JPH0812933A - 上塗り塗膜形成方法 - Google Patents

上塗り塗膜形成方法

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JPH0812933A
JPH0812933A JP15232494A JP15232494A JPH0812933A JP H0812933 A JPH0812933 A JP H0812933A JP 15232494 A JP15232494 A JP 15232494A JP 15232494 A JP15232494 A JP 15232494A JP H0812933 A JPH0812933 A JP H0812933A
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JP
Japan
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group
resin
forming
coat
topcoat
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JP15232494A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ikushima
聡 生島
Yasumasa Okumura
保正 奥村
Minoru Tsunoda
稔 角田
Osamu Isozaki
理 磯崎
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Priority to PCT/JP1995/001198 priority patent/WO1995035336A1/ja
Priority to EP95921973A priority patent/EP0768326A4/en
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Abstract

(57)【要約】 【構成】素材に着色ベースコート及びクリアートップコ
ートを順次形成させてなる上塗り塗膜形成方法におい
て、該着色ベースコート及び/又はクリアートップコー
トが、(A)エポキシ基及び反応性珪素基を必須官能基
成分として同一分子中に含有する樹脂(A−1)、又は
エポキシ基含有樹脂及び反応性珪素基含有樹脂の混合樹
脂(A−2)(B)有機錫触媒、及び(C)有機溶剤を
必須成分として含有する硬化性塗料組成物で形成される
ことを特徴とする上塗り塗膜形成方法。 【効果】低温硬化性、仕上り外観、耐酸性、耐擦り傷
性、耐候性等に優れた塗膜が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な上塗り塗膜形成
方法、更に詳しくは、仕上り性及び塗膜性能(耐酸性、
耐擦り傷性等)に優れた塗膜を形成し得る上塗り塗膜形
成方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】近年、大気汚染が進み、森林
が枯れる等の酸性雨による被害が深刻な社会問題となっ
ているが、自動車外板等の屋外で使用される物品に塗装
された塗膜においても塗膜がエッチングされたり、塗膜
に白化、シミ等が発生するという問題がある。従って、
耐酸性の良い塗膜が強く要望されている。
【0003】また、上塗り塗膜、例えば自動車外板等に
塗装された上塗り塗膜は、走行中の砂やホコリ等との衝
突、洗浄ブラシ等による摩擦等によって、擦り傷が付き
やすく、外観低下の原因の一つになっており、特に黒、
紺、褐色等の濃彩色の塗膜において擦り傷発生が非常に
目立ち易い。従って、上塗り塗膜の耐擦り傷性の向上の
要求は非常に強い。
【0004】現在、水酸基含有樹脂及びバインダーのア
ミノ樹脂を含有するアミノ硬化型塗料組成物を上塗り塗
膜を形成する塗料組成物として用いる上塗り塗膜形成方
法が広く行なわれているが、耐酸性及び耐擦り傷性の両
者を満足する上塗り塗膜は、得られていない。
【0005】また、上記アミノ硬化型塗料組成物以外の
ものを用いる方法として、エポキシ基及び水酸基を有す
る樹脂に硬化剤としてメチルヘキサヒドロフタル酸無水
物等の環状酸無水物を配合した塗料組成物を上塗り塗膜
を形成する塗料組成物として用いる上塗り塗膜形成方法
が、特開昭63−84673号公報及び特開昭63−8
4674号公報に記載されている。しかしながら、これ
らの方法には、塗膜の仕上り外観、耐酸性、耐擦り傷性
等が劣るという欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、素材に
着色ベースコート及びクリアートップコートを順次形成
させてなる上塗り塗膜形成方法において、上塗り塗膜を
形成する硬化性塗料組成物として、エポキシ基及び反応
性珪素基を必須官能基成分として同一分子中に含有する
樹脂、又はエポキシ基含有樹脂及び反応性珪素基含有樹
脂の混合樹脂に、有機錫触媒を配合してなる硬化性塗料
組成物を用いると、上記従来技術の諸欠点が解消された
塗膜が形成できることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0007】即ち、本発明は、素材に着色ベースコート
及びクリアートップコートを順次形成させてなる上塗り
塗膜形成方法において、該着色ベースコート及び/又は
クリアートップコートが、 (A)エポキシ基及び反応性珪素基を必須官能基成分と
して同一分子中に含有する樹脂(A−1)、又はエポキ
シ基含有樹脂及び反応性珪素基含有樹脂の混合樹脂(A
−2) (B)有機錫触媒、及び (C)有機溶剤 を必須成分として含有する硬化性塗料組成物で形成され
ることを特徴とする上塗り塗膜形成方法に係る。
【0008】本発明で用いる硬化性塗料組成物におい
て、反応性珪素基とは、珪素原子に水酸基が直接結合し
た基であるシラノール基、又は珪素原子に加水分解性基
が直接結合した基(加水分解によりシラノール基を生じ
る基)を意味する。樹脂(A−1)又は混合樹脂(A−
2)からなる樹脂成分(A)には、これらの基は一種又
は二種以上存在することができる。
【0009】本発明で用いる硬化性塗料組成物におい
て、珪素原子に直接結合する加水分解性基としては、例
えば、一般式−OR3 で表されるアルコキシル基、一般
式−OCOR4 で表されるアシロキシ基、及び一般式−
ON=C(R5 2 で表されるケトオキシム基等が包含
される。上記各一般式において、R3 はメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等の炭素数1〜5、好ましくは炭
素数1〜3のアルキル基を示し、R4 は炭素数1〜3の
アルキル基を示し、R5 は炭素数1〜5のアルキル基を
示す。
【0010】上記加水分解性基の好ましい具体例として
は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等
のアルコキシル基;アセトキシ基、プロピオニルオキシ
基等のアシロキシ基、アセトキシム基、プロピオニルオ
キシム基等のケトオキシム基等が挙げられる。これらの
加水分解性基の中でも、特に、貯蔵安定性及び低温硬化
性に優れた効果を持つ炭素数1〜3のアルコキシル基が
好ましい。
【0011】本発明で用いる硬化性塗料組成物におい
て、(A)成分中のエポキシ基は、直鎖状炭化水素基の
炭素原子間にエーテル基が結合した脂肪族タイプエポキ
シ基、脂環式炭化水素基の炭素原子間にエーテル基が結
合した脂環式タイプエポキシ基のいずれのタイプのエポ
キシ基でもよいが、脂環式タイプエポキシ基である場合
は(A)成分中の反応性珪素基及び(B)成分の有機錫
触媒によってカチオン重合反応又はカチオン的付加反応
が容易に且つ迅速に起こるため、低温硬化性に優れると
いう特徴がある。
【0012】本発明上塗り塗膜形成方法において、着色
ベースコートを形成するための素材としては、例えば、
各種金属、特に、鋼板(化成処理したもの、化成処理及
びプライマー電着塗装をしたもの、化成処理、プライマ
ー電着塗装及び中塗り塗装をしたもの等)、各種プラス
チック(必要に応じて、表面処理したもの、表面処理及
びプライマー塗装をしたもの、表面処理、プライマー塗
装及び中塗り塗装をしたもの等)、これらの組合さった
もの等を挙げることができる。
【0013】本発明上塗り塗膜形成方法においては、素
材上に形成される着色ベースコート及びクリアートップ
コートのいずれか一方又は両者が、 (A)エポキシ基及び反応性珪素基を必須官能基成分と
して同一分子中に含有する樹脂(A−1)、又はエポキ
シ基含有樹脂及び反応性珪素基含有樹脂の混合樹脂(A
−2) (B)有機錫触媒、及び (C)有機溶剤 を必須成分として含有する硬化性塗料組成物で形成され
ている。
【0014】以下、本発明上塗り塗膜形成方法において
用いる硬化性塗料組成物について説明する。
【0015】樹脂(A−1) 樹脂(A−1)において、エポキシ基の数は1分子中に
平均約1個以上、好ましくは平均約2〜100個の範囲
のものが好適である。該エポキシ基の数が1分子中に平
均約1個を下回ると低温硬化性が低下するので好ましく
ない。
【0016】また、樹脂(A−1)の反応性珪素基の数
は、1分子中に平均約1個以上、好ましくは平均約1〜
300個の範囲のものが好適である。該反応性珪素基の
数が1分子中に平均約1個を下回ると低温硬化性が低下
するので好ましくない。
【0017】また、樹脂(A−1)は、平均分子量約2
00〜100,000、好ましくは約500〜50,0
00の範囲が好適である。平均分子量約200未満のも
のは、硬化物の耐久性が低下する傾向にあり、一方約1
00,000を越えると貯蔵安定性、硬化物の外観等が
低下する傾向にあるので好ましくない。
【0018】樹脂(A−1)としては、上記した条件を
満足するものであれば、従来から公知のもの、例えば、
エチレン性不飽和モノマーの共重合体、ポリエステル樹
脂、シリコン変性ポリエステル樹脂、エポキシ変性ポリ
エステル樹脂、シリコン変性エポキシ樹脂、弗素樹脂等
を適宜選択して使用することができる。
【0019】また、樹脂(A−1)として、γ−グリシ
ドキシプロピルメトキシシラン等のシランカップリング
剤として知られている化合物も使用が可能であるが、貯
蔵安定性、硬化性、硬化物の耐久性等が上記共重合体乃
至樹脂に比較して劣る。
【0020】樹脂(A−1)として特に好ましいもの
は、エチレン性不飽和モノマーの共重合体、即ちエポキ
シ基含有エチレン性不飽和モノマー、反応性珪素基含有
エチレン性不飽和モノマー、及び必要に応じてその他の
エチレン性不飽和モノマーを、ラジカル共重合反応させ
て得られる共重合体である。
【0021】上記エポキシ基含有エチレン性不飽和モノ
マーとしては、例えばグリシジル(メタ)アクリレー
ト、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグ
リシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル(メタ)アクリレート等を挙げることができ、これ
らの少なくとも一種を用いる。
【0022】上記反応性珪素基含有エチレン性不飽和モ
ノマーとしては、例えばビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシ
エトキシ)シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイル
オキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−
(メタ)アクリロイルオキシエチルプロピルトリメトキ
シシラン、これらとアルコキシシラン(例えば、テトラ
アルコキシシラン、トリアルコキシアルキルシラン等)
との共縮合物、及び水酸基含有エチレン性不飽和モノマ
ー(例えば、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等)とテト
ラアルコキシシランの低縮合物との反応物等を挙げるこ
とができ、これらの少なくとも一種を用いる。ここで、
上記テトラアルコキシシランの低縮合物としては、式S
i(OR6 4 (式中、R6 は、同一又は異なって、水
素原子、メチル基、エチル基又はプロピル基を示す。)
で表わされるテトラアルコキシシラン同士を縮合反応さ
せて得られる約2〜100量体のもの、好ましくは約2
〜10量体のものが好適である。該低縮合物としては、
例えば「コルコートES40」(コルコート社製、商品
名、以下同様、テトラエチルシリケートの1〜10量
体、平均約5量体)「コルコートMS51」(テトラメ
チルシリケートの1〜10量体、平均約4量体)等を挙
げることができる。これらのコルコート社製の低縮合物
は一般的には、式
【0023】
【化2】
【0024】(式中、R6 は前記と同様の意味を有し、
qは1〜10の整数を示す。)で表わされる構造を有す
るものと考えられる。
【0025】また、必要に応じて共重合させるその他の
エチレン性不飽和モノマーとしては、例えばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のC
1 〜24のアルキル(メタ)アクリレート又はシクロアル
キル(メタ)アクリレート類;パーフルオロブチルエチ
ル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル
(メタ)アクリレート、パーフルオロイソノニルエチル
(メタ)アクリレート、パーフルオロデシルエチル(メ
タ)アクリレート等のパーフルオロアルキル基又はパー
フルオロアルケニル基含有エチレン性不飽和モノマー
類;スチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニルモノマ
ー類;(メタ)アクリロニトリル等のニトリルモノマー
類;(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド等のアミドモノマー類等が挙げられ
る。
【0026】混合樹脂(A−2) (i)エポキシ基含有樹脂 エポキシ基含有樹脂(i)としては、エポキシ基を含有
するものであれば、従来から知られたエポキシ基含有樹
脂が使用できるが、特に、エポキシ基の数が1分子中に
平均約1個以上、好ましくは平均約2〜100個、及び
平均分子量約130〜100,000の範囲のものが好
適である。該エポキシ基の数が1分子中に平均約1個を
下回ると低温硬化性が低下するので好ましくない。
【0027】エポキシ基含有樹脂(i)としては、例え
ば、前記エポキシ基含有エチレン性不飽和モノマー及び
必要に応じて前記その他のエチレン性不飽和モノマーの
(共)重合体;ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メ
チルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポ
キシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポ
キシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、
3,4−エポキシシクロヘキセンカルボン酸エチレング
リコールジエステル、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ
ート等の脂環式エポキシ化合物;(ポリ)エチレングリ
コールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
トリグリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン、
トリグリシジルイソシアヌレート等の脂肪族エポキシ化
合物;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、ビスフェノールB型エポキシ樹
脂、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂等の樹脂等が挙げられる。
【0028】上記したエポキシ基含有エチレン性不飽和
モノマー及び必要に応じてその他のエチレン性不飽和モ
ノマーの(共)重合体は、特に平均分子量約8,000
〜100,000の範囲のものが好適である。
【0029】(ii)反応性珪素基含有樹脂 反応性珪素基含有樹脂(ii)としては、反応性珪素基
を含有するものであれば、従来から知られた反応性珪素
基含有樹脂が使用できるが、特に、反応性珪素基の数が
1分子中に平均約1個以上、好ましくは平均約2〜30
0個、及び平均分子量約76〜100,000の範囲の
ものが好適である。該反応性珪素基の数が1分子中に平
均約1個を下回ると低温硬化性が低下するので好ましく
ない。
【0030】反応性珪素基含有樹脂(ii)としては、
例えば、前記反応性珪素基含有エチレン性不飽和モノマ
ー及び必要に応じてその他のエチレン性不飽和モノマー
の(共)重合体で、好ましくは平均分子量約3,000
〜200,000の範囲のもの;前記テトラアルコキシ
シランの低縮合物;該テトラアルコキシシランの低縮合
物において、珪素原子に結合するR6 の一部がC
4-24(好ましくはC4-8 )の1価の炭化水素基(このも
のはエーテル結合及び/又はエステル結合を含んでもよ
い)で置換された変性珪素縮合物等が包含される。
【0031】前記変性珪素縮合物におけるC4-24の1価
の炭化水素基としては、例えばブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、デシル、ステアリル、シク
ロアルキル等の環状又は直鎖状の分枝していてもよいア
ルキル基、フェニル、トルイル、キシリル等のアリール
基やベンジル等のアラルキル基(アリール基で置換され
たアルキル基)等が包含される。
【0032】また、エーテル結合を含む炭化水素基とし
ては、例えば
【0033】
【化3】
【0034】(式中、mは1、2又は3を、pは1又は
2を、及びR7 はC1-8 のアルキル基を、夫々示
す。)、
【0035】
【化4】
【0036】(式中、mは前記と同様の意味を示す。)
等が包含される。具体的には、
【0037】
【化5】
【0038】等が挙げられる。
【0039】また、エステル結合を含む炭化水素基とし
ては、例えば
【0040】
【化6】
【0041】(式中、R8 はC1-8 の環状又は直鎖状の
分枝していてもよいアルキル基、アリール基又はアラル
キル基を示し、また、mは前記と同様の意味を示す。)
等が包含される。具体的には、
【0042】
【化7】
【0043】等が挙げられる。
【0044】更に、エーテル結合及びエステル結合の両
方の結合を含む炭化水素基としては、例えば
【0045】
【化8】
【0046】(式中、sは2以上の整数、好ましくは2
〜10の整数を示し、また、m及びR8 は前記と同様の
意味を示す。)等が包含される。具体的には、
【0047】
【化9】
【0048】等が挙げられる。
【0049】前記変性珪素縮合物は、例えば前記テトラ
アルコキシシランにおいてR6 の一部がC4-24の1価の
炭化水素基で置換されたモノマーを出発原料とし、この
ものを縮合反応させることにより、又は前記テトラアル
コキシシランの低縮合物とC4-24のアルコール(エーテ
ル結合、エステル結合を含んでもよい)とを脱アルコー
ル反応させ低縮合物のR6 の一部をC4-24の炭化水素基
で置換させることにより製造できる。
【0050】上記反応性珪素基含有樹脂(ii)として
重合体を用いる場合、その平均分子量が約3,000を
下回ると耐酸性等の塗膜性能が低下する傾向にあり、一
方約200,000を上回ると塗料組成物の固型分が低
下したり、塗膜の仕上り外観等が低下したりする傾向に
あるので好ましくない。
【0051】上記エポキシ基含有樹脂(i)及び反応性
珪素基含有樹脂(ii)の配合割合は、樹脂(i)10
0重量部当たり、樹脂(ii)が約0.1〜200重量
部、好ましくは約1〜100重量部の範囲が好適であ
る。
【0052】有機錫触媒(B) 本発明において使用し得る有機錫触媒(B)としては、
2価又は4価の錫原子に有機基が結合した化合物であっ
て、150℃以上の沸点を有する常温(20℃)で液状
又は固体状の有機錫触媒(B−1)、及び錫原子の4価
の原子価の一部又は全部に有機キレート化剤がキレート
結合した有機錫キレート触媒(B−2)が包含され、こ
れらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0053】有機錫触媒(B−1):有機錫触媒(B−
1)において、錫原子に結合する有機基としては、炭素
数1〜20の1価の炭化水素基、この炭化水素基と共に
エーテル結合及び/又はエステル結合を含む基等を挙げ
ることができる。更に、該有機錫触媒(B−1)には1
分子中に錫が2個以上のものも包含される。
【0054】本発明において、上記した有機錫触媒(B
−1)の中でも、有機基として、炭化水素基とエーテル
結合及び/又はエステル結合とを含有する下記一般式
(I)又は(II)の有機錫系化合物を使用した硬化性組
成物は貯蔵安定性、低温硬化性、耐黄変性等の性能が更
によくなるといった利点があり、特に、一般式(I)の
ものが好ましい。
【0055】 (R1 n Sn(OR2 4-n (I) (R1 u Sn(OR2 2-u (II) (式中、R1 は、同一又は異なって、炭素数1〜20の
1価の炭化水素基を示す。R2 は、同一又は異なって、
炭素数1〜20の1価の炭化水素基、−COCH=CH
COOR1 基又は
【0056】
【化10】
【0057】を示す。R1 は、炭素数1〜20の1価の
炭化水素基を示す。また、nは0又は1〜3の整数を示
し、uは0又は1の整数を示す。) 有機錫触媒は、一種単独又は二種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0058】上記した有機基及び一般式(I)又は(I
I)で表わされる有機錫触媒(B−1)の炭素数1〜2
0の1価の炭化水素基としては、脂肪族炭化水素基、脂
環式炭化水素基、芳香族炭化水素基及びこれらの基が組
合わさったもののいずれのタイプであってもよい。脂肪
族炭化水素基は、直鎖状又は分岐鎖状であっても、ま
た、不飽和結合を含んでもよく、例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、is
o−ペンチル、tert−ペンチル、neo−ペンチ
ル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−
ノニル、n−デシル、ドデシル、トリデシル、テトラデ
シル基等が挙げられる。
【0059】脂環式炭化水素基としては、例えば、シク
ロヘキシル基等が例示される。芳香族炭化水素基として
は、フェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、ト
ルイル、キシリル基等が挙げられる。また、脂肪族炭化
水素基と芳香族炭化水素基とが組合わさった基として
は、例えば、ベンジル、フェネチル基等が挙げられる。
これらの炭化水素基の中でも炭素数1〜20のアルキル
基及びフェニル基が好ましい。
【0060】上記一般式(I)又は(II)の有機錫触媒
(B−1)において、R2
【0061】
【化11】
【0062】であるエステル結合を持つものは、貯蔵安
定性、低温硬化性等に優れたものである。また、一般式
(I)又は(II)において、R1 が炭素数1〜20のア
ルキル基又はフェニル基であるものが好ましい。
【0063】更に、上記一般式(I)の有機錫触媒(B
−1)において、特に、nが0又は1のものは、貯蔵安
定性、低温硬化性等に優れている。
【0064】上記一般式(I)の有機錫触媒(B−1)
として、エステル結合を含むものとしては、例えば、ス
ズテトラアセテート、スズテトラオクテート、スズテト
ララウレート、ブチルスズトリアセテート、ブチルスズ
トリブチレート、ブチルスズトリヘキシレート、ブチル
スズトリオクテート、ブチルスズトリラウレート、ブチ
ルスズトリメチルマレート、オクチルスズトリアセテー
ト、オクチルスズトリブチレート、オクチルスズトリヘ
キシレート、オクチルスズトリオクテート、オクチルス
ズトリラウレート、オクチルスズトリメチルマレート、
フェニルスズトリブチレート、フェニルスズトリラウレ
ート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジブチ
レート、ジブチルスズジヘキシレート、ジブチルスズジ
オクテート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズ
ジエチルマレート、ジオクチルスズジアセテート、ジオ
クチルスズジブチレート、ジオクチルスズジヘキシレー
ト、ジオクチルスズジオクテート、ジオクチルスズジラ
ウレート、ジオクチルスズジエチルマレート、トリブチ
ルスズアセテート、トリブチルスズブチレート、トリブ
チルスズヘキシレート、トリブチルスズオクテート、ト
リブチルスズラウレート、トリブチルスズメチルマレー
ト、トリオクチルスズアセテート、トリオクチルスズブ
チレート、トリオクチルスズヘキシレート、トリオクチ
ルスズオクテート、トリオクチルスズラウレート、トリ
オクチルスズメチルマレート等が挙げられる。また、エ
ーテル結合を含むものとしては、例えば、ブチルスズト
リメトキシ、ブチルスズトリブトキシ、オクチルスズト
リメトキシ、フェニルスズトリメトキシ、ジブチルスズ
ジメトキシ、ジオクチルスズジメトキシ、ジオクチルス
ズジブトキシ、トリブチルスズブトキシ等が挙げられ
る。
【0065】上記した中でも、特に、スズテトラアセテ
ート、ブチルスズトリアセテート、ブチルスズトリブチ
レート、ブチルスズトリオクテート、ブチルスズトリラ
ウレート、オクチルスズトリアセテート、オクチルスズ
トリブチレート等が好ましい。
【0066】上記一般式(II)の有機錫触媒(B−1)
としては、例えば、スズジアセテート、スズジブチレー
ト、スズジオクテート、スズジラウレートなとが挙げら
れる。
【0067】有機錫キレート触媒(B−2):有機錫キ
レート触媒(B−2)は、錫原子の4価の原子価の一部
又は全部に有機キレート化剤がキレート結合したもので
ある。
【0068】有機キレート化剤としては、従来から公知
の有機キレート化剤が使用でき、該有機キレート化剤に
は、酸素原子、イオウ原子及び窒素原子から選ばれる少
なくとも一種の原子を含む化合物が包含される。上記し
た中でも、酸素原子を含む化合物、更には、ケト・エノ
ール互変異性体を構成し得る化合物が好ましい。
【0069】ケト・エノール互変異性体を構成し得る化
合物としては、β−ジケトン類(アセチルアセトン
等)、アセト酢酸エステル類(アセト酢酸メチル等)、
マロン酸エステル類(マロン酸エチル等)、及びβ位に
水酸基を有するケトン類(ダイアセトンアルコール
等)、β位に水酸基を有するアルデヒド類(サリチルア
ルデヒド等)、β位に水酸基を有するエステル類(サリ
チル酸メチル等)等を使用することができる。特に、ア
セト酢酸エステル類、β−ジケトン類を使用すると好適
な結果が得られる。
【0070】有機錫キレート触媒(B−2)は、例え
ば、4価の錫化合物1モルに対し、有機キレート化剤を
通常1〜10モル程度のモル比で混合し、必要に応じ
て、加熱することによって調製することができる。
【0071】上記した錫化合物としては、例えば、有機
酸塩、アルコキシド、ヒドロキシド、ハロゲン化物、硫
化物、及びこれらのものが組合わさったもの等が挙げら
れる。該錫化合物における有機酸塩、アルコキシドとし
ては前記一般式(I)で表わされる有機錫化合物が包含
される。
【0072】上記した錫化合物におけるハロゲン化物と
しては、例えば、第二塩化錫化合物等が挙げられる。ま
た、硫化物としては、例えば一般式(III) (R1 n Sn(SR9 4-n (III) (各式中、R9 は、同一又は異なって、炭素数1〜20
の1価の炭化水素基又は−Cv 2vCOOR1 基を示
す。vは1〜4の整数を示す。また、R1 及びnは前記
と同様の意味を示す。)で表わされるものが包含され
る。尚、R9 の炭素数1〜20の一価の炭化水素基に
は、前記したものと同様のものが包含される。
【0073】該硫化物の具体例としては、例えば、C4
9 Sn(SCH2 COOC8 173 、(C4 9
2 Sn(SCH2 COOC8 172 、C8 17Sn
(SCH2 COOC8 173 、(C8 172 Sn
(SCH2 COOC8 172 、(C4 9 2 Sn
(SC4 9 2 、C4 9 Sn(SC4 9 3 等が
挙げられる。
【0074】有機錫キレート触媒(B−2)としては、
4価の錫に有機キレート化剤が2モルキレート結合した
もの、例えば、式
【0075】
【化12】
【0076】(上記した式において、Aは同一又は異な
って、R1 、OR2 又はSR9 を示し、
【0077】
【化13】
【0078】は、有機キレート化剤によるキレート環構
造を示す。尚、R1 、R2 及びR9 は、前記と同様の意
味である。)で表わされるものを使用できる。
【0079】有機錫キレート触媒(B−2)の好ましい
具体例としては、例えば、モノブチルビス(エチルアセ
トアセテート)スズアセテート、モノブチルビス(アセ
チルアセトナト)スズオクテート、モノブチルビス(エ
チルアセトアセテート)スズラウレート、ビス(プロピ
ルアセトアセテート)スズジアセテート、ビス(プロピ
ルアセトアセテート)スズジラウレート、ビス(アセチ
ルアセトナト)スズジアセテート、ビス(アセチルアセ
トナト)スズジオクテート、ビス(アセチルアセトナ
ト)スズジラウレート、ビス(エチルアセトアセテー
ト)スズジオクテート、ビス(エチルアセトアセテー
ト)スズジアセテート、ビス(エチルアセトアセテー
ト)スズジラウレート、ビス(プロピルアセトアセテー
ト)スズジオクテート等を挙げることができる。
【0080】本発明で用いる熱硬化性組成物において、
有機錫触媒(B)の配合割合は、樹脂(A−1)又は混
合樹脂(A−2)からなる樹脂成分(A)100重量部
当たり、約0.001〜20重量部、好ましくは約0.
01〜15重量部の範囲が好適である。
【0081】有機錫触媒(B)が上記範囲を下回ると低
温硬化性が低下し、一方、上記範囲を上回ると、さらな
る低温硬化性が得られず、また、硬化物の仕上り外観や
耐久性も低下するので好ましくない。
【0082】有機溶剤(C) 本発明で用いる前記硬化性塗料組成物における有機溶剤
(C)は、前記(A)及び(B)成分を溶解又は分散す
る成分である。該有機溶剤(C)としては、前記(A)
及び(B)成分を溶解又は分散するものであれば特に制
限なしに従来の有機溶剤から適宜選択して使用すること
ができる。
【0083】有機溶剤(C)の具体例としては、例えば
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン系、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエス
テル系、エチレングリコールモノブチルエーテル等のア
ルコール系等が挙げられる。
【0084】該有機溶剤(C)は、硬化性塗料組成物の
固型分が、通常約10〜99重量%の範囲になるように
配合される。
【0085】本発明で用いる硬化性塗料組成物には、上
記した(A)〜(C)成分以外に、必要に応じて体質顔
料、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、流動性調整剤及びそ
の他の塗料用添加剤等が配合できる。
【0086】本発明で用いる前記硬化性塗料組成物は、
上記した(A)〜(C)成分以外に、更に着色顔料を配
合することによって、着色ベースコート用塗料組成物と
して使用される。
【0087】着色顔料としては、例えば、キナクリドン
レッド等のキナクリドン系、ピグメントレッド等のアゾ
系、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等
のフタロシアニン系等の有機顔料;酸化チタン、カーボ
ンブラック等の無機粉末顔料;アルミニウムフレーク、
ニッケルフレーク、銅フレーク、真鍮フレーク、クロム
フレーク、パールマイカ、着色パールマイカ等の無機フ
レーク顔料等を挙げることができる。
【0088】また、本発明で用いる前記硬化性塗料組成
物は、そのままで、クリアートップコート用塗料組成物
として使用することができる。また、このクリアートッ
プコート用塗料組成物には、必要に応じて、先に施され
ている着色ベースコートが完全には隠蔽されない程度ま
で、上記着色顔料を配合することもできる。
【0089】次に、本発明上塗り塗膜形成方法について
説明する。
【0090】本発明方法は、素材に着色ベースコート及
びクリアートップコートを順次形成させてなる上塗り塗
膜形成方法であって、該着色ベースコート及びクリアー
トップコートのいずれか一方又は両者が、上塗り塗料組
成物として使用される前記硬化性塗料組成物で形成され
るものである。
【0091】特に、前記硬化性塗料組成物は、耐酸性、
耐擦り傷性等に優れた塗膜を形成できることから、クリ
アートップコート用として用いることが好ましい。ま
た、該組成物は、低温硬化性に優れる。
【0092】本発明方法は、特に、自動車用、家電製品
用、建材用等の上塗り塗膜の形成方法として好適であ
る。
【0093】本発明の上塗り塗膜形成方法としては、自
動車工業、家電製品工業、建材等の分野で公知の塗装
系、例えば、着色ベースコート/トップクリアーコート
を2コート1ベーク方式又は2コート2ベーク方式等で
仕上げる方法、着色ベースコート/トップクリアーコー
ト/トップクリアーコートを3コート1ベーク方式又は
3コート2ベーク方式等で仕上げる方法等が適用でき
る。
【0094】これらの方法のうち、特に2コート1ベー
ク方式で仕上げる方法が好ましい。以下、代表的な具体
例として、前記硬化性塗料組成物をクリアートップコー
ト用として用いる2コート1ベーク方式による塗装方法
について説明する。
【0095】まず、前記素材上に、着色ベースコート用
塗料組成物を、通常スプレー塗装により塗装する。
【0096】着色ベースコート用塗料組成物としては、
前記硬化性塗料組成物に着色顔料を配合した組成物又は
自動車用等としてそれ自体公知の着色ベースコート用塗
料組成物を使用する。
【0097】該公知の着色ベースコート用塗料組成物と
しては、例えば、アクリル樹脂/アミノ樹脂系、アルキ
ド樹脂/アミノ樹脂系、ポリエステル樹脂/アミノ樹脂
系、アクリル樹脂/ポリイソシアネート系、アルキド樹
脂/ポリイソシアネート系、ポリエステル樹脂/ポリイ
ソシアネート系等の硬化性組成物に着色顔料を配合した
塗料組成物を挙げることができる。ここで、アミノ樹脂
としては、特に、メラミン樹脂等を用いるのが好まし
い。
【0098】該公知の着色ベースコート用塗料組成物の
形態としては、特に制限されず、例えば有機溶剤溶液
型、非水分散液型、水溶液型、水分散液型、ハイソリッ
ド型等の任意の形態のものが使用できる。
【0099】また、スプレー塗装に用いられる機器とし
ては、通常のエアースプレーガン、エアレススプレーガ
ン、エアースプレー方式静電塗装機、エアレススプレー
方式静電塗装機、回転霧化式静電塗装機等を用いること
ができる。
【0100】着色ベースコート用塗料組成物の膜厚は、
硬化後で、約10〜30μm程度の範囲とするのが好ま
しい。
【0101】着色ベースコート用塗料組成物を塗装した
後、数分間室温に放置するか、又は約50〜80℃程度
の範囲の温度で数分間強制乾燥した後、前記硬化性塗料
組成物であるクリアートップコート用塗料組成物を塗装
する。
【0102】また、クリアートップコート用塗料組成物
の塗装方法及び塗装機器は、着色ベースコート用塗料組
成物の場合と同様で良い。
【0103】クリアートップコート用塗料組成物の膜厚
は、硬化後で、約20〜80μm程度の範囲とするのが
好ましい。
【0104】次いで、着色ベースコート及びクリアート
ップコートの両者を、同時に加熱硬化させる。加熱条件
は、通常、100〜180℃程度で10分〜2時間程度
とするのが適当である。
【0105】
【発明の効果】本発明上塗り塗膜形成方法によれば、特
定の硬化性塗料組成物を上塗り塗料組成物として用いた
ことにより、特に、低温硬化性、仕上り外観、耐酸性、
耐擦り傷性、耐候性、等に優れた塗膜が形成できる。
【0106】
【実施例】以下、本発明を、製造例、実施例及び比較例
を掲げて、更に具体的に説明する。製造例1 反応性珪
素基含有エチレン性不飽和モノマー(1)の製造 「コルコートES40」 850g 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 150g トリス(アセチルアセトナト)アルミニウム 0.1g ハイドロキノン 1g の混合物を120℃、3時間で53g脱エタノールを行
い、1分子中に平均1個の不飽和結合を有する反応性珪
素基含有エチレン性不飽和モノマー(1)を得た。
【0107】製造例2 反応性珪素基含有樹脂(a−
1)の製造 「コルコートES40」775g、ベンジルアルコール
225g及びトリス(アセチルアセトナト)アルミニウ
ム0.05gの混合物を、160℃、3時間で96g脱
エタノール反応を行って、反応性珪素基含有樹脂(a−
1)を得た。このものは1分子中に平均約10個のエト
キシ基及び2個のベンジルエーテル基を含有する。
【0108】 製造例3 反応性珪素含有樹脂(a−2)の製造 「コルコートES40」 705g ヒドロキシエチルアセテート 295g トリス(アセチルアセトナト)アルミニウム 0.1g の混合物を160℃、6時間で44g脱エタノールを行
い、反応性珪素含有樹脂(a−2)を得た。このもの
は、1分子中平均約12個のエトキシ基のうち3個が
【0109】
【化14】
【0110】で置換されている。
【0111】製造例4 反応性珪素基含有樹脂(a−
3)の製造 還流装置、攪拌装置を備えた反応容器を用い、メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン243g、ブチルメ
タクリレート757g及びアゾイソブチロニトリル10
gの混合物を110℃のキシレン1000g中に滴下
し、5時間反応させて、数平均分子量10,000のア
クリル樹脂(1分子中にメトキシ基約30個を含有す
る)を製造した。
【0112】製造例5 反応性珪素基含有化合物(a−
4)の製造 還流装置、攪拌装置を備えた反応容器を用い、前記反応
性珪素基含有エチレン性不飽和モノマー(1)380
g、ブチルメタクリレート620g及びアゾイソブチロ
ニトリル10gの混合物を110℃のキシレン1000
g中に滴下し、5時間反応させて、数平均分子量10,
000のアクリル樹脂(1分子中にエトキシ基約50個
を含有する)を製造した。
【0113】製造例6 エポキシ基含有樹脂(b−1)
の製造 還流装置、攪拌装置を備えた反応容器を用い、グリシジ
ルメタクリレート284g、ブチルメタクリレート71
6g及びアゾイソブチロニトリル10gの混合物を11
0℃のキシレン1000g中に滴下し、5時間反応させ
て、数平均分子量10,000のアクリル樹脂(1分子
中にエポキシ基約20個を含有する)を製造した。
【0114】製造例7 エポキシ基及び反応性珪素基含
有化合物(c−1)の製造 還流装置、攪拌装置を備えた反応容器を用い、前記反応
性珪素基含有エチレン性不飽和モノマー(1)130
g、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレ
ート220g、シクロヘキシルメチルアクリレート50
0g、ブチルメタクリレート130g及びアゾイソブチ
ロニトリル10gの混合物を110℃のキシレン100
0g中に滴下し、5時間反応させて、数平均分子量1
0,000のアクリル樹脂(1分子中にエポキシ基約1
1個及びエトキシ基約19個を含有する)を製造した。
【0115】製造例8 エポキシ基及び反応性珪素基含
有樹脂(c−2)の製造 還流装置、攪拌装置を備えた反応容器を用い、メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン150g、グリシジ
ルメタクリレート159g、シクロヘキシルメチルアク
リレート500g、ブチルメタクリレート191g及び
アゾイソブチロニトリル10gの混合物を110℃のキ
シレン1000g中に滴下し、5時間反応させて、数平
均分子量10,000のアクリル樹脂(1分子中にエポ
キシ基約11個及びメトキシ基約19個を含有する)を
製造した。
【0116】 製造例9 水酸基含有樹脂の製造 2−ヒドロキシエチルアクリレート 232g n−ブチルメタクリレート 618g スチレン 150g アゾビスイソブチロニトリル 20g の混合物を110℃のキシレン1000g中に滴下し、
5時間反応させて、数平均分子量20000のアクリル
ポリオールを得た。これは、水酸基含有樹脂であり、水
酸基価が112、酸価が0であった。
【0117】製造例10 クリアートップコート用塗料
組成物の製造 表1に記載した配合割合に基づいて、クリアートップコ
ート用塗料組成物(i−1)〜(i−21)を製造し
た。これらの塗料組成物のうち、(i−1)〜(i−1
9)は本発明方法用のものであり、(i−20)〜(i
−22)は比較用のものである。尚、(i−22)は、
エポキシ基含有樹脂(b−1)80gにメチレンヘキサ
ヒドロフタル酸無水物20gを配合したものである。
【0118】製造例11 着色ベースコート用塗料組成
物(ii−1)及び(ii−2)の製造 表1に記載した配合割合に基づいて、着色ベースコート
用塗料組成物(ii−1)及び(ii−2)を製造した。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】上記表1において、配合割合は全てg(固
形分)を示す。また、エポキシ基含有樹脂(b−2)
は、「ERL−4221」(ユニオンカーバイド社製、
商品名、脂環式ジエポキシ化合物)を、又アルミニウム
ペーストは「アルペースト4919」(商標名、東洋ア
ルミニウム(株)製、アルミニウムフレーク、固形分6
5重量%)を、夫々示す。
【0122】また、製造例9で得た樹脂75g(固形
分)、「ユーバン20SE」(商標名、三井東圧(株)
製、ブチル化メラミン樹脂、固形分60重量%)25g
(固形分)及び「アルペースト4919」8g(固形
分)を、混合して、着色ベースコート用塗料組成物(ii
−3)を製造した。
【0123】製造例12 素材の調製 ダル鋼板(化成処理済)に、「エレクロン No.940
0」(商標名、関西ペイント(株)製、エポキシ樹脂系
カチオン電着塗料)を硬化膜厚が25μmになるように
塗装し、170℃で30分間加熱硬化させた後、中塗り
として「ESプライマーサーフェーサーTP−37」
(商標名、関西ペイント(株)製、ポリエステル樹脂/
メラミン樹脂系の自動車用中塗り塗料)を硬化膜厚が3
0μmになるように塗装し、140℃で30分間加熱硬
化させた。次いで、#400サンドペーパーで塗膜を水
研し、水切り乾燥し石油ベンジンで塗面を拭いたものを
素材とした。
【0124】実施例1 以下の工程により、2コート1ベーク方式による塗装を
行なった。
【0125】着色ベースコート用塗料組成物(ii−3)
をキシロールで塗料粘度14秒(フォードカップ No.
4、20℃、以下同様の意味を示す)に調整した塗料
を、製造例12で調製した素材に、硬化膜厚が約15μ
mになるようにスプレー塗装して、素材に着色ベースコ
ートを形成した。
【0126】次に、該着色ベースコートを3分間放置し
た後、クリアートップコート用塗料組成物(i−1)を
キシロールで塗料粘度25秒に調整した塗料を、硬化膜
厚が約40μmになるようにスプレー塗装して、上記着
色ベースコート上にクリアートップコートを形成した。
【0127】次いで、上記着色ベースコート及びクリア
ートップコートの両塗膜を、同時に、140℃で30分
間加熱硬化して、上塗り塗膜を形成した。
【0128】実施例2〜21及び比較例1〜3 表2に記載した着色ベースコート用塗料組成物及びクリ
アートップコート用塗料組成物を用いて、実施例1と同
様にして2コート1ベーク方式による塗装を行ない、上
塗り塗膜を形成した。
【0129】次に、上記実施例及び比較例で形成した上
塗り塗膜について、仕上り性(外観、光沢、鮮映性)及
び塗膜性能試験を行なった。
【0130】外観:表面状態の異常(ツヤボケ、チヂ
ミ、ワレ、ハガレ、不透明性(ニゴリ))の有無を調べ
た。
【0131】光沢:60゜鏡面反射率(%)を測定し
た。
【0132】鮮映性:「PGD−IV型計」(日本色彩
研究所製、鮮映性測定器)を用いて、測定した。値が大
きいほど、鮮映性が良好であることを示す。
【0133】耐溶剤性:キシロールをしみこませたガー
ゼで塗面を10回払拭した後、塗面を観察し、次の基準
に基づき、評価した。
【0134】○は全く変化のないことを、△は塗面にキ
ズが目立つことを、×は塗面が膨潤し、白化傾向にある
ことを、夫々示す。
【0135】付着性:塗面にナイフを用いて約1.5m
mの幅で縦、横夫々11本の切目をゴバン目状に入れ
る。次に、24mm幅のセロハン粘着テープを密着さ
せ、強く剥離した時の残存した付着ゴバン目の数を調べ
た。評価基準は、次の通りである。
【0136】○は残存数が100個を、△は残存数が9
9〜95個を、×は残存数が94個以下を、夫々示す。
【0137】耐擦り傷性:染色物摩擦堅牢度試験機(大
栄化学精器製作所製)を用いて調べた。磨き粉(ダルマ
・クレンザー)を水で固練りして塗面に置き、その上を
試験機端子で押さえて、0.5Kgの荷重をかけ、25
往復摩擦し、次の基準に基づき、評価した。
【0138】◎は初期光沢と比較して全く変化のないこ
とを、○は初期光沢と比較してわずかにツヤびけを生じ
たことを、△は初期光沢と比較してツヤびけを生じたこ
とを、×は初期光沢と比較して著しくツヤびけを生じた
ことを、夫々示す。
【0139】耐酸性:40重量%硫酸水0.4ccを塗
面に滴下し、75℃で15分間乾燥した後水洗を行い、
滴下した硫酸跡(エッチング)の深さ(μm)を測定し
た。
【0140】耐候性:ザQパネル社製のQUV式ウェザ
ーメーター(紫外線蛍光ランプ「No. QFS−40、U
V−B」、波長域320〜280nm)を用いて、温度
40〜70℃で照射(15分)と結露(15分)という
サイクルを2000時間繰返した後の塗膜劣化の程度を
観察した。
【0141】試験結果を表2に示す。
【0142】
【表3】
【0143】
【表4】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/02 PDM 201/10 PDP (72)発明者 磯崎 理 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材に着色ベースコート及びクリアートッ
    プコートを順次形成させてなる上塗り塗膜形成方法にお
    いて、該着色ベースコート及び/又はクリアートップコ
    ートが、 (A)エポキシ基及び反応性珪素基を必須官能基成分と
    して同一分子中に含有する樹脂(A−1)、又はエポキ
    シ基含有樹脂及び反応性珪素基含有樹脂の混合樹脂(A
    −2) (B)有機錫触媒、及び (C)有機溶剤 を必須成分として含有する硬化性塗料組成物で形成され
    ることを特徴とする上塗り塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】上塗り塗膜形成方法が、素材に着色ベース
    コートを形成した後、硬化させることなく、該ベースコ
    ート面にクリアートップコートを形成し、次いで両塗膜
    を加熱硬化させてなる2コート1ベーク方式であること
    を特徴とする請求項1記載の上塗り塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】着色ベースコート及びクリアートップコー
    トが、いずれも前記硬化性塗料組成物であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の上塗り塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】着色ベースコートが、アクリル樹脂/アミ
    ノ樹脂系硬化性組成物に着色顔料を配合した塗料組成物
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の上塗り塗
    膜形成方法。
  5. 【請求項5】有機錫触媒(B)が、下記一般式(1) (R1 n Sn(OR2 4-n (1) (式中、R1 は、同一又は異なって、炭素数1〜20の
    1価の炭化水素基を示し、R2 は、同一又は異なって、
    炭素数1〜20の1価の炭化水素基、−COCH=CH
    COOR1 基、又は 【化1】 を示し、nは0又は1〜3の整数を示す。)で表わされ
    る化合物である請求項1記載の上塗り塗膜形成方法。
  6. 【請求項6】有機錫触媒(B)が、有機錫キレート触媒
    である請求項1記載の上塗り塗膜形成方法。
JP15232494A 1994-06-17 1994-07-04 上塗り塗膜形成方法 Pending JPH0812933A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15232494A JPH0812933A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 上塗り塗膜形成方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999020703A1 (en) * 1997-10-21 1999-04-29 Kansai Paint Co., Ltd. Coating composition and method for applying the same
JP2002037971A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Hitachi Chem Co Ltd 非水分散型樹脂組成物及びこれを用いた塗料組成物

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