JPH08109933A - クラッチ装置およびそれを用いる液圧アクチュエータ - Google Patents
クラッチ装置およびそれを用いる液圧アクチュエータInfo
- Publication number
- JPH08109933A JPH08109933A JP27455594A JP27455594A JPH08109933A JP H08109933 A JPH08109933 A JP H08109933A JP 27455594 A JP27455594 A JP 27455594A JP 27455594 A JP27455594 A JP 27455594A JP H08109933 A JPH08109933 A JP H08109933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation
- clutch
- roller
- accommodating chamber
- clutch device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 21
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 18
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 6
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 claims 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 abstract description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】耐久性にすぐれた新しいクラッチ技術、特に、
高い安全性が要求されるブレーキ用のアクチュエータに
有効な技術を提供する。 【構成】ころ部材80によるくさび作用により、所定の
クラッチ機能を得る。入力側の第1部材50には、固定
部材20の軸心方向に沿う切欠き溝58がある。出力側
の第2部材60が、切欠き溝58の中にクリアランスを
もって入り込み、第1部材50および固定部材20と相
俟って、ころ部材収容室70を形成する。ころ部材収容
室70にころ部材80がある。
高い安全性が要求されるブレーキ用のアクチュエータに
有効な技術を提供する。 【構成】ころ部材80によるくさび作用により、所定の
クラッチ機能を得る。入力側の第1部材50には、固定
部材20の軸心方向に沿う切欠き溝58がある。出力側
の第2部材60が、切欠き溝58の中にクリアランスを
もって入り込み、第1部材50および固定部材20と相
俟って、ころ部材収容室70を形成する。ころ部材収容
室70にころ部材80がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、逆回転防止機能をも
つクラッチ装置およびその応用技術に関する。この発明
は、たとえば、モータの回転をプランジャストロークに
変換して液圧を増減させるアクチュエータに使用され、
モータ側からプランジャ側への運動変換を許容するが、
その逆の運動変換を禁止する場合などに利用する。
つクラッチ装置およびその応用技術に関する。この発明
は、たとえば、モータの回転をプランジャストロークに
変換して液圧を増減させるアクチュエータに使用され、
モータ側からプランジャ側への運動変換を許容するが、
その逆の運動変換を禁止する場合などに利用する。
【0002】
【発明の背景】この種のクラッチ装置は、固定部材の回
りに回転可能に支持した入力あるいは駆動側の第1部材
と、この第1部材の回転に応じて回転される出力あるい
は被駆動側の第2部材と、これら第1部材と第2部材と
の間に位置し、第1部材−第2部材間の回転の伝達を制
御するクラッチ手段とを備え、前記第1部材から前記第
2部材の側への回転伝達を行うのに対し、第2部材から
第1部材の側への回転伝達を遮断する(より正確には、
時計あるいは反時計回りの少なくとも一方の方向への回
転伝達を遮断する。)クラッチ機能あるいは逆回転防止
機能を生じる。これについての基本的な考え方は、たと
えば特開平6−18132号の公開公報がすでに明らか
にしている。
りに回転可能に支持した入力あるいは駆動側の第1部材
と、この第1部材の回転に応じて回転される出力あるい
は被駆動側の第2部材と、これら第1部材と第2部材と
の間に位置し、第1部材−第2部材間の回転の伝達を制
御するクラッチ手段とを備え、前記第1部材から前記第
2部材の側への回転伝達を行うのに対し、第2部材から
第1部材の側への回転伝達を遮断する(より正確には、
時計あるいは反時計回りの少なくとも一方の方向への回
転伝達を遮断する。)クラッチ機能あるいは逆回転防止
機能を生じる。これについての基本的な考え方は、たと
えば特開平6−18132号の公開公報がすでに明らか
にしている。
【0003】前記の公開公報のものでは、コイルスプリ
ングの径を拡大したり縮小することによって、クラッチ
機能を得るようにしている。もう少し具体的にいうと、
出力軸または入力軸の回転に伴いコイルスプリングのL
字形端部を押すことにより、そのコイルスプリングの径
を固定部材に対して縮小あるいは拡大させ、コイルスプ
リングの内周と固定部材の外周との間に形成されるクラ
ッチを入れたり切ったりしている。ところが、こうした
コイルスプリングを利用したクラッチ装置では、コイル
スプリングの耐久性に難点がある。コイルスプリングの
径が縮小し、入力−出力間の回転伝達を遮断するときに
は、コイルスプリングの端部に応力が集中するし、また
一方、コイルスプリングの径が拡大し、入力−出力間の
回転伝達を許すときには、コイルスプリングの内周−固
定部材の外周の間のすべり面の面圧が不均等となり、局
部的な摩耗(偏摩耗)が生じたりするのである。
ングの径を拡大したり縮小することによって、クラッチ
機能を得るようにしている。もう少し具体的にいうと、
出力軸または入力軸の回転に伴いコイルスプリングのL
字形端部を押すことにより、そのコイルスプリングの径
を固定部材に対して縮小あるいは拡大させ、コイルスプ
リングの内周と固定部材の外周との間に形成されるクラ
ッチを入れたり切ったりしている。ところが、こうした
コイルスプリングを利用したクラッチ装置では、コイル
スプリングの耐久性に難点がある。コイルスプリングの
径が縮小し、入力−出力間の回転伝達を遮断するときに
は、コイルスプリングの端部に応力が集中するし、また
一方、コイルスプリングの径が拡大し、入力−出力間の
回転伝達を許すときには、コイルスプリングの内周−固
定部材の外周の間のすべり面の面圧が不均等となり、局
部的な摩耗(偏摩耗)が生じたりするのである。
【0004】さらに、たとえば、これをモータの回転を
プランジャストロークに変換して液圧を増減させる液圧
アクチュエータに適用した場合、クラッチ機能をもたな
いものでは、モータへ通電し続けモータの駆動トルクと
プランジャが受ける液圧とのバランスで、プランジャを
停止状態に保つなどしなければならないのに対し、クラ
ッチ機能があるため、モータへ通電し続けるなどする必
要がなく、消費電力の面で有利である。すなわち、クラ
ッチ装置を備える液圧アクチュエータでは、モータの回
転によりプランジャを移動させた後、モータへの通電を
断っても、プランジャが液圧による反力を受けて押圧さ
れることに応じて、クラッチが摩擦接合する。そのクラ
ッチ作用によって、モータ軸の回転が禁止され、プラン
ジャが停止状態を保つ。しかし、そうした利点がある反
面、コイルスプリングを利用した今までのクラッチ装置
では、コイルスプリングの弾性力がクラッチの摩擦接合
力に影響を与えるため、モータへの通電を断った後、ク
ラッチにモータ軸の回転を阻止できるだけの摩擦接合力
が発生するまでの時間が長くなるおそれがある。その結
果、モータへの通電を断ったとき、その通電を断った時
点の位置からプランジャが液圧によってどうしても大き
く移動される傾向がある。これでは、モータの駆動制御
と液圧制御との関係がアンバランスとなり、モータの駆
動制御に適正に液圧を制御することができなくなってし
まう。
プランジャストロークに変換して液圧を増減させる液圧
アクチュエータに適用した場合、クラッチ機能をもたな
いものでは、モータへ通電し続けモータの駆動トルクと
プランジャが受ける液圧とのバランスで、プランジャを
停止状態に保つなどしなければならないのに対し、クラ
ッチ機能があるため、モータへ通電し続けるなどする必
要がなく、消費電力の面で有利である。すなわち、クラ
ッチ装置を備える液圧アクチュエータでは、モータの回
転によりプランジャを移動させた後、モータへの通電を
断っても、プランジャが液圧による反力を受けて押圧さ
れることに応じて、クラッチが摩擦接合する。そのクラ
ッチ作用によって、モータ軸の回転が禁止され、プラン
ジャが停止状態を保つ。しかし、そうした利点がある反
面、コイルスプリングを利用した今までのクラッチ装置
では、コイルスプリングの弾性力がクラッチの摩擦接合
力に影響を与えるため、モータへの通電を断った後、ク
ラッチにモータ軸の回転を阻止できるだけの摩擦接合力
が発生するまでの時間が長くなるおそれがある。その結
果、モータへの通電を断ったとき、その通電を断った時
点の位置からプランジャが液圧によってどうしても大き
く移動される傾向がある。これでは、モータの駆動制御
と液圧制御との関係がアンバランスとなり、モータの駆
動制御に適正に液圧を制御することができなくなってし
まう。
【0005】
【発明の目的】そこで、第1に、この発明は、耐久性に
すぐれた新しいクラッチ技術を提供することを目的とす
る。また第2に、この発明は、耐久性にすぐれる結果、
高い安全性が要求されるブレーキ用の液圧アクチュエー
タに有効な技術を提供することを目的とする。さらに、
この発明は、クラッチの作動によって、必要とする摩擦
接合力を即座に発生することができ、前記したタイプの
液圧アクチュエータに特に適した技術を提供することを
他の目的とする。
すぐれた新しいクラッチ技術を提供することを目的とす
る。また第2に、この発明は、耐久性にすぐれる結果、
高い安全性が要求されるブレーキ用の液圧アクチュエー
タに有効な技術を提供することを目的とする。さらに、
この発明は、クラッチの作動によって、必要とする摩擦
接合力を即座に発生することができ、前記したタイプの
液圧アクチュエータに特に適した技術を提供することを
他の目的とする。
【0006】
【そのための手段および作用】この発明のクラッチ装置
は、ころあるいはボール等のころ部材によるくさび作用
により、所定のクラッチ機能を得る。そのため、入力あ
るいは駆動側の第1部材、ケーシング等の固定部材、出
力あるいは被駆動側の第2部材が、基本的に、次のA〜
Cの特徴をもつ。 A.前記第1部材が、前記固定部材の軸心方向に沿う切
欠き溝を複数備えること。 B.前記第2部材は各切欠き溝の部分にクリアランスを
もって入り込み、前記第1部材および固定部材と相俟っ
て、ころ部材収容室を形成すること。 C.各ころ部材収容室にはころ部材があり、ころ部材収
容室に臨む前記第2部材および固定部材の各面ところ部
材との間のくさび作用の有無により、前記クラッチ機能
を生じること。 また、ころ部材によるくさび作用を有効に得るため、第
2部材のころ部材収容室に臨む面をテーパ面とする。こ
のテーパ面の形状は、得ようとするクラッチ機能に応じ
て変化する。第2部材側から第1部材側への回転伝達の
うち、時計あるいは反時計の一方の方向への回転伝達を
禁止するのであれば、所定方向への傾斜とすれば良く、
また、時計あるいは反時計の双方向の回転伝達を禁止す
るのであれば、ころ部材に当たる第2部材の傾斜面を、
へ字形あるいは円弧状の面にしたり、あるいは周方向に
複数配置する傾斜面のうち、一群は右傾斜、他の群(こ
の他の群の各傾斜面は、前記一群の各傾斜面の間に位置
する。つまり、一群と他の群との各傾斜面は、一つおき
に位置する。)は逆の左傾斜とする。
は、ころあるいはボール等のころ部材によるくさび作用
により、所定のクラッチ機能を得る。そのため、入力あ
るいは駆動側の第1部材、ケーシング等の固定部材、出
力あるいは被駆動側の第2部材が、基本的に、次のA〜
Cの特徴をもつ。 A.前記第1部材が、前記固定部材の軸心方向に沿う切
欠き溝を複数備えること。 B.前記第2部材は各切欠き溝の部分にクリアランスを
もって入り込み、前記第1部材および固定部材と相俟っ
て、ころ部材収容室を形成すること。 C.各ころ部材収容室にはころ部材があり、ころ部材収
容室に臨む前記第2部材および固定部材の各面ところ部
材との間のくさび作用の有無により、前記クラッチ機能
を生じること。 また、ころ部材によるくさび作用を有効に得るため、第
2部材のころ部材収容室に臨む面をテーパ面とする。こ
のテーパ面の形状は、得ようとするクラッチ機能に応じ
て変化する。第2部材側から第1部材側への回転伝達の
うち、時計あるいは反時計の一方の方向への回転伝達を
禁止するのであれば、所定方向への傾斜とすれば良く、
また、時計あるいは反時計の双方向の回転伝達を禁止す
るのであれば、ころ部材に当たる第2部材の傾斜面を、
へ字形あるいは円弧状の面にしたり、あるいは周方向に
複数配置する傾斜面のうち、一群は右傾斜、他の群(こ
の他の群の各傾斜面は、前記一群の各傾斜面の間に位置
する。つまり、一群と他の群との各傾斜面は、一つおき
に位置する。)は逆の左傾斜とする。
【0007】この発明のクラッチ装置を用いた場合、周
方向に見て第2部材が第1部材に対し前記クリアランス
の分だけ回動(すなわち、出力側の第2部材がプランジ
ャから伝達される液圧力により回動)すれば、くさび作
用によって第1部材−第2部材の間の回転を阻止できる
だけの摩擦接合力が発生する。そのため、モータへの通
電を断った後において、液圧によるプランジャの移動量
を最小限に抑えることができる。
方向に見て第2部材が第1部材に対し前記クリアランス
の分だけ回動(すなわち、出力側の第2部材がプランジ
ャから伝達される液圧力により回動)すれば、くさび作
用によって第1部材−第2部材の間の回転を阻止できる
だけの摩擦接合力が発生する。そのため、モータへの通
電を断った後において、液圧によるプランジャの移動量
を最小限に抑えることができる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の一実施例であるクラッチ
装置10の正面からの断面構造を示し、また、図2は、
図1の2−2線に沿う断面であって、(A)、(B)、
(C)のそれぞれがクラッチの互いに異なる作動状態を
示している。クラッチ装置10は、ケーシング等の運動
のない固定部材20を含む。固定部材20は、駆動源で
ある電気モータを支持するための部材であり、平らな板
部分20aと、板部分20aに直交する筒部分20bと
からなる。固定部材20は、たとえば板部分20aに電
気モータの本体を支持し、筒部分20の中央にモータシ
ャフト31を通す。
装置10の正面からの断面構造を示し、また、図2は、
図1の2−2線に沿う断面であって、(A)、(B)、
(C)のそれぞれがクラッチの互いに異なる作動状態を
示している。クラッチ装置10は、ケーシング等の運動
のない固定部材20を含む。固定部材20は、駆動源で
ある電気モータを支持するための部材であり、平らな板
部分20aと、板部分20aに直交する筒部分20bと
からなる。固定部材20は、たとえば板部分20aに電
気モータの本体を支持し、筒部分20の中央にモータシ
ャフト31を通す。
【0009】モータシャフト31には互いに平行な2面
31a,31b、いわゆる2面巾があり、そこに入力側
の第1部材50をはめ込み一体化している。第1部材5
0は、モータシャフト31にはまり込む中央のボス部5
2と、ボス部52の外周を取り囲む外壁部54と、外壁
部54−ボス部52間を連結する連結部56とを備え
る。ボス部52の外径は固定部材20の筒部分20bの
内径よりも小さく、また、外壁部54の内径は筒部分2
0bの外径よりも大きい。したがって、第1部材50
は、モータシャフト31側に位置するボス部52が固定
部材20の筒部分20bの内側にあり、連結部56が筒
部分20bの端をまたぎ、外周側の外壁部54が筒部分
20bの外を取り囲むような配置である。また、こうし
た外壁部54とボス部52とは一方の端面54e,52
eを面一にしている。しかし、外壁部54の軸線方向の
長さは、ボス部52のそれよりも大きい。そのため、外
壁部54およびボス部52の他方の端面54f,52f
の位置は互いに異なる。ボス部52の他方の端面52f
が筒部分20bの開口近くに位置するのに対し、外壁部
54の他方の端面54fは、固定部材20の板部分20
bの近くに位置している。
31a,31b、いわゆる2面巾があり、そこに入力側
の第1部材50をはめ込み一体化している。第1部材5
0は、モータシャフト31にはまり込む中央のボス部5
2と、ボス部52の外周を取り囲む外壁部54と、外壁
部54−ボス部52間を連結する連結部56とを備え
る。ボス部52の外径は固定部材20の筒部分20bの
内径よりも小さく、また、外壁部54の内径は筒部分2
0bの外径よりも大きい。したがって、第1部材50
は、モータシャフト31側に位置するボス部52が固定
部材20の筒部分20bの内側にあり、連結部56が筒
部分20bの端をまたぎ、外周側の外壁部54が筒部分
20bの外を取り囲むような配置である。また、こうし
た外壁部54とボス部52とは一方の端面54e,52
eを面一にしている。しかし、外壁部54の軸線方向の
長さは、ボス部52のそれよりも大きい。そのため、外
壁部54およびボス部52の他方の端面54f,52f
の位置は互いに異なる。ボス部52の他方の端面52f
が筒部分20bの開口近くに位置するのに対し、外壁部
54の他方の端面54fは、固定部材20の板部分20
bの近くに位置している。
【0010】ここで、こうした第1部材50が、外壁部
54の部分に複数(この例では、6つ)の切欠き溝58
を備えていることに留意されたい。各切欠き溝58は、
周方向に沿って等間隔の配置となっており、それぞれが
外壁部54を内周から外周まで貫通し、しかも、モータ
シャフト31の軸心方向に沿って一方の端面54eから
他方の端面54fまで完全に貫いている。各切欠き溝5
8には、出力側の第2部材60の各腕62がわずかなク
リアランスをもって入り込んでいる。各腕62は各切欠
き溝58の開口をふさぐような配置であり、それによっ
て、各切欠き溝58の奥の部分にころ部材収容室70を
形成している。正確にいうと、各ころ部材収容室70
は、各切欠き溝58の互いに平行な2つの内側面と、固
定部材20の筒部分20bの外周面と、各腕62の内面
62iとによって形成される。各ころ部材収容室70
は、たとえば円柱形状のころからなるころ部材80を収
容する部屋である。
54の部分に複数(この例では、6つ)の切欠き溝58
を備えていることに留意されたい。各切欠き溝58は、
周方向に沿って等間隔の配置となっており、それぞれが
外壁部54を内周から外周まで貫通し、しかも、モータ
シャフト31の軸心方向に沿って一方の端面54eから
他方の端面54fまで完全に貫いている。各切欠き溝5
8には、出力側の第2部材60の各腕62がわずかなク
リアランスをもって入り込んでいる。各腕62は各切欠
き溝58の開口をふさぐような配置であり、それによっ
て、各切欠き溝58の奥の部分にころ部材収容室70を
形成している。正確にいうと、各ころ部材収容室70
は、各切欠き溝58の互いに平行な2つの内側面と、固
定部材20の筒部分20bの外周面と、各腕62の内面
62iとによって形成される。各ころ部材収容室70
は、たとえば円柱形状のころからなるころ部材80を収
容する部屋である。
【0011】第2部材60は、切欠き溝58の数に対応
する6つの腕62のほか、それらの腕62を支える円筒
型の基部64、さらに、基部64に一体に結合したギヤ
66を備える。各腕62は、各切欠き溝58から出た側
が基部64と一体であリ、また、ギヤ66は、基部64
に対しスプライン結合によって一体となっている。勿
論、腕62、基部64およびギヤ66を一体に形成する
こともできる。そして、第2部材60の基部64および
ギヤ66は、モータシャフト31の外周に回転可能には
まり合っている。なお、ギヤ66の外周に歯部66tが
あるが、この歯部66tは、対応する他の歯部とかみ合
うことによって、回転運動を伝達するためのものであ
る。
する6つの腕62のほか、それらの腕62を支える円筒
型の基部64、さらに、基部64に一体に結合したギヤ
66を備える。各腕62は、各切欠き溝58から出た側
が基部64と一体であリ、また、ギヤ66は、基部64
に対しスプライン結合によって一体となっている。勿
論、腕62、基部64およびギヤ66を一体に形成する
こともできる。そして、第2部材60の基部64および
ギヤ66は、モータシャフト31の外周に回転可能には
まり合っている。なお、ギヤ66の外周に歯部66tが
あるが、この歯部66tは、対応する他の歯部とかみ合
うことによって、回転運動を伝達するためのものであ
る。
【0012】さて、第2部材60の各腕62を見ると、
ころ部材収容室70に臨む内面62iがテーパ面となっ
ている。このテーパ面62iは、対向する筒部分20b
の外周面と、それら両面の間に位置するころ部材80と
相俟って、第1部材50および第2部材60の回転に伴
ってくさび作用を生じることになる。この発明では、こ
のくさび作用の有無によって、第1部材50−第2部材
60間の回転の伝達を制御するクラッチ機能を得る。図
2が、このクラッチ機能についてさらに明らかにしてい
る。
ころ部材収容室70に臨む内面62iがテーパ面となっ
ている。このテーパ面62iは、対向する筒部分20b
の外周面と、それら両面の間に位置するころ部材80と
相俟って、第1部材50および第2部材60の回転に伴
ってくさび作用を生じることになる。この発明では、こ
のくさび作用の有無によって、第1部材50−第2部材
60間の回転の伝達を制御するクラッチ機能を得る。図
2が、このクラッチ機能についてさらに明らかにしてい
る。
【0013】図2の(A)は、入力側の第1部材50が
矢印Liのように、反時計回りに回転するときの作動状
態を示す。第1部材50に反時計回りの回転トルクが発
生すると、切欠き溝58に臨む外壁部54の一方の端面
54sが、対向する腕62の端面62sに当たる。この
端面62sは、テーパ面62iの大径側に位置する部分
である。しかし、ころ部材収容室70に関与する各部材
ところ部材80との間にはクリアランスがある。そのた
め、ころ部材80によるくさび作用は生じることなく、
第2部材60は固定部材20に対してフリーの状態にあ
る。そこで、第1部材50の回転に応じて、出力側の第
2部材60は回転する状態、すなわち、第1部材50の
反時計回りの回転が、第2部材60に伝達される状態で
ある。これは、クラッチが接続した状態にあることに相
当する。このとき、第2部材60の切欠き溝58の部分
のクリアランスが、第1部材50−第2部材60間の回
転の伝達の遅れを生じるが、そのクリアランス自体は小
さなものであるため、その遅れはわずかである。
矢印Liのように、反時計回りに回転するときの作動状
態を示す。第1部材50に反時計回りの回転トルクが発
生すると、切欠き溝58に臨む外壁部54の一方の端面
54sが、対向する腕62の端面62sに当たる。この
端面62sは、テーパ面62iの大径側に位置する部分
である。しかし、ころ部材収容室70に関与する各部材
ところ部材80との間にはクリアランスがある。そのた
め、ころ部材80によるくさび作用は生じることなく、
第2部材60は固定部材20に対してフリーの状態にあ
る。そこで、第1部材50の回転に応じて、出力側の第
2部材60は回転する状態、すなわち、第1部材50の
反時計回りの回転が、第2部材60に伝達される状態で
ある。これは、クラッチが接続した状態にあることに相
当する。このとき、第2部材60の切欠き溝58の部分
のクリアランスが、第1部材50−第2部材60間の回
転の伝達の遅れを生じるが、そのクリアランス自体は小
さなものであるため、その遅れはわずかである。
【0014】また、図2の(C)が、入力側の第1部材
50が矢印Riのように、時計回りに回転するときの作
動状態を示す。第1部材50に時計回りの回転トルクが
発生すると、切欠き溝58に臨む外壁部54の他方の端
面54tが、対向する腕62の端面62tに当たる。こ
の端面62tは、ころ部材80を押し出すように作用す
る。しかし、端面62tは、テーパ面62iの小径側に
位置する部分であるため、ころ部材80によるくさび作
用は生じない。そのため、第2部材60は固定部材20
に対してフリーの状態にある。したがって、この場合に
も、第1部材50の回転に応じて、出力側の第2部材6
0は回転する状態、すなわち、クラッチが接続した状態
である。
50が矢印Riのように、時計回りに回転するときの作
動状態を示す。第1部材50に時計回りの回転トルクが
発生すると、切欠き溝58に臨む外壁部54の他方の端
面54tが、対向する腕62の端面62tに当たる。こ
の端面62tは、ころ部材80を押し出すように作用す
る。しかし、端面62tは、テーパ面62iの小径側に
位置する部分であるため、ころ部材80によるくさび作
用は生じない。そのため、第2部材60は固定部材20
に対してフリーの状態にある。したがって、この場合に
も、第1部材50の回転に応じて、出力側の第2部材6
0は回転する状態、すなわち、クラッチが接続した状態
である。
【0015】他方、図2の(B)は、出力側の第2部材
60が矢印Roのように、時計回りに回転するときの作
動状態を示す。第2部材60に時計回りの回転トルクが
発生すると、第2部材60の腕62の端面62sが、対
向する外壁部54の端面54sに当たるように変位す
る。この変位に伴って、ころ部材80が介在する固定部
材20の筒部分20bとテーパ面62iとの距離がつま
る。そのため、ころ部材80は、固定部材20の筒部分
20bの外周面と第2部材60の腕62の内面62iと
の間にはまり込み、くさび作用を生じる。それにより、
第2部材60は固定部材20に対してロックされる。そ
の結果、第1部材50の時計回りの回転は禁止され、ク
ラッチが遮断した状態に相当する。なお、第2部材60
が逆の反時計回りに回転するときには、くさび作用を解
除する方向の回転であるため、クラッチの遮断は生じな
い。
60が矢印Roのように、時計回りに回転するときの作
動状態を示す。第2部材60に時計回りの回転トルクが
発生すると、第2部材60の腕62の端面62sが、対
向する外壁部54の端面54sに当たるように変位す
る。この変位に伴って、ころ部材80が介在する固定部
材20の筒部分20bとテーパ面62iとの距離がつま
る。そのため、ころ部材80は、固定部材20の筒部分
20bの外周面と第2部材60の腕62の内面62iと
の間にはまり込み、くさび作用を生じる。それにより、
第2部材60は固定部材20に対してロックされる。そ
の結果、第1部材50の時計回りの回転は禁止され、ク
ラッチが遮断した状態に相当する。なお、第2部材60
が逆の反時計回りに回転するときには、くさび作用を解
除する方向の回転であるため、クラッチの遮断は生じな
い。
【0016】
【液圧アクチュエータへの適用例】図3は、くさび作用
を利用したクラッチ装置10を液圧アクチュエータに適
用した例を示す断面構造図である。液圧アクチュエータ
200はアンチスキッドブレーキ制御用であり、駆動源
である電気モータ30の回転に基づいて、プランジャ1
20が区画する液圧室110の容積を増減し、ブレーキ
液圧を適正に制御するためのものである。液圧アクチュ
エータ200のケーシングは、シリンダ部分210とボ
ックス部分220とを含む。ボックス部分220は上下
2段の構成であり、下段部220dがアンチスキッド制
御のための電子コントロールユニット(図示しない)を
収容する部分、上段部220uがプランジャ120を作
動するための運動伝達機構を収容する部分である。
を利用したクラッチ装置10を液圧アクチュエータに適
用した例を示す断面構造図である。液圧アクチュエータ
200はアンチスキッドブレーキ制御用であり、駆動源
である電気モータ30の回転に基づいて、プランジャ1
20が区画する液圧室110の容積を増減し、ブレーキ
液圧を適正に制御するためのものである。液圧アクチュ
エータ200のケーシングは、シリンダ部分210とボ
ックス部分220とを含む。ボックス部分220は上下
2段の構成であり、下段部220dがアンチスキッド制
御のための電子コントロールユニット(図示しない)を
収容する部分、上段部220uがプランジャ120を作
動するための運動伝達機構を収容する部分である。
【0017】上段部220uは上蓋222を含み、その
上蓋222は、シリンダ部分210と一体であり、また
一方、電気モータ30を支持するためのベースとなって
いる。上蓋222の上に直立した電気モータ30のモー
タシャフト31は、上蓋222を貫通して上段部220
uの内部に入り込んでいる。このモータシャフト31の
外周にクラッチ装置10が位置する。クラッチ装置10
は、前記したように、固定部材20、入力側の第1部材
50、出力側の第2部材60、そして、ころ部材80を
主体としたクラッチ手段を備える。入力側の第1部材5
0のボス部52は、2面巾による結合によってモータシ
ャフト31に一体化し、また、出力側の第2部材60の
基部64の外周の歯部64tは、径の大きな伝達歯車2
30の外周の歯部230tにかみ合っている。伝達歯車
230は、ねじ部240sをもつシャフト240と一体
に結合されている。クラッチ装置10は、電気モータ3
0の回転をシャフト240側に伝達する途中に位置し、
その伝達を許したり、禁止したりすることになる。
上蓋222は、シリンダ部分210と一体であり、また
一方、電気モータ30を支持するためのベースとなって
いる。上蓋222の上に直立した電気モータ30のモー
タシャフト31は、上蓋222を貫通して上段部220
uの内部に入り込んでいる。このモータシャフト31の
外周にクラッチ装置10が位置する。クラッチ装置10
は、前記したように、固定部材20、入力側の第1部材
50、出力側の第2部材60、そして、ころ部材80を
主体としたクラッチ手段を備える。入力側の第1部材5
0のボス部52は、2面巾による結合によってモータシ
ャフト31に一体化し、また、出力側の第2部材60の
基部64の外周の歯部64tは、径の大きな伝達歯車2
30の外周の歯部230tにかみ合っている。伝達歯車
230は、ねじ部240sをもつシャフト240と一体
に結合されている。クラッチ装置10は、電気モータ3
0の回転をシャフト240側に伝達する途中に位置し、
その伝達を許したり、禁止したりすることになる。
【0018】ここで、シャフト240の回転運動によっ
て、プランジャ120を上下動するための構造を明らか
にする。シリンダ部分210は上蓋222の表裏に及
び、その下端側212がボックス上段部220uの中に
位置する。シリンダ部分210は、この下端側212か
らプランジャ120のある部分を経て、配管継手250
がねじ結合する上端側214にまで延びる。このシリン
ダ部分210の内側は段付き構造であり、プランジャ1
20が中径な部分から小径な部分にわたるように入り込
んでいる。また、中径な部分には、プランジャ120の
外周をシールするシール部材260、さらに、大径な部
分には、スリーブ270がそれぞれある。スリーブ27
0の上下端には支持リング272u,272d、また、
下端の支持リング272dに接するように、シャフト2
40を支持する軸受280がそれぞれ位置する。スリー
ブ270は、それらの部材を媒体として、シリンダ部分
210の下端側212にねじ結合する止めキャップ29
0のねじ結合によって支持される。しかし、スリーブ2
70は、下端側の内径が少し大きく、そこに皿ばね30
0を受け入れている。皿ばね300は圧縮状態にあり、
その弾性力によりスリーブ270を上端の支持リング2
72u側に押し付け、スリーブ270を一定位置に保持
する。この皿ばね300による保持機能は、プランジャ
120の動きを高精度に制御する上で有効である。プラ
ンジャ120が、シャフト240のねじ部240sにね
じ結合した駆動ナット350の動きに応じて上下動する
とき、案内部材であるスリーブ270が位置変動したの
では、駆動ナット350およびプランジャ120を正確
に位置規制することができない。その点、皿ばね300
を用いた支持構造は、スリーブ270を確実に一定位置
に保つ。なお、駆動ナット350は、たとえば断面形状
が6角形状であり、スリーブ270との間に回り止めさ
れてはいるが、シャフト240の回転に応じて、回転−
直線運動の変換をし、シャフト240の軸心方向に移動
可能である。
て、プランジャ120を上下動するための構造を明らか
にする。シリンダ部分210は上蓋222の表裏に及
び、その下端側212がボックス上段部220uの中に
位置する。シリンダ部分210は、この下端側212か
らプランジャ120のある部分を経て、配管継手250
がねじ結合する上端側214にまで延びる。このシリン
ダ部分210の内側は段付き構造であり、プランジャ1
20が中径な部分から小径な部分にわたるように入り込
んでいる。また、中径な部分には、プランジャ120の
外周をシールするシール部材260、さらに、大径な部
分には、スリーブ270がそれぞれある。スリーブ27
0の上下端には支持リング272u,272d、また、
下端の支持リング272dに接するように、シャフト2
40を支持する軸受280がそれぞれ位置する。スリー
ブ270は、それらの部材を媒体として、シリンダ部分
210の下端側212にねじ結合する止めキャップ29
0のねじ結合によって支持される。しかし、スリーブ2
70は、下端側の内径が少し大きく、そこに皿ばね30
0を受け入れている。皿ばね300は圧縮状態にあり、
その弾性力によりスリーブ270を上端の支持リング2
72u側に押し付け、スリーブ270を一定位置に保持
する。この皿ばね300による保持機能は、プランジャ
120の動きを高精度に制御する上で有効である。プラ
ンジャ120が、シャフト240のねじ部240sにね
じ結合した駆動ナット350の動きに応じて上下動する
とき、案内部材であるスリーブ270が位置変動したの
では、駆動ナット350およびプランジャ120を正確
に位置規制することができない。その点、皿ばね300
を用いた支持構造は、スリーブ270を確実に一定位置
に保つ。なお、駆動ナット350は、たとえば断面形状
が6角形状であり、スリーブ270との間に回り止めさ
れてはいるが、シャフト240の回転に応じて、回転−
直線運動の変換をし、シャフト240の軸心方向に移動
可能である。
【0019】次に、シリンダ部分210の上端側214
に注目する。上端側214の端部の配管継手250に
は、マスタシリンダ400に接続する配管が連絡し、ま
た、側部の配管接続部分216には、ホイールシリンダ
500に接続する配管が連絡する。また、配管継手25
0とプランジャ120との間には、弁装置600があ
る。弁装置600は、バルブハウジング601の中のボ
ール602を主体とした第1の弁610と、配管接続部
分216に近い内部の段部621を弁座、バルブハウジ
ング601の外周のシール622を弁体側とした第2の
弁620とを備える。通常のブレーキ作動時、図3に示
すように、第1の弁610が閉、第2の弁620が開の
状態にある。そのため、マスタシリンダ400からの液
圧は、開状態の第2の弁620、液圧室110を通して
ホイールシリンダ500に供給される。また、そうした
通常のブレーキ作動時、駆動ナット350は上端の支持
リング272uに当たった状態にあり、そのため、プラ
ンジャ120も一定位置を保持し、液圧室110は所定
の容積を保つ。このとき、電気モータ30は非通電の状
態にあり、プランジャ120は、液圧室110からの液
圧を受けて下方に押されるが、前記したように、クラッ
チ装置10がその方向に対応する回転(図2のBに示す
時計回りの回転)を遮断するため、その影響は入力側に
までは及ばない。なお、液圧室110がたとえば負圧に
なり、プランジャ120が上方に移動されたとしても、
その動きによって、入力側が影響を受けることはない。
なぜなら、プランジャ120に接する駆動ナット350
が、プランジャ120と別体であるからでる。したがっ
て、クラッチ装置10に対し、反時計回りの動きをも遮
断するような機能をもたせることは不要である。
に注目する。上端側214の端部の配管継手250に
は、マスタシリンダ400に接続する配管が連絡し、ま
た、側部の配管接続部分216には、ホイールシリンダ
500に接続する配管が連絡する。また、配管継手25
0とプランジャ120との間には、弁装置600があ
る。弁装置600は、バルブハウジング601の中のボ
ール602を主体とした第1の弁610と、配管接続部
分216に近い内部の段部621を弁座、バルブハウジ
ング601の外周のシール622を弁体側とした第2の
弁620とを備える。通常のブレーキ作動時、図3に示
すように、第1の弁610が閉、第2の弁620が開の
状態にある。そのため、マスタシリンダ400からの液
圧は、開状態の第2の弁620、液圧室110を通して
ホイールシリンダ500に供給される。また、そうした
通常のブレーキ作動時、駆動ナット350は上端の支持
リング272uに当たった状態にあり、そのため、プラ
ンジャ120も一定位置を保持し、液圧室110は所定
の容積を保つ。このとき、電気モータ30は非通電の状
態にあり、プランジャ120は、液圧室110からの液
圧を受けて下方に押されるが、前記したように、クラッ
チ装置10がその方向に対応する回転(図2のBに示す
時計回りの回転)を遮断するため、その影響は入力側に
までは及ばない。なお、液圧室110がたとえば負圧に
なり、プランジャ120が上方に移動されたとしても、
その動きによって、入力側が影響を受けることはない。
なぜなら、プランジャ120に接する駆動ナット350
が、プランジャ120と別体であるからでる。したがっ
て、クラッチ装置10に対し、反時計回りの動きをも遮
断するような機能をもたせることは不要である。
【0020】他方、図示しない電子コントロールユニッ
トから弛めの制御信号が加わり、電気モータ30のモー
タシャフト31が時計回りに回転(この回転は図2のC
に相当する)したとする。そのとき、クラッチ装置10
は前記したようにモータシャフト31側の回転運動を第
2の部材60側に伝達するように作用する。それによっ
て、駆動ナット350およびプランジャ120を下方に
移動させる。その結果、弁装置600が第1および第2
の両弁610,620を閉状態とし、しかも、液圧室1
10の容積が増大することに応じて、ブレーキ液圧を低
下させる。また、ブレーキ液圧が弛め過ぎになると、逆
に込め制御の状態となり、電気モータ30のモータシャ
フト31は反時計回りに回転(この回転は図2のAに相
当する)する。それによって、前とは逆に、駆動ナット
350およびプランジャ120を上方に移動させ、液圧
室110の容積を減少させ、ブレーキ液圧を再び高め
る。こうした作動をすることによって、ブレーキ作動を
適正に制御するわけである。
トから弛めの制御信号が加わり、電気モータ30のモー
タシャフト31が時計回りに回転(この回転は図2のC
に相当する)したとする。そのとき、クラッチ装置10
は前記したようにモータシャフト31側の回転運動を第
2の部材60側に伝達するように作用する。それによっ
て、駆動ナット350およびプランジャ120を下方に
移動させる。その結果、弁装置600が第1および第2
の両弁610,620を閉状態とし、しかも、液圧室1
10の容積が増大することに応じて、ブレーキ液圧を低
下させる。また、ブレーキ液圧が弛め過ぎになると、逆
に込め制御の状態となり、電気モータ30のモータシャ
フト31は反時計回りに回転(この回転は図2のAに相
当する)する。それによって、前とは逆に、駆動ナット
350およびプランジャ120を上方に移動させ、液圧
室110の容積を減少させ、ブレーキ液圧を再び高め
る。こうした作動をすることによって、ブレーキ作動を
適正に制御するわけである。
【0021】なお、この発明のクラッチ装置は、図に示
した容積可変型のアンチスキッド用液圧制御システム以
外にも、所定の一方クラッチとして広く適用することが
できる。たとえば、この発明は、四輪駆動車の駆動力配
分システムや自動ブレーキシステムへも適用することが
できる。
した容積可変型のアンチスキッド用液圧制御システム以
外にも、所定の一方クラッチとして広く適用することが
できる。たとえば、この発明は、四輪駆動車の駆動力配
分システムや自動ブレーキシステムへも適用することが
できる。
【0022】
【発明の効果】この発明では、ころ部材80およびそれ
を取り巻く部材によるくさび作用の有無により、クラッ
チを接続あるいは遮断するように構成しているため、装
置の耐久性は勿論のこと、制御精度をも有効に向上させ
ることができる。
を取り巻く部材によるくさび作用の有無により、クラッ
チを接続あるいは遮断するように構成しているため、装
置の耐久性は勿論のこと、制御精度をも有効に向上させ
ることができる。
【図1】この発明の一実施例であるクラッチ装置10の
正面からの断面構造を示す図である。
正面からの断面構造を示す図である。
【図2】クラッチ装置10のクラッチ機能を示す作動図
である。
である。
【図3】クラッチ装置10を備えた液圧アクチュエータ
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
10 クラッチ装置 20 固定部材 30 電気モータ 50 第1部材 58 切欠き溝 60 第2部材 62 腕 62i テーパ面 70 ころ部材収容室 80 ころ部材 110 液圧室 200 液圧アクチュエータ
Claims (6)
- 【請求項1】 固定部材の回りに回転可能に支持した第
1部材と、この第1部材の回転に応じて回転される第2
部材と、これら第1部材と第2部材との間に位置し、第
1部材−第2部材間の回転の伝達を制御するクラッチ手
段とを備え、前記第1部材から前記第2部材の側への回
転伝達を行うのに対し、第2部材から第1部材の側への
回転伝達を遮断するクラッチ機能を生じるクラッチ装置
において、次のA〜Cを特徴としたクラッチ装置。 A.前記第1部材が、前記固定部材の軸心方向に沿う切
欠き溝を複数備えること。 B.前記第2部材は各切欠き溝の部分にクリアランスを
もって入り込み、前記第1部材および固定部材と相俟っ
て、ころ部材収容室を形成すること。 C.各ころ部材収容室にはころ部材があり、ころ部材収
容室に臨む前記第2部材および固定部材の各面ところ部
材との間のくさび作用の有無により、前記クラッチ機能
を生じること。 - 【請求項2】 前記第2部材は、ころ部材収容室に臨む
面がテーパ面となっている、請求項1のクラッチ装置。 - 【請求項3】 前記クラッチ手段は、前記第1部材から
前記第2部材の側に対し、時計および反時計の両方向へ
の回転を伝達し、第2部材から第1部材の側に対し、時
計および反時計の一方の回転を伝達するが他方の回転を
遮断する、請求項1あるいは2のクラッチ装置。 - 【請求項4】 固定部材に支持されつつモータによって
回転駆動される第1部材と、この第1部材の回転に応じ
て回転される第2部材と、この第2部材の回転運動を直
線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転
−直線運動変換機構による直線運動に応じて自らの軸線
に沿う直線運動を行い、自らが区画する液圧室の液圧を
制御するプランジャとを備える液圧アクチュエータであ
って、前記第1部材と第2部材との間に位置し、第1部
材−第2部材間の回転の伝達を制御するクラッチ手段を
含み、前記第1部材から前記第2部材の側への回転伝達
を行うのに対し、第2部材から第1部材の側への回転伝
達を遮断するクラッチ機能を生じるクラッチ装置をさら
に備え、このクラッチ装置が次のA〜Cを充足すること
を特徴とする液圧アクチュエータ。 A.前記第1部材が、前記固定部材の軸心方向に沿う切
欠き溝を複数備えること。 B.前記第2部材は各切欠き溝の部分にクリアランスを
もって入り込み、前記第1部材および固定部材と相俟っ
て、ころ部材収容室を形成すること。 C.各ころ部材収容室にはころ部材があり、ころ部材収
容室に臨む前記第2部材および固定部材の各面ところ部
材との間のくさび作用の有無により、前記クラッチ機能
を生じること。 - 【請求項5】 前記第2部材は、ころ部材収容室に臨む
面がテーパ面となっている、請求項4の液圧アクチュエ
ータ。 - 【請求項6】 前記クラッチ手段は、前記第1部材から
前記第2部材の側に対し、時計および反時計の両方向へ
の回転を伝達し、第2部材から第1部材の側に対し、時
計および反時計の一方の回転を伝達するが他方の回転を
遮断する、請求項4あるいは5の液圧アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27455594A JPH08109933A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | クラッチ装置およびそれを用いる液圧アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27455594A JPH08109933A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | クラッチ装置およびそれを用いる液圧アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08109933A true JPH08109933A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17543364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27455594A Pending JPH08109933A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | クラッチ装置およびそれを用いる液圧アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08109933A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106870596A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-20 | 熊建文 | 开关齿式超越离合器 |
-
1994
- 1994-10-13 JP JP27455594A patent/JPH08109933A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106870596A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-20 | 熊建文 | 开关齿式超越离合器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3658711B2 (ja) | ボールランプ機構及びこれを備えた駆動系クラッチ | |
| KR100638863B1 (ko) | 이중 출력량을 제공하는 다중-디스크 마찰 장치를 구비한자동 변속기 | |
| US6142274A (en) | Power take-off unit with selectively engaged brake | |
| JP6834924B2 (ja) | ブレーキ装置 | |
| JPH07269593A (ja) | ボールランプ機構及びこれを用いた駆動系クラッチ | |
| JPH0159126B2 (ja) | ||
| EP1245426A2 (en) | Power take-off unit with automatically actuated drag brake | |
| KR100882593B1 (ko) | 유압클러치 | |
| JPH0159830B2 (ja) | ||
| JPH11117952A (ja) | 変速機 | |
| EP1746300A1 (en) | Clutch structure of mechanical automatic transmission | |
| JP7652652B2 (ja) | ディスクブレーキ装置用モータギヤユニット及びディスクブレーキ装置 | |
| WO2006063254A2 (en) | Planar coupling assembly | |
| JPH08109933A (ja) | クラッチ装置およびそれを用いる液圧アクチュエータ | |
| US4947969A (en) | Center load clutch brake | |
| EP1853835B1 (en) | Brake actuator mechanism with overload protection | |
| JP2001304298A (ja) | クラッチアセンブリ及びボールランプ機構 | |
| JP4171998B2 (ja) | 回転流体圧装置 | |
| JPH0658352A (ja) | カップリング組立体およびブレーキ・クラッチ装置 | |
| US5833041A (en) | Clutch operating mechanism | |
| EP0773386B1 (en) | A frictional engagement device | |
| KR20040072035A (ko) | 클러치 조작 기구 | |
| JPS63110060A (ja) | 車両用アンチロツク制御装置の車輪角加速度センサ | |
| USRE38580E1 (en) | Clutch operating mechanism | |
| JPH10246259A (ja) | ディスクブレーキのパッド間隙調節装置 |