JPH0810124Y2 - 伸縮外装構造 - Google Patents

伸縮外装構造

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JPH0810124Y2
JPH0810124Y2 JP4358690U JP4358690U JPH0810124Y2 JP H0810124 Y2 JPH0810124 Y2 JP H0810124Y2 JP 4358690 U JP4358690 U JP 4358690U JP 4358690 U JP4358690 U JP 4358690U JP H0810124 Y2 JPH0810124 Y2 JP H0810124Y2
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outer cover
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宗夫 嘉本
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、相互に間隔をあけて配置された一対の建築
構造物などの躯体にヒンジによって角変位可能にパネル
を取付けるための構造に関する。
従来の技術 従来から、相互に間隔をあけて隣接する一対の建築構
造物などの躯体に、その間隔内での風雨の侵入を防止す
るためにヒンジによって角変位可能なパネルを設ける構
成があり、各躯体の間隔が地震あるいは地盤沈下などに
よって変化しても、各パネルがその間隔の変化に応じて
角変位または摺動することによって変位を許容すること
ができるように構成されている。
考案が解決しようとする課題 このような先行技術では、各躯体の変位量が大きく、
それい伴う間隔の変化が大きい場合には、各パネルが躯
体の壁面に当接してしまう場合があり、したがって各パ
ネルが壁面に当接することなしに、各躯体の変位量をで
きるだけ大きくとれることが望ましく、そのような伸縮
外装構造が望まれていた。
したがって本考案の目的は、間隔が変化したときに角
変位するパネルが躯体の壁面に干渉することなしにその
間隔を塞いで、各躯体の許容変位量を大きくとることが
できるようにした伸縮外装構造を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、相互に間隔をあけて配置された一対の躯体
に、それらの躯体の各壁面に取付部材がそれぞれ設けら
れ、 各取付部材には、ヒンジによって一対の可動パネルの
各一端部が連結され、 各可動パネルの他端部は、もう1つのヒンジによって
連結され、 前記ヒンジの各軸線は、相互に平行であることを特徴
とする伸縮外装構造である。
また本考案は、前記取付部材には、可動パネルの一端
部側に設けられるヒンジよりも内方で間隔内に突出する
第1内カバー体と、前記ヒンジよりも外方で間隔内に突
出する第1外カバー体と、壁面よりも突出して配置さ
れ、可動パネルの角変位を壁面よりも間隔内の離れた位
置で阻止するストッパとが設けられ、 可動パネルの前記一端部には、壁面にほぼ垂直な方向
で、第1内カバー体に部分的に重なるように配置される
第2内カバー体と、第1外カバー体に部分的に重なるよ
うに配置される第2外カバー体とが設けられ、 第1内カバー体と第2内カバー体との間および第1外
カバー体と第2外カバー体との間には、シール部材がそ
れぞれ設けられることを特徴とする。
本考案に従えば、可動パネルの一端部と取付部材とを
連結するヒンジ、および各可動パネルの他端部を連結す
るもう1つのヒンジの各軸線を相互に平行であるように
したので、各躯体が変位して間隔が変化しても各パネル
が連結されたままの状態で取付部材に設けられる各ヒン
ジの軸線まわりに円滑に角変位して、その変位を許容す
ることができる。このような可動パネルは取付部材に取
付けられているので、各可動パネルが角変位してそれら
の壁面と平行となった状態であっても、壁面に接触する
恐れはない。しかも、このようにして可動パネルが壁面
と平行となった状態で、各躯体の相対的な変位量が最大
変位量となるように各可動パネルの長さと取付部材の壁
面からの突出量を設定しておくことによって、可動パネ
ルの壁面への当接を確実に防ぐことができる。また可動
パネルが壁面と平行になるまで可動パネルを角変位させ
ることができるので、各躯体の許容変位量を一定の間隔
に対してより大きくとることが可能となる。
また本考案に従えば、取付部材には第1内カバー体と
第1外カバー体とが設けられ、また可動パネルには第2
内カバー体と第2外カバー体とが設けられる。これらの
第1内カバー体と第2内カバー体との間および第1外カ
バー体と第2外カバー体との間にはシール部材がそれぞ
れ設けられるので、各躯体が相対的に変位してもその変
位量に応じて可動パネルが一端部に設けられているヒン
ジの軸線まわりに角変位することができ、しかも可動パ
ネルが角変位した状態であっても、その可動パネルが取
付けられている壁面と可動パネルとの間を気密な状態で
塞ぐことができる。また取付部材にはストッパが設けら
れるので、可動パネルが角変位したときに、その可動パ
ネルが壁面に当接してしまうことを防ぐことができる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の水平断面図である。建
築構造物などのコンクリート製躯体2a,2bは、たとえば1
m程度の距離Lを有する間隔1をあけて配置される。一
方の躯体2aには軸直角断面がT字状の鉄骨3aが埋設され
ており、また他方の躯体2bには軸直角断面がH字状の鉄
骨3bが埋設される。これらの鉄骨3a,3bには、各躯体2a,
2bの相互に対向する壁面40a,40bから間隔1内に突出す
る取付部材4a,4bが固定される。取付部材4a,4bには、ヒ
ンジ5a,5bによって可動パネル6a,6bの各一端部7a,7bが
連結される。各可動パネル6a,6bの各他端部8a,8bは、も
う1つのヒンジ5cによって相互に連結される。前記ヒン
ジ5aは、鋼鉄またはステンレス製のシート状カバーシー
ト10a,11aによって覆われており、さらに止水性を向上
させるためにゴムあるいは塩化ビニール製の止水板12a
が補助的に設けられている。他のヒンジ5b,5cもまた、
同様にカバーシート10b,11b;10c,11cによって覆われて
いるとともに、止水板12b,12cによってそれぞれ覆われ
ている。これらのヒンジ5a,5b,5cの各軸線は、相互に平
行であり、これによって可動パネル6a,6bはヒンジ5a,5b
の各軸線まわりに矢符D1a,D2a;D1b,D2b方向に角変位可
能である。したがって、地震あるいは地盤沈下などによ
って、各躯体2a,2bが変位しても、外部13から内部14側
に矢符A方向に向けて侵入しようとする風雨を遮断する
ことができる。
第2図は、第1図に示されるヒンジ5a付近を拡大して
示す水平断面図である。前記取付部材4aは、鉄骨3aにボ
ルト15およびナット16によって固定される取付片17と、
取付片17に連なり躯体2aに形成された取付凹所18内の取
付面19に当接する当接片20と、当接片20と一体的に形成
され軸直角断面が凹状の基部21と、基部21から前記取付
片17とは逆方向に突出する突片22と、基部21の両側に間
隔をあけて形成された係止片23,24とを有する。各係止
片23,24は、基部21に向けて屈曲する係止爪25,26を有
し、基部21とは隙間d1,d2をあけて離間している。この
ような係止片23,24と突片22との間には、係止溝27,28が
それぞれ形成される。係止溝27,28には、前記カバーシ
ート10a,11aの屈曲された各一端部29a1,30a1が隙間d1,d
2を介して嵌まり込み、各係止爪25,26によってその抜出
しが防止される。また、カバーシート10a,11aの各他端
部29a2,30a2は、可動パネル6aの枠部材31の係止片32,33
によって形成される係止溝34,35内にそれぞれ嵌まり込
み、爪36,37によって抜出しが防止される。枠部材31に
は、前記一端部7aが一体的に形成されており、前記ヒン
ジ5aを介して取付部材4aの突片22に連結される。したが
って可動パネル6aは、ヒンジ5aの軸線1のまわりに矢
符D1a,D2a方向に角変位自在である。
このようにヒンジ5aによって相互に連結された突片22
および一端部7aと、前記止水板11aとの間には、前記止
水板12aがボルト38,39によって基部21と枠部材31とに固
定される。これらのカバーシート10a,11aおよび止水板1
2aの各端部29a1,29a2,30a1,30a2,41a1,41a2間の各長さ
は、可動パネル6aが矢符D1a方向に角変位して第3図に
示されるように躯体2aの壁面40aとほぼ平行になった状
態において外れてしまわない程度に予め定められてい
る。これによって可動パネル6aの軸線1を回転中心と
する矢符D1a1、D2a方向の角変位動作が制限されてしま
うことはない。なお、もう一方の可動パネル6bもまた、
前述した可動パネル6aと同様にヒンジ5bを介して取付部
材4bに連結されており、対応する部分には添字bを付し
て説明は省略する。
前述のようにして、可動パネル6a,6bが取付けられる
取付部材4a,4bは、躯体2a,2bの壁面40a,40bから距離H1,
H2だけ対向する躯体2b,2a側に向けて突出しており、こ
れによって各可動パネル6a,6bのうち少なくとも一方を
壁面40a,40bに平行となるまで、矢符D1a,D1b方向に角変
位させることが可能となり、壁面40a,40bとの干渉を生
じない。
第4図は、ヒンジ5c付近を拡大して示す水平断面図で
ある。各可動パネル6a,6bが一直線上にヒンジ5cを介し
て連結された状態において、可動パネル6a側の枠部材31
aには前記他端部8aが一体的に形成され、ヒンジ5cを介
して可動パネル6bの他端部8bに連結される。他端部8b
は、可動パネル6bの枠部材31bに一体的に形成される。
各枠部材31a,31bには、前述と同様に係止片42,43が形成
されており、これらの係止片42,43には爪44,45がそれぞ
れ形成される。係止溝46,47には、前記カバーシート10
c,11cの各両端部10c1,10c2;11c1,11c2が嵌まり込み、各
爪44,45によって抜止めされる。また、もう1つの止水
板12cの両端部12c1,12c2は、ボルト48,49によって各枠
部材31a,31bに固定されている。このようにして、連結
された可動パネル6a,6bがヒンジ5cの軸線3を回転中
心として相互に近接する方向に角変位した状態は、第5
図に示されており、このとき前記一端部7a,7b付近は、
各ヒンジ5a,5bの各軸線1,l2のまわりに矢符D1a,D1b方
向に角変位している。
前述の実施例では、ヒンジ5cを介して各可動パネル6
a,6bを角変位可能に連結するようにしたけれども、本考
案の他の実施例として、第5A図に示されるように、螺旋
状の係合片70a,70bが相互に係合するヒンジ5c1によって
各可動パネル6a,6bを相互に連結するようにしてもよ
い。このようなヒンジ5c1を用いることによって、各可
動パネル6a,6bは、取付部材4a,4bを介して取付けられる
各躯体2a,2bが地盤沈下などによって相対的に鉛直方向
に変位を生じても、鉛直方向に沿って相互に変位するこ
とができ、これによって各躯体2a,2bの鉛直方向の変位
をも許容することができる。
さらに本考案の他の実施例として、第5B図に示される
ように、ヒンジ5c2のヒンジ片71a,71bに鉛直方向に延び
る長孔72aを形成し、この長孔72aにボルト73aの軸部を
挿通してナット74aを螺着して締付け、これによって一
方の可動パネル6aを固定し、他方の可動パネル6bをボル
ト75bおよびナット76bによって他方のヒンジ片71bに固
定するようにしてもよい。このようなヒンジ5c2を用い
て各可動パネル6a,6bを連結することによって、各躯体2
a,2bがたとえば不等沈下などによって鉛直方向に相対的
に変位を生じても、各可動パネル6a,6bの相対的な鉛直
方向の変位をも許容することができる。
第6図は可動パネル6a,6a1の上下方向の連結状態を示
す鉛直断面図であり、第7図はその可動パネル6a,6a1の
連結部付近の斜視図であり、第8図は可動パネル6a,6a1
の外部13側から見た正面図である。可動パネル6aの鉛直
上方端部に配置される横枠部材50は、カバープレート5
1,52で挟持された状態で固定されており、外部13側のカ
バープレート51には通気孔53が形成される。この通気孔
53に臨む横枠部材50の内面54は、可動パネル6aが躯体2a
に取付けられた状態で、内部14から外部13側に向かうに
つれて下方側に傾斜しており、前記通気孔53に連なる。
この内面54の上方には通気孔55,56が形成されており、
上方側の通気孔56付近には立上り片57が形成される。こ
の立上り片57にはパッキン58が当接し、このパッキン58
は可動パネル6aの上方に配置されるもう1つの可動パネ
ル6a1の横枠部材59に形成される垂下片60に嵌着されて
いる。横枠部材59は、垂下片60よりも内部14側に形成さ
れた垂下片61を有し、垂下片61にはパッキン62が当接す
る。このパッキン62は、前記横枠部材50の立上り片63に
形成されており、立上り片63は立上り片57よりも内部14
側上方に突出して形成される。したがって可動パネル6a
1のパッキン58は、可動パネル6aのパッキン62よりも外
部13側下方に配置され、これによって外部13側からの風
雨の侵入を防いでいる。また、これらのパッキン58,62
によって塞がれた枠部材50,59間の空間64には、前記通
気孔53,55,56を介して外気が導入され、これによって外
気圧と空間64内の圧力とは同一である。したがって、パ
ッキン58,62とそれらが当接する立上り片57および垂下
片60との間に隙間が生じる恐れはなく、これによって各
パッキン58,62は各長手方向、すなわち第6図の紙面に
垂直方向全長に亘って気密にシール機能を維持すること
ができる。
第9図は、間隔1の距離Lの変化に対応した可動パネ
ル6a,6bの動作を説明するための図である。同図におい
て、躯体2a,2bの相互に対向する壁面40a,40bは平行であ
り、ヒンジ5a,5bの各軸線1,l2を結ぶ直線10が各壁
面40a,40bに垂直である場合について説明する。まず、
各躯体2a,2bの壁面40a,40bが距離Lをあけて離間した状
態では、ヒンジ5a,5bが点P1,P2に配置されており、ヒン
ジ5cは点P3によって示される。点P2を中心とする半径R
の仮想円S1によって囲まれる領域のうち、壁面40aと平
行な直線11上にある点P3を中心い長さL2を半径とする
円弧S2によって挟まれる領域ΔS(斜線を付して示す)
を除く領域を許容移動可能領域とし、各点P1,P2,P3を結
ぶ直角三角形を考えた場合において、第1式が成立す
る。
(L1+L2+R)(L2−L1+R)=(L3+R)2 …(1) この第1式において、距離L3は第2式によって求めら
れる。
L3=L−R−D …(2) また第2式において、距離Dは第3式によって求めら
れる。
D=H1+H2 …(3) これらの第1式〜第3式において、半径Rは地震ある
いは地盤沈下による変位量などによって予め設定され、
たとえば450mmに選ばれる。また距離Lは、建築構造物
である躯体2a,2b間の距離であり、たとえばL=950mmに
選ばれる。これらのR=450mm,L=950mmを上記第1式お
よび第2式に代入すると、第6式および第7式となる。
(L1+L2+450)(L2−L1+450)=(L3+450)2 …(6) L3=500−D …(7) 次に、可動パネル6bが壁面2bと平行となった状態を想
定すると、点P1,P21,P31で囲まれる直角三角形を考えた
とき、ピタゴラスの定理によって第8式が成立する。
L12=L22+L32 …(8) 距離H1,H2は、既知量として具体的寸法が代入される
ので、未知量Dは第3式によって求められる。こうし
て、求められたD値を第7式に代入することによって距
離L3が求められ、この距離L3を第6式に代入することに
よって、第6式は距離L1,L2を未知量とする一次方程式
となり、またD値を第8式に代入することによって、距
離L1,L2を未知量とする連立方程式が得られることにな
る。このような連立方程式を解いて求められる距離L1,L
2は、便宜上前記第6式および第8式に具体的数値を代
入することによって、第10図に示される距離L1,L2にそ
れぞれ対応するラインM1,M2によって得られる。また、
第8式に具体的数値を代入することによって、ラインM3
を得る。これらのラインM1〜M3から各点P1,P2,P3を結ぶ
直線が直角三角形であるためには、ラインM2とラインM3
とが交差する点Q1におけるD値および距離L2を得ること
ができ、そのときの距離L1はラインM1上の点Q2によって
示される。
以上の結果をまとめると、点P2が移動可能な範囲をR
=450mmとすると、D=H1+H2=170.5mの場合、H1−H2
=85.25mmであり、距離L1=658.9mm,L2=570.7mmとな
る。このような距離に基づいて、各部材の寸法および形
状を設定しておくことによって、許容移動量R=450mm
の仮想円S1(ただし、領域ΔSを除く)内では、点P3が
壁面40a,40bに接触することなしに相対的な躯体2a,2bの
変位を許容することができる。
上述の第9図における説明は、点P1が静止しているも
のとして、点P2が移動したときに可動パネル6aが壁面4a
に平行となる場合について述べたけれども、点P2が静止
している状態で点P1が移動したときも同様にして求める
ことができる。
第11図は、本考案のさらに他の実施例の一部の水平断
面図である。可動パネル6a,6bは一対のヒンジ150c1,150
c2によって連結される。各ヒンジ150c1,150c2の両側に
形成されたヒンジ片151,152は、ばね153によって各可動
パネル6a,6bが相互に近接する方向にばね付勢されてい
る。これらの各ヒンジ150c1,150c2およびばね153は、止
水板12c1,12c2によって両側から覆われており、さらに
各止水板12c1,12c2の外方にはカバーシート10c,11cが設
けられる。なお、双方のヒンジ150c1,150c2は、互いに
上下移動可能に取付部に長孔を設けて滑動するようにし
ておくこともある。このように2つのヒンジ150c1,150c
2によって各可動パネル6a,6bを連結することによって、
第12図(1)に示されるように、第1図〜第10図に示さ
れる実施例ではヒンジ5bが仮想円S2で示される範囲で変
位すると、各可動パネル6a,6bを連結するヒンジ5cは参
照符5c1で示されるように躯体2bに当接してしまい、そ
の範囲は斜線を付して示す領域ΔS1において生じる。こ
のことは第12図(2)で示されるように、躯体2aが変位
して、ヒンジ5aが仮想円S3で示される範囲で変位すると
き、斜線を付して示す領域ΔS2においてもまたヒンジ5c
は躯体2bに当接する。すなわち各ヒンジ5cが躯体2a,2b
の少なくとも一方に当接する領域ΔS1,ΔS2が存在する
ことになる。これらの領域ΔS1,ΔS2に内接する内接円S
4,S5においては、ヒンジ5cが各躯体2a,2bに接触するこ
となく自由に移動することが可能であるので、各可動パ
ネル6a,6bが各躯体2a,2bに接触することなしに許容する
ことができる各躯体2a,2bの変位量は制限されてしま
う。そのため、第1図に示されるように、相互に間隔Ls
(=L1−L2)を有する一対のヒンジ150c1,150c2を設け
て4軸にすることによって、第12図(1)および第12図
(2)で示される斜線部の領域ΔS1,ΔS2は解消するこ
とができる。ただし、4軸による動作は、ばねなどによ
って各可動パネル6a,6bの動作を規制し、風などによる
振動に際して、がたつきを防止し、各可動パネル6a,6b
の付け根に配置されるヒンジ5a,5bにストツパを設ける
など、確実に所定の動きを確保するように構成されてい
る。
第13図は、本考案のさらに他の実施例のヒンジ5a付近
を拡大して示す水平断面図である、躯体2に固定された
取付部材161には、壁面40aよりも間隔内に突出する突片
162が形成され、突片162の第13図の上下方向両側には取
付片163,164が一体的に形成されている。前記突片162
は、その両側の取付片163,164よりも間隔内方側に突出
しており、その先端部付近にはストッパ165がボルト166
およびナット167によって固定される。これらのストッ
パ165と突片162との間には、ヒンジ5aのヒンジ片168が
挟持されており、ヒンジ5aは前記ストッパ165とともに
突片162に固定されている。ストッパ165は、壁面40aと
ほぼ平行な当接面169を有し、この当接面169が壁面40a
から可動パネル6aがその壁面40aと平行になった状態に
おいて、可動パネル6aが壁面40aに当接しないように予
め定める距離S1をあけて前記突片162に対して位置決め
されている。この距離S1は、壁面40aに対して垂直方向
にヒンジ5aの中心軸線1までの距離H1と等しく選ばれ
る。ヒンジ5aのもう一方のヒンジ片170は、ボルト171お
よびナット172によって可動パネル6aの一端部7aに固定
される。
このようにして取付部材161に、ヒンジ5aを介して可
動パネル6aが取付けられた状態において、取付片163に
形成されている嵌合溝173には、たとえば塩化ビニル製
の止水板174の一端部が係止され、他端部は前記可動パ
ネル6aによって一端部7a近傍に形成されている嵌合溝17
5に嵌着される。また取付片164には嵌合溝176が形成さ
れており、この嵌合溝176には、止水板177の一端部が嵌
着される。止水板177の他端部は、可動パネル6aの一端
部7a近傍に形成されている嵌合溝178に嵌着される。こ
うしてヒンジ5aの内方側(第13図の下方)および外方側
(第13図の上方)には、それぞれ止水板174,177が取付
けられる。このようにヒンジ5aを介して、相互に連結さ
れる取付部材161と可動パネル6aとの比較的隙間の生じ
易い部分を一対の止水板174,177によって覆うことがで
きるので、確実に気密性および水密性を得ることができ
る。しかも各止水板174,177で挟まれた空間内に風雨が
浸入しないので、腐食の発生を可及的に少なくすること
ができ、可動パネル6aが角変位した際に、ヒンジ5aの軋
み音などが発生するおそれはない。
前記取付片163には、第1内カバー体180がボルト181
によって取付けられ、その遊端部にはネオプレーンスポ
ンジなどの材料から成るシール部材182が、たとえば接
着剤などを用いて固着されている。また取付片164に
は、第1外カバー体183がボルト184によって固定され
る。これらのカバー体180,183は、アルミニウム製であ
り、可撓性および弾発性を有するように薄く形成されて
おり、たとえばその厚みは15mm程度である。また可動パ
ネル6aの一端部7aには、その厚み方向両側に縁材185,18
6がボルト187,188を用いて取付けられ、これらの縁材18
5,186には、気密性および水密性を得るために蓋体189,1
90がそれぞれ嵌着される。各縁材185,186にはリベット1
91,192によって、第2内カバー体193と第2外カバー体1
94とで固定される。第2外カバー体194の遊端部には、
前述したシール部材182と同一材料から成るシール部材1
95が、たとえば接着剤などを用いて固着されている。前
記カバー体193,194は、アルミニウム製であり、可撓性
および弾発性を有するようにその厚みが薄く選ばれてお
り、たとえば1.5mm程度である。このように各カバー体1
80,183,193,194は可撓性および弾発性を有することによ
って、シール部材182と止水板193とは相互に弾発的に当
接しており、また止水板183とシール部材195とは相互に
弾発的に当接している。このような構成によって、さら
に水密性および気密性を向上することができる。しかも
可動パネル6aが矢符D1a方向に角変位しても、シール部
材195は、止水板183に弾発的に当接したままで仮想線19
6で示される位置まで摺動することができ、可動パネル6
aが壁面40aと平行になった状態では、ストッパ165の当
接面169が一端部7aに当接し、これによって可動パネル6
aの矢符D1a方向への角変位が壁面40aよりも間隔内の離
れた位置で阻止される。したがって可動パネル6aが、躯
体2の壁面40aに当接するおそれはない。また可動パネ
ル6aが矢符D2a方向に角変位したときには、第2内カバ
ー体193の遊端部が仮想線197で示される位置に配置され
ており、この状態ではカバー体193の内方側、すなわち
第13図の下方に臨む表面はシール部材182に面接触した
状態となっている。したがって可動パネル6aの矢符D1a
方向あるいは矢符D2a方向への角変位に拘わらず、少な
くともいずれか一方のシール部材182または195がカバー
体193または183に弾発的に当接して、気密性および水密
性が維持されている。
第14図は、本考案のさらに他の実施例の可動パネル6
a,6a1の上下方向の連結状態を示す鉛直断面図である。
上方に配置される可動パネル6aの下端部には、内部13お
よび外部14に向けて開口する嵌合孔201,202を有する縁
材203がボルト204によって固定される。各嵌合孔201,20
2には、アルミニウム製の化粧カバー205,206の嵌合突起
207,208がそれぞれ嵌まり込み、クリップ209,210によっ
て抜け止めされている。前記縁材203にはまた、前記嵌
合孔201,202よりも下方位置で内部13および外部14にそ
れぞれ開口するもう1つの嵌合孔211,212が形成され
る。このように縁材203は、下方に配置される可動パネ
ル6a1の上端部にもまた同様な構成によって取付けられ
ており、対応する部分には添え字aを付す。外部14側に
臨んで開口する嵌合孔212,212aには、可撓性を有するパ
ッキン203の両端部が嵌着され、その後、前記化粧カバ
ー205,206が上方の可動パネル6aの嵌合孔201,202にそれ
ぞれ嵌着される。
このような構成によって、外部14からの風雨を遮断す
ることができ、また上方から可動パネル6aの両表面を伝
って流れ落ちる水滴などの浸入を遮断することができ
る。
第15図は、4軸構造の可動パネル6a,6bの動作を説明
するための図である。各躯体2a,2bの内面40a,40bが距離
Lをあけた状態で、一方の躯体2bが他方の躯体2aに対し
て変位した状態を想定して説明する。各躯体間の距離L
は、たとえばL=950mmに設定されており、ヒンジ5bは
初期値P0にある。この状態で躯体2bが躯体2aに近接する
方向に変位したとき、ヒンジ5bは位置P1に移動し、この
ときの各ヒンジ5a,5b間の距離Lminは、330mmである。こ
の状態から仮想円S10に沿ってヒンジ5bが位置P2,P3,…,
P8,P9の順序で移動することができ、ヒンジ5bが最もヒ
ンジ5aから離反した位置P6では、距離Lmaxは、1230mmで
ある。このように可動パネル6a,6bを相互に連結する一
対のヒンジ150C1,150C2を設けて4軸構造にすることに
よって、前述した第12図で示される斜線部の領域ΔS1,
ΔS2は解消することができ、3軸構造である場合に比べ
てさらに躯体の許容変位量を大きくとることができる。
考案の効果 以上のように本考案によれば、可動パネルは取付部材
によって壁面に取付けられているので、各躯体が相対的
に変位しても、壁面と可動パネルとの干渉を防ぐことが
できる。しかも、壁面から取付部材を突出させているの
で、その取付部材に取付けられた可動パネルをその壁面
とほぼ平行になるまで、角変位させることができ、これ
によって許容できる変位量をより一層大きく取ることが
できる。
また本考案によれば、取付部材に第1内カバー体と第
1外カバー体とを設け、また可動パネルの一端部上に第
2内カバー体と第2外カバー体とを設けて、第1内カバ
ー体と第2内カバー体との間および第1外カバー体と第
2外カバー体との間にシール部材をそれぞれ設けるよう
にしたので、水密性および気密性をより一層確実に達成
することができる。また第1および第2内カバー体なら
びに第1および第2外カバー体を取付部材と可動パネル
とヒンジによって連結した後に装着するいわゆる後付け
ができるので、取付作業が容易であり、作業性が向上さ
れる。
さらに取付部材には壁面よりも突出した位置にストッ
パが設けられるので、各躯体が急激に変位したときに可
動パネルが大きく角変位しても、その可動パネルが壁面
に当接して損傷してしまうことを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の水平断面図、第2図は第1
図に示されるヒンジ5a付近を拡大して示す水平断面図、
第3図は可動パネル6aが壁面2aとほぼ平行になった状態
を示すヒンジ5a付近の水平断面図、第4図はヒンジ5c付
近を拡大して示す水平断面図、第5図は可動パネル6a,6
bが矢符D1a,D1b方向に角変位した状態を示すヒンジ5c付
近の水平断面図、第5A図は本考案の他の実施例のヒンジ
5c1を拡大して示す水平断面図、第5B図は本考案の他の
実施例のヒンジ5c2を拡大して示す正面図、第6図は可
動パネル6a,6a1の上下方向の連結状態を示す鉛直断面
図、第7図はその可動パネル6a,6a1の連結部付近の斜視
図、第8図は可動パネル6a,6a1の外部13側から見た正面
図、第9図は間隔1の距離Lの変化に対応した可動パネ
ル6a,6bの動作を説明するための図、第10図は各取付部
材4a,4bの壁面2a,2bからの突出量と各可動パネル6a,6b
の距離L1,L2との関係を示すグラフ、第11図は本考案の
さらに他の実施例の一部の水平断面図、第12図は4軸構
造の可動パネル6a,6bの動作を説明するための図、第13
図は本考案のさらに他の実施例のヒンジ5a付近の取付構
造を示す水平断面図、第14図は本考案のさらに他の実施
例の可動パネル6a,6a1の上下方向の当接状態を示す鉛直
断面図、第15図は4軸構造の可動パネル6a,6bの動作を
説明するための図である。 1……間隔、2a,2b……躯体、4a,4b……取付部材、5a,5
b,5c;150c1,150c2……ヒンジ、6a,6b……可動パネル、7
a,7b……一端部、8a,8b……他端部、40a,40b……壁面、
165……ストッパ、180……第1内カバー体、183……第
1外カバー体、193……第2内カバー体、194……第2外
カバー体、182,195……シール部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に間隔をあけて配置された一対の躯体
    に、それらの躯体の各壁面に取付部材がそれぞれ設けら
    れ、 各取付部材には、ヒンジによって一対の可動パネルの各
    一端部が連結され、 各可動パネルの他端部は、もう1つのヒンジによって連
    結され、 前記ヒンジの各軸線は、相互に平行であることを特徴と
    する伸縮外装構造。
  2. 【請求項2】前記取付部材には、可動パネルの一端部側
    に設けられるヒンジよりも内方で間隔内に突出する第1
    内カバー体と、前記ヒンジよりも外方で間隔内に突出す
    る第1外カバー体と、壁面よりも突出して配置され、可
    動パネルの角変位を壁面よりも間隔内の離れた位置で阻
    止するストッパとが設けられ、 可動パネルの前記一端部には、壁面にほぼ垂直な方向
    で、第1内カバー体に部分的に重なるように配置される
    第2内カバー体と、第1外カバー体に部分的に重なるよ
    うに配置される第2外カバー体とが設けられ、 第1内カバー体と第2内カバー体との間および第1外カ
    バー体と第2外カバー体との間には、シール部材がそれ
    ぞれ設けられることを特徴とする請求項第1項記載の伸
    縮外装構造。
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