JPH08118321A - セメント系硬化材の着色工法 - Google Patents

セメント系硬化材の着色工法

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JPH08118321A
JPH08118321A JP28601994A JP28601994A JPH08118321A JP H08118321 A JPH08118321 A JP H08118321A JP 28601994 A JP28601994 A JP 28601994A JP 28601994 A JP28601994 A JP 28601994A JP H08118321 A JPH08118321 A JP H08118321A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬化材表面にくっきりとした凹凸を形成し、
また表面を色ムラなく着色する。 【構成】 水溶性のバインダーによって繊維を付着させ
た不織布4、水溶性の繊維を織った布、水溶性の紙に、
顔料又は染料或いは顔料と染料を混合した着色材料を含
ませる。この不織布4等を、凹凸が形成された型枠板2
の表面に沿って配し、コンクリート5などのセメント系
硬化材を打設する。型枠板2表面と不織布4等の間に、
エキスパンドメタルなどの網状材7を介在させてもよ
い。 【作用】 セメント系硬化材中の水分により、不織布4
などの繊維がバラけて溶解し、セメントや骨材の粒子が
型枠板2表面側に抜け、凹凸に入り込んでくっきりとし
た表面を形造る。不織布4等に含ませた着色材料がセメ
ントや骨材の粒子に混ざり、色ムラなく表面が全体に着
色できる。網状材7により繊維が硬化材表面に表出する
のを防ぎ、石材表面などの雰囲気を損なわない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートやモル
タルなどのセメント系硬化材の表面に着色材料を浸透或
いは混合させて着色するセメント系硬化材の着色工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、特願平5ー193083
号にかかる発明を開示している。かかる発明は、コンク
リートやモルタルなどのセメント系硬化材を打設する場
合に、硬化材の表面を着色する方法にかかるものであ
り、特に、硬化材を流し込む際に顔料や染料が硬化材と
ともに流れ出すのを防ぐための方法を提案している。具
体的には、型枠板に沿って着色材料を含ませた布や不織
布などを配しておき、布や不織布から着色材料が染み出
して、硬化材表面にムラなく着色するというものであ
る。
【0003】
【この発明が解決しようとする課題】このような方法で
問題となるのが、布や不織布を充分に硬化材の粒子が通
過しないことがあり、表面の形状がくっきりと成形でき
ないことがあることである。硬化材を成形する型枠板と
して、合成樹脂材などにより形成したいわゆる化粧型枠
なるものが採用されている。この化粧型枠とは、硬化材
表面を石材表面を摸した凹凸をつけたり、幾何学的凹凸
模様をつけるなど、型枠の硬化材との接触面に凹凸を形
成したものである。布や不織布を良好に硬化材の粒子が
抜けない場合、硬化材が化粧型枠の凹凸に充分に入り込
まず、化粧型枠の凹凸通りに綺麗に表面が形成されず、
石材を摸した型枠の場合などには、硬化材表面の凸部分
が丸みを帯びて石材表面の感触が充分に表現されないこ
とがある。
【0004】また布や不織布を良好に硬化材が抜けない
場合は、硬化材の表面に布や不織布が表出してしまうこ
ともあった。
【0005】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、硬化材表面を型枠通りの良質な表
面に成形できるともに、また色ムラなく表面を着色でき
るセメント系硬化材の着色工法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるセメン
ト系硬化材の着色工法は、着色材料を含ませる素材とし
て、硬化材中にてバラける、或いは溶けるものを使用す
るものである。そのひとつとして、水溶性のバインダー
によって繊維を付着させた不織布が採用できる。水溶性
のバインダーとしては、例えばポリビニールアルコール
のような水溶性の糊などがあり、この糊によってレーヨ
ン、ビニロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの複
合繊維の単独或いは混合の繊維を付着させ、不織布とし
たものがある。具体的には、商品名クラフレックス・ミ
クロフレックス(登録商標)などの製品が存在してい
る。或いはこの糊によって、水溶性の糊を合成繊維状に
したもの(例えばポリビニールアルコール繊維)を、同
じく水溶性の糊により付着した不織布も使用できる。
【0007】硬化材中にて溶ける素材として、水溶性の
繊維を織った布を使用できる。水溶性の繊維とは、例え
ばポリビニールアルコールのような水溶性の糊を繊維に
し、これを織って布にしたものがある。具体的には商品
名ソルブロン(登録商標)などの商品が存在している。
【0008】更に硬化材中にて溶ける素材として、水溶
性の紙を使用できる。水溶性の紙とは、水によって溶け
易い紙であり、通常の水洗トイレにて使用可能な紙など
も使用可能である。
【0009】以上のよう不織布、布、紙を、型枠板のセ
メント系硬化材との接触面に沿って配する。本願発明
は、工場生産で型枠に硬化材を流し込んで成形する場合
にも、現場にて型枠に硬化材を打設して構造物を形成す
る場合にも、いずれにも実施できる。セメント系硬化材
の表面を成形する型枠板としては、発泡合成樹脂製の板
やゴムや木製の板などが採用され、セメント系硬化材と
接触する面には、石材表面などに摸して形成するための
凹凸が形成されている。この面にそって、上記不織布や
布や紙を配する。配すとは、型枠板面の上に置いてもよ
いし、接着材によって接着してもよい。不織布や布や紙
には着色材料を含ませる。着色材料としては、顔料又は
染料、或いは両者を混合したものを使用し、不織布など
をこの着色材料を溶かした溶液に浸すか、この型枠板に
沿って配する前若しくは配した後に、着色材料を溶かし
た溶液を塗るなどして、含ませる。またその他、不織布
などの表面にポリビニールアルコールなどの糊を塗り、
この上に粉体の着色材料を捲いて不織布などに含ませる
こともできる。
【0010】このセメント系硬化材を現場、或いは工場
にて打設し、型枠板に沿って硬化材表面を成形する。セ
メント系硬化材としては、通常のコンクリートやモルタ
ル、或いはセメントミルクが採用できる。着色材料は中
性、酸性でもよいが、アルカリ性にすることもある。セ
メント系硬化材は通常PH12〜13のアルカリ性であ
るが、これと馴染ませるために着色材料もアルカリ性に
しておくと、硬化材と混ざり易い。具体的には、着色材
料はPH8〜13程度のアルカリ性が好適であり、アル
カリ性にするために、水酸化ナトリウム、カリウム、消
石灰などの塩基系物質が採用できる。
【0011】不織布などを型枠板に沿わす際に、型枠板
のセメント系硬化材との接触面と、不織布などの間に、
網状材を介在させることがある。網状材としては、鉄や
アルミニウムなどによって形成したエキスパンドメタル
やクリンプ金網、或いは合成樹脂の網状材など、更には
パンチングメタルなどの多孔性の材料など、網目のよう
な多数な孔が空けられた材料が広く採用できる。
【0012】
【作用】セメント系硬化材を打設した場合、不織布や布
や紙は、硬化材中の水分によって溶解する。セメントや
骨材の粒子は不織布や布や紙に阻害されず、型枠板表面
に向かって流れ、凹凸に充分に入り込み、型枠通りの模
様に形成される。不織布などに含ませた着色材料は、硬
化材に浸透或いは混合され、硬化材表面にムラなく着色
できる。網状材を介在させることにより、不織布などが
硬化材表面に表出せず、石材などの表面を良好に醸し出
す。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づき、この発明を
詳細に説明する。図1において1は型枠であり、工場で
コンクリート板を生産する場合に使用するものである。
型枠1はゴム製の箱形であり、底面側が型枠板2となっ
ている。型枠板2には、表面に模擬石材を形取るための
凹凸が形成されている。この凹凸の凹部分3に、所要に
切った合成樹脂繊維を水溶性の糊にて付着した不織布4
が置かれている。不織布4には着色材料が含浸させてあ
る。この上にセメント系硬化材であるコンクリート5を
流し込む。バイブレーターによって振動を与えるとコン
クリート5は対流するが、着色材料は不織布に含浸させ
てあるため、少しずつコンクリート5に混ざることにな
る。やがて糊が水分によって溶け、繊維がバラけて不織
布が溶解する。着色材料とともに、コンクリート5中の
セメントや骨材の粒子が型枠板2表面の方へ通り抜け
て、コンクリート5に浸透・混合する。これにより、型
枠板2表面付近に着色層6が形成されることになる。ま
たセメントや骨材の粒子が型枠板2表面の凹凸に入り込
み、石材表面のような凹凸を明瞭に形造る。
【0014】図2及び図3において、7はエキスパンド
メタルからなる網状材であり、この網状材7を型枠板2
に沿わして置き、この上に着色材料を含浸させた一枚の
不織布を敷いた場合である。網状材7の型枠板2側の面
には、網材の一部を切断して起き上がらせた突出部8が
複数形成されている。また反対側面にも突出部9が複数
形成されている。この網状材7の上に着色材料を含浸さ
せた不織布4を置き、コンクリート5を打設する。不織
布4は溶解して、着色材料が浸透・或いは混合したコン
クリート5が型枠板2表面側に流れる。網状材7の突出
部8によって網状材7と型枠板2の表面との間にはクリ
アランスcが形成されるため、コンクリート5の着色層
6が形成される。網状材7の反対側に突出した突出部9
はコンクリート5と付着し、網状材7の表裏両面のコン
クリート5が一体化する。
【0015】図4及び図5に示すのは、現場打ちにおけ
る施工である。発泡合成樹脂材からなる型枠板2を複数
枚立てて積み、これを合板10によって支える。型枠板
2には石材表面を摸した凹凸が形成されており、この上
に不織布4が貼布してあり、この型枠板2に向き合わせ
て堰板11が起立させてある。型枠板2と堰板11との
間にコンクリート5を打設する。不織布4は水分によっ
て溶解し、着色材料が浸透・混合したセメントや骨材の
粒子が型枠板2表面の凹凸に入り込み、石材表面のよう
な良好な雰囲気を醸し出す。
【0016】以上の実施例では、着色材料に表面硬化剤
を混ぜていないが、着色材料が乾燥し切らない状態でセ
メント系硬化材を打設する場合にあっては、着色材料中
にアクリル樹脂などの表面硬化剤を混ぜてもよい。完全
にセメント系硬化材中に混ざり切らない顔料や染料があ
っても、これを表面硬化剤が固めてしまい、手で触れて
も顔料等が落ちることがない。また図1の実施例では、
不織布などを幾枚かに切って使用しているが、これを一
枚ものの不織布などにしてもよく、また図2及び3に示
す実施例では、複数枚に切った不織布などを使用しても
よい。また複数枚の不織布などを、縁を重ねて使用する
ことも可能である。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 セメント系硬化材の水分によって溶けるバインダーに
よって付着させた不織布や水溶性の繊維を織った布や水
溶性の紙を使用し、これを型枠板に沿って配するため、
水分によって繊維がバラけたり溶解するため、セメント
や骨材の粒子が型枠板表面側へ良好に抜け出、型枠板の
凹凸に入り込み、型枠表面通りのくっきりと凹凸がつい
た良好な表面を形造ることができる。 着色材料は、不織布や布や紙に含ませてあるため、バ
イブレーターによって振動を与えても着色材料が流れ
ず、不織布等から硬化材の粒子に混ざり、全体にムラな
く硬化材表面を着色できる。 型枠板と不織布等の間に網状材を介在させることによ
り、不織布や布や紙の繊維が表面に出ず、石材表面など
の風合いを損なうことがない。 網状材によって硬化材を補強するため、硬化した表面
が欠けたりするのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不織布を型枠板の表面に沿って配した状態の斜
視図である、。
【図2】網状材を不織布と型枠の間に介在させる説明図
である。
【図3】図2に示す実施例の断面図である。
【図4】現場施工を示す斜視図である。
【図5】図4に示す型枠の断面図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 型枠板 3 凹部分 4 不織布 5 コンクリート 6 着色層 7 網状材 8 突出部 9 突出部 10 合板 11 堰板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠板のセメント系硬化材との接触面に
    沿って、水溶性のバインダーによって繊維を付着させた
    不織布であって、顔料若しくは染料或いは両者の混合材
    料を分散させた着色材料を含ませた不織布を配し、セメ
    ント系硬化材を打設して不織布に含ませた着色材料をセ
    メント系硬化材中に浸透或いは混合させて着色させると
    ともに、不織布を溶解させるセメント系硬化材の着色工
    法。
  2. 【請求項2】 型枠板のセメント系硬化材との接触面と
    不織布との間に、網状材を介在させたことを特徴とする
    請求項1記載のセメント系硬化材の着色工法。
  3. 【請求項3】 型枠板のセメント系硬化材との接触面に
    沿って、顔料若しくは染料或いは両者の混合材料を分散
    させた着色材料を含ませた水溶性の繊維を織った布を配
    し、セメント系硬化材を打設して布に含ませた着色材料
    をセメント系硬化材中に浸透或いは混合させるととも
    に、布を溶解させるセメント系硬化材の着色工法。
  4. 【請求項4】 型枠板のセメント系硬化材との接触面と
    布との間に、網状材を介在させたことを特徴とする請求
    項3記載のセメント系硬化材の着色工法。
  5. 【請求項5】 型枠板のセメント系硬化材との接触面に
    沿って、顔料若しくは染料或いは両者の混合材料を分散
    させた着色材料を含ませた水溶性の紙を配し、セメント
    系硬化材を打設して紙に含ませた着色材料をセメント系
    硬化材中に浸透或いは混合させるとともに、紙を溶解さ
    せるセメント系硬化材の着色工法。
  6. 【請求項6】 型枠板のセメント系硬化材との接触面と
    紙との間に、網状材を介在させたことを特徴とする請求
    項5記載のセメント系硬化材の着色工法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6456504A (en) * 1987-08-28 1989-03-03 Kanegafuchi Chemical Ind Molding of cement product
JPH0692757A (ja) * 1992-03-24 1994-04-05 Touyoko Giken Kk コンクリート用着色材とコンクリートの着色施工法
JPH06134716A (ja) * 1992-09-22 1994-05-17 Kokonoe:Kk コンクリ−ト製品及びその製造方法並びにコンクリ−ト表面化粧材

Patent Citations (3)

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