JPH08120071A - 強化ポリエステル樹脂組成物の製造法 - Google Patents

強化ポリエステル樹脂組成物の製造法

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JPH08120071A
JPH08120071A JP25804694A JP25804694A JPH08120071A JP H08120071 A JPH08120071 A JP H08120071A JP 25804694 A JP25804694 A JP 25804694A JP 25804694 A JP25804694 A JP 25804694A JP H08120071 A JPH08120071 A JP H08120071A
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acid
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polyester resin
fluoromica
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JP25804694A
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Kenji Yasue
健治 安江
Tsuneo Tamura
恒雄 田村
Shinichiro Katahira
新一郎 片平
Izumi Yoshida
泉 吉田
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度、靭性、耐熱性及び寸法安定性に
優れた強化ポリエステル樹脂組成物の製造法を提供す
る。 【構成】 ジカルボン酸成分とジオール成分とからポリ
エチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート
のようなポリエステルを製造するに際し、重縮合反応の
初期までの段階で、膨潤性フッ素雲母系鉱物及びプロト
ン酸を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度、靭性、耐
熱性及び寸法安定性に優れた強化ポリエステル樹脂組成
物の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルをガラス繊維や炭素繊維な
どの繊維状強化材やタルクなどの無機質で強化した樹脂
組成物は広く知られている。しかし、これらの強化材は
ポリエステルとの親和性に乏しく、これらで強化すると
機械的強度や耐熱性は改良されるものの靭性や成形性が
低下し、また、繊維状強化材で強化した樹脂組成物では
成形品のそりが大きくなるなどの問題点があった。しか
も、これら強化材で強化した樹脂組成物では、強化材を
多量に配合しないと機械的強度や耐熱性が向上しない。
また、その場合成形品表面の光沢に代表される外観が悪
くなったりする問題点があった(湯本和男編、「飽和ポ
リエステル樹脂ハンドブック」、P342 、日刊工業新聞
社、1989年)。
【0003】このような強化ポリエステル樹脂組成物の
欠点を改良する試みとして、ポリエステルにワラストナ
イトなどの無機充填材の配合が試みられている(特開昭
54−17959 号)。また、チタン酸カリウム繊維などの繊
維状微粒子を配合することも提案されている(湯本和男
編、「飽和ポリエステル樹脂ハンドブック」、P351、
日刊工業新聞社、1989年)が、従来の強化材の問題点を
解決するには至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、成形品のそりがなく、機械的強度、靭性、
耐熱性、寸法安定性及び表面光沢に優れた強化ポリエス
テル樹脂組成物の製造法を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、プロトン酸
及び膨潤性フッ素雲母系鉱物の存在下にポリエステルを
重合することにより効果的に本発明の課題を解決するこ
とができることを見い出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、ジカルボン酸
成分とジオール成分とからポリエステルを製造するに際
し、重縮合反応が完結するまでの任意の段階で、膨潤性
フッ素雲母系鉱物及びプロトン酸を配合することを特徴
とする強化ポリエステル樹脂組成物の製造法にある。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明で用いられる膨潤性のフッ素雲母系
鉱物は次式で示される。 αMF・β(aMgF2 ・bMgO) ・γSiO2 ここで、Mはナトリウム又はリチウムを表し、α、β、
γ、a及びbは各々係数を表し、 0.1≦α≦2、2≦β
≦3.5 、3≦γ≦4、0≦a≦1、0≦b≦1、a+b
=1である。
【0009】このような膨潤性フッ素雲母系鉱物は、タ
ルクとナトリウム及び/又はリチウムの珪フッ化物もし
くはフッ化物の混合物を加熱処理して得られる。その具
体的方法としては、例えば特開平2−149415号公報に開
示された方法がある。すなわち、タルクを出発物質とし
て用い、これにナトリウムイオン及び/又はリチウムイ
オンをインターカレーションして膨潤性フッ素雲母系鉱
物を得る方法である。
【0010】この方法ではタルクに珪フッ化アルカリあ
るいはフッ化アルカリを混合し、磁性ルツボ内で 700〜
1200℃で短時間加熱処理することによって膨潤性フッ素
雲母系鉱物が得られる。本発明で用いる膨潤性のフッ素
雲母系鉱物は特にこの方法で製造されたものが好まし
い。
【0011】タルクと混合する珪フッ化アルカリあるい
はフッ化アルカリの量は、混合物の10〜35重量%となる
ようにすることが好ましく、この範囲を外れると膨潤性
フッ素雲母系鉱物の生成率が低下する。
【0012】膨潤性のフッ素雲母系鉱物を得るために
は、珪フッ化アルカリあるいはフッ化アルカリのアルカ
リ金属は、ナトリウム又はリチウムとすることが必要で
ある。
【0013】これらのアルカリ金属は単独で用いてもよ
いし併用してもよい。アルカリ金属のうち、カリウムの
場合には膨潤性のフッ素雲母系鉱物が得られないので好
ましくないが、ナトリウム又はリチウムと併用し、かつ
限定された量であれば膨潤性を調節する目的で用いるこ
とも可能である。
【0014】また、膨潤性フッ素雲母系鉱物を製造する
工程において、アルミナを少量配合し、生成する膨潤性
フッ素雲母系鉱物の膨潤性を調節することも可能であ
る。
【0015】本発明でいう膨潤性とは、フッ素雲母がカ
ルボン酸、アルコール、水分子などの極性分子を層間に
吸収することにより、層間距離が拡がり、あるいはさら
に膨潤へき開して、超微細粒子となる特性を意味し、前
記の式で表されるフッ素雲母系鉱物はこのような膨潤性
を示すものである。
【0016】一般に、膨潤性を呈するフッ素雲母系鉱物
は、イオン交換能を有しているが、本発明で用いる膨潤
性フッ素雲母系鉱物は、少なくとも20meq/100gのイオン
交換容量を有するものが好ましい。なお、イオン交換容
量は、例えば、メチレンブルー吸着法で測定することが
できる(「粘土ハンドブック第2版」技報堂出版、1987
年発行、第 502頁) 。
【0017】膨潤性フッ素雲母系鉱物は、生成するポリ
エステル 100重量部に対して0.01〜100 重量部、好まし
くは 0.1〜20重量部、最適には1〜10重量部の範囲にな
るようにポリエステルの重合時に配合される。この配合
量があまり少ないと機械的強度、耐熱性、寸法安定性の
改良効果が十分発揮されず、多すぎると靭性の低下が大
きくなる。
【0018】本発明で用いるプロトン酸は、pKaが3
以下のものが好ましい。このようなプロトン酸の具体例
としては、正リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、二リン
酸、硫酸、亜硫酸、チオ硫酸、塩酸、亜塩素酸、ヨウ素
酸、p−トルエンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢
酸などがある。
【0019】プロトン酸の配合量は、重合条件によって
適宜選ぶことができるが、一般的にはポリエステルの製
造に用いるジオール量に対して、1×10-2〜1×10-4
ル%の範囲が好ましい。この範囲を超える量のプロトン
酸を用いた場合には、エーテル結合などの副反応が起こ
り易く、融点に代表されるポリエステルの耐熱性が低下
することがあるので、好ましくない。また、この範囲に
満たない量のプロトン酸を用いた場合には、膨潤性フッ
素雲母系鉱物の膨潤へき開が不十分となり易く、本発明
の効果が不十分となる場合があり,好ましくない。
【0020】本発明において、ポリエステルを形成する
成分としては、次のようなジカルボン酸及びジオール
(これらのエステル形成性誘導体を含む)が挙げられ
る。
【0021】ジカルボン酸 アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチル
テレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘ
キサヒドロイソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、ジグリコール酸など。
【0022】ジオール エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど。
【0023】好ましいポリエステルは、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート及びポリブチレンナフタレートであ
り、特に好ましいのはポリエチレンテレフタレート及び
ポリブチレンテレフタレートである。これらのポリエス
テルは、酸成分又はアルコール成分の30モル%を超えな
い範囲で共重合成分を含有していてもよい。
【0024】本発明において、ポリエステルは、通常公
知の溶融重合法あるいは溶融重合と固相重合法を併用し
て製造される。
【0025】ポリエステルの固有粘度は、特に限定され
ないが、溶媒としてフェノールとテトラクロルエタンと
の重量比60/40の混合物を溶媒とし、温度20℃で測定し
た固有粘度で 0.5〜2.0 の範囲となるようにすることが
好ましい。固有粘度が 0.5未満であると樹脂組成物の機
械的性能が劣り、固有粘度が 2.0を超えると樹脂組成物
の成形性が急速に低下するので好ましくない。
【0026】本発明の方法を、ポリエチレンテレフタレ
ートの場合を例にしてさらに詳しく説明する。ポリエチ
レンテレフタレートの製造法としては、テレフタル酸と
エチレングリコールとを原料とする直接エステル化法
と、ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを
原料とするエステル交換法とがある。
【0027】本発明の強化ポリエステル樹脂組成物の製
造法には、上記直接エステル化法及びエステル交換法の
いずれでも方法も適用できる。
【0028】膨潤性フッ素雲母系鉱物及びプロトン酸
は、ポリエステルの重縮合反応が完結するまでの任意の
段階で配合することができるが、エステル化工程又はエ
ステル交換工程あるいはこれらの工程で得られたオリゴ
マーに配合するのが好ましい。
【0029】重縮合が完結し、高分子量のポリエステル
が生成してから、膨潤性フッ素雲母系鉱物及びプロトン
酸を配合しても顕著な効果が奏されない。
【0030】膨潤性フッ素雲母系鉱物は、直接製造工程
に加えてもよいし、予め、ジカルボン酸成分又はジオー
ル成分に混合してから製造工程に加えてもよい。
【0031】強化ポリエステル樹脂組成物を製造するに
あたり、とくに触媒は必要としないが、公知のエステル
交換触媒あるいは重縮合触媒を用いてもよい。エステル
交換触媒の例としては、(a) ナトリウムやマグネシウム
のメチラート、(b) 亜鉛、カドミウム、マンガン、コバ
ルト、カルシウム、バリウムの脂肪酸塩、炭酸塩、ホウ
酸、(c) 金属マグネシウム、(d) 鉛、亜鉛、アンチモ
ン、ゲルマニウムの酸化物などがある。重縮合触媒とし
ては、上記エステル交換触媒に加えて、チタン、アンチ
モン、スズもしくはゲルマニウムのアルコキシド、酸化
物、炭酸塩、水酸化物、硫酸塩、塩化物などがある。
【0032】強化ポリエステル樹脂組成物には、その特
性を大きく損なわない限りにおいて、顔料、熱安定剤、
酸化防止剤、耐候剤、難燃剤、可塑剤、離型剤、強化材
等を添加することも可能である。熱安定剤や酸化防止剤
としては、例えばヒンダードフェノール類、リン化合
物、ヒンダードアミン類、イオウ化合物などを使用する
ことができる。これらの添加剤は、重合時あるいは得ら
れた樹脂組成物を溶融混練又は溶融成形する際に加えら
れる。
【0033】本発明の方法で得られる樹脂組成物は、通
常の成形加工方法で成形品、フイルム、繊維などとする
ことができる。例えば射出成形、押出成形、吹き込み成
形、焼結成形等の熱溶融成形法や有機溶媒溶液から流延
法により薄膜とする方法が採用できる。
【0034】本発明の方法で得られる樹脂組成物は、機
械的強度、耐熱性及び寸法安定性がポリエステル単独の
場合に比べて顕著に改良され、また、温度による機械的
性質や寸法の変化が少ない。この樹脂組成物は、その優
れた性能により、電気・電子機器分野におけるスイッチ
やコネクター等の機構部品やハウジング類、自動車分野
におけるアンダーボンネット部品や外装部品、外板部品
あるいはリフレクター等の光学部品など、機械分野にお
けるギアやベアリングリテーナーなど、ボトルに代表さ
れる容器類などとして使用される。
【0035】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、実施例及び比較例で用いたフッ素雲母
及び測定法は次のとおりである。 1.フッ素雲母 ボールミルにより平均粒径が2μm となるように粉砕し
たタルクと平均粒径が2μm の表1に示す珪フッ化物、
フッ化物及びアルミナを表1に示す割合(重量部)で混
合し、これを磁性ルツボに入れ、電気炉で1時間 800℃
に保持し、M−1〜M−6のフッ素雲母を合成した。生
成したフッ素雲母M−1〜M−6をX線粉末法で測定し
た結果、原料タルクのC軸方向の厚さ 9.2Åに対応する
ピークは消失し、膨潤性フッ素雲母の生成を示す12〜16
Åに対応するピークが認められた。また、得られたフッ
素雲母のイオン交換容量をメチレンブルー吸着法で測定
した結果を表1に付記した。
【0036】
【表1】
【0037】2.測定法 (1) 引張強度及び破断伸度 ASTM D638 に基づいて測定した。 (2) アイゾット衝撃強度 ASTM D256 に基づいて,厚さ 3.2mmの試験片を用いて測
定した。 (3) 熱変形温度(HDT) ASTM D648 に基づいて、荷重18.6kg/cm2及び 4.5kg/cm2
で測定した。 (4) 成形収縮率 ポリエチレンテレフタレートの場合、シリンダー温度 2
70℃、金型温度60℃の条件で射出成形機を用い、厚み3
mm、縦5cm×横5cmの金型を用いて試験片を成形し、縦
と横方向の平均の成形収縮率を求めた。ポリブチレンテ
レフタレートの場合、シリンダー温度を 240℃とした以
外は同様にして成形収縮率を求めた。 (5) 線膨張係数 成形収縮率の測定に供した試験片の中央部から1cm角の
試料を切り出し、線膨張率測定器(島津製作所社製 TMA
−50型)を用い、3℃/分の昇温速度で25℃から70℃ま
での温度での平均の線膨張係数を測定した。 (線膨張率
は縦方向と横方向の平均の値で表した。) (6) そり 成形収縮率の測定に用いた試験片を凹面を下にして水平
面に載せ、凸面の水平面からの最大高さから3mmを減じ
た値をもってそりの量とした。 (7) 表面光沢 光沢度計(村上色彩技術研究所製グロスメーターGM−3
0)を用い、成形収縮率の測定に供した試験片について6
0度の角度で表面光沢度を測定した。 (8) 結晶化促進効果 ペレットを融点以上に加熱後、水中に投じて急冷するこ
とにより、非晶試料を得た。これをDSC(示差熱分析
計)を用い、20℃/分の昇温速度で結晶化速度のピーク
温度を求めた。このピーク温度をもって促進効果の評価
を行った(ピーク温度が低いほど顕著な結晶化促進効果
を有する)。
【0038】実施例1 攪拌装置、分縮器、原料仕込口及び生成物取り出し口を
備えたエステル化槽と重縮合槽との2槽からなる重合装
置を用いて強化ポリエチレンテレフタレート(PET)
樹脂組成物を製造した。エステル化槽にエチレングリコ
ールとテレフタル酸とをモル比 1.6/1の割合で仕込
み、p−トルエンスルホン酸をエチレングリコールに対
して1×10-2モル%、フッ素雲母系鉱物M−1を理論生
成ポリマー量 100重量部に対して2重量部となるように
仕込んだ。撹拌しながら 255℃で2時間反応を行い、ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートを主成分と
するオリゴマーを得た。このオリゴマーを重縮合槽に移
送し、減圧下、常法により 275℃で4時間反応を行い、
取り出し口から溶融ポリマーを排出し、これを冷却、カ
ットしてペレットとした。得られたペレットの見かけの
固有粘度は0.58であった。このペレットを用い、シリン
ダー温度 270℃、金型温度60℃の条件で射出成形機によ
り、各種試験片を成形し、性能の評価を行った。結果を
表2に示す。
【0039】実施例2 フッ素雲母系鉱物M−1の配合量を5重量部とした他は
実施例1と同様にして強化PET樹脂組成物を製造し
た。得られたペレットの見かけの固有粘度は0.60であっ
た。実施例1の場合と同様にして性能評価を行った結果
を表2に示す。
【0040】実施例3 フッ素雲母系鉱物M−1の配合量を1重量部とした他は
実施例1と同様にして強化PET樹脂組成物を製造し
た。得られたペレットの見かけの固有粘度は0.59であっ
た。実施例1の場合と同様にして性能評価を行った結果
を表2に示す。
【0041】実施例4 攪拌装置、分縮器、原料仕込口及び生成物取り出し口を
備えたエステル交換槽と重縮合槽との2槽からなる重合
装置を用いて強化PET樹脂組成物を製造した。エステ
ル交換槽にエチレングリコールとジメチルテレフタレー
トとをモル比1/1.3 の割合で仕込み、硫酸をエチレン
グリコールに対して1×10-2モル%、フッ素雲母系鉱物
M−2を理論生成ポリマー量 100重量部に対して2重量
部となるように仕込み、撹拌しながら 255℃で2時間反
応を行い、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレー
トを主成分とするオリゴマーを得た。このオリゴマーを
重縮合槽に移送し、減圧下、常法により 275℃で4時間
反応を行い、取り出し口から溶融ポリマーを排出し、こ
れを冷却、カットしてペレットとした。得られたペレッ
トの見かけの固有粘度は0.59であった。実施例1の場合
と同様にして性能評価を行った結果を表2に示す。
【0042】実施例5 フッ素雲母系鉱物をM−3とした他は実施例4と同様に
して強化PET樹脂組成物を製造した。得られたペレッ
トの見かけの固有粘度は0.60であった。実施例1の場合
と同様にして性能評価を行った結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】実施例6 実施例1で用いたと同じ重合装置を用い、強化ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)樹脂組成物を製造した。
エステル化槽に1,4−ブタンジオールとテレフタル酸と
をモル比1/1.6 の割合で仕込み、p−トルエンスルホ
ン酸を1,4−ブタンジオールに対して1×10-3モル%、
フッ素雲母系鉱物M−4を理論生成ポリマー量 100重量
部に対して2重量部となるように仕込み、撹拌しながら
220℃で2時間反応を行い、ビス(δ−ヒドロキシブチ
ル)テレフタレートを主成分とするオリゴマーを得た。
このオリゴマーを重縮合槽に移送し、減圧下、常法によ
り 250℃で4時間反応を行い、取り出し口から溶融ポリ
マーを排出し、これを冷却、カットしてペレットとし
た。得られたペレットの見かけの固有粘度は0.81であっ
た。このペレットを用い、シリンダー温度 240℃、金型
温度60℃の条件で射出成形機により、各種試験片を成形
し、性能の評価を行った。結果を表3に示す。
【0045】実施例7 フッ素雲母系鉱物M−4の配合量を5重量部とした他は
実施例6と同様にして強化PBT樹脂組成物を製造し
た。得られたペレットの見かけの固有粘度は0.66であっ
た。実施例6の場合と同様にして性能評価を行った結果
を表3に示す。
【0046】実施例8 フッ素雲母系鉱物M−4の配合量を1重量部とした他は
実施例6と同様にして強化PBT樹脂組成物を製造し
た。得られたペレットの見かけの固有粘度は0.88であっ
た。実施例6の場合と同様にして性能評価を行った結果
を表3に示す。
【0047】実施例9 フッ素雲母系鉱物をM−5とした他は実施例6と同様に
して強化PBT樹脂組成物を製造した。得られたペレッ
トの見かけの固有粘度は0.81であった。実施例6の場合
と同様にして性能評価を行った結果を表3に示す。
【0048】実施例 10 フッ素雲母系鉱物をM−6とした他は実施例6と同様に
して強化PBT樹脂組成物を製造した。得られたペレッ
トの見かけの固有粘度は0.90であった。実施例6の場合
と同様にして性能評価を行った結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】比較例1 フッ素雲母系鉱物を配合しなかった他は実施例1と同様
にしてPET樹脂を製造した。得られたペレットの見か
けの固有粘度は0.59であった。実施例1の場合と同様に
して性能評価を行った結果を表4に示す。
【0051】比較例2 比較例1で得られたPET樹脂にガラス繊維(GF)
(日本電気硝子社製、T277 チョップドストランド、直
径13μm 、長さ3mm)を30重量%(ポリエチレンテレフ
タレート 100重量部に対して43重量部)配合し、押出機
を用いシリンダー温度 270℃でコンパウンドし、ガラス
繊維強化樹脂組成物のペレットを得た。実施例1の場合
と同様にして性能評価を行った結果を表4に示す。
【0052】比較例3 フッ素雲母系鉱物を配合しなかった他は実施例6と同様
にしてPBT樹脂を製造した。得られたペレットの固有
粘度は0.91であった。実施例6と同様にして性能評価を
行った結果を表4に示す。
【0053】比較例4 フッ素雲母系鉱物の代わりにタルクを2重量部配合した
他は実施例6と同様にして強化PBT樹脂組成物を製造
した。得られたペレットの固有粘度は0.90であった。実
施例6と同様にして性能評価を行った結果を表4に示
す。
【0054】
【表4】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、機械的強度、靭性、耐
熱性及び寸法安定性に優れた強化ポリエステル樹脂組成
物が得られる。そして、この膨潤性フッ素雲母系鉱物で
強化された樹脂組成物は、従来の強化材で強化された樹
脂組成物と異なり、少量で顕著な結晶化促進効果及び強
化効果を示し、成形品にした場合、そりがなく、表面光
沢の優れたものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 泉 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジカルボン酸成分とジオール成分とから
    ポリエステルを製造するに際し、重縮合反応が完結する
    までの任意の段階で、膨潤性フッ素雲母系鉱物及びプロ
    トン酸を配合することを特徴とする強化ポリエステル樹
    脂組成物の製造法。
  2. 【請求項2】 膨潤性フッ素雲母系鉱物が、タルクとナ
    トリウム及び/又はリチウムの珪フッ化物もしくはフッ
    化物の混合物を加熱して得られたものである請求項1記
    載の強化ポリエステル樹脂組成物の製造法。
  3. 【請求項3】 膨潤性フッ素雲母系鉱物が、タルク90〜
    65重量%とナトリウム及び/又はリチウムの珪フッ化物
    もしくはフッ化物の混合物10〜35重量%との混合物を加
    熱して得られたものである請求項2記載の強化ポリエス
    テル樹脂組成物の製造法。
  4. 【請求項4】 プロトン酸が、pKaが3以下のもので
    ある請求項1記載の強化ポリエステル樹脂組成物の製造
    法。
  5. 【請求項5】 ポリエステルが、ポリエチレンテレフタ
    レート又はポリブチレンテレフタレートである請求項1
    記載の強化ポリエステル樹脂組成物の製造法。
  6. 【請求項6】 膨潤性フッ素雲母系鉱物の配合量が生成
    ポリエステル 100重量部に対して0.01〜100 重量部であ
    る請求項1記載の強化ポリエステル樹脂組成物の製造
    法。
JP25804694A 1994-10-24 1994-10-24 強化ポリエステル樹脂組成物の製造法 Pending JPH08120071A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1058034C (zh) * 1997-12-22 2000-11-01 中国纺织科学研究院 一种新型的pet复合材料及其制造方法
JP2002060599A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 照明部品用ポリエステル樹脂成形体
US6641973B1 (en) 2002-10-07 2003-11-04 Eastman Kodak Company Photographic day/night displays utilizing inorganic particles
US6767951B2 (en) 2001-11-13 2004-07-27 Eastman Kodak Company Polyester nanocomposites

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