JPH0812279B2 - 放射性物質等産業廃棄物の貯蔵・処分方法 - Google Patents

放射性物質等産業廃棄物の貯蔵・処分方法

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JPH0812279B2
JPH0812279B2 JP61274965A JP27496586A JPH0812279B2 JP H0812279 B2 JPH0812279 B2 JP H0812279B2 JP 61274965 A JP61274965 A JP 61274965A JP 27496586 A JP27496586 A JP 27496586A JP H0812279 B2 JPH0812279 B2 JP H0812279B2
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靖 神崎
和男 山田
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、放射性物質その他の各種有害性産業廃棄物
の処分或いは隔離を目的とした貯蔵容器及びこの容器と
収納する貯蔵ピット(以下、これらを貯蔵・処分施設と
称する。)における完全な貯蔵・処分方法に関する。
「従来の技術と発明が解決しようとする課題」 現在、産業廃棄物は、廃棄物として生成された状態の
まま、或いは、ある程度処理された状態のものを、その
ままの形で、又は、容器等に収納して地中に処分されて
いる。
この地中処分においては、そのほとんどが掘削地盤へ
埋める程度であり、廃棄物が地中にて漏出・拡散するこ
とに対しては、ほとんど有効な対策が講じられておら
ず、有害物質の漏出による居住環境の汚染が大きな社会
問題となっている。
例外として、地中処分のエリア外周に鋼矢板を打設し
たり、不透水性膜材を埋設して、人工バリアを築造し、
有害物質の漏出防止を図っていることもあるが、この鋼
矢板工法の場合には、鋼矢板間の接続箇所が間隙を有す
るジョイント構造となっていることや鋼矢板の地中への
打設中に鋼矢板相互のジョイント部の噛み合わせが外れ
ることもしばしば発生するなどから、当該工法での止水
性に完全を期することは不可能であり、また、不透水性
膜材を用いた場合には、部分的に破損する可能性があ
り、これとても同様である。更に、いずれの場合にも、
漏出が発生してもその箇所の判別、状況の把握等はほと
んど不可能であるという現状である。
ところで、諸外国で採用されている放射性物質の貯蔵
・処分の方法は、コンクリートピットなど人工的な貯蔵
・処分施設と自然のバリアとしての地盤を組み合わせた
方法であり、我が国でも当該方法が提案・検討されてい
る(特開昭61−159200号公報、特開昭60−147700号公
報)。
しかし、この方法においても、人工的貯蔵・処分施設
からの万一の放射性物質の漏出に対し、その状況を的確
に把握することは不可能である。特に、コンクリートピ
ットのひび割れ発生や施工継目の存在などによって、完
全な水密性コンクリート構造物を築造することは不可能
であり、コンクリートピットの周囲を直に漏洩拡大防止
板で取り巻いてみても結局は大差はない。
したがって、現在の貯蔵・処分方法では、止水性及び
万一の漏出に対する検知について、上述の問題が存在す
ることから、単なる漏出対策が講じられたとしても、そ
の信頼性は低く、また、その確認も困難である。
そこで、本発明は、斯る問題点を解決しようとするも
のである。
「課題を解決するための手段」 蒸気目的達成のため、本発明は、放射性物質その他の
各種有害性産業廃棄物の貯蔵・処分施設を埋設した周辺
地盤中に、該貯蔵・処分施設から所定間隔を隔てて不透
水性の止水膜やこの膜材を組み込んだ止水壁を築造して
二次的な人工バリアを形成し、この人工バリアの内側と
外側にそれぞれ地下水位の計測、貯蔵・処分物質の漏出
の検出及び漏出した物質の移送・拡散の媒体となる地下
水の採取や排出が可能な機能を具備したモニタリング設
備を設け、また、これらのモニタリング設備によって人
工バリア内の地下水位を人工バリア外の地下水位よりも
低水位に維持することを特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、その人工バリアの内側と外側
でそれぞれモニタリング設備を働かせて、地下水をサン
プリングして貯蔵・処分物質の漏出を監視するととも
に、人工バリア内の地下水位を人工バリア外の地下水位
よりも低水位に維持することで人工バリアの内側から外
側へ向かう地下水流をなくして、人工バリア外への有害
物質の漏出・拡散を防止する。
「実施例」 その1. 第1図は、止水ライナータイプの実施例を示してい
る。
図において、1は、埋設したコンクリート製の貯蔵ピ
ット、2は、該貯蔵ピットの周辺の埋戻し土、3は、貯
蔵ピット及び周辺の埋戻し土を包み込み、地下水・雨水
の移動を防ぐ二次的人工バリアAを構成する高分子材料
シートなどから成る止水膜である。
4は、貯蔵ピットの保護と降雨等の流入防止及び放射
線の遮蔽をなす盛土、5は、表面水の排除のために盛土
4の両脇に設けた排水溝である。
6は、人工バリアAの内側と外側において、それぞれ
地下水位の計測、放射性物質など貯蔵・処分物質からの
有害物質の漏洩の検知のためサンプリングとその検出、
並びに、地下水の揚水排出を行い、かつ、人工バリアA
内の地下水位を人工バリアA外の地下水よりも低水位に
維持して人工バリアAの内側から外側へ向かう地下水流
をなくし、人工バリアA外への有害物質の漏出・拡散を
防止するモニタリング施設である。
而して、この場合の施工手順は、次の通りである。
止水膜・貯蔵ピット築造部分の掘削 止水膜3の布設 貯蔵ピット1の築造 モニタリング施設6の設置 埋戻し 盛土4の築造 排水溝5の設置 この場合の特長は、貯蔵ピット1と周辺埋戻し土を、
完全に止水膜によって包み込んでしまうところにあり、
地盤条件によらず成立する。
この場合、埋戻し土の力学特性や化学特性を調節する
ことにより、産業廃棄物や放射性物質の漏洩・拡散を確
実に防ぐことができる。
その2. 第2図は、止水壁タイプの実施例を示している。
図において、1は、埋設したコンクリート製の貯蔵ピ
ット、7は、該貯蔵ピットの周辺において、泥水工法に
よって溝(トレンチ)を掘削し、高分子材料シートなど
から成る止水膜を設置して、地下水の移動を防ぐ二次的
な人工バリアAを構成した止水壁である。
8は、降雨等の浸透によって貯蔵エリア内の地下水位
が上昇するのを防ぐ上部止水膜である。
4は、盛土、5は、排水路、6は、モリタリング施設
であり、これらは前例と同様につき、前例をもって説明
を省略する。
9は、下部の不透水層である。
而して、この場合の施工手順は、次の通りである。
地盤調査(不透水層の位置及び広がり) 止水壁7の施工、すなわち、止水壁築造部分の掘削
(泥水工法)、止水膜の設置、掘削残土或いは搬入材に
よる埋戻し 貯蔵ピット築造部の掘削及び貯蔵ピット1築造 モニタリング施設6の設置 盛土4の築造 排水路5の設置 この場合の特長は、第3図の如く不透水層が比較的浅
い深度に存在する場合には、貯蔵ピット1と周辺土を、
下部の不透水層9と止水壁7と上部止水膜8によって囲
んでしまうことになる。この場合、特に、経済的に広域
にわたる人工バリアAが築造できる。
また、不透水層が深い位置にある場合には、止水壁7
は不透水層まで根入れせずに、第4図に示すように、モ
ニタリング施設6による地下水の揚水排出によって地下
水の水位の低下を図り、エリア外の方向に向かう地下水
の流れを生じないようにし、エリア外への有害物質の漏
出・拡散を防ぐ。
「発明の効果」 本発明によれば、埋設した貯蔵・処分施設の周辺地盤
中に、該貯蔵・処分施設から所定間隔を隔てて形成した
不透水性の止水膜やこの膜材を組み込んだ止水壁による
二次的な人工バリアの内側と外側に、それぞれ地下水位
の計測、貯蔵・処分物質の漏出の検出及び漏出した物質
の移送・拡散の媒体となる地下水の採取や排出が可能な
機能を具備したモニタリング設備を設け、かつ、これら
のモニタリング設備によって人工バリア内の地下水位を
人工バリア外の地下水位よりも低水位に維持しているの
で、この低水位の維持により人工バリアの内側から外側
へ向かう地下水流を無くすことができて、人工バリア外
への有害物質の漏出・拡散を防止することができ、した
がって、その人工バリアに少々の破損や継目の剥離等の
不具合が生じても有害物質の移送・拡散の媒体となる人
工バリア内の地下水が人工バリア外へ流出することはな
く、有害物質の漏出を有効に排除できる。
また、万一の漏出にも、モニタリング設備によりその
状況を的確に把握できて、適切な処置を講じることがで
き、したがって、安全な貯蔵が行え、居住環境の汚染を
十分に回避できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例で、第1図は、一例の断面図、
第2図は、他の例の断面図、第3図、第4図は、それぞ
れ説明図である。 1……貯蔵ピット、2……埋戻し土 3……止水膜、4……盛土 5……排水路、6……モニタリング施設 7……止水壁、8……上部止水膜 9……不透水層、A……人工エリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射性物質その他の各種有害性産業廃棄物
    の貯蔵・処分施設を埋設した周辺地盤中に、該貯蔵・処
    分施設から所定間隔を隔てて不透水性の止水膜やこの膜
    材を組み込んだ止水壁を築造して二次的な人工バリアを
    形成し、この人工バリアの内側と外側にそれぞれ地下水
    位の計測、貯蔵・処分物質の漏出の検出及び漏出した物
    質の移送・拡散の媒体となる地下水の採取や排出が可能
    な機能を具備したモニタリング設備を設け、また、これ
    らのモニタリング設備によって人工バリア内の地下水位
    を人工バリア外の地下水位よりも低水位に維持すること
    を特徴とする放射性物質等産業廃棄物の貯蔵・処分方
    法。
JP61274965A 1986-11-18 1986-11-18 放射性物質等産業廃棄物の貯蔵・処分方法 Expired - Fee Related JPH0812279B2 (ja)

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