JPH08121478A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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Publication number
JPH08121478A
JPH08121478A JP27840894A JP27840894A JPH08121478A JP H08121478 A JPH08121478 A JP H08121478A JP 27840894 A JP27840894 A JP 27840894A JP 27840894 A JP27840894 A JP 27840894A JP H08121478 A JPH08121478 A JP H08121478A
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JP
Japan
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bearing
shaft portion
diameter shaft
axial width
pair
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Application number
JP27840894A
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English (en)
Inventor
Onori Yoshino
大典 吉野
Masahiro Takahashi
正弘 高橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸に、軸方向の変位があった場合において
も、ラジアル荷重の支持に必要な動圧を発生するための
軸受剛性が低下することがなく、また、スラスト荷重の
支持力も減少しない軸受装置を提供する。 【構成】 一対の大径軸部2a、2aが形成された軸2
と、前記大径軸部2a、2aをそれぞれ回転自在に支持
する一対の軸受10、10とを備え、前記軸2と前記一
対の軸受10、10とはともに磁性体によって形成さ
れ、前記一対の軸受10、10間には、軸方向に着磁さ
れた磁気軸受用マグネット13が配置されて前記軸2と
の間で磁気回路が形成されてなる軸受装置において、前
記大径軸部2aの軸方向幅と前記軸受10の軸方向幅と
が異なるように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸受装置に関し、特に、
ラジアル荷重を支持する動圧軸受と、スラスト荷重を支
持する磁気軸受との機能を兼ねた軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軸受装置には、磁気軸受用マグネ
ットの磁気吸引力によって軸に作用するスラスト荷重を
支持するものがある。図7はその一例を示すもので、レ
ーザプリンタ等に用いられているポリゴンミラーの回転
駆動用に用いられているものである。軸2の上端部に
は、図示されないポリゴンミラーが取り付けられてお
り、上下の軸受10によって回転自在に支持された軸2
とともに回転されるようになっている。軸2には、ま
た、モータ駆動用マグネット3が固定されており、前記
モータ駆動用マグネット3の周縁部には、複数のモータ
駆動用マグネット着磁部3aが設けられている。一方、
ハウジング1には、積層鉄板等によって形成された積層
コア4が配置され、前記積層コア4には、複数のコイル
5が巻かれている。積層コア4はその周縁部が前記モー
タ駆動用マグネット着磁部3aと対向して配置されてい
る。ハウジング1上にはポリゴンミラーモータの回転駆
動のための、図示しない駆動制御回路が搭載された回路
基板6が配置されている。また、前記回路基板6上に
は、モータ駆動用マグネット3の回転位置を検出するた
め、ホール素子などによって構成された位置検出素子7
が設けられている。
【0003】一方、前記軸受10は、その材料に磁性体
が用いられている。また、軸受10は環状に形成されて
おり、ハウジング1の軸受孔1a内に装着されたカラー
12の内側に接着または圧入等の手段で固定されてい
る。軸受10は、カラー12内に上下方向に2つ設けら
れており、上下の軸受10間には、軸方向に着磁された
磁気軸受用マグネット13が配置されている。また、上
下の軸受10によって支持される軸2は磁性体で形成さ
れ、軸受10の軸方向の幅と略同一幅の大径軸部2a
を、それぞれの軸受10と対応する上下の2カ所に有し
ている。大径軸部2aと軸受10との隙間には磁性潤滑
流体9が封入されている。磁気軸受用マグネット13と
上下の軸受10と、これらに対向する大径軸部2aとの
間で磁気回路が形成されており、大径軸部2aと軸受1
0との間には磁気吸引力が作用している。
【0004】また、カラー12の上端部には、モータ駆
動用マグネット3の中心部下面に対向して、空気流隔離
板11が取り付けられている。空気流隔離板11は、モ
ータ駆動用マグネット3の回転によってその下面に引き
起こされる空気流によって、上部の軸受10と大径軸部
2aとの間の磁性潤滑流体9が外部へ飛散しないよう
に、空気流から軸受10側を遮断するために設けられて
いる。ハウジング1の軸受孔1a下端は底板8によって
閉鎖されている。
【0005】上記のように構成されたポリゴンミラーモ
ータは、回路基板6上に形成された駆動制御回路を通じ
て複数のコイル5に通電されるとモータ駆動用マグネッ
ト3に駆動トルクが生じ、軸2とともに回転される。位
置検出素子7がモータ駆動用マグネット着磁部3aの磁
極の回転位置を検出すると、その回転位置検出信号は、
回路基板6に設けられている図示していない駆動制御回
路の素子に入力され、複数のコイル5の中で回転駆動に
必要なコイルのみに電流が供給されることによりモータ
駆動用マグネット3の回転が継続される。
【0006】軸2は、回転の始動時には、大径軸部2a
が軸受10に磁性潤滑流体9を介して流体的に接触して
支持されているが、軸2の回転が増加するにしたがっ
て、軸受10と大径軸部2aとの間に満たされている磁
性潤滑流体9には動圧作用が生じる。磁性潤滑流体9に
発生した動圧により、軸2のラジアル荷重が非接触状態
で軸受10に支持される。また、モータ駆動用マグネッ
ト3の自重等により軸2に加わるスラスト荷重は、上下
の軸受10と大径軸部2aとの間に作用する磁気吸引力
によって支持されている。また、潤滑剤である磁性潤滑
流体9には大径軸部2aと軸受10間に作用する磁気吸
引力によって吸引されているため、軸2の回転によって
遠心力が作用しても、外部へ飛散することが少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した軸受装置の構
成では、図8で示されるように、大径軸部2aと軸受1
0との軸方向の幅Lが等しいため、モータ駆動用マグネ
ット3の自重などにより軸方向に軸2の位置が変位した
場合には、前記大径軸部2aと軸受10との軸方向に対
向している幅Aが前記幅Lよりも短くなり、動圧作用を
発生するための軸受剛性が低下する問題があった。前記
軸受剛性の低下によって、軸2の回転は不安定となり、
騒音や振動が増加し、また、寿命や回転精度が低下する
という問題があった。
【0008】さらに、軸2の軸方向の変位によって、大
径軸部2aの端面の周縁部のエッジが通常軸2よりも硬
度の低い材料で形成されている軸受10の内周面を損傷
しやすく、軸受装置の早期損耗によって寿命の低下をき
たすという問題もあった。
【0009】また、軸受剛性を大きくするためには、軸
受10と大径軸部2aとの対向する軸方向幅を長くする
か、または、大径軸部2aと軸受10との間の半径方向
隙間を小さくする等の方法が考えられる。しかしなが
ら、大径軸部2aと軸受10との対向する軸方向幅を長
くすると半径隙間での磁束密度が低下し、また、半径隙
間を小さくすると軸受10と大径軸部2aとで形成され
る磁気回路中での漏洩磁束が少なくなることから磁気エ
ネルギーが減少し、その結果、スラスト荷重に対する支
持力が小さくなるという問題も生じる。
【0010】
【発明の目的】そこで、本発明は、回転体の自重等によ
り軸方向の変位があった場合においても、ラジアル荷重
の支持に必要な動圧を発生するための軸受剛性が低下す
ることがなく、また、スラスト荷重の支持力も減少しな
い軸受装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の軸受装置は、一対の大径軸部が形成された
軸と、前記大径軸部をそれぞれ回転自在に支持する一対
の軸受とを備え、前記軸と前記一対の軸受とはともに磁
性体によって形成され、前記一対の軸受間には、軸方向
に着磁された磁気軸受用マグネットが配置されて、前記
軸との間で磁気回路が形成されてなる軸受装置におい
て、前記大径軸部の軸方向幅と前記軸受の軸方向幅とが
異なるように構成したものである。
【0012】この場合、前記大径軸部の軸方向幅を前記
軸受の軸方向幅よりも長く設定することができる。ま
た、前記大径軸部の軸方向幅が前記軸受の軸方向幅より
も短く設定することができる。また、前記大径軸部は、
軸方向に配列された複数の小幅拡径部から構成すること
が可能である。さらに、前記一対の軸受のそれぞれの軸
方向幅の中央位置と、前記軸受のそれぞれに対向してい
るそれぞれの大径軸部の軸方向幅の中央位置とを、軸方
向に互いに反対側へずらせることが可能である。さら
に、前記一対の大径軸部のそれぞれに近接した前記軸上
に、前記軸受と前記大径軸部との間の半径方向距離より
も前記軸受との半径方向距離が大きく設定されたスラス
ト保持用軸部を形成することができる。
【0013】
【作用】軸が回転中に軸受に対して軸方向に変位して
も、大径軸部の軸方向幅と軸受の軸方向幅とが異なって
いるため、大径軸部と軸受との対向する軸方向の幅が変
化せず、ラジアル軸受剛性が低下しない。大径軸部の軸
方向幅を軸受の軸方向幅よりも長く設定した場合には、
軸の軸方向変位によって、大径軸部の端面の周縁部のエ
ッジで軸受の内周面を損傷することがない。また、大径
軸部の軸方向幅を軸受の軸方向幅より短く設定した場合
には、軸受の磁束が大径軸部に集中しやすく磁気吸引力
が増加し、大きなスラスト荷重に対応できる。
【0014】さらに、大径軸部を小幅な小幅拡径部を軸
方向に複数配列して構成することによって、軸受からそ
れぞれの小幅な小幅拡径部へ磁束が集中し、スラスト支
持力が増大する。また、一対の軸受の軸方向幅の中央位
置と、軸のそれぞれの軸受に対向している大径軸部の軸
方向の軸方向幅の中央位置とを、軸方向へ互いに反対側
へずらすことによって、軸が僅かな軸方向の変位をうけ
ても、直ちに大きなスラスト支持力を発生することがで
きる。また、軸に形成された一対の大径軸部のそれぞれ
に隣接して軸受と大径軸部との半径方向距離より軸受と
の径方向距離を大きく設定されたスラスト保持用軸部を
形成すれば、軸に作用するスラスト荷重は、スラスト保
持用軸部と軸受間の磁気吸引力によって保持することが
できる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の軸受装置の一実施例であって、前
述した図7と同様に、ポリゴンミラーモータの軸受装置
として使用した例を示すものである。同図において、軸
2と軸受10の構造以外の部分については、前述した図
7に示した構造と変わるところはなく、ハウジング1の
軸受孔1aに装着されたカラー12内に上下に一対の軸
受10が固定され、また、前記2つの軸受10間に磁気
軸受用マグネット13が配置されている。ハウジング1
の軸受孔1aの下端は、底板8によって閉塞され、ま
た、カラー12の上部は軸受孔1aから突出して、上端
に空気流隔離板11が設けられている。また、ハウジン
グ1には、多数のコイル5が巻き付けられた積層コア4
が取り付けられている。
【0016】一方、軸2の上部には、モータ駆動用マグ
ネット3が一体に回転するように固定され、その周縁部
の下面には複数のモータ駆動用マグネット着磁部3aが
前記積層コア4の周縁部と対向して設けられている。モ
ータ駆動用マグネット3の回転駆動は、ハウジング1の
上面に設けられている、回路基板6上の図示されない駆
動制御回路によって複数のコイル5の通電を制御して行
う。モータ駆動用マグネット3に設けられている、モー
タ駆動用マグネット着磁部3aの回転位置は、位置検出
素子7によって検出され、位置検出素子7の発生する回
転位置検出信号が前記駆動制御回路に入力され、前記複
数のコイル5のうち必要なコイルへ通電を行うことによ
り、モータ駆動用マグネット3の回転が継続される。
【0017】次に、上記図1の構造のポリゴンミラーモ
ータに用いられている軸受装置の構造について、詳しく
説明する。モータ駆動用マグネット3が取り付けられて
いる軸2は、鉄系等の、磁性材料によって形成されてお
り、その軸方向に2カ所、すなわち、図1の上下位置に
おいて、大径軸部2aがそれぞれ設けられている。軸2
は、上下の大径軸部2aそれぞれの位置に対応して配置
されている上下一対の軸受10によって回転自在に支持
されている。大径軸部2aと軸受10との隙間には、磁
性潤滑流体9が満たされており、軸2は、大径軸部2a
の部分で、磁性潤滑流体9を介して間接的に軸受10に
支持されている。軸受10は軸2と同様に鉄系等の磁性
体によって形成することができるが、製造を容易にする
ために、鉄系等の磁性体の焼結材によって形成すること
も可能である。
【0018】前述した、磁気軸受用マグネット13は軸
方向に着磁されており、その両磁極となる端面は、それ
ぞれ上方の軸受10の下端面と、下方の軸受10の上端
面とに当接した状態で、上下の軸受10とともに、カラ
ー12内に接着または圧入等の手段によって固定されて
いる。図2は、軸2の大径軸部2aの部分が軸受10に
よって、支持されている状態を示した拡大部分断面図で
あって、大径軸部2aはその軸方向幅L1で形成されて
いる。これに対向する軸受10は、軸方向幅L2で形成
されている。また、上下一対の軸受10間に挟まれた磁
気軸受用マグネット13によって、上下の軸受10は磁
化され、対向する上下の大径軸部2aとの間で閉じた磁
気回路が形成されている。また、前記磁気回路の軸受1
0と大径軸部2aとの隙間を通る磁束が、前記隙間の部
分で磁性潤滑流体9を吸引保持し、軸2の回転による遠
心力によって、磁性潤滑流体9が軸受装置外部へ飛散さ
れることを阻止する。
【0019】本実施例の軸受装置では、図2に示されて
いるように、大径軸部2aの軸方向幅L1が軸受10の
軸方向幅L2よりも長く構成されているため、軸受10
に対して大径軸部2aが(L1−L2)の範囲内で軸方
向に変位しても、両者の軸方向に対向している幅Aは一
定の寸法、すなわち常に軸受10の幅L2となり変わら
ないので、軸受10と大径軸部2a間のラジアル軸受剛
性が一定に保持され、低下しない。一方、軸受10に対
して大径軸部2aが上下何れかに軸方向の変位を生じる
と、軸受10と大径軸部2a間に軸方向の磁気吸引力に
よる復元力が作用し、大径軸部2aは変位前の位置に戻
される。また、大径軸部2aの軸方向幅L1が軸受10
の軸方向幅L2より長いので、軸2の軸方向変位によっ
て、大径軸部2aの端面の周縁部のエッジで軸受10の
内周面を損傷することがない。
【0020】
【実施例2】次に、図3に示すものは、本発明の軸受装
置の第2の実施例である。本実施例では、前述した図1
および図2に示した実施例と、軸受装置の部分のみの構
成が相違し、図1と図3のうち同じ番号で示している他
の部分に対しては両者は変わるところがないため、軸受
装置部分についてのみ説明する。すなわち、図3に示す
実施例では、軸受10と軸2の大径軸部2aの軸方向幅
どうしの関係を前記実施例のものとは、逆に設定したも
のあり、図4に示すように、本実施例では、大径軸部2
aの軸方向幅L1が軸受10の軸方向幅L2よりも短く
なっている。大径軸部2aの軸方向幅L1と軸受10の
軸方向幅L2との差(L2−L1)の範囲で、軸2が軸
受10に対して軸方向に変位しても、前記範囲内では常
にL1と等しい軸方向幅Aの一定した対向長さで軸受1
0と大径軸部2aとが対向しており、ラジアル軸受剛性
が一定に保たれる。
【0021】さらに、本実施例の場合には、磁力の発生
源である磁気軸受用マグネット13に接している軸受1
0側の軸方向幅L2が、大径軸部2a側の軸方向幅L1
より長いので、前述した、軸受10側の軸方向幅L2
が、大径軸部2a側の軸方向幅L1より短く設定されて
いる場合よりも、軸受10側から大径軸部2a側へ入る
磁束が多くなる。その結果、軸2の上下方向の変位に対
して、前述の実施例の場合よりもより大きな復元力が得
られるので、大きなスラスト荷重に対応することができ
る。
【0022】
【実施例3】また、図5に示す実施例では、前述した図
3の実施例と同様に、軸受10の軸方向幅を大径軸部2
aの軸方向幅よりも長く設定した上で、さらに、大径軸
部2aを小幅な小幅拡径部2bを軸方向に複数配列して
構成したものである。それぞれの小幅拡径部2bは軸方
向幅が狭く形成されているため、軸受10からの磁束が
集中しやすく、軸受10と、大径軸部2aを構成する各
小幅拡径部2b間での磁束密度を高めることができる。
その結果、軸2の軸方向変位に対する、軸受10と大径
軸部2a間に作用する磁気吸引力による元位置への復元
性能が向上し、また、軸受10と個々の小幅拡径部2b
間での磁束密度が大きくなるので、磁性潤滑流体9に対
する吸着力を大きくすることができる。
【0023】本実施例においては、大径軸部2aを複数
の小幅な小幅拡径部2bによって構成したが、大径軸部
2aと対向する軸受10の内周面を軸方向に複数の小幅
な部分に分割して構成することも可能である。また、本
実施例のように、軸受10の軸方向幅を大径軸部2aの
軸方向幅より長く設定するかわりに、前述した図1の実
施例の場合のように大径軸部2aの軸方向幅の方を軸受
10の軸方向幅より長く設定することも可能である。
【0024】
【実施例4】前述した各実施例においては、軸2にスラ
スト荷重が付加されていない平衡状態では、上下一対の
軸受10とこれに対応する軸2の大径軸部2aとは、そ
れぞれ上下の大径軸部2aの軸方向幅の中央位置が、対
向する軸受10の軸方向幅の中央位置と一致するように
設定されているが、上記のような平衡状態の近傍位置で
は、磁気軸受用マグネット13によって軸受10と大径
軸部2a間に作用する磁気吸引力の軸方向の成分は非常
に弱くなるため、軸2の回転に伴って、軸2の軸方向の
振動が生じやすくなる。また、大径軸部2aと軸受10
の内周面との間の間隔を狭くした方がラジアル軸受剛性
は高まるが、大径軸部2aと軸受10間の間からの磁束
の漏洩が少なくなり、スラスト荷重を保持するための磁
気エネルギーが減少する。
【0025】そこで、図6の実施例では、上下一対の軸
受10の軸方向幅の中央位置と、軸2のそれぞれの軸受
10に対向している大径軸部2aの軸方向幅の中央位置
とを、軸方向へ互いに反対向きにHだけずらしている。
また、上下一対の大径軸部2aの上下には、スラスト保
持用軸部2cがそれぞれ形成されている。前記スラスト
保持用軸部2cは、その軸方向幅L3がそれぞれ大径軸
部2aの軸方向幅L1より小さく、また、軸受10と大
径軸部2aとの半径方向距離q1と比較して、軸受10
とスラスト保持用軸部2cとの半径方向距離q2が大き
く設定されている。
【0026】上記の構成において、軸2がモータ駆動用
マグネット3の自重等によって軸方向に変位すると、僅
かな変位であっても、あらかじめ、平衡状態で大径軸部
2aの軸方向幅の中央位置と、軸受10の軸方向幅の中
央位置とがHだけずれているため、例えば軸2が下方に
軸方向の変位を生じたとすると、下方の大径軸部2aの
軸方向幅の中央は対向する軸受10の軸方向幅の中央側
へ移動するため、下方の軸受10のスラスト支持力は弱
まる。一方、上方の大径軸部2aの軸方向幅の中央は、
対向する軸受10の軸方向幅の中央とあらかじめずれて
いる距離Hに加え、さらに軸2が下方へ変位した分だけ
大きくずれることになる。その結果、上方の大径軸部2
aと軸受10との間では、大径軸部2aの軸方向幅の中
央と軸受10の軸方向幅の中央とを一致させる方向に大
きな磁気吸引力が作用し、僅かな軸2の軸方向変位によ
っても直ちに大きなスラスト支持力が発生する。また、
軸2の上下に形成された大径軸部2a、2aのさらに上
方と下方とに形成されたスラスト保持用軸部2c、2c
には、軸受10から磁束の一部が入り込む。スラスト保
持用軸部2cは、軸受10との半径方向距離q2が大き
く設定されているため、軸2の僅かな軸方向変位に対し
て、大きな軸方向の復元力が得られる。
【0027】なお、本実施例では、スラスト保持用軸部
2cを一対の大径軸部2aの上方と下方とに2カ所形成
しているが、2つの大径軸部2aの間の2カ所に配置し
てもよい。すなわち、スラスト保持用軸部2cの一方
は、上方の大径軸部2aの下端面に近接した位置に形成
し、スラスト保持用軸部2cの他方は、下方の大径軸部
2aの上端面に近接した位置に形成することができる。
また、軸2に加わるスラスト荷重の、スラスト保持用軸
部2cと軸受10との磁気吸引力によって受ける割合
は、スラスト保持用軸部2cの軸方向幅や、前記軸受1
0との半径方向距離q2により、大径軸部2aと軸受1
0との間のラジアル軸受剛性が最適になるように適宜設
定可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、軸に形成された大径軸部の幅
と軸受の幅とを異ならせているため、軸にスラスト荷重
が作用して、軸受に対して軸方向に変位した場合でも、
大径軸部と軸受との対向する軸方向の幅が変化せず、ラ
ジアル軸受剛性が低下しない。その結果、騒音や振動が
減少し、軸受寿命を向上させることができる。この場
合、大径軸部の軸方向幅を軸受の軸方向幅よりも長く設
定することによって、軸の軸方向変位によって、大径軸
部の端面の周縁部のエッジで軸受の内周面を損傷するこ
とがなく、軸受精度の経時的な低下を防止できる。ま
た、軸の軸方向幅を軸受の軸方向幅より短く設定した場
合には、軸受の磁束が大径軸部に集中しやすく磁気吸引
力が増加し、大きなスラスト荷重を支持することが可能
となる。
【0029】また、大径軸部を軸上に配列した複数の小
幅拡径部によって構成することにより、軸受からそれぞ
れの小幅な小幅拡径部へ磁束が集中し、スラスト支持力
を増大することができる。さらに、一対の軸受の軸方向
幅の中央位置と、軸のそれぞれの軸受に対向している大
径軸部の軸方向幅の中央位置とを、軸方向へ互いに反対
向きにずらすことによって、軸が僅かな軸方向の変位を
うけても、直ちに大きなスラスト支持力を発生すること
ができる。また、軸に形成された一対の大径軸部のそれ
ぞれに隣接して、軸受と大径軸部との半径方向距離よ
り、軸受との半径方向距離を大きく設定されたスラスト
保持用軸部を形成することによって、軸に作用するスラ
スト荷重をスラスト保持用軸部に負担させることができ
る。また、スラスト保持用軸部にスラスト軸の荷重を支
持させることにより、大径軸部と軸受との隙間を最適な
ラジアル軸受剛性が得られるように設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の軸受装置の第1の実施例を示す断面
図である。
【図2】 本発明の軸受装置の第1の実施例の要部を示
す拡大部分断面図である。
【図3】 本発明の軸受装置の第2の実施例を示す断面
図である。
【図4】 本発明の軸受装置の第2の実施例の要部を示
す拡大部分断面図である。
【図5】 本発明の軸受装置の第3の実施例の要部を示
す拡大部分断面図である。
【図6】 本発明の軸受装置の第4の実施例の要部を示
す拡大部分断面図である。
【図7】 従来の軸受装置の一使用例を示す断面図であ
る。
【図8】 従来の軸受装置の要部の拡大部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ハウジング、 1a 軸受孔、 2 軸、
2a 大径軸部、2b 小幅拡径部、 2c ス
ラスト保持用軸部、9 磁性潤滑流体、 10 軸
受、 12 カラー、13 磁気軸受用マグネッ
ト。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の大径軸部が形成された軸と、前記
    大径軸部をそれぞれ回転自在に支持する一対の軸受とを
    備え、 前記軸と前記一対の軸受とはともに磁性体によって形成
    され、前記一対の軸受間には、軸方向に着磁された磁気
    軸受用マグネットが配置されて、前記軸との間で磁気回
    路が形成されてなる軸受装置において、 前記大径軸部の軸方向幅と前記軸受の軸方向幅とが異な
    っていることを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記大径軸部の軸方向幅が前記軸受の軸
    方向幅よりも長く設定されていることを特徴とする請求
    項1の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記大径軸部の軸方向幅が前記軸受の軸
    方向幅よりも短く設定されていることを特徴とする請求
    項1の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記大径軸部は、軸方向に配列された複
    数の小幅拡径部から構成されていることを特徴とする請
    求項1の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の軸受のそれぞれの軸方向幅の
    中央位置と、前記軸受のそれぞれに対向しているそれぞ
    れの大径軸部の軸方向幅の中央位置とが、軸方向に互い
    に反対側へずれていることを特徴とする請求項1の軸受
    装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の大径軸部のそれぞれに近接し
    た前記軸上に、前記軸受と前記大径軸部との間の半径方
    向距離よりも前記軸受との半径方向距離が大きく設定さ
    れたスラスト保持用軸部が形成されていることを特徴と
    する請求項1の軸受装置。
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