JPH08122219A - 車両性能の多機能試験装置 - Google Patents

車両性能の多機能試験装置

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JPH08122219A
JPH08122219A JP6280058A JP28005894A JPH08122219A JP H08122219 A JPH08122219 A JP H08122219A JP 6280058 A JP6280058 A JP 6280058A JP 28005894 A JP28005894 A JP 28005894A JP H08122219 A JPH08122219 A JP H08122219A
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JP
Japan
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test
braking force
rollers
roller
speedometer
Prior art date
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Application number
JP6280058A
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English (en)
Inventor
Yoji Inagaki
洋二 稲垣
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Altia Co Ltd
Original Assignee
Nissan Altia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 速度計や制動力テスト及びABSテストなど
の複数のテストを行うことができる車両性能の多機能試
験装置を提供とする。 【構成】 速度計及び制動力テスターユニット部100
は2組の一対の回転ローラ102,103と一方側のロ
ーラ102同士を連結する連結手段104とローラにク
ラッチ106を介して駆動力を伝える回転駆動源107
とクラッチ110を介して取り付けられた駆動力伝達手
段111とローラ103の回転を検出する回転検出器1
08と各ローラに減速及び制動力測定装置112を介し
て駆動力を伝える回転駆動源113からなる。可搬型テ
スターユニット部200は一対の回転ローラ202,2
03を組み込んだフレーム枠体201とローラ202に
駆動力を伝える回転駆動源207とローラ203の回転
を検出する回転検出器208とフレーム枠体201の前
後に取り付けた傾斜板209とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速度計や制動力テスト
とABSテストなどの複数のテストを行うことができる
ようにした車両性能の多機能試験装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】御承知のように、車両の運転において
は、スピードメータやブレーキ制動が正確に働き、ま
た、最近の高級車両などにおいて装備されている、AB
S(アンチロックブレーキシステム)やTCS(トラク
ションコントロールシステム)、さらには、ノンスリッ
プデフ装置、フルタイム4DW車のセンターデフ装置な
どの装置が正確に働いているか否かも、極めて重要なこ
とである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、車両の整備
や車検などの試験場では、これらの車両の諸性能を調べ
るため、種々の試験装置が必要とされている。例えば、
従来、速度計テストと制動力テストを行うことができ
る、複合型の速度計及び制動力試験装置としては、図3
〜図4に示したような装置が提案されている。この装置
では、試験場のピット1内に2組の一対の回転ローラ
2,3を設け、これらの2組の一対の回転ローラ2,3
のうちの一方側のローラ2,2同士をカップリング4を
介して連結すると共に、当該一方側のローラ2,2のい
ずれかにローラ2の回転を検出する回転検出器5を設
け、また、上記2組の一対の回転ローラ2,3の前後の
各ローラ2,3間にチェーンなどの駆動力伝達手段6,
6を設けると共に、当該2組の一対の回転ローラ2,3
のうちの他方側のローラ3,3には、一方向クラッチ
(ワンウェークラッチ)7,7、減速及び制動力測定装
置8,8を介して、ブレーキ制動試験用の駆動力を伝え
る回転駆動源9を連係させ、また、この減速及び制動力
測定装置7,7には、制動力を指示する指示計10,1
0を接続してある。
【0004】そして、速度計のテスト時には、被試験車
両Aの試験側車輪T,Tを上記2組の一対の回転ローラ
2,3間に載せ、当該車両Aを駆動させて、車両Aの速
度計による速度と上記回転検出器5による速度とを比較
して、速度計の合否テストを行っている。
【0005】一方、制動力のテスト時には、被試験車両
Aの試験側車輪T,Tを上記2組の一対の回転ローラ
2,3間に載せ、この状態で、回転駆動源9を駆動させ
る。そうすると、その駆動力は、減速及び制動力測定装
置8,8に伝えられる。この減速及び制動力測定装置8
の内部構造は、例えば図5の如くで、上記回転駆動源9
からの駆動力は、ウォームギャ21、ウォームホイール
22、遊星歯車機構23を介して、一方向クラッチ7に
伝えられ、回転ローラ3は比較的低速で回転する。この
一方向クラッチ7は、例えば図6〜図7の如き構造で、
変則三角形状のクラッチカム13が回転軸3aに固着さ
れ、このクラッチカム13と回転ローラ3との間にスプ
リングなどの弾性体14により附勢されたクラッチロー
ラ15が挟まれてなり、通常は回転軸3aが図7中の矢
印方向に回転すると、クラッチローラ15を介して回転
ローラ3が同じ方向に回転するものの、回転ローラ3を
回転軸3aより速く回転させると遊動状態となるように
なっている。つまり、回転軸3a側の回転は常に回転ロ
ーラ3に伝えられるが、回転ローラ3の回転は遊動する
場合があって、一方向伝達となっている。
【0006】上記のような回転ローラ3が比較的低速で
回転している状態で、被試験車両Aの試験者(運転者)
がブレーキを掛けると、その制動力fが回転ローラ3部
分に生じ、これが上記遊星歯車機構23に反作用として
働く。この反作用による力f′は、当該遊星歯車機構2
3のナイフエッジ24を介して受動軸25に伝えられ、
さらに、この受動軸25と連結されたトルクアーム26
に伝えられる。このトルクアーム26の先端は、ロード
セル27が接しているため、上記力f′は、このトルク
アーム26を下に押し下げられる力として現れ、当該ロ
ードセル27によって電気信号に変換される。したがっ
て、このロードセル27に接続された指示計9の指示を
読み取って、制動力の合否テストを行っている。
【0007】しかしながら、このような複合型の速度計
及び制動力試験装置によっても、例えば上記したような
ABSテストの試験には対応することができない。した
がって、このABSテストの試験を行うには、別途AB
S用の試験装置が必要とされる。ところが、1つの試験
場において、上記のような必要とされる複数の試験装置
をすべて完備することは、装置自体の直接コストは勿論
のこと、装置の据付けスペースコストの問題もあり、大
きな負担となる。このため、なるべく据付け装置数の縮
小が望まれるところである。
【0008】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、基本的には、本出願人が既に出願して
ある、ABSなどの性能を試験するための、車両の制動
性能測定装置(特願平6−56748号)をベースとし
て、この可搬型テスターユニット部の2台と改良型の速
度計及び制動力試験装置との組み合わせにより、複数の
試験に簡単に対応することができるようにした、車両特
性の多機能試験装置を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かゝる本発明の特徴とす
る車両特性の多機能試験装置は、試験場内に、2組の一
対の回転ローラと当該2組の一対の回転ローラのうちの
一方側のローラ同士を連結する連結手段と当該一方側の
ローラのいずれかにクラッチを介して駆動力を伝える回
転駆動源と前記2組の一対の回転ローラの前後のローラ
間にクラッチを介して取り付けられた駆動力伝達手段と
前記2組の一対の回転ローラのうちの他方側の各ローラ
の回転を検出する回転検出器と当該2組の一対の回転ロ
ーラのうちの他方側の各ローラに減速及び制動力測定装
置を介して駆動力を伝える回転駆動源とからなる速度計
及び制動力テスターユニット部を設置し、当該速度計及
び制動力テスターユニット部によって、被試験車両の速
度計試験及び/又は制動力試験とを行う一方、ABS試
験時には、前記速度計テスターユニット部に対して、一
対の回転ローラを組み込んだフレーム枠体と当該一対の
回転ローラのうちの一方側のローラに駆動力を伝える回
転駆動源と前記一対の回転ローラのうちの他方側のロー
ラの回転を検出する回転検出器と前記フレーム枠体の前
後に取り付けた傾斜板とからなる可搬型テスターユニッ
ト部を2台配置して、被試験車両のABS試験を行う装
置にある。
【0010】
【作用】このような本発明によると、速度計及び制動力
テスターユニット部と可搬型テスターユニット部の2台
が組み合わせられているため、車両の速度計試験及び制
動力試験は勿論のこと、ABS試験に対しても、簡単か
つ迅速に対応することができる。
【0011】
【実施例】図1〜図2は、本発明に係る車両性能の多機
能試験装置の一実施例を示したものであって、図中、1
00は速度計及び制動力テスターユニット部、200は
可搬型テスターユニット部である。
【0012】上記速度計及び制動力テスターユニット部
100は、2組の一対の回転ローラ102,103と当
該2組の一対の回転ローラ102,103のうちの一方
側のローラ102,102同士を連結する連結手段(例
えばクラッチやカップリングなど)104と当該一方側
のローラ102,102のいずれかにクラッチ106を
介して駆動力を伝える回転駆動源107と上記2組の一
対の回転ローラ102,103の前後のローラ102,
103間にクラッチ110,110を介して取り付けら
れた駆動力伝達手段111,111と上記2組の一対の
回転ローラ102,103のうちの他方側の各ローラ1
03,103の回転を検出する回転検出器108,10
8と上記2組の一対の回転ローラ102,103のうち
の他方側の各ローラ103,103に減速及び制動力測
定装置112,112を介して駆動力を伝える回転駆動
源113とからなり、例えば整備工場や車検場などの試
験場内のピット101部分に埋設してある。
【0013】上記可搬型テスターユニット部200は、
一対の回転ローラ202,203を組み込んだフレーム
枠体201と当該一対の回転ローラ202,203のう
ちの一方側のローラ202に駆動力を伝える回転駆動源
207と上記一対の回転ローラ202,203のうちの
他方側のローラ203の回転を検出する回転検出器20
8と上記フレーム枠体201の前後に首振り自在に取り
付けた傾斜板209,209とからなり、小型で、試験
場内を自在に移動させることができる。
【0014】また、上記速度計及び制動力テスターユニ
ット部100において、一対の回転ローラ202,20
3のうちの他方側のローラ203の表面には、タイヤと
路面との摩擦係数が実際の路面に近い数値となるよう
に、ローレットなどの粗面化処理を施すとよい。また、
この回転ローラ103とその回転軸の間には、クラッチ
114として、例えば上述した図6〜図7のクラッチと
同種構造の一方向クラッチを介在させておく。また、上
記連結手段104として、クラッチを用いる場合には、
電気的に着脱できる電磁クラッチの使用が好ましい。さ
らにまた、回転駆動源107のクラッチ106及び駆動
力伝達手段111,111のクラッチ110,110の
場合も、特に限定されず、通常の手動操作によって切り
換えられるクラッチでもよいが、上述した図6〜図7の
クラッチと同種構造の一方向クラッチを用いるとよい。
また、上記減速及び制動力測定装置112,112の構
造も、特に限定されないが、上述した図5と同構造のも
のが使用でき、これには、その制動力を表示するための
指示計115,115が接続してある。
【0015】このようにしてなる本発明の車両性能の多
機能試験装置において、先ず、被試験車両Aの速度計試
験を行うには、次のようにすればよい。先ず、被試験車
両Aの速度検出側の車輪(前輪又は後輪)の左右を、速
度計及び制動力テスターユニット部100の2組の一対
の回転ローラ102,103間に載せる。このとき、2
台の可搬型テスターユニット部200は、邪魔にならな
いように未配置状態としておいた方がよい。
【0016】上記被試験車両Aの速度検出側の車輪が、
駆動輪の場合には、連結手段104はONにして左右の
両回転ローラ102,102を連結させておく一方、少
なくともクラッチ106とクラッチ114,114はO
FFにして、回転駆動源107及び回転駆動源113と
の連結を解除しておく。この状態で、被試験車両Aを駆
動させれば、車輪が回転して、2組の一対の回転ローラ
102,103は回転する。そして、当該被試験車両A
の速度計の速度が、チェック速度である40Km/hや
80Km/hに達したら、上記回転ローラ103,10
3の回転検出器108,108に接続された指示計(図
示省略)から、実速度を読み取る。この実速度と上記速
度計の速度との比較によって、当該速度計の合否を判定
することができる。つまり、速度計試験を行うことがで
きる。
【0017】一方、上記被試験車両Aの速度検出側の車
輪が、駆動輪でない場合(例えば前輪で速度を検出し、
後輪で駆動する軽車両などの場合)には、上記クラッチ
106をONにして、回転ローラ102と回転駆動源1
07とを連結させておく。もちろん、クラッチ114,
114はOFFにして、回転駆動源113との連結は解
除しておく。この状態で、回転駆動源107を駆動させ
れば、被試験車両Aの速度検出側の車輪が左右の回転ロ
ーラ102,102によって回転する。そして、当該被
試験車両Aの速度計の速度が、チェック速度である40
Km/hや80Km/hに達したら、上記回転ローラ1
03,103の回転検出器108,108に接続された
指示計(図示省略)から、実速度を読み取れば、上記と
同様にして、速度計試験を行うことができる。なお、従
来、このような速度検出側の車輪が駆動輪でない軽車両
などの場合には、別構成の速度計試験装置が必要であっ
たが、本発明では、同一の速度計及び制動力テスターユ
ニット部100で対応することができる。
【0018】次に、本発明の車両性能の多機能試験装置
において、被試験車両Aの制動力試験を行うには、次の
ようにすればよい。先ず、被試験車両Aの制動力検出側
の車輪(前輪又は後輪)の左右を、速度計及び制動力テ
スターユニット部100の2組の一対の回転ローラ10
2,103間に載せる。このときも、2台の可搬型テス
ターユニット部200は、邪魔にならないように未配置
状態としておいた方がよい。
【0019】上記の状態で、クラッチ106はOFFに
して、回転駆動源107との連結を解除すると共に、連
結手段104もOFFにして、左右の両回転ローラ10
2,102の連結も解く一方、クラッチ114,114
及びクラッチ110,110はONにして、制動力試験
用の回転駆動源113からの駆動力が各回転ローラ10
2〜103、102〜103に伝達されるようにしてお
く。この状態で、回転駆動源113を駆動させると、減
速及び制動力測定装置112,112及びクラッチ11
4,114を介して、回転ローラ103,103が低速
回転し、これに伴って、駆動力伝達手段111,111
及びクラッチ110,110を介して回転ローラ10
2,102も回転し、上記被試験車両Aの制動力検出側
の車輪が回転させられる。
【0020】そして、所定のブレーキ制動スピードに達
したら、試験者は、ブレーキペダルを踏み込みブレーキ
制動を掛ける。そうすると、回転ローラ103,103
には、その制動力が作用するため、その制動力値は、左
右の各車輪に対応する指示計115,115に表示され
る。この実測値から、制動力の合否を判定することがで
きる。つまり、制動力試験を行うことができる。
【0021】さらに、本発明の車両性能の多機能試験装
置において、被試験車両AのABS試験を行うには、以
下のようにすればよい。先ず、上記速度計及び制動力テ
スターユニット部100に対して、図1〜図2に示した
ように、2台の可搬型テスターユニット部200を配置
する。
【0022】そして、被試験車両Aの前輪を、この2台
の可搬型テスターユニット部200の一対の回転ローラ
202,203間に載せると共に、その後輪を、上記速
度計及び制動力テスターユニット部100の一対の回転
ローラ102,103間に載せる。このとき、上記速度
計及び制動力テスターユニット部100では、その連結
手段104をONにして左右の両回転ローラ102,1
02を連結させておくと共に、クラッチ106もONに
して、この回転ローラ102の一方に回転駆動源107
を連結させておく。この際、駆動力伝達手段111,1
11のクラッチ110,110及び回転ローラ103,
103のクラッチ114,114は共にOFFにして、
前後のローラ102,103間の連動、及び回転ローラ
103,103と減速及び制動力測定装置112,11
2間の連動は解除しておく。
【0023】この状態で、被試験車両A内は、試験者
(運転者)が乗り込むと共に、各車輪T1 〜T4 の制動
系統はニュートラル状態(フリー状態)としておき、こ
の後、上記2台の可搬型テスターユニット部200の回
転駆動源207,207及び速度計及び制動力テスター
ユニット部100の回転駆動源107を駆動させて、前
方の回転ローラ202,202,102,102を回転
させる。これらの回転ローラ202,202,102,
102の回転によって、被試験車両Aの各車輪T1 〜T
4 は回転する。この回転は、ABSの稼動速度(例えば
20〜60Km/h前後の速度)に対応する回転数に達
するまで行う。
【0024】このようにして所定の回転数に達したら、
試験者は、ブレーキペダルを踏み込む。このとき、AB
Sが正常に作動していると、試験者の踏み足に対して、
ブレーキペダルを戻そうとする反力(キックバック力)
が作用するため、先ず、この足先の感覚から、試験者
は、直観的に当該ABSの作動を知ることができる。こ
の場合、車内の試験者側からは、個別の各車輪T1 〜T
4 の作動の有無は判らないものの、外部の試験者(観察
者)からは、ABSの作動時には、該当車輪の回転速度
が減速と増速を繰り返すため、車輪の回転状況から、個
別の各車輪におけるABSの作動状態を目視によって確
認することもできる。
【0025】もちろん、各後方の回転ローラ203,2
03,103,103に接続した回転検出器208,2
08,108,108からの回転データからも判る。し
たがって、これらの回転検出器208,208,10
8,108からの回転データを記録したり、あるいは表
示装置(CRTや液晶表示器など)によってモニターす
れば、より正確に各車輪T1 〜T4 におけるABSの作
動状態を把握することができる。
【0026】このように本発明に係る車両性能の多機能
試験装置によると、ABSの試験ができる他に、被試験
車両AがTCSを装備する場合には、当該システムの性
能も、次のようにして試験することができる。
【0027】先ず、上記図1の場合と同様、各一対の回
転ローラ202,203又は102,103間に被試験
車両Aの各車輪T1 〜T4 を転接載置させる。この状態
で、被試験車両A内に、試験者(運転者)が乗り込むと
共に、上記各回転駆動源207,207,107の駆動
を停止させ、前後の各回転ローラ202,203又は1
02,103を回転フリーの状態にしておいて、被試験
車両Aのエンジンを駆動させる。このエンジン駆動によ
って、駆動車輪(4WDの場合に各車輪)を介して、フ
リー状態の回転ローラ202,203又は/及び10
2,103を回転させる。
【0028】この場合、TCSは、車両速度と駆動車輪
速度とを比較して、車両速度に対して駆動車輪速度が異
常に高い車輪に対しては、車両速度に近づけるようにブ
レーキ液圧を増圧したり、エンジンの回転を低下させる
システムであるため、当該システムが正常に作動してと
きには、試験者がアクセルペダルを踏み込んでも、駆動
車輪は回転上昇せず、低速を維持しようとする。一方、
このTCSに異常があるときには、アクセルペダルを踏
み込んで行くと、それに対応して駆動車輪は回転上昇す
るようになる。したがって、試験者は、アクセルペダル
の踏み込み時における、これらの感触から、TCSの正
常ないし異常を簡単に知ることができる。
【0029】また、被試験車両Aの左右の車輪、例えば
リアの左右の車輪T3 〜T4 について、ノンスリンプデ
フ装置が装備されている場合には、左右の車輪T3 〜T
4 の速度差が最小限になるように制御されるため、上記
TCSの場合と同様の操作時における左右の車輪T3
4 の回転速度差(それぞれの対応する回転検出10
8,108で求めた回転速度の差)によって、このノン
スリンプデフ装置の良否についても、簡単に測定するこ
とができる。
【0030】さらに、測定対象車両Aがフルタイム4W
D車両で、センターデフ装置が装備されている場合に
は、前後の車輪T1 〜T3 ,T2 〜T4 の速度差が最小
限になるように制御されるため、上記TCSの場合と同
様の操作時における前後の車輪T1 〜T3 ,T2 〜T4
の回転速度差(それぞれの対応する回転検出108,1
08で求めた回転速度の差)によって、このセンターデ
フ装置の良否についても、簡単に測定することができ
る。
【0031】このようなことから、本発明におけるAB
S試験には、狭義の本来のABS試験の他、広義には、
これらのTCS、ノンスリンプデフ装置及びセンターデ
フ装置の試験も含むものとする。
【0032】また、上記速度計及び制動力テスターユニ
ット部100のクラッチ106としては、一方向クラッ
チを用いると、特別な操作をすることなく、回転駆動源
107側からの駆動力を自動的に回転ローラ102,1
02側に伝えることができ、優れた使い勝手が得られ
る。また、駆動力伝達手段111,111のクラッチ1
10,110及び回転ローラ103,103のクラッチ
114,114においても、一方向クラッチを用いる
と、ブレーキ制動試験の際、特別な操作をすることな
く、回転駆動源113からの駆動力を回転ローラ10
3,103及び回転ローラ102,102に伝えること
ができる。一方、速度計試験やABS試験の際、回転駆
動源107によって回転ローラ102,102を回転さ
せても、その回転が駆動力伝達手段111,111を通
じて回転ローラ103,103に伝えられることがな
い。さらに、車輪の回転によって回転ローラ103,1
03が回転しても、その回転が減速及び制動力測定装置
112,112側に伝えられることはなく、優れた使い
勝手が得られる。。
【0033】また、上記可搬型テスターユニット部20
0のフレーム枠体201の前後には、傾斜板209,2
09が首振り自在に取り付けてあるため、試験場の床面
などに設置する場合、その上下の段差をスムーズに埋め
ることができる。なお、回転ローラ202,203間や
回転ローラ102,103間の平行した隙間部分には、
これらの間に搬入された被試験車両Aの各車輪T1 〜T
4 が、試験の終了後、容易に搬出(脱出)できるよう
に、油圧機構などで上下動する適当リフト装置を設けて
おくとよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両性能の多機能試験装置によると、次のような
優れた効果が得られる。
【0035】(1)先ず、速度計及び制動力テスターユ
ニット部によって、被試験車両の速度計試験と制動力試
験とを簡単かつ迅速に行うことができる。この速度計及
び制動力テスターユニット部は、未設置の試験場では、
新規に購入することになるが、従来の複合型の速度計及
び制動力試験装置が設置済の場合、比較的軽微な改良で
十分対応することができる。
【0036】(2)また、この速度計及び制動力テスタ
ーユニット部の場合、回転駆動源が内臓されているた
め、速度検出側の車輪が駆動輪でない軽車両などの場合
にも、そのまま対応することができる。従来のように、
速度検出側の車輪が駆動輪である場合とそうでない場合
の2装置を準備する必要は全くない。
【0037】(3)上記速度計及び制動力テスターユニ
ット部に対して、2台の可搬型テスターユニット部の組
み合わせれば、被試験車両のABS試験を簡単かつ迅速
に行うことができる。しかも、この2台の可搬型テスタ
ーユニット部は、小型で移動自在であるため、不使用時
には、試験場内の隅部などに保存しておき、ABS試験
時にのみ、設置すればよい。したがって、試験場内のピ
ットなどに恒久設備として設置しておくのは、速度計及
び制動力テスターユニット部だけでよく、据付けスペー
スの大幅な縮小が可能となり、低負担の試験場が提供で
きる。
【0038】(4)また、上記ABS試験にあたって、
前方の回転ローラを回転駆動させる方式であるため、そ
の試験時には、被試験車両の荷重が後方の回転ローラに
多く掛かって、前方のローラが軽くなる方法と言える。
したがって、使用する回転駆動源は、小型のものでも十
分に対応することができ、装置自体の低コスト化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両性能の多機能試験装置の一実
施例であって、速度計及び制動力テスターユニット部に
対して、2台の可搬型テスターユニット部を配置した状
態を示した概略平面図である。
【図2】図1の車両性能の多機能試験装置における概略
側面図である。
【図3】従来の車両の速度計及び制動力試験装置の一例
を示した概略平面図である。
【図4】図3の車両の速度計及び制動力試験装置におけ
る概略側面図である。
【図5】図3の車両の速度計及び制動力試験装置で用い
た減速及び制動力測定装置の一例を示した斜視図であ
る。
【図6】図3の車両の速度計及び制動力試験装置で用い
た一方向クラッチの一例を示した部分縦断側面図であ
る。
【図7】図3の一方向クラッチのVII〜VII線縦断
面図である。
【符号の説明】
100 速度計及び制動力テスターユ
ニット部 101 ピット 102,103 一対の回転ローラ 104 連結手段 106 クラッチ 107 回転駆動源 108 回転検出器 110 クラッチ 111 駆動力伝達手段 112 減速及び制動力測定装置 113 回転駆動源 114 クラッチ 115 指示計 200 可搬型テスターユニット部 201 フレーム枠体 202,203 一対の回転ローラ 207 回転駆動源 208 回転検出器 209 傾斜板 A 被試験車両 T1 〜T4 車輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験場内に、2組の一対の回転ローラと
    当該2組の一対の回転ローラのうちの一方側のローラ同
    士を連結する連結手段と当該一方側のローラのいずれか
    にクラッチを介して駆動力を伝える回転駆動源と前記2
    組の一対の回転ローラの前後のローラ間にクラッチを介
    して取り付けられた駆動力伝達手段と前記2組の一対の
    回転ローラのうちの他方側の各ローラの回転を検出する
    回転検出器と当該2組の一対の回転ローラのうちの他方
    側の各ローラに減速及び制動力測定装置を介して駆動力
    を伝える回転駆動源とからなる速度計及び制動力テスタ
    ーユニット部を設置し、当該速度計及び制動力テスター
    ユニット部によって、被試験車両の速度計試験及び/又
    は制動力試験を行う一方、 ABS試験時には、前記速度計テスターユニット部に対
    して、一対の回転ローラを組み込んだフレーム枠体と当
    該一対の回転ローラのうちの一方側のローラに駆動力を
    伝える回転駆動源と前記一対の回転ローラのうちの他方
    側のローラの回転を検出する回転検出器と前記フレーム
    枠体の前後に取り付けた傾斜板とからなる可搬型テスタ
    ーユニット部を2台配置して、被試験車両のABS試験
    を行うことを特徴とする車両性能の多機能試験装置。
JP6280058A 1994-10-19 1994-10-19 車両性能の多機能試験装置 Pending JPH08122219A (ja)

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Cited By (7)

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