JPH08119772A - セラミック部材 - Google Patents
セラミック部材Info
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- JPH08119772A JPH08119772A JP26364494A JP26364494A JPH08119772A JP H08119772 A JPH08119772 A JP H08119772A JP 26364494 A JP26364494 A JP 26364494A JP 26364494 A JP26364494 A JP 26364494A JP H08119772 A JPH08119772 A JP H08119772A
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- Japan
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- glaze
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 セラミック部材の表面に凹部を設け、この凹
部内に釉薬層を設け、この凹部内の前記釉薬層上に、例
えば金彩、銀彩、ラスター彩、若しくは上絵付け層など
の加飾層を設けた。 【効果】 加飾層部分の密着がよくなり、剥離しにくく
なるとともに、加飾層部分は高い硬度と耐磨耗性を持つ
セラミック素地の凹部に形成されるので外傷から守ら
れ、擦り傷や打ち傷などの損傷を受けにくくなる。これ
によってセラミックの特色である耐熱性、耐蝕性、そし
て擦り傷、打ち傷などへの耐久性を損なうことなく金
彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けといった加飾を施すこ
とができ、外見の美観を高め質感をより好ましいものに
し、陶芸品としての価値を一層高めることができる。
部内に釉薬層を設け、この凹部内の前記釉薬層上に、例
えば金彩、銀彩、ラスター彩、若しくは上絵付け層など
の加飾層を設けた。 【効果】 加飾層部分の密着がよくなり、剥離しにくく
なるとともに、加飾層部分は高い硬度と耐磨耗性を持つ
セラミック素地の凹部に形成されるので外傷から守ら
れ、擦り傷や打ち傷などの損傷を受けにくくなる。これ
によってセラミックの特色である耐熱性、耐蝕性、そし
て擦り傷、打ち傷などへの耐久性を損なうことなく金
彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けといった加飾を施すこ
とができ、外見の美観を高め質感をより好ましいものに
し、陶芸品としての価値を一層高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック部材に関し、
特にセラミック部材に彫刻による凹部を形成し、この凹
部内に釉薬層と、金彩、銀彩、ラスター彩、若しくは上
絵付け層などから成る加飾層を設けたセラミック部材に
関する。
特にセラミック部材に彫刻による凹部を形成し、この凹
部内に釉薬層と、金彩、銀彩、ラスター彩、若しくは上
絵付け層などから成る加飾層を設けたセラミック部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】食器、花器、茶器などの製作において、
食器、花器、茶器などを構成する陶器、磁器、あるいは
ガラス器などの表面に釉薬(グレーズ)層を形成し、こ
の釉薬層上に着色物質を塗布して焼き付けて固着させる
ことにより、食器、花器、茶器などの器物表面を美麗に
加飾することが行われている。
食器、花器、茶器などを構成する陶器、磁器、あるいは
ガラス器などの表面に釉薬(グレーズ)層を形成し、こ
の釉薬層上に着色物質を塗布して焼き付けて固着させる
ことにより、食器、花器、茶器などの器物表面を美麗に
加飾することが行われている。
【0003】例えば金彩や銀彩は、器物表面に形成した
釉薬層(グレーズ)上に金液、銀液又はプラチナを含む
液を塗布し、乾燥後、750℃前後で焼成することによ
って器物表面に金や銀などを焼き付けて加飾を行うもの
である。又、器物表面に金属塩や金属のコロイドを含む
油性の液を塗布し、乾燥後、750℃前後で焼成するこ
とによって器物表面に華やかな光彩や真珠光沢を与える
ラスター彩という技法もある。
釉薬層(グレーズ)上に金液、銀液又はプラチナを含む
液を塗布し、乾燥後、750℃前後で焼成することによ
って器物表面に金や銀などを焼き付けて加飾を行うもの
である。又、器物表面に金属塩や金属のコロイドを含む
油性の液を塗布し、乾燥後、750℃前後で焼成するこ
とによって器物表面に華やかな光彩や真珠光沢を与える
ラスター彩という技法もある。
【0004】また、耐火性に富んだ顔料にフラクッス
(=融剤、=媒熔剤)を混ぜた上絵の具を筆などで器物
表面に塗布し、乾燥後800℃前後で焼き付ける(焼成
して融着させる)ことにより、器物表面に加飾を行う、
上絵付けという技法も広く行われている。
(=融剤、=媒熔剤)を混ぜた上絵の具を筆などで器物
表面に塗布し、乾燥後800℃前後で焼き付ける(焼成
して融着させる)ことにより、器物表面に加飾を行う、
上絵付けという技法も広く行われている。
【0005】陶器や磁器へのこうした加飾技法は古くか
ら行われていて、いずれの技法も最後には焼成によって
器物表面に色彩を固着するもので、変質したり褪色する
こともなく、器物に高貴な美観と価値観を与える大変重
要な技法である。
ら行われていて、いずれの技法も最後には焼成によって
器物表面に色彩を固着するもので、変質したり褪色する
こともなく、器物に高貴な美観と価値観を与える大変重
要な技法である。
【0006】近時、陶芸品の応用分野を拡大するため
に、器物をセラミック部材で形成することなどが提案さ
れている。セラミックで形成した器物は単に変質しない
というだけではなく、セラミック本来の特色である耐熱
性、耐蝕性、そして高い硬度によって擦り傷、打ち傷な
どへの耐久性を持ち、製作当初の美観、即ち初期美観を
そのまま長期にわたって保ち続けるので陶芸品としての
価値は高い。
に、器物をセラミック部材で形成することなどが提案さ
れている。セラミックで形成した器物は単に変質しない
というだけではなく、セラミック本来の特色である耐熱
性、耐蝕性、そして高い硬度によって擦り傷、打ち傷な
どへの耐久性を持ち、製作当初の美観、即ち初期美観を
そのまま長期にわたって保ち続けるので陶芸品としての
価値は高い。
【0007】さらに、セラミックで形成した器物表面に
金彩、銀彩、ラスラー彩、上絵付けなどによる加飾を施
して外観の美観や質感をより好ましいものにし、陶芸品
としての価値を一層高めようとすることも試みられてい
る。
金彩、銀彩、ラスラー彩、上絵付けなどによる加飾を施
して外観の美観や質感をより好ましいものにし、陶芸品
としての価値を一層高めようとすることも試みられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの加飾では、特
に金彩、銀彩、ラスター彩は厚みが薄く、その為にセラ
ミック素地表面の性状や粗さがそのまま加飾した表面に
表れる。そこでセラミック素地を平滑な鏡面下地にして
そのうえに加飾して本来の美観を出現させる必要があ
る。
に金彩、銀彩、ラスター彩は厚みが薄く、その為にセラ
ミック素地表面の性状や粗さがそのまま加飾した表面に
表れる。そこでセラミック素地を平滑な鏡面下地にして
そのうえに加飾して本来の美観を出現させる必要があ
る。
【0009】ところが、金彩、銀彩、ラスター彩、上絵
付けといった加飾においては本来の発色が損なわれない
(美しい色調の着色成分が揮発したり分解したりして損
なわれない)ように通常は700℃〜800℃といった
温度で焼き付けるようにしているが、これはセラミック
の焼結温度(高純度アルミナセラミックで1600℃以
上)に比して格段に低い温度である。
付けといった加飾においては本来の発色が損なわれない
(美しい色調の着色成分が揮発したり分解したりして損
なわれない)ように通常は700℃〜800℃といった
温度で焼き付けるようにしているが、これはセラミック
の焼結温度(高純度アルミナセラミックで1600℃以
上)に比して格段に低い温度である。
【0010】不活性なセラミック素地の表面を平滑な鏡
面にし、その上に低い温度で焼き付けるこれらの加飾で
は、セラミック表面と加飾部分の間の付着力が低下し、
剥離しやすくなるという欠点を生じる。
面にし、その上に低い温度で焼き付けるこれらの加飾で
は、セラミック表面と加飾部分の間の付着力が低下し、
剥離しやすくなるという欠点を生じる。
【0011】また、特に金彩や銀彩やラスター彩は厚み
が薄いばかりでなく金属を含むので比較的軟質であり、
傷つきやすいという性質を持っている。
が薄いばかりでなく金属を含むので比較的軟質であり、
傷つきやすいという性質を持っている。
【0012】上絵付けにおいても、これに用いる上絵の
具には、顔料の色調を損なわない温度(通常は800℃
前後)で焼き付けるために融点の低いフラックスを混和
しているが、融点の低いフラックスは軟質であるため
に、上絵付けは擦り傷や打ち傷などに対してセラミック
素地ほどの耐久性を持ち合わせていない。
具には、顔料の色調を損なわない温度(通常は800℃
前後)で焼き付けるために融点の低いフラックスを混和
しているが、融点の低いフラックスは軟質であるため
に、上絵付けは擦り傷や打ち傷などに対してセラミック
素地ほどの耐久性を持ち合わせていない。
【0013】この様に低い温度で焼き付けられたこれら
の加飾部分は、セラミック素地が持つ高い硬度による傷
への耐久性といった優れた特性を持ち合わせていない。
の加飾部分は、セラミック素地が持つ高い硬度による傷
への耐久性といった優れた特性を持ち合わせていない。
【0014】セラミックで器物を形成する場合、素地の
セラミックが耐久性に富むだけに、外観の美観や質感を
より好ましいものにし、陶芸品としての美観を一層高め
るべき金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなどの加飾層
が持つ脆弱さは、セラミックによる陶芸品の真価を減じ
かねないものであった。
セラミックが耐久性に富むだけに、外観の美観や質感を
より好ましいものにし、陶芸品としての美観を一層高め
るべき金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなどの加飾層
が持つ脆弱さは、セラミックによる陶芸品の真価を減じ
かねないものであった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセラミック
部材は、このような従来技術の問題点に鑑みて発明され
たものであり、その特徴とするところはセラミック部材
の表面に凹部を設け、この凹部内に釉薬層を設け、この
凹部内の前記釉薬層上に、例えば金彩、銀彩、ラスター
彩、若しくは上絵付け層などの加飾層を設けた点にあ
る。
部材は、このような従来技術の問題点に鑑みて発明され
たものであり、その特徴とするところはセラミック部材
の表面に凹部を設け、この凹部内に釉薬層を設け、この
凹部内の前記釉薬層上に、例えば金彩、銀彩、ラスター
彩、若しくは上絵付け層などの加飾層を設けた点にあ
る。
【0016】
【作用】本発明に係るセラミック部材では、セラミック
部材の表面に形成した凹部内に釉薬層を設け(融着さ
せ)、その上に金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなど
を施し焼き付けて加飾層を形成するので、セラミック部
材に直接金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなどを施し
て焼き付ける場合よりも密着力に富んだ加飾層となる。
部材の表面に形成した凹部内に釉薬層を設け(融着さ
せ)、その上に金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなど
を施し焼き付けて加飾層を形成するので、セラミック部
材に直接金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなどを施し
て焼き付ける場合よりも密着力に富んだ加飾層となる。
【0017】しかも下地は釉薬で滑らかであり、その上
への加飾であるから、加飾面も滑らかで光沢を持ち見栄
えのするものとなる。
への加飾であるから、加飾面も滑らかで光沢を持ち見栄
えのするものとなる。
【0018】また、この加飾層はセラミック部材表面の
凹部内に形成されることから、セラミック素地表面から
盛り上がることがなく、高い硬度と耐磨耗性を持つセラ
ミックに守られた金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けな
どの加飾層は擦り傷や打ち傷などの損傷を受けにくくな
る。
凹部内に形成されることから、セラミック素地表面から
盛り上がることがなく、高い硬度と耐磨耗性を持つセラ
ミックに守られた金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けな
どの加飾層は擦り傷や打ち傷などの損傷を受けにくくな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1は、本発明に係る装飾用セラミック
部材の部分断面図である。図1において、1はセラミッ
ク部材、1aはセラミック部材1の表面に形成した凹
部、2は釉薬層、3は加飾層である。
細に説明する。図1は、本発明に係る装飾用セラミック
部材の部分断面図である。図1において、1はセラミッ
ク部材、1aはセラミック部材1の表面に形成した凹
部、2は釉薬層、3は加飾層である。
【0020】本発明におけるセラミック部材1は以下の
ように形成される。すなわち、例えば高純度微粉アルミ
ナ100部に、分散剤0.5〜1部、バインダー2〜5
部、純水25〜30部を加え、ボールミルで混合した
後、真空脱泡し、例えば鋳込み成形法などによって生成
形品を形成する。なお、セラミック部材1自体を着色す
る場合には着色成分となる金属酸化物あるいは金属化合
物を1〜5部添加する。この着色成分には、例えば酸化
コバルト、酸化ニッケル、酸化クロム、二酸化マンガン
などがある。またセラミック部材1は装飾品や器物に用
いられるものであり、その形態は板状、柱状、球状、半
球状、楕円体状、半楕円体状、すり鉢状、筒状、有底筒
状など種々のものがある。
ように形成される。すなわち、例えば高純度微粉アルミ
ナ100部に、分散剤0.5〜1部、バインダー2〜5
部、純水25〜30部を加え、ボールミルで混合した
後、真空脱泡し、例えば鋳込み成形法などによって生成
形品を形成する。なお、セラミック部材1自体を着色す
る場合には着色成分となる金属酸化物あるいは金属化合
物を1〜5部添加する。この着色成分には、例えば酸化
コバルト、酸化ニッケル、酸化クロム、二酸化マンガン
などがある。またセラミック部材1は装飾品や器物に用
いられるものであり、その形態は板状、柱状、球状、半
球状、楕円体状、半楕円体状、すり鉢状、筒状、有底筒
状など種々のものがある。
【0021】次に、この生成形品を乾燥後、脱バインダ
ーのために500℃付近までゆっくりと昇温し、900
〜950℃で加熱することにより、セラミック部材1の
素焼き品を形成する。
ーのために500℃付近までゆっくりと昇温し、900
〜950℃で加熱することにより、セラミック部材1の
素焼き品を形成する。
【0022】次に、この素焼き品に彫刻を施すことによ
って、凹部1aを形成する。この素焼き品は多孔質で脆
弱であることから、彫刻は容易である。細い線彫を施す
場合は超硬合金やダイヤモンドを付けた鋭利な刃先で手
彫りする。また、太い線彫を施す場合は超硬合金製刃先
もしくはダイヤモンドを付けた刃先をリュータ等を用い
て高速回転させ、これを操作して手彫りする。さらに広
く彫を施す場合は、彫刻をしない部分を例えばビニルテ
ープのような弾力性と接着力を持った皮膜で覆い、露出
部分をサンドブラストで彫刻する。彫刻を施すことによ
って凹部1aを形成したセラミック部材1の素焼き品を
ガーゼや脱脂綿を用いて入念に拭きあげて表面の汚れや
微細な傷を拭い取る。
って、凹部1aを形成する。この素焼き品は多孔質で脆
弱であることから、彫刻は容易である。細い線彫を施す
場合は超硬合金やダイヤモンドを付けた鋭利な刃先で手
彫りする。また、太い線彫を施す場合は超硬合金製刃先
もしくはダイヤモンドを付けた刃先をリュータ等を用い
て高速回転させ、これを操作して手彫りする。さらに広
く彫を施す場合は、彫刻をしない部分を例えばビニルテ
ープのような弾力性と接着力を持った皮膜で覆い、露出
部分をサンドブラストで彫刻する。彫刻を施すことによ
って凹部1aを形成したセラミック部材1の素焼き品を
ガーゼや脱脂綿を用いて入念に拭きあげて表面の汚れや
微細な傷を拭い取る。
【0023】次に、凹部1aを形成したセラミック部材
1の素焼き品を1600℃以上の温度で焼成して焼結さ
せる。通常のアルミナセラミックはガス炉や電気炉を用
いて大気中で焼成するが、着色したセラミック部材や透
光感のあるセラミック部材を得る場合には真空炉中で焼
結を行う。さらに、好ましい色調を得るために再度ガス
炉や電気炉で焼成し色調を整えることもある。
1の素焼き品を1600℃以上の温度で焼成して焼結さ
せる。通常のアルミナセラミックはガス炉や電気炉を用
いて大気中で焼成するが、着色したセラミック部材や透
光感のあるセラミック部材を得る場合には真空炉中で焼
結を行う。さらに、好ましい色調を得るために再度ガス
炉や電気炉で焼成し色調を整えることもある。
【0024】焼結したセラミック部材は表面をダイヤモ
ンド砥粒などを用いて研磨し、必要に応じて平滑な面や
鏡面光沢を出す。
ンド砥粒などを用いて研磨し、必要に応じて平滑な面や
鏡面光沢を出す。
【0025】次に、焼結したセラミック部材1表面の凹
部1aに釉薬を塗布する。釉薬は例えばシリカ(SiO
2 )を主成分とし、アルミナ(Al2 O3 )、リチア
(Li2 O)、酸化ホウ素(B2 O3 )、酸化ナトリウ
ム(NaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化カリウム
(K2 O)、酸化カルシウム(CaO)、マグネシア
(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、ジルコニア(ZrO
2 )などのうちの複数種を含む混合物から成る。この釉
薬は、乳鉢などを用いて釉薬粉末(フリット)を少量の
バインダー(糊料)と共に水で練り、塗布しやすい粘度
に水で調整し、これを筆に含ませて彫刻した凹部1aに
差すように塗布する。乾燥後、凹部1aからはみ出た釉
薬粉末は布で拭い取る。
部1aに釉薬を塗布する。釉薬は例えばシリカ(SiO
2 )を主成分とし、アルミナ(Al2 O3 )、リチア
(Li2 O)、酸化ホウ素(B2 O3 )、酸化ナトリウ
ム(NaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化カリウム
(K2 O)、酸化カルシウム(CaO)、マグネシア
(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、ジルコニア(ZrO
2 )などのうちの複数種を含む混合物から成る。この釉
薬は、乳鉢などを用いて釉薬粉末(フリット)を少量の
バインダー(糊料)と共に水で練り、塗布しやすい粘度
に水で調整し、これを筆に含ませて彫刻した凹部1aに
差すように塗布する。乾燥後、凹部1aからはみ出た釉
薬粉末は布で拭い取る。
【0026】次に、釉薬が熔ける温度で焼成し融着させ
ることにより釉薬層2を形成する。釉薬が熔ける温度は
通常、800〜1250℃であるが釉薬によって大きく
異なる。また釉薬を融着させれば光沢のある釉薬層2と
なる。
ることにより釉薬層2を形成する。釉薬が熔ける温度は
通常、800〜1250℃であるが釉薬によって大きく
異なる。また釉薬を融着させれば光沢のある釉薬層2と
なる。
【0027】次に、凹部1aに形成した釉薬層2の上
に、さらに金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなどによ
る加飾層3を形成する。
に、さらに金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付けなどによ
る加飾層3を形成する。
【0028】−実験例1− 高純度微粉アルミナ100部に、着色成分として酸化コ
バルト2部を加えて生成形体を作り、900℃で素焼き
した。これにダイヤモンドを付けた刃先で線彫を施し凹
部1aを形成した。そして表面の微細な傷を拭い取って
から、真空炉で1650℃で焼結し、深みのあるブルー
に着色したセラミック部材を得た。
バルト2部を加えて生成形体を作り、900℃で素焼き
した。これにダイヤモンドを付けた刃先で線彫を施し凹
部1aを形成した。そして表面の微細な傷を拭い取って
から、真空炉で1650℃で焼結し、深みのあるブルー
に着色したセラミック部材を得た。
【0029】線彫を施した凹部1aに、日本フェロー
(株)製のグレーズ用無鉛透明フリット#12−397
5粉末をCMC(カルボキシ・メチルセルロース・ナト
リウム)から成る少量のバインダーとともに水で練って
調整し、筆に含ませて塗布した。乾燥後、はみ出た釉薬
粉末を綿布でぬぐい取り、1050℃で焼成して融着さ
せ釉薬層2を形成した。
(株)製のグレーズ用無鉛透明フリット#12−397
5粉末をCMC(カルボキシ・メチルセルロース・ナト
リウム)から成る少量のバインダーとともに水で練って
調整し、筆に含ませて塗布した。乾燥後、はみ出た釉薬
粉末を綿布でぬぐい取り、1050℃で焼成して融着さ
せ釉薬層2を形成した。
【0030】セラミック部材の釉薬層2の上に伊勢久
(株)製のマット金液を細筆を用いて塗布し乾燥後、7
50℃で焼成して金彩による加飾層3を形成した。
(株)製のマット金液を細筆を用いて塗布し乾燥後、7
50℃で焼成して金彩による加飾層3を形成した。
【0031】こうして落ち着いた色調の金彩が深みのあ
るブルーのセラミック素地に彫り込んだように表現さ
れ、見栄えのするセラミック部材1を得た。
るブルーのセラミック素地に彫り込んだように表現さ
れ、見栄えのするセラミック部材1を得た。
【0032】−実験例2− 高純度微粉アルミナ100部に、着色成分として酸化ニ
ッケル1部を加えて生成形体を作り、900℃で素焼き
をした。これにダイヤモンド砥石を付けたリュータを高
速回転させ、彫刻を施し凹部1aを形成した。そして表
面の微細な傷を拭い取ってから、真空炉で1700℃で
焼結し、透光感のある明るい空色に着色したセラミック
部材を得た。
ッケル1部を加えて生成形体を作り、900℃で素焼き
をした。これにダイヤモンド砥石を付けたリュータを高
速回転させ、彫刻を施し凹部1aを形成した。そして表
面の微細な傷を拭い取ってから、真空炉で1700℃で
焼結し、透光感のある明るい空色に着色したセラミック
部材を得た。
【0033】線彫を施した凹部1aに、日本フェロー
(株)製のグレーズ用有鉛透明無アルカリフリット#1
2−3557粉末をトランガントゴムから成る少量のバ
インダーとともに水で練って調整し、筆に含ませて塗布
した。乾燥後、はみ出た釉薬粉末をペーパータオルでぬ
ぐい取り、950℃で焼成して融着させ釉薬層2を形成
した。
(株)製のグレーズ用有鉛透明無アルカリフリット#1
2−3557粉末をトランガントゴムから成る少量のバ
インダーとともに水で練って調整し、筆に含ませて塗布
した。乾燥後、はみ出た釉薬粉末をペーパータオルでぬ
ぐい取り、950℃で焼成して融着させ釉薬層2を形成
した。
【0034】セラミック部材の釉薬層2の上に伊勢久
(株)製の銀液を筆を用いて塗布し乾燥後、730℃で
焼成して銀彩による加飾層3を形成した。
(株)製の銀液を筆を用いて塗布し乾燥後、730℃で
焼成して銀彩による加飾層3を形成した。
【0035】こうして光沢のある銀彩が明るい空色に着
色したセラミック素地に埋め込まれたように表現された
高級感のある装飾用セラミック部材1を得ることができ
た。
色したセラミック素地に埋め込まれたように表現された
高級感のある装飾用セラミック部材1を得ることができ
た。
【0036】−実験例3− 高純度微粉アルミナ100部に、着色成分として酸化ク
ロム5部を加えて生成形体を作り、1000℃で素焼き
した。これに彫刻すべき部分を切り取ったビニールテー
プを張り付け、さらに彫刻しない部分を全て覆った後、
露出部分をサンドブラストで彫刻して凹部1aを形成し
た。そして表面の微細な傷を拭い取ってから、真空炉で
1700℃で焼結し、暗い深紅色のセラミック部材を得
た。これをガス炉で1650℃で再焼成し濃い赤色に着
色したセラミック部材1を得た。
ロム5部を加えて生成形体を作り、1000℃で素焼き
した。これに彫刻すべき部分を切り取ったビニールテー
プを張り付け、さらに彫刻しない部分を全て覆った後、
露出部分をサンドブラストで彫刻して凹部1aを形成し
た。そして表面の微細な傷を拭い取ってから、真空炉で
1700℃で焼結し、暗い深紅色のセラミック部材を得
た。これをガス炉で1650℃で再焼成し濃い赤色に着
色したセラミック部材1を得た。
【0037】彫刻した凹部1aに、日本フェロー(株)
製のグレーズ用フリット、ジルコン乳白フリット#11
−3839粉末を少量のゼラチンと共に水で練って調整
し、筆に含ませて塗布した。乾燥後、はみ出た釉薬粉末
を綿布でぬぐい取り、1000℃で焼成して融着させ白
色の釉薬層2を形成した。
製のグレーズ用フリット、ジルコン乳白フリット#11
−3839粉末を少量のゼラチンと共に水で練って調整
し、筆に含ませて塗布した。乾燥後、はみ出た釉薬粉末
を綿布でぬぐい取り、1000℃で焼成して融着させ白
色の釉薬層2を形成した。
【0038】この釉薬層2上に伊勢久(株)製のラスタ
ーカラー真珠ラスターを筆を用いて塗布し、乾燥後、7
20℃で焼成してラスターカラー彩による加飾層3を形
成した。
ーカラー真珠ラスターを筆を用いて塗布し、乾燥後、7
20℃で焼成してラスターカラー彩による加飾層3を形
成した。
【0039】こうして真珠光沢を持つ白い模様が深みの
ある濃い赤色のセラミック素地に、くっきりと表現され
た、装飾価値の高いセラミック部材1を得ることができ
た。
ある濃い赤色のセラミック素地に、くっきりと表現され
た、装飾価値の高いセラミック部材1を得ることができ
た。
【0040】−実験例4− 高純度微粉アルミナによる生成形体を作り、950℃で
素焼きした。これに彫刻すべき模様を切り取ったビニー
ルテープを張り付け、さらに彫刻しない部分を全て覆っ
た後、露出部分をサンドブラストで彫刻し凹部1aを形
成した。そして表面の微細な傷を拭い取り、真空炉で1
750℃で焼結し、透光感のある僅かに暗い無色のセラ
ミック部材を得た。これをガス炉で1650℃で再焼成
してアイボリー色のセラミック部材1を得た。
素焼きした。これに彫刻すべき模様を切り取ったビニー
ルテープを張り付け、さらに彫刻しない部分を全て覆っ
た後、露出部分をサンドブラストで彫刻し凹部1aを形
成した。そして表面の微細な傷を拭い取り、真空炉で1
750℃で焼結し、透光感のある僅かに暗い無色のセラ
ミック部材を得た。これをガス炉で1650℃で再焼成
してアイボリー色のセラミック部材1を得た。
【0041】彫刻した凹部1aの上に、日本フエロー
(株)製のグレーズ用フリット、無鉛透明フリット#1
2−3975粉末を少量のCMCとともに水で練って調
整し、筆に含ませて塗布した。乾燥後、はみ出た釉薬粉
末はペーパータオルでぬぐい取り、1050℃で焼成し
て光沢のある釉薬層2を形成した。
(株)製のグレーズ用フリット、無鉛透明フリット#1
2−3975粉末を少量のCMCとともに水で練って調
整し、筆に含ませて塗布した。乾燥後、はみ出た釉薬粉
末はペーパータオルでぬぐい取り、1050℃で焼成し
て光沢のある釉薬層2を形成した。
【0042】この凹部1aに形成した釉薬層の上に、伊
勢久(株)製ツバメ印上絵の具を筆を用いて塗布して彩
色し、乾燥後780℃で焼成して上絵の具による上絵付
け層の加飾層3を形成した。
勢久(株)製ツバメ印上絵の具を筆を用いて塗布して彩
色し、乾燥後780℃で焼成して上絵の具による上絵付
け層の加飾層3を形成した。
【0043】こうして上絵の具による絵付け加飾がアイ
ボリー色のセラミックにくっきりと彫り込まれるように
表現された装飾価値の高いセラミック部材を得ることが
できた。
ボリー色のセラミックにくっきりと彫り込まれるように
表現された装飾価値の高いセラミック部材を得ることが
できた。
【0044】
【発明の効果】上記のように、本発明に係る装飾用セラ
ミック部材によれば、セラミック部材の表面に凹部を設
け、この凹部内に釉薬層を設け、この凹部内の前記釉薬
層上に、例えば金彩、銀彩、ラスター彩、若しくは上絵
付け層などの加飾層を設けたことから、加飾層部分の密
着がよくなり、剥離しにくくなるとともに、加飾層部分
は高い硬度と耐磨耗性を持つセラミック素地の凹部に形
成されるので外傷から守られ、擦り傷や打ち傷などの損
傷を受けにくくなる。これによってセラミックの特色で
ある耐熱性、耐蝕性、そして擦り傷、打ち傷などへの耐
久性を損なうことなく金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付
けといった加飾を施すことができ、外観の美観を高め質
感をより好ましいものにし、陶芸品としての価値を一層
高めることができる。
ミック部材によれば、セラミック部材の表面に凹部を設
け、この凹部内に釉薬層を設け、この凹部内の前記釉薬
層上に、例えば金彩、銀彩、ラスター彩、若しくは上絵
付け層などの加飾層を設けたことから、加飾層部分の密
着がよくなり、剥離しにくくなるとともに、加飾層部分
は高い硬度と耐磨耗性を持つセラミック素地の凹部に形
成されるので外傷から守られ、擦り傷や打ち傷などの損
傷を受けにくくなる。これによってセラミックの特色で
ある耐熱性、耐蝕性、そして擦り傷、打ち傷などへの耐
久性を損なうことなく金彩、銀彩、ラスター彩、上絵付
けといった加飾を施すことができ、外観の美観を高め質
感をより好ましいものにし、陶芸品としての価値を一層
高めることができる。
【図1】本発明に係る装飾用セラミック部材を示す部分
断面図である。
断面図である。
1・・・セラミック部材、1a・・・凹部、2・・・釉
薬層、3・・・加飾層
薬層、3・・・加飾層
Claims (2)
- 【請求項1】 セラミック部材の表面に凹部を設け、こ
の凹部内に釉薬層を設け、この凹部内の前記釉薬層上に
加飾層を設けたセラミック部材。 - 【請求項2】 前記加飾層が金彩、銀彩、ラスター彩、
若しくは上絵付け層であることを特徴とする請求項1に
記載のセラミック部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26364494A JPH08119772A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | セラミック部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26364494A JPH08119772A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | セラミック部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08119772A true JPH08119772A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17392350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26364494A Pending JPH08119772A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | セラミック部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08119772A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102701792A (zh) * | 2012-06-19 | 2012-10-03 | 卡罗比亚釉料(昆山)有限公司 | 一种制备陶瓷用的黑釉 |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP26364494A patent/JPH08119772A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102701792A (zh) * | 2012-06-19 | 2012-10-03 | 卡罗比亚釉料(昆山)有限公司 | 一种制备陶瓷用的黑釉 |
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