JPH08111014A - 磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法 - Google Patents
磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法Info
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- JPH08111014A JPH08111014A JP27055994A JP27055994A JPH08111014A JP H08111014 A JPH08111014 A JP H08111014A JP 27055994 A JP27055994 A JP 27055994A JP 27055994 A JP27055994 A JP 27055994A JP H08111014 A JPH08111014 A JP H08111014A
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Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気記録の信頼性の向上が図れる磁気ヘッド
コア用スライダを得ることができる磁気ヘッドスライダ
の摺動面研磨方法を提供する。 【構成】 可撓性を有する板厚が50μm以下の弾性サ
スペンション板16の基端部を回転する支持治具15に
支持すると共に先端部にスライダ5を接着し、スライダ
5を回転するラップ定盤2に塗布した研磨砥粒3に接触
させる。ラップ定盤2のスライダ5に臨む部分に凹面部
14を形成した。サスペンション板16が撓んで接着硬
化時に蓄積されたストレスを吸収するので、接着硬化、
剥離後のスライダ5の形状変化量が小さくなって良好な
磁気記録が可能になる。凹面部14の形状が転写されて
スライダ5の摺動面が正クラウン形状になるので、スラ
イダ5を用いて磁気ヘッド9を構成して磁気記録を行う
場合、CSSの際にも記録媒体の吸着を防止して良好な
磁気記録を行える。
コア用スライダを得ることができる磁気ヘッドスライダ
の摺動面研磨方法を提供する。 【構成】 可撓性を有する板厚が50μm以下の弾性サ
スペンション板16の基端部を回転する支持治具15に
支持すると共に先端部にスライダ5を接着し、スライダ
5を回転するラップ定盤2に塗布した研磨砥粒3に接触
させる。ラップ定盤2のスライダ5に臨む部分に凹面部
14を形成した。サスペンション板16が撓んで接着硬
化時に蓄積されたストレスを吸収するので、接着硬化、
剥離後のスライダ5の形状変化量が小さくなって良好な
磁気記録が可能になる。凹面部14の形状が転写されて
スライダ5の摺動面が正クラウン形状になるので、スラ
イダ5を用いて磁気ヘッド9を構成して磁気記録を行う
場合、CSSの際にも記録媒体の吸着を防止して良好な
磁気記録を行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に用
いる磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法に関するもの
である。
いる磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクと対向する磁気ヘッ
ドスライダの摺動面を所要の面とするため、研磨するこ
とが行われているが、その方法の一例を図10に基づい
て説明する。図10は、同研磨方法が用いられる研磨装
置1を模式的に示す断面図である。図において、ラップ
定盤2は図示しない駆動手段により水平面に沿って回転
するようになっている。ラップ定盤2上には、ダイヤモ
ンド製の研磨砥粒3が塗布されている。ラップ定盤2上
に対向するように、接着治具4が水平面に沿って回転可
能に配置されている。接着治具4には、複数個のセラミ
ック製の磁気ヘッドスライダ(以下、スライダという)
5がそのレール面(摺動面)6に対する裏面と接着治具
4との間に介装したワックス等の接着剤7により接着さ
れている。そして、接着治具4の自重または他の荷重に
よりスライダ5を研磨砥粒3に押し付けてラップ定盤2
及び接着治具4を回転し、これによりスライダ5のレー
ル面6を研磨する。研磨後に、スライダ5を接着治具4
から剥離する。
ドスライダの摺動面を所要の面とするため、研磨するこ
とが行われているが、その方法の一例を図10に基づい
て説明する。図10は、同研磨方法が用いられる研磨装
置1を模式的に示す断面図である。図において、ラップ
定盤2は図示しない駆動手段により水平面に沿って回転
するようになっている。ラップ定盤2上には、ダイヤモ
ンド製の研磨砥粒3が塗布されている。ラップ定盤2上
に対向するように、接着治具4が水平面に沿って回転可
能に配置されている。接着治具4には、複数個のセラミ
ック製の磁気ヘッドスライダ(以下、スライダという)
5がそのレール面(摺動面)6に対する裏面と接着治具
4との間に介装したワックス等の接着剤7により接着さ
れている。そして、接着治具4の自重または他の荷重に
よりスライダ5を研磨砥粒3に押し付けてラップ定盤2
及び接着治具4を回転し、これによりスライダ5のレー
ル面6を研磨する。研磨後に、スライダ5を接着治具4
から剥離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、接着硬化する際、スライダ5及び接着治具
4の熱膨張係数の差(収縮率の差)がストレスとなって
接着層に蓄積されると共に、研磨中に接着治具4等から
かかる荷重がストレスとなって接着層に蓄積される。そ
して、これら蓄積されたストレスがスライダ5の剥離時
に解放される。このため、スライダ5の両レール面6そ
れぞれの両端部6aが部分的に跳ね上がり(いわゆるス
キージャンプが発生し)、レール面6が図11に示すよ
うに凹面形状(以下、逆クラウン形状という。)になっ
てしまうことが起こり得た。ここで、図11は、剥離後
のスライダ5の3次元図であり、X,Y軸(図面横方
向)はμm(10-6m)オーダー、Z軸(図面縦方向)は
nm(10-9m)オーダーであり、縦軸を拡大したものに
なっている。
来技術では、接着硬化する際、スライダ5及び接着治具
4の熱膨張係数の差(収縮率の差)がストレスとなって
接着層に蓄積されると共に、研磨中に接着治具4等から
かかる荷重がストレスとなって接着層に蓄積される。そ
して、これら蓄積されたストレスがスライダ5の剥離時
に解放される。このため、スライダ5の両レール面6そ
れぞれの両端部6aが部分的に跳ね上がり(いわゆるス
キージャンプが発生し)、レール面6が図11に示すよ
うに凹面形状(以下、逆クラウン形状という。)になっ
てしまうことが起こり得た。ここで、図11は、剥離後
のスライダ5の3次元図であり、X,Y軸(図面横方
向)はμm(10-6m)オーダー、Z軸(図面縦方向)は
nm(10-9m)オーダーであり、縦軸を拡大したものに
なっている。
【0004】一方、磁気ディスク装置では、通常、磁気
記録媒体が回転している時はスライダ5が所定間隔を空
けて磁気記録媒体の表面から浮上し、磁気記録媒体の回
転が停止した時にはそのレール面6(対向面)を磁気記
録媒体の表面に接する方式、いわゆるCSS(Contact
Start Stop)方式を採用している。この場合、スライダ
5のレール面6が、上述したように逆クラウン形状であ
ると、スライダ5の浮上時にスライダ5が磁気記録媒体
と接触したり、あるいは磁気記録媒体を吸着したりして
磁気記録の信頼性が低いものになってしまう。
記録媒体が回転している時はスライダ5が所定間隔を空
けて磁気記録媒体の表面から浮上し、磁気記録媒体の回
転が停止した時にはそのレール面6(対向面)を磁気記
録媒体の表面に接する方式、いわゆるCSS(Contact
Start Stop)方式を採用している。この場合、スライダ
5のレール面6が、上述したように逆クラウン形状であ
ると、スライダ5の浮上時にスライダ5が磁気記録媒体
と接触したり、あるいは磁気記録媒体を吸着したりして
磁気記録の信頼性が低いものになってしまう。
【0005】また、レール面6が図12に示すように同
一方向の研磨砥粒痕8を呈する状態(滑らか過ぎる状
態)であっても吸着を起こしやすく、これにより磁気記
録の信頼性が低いものになる。このレール面6の面状態
については、むしろ図13に示すように多方向に無数の
研磨砥粒痕8が残る状態(以下、ランダムなポリッシュ
マークの状態という)が望ましかった。なお、上記従来
技術では、接着治具4を回転することでランダムなポリ
ッシュマークの状態を得ることは可能であるが、剥離後
にスライダ5のレール面6が逆クラウン形状になってし
まうという上記問題点は改善されていない。
一方向の研磨砥粒痕8を呈する状態(滑らか過ぎる状
態)であっても吸着を起こしやすく、これにより磁気記
録の信頼性が低いものになる。このレール面6の面状態
については、むしろ図13に示すように多方向に無数の
研磨砥粒痕8が残る状態(以下、ランダムなポリッシュ
マークの状態という)が望ましかった。なお、上記従来
技術では、接着治具4を回転することでランダムなポリ
ッシュマークの状態を得ることは可能であるが、剥離後
にスライダ5のレール面6が逆クラウン形状になってし
まうという上記問題点は改善されていない。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、磁気記録の信頼性の向上が図れる磁気ヘッドコア用
スライダを得ることができる磁気ヘッドスライダの摺動
面研磨方法を提供することを目的とする。
で、磁気記録の信頼性の向上が図れる磁気ヘッドコア用
スライダを得ることができる磁気ヘッドスライダの摺動
面研磨方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
可撓性を有する弾性サスペンション板の基端部を回転す
る支持治具に支持すると共に先端部に磁気ヘッドスライ
ダを接着し、該磁気ヘッドスライダを回転するラップ定
盤に塗布した研磨砥粒に接触させることを特徴とする。
可撓性を有する弾性サスペンション板の基端部を回転す
る支持治具に支持すると共に先端部に磁気ヘッドスライ
ダを接着し、該磁気ヘッドスライダを回転するラップ定
盤に塗布した研磨砥粒に接触させることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1の構成に
おいて、サスペンション板が、ステンレス製でその板厚
が50μm以下であることを特徴とする。
おいて、サスペンション板が、ステンレス製でその板厚
が50μm以下であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
の構成において、ラップ定盤の磁気ヘッドスライダに臨
む部分に凹面部を形成したことを特徴とする。
の構成において、ラップ定盤の磁気ヘッドスライダに臨
む部分に凹面部を形成したことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1または3
のいずれかの構成において、サスペンション板が複数個
で、かつ該サスペンション板の先端部を支持治具の回転
中心に向けて配置したことを特徴とする。
のいずれかの構成において、サスペンション板が複数個
で、かつ該サスペンション板の先端部を支持治具の回転
中心に向けて配置したことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれかの構成において、サスペンション板が、磁気
ヘッドスライダを研磨砥粒に接触した際の押え荷重が所
定値以下となるようにその弾性係数が設定されたことを
特徴とする。
のいずれかの構成において、サスペンション板が、磁気
ヘッドスライダを研磨砥粒に接触した際の押え荷重が所
定値以下となるようにその弾性係数が設定されたことを
特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれかの構成において、磁気ヘッドスライダの摺動
面研磨加工を、該磁気ヘッドスライダの外周部面取加工
前でかつトラック加工前に行うことを特徴とする。
のいずれかの構成において、磁気ヘッドスライダの摺動
面研磨加工を、該磁気ヘッドスライダの外周部面取加工
前でかつトラック加工前に行うことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の構成とすれば、摺動面の研磨を行うに
際し、スライダを凹面部に塗布された研磨砥粒に押し付
けた状態でラップ定盤を回転すると共に、支持治具を回
転させると、可撓性を有するサスペンション板部が撓ん
で接着硬化時に蓄積されたストレスを吸収する。ラップ
定盤の磁気ヘッドスライダに臨む部分に凹面部を形成す
ることにより、凹面部の形状が転写されてスライダの摺
動面が凸面形状になる。
際し、スライダを凹面部に塗布された研磨砥粒に押し付
けた状態でラップ定盤を回転すると共に、支持治具を回
転させると、可撓性を有するサスペンション板部が撓ん
で接着硬化時に蓄積されたストレスを吸収する。ラップ
定盤の磁気ヘッドスライダに臨む部分に凹面部を形成す
ることにより、凹面部の形状が転写されてスライダの摺
動面が凸面形状になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図9に
基づいて説明する。なお、図10及び図11に示す部
分、部材と同一の部分、部材は同一の符号で示しその説
明は適宜省略する。
基づいて説明する。なお、図10及び図11に示す部
分、部材と同一の部分、部材は同一の符号で示しその説
明は適宜省略する。
【0015】図6及び図7に本発明を利用して得た浮動
型磁気ヘッド(以下、磁気ヘッドという)9を示す。こ
の磁気ヘッド9は、後述するように研磨加工して得られ
るセラミックス製のスライダ5を有している。スライダ
5の端部には巻線窓10が形成されている。この巻線窓
10に臨むようにしてスライダ5の側面に、記録再生用
ギャップ11を有する磁気ヘッドコア12が低融点ガラ
ス膜13により接合されている。スライダ5における磁
気記録媒体(図示省略)側には、レール面6(摺動面)
が形成されている。
型磁気ヘッド(以下、磁気ヘッドという)9を示す。こ
の磁気ヘッド9は、後述するように研磨加工して得られ
るセラミックス製のスライダ5を有している。スライダ
5の端部には巻線窓10が形成されている。この巻線窓
10に臨むようにしてスライダ5の側面に、記録再生用
ギャップ11を有する磁気ヘッドコア12が低融点ガラ
ス膜13により接合されている。スライダ5における磁
気記録媒体(図示省略)側には、レール面6(摺動面)
が形成されている。
【0016】ここで、スライダ5の研磨方法を説明す
る。図1ないし図4において、ラップ定盤2は図示しな
い駆動手段により水平面に沿って回転するようになって
いる。ラップ定盤2は、曲率半径Rの凹面部14を有し
ている。凹面部14には、ダイヤモンド製の研磨砥粒3
が塗布されている。凹面部14上には、所定距離を空け
てリング状の支持治具15が水平に配置されている。支
持治具15は図示しない力伝達機構を介して前記駆動手
段に連結されており、駆動手段の作動によりラップ定盤
2と連動して水平面に沿って回転するようになってい
る。
る。図1ないし図4において、ラップ定盤2は図示しな
い駆動手段により水平面に沿って回転するようになって
いる。ラップ定盤2は、曲率半径Rの凹面部14を有し
ている。凹面部14には、ダイヤモンド製の研磨砥粒3
が塗布されている。凹面部14上には、所定距離を空け
てリング状の支持治具15が水平に配置されている。支
持治具15は図示しない力伝達機構を介して前記駆動手
段に連結されており、駆動手段の作動によりラップ定盤
2と連動して水平面に沿って回転するようになってい
る。
【0017】支持治具15には内方向(中心方向)に延
びる8本のステンレス製のサスペンション板16が取り
付けられている。サスペンション板16は、50μm以
下の板厚で弾性を有し、後述するように1個のスライダ
5に15gf(1.47×10-1N)以下の荷重がかかるよう
に凹面部14方向の付勢力を発揮するように設定されて
いる。
びる8本のステンレス製のサスペンション板16が取り
付けられている。サスペンション板16は、50μm以
下の板厚で弾性を有し、後述するように1個のスライダ
5に15gf(1.47×10-1N)以下の荷重がかかるよう
に凹面部14方向の付勢力を発揮するように設定されて
いる。
【0018】サスペンション板16の先端部には熱膨張
係数が15×10-4以下のワックス7によりスライダ5
が固定されている。スライダ5はサスペンション板16
の付勢力により凹面部14に塗布された研磨砥粒3に接
触しており、これによりサスペンション板16は弾性変
形してその復元力により15gf以下の荷重でスライダ
5を凹面部14に押し付けた状態になっている。スライ
ダ5はそのレール面6がサスペンション板16の長手方
向と平行(インライン方向)に向くように取り付けても
よいし、サスペンション板16の長手方向直交する方向
(トラバース方向)に向くように取り付けてもよい。
係数が15×10-4以下のワックス7によりスライダ5
が固定されている。スライダ5はサスペンション板16
の付勢力により凹面部14に塗布された研磨砥粒3に接
触しており、これによりサスペンション板16は弾性変
形してその復元力により15gf以下の荷重でスライダ
5を凹面部14に押し付けた状態になっている。スライ
ダ5はそのレール面6がサスペンション板16の長手方
向と平行(インライン方向)に向くように取り付けても
よいし、サスペンション板16の長手方向直交する方向
(トラバース方向)に向くように取り付けてもよい。
【0019】上述したように1個のスライダ5にかかる
荷重を15gf以下としたのは、次の理由による。図8
は、本願出願人が計測して得た、スライダ5にかかる荷
重とスキージャンプ量(スライダ5の接着前、剥離後に
おけるはね上がり基部に対するはね上がり最高位置の高
さ)との対応関係を示す図である。この図から明らかな
ように、スキージャンプ量は、スライダ5にかかる荷重
が15gf以下の場合には小さい値で、15gfを越え
るとその値が逓増する計測結果が得られた。このため、
上述したように1個のスライダ5にかかる荷重を15g
f以下とした。
荷重を15gf以下としたのは、次の理由による。図8
は、本願出願人が計測して得た、スライダ5にかかる荷
重とスキージャンプ量(スライダ5の接着前、剥離後に
おけるはね上がり基部に対するはね上がり最高位置の高
さ)との対応関係を示す図である。この図から明らかな
ように、スキージャンプ量は、スライダ5にかかる荷重
が15gf以下の場合には小さい値で、15gfを越え
るとその値が逓増する計測結果が得られた。このため、
上述したように1個のスライダ5にかかる荷重を15g
f以下とした。
【0020】上述したようにサスペンション板16の板
厚を50μm以下としたのは、次の理由による。すなわ
ち、図9は、本願出願人が計測して得た、サスペンショ
ン板16の板厚とスライダ5の形状変化量(スライダ5
の接着前、剥離後における変化量)との対応関係を示す
図である。この図から明らかなように、スライダ5の形
状変化量は、サスペンション板16の板厚が厚い程、す
なわち剛性が高い程、ストレスの蓄積により大きな値を
示す一方、板厚が薄くなると容易に撓んでサスペンショ
ン板16がスライダ5の裏面に追従して蓄積したストレ
スを吸収することとなり、その値が小さいものになる。
そして、板厚が50μm以下の場合には、スライダ5の
形状変化量は、5nm以下に抑えられる。このため、上
述したようにサスペンション板16の板厚を50μm以
下とした。
厚を50μm以下としたのは、次の理由による。すなわ
ち、図9は、本願出願人が計測して得た、サスペンショ
ン板16の板厚とスライダ5の形状変化量(スライダ5
の接着前、剥離後における変化量)との対応関係を示す
図である。この図から明らかなように、スライダ5の形
状変化量は、サスペンション板16の板厚が厚い程、す
なわち剛性が高い程、ストレスの蓄積により大きな値を
示す一方、板厚が薄くなると容易に撓んでサスペンショ
ン板16がスライダ5の裏面に追従して蓄積したストレ
スを吸収することとなり、その値が小さいものになる。
そして、板厚が50μm以下の場合には、スライダ5の
形状変化量は、5nm以下に抑えられる。このため、上
述したようにサスペンション板16の板厚を50μm以
下とした。
【0021】そして、摺動面の研磨を行うに際し、まず
上述したようにスライダ5を凹面部14に塗布された研
磨砥粒3に15gf以下の力で押し付けた状態で駆動手
段を作動してラップ定盤2を5〜30rpmで回転する
と共に、支持治具15をラップ定盤2と同一方向に回転
させる。この回転作動を1〜3分間、実施する。
上述したようにスライダ5を凹面部14に塗布された研
磨砥粒3に15gf以下の力で押し付けた状態で駆動手
段を作動してラップ定盤2を5〜30rpmで回転する
と共に、支持治具15をラップ定盤2と同一方向に回転
させる。この回転作動を1〜3分間、実施する。
【0022】スライダ5は、凹面部14に塗布された研
磨砥粒3により研磨されて、凹面部14の形状が転写さ
れることとなり、レール面6が図5に示すように凸面形
状(以下、正クラウン形状という。)になる。このた
め、このスライダ5を用いて例えば図6及び図7に示す
ように磁気ヘッド9を構成して磁気記録を行う際、CS
S(Contact Start Stop)方式を採用しても、スライダ
5の浮上時にスライダ5が記録媒体と接触したり、ある
いは記録媒体を吸着したりするようなことがなくなり、
良好な磁気記録を行え高い信頼性を得られることにな
る。
磨砥粒3により研磨されて、凹面部14の形状が転写さ
れることとなり、レール面6が図5に示すように凸面形
状(以下、正クラウン形状という。)になる。このた
め、このスライダ5を用いて例えば図6及び図7に示す
ように磁気ヘッド9を構成して磁気記録を行う際、CS
S(Contact Start Stop)方式を採用しても、スライダ
5の浮上時にスライダ5が記録媒体と接触したり、ある
いは記録媒体を吸着したりするようなことがなくなり、
良好な磁気記録を行え高い信頼性を得られることにな
る。
【0023】スライダ5が逆クラウン形状またはフラッ
トである場合には、スライダ5に記録媒体が吸着されて
機械的な損傷、いわゆるヘッドクラッシュが発生して良
好な電磁変換を行えなくなる場合があったが、上述した
ようにスライダ5に対する記録媒体の吸着を防止するの
で、ヘッドクラッシュの発生を抑えひいては良好な電磁
変換を行えるようになる。
トである場合には、スライダ5に記録媒体が吸着されて
機械的な損傷、いわゆるヘッドクラッシュが発生して良
好な電磁変換を行えなくなる場合があったが、上述した
ようにスライダ5に対する記録媒体の吸着を防止するの
で、ヘッドクラッシュの発生を抑えひいては良好な電磁
変換を行えるようになる。
【0024】ラップ定盤2と共に支持治具15を回転す
るので、レール面6には図13に示すような多方向に無
数の研磨砥粒痕8が残されてレール面6の面状態はラン
ダムなポリッシュマークの状態となる。このため、この
スライダ5を用いて例えば図6及び図7に示すように磁
気ヘッド9を構成して磁気記録を行う際、記録媒体を吸
着することが避けられ磁気記録の信頼性を向上させるこ
とができる。
るので、レール面6には図13に示すような多方向に無
数の研磨砥粒痕8が残されてレール面6の面状態はラン
ダムなポリッシュマークの状態となる。このため、この
スライダ5を用いて例えば図6及び図7に示すように磁
気ヘッド9を構成して磁気記録を行う際、記録媒体を吸
着することが避けられ磁気記録の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0025】図6及び図7の磁気ヘッド9における外周
部17の面取加工前、及び任意のトラック幅加工(当該
トラック加工面を符号18で示す)前に前記レール面6
の研磨加工を行うことにより、仮にレール面6の端部が
ラップ定盤2の凹面部14の形状に比して大きな曲率で
落ち込むような、いわゆるダレが発生したとしても、こ
のダレを取り除くことが可能となり、高精度の安定した
トラック幅Wを得ることができる。
部17の面取加工前、及び任意のトラック幅加工(当該
トラック加工面を符号18で示す)前に前記レール面6
の研磨加工を行うことにより、仮にレール面6の端部が
ラップ定盤2の凹面部14の形状に比して大きな曲率で
落ち込むような、いわゆるダレが発生したとしても、こ
のダレを取り除くことが可能となり、高精度の安定した
トラック幅Wを得ることができる。
【0026】上記実施例では、スライダ5を熱膨張係数
が15×10-4以下のワックス7によりサスペンション
板16の先端部に固定しているので、スライダ5の接着
硬化時の収縮が小さくなりその分だけストレスの蓄積を
少なくすることができる。なお、このワックスに代えて
他の接着剤でもよいし、あるいは接着シートでもよい。
この場合も、熱膨張係数が15×10-4以下のものを用
いることが望ましい。
が15×10-4以下のワックス7によりサスペンション
板16の先端部に固定しているので、スライダ5の接着
硬化時の収縮が小さくなりその分だけストレスの蓄積を
少なくすることができる。なお、このワックスに代えて
他の接着剤でもよいし、あるいは接着シートでもよい。
この場合も、熱膨張係数が15×10-4以下のものを用
いることが望ましい。
【0027】また、上述したように8本のサスペンショ
ン板16を有し、8個のスライダ5を同時に研磨するの
で、生産性が優れたものになる。本実施例では、8個の
サスペンション板16を設けた場合を例にしたが、これ
に代えて1〜7本あるいは9本以上のサスペンション板
16を設けるようにしてもよい。
ン板16を有し、8個のスライダ5を同時に研磨するの
で、生産性が優れたものになる。本実施例では、8個の
サスペンション板16を設けた場合を例にしたが、これ
に代えて1〜7本あるいは9本以上のサスペンション板
16を設けるようにしてもよい。
【0028】なお、上述した従来技術における接着治具
4に複数個のスライダ5を固定して凹面部14を有する
ラップ定盤2を用いて図14のような研磨装置1を構成
しても、この装置では、両端のスライダ5と中央部のス
ライダ5の研磨量でバラツキが生じてしまうことにな
り、研磨作業に不適である。
4に複数個のスライダ5を固定して凹面部14を有する
ラップ定盤2を用いて図14のような研磨装置1を構成
しても、この装置では、両端のスライダ5と中央部のス
ライダ5の研磨量でバラツキが生じてしまうことにな
り、研磨作業に不適である。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の構成とすれば、可撓性を
有するサスペンション板が撓んで接着硬化時に蓄積され
たストレスを吸収するので、接着硬化、剥離後のスライ
ダの形状変化量は小さいものになり、ひいては良好な磁
気記録を行うことができる。サスペンション板の基端部
を支持する支持治具及びラップ定盤を回転させてスライ
ダの摺動面を研磨するので、スライダの摺動面には多方
向に無数の研磨砥粒痕が残って、いわゆるランダムなポ
リッシュマークの状態を呈し、これにより摺動面に対す
る記録媒体の吸着を抑制することとなって磁気記録の信
頼性を向上できる。
有するサスペンション板が撓んで接着硬化時に蓄積され
たストレスを吸収するので、接着硬化、剥離後のスライ
ダの形状変化量は小さいものになり、ひいては良好な磁
気記録を行うことができる。サスペンション板の基端部
を支持する支持治具及びラップ定盤を回転させてスライ
ダの摺動面を研磨するので、スライダの摺動面には多方
向に無数の研磨砥粒痕が残って、いわゆるランダムなポ
リッシュマークの状態を呈し、これにより摺動面に対す
る記録媒体の吸着を抑制することとなって磁気記録の信
頼性を向上できる。
【0030】請求項2記載の構成とすれば、接着硬化、
剥離後のスライダの形状変化量を5nm以下の小さい値
に抑えることが可能となり、良好な磁気記録を行うこと
ができる。
剥離後のスライダの形状変化量を5nm以下の小さい値
に抑えることが可能となり、良好な磁気記録を行うこと
ができる。
【0031】請求項3記載の構成とすれば、凹面部の形
状が転写されてスライダの摺動面が凸面形状、いわゆる
正クラウン形状になるので、このスライダを用いて磁気
ヘッドを構成して磁気記録を行う際、CSS(Contact
Start Stop)方式を採用しても、スライダの浮上時にス
ライダが記録媒体と接触したり、あるいは記録媒体を吸
着したりするようなことがなくなり、良好な磁気記録を
行え高い信頼性を得られることになる。
状が転写されてスライダの摺動面が凸面形状、いわゆる
正クラウン形状になるので、このスライダを用いて磁気
ヘッドを構成して磁気記録を行う際、CSS(Contact
Start Stop)方式を採用しても、スライダの浮上時にス
ライダが記録媒体と接触したり、あるいは記録媒体を吸
着したりするようなことがなくなり、良好な磁気記録を
行え高い信頼性を得られることになる。
【0032】請求項4記載の構成とすれば、複数個のス
ライダに対して同時に研磨加工を施すことが可能にな
り、生産性を向上できる。
ライダに対して同時に研磨加工を施すことが可能にな
り、生産性を向上できる。
【0033】請求項5記載の構成とすれば、スキージャ
ンプ量(スライダの接着前、剥離後におけるはね上がり
基部に対するはね上がり最高位置の高さ)が小さくな
り、その分だけ磁気記録の精度向上を図ることができ
る。
ンプ量(スライダの接着前、剥離後におけるはね上がり
基部に対するはね上がり最高位置の高さ)が小さくな
り、その分だけ磁気記録の精度向上を図ることができ
る。
【0034】請求項6記載の構成とすれば、仮にレール
面の端部がラップ定盤の凹面部の形状に比して大きな曲
率で落ち込むような、いわゆるダレが発生したとして
も、このダレを取り除くことが可能となり、高精度の安
定したトラック幅を得ることができる。
面の端部がラップ定盤の凹面部の形状に比して大きな曲
率で落ち込むような、いわゆるダレが発生したとして
も、このダレを取り除くことが可能となり、高精度の安
定したトラック幅を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例の研磨方法を用いる研磨装置
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図2】同研磨装置を模式的に示す平面図である。
【図3】同研磨装置を示す部分断面図である。
【図4】同研磨装置のラップ定盤を模式的に示す断面図
である。
である。
【図5】本発明の一実施例の研磨方法により得られるス
ライダを示す3次元図である。
ライダを示す3次元図である。
【図6】スライダを用いて得られる磁気ヘッドを示す斜
視図である。
視図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】スライダにかかる荷重とスキージャンプ量との
対応関係を示す図である。
対応関係を示す図である。
【図9】サスペンション板の板厚とスライダの形状変化
量との対応関係を示す図である。
量との対応関係を示す図である。
【図10】従来の研磨方法が用いられる研磨装置を模式
的に示す断面図である。
的に示す断面図である。
【図11】同従来の研磨方法に得られるスライダを示す
3次元図である。
3次元図である。
【図12】研磨砥粒が一定方向に形成されたスライダを
示す図である。
示す図である。
【図13】ランダムなポリッシュマークの状態のスライ
ダの面形状を示す図である。
ダの面形状を示す図である。
【図14】凹面部を形成したラップ定盤を用いて従来の
研磨方法を実施する研磨装置を模式的に示す図である。
研磨方法を実施する研磨装置を模式的に示す図である。
1 研磨装置 2 ラップ定盤 3 研磨砥粒 5 スライダ 6 レール面(摺動面) 14 凹面部 15 支持治具 16 サスペンション板
Claims (6)
- 【請求項1】 可撓性を有する弾性サスペンション板の
基端部を回転する支持治具に支持すると共に先端部に磁
気ヘッドスライダを接着し、該磁気ヘッドスライダを回
転するラップ定盤に塗布した研磨砥粒に接触させること
を特徴とする磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法。 - 【請求項2】 前記サスペンション板は、ステンレス製
でその板厚が50μm以下である請求項1記載の磁気ヘ
ッドスライダの摺動面研磨方法。 - 【請求項3】 前記ラップ定盤の前記磁気ヘッドスライ
ダに臨む部分に凹面部を形成した請求項1または2記載
の磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法。 - 【請求項4】 前記サスペンション板が複数個で、かつ
該サスペンション板の先端部を前記支持治具の回転中心
に向けて配置した請求項1または3のいずれか記載の磁
気ヘッドスライダの摺動面研磨方法。 - 【請求項5】 前記サスペンション板は、磁気ヘッドス
ライダを研磨砥粒に接触した際の押え荷重が所定値以下
となるようにその弾性係数が設定された請求項1ないし
4のいずれか記載の磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方
法。 - 【請求項6】 前記磁気ヘッドスライダの摺動面研磨加
工を、該磁気ヘッドスライダの外周部面取加工前でかつ
トラック加工前に行う請求項1ないし5のいずれか記載
の磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27055994A JPH08111014A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27055994A JPH08111014A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08111014A true JPH08111014A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17487862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27055994A Pending JPH08111014A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 磁気ヘッドスライダの摺動面研磨方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08111014A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100365250B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2002-12-18 | 티디케이가부시기가이샤 | 자기 헤드용 연마 장치 및 연마 방법 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP27055994A patent/JPH08111014A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100365250B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2002-12-18 | 티디케이가부시기가이샤 | 자기 헤드용 연마 장치 및 연마 방법 |
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