JPH08127514A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

メイクアップ化粧料

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JPH08127514A
JPH08127514A JP6289303A JP28930394A JPH08127514A JP H08127514 A JPH08127514 A JP H08127514A JP 6289303 A JP6289303 A JP 6289303A JP 28930394 A JP28930394 A JP 28930394A JP H08127514 A JPH08127514 A JP H08127514A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】化粧塗膜が衣服に移らず、メイクをつけたまま
洗顔が行えるメイクアップ化粧料を提供する。 【構成】一次粒子径が5〜100nmの範囲にある微粒
子粉体であって、その表面がフッ素化合物にて表面処理
されている改質微粒子粉体一種類以上と、トリメチルシ
ロキシケイ酸、アクリルシリコーンを含む油性成分を、
環状シリコーンを含む溶媒中に強分散してあって、かつ
転写率が0〜25%の範囲にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧塗膜が衣服に移ら
ず、メイクをつけたまま洗顔が行えるメイクアップ化粧
料に関する。さらに詳しくは、微粒子粉体の凝集力、付
着力と油性成分の付着力を利用することで、皮膚との強
い結合力を持った皮膜を形成させ、粉体が衣服などに転
写することを抑制し、またスポーツ後の洗顔をメイクを
したままで行えるメイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ファンデーションは、酸化鉄等の着色剤、酸化チタ
ン等の隠ぺい剤、タルク等の体質顔料、樹脂パウダーや
超微粒子酸化チタン等の機能性粉体、そして油剤からな
っている。
【0003】これらの粉体は、粉体自身の付着力や、油
剤の結合力により皮膚に固定されている。しかしなが
ら、これらの付着力や結合力は一般に弱いものであり、
化粧塗膜の衣類や手への転写を防止できるものではなか
った。
【0004】特に、タルク等の板状粉体を使用した場合
では、化粧塗膜の衣類や手への転写が増加する問題があ
った。
【0005】また、近年「ラスティングタイプ」化粧料
に多く用いられる、パーフルオロポリエーテルやフッ素
処理粉体等のフッ素化合物を利用した場合でも、基本的
に粉体と皮膚との間の結合力は弱く、化粧塗膜の衣類や
手への転写を防止できるものではなかった。
【0006】これに対して、本発明者は微粒子粉体が溶
媒中に強分散され、より小さな二次粒子を形成している
スラリー系において、溶媒が蒸発する時に発生する微粒
子粉体の強い凝集力を利用すると、従来のバインダーに
代わる皮膚と顔料との間の強い結合力が得られること、
この結合力を利用することで化粧塗膜が衣服に移らず、
メイクをつけたまま洗顔が行えるメイクアップ化粧料が
得られることを見いだした。
【0007】そして、油性成分として、強い付着力を有
するトリメチルシロキシケイ酸とアクリルシリコーンを
同時に配合し、さらに微粒子粉体としてフッ素化合物に
よる表面処理が行われた改質微粒子粉体を用いること
で、改質微粒子粉体が皮膚上に固定化されたメイクアッ
プ化粧料が得られることを見いだした。
【0008】また、特定粒径の球状樹脂粉体の配合によ
り、トリメチルシロキシケイ酸とアクリルシリコーンに
よる皮膚のつっぱり感を解消することにも成功した。
【0009】したがって、本発明は、微粒子粉体の凝集
力と強い付着性を有する油性成分と撥油性に優れるフッ
素化合物を組み合わせることによって、化粧塗膜が衣服
に移らず、メイクをつけたまま洗顔が行えるメイクアッ
プ化粧料を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次粒子径が
5〜100nmの範囲にある微粒子粉体であって、その
表面がフッ素化合物にて表面処理されている改質微粒子
粉体一種以上と、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル
シリコーンを含む油性成分を、環状シリコーンを含む溶
媒中に強分散してあって、かつ転写率が0〜25%の範
囲にあることを特徴とするメイクアップ化粧料に関す
る。
【0011】すなわち、本発明の請求項1は、一次粒子
径が5〜100nmの範囲にある微粒子粉体であって、
その表面がフッ素化合物にて表面処理されている改質微
粒子粉体一種以上と、トリメチルシロキシケイ酸、アク
リルシリコーンを含む油性成分を、環状シリコーンを含
む溶媒中に強分散してあって、かつ転写率が0〜25%
の範囲にあることを特徴とするメイクアップ化粧料であ
る。
【0012】本発明の請求項2は、一次粒子径が5〜1
00nmの範囲にある微粒子粉体であって、その表面が
フッ素化合物にて表面処理されている改質微粒子粉体一
種以上と、平均一次粒子径が0.1〜1μmの範囲にあ
る球状樹脂粉体一種以上と、トリメチルシロキシケイ
酸、アクリルシリコーンを含む油性成分を、環状シリコ
ーンを含む溶媒中に強分散してあって、かつ転写率が0
〜25%の範囲にあることを特徴とするメイクアップ化
粧料である。
【0013】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いる微粒子粉体は、5〜100nmの範囲の一次粒子
径を持つ。一次粒子径の測定方法としては、透過型電子
顕微鏡(TEM)観察もしくは走査型電子顕微鏡(SE
M)観察から得られる粒子径を用いる。微粒子粉体の形
状が球形の場合には球の直径を粒子径とし、針状もしく
は棒状の場合には短径を以て粒子径とする。不定型の場
合には、中心部からの平均粒径を以て粒子径とする。ま
た、粒度分布と一次粒子径の関係としては、粒度分布が
狭い場合には平均一次粒子径を以て粒子径として良い
が、粒度分布の広い粉体では、上記範囲に入る粉体と範
囲外の粉体を区別する必要がある。
【0014】本発明で用いる微粒子粉体において、一次
粒子径が5nm未満の粉体は活性に富み不安定であるた
め、化粧料の変質などの問題が発生する可能性があるた
め好ましくなく、また一次粒子径が100nmを超える
と表面改質微粒子粉体は凝集力が不足するため、配合量
に制限が必要となる。
【0015】本発明で用いる微粒子粉体は、メイクアッ
プ化粧料中に配合される全粉体重量の20〜100%の
範囲で配合されていることが好ましい。
【0016】本発明で用いる微粒子粉体は、白色粉体お
よび有色粉体からなる。白色粉体としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素(無水珪
酸)、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸バリウム等が挙げられる。なお、酸化チタン
は、ルチル、アナターゼ、アモルファス等の結晶型、非
結晶型のいずれを用いても構わない。また、有色粉体と
しては、無機粉体、有機粉体を問わない。たとえば、黄
色酸化鉄、ベンガラ、黒色酸化鉄、鉄含有酸化チタン、
低次酸化チタン、酸化セリウム、酸化コバルト、チタン
酸コバルト、チタン酸リチウムコバルト、チタン・酸化
チタン焼結体、銅クロロフィル、ポルフィリン系化合
物、金、銀、白金、カーボンブラック、炭化珪素、有機
色素、有機染料等が挙げられる。
【0017】これらの素材は、それぞれ複合化が行われ
ていても、また酸化アルミニウム、酸化珪素(無水珪
酸)、酸化ジルコニウム等の粉体との複合化が行われて
いても構わない。さらに、シリコーン処理、シランカッ
プリング剤処理、アシル化リジン処理、脂肪酸処理、金
属石鹸処理、アミノ酸処理等の表面処理が施してあって
も構わない。
【0018】これらの微粒子粉体の内、酸化鉄・酸化チ
タン焼結物や色素染着粉体の様な着色粉体は、化粧料中
の色分離が起こりにくいことから好ましい。また、形状
については、強い凝集力が得られる点から球形が好まし
いが、針状、棒状、不定型等の形状であっても構わな
い。
【0019】また、微粒子粉体の製造方法の例として、
気相法、液相法、プラズマ法等種々の方法が挙げられる
が、いずれの方法を用いても構わない。さらに、製造方
法により微粒子粉体間の凝集力が異なる結果、二次粒子
径が大きく異なる場合が多いが、本発明では転写率が規
定の範囲に入っていることを条件に、一次粒子径のみ規
定の範囲に入っていれば二次粒子径の大きさは問題とし
ない。
【0020】本発明のメイクアップ化粧料では、上記の
微粒子粉体の内、フッ素化合物によって表面処理された
改質微粒子粉体を1種以上含む。フッ素化合物の例とし
ては、従来公知のフッ素化合物が使用可能であるが、た
とえばテフロン、パーフルオロアルキル変性オルガノポ
リシロキサン、パーフルオロアルキルリン酸塩、パーフ
ルオロポリエーテル、フルオロカーボン、フッ化ピッ
チ、パーフルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変
性オルガノポリシロキサン、フッ化脂肪酸、パーフルオ
ロアルコール、フルオロシリコーンゴム、フルオロアパ
タイト、フッ素化アクリル樹脂、フッ素化メタクリル樹
脂等が挙げられる。
【0021】また、微粒子粉体の処理方法としては、た
とえば湿式法、気相法、乾式法、メカノケミカル法等の
手法の他に、低温プラズマを用いる方法等も挙げられ
る。
【0022】フッ素化合物の処理量は、微粒子粉体の比
表面積や処理方法によって異なるため一概には示すこと
はできないが、たとえば微粒子粉体100重量部に対し
て、0.3〜50重量部の範囲が挙げられる。ただし、
撥油性が低いと耐皮脂性が弱くなるため、スクワランと
混ぜたときに微粒子粉体が簡単に混合できない程度の撥
油性は最低限必要である。
【0023】本発明のメイクアップ化粧料では、「転写
率」という概念を提案している。本発明で言う転写率と
は、化粧料が他の物質に移っていく程度を示したもので
あり、下記の方法により測定することができる。
【0024】(転写率の測定方法)濾紙(東洋濾紙製
定量濾紙5A 直径125mm)を2枚用意し、濾紙Aの
中心にメイクアップ化粧料0.1g を半径1.5cmの円
内に均一になるように滴下または塗布し、40℃にて1
0分間乾燥した後、中心部の色を色差計を用いて測色し
た時のL* 値をL1とし、メイクアップ化粧料未塗布部
位のL* 値をL0とする。ついで、別の濾紙Bを濾紙A
に重ね、濾紙Bの中心の半径1.5cmの範囲に1kgの重
量をかけた状態で濾紙Aと濾紙Bを3cmゆっくりとずら
して移動させる。濾紙Aと濾紙Bをはがし、濾紙Aに接
触していた側の濾紙Bの最も転写量の多い部位付近を数
点測色した時のL* 値の平均値をL2とする。転写率を
T(%)とすると、 T=〔(L2−L0)/(L1−L0)〕×100 で表すことができる。
【0025】転写率の測定時の注意としては、測色の方
法によってデータに差が出ることである。本発明者は、
村上色彩技術研究所製、CMS−1500型(測定プロ
ーブ径 3mm)を用い、サンプルおよび測定点数を増や
し、その平均値を求める方法を採用している。また、1
kgの重量をかける時の注意であるが、直径3cmのゴム栓
またはシリコーン栓を利用して、荷重をかけることが好
ましい。金属や木材、硬質プラスチック等で荷重をかけ
た場合、荷重のかかり方が不均一になり、転写率の値が
ばらつきやすい問題がある。
【0026】本発明で用いる転写率の範囲としては、0
〜25%が挙げられる。好ましくは、0〜20%であ
り、さらに好ましくは0〜10%である。転写率が25
%を超えると、洋服などに色が移る問題がある。
【0027】本発明のメイクアップ化粧料では、微粒子
粉体以外の粉体として、従来化粧料に使用されてきた各
種の粉体を使用することが可能であるが、特に平均一次
粒子径が0.1〜1μmの範囲にある球状樹脂粉体を用
いることが好ましい。平均一次粒子径が0.1μm未満
では、樹脂粉体の製造がむずかしい問題があり、また1
μmを超えると転写率が上昇する問題がある。球状樹脂
粉体としては、たとえば、ナイロンビーズ、シリコーン
ビーズ、ウレタンビーズ、テフロンビーズ、スチレンビ
ーズ、アクリル樹脂ビーズ、シルクパウダー等が挙げら
れるが、特にナイロンビーズ、シリコーンビーズ、ウレ
タンビーズが好ましい。
【0028】球状樹脂粉体の配合量としては、化粧料1
00重量部に対して0.5〜10重量部が好ましく、さ
らに好ましくは2〜8重量部である。
【0029】樹脂粉体以外の粉体類の例としては、黄酸
化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸化コバル
ト、群青、紺青、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニ
アム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、雲
母チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、色素、
レーキ色素等が挙げられ、さらにシリコーン処理、フッ
素化合物処理、シランカップリング剤処理、シラン処
理、有機チタネート処理、アシル化リジン処理、脂肪酸
処理、金属石鹸処理、油剤処理、アミノ酸処理等の表面
処理が施してあっても構わない。ただし、セリサイト等
の板状鉱物は、本発明のメイクアップ化粧料の転写防止
効果を低下させ、また色ぐすみの原因ともなるため使用
量を少なくする必要がある。板状鉱物の配合量として
は、化粧料100重量部に対して、0〜3重量部が好ま
しく、さらに好ましくは0重量部である。
【0030】本発明で用いる溶媒としては、環状シリコ
ーンを用いる。環状シリコーンとしては、オクタメチル
シクロテトラシロキサン(4量体環状シリコーン)、デ
カメチルシクロペンタシロキサン(5量体環状シリコー
ン)が挙げられる。
【0031】その他の溶媒成分としては、エタノール、
イソプロピルアルコール等の低級アルコール、イソパラ
フィン、6量体以上の環状シリコーン、テトラメチルテ
トラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、エーテル
類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリド
ン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン等が
挙げられるが、溶媒としての機能を有し、安全性の問題
がなければ特に限定されない。
【0032】ただし、水が入っていると、化粧料の皮膜
の成長方向が皮膚に対して垂直方向に伸びるため、転写
率が高くなってしまう傾向がある。したがって、水の配
合量は化粧料100重量部に対して、0〜2重量部が好
ましく、さらに好ましくは0重量部である。ただし、微
粒子粉体に吸着され、微粒子粉体の一部として配合され
た水分についてはこの値とは別に考えるものとする。
【0033】また、環状シリコーンを配合した溶媒成分
の配合量は、メイクアップ化粧料100重量部に対して
20〜95重量部が好ましく、さらに好ましくは30〜
85重量部である。
【0034】本発明では、強い機械的粉砕力を用いて微
粒子粉体を解砕する強分散処理が必要である。すなわ
ち、微粒子粉体は通常、二次凝集体を形成して安定化し
ており、粒子間の凝集力は一次粒子単独と比べて大幅に
減少している。化粧料使用時により強い凝集力を与える
ためにこの二次凝集体を破壊しておくことが必要であ
る。
【0035】機械的粉砕の手法としては、一般的には連
続式で粉砕力の強い湿式媒体型粉砕機が好ましいが、た
とえばローラーミル、ペイントコンディショナー、ビー
ズミル、サンドミル、ダイノミル、マイクロス、ダイヤ
モンドファインミル等粉砕力の強い装置が挙げられる。
湿式媒体型粉砕機の粉砕媒体としては、たとえばアルミ
ナ、ジルコニア、ガラスビーズ等が挙げられるが特に限
定されない。
【0036】また、本発明のメイクアップ化粧料の製造
方法としては、微粒子粉体の色別の強分散スラリーもし
くはペーストを作製しておき、それを製品の色別に配合
割合を変化させて混合する方法が好ましい。
【0037】本発明では、粉体以外に従来化粧品に使用
されてきた油剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、粘剤、殺
菌剤、防腐剤、酸化防止剤、抗炎症剤、ビタミン類、香
料、色素、染料を配合することが可能である。ここで、
化粧料に配合される各成分のうち、粉体、微粒子粉体、
溶媒、色素、染料以外の成分をまとめて油性成分と呼
ぶ。
【0038】微粒子粉体、樹脂粉体、粉体等の粉体成分
と油性成分の配合割合としては、たとえば、粉体成分1
00重量部に対して、油性成分が1〜100重量部が好
ましく、さらに好ましくは5〜40重量部である。
【0039】本発明では油性成分にトリメチルシロキシ
ケイ酸およびアクリルシリコーンを含む。トリメチルシ
ロキシケイ酸およびアクリルシリコーンの合計の配合量
は、メイクアップ化粧料100重量部に対して、2〜4
0重量部であることが好ましい。トリメチルシロキシケ
イ酸およびアクリルシリコーンは粉体を固定するのに役
立ち、またアクリルシリコーンは、弱いながらもノニオ
ン型の界面活性機能を有するため、溶媒中の粉体の凝集
防止に役立つ。ここで、2重量部以上では、粉体を固定
する能力が優れており、40重量部以下だとタック性・
感触の面で好ましい。
【0040】本発明で用いるトリメチルシロキシケイ酸
およびアクリルシリコーンは、環状シリコーンやイソパ
ラフィン等の溶媒に溶解してあるものを使用することが
好ましい。
【0041】本発明で用いるアクリルシリコーンは、シ
ロキサン鎖の側鎖および/または末端にアクリル基およ
び/またはメタクリル基を有する有機官能基を導入した
オルガノポリシロキサン類を指し、分子量、変性率は特
に限定されない。ここで変性率とは、有機官能基を導入
したシロキサン数の全シロキサン数に対する割合を示
す。アクリルシリコーンとしては、従来、頭髪のセット
剤等に使用されているものをそのまま使用することが可
能であるが、有機官能基由来の不純物に伴う異臭が問題
となるため、不純物低減の操作を施してあることが好ま
しい。
【0042】その他の油性成分の例としては、たとえば
セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリ
ルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデ
カノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウン
デシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソル
ビトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ミリ
スチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸
デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン
酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタ
ル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、
オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラ
フィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリ
ン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、
カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒ
マシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィ
ン・コオリゴマー等が挙げられる。
【0043】また、別の形態の油性成分の例としては、
たとえばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポ
リオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、パー
フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガ
ノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサ
ン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オル
ガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オ
ルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリ
コーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTV
ゴム等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテ
ル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコ
ール等のフッ素化合物が挙げられる。
【0044】界面活性剤としては、たとえばアニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、
ベタイン型界面活性剤を用いることができるが、耐皮脂
性、耐汗性が低下するため、なるべく使用しないことが
好ましい。
【0045】有機系紫外線吸収剤としては、たとえばパ
ラアミノ安息香酸(以後PABAと略する)、パラメト
キシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチルアミノ
安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケ
イ皮酸 ジエタノールアミン塩、エチルジヒドロキシプ
ロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモ
メンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オ
クチル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイ
ミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミ
ン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソ
プロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベン
ゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチ
レン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピ
オン酸 2−エチルヘキシル(ソフトシェード DH、
味の素製)等が挙げられる。
【0046】これらの油性成分の内、トリメチルシロキ
シケイ酸、アクリルシリコーン以外に、HLB値0.5
〜6のポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ン、HLB値0.5〜6のパーフルオロアルキル・ポリ
オキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
シリコーン生ゴム、フッ素変性オルガノポリシロキサ
ン、ワセリン、スクワラン、オキシステアリン酸オクチ
ル、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー、有機系
紫外線吸収剤から選ばれる1種以上をメイクアップ化粧
料に配合することが好ましい。これらの油性成分は、他
の油性成分と比べて、転写率を低下させたり、紫外線防
御効果を高める傾向が強い。ここでHLB値0.5以上
では、変性シリコーンとしての働きが著しく、またHL
B値が6以下であると、耐水性に優れる。
【0047】本発明のメイクアップ化粧料の例として
は、ファンデーション、化粧下地、アイシャドウ、マス
カラ、フィルターカラー等の補正化粧料、サンスクリー
ン等が挙げられるが、特にスポーツ用途が好ましい。さ
らに、局所染め(おしゃれ染め)等も可能である。ま
た、化粧料の形態としては、リクイド状であっても、ス
プレー状、ムース状であっても構わない。
【0048】本発明のメイクアップ化粧料は、皮膚に緻
密な皮膜を形成するため、従来製品と比べても高い紫外
線防御効果を持つ。したがって、処方により、自由にS
PF値を設定することができる。
【0049】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。本発明で用いる実施例および比較例の
評価方法は以下の通りである。
【0050】転写率の測定 転写率の測定方法は前述の通りである。
【0051】官能評価 20〜40歳の女性パネラー20名に、実施例および比
較例で作製した化粧料を使用させ、化粧料のティッシュ
ペーパーへの転写性、水のみの洗顔が可能か否かの2項
目についてアンケート形式での回答を得た。なお、化粧
料を使用する前に、ダブル洗顔を行ってから、皮膚が乾
燥した状態で試作品の評価を実施した。
【0052】ティッシュペーパーへの転写性(ティッシ
ュオフ性)は、転写しない、および転写しにくいと答え
たパネラーの数の合計を以て転写性の指標とした。した
がって、数が多い程、転写しにくいことを示している。
【0053】洗顔性については、水のみの洗顔が可能か
否かについて、洗顔後に化粧料の崩れが感じられない、
と回答したパネラーの数を以て洗顔性の指標とした。し
たがって、数が多い程、洗顔が可能であることを示して
いる。
【0054】実施例1、比較例1〜3(ファンデーショ
ン)
【0055】実施例1 表1の処方にて作製した。ただし、以下で用いるPF処
理顔料は、パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタ
ノールアミン塩にて、顔料重量比5%で表面処理を行っ
たものを用いた。
【0056】
【表1】
【0057】注:信越化学工業製 X−22−8011
のアクリルシリコーンの純分は30重量%であり、残り
はデカメチルシクロペンタシロキサンである。したがっ
て、表1中のアクリルシリコーンの純粋配合量は6部と
なる。
【0058】(製造法)各成分の混合物を、ペイントコ
ンディショナーを用いて強分散した後、密閉容器にステ
ンレスボールと共に充填して製品とした。
【0059】比較例1(微粒子酸化チタンを使用しない
場合の例) 表2の処方にて作製した。
【0060】
【表2】
【0061】(製造法)各成分の混合物を、ペイントコ
ンディショナーを用いて強分散した後、密閉容器にステ
ンレスボールと共に充填して製品とした。
【0062】比較例2(微粒子酸化チタンを使用しない
が、トリメチルシロキシケイ酸とアクリルシリコーンを
使用した場合の例) 表3の処方にて作製した。
【0063】
【表3】
【0064】(製造法)各成分の混合物を、ペイントコ
ンディショナーを用いて強分散した後、密閉容器にステ
ンレスボールと共に充填して製品とした。
【0065】比較例3(フッ素処理微粒子粉体を使用し
ているが、トリメチルシロキシケイ酸とアクリルシリコ
ーンを使用しない場合の例) 表4の処方にて作製した。
【0066】
【表4】
【0067】(製造法)各成分の混合物を、ペイントコ
ンディショナーを用いて強分散した後、密閉容器にステ
ンレスボールと共に充填して製品とした。
【0068】実施例1および比較例1〜3について、前
記転写率測定結果を、表5に示す。
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】表5および6の結果から、本発明の実施例
は比較例と比べて低い転写率を有していることが判る。
比較例1では微粒子酸化チタンを使用せず、板状粉体を
使用した場合の例を示したが、転写性、洗顔性共に劣っ
ていた。また、比較例2では、トリメチルシロキシケイ
酸とアクリルシリコーンの影響を調べるため、実施例と
同様の配合量を設定してみた。転写率は確かに低くはな
るものの、転写を抑制するレベルには至っていないこと
が判った。また、比較例3では、フッ素処理微粒子粉体
を使用しているが、トリメチルシロキシケイ酸とアクリ
ルシリコーンを使用しない時の影響を調べた。フッ素処
理粉体は撥油性があるため、トリメチルシロキシケイ酸
やアクリルシリコーン等の皮膜形成剤を用いないと、転
写性が高くなってしまうことが判った。
【0072】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、化粧塗膜が
衣服に移らず、メイクをつけたまま洗顔が行えるメイク
アップ化粧料を提供することは明かである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/48

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次粒子径が5〜100nmの範囲にあ
    る微粒子粉体であって、その表面がフッ素化合物にて表
    面処理されている改質微粒子粉体一種以上と、トリメチ
    ルシロキシケイ酸、アクリルシリコーンを含む油性成分
    を、環状シリコーンを含む溶媒中に強分散してあって、
    かつ転写率が0〜25%の範囲にあることを特徴とする
    メイクアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 一次粒子径が5〜100nmの範囲にあ
    る微粒子粉体であって、その表面がフッ素化合物にて表
    面処理されている改質微粒子粉体一種以上と、平均一次
    粒子径が0.1〜1μmの範囲にある球状樹脂粉体一種
    以上と、トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシリコー
    ンを含む油性成分を、環状シリコーンを含む溶媒中に強
    分散してあって、かつ転写率が0〜25%の範囲にある
    ことを特徴とするメイクアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシ
    リコーン以外の油性成分が、HLB値0.5〜6のポリ
    オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、HLB
    値0.5〜6のパーフルオロアルキル・ポリオキシアル
    キレン共変性オルガノポリシロキサン、ジメチルポリシ
    ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーン
    生ゴム、フッ素変性オルガノポリシロキサン、ワセリ
    ン、スクワラン、オキシステアリン酸オクチル、エチレ
    ン・α−オレフィン・コオリゴマー、有機系紫外線吸収
    剤から選ばれる1種以上を含むことを特徴とする請求項
    1または2に記載のメイクアップ化粧料。
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