JPH08128458A - プラスチック基材を被覆する方法 - Google Patents

プラスチック基材を被覆する方法

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JPH08128458A
JPH08128458A JP7194022A JP19402295A JPH08128458A JP H08128458 A JPH08128458 A JP H08128458A JP 7194022 A JP7194022 A JP 7194022A JP 19402295 A JP19402295 A JP 19402295A JP H08128458 A JPH08128458 A JP H08128458A
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admixture
boot
constant velocity
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graft polymerization
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Gary D Grabaum
ゲリー・ディ・グラボーム
Theodore H Collins
セオドア・エイチ・コリンズ
Gwynne Williams
グウィン・ウイリアムズ
Mohan L Sanduja
モハン・エル・サンドゥジャ
Carl Horowitz
カール・ホロヴィッツ
Boris Shvartzman
ボリス・シュヴァーツマン
Paul Thottathil
ポール・ソッタシル
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プラスチック製品の表面を強化する。 【構成】 被覆層28がこのプラスチック基材22上に
被覆される。極めて好ましい局面は、このプラスチック
基材は、クロロプレンまたはポリエステルエラストマー
から作られる定速度継手ブーツ成形品20である。この
被覆層は、プレポリマー、モノマー、硬化剤、触媒およ
びグラフト重合開始剤を含む混合材から作られ、クロロ
プレンまたはポリエステルエラストマーにグラフト化さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層物品に関し、
詳しくは、第1層がエラストマーで、その上に第2層が
グラフト重合された定速度継手ブーツ用の多層物品に関
する。
【0002】
【関連技術の説明】定速度(CV)継手は自動車の中で
はありふれた構成部品である。一般的に、ブーツは定速
度継手を覆うことにより、運転中に遭遇する事象に対し
てその継手を保護するのに使用される。
【0003】普通の定速度継手ブーツは、プラスチッ
ク、即ちポリマー状物質から作られる。ブーツは、土台
となっている定速度継手の力学に呼応して弾性変形が可
能なように柔軟性であるのが好ましい。定速度継手ブー
ツを作るために通常使用される材料には、クロロプレン
またはポリエステル型エラストマーのようなエラストマ
ー状物質が挙げられる。使用時に、前記物質から作られ
るブーツによって、ほこり、道路用塩、水、油、ガソリ
ン等から定速度継手が保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記物質は、一般的に
ブーツ寿命を延ばすのに使用されるが、向上した摩耗特
性、高温(定速度継手が使用中に受けるような)に対す
る向上した耐性および向上した物理的性質をブーツに付
与することによってブーツ寿命を更に延ばして欲しいと
いう要望がある。使用されなくて、使用を見込んで倉庫
またはその他の方法で貯蔵されているブーツの貯蔵寿命
だけでなく有効な耐用年数も、ブーツの耐腐食性および
耐劣化性を向上させることにより延ばして欲しいという
要望もまたある。
【0005】
【発明の要約】本発明の方法および物品によって、定速
度継手ブーツとして、これに限定されないが、便利に使
用できる改良型多層物品(エラストマー状基材層ともう
1つの層を含む)が製造される。単一層のプラスチック
基材と比較すると、本法で生成する物品は向上した摩耗
特性を示す。本法で生成する物品は単一層のプラスチッ
ク基材と比較して、向上した物理的性質(例えば、耐衝
撃性)、および腐食性媒体には向上した抵抗力をも示
す。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に関係ある当事者には、本
発明に関わる更なる利便さと長所が、付属図面を参照す
ることにより後記の好ましい実施の形態の詳細な説明お
よび添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0007】図1を参照すると、従来の定速度継手ブー
ツ10が示されている。本明細書で更に詳細に説明する
ように、ブーツ10はエラストマー、ポリエステルまた
はそれらの混合物のようなプラスチック材料から作られ
た単一層物品である。
【0008】このブーツ10は内面14と外面16があ
る壁12を有する。ブーツ10の内面14および外面1
6は被覆されていない。このブーツ10は、縦方向軸を
持ち、その縦方向軸の周りにアコーディオン様に全体的
に回旋しているので、縦軸の長さの方向に沿って実質的
に間隔を置いた複数の環状のしわ18から成る蛇腹構造
をしている。
【0009】図2は、図1のブーツ10が使用中に受け
ることがある屈曲状態での例示である(定速度継手は示
されていない)。見てわかるように、2個以上のしわ1
8はお互いに接触することがある。長期間使用した後、
このしわ18付近の材料の摩耗は接触によっておこる場
合もある。
【0010】図3は本発明の教示によるブーツ20を図
示している。このブーツは内面24と外面26がある壁
22を有する。壁22は、1種類以上の予め決められた
厚さであり、その厚さは用途とブーツ材料によって変え
られる。「予め決められた厚さ」は、本発明の目的に対
しては、この壁の24と26の両面に対して直角な壁2
2全体にわたる断面の内面と外面との間の距離として定
義される。例えば、クロロプレン型エラストマーから作
られる定速度継手の場合のブーツは、約1.5から約
3.5mmの範囲の壁厚がよいが、約2.5mmが好ま
しい。被覆層28は、内面30を含んでいて、その内面
は、ブーツ20の外面26の少なくとも一部分の上に広
がっているのが好ましい。この被覆層は一般的に外気に
曝される外面32をも含んでいる。もう1つの実施の形
態(示されていない)では、被覆層は、ブーツの内面2
4の少なくとも一部にも広がっている。この被覆層28
は1種類以上の予め定められた厚さ(即ち、外側の被覆
層に直角で壁22を通る断面での、被覆層の外面からブ
ーツ20の外面26までとして定義される距離)をも持
ち、その厚さは、ブーツ材料、被覆されたブーツでの所
望の性質等のような多数の事象に左右されて変動する場
合がある。被覆層の厚さの例は、約35μmから約45
μmの範囲であるが、更に好ましいのは約37μmから
約40μmであり、この場合のμmはマイクロ−メート
ルを表している。好ましい実施の形態では、壁厚対被覆
層厚の比は約80:1から約40:1にわたっている
が、より好ましいのは約60:1である。
【0011】本発明の方法は次の段階から成る。 (1)ポリマー基材の表面を、プレポリマー、モノマ
ー、硬化剤、触媒およびグラフト重合開始剤から成る混
合材と接触させる、および (2)前記ポリマー基材に前記混合材をグラフト重合さ
せるために前記混合材を硬化させる。 好ましい実施の形態では、ポリマー基材は、ブーツ20
のような定速度継手ブーツであり、混合材は硬化によっ
て被覆層28のような被覆層を形成する。
【0012】本発明の方法で有用なポリマー基材は、本
方法に照らしてグラフト化が可能な適当な物質ならいず
れでもよい。好ましい実施の形態では、その基材は屈曲
性で架橋可能なポリマーで、エラストマーが好ましい。
更に好ましいのはそのエラストマーはクロロプレン(ネ
オプレンのようなもので、これに限定されない)、ポリ
エステルまたはそれらの混合物である。
【0013】本法で使用するためのポリマーおよび物品
は、表1の範囲内の物理的性質を持つのが好ましい。 表I ネオプレン ハイトレル(TPE) 比重 25℃に於いて 1.2-1.3 1.1-1.3 硬度 55-65ショアA 40-55ショアD 引張り強度、psi 1450-2400 4000-6000 伸び % 280-400 340-600 曲げ弾性率 psi(室温) データなし 15,000-23,000
【0014】前記ポリマーも、一般的には、自動車の通
常の使用時に遭遇する大抵の腐食性または劣化を生じさ
せる化学薬品(例えば、道路用塩、水、油、ガソリン
等)には良好な耐性を持っている。前記ポリマーは、実
質的な劣化、即ち性能低下がなくて100℃を超える温
度に耐えることもできるのが好ましい。
【0015】クロロプレンは、ラテックスのような固形
状または柔軟な発泡体のような発泡体として入手できる
公知の合成エラストマーであることは当業者には判って
いる。本法に従ってクロロプレンは固形状で提供される
のが好ましい。クロロプレンの代わりにまたはクロロプ
レンと、特にネオプレンと組み合わせて使用してもよい
代替のエラストマーの例には、サントプレン(Sant
oprene)、ペルプレン(Pelprene)、ア
ルニタル(Arnital)およびロモド(Lomo
d)の商品名で市販されているエラストマーが挙げられ
る。天然ゴム基材を使用してもよい。ゴムまたはエラス
トマーは、活性化されるとフリーラジカルを発生するこ
とができる1個以上の反応性に富む活性水素原子を持つ
ジエンを含む物質であるのが好ましい。
【0016】特に好ましい物質の例は、デュポン(Du
Pont)から発売されハイトレル(HYTREL)の
商品名で市販されている。ハイトレルは、熱可塑性ゴム
として最も広く使用されているポリエステル主成分のエ
ラストマーである。
【0017】好ましい実施の形態では、ポリマー基材
は、望ましい最終的な物品の形で提供されるが、その物
品が図1および図2のブーツ10または図3のブーツ2
0として示される形のような定速度継手用ブーツである
のが尚、更に好ましい。その基材は、ブロー成形または
射出成形のような或る適当な方法を用いて所望の形状に
成形されることが好ましい。その基材は、また押出し成
形物質として適当な形態で提供されてもよい。
【0018】本発明明細書で使用している「被覆層生成
用混合材」は、グラフト重合の直前に存在して、エラス
トマー状基材にグラフト重合する混合材を指している。
本発明のプレポリマーは、エポキシ系主成分が好まし
い。尚、更に好ましいのは、脂肪族、環式脂肪族、芳香
族またはそれらの混合物から選ばれるエポキシプレポリ
マーである。
【0019】エポキシプレポリマーはいずれかの適当な
方法で調製してよい。エポキシプレポリマーは、ビスフ
ェノールA、エピクロルヒドリンまたはそれらの混合物
を用いる系から誘導されるのが好ましい。けれども、フ
ェノール系もしくはクレゾール系のいずれかまたはそれ
らの混合物を含む多官能性エポキシノボラック樹脂、こ
れに限定されるものではないが、のような他のフェニル
類またはアルコール類も使用してよい。当業者には他の
代替物が判るだろう。エポキシプレポリマー用の特定の
系の例には次のものを含むがこれに限定されるものでは
ない。即ち脂肪族エポキシ樹脂−1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル;環式脂肪族エポキシ樹脂−
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポ
キシ;シクロヘキサンカルボン酸エステルおよびビス
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジピン酸エステル;ビスフェノールAおよびレゾ
ルシノールジグリシジルエーテルエポキシ樹脂のような
ポリフェノールエポキシ樹脂のジグリシジルエーテル;
フェノール−フォルムアルデヒドノボラックポリグリシ
ジル、またはこれらの混合物である。
【0020】好ましい実施の形態では、エポキシプレポ
リマーは、被覆層生成用混合材の約1から約4重量パー
セントの範囲の量で存在するが、少なくとも約3ないし
約4重量パーセントがより好ましい。
【0021】本発明の方法および物品で使用するモノマ
ーは、ヒドロキシ、カルボキシルまたはアリル(例え
ば、グリシジル)官能基を含むようなアクリル系主成分
のモノマーが好ましい。このモノマーは、塩、エステ
ル、アミドまたは相当するニトリルから誘導されてもよ
い。好ましモノマーの例には、これらに限定されるもの
ではないが、ヒドロキシ−エチルメタクリレート、ヒド
ロキシ−プロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、グ
リシジルメタクリレート、またはそれらの混合物が挙げ
られる。好ましい実施の形態では、選ばれるモノマー
は、それ自身または2もしくは3種類のモノマーが組み
合わせて使用される。市販モノマーの1つの例は、ペン
シルベニア州、フィラデルフィアのローム&ハース社
(Rohm&Haas Co.)のヒドロキシエチルメ
タクリレートである。
【0022】プレポリマーおよびモノマーの被覆層生成
用混合材は、どこまで反応がおこなわれるかによって変
えることができる。モノマーおよびプレポリマーは、所
望の粘性を持つ混合材を生成させるのに充分な量を使用
する。
【0023】多数の異なる触媒のうちのどれを用いても
よいが、フリーラジカル発生用触媒が好ましい。過酸化
物型触媒が、更に、より好ましい。適当な触媒の例に
は、過酸化ベンゾイル、過酸化メチルエチルケトン、タ
ーシャリィブチルヒドロペルオキシド、ジターシャリィ
ブチルペルオキシド、ターシャリィブチル過安息香酸エ
ステル、過酢酸、またはこれらの混合物が挙げられる。
市販触媒の例は、過酸化ベンゾイルである。触媒は、被
覆層生成用混合材の約0.5から約1.0重量パーセン
トの範囲で使用するのが好ましい。
【0024】本発明の被覆層混合材を硬化、即ち架橋を
完結させるには様々な適当な硬化剤を使用できる。その
例には、ポリアミン、ポリアミド、ポリスルフィド、ポ
リウレタン、カルボン酸、酸無水物、およびこれらの混
合物から選ばれる物質が挙げられる。好ましい硬化剤に
は、第一級−第二級脂肪族アミン、ヒドロキシ脂肪族ア
ミン、芳香族アミン等から選ばれる物質が挙げられる。
それに代わる、好ましい硬化剤には、アルキル、アリー
ル、アルコキシ系またはこれらの混合物から選ばれるア
ミンまたはポリアミンが挙げられる。特定の例として
は、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、p−フェニレンジアミン、テトラ
(ヒドロキシルエチル)ジエチレントリアミンまたはこ
れらの混合物を挙げることができる。市販硬化剤の例
は、ペンシルベニア州、ガルフミルズのヘンケル社(H
enkel Corporation)によってベルサ
ミド(Versamid)140の商品名で販売されて
いるポリアミドである。
【0025】硬化剤は、被覆層生成用混合材の約5から
約12重量パーセントまでの範囲の量で使用するのが好
ましいが、更に好ましのは約6から約10重量パーセン
トまでの量である。更に、約1.0ないし約4.0部の
エポキシプレポリマーに対して約0.5ないし約10部
の割合で硬化剤を使用するのが好ましい。
【0026】本発明の被覆層混合材に用いられるグラフ
ト重合開始剤は、本発明の基材が存在する時に、この基
材ポリマーに混合材がグラフト化するイオン開始剤が好
ましい。極めて好ましい実施例では、グラフト重合開始
剤は、銀を含む塩から好ましく誘導された銀イオンを含
む。銀イオンを誘導するのに好ましく銀を含む塩の例に
は、硝酸銀、過塩素酸銀、酢酸銀またはこれらの混合物
が挙げられる。或る場合には、銀を含む塩を有機溶媒に
溶解させてもよい。そのような場合には、銀を含む塩は
有機溶媒(例えば、メチルエチルケトン)に可溶である
のが好ましい。そのような塩の1つの例は過塩素酸銀で
ある。銀を含む塩以外の代替のイオン開始剤の例には、
イオン、鉄、コバルト、および銅塩が挙げられる。一般
的に市販されているグラフト重合開始剤の例には、硝酸
銀および過塩素酸塩銀が挙げられる。
【0027】使用する銀塩の量は、極めて少量で、例え
ば、モノマー状溶液の0.001ないし1.0重量%で
あるが、約0.05ないし0.10重量%が好ましい。
【0028】必要に応じて他の添加剤を混合材に組み入
れて所望の生成物特性に合致するようにしてもよい。例
えば、適当な充填剤を、被覆層生成用混合材の約20−
30重量パーセントの間までの量で使用してよい。適当
な充填剤の例としては、とりわけ、硫化タングステン、
硫化モリブデン、二酸化チタン、酸化アルミニウムおよ
び雲母が挙げられる。粘度調整剤も適当な量を使用して
もよい。例えば、ケトン(例えば、限定的ではないが、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、ま
たは芳香族有機物(例えば、限定的でないがトルエン
等)のような有機溶媒を使用してよい。通常の適当な柔
軟調整剤、増粘剤、またはチキソトロピー化剤も使用し
てよい。通常の着色材および強化材も同様に使用してよ
い。
【0029】本発明の被覆層生成用混合材は、第1基礎
混合物(submixture)および第2基礎混合物
を混合することにより調製するのが好ましい。第1基礎
混合物は、エポキシプレポリマー、モノマー、1種類以
上の充填剤および他の成分を含むのが好ましい。第1基
礎混合物の成分は、混合用の大きな桶のような適当な容
器に入れた後、ボールミル型粉砕機を用いて攪はんまた
は粉砕するのが好ましい。この基礎混合物の混合は、一
般的には、室温で約24から約48時間までの範囲の時
間、または実質的に均一な混合物が得られるまで行われ
る。攪はん時間(本明細書におけるあらゆる攪はん段階
に関して)は、限定的ではないが、温度、攪はん速度お
よび各成分の量のような条件によって変動することは勿
論当業者には判っている。基礎混合物を粉砕することに
より、配合物中に含まれている全ての充填剤、またはそ
の他の大きな粒状物の粒径はヘゲマン(Hegema
n)スケールを基準としてプラス7以下にまで小さくす
るのが好ましい。
【0030】第2基礎混合物は、硬化剤、即ち架橋剤、
触媒、グラフト開始剤および充填剤のような必要に応じ
た物質を含むのが好ましい。これらの成分は、それぞれ
原料の状態のままで混合用容器のような適当な容器に一
緒に入れる。次いで、これらの成分は、適当な攪はん装
置を用いて、適当な雰囲気(例えば、空気の雰囲気)下
で、実質的に均一な単一相の溶液が得られるような充分
な時間と温度で攪はんされる。一般的に、攪はんは、室
温で、約3から約6分間の範囲の時間でおこなわれる
が、約4から5分間がより好ましい。
【0031】次に、第1および第2基礎混合物を一緒に
混合する。この段階で第1基礎混合物と第2基礎混合物
との比は、硬化した時に材料から所望の性質が得られる
ように選んでよい。好ましい実施の形態では、第1基礎
混合物と第2基礎混合物との比(重量部で表す)、即ち
A部対B部は、試料混合材に関しては、ハイトレル(H
YTREL)の場合は約14:3であり、ネオプレンの
場合は3:2から12:1まで変動する。
【0032】個々の基礎混合物も、第1および第2基礎
混合物の混合材と一緒にしていずれかの適当な攪はん装
置を用いて、適当な雰囲気(例えば、空気の雰囲気)下
で、実質的に均一な単一相の溶液が得られるような充分
な時間と温度で攪はんされる。例えば一般的に、攪はん
は、室温で、約3から約6分間の範囲の時間でおこなわ
れるが、約4から5分間がより好ましい。
【0033】被覆層生成用混合材を保管してもよいし、
直ちにポリマー基材に被覆してもよい。この混合材は濃
縮した形で調製した方がよいと理解しなければならな
い。更に、既に概説した成分量は、多かれ少なかれ濃縮
物用に調節すべきかも知れない。濃縮物として使用する
ならば、ポリマー基材に被覆する前に、混合材を適当な
溶剤に溶解させて生成用の所望の濃度を得るのが好まし
い。
【0034】好ましい実施例では、被覆層生成用混合材
は、従来からのスプレー塗装技術によってポリマー基材
の一部または全部と接触させる。1種類以上の他の塗装
技術を使用してもよいが、それらには、刷毛塗り、浸漬
塗り、スポンジ塗り、ローラ塗りまたはその他同じよう
な塗り方が含まれるが、これらに限定されるものではな
い。得られた混合材は、生成する被覆物品で所望の性質
が得られるように充分な混合材厚さまで被覆するのが好
ましい。例えば、約1.0mmのポリマー基材の壁厚の
定速度継手ブーツの場合は、被膜の厚さは約0.5から
約2.0mmまでにわたるのが好ましいが、更に好まし
いのは、0.8mmないし約1.6であり、尚、更に好
ましのは約1.2mmである。
【0035】被覆層生成用混合材で一旦被覆すれば、被
覆されたポリマー基材を加熱すると、グラフト重合反応
およびこの生成用混合材の硬化が完結する。加熱は、或
る適当な環境(例えば、空気の雰囲気)、適当な加熱炉
(例えば、空気循環式炉のような)、および適当な圧力
(例えば、大気圧)で実施される。加熱は、ハイトレル
の場合に好ましい約200゜Fからネオプレンの場合に
好ましい265゜Fまでの範囲の温度で実施される。加
熱は、ハイトレルの場合の約220゜Fからネオプレン
の場合の約250゜Fまでの範囲の温度で行われるのが
更に好ましい。ポリマー基材と硬化された被覆層生成用
混合材との間に比較的強い結合が出来上がるように、こ
の生成用混合材の層を全部硬化させて生成用混合材とポ
リマー基材との間のグラフト重合を充分におこなわせる
ために加熱時間を選ばなければならない。例えば、前記
反応条件を用いて、約1.0mmの被覆層生成用混合材
厚さを持つ材料を作るには、約20ないし約30分間の
時間が必要であり、より好ましくは約25分間が必要で
ある。
【0036】本明細書の段階に対して規定される時間
が、各段階で使用される温度、その段階の中で含まれる
物質の量等のような多数の因子に多かれ少なかれ左右さ
れることを当業者は承知している。
【0037】理論に束縛されようとは思わないが、本発
明による化学的グラフト化のメカニズムは実質的に次の
ように起こると考えられる。エラストマー基材は、ポリ
マー化学の分野で側鎖またはグラフトとして知られてい
る以外の鎖状モノマーを受け入れるための多数の分岐点
を含んでいる。本発明によると、一般的に、グラフト化
には、限定されるのではないが、加熱、紫外線照射のよ
うな適当な手段および極く普通には連鎖移動剤を用いて
ポリマー基材を活性化することが含まれる。一旦、この
基材が活性化されると、炭素−炭素結合によって連結さ
れたモノマーの鎖は、この基材を攻撃して、対象の材料
の既存の特性を実質的に損なうことなくその基材に結合
する。天然産も合成物も多くの物質は、「かさ張り水素
(bulk hydogens)」(例えば、ポリプロ
ピレンに於ける第3級水素)よりもグラフト重合系の下
では一般的により反応しやすい活性水素を持つと考えら
れる。
【0038】本発明のグラフト重合開始剤は、この活性
水素を取り去って、しかも活性水素が取り去られその位
置(即ち、分岐点)で、同時にポリマー鎖の成長を開始
させる能力を持つと考えられる。この開始剤によって、
各水素と、1個の電子が取り去られるか、または電子が
取り去られないか、または2個の電子が取り去られるか
によってフリーラジカル、アニオンまたはカチオンのメ
カニズムによる重合が本発明に従って優勢的に進行する
だろう。
【0039】多くの例では、モノマーの混合物を使用し
てもよく、度々、2種類以上の性質を1つの加工段階で
変えることが可能である。グラフト鎖の成長およびラジ
カルの停止の開始位置を選択的に発生させる「グラフト
由来(grafting from)」法のような様々
な技術によって鎖の長さを制御できるこれらのポリマー
鎖を永久的はにポリマー基材に付着する。グラフト−ポ
リマーとポリマー基材との間の連結は、本来、共有結合
であるので、グラフトポリマーはこの基材から取り除か
れ易いはずがない思われる。これを背景にして、ネオプ
レンおよびポリエステルのエラストマー基材を被覆する
メカニズムを検討する。
【0040】B ネオプレンへ被覆する場合の化学的
グラフト化 通常、ゴム成分は、合成エラストマー、またはブタジエ
ン、イソプレン、ペンタジエンおよびクロロプレンのよ
うなジエン単位を含む天然ゴム(ネオプレンが合成エラ
ストマーの例である)から作られる成分であると説明さ
れている。一般的にこのような単位は、フリーラジカル
(「X」)を発生させるグラフト−重合−開始剤(「G
I」)の存在で活性化することができる、化学的に反応
しやすい活性水素原子を持っている。このフリーラジカ
ルがグラフト重合を開始するはずである。グラフト重合
に含まれる一連の反応段階の例は次の通りである:
【0041】
【化1】
【0042】ビニルモノマーが存在すると、このプロセ
スで生成するエラストマーラジカルはグラフト重合を開
始すると考えられる。
【0043】
【化2】
【0044】上式のRは、様々な炭素数の鎖状のアルキ
ルまたはアリール基でよく、nは2で始まる任意の適当
な整数である。グラフト重合開始剤イオンがグラフト重
合反応を開始させると考えられるので、全プロセスは自
触反応のような挙動をしやすい。従って、比較的少量の
グラフト開始剤イオン(例えば、10−100ppmの
銀イオン)でグラフト重合プロセスを行うのには充分な
筈である。グラフト開始剤の中に過酸化物が存在する
と、グラフト開始剤イオンの再生が促進されるだけでな
く、分解して硬化を助長するゴムラジカルを生成するゴ
ムのヒドロペルオキシドの生成をも促進される。次式の
1 は一般的にアルキルまたはアリール基で、nは前記
のように2で始まる任意の適当な整数であり、かつmも
2で始まる任意の適当な整数である。
【0045】
【化3】
【0046】このプロセスはラジカルの再結合によって
停止する場合がある。
【0047】
【化4】
【0048】C ポリエステルエラストマーブーツに被
覆する場合の化学的グラフト化 ハイトレルブーツ(ポリエステル−「PE」)または他
のいずれかのゴム物質の場合は、グラフト開始剤イオン
によって水素原子が引き抜かれることによって化学的グ
ラフト化が起こると考えられる。このようにして生成し
たフリーラジカルが、所望のモノマー/プレポリマーで
グラフト重合を進行させることによりポリマー膜が生成
するが、この膜はハイトレルブーツの表面に化学的結合
する場合がある。ハイトレルブーツ基材のグラフト重合
に含まれていると考えられる一連の反応段階は次のよう
である:
【0049】
【化5】
【0050】このプロセスの場合もラジカルの再結合に
よって停止する場合がある。
【0051】
【化6】
【0052】上記の反応メカニズムに対しては、mの値
は2で始まる任意の適当な整数で、nの値も2で始まる
任意の適当な整数で、かつRは所望の鎖長のアルキルま
たはアリール基でよい。
【0053】次は、ポリマー基材を被覆するのに使用さ
れる適当な組成物の実施例である。この組成物は、第1
および第2基礎混合物を混合する前に存在したその状態
で記載されている。本発明の範囲は、これらの実施例に
詳細に記載された内容に限定されるものではない。実施
例I−IVの場合、下地のプラスチック基材はポリエス
テルエラストマー、好ましくはハイトレルである。実施
例V−VIIIの場合、下地のプラスチック基材はネオプレ
ンである。
【0054】 ハイトレル 実施例IA部 重量部 エポシキプレポリマー (アラルダイト 488N40) 100.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 10.00 フッ素ポリマー ポリフルオ(polyfluo)200 5.00 硫化モリブデン 6.00 二硫化タングステン 2.00 メチルエチルケトン 50.00 モノマー シラン A187 1.00 トリメチロールプロパントリアクリレート 1.00B部 ウレタンプレポリマー (デスモジュール N−75) 37.50 過酸化ベンゾイル MEK*の1.0%溶液 0.20 過塩素酸銀 MEK*の0.1%溶液 0.10 * メチルエチルケトン
【0055】 実施例IIA部 重量部 エポシキプレポリマー (エポタフ 38525) 100.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 10.00 フッ素ポリマー ポリフルオ(polyfluo)200 5.00 硫化モリブデン 5.00 二硫化タングステン 3.00 メチルイソブチルケトン 50.00 モノマー シラン A1100 1.00 トリメチロールプロパントリアクリレート 1.00B部 重量部 ウレタンプレポリマー (デスモジュール N−75) 37.50 過酸化ベンゾイル MEK*の1.01%溶液 0.20 過塩素酸銀 MEK*の0.1%溶液 0.10 * メチルエチルケトン
【0056】 実施例III A部 重量部 エポシキプレポリマー (デル 684 EK40) 100.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 10.00 フッ素ポリマー ポリフルオ(polyfluo)200 5.00 硫化モリブデン 4.00 二硫化タングステン 4.00 メチルエチルケトン 30.00 メチルイソブチルケトン 20.00 モノマー シラン A187 1.00 トリメチロールプロパントリアクリレート 1.00B部 ウレタンプレポリマー (デスモジュール N−75) 37.50 過酸化ベンゾイル MEK*の1.0%溶液 0.20 過塩素酸銀 MEK*の0.1%溶液 0.10 * メチルエチルケトン
【0057】 実施例IVA部 重量部 エポシキプレポリマー (アラルダイト R88N40) 50.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 8.00 エポシキプレポリマー (デル* 684 EK40) 25.00 フッ素ポリマー ポリフルオ(polyfluo)200 3.00 硫化モリブデン 4.00 二硫化タングステン 2.00 メチルエチルケトン 40.00 モノマーシラン A174 1.00 トリメチロールプロパントリアクリレート 1.00 * ダウ(Dow)のエポキシ樹脂 B部 ウレタンプレポリマー (デスモジュール N−75) 28.00 過酸化ベンゾイル 1.0%溶液 0.15 過塩素酸銀 0.1%溶液 0.10
【0058】 実施例VA部 重量部 エポシキプレポリマー (アラルダイト 6010) 13.00 メチルイソブチルケトン 14.00 フッ素ポリマー アカビード(aquabead)916 2.00 硫化モリブデン 4.00 二硫化タングステン 2.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 2.00 カーボンブラック 0.40 上記を2日間粉砕した後、下記を添加: ポリスルフィド RLP 2078A 25.00 モノマー アリルグリシジルエーテル 0.50 モノマー アリルメタクリレート 0.50 トリメチロールプロパントリアクリレート 0.50 ダウコーニング(Dow Corning)添加剤DCI 9770 0.30 アリル系ウレイド官能型モノマー 0.50B部 ベルサミド 140 6.00 過酸化ベンゾイル MEK*の10%溶液 0.20 過塩素酸銀 MEK*の0.1%溶液 0.10 液状ポリスルフィド RLP 2078B 4.50 トルエン 30.00 * メチルエチルケトン
【0059】 実施例VIA部 重量部 エポシキプレポリマー (エポン 828) 66.00 メチルイソブチルケトン 72.00 フッ素ポリマー アカビード(aquabead)916 10.00 硫化モリブデン 20.00 二硫化タングステン 9.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 10.00 チンタイドブラック EP 30−35 2.00 モノマー シラン A187 2.00 ハイカー ATBN 1312−32B2 20.00 B部 ポリアミド 830 12.00 ポリアミド 850 6.00 過酸化ベンゾイル MEK*の10%溶液 0.25 過塩素酸銀 MEK*の0.1%溶液 0.10 * メチルエチルケトン
【0060】 実施例VII A部 重量部 エポシキプレポリマー (アラルダイトG010) 13.00 メチルエチルケトン 14.00 フッ素ポリマー ポリフルオ(polyfluo)200 2.00 硫化モリブデン 3.50 硫化タングステン 2.50 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 2.00 チンタイド EP ブラック30−35 1.50 ポリスルフィド LP−3 6.00 モノマー シラン A187 0.50 アリルメタクリレート 0.50 ダウコーニング(Dow Corning)添加剤DCI 9770 0.20 トリメチロールプロパントリアクリレート 0.50B部 ポリアミド 830 2.50 ポリアミド 850 2.00 過酸化ベンゾイル MEK*の10%溶液 0.20 過塩素酸銀 0.1%溶液 0.10 * メチルエチルケトン
【0061】 実施例VIIIA部 重量部 エポシキプレポリマー (エポン 828) 6.00 メチルエチルケトン 30.00 フッ素ポリマー アカビード(aquabead)916 4.00 硫化モリブデン 8.00 二硫化タングステン 4.00 フッ素ポリマー ポリミスト(polymist)F5A 4.50 チンタイド ブラック30−35 2.00 ポリスルフィド LP−3 12.00 モノマー シラン A187 1.00 アリルメタクリレート 1.00 トリメチロールプロパントリアクリレート 0.50B部 ポリアミド 830 6.00 ポリアミド 880 2.00 メチルエチルケトンペルオキシド 0.30 過塩素酸銀 MEK*の0.1%溶液 0.15 * メチルエチルケトン
【0062】前に列記した実施例に対しては、市販の様
々な商品名の製品を使用した。次はこれらの製品の大部
分のまとめである。アラルダイト(Araldite)
G010はスイス国、バーゼル市所在のチバ ガイギー
社(Ciba Geigy,Ltd.)の1部門のチバ
ガイギー社(Ciba Geigy,Inc.,)から
市販されているエポキシプレポリマーである。ポリスル
フィド(Polysulfide)RLP2078A
は、ルイジアナ州、シュレベポート所在のチオコール社
(Thiokol Corp.,)から市販されている
ポリスルフィドである。ベルサミド(Versami
d)140は、ペンシルベニア州、ガルフミルズ所在の
ヘンケル社(Henkel Corp.,)から市販さ
れているアミド系硬化剤である。
【0063】エポン(EPON)828は、テキサス
州、ヒューストン所在のシェルケミカル社(Shell
Chemical Co.,)から市販されているエポ
キシプレポリマーである。ハイカー(Hycar)AT
BN 1312−32B2は、オハイオ州、アクロン所
在のグッドリッチ社(B.F.Goodrich)から
市販されているアミンで末端処理したブタジエン樹脂で
ある。ポリアミド(Polyamide)830および
ポリアミド(Polyamide)850は、スイス
国、バーゼル市所在のチバ ガイギー社(Ciba Ge
igy,Ltd.)の1部門のチバ ガイギー社(Ci
ba Geigy,Inc.,)から市販されているア
ミド系硬化剤である。
【0064】ポリスルフィド(Polysulfid
e)LP3は、ルイジアナ州、シュレベポート所在のチ
オコール社(Thiokol Corp.,)から市販
されているポリスルフィドである。デスモジュール(D
esmodur)−N75は、スイス国、バーゼル市所
在のチバ ガイギー社(Ciba Geigy,Lt
d.)の1部門のチバ ガイギー社(Ciba Geig
y,Inc.,)から市販されているウレタンプレポリ
マーである。
【0065】エポタフ(Epotuf)38525は、
ノースカロライナ州、リサーチトライアングルパーク所
在のライヒホルド ケミカル社(Reichhold
Chemical,Inc.,)から市販されているエ
ポキシプレポリマーである。デル(DER)684EK
40は、ミシガン州、ミッドランド所在のダウ ケミカ
ル(Dow Chemical)から市販されているエ
ポキシプレポリマーである。
【0066】次の表II、図4、図5には、本発明の教示
に従って定速度継手ブーツを被覆することによって得ら
れた耐摩耗性の向上をまとめている。表IIには、被覆し
たのと被覆しないハイトレルおよびネオプレンの定速度
継手ブーツについて何回か行った摩耗試験の結果を示し
ている。被覆したのと被覆しないハイトレルの定速度ブ
ーツについて、自動車の場合の定速度継手をシミュレー
ションするために設計された試験用装備品に両方のブー
ツが取り付けられた。シミュレーション用継手は、40
°で懸垂された後、摂氏55°に保たれた雰囲気の中で
200rpmで回転された。様々な実験に用いられる各
ブーツに1つの孔が検出されるまで、被覆したのと被覆
しないハイトレルブーツの両方についてこの試験法は続
けられた。発生した孔は、ブーツを回転している間に互
いに擦り合っている渦巻部からのものであった。表IIで
見るように被覆していないハイトレルブーツは0.6と
9.3時間の間で破損した。けれども、実施例Iで説明
した製品で被覆したハイトレルブーツは破損しなかっ
た。この試験は118時間回転した後、停止した。
【0067】同様に、被覆したのと被覆しないネオプレ
ンの定速度ブーツを試験した。再度、このブーツは、下
地基材に対して41°の角度で懸垂された試験用装備品
に取り付けられた。次いで、シミュレーション用継手を
約68゜Fの室温で400rpmで回転させた。被覆し
ていないネオプレンブーツの破損は2.3時間と10.
8時間の間で起こったのに対して、実施例Vで説明した
製品で被覆したブーツは3.6時間と23.9時間の間
の時間で破損した。
【0068】表IIおよび図4、図5を見て判るように、
実施例Iの製品で被覆したハイトレルブーツは、被覆し
ていないハイトレルブーツと比較して耐久性の平均が
2,000パーセントを超えて増加していることを示し
た。更に、実施例Vの製品で被覆したネオプレンブーツ
は、耐久性の平均が180パーセントを超えて増加して
いることを示した。
【0069】 *118時間後に著しい摩耗の徴候がないので試験を停止した。
【0070】本発明は、本発明の幾つかの好ましい実施
の形態で特に参考になるもので説明してきたけれども、
次の特許請求の範囲の精神および範囲内で変形および改
良は可能である。
【0071】本発明の物品を定速度継手ブーツと関連づ
けて説明してきた。本発明で生成する材料をそのような
目的に利用することは好ましいことではあるけれども、
プラスチック基材の特性を改良したい応用面は含められ
るが、それらに限定されることなく、それに代わる様々
な用途を同様に考えることは同業者には理解できるだろ
う。例としては連接式動力伝達機械に用いられるエラス
トマー密封材が挙げられるがこれに限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の定速度継手ブーツの断面図である。
【図2】 使用中に受けることがある屈曲状態の従来の
定速度継手ブーツの断面図である。
【図3】 本発明による多層型定速度継手ブーツの断面
図である。
【図4】 本発明によって被覆した定速度継手ブーツの
耐摩耗性を示すグラフである。
【図5】 本発明によって被覆した定速度継手ブーツの
耐摩耗性を示すグラフである。
【符号の説明】
20 ブーツ、22 壁、24 内面、26 外面、2
8 被覆層、30 内面、32 外面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セオドア・エイチ・コリンズ アメリカ合衆国 48309 ミシガン州・ロ チェスター ヒルズ・パインハースト・ 568 (72)発明者 グウィン・ウイリアムズ アメリカ合衆国 37064 テネシー州・フ ランクリン・ベイズ チャペル ロード・ 1986 (72)発明者 モハン・エル・サンドゥジャ アメリカ合衆国 11355 ニューヨーク 州・フラッシング・41エスティ アヴェニ ュ・アパートメント508・144−90 (72)発明者 カール・ホロヴィッツ アメリカ合衆国 ニューヨーク州・ブルッ クリン・フィルモア アヴェニュ・5607 (72)発明者 ボリス・シュヴァーツマン アメリカ合衆国 11106 ニューヨーク 州・ロング アイランド シティ・29ティ エイチ ストリート ナンバーシイ4・ 3165 (72)発明者 ポール・ソッタシル アメリカ合衆国 11040 ニューヨーク 州・ニュー ハイド パーク・ブライアン ト アヴェニュ・17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基材を被覆する方法におい
    て (a)プラスチック基材を、 エポキシプレポリマー; アクリル系モノマー; 硬化剤; 触媒; グラフト重合開始剤、 を含む混合材と接触させる段階、および (b)前記混合材を前記プラスチック基材にグラフト重
    合させるために前記混合材を硬化させる段階、から成る
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記混合材を前記プラスチック基材に塗
    布する段階を有する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 エラストマー状定速度継手ブーツの表面
    を保護する方法において、 (a) エポキシプレポリマーおよびアクリル系モノ
    マーを含む第1基礎混合物と、 硬化剤、フリーラジカル重合触媒およびグラフト重合
    開始剤を含む第2基礎混合物(前記グラフト重合開始剤
    は、銀、鉄、コバルトまたは銅から成る部類中から選ば
    れる塩から誘導されるイオンである)とを、混合する段
    階; (b) クロロプレン、ポリエステルまたはこれらの混
    合物から作られるエラストマー状定速度継手ブーツの表
    面を前記被覆層混合材と接触させる段階;並びに (c) 前記ブーツと前記被覆層混合材との間における
    グラフト重合を完結させるために前記被覆層混合材を硬
    化させる段階、から成ることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 前記混合材を前記プラスチック基材に塗
    布する段階を藻有する請求項3に記載の方法。
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