JPH0810622A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

排ガス浄化用触媒

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JPH0810622A
JPH0810622A JP7033469A JP3346995A JPH0810622A JP H0810622 A JPH0810622 A JP H0810622A JP 7033469 A JP7033469 A JP 7033469A JP 3346995 A JP3346995 A JP 3346995A JP H0810622 A JPH0810622 A JP H0810622A
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JP
Japan
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catalyst
atomic ratio
component
ratio
exhaust gas
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JP7033469A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Kano
保英 狩野
Takashi Katsuno
尚 勝野
Yoshimi Kawashima
義実 河島
Hiroshi Akama
弘 赤間
Goji Masuda
剛司 増田
Hiroyuki Kanesaka
浩行 金坂
Masanori Kamikubo
真紀 上久保
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 内燃機関や各種燃焼器等から排出される排ガ
スを効率良く浄化する触媒を提供する。 【構成】 結晶性アルミノケイ酸塩を主成分とし、銅
(Cu)成分及びリン(P)成分を含有してなる触媒体
において、SiO2 /Al2 3 のモル比が20〜60
の範囲であり、Cu及びPの含有量が吸着した水を除い
た状態の前記結晶性アルミノケイ酸塩に対して、それぞ
れ4〜15重量%及び0.01〜1.7重量%の範囲で
あり、かつP/Cuの原子比が0を超えて0.5以下で
あり、触媒全体のCu/Siの原子比〔b8Cu/S
i)〕とX線光電子分光分析法(XPS法)により求め
られる触媒表面から5nmの深さまでの部分におけるC
u/Siの原子比〔s(Cu/Si)〕との比率〔s
(Cu/Si)/b(Cu/Si)〕が0を超えて1
0.0以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス浄化用触媒に関
し、特に、自動車エンジン等の内燃機関や各種燃焼器等
から排出される排ガスを効率良く浄化すると共に、低温
活性と耐熱性や耐久性とに優れた排ガス浄化用触媒に関
する。
【0002】
【従来技術】従来、各種の金属を結晶性アルミノケイ酸
塩(以下、ゼオライトという)に担持して得られる触媒
は、様々な分野で幅広く使用されている。さらに、近
年、この触媒系は、特に酸素の含有率が高い排ガス中に
おいても、炭化水素類が存在していれば、NOX を浄化
することができるという顕著な能力があることで注目さ
れている。
【0003】とりわけ、金属として銅(Cu)を担持し
たCu−ゼオライト系触媒は活性が高く、高流速ガス条
件下で、比較的幅広い温度範囲においても優れたNOX
浄化性能を有している。このため、自動車のような移動
発生源やオンサイト型の自家発電用エンジン等から排出
される排ガスの浄化に大きな期待が掛けられている。
【0004】しかしながら、このCu−ゼオライト系触
媒は600℃以上の高温に曝されたり、排ガス中に水分
が多く含まれていたり、排ガスの酸化還元雰囲気が変動
したりすると、排ガス浄化性能が経時的に低下し、長期
使用には耐えられないという欠点があるため、実用化に
は至っていない。
【0005】上記触媒が高温に曝された際の主な劣化原
因は、ゼオライト中のイオン交換サイトに保持されてい
たCuイオンが熱によって担持サイトから抜けて移動
し、シンタリングを起こすためと考えられている。排ガ
ス中の水分や雰囲気条件の変動が大きい場合には、この
シンタリングが一層促進される。従って、触媒の耐熱性
や耐久性を向上させるためには、活性成分であるCuを
安定化し、シンタリングを抑制することが必要である。
【0006】このため、種々の添加物によってCuイオ
ンを安定化する方法が精力的に研究、提案されている。
例えば、特開平3−131345号公報にはゼオライト
にCuとCa、Sr及びBaから成る群から選ばれた少
なくとも1種とを担持させた触媒が提案されている。ま
た、特開平3−202157号公報にはCuとアルカリ
土類金属の少なくとも1種及び希土類金属の少なくとも
1種とを担持させた触媒が提案されている。更に、特開
平3−135437号公報にはCuとFe(鉄)、Co
(コバルト)、Ni(ニッケル)、V(バナジウム)等
から成る群から選ばれた少なくとも1種の原子価可変金
属とを担持させた触媒が提案されている。加えて、特開
平4−4045号公報には特定のX線回折パターン、化
学式を有する結晶性シリケートにCu及び27種類もの
元素から選ばれた少なくとも1種の成分を担持させた触
媒が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に係る触媒は、いずれも触媒の耐熱性や耐久性の向上
に著しい効果が期待されるか否かは明確ではなく、未だ
実用化に十分な性能を有するCu−ゼオライト系触媒は
得られてないのが実状である。特に、自動車排気ガスの
ような過酷な条件であっても使用可能な耐熱性や耐久性
に優れた触媒の開発が望まれていた。従って本発明は、
低温活性に優れ、かつ高温で長時間使用しても劣化が少
なく、耐熱性や耐久性に優れた触媒を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記課題を解決するために鋭意研究した結果、ゼオライ
トを主成分とする無機物にCu成分及びP成分を含有し
てなる触媒体において、限定されたSiO2 /Al2
3 のモル比を有するゼオライトに特定量のCu及びPを
含有させ、かつP/Cu原子比を特定範囲に制御すると
共に、触媒全体のCu/Si原子比に対する触媒表面の
Cu/Si原子比の比率及び触媒全体のP/Si原子比
に対する触媒表面のP/Si原子比の比率を特定範囲内
に制御した場合に、上記目的を達成できることを見出
し、本発明に到達した。
【0009】本発明の目的は、ゼオライトを主成分とす
る無機物に、Cu成分及びP成分を含有してなる触媒体
において、前記ゼオライトのSiO2 /Al2 3 のモ
ル比が20〜60の範囲であり、Cu及びPの含有量が
吸着した水を除いた状態の前記ゼオライトに対して、そ
れぞれ4〜15重量%及び0.01〜1.7重量%の範
囲であり、かつP/Cuの原子比が0を超えて0.5以
下であり、更に触媒全体のCu/Siの原子比〔b(C
u/Si)〕とX線光電子分光分析法(XPS法)によ
り求められる触媒表面から5nmの深さまでの部分にお
けるCu/Siの原子比〔s(Cu/Si)〕との比率
〔s(Cu/Si)/b(Cu/Si)〕が0を超えて
10.0以下であり、かつ触媒全体のP/Siの原子比
〔b(P/Si)〕とXPS法により求められる触媒表
面から5nmの深さまでの部分におけるP/Siの原子
比〔s(P/Si)〕との比率〔s(P/Si)/b
(P/Si)〕が0を超えて14.0以下であることを
特徴とする排ガス浄化用触媒により達成された。ここ
で、触媒表面のCu/Si原子比〔s(Cu/Si)〕
及びP/Si原子比〔s(P/Si)〕は、X線光電子
分光法(XPS法)により求めることができ、その分析
深さは表面からほぼ5nmである。以下、本発明につい
てさらに詳細に説明する。
【0010】Cu−ゼオライト系触媒の高温暴露時の活
性劣化を抑えるには、Cuを安定化させてシンタリング
を抑制する技術が不可欠である。このため、種々の添加
物によって、Cuイオンを安定化する方法が精力的に研
究、提案されている。本発明者らは、各種成分の添加効
果に関して広範囲かつ詳細に研究した結果、P成分に注
目するに至った。
【0011】P成分はCuと比較的強く相互作用して安
定化する効果があるが、その相互作用が強すぎると触媒
活性が低下する。従って、この相互作用力を適度な強度
に制御することが肝要で、これによってCu成分の熱安
定性と触媒活性が効果的にバランスされて極めて高性能
の触媒が得られることになる。
【0012】これを決定する重要なパラメーターは、
(1)触媒中のCu量及びP量、及び(2)触媒全体に
対する触媒表面部分のCu及びPの比率である。P成分
はゼオライト細孔内に侵入し難いため、その表面層部分
に偏析しやすく、Cu成分との強い相互作用により、C
uの分散性を低下させて、触媒活性の低下を引き起こ
す。上記パラメーターを本発明の範囲内とすることによ
り、このような不都合を回避することができるものと考
えられる。本発明の特徴は、このパラメーターとその適
切な範囲を見いだしたことにある。
【0013】ここで、ゼオライトのSiO2 /Al2
3 のモル比を20〜60の範囲に限定したのは、触媒に
対するCu及びPの担持量を本発明の範囲内に納めるの
に必要なためである。ゼオライトのSiO2 /Al2
3 のモル比が20未満になると、Cu及びPの担持量が
本発明の範囲内を超えることに加え、ゼオライト自体の
熱安定性が不十分なために触媒の耐熱性や耐久性が低下
する。逆に、このモル比が60を超えると必要なCu成
分の担持量が得られなくなり、触媒活性が不十分とな
る。
【0014】本発明において用いられるゼオライトとし
ては、公知のゼオライトの中から適宜選択して使用する
ことができるが、特にペンタシル型のものが有効であ
る。このようなゼオライトとしては、例えば、モルデナ
イト、フェリエライト、ZSM−5、ZSM−11等が
挙げられる。またゼオライトによれば、水熱処理や再合
成などによって結晶性を良くしたり、安定化すると、よ
り耐熱性や耐久性の高い触媒が得られる。
【0015】本発明の排ガス浄化用触媒を得るに当たっ
て用いられるP成分の原料としては、無機酸塩、酸化
物、有機酸塩、塩化物、炭酸塩、ナトリウム塩、アンモ
ニウム塩等の各種化合物を使用することができるが、こ
の成分をゼオライトに担持させるには、水溶液としてイ
オン交換法や含浸法で担持させることが簡便かつ有効で
あるため、水に対する溶解度の大きい原料を用いること
が好ましい。水に対する溶解度が小さい原料であって
も、各種アルコールや有機溶媒を用いて同様に担持させ
ることができる。更には、塩化物を用いた気相担持法も
可能である。
【0016】また、Cu成分の原料としても、同様に無
機酸塩、酸化物、有機酸塩、塩化物、炭酸塩、ナトリウ
ム塩、アンモニウム塩、アンミン錯化合物等の各種化合
物を使用することができ、P成分と同様な担持法をとる
ことができる。P又はCu成分の水溶液には、適当な酸
や塩基を添加することによりpHを調整することが好ま
しい結果を与える。
【0017】本発明においては、Cu及びPの含有量
は、吸着した水を除いた状態のゼオライトに対して、そ
れぞれ4〜15重量%及び0.01〜1.7重量%の範
囲である。Cuの含有量が4重量%未満になると、活性
成分の量が十分でなく、逆に15重量%を超えると触媒
表面に余りでる酸化銅(CuO)が過剰となってゼオラ
イトの細孔閉塞を引き起こすなどの触媒活性への悪影響
が生じる。一方、P成分は極少量であっても効果が現れ
るが、0.01重量%未満になると、ほとんど効果が見
られず、逆に1.7重量%を超えるとPによるCuの安
定化が進みすぎて、かえって触媒活性の低下を引き起こ
す。Cu及びPのより望ましい含有量は、それぞれ5〜
12重量%及び0.1〜1.2重量%の範囲である。
【0018】P成分によるCuの過剰安定化を抑えなが
ら、P成分の効果を最大限に引き出すためには、P/C
u(原子比)を制御することが重要であり、本発明にお
いては、0.5を超えるとCuの不活性化が顕著になっ
て、触媒活性の低下を引き起こす。
【0019】触媒全体におけるCu/Si原子比〔b
(Cu/Si)〕と触媒粒子表面層部分におけるCu/
Si原子比〔s(Cu/Si)〕との比率〔s(Cu/
Si)/b(Cu/Si)〕は、0を超えて10.0以
下の範囲が有効であるが、特に、7.0以下であること
が好ましい。
【0020】一方、触媒全体のP/Si原子比〔b(P
/Si)〕と触媒粒子表面層部分のP/Si原子比〔s
(P/Si)〕との比率〔s(P/Si)/b(P/S
i)〕は0を超えて14.0以下であることが有効であ
るが、特に11.0以下であることが好ましい。
【0021】本発明の触媒の形状は、特に制限されない
が、通常はハニカム形状で使用することが好ましく、ハ
ニカム状の各種基材に触媒粉末を塗布して用いられる。
このハニカム材料としては、一般にコージェライト質の
ものが多く用いられるが、これに限定されるものではな
く、金属材料からなるハニカム担体を用いることもでき
るし、更には触媒粉末そのものをハニカム形状に成形し
てもよい。触媒の形状をハニカム状とすることにより、
触媒と排ガスとの接触面積が大きくなり、圧力損失も抑
えられるため、振動のある限られた空間内で多量の排ガ
スを処理することが要求される自動車用触媒として用い
る場合に極めて有利となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0023】実施例1 ピロリン酸ナトリウム(Na4 2 7 )と酢酸銅とを
イオン交換水に溶かし、PとCuを含む混合水溶液を得
た。この混合水溶液にアンモニア水と硝酸とを適当に添
加し、溶液のpHを8.0に調節した後、この溶液中に
SiO2 /Al 2 3 モル比が約30のNa型ZSM−
5の粉末を添加し良く攪拌した。この攪拌に際しては、
硝酸とアンモニアを適当に加え、溶液のpHを8.5〜
9.0に保った。
【0024】混合溶液中のP量は、吸着水を除いた状態
のゼオライト粉に対して(Pとして)0.5重量%に相
当する量であり、また同じくCu量はゼオライトのイオ
ン交換容量に換算して300%に相当する量であった。
上記攪拌操作を8時間行った後、混合溶液を濾過して得
られたゼオライトケーキをオーブン中、120℃で24
時間以上乾燥し、次いで大気雰囲気下500℃で4時間
焼成することにより、Cu−P−ZSM−5触媒粉を得
た。得られた触媒粉の定量分析結果(ICP法による)
を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1中の値はいずれも吸着水を除いた状態
のゼオライト粉を規準としたものである。以上のように
して得られた触媒粉末2250g、シリカゾル(固形分
20重量%)1250g及び水1500gをボールミル
ポットに投入し、4時間粉砕・混合してスラリーを得
た。このスラリーを1平方インチ断面当たり、約400
個の流路を持つコージェライト製ハニカム担体に塗布
し、120℃で熱風乾燥した後、400℃で1時間焼成
し、実施例1の触媒(1) を得た。この触媒のハニカムへ
の触媒粉末の塗布量は230g/Lであった。
【0027】実施例2 実施例1と同じNa型ZSM−5の粉末を塩化アンモニ
ウム水溶液を用いてイオン交換し、オーブン中80〜1
00℃で24時間以上乾燥し、NH4 型ZSM−5を得
た。得られたゼオライト粉末をガラス製反応管中に静置
し、乾燥窒素気流中で約150℃に保ちながら、3塩化
リン(PCl3 )の蒸気を徐々に吹き込むことにより、
Pを担持したZSM−5の粉末を得た。ZSM−5に対
するPの担持量は、吸着水を除いた状態のゼオライト粉
末を規準として、0.56重量%であった。
【0028】一方、酢酸銅をイオン交換水に溶かしてC
u水溶液を得た。この水溶液に上記のようにして得られ
たP−ZSM−5粉末を添加し、実施例1と同様にして
8時間攪拌した後、混合液を濾過し、乾燥、焼成の工程
を経て、Cu−P−ZSM−5触媒粉を得た。この触媒
粉の定量分析結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】以上のようにして得られた触媒粉末を実施
例1と全く同様にして、実施例2のハニカム触媒(2) を
得た。
【0031】実施例3〜10 P−Cu混合溶液中のCu量及びP量を代えた他は、実
施例1と全く同様にして、Cu及びP担持量の異なった
触媒を得、同様にしてハニカム触媒(3) 〜(10)を得た。
各触媒の定量分析結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】実施例11〜13 SiO2 /Al2 3 モル比の異なるNa型ZSM−5
を用いた他は、実施例1と全く同様にしてハニカム触媒
(11)〜(13)を得た。各触媒におけるSiO2 /Al2
3 モル比は、それぞれ約23,45,58であった。各
触媒の定量分析結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】実施例14 SiO2 /Al2 3 モル比が約30のNa型ZSM−
5に代えて、SiO2/Al2 3 モル比が約28のN
a型モルデナイトを用いた他は、実施例1と全く同様に
してハニカム触媒(14)を得た。この触媒の定量分析結果
を表5に示す。
【0036】
【表5】
【0037】比較例1 実施例1と同じNa型ZSM−5を硝酸銅水溶液中で8
時間攪拌し、イオン交換法によってCuを担持した。次
いで、同様に乾燥、焼成の工程を経て、実施例1と全く
同様にしてハニカム触媒(15)を得た。この触媒の定量分
析結果は、以下の通りであった。 Cu;3.3重量%,P;0重量%,P/Cu原子比;
【0038】比較例2〜3 実施例3〜7と同様にしてCu及びP担持量の異なった
触媒を得、同様にして、比較例2〜3の触媒(16)〜(17)
を得た。各触媒の定量分析結果を表6に示す。
【0039】
【表6】
【0040】比較例4〜5 SiO2 /Al2 3 モル比の異なるNa型ZSM−5
を用いた他は、実施例1と全く同様にして比較例4〜5
のハニカム触媒(18)〜(19)を得た。各触媒におけるSi
2 /Al2 3 モル比は、それぞれ約18,70であ
った。各触媒の定量分析結果を表7に示す。
【0041】
【表7】
【0042】比較例6 実施例3と同様にしてCu及びP担持量の異なった触媒
を得、全く同様にして比較例6のハニカム触媒(20)を得
た。得られた触媒の定量分析結果を表8に示す。
【0043】
【表8】
【0044】比較例7 オルトリン酸(H3 PO4 )の水溶液を、実施例1と同
じNa型ZSM−5の粉末に接触させ、P成分を含浸し
た後、150℃で24時間以上乾燥し、更に450℃で
焼成することにより、P成分をZSM−5ゼオライトに
固着した。得られたP担持ZSM−5を酢酸銅水溶液中
に添加、攪拌し、比較例1と全く同様にして比較例7の
ハニカム触媒(21)を得た。得られた触媒の定量分析結果
を表9に示す。
【0045】
【表9】
【0046】比較例8 比較例1において、硝酸銅を酢酸銅に代え、酢酸銅水溶
液中でZSM−5の粉末を8時間攪拌した後、硝酸とア
ンモニア水とを適当に添加して溶液のpHを8.0〜
8.2に制御し、更に4時間の攪拌を継続した。この混
合溶液を濾過し、比較例1と同様に乾燥、焼成の工程を
経てCu−ZSM−5粉末を得た。一方、リン酸二水素
アンモニウム(NH4 2 PO4 )の水溶液に、上記C
u−ZSM−5粉末を添加し、スラリー状になった液を
約2時間攪拌することにより、Cu−ZSM−5粉末に
P成分を含浸担持した。次いで、オーブン中120℃で
乾燥した後、大気雰囲気下500℃で2時間の焼成工程
を経て触媒粉末を得た。以下、比較例1と同様にしてハ
ニカム触媒(22)を得た。得られた触媒の定量分析結果を
表10に示す。
【0047】
【表10】
【0048】(1) 触媒のX線光電子分光分析(XPS) 分析装置;Parkin Elmer社製ESCA 5600型 X
線光電子分光分析装置 分析条件;X線源としてMg−Kα線(1253.6e
V)を用い、15KV×26.7mAで操作した。 帯電補正;SiO2 の結合エネルギーを103.2eV
として帯電補正した。 測定試料;加圧成形機により、230Kg/cm2 の圧
力でディスク状に成形した。 上記方法により、実施例及び比較例の各触媒について、
触媒表面から5nmの深さまでの部分におけるSi,C
u,Pについて定量分析を行った結果から、触媒表面か
ら5nmの深さまでの部分におけるCu/Siの原子比
〔s(Cu/Si)〕及びP/Siの原子比〔s(P/
Si)〕を算出した。一方、触媒全体のCu,P,Si
の含有量をICP法で求め、触媒全体のCu/Si原子
比〔b(Cu/Si)〕及びP/Si原子比〔b(P/
Si)〕を算出した。以上から、各触媒について、更に
〔s(Cu/Si)/b(Cu/Si)〕比及び〔s
(P/Si)/b(P/Si)〕を算出し、性能評価結
果とともに表11及び表12に示す。
【0049】(2)触媒性能試験例 エンジンの実排ガスを用いた急速耐久試験及び活性評価
により、上記実施例及び比較例の触媒の耐久性能を表1
1及び表12に示す。
【0050】
【表11】
【0051】
【表12】
【0052】活性評価条件 評価装置;エンジンからの実排ガスを用いた固定床流通
式装置 触媒容量;50cc ガス空間速度;約54000h-1 エンジン;日産自動車(株)社製 直列6気筒2Lエン
ジン使用 平均空燃比(A/F);約18 燃料;無鉛レギュラーガソリン
【0053】急速耐久処理条件 触媒入り口排ガス温度;630℃ エンジン;日産自動車(株)社製 V型6気筒3Lエン
ジン使用 平均空燃比(A/F);約15 燃料;無鉛レギュラーガソリン 処理時間;20時間
【0054】表11及び表12に、急速耐久処理前後の
実施例及び比較例の触媒のNOx 浄化性能を示す。急速
耐久前については触媒入口温度300℃、急速耐久処理
後については触媒入口温度370℃におけるNOx 浄化
率を示す。本発明で定めたパラメータの規定範囲を超え
た触媒は、いずれも初期活性、耐熱性及び耐久性に劣る
のに対し、本発明になる触媒は初期の低温活性に優れ、
かつ600℃を超える温度での急速耐久処理後も高いN
x 浄化性能を維持しており、耐熱性及び耐久性に優れ
ている。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の排ガス浄化
用触媒は、酸素を多く含む排ガス中のNOx を効率よく
浄化することができ、かつ耐熱性及び耐久性に優れてい
るため、600℃以上の温度条件でも長時間使用するこ
とができる。従って、本発明の排ガス浄化用触媒によれ
ば、リーン・バーンエンジンを搭載した自動車排ガスか
らのNOx 浄化が可能となるため、環境汚染が少なく、
経済性(燃費)に優れた自動車を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/36 102 H 104 A (72)発明者 河島 義実 千葉県袖ヶ浦市上泉1280番地 出光興産株 式会社内 (72)発明者 赤間 弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 増田 剛司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 金坂 浩行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 上久保 真紀 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性アルミノケイ酸塩を主成分とする
    無機物に、銅(Cu)成分及びリン(P)成分を含有し
    てなる触媒体において、前記結晶性アルミノケイ酸塩の
    SiO2 /Al2 3 のモル比が20〜60の範囲であ
    り、Cu及びPの含有量が吸着した水を除いた状態の前
    記結晶性アルミノケイ酸塩に対して、それぞれ4〜15
    重量%及び0.01〜1.7重量%の範囲であり、かつ
    P/Cuの原子比が0を超えて0.5以下であり、更に
    触媒全体のCu/Siの原子比〔b(Cu/Si)〕と
    X線光電子分光分析法(XPS法)により求められる触
    媒表面から5nmの深さまでの部分におけるCu/Si
    の原子比〔s(Cu/Si)〕との比率〔s(Cu/S
    i)〕との比率〔s(Cu/Si)/b(Cu/S
    i)〕が0を超えて10.0以下であり、かつ触媒全体
    のP/Siの原子比〔b(P/Si)〕とXPS法によ
    り求められる触媒表面から5nmの深さまでの部分にお
    けるP/Siの原子比〔s(P/Si)〕との比率〔s
    (P/Si)/b(P/Si)〕が0を超えて14.0
    以下であることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
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