JPH0812690A - 光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類の製造方法 - Google Patents

光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類の製造方法

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JPH0812690A
JPH0812690A JP6150837A JP15083794A JPH0812690A JP H0812690 A JPH0812690 A JP H0812690A JP 6150837 A JP6150837 A JP 6150837A JP 15083794 A JP15083794 A JP 15083794A JP H0812690 A JPH0812690 A JP H0812690A
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acid
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bromo
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JP6150837A
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Ryoji Noyori
良治 野依
Masahito Kitamura
雅人 北村
Makoto Tokunaga
信 徳永
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4006Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(1)で表されるオキソアルキルスルホン
酸類を式(2)で表されるルテニウム−光学活性ホスフ
ィン錯体を触媒として不斉水素化することによる式
(4)で表される光学活性ヒドロキシアルキルホスホン
酸類の製造方法。 【化1】 (R1 およびR2 は低級アルキル基、R3 はハロゲン原
子、binapは式(3)で表される光学活性なビスホ
スフィン、DMFはN,N−ジメチルホルムアミド、R
4、R5、R6 およびR7 は低級アルキル基またはメトキ
シ基で置換されていてもよいフェニル基、nは自然数を
示す。) 【効果】 本発明によれば、ホスホマイシンの重要中間
体である(1R,2S)−1−ハロゲノ−2−ヒドロキ
シプロピルホスホン酸エステルを簡便に、高収率かつ高
い光学純度で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性ヒドロキシアル
キルホスホン酸類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸
類は、生理活性物質として有用であるだけでなく、アミ
ノ酸ベースペプチドのホスホン酸類似体や触媒抗体化学
におけるハプテンなどの重要中間体として、また、実用
抗生物質の一つであるホスホマイシンの重要中間体とし
て、生物有機化学や医化学の分野で近年注目されている
化合物である。
【0003】従来、光学活性ヒドロキシアルキルホスホ
ン酸類は光学分割法で得られており、例えば、特公昭4
9−19264号公報において1−プロペニルホスホン
酸を次亜ハロゲン酸でハロヒドリンにした後に、光学活
性α−フェネチルアミンを用いて光学分割剤により光学
分割して(+)−スレオ−(1−ハロ−2−ヒドロキシ
プロピル)ホスホン酸誘導体を得る方法が提案されてい
る。
【0004】また、特開昭63−22593号公報にお
いて1−プロペニルホスホン酸を酒石酸でエステル化し
た後、ハロヒドリンにして、光学分割することにより光
学活性な1−ハロ−2−ヒドロキシプロピルホスホン酸
を得る方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類の製造方法
は、高価な光学分割剤を用いたり、多段階の反応工程を
必要とするものであった。そこで、より簡便で安価に、
高い光学純度を有する光学活性ヒドロキシアルキルホス
ホン酸類を製造し得る方法の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定の化合物
を、ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触媒として
不斉水素化反応させることによって、高い光学純度を有
する光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0007】本発明は次の反応式で表される。
【0008】
【化5】
【0009】〔式中、R1 およびR2 は同一または異な
って低級アルキル基を示し、R3 はハロゲン原子を示
し、*は不斉炭素原子を示し、binapは下記一般式
(3):
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R4、R5、R6 およびR7 は同一
または異なって低級アルキル基またはメトキシ基で置換
されていてもよいフェニル基を示す。)で表される光学
活性なビスホスフィンを表し、DMFはN,N−ジメチ
ルホルムアミドを示し、nは自然数を示す。〕
【0012】すなわち、本発明は一般式(1)で表され
るオキソアルキルホスホン酸類を一般式(2)で表され
るルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触媒として不
斉水素化することを特徴とする一般式(4)で表される
光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類の製造方法を
提供するものである。
【0013】上記一般式(1)中、R1 およびR2 で示
される低級アルキル基としては、炭素数1〜4のアルキ
ル基が挙げられる。その具体例としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基等が挙げられるが、R1 およびR2 がともにメチル
基である場合が特に好ましい。また、ハロゲン原子に
は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子およびフッ素原子
が含まれ、このうち臭素原子が特に好ましい。
【0014】上記一般式(1)で表されるオキソアルキ
ルホスホン酸類の好ましい具体例としては、1−ブロモ
−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチル、1−ブロモ
−2−オキソプロピルホスホン酸ジエチル、1−ブロモ
−2−オキソプロピルホスホン酸ジ(n−プロピル)、
1−ブロモ−2−オキソブチルホスホン酸ジメチル、1
−ブロモ−2−オキソペンチルスルホン酸ジメチル、1
−ブロモ−2−オキソヘキシルホスホン酸ジメチル、1
−クロロ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチル等が
挙げられる。
【0015】このオキソアルキルホスホン酸類は、例え
ば、α−ハロケトンとトリアルキルホスファイトとのア
ルブゾフ(Arbusow)反応(Pure App
l.Chem.,1964,9,307)により容易に
合成することができる。また、メタンホスホン酸ジアル
キルをn−ブチルリチウム等の塩基によりカルボアニオ
ンとした後、このものと、低級カルボン酸エステルある
いは低級アルデヒドとを反応させ、続いて酸化反応を行
う方法(Synthesis,1984,691)によ
っても合成することができる。
【0016】本発明において不斉水素化触媒として用い
られるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体は上記一般
式(2)で表されるものであるが、この配位子である一
般式(3)中R4、R5、R6 およびR7 で示されるフェ
ニル基の置換基である低級アルキル基としては炭素数1
〜4のアルキル基が挙げられ、具体的にはメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基が挙げられる。R4、R5、R6 およびR7のより好
ましい例としてはメチルフェニル基、メトキシフェニル
基、フェニル基が挙げられるが、フェニル基が特に好ま
しい。
【0017】本発明において触媒として用いられるルテ
ニウム−ホスフィン錯体は例えば以下の方法により得る
ことができる。すなわち、「Tetrahedron
Lett.,32,4163〜4166(1991)」
に記載されているように[RuCl2(benzene)]2等のルテ
ニウム錯体に、一般式(3)で表される光学活性ビスホ
スフィンを加え、溶媒としてDMFを用いて100℃程
度に加熱した後冷却して減圧下で濃縮することによって
得られる。
【0018】ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体
(2)の具体例としてはRuCl2(Ph-binap)(DMF)n(以
下、Ph-binapは2,2′−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−1,1′−ビナフチルをいう)、RuCl2(T-binap)
(DMF)n(以下、T-binap は2,2′−ビス(ジ(p−ト
リル)ホスフィノ)−1,1′−ビナフチルをいう)、
RuCl2(mT-binap)(DMF)n(以下、mT-binapは2,2′−
ビス(ジ(m−トリル)ホスフィノ)−1,1′−ビナ
フチルをいう)、RuCl2(MO-binap)(DMF)n(以下、MO-bi
napは2,2′−ビス(ジ(p−メトキシフェニル)ホ
スフィノ)−1,1′−ビナフチルをいう)、RuCl2(Xy
-binap)(DMF)n(以下、Xy-binapは2,2′−ビス(ジ
(3,5−キシリル)ホスフィノ)−1,1′−ビナフ
チルをいう)等が挙げられる。
【0019】なお、錯体中のビスホスフィンはいずれも
絶対配置が(R)体のもの、(S)体のものが存在する
が、その表示は省略した。
【0020】本発明を実施するには、例えばアルゴン、
窒素等の不活性ガス雰囲気下、耐圧容器にルテニウム−
光学活性ホスフィン錯体(2)、オキソアルキルホスホ
ン酸類(1)および溶媒を加えて、水素雰囲気下で不斉
水素化を行えばよい。
【0021】触媒であるルテニウム−光学活性ホスフィ
ン錯体(2)の使用量は、原料化合物であるオキソアル
キルホスホン酸類(1)1モルに対して好ましくは1/
1000〜1/100モルの範囲、特に好ましくは1/
500〜1/100モルの範囲である。
【0022】溶媒としては、通常の不斉水素化に使用さ
れる溶媒であれば何でもよいが、メタノール、エタノー
ル等のアルコール類、塩化メチレンが好ましく、特にメ
タノールが好ましい。
【0023】不斉水素化の温度、反応時間は触媒の種類
やその他の条件により異なるが、通常、10〜100
℃、好ましくは20〜60℃の温度で、約15時間〜1
00時間、好ましくは20〜88時間とすることができ
る。また水素圧は、約1〜150kg/cm2、好ましくは
3〜100kg/cm2 とすることができる。
【0024】反応終了後、溶媒を除去して反応生成物を
精製することにより、上記一般式(4)で表される光学
活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類を得ることができ
る。
【0025】本発明の方法で得られる光学活性ヒドロキ
シアルキルホスホン酸類としては、例えば1−ブロモ−
2−ヒドロキシプロピルホスホン酸ジメチル、1−ブロ
モ−2−ヒドロキシブチルホスホン酸ジメチル、1−ブ
ロモ−2−ヒドロキシペンチルホスホン酸ジメチル、1
−ブロモ−2−ヒドロキシヘキシルホスホン酸ジメチ
ル、1−クロロ−2−ヒドロキシプロピルホスホン酸ジ
メチル、1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルホスホン
酸ジエチル、1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルホス
ホン酸ジ(n−プロピル)、1−ブロモ−2−ヒドロキ
シプロピルホスホン酸ジ(n−ブチル)等が挙げられ
る。
【0026】そして、本発明で得られる(1R,2S)
−1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルホスホン酸エス
テルを用いてホスホマイシンを製造するには、常法に従
って、エステル部分を臭化水素酸等で加水分解して(1
R,2S)−1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルホス
ホン酸とし、続いてエポキシ化することによってホスホ
マイシンを得ることができる。また、得られたホスホマ
イシンはナトリウム、カルシウム等の金属塩とすること
ができ、具体的にはホスホマイシン二ナトリウム塩、ホ
スホマイシンカルシウム塩−水和物等を得ることができ
る。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、実施例中の分析データは以下の機器により測
定した。
【0028】
【表1】核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR):JNM-GX270(J
EOL製) 液体クロマトグラフィー(HPLC):LC-6A(島津製作所
製) インジェクター:RHEODYEN 7125 UV検出器:SPD-6A(島津製作所製)
【0029】実施例1〔(1R,2S)−1−ブロモ−
2−ヒドロキシプロピルホスホン酸ジメチルの合成〕 (1)2−オキソプロピルホスホン酸ジメチルの合成 2リットルのナスフラスコにヨウ化カリウム179.2
g(1.081mol)、アセトン300ml、アセトニト
リル250mlを入れ、ここにクロロアセトン100g
(1.081mol)を加えると白色の懸濁液を生じた。
さらに、トリメチルホスファイト134g(1.081
mol)を加え、20℃で6時間、50℃で4時間攪拌し
た。この溶液をセライトにて濾過した後、溶媒を留去し
て褐色状油状物を得た。この油状物を減圧下で分別蒸留
(81〜85℃、0.02mmHg)し、2−オキソプロピ
ルホスホン酸ジメチル127.5g(収率71%)を得
た。この化合物の1H-NMR による分析結果を次に示す。
【0030】1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.30(s,3,CH3),
3.08(d,2,J=11Hz,OCH3 ),3.77(d,6,J=11Hz,OCH3)
【0031】(2)1−ブロモ−2−オキソプロピルホ
スホン酸ジメチルの合成 1リットルのナスフラスコに2−オキソプロピルホスホ
ン酸ジメチル30.1g(0.181mol)、テトラヒ
ドロフラン300mlを入れ、ここに30%過酸化水素水
18.5ml(0.181mol)、49%臭化水素酸水溶
液20.3ml(0.181mol)を滴下ロートを用いて
20℃で3時間かけて加えた後、20℃で3時間攪拌し
た。ここに、水200mlおよびジエチルエーテル(以
下、エーテルという)100mlを加えて激しく攪拌した
後、分液した。得られた水層に飽和するまで塩化ナトリ
ウムを加えた後、エーテル100mlで2回、酢酸エチル
100mlで1回抽出し、得られた有機層を合わせて硫酸
ナトリウムで乾燥した後、濾過して溶媒留去し、黄色油
状物31.8gを得た。
【0032】この油状物をエーテル100mlに溶かし、
水80mlで5回抽出し、得られた水層を合わせてエーテ
ル100mlで洗った後、水層に飽和するまで塩化ナトリ
ウムを加えた。この水層をエーテル100mlで5回抽出
して黄色油状物25.6gを得た。続いてこの油状物を
減圧下蒸留(90〜100℃,0.01mmHg)し、1−
ブロモ−2−オキソプロピルホスホン酸ジメチル23.
0g(収率52%)を得た。この化合物の1H-NMR によ
る分析結果を次に示す。
【0033】1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:2.48(s,CH3),
3.88(d,J=11Hz,OCH3),3.89(d,6,J=11Hz,OCH3),4.40(d,
1,J=15Hz,CHBr)
【0034】(3)RuCl2 ((S)-Ph-binap)(DMF) nの合
成 20mlのシュレンク管に[RuCl2(benzene)]2 43.5mg
(87.3μmol)と(S)-Ph-binap113.7mg(0.
183mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド3.
0mlを加え、アルゴン雰囲気下にて100℃で10分間
攪拌した。攪拌後、得られた赤褐色の反応物を冷却し、
0.1mmHgにて1時間攪拌し、50℃、1mmHgにて濃縮
することによって、定量的に赤橙色固体のRuCl2((S)-Ph
-binap)(DMF)n が得られた。
【0035】(4)(1R,2S)−1−ブロモ−2−
ヒドロキシプロピルホスホン酸ジメチルの合成 あらかじめ真空乾燥、アルゴン置換した20mlのシュレ
ンク管に1−ブロモ−2−オキソプロピルホスホン酸ジ
メチル1.65g(6.73mmol)、メタノール20ml
を入れ、3回凍結脱気した。ここにRuCl2((S)-Ph-bina
p)(DMF)n 11.0mg(13.8μmmol)をアルゴン気
流下において加え、得られた黄赤色の溶液をさらに2回
凍結脱気した。この溶液を真空乾燥し、アルゴンで置換
したガラス管を供えた400mlのガラス製オートクレー
ブにアルゴン圧を利用し、ステンレス管を用いて移し
た。次に、水素導入管を用いてオートクレーブに水素ボ
ンベを接続し、オートクレーブ内を3気圧の水素で10
回置換した後、オートクレーブ水素圧を3気圧とし25
℃で85時間攪拌した。反応終了後、得られた黄赤色の
溶液を減圧濃縮し、1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピ
ルホスホン酸ジメチルと2−ヒドロキシプロピルホスホ
ン酸ジメチルの85:15の混合物を得た。1−ブロモ
−2−ヒドロキシプロピルホスホン酸ジメチルのシン体
とアンチ体の比は91:9であった。
【0036】シン体の鏡像体過剰率(e.e.%)は生成物
を以下の操作により(S)−ナフチルエチルカーバメー
ト体とした後、逆相HPLCによって決定した。すなわ
ち一方を封じた8mmガラス管に、1−ブロモ−2−ヒド
ロキシプロピルホスホン酸ジメチル15mg(0.061
mmol)、(S)−ナフチルエチルイソシアネート15mg
(0.076mmol)およびトルエン1mlを入れ、減圧下
封管し120℃で40時間加熱した。冷却後開管し、溶
媒留去して粗生成物を得た。これをシリカゲルカラム
(シリカゲル;富士デヴィソンBW300、2g、ヘキ
サン/酢酸エチル=1/3、エタノール/ジクロロメタ
ン=1/30)で精製し、(S)−ナフチルエチルカー
バメート体を得た。続いて、得られた(S)−ナフチル
カーバメートを逆相HPLC(カラム;Develos
il ODS−5、溶媒;水/アセトニトリル=3/
2、流速1ml/分、検出光;UV254nm)にて分析し
たところ、保持時間は24.8分(1R,2S)、2
7.7分(1S,2R)、33.2分(1S,2S)お
よび35.3分(1R,2R)であった。
【0037】分析結果よりシン体(1R,2S)の鏡像
体過剰率は96e.e.%と決定した。得られた化合物の1H
-NMR による分析結果を次に示す。
【0038】1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:1.42(d,3,J=6H
z,CH3),3.83(d,3,J=10Hz,OCH3),3.88(d,3,J=10Hz,OC
H3),3.88(dd,1,J=10Hz,10Hz,CHBr),4.15(m,1,CHOH)
【0039】実施例2 実施例1の(4)においてRuCl2((S)-Ph-binap)(DMF)n
の量を29.8mgにした以外は実施例1と同様に操作し
て、1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルホスホン酸ジ
メチルをシン体/アンチ体=73/27、シン体である
(1R,2S)体の鏡像体過剰率>90e.e.%で得た。
【0040】参考例1〔(1R,2S)−1−ブロモ−
2−ヒドロキシプロピルホスホン酸の合成〕 Giordano, C らの(J.Org.Chem.,1989,54,1470)の方法に
準じて(1R,2S)−1−ブロモ−2−ヒドロキシプ
ロピルホスホン酸ジメチル100mgを49%臭化水素酸
水溶液1mlに加え、95℃で14時間攪拌し、溶媒留去
して無色油状物である(1R,2S)−1−ブロモ−2
−ヒドロキシプロピルホスホン酸を得た。得られた化合
物の1H-NMR による分析結果を次に示す。
【0041】1H-NMR(270MHz,D2O)δ:1.34(dd,3,J=6Hz,
1Hz,CH3),3.98(dd,1,J=12Hz,4Hz,OCH3),4.20(ddq,1,J=9
Hz,6Hz,4Hz,CHBr)
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ホスホマイシンの重要
中間体である(1R,2S)−1−ハロゲノ−2−ヒド
ロキシプロピルホスホン酸エステルを簡便に、高収率か
つ高い光学純度で得られることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1): 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なって低級アル
    キル基を示し、R3 はハロゲン原子を示す。)で表され
    るオキソアルキルホスホン酸類を下記一般式(2): 【化2】RuCl2(binap)(DMF)n (2) 〔式中、binapは下記一般式(3): 【化3】 (式中、R4、R5、R6 およびR7 は同一または異なっ
    て低級アルキル基またはメトキシ基で置換されていても
    よいフェニル基を示す。)で表される光学活性なビスホ
    スフィンを表し、DMFはN,N−ジメチルホルムアミ
    ドを示し、nは自然数を示す。〕で表されるルテニウム
    −光学活性ホスフィン錯体を触媒として不斉水素化する
    ことを特徴とする下記一般式(4): 【化4】 (式中、R1、R2 およびR3 は上記と同様の意味を示
    し、*は不斉炭素原子を示す。)で表される光学活性ヒ
    ドロキシアルキルホスホン酸類の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される化合物におい
    て、R1 およびR2 がメチル基で、R3 が臭素原子であ
    り、一般式(3)で表される光学活性なビスホスフィン
    においてR4、R5、R6 およびR7 がフェニル基である
    請求項1記載の光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸
    類の製造方法。
  3. 【請求項3】 光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸
    が(1R,2S)−1−ブロモ−2−ヒドロキシプロピ
    ルホスホン酸ジメチルである請求項1または2記載の製
    造方法。
JP6150837A 1994-07-01 1994-07-01 光学活性ヒドロキシアルキルホスホン酸類の製造方法 Pending JPH0812690A (ja)

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