JPH08113671A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH08113671A JPH08113671A JP25353294A JP25353294A JPH08113671A JP H08113671 A JPH08113671 A JP H08113671A JP 25353294 A JP25353294 A JP 25353294A JP 25353294 A JP25353294 A JP 25353294A JP H08113671 A JPH08113671 A JP H08113671A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ノンハロゲン系難燃剤を用い、低発煙低有害
で、機械的強度等の物性の低下を防止し、しかも高度の
難燃性を得ることが可能な難燃性熱可塑性樹脂組成物を
得る。 【構成】 熱可塑性樹脂100重量部と、熱膨張性黒鉛
2〜100重量部と、金属酸化物0.03〜10重量部
と、ポリ燐酸アンモニウム1〜150重量部と、下記の
一般式(I) で示される窒素含有化合物1〜50重量部
とからなる難燃性熱可塑性樹脂組成物。 (式中、R1 〜R3 は水素又は炭素数1〜16のヒドロ
キシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ
アリール基、ヒドロキシアリール基を表す)
で、機械的強度等の物性の低下を防止し、しかも高度の
難燃性を得ることが可能な難燃性熱可塑性樹脂組成物を
得る。 【構成】 熱可塑性樹脂100重量部と、熱膨張性黒鉛
2〜100重量部と、金属酸化物0.03〜10重量部
と、ポリ燐酸アンモニウム1〜150重量部と、下記の
一般式(I) で示される窒素含有化合物1〜50重量部
とからなる難燃性熱可塑性樹脂組成物。 (式中、R1 〜R3 は水素又は炭素数1〜16のヒドロ
キシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ
アリール基、ヒドロキシアリール基を表す)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高度の難燃性を得る
ことができる難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
ことができる難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、日用雑貨品、玩具、電
気機器、建築材料、車両材料、包装材料などに広く使用
されている。これ等の用途には防火の面から高度の難燃
性が要求される。
気機器、建築材料、車両材料、包装材料などに広く使用
されている。これ等の用途には防火の面から高度の難燃
性が要求される。
【0003】熱可塑性樹脂を難燃化するには、一般に、
熱可塑性樹脂にハロゲン系難燃剤が含有される。ハロゲ
ン系難燃剤は、熱可塑性樹脂に高度の難燃性を付与し、
成形加工性や成形品の機械的強度の低下も少ないという
利点があるが、成形加工時や燃焼時に多量の煙が発生
し、機器への腐食性、人体への有害性が強いという欠点
がある。
熱可塑性樹脂にハロゲン系難燃剤が含有される。ハロゲ
ン系難燃剤は、熱可塑性樹脂に高度の難燃性を付与し、
成形加工性や成形品の機械的強度の低下も少ないという
利点があるが、成形加工時や燃焼時に多量の煙が発生
し、機器への腐食性、人体への有害性が強いという欠点
がある。
【0004】ハロゲン系難燃剤の有する上記欠点を改善
するために、ノンハロゲン系難燃剤である水酸化アルミ
ニウムや水酸化マグネシウムなどの無機系難燃剤と無機
粉体(二酸化珪素や酸化亜鉛など)とを用いた難燃性樹
脂組成物が提案されている(特開平4−253745号
公報参照)。
するために、ノンハロゲン系難燃剤である水酸化アルミ
ニウムや水酸化マグネシウムなどの無機系難燃剤と無機
粉体(二酸化珪素や酸化亜鉛など)とを用いた難燃性樹
脂組成物が提案されている(特開平4−253745号
公報参照)。
【0005】また、含水性金属化合物(水酸化アルミニ
ウムや水酸化マグネシウムなど)又はアルカリ土類金属
化合物(酸化カルシウムや酸化マグネシウムなど)と熱
膨張性黒鉛とを用いた難燃性樹脂組成物が提案されてい
る(特開平3−41164号公報参照)。
ウムや水酸化マグネシウムなど)又はアルカリ土類金属
化合物(酸化カルシウムや酸化マグネシウムなど)と熱
膨張性黒鉛とを用いた難燃性樹脂組成物が提案されてい
る(特開平3−41164号公報参照)。
【0006】しかし、水酸化アルミニウムや水酸化マグ
ネシウムなどの無機系難燃剤を用いる場合、多量の難燃
剤を使用せねば高度の難燃性が付与できない。このよう
に多量の難燃剤を使用すると、成形体の機械的強度等の
物性が低下するという問題がある。また、熱膨張性黒鉛
を用いる場合も、これを多量に使用せねば高度の難燃性
が付与できず、燃焼時に膨張した多量の黒鉛が飛散する
という問題もある。
ネシウムなどの無機系難燃剤を用いる場合、多量の難燃
剤を使用せねば高度の難燃性が付与できない。このよう
に多量の難燃剤を使用すると、成形体の機械的強度等の
物性が低下するという問題がある。また、熱膨張性黒鉛
を用いる場合も、これを多量に使用せねば高度の難燃性
が付与できず、燃焼時に膨張した多量の黒鉛が飛散する
という問題もある。
【0007】さらに、ポリ燐酸アンモニウムとトリス−
(2−ヒドロキシ−エチル)−イソシアヌレートとを含
有する難燃性樹脂組成物も提案されている(特開63−
61055号公報参照)。しかし、このような難燃性樹
脂組成物では、高度の難燃性を得ることができない。
(2−ヒドロキシ−エチル)−イソシアヌレートとを含
有する難燃性樹脂組成物も提案されている(特開63−
61055号公報参照)。しかし、このような難燃性樹
脂組成物では、高度の難燃性を得ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題を解決するもので、その目的とするところは、ノンハ
ロゲン系難燃剤を用い、低発煙低有害で、機械的強度等
の物性の低下を防止し、しかも高度の難燃性を得ること
ができる難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供することにあ
る。
題を解決するもので、その目的とするところは、ノンハ
ロゲン系難燃剤を用い、低発煙低有害で、機械的強度等
の物性の低下を防止し、しかも高度の難燃性を得ること
ができる難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、熱可塑性
樹脂100重量部と、熱膨張性黒鉛2〜100重量部
と、金属酸化物0.03〜10重量部と、ポリ燐酸アン
モニウム1〜150重量部と、下記の一般式(I) で示
される窒素含有化合物1〜50重量部とからなる難燃性
熱可塑性樹脂組成物によって、達成することができる。
樹脂100重量部と、熱膨張性黒鉛2〜100重量部
と、金属酸化物0.03〜10重量部と、ポリ燐酸アン
モニウム1〜150重量部と、下記の一般式(I) で示
される窒素含有化合物1〜50重量部とからなる難燃性
熱可塑性樹脂組成物によって、達成することができる。
【0010】
【化2】 (式中、R1 〜R3 は水素又は炭素数1〜16のヒドロ
キシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ
アリール基、ヒドロキシアリール基を表す)
キシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ
アリール基、ヒドロキシアリール基を表す)
【0011】この発明に用いる熱可塑性樹脂は、日用雑
貨品、玩具、電化製品、建築材料、車両材料、包装材料
などの各種成形品の製造に使用されている公知のもの
で、特に限定されない。
貨品、玩具、電化製品、建築材料、車両材料、包装材料
などの各種成形品の製造に使用されている公知のもの
で、特に限定されない。
【0012】例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチ
レン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹
脂等が挙げられ、特に、ポリプロピレン系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン樹
脂が好適に用いられる。
レン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹
脂等が挙げられ、特に、ポリプロピレン系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン樹
脂が好適に用いられる。
【0013】この発明に用いる熱膨張性黒鉛は、天然燐
状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラフ
ァイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸
と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、
重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理してグ
ラファイト層間化合物を生成させたもので、炭素の層状
構造を維持したままの結晶化合物である。
状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラフ
ァイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸
と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、
重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理してグ
ラファイト層間化合物を生成させたもので、炭素の層状
構造を維持したままの結晶化合物である。
【0014】特に、上記のように酸処理を行った後、さ
らにアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物で中和したものが好まし
い。ここで、脂肪族低級アミンとしては、モノメチルア
ミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。ま
た、アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物と
しては、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸
塩、有機酸塩等が挙げられる。
らにアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物で中和したものが好まし
い。ここで、脂肪族低級アミンとしては、モノメチルア
ミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。ま
た、アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物と
しては、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸
塩、有機酸塩等が挙げられる。
【0015】熱膨張性黒鉛の粒度は、20〜200メッ
シュが好ましい。粒度が20メッシュより細かい場合は
黒鉛の膨張度が小さく、その結果難燃性が低下し、逆に
粒度が200メッシュより大きい場合は黒鉛の膨張度が
大きく難燃性付与の点ではよいが、樹脂と混練する際に
分散性が悪くなり成形品の物性が低下する。
シュが好ましい。粒度が20メッシュより細かい場合は
黒鉛の膨張度が小さく、その結果難燃性が低下し、逆に
粒度が200メッシュより大きい場合は黒鉛の膨張度が
大きく難燃性付与の点ではよいが、樹脂と混練する際に
分散性が悪くなり成形品の物性が低下する。
【0016】この発明に用いる金属酸化物としては、例
えば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化コバルト、酸化バナジウム、酸化クロム、酸化
マンガン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化亜鉛等が挙げら
れ、特に二酸化チタンが好ましい。
えば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化コバルト、酸化バナジウム、酸化クロム、酸化
マンガン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化亜鉛等が挙げら
れ、特に二酸化チタンが好ましい。
【0017】この発明に用いるポリ燐酸アンモニウム
は、一般式(NH4 PO3 )n で示され、重合度(n)
が100〜1000程度のものが樹脂への分散性の点で
好ましい。また、このポリ燐酸アンモニウムは、その粉
末の表面がメラミン・ホルムアルデヒド樹脂やエポキシ
樹脂等の合成樹脂で被覆されて水不溶性で易流動性とし
たものを用いることができる。
は、一般式(NH4 PO3 )n で示され、重合度(n)
が100〜1000程度のものが樹脂への分散性の点で
好ましい。また、このポリ燐酸アンモニウムは、その粉
末の表面がメラミン・ホルムアルデヒド樹脂やエポキシ
樹脂等の合成樹脂で被覆されて水不溶性で易流動性とし
たものを用いることができる。
【0018】この発明に用いる窒素含有化合物は、前記
一般式(I) で示されるイソシアヌル酸及びその誘導体
である。このうち、イソシアヌル酸の誘導体としては、
モノ(ヒドロキシメチル)イソシアヌレート、ビス(ヒ
ドロキシメチル)イソシアヌレート、トリス(ヒドロキ
シメチル)イソシアヌレート、モノ(ジヒドロキシメチ
ル)イソシアヌレート、ビス(ジヒドロキシメチル)イ
ソシアヌレート、トリス(ジヒドロキシメチル)イソシ
アヌレート、モノ(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、トリス(1,2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート、トリス(3−ヒドロキシプロピル)イソシアヌレ
ート、トリス(2,3−ジヒドロキシプロピル)イソシ
アヌレート、トリス(4−ヒドロキシブチル)イソシア
ヌレート、トリス(3,4−ジヒドロキシブチル)イソ
シアヌレート、トリス(8−ヒドロキシオクチル)イソ
シアヌレート、トリス(4−ヒドロキシフェニル)イソ
シアヌレート、トリス(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)イソシアヌレート、トリス(2,3−ジヒドロキシ
フェニル)イソシアヌレート等が挙げられる。
一般式(I) で示されるイソシアヌル酸及びその誘導体
である。このうち、イソシアヌル酸の誘導体としては、
モノ(ヒドロキシメチル)イソシアヌレート、ビス(ヒ
ドロキシメチル)イソシアヌレート、トリス(ヒドロキ
シメチル)イソシアヌレート、モノ(ジヒドロキシメチ
ル)イソシアヌレート、ビス(ジヒドロキシメチル)イ
ソシアヌレート、トリス(ジヒドロキシメチル)イソシ
アヌレート、モノ(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、トリス(1,2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート、トリス(3−ヒドロキシプロピル)イソシアヌレ
ート、トリス(2,3−ジヒドロキシプロピル)イソシ
アヌレート、トリス(4−ヒドロキシブチル)イソシア
ヌレート、トリス(3,4−ジヒドロキシブチル)イソ
シアヌレート、トリス(8−ヒドロキシオクチル)イソ
シアヌレート、トリス(4−ヒドロキシフェニル)イソ
シアヌレート、トリス(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)イソシアヌレート、トリス(2,3−ジヒドロキシ
フェニル)イソシアヌレート等が挙げられる。
【0019】この発明においては、上記熱可塑性樹脂1
00重量部に対して、難燃性を付与するための添加剤
(難燃剤又は難燃助剤)として、熱膨張性黒鉛2〜10
0重量部、金属酸化物0.03〜10重量部、ポリ燐酸
アンモニウム1〜150重量部、一般式(I) で示され
る窒素含有化合物1〜50重量部を用いることが、高度
の難燃性を得るために必要である。そして、これ等の添
加剤の合計量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、
5〜150重量部であることが好ましい。これ等の添加
剤はいずれも少なすぎると充分な難燃性が得られず、逆
にいずれも多すぎると成形品の機械的強度等の物性が低
下する。
00重量部に対して、難燃性を付与するための添加剤
(難燃剤又は難燃助剤)として、熱膨張性黒鉛2〜10
0重量部、金属酸化物0.03〜10重量部、ポリ燐酸
アンモニウム1〜150重量部、一般式(I) で示され
る窒素含有化合物1〜50重量部を用いることが、高度
の難燃性を得るために必要である。そして、これ等の添
加剤の合計量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、
5〜150重量部であることが好ましい。これ等の添加
剤はいずれも少なすぎると充分な難燃性が得られず、逆
にいずれも多すぎると成形品の機械的強度等の物性が低
下する。
【0020】また、熱膨張性黒鉛とポリ燐酸アンモニウ
ムと一般式(I) で示される窒素含有化合物との使用量
の比は、ポリ燐酸アンモニウムと一般式(I) で示され
る窒素含有化合物と金属酸化物との合計量が、熱膨張性
黒鉛1に対して0.1〜2の範囲になるように用いるの
が好ましく、0.5〜1.5の範囲になるように用いる
のがさらに好ましい。熱膨張性黒鉛が多すぎると、燃焼
時に膨張した黒鉛が飛散するため、充分な難燃性が得ら
れず、逆にポリ燐酸アンモニウムと一般式(I) で示さ
れる窒素含有化合物と金属酸化物とが多すぎると、熱膨
張性黒鉛が不足するため、難燃性が低下する。
ムと一般式(I) で示される窒素含有化合物との使用量
の比は、ポリ燐酸アンモニウムと一般式(I) で示され
る窒素含有化合物と金属酸化物との合計量が、熱膨張性
黒鉛1に対して0.1〜2の範囲になるように用いるの
が好ましく、0.5〜1.5の範囲になるように用いる
のがさらに好ましい。熱膨張性黒鉛が多すぎると、燃焼
時に膨張した黒鉛が飛散するため、充分な難燃性が得ら
れず、逆にポリ燐酸アンモニウムと一般式(I) で示さ
れる窒素含有化合物と金属酸化物とが多すぎると、熱膨
張性黒鉛が不足するため、難燃性が低下する。
【0021】なお、この発明で用いる上記の各種添加剤
には、樹脂組成物の機械的強度等の物性に影響を及ぼさ
ない範囲で、フェノール系、アミン系、硫黄系等の酸化
防止剤、金属害防止剤、充填剤、帯電防止剤、安定剤、
滑剤、軟化剤、顔料、架橋剤等を添加してもよい。ま
た、発泡剤を含有させて発泡性の難燃性樹脂組成物とす
ることもできる。
には、樹脂組成物の機械的強度等の物性に影響を及ぼさ
ない範囲で、フェノール系、アミン系、硫黄系等の酸化
防止剤、金属害防止剤、充填剤、帯電防止剤、安定剤、
滑剤、軟化剤、顔料、架橋剤等を添加してもよい。ま
た、発泡剤を含有させて発泡性の難燃性樹脂組成物とす
ることもできる。
【0022】この発明の難燃性樹脂組成物は、熱可塑性
樹脂及び上記各種添加剤を適当な割合で混合し、これを
スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキ
サー、ロール等の混練装置により熔融混練することによ
り得ることができ、このような難燃性樹脂組成物は、各
種の成形装置により所望の成形品とされる。
樹脂及び上記各種添加剤を適当な割合で混合し、これを
スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキ
サー、ロール等の混練装置により熔融混練することによ
り得ることができ、このような難燃性樹脂組成物は、各
種の成形装置により所望の成形品とされる。
【0023】
【作用】この発明のように、熱可塑性樹脂に、難燃性を
付与するための添加剤として、熱膨張性黒鉛と金属酸化
物とポリ燐酸アンモニウムと前記一般式(I) で示され
る窒素含有化合物とが特定範囲の量で含有されると、こ
れ等の添加剤の相乗効果により、これ等の添加剤の使用
量に応じて難燃レベルの異なる難燃性が得られ、しかも
比較的少量の使用により高度の難燃性を有する難燃性熱
可塑性樹脂組成物を得ることができる。
付与するための添加剤として、熱膨張性黒鉛と金属酸化
物とポリ燐酸アンモニウムと前記一般式(I) で示され
る窒素含有化合物とが特定範囲の量で含有されると、こ
れ等の添加剤の相乗効果により、これ等の添加剤の使用
量に応じて難燃レベルの異なる難燃性が得られ、しかも
比較的少量の使用により高度の難燃性を有する難燃性熱
可塑性樹脂組成物を得ることができる。
【0024】さらに、上記各種添加剤はノンハロゲン系
難燃剤であるので、低発煙低有害である。また、燃焼時
に膨張した黒鉛が飛散することも防止される。
難燃剤であるので、低発煙低有害である。また、燃焼時
に膨張した黒鉛が飛散することも防止される。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1〜6及び比較例1〜6 表1に示すように、各種熱可塑性樹脂と熱膨張性黒鉛と
金属酸化物とポリ燐酸アンモニウムと窒素含有化合物と
を配合し、これをラボプラストミルにより熔融混練して
難燃性樹脂組成物とし、これを表記載の成形温度でプレ
スして難燃性樹脂組成物の板状体(厚さ3mm)を得た。
金属酸化物とポリ燐酸アンモニウムと窒素含有化合物と
を配合し、これをラボプラストミルにより熔融混練して
難燃性樹脂組成物とし、これを表記載の成形温度でプレ
スして難燃性樹脂組成物の板状体(厚さ3mm)を得た。
【0026】なお、上記熱可塑性樹脂としては、ポリプ
ロピレン(PP)(密度0.90g/cm3 、メルトイン
デックス1.5)、低密度ポリエチレン(LDPE)
(密度0.92g/cm3 、メルトインデックス3.
4)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(密度
0.92g/cm3 、メルトインデックス2.5、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(ABS)(密度1.20g/cm
3 、メルトインデックス22)、ポリスチレン(PS
t)(密度1.06g/cm3 、メルトインデックス1.
7)を使用した。
ロピレン(PP)(密度0.90g/cm3 、メルトイン
デックス1.5)、低密度ポリエチレン(LDPE)
(密度0.92g/cm3 、メルトインデックス3.
4)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(密度
0.92g/cm3 、メルトインデックス2.5、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(ABS)(密度1.20g/cm
3 、メルトインデックス22)、ポリスチレン(PS
t)(密度1.06g/cm3 、メルトインデックス1.
7)を使用した。
【0027】また、上記熱膨張性黒鉛としては粒度36
〜80メッシュのものを使用し、金属酸化物としては二
酸化チタンを使用し、ポリ燐酸アンモニウムとしては重
合度700以下のものを使用し、窒素含有化合物として
はトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートを
使用した。
〜80メッシュのものを使用し、金属酸化物としては二
酸化チタンを使用し、ポリ燐酸アンモニウムとしては重
合度700以下のものを使用し、窒素含有化合物として
はトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートを
使用した。
【0028】上記難燃性樹脂組成物の板状体(A−1号
試験片:長さ150mm×幅6.5mm×厚さ3mm)を用い
て、JIS K7201(酸素指数法による高分子材料
の燃焼試験方法)に準じて、試験片を垂直に取付ける方
法で試験を行い、酸素指数を測定した。
試験片:長さ150mm×幅6.5mm×厚さ3mm)を用い
て、JIS K7201(酸素指数法による高分子材料
の燃焼試験方法)に準じて、試験片を垂直に取付ける方
法で試験を行い、酸素指数を測定した。
【0029】ここで、高度の難燃性の目安を酸素指数2
8とし、酸素指数が28以上となるものを○で示し、酸
素指数が28未満のものを×で示した。また、上記酸素
指数の測定時に膨張した黒鉛が飛散しないものを○で示
し、膨張した黒鉛が飛散するものを×で示した。その結
果を表1に示す。
8とし、酸素指数が28以上となるものを○で示し、酸
素指数が28未満のものを×で示した。また、上記酸素
指数の測定時に膨張した黒鉛が飛散しないものを○で示
し、膨張した黒鉛が飛散するものを×で示した。その結
果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】上述の通り、この発明の難燃性熱可塑性
樹脂組成物は、熱可塑性樹脂100重量部と、熱膨張性
黒鉛2〜100重量部と、金属酸化物0.03〜10重
量部と、ポリ燐酸アンモニウム1〜150重量部と、前
記一般式(I) で示される窒素含有化合物1〜50重量
部とからなり、これ等の各種添加剤の使用量に応じて難
燃レベルの異なる難燃性が得られ、しかも比較的少量の
使用により高度の難燃性を得ることが可能で、機械的強
度等の物性の低下を少なくすることができる。
樹脂組成物は、熱可塑性樹脂100重量部と、熱膨張性
黒鉛2〜100重量部と、金属酸化物0.03〜10重
量部と、ポリ燐酸アンモニウム1〜150重量部と、前
記一般式(I) で示される窒素含有化合物1〜50重量
部とからなり、これ等の各種添加剤の使用量に応じて難
燃レベルの異なる難燃性が得られ、しかも比較的少量の
使用により高度の難燃性を得ることが可能で、機械的強
度等の物性の低下を少なくすることができる。
【0032】さらに、上記各種添加剤はノンハロゲン系
であるので低発煙低有害であり、しかも燃焼時に膨張し
た黒鉛が飛散しないという利点があり、日用雑貨品、玩
具、電気機器、建築材料、車両材料、包装材料など防火
の面から高度の難燃性が要求される用途に好適に使用す
ることができる。
であるので低発煙低有害であり、しかも燃焼時に膨張し
た黒鉛が飛散しないという利点があり、日用雑貨品、玩
具、電気機器、建築材料、車両材料、包装材料など防火
の面から高度の難燃性が要求される用途に好適に使用す
ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部と、熱膨張性
黒鉛2〜100重量部と、金属酸化物0.03〜10重
量部と、ポリ燐酸アンモニウム1〜150重量部と、下
記の一般式(I) で示される窒素含有化合物1〜50重
量部とからなる難燃性熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 〜R3 は水素又は炭素数1〜16のヒドロ
キシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ
アリール基、ヒドロキシアリール基を表す)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25353294A JPH08113671A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25353294A JPH08113671A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08113671A true JPH08113671A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17252682
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25353294A Pending JPH08113671A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08113671A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0824134A1 (en) * | 1996-08-13 | 1998-02-18 | Tosoh Corporation | Fire-retardant tablet, fire-retardant polymer composition and molded article employing the same |
| WO2001030896A1 (en) * | 1999-10-27 | 2001-05-03 | Kaneka Corporation | Extruded styrene resin foam and process for producing the same |
| WO2004048459A1 (en) * | 2002-11-27 | 2004-06-10 | Bromine Compounds Ltd. | Fire retarded styrene polymer compositions |
| CN105175920A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-12-23 | 太原理工大学 | 一种膨胀阻燃环保型聚苯乙烯的制备方法 |
| CN108699306A (zh) * | 2016-03-14 | 2018-10-23 | 博里利斯股份公司 | 包括阻燃剂的聚丙烯组合物 |
| JP2021188404A (ja) * | 2020-06-01 | 2021-12-13 | 積水化学工業株式会社 | 熱膨張性耐火シート及び建具 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25353294A patent/JPH08113671A/ja active Pending
Cited By (10)
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| US6124394A (en) * | 1996-08-13 | 2000-09-26 | Tosoh Corporation | Fire-retardant tablet, and fire-retarding method, fire-retardant polymer composition and molded article employing the same |
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| US6762212B2 (en) | 1999-10-27 | 2004-07-13 | Kaneka Corporation | Extruded styrene resin foams and methods for producing the same |
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| JP2019510100A (ja) * | 2016-03-14 | 2019-04-11 | ボレアリス エージー | 難燃剤を含むポリプロピレン組成物 |
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