JPH08119873A - 米からのヘリコバクター・ピロリ除菌剤 - Google Patents

米からのヘリコバクター・ピロリ除菌剤

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JPH08119873A
JPH08119873A JP6283934A JP28393494A JPH08119873A JP H08119873 A JPH08119873 A JP H08119873A JP 6283934 A JP6283934 A JP 6283934A JP 28393494 A JP28393494 A JP 28393494A JP H08119873 A JPH08119873 A JP H08119873A
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koji
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で安価であって、原料供給が安定してい
て加工が容易で、長期に亘って常用しても全く安全な米
からのヘリコバクター・ピロリ除菌剤を提供する。 【構成】 発芽させた米の粉砕物、米または発芽さ
せた米の抽出物、米または発芽させた米の加水物を酵
素分解または麹を作用させたもの、米または発芽させ
た米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時また
は抽出後に酵素分解または麹を作用させたもの、米ま
たは発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解または麹を
作用させたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵
を行なったもの、以上それぞれをそのまま、あるいはこ
れを含有してなるヘリコバクター・ピロリ除菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米または発芽させた米
を原料として得られるヘリコバクター・ピロリ(Hel
icobacter pylori)(以下、H.py
loriと略記する)除菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今からおよそ11年前に、胃炎患者の胃
粘膜に付着していた桿菌H.pyloriが初めて分離
されて以来、胃炎や消化性潰瘍患者らの胃粘膜から本菌
が非常に高率に検出されることが確認され、胃粘膜障害
因子の病因として、現在まで精力的に基礎的、臨床的研
究がなされてきた。そして、H.pylori感染が胃
炎を惹起することのほかに、消化性潰瘍の治療や再発の
重要な因子であるとする報告が多く、本菌を完全除菌す
ることにより、胃潰瘍および十二指腸潰瘍の再発は、ほ
とんど完全に防止できるとの報告もなされている。
【0003】実際には、既に欧米を中心として2〜3剤
の併用療法が試みられている。主にテトラサイクリン、
ペニシリン、クラリスロマイシン、その他の抗生物質、
ビスマス製剤、メトロニダゾール系薬剤、プロトンポン
プ阻害剤などの組合せが用いられ、本菌の除菌効果だけ
を見れば、比較的良い成績が得られている。
【0004】しかし、これらの薬剤投与療法には、副作
用という大きな問題があり、事実、前述の併用薬剤の増
加に伴い、味覚障害、嘔気、嘔吐、下痢などの副作用の
出現頻度も増加するとの報告もある。したがって、現段
階でのH.pylori除菌療法は、その使用量、使用
期間などからの副作用にかなり問題があり、服薬コンプ
ライアンスの面からも、あまり定着していないのが現状
である。
【0005】一方、米は主食以外に、清酒、焼酎、みり
ん、酢、麹などとして用途開発され、古くから生活に欠
かせないものとなっている。このほかには、美容的用途
として糠袋が知られている。これらは、米を単なる主食
であると見るか、またはせいぜい澱粉源として見ていな
かったということによるものであると思われる。また、
糠袋にしても、皮膚に良いとされ、慣例的にそのまま使
用されてきたのみであり、有効成分という概念もなけれ
ば、その有効成分を利用するという考え方も全くなかっ
たのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、H.p
yloriの除菌療法については、その副作用や服薬コ
ンプライアンスの面からも、あまり定着していないのが
事実である。したがって、全く副作用がなく、しかも、
長期に亘って常用しても十分に安全なH.pylori
除菌剤が要求されている。本発明は、安全で安価であっ
て、原料供給が安定しており、加工が容易で長期に亘っ
て常用しても全く安全な米からのH.pylori除去
剤を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行なってきた。そのうちの一つのテ
ーマとして、米からのH.pylori除菌剤について
鋭意研究を重ねてきたのであるが、その過程で、米およ
び発芽させた米には、H.pylori除菌剤としての
効果を有する成分が含有されていることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】本発明において、米および発芽させた米に
含有されているH.pylori除菌効果を有する成分
は、未だ解明するに至っていないが、米および発芽させ
た米を、下記のように処理したものは、H.pylor
i除菌効果を示すことが判明した。
【0009】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、あ
るいはこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物を酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当たり、その抽
出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作
用させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
もの。 米または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解ま
たは麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは有
機酸発酵を行なったものをそのまま、あるいはこれを含
有してなるもの。
【0010】本発明で使用される米とは、ジャポニカ,
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。
【0011】米および発芽させた米は、そのまま用いて
も有効であるが、実用上の面から粉砕して用いるのが好
ましい。米および発芽させた米を粉砕して粉体化するに
は、粉砕機または精米機を用い、一般的な方法で行えば
よい。
【0012】米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水
に浸漬あるいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時
の温度は5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、
温度および時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗す
る危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替え
るか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽
とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。
この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥
して用いてもよい。
【0013】米または発芽させた米を抽出、あるいは酵
素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉砕して
顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなるため効
率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合には、
米組織の分解および抽出に長時間を要する。
【0014】米または発芽させた米を水抽出する場合、
抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽
出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場
合は、pHを酸性あるいはアルカリ性にするか、防腐剤
あるいはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処
理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出
できれば、長くても短くてもよく、抽出温度により定め
ればよい。また、抽出は、加圧下または常圧下で行って
も、減圧下で行ってもよい。
【0015】また、米の浸漬水あるいは浸漬水の中です
りつぶした液を用いてもよい。すなわち、米の成分が出
てくる方法ならば何でもよい。水抽出の場合、最も問題
になるのは糊化現象である。糊状になれば、抽出効率が
悪くなるばかりでなく、実作業においては困難を極め
る。これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反応させ
るか、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやればよく、
この方法を用いることにより、十分に解決でき、実用上
も全く問題はない。
【0016】抽出物中の有効成分は、酸,アルカリに安
定であるためか、酸分解抽出、あるいはアルカリ分解抽
出を行うのも有効である。この場合、必要により中和、
脱塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール,アセトン,n−ヘキサン,メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。
【0017】米あるいは発芽させた米を酵素分解する場
合、まず、米あるいは発芽させた米に加水した後、酵素
を添加する。加水量は収率、作業性、最終使用目的など
に応じて適宜選定する。また、加水温度は酵素あるいは
麹の至適温度が効率的であるが、低温でも長時間おけば
酵素分解は十分に行われる。ただし、40℃以下の低温
の場合は、なんらかの防腐を行うことが必要である。ま
た、分解さえすれば温度は高温でもよい。分解時間は温
度等に左右されるが、分解さえ行われれば短くても長く
てもよい。
【0018】ここで使用する酵素は、澱粉分解酵素、蛋
白分解酵素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素、リグニン分
解酵素およびペクチン分解酵素のうち1種または2種以
上である。また、麹を使用する場合においては、加水
量、作用温度、作用時間は、酵素分解の場合と同様であ
る。使用する麹は、一般に使用される麹でよく、麹菌の
種類および品種は問わない。
【0019】さらに、前記の抽出を行うに当たり、抽出
の前、抽出と同時または抽出の後に、上記の酵素分解お
よび麹を作用させてもよい。ここで、抽出と同時に酵素
分解あるいは麹を作用させる場合、具体的には、有機溶
媒中で酵素分解あるいは麹を作用させるか、減圧抽出下
で酵素分解あるいは麹を作用させるなどの方法により行
う。
【0020】本発明においては、上記の各処理を行なう
と同時または処理後、アルコール発酵あるいは乳酸発
酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行えば、さらに有効的で
ある。このアルコール発酵を行う場合、上記のようにし
て得られた抽出物、酵素分解物(酵素分解、抽出を組み
合わせて得られるものも含む)または麹を作用させたも
のをそのまま、または圧搾、濾過して得た液をアルコー
ル発酵させる。なお、酵素分解とアルコール発酵は同時
に行ってもよい。すなわち、米または発芽させた米に加
水後、酵素または麹、さらに酒母または酵母を添加し
て、糖化、アルコール発酵を行う。大量に製造する場
合、糖化と発酵のバランスを考えながら、清酒醸造に準
じて3段階あるいは何段階にも分けて、米または発芽さ
せた米を添加するのが望ましい。特に少量を処理する場
合においては、一度に添加するのが有効である。この
際、腐敗が心配な場合は、酸を添加するか、発酵の阻害
にならない適当な防腐を施す。
【0021】アルコール発酵を行うと、ベトツキがなく
なること、濃縮がしやすく有効成分の濃縮が容易になる
ことなどの利点もある。乳酸発酵を行う場合は、アルコ
ール発酵の場合と同様で、この場合は、酒母または酵母
の代わりに乳酸菌を添加して乳酸発酵を行う。乳酸発酵
は一般的な常法によって行い、乳酸菌の種類および乳酸
発酵の条件は問わない。
【0022】次に、酢酸発酵の場合は、上記のようにし
て得られた発酵物をそのまま、あるいは希釈してアルコ
ール4〜5%にした後、酢酸菌を添加して酢酸発酵を行
う。また、アルコールのないものは、アルコールを添加
して酢酸発酵を行えばよい。酢酸発酵は一般的な常法に
よって行い、酢酸菌の種類および酢酸発酵の条件は問わ
ない。
【0023】以上のようにして得られた本発明品は、残
渣を分離することなくそのまま、あるいは圧搾、濾過し
て用いる。そのまま用いるときは、殺菌あるいは除菌を
して製品とする。なお、必要により酵母による通気発
酵、アルコール沈殿、合成吸着剤等で除糖を行なっても
よい。
【0024】本発明品のH.pylori除菌効果につ
いて調べた結果を以下に記載する。 (1)本発明品に対するH.pyloriの感受性試験 本発明品に対するH.pyloriの感受性試験につい
ては、寒天平板希釈法に従って行った。
【0025】すなわち、10%の仔牛血清添加Bruc
ella broth(BBL社)を用い、本発明品濃
度が40,20,10,5,2.5,1.3,0.6
(%)となるように添加した寒天平板培地を作製した。
これに一定量の菌数のH.pyloriを接種し、微好
気的環境下において37℃で1週間培養を行った。菌の
発育を阻止した本発明品の最小濃度を最小発育阻止濃度
(MIC:%)として示した。なお、本実験で用いた菌
株は、胃炎患者からの臨床分離株Aと胃潰瘍患者からの
臨床分離株B、標準株のNTCC11637、NTCC
11916の4種類である。結果を表1に示した。
【0026】
【表1】 表1に示すように、本発明品は、天然物でありながら2
0〜0.6%とかなりの低濃度で、H.pyloriの
発育を阻止できるということが証明された。
【0027】(2)ヒトでの臨床試験 内視鏡下生検を行い、H.pyloriが陽性であるこ
とを確認したボランティアに、各本発明品50mlを毎
日朝晩2回、食後に経口摂取させ、4週間継続して行っ
た。その後、再び内視鏡下生検を行い、H.pylor
iが陰性かあるいは陽性かを判定した。続いてこの時点
で陰性であることが確認されたボランティアに対して
は、さらに1年後、内視鏡下生検を行い、本菌の再出現
の有無も判定した。なお、各本発明品につきボランティ
ア20名で行い、除菌率(%)ならびに再出現率(%)
は、次の式に基づく計算により求めた。
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】 全ての判定は、専門の医師により行った。結果を表2に
示した。
【0030】
【表2】
【0031】表2に示すように、本発明品は、その単独
投与により非常に高確率でH.pyloriの除菌が可
能であることが証明された。さらにその中でも、かなり
有効な本発明品については、除菌後、少なくとも1年間
は、本菌の再出現を抑制することも確認された。また、
本臨床試験期間中あるいは試験後においても、本発明品
投与による副作用は全く認められず、服薬コンプライア
ンスも良好であり、本発明品がH.pylori除菌剤
として非常に有効であることが証明された。以上のよう
に、本発明は、米という最も安全なものから、非常に優
れた効果を有するH.pylori除菌剤を得たのであ
る。
【0032】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
pHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。
【0033】(実施例3)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例2と同様の操作を行い、別の
本発明品1190mlを得た。 (実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと水1500m
lを添加した。その後、徐々に温度を上げていき、5分
間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞り機で絞り、
本発明品1420mlと残渣560gを得た。
【0034】(実施例5)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例4と同様の操作を行い、別の
本発明品1400mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0035】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して、5日間放置した。その後、絞り機で絞り、
清澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液
に水2000mlを添加し、ロータリーエバポレーター
で濃縮し、本発明品1500mlを得た。
【0036】(実施例9)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例8と同様の操作を行い、別の
本発明品1500mlを得た。 (実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300g、水1500ml
を加え、55℃で20時間放置した。その後、絞り機で
絞り、本発明品1230mlと残渣1000gを得た。
【0037】(実施例11)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例10と同様の操作を行い、
別の本発明品1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0038】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。
【0039】(実施例15)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例14と同様の操作を行い、
別の本発明品1360mlを得た。 (実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1330mlと残渣650gを得
た。
【0040】(実施例17)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例16と同様の操作を行い、
別の本発明品1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0041】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。
【0042】(実施例21)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例20と同様の操作を行い、
別の本発明品1300mlを得た。 (実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2g、脂肪分解
酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペク
チン分解酵素2gと水1500mlを加え、50℃で2
0時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
20mlと残渣560gを得た。
【0043】(実施例23)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例22と同様の操作を行い、
別の本発明品1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0044】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。
【0045】(実施例27)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例26と同様の操作を行い、
別の本発明品1300mlを得た。 (実施例28)実施例4と同様にして、米の抽出物20
00gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素2g、脂肪分
解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵素2g、ペ
クチン分解酵素2gを添加し、50℃で24時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1400mlと残
渣580gを得た。
【0046】(実施例29)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例28と同様の操作を行い、
別の本発明品1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0047】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣590gを得た。
【0048】(実施例33)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例32と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例34)実施例24で得られた本発明品1000
mlに95%エタノール80mlを添加し、20日間酢
酸発酵を行った。その後、濾過をし、本発明品990m
lを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、継続的に内服すること
により、簡単に全く安全で、しかも、H.pylori
に対して優れた除菌効果を持つH.pylori除菌剤
が得られる。米は今までほとんど主食であったため、食
以外の新規な分野での製法、利用用途はほとんど開発さ
れていなかった。さらに、米は今まで主食とされてきた
ものであり、安全性も十分に実証されているものであ
る。すなわち、本発明は、非常に優れたH.pylor
i除菌剤を見出したばかりでなく、米の過剰生産といわ
れる現在、新たな利用用途を見出したこと、および米の
イメージアップによる消費拡大を図り得ることは極めて
有意義なことである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、ある
    いはこれを含有してなるヘリコバクター・ピロリ除菌
    剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなるヘリコバクター・ピロ
    リ除菌剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなるヘリコバクター・ピロリ除菌剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなるヘリコバクター・ピロリ除菌剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなるヘリコバクター・ピロリ除菌剤。
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