JPH08132607A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH08132607A
JPH08132607A JP7175149A JP17514995A JPH08132607A JP H08132607 A JPH08132607 A JP H08132607A JP 7175149 A JP7175149 A JP 7175149A JP 17514995 A JP17514995 A JP 17514995A JP H08132607 A JPH08132607 A JP H08132607A
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修三 平原
Kazushi Nagato
一志 永戸
Shunsuke Hattori
俊介 服部
Hideki Nukada
秀記 額田
Akira Takayama
暁 高山
Noriko Kudo
紀子 工藤
Shiro Saito
史郎 斉藤
Tsutomu Saito
勉 斎藤
Fumihiko Murakami
文彦 村上
Masami Sugiuchi
政美 杉内
Chiaki Tanuma
千秋 田沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次元の圧電素子アレイを用いて所要解像度
の記録を行うことができるインクジェット記録装置を提
供する。 【解決手段】 超音波ビームの圧力によりインクの液面
から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を
記録するインクジェット記録装置であって、超音波ビー
ムを放射する複数の圧電素子を一列に配列して構成され
る圧電素子アレイ10と、この圧電素子アレイ10の各
圧電素子から放射される超音波ビームを内部で互いに干
渉させてインク16内に該圧電素子アレイ10のアレイ
方向に集束させる超音波干渉層11と、圧電素子アレイ
10のアレイ方向と同方向に延びた複数本の平行な直線
帯状パタ−ンからなり、超音波干渉層11を通過した超
音波ビームをインク16内にアレイ方向と直交する方向
に集束させるフレネル回折帯板17とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体インクを粒子
化して記録媒体上に飛翔させることで画像を記録するイ
ンクジェット記録装置に係り、特に超音波発生素子アレ
イから発生される超音波ビームの圧力によりインク粒を
飛翔させるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体インクをインク粒とよばれる小さな
液滴として記録媒体上に飛翔させて記録ドットを形成し
画像を記録する装置は、インクジェットプリンタとして
実用化されている。このインクジェットプリンタは、他
の記録方法と比べて騒音が少なく、現像や定着等の処理
が不要であるという利点を有し、普通紙に対する記録技
術として注目されている。インクジェットプリンタのイ
ンクを飛翔させる方式は現在までに数多く考案されてい
る。特に、(a)発熱体の熱により発生する蒸気の圧力
でインク滴を飛翔させる方式(例えば特公昭56−94
29 、特公昭61−59911等)、(b)圧電素子
によって発生される機械的な圧力パルスによりインク滴
を飛翔させる方式(例えば特公昭53−12138
等)、が代表的なものである。
【0003】インクジェットプリンタに使用される記録
ヘッドとして、キャリッジに搭載されて記録紙の搬送方
向(以下、「副走査方向」と称する)に対して直交する
方向(以下、「主走査方向」と称する)に移動しながら
記録を行うシリアル走査型ヘッドが実用されている。こ
のシリアル走査型ヘッドでは、機械的に移動しながら記
録を行うため、記録スピードを早くすることが難しい。
そこで、記録ヘッドを記録紙の幅と同じサイズの長尺ヘ
ッドとして機械的な可動部分を減らし、記録スピードを
上げることができる、いわゆるライン走査型ヘッドも考
えられているが、このようなライン走査型ヘッドを実現
することは、次の理由から簡単ではない。
【0004】インクジェット記録方式は本質的に、溶媒
の蒸発や揮発によって局部的なインクの濃縮が生じやす
く、これが解像度に対応した個別の細いノズルでの目詰
まりの原因となる。このため、インクジェットの形成に
蒸気の圧力を使う方式では、インクとの熱的又は化学的
な反応等による不溶物の付着が、圧電素子による圧力を
使う方式では、インク流路等における複雑な構造が、更
に目詰まりを誘起し易くする。数十〜百数十個程度のノ
ズルを使用するシリアル走査型ヘッドでは、目詰まりの
頻度を低く抑えることができるようになっているが、数
千もの多数のノズルを必要とするライン走査型ヘッドで
は、確率的にかなり高い頻度で目詰まりが発生し、信頼
性の点で大きな問題となる。
【0005】更に、従来のインクジェット記録装置は、
解像度の向上には適していないという問題点もある。つ
まり蒸気の圧力を使う方法では、直径20μm(これは
記録紙上に直径50数μmくらいの記録ドットに相当す
る)以下の粒径のインク粒を生成するのが難しく、また
圧電素子が発生する圧力を使う方式では、記録ヘッドが
複雑な構造となるために加工技術上の問題で解像度の高
いヘッドが作りにくいからである。
【0006】これらの欠点を克服するため、薄膜圧電体
により構成された圧電素子アレイによって発生する超音
波ビームの圧力を用いてインク液面からインクを飛翔さ
せる方式がIBM TDB、vol.16、No.4、
pp.1168(1973−10)、USP−4308
547(1981)、USP−4697195(198
7)、USP−4751529(1988) 、USP
−4751530(1988) 、USP−50418
49(1991) 、特開昭62−66943、特開昭
63−162253 、特開昭63−166545 、
特開昭63−166546 、特開昭63−16654
8 、特開昭63−312157 、特開平3−200
199、特開平4−296562、特開平4−2965
63、特開平4−356328、特開平5−27821
8等により提案されている。この方式は個別のドット毎
のノズルやインク流路の隔壁を必要としない、いわゆる
ノズルレスの方式であるため、ラインヘッド化する上で
の大きな障害であった目詰まりの防止と復旧に対して有
効である。また、非常に小さい径のインク粒を安定に生
成し飛翔させることができるため、高解像度化にも適し
ている。
【0007】しかし、この方式の欠点は、記録画点或い
は解像度よりも大きな(例えば記録画点の30倍の)直
径の音響レンズを用いて超音波ビームをインク内に集束
させるため、記録ヘッドとしては1本の圧電素子アレイ
だけで必要な解像度を得ることができず、複数本の圧電
素子アレイを千鳥状に配列して構成される記録ヘッドを
使って合間を埋める必要があることである。このような
千鳥配列の構造をとる記録ヘッドは、周期的な濃度むら
や隣接ドットとのわずかな位置ずれ等、画質の面から見
て問題が多い。
【0008】記録ヘッドを千鳥状に配列することなく超
音波ビームを集束させるために、複数の圧電素子を一列
に配列した一次元の圧電素子アレイを用い、隣接する複
数の超音波ビームを互いにインク室内で干渉させて集束
させる、いわゆるフェーズドアレイ走査を行う方法(特
開平2−184443)も提案されている。しかし、こ
のような方法では以下に述べるような不都合を生じる。
これを理解するためには、(1)超音波ビームを用いて
インクを粒子状に飛翔させる方法では、飛翔するインク
粒の粒径がほぼインク中での超音波波長に一致すること
と、(2)平行する複数の超音波ビームどうしの干渉に
は、少なくとも超音波波長はビーム間隔より長いという
条件が要ること、の二つの事実を知っておかなければな
らない。
【0009】すなわち、ある程度の解像度を得るために
は、それに応じた短い波長の超音波を使う必要がある
が、そうすると超音波ビームどうしの干渉をインク内で
起こすにはビームの間隔に比べて波長が短かすぎること
になって、フェーズドアレイ走査は難しくなる。逆に、
フェーズドアレイ走査を行うことができるような長い波
長の超音波ビームを使うと、今度は飛翔するインク粒が
大きすぎて必要な解像度が得られなくなる。従って、こ
の方法では、フェーズドアレイ走査が可能な超音波波長
と、必要な解像度を実現できるような粒径の飛翔インク
粒を得る超音波波長の両方を同時に満足させることが不
可能である。
【0010】また、フェーズドアレイを形成する超音波
発生素子を分割駆動する場合には、次のような問題が認
められる。音響ビームを集束して、液滴を発生させる音
響モード利用の液滴発生機構では、音響ビームの集束方
向に沿って液滴が飛翔する。例えば、インク液面の垂直
方向に対して数度の角度をもった音響ビームがインク液
面に集束されると、インク液滴は、前記角度をもった方
向に飛翔することが実験で確認されている。つまり、フ
ェーズドアレイ方式で音響ビームをスキャンしたとき
は、音響ビームの集束される位置によって、インク液滴
の飛翔角度が変わり、インク液面から垂直方向にインク
液滴が飛翔しないことがある。このことは、記録紙面に
画素ピッチの異なる画点を形成することを意味する。こ
こで、記録紙面の画点ピッチを一定に保つためには、イ
ンク液滴が飛翔する角度をあらかじめ予測し、超音波発
生素子の位相制御を行う必要がある。そして、この位相
制御は、画点の位置によって僅かづつ異なり、精度よく
位相を無断階に制御し得ることを要するので、回路構成
が複雑化するとともに、補正用のデータを多量蓄積し得
るメモリーを要する等の問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、複数の
圧電素子を一列に配列した一次元の圧電素子アレイから
発生される超音波ビームをインク内で干渉させてフェー
ズドアレイ走査を行うことによりインク粒を飛翔させよ
うとする従来のインクジェット記録技術では、フェーズ
ドアレイ走査が可能な超音波波長と、必要な解像度に相
当する粒径の飛翔インク粒を得る超音波波長の両方を同
時に満足することができないため、必要な解像度の記録
を行うことができないという問題があった。
【0012】加えて、フェーズドアレイを形成する超音
波発生素子を分割駆動する場合には、回路構成が複雑化
し、補正用のデータを多量に蓄積するためのメモリを要
するという問題を有する。
【0013】本発明の目的は、一次元の圧電素子アレイ
を用いて所要解像度の記録を行うことができるインクジ
ェット記録装置を提供することである。本発明の他の目
的は、周期的な濃度むらや隣接ドット同士の僅かな位置
ずれ等を解消し、均一な間隔でインク液滴を飛翔するこ
とが可能で、高画質の画像記録をなし得る音波モード利
用のインクジェット記録装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。第1発明(請
求項1に対応)は、超音波ビームの圧力によりインクの
液面から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画
像を記録するインクジェット記録装置において、複数の
超音波発生素子を一列に配列して構成される超音波発生
素子アレイの各超音波発生素子から放射される超音波ビ
ームを内部で互いに干渉させてインク内に集束させる超
音波干渉層を設けたことを特徴とする。
【0015】第1発明の他の発明(請求項2に対応)で
は、超音波干渉層に替えて、超音波発生素子アレイの一
部を同時駆動することによって超音波発生素子から放射
された複数の超音波が互いに干渉することにより主走査
方向に超音波が集束するように、位相の異なる複数のパ
ルス列を前記超音波発生素子に与えながら、同時駆動素
子を主走査方向に順次ずらしていくことを特徴とする。
【0016】第1発明では、超音波ビームを用いて記録
に必要な飛翔インク粒を生成する際に、バルクレンズで
は大きな面積を必要とするレンズ効果の発現を、必要な
解像度に相当するピッチで複数の超音波発生素子を一列
に並べた超音波発生素子アレイで実現するために、主走
査方向(すなわち超音波発生素子配列方向)において隣
接する複数の超音波ビーム間の干渉によりレンズと等価
の作用を呈するフェーズドアレイ走査を行い、バルクレ
ンズでは不可能だった部分的に重畳した異なるレンズと
して動作させる。この場合、必要な解像度に相当する飛
翔インク粒を得る超音波波長ではフェーズドアレイ走査
が可能な波長としては短かすぎるという前述の課題は、
超超音波発生素子である超音波発生素子アレイとインク
を蓄えておくインク室との間に超音波干渉層を設け、そ
の内部で集束動作を行わせることで解決する。
【0017】すなわち、超音波ビームがインクに伝わる
前に、インクに比べて超音波伝搬速度(音速)がはるか
に速い超音波伝搬媒質、つまり超音波波長が長くなるよ
うな媒質を超音波干渉層として設け、この超音波干渉層
の内部で超音波ビ−ムを集束することにより、フェーズ
ドアレイ走査の実現と、必要な解像度に相当する粒径の
飛翔インク粒の形成の両方を同時に満足させることがで
きる。
【0018】また、超音波干渉層を設けない場合であっ
ても、一部の超音波発生素子を同時駆動することによっ
て、超音波の主走査方向への集束ができると共に、この
同時駆動する超音波発生素子を順次ずらすことで、連続
的に超音波の集束点を変化させることが可能となる。
【0019】第2発明(請求項3、請求項4に対応)
は、超音波ビームの圧力によりインクの液面から粒子化
したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を記録するイ
ンクジェット記録装置において、複数の超音波発生素子
を一列に配列して構成される超音波発生素子アレイの超
音波発生素子配列方向と同方向に延びた複数本の平行な
直線帯状パタ−ンからなり、各超音波発生素子から放射
される超音波ビームをインク内に集束させるフレネル回
折帯板を設けたことを特徴とする。
【0020】第2発明では、副走査方向(超音波発生素
子配列方向と直交する方向)では光リソグラフィ等の信
頼性が高く均一性が良い面内製造プロセスにより、構造
的に大きな凹凸や曲面が無く、ばらつきや収差が少ない
音響レンズ系として、バルクのシリンドリカルレンズに
代えて1次元のフレネル回折帯板(フレネル回折格子或
いはフレネルレンズとも呼ばれる)を用いる。
【0021】このフレネル回折帯板は、その断面のパタ
ーンが中心からある規則に基づいた比率の幅で波の通過
する部分と、波の不通過或いは半波長分の位相シフトを
起こす部分とが交互に並んだものであり、超音波発生素
子アレイの超音波発生素子配列方向には単に複数本の直
線帯状パターンとして延びている。従って、直線帯状に
延びている方向に対する超音波ビームの入射角が変わる
場合でも、バルクのシリンドリカルレンズのように焦点
距離が変わるという現象は起こらない。
【0022】更に、この様な1次元のフレネル回折帯板
は、構造的に曲面を含んだ凹凸を微細な構造の中に形成
するバルクのシリンドリカルレンズとは異なり、平面内
に形成することができるため、光リソグラフィ等の信頼
性が高く均一性の良い製造プロセスによって形成でき、
精度の良い超音波の集束が可能である。
【0023】また、第1発明〜第2発明における超音波
発生素子アレイを駆動するための駆動回路(請求項5に
対応)は、例えば、入力される画像データを転送するシ
フトレジスタと、このシフトレジスタから並列に出力さ
れる画像データを一時記憶するラッチと、このラッチに
一時記憶された画像データに応じて、複数の共通信号線
から入力される位相の異なる複数のパルス列のいずれか
を選択し、該パルス列に応じて超音波発生素子アレイを
駆動するデータセレクタ/ドライバとにより構成され
る。
【0024】第3発明(請求項6に対応)は、音響ビー
ムの持つ指向性を有効に利用するため、インク液面に向
けて平面的に自己集束するように超音波発生素子(振動
子、音波発生素子)及びインク液室を配置すること、前
記超音波発生素子n個(n≧4)をアレイ状に配置する
こと、前記n個の超音波発生素子をm個(3≦m<n)
から成る超音波発生素子をグループ化し、前記m個超音
波発生素子から超音波ビームをインク液面の1点に集束
制御すること、更に、超音波発生素子のグループを組み
替えてインク液面における音響エネルギーの1点集束位
置を切り替えることを骨子としている。
【0025】上記の構成により、第3発明に係るインク
ジェット記録装置は、規格化された制御機構もしくは信
号群によって、アレイ状に配列されている超音波発生素
子をグループ化して駆動することにより、インク液面に
対する音響ビームの集束方向・位置が定形化される。し
たがって、インク液面から飛翔するインク液滴の大き
さ、飛翔方向が一様となって、画素ピッチやインク液滴
径が均一化するため、濃度むら及びドットの位置ずれ等
が回避されることになり、常に高品質な画像の記録がな
される。
【0026】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。 (第1実施形態)図1は、第1実施形態に係るインクジ
ェット記録装置における記録ヘッド部の一部を模式的に
示した図である。
【0027】図1において、超音波干渉層11は記録ヘ
ッドの支持体と超音波発生素子アレイ10とインク16
間の音響的整合層を兼ねる層であり、例えばガラスによ
り作られている。超音波発生素子アレイ10は、圧電素
子で構成される場合と磁歪素子で構成される場合等とが
考えられるが、本実施形態においては圧電素子で超音波
発生素子10が構成される場合を説明する。
【0028】超音波干渉層11の裏面側には、金属薄膜
からなる共通電極12を介して圧電体層13が形成され
ている。圧電体層13は、ZnO或いはPZT等の材料
をスパッタリングのような膜の厚みを任意にコントロー
ルできる成膜方法により、超音波干渉層11の裏面全面
に或いは帯状に形成したものである。超音波干渉層11
の表面には、複数の個別電極14が記録ドットに相当す
るピッチで形成されている。圧電体層13の厚みは、使
用する超音波の波長によって決まり、圧電体層13を挟
む金属の共通電極12及び個別電極14の等価的厚みと
の合計が超音波波長の半分となるように設計されてい
る。
【0029】共通電極12と圧電体層13及び個別電極
14により、圧電素子アレイ10が構成されている。図
1では、圧電素子アレイ10は圧電素子が8素子分しか
示されていないが、実際のインクジェット記録装置、例
えば解像度400dpiでA4サイズの長手方向の寸法
に相当する長さを持つライン型ヘッドの場合には、約4
800素子の圧電素子を一列に配列する。
【0030】超音波干渉層11の表面側には、断面台形
のスリット状のノズル孔兼インク室を形成したノズル基
板15が、圧電素子アレイ10の真上にノズル孔兼イン
ク室が位置するように張り合わされている。ノズル孔兼
インク室には、液状のインク16が満たされている。
【0031】更に、圧電体素子アレイ10とインク16
との境界には、1次元のフレネル回折帯板17が形成さ
れている。このフレネル回折帯板17は、回折中心から
の距離をxとすると、x=0〜1K、31/2 K〜51/2
K、71/2 K〜91/2 K、111/2 K〜131/2 K、…
で超音波を通過する第1層と、x=1K〜31/2 K、5
1/2 K〜71/2 K、91/2 K〜111/2 K、131/2
〜…で超音波の位相が半波長シフトする第2層を交互に
並べて構成される。但し、Pは焦点距離つまりノズル基
板15の厚み、λは使用する超音波の波長、そしてK=
(λp /2)1/2 である。第1層及び第2層は、いずれ
か一方の層だけを金属蒸着膜の光リソグラフィで形成す
れば良く、その厚みはインク内の遅い音速との差により
半波長の位相シフトが生じる約数μm〜十数μm程度に
選ばれる。
【0032】次に、図2を用いて本実施形態の動作を説
明する。フェーズドアレイ走査の代表的な方式として、
圧電素子アレイの隣接する所定数個の圧電素子を一単位
とし、これらをそれぞれから放射される超音波ビームが
互いに干渉するように位相を適当にずらせて駆動する動
作を、駆動する圧電素子を1個ずつ順次ずらせて行うリ
ニア走査がある。ここでは、4つの圧電素子を一単位と
してリニア走査を行う場合について述べる。この場合、
図2に示すように所定の周波数の交流或いはパルス列か
らなるバースト電圧が4つの圧電素子の個別電極14
3 、144 、145 、146 に印加される。このとき印
加されるバースト電圧の周波数は、少なくとも超音波干
渉層11内での波長が、圧電素子アレイ10の配列ピッ
チよりも長くなるように設定される必要があり、更には
超音波干渉層11の厚みもある値以上であることが要請
される。
【0033】このような条件の下で、4つの圧電素子の
うち内側の2つの圧電素子の個別電極144 、145
対して所定の位相のバースト電圧を印加し、かつ外側の
2つの圧電素子の個別電極143 、146 に対して、内
側の2つの圧電素子の個別電極144 、145 に印加す
るバースト電圧より位相が進んだバースト電圧を印加す
ると、それぞれの圧電素子から放射される超音波ビーム
が互いに干渉することにより、圧電素子アレイ10の圧
電素子配列方向(以下、「アレイ方向」という)、つま
り主走査方向でのレンズ効果が生じる。ただし、この超
音波干渉層11内では、超音波ビームが圧電素子アレイ
10のアレイ方向と直交する方向(副走査方向)には集
束しない。
【0034】超音波干渉層11とインク室との境界面に
到達した超音波ビームは、フレネル回折帯板17によっ
て圧電素子アレイ10のアレイ方向と直交する方向、つ
まり副走査方向へ求心的に集束するようなレンズ効果を
受ける。すなわち、超音波ビームの主走査方向の集束は
音響的整合層でもある超音波干渉層11の内部から始ま
ってノズル基板15のインク16にまで及ぶ。超音波ビ
ームの副走査方向の集束は、ノズル基板15のインク1
6の中だけで行なわれる。主走査方向及び副走査方向の
両方向とも、超音波ビームの焦点はノズル基板15の上
面のスリット状の開口で表面張力により止まっているイ
ンクの表面に合わされている。
【0035】このようにして、集束した超音波ビームの
圧力によってインク表面からインク粒を飛翔させ、図示
しない記録紙等の記録媒体上に画像を記録することがで
きる。この記録方法では、図3に示すように4つの圧電
素子を使って超音波ビームを1ドットに集束させる場合
には、1ラインを少なくとも1/4ずつのタイミング或
いはそれ以上に分割する分割駆動となる。つまり、4素
子の圧電素子を一単位とするリニア走査により、主走査
方向にシフトすることが必要となる。
【0036】図3(a)〜図3(e)の各動作を簡単に
説明する。図3(a)は、グループ化された個別電極1
42 〜145 のうち、内側2個の個別電極143 、14
4 にはバースト電圧を印加し、外側2個の個別電極14
2、145 へは、前記したように内側2個の個別電極1
43 、144 よりも位相の進んだバースト電圧を印加し
た場合の模式図である。
【0037】図3(b)は、次にグループ化された個別
電極143 〜146 のうち、内側2個の個別電極144
、145 にはバースト電圧を印加し、外側2個の個別
電極143 、146 へは、内側2個の個別電極144 、
145 よりも位相の進んだバースト電圧を印加した場合
の模式図である。
【0038】図3(c)は、更に、グループ化が進めら
れた個別電極144 〜147 のうち、内側2個の個別電
極145 、146 にはバースト電圧を印加し、外側2個
の個別電極144 、147 へは、内側2個の個別電極1
45 、146 よりも位相の進んだバースト電圧を印加し
た場合の模式図である。
【0039】図3(d)は、個別電極141 〜148
を、個別電極141 〜144 のグループと、個別電極1
45 〜148 のグループに分け、各グループを同時に駆
動して、所定のピッチで2個のインク液滴を飛翔させた
ときの模式図である。
【0040】図3(e)は、図3(a)と同じ状態を示
す。具体的には、グループを成す音波発生素子群2の数
を20以上にすることが望ましい。
【0041】また、ここでは4つの圧電素子を一単位と
するリニア走査を述べたが、リニア走査において圧電素
子アレイを駆動する一単位の素子数、つまり1画点を記
録するのに使用する圧電素子の数は、これに限定される
ものではない。1画点を記録するのに更に多くの圧電素
子を使用すれば、求心的に集束する超音波ビームの波面
は滑らかになり、エネルギー密度も高くなるので、イン
ク粒のばらつきを小さくし、圧電素子アレイ10の駆動
電圧も低くすることができる。
【0042】上記のように、アレイ状の配置されている
圧電素子アレイ10をグループ化し、かつこのグループ
化を順次組み替えるとともに、グループ化内における圧
電素子アレイ10位置によってバースト電圧を切り替え
印加する構成を採ったことにより、常に大きさが一定の
インク液滴が一定方向に飛翔されるので、インク液滴の
飛翔方向の制御機構等も不要で、記録装置の簡略化等に
も大きく寄与する。
【0043】これに対して、圧電素子アレイ10のグル
ープを順次組み替え、かつグループ内の位置に対応して
圧電素子アレイ10に、所定の交流もしくはバースト電
圧を選択的に印加する構成としたことにより、超音波ビ
ームのエネルギー密度の向上、インク液滴の大きさのば
らつき低減等が図られ、高品質な記録ができる。
【0044】本実施形態の第1特徴は、圧電素子アレイ
10から放射される隣接した複数の超音波ビームを、音
響的整合層でもあるガラスのような材質の超音波干渉層
11の内部で干渉させて主走査方向の集束を行う点であ
る。
【0045】図4を参照して、超音波干渉層11内で複
数の超音波ビームを互いに干渉させて主走査方向での集
束を行うことによる効果を説明する。図4は、圧電素子
アレイ10から放射される超音波ビームの波長と記録媒
体上の記録ドット径の関係をガラス内及びインク内波長
の場合について示したものである。また、図4中には超
音波どうしの干渉が起こってフェーズドアレイ走査が行
われるような超音波波長と記録ドット径との関係を示す
領域をフェーズドアレイ可能領域として示している。
【0046】先に従来の技術で挙げた特開平2−184
443では、超音波ビームの集束動作をインク内部で行
うという提案がなされている。しかし、図4に示される
ようにインク内では超音波の波長が短く、超音波ビーム
どうしの干渉が起こりにくい。従って、現実にはインク
内でフェーズドアレイ走査を行うことはできず、従って
必要な解像度に相応した記録画点が得られない。これに
対して、インクよりも音響的伝搬特性(音速)の速い媒
質、例えばガラス(3.7倍)の中では波長が長くなる
ため、複数の超音波ビームが互いに干渉し合うようにな
り、フェーズドアレイ走査が可能になる。
【0047】そこで、本実施形態のようにインク室と圧
電体素子アレイ10の間に介在する音響的整合層でもあ
る超音波干渉層11を例えばガラスにより作製してその
厚みを大きくし、先ず超音波干渉層11の中で超音波ビ
ームどうしの干渉を行わせてある程度までビームを集束
させてからインク16内に導くようにすれば、超音波ビ
ームは超音波干渉層11とインク16との境界面で屈折
を起こした後も、そのままインク16内で集束を続け、
インク16内またはインク16の表面に焦点を結ぶこと
が可能になる。
【0048】本実施形態において、超音波干渉層11の
厚みと音速については、以下のように設定することが望
ましい。超音波干渉層11の厚みdと圧電素子アレイ1
0のピッチ(〜記録解像度=記録画点の大きさ)Ps と
の間には、インク16中に伝わった超音波ビームがシャ
ープな焦点を結ぶようにするために、少なくとも d≧0.5Ps …(1) の関係が成立することが要求される。これは、次の様な
推論に基づいている。
【0049】超音波干渉層11の厚みdとインク16内
の超音波波長λi との間には、次の関係がある。 ・圧電素子アレイ10のピッチPs =20×(λi /1
0)1.5 ・超音波干渉層11とインク16との界面における超音
波ビームのピッチPi〜λi ・F=1の条件で必要となる超音波干渉層11の厚み d≧Ps −Pi =0.633λi 1.5 −λi ≧0.5Ps (at300dpi〜1250dpi) 更に、超音波干渉層11内での音速とインク16中での
音速との比(Rv)は、圧電素子アレイ10のピッチP
s に対して、 Rv≧A・Ps -1/3 …(2) ただし、Ps が[dot/inch]表現の場合は, A
=22、Ps が[dot/mm]表現の場合は, A=
7.4という条件でなければ、超音波ビームの集束作用
そのものが発現しない。
【0050】本実施形態の第2特徴は、圧電素子アレイ
10から放射される超音波ビームを副走査方向へ集束す
る手段として1次元のフレネル回折帯板17を用いたこ
とである。このように1次元のフレネル回折帯板17を
用いて副走査方向での超音波ビームの集束を行うことに
よる効果は、次の通りである。
【0051】従来では、副走査方向の超音波ビーム集束
手段として、副走査方向では単に圧電素子アレイのアレ
イ方向のどの断面をとっても同じ形となるバルクの音響
的シリンドリカルレンズが用いられていた。しかし、フ
ェーズドアレイ走査により求心的波面を持って集束され
る超音波ビームのうち、その中心付近ではレンズ面或い
はレンズ表面に向かって垂直に入射するのに対し、超音
波ビームの両端部分では斜めの角度をもって入射するこ
とになる。特に、焦点でのビーム幅をなるべく狭く絞
り、エネルギー効率を高くするために、Fナンバー(=
焦点距離/レンズ口径)を1程度にまで小さくすると、
両端部での入射角の垂直軸に対する傾きは30°近くに
まで大きくなる。入射角の垂直軸からの傾きが大きくな
ると、入射ビームの進行方向に対するレンズ面の曲率は
実効的に大きくなり、従ってその部分に入射した超音波
ビームに対する焦点距離が短くなる。その結果、超音波
ビームは1点で焦点を結ぶことができなくなる。そのた
め非常に効率が悪い、或いはインク粒の大きさが不揃い
かつ不安定であるために画質が悪い、更にはインクジェ
ットプリンタとしての動作自体が困難という状況を来た
していた。
【0052】これに対し、本実施形態のように1次元の
フレネル回折帯板17を超音波ビームの副走査方向の集
束に用いると、直線帯状に延びている方向に対して超音
波ビームの入射角が変化しても、焦点距離が変化するこ
とはないため、バルクの音響的シリンドリカルレンズを
用いた場合の上記のような問題点は解消される。
【0053】また、このような直線状パターンからなる
フレネル回折帯板17は、製造工程の上で有利であると
いう利点がある。すなわち、本実施形態では図5に示す
ように、音響的整合層を兼ねる超音波干渉層11である
ガラス基板の表面に、主走査方向に延びた直線状パター
ンのフレネル回折帯板17が形成され、ガラス基板の裏
面には副走査方向に延びた直線状パターンの個別電極1
4が共通電極12と圧電体層13を積層した上に形成さ
れる。それぞれのパターンは角の無い直線だけであるた
め、独立に、細かく、かつ精度良く製作することができ
る。そして、ガラス基板の表裏のパタ−ンどうしを組み
合わせるための位置合わせ精度は、それぞれのパターン
形成の精度よりはるかに緩いもので良い。従って、高解
像度に向いたパターニングを扱いやすい製造プロセスを
用いて作ることができる。
【0054】更に、1次元のフレネル回折帯板17を用
いることによるもう一つの利点としては、曲面構造のバ
ルク材料を使うシリンドリカルレンズの場合のように、
超音波ビームの入射角により焦点位置が変動したり、収
差を発生したりすることが無いという点があげられる。
【0055】(第2実施形態)第2実施形態の基本的な
構成は、第1実施形態と同様であるが、本実施形態にお
いては、超音波発生素子として圧電素子ではなく磁歪振
動子を用いたことを特徴とする。第2実施形態におい
て、記録ヘッド部の主要構成は図1と同様であるので、
図示及び重複した詳細な説明は省略する。第2実施形態
では、第1実施形態と異なり、超音波発生素子として電
極で分離された磁歪振動子を用い、これを一次元のアレ
イ状に配列している。
【0056】磁歪振動子13は、Te0.3 Dy0.7 Fe
2 又はTe0.3 Dy0.7 (Fe0.9Mn0.12 等の材
料をスパッタリングのような膜の厚みを任意にコントロ
ールできる成膜方法により、超音波干渉層11の裏面全
面に又は帯状に形成される。磁歪振動子13の両端には
バイアス磁界を与える磁界印加素子(図示しない)が設
けられている。磁界印加素子は、消費電力、発熱等の問
題がない永久磁石が好適に用いられる。磁歪振動子13
の表面には、共通電極12と対をなす個別励磁コイル1
4が記録ドットに相当するピッチで形成されている。な
お、磁歪振動子アレイのアレイ状形成は、磁歪振動子1
3を形成する段階で、島状の磁歪振動子を記録ビットに
相当するピッチに形成する工程を採ってもよく、磁歪振
動子13の厚みは使用する超音波の波長に合わせて整合
出来るように設計されている。
【0057】共通電極12、磁歪振動子13、磁界印加
素子及び励磁コイル14により、超音波発生素子アレイ
である磁歪振動子アレイ10が構成されている。また、
実際のインクジェットヘッド、例えば解像度600dp
iでA4サイズの長手方向の寸法に相当する長さを持つ
ライン型ヘッドの場合には、約5000素子の磁歪振動
子を一列に配列する。この場合、磁歪振動子アレイ10
は要求される記録密度で定まる等間隔で一列に配列され
る。他の構成は、第1実施形態と同様であるので、説明
を省略する。
【0058】図6(a)及び図6(b)を参照して、第
2実施形態に係るインクジェットヘッドの動作例を説明
する。図6(a)は磁歪振動子アレイに直交する方向の
断面図、図6(b)は磁歪振動子アレイに沿った方向の
断面図である。図6(a)には、前記磁歪振動子13の
両端に設けられ、磁歪振動子13にバイアス磁界を与え
る磁界印加手段14aが記載されている。
【0059】所定周波数の交流(又はパルス列)からな
るバースト電圧が、アレイ状の磁歪振動子アレイ10の
うちの一部、例えば個別励磁コイル141 〜144 に印
加される。ここで、印加する交流周波数は、少なくとも
超音波干渉層(音響整合層)として機能するガラス板1
内での波長が、超音波発生素子(磁歪振動子13)アレ
イのピッチよりも長いものである。そして、前記個別励
磁コイル141 〜144 のうち、内側2個の個別励磁コ
イル142 、143 には交流を印加し、外側2個の個別
励磁コイル141 、144 へは、内側2個の個別励磁コ
イル142 、143 よりも位相の進んだ(本実施例では
1/4)バースト電圧を印加すると、実施例3−3と同
様に、相互の超音波ビーム同士が干渉しあって、圧電素
子アレイ10が並ぶアレイ方向(主走査方向)でのレン
ズ効果が生じる。なお、このガラス板1内では、圧電素
子アレイ10のアレイ方向と直交する方向(副走査方
向)に集束することはない。
【0060】インク16との境界面に到達した超音波ビ
ームは、フレネル回折帯板17によって、圧電素子アレ
イ10が並ぶアレイ方向と直交する方向(副走査方向)
へ求心的に集束するようなレンズ効果を受ける。つま
り、主走査方向の集束は、音響整合層(超音波干渉層)
として機能するガラス板1内から始まり、副走査方向の
集束は、インク16内のみで行われる。この時、前記ノ
ズル基板15は、その厚さが予め焦点に合うように選択
・設定されているので、ノズル孔を形成するスリット状
の開口部に、表面張力によって止まっているインク液表
面に焦点合わされることになる。従って、前記主走査方
向及び副走査方向に集束した超音波ビーム圧により、イ
ンク液表面からインク粒が容易に飛翔し、記録媒体面に
濃度むら等のない鮮明な記録がなされる。
【0061】上記のように、第2実施形態では、4個の
超音波発生素子(磁歪振動子)を1グループとして、1
ラインを少なくとも1/4づつのタイミングで、又は分
割する分割駆動し、複数の前記個別励磁コイル14をリ
ニアスキャン動作によって、主走査方向にシフトするこ
とを骨子とする。
【0062】図7は、4個の超音波発生素子(磁歪振動
子)2を1グループとして、1ドットに集束させる場合
を模式的に示したものである。図7の(a)〜(d)
は、それぞれ次の動作を示す。
【0063】図7(a)は、グループされた個別励磁コ
イル142 、143 、144 、145 のうち、内側2個
の個別励磁コイル143 、144 には交流を印加し、外
側2個の個別励磁コイル142 、145 へは、内側2個
の個別励磁コイル143 、144 よりも位相の進んだバ
ースト電圧を印加した場合の模式図である。
【0064】図7(b)は、次にグループ化された個別
励磁コイル143 、144 、145、146 のうち、内
側2個の個別励磁コイル144 、145 には交流を印加
し、外側2個の個別励磁コイル143 、146 へは、内
側2個の個別コイル144 、145 よりも位相の進んだ
バースト電圧を印加した場合の模式図である。
【0065】図7(c)は、更に、グループ化が進めら
れた個別励磁コイル144 、145、146 、147 の
うち、内側2個の個別励磁コイル145 、146 には交
流を印加し、外側2個の個別励磁コイル144 、147
へは、内側2個の個別励磁コイル145 、146 よりも
位相の進んだバースト電圧を印加した場合の模式図であ
る。
【0066】図7(d)は、個別励磁コイル141 、1
42 、143 、144 、145 、146 、147 、14
8 を、個別励磁コイル141 、142 、143 、144
のグループと、個別励磁コイル145 、146 、147
、148 のグループに分け、各グループを同時に駆動
して、所定のピッチで2個のインク液滴を飛翔させたと
きの模式図である。
【0067】本実施形態では、1画点を記録するため、
4個の磁歪振動子アレイで1グループとしたが、1グル
ープを成す磁歪振動子アレイの数を増加すれば、求心的
に集束する超音波ビームのサイドローブを防ぎ、エネル
ギー密度も高くなるので、インク液粒のばらつき低減と
磁歪振動子アレイの駆動電流の低減を図り得る。
【0068】また、本実施形態においては、超音波ビー
ムの集束位置をグルーピングした超音波発生素子群の中
心に対する液面にし、液滴を超音波発生素子群と垂直な
方向に飛翔させたが、バースト電圧を印加するタイミン
グを変えることにより飛翔位置をずらすことも可能にな
る。
【0069】(第3実施形態)図8に、第3実施形態に
よる記録ヘッド部の構成を示す。本実施形態では、超音
波ビームを主走査方向に集束する手段については第1実
施形態と同じようにフェーズドアレイ走査を用いるが、
副走査方向へ集束する手段としては、従来と同じ曲面構
造のバルクによるシリンドリカルレンズ19を用いてい
る。
【0070】本実施形態の場合には、図9に示すように
レンズ19に対して垂直に入射する中心部(A−A′)
のビ−ムの焦点距離(fa)と、レンズ19に対して斜
めの方向から入射する端部(B−B′)のビームの焦点
距離(fb)とが異なるため、第1実施形態よりは集束
特性が劣化し、また両端部からのビームは複雑な3次元
面での屈折となるため、収差も発生する。
【0071】従って、本実施形態の記録ヘッドでは飛翔
するインク粒を生成するためのエネルギー効率や、イン
ク粒の均一性等の点で第1実施形態よりは不利である
が、反面、シリンドリカルレンズ19の凹面側がそのま
まインク室となる構造のため、断面の大きなインク流路
を形成できるという利点がある。従って、高速記録の動
作をさせたいという場合に限れば、そのスピードを賄う
のに充分な量のインクを供給でき、ノズルからのインク
溶媒の蒸発によるインク濃度の変化も遅く、目詰まりを
起こしにくいという利点がある。
【0072】(第4実施形態)図10に、本実施形態に
よる記録ヘッド部の構成を示す。本実施形態はフェーズ
ドアレイ走査は行わず、1次元のフレネル回折帯板17
のみを使用して超音波ビームの集束を行うようにした例
である。
【0073】本実施形態においては、圧電素子アレイ1
0から放射される超音波ビームの波長を圧電素子アレイ
10のピッチに比べて充分短い値に設定する。このよう
な短い波長の超音波超音波ビームは、拡がらずに圧電体
層13の面と垂直の方向へ真っ直ぐに進み、そのままイ
ンク室の中を通過し、インク16の表面を叩いてインク
16内での波長に近い直径、すなわち必要とする解像度
に対して充分小さい(又は小さすぎる)粒径のインク粒
20を飛翔させる。
【0074】発明者らの実験によれば、本実施形態のよ
うに超音波ビームの波長サイズに相当する飛翔インク粒
20に比べて比較的波長の長い超音波ビームでインク1
6の表面を叩く場合でも、超音波ビーム内には半径方向
外側へ減衰する強度分布があるため、インク粒20は正
確に、かつ安定して超音波ビームの中心部分から飛び出
す。
【0075】また、飛翔インク粒20が解像度に比べて
小さ過ぎる問題については、同一の画点上に連続して何
回もインク粒を飛翔させる多重記録、いわゆる重ね書き
を行うことで画点を太らせることにより解決することが
できる。この重ね書きにより画点を太らせる操作は、先
行する飛翔インクが記録紙に吸収される前に後続の飛翔
インクを到達させて、インク滴の状態でドットを融合さ
せることが可能な高速の繰り返し周期でインク滴を発生
できる方法によって初めて実用できることである。従っ
て、これは高速に記録できる特性を保有するインクジェ
ット記録装置ならではの特有の効果といえる。
【0076】更に、本実施形態によれば非常に細かいイ
ンク粒を連続的に生成することが可能な特性を利用する
ことにより、圧電素子に印加するバースト電圧のバース
ト幅を制御することで、従来のインクジェットプリンタ
では実現しにくかった実用的で画質の良い階調記録をも
可能にすることができる。また、本実施形態はインク粒
の細かい動作領域を使う方法なので、解像度の高い記録
に向いている。
【0077】第1実施形態でも述べたように、フレネル
回折帯板17の直線パターンは、それと直交する個別電
極14の直線パターンとの組み合わせにより、高解像度
の素子アレイを実現できる。従って、このフレネル回折
帯板17は高解像度記録に向いた本実施形態の能力を充
分に引き出す効果を持つ。
【0078】(第5実施形態)第1実施形態でも述べた
ように、リニア走査のようなフェーズドアレイ走査を実
現するためにはいくつかの制限が必要になる。しかし、
記録解像度(記録密度)或いは圧電素子アレイ10のピ
ッチが細かくなるほど、そのような制限が緩くなってく
る。このような関係を示したのが図11と図12であ
る。図11は圧電素子アレイ10のピッチの1.5倍の
密度でリニア走査記録を行う場合のフェーズドアレイ可
能領域、図12は圧電素子アレイ10のピッチの2倍の
密度でリニア走査記録を行う場合のフェーズドアレイ可
能領域をそれぞれ示している。
【0079】図13及び図14は、圧電素子アレイ10
のピッチを変えた場合の記録媒体上の記録画点の位置の
変化を示したもので、符号21は圧電素子アレイ10の
ピッチを表わすスケール、符号22は記録画点の解像度
を表わすスケールをそれぞれ示している。圧電素子アレ
イ10のピッチが330線/インチ以上になると、図1
3のように圧電素子アレイ10のピッチの1.5倍、す
なわち解像度500dpiのリニア走査記録が可能とな
る。更に、圧電素子アレイ10のピッチが400線/イ
ンチ以上になると、図14のように圧電素子アレイ10
のピッチの2倍の記録密度、すなわち800dpiのリ
ニア走査記録が可能となる。
【0080】(第6実施形態)本実施形態では、本発明
のインクジェット記録装置に使用される記録ヘッドの駆
動回路の構成法について説明する。
【0081】本発明のインクジェット記録装置では、圧
電素子アレイ10がバースト的に印加される一定周波数
の交流電圧或いはパルス電圧によってその周波数に同期
した周波数の超音波ビームを発生する。この場合、前述
したフェーズドアレイ走査を行うには、隣接する圧電素
子から発生される超音波ビームの位相をそれぞれ所定の
位置に焦点を結ぶように設定する必要がある。
【0082】複数の圧電素子から放射された超音波ビー
ムの焦点を一定の深さ位置に結ばせてリニア走査を行う
ための駆動回路は、医用機器の分野で超音波診断装置と
して既に実用化されており、例えば特公昭62−152
15等で提案されている。一方、緻密に並んだ発熱素子
を駆動するサーマルプリンタヘッドや、前述した蒸気の
圧力を用いる方式のインクジェットプリンタヘッドにお
いて、ヘッド基板上にリニア走査のための駆動回路を一
体化して搭載する構成も公知であり、例えば特開昭62
−21465等が提案されている。しかし、超音波ビー
ムを発生する圧電素子アレイが形成されたヘッド基板上
に、リニア走査等のフェーズドアレイ走査を行うための
駆動回路を一体化して搭載する構成に関しては、新規で
かつ特有の効果のある構成法は特に見当たらない。
【0083】ところで、超音波ビームを用いたインクジ
ェット記録装置において、飛翔するインク粒は超音波の
周波数に強く依存することが分かっており、プリンタと
して必要な解像度を得ようとすると、駆動電圧の周波数
は数十MHz〜数百MHz程度の範囲のものが必要とな
る。このような高い周波数の電圧を各圧電素子に印加し
て圧電素子アレイを駆動し、かつフェーズドアレイ走査
を行うのに必要な精度でその駆動位相を制御するために
は、長い配線距離による遅延の大きさと、走査回路内で
の遅延のばらつきの2点について、ナノセコンド(10
-9秒)のオーダで配慮をする必要がある。この課題に対
して、発明者らは次のような回路を実際に作ってその性
能を比較する実験を行った。すなわち、使用周波数を得
るための発振器に関しては、 (A1)各ICチップ内のコンデンサと抵抗からなる遅
延回路と、バッファ回路とによるCR発振回路 (A2)複数個のバッファ回路を縦列接続にしたリング
オッシレータ (A3)外部の水晶発振回路からの信号をヘッド基板上
のプリント配線を介してICへ導く構成 の3つについて、また、フェーズドアレイ走査を行うの
に必要な各圧電素子の駆動に位相差を与えるための遅延
制御に関しては、 (B1)各ICチップ内のコンデンサと抵抗からなる遅
延回路 (B2)複数個のバッファ回路を縦列接続にした遅延回
路 (B3)外部の回路で遅延させた複数の信号ヘッド基板
上の複数のプリント配線を介してICへ導く構成につい
ての3つについて、それぞれ性能を比較した。 この比較実験の結果、個別回路内及び隣接回路間の誤差
を最も小さくでき、必要な精度が得られる方法は(A
3)と(B3)であった。
【0084】この実験結果は、個別の圧電素子を駆動す
る回路にはデータセレクタ回路が必要となることを示唆
している。すなわち、実際にはIC化されてヘッド基板
上に並べられる駆動回路は、それに近接して平行に走り
それぞれの位相が異なるパルス列を供給する複数本のプ
リント配線から、それぞれのタイミングに応じて必要と
なる位相のパルスを選択する動作が要求され、従ってデ
ータセレクタ回路が必要となることがわかった。このデ
ータセレクタ回路を設けることにより、フェーズドアレ
イ走査を行うのに必要な正確な所定の位相差を持つバー
スト状パルス電圧を圧電素子アレイに印加する機能を有
するコンパクトでかつ簡単な駆動回路を実現することが
できる。
【0085】ヘッド基板に搭載するコンパクトな構成の
駆動回路ICの最も典型的な例としては、サーマルヘッ
ド駆動用ICがある。サーマルヘッド駆動用ICは、一
般的には図16に示すように、他のチップへの入出力も
可能な画像データ転送用のシフトレジスタ41と、シフ
トレジスタ41を通じて送られてきた画像データを並列
に取り込むラッチ42と、ラッチ回路42に保持された
画像データに応じてタイミング及び幅を決定する共通パ
ルスの通過を制御するゲート/ドライバ43から構成さ
れ、ゲート/ドライバ43の出力パルス電圧により、サ
ーマルヘッドTPHの発熱ドット(発熱抵抗素子)を通
電駆動する構成となっている。
【0086】超音波ビームを用いるインクジェット記録
装置における圧電素子アレイを駆動してフェーズドアレ
イ走査を行わせるためには、図16のゲ−ト/ドライバ
43の部分を他の回路に置き換える必要がある。フェー
ズドアレイ走査を実現するためには、位相が異なるいく
つかの種類の連続パルス列から必要なパルス列を選択す
る構成が良いことは上述した通りである。すなわち、最
終段をゲートでなくデータセレクタにする必要がある。
従って、超音波ビームを用いるインクジェット記録装置
の記録ヘッド駆動用ICは、図15にその一例を示すよ
うに、シフトレジスタ31とラッチ32及びデータセレ
クタ/ドライバ33で構成すればよい。
【0087】すなわち、図15においてシフトレジスタ
31はシリアルに入力される画像データをクロックパル
スに従って順次転送する。このシフトレジスタ31に取
り込まれた画像データはラッチ32に並列に転送され、
一時記憶される。ラッチ32に一時記憶された画像デー
タは、隣接する2つの圧電素子に対応するデータが、各
圧電素子34を駆動するためのデータセレクタ/ドライ
バ33に制御信号コードS11、S21、S12、S2
2、S13、S23、S14、S24、…(但し、S1
4、S24は図示せず)として与えられる。データセレ
クタ/ドライバ33は、位相の異なる複数のパルス列φ
1、φ2、φ3、…が入力として与えられており、ラッ
チ32から供給される制御信号コードに従ってφ1、φ
2、φ3、…のいずれかの位相のパルス列を選択し、そ
のパルス列を適当な電圧値まで増幅して、対応する圧電
素子の個別電極に印加することにより、その圧電素子を
駆動する。このような動作により、フェーズドアレイ走
査が可能となる。
【0088】この記録ヘッド駆動回路の動作を図2及び
図3に示すように隣接する4つの圧電素子を一単位とし
て、それらを位相をずらせて駆動することによりリニア
走査を行う場合を例にとり、具体的に説明する。この場
合、ラッチ32からデータセレクタ/ドライバ33に供
給される制御信号コードをS11=0、S12=1、S
21=1、S22=0、S13=1、S23=0、S1
4=0、S24=1に設定すると、例えば4つの圧電素
子のうち外側の2つの圧電素子にφ2より進んだ位相φ
1のバースト電圧が印加され、内側の2つの圧電素子に
位相φ2のバースト電圧が印加されることにより、図2
(b)と同様にして超音波ビームが主走査方向に集束さ
れてインクに照射される。シフトレジスタ31に入力さ
れる画像データは、記録画点を形成するときに制御コー
ドS11、S21、S12、S22、S13、S23、
S14、S24、…が上記のような値となるように、原
画像データを図示しない画像データ処理回路により変換
処理したしたデータが入力される。原画像データが0、
つまり記録画点を形成しないデータであるときは、シフ
トレジスタ31に入力される画像データはS11、S2
1、S12、S22、S13、S23、S14、S2
4、…が全て0となるように画像データ処理回路により
変換処理される。
【0089】この図15に示した駆動回路の構成は、次
のような点で新規である。 (1)最終段が単純なゲートではなくデータセレクタ
(データセレクタ/ドライバ33)であること。
【0090】(2)データセレクタ/ドライバ33で選
択されるパルス列を供給する複数本の信号配線は、ヘッ
ド基板内に各圧電素子に対して共通のラインとして配線
されること。
【0091】(3)シフトレジスタ31に画像データを
入力するシリアル入力ラインには、データセレクタ/ド
ライバ33の制御を行うための多ビット信号が入力され
ること。
【0092】なお、(3)については、図15のような
シリアル入力の他に、パラレル入力を使うこともでき
る。前者は駆動用ICの入出力端子数が少なくて済むメ
リットがあり、後者は転送スピードを落とさなくて済む
メリットがある。
【0093】また、このような記録ヘッド駆動回路によ
れば、飛翔インク粒の大きさを制御する必要がある場
合、周波数が異なる連続パルス列から必要な周波数のパ
ルスを選択する構成とすることにより、その制御を容易
に実現することもできる。本発明は、上記実施形態に限
定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲
で種々変形して実施できるのは勿論である。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。第1発明のインクジェット記録装置では、高解像度
記録のための小さなインク粒を飛翔させるためには短い
超音波波長が要求され、フェーズドアレイ走査を実現す
るためには長い超音波波長が要求されるという従来の相
容れない条件を取り払うことができる。その結果、従来
の千鳥状配列の圧電素子アレイではヘッドの構造に起因
する画像ノイズが大きかったのに対して、本発明では圧
電素子を一列に配列した圧電素子アレイを用いることで
画像ノイズを低く抑制することができ、同時に目詰まり
等の故障が起きにくく、ライン走査型のノズルレスの記
録ヘッドを実現することができる。
【0095】また、第1発明のインクジェット記録装置
は、曲面レンズを使わない構成にすることができるの
で、平面内での光リソグラフィ等の精度や信頼性の良い
製造プロセスの使用が可能になり、その結果、曲面構造
を有するバルクの音響レンズでフェーズドアレイ或いは
リニアアレイ走査を行なう際に生じていた特有の収差等
を回避することができた。
【0096】更に、本発明によれば超音波ビームでフェ
ーズドアレイ走査を行うためのシンプルな回路構成を有
する記録ヘッド駆動回路を得ることができ、これにより
記録ヘッド駆動回路をヘッド基板上に搭載したコンパク
トなインクジェット記録用記録ヘッドの実現を可能とす
ることができる。
【0097】第3発明によれば、電子的にフォーカスを
行うことにより、容易にリニアアレイヘッドが可能とな
る。このことは、高画素密度化のときも、複数のアレイ
を並べ千鳥状に配置した構成を採る必要もなくなること
を意味し、複数のアレイを並べ千鳥状に配置した構成に
起因する画像ノイズも大幅な低減、抑制される。
【0098】また、スリット状のノズル孔から飛翔する
インク液滴も一様で、かつ一定の方向が常に確保される
ため、濃度むらのないシャープな画像が記録されること
になる。つまり、インク液滴の目詰まり等発生すること
なく、更に、フェーズドアレイ走査の場合のごとく、イ
ンク液滴の飛翔方向のずれによる画素ピッチの不均一さ
も解消されるので、インク液滴の飛翔方向の補正・制御
機構等を不要としながら、インクジェットのライン化に
向かったノズルレスヘッドとして、十分に機能する。従
って、本発明は記録装置の構造、システムの簡略化、或
いはコンパクト化及び保守管理の容易さ等と相俟って実
用上多くの利点をもたらす。また、高画質で高速のライ
ン走査型のインクジェット記録装置を実現することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット
記録装置の記録ヘッド部の構成図。
【図2】 同実施形態の動作説明図。
【図3】 同実施形態におけるフェーズドアレイ走査の
説明図。
【図4】 超音波の波長と記録画点の大きさとの関係を
示す図。
【図5】 同実施形態におけるフレネル回折帯板と圧電
素子アレイとの位置関係を示す図。
【図6】 第2実施形態に係るインクジェットヘッドの
動作例を説明するための図。
【図7】 同実施形態におけるフェーズドアレイ走査の
説明図。
【図8】 本発明の第3実施形態に係るインクジェット
記録装置の記録ヘッド部の構成図。
【図9】 同実施形態における変動する焦点位置を示す
図。
【図10】 本発明の第4実施形態に係るインクジェッ
ト記録装置の記録ヘッド部の構成図。
【図11】 第5実施形態に係る圧電素子アレイのピッ
チの1.5倍の記録密度が可能な領域を示す図。
【図12】 同実施形態に係る圧電素子アレイのピッチ
の2倍の記録密度が可能な領域を示す図。
【図13】 同実施形態に係る1.5倍密度記録時の記
録画点位置を示す図。
【図14】 同実施形態に係る2倍密度記録時の記録画
点位置を示す図。
【図15】 本発明の第6実施形態に係るインクジェッ
ト記録ヘッド駆動回路の回路図。
【図16】 従来のヘッド基板上に搭載されるサーマル
ヘッド駆動回路の回路図。
【符号の説明】
10…圧電素子アレイ 11…超音波干渉層 12…共通電極 13…圧電体層(磁歪振動子) 14…個別電極 15…ノズル基板 16…インク 17…フレネル回折帯板 18…駆動回路 19…シリンドリカルレンズ 20…飛翔インク粒 21…圧電素子アレイのピッチを表わすスケール 22…記録画点の解像度を表わすスケール 31…シフトレジスタ 32…ラッチ 33…ゲート/ドライバ 41…シフトレジスタ 42…ラッチ 43…データセレクタ/ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 101 Z (72)発明者 額田 秀記 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 高山 暁 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 工藤 紀子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 斉藤 史郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 斎藤 勉 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 村上 文彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 杉内 政美 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 田沼 千秋 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームの圧力によりインクの液面
    から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を
    記録するインクジェット記録装置において、 超音波ビームを放射する複数の超音波発生素子を一列に
    配列して構成される超音波発生素子アレイと、 この超音波発生素子アレイの各超音波発生素子から放射
    される超音波ビームを内部で互いに干渉させて前記イン
    ク内に集束させる超音波干渉層と、を具備することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 超音波ビームの圧力によりインクの液面
    から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を
    記録するインクジェット記録装置において、 超音波ビームを放射する複数の超音波発生素子がアレイ
    状に配置された超音波発生素子アレイと、 前記超音波発生素子アレイの一部を同時駆動することに
    よって超音波発生素子から放射された複数の超音波が互
    いに干渉することにより主走査方向に超音波が集束する
    ように、位相の異なる複数のパルス列を前記超音波発生
    素子に与え、前記同時駆動素子を主走査方向に順次ずら
    していく駆動手段と、 前記主走査方向と垂直な方向に超音波を集束させる集束
    手段と、を具備することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 超音波ビームの圧力によりインクの液面
    から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を
    記録するインクジェット記録装置において、 超音波ビームを放射する複数の超音波発生素子を一列に
    配列して構成される超音波発生素子アレイと、 前記超音波発生素子アレイの一部を同時駆動することに
    よって超音波発生素子から放射された複数の超音波が互
    いに干渉することにより主走査方向に超音波が集束する
    ように、位相の異なる複数のパルス列を前記超音波発生
    素子に与え、前記同時駆動素子を主走査方向に順次ずら
    していく駆動手段と、 前記主走査方向と垂直な方向に超音波を集束させる集束
    手段と、を具備し、 前記集束手段は、前記主走査方向と同方向に延びた複数
    本の平行な直線帯状パタ−ンからなり、前記超音波発生
    素子から放射される超音波ビームを前記インク内に集束
    させるフレネル回折帯板を含むことを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 超音波ビームの圧力によりインクの液面
    から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を
    記録するインクジェット記録装置において、 超音波ビームを放射する複数の超音波発生素子を一列に
    配列して構成される超音波発生素子アレイと、 前記超音波発生素子アレイの超音波発生素子配列方向と
    同方向に延びた複数本の平行な直線帯状パタ−ンからな
    り、前記超音波発生素子アレイの各超音波発生素子から
    放射される超音波ビームを前記インク内に集束させるフ
    レネル回折帯板と、を具備することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 入力される画像データを転送するシフト
    レジスタと、このシフトレジスタから並列に出力される
    画像データを一時記憶するラッチと、このラッチに一時
    記憶された画像データに応じて、複数の共通信号線から
    入力される位相の異なる複数のパルス列のいずれかを選
    択し、該パルス列に応じて前記圧電素子アレイを駆動す
    るデータセレクタ/ドライバとからなる駆動回路を有す
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1
    項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 超音波ビームの圧力によりインクの液面
    から粒子化したインクを飛翔させて記録媒体上に画像を
    記録するインクジェット記録装置において、 アレイ状に配置された超音波発生素子群と、 前記超音波発生素子群から放射される超音波ビームを受
    けてインク液面から粒子化したインクを飛翔させるスリ
    ット状のインク飛翔ノズル孔と、 前記アレイ状に配置された超音波発生素子群の一部をグ
    ループ化し、前記グループごとに、スリット状のインク
    飛翔ノズル孔に対向するインク液面の1点に超音波ビー
    ムを集束させる超音波ビーム集束手段と、 前記グループ化させた超音波発生素子群のグループ組み
    合わせを順次切り替えて、前記スリット状のインク飛翔
    ノズル孔に対向するインク液面への超音波ビームの集束
    点を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
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