアミド、N−ブトキシメタクリルアミドな
どのN−置換又は未置換アクリルアミド;メタクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのアクリル酸
又はメタクリル酸のグリシジルエステル;アクリロニト
リルなどを好ましく例示することができる。
【0031】凝集成分としては、スチレン、2−メチル
スチレン、クロロスチレンなどのスチレン系モノマーや
酢酸ビニルのビニル系モノマーを好ましく例示すること
ができる。
スチレン、クロロスチレンなどのスチレン系モノマーや
酢酸ビニルのビニル系モノマーを好ましく例示すること
ができる。
【0032】共役ジエン系重合体含有粘着剤としては、
共役ジエン系重合体と粘着付与剤とから構成させる樹脂
混合物を好ましく例示することができる。
共役ジエン系重合体と粘着付与剤とから構成させる樹脂
混合物を好ましく例示することができる。
【0033】ここで、共役ジエン系重合体としては、天
然ゴム、合成イソプレンゴム、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体などの熱可塑性エラスト
マーを好ましく例示することができる。
然ゴム、合成イソプレンゴム、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体などの熱可塑性エラスト
マーを好ましく例示することができる。
【0034】粘着付与剤としては、ロジン系樹脂もしく
はその誘導体、テルペン系樹脂もしくはその誘導体、石
油系樹脂、芳香族系樹脂、クマロンインデン系樹脂等を
好ましく例示することができる。
はその誘導体、テルペン系樹脂もしくはその誘導体、石
油系樹脂、芳香族系樹脂、クマロンインデン系樹脂等を
好ましく例示することができる。
【0035】なお、本発明の熱硬化性樹脂組成物中にお
けるカルボジイミド基含有ポリマーとバインダーとの使
用量に関し、バインダーの使用量が多すぎると熱硬化後
の接着力が低下するおそれがあり、少なすぎると成膜性
が低下する。従って、本発明の熱硬化性樹脂組成物中の
カルボジイミド基含有ポリマー含有量は、バインダーの
固形分に対して2〜200重量%となるようにする。
けるカルボジイミド基含有ポリマーとバインダーとの使
用量に関し、バインダーの使用量が多すぎると熱硬化後
の接着力が低下するおそれがあり、少なすぎると成膜性
が低下する。従って、本発明の熱硬化性樹脂組成物中の
カルボジイミド基含有ポリマー含有量は、バインダーの
固形分に対して2〜200重量%となるようにする。
【0036】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、常法によ
り製造することができる。例えば、カルボジイミド基含
有ポリマーとバインダーとを必要に応じて適当な溶媒と
ともに均一に分散させることにより製造することができ
る。
り製造することができる。例えば、カルボジイミド基含
有ポリマーとバインダーとを必要に応じて適当な溶媒と
ともに均一に分散させることにより製造することができ
る。
【0037】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、熱硬化性
接着シートもしくは熱硬化性粘接着シートの接着剤もし
くは粘着剤として有用である。これらのシートは、天然
繊維あるいは合成繊維からなる織布又は不織布、紙、プ
ラスチックシート、金属箔などの通常の接着シート又は
粘接着シートの基材の少なくとも片面に、本発明の熱硬
化性樹脂組成物を塗布又は含浸させることにより製造す
ることができる。基材上に塗布又は含浸させた熱硬化性
樹脂組成物の層厚は、使用目的に応じて適宜設定するこ
とができるが、通常は5〜200μm、より好ましくは
20〜100μmとすることが好ましい。
接着シートもしくは熱硬化性粘接着シートの接着剤もし
くは粘着剤として有用である。これらのシートは、天然
繊維あるいは合成繊維からなる織布又は不織布、紙、プ
ラスチックシート、金属箔などの通常の接着シート又は
粘接着シートの基材の少なくとも片面に、本発明の熱硬
化性樹脂組成物を塗布又は含浸させることにより製造す
ることができる。基材上に塗布又は含浸させた熱硬化性
樹脂組成物の層厚は、使用目的に応じて適宜設定するこ
とができるが、通常は5〜200μm、より好ましくは
20〜100μmとすることが好ましい。
【0038】
【作用】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、カルボジイミ
ド基含有ポリマーを含有する。このカルボジイミド基含
有ポリマーは、加熱溶融すると、カルボジイミド基の二
重結合が開環重合して内部架橋反応を起して硬化し、熱
硬化性樹脂組成物の硬化物に優れた接着性と耐熱性と耐
水性とを付与する。この場合、その重合は、一般に加熱
溶融後1〜2分で開始する。従って、熱硬化性樹脂組成
物は、加熱後1〜2分間は硬化せずにその軟化もしくは
溶融状態を保持することができる。よって、熱硬化性樹
脂組成物を被着体上で加熱溶融させることにより、その
溶融物で被着体を十分に濡らすことができ、更に加熱す
ると十分に硬化させることができる。よって、良好な接
着状態を得ることが可能となる。特に、バインダーとし
て粘着剤を使用した場合には、熱硬化性樹脂組成物を常
温で被着体に塗工して、同一又は異なる被着体同士を硬
化前に仮接着することが可能となり、その取扱い性が向
上する。しかも、バインダーとして粘着剤を使用するか
否かにかかわりなく、熱硬化性樹脂組成物の硬化物の耐
熱性が良好なため、高い温度でもその接着力を保持する
ことが可能となる。
ド基含有ポリマーを含有する。このカルボジイミド基含
有ポリマーは、加熱溶融すると、カルボジイミド基の二
重結合が開環重合して内部架橋反応を起して硬化し、熱
硬化性樹脂組成物の硬化物に優れた接着性と耐熱性と耐
水性とを付与する。この場合、その重合は、一般に加熱
溶融後1〜2分で開始する。従って、熱硬化性樹脂組成
物は、加熱後1〜2分間は硬化せずにその軟化もしくは
溶融状態を保持することができる。よって、熱硬化性樹
脂組成物を被着体上で加熱溶融させることにより、その
溶融物で被着体を十分に濡らすことができ、更に加熱す
ると十分に硬化させることができる。よって、良好な接
着状態を得ることが可能となる。特に、バインダーとし
て粘着剤を使用した場合には、熱硬化性樹脂組成物を常
温で被着体に塗工して、同一又は異なる被着体同士を硬
化前に仮接着することが可能となり、その取扱い性が向
上する。しかも、バインダーとして粘着剤を使用するか
否かにかかわりなく、熱硬化性樹脂組成物の硬化物の耐
熱性が良好なため、高い温度でもその接着力を保持する
ことが可能となる。
【0039】このような本発明の熱硬化性樹脂組成物を
使用した熱硬化性接着材料は、従来の接着シートもしく
は粘接着シートと同様に使用することができ、本発明の
熱硬化性樹脂組成物の特性がそのまま生かされたものと
なる。
使用した熱硬化性接着材料は、従来の接着シートもしく
は粘接着シートと同様に使用することができ、本発明の
熱硬化性樹脂組成物の特性がそのまま生かされたものと
なる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0041】実施例1 ウレタン樹脂バインダー30重量部、融点140℃の粉
末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9
010、日清紡製)6重量部及び溶媒(トルエン/ME
K/エタノール(4/5/1))からなる固形分45%
の熱硬化性樹脂組成物を調製した。この組成物を、易接
着処理が施された50μm厚のポリエチレンナフタレー
トフィルムの片面に乾燥厚で30μmとなるように塗工
し、100℃で2分間乾燥することにより熱硬化性接着
シートを作製した。
末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9
010、日清紡製)6重量部及び溶媒(トルエン/ME
K/エタノール(4/5/1))からなる固形分45%
の熱硬化性樹脂組成物を調製した。この組成物を、易接
着処理が施された50μm厚のポリエチレンナフタレー
トフィルムの片面に乾燥厚で30μmとなるように塗工
し、100℃で2分間乾燥することにより熱硬化性接着
シートを作製した。
【0042】実施例2 アクリル樹脂バインダー(BR106、三菱レーヨン株
式会社製)25重量部、融点140℃の粉末状カルボジ
イミド基含有ポリマー(カルボジライト9010、日清
紡製)8重量部及び溶媒(トルエン/MEK(1/
1))からなる固形分45%の熱硬化性樹脂組成物を使
用する以外は、実施例1と同様に熱硬化性接着シートを
作製した。
式会社製)25重量部、融点140℃の粉末状カルボジ
イミド基含有ポリマー(カルボジライト9010、日清
紡製)8重量部及び溶媒(トルエン/MEK(1/
1))からなる固形分45%の熱硬化性樹脂組成物を使
用する以外は、実施例1と同様に熱硬化性接着シートを
作製した。
【0043】実施例3 ポリエステル樹脂バインダー(バイロン20SS、東洋
紡株式会社製)20重量部、融点140℃の粉末状カル
ボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9010、
日清紡製)4重量部及び溶媒(トルエン/MEK(1/
1))からなる固形分45%の熱硬化性樹脂組成物を使
用する以外は、実施例1と同様に熱硬化性接着シートを
作製した。
紡株式会社製)20重量部、融点140℃の粉末状カル
ボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9010、
日清紡製)4重量部及び溶媒(トルエン/MEK(1/
1))からなる固形分45%の熱硬化性樹脂組成物を使
用する以外は、実施例1と同様に熱硬化性接着シートを
作製した。
【0044】実施例4 アクリル/塩酢ビ共重合体樹脂バインダー30重量部、
融点140℃の粉末状カルボジイミド基含有ポリマー
(カルボジライト9010、日清紡製)7.5重量部及
び溶媒(トルエン/MEK(1/1))からなる固形分
45%の熱硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施例
1と同様に熱硬化性接着シートを作製した。
融点140℃の粉末状カルボジイミド基含有ポリマー
(カルボジライト9010、日清紡製)7.5重量部及
び溶媒(トルエン/MEK(1/1))からなる固形分
45%の熱硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施例
1と同様に熱硬化性接着シートを作製した。
【0045】実施例5 ポリアミド樹脂バインダー(トーマイド1310、富士
化成株式会社製)30重量部、融点140℃の粉末状カ
ルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト901
0、日清紡製)12重量部及び溶媒(トルエン/IPA
(2/8))からなる固形分35%の熱硬化性樹脂組成
物を使用する以外は、実施例1と同様に化粧シートを作
製した。
化成株式会社製)30重量部、融点140℃の粉末状カ
ルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト901
0、日清紡製)12重量部及び溶媒(トルエン/IPA
(2/8))からなる固形分35%の熱硬化性樹脂組成
物を使用する以外は、実施例1と同様に化粧シートを作
製した。
【0046】比較例1 アクリル樹脂バインダー(BR106、三菱レーヨン株
式会社製)130重量部、融点140℃の粉末状カルボ
ジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9010、日
清紡製)1.5重量部及び溶媒(トルエン/MEK(1
/1))からなる固形分45%の熱硬化性樹脂組成物を
乾燥厚で45μmとなるように塗工する以外は、実施例
1と同様に熱硬化性接着シートを作製した。
式会社製)130重量部、融点140℃の粉末状カルボ
ジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9010、日
清紡製)1.5重量部及び溶媒(トルエン/MEK(1
/1))からなる固形分45%の熱硬化性樹脂組成物を
乾燥厚で45μmとなるように塗工する以外は、実施例
1と同様に熱硬化性接着シートを作製した。
【0047】比較例2 ポリアミド樹脂バインダー(トーマイド1310、富士
化成株式会社製)25重量部、融点140℃の粉末状カ
ルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト901
0、日清紡製)80重量部及び溶媒(トルエン/IPA
(2/8))からなる固形分35%の熱硬化性樹脂組成
物を乾燥厚で45μmとなるように塗工する以外は、実
施例1と同様に熱硬化性接着シートを作製した。
化成株式会社製)25重量部、融点140℃の粉末状カ
ルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト901
0、日清紡製)80重量部及び溶媒(トルエン/IPA
(2/8))からなる固形分35%の熱硬化性樹脂組成
物を乾燥厚で45μmとなるように塗工する以外は、実
施例1と同様に熱硬化性接着シートを作製した。
【0048】(評価)以上の実施例1〜5並びに比較例
1及び2で得られた接着シートを、その熱硬化性樹脂組
成物の塗工面をステンレス板(30mm×110mm×
2mm)に対向させ、30kg/cm2 の圧力をかけな
がら140℃で1分間プレス接着した。接着後の接着シ
ートについて、常温(23℃)下で180°剥離による
ピール強度(接着強度)を測定した。また、その時の剥
離破壊位置を目視にて観察した。その結果を表1に示
す。
1及び2で得られた接着シートを、その熱硬化性樹脂組
成物の塗工面をステンレス板(30mm×110mm×
2mm)に対向させ、30kg/cm2 の圧力をかけな
がら140℃で1分間プレス接着した。接着後の接着シ
ートについて、常温(23℃)下で180°剥離による
ピール強度(接着強度)を測定した。また、その時の剥
離破壊位置を目視にて観察した。その結果を表1に示
す。
【0049】
【表1】 *1:「基材材破」とは、接着シートが切断した場合を
示す。 *2:「部分的接着剤」とは、被着体に熱硬化性樹脂組
成物(接着剤)が部分的に転着した場合を示す。 *3:「接着剤」とは、熱硬化性樹脂組成物(接着剤)
の層が凝集破壊した場合を示す。
示す。 *2:「部分的接着剤」とは、被着体に熱硬化性樹脂組
成物(接着剤)が部分的に転着した場合を示す。 *3:「接着剤」とは、熱硬化性樹脂組成物(接着剤)
の層が凝集破壊した場合を示す。
【0050】表1から判るように、実施例1〜5で得ら
れた接着シートは、十分な接着強度を示した。
れた接着シートは、十分な接着強度を示した。
【0051】一方、比較例1の接着シートは、使用した
熱硬化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポリマー
の含有量が少なすぎるために接着強度が非常に弱く、そ
のときの剥離破壊位置は、ステンレス板に部分的に熱硬
化性樹脂組成物が転着していたものの、ほとんど未接着
状態であった。比較例2の接着シートは、使用した熱硬
化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポリマーの含
有量が多すぎるために凝集破壊し、そのため接着強度が
弱いものであった。
熱硬化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポリマー
の含有量が少なすぎるために接着強度が非常に弱く、そ
のときの剥離破壊位置は、ステンレス板に部分的に熱硬
化性樹脂組成物が転着していたものの、ほとんど未接着
状態であった。比較例2の接着シートは、使用した熱硬
化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポリマーの含
有量が多すぎるために凝集破壊し、そのため接着強度が
弱いものであった。
【0052】なお、実施例1〜5で得られた接着シート
について、60℃雰囲気下で10日間保存した後に、ス
テンレス板をプレス接着し、90°剥離によるピール強
度(接着強度)を測定したところ、常温での結果とほと
んど変わらず、十分な接着強度を示した。従って、夏期
の高温での保存時において高い保存安定性を有している
ことがわかる。
について、60℃雰囲気下で10日間保存した後に、ス
テンレス板をプレス接着し、90°剥離によるピール強
度(接着強度)を測定したところ、常温での結果とほと
んど変わらず、十分な接着強度を示した。従って、夏期
の高温での保存時において高い保存安定性を有している
ことがわかる。
【0053】実施例6 バインダーとしてアクリル系粘着剤(BPS4849−
40、東洋インキ製造製)30重量部、融点140℃の
粉末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト
9010、日清紡製)6重量部及び溶媒(トルエン/M
EK/エタノール(4/5/1))からなる固形分25
%の熱硬化性樹脂組成物を調製した。この組成物を、易
接着処理が施された50μm厚のポリエチレンナフタレ
ートフィルムの片面に乾燥厚で30μmとなるように塗
工し、100℃で2分間乾燥することにより熱硬化性粘
接着シートを作製した。
40、東洋インキ製造製)30重量部、融点140℃の
粉末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト
9010、日清紡製)6重量部及び溶媒(トルエン/M
EK/エタノール(4/5/1))からなる固形分25
%の熱硬化性樹脂組成物を調製した。この組成物を、易
接着処理が施された50μm厚のポリエチレンナフタレ
ートフィルムの片面に乾燥厚で30μmとなるように塗
工し、100℃で2分間乾燥することにより熱硬化性粘
接着シートを作製した。
【0054】実施例7 バインダーとしてゴム系粘着剤(BPS3757−1、
東洋インキ製造製)25重量部、融点140℃の粉末状
カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト901
0、日清紡製)5重量部及び溶媒(トルエン/MEK/
エタノール(4/5/1))からなる固形分30%の熱
硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施例6と同様に
して熱硬化性粘接着シートを作製した。
東洋インキ製造製)25重量部、融点140℃の粉末状
カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト901
0、日清紡製)5重量部及び溶媒(トルエン/MEK/
エタノール(4/5/1))からなる固形分30%の熱
硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施例6と同様に
して熱硬化性粘接着シートを作製した。
【0055】比較例3 バインダーとしてアクリル系粘着剤(BPS4849−
40、東洋インキ製造製)130重量部、融点140℃
の粉末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライ
ト9010、日清紡製)1.5重量部及び溶媒(トルエ
ン/MEK/エタノール(4/5/1))からなる固形
分45%の熱硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施
例6と同様にして熱硬化性粘接着シートを作製した。
40、東洋インキ製造製)130重量部、融点140℃
の粉末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライ
ト9010、日清紡製)1.5重量部及び溶媒(トルエ
ン/MEK/エタノール(4/5/1))からなる固形
分45%の熱硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施
例6と同様にして熱硬化性粘接着シートを作製した。
【0056】比較例4 バインダーとしてゴム系粘着剤(BPS34849−4
0、東洋インキ製造製)25重量部、融点140℃の粉
末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9
010、日清紡製)80重量部及び溶媒(トルエン/M
EK/エタノール(4/5/1))からなる固形分45
%の熱硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施例6と
同様にして熱硬化性粘接着シートを作製した。
0、東洋インキ製造製)25重量部、融点140℃の粉
末状カルボジイミド基含有ポリマー(カルボジライト9
010、日清紡製)80重量部及び溶媒(トルエン/M
EK/エタノール(4/5/1))からなる固形分45
%の熱硬化性樹脂組成物を使用する以外は、実施例6と
同様にして熱硬化性粘接着シートを作製した。
【0057】(評価)実施例6及び7並びに比較例3及
び4で得られた粘接着シートについて、その熱硬化性樹
脂組成物の塗工面をステンレス板(30mm×110m
m×2mm)に貼着させ、常温(23℃)下で180°
剥離によるピール強度(粘着強度)を測定した。その
後、再び粘接着シートをステンレス板に貼着し、30k
g/cm2 の圧力をかけながら140℃で1分間プレス
接着した。接着後の粘接着シートについて、常温(23
℃)下で180°剥離によるピール強度(接着強度)を
測定した。また、その時の剥離破壊位置を目視にて観察
した。その結果を表2に示す。
び4で得られた粘接着シートについて、その熱硬化性樹
脂組成物の塗工面をステンレス板(30mm×110m
m×2mm)に貼着させ、常温(23℃)下で180°
剥離によるピール強度(粘着強度)を測定した。その
後、再び粘接着シートをステンレス板に貼着し、30k
g/cm2 の圧力をかけながら140℃で1分間プレス
接着した。接着後の粘接着シートについて、常温(23
℃)下で180°剥離によるピール強度(接着強度)を
測定した。また、その時の剥離破壊位置を目視にて観察
した。その結果を表2に示す。
【0058】
【表2】 粘着強度 接着強度 剥離破壊位置 (Kg/25mm) (Kg/25mm) 実施例6 1.8 4.4 基材材破*4 7 1.5 4.0 同上 比較例3 2.0 0.15 − 4 0.05 0.2 粘接着剤*5 *4:「基材材破」とは、粘接着シートが切断した場合を示す。 *5:「粘接着剤」とは、熱硬化性樹脂組成物(粘接着剤)の層が凝集破壊した 場合を示す。
【0059】表2からわかるように、実施例6及び7の
粘接着シートは常温で十分な粘着性を示し、加熱すると
更に優れた接着強度を示した。
粘接着シートは常温で十分な粘着性を示し、加熱すると
更に優れた接着強度を示した。
【0060】一方、比較例3の粘接着シートは使用した
熱硬化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポリマー
の含有量が少なすぎるために加熱後の接着強度が非常に
弱く、そのときの剥離破壊位置は、ステンレス板に部分
的に熱硬化性樹脂組成物が転着していたものの、ほとん
ど未接着状態であった。比較例4の粘接着シートは、使
用した熱硬化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポ
リマーの含有量が多すぎるために、常温での粘着性が不
十分であり、しかも加熱後にも凝集破壊し、そのため接
着強度が弱いものであった。
熱硬化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポリマー
の含有量が少なすぎるために加熱後の接着強度が非常に
弱く、そのときの剥離破壊位置は、ステンレス板に部分
的に熱硬化性樹脂組成物が転着していたものの、ほとん
ど未接着状態であった。比較例4の粘接着シートは、使
用した熱硬化性樹脂組成物中のカルボジイミド基含有ポ
リマーの含有量が多すぎるために、常温での粘着性が不
十分であり、しかも加熱後にも凝集破壊し、そのため接
着強度が弱いものであった。
【0061】なお、実施例6及び7で得られた粘接着シ
ートについて、60℃雰囲気下で10日間保存した後
に、同様にステンレス板に貼着し、更にプレス接着して
ピール強度(接着強度)を測定したところ、常温での結
果とほとんど変わらず、十分な粘着性と接着強度とを示
した。従って、夏期の高温での保存時において高い保存
安定性を有していることがわかる。
ートについて、60℃雰囲気下で10日間保存した後
に、同様にステンレス板に貼着し、更にプレス接着して
ピール強度(接着強度)を測定したところ、常温での結
果とほとんど変わらず、十分な粘着性と接着強度とを示
した。従って、夏期の高温での保存時において高い保存
安定性を有していることがわかる。
【0062】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、比較的
低温で且つ短時間の加熱硬化処理により優れた接着力を
発現する。しかも、それを基材に塗布または含浸させる
ことによって得られる熱硬化性接着シートの保存安定性
を向上させることができる。従って、本発明の熱硬化性
樹脂組成物は、熱硬化性接着シート用の熱硬化性接着剤
として特に適したものとなる。
低温で且つ短時間の加熱硬化処理により優れた接着力を
発現する。しかも、それを基材に塗布または含浸させる
ことによって得られる熱硬化性接着シートの保存安定性
を向上させることができる。従って、本発明の熱硬化性
樹脂組成物は、熱硬化性接着シート用の熱硬化性接着剤
として特に適したものとなる。
【0063】また、バインダーとして粘着剤を使用する
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、熱硬化性粘接着シート
の熱硬化性粘着剤として特に適したものとなる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、熱硬化性粘接着シート
の熱硬化性粘着剤として特に適したものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎名 義明 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 堀井 信明 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 カルボジイミド基含有ポリマーとバイン
ダーとを含有する熱硬化性樹脂組成物であって、カルボ
ジイミド基含有ポリマーの溶融温度が80℃以上であ
り、そのカルボジイミド基含有ポリマーをバインダー固
形分に対して2〜200重量%となるように含有する熱
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 カルボジイミド基含有ポリマーの溶融温
度が、100〜180℃である請求項1記載の熱硬化性
樹脂組成物。 - 【請求項3】 カルボジイミド基含有ポリマーをバイン
ダー固形分に対して5〜80重量%となるように含有す
る請求項1又は2に記載の熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】 カルボジイミド基含有ポリマーが、式
(1) 【化1】 (式中、Rは有機ジイソシアネート残基であり、nは1
0〜10,000の数である。)で表される請求項1〜
3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項5】 バインダーが、常温で粘着性を示さない
樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の熱硬化性樹
脂組成物。 - 【請求項6】 常温で粘着性を示さない樹脂が、ウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩酢ビ共重
合体、ポリアミド樹脂又はそれらの任意の樹脂の混合物
である請求項5に記載の熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項7】 バインダーが、常温で粘着性を示す感圧
接着剤である請求項1〜4のいずれかに記載の熱硬化性
樹脂組成物。 - 【請求項8】 感圧接着剤が、アクリル系粘着剤、共役
ジエン系重合体含有粘着剤、シリコーン系粘着剤又はポ
リビニルエーテル系粘着剤である請求項7記載の熱硬化
性樹脂組成物。 - 【請求項9】 感圧接着剤が、アクリル系粘着剤又は共
役ジエン系重合体含有粘着剤である請求項8記載の熱硬
化性樹脂組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の熱硬
化性樹脂組成物を、シート状又はテープ状基材の少なく
とも片面に塗布又は含浸させてなる熱硬化性接着材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26121694A JPH08100121A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26121694A JPH08100121A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08100121A true JPH08100121A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17358763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26121694A Pending JPH08100121A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08100121A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999010442A1 (en) * | 1997-08-27 | 1999-03-04 | Reichhold, Inc. | Resins for lining surfaces |
| JP2008081727A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Works Ltd | フレキシブルプリント配線板用基材入り接着シート及びその製造方法、多層フレキシブルプリント配線板、フレックスリジッドプリント配線板 |
| JP2010159339A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc | 一液型熱硬化性接着剤組成物 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP26121694A patent/JPH08100121A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999010442A1 (en) * | 1997-08-27 | 1999-03-04 | Reichhold, Inc. | Resins for lining surfaces |
| JP2008081727A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Works Ltd | フレキシブルプリント配線板用基材入り接着シート及びその製造方法、多層フレキシブルプリント配線板、フレックスリジッドプリント配線板 |
| JP2010159339A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-22 | Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc | 一液型熱硬化性接着剤組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |