JPH08109292A - ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形体Info
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- JPH08109292A JPH08109292A JP24788594A JP24788594A JPH08109292A JP H08109292 A JPH08109292 A JP H08109292A JP 24788594 A JP24788594 A JP 24788594A JP 24788594 A JP24788594 A JP 24788594A JP H08109292 A JPH08109292 A JP H08109292A
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- Japan
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 13C−NMRによって測定されるシンジオタ
クチックペンドット分率が0.5以上のシンジオタクチ
ックポリプロピレン95〜30重量部、およびエチレン
−オクテン共重合体5〜70重量部とからなるポリプロ
ピレン系樹脂組成物。 【効果】 シンジオタクチックポリプロピレン単独に比
べカレンダー成形等の成形加工性が非常に良好で、公知
の成形方法によりフィルム、シートに加工できる。ま
た、本発明のフィルムおよびシートは、従来のアイソタ
クチックポリプロピレンから得られるフィルム、シート
に比べ極めて透明性に優れるため内容物の外観を損なう
ことがなく、かつ非常に軟質であるため、製品に高級感
を付与することができるので、例えば包装材料として有
用である。
クチックペンドット分率が0.5以上のシンジオタクチ
ックポリプロピレン95〜30重量部、およびエチレン
−オクテン共重合体5〜70重量部とからなるポリプロ
ピレン系樹脂組成物。 【効果】 シンジオタクチックポリプロピレン単独に比
べカレンダー成形等の成形加工性が非常に良好で、公知
の成形方法によりフィルム、シートに加工できる。ま
た、本発明のフィルムおよびシートは、従来のアイソタ
クチックポリプロピレンから得られるフィルム、シート
に比べ極めて透明性に優れるため内容物の外観を損なう
ことがなく、かつ非常に軟質であるため、製品に高級感
を付与することができるので、例えば包装材料として有
用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性、柔軟性、およ
び成形加工性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物、お
よびこれからカレンダ−成形して得られるフィルムおよ
びシ−トに関する。
び成形加工性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物、お
よびこれからカレンダ−成形して得られるフィルムおよ
びシ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】アイソタクチックポリプロピレンフィル
ムは、安価で透明性、剛性、耐湿性、および耐熱性に優
れていることから各種の包装材料に広く使用されてい
る。このフィルムのうち、特にエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体フィルムは透明性に優れるが、フィルム
の厚さが増すとともに透明性及び柔軟性が低下するの
で、例えば包装材料として内容物の外観を損なわないよ
うな十分な透明性を得ようとする場合、フィルムの厚さ
は60μm程度が限界であった。そのため、透明性及び
柔軟性の高いポリプロピレンの厚物フィルムは製造が困
難であった。
ムは、安価で透明性、剛性、耐湿性、および耐熱性に優
れていることから各種の包装材料に広く使用されてい
る。このフィルムのうち、特にエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体フィルムは透明性に優れるが、フィルム
の厚さが増すとともに透明性及び柔軟性が低下するの
で、例えば包装材料として内容物の外観を損なわないよ
うな十分な透明性を得ようとする場合、フィルムの厚さ
は60μm程度が限界であった。そのため、透明性及び
柔軟性の高いポリプロピレンの厚物フィルムは製造が困
難であった。
【0003】一方、近年、J.A.Ewenらにより非
対称な配位子を有する遷移金属触媒とアルミノキサンか
らなる触媒によって、シンジオタクチックペンタッド分
率が0.7を越えるようなタクティシティの高いポリプ
ロピレンを得られることが発見された。(J.Am.C
hem.Soc.,1988,110,6255−62
56)。このシンジオタクチックポリプロピレンは従来
のアイソタクチックポリプロピレンに比べ極めて透明性
および柔軟性に優れ、また表面光沢にも優れるため、透
明・軟質なフィルムとしての用途が期待されており、そ
の成形方法としては従来のアイソタクチックポリプロピ
レンフィルムの成形方法、例えばT−ダイ押出成形法や
水冷インフレーション成形法(特開平3−81130
号)が適用できる。また、アイソタクチックポリプロピ
レンでは、極めて困難であったカレンダ−成形にも適用
できる。
対称な配位子を有する遷移金属触媒とアルミノキサンか
らなる触媒によって、シンジオタクチックペンタッド分
率が0.7を越えるようなタクティシティの高いポリプ
ロピレンを得られることが発見された。(J.Am.C
hem.Soc.,1988,110,6255−62
56)。このシンジオタクチックポリプロピレンは従来
のアイソタクチックポリプロピレンに比べ極めて透明性
および柔軟性に優れ、また表面光沢にも優れるため、透
明・軟質なフィルムとしての用途が期待されており、そ
の成形方法としては従来のアイソタクチックポリプロピ
レンフィルムの成形方法、例えばT−ダイ押出成形法や
水冷インフレーション成形法(特開平3−81130
号)が適用できる。また、アイソタクチックポリプロピ
レンでは、極めて困難であったカレンダ−成形にも適用
できる。
【0004】このシンジオタクチックポリプロピレンを
例えばT−ダイ押出成形法により成形加工して得られる
フィルムは、アイソタクチックポリプロピレンから得ら
れるフィルムに比べ透明性や柔軟性などの性質が良好で
あり、その用途が期待される。しかしながら、シンジオ
タクチックポリプロピレンはアイソタクチックポリプロ
ピレンに比べて結晶化速度が遅く、また結晶化度も低い
ため、T−ダイ押出成形においてはフィルムが冷却ロー
ルに巻きつきやすく、アイソタクチックポリプロピレン
に比べ加工性が劣っていた。また、カレンダ−成形して
得られるフィルムは、比較的良好な透明性が得られるも
のの、柔軟性という点でまだ不十分であった。
例えばT−ダイ押出成形法により成形加工して得られる
フィルムは、アイソタクチックポリプロピレンから得ら
れるフィルムに比べ透明性や柔軟性などの性質が良好で
あり、その用途が期待される。しかしながら、シンジオ
タクチックポリプロピレンはアイソタクチックポリプロ
ピレンに比べて結晶化速度が遅く、また結晶化度も低い
ため、T−ダイ押出成形においてはフィルムが冷却ロー
ルに巻きつきやすく、アイソタクチックポリプロピレン
に比べ加工性が劣っていた。また、カレンダ−成形して
得られるフィルムは、比較的良好な透明性が得られるも
のの、柔軟性という点でまだ不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記問
題点を解決し、透明性、柔軟性に優れたポリプロピレン
フィルムおよびシートを得るために用いられる成形加工
性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物を提供すること
にある。
題点を解決し、透明性、柔軟性に優れたポリプロピレン
フィルムおよびシートを得るために用いられる成形加工
性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、透明性、柔軟性に優れ、かつ成形加工性に優れた
ポリプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム、シー
トについて鋭意検討を重ねた結果、本発明に到ったもの
である。すなわち、シンジオタクチックポリプロピレン
95〜30重量部およびエチレン−オクテン共重合体5
〜70重量部とからなるポリプロピレン系樹脂組成物が
T−ダイ押出成形またはカレンダ−成形に適し、極めて
透明性および柔軟性の優れたポリプロピレンフィルム、
シートが得られることを見出し、本発明を完成するに到
った。すなわち、本発明は、13C−NMRによって測定
されるシンジオタクチックペンドット分率が0.5以上
のシンジオタクチックポリプロピレン70〜30重量
部、およびエチレン−オクテン共重合体30〜70重量
部とからなるポリプロピレン系樹脂組成物、およびその
樹脂成形物を押出、またはカレンダ−成形して得られる
シ−トまたはフィルムに関する。以下、本発明を詳細に
説明する。
鑑み、透明性、柔軟性に優れ、かつ成形加工性に優れた
ポリプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム、シー
トについて鋭意検討を重ねた結果、本発明に到ったもの
である。すなわち、シンジオタクチックポリプロピレン
95〜30重量部およびエチレン−オクテン共重合体5
〜70重量部とからなるポリプロピレン系樹脂組成物が
T−ダイ押出成形またはカレンダ−成形に適し、極めて
透明性および柔軟性の優れたポリプロピレンフィルム、
シートが得られることを見出し、本発明を完成するに到
った。すなわち、本発明は、13C−NMRによって測定
されるシンジオタクチックペンドット分率が0.5以上
のシンジオタクチックポリプロピレン70〜30重量
部、およびエチレン−オクテン共重合体30〜70重量
部とからなるポリプロピレン系樹脂組成物、およびその
樹脂成形物を押出、またはカレンダ−成形して得られる
シ−トまたはフィルムに関する。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0007】本発明で使用されるシンジオタクチックポ
リプロピレンは、シンジオタクチックホモポリプロピレ
ンであってもよいし、プロピレンとα−オレフィンの共
重合体であるシンジオタクチックポリプロピレンコポリ
マーであってもよい。その13C−NMRにより求められ
るシンジオタクチックペンタッド分率は、シンジオタク
チックホモポリプロピレンの場合は0.5以上であり、
0.7以上が好ましく、0.75以上が特に好ましい。
また、シンジオタクチックポリプロピレンコポリマーの
場合、そのプロピレン連鎖のシンジオタクチックペンタ
ッド分率が0.3以上であり、0.5以上が好ましく、
0.7以上が特に好ましい。
リプロピレンは、シンジオタクチックホモポリプロピレ
ンであってもよいし、プロピレンとα−オレフィンの共
重合体であるシンジオタクチックポリプロピレンコポリ
マーであってもよい。その13C−NMRにより求められ
るシンジオタクチックペンタッド分率は、シンジオタク
チックホモポリプロピレンの場合は0.5以上であり、
0.7以上が好ましく、0.75以上が特に好ましい。
また、シンジオタクチックポリプロピレンコポリマーの
場合、そのプロピレン連鎖のシンジオタクチックペンタ
ッド分率が0.3以上であり、0.5以上が好ましく、
0.7以上が特に好ましい。
【0008】本発明において用いられるシンジオタクチ
ックポリプロピレンコポリマーに使用するコモノマー
は、本発明のフィルムとしての透明性、機械的物性を損
なわない限り、プロピレン以外のα−オレフィンが好ま
しい。α−オレフィンとしては、例えばエチレン、1−
ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、ビニ
ルシクロヘキセン、1−デセン、1−ヘキサデセン、シ
クロペンテン、ノルボルネン等のオレフィン類、ヘキサ
ジエン、オクタジエン、デカジエン、ジシクロペンタジ
エン、5−エチリデン2−ノルボルネンなどのジエン類
等が好ましい。そのような共重合体は、シンジオタクテ
ィシティの良好なポリ−α−オレフィンを与えることの
できる公知の触媒の存在下にプロピレンとコモノマーを
共重合することによって得ることができる。コモノマー
の含有割合に特に制限はないが、1〜30重量%が好ま
しく、5〜15重量%がより好ましい。シンジオタクチ
ックポリプロピレンの分子量は、135℃のテトラリン
溶液中で測定される極限粘度として0.1〜10dl/
g、好ましくは0.5〜5.0dl/gの範囲である。
ックポリプロピレンコポリマーに使用するコモノマー
は、本発明のフィルムとしての透明性、機械的物性を損
なわない限り、プロピレン以外のα−オレフィンが好ま
しい。α−オレフィンとしては、例えばエチレン、1−
ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、ビニ
ルシクロヘキセン、1−デセン、1−ヘキサデセン、シ
クロペンテン、ノルボルネン等のオレフィン類、ヘキサ
ジエン、オクタジエン、デカジエン、ジシクロペンタジ
エン、5−エチリデン2−ノルボルネンなどのジエン類
等が好ましい。そのような共重合体は、シンジオタクテ
ィシティの良好なポリ−α−オレフィンを与えることの
できる公知の触媒の存在下にプロピレンとコモノマーを
共重合することによって得ることができる。コモノマー
の含有割合に特に制限はないが、1〜30重量%が好ま
しく、5〜15重量%がより好ましい。シンジオタクチ
ックポリプロピレンの分子量は、135℃のテトラリン
溶液中で測定される極限粘度として0.1〜10dl/
g、好ましくは0.5〜5.0dl/gの範囲である。
【0009】本発明においてシンジオタクチックポリプ
ロピレンを製造する触媒としては、例えば特開平2−4
1303号公報、特開平2−41305号公報、特開平
2−274703号公報、特開平2−274704号公
報、特開平3−179005号、特開平3−17900
6号公報、特開平4−69394号公報に記載されてい
るような互いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属
化合物および助触媒からなるような触媒を挙げることが
できるが、異なる構造の触媒であっても13C−NMRに
よって測定されるシンジオタクチックペンタッド分率が
0.5以上のポリプロピレンを製造できるものであれば
利用でき、その重合方法としてはスラリー重合法、塊状
重合法、気相重合法のいずれも利用できる。
ロピレンを製造する触媒としては、例えば特開平2−4
1303号公報、特開平2−41305号公報、特開平
2−274703号公報、特開平2−274704号公
報、特開平3−179005号、特開平3−17900
6号公報、特開平4−69394号公報に記載されてい
るような互いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属
化合物および助触媒からなるような触媒を挙げることが
できるが、異なる構造の触媒であっても13C−NMRに
よって測定されるシンジオタクチックペンタッド分率が
0.5以上のポリプロピレンを製造できるものであれば
利用でき、その重合方法としてはスラリー重合法、塊状
重合法、気相重合法のいずれも利用できる。
【0010】本発明において、透明性、柔軟性、成形加
工性に優れ、また、カレンダ−成形性等の成形性を向上
させるために、シンジオタクチックポリプロピレンにエ
チレン−オクテン共重合体を混合する。特にその混合割
合は、シンジオタクチックポリプロピレンが95〜30
重量部であり、80〜40重量部が好ましく、70〜5
0重量部がより好ましい。また、エチレン−オクテン共
重合体は、5〜70重量部であり、20〜60重量部が
好ましく、30〜50重量部がより好ましい。シンジオ
タクチックポリプロピレンが95重量部を越えると柔軟
性が低下する場合があり、30重量部未満だと、透明
性、成形加工性、機械的物性の低下が生じる場合があ
る。
工性に優れ、また、カレンダ−成形性等の成形性を向上
させるために、シンジオタクチックポリプロピレンにエ
チレン−オクテン共重合体を混合する。特にその混合割
合は、シンジオタクチックポリプロピレンが95〜30
重量部であり、80〜40重量部が好ましく、70〜5
0重量部がより好ましい。また、エチレン−オクテン共
重合体は、5〜70重量部であり、20〜60重量部が
好ましく、30〜50重量部がより好ましい。シンジオ
タクチックポリプロピレンが95重量部を越えると柔軟
性が低下する場合があり、30重量部未満だと、透明
性、成形加工性、機械的物性の低下が生じる場合があ
る。
【0011】本発明において重要なエチレン−オクテン
共重合体のオクテン含有量は、成形品としての十分な機
械的強度や柔軟性を得るため、3〜40重量%が好まし
く、5〜30重量%がより好ましい。オクテンの種類は
特に限定されることはなく、1−オクテン、2−オクテ
ン、3−オクテン、4−オクテン等の鎖状オクテンやそ
の他分岐状オクテンのいずれをも用いることができる。
その中でも、1−オクテンが好ましい。また、ゲルパー
ミッションクロマトグラフィー(以下、GPCと略す
る。)で測定した分子量分布指数、すなわち重量平均分
子量(以下、Mwと略する。)と、数平均分子量(以
下、Mnと略する。)の比であるMw/Mnは、成形品
としての十分な機械的強度や柔軟性を得るため、5.0
以下が好ましい。
共重合体のオクテン含有量は、成形品としての十分な機
械的強度や柔軟性を得るため、3〜40重量%が好まし
く、5〜30重量%がより好ましい。オクテンの種類は
特に限定されることはなく、1−オクテン、2−オクテ
ン、3−オクテン、4−オクテン等の鎖状オクテンやそ
の他分岐状オクテンのいずれをも用いることができる。
その中でも、1−オクテンが好ましい。また、ゲルパー
ミッションクロマトグラフィー(以下、GPCと略す
る。)で測定した分子量分布指数、すなわち重量平均分
子量(以下、Mwと略する。)と、数平均分子量(以
下、Mnと略する。)の比であるMw/Mnは、成形品
としての十分な機械的強度や柔軟性を得るため、5.0
以下が好ましい。
【0012】エチレン−オクテン共重合体は、メルトフ
ロ−インデックス(190℃、2.16kg荷重、以下
MFIとする。)が0.05〜70g/10minのも
のが良く、0.5〜30g/10minのものが好まし
い。また、その密度が、0.81〜0.96g/cm3
のものが良く、0.85〜0.93g/cm3のものが
好ましい。エチレン−オクテン共重合体のMFIが0.
05g/10min未満であると、流動性が低くて配合
に困難が生じる場合があり、またMFIが70g/10
minを越えると製品として得られる成形品としての十
分な機械的強度が得られないことがある。また、エチレ
ン−オクテン共重合体の密度が0.81g/cm3未満
であると製品として得られる成形品としての十分な機械
的強度が得られにくい場合が多く、0.96g/cm3
を越えると製品として得られる成形品としての十分な柔
軟性が得られないことや、成形加工性が低下する場合が
ある。
ロ−インデックス(190℃、2.16kg荷重、以下
MFIとする。)が0.05〜70g/10minのも
のが良く、0.5〜30g/10minのものが好まし
い。また、その密度が、0.81〜0.96g/cm3
のものが良く、0.85〜0.93g/cm3のものが
好ましい。エチレン−オクテン共重合体のMFIが0.
05g/10min未満であると、流動性が低くて配合
に困難が生じる場合があり、またMFIが70g/10
minを越えると製品として得られる成形品としての十
分な機械的強度が得られないことがある。また、エチレ
ン−オクテン共重合体の密度が0.81g/cm3未満
であると製品として得られる成形品としての十分な機械
的強度が得られにくい場合が多く、0.96g/cm3
を越えると製品として得られる成形品としての十分な柔
軟性が得られないことや、成形加工性が低下する場合が
ある。
【0013】本発明において、上記の特徴を有するエチ
レン−オクテン共重合体を製造する触媒としては、US
5,278,272号公報に記載されているような、メ
タロセン化合物を主成分とする触媒を用いることで容易
に製造することができる。本発明の樹脂組成物には必要
に応じてブロッキング防止剤、滑剤、結晶核剤、紫外線
吸収剤、熱安定剤、耐候安定剤、耐放射線剤、顔料、染
料等の添加剤を添加してもよい。
レン−オクテン共重合体を製造する触媒としては、US
5,278,272号公報に記載されているような、メ
タロセン化合物を主成分とする触媒を用いることで容易
に製造することができる。本発明の樹脂組成物には必要
に応じてブロッキング防止剤、滑剤、結晶核剤、紫外線
吸収剤、熱安定剤、耐候安定剤、耐放射線剤、顔料、染
料等の添加剤を添加してもよい。
【0014】本発明の樹脂組成物は、シンジオタクチッ
クポリプロピレン、エチレン−オクテン共重合体および
必要に応じて公知の安定剤、添加剤をヘンシェルミキサ
ー等の混合機により混合した後、押出機にて溶融混練、
造粒する方法、あるいはロール、バンバリーミキサー、
加圧ニーダー、ブラベンダー等により溶融混練する方法
などにより製造できる。また、シンジオタクチックポリ
プロピレンのみ個別に押出機等により造粒し、成形加工
する際にそれらをブレンドして用いても良い。本発明の
ごとくシンジオタクチックポリプロピレンとエチレン−
オクテン共重合体とを混合することにより、シンジオタ
クチックポリプロピレンの成形加工性が改善されるの
で、カレンダ−成形法等の加工方法を用いることができ
る。従来、ポリオレフィン樹脂でのカレンダー成形は極
めて困難で、フィルム、シ−トにはならなかった。ま
た、シンジオタクチックポリプロピレンでは、比較的良
好なるものが得られたが、不十分であった。それが本組
成物で可能となった。本発明のフィルムおよびシート
は、本発明の樹脂組成物のペレットを製造した後、その
ような加工方法を用いて容易に製造することができる。
本組成物をカレンダー成形することにより、透明性、柔
軟性、機械的物性だけでなく、外観、すなわち、ロール
バンクむらのない良好なフィルム、シートを得ることが
できる。
クポリプロピレン、エチレン−オクテン共重合体および
必要に応じて公知の安定剤、添加剤をヘンシェルミキサ
ー等の混合機により混合した後、押出機にて溶融混練、
造粒する方法、あるいはロール、バンバリーミキサー、
加圧ニーダー、ブラベンダー等により溶融混練する方法
などにより製造できる。また、シンジオタクチックポリ
プロピレンのみ個別に押出機等により造粒し、成形加工
する際にそれらをブレンドして用いても良い。本発明の
ごとくシンジオタクチックポリプロピレンとエチレン−
オクテン共重合体とを混合することにより、シンジオタ
クチックポリプロピレンの成形加工性が改善されるの
で、カレンダ−成形法等の加工方法を用いることができ
る。従来、ポリオレフィン樹脂でのカレンダー成形は極
めて困難で、フィルム、シ−トにはならなかった。ま
た、シンジオタクチックポリプロピレンでは、比較的良
好なるものが得られたが、不十分であった。それが本組
成物で可能となった。本発明のフィルムおよびシート
は、本発明の樹脂組成物のペレットを製造した後、その
ような加工方法を用いて容易に製造することができる。
本組成物をカレンダー成形することにより、透明性、柔
軟性、機械的物性だけでなく、外観、すなわち、ロール
バンクむらのない良好なフィルム、シートを得ることが
できる。
【0015】また、その組成比を変えることによって所
望の透明性、柔軟性、および機械的物性を有するフィル
ム、シートが得られるばかりでなく、シンジオタクチッ
クポリプロピレンを主体としたフィルム、シートは、従
来の結晶性アイソタクチックエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体のフィルム、シートに比べ極めて透明性お
よび柔軟性が高く、その厚さが60μmを越えても、特
に100μm以上であっても、非常に高い透明性や柔軟
性を保持しており、その効果は、厚さを通常に使用され
る中でも厚い部類に入るシート厚1mmや2mmのシー
トにおいても保持されている。さらに、本発明のフィル
ムおよびシートは通常のアイソタクチックポリプロピレ
ンのフィルム、シートに比べて白みがなくスッキリとし
た透明感があり、包装材料としては極めて商品価値の高
いものである。
望の透明性、柔軟性、および機械的物性を有するフィル
ム、シートが得られるばかりでなく、シンジオタクチッ
クポリプロピレンを主体としたフィルム、シートは、従
来の結晶性アイソタクチックエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体のフィルム、シートに比べ極めて透明性お
よび柔軟性が高く、その厚さが60μmを越えても、特
に100μm以上であっても、非常に高い透明性や柔軟
性を保持しており、その効果は、厚さを通常に使用され
る中でも厚い部類に入るシート厚1mmや2mmのシー
トにおいても保持されている。さらに、本発明のフィル
ムおよびシートは通常のアイソタクチックポリプロピレ
ンのフィルム、シートに比べて白みがなくスッキリとし
た透明感があり、包装材料としては極めて商品価値の高
いものである。
【0016】
【実施例】本発明をさらに詳細に説明するために以下に
実施例を述べるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、実施例における測定方法は下記の通りで
あり、測定値は表1及び表2に示す。 (1)メルトフローインデックス:ASTM D−12
38 (2)ヘイズ:ASTM D−1003 (3)引裂強さ:JIS K−6301(B型ダンベ
ル) (4)ヤング率:JIS K−6301 (5)内部ヘイズ:フィルムあるいはシ−トの両面に流
動パラフィンとトルエンの1:1(重量)の割合の混合
した溶液を塗布後、ASTM−D−1003の方法に準
じてヘイズを測定した。 (6)外観:シートの平滑性を目視で評価した。 ○:良好(ロールバンクむらがない) △:若干劣る(ロールバンクむらが若干あり) ×:劣る(ロールバンクむらがある)
実施例を述べるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、実施例における測定方法は下記の通りで
あり、測定値は表1及び表2に示す。 (1)メルトフローインデックス:ASTM D−12
38 (2)ヘイズ:ASTM D−1003 (3)引裂強さ:JIS K−6301(B型ダンベ
ル) (4)ヤング率:JIS K−6301 (5)内部ヘイズ:フィルムあるいはシ−トの両面に流
動パラフィンとトルエンの1:1(重量)の割合の混合
した溶液を塗布後、ASTM−D−1003の方法に準
じてヘイズを測定した。 (6)外観:シートの平滑性を目視で評価した。 ○:良好(ロールバンクむらがない) △:若干劣る(ロールバンクむらが若干あり) ×:劣る(ロールバンクむらがある)
【0017】実施例1 シンジオタクチックポリプロピレンとして135℃のテ
トラリン溶液中で測定した極限粘度(以下〔η〕と略記
する)が1.39dl/g、MFIが3.2g/10m
in、示差走査熱量分析で測定した結晶化温度のピーク
温度が74.6℃であるシンジオタクチックホモポリプ
ロピレン(H−SPP)50重量部、およびエチレン−
オクテン共重合体ゴム(ダウ(株)製、EG8100:
MFI1g/10min、オクテン含有量 24重量
%、Mw/Mn=2.7)50重量部とをブレンドした
後、2本ロ−ルからなるミキシングロ−ルと4本からな
る逆L型カレンダ−成形機を用い、ロ−ル温度150℃
で厚さ100μmのシ−トを作製した。
トラリン溶液中で測定した極限粘度(以下〔η〕と略記
する)が1.39dl/g、MFIが3.2g/10m
in、示差走査熱量分析で測定した結晶化温度のピーク
温度が74.6℃であるシンジオタクチックホモポリプ
ロピレン(H−SPP)50重量部、およびエチレン−
オクテン共重合体ゴム(ダウ(株)製、EG8100:
MFI1g/10min、オクテン含有量 24重量
%、Mw/Mn=2.7)50重量部とをブレンドした
後、2本ロ−ルからなるミキシングロ−ルと4本からな
る逆L型カレンダ−成形機を用い、ロ−ル温度150℃
で厚さ100μmのシ−トを作製した。
【0018】比較例1 結晶性アイソタクチックエチレン−プロピレンランダム
共重合体(三井東圧化学(株)製、EFL−200:M
FI 9g/10min、エチレン含有率4.9重量
%)50重量部、およびエチレン−オクテン共重合体ゴ
ム(ダウ(株)製、EG8100:MFI 1g/10
min、オクテン含有量 24重量%、Mw/Mn=
2.7)50重量部とをブレンドした後、実施例1と同
様な方法で厚さ100μmのシ−トを得た。
共重合体(三井東圧化学(株)製、EFL−200:M
FI 9g/10min、エチレン含有率4.9重量
%)50重量部、およびエチレン−オクテン共重合体ゴ
ム(ダウ(株)製、EG8100:MFI 1g/10
min、オクテン含有量 24重量%、Mw/Mn=
2.7)50重量部とをブレンドした後、実施例1と同
様な方法で厚さ100μmのシ−トを得た。
【0019】実施例2 実施例1の組成で、同様な方法で厚さ400μmのシ−
トを得た。
トを得た。
【0020】比較例2 比較例1の組成で、実施例1と同様な方法で厚さ400
μmのシ−トを得た。 実施例3、4 表2に示す組成において、実施例1と同様な方法で厚さ
100μmのシ−トを得た。
μmのシ−トを得た。 実施例3、4 表2に示す組成において、実施例1と同様な方法で厚さ
100μmのシ−トを得た。
【0021】比較例3 実施例1で用いたシンジオタクチックポリプロピレンH
−SPPのみを用いて実施例1と同様な方法で厚さ10
0μmのシ−トを得た。
−SPPのみを用いて実施例1と同様な方法で厚さ10
0μmのシ−トを得た。
【0022】比較例4 比較例1で用いた結晶性アイソタクチックエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体(三井東圧化学(株)製、E
FL−200)のみを用いて実施例1と同様な方法で厚
さ100μmのシ−トを得た。
ロピレンランダム共重合体(三井東圧化学(株)製、E
FL−200)のみを用いて実施例1と同様な方法で厚
さ100μmのシ−トを得た。
【0023】比較例5 実施例1で用いたシンジオタクチックポリプロピレン
(H−SPP)50重量部及びエチレン−プロピレン共
重合体(日本合成ゴム(株)製、EP−O2P:MFI
3.2g/10min、プロピレン含有量26重量
%、Mw/Mn=2.1)50重量部とをブレンドした
後、実施例1と同様な方法で厚さ100μmのシートを
得た。
(H−SPP)50重量部及びエチレン−プロピレン共
重合体(日本合成ゴム(株)製、EP−O2P:MFI
3.2g/10min、プロピレン含有量26重量
%、Mw/Mn=2.1)50重量部とをブレンドした
後、実施例1と同様な方法で厚さ100μmのシートを
得た。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物
は、シンジオタクチックポリプロピレン単独に比べカレ
ンダー成形等の成形加工性が非常に良好で、公知の成形
方法により容易にフィルム、シートに加工できる。ま
た、本発明のフィルムおよびシートは、従来のアイソタ
クチックポリプロピレンから得られるフィルム、シート
に比べ極めて透明性に優れるため内容物の外観を損なう
ことがなく、かつ非常に軟質であるため、製品に高級感
を付与することができるので、例えば包装材料として有
用である。
は、シンジオタクチックポリプロピレン単独に比べカレ
ンダー成形等の成形加工性が非常に良好で、公知の成形
方法により容易にフィルム、シートに加工できる。ま
た、本発明のフィルムおよびシートは、従来のアイソタ
クチックポリプロピレンから得られるフィルム、シート
に比べ極めて透明性に優れるため内容物の外観を損なう
ことがなく、かつ非常に軟質であるため、製品に高級感
を付与することができるので、例えば包装材料として有
用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00
Claims (3)
- 【請求項1】 13C−NMRによって測定されるシンジ
オタクチックペンダット分率が0.5以上のシンジオタ
クチックポリプロピレン95〜30重量部、およびエチ
レン−オクテン共重合体5〜70重量部とからなるポリ
プロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 エチレン−オクテン共重合体のオクテン
含有量が3〜40重量%及び分子量分布指数(Mw/M
n)が5以下であることを特徴とする請求項1記載のポ
リプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1〜2記載のポリプロピレン系樹
脂組成物をカレンダ−成形して得られるシ−トまたはフ
ィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24788594A JPH08109292A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24788594A JPH08109292A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08109292A true JPH08109292A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17170050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24788594A Pending JPH08109292A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | ポリプロピレン系樹脂組成物及び成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08109292A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002302582A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-10-18 | Grand Polymer Co Ltd | カレンダー成形用ポリオレフィン樹脂組成物、カレンダー成形用組成物および成形体 |
| US6632885B2 (en) | 1999-04-13 | 2003-10-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product |
-
1994
- 1994-10-13 JP JP24788594A patent/JPH08109292A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6632885B2 (en) | 1999-04-13 | 2003-10-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Soft syndiotactic polypropylene composition and molded product |
| JP2002302582A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-10-18 | Grand Polymer Co Ltd | カレンダー成形用ポリオレフィン樹脂組成物、カレンダー成形用組成物および成形体 |
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