JPH08131945A - 加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法及びそれを用いたフッ素樹脂塗装金属板 - Google Patents
加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法及びそれを用いたフッ素樹脂塗装金属板Info
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- JPH08131945A JPH08131945A JP27247694A JP27247694A JPH08131945A JP H08131945 A JPH08131945 A JP H08131945A JP 27247694 A JP27247694 A JP 27247694A JP 27247694 A JP27247694 A JP 27247694A JP H08131945 A JPH08131945 A JP H08131945A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ポリフッ化ビニリデン樹脂70〜90wt%と
アクリル樹脂30〜10wt%とからなる樹脂成分とイソ
ホロンを主体とする溶剤とからなる樹脂分散液を、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂の融点以上の温度で加熱するフッ
素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法。 化成処理が施され、更に下塗り層が形成された金属板
上に、前記の樹脂組成物からなる塗料の塗布、焼付け
により形成された上塗り層を有するフッ素樹脂塗装金属
板。 【効果】耐候性に優れ、しかも良好な加工性を有するフ
ッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物を製造することができ
る。この樹脂組成物を用いたフッ素樹脂塗装金属板は、
耐候性及び加工性に優れるので外装建材として好適であ
り、また、安価であって、建材コストが大幅に軽減す
る。
アクリル樹脂30〜10wt%とからなる樹脂成分とイソ
ホロンを主体とする溶剤とからなる樹脂分散液を、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂の融点以上の温度で加熱するフッ
素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法。 化成処理が施され、更に下塗り層が形成された金属板
上に、前記の樹脂組成物からなる塗料の塗布、焼付け
により形成された上塗り層を有するフッ素樹脂塗装金属
板。 【効果】耐候性に優れ、しかも良好な加工性を有するフ
ッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物を製造することができ
る。この樹脂組成物を用いたフッ素樹脂塗装金属板は、
耐候性及び加工性に優れるので外装建材として好適であ
り、また、安価であって、建材コストが大幅に軽減す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐候性、加工性
及び経済性が要求される外装建材、特にビルのカーテン
ウォール、工場や体育館の屋根材等に適したフッ素樹脂
塗装金属板用樹脂組成物の製造方法、及びこの樹脂組成
物からなる塗料を用いたフッ素樹脂塗装金属板に関す
る。
及び経済性が要求される外装建材、特にビルのカーテン
ウォール、工場や体育館の屋根材等に適したフッ素樹脂
塗装金属板用樹脂組成物の製造方法、及びこの樹脂組成
物からなる塗料を用いたフッ素樹脂塗装金属板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビルのカーテンウォール、工場や体育館
の屋根材等の外装建材は、耐候性に優れることの他に、
加工性及び経済性にも優れていることが要求される。
の屋根材等の外装建材は、耐候性に優れることの他に、
加工性及び経済性にも優れていることが要求される。
【0003】従来、このような用途には主として亜鉛め
っき鋼板を素地とする樹脂塗装鋼板あるいは塩ビ鋼板が
使用されてきた。前者の樹脂塗装鋼板は、溶融亜鉛めっ
き鋼板に適当な化成処理及びプライマー(下塗り)塗装
を施した後に、ポリエステル系樹脂を塗装した鋼板であ
り、着色亜鉛めっき鋼板と呼ばれている。また、後者の
塩ビ鋼板は、溶融亜鉛めっき鋼板上に化成処理後、塩化
ビニル樹脂を塗装し、もしくはラミネートした鋼板であ
る。
っき鋼板を素地とする樹脂塗装鋼板あるいは塩ビ鋼板が
使用されてきた。前者の樹脂塗装鋼板は、溶融亜鉛めっ
き鋼板に適当な化成処理及びプライマー(下塗り)塗装
を施した後に、ポリエステル系樹脂を塗装した鋼板であ
り、着色亜鉛めっき鋼板と呼ばれている。また、後者の
塩ビ鋼板は、溶融亜鉛めっき鋼板上に化成処理後、塩化
ビニル樹脂を塗装し、もしくはラミネートした鋼板であ
る。
【0004】これらの材料は、かつては十分な耐久性を
保有するとされていた。しかし、海岸地域や工業地域等
の腐食性の厳しい環境では、耐久性の不足が指摘されは
じめ、また、近年の都市景観重視指向やメンテナンスフ
リー指向とあいまって、その性能保証に対するユーザー
の要求がますます厳しくなっており、前記の材料では、
通常地域の住宅用としても性能的に不十分なものとなり
つつある。こうした状況を考慮して、素地を溶融亜鉛め
っき鋼板より一段と耐食性の優れた亜鉛−アルミニウム
めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、ステンレス鋼板
等に変更した製品が開発され、同時に塗膜の耐久性を高
めるべくフッ素樹脂を被覆した鋼板も出回りつつある。
保有するとされていた。しかし、海岸地域や工業地域等
の腐食性の厳しい環境では、耐久性の不足が指摘されは
じめ、また、近年の都市景観重視指向やメンテナンスフ
リー指向とあいまって、その性能保証に対するユーザー
の要求がますます厳しくなっており、前記の材料では、
通常地域の住宅用としても性能的に不十分なものとなり
つつある。こうした状況を考慮して、素地を溶融亜鉛め
っき鋼板より一段と耐食性の優れた亜鉛−アルミニウム
めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、ステンレス鋼板
等に変更した製品が開発され、同時に塗膜の耐久性を高
めるべくフッ素樹脂を被覆した鋼板も出回りつつある。
【0005】フッ素樹脂は一般に塗膜化が困難とされて
いるが、ポリフッ化ビニリデン樹脂(以下、PVdFと
いう)を用い、これにアクリル樹脂を添加すれば塗膜化
が可能となる。そのため、PVdFを主成分とするフッ
素樹脂を塗装した鋼板が、ラミネート鋼板と共に製品化
されている。
いるが、ポリフッ化ビニリデン樹脂(以下、PVdFと
いう)を用い、これにアクリル樹脂を添加すれば塗膜化
が可能となる。そのため、PVdFを主成分とするフッ
素樹脂を塗装した鋼板が、ラミネート鋼板と共に製品化
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フッ素樹脂を被覆した
鋼板は、その塗膜が優れた耐久性を有しているため、耐
候性に著しく優れている。特に、塗装金属板は、ロール
コート等の塗装方式で塗膜を形成することができるので
生産性が良く、また色替えに簡単に対応することがで
き、経済性にも優れている。
鋼板は、その塗膜が優れた耐久性を有しているため、耐
候性に著しく優れている。特に、塗装金属板は、ロール
コート等の塗装方式で塗膜を形成することができるので
生産性が良く、また色替えに簡単に対応することがで
き、経済性にも優れている。
【0007】しかし、塗膜中のPVdFが結晶化するた
め、厳しい加工が加えられると塗膜が割れてしまう。こ
の結晶化現象は時効的現象であるため、一般に長期間保
管されたものほど加工性の劣化が顕著となる。このよう
に、フッ素樹脂塗装金属板は経済性に優れる反面、加工
性が悪いという欠点を有しており、この欠点は、高度の
加工性を要求される外装建材では大きな問題となる。
め、厳しい加工が加えられると塗膜が割れてしまう。こ
の結晶化現象は時効的現象であるため、一般に長期間保
管されたものほど加工性の劣化が顕著となる。このよう
に、フッ素樹脂塗装金属板は経済性に優れる反面、加工
性が悪いという欠点を有しており、この欠点は、高度の
加工性を要求される外装建材では大きな問題となる。
【0008】一方、フッ素樹脂のラミネート金属板は、
予め製造されたフィルムを貼り合わせたものであるた
め、加工性は優れている。しかし、製造に多くの工数を
要し、また煩雑な色替えがコスト高の原因となるため、
経済性は塗装金属板に比べると悪い。
予め製造されたフィルムを貼り合わせたものであるた
め、加工性は優れている。しかし、製造に多くの工数を
要し、また煩雑な色替えがコスト高の原因となるため、
経済性は塗装金属板に比べると悪い。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、加工性のみならず経済性にも優れたフッ素樹
脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法、及びこの樹脂組
成物からなる塗料を用いたフッ素樹脂塗装金属板を提供
することを目的とする。
たもので、加工性のみならず経済性にも優れたフッ素樹
脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法、及びこの樹脂組
成物からなる塗料を用いたフッ素樹脂塗装金属板を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】フッ素樹脂を被覆した金
属板を安価に提供するためには、コスト的に有利な塗装
が不可欠であるが、その場合、PVdF塗膜の加工性を
改善することが必要となる。
属板を安価に提供するためには、コスト的に有利な塗装
が不可欠であるが、その場合、PVdF塗膜の加工性を
改善することが必要となる。
【0011】前述したように、フッ素樹脂は塗膜化が困
難であるが、PVdFはアクリル樹脂を添加することに
よって塗膜化が可能となる。なお、アクリル樹脂が使用
される主な理由は次の4つとされている。
難であるが、PVdFはアクリル樹脂を添加することに
よって塗膜化が可能となる。なお、アクリル樹脂が使用
される主な理由は次の4つとされている。
【0012】 PVdFのみでは下塗り層(プライマ
ー塗膜)との接着が不十分であるため、アクリル樹脂を
添加することにより接着性を改善する。
ー塗膜)との接着が不十分であるため、アクリル樹脂を
添加することにより接着性を改善する。
【0013】 アクリル樹脂溶液は顔料の分散性が良
く、発色性を高める。
く、発色性を高める。
【0014】 PVdFのみでは材料コストが増大す
るので、アクリル樹脂を加えることにより経済性を改善
する。
るので、アクリル樹脂を加えることにより経済性を改善
する。
【0015】 焼付過程においてアクリル樹脂をPV
dFと加熱混合し、PVdFの規則的配向を妨げて、そ
の結晶化を抑制する。
dFと加熱混合し、PVdFの規則的配向を妨げて、そ
の結晶化を抑制する。
【0016】ここで注目されるのは、のアクリル樹脂
がPVdFの結晶化を抑制することである。PVdFを
主成分とする塗膜の加工性劣化の原因は、PVdFの結
晶化にあるとされているが、本発明者らは、アクリル樹
脂を添加したPVdFの加工性劣化の原因は、アクリル
樹脂の結晶化抑制作用が十分に機能していない点にある
と考えた。すなわち、焼付時のアクリル樹脂とPVdF
の溶解性が不十分であることによるものと推察した。
がPVdFの結晶化を抑制することである。PVdFを
主成分とする塗膜の加工性劣化の原因は、PVdFの結
晶化にあるとされているが、本発明者らは、アクリル樹
脂を添加したPVdFの加工性劣化の原因は、アクリル
樹脂の結晶化抑制作用が十分に機能していない点にある
と考えた。すなわち、焼付時のアクリル樹脂とPVdF
の溶解性が不十分であることによるものと推察した。
【0017】そこで、アクリル樹脂とPVdFの溶解性
を高める手段として、これらの樹脂を溶媒に分散させた
ときに予めPVdFの融点(160〜170℃)以上の
温度で加熱する方法を試みたところ、溶解性が高まり、
PVdFの結晶化が抑制されることが確認できた。
を高める手段として、これらの樹脂を溶媒に分散させた
ときに予めPVdFの融点(160〜170℃)以上の
温度で加熱する方法を試みたところ、溶解性が高まり、
PVdFの結晶化が抑制されることが確認できた。
【0018】図1は、PVdFとアクリル樹脂をPVd
F/アクリル樹脂(重量比)=80/20の割合でイソ
ホロンを主体とする溶剤に分散させた分散液を用いて得
られた塗膜について、分散液の加熱なしの場合と、予め
200℃で1時間加熱した場合の熱分析の結果を示した
図であるが、予め加熱した場合は加熱しない場合に比べ
て融解熱が小さくなっており、加熱によりPVdFとア
クリル樹脂の溶解性が高まって、PVdFの結晶化が抑
制されていることがわかる。
F/アクリル樹脂(重量比)=80/20の割合でイソ
ホロンを主体とする溶剤に分散させた分散液を用いて得
られた塗膜について、分散液の加熱なしの場合と、予め
200℃で1時間加熱した場合の熱分析の結果を示した
図であるが、予め加熱した場合は加熱しない場合に比べ
て融解熱が小さくなっており、加熱によりPVdFとア
クリル樹脂の溶解性が高まって、PVdFの結晶化が抑
制されていることがわかる。
【0019】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
ので、その要旨は、下記(1)の樹脂組成物の製造方
法、及び(2)のその樹脂組成物からなる塗料を用いた
フッ素樹脂塗装金属板にある。
ので、その要旨は、下記(1)の樹脂組成物の製造方
法、及び(2)のその樹脂組成物からなる塗料を用いた
フッ素樹脂塗装金属板にある。
【0020】(1)PVdF70〜90wt%とアクリル
樹脂30〜10wt%とからなる樹脂成分と、イソホロン
を主体とする溶剤とからなる樹脂分散液をPVdFの融
点以上の温度で加熱することを特徴とする加工性に優れ
たフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法。
樹脂30〜10wt%とからなる樹脂成分と、イソホロン
を主体とする溶剤とからなる樹脂分散液をPVdFの融
点以上の温度で加熱することを特徴とする加工性に優れ
たフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法。
【0021】(2)金属板上に化成処理層が形成され、
その上に、下塗り層を介して前記(1)記載の樹脂組成
物からなる塗料の塗布・焼付けにより形成された上塗り
層を有する加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板。
その上に、下塗り層を介して前記(1)記載の樹脂組成
物からなる塗料の塗布・焼付けにより形成された上塗り
層を有する加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板。
【0022】
【作用】以下に、本発明で規定する各要件について詳し
く説明する。
く説明する。
【0023】前記(1)の発明は、所定量のアクリル樹
脂を添加したPVdFとイソホロンを主体とする溶剤か
らなる樹脂分散液を予め所定の温度で加熱することを特
徴とするフッ素樹脂塗装金属板用の樹脂組成物の製造方
法である。
脂を添加したPVdFとイソホロンを主体とする溶剤か
らなる樹脂分散液を予め所定の温度で加熱することを特
徴とするフッ素樹脂塗装金属板用の樹脂組成物の製造方
法である。
【0024】アクリル樹脂としては、例えばポリメチル
メタクリレート(PMMA)、ポリ−n−プチルメタク
リレート等のメタクリル酸メチル(MMA)、メタクリ
ル酸エチル(EMA)、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル等のモノマーを原料とした
樹脂を使用すればよい。
メタクリレート(PMMA)、ポリ−n−プチルメタク
リレート等のメタクリル酸メチル(MMA)、メタクリ
ル酸エチル(EMA)、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル等のモノマーを原料とした
樹脂を使用すればよい。
【0025】PVdFとアクリル樹脂との配合比(PV
dF/アクリル樹脂)は70/30〜90/10が好適
である。PVdFの配合比が70wt%より少なくなると
耐候性が劣化し、90wt%より多くなると塗料中での顔
料の分散性等に支障が生じる。
dF/アクリル樹脂)は70/30〜90/10が好適
である。PVdFの配合比が70wt%より少なくなると
耐候性が劣化し、90wt%より多くなると塗料中での顔
料の分散性等に支障が生じる。
【0026】また、PVdFとアクリル樹脂とを分散さ
せるために用いる溶剤としては、イソホロンが好適であ
る。PVdFは溶剤に溶解されにくく、イソホロン以外
の溶剤では塗料としての沸点、揮発性等の点でロールコ
ート性に問題が生じる。しかし、10%を超えない小量
であれば、イソホロン以外の溶剤も使用することができ
るので、溶剤はイソホロンを主体とするものであればよ
い。
せるために用いる溶剤としては、イソホロンが好適であ
る。PVdFは溶剤に溶解されにくく、イソホロン以外
の溶剤では塗料としての沸点、揮発性等の点でロールコ
ート性に問題が生じる。しかし、10%を超えない小量
であれば、イソホロン以外の溶剤も使用することができ
るので、溶剤はイソホロンを主体とするものであればよ
い。
【0027】本発明の樹脂組成物を製造するには、樹脂
成分(PVdF及びアクリル樹脂)と溶剤(イソホロン
を主体とするもの)とからなる樹脂分散液をPVdFの
融点(160〜170℃)以上の温度で加熱することが
重要である。加熱温度は180〜250℃が好適であ
り、加熱時間は30分から5時間程度が好ましい。加熱
温度が250℃より高いと樹脂の劣化が生じ、PVdF
の融点より低いとPVdFとアクリル樹脂との溶解が不
十分である。また、加熱時間が30分に満たないとPV
dFとアクリル樹脂とが十分溶解せず、5時間を超えて
加熱するのは経済的に不利である。
成分(PVdF及びアクリル樹脂)と溶剤(イソホロン
を主体とするもの)とからなる樹脂分散液をPVdFの
融点(160〜170℃)以上の温度で加熱することが
重要である。加熱温度は180〜250℃が好適であ
り、加熱時間は30分から5時間程度が好ましい。加熱
温度が250℃より高いと樹脂の劣化が生じ、PVdF
の融点より低いとPVdFとアクリル樹脂との溶解が不
十分である。また、加熱時間が30分に満たないとPV
dFとアクリル樹脂とが十分溶解せず、5時間を超えて
加熱するのは経済的に不利である。
【0028】この加熱処理を施した樹脂分散液が本発明
の樹脂組成物であり、この処理によって、樹脂成分(P
VdFとアクリル樹脂)の溶解性が高まり、PVdFの
結晶化を抑制することができる。
の樹脂組成物であり、この処理によって、樹脂成分(P
VdFとアクリル樹脂)の溶解性が高まり、PVdFの
結晶化を抑制することができる。
【0029】(2)の発明は、化成処理が施された金属
板上に、下塗り層を介して前記(1)の樹脂組成物から
なる塗料の塗布・焼付けにより形成された上塗り層を有
するフッ素樹脂塗装金属板である。
板上に、下塗り層を介して前記(1)の樹脂組成物から
なる塗料の塗布・焼付けにより形成された上塗り層を有
するフッ素樹脂塗装金属板である。
【0030】素地となる金属板は、例えば、鋼板、めっ
き鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、チタン板、
銅板等であり、特に限定されるものではない。めっき鋼
板としては、例えば溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜
鉛めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、亜鉛−ニッケ
ルめっき鋼板、亜鉛−アルミニウムめっき鋼板等が挙げ
られる。
き鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、チタン板、
銅板等であり、特に限定されるものではない。めっき鋼
板としては、例えば溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜
鉛めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、亜鉛−ニッケ
ルめっき鋼板、亜鉛−アルミニウムめっき鋼板等が挙げ
られる。
【0031】素地金属板の表面には、塗膜との密着性を
確保するために、クロム酸系またはリン酸系の化成処理
層が形成されていることが必要である。
確保するために、クロム酸系またはリン酸系の化成処理
層が形成されていることが必要である。
【0032】更に、この化成処理層の上に下塗り層(プ
ライマー塗膜)が形成されている。
ライマー塗膜)が形成されている。
【0033】これは、化成処理が施された素地金属板と
塗膜との密着性を高めるとともに、防錆性を向上させる
ためで、通常の方法によって施されたものであればよ
い。プライマーとしては、エポキシ系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂あるいはそれらの混合物等が
挙げられる。プライマー中にはシリカや炭酸カルシウム
等の体質顔料、ストロンチウムクロメートやカルシウム
クロメート等の防錆顔料、アミンやメラミン樹脂等の架
橋剤が含まれていてもよい。なお、プライマーの膜厚
は、通常、3〜10μmでればよい。
塗膜との密着性を高めるとともに、防錆性を向上させる
ためで、通常の方法によって施されたものであればよ
い。プライマーとしては、エポキシ系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂あるいはそれらの混合物等が
挙げられる。プライマー中にはシリカや炭酸カルシウム
等の体質顔料、ストロンチウムクロメートやカルシウム
クロメート等の防錆顔料、アミンやメラミン樹脂等の架
橋剤が含まれていてもよい。なお、プライマーの膜厚
は、通常、3〜10μmでればよい。
【0034】本発明のフッ素樹脂塗装金属板は、このプ
ライマー塗膜の上にトップコートとして前記(1)の樹
脂組成物が焼付塗装されたフッ素樹脂焼付塗膜が形成さ
れている。この塗膜は前記(1)の加熱処理が施された
樹脂成分と溶剤とからなる樹脂分散液がそのままの状態
でロールコート等の塗装方式で塗布され、焼付けられた
ものであればよい。
ライマー塗膜の上にトップコートとして前記(1)の樹
脂組成物が焼付塗装されたフッ素樹脂焼付塗膜が形成さ
れている。この塗膜は前記(1)の加熱処理が施された
樹脂成分と溶剤とからなる樹脂分散液がそのままの状態
でロールコート等の塗装方式で塗布され、焼付けられた
ものであればよい。
【0035】焼付塗膜の膜厚は、薄すぎると優れた耐候
性を確保することができず、厚すぎると経済性が悪くな
るので、15〜30μmが好適であり、更に望ましくは
20〜25μmである。
性を確保することができず、厚すぎると経済性が悪くな
るので、15〜30μmが好適であり、更に望ましくは
20〜25μmである。
【0036】また、フッ素樹脂焼付塗膜は、単層であっ
てもよいし、アクリル樹脂の含有量が段階的に変化して
いる2層以上の多層皮膜であってもよい。なお、硬度や
耐摩耗性を向上させるために、無機系の骨材が添加され
ていてもよい。
てもよいし、アクリル樹脂の含有量が段階的に変化して
いる2層以上の多層皮膜であってもよい。なお、硬度や
耐摩耗性を向上させるために、無機系の骨材が添加され
ていてもよい。
【0037】本発明のフッ素樹脂塗装金属板は、上記の
ようにトップコートとしてフッ素樹脂焼付塗膜を有して
いるので耐候性に著しく優れており、しかも良好な加工
性を有している。また、通常のロールコート等の塗装方
式で塗布されるので、生産性がよく、経済性にも優れて
いる。
ようにトップコートとしてフッ素樹脂焼付塗膜を有して
いるので耐候性に著しく優れており、しかも良好な加工
性を有している。また、通常のロールコート等の塗装方
式で塗布されるので、生産性がよく、経済性にも優れて
いる。
【0038】
【実施例】素地金属板として板厚が0.6mmの溶融亜
鉛めっき鋼板(JISG3302に規定されるZ27)
を使用し、その表面に、化成処理として塗布型クロメー
ト処理(クロム付着量40mg/m2 )を施した。次い
で、プライマーとしてポリエステル系樹脂を用い、焼付
温度210℃の条件で焼き付け、乾燥膜厚5μmのプラ
イマー塗膜を形成させた。
鉛めっき鋼板(JISG3302に規定されるZ27)
を使用し、その表面に、化成処理として塗布型クロメー
ト処理(クロム付着量40mg/m2 )を施した。次い
で、プライマーとしてポリエステル系樹脂を用い、焼付
温度210℃の条件で焼き付け、乾燥膜厚5μmのプラ
イマー塗膜を形成させた。
【0039】プライマー処理後の鋼板表面に、加熱処理
を施したPVdFとアクリル樹脂の分散液を塗布し、2
50℃で焼付け、厚さ20μmの乾燥塗膜を形成させ
た。PVdFにはエルフアトケム社製のカイナー(Ky
nar)500を用い、アクリル樹脂にはロームアンド
ハース社製のパラロイドB−44を用いた。また、分散
液の溶剤にはイソホロンを用い、白色化するために酸化
チタンを加えて、NV(不揮発分)45%のフッ素樹脂
塗料とした。表1に、PVdFとアクリル樹脂の配合比
(重量比)、加熱温度および時間を示す。
を施したPVdFとアクリル樹脂の分散液を塗布し、2
50℃で焼付け、厚さ20μmの乾燥塗膜を形成させ
た。PVdFにはエルフアトケム社製のカイナー(Ky
nar)500を用い、アクリル樹脂にはロームアンド
ハース社製のパラロイドB−44を用いた。また、分散
液の溶剤にはイソホロンを用い、白色化するために酸化
チタンを加えて、NV(不揮発分)45%のフッ素樹脂
塗料とした。表1に、PVdFとアクリル樹脂の配合比
(重量比)、加熱温度および時間を示す。
【0040】得られたフッ素樹脂塗装鋼板について、そ
の初期加工性、経時加工性および耐候性を次の方法によ
り調査した。なお、比較のために、加熱処理を施さない
場合についても同様の調査を行った。
の初期加工性、経時加工性および耐候性を次の方法によ
り調査した。なお、比較のために、加熱処理を施さない
場合についても同様の調査を行った。
【0041】初期加工性は、製造後2時間以内に、その
鋼板を塗膜を外側にして23℃で180度に折り曲げた
ときの、塗膜にクラックを生じない最小の板挟み枚数に
より評価した。経時加工性は、製造後に50℃のオーブ
ン中で40日間加熱した後に、初期加工性の場合と同じ
く、その鋼板を塗膜を外側にして23℃で180度に折
り曲げたときの、塗膜にクラックを生じない最小の板挟
み枚数により評価した。また、耐候性は、JISK55
00に規定される方法に基づきサンシャインウェザーメ
ーターにより2000時間暴露した後の光沢保持率を測
定し、85%以上であれば良好とした。
鋼板を塗膜を外側にして23℃で180度に折り曲げた
ときの、塗膜にクラックを生じない最小の板挟み枚数に
より評価した。経時加工性は、製造後に50℃のオーブ
ン中で40日間加熱した後に、初期加工性の場合と同じ
く、その鋼板を塗膜を外側にして23℃で180度に折
り曲げたときの、塗膜にクラックを生じない最小の板挟
み枚数により評価した。また、耐候性は、JISK55
00に規定される方法に基づきサンシャインウェザーメ
ーターにより2000時間暴露した後の光沢保持率を測
定し、85%以上であれば良好とした。
【0042】結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】初期加工性はいずれも0Tと優れた加工性
を示した。しかし、経時加工性は、予め分散液を180
℃もしくは200℃で1時間加熱した実施例1〜3にお
いては1Tと良好な値を示したが、加熱処理をしない場
合(比較例2及び3)もしくは加熱温度が140℃とP
VdFの融点(160〜170℃)よりも低い場合(比
較例4)は3T〜4Tと低い値を示した。また、耐候性
に関しては、PVdFの配合比が70%よりも低い比較
例1では、76%の低い光沢保持率を示した。
を示した。しかし、経時加工性は、予め分散液を180
℃もしくは200℃で1時間加熱した実施例1〜3にお
いては1Tと良好な値を示したが、加熱処理をしない場
合(比較例2及び3)もしくは加熱温度が140℃とP
VdFの融点(160〜170℃)よりも低い場合(比
較例4)は3T〜4Tと低い値を示した。また、耐候性
に関しては、PVdFの配合比が70%よりも低い比較
例1では、76%の低い光沢保持率を示した。
【0045】
【発明の効果】本発明方法によれば、耐候性に優れ、し
かも良好な加工性を有するフッ素樹脂塗装金属板用樹脂
組成物を製造することができる。この樹脂組成物からな
る塗料を用いた本発明のフッ素樹脂塗装金属板は、耐候
性及び加工性に優れるので外装建材として好適である。
また、生産性が良好で、色替えにも容易に対応でき、安
価に提供できるので、建材コストの軽減等に大きな効果
を発揮する。
かも良好な加工性を有するフッ素樹脂塗装金属板用樹脂
組成物を製造することができる。この樹脂組成物からな
る塗料を用いた本発明のフッ素樹脂塗装金属板は、耐候
性及び加工性に優れるので外装建材として好適である。
また、生産性が良好で、色替えにも容易に対応でき、安
価に提供できるので、建材コストの軽減等に大きな効果
を発揮する。
【図1】PVdF及びアクリル樹脂の分散液を用いて得
られた塗膜の融解熱に及ぼす分散液の加熱処理の影響を
示す図である。
られた塗膜の融解熱に及ぼす分散液の加熱処理の影響を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 K 7415−4F P 7415−4F
Claims (2)
- 【請求項1】ポリフッ化ビニリデン樹脂70〜90wt%
とアクリル樹脂30〜10wt%とからなる樹脂成分と、
イソホロンを主体とする溶剤とからなる樹脂分散液をポ
リフッ化ビニリデン樹脂の融点以上の温度で加熱するこ
とを特徴とする加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板用
樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項2】金属板上に化成処理層が形成され、その上
に、下塗り層を介して請求項1記載の樹脂組成物からな
る塗料の塗布・焼付けにより形成された上塗り層を有す
る加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27247694A JPH08131945A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法及びそれを用いたフッ素樹脂塗装金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27247694A JPH08131945A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法及びそれを用いたフッ素樹脂塗装金属板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08131945A true JPH08131945A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17514462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27247694A Pending JPH08131945A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 加工性に優れたフッ素樹脂塗装金属板用樹脂組成物の製造方法及びそれを用いたフッ素樹脂塗装金属板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08131945A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018167471A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 日新製鋼株式会社 | 塗装金属板 |
| WO2019159385A1 (ja) * | 2018-02-19 | 2019-08-22 | 日新製鋼株式会社 | 塗装金属板 |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP27247694A patent/JPH08131945A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018167471A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 日新製鋼株式会社 | 塗装金属板 |
| WO2019159385A1 (ja) * | 2018-02-19 | 2019-08-22 | 日新製鋼株式会社 | 塗装金属板 |
| JP2019142060A (ja) * | 2018-02-19 | 2019-08-29 | 日鉄日新製鋼株式会社 | 塗装金属板 |
| KR20200123109A (ko) | 2018-02-19 | 2020-10-28 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 도장 금속판 |
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