JPH08120132A - 耐熱性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性樹脂組成物

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JPH08120132A
JPH08120132A JP26009994A JP26009994A JPH08120132A JP H08120132 A JPH08120132 A JP H08120132A JP 26009994 A JP26009994 A JP 26009994A JP 26009994 A JP26009994 A JP 26009994A JP H08120132 A JPH08120132 A JP H08120132A
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JP
Japan
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weight
monomer unit
copolymer
maleimide
meth
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Application number
JP26009994A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ueda
賢一 上田
Kimio Uda
公男 宇田
Kazuchika Fujioka
和親 藤岡
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、耐衝撃性、外観などの諸物性に優れ
た樹脂組成物を提供する。 【構成】 芳香族ビニル系単量体単位(A)およびマレイ
ミド系単量体単位(B)の特定量を必須としてなる共重合
体(1)と、(A)およびシアン化ビニル系単量体単位(D)
の特定量を必須としてなる共重合体(2)、並びに
(A)、(D)および特定粒子径のゴム質重合体(E)を重合し
て得られるグラフト重合体(3)からなる樹脂組成物
で、特定量のマレイミド径単量体単位、ゴム質重合体を
含有した耐熱性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特定の組成範囲から
なるマレイミド系共重合体とAS樹脂及び特定の粒子径
のグラフト重合体からなる成形性、耐熱性、耐衝撃性に
優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ABS樹脂は物性的にバランスがよく、
また成形加工性にも優れているため、成形材料として広
く用いられている。
【0003】また、マレイミド系共重合体は、熱可塑性
樹脂に配合して耐熱性等の諸性質を改善するための材料
として有用であることが知られている。例えば芳香族ビ
ニル系単量体単位とシアン化ビニル系単量体単位にさら
にマレイミド系単量体単位とからなる三元系マレイミド
系共重合体をABS樹脂に配合することによって得られ
る耐熱性樹脂組成物(米国特許3,652,726)がある。ま
た芳香族ビニル系単量体単位とマレイミド系単量体単位
とからなる共重合体がAS樹脂との相溶性に優れている
ことから、これら2種類の樹脂をABS樹脂に配合して
なる組成物(特開昭63−159458)も提案されている。一
方、より高いレベルの耐熱性をもった樹脂組成物が要求
されるようになり、マレイミド系共重合体中のマレイミ
ド系単量体の含有量を多くしたり、マレイミド系共重合
体をABS樹脂に多量に配合することが必要となってき
た。しかし、従来方法にこのような処法を適用すると、
耐熱性は向上するものの耐衝撃性が低下する問題が生じ
る場合があった。
【0004】この問題を解決するために、例えば芳香族
ビニル系単量体単位とアクリロニトリル、さらにはN−
フェニルマレイミド単量体単位からなるマレイミド系共
重合体と、芳香族ビニル系単量体単位及びアクリロニト
リルからなるからなる共重合体のそれぞれの共重合体中
の単量体単位の構成比を限定することで、最終ABS樹
脂組成物の相溶性を調整した耐熱性樹脂組成物(米国特
許4,374,951)があるが、いまだ十分な耐衝撃性を与え
るものとはいえなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するものであり、その目的は耐熱性、成形性、耐衝
撃性、外観などの諸物性に優れた耐熱性樹脂組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成し得た本
発明は、芳香族ビニル系単量体単位(A)30〜65重量
%、マレイミド系単量体単位(B)35〜55重量%、お
よび他のこれら単量体と共重合可能な単量体単位(C)0
〜20重量%で構成されるマレイミド系共重合体(1) 芳香族ビニル系単量体単位(A)60〜80重量%、シア
ン化ビニル系単量体単位(D)20〜40重量%、および
他のこれら単量体と共重合可能な単量体単位(C)0〜2
0重量%で構成される共重合体(2) 並びにゴム質重合体(E)に芳香族ビニル系単量体(A)、シ
アン化ビニル系単量体(D)をグラフト重合して得られる a)ゴム質重合体(E)の含有量が40〜80重量%、(A)
と(D)の含有量の合計が20〜60重量%で、 b)(A),(D)の重量比が1.5≦(A)/(D)≦4の範囲で
あり、 c)(E)の重量平均粒子径が0.35〜0.8μm であるグラフト重合体(3)からなる樹脂組成物で、組
成物中のマレイミド系単量体単位(B)の含有量が5〜3
0重量%、ゴム質重合体(E)の含有量が10〜25重量
%である耐熱性樹脂組成物である。
【0007】
【作用】マレイミド系共重合体(1)、共重合体(2)
およびグラフト重合体(3)構造中の芳香族ビニル系単
量体単位(A)としては、
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1、R2およびR3は、それぞれ
独立して水素または炭素数1〜5のアルキル基を表し、
4はアリール基または置換アリール基を表す。)で表
される化合物であり、たとえば、スチレン;o−メチル
スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン
(o−、m−、p−メチルスチレンをビニルトルエンと
も言う)、1,3−ジメチルスチレン、2,4−ジメチ
ルスチレン、エチルスチレン、p−第3級ブチルスチレ
ンなどのアルキルスチレン;α−メチルスチレン、α−
エチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレン;ビ
ニルナフタレン;o−クロロスチレン、m−クロロスチ
レン、p−クロロスチレン、2,4−ジブロモスチレン
などのハロゲン化スチレン;2−メチル−4−クロロス
チレンなどのハロゲン化アルキルスチレン等が挙げら
れ、これらのうちの1種または2種以上を使用すること
ができる。生産性および物性のバランスの点からは、特
に、スチレンおよびα−メチルスチレンから選ばれる少
なくとも1つを用いるのが望ましい。なお、芳香族ビニ
ル系単量体を用いずに脂肪族ビニル系単量体を用いる
と、単量体の反応性が低く、また得られた共重合体の耐
熱性が低く、かつ吸湿性が大きい。
【0010】マレイミド系共重合体(1)構造中のマレ
イミド系単量体単位(B)としては、
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R5は水素または炭素数1〜15
のアルキル基シクロアルキル基、置換アルキル基、アリ
ール基もしくは置換アリール基を表す。)で表される化
合物であり、たとえば、マレイミド、N−メチルマレイ
ミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミ
ド、N−イソプロピルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−イソブチルマレイミド、N−ターシャリブチル
マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェ
ニルマレイミド、N−クロルフェニルマレイミド、N−
メチルフェニルマレイミド、N−ブロモフェニルマレイ
ミド、N−ナフチルマレイミド、N−ラウリルマレイミ
ド、2−ヒドロキシエチルマレイミド、N−ヒドロキシ
フェニルマレイミド、N−メトキシフェニルマレイミ
ド、N−カルボキシフェニルマレイミド、N−ニトロフ
ェニルマレイミド等を挙げることができ、これらのうち
の1種または2種以上を使用することができる。特に、
フェニルマレイミドおよびシクロヘキシルマレイミドの
一方または両方を用いるのが、入手しやすいとともに相
溶性、耐熱性に優れた共重合体が得られるので好まし
い。
【0013】マレイミド系共重合体(1)、共重合体
(2)およびグラフト重合体(3)構造中のシアン化ビ
ニル系単量体単位(D)としては、アクリロニトリル、メ
タクリロニトニル、エタクリロニトリル、フェニルアク
リロニトリル等が挙げられる。
【0014】この発明では、必要に応じて、マレイミド
系共重合体(1)および/または共重合体(2)構造中
に他のこれら単量体と共重合可能な単量体単位(C)を含
む事ができる。マレイミド系共重合体(1)に必要に応
じて含まれる単量体単位(C)としては、耐衝撃性、耐溶
剤性、相溶性を向上させるという目的で使用され、先に
上げたシアン化ビニル系単量体単位(D)や、その他、シ
クロアルキル基およびベンジル基を含む、炭素数1〜1
8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
(たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ターシャリブ
チル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸
イソアミル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル等);
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシプロピル、ポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート;エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、ジイソブチレン等のオレフィン類;ブタジエン、イ
ソプレン等のジエン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;メ
チルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニル
エーテル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の飽和
モノカルボン酸のビニルエステル類;酢酸アリル、プロ
ピオン酸アリル等の飽和脂肪族モノカルボン酸のアリル
エステル類またはメタリルエステル類;エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフ
タレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAのエチレンオキサイドまたはプ
ロピレンオキサイド付加物のジメタクリレート、ハロゲ
ン化ビスフェノールAのエチレンオキサイドまたはプロ
ピレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、イ
ソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレート、イソシア
ヌレートのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサ
イド付加物のジまたはトリ(メタ)アクリレート等の多
価(メタ)アクリレート類;トリアリルイソシアヌレー
ト等の多価アリレート類;グリシジル(メタ)アクリレ
ート、アリルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸あるいはこれら
の半エステル化物等が挙げられ、目的に応じて1種また
は2種以上が用いられるが、それらの種類および使用量
はこの発明の目的を逸脱しない範囲で選択すればよい。
【0015】共重合体(2)に必要に応じて含まれる単
量体単位(C)としては、たとえばシクロアルキル基およ
びベンジル基を含む、炭素数1〜18のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸エステル(たとえば、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸ターシャリブチル、(メタ)ア
クリル酸アミル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メ
タ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸ベンジル等);(メタ)アクリル酸
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート;
エチレン、プロピレン、イソブチレン、ジイソブチレン
等のオレフィン類;ブタジエン、イソプレン等のジエン
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化
ビニル等のハロゲン化ビニル類;メチルビニルエーテ
ル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル等の飽和モノカルボン酸の
ビニルエステル類;酢酸アリル、プロピオン酸アリル等
の飽和脂肪族モノカルボン酸のアリルエステル類または
メタリルエステル類;エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイ
ド付加物のジメタクリレート、ハロゲン化ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド
付加物のジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートの
トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートのエチレ
ンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物のジま
たはトリ(メタ)アクリレート等の多価(メタ)アクリ
レート類;トリアリルイソシアヌレート等の多価アリレ
ート類;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリ
シジルエーテル、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマル酸あるいはこれらの半エステル化物等
が挙げられ、目的に応じて1種または2種以上が用いら
れるが、それらの種類および使用量はこの発明の目的を
逸脱しない範囲で選択すればよい。
【0016】マレイミド系共重合体(1)は、芳香族ビ
ニル系単量体単位(A)、マレイミド系単量体単位(B)を必
須としてなる共重合体である。その構造中の芳香族ビニ
ル系単量体単位(A)の含有量は、30〜65重量%が好
ましく、この範囲内ならば、耐衝撃性や加工性が良好で
あるが、前記範囲を下回ると、これらの物性が劣ったも
のとなる。前記範囲を上回ると共重合体が樹脂組成物に
充分な耐熱性や耐溶剤性を付与する事ができない。
【0017】マレイミド系共重合体(1)構造中のマレ
イミド系単量体単位(B)の含有量は、35〜55重量%
が好ましく、この範囲内ならば、樹脂組成物の耐衝撃性
を損う事なく耐熱性を向上させる事ができ、前記範囲を
下回ると共重合体が樹脂組成物に充分な耐熱性を付与す
る事ができず、前記範囲を上回ると耐衝撃性が低下し着
色の原因になりやすい。
【0018】マレイミド系共重合体(1)構造中に、耐
衝撃性、耐溶剤性、相溶性を向上させるという目的で、
必要に応じて使用される単量体単位(C)としては、シア
ン化ビニル系単量体単位(D)が好ましい。マレイミド系
共重合体(1)構造中のシアン化ビニル系単量体単位
(D)の含有量は、1〜15重量%が好ましく、3〜12
重量%が更に好ましい。この範囲内ならば、相溶性や耐
溶剤性、耐衝撃性のバランスに優れるが、前記範囲を上
回ると相溶性や耐衝撃性の低下を招いたり、樹脂組成物
が熱によって着色しやすくなる。又、1重量%未満では
シアン化ビニル系単量体単位による耐衝撃性や耐溶剤性
等の効果が、得られない場合がある。
【0019】これら3つの単量体単位の含有量が特定範
囲からなる共重合体(1)は、特に共重合体(2)やグ
ラフト重合体(3)との相溶性に優れると共に、耐衝撃
性や耐溶剤性にも優れている。
【0020】共重合体(2)は芳香族ビニル系単量体単
位(A)およびシアン化ビニル系単量体単位(D)を必須とし
てなる共重合体であり、その構造中の芳香族ビニル系単
量体単位(A)の比率は、60〜80重量%が好ましく、
この範囲内ならば、成形性および耐衝撃性が良好である
が、前記範囲を下回るとこれらの物性が低下する。前記
範囲を上回ると共重合体が樹脂組成物に充分な耐衝撃性
を付与する事ができなくなるため好ましくない。
【0021】共重合体(2)構造中のシアン化ビニル系
単量体単位(D)の比率は、20〜40重量%が好まし
く、25〜35重量%が更に好ましい。この範囲内なら
ば、マレイミド系共重合体(1)との相溶性に優れ、耐
衝撃性や耐溶剤性を向上させる事ができる。前記範囲を
下回ると共重合体が樹脂組成物の耐溶剤性の低下を招
き、前記範囲を上回ると樹脂組成物に充分な成形性を付
与することが出来なくなったり、着色の原因になりやす
い。
【0022】マレイミド系共重合体(1)及び共重合体
(2)構造中の単量体単位(C)の比率は0〜20重量%
が好ましい。前記範囲内ならば樹脂組成物の、加工性、
耐衝撃性、または耐熱性を損う事無く、相溶性または耐
溶剤性などの性質を付与することができるが、前記比率
を越えると加工性、耐衝撃性、または耐熱性等の物性の
バランスが得られにくい。
【0023】グラフト重合体(3)は、ゴム質重合体に
芳香族ビニル系単量体(A)、シアン化ビニル系単量体(D)
をグラフト重合して得られる。ゴム質重合体としては、
ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム等のジエン系ゴム、ポリ
ブチルアクリレート、ポリプロピルアクリレート等のア
クリル系ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴムが
挙げられ、重量平均粒子径0.35〜0.8μmのもの
が好ましい。この範囲内の粒径を持ったものであれば、
樹脂組成物の耐衝撃性や外観の良好なものが得られる。
前記範囲を下回ると、十分な耐衝撃性が得られず、前記
範囲を上回ると良好な外観の成形品を得ることが困難に
なる。前記ゴム弾性体にグラフト重合する芳香族ビニル
系単量体(A)と、シアン化ビニル系単量体(D)の組成比
は、前記範囲内にする必要があり、更に共重合体(2)
で限定した範囲と同様の組成範囲であれば、得られた樹
脂組成物の耐衝撃性等の物性がより良好なものになる。
【0024】本発明におけるマレイミド系共重合体
(1)、共重合体(2)およびグラフト重合体(3)の
各重合体の組成は、前記範囲内であることが必須であ
り、好ましくは樹脂組成物における、ゴム相以外の樹脂
相が常温以上の範囲に単一のガラス転移温度を持つよう
な重合体の組合せであれば、相溶性に優れさらに耐衝撃
性や耐熱性に優れた成形品を得ることが出来る。
【0025】また、マレイミド系共重合体(1)、共重
合体(2)およびグラフト重合体(3)の各成分のブレ
ンド比は、樹脂組成物中のマレイミド系単量体単位の含
有量が5〜30重量%、好ましくは10〜20重量%、
ゴム質重合体(E)の含有量が10〜25重量%であれ
ば、任意に決定することができる。組成物中のマレイミ
ド系単量体単位の含有量が前記範囲内であれば、十分な
耐熱性が得られ、前記範囲を下回ると耐熱性に劣ったも
のになる。前記範囲を上回ると高い耐熱性は得られるも
のの、成形性や耐衝撃性が低下する。組成物中のゴム状
弾性体の含有量が前記範囲内であれば、外観と耐衝撃性
に優れた樹脂組成物を得ることができる。
【0026】本発明の耐熱性樹脂組成物は、マレイミド
系共重合体、AS系樹脂及びグラフト重合体を含有し、
これら成分を普通押出機などの装置を用い、混練して得
られる。またこれらの成分を混練する順番は自由であ
る。
【0027】本発明の耐熱性樹脂組成物は、マレイミド
系共重合体とAS系樹脂、グラフト重合体以外にも、必
要に応じてヒンダードフェノール系酸化防止剤やホスフ
ァイト系安定剤を熱安定性の改良を目的に、ベンゾフェ
ノン系やヒンダードアミン系紫外線吸収剤を耐候性の改
良に、また、アミド系の滑剤や金属石鹸類を成形加工性
改良を目的として配合使用することができる。さらに炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マイカ、ベン
トナイト、ガラス繊維等の無機充填剤、難燃剤、帯電防
止剤、着色剤などの添加剤を配合することができる。こ
れらは、1または2以上を含有することができる。これ
らの含有量は、必要に応じて適宜設定すればよい。 本
発明の樹脂組成物は、たとえば、射出成形、押出成形、
真空成形などの成形法により所定の成形品を与えること
ができる。たとえば、コンソールボックス、スピーカー
ボックス、インスツルメントパネル等の自動車内装部
品、ホイルカバーやエアスポイラー等の自動車外装部
品、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータのハウ
ジング等の電気・電子部品などに使用される。
【0028】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例及び比較
例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。な
お、特に断らない限り「部」は「重量部」、「%」は
「重量%」である。
【0029】(製造例1)スチレン24.7部、N−フ
ェニルマレイミド23.3部、トルエン52.0部およ
び、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート
0.03部を用いて溶液重合を行った後、得られた反応
液を二軸押出機に導入し揮発分を除去し、重量平均分子
量18万、スチレン単位45.7%、N−フェニルマレ
イミド単位54.3%、のマレイミド系共重合体(A)
を得た。モノマーの転化率は89.4%であった。
【0030】(製造例2)原料組成をスチレン22.1
部、アクリロニトリル2.6部、N−フェニルマレイミ
ド23.3部、トルエン52.0部、t−ブチルパーオ
キシイソプロピルカーボネート0.03部に変更して、
その他は製造例1と同様の操作によって、重量平均分子
量21万、スチレン単位44.8%、アクリロニトリル
単位4.7%、N−フェニルマレイミド単位50.5
%、のマレイミド系共重合体(B)を得た。モノマーの
転化率は85.6%であった。
【0031】(製造例3)原料組成をスチレン25.5
部、アクリロニトリル5.0部、N−フェニルマレイミ
ド16.5部、トルエン53.2部、t−ブチルパーオ
キシイソプロピルカーボネート0.03部に変更して、
その他は製造例1と同様の操作によって、重量平均分子
量23万スチレン単位51.6%、アクリロニトリル単
位8.9部、N−フェニルマレイミド単位39.5%、
のマレイミド系共重合体(C)を得た。モノマーの転化
率は88.7%であった。
【0032】(製造例4)原料組成をスチレン55.6
部、N−フェニルマレイミド11.4部、トルエン3
3.0部他方、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート0.06部に変更して、その他は製造例1と同
様の操作によって、重量平均分子量15万スチレン単位
79.1%、N−フェニルマレイミド単位20.9%、
のマレイミド系共重合体(D)を得た。モノマーの転化
率は77.5%であった。
【0033】共重合体構造中の単量体単位の種類と比
率、モノマーの転化率は、共重合体の赤外吸収スペクト
ル、 1H−NMRスペクトル、元素分析で分析する事に
より決定した。
【0034】共重合体の重量平均分子量は、溶離液にテ
トラヒドロフラン(THF)を用い、ゲル浸透クロマト
グラフィー(GPC)により測定した分子量を標準ポリ
スチレンにより検定した値で示した。
【0035】グラフト重合体(3−1)としては、重量
平均粒子径0.4μmのポリブタジエンラテックス含有
量50重量%、スチレン単位含有量37重量%、アクリ
ロニトリル単位含有量13重量%の物を、グラフト重合
体(3−2)としては、重量平均粒子径0.6μmのポ
リブタジエンラテックス含有量60重量%、スチレン単
位含有量30重量%、アクリロニトリル単位含有量10
重量%の物を、グラフト重合体(3−3)としては、重
量平均粒子径0.2μmのポリブタジエンラテックス含
有量50重量%、スチレン単位含有量37重量%、アク
リロニトリル単位含有量13重量%の物を使用した。グ
ラフト重合体のゴム弾性体の重量平均粒子径は、成形品
を四酸化オスミウムで染色した物の透過型電子顕微鏡写
真より測定した。
【0036】AS樹脂(2−1)としてはスチレン単位
75%、アクリロニトリル単位25%、重量平均分子量
16万の物を、またAS樹脂(2−2)としては、スチ
レン単位84%、アクリロニトリル単位16%、重量平
均分子量18万の物を使用した。
【0037】(実施例1)製造例1で得られたマレイミ
ド系共重合体(A)35重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−1)35重量部、AS樹脂(2−
1)30重量部を二軸押出機を用いてバレル温度240
〜260℃で混練し本発明の樹脂組成物(1)を得た。
この樹脂組成物(1)を用いてシリンダー温度240〜
260℃、金型温度80℃の条件で射出成形を行い、試
験片を得た。得られた試験片で耐熱性、耐衝撃性、成形
性、ガラス転移温度を測定し、評価結果を表2に示し
た。
【0038】耐熱性はJIS−K7207に基づき荷重
18.5kgf/cm2 で測定した荷重たわみ温度(H
DT)で示した。この数値が大きいほど耐熱性が優れて
いる。耐衝撃性は、JIS−K7110に基づき、ノッ
チ入り1/4インチの試験片で行ったアイゾット衝撃強
度(Izod)で示した。この数値が大きいほど耐衝撃
性が優れている。成形性は、JIS−K6874に基づ
き荷重10.0kgf、試験温度240℃で測定したメ
ルトフローレート(MFR)で示した。この数値が大き
いほど成形性が優れている。上記組成物のゴム相以外の
樹脂相のガラス転移温度(Tg)は、理学電気株式会社
DSC−8230を用い、窒素気流下、α−アルミナを
リファレンスとして常温より260℃まで昇温速度10
℃/分で測定したDSC曲線から中点法により求めた。
【0039】(実施例2)製造例2で得られたマレイミ
ド系共重合体(B)36重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−1)35重量部、AS樹脂(2−
1)29重量部を用いて樹脂組成物(2)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0040】(実施例3)製造例3で得られたマレイミ
ド系共重合体(C)46重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−1)35重量部、AS樹脂(2−
1)19重量部を用いて樹脂組成物(3)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0041】(実施例4)製造例1で得られたマレイミ
ド系共重合体(A)35重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−2)30重量部、AS樹脂(2−
1)35重量部を用いて樹脂組成物(4)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0042】(実施例5)製造例2で得られたマレイミ
ド系共重合体(B)36重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−2)30重量部、AS樹脂(2−
1)34重量部を用いて樹脂組成物(5)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0043】(実施例6)製造例3で得られたマレイミ
ド系共重合体(C)46重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−2)30重量部、AS樹脂(2−
1)24重量部を用いて樹脂組成物(6)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0044】(比較例1)製造例4で得られたマレイミ
ド系共重合体(D)50重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−2)30重量部、AS樹脂(2−
1)20重量部を用いて樹脂組成物(7)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0045】(比較例2)製造例3で得られたマレイミ
ド系共重合体(C)44重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−3)35重量部、AS樹脂(2−
1)21重量部を用いて樹脂組成物(8)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0046】(比較例3)製造例3で得られたマレイミ
ド系共重合体(C)46重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−1)35重量部、AS樹脂(2−
2)19重量部を用いて樹脂組成物(9)を得た他は実
施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0047】(比較例4)製造例3で得られたマレイミ
ド系共重合体(C)15重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−1)35重量部、AS樹脂(2−
1)50重量部を用いて樹脂組成物(10)を得た他は
実施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に
示す。
【0048】(比較例5)製造例3で得られたマレイミ
ド系共重合体(C)46重量部、製造例5で得られたグ
ラフト重合体(3−1)10重量部、AS樹脂(2−
1)44重量部を用いて樹脂組成物(11)を得た他は
実施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に
示す。
【0049】
【発明の効果】本発明により、耐熱性、成形性、耐衝撃
性に代表される機械的バランスに優れた耐熱性樹脂組成
物が提供される。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25:12 55:02)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ビニル系単量体単位(A)30〜6
    5重量%、マレイミド系単量体単位(B)35〜55重量
    %、および他のこれら単量体と共重合可能な単量体単位
    (C)0〜20重量%で構成されるマレイミド系共重合体
    (1)、芳香族ビニル系単量体単位(A)60〜80重量
    %、シアン化ビニル系単量体単位(D)20〜40重量
    %、および他のこれら単量体と共重合可能な単量体単位
    (C)0〜20重量%で構成される共重合体(2)並びに
    ゴム質重合体(E)に芳香族ビニル系単量体(A)、シアン化
    ビニル系単量体(D)をグラフト重合して得られる a)ゴム質重合体(E)の含有量が40〜80重量%、(A)
    と(D)の含有量の合計が20〜60重量%で、 b)(A),(D)の重量比が1.5≦(A)/(D)≦4の範囲で
    あり、 c)(E)の重量平均粒子径が0.35〜0.8μm であるグラフト重合体(3)からなる樹脂組成物で、組
    成物中のマレイミド系単量体単位(B)の含有量が5〜3
    0重量%、ゴム質重合体(E)の含有量が10〜25重量
    %である耐熱性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 マレイミド系共重合体(1)が、芳香族
    ビニル系単量体単位(A)30〜64重量%、マレイミド
    系単量体単位(B)35〜55重量%、およびシアン化ビ
    ニル系単量体単位(D)1〜15重量%で構成される請求
    項1記載の耐熱性樹脂組成物。
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