JPH08112551A - 空気清浄装置の集塵部 - Google Patents

空気清浄装置の集塵部

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JPH08112551A
JPH08112551A JP27840094A JP27840094A JPH08112551A JP H08112551 A JPH08112551 A JP H08112551A JP 27840094 A JP27840094 A JP 27840094A JP 27840094 A JP27840094 A JP 27840094A JP H08112551 A JPH08112551 A JP H08112551A
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JP
Japan
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electrode
dust collecting
gas flow
repulsion
charging
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JP27840094A
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English (en)
Inventor
Tsunenori Ootani
常緑 大谷
Akira Moriyama
顕 森山
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YASUKAWA CONTROL KK
Original Assignee
YASUKAWA CONTROL KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で高集塵効率、低圧力損失、洗浄再生が
可能な低ランニングコストの集塵部を得る。 【構成】 ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に集
塵部を設ける空気清浄装置の集塵部として、荷電部の荷
電極性と同一の極性を持つ柱状などの反発電極を設け、
該反発電極とは空隙を介して該反発電極のガス流方向の
周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電極性に対して逆の
極性を持つ捕集電極を該反発電極の周囲に配する。ま
た、捕集電極と反発電極を相似形にしてその中心を一致
させ、あるいは捕集電極を円筒に、反発電極を円柱にし
てその中心を一致させ、また捕集電極を中空の四角柱と
して反発電極を円柱にし、また反発電極の表面を絶縁物
で覆い、また反発電極の内部をガス流が透過可能とし、
またガス流の下流側領域において捕集電極の一部または
全部を取り除くこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気集塵方式を用いた空
気清浄装置の集塵部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気清浄装置における集塵方式を大別す
れば、メカニカルフィルターに粒子をトラップするなど
機械的な力を用いた方式と、電気集塵など静電気力を用
いた方式に分ける事が出来る。
【0003】機械的な力を用いて粒子を捕捉する方式の
一つであるメカニカルフィルター方式は、例えば半導体
工場のクリーンルームにて使用されるようなウルパフィ
ルターのレベルになると、0.3ミクロンなどの極めて
微細な粒子に対しても99%を越える非常に高い集塵効
率を示すが、その原理上通気性が悪く、非常に高い圧力
損失特性を示すこと、またこの非常に高い圧力損失を一
般に使用可能な圧力損失値に迄低減させるため、ひだ状
にしてガス流の下流側方向に厚みをとるか若しくはガス
流が透過する断面の面積を大きくとらなければならず、
結果的に大きな集塵部となること、メカニカルフィルタ
ーは高い集塵効率を得るためにその網目が緻密になって
おり、例えば超音波洗浄などの方法によりトラップした
塵埃を除去して再生を試みたとしてもメカニカルフィル
ターの生命である緻密な網目が広がるなどの影響が出て
集塵効率の著しい低下を招くので、メカニカルフィルタ
ーの再生使用は殆ど不可能であり、従ってメカニカルフ
ィルターの寿命がくると廃棄せねばならず、結果的にラ
ンニングコストが高くなることなどの短所を持ってい
る。
【0004】一方、静電気力を用いた電気集塵方式は、
原理上ガス流に対する圧力損失は低いものの、ウルパフ
ィルター等と比較すれば集塵効率は必ずしも高くはな
い。この集塵効率の向上をねらって様々な工夫が行われ
ているのが現状である。先ず、従来の電気集塵装置の一
般的な例を図2に示す。図2において、放電極1は集塵
極2とガス流6に対して平行に配置されている。また、
放電極1の先端には針状になった針端部3が設けられて
いる。電源4のマイナス側を放電極1に接続し、プラス
側を集塵極2に接続するとともに接地5に接続すると、
放電極1の針端部3に電界が集中し、針端部3近傍の空
気絶縁が破壊されてマイナスのコロナ放電を生ずる。ガ
ス流6の上流からこの空間に進入した粒子は、前述のコ
ロナ放電により生じた負のイオン空間を通過する事によ
り、電子付着や電子射突などのメカニズムにより負に帯
電する。そして、粒子は自分自身が持つ電荷と放電極1
と集塵極2により作られる電界の作用によりクーロン力
を受け、集塵極2へと導かれ、トラップされる。
【0005】一般的なこの集塵方式においては、ドイチ
ェの式が示すように、放電極1と集塵極2の間で形成す
る電界強度が大きいほど、また、集塵極2の面積が広い
ほどその集塵効果が向上する。ただ、電界強度を増加す
る場合でも上限は火花放電開始電圧であり、通常は安全
係数を相当に取るので、電界強度の増加による集塵効率
の向上は期待するほど得られないのが実状である。ま
た、集塵極2の面積を増加する方法では、図2の場合、
集塵電極2を空気流の下流側に延長する必要があり、集
塵部が大きくなる欠点がある。
【0006】電気集塵におけるこれらの問題点を克服し
ようとする試みとして、特開昭57−150457号公
報、特開平1−310751号公報、特開平2−211
262号公報を挙げる事が出来る。
【0007】特開昭57−150457号公報は、荷電
部の下流側に三次元網目状金属体を配する発明である
が、この場合にはガス流が網目に沿った整流となり易
く、また、網目内部を通過するガス流の流速も速くな
り、集塵効率を十分に確保するためには網目状金属体を
ガス流方向に延長する必要がある。特開昭57−150
457号公報によれば、そのガス流方向に対する厚みは
実際には15〜20mmが最適と述べられている。
【0008】特開平1−310751号公報は、荷電部
の下流側に気泡状の孔を有する導電性の発泡体または金
属繊維を絡ませた導電体を配する発明であり、また、特
開平2−211262号公報は導電性有機高分子多孔体
を配する発明である。荷電部の下流側に導電性発泡体、
導電性有機高分子多孔体を配する場合においては、いず
れも三次元構造となり原理的に通気抵抗がかなり増大す
る事から、例えば捕集対象粒径を0.3ミクロン程度と
した場合には、粒径と比較して孔径をかなり大きく取ら
なければ圧力損失は低減できず、従って集塵効率を十分
に確保するためにはそれら多孔体をガス流方向に対して
延長する必要がある。具体的には、特開平2−2112
62号公報の第2図に示すように、孔径を2mmにした
場合の例において、その集塵効果が顕著に現れるのは1
0mm以上の厚さをもった場合となっている。また、金
属繊維を絡ませた導電体を荷電部の下流に配する場合に
おいては、特開昭57−150457号公報にも述べら
れているように孔径が不揃いとなり、しかも孔径を小さ
くした場合には原理的に圧力損失が増大するので、孔径
を大きくしてガス流方向に金属繊維導電体を延長する必
要性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術を改良し、集塵システムの命題である、高集塵効率、
小型化、低圧力損失を実現し、かつ洗浄再生が可能で低
ランニングコストの空気清浄装置の集塵部を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に
集塵部を設ける空気清浄装置において、その集塵部とし
て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ柱状もしくは
その内部の一部または全部が空洞となっている柱状の反
発電極を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電
極のガス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電
極性に対して逆の極性を持つ捕集電極を該反発電極の周
囲に配した。
【0011】また、本発明はガス流の上流側に荷電部を
設け、下流側に集塵部を設ける空気清浄装置において、
その集塵部として、荷電部の荷電極性と同一の極性を持
つ柱状もしくはその内部の一部または全部が空洞となっ
ている柱状の反発電極を設け、該反発電極とは空隙を介
して、該反発電極のガス流方向の周囲に通気性がありか
つ荷電部の荷電極性に対して逆の極性を持つ捕集電極を
該反発電極の周囲に配する構成において、捕集電極と反
発電極の外形を相似形にし、反発電極の中心と捕集電極
の中心とを一致させた。
【0012】また、本発明はガス流の上流側に荷電部を
設け、下流側に集塵部を設ける空気清浄装置において、
その集塵部として、荷電部の荷電極性と同一の極性を持
つ円柱もしくはその内部の一部または全部が空洞となっ
ている円柱の反発電極を設け、その周囲に該反発電極と
は空隙を介して、該反発電極のガス流方向の周囲に通気
性がありかつ荷電部の荷電極性に対して逆の極性を持つ
該反発電極と同心の円筒の捕集電極を配した。
【0013】また、本発明はガス流の上流側に荷電部を
設け、下流側に集塵部を設ける空気清浄装置において、
その集塵部として、荷電部の荷電極性と同一の極性を持
つ円柱もしくはその内部の一部または全部が空洞となっ
ている円柱の反発電極を設け、その周囲に該反発電極と
は空隙を介して、該反発電極のガス流方向の周囲に通気
性がありかつ荷電部の荷電極性に対して逆の極性を持つ
中空の四角柱の捕集電極を配した。
【0014】また、本発明は以上述べた集塵部の反発電
極の表面を絶縁物にて覆うこととした。
【0015】また、本発明はガス流の上流側に荷電部を
設け、下流側に集塵部を設ける空気清浄装置において、
その集塵部として、荷電部の荷電極性と同一の極性を持
つ柱状もしくはその内部の一部または全部が空洞となっ
ている柱状の反発電極を設け、該反発電極とは空隙を介
して、該反発電極のガス流方向の周囲に通気性がありか
つ荷電部の荷電極性に対して逆の極性を持つ捕集電極を
該反発電極の周囲に配した集塵部、その捕集電極と反発
電極の外形を相似形にし、反発電極の中心と捕集電極の
中心とを一致させた集塵部、その反発電極を円柱もしく
はその内部の一部または全部が空洞となっている円柱と
し、その捕集電極を同心の円筒とした集塵部、その反発
電極を円柱もしくはその内部の一部または全部が空洞と
なっている円柱とし、その捕集電極を四角柱とした集塵
部の反発電極をガス流が透過可能とした。
【0016】また、本発明は以上述べた集塵部につい
て、反発電極の中心線でかつガス流の法線となる線から
ガス流の下流側の領域において捕集電極の一部または全
部を取り除くこととした。
【0017】
【作用】ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に集塵
部を設ける空気清浄装置において、その集塵部として、
荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ柱状もしくはその
内部の一部または全部が空洞となっている柱状の反発電
極を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電極の
ガス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電極性
に対して逆の極性を持つ捕集電極を該反発電極の周囲に
配した場合の作用について、以下図3を用いて説明す
る。
【0018】図3(a)は、本発明の集塵システム概略
図であり、図3(b)は図3(a)の集塵部のみを拡大
した図である。ガス流6は例えばファンなどにより生じ
る空気清浄装置が処理すべき気体の流れで、集塵部の上
流側のガス流6中には処理すべき塵埃が含まれている。
このガス流6に乗って運ばれてきた塵埃は先ず放電極1
と対向電極7により構成される荷電部を通過し、帯電さ
せられる。ここで、図3(a)においては放電極1をワ
イヤー電極とし、対向電極7を平板電極として放電極1
には荷電部電源4bにより負の高電圧を印加し、対向電
極7には荷電部電源4bによりその反対極性である正の
極性を与えると共に接地5に接続している。この荷電部
においては放電極1から負のコロナ放電が生じるので、
ここを通過するガス流6に含まれる塵埃粒子は負に帯電
する(以下帯電した塵埃粒子を荷電粒子9と称する)。
荷電部のガス流6の下流側には本発明の集塵部があり、
その構成は、ガス流6が透過可能な捕集電極8としてガ
ス流6と直交する様に平板でメッシュ状の金属を配して
捕集電極ガス流透過部8aをなし、ガス流6と平行に平
板の金属を配して捕集電極ガス流非透過部8bをなし、
捕集電極8の内部にはその断面が楕円状の反発電極12
を配している。荷電粒子9がガス流6の与えるベクトル
に従い該集塵部に達すると、捕集電極ガス流透過部8a
はガス流6が透過可能であるからガス流6中に含まれる
荷電粒子9aはガス流6に乗って捕集電極8の内側へと
進入する。ここで、捕集電極8は集塵部電源4aにより
荷電粒子9aが持つ負の極性とは反対の正の極性を与え
られているため、捕集電極8の外側においてもクーロン
力により荷電粒子9aは若干トラップされるが、この領
域においては荷電粒子9aと捕集電極8との間に働く力
は弱く、荷電粒子9aのトラップは極めて僅かにしか過
ぎない。
【0019】荷電粒子9は捕集電極8の内側領域に進入
すると、先ず、反発電極12のガス流6の上流側領域
(以下この領域を反発電極上流側領域10aと称する)
に存在することとなる。この反発電極上流側領域10a
ではガス流6は反発電極12の影響を受けて捕集電極ガ
ス流非透過部8bの方向へと偏向させられる。荷電粒子
9bがガス流6から与えられるベクトルもガス流6の流
れに従うので、図3bに示すが如く荷電粒子9bはガス
流6から与えられるベクトル11bと、捕集電極8と反
発電極12が形成する電界により与えられるベクトル1
1aを合成したベクトル11cにより表される力を受
け、捕集電極8の内側へと向かいトラップされる。
【0020】ここで、反発電極上流側領域10aにおい
て荷電粒子9bがトラップされる作用の特徴について述
べると、反発電極12がガス流6の進行方向を偏向させ
て捕集電極8と反発電極12が形成する電界とともに荷
電粒子9bを捕集電極8の内側へと向かわせ、捕集電極
8が荷電粒子9bをトラップしやすくすることである。
【0021】反発電極上流側領域10aにてトラップさ
れなかった荷電粒子9bはガス流6により更に下流側へ
と運ばれて反発電極12の中心線でかつガス流6の法線
となる線付近の領域(以下この領域を反発電極付近の領
域10bと称する)に達する。この反発電極付近の領域
10bにおいては、荷電粒子9cはガス流6から与えら
れるベクトル11bと、捕集電極8と反発電極12が形
成する電界により与えられるベクトル11aを合成した
ベクトル11cにより表される力を受けて捕集電極8の
内側に向かい、効率よくトラップされることとなる。
【0022】反発電極付近の領域10bにてトラップさ
れなかった荷電粒子9cはガス流6によりより更に下流
側へと運ばれて反発電極12の中心線でかつガス流6の
法線となる線から下流側の領域(以下この領域を反発電
極下流側領域10cと称する)に達する。この反発電極
下流側領域10cにおいて、荷電粒子9dはガス流6か
ら与えられるベクトル11bと、捕集電極8と反発電極
12が形成する電界により与えられるベクトル11aを
合成したベクトル11cにより表される力を受けて捕集
電極8の内側へと向かい、捕集電極8の内側にトラップ
されることとなる。しかしながら、この反発電極下流側
領域10cではガス流6から与えられるベクトル11b
と、捕集電極8と反発電極12が形成する電界により与
えられるベクトル11aの向きがほぼ等しくなり、荷電
粒子9dが受けるこれら2つの合成ベクトル11cは大
きくなり、荷電粒子9dの移動度は大きくなる。従っ
て、反発電極下流側領域10cにおいては前述した反発
電極上流側領域10a、反発電極付近の領域10bに比
べて荷電粒子9の捕集効率は、必ずしも高くない。しか
しながら、反発電極下流領側域10cも集塵部全体の捕
集効率を向上させる作用を持っている。以上述べたよう
な各領域におけるメカニズムにより本発明による集塵部
は極めて高い集塵効率を得ることができる。
【0023】ここで、本発明の作用を説明するに当た
り、図3に示す構成を用いて説明したが、必ずしもこの
構成にこだわることはなく、例えば荷電部が針対平板電
極であってもよいし、また荷電極性が逆の正荷電であっ
てもよい。また、集塵部の構成として例えば捕集電極8
にその断面が楕円状のものを用い、反発電極12として
円柱を用いるなどしても同様の効果を得ることができ
る。
【0024】ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に
集塵部を設ける空気清浄装置において、その集塵部とし
て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ柱状もしくは
その内部の一部または全部が空洞となっている反発電極
を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電極のガ
ス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電極性に
対して逆の極性を持つ捕集電極を該反発電極の周囲に配
する構成において、捕集電極と反発電極の外形を相似形
にし、反発電極の中心と捕集電極の中心とを一致させた
場合には、捕集電極8と反発電極12との空隙が一様と
なり、作用する電界が均一になるため局部的な電界の不
均一さに起因するスパークの発生確率が低下し、反発電
極12と捕集電極8間に高い電圧を印加することがで
き、荷電粒子9に対して高い電界を作用させることがで
きるので、高い集塵効率を持った集塵部を得ることがで
きる。但し、例えば反発電極12を三角柱にした場合な
どそのエッジ部の電界のみが高まり局部的なスパークを
生じる可能性があるので、この場合にはエッジ部分に適
当な丸みを持たせてエッジ部分の電界を緩和するなどの
処置を講ずる必要がある。
【0025】ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に
集塵部を設ける空気清浄装置において、その集塵部とし
て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ円柱もしくは
その内部の一部または全部が空洞となっている円柱の反
発電極を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電
極のガス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電
極性に対して逆の極性を持つ該反発電極と同心の円筒の
捕集電極を配した場合には、捕集電極8と反発電極12
間の電界が、他のいかなる捕集電極8と反発電極12の
相似形の組み合わせよりも均一な電界を形成することが
可能であり、従って捕集電極8と反発電極12間により
高い電圧を印加することができ、荷電粒子9に対して高
い電界を作用させることができるので、より高い集塵効
率を得ることができる。
【0026】ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に
集塵部を設ける空気清浄装置において、その集塵部とし
て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ円柱もしくは
その内部の一部または全部が空洞となっている円柱の反
発電極を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電
極のガス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電
極性に対して逆の極性を持つ中空の四角柱の捕集電極を
配した場合には、例えば図4に示すが如く捕集電極の構
成を2枚の通気性のある板状電極13と複数枚の短冊状
電極14とによって構成することが可能であり、また反
発電極12は円柱になっているのでエッジ部などに起因
する不均一な電界が生じることなく捕集電極8と反発電
極12間により高い電圧を印加することができ、荷電粒
子9に対して高い電界を作用させることができるので、
簡単にしかも高い捕集効率を持つ集塵部を構成すること
が出来る。
【0027】ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に
集塵部を設ける空気清浄装置において、その集塵部とし
て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ柱状もしくは
その内部の一部または全部が空洞となっている反発電極
を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電極のガ
ス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電極性に
対して逆の極性を持つ捕集電極を配した集塵部、その捕
集電極と反発電極の外形を相似形にし、反発電極の中心
と捕集電極の中心とを一致させた集塵部、その反発電極
を円柱もしくはその内部の一部または全部が空洞となっ
ている円柱とし、その捕集電極を同心の円筒とした集塵
部、その反発電極を円柱もしくはその内部の一部または
全部が空洞となっている円柱とし、その捕集電極を四角
柱とした集塵部の反発電極の表面を絶縁物にて覆った場
合には、捕集電極8と反発電極12間に生じるスパーク
の発生電圧を上昇することができ、捕集電極8と反発電
極12間により高い電圧を印加することができて荷電粒
子9に対してより高い電界を作用させることができるの
で、安定した高い捕集効率の集塵部を実現できる。
【0028】ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側に
集塵部を設ける空気清浄装置において、その集塵部とし
て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ柱状もしくは
その内部の一部または全部が空洞となっている反発電極
を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電極のガ
ス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電極性に
対して逆の極性を持つ捕集電極を該反発電極の周囲に配
した集塵部、その捕集電極と反発電極の外形を相似形に
し、反発電極の中心と捕集電極の中心とを一致させた集
塵部、その反発電極を円柱もしくはその内部の一部また
は全部が空洞となっている円柱とし、その捕集電極を同
心の円筒とした集塵部、その反発電極を円柱もしくはそ
の内部の一部または全部が空洞となっている円柱とし、
その捕集電極を四角柱とした集塵部の反発電極をガス流
が透過可能とした場合には、ガス流6は反発電極12に
より偏向されることなく流れるが、荷電粒子9は捕集電
極8と反発電極12とが形成する電界の作用を受け反発
電極12内部を透過することが極めて困難となり、捕集
電極8方向へ向かう力を受けることとなる。ここで、捕
集電極8内部のガス流6の流速を考えると、反発電極1
2がガス流6を透過しない場合には反発電極付近の領域
10bにおいてガス流6の通過可能な断面が小さくな
り、その結果としてこの領域におけるガス流6の流速が
上昇する。荷電粒子9の与えられる力は前述したように
ガス流6によるものと捕集電極8と反発電極12間に働
く電界によるもので、反発電極付近の領域10bにおい
てガス流6が与える力は必ずしも荷電粒子9をトラップ
する方向には働かず、むしろトラップを阻害する方向に
働く。従って、この反発電極付近の領域10bにおいて
はむしろガス流6の流速は低い方が望ましく、ガス流6
が反発電極12内部を透過することにより反発電極付近
の領域10bでのガス流6の速度が低下するので、荷電
粒子9の捕集効率は反発電極付近の領域10bでは上昇
し、従って高い集塵効率の集塵部を実現できる。また、
本方法によれば、集塵部の圧力損失を低減することもで
きる。
【0029】また、以上述べた本発明に係る集塵部につ
いて、反発電極の中心線でかつガス流の法線となる線か
らガス流の下流側の領域において捕集電極の一部または
全部を取り除くこととした場合には、高い集塵効率を維
持しつつ低圧力損失化がはかれると同時に集塵部を構成
する部品点数の削減を行え、集塵部を軽量化、低価格化
することができる。これは、前述した如く反発電極下流
側の領域10cにおいてはガス流6の方向と反発電極1
2と捕集電極8の間に働く電界の作用による方向がほぼ
等しくなり、荷電粒子9は、これら2つの力を受けてそ
の移動度が大きくなるので、反発電極上流側領域10
a、反発電極付近の領域10bに比べて荷電粒子9の集
塵効率は必ずしも高くないので、この領域による荷電粒
子9の捕集を行わなくても比較的高い集塵効率を得るこ
とができるからである。
【0030】また、以上述べてきた全ての集塵部のうち
導電性が必要な部分は、プラスチックに導電性の塗料を
塗布したものや金属、導電性高分子を用いて製作するこ
とが可能であり、また導電性が不要な部分あるいは絶縁
性が求められる部分には絶縁物を使用して製作し、それ
らの材料を適当に選択することにより集塵部の各種の洗
浄再生が可能となり、ランニングコストを低減すること
ができる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する
【0032】図1は本発明の第1の実施例の概要図で、
ガス流6の上流側に荷電部15を設け、その下流側に捕
集電極8として中空の四角柱を、反発電極12として円
柱を用いて集塵部16を構成した例である。荷電部15
は、放電極1に針状の電極を用い、対向電極7には金網
を用いてガス流6が透過可能とし、放電極1と対向電極
7がガス流6の上下方向となるように配している。また
放電極1は荷電部電源4bの負極に接続し、対向電極7
は荷電部電源4bの正極に接続するとともに接地5に接
続し、放電極1に印加された負の高電圧により針端部3
付近に負のコロナ放電を生じせしめてガス流6により荷
電部15の領域に運ばれた塵埃粒子を負に帯電させる構
成となっている。一方、集塵部16は、ガス流6と捕集
電極8とが直交するガス流6の上流側、下流側にそれぞ
れ1枚ずつの金網を用いてガス流6が透過可能とし、ガ
ス流6と捕集電極8とが平行する捕集電極8の面には短
冊状の平板を複数枚用い、捕集電極8の内部に配した反
発電極には円柱形の金属棒を用いている。また、捕集電
極8は集塵部電源4aの正極に接続するとともに接地5
に接続して荷電部15の荷電極性とは逆の極性とし、反
発電極12は集塵部電源4aの負極に接続して荷電部1
5の荷電極性と同一の極性としている。ここで、本実施
例における集塵部16の厚みは10mmと極めて薄い寸
法になっており、またその圧力損失は風速1メートル毎
秒において0.7mm水柱と極めて低い値となってい
る。本実施例において、室内塵を用いて集塵部16のみ
の0.3ミクロンの粒径の部分集塵効率を個数計数法に
て測定したところ、ガス流速0.8m毎秒においておよ
そ70%と極めて高性能の集塵効率を示した。また、本
実施例の構成によれば、集塵部16は洗浄の際の水流な
どが捕集電極8の内部を透過可能であり、使用部材も洗
浄に十分に耐えることが可能なので、集塵部16の洗浄
再生を容易に行うことが出来、ひいては空気清浄装置の
ランニングコストを低く押さえることが出来る。
【0033】図5は本発明の第2の実施例の斜視図で、
集塵部16としてガス流6と捕集電極8とが直交する面
にはガス流6の上流側にパンチングメタルを用いてガス
流6が透過可能とし、ガス流6と捕集電極8とが平行す
る捕集電極8の面には2枚の金属平板を用い、捕集電極
8の内部に配した反発電極には円柱形の金属棒を用いて
いる例である。本例においては捕集電極8の反発電極下
流側領域のガス流6と捕集電極8とが直交する捕集電極
8の面部分を除去している。ここで、本実施例における
集塵部16の厚みは10mmと極めて薄い寸法になって
おり、またその圧力損失は風速1メートル毎秒において
0.4mm水柱と実施例1と比較して更に低い値となっ
ている。本集塵部をガス流6と直交する方向に複数個並
べる形で図1の集塵部16と入れ替え、捕集電極8は集
塵部電源4aの正極に接続するとともに接地5に接続
し、反発電極12は集塵部電源4aの負極に接続して室
内塵を用いて集塵部16のみの0.3ミクロンの粒径の
部分集塵効率を個数計数法にて測定したところ、ガス流
速0.8m毎秒においておよそ60%と極めて高性能の
集塵効率を示した。本実施例の構成によれば、集塵部1
6は実施例1と比較してより洗浄が容易であり、また使
用部材が少なくて集塵部16の軽量化と低価格化を行う
ことができる。
【0034】図6は本発明の第3の実施例の概要図で、
集塵部16とし、てガス流6と捕集電極8とが直交する
面にはガス流6の上流側、下流側に金網を用いてガス流
6が透過可能とし、ガス流6と捕集電極8とが平行する
捕集電極8の面には2枚の金属平板を用い、捕集電極8
の内部に配した反発電極12にはその断面が長円となる
金属柱を用いている。ここで、本実施例における集塵部
16の厚みは20mmと実施例1、実施例2と比べると
厚くなってはいるが、他の方式の集塵部と比較すると薄
い寸法になっており、またその圧力損失は風速1メート
ル毎秒において0.7mm水柱と極めて低い値となって
いる。本集塵部をガス流6と直交する方向に複数個並べ
る形で図1の集塵部16と入れ替え、捕集電極8は集塵
部電源4aの正極に接続するとともに接地5に接続し、
反発電極12は集塵部電源4aの負極に接続して室内塵
を用いて集塵部16のみの0.3ミクロンの粒径の部分
集塵効率を個数計数法にて測定したところ、ガス流速
0.8m毎秒においておよそ75%と極めて高性能の集
塵効率を示した。これは、反発電極12と捕集電極8が
ガス流6の下流側方向に延長されたためにドイチェの式
に従って集塵効率が向上したことに起因している。本実
施例の構成によれば、実施例1と同様に集塵部16は洗
浄の際の水流などが捕集電極8の内部を透過可能であ
り、使用部材も洗浄に十分に耐えることが可能なので、
集塵部16の洗浄再生を容易に行うことが出来、ひいて
は空気清浄装置のランニングコストを低く押さえること
が出来る。
【0035】図7は本発明の第4の実施例の概要図で、
集塵部16として捕集電極8には円筒状の金網電極を用
い、反発電極12には捕集電極8と同心の円柱形の金属
棒を用いている例である。ここで、本実施例における集
塵部16の厚みは10mmと極めて薄い寸法になってお
り、またその圧力損失は風速1メートル毎秒において
0.8mm水柱と実施例1や実施例3と殆ど変わらない
極めて低い値となっている。本集塵部をガス流6と直交
する方向に複数個並べる形で図1の集塵部16と入れ替
え、捕集電極8は集塵部電源4aの正極に接続するとと
もに接地5に接続し、反発電極12は集塵部電源4aの
負極に接続して室内塵を用いて集塵部16のみの0.3
ミクロンの粒径の部分集塵効率を個数計数法にて測定し
たところ、ガス流速0.8m毎秒においておよそ75%
と実施例3と同様の極めて高い集塵効率を示した。これ
は、反発電極12と捕集電極8が同心であり、その空隙
が一定で高い電界をしかも均一に集塵部16に与えるこ
とができたからである。本実施例の構成によれば、実施
例1などと同様に集塵部16は洗浄の際の水流などが捕
集電極8の内部を透過可能であり、使用部材も洗浄に十
分に耐えられるので、集塵部16の洗浄再生を容易に行
うことが出来、ひいては空気清浄装置のランニングコス
トを低く押さえることが出来る。
【0036】図8は本発明の第5の実施例で、反発電極
12の内部を空洞とし、その表面に絶縁物18を被覆し
た例で、分かりやすくする目的でその中間部を切り取り
円筒状の反発電極12のみを描いた斜視図である。本実
施例では、電極には反発電極12の中心をなす円筒に金
属材料では軽量のアルミニウムを用い、その表面をプラ
イマーで処理した後にシリコーン樹脂にて絶縁被覆を行
った。本実施例の反発電極12を実施例1の反発電極1
2と置き換えたところ反発電極12に印加できる電圧は
約1.5KV上昇し、室内塵を用いて集塵部16のみの
0.3ミクロンの粒径の部分集塵効率を個数計数法にて
測定したところ、ガス流速0.8m毎秒においておよそ
77%と極めて高性能の集塵効率を示した。本実施例に
おいては、反発電極12の中心をなす円筒にアルミニウ
ムを用い、絶縁被覆材には手軽に被覆を行うことができ
るシリコーン樹脂を用いたが、実使用においては例えば
絶縁被覆材としてエポキシ樹脂を用いるなどしても良
い。本実施例によれば、実施例1の場合と比較して、反
発電極12を中空にしたことにより集塵部16の軽量化
がはかれること、材料費を安くできることの利点があ
り、また、反発電極12の表面を絶縁物により被覆する
ことによって反発電極12に印加できる電圧を高く設定
でき、ひいては同一スペースでより集塵効率の高い集塵
部16を得ることができる。
【0037】図9は本発明の第6の実施例で、反発電極
12を金網で構成してガス流6が透過可能とした例で、
円筒状の捕集電極8と同心にある円筒状の反発電極12
とを描いた斜視図である。本実施例の反発電極12を実
施例1の反発電極12と置き換えたところ圧力損失は風
速1メートル毎秒において0.6mm水柱と僅かではあ
るが実施例1より低下した。本実施例において、室内塵
を用いて集塵部16のみの0.3ミクロンの粒径の部分
集塵効率を個数計数法にて測定したところ、ガス流速
0.8m毎秒においておよそ67%と実施例1に比べて
僅かながら低下したものの極めて高性能の集塵効率を示
した。本実施例によれば、圧力損失を若干ではあるが低
下させ、集塵効率はほぼ同等で、かつ軽量化した集塵部
16を構成することができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、集塵
システムの命題である、高集塵効率、小型化、低圧力損
失を実現し、かつ洗浄再生が可能で低ランニングコスト
の空気清浄装置の集塵部を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】捕集電極に中空の四角柱を用い、反発電極に円
柱を用いた本発明の集塵部の概要図。
【図2】電気集塵装置の一般的な例の概要図。
【図3】本発明の作用を説明する概要図。
【図4】2枚の通気性のある板状電極と短冊状電極によ
る本発明の集塵部の概要図。
【図5】反発電極下流側領域の捕集電極を取り除いた本
発明の集塵部の斜視図。
【図6】反発電極を長円とした本発明の集塵部の概要
図。
【図7】捕集電極に円筒状の金網電極を用い、反発電極
に円柱の金属棒を用いて同心とした場合の集塵部の斜視
図。
【図8】内部を空洞とし、その表面に絶縁物を被覆した
場合の中間部を一部切り取った反発電極の斜視図。
【図9】反発電極内部をガス流が透過可能とした場合の
集塵部の斜視図。
【符号の説明】
1 放電極 2 集塵極 3 針端部 4 電源 4a 集塵部電源 4b 荷電部電源 5 接地 6 ガス流 7 対向電極 8 捕集電極 8a 捕集電極ガス流透過部 8b 捕集電極ガス流非透過部 9 荷電粒子 9a 荷電粒子 9b 荷電粒子 9c 荷電粒子 9d 荷電粒子 10a 反発電極上流側領域 10b 反発電極付近の領域 10c 反発電極下流側領域 11a 電界により与えられるベクトル 11b ガス流により与えられるベクトル 11c 電界により与えられるベクトルとガス流により
与えられるベクトを合成したベクトル 12 反発電極 13 通気性のある板状電極 14 短冊状電極 15 荷電部 16 集塵部 17 電気的接続 18 絶縁物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流の上流側に荷電部を設け、下流側
    に集塵部を設ける空気清浄装置において、該集塵部とし
    て、荷電部の荷電極性と同一の極性を持つ柱状もしくは
    その内部の一部または全部が空洞となっている柱状の反
    発電極を設け、該反発電極とは空隙を介して、該反発電
    極のガス流方向の周囲に通気性がありかつ荷電部の荷電
    極性に対して逆の極性を持つ捕集電極を該反発電極の周
    囲に配したことを特徴とする空気清浄装置の集塵部。
  2. 【請求項2】 請求項1の範囲において、捕集電極と反
    発電極の外形を相似形にし、反発電極の中心と捕集電極
    の中心とを一致させたことを特徴とする空気清浄装置の
    集塵部。
  3. 【請求項3】 請求項2の範囲において、捕集電極の形
    状を円筒とし、反発電極を円柱もしくはその内部の一部
    または全部が空洞となっている円柱としたことを特徴と
    する空気清浄装置の集塵部。
  4. 【請求項4】 請求項1の範囲において、捕集電極の形
    状を中空の四角柱とし、反発電極を円柱もしくはその内
    部の一部または全部が空洞となっている円柱としたこと
    を特徴とする空気清浄装置の集塵部。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の範囲において、
    反発電極の表面を絶縁物にて覆ったことを特徴とする空
    気清浄装置の集塵部。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4の範囲において、
    反発電極内部をガス流が透過可能としたことを特徴とす
    る空気清浄装置の集塵部。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6の範囲において、
    反発電極の中心線でかつガス流の法線となる線からガス
    流の下流側の領域において捕集電極の一部または全部を
    取り除いたことを特徴とする空気清浄装置の集塵部。
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