JPH08134067A - キヌクリジン誘導体 - Google Patents

キヌクリジン誘導体

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JPH08134067A
JPH08134067A JP27788494A JP27788494A JPH08134067A JP H08134067 A JPH08134067 A JP H08134067A JP 27788494 A JP27788494 A JP 27788494A JP 27788494 A JP27788494 A JP 27788494A JP H08134067 A JPH08134067 A JP H08134067A
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JP27788494A
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Masahiko Isaka
雅彦 伊坂
Tsukasa Ishihara
司 石原
Kenichi Kazuta
健一 数田
Akira Suga
亮 須賀
Mitsuaki Matsuda
光陽 松田
Hirotoshi Tsunoda
裕俊 角田
Hiroshi Moritani
浩史 盛谷
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中の記号は以下の意味を示す。 R1:水素原子、ニトロ基、アミノ基又は低級アシルア
ミノ基 X:メチレン基、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子又
は式−NR2−で示される基 R2:水素原子又は低級アルキル基 A:単結合又は飽和もしくは不飽和の炭素数2あるいは
4個のアルキレン基であり,当該アルキレン基の任意の
炭素原子1個は酸素原子,硫黄原子あるいは式−NR3
−で示される基で置換されてもよい。 R3:水素原子又は低級アルキル基)で示されるキヌク
リジン誘導体又はその塩。 【効果】 スクアレンシンターゼ阻害作用を有し、動
脈硬化等の予防、治療に有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,スクアレンシンターゼ
阻害作用を有する新規なキヌクリジン誘導体又はその塩
及びスクアレンシンターゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】冠状動脈硬化によって引き起こされる虚
血性心疾患による死亡率は,我国では癌に次いで高く,
また人口の高年齢化と食事の欧米化により更に増加傾向
にある。動脈の変性疾患である動脈硬化症の主要な危険
因子として,血中コレステロールの増加が重要視されて
いる。血中コレステロールの増加は,まず大血管の内膜
への脂質の沈着を引き起こし,これが加齢に伴ってその
範囲と程度が増し,ついには心筋梗塞,狭心症等の虚血
性心疾患,脳梗塞等の脳動脈硬化症或は動脈瘤等の臨床
症状を呈する。従って,血中コレステロールの増加抑制
及び正常値へ低下させることは,上記の動脈硬化が原因
となる種々の疾病の治療又は予防上極めて有効であると
考えられる。
【0003】上記観点から,従来多くの高脂血症治療薬
の開発が試みられてきた。生体内のコレステロールは,
食餌から吸収される分と生体内で合成される分とで賄わ
れており,主に胆汁酸として体外に排泄されている。ヒ
トの場合,全コレステロールの50%以上が,生体内デ
ノボ(de novo)合成に由来するとされている。
従ってコレステロールの生合成に関与する酵素を阻害す
ることは,高脂血症の治療に有効であると考えられる
が,こうした酵素の阻害剤としては,ロバスタチン,シ
ンバスタチン及びプラバスタチン等が既に臨床的に使用
されている[エイ・ダブリュー・アルバーツ(A.W.
Alberts)等,プロシーディング・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.
Acad.Sci.)第77巻,第3957頁(198
0年);辻田等,バイオキミカ・バイオフィジカ・アク
タ(Biochim.Biophs.Acta)第87
7巻,第50頁(1986年);古賀等,バイオキミカ
・バイオフィジカ・アクタ(Biochim.Biop
hs.Acta)第1045巻,第115頁(1990
年)等参照)]。
【0004】しかしながら,上記の公知阻害剤は,3−
ヒドロキシメチルグルタリル−コエンザイムA還元酵素
(以下HMG−CoA リダクターゼという)を標的酵
素としており,この酵素はコレステロール生合成系の比
較的早い段階に位置している。このため,上記薬剤の投
与による酵素阻害は,ドリコール,ユビキノン,イソペ
ンテニルtRNA,p21Ras,低分子量G蛋白等,
細胞内情報伝達や細胞増殖に関わる重要な他の代謝産物
の合成阻害をも引き起こす恐れがある。(Trends
Biochem.Soc.,第4巻,第230頁(1
993年),Cell,第65巻,第1頁(1991)
参照)。事実,培養細胞にHMG−CoA リダクター
ゼ阻害剤を添加すると,細胞周期が停止して増殖が起こ
らなくなることが知られており(榊原等,蛋白質核酸酵
素,第39巻,第1508頁(1994年)),さらに
は,肝細胞毒及びミオパシーのような副作用も観察され
ている。
【0005】また,コレステロール生合成系の下流に位
置する酵素の阻害剤として知られるトリパラノールは,
白内障の原因となるデスモステロールを蓄積させること
が報告されている。従って,生理的に重要な代謝産物へ
の分枝以降,動脈硬化を引き起こす原因物質となるラノ
ステロールを生成する前に位置する酵素であるスクアレ
ンシンターゼを標的とする阻害剤は,他の代謝物の合成
阻害又は生体内への有害物質の蓄積の危険性のない,よ
り安全性の高い抗コレステロール剤を提供することが期
待される。
【0006】また,HMG−CoAリダクターゼ又はス
クアレンシンターゼは,ともにステロールによりその活
性がダウン調節されている[ファウスト・J.R.,ゴ
ールドステイン・J.L.,ブラウン・M.S.,Pr
oc.Nat.Acad.Sci.USA,第76巻,
5018〜5022頁,1979年)]。HMG−Co
Aリダクターゼの場合,その活性阻害によりステロール
の供給を断つことによって酵素活性の著しい誘導が生
じ,投与量の増量を余儀なくされるが,一方,スクアレ
ンシンターゼの誘導は小さく,投与量を増すことなく,
効率的な血中コレステロールの低下をもたらし得るもの
と考えられる。このようなスクアレンシンターゼ阻害剤
については,現在迄にいくつかの化合物が知られてい
る。例えば,PCT国際公開WO93/13096号に
実施例5として記載された3−〔2−(ビフェニル−4
−イル)エチル〕キヌクリジンおよびPCT国際公開W
O93/09115号に実施例6として記載された3−
〔4’−フルオロビフェニル−4−イル〕−3−ヒドロ
キシキヌクリジンは,スクアレンシンターゼ阻害作用,
コレステロール生合成阻害作用を有する化合物である
が,当該化合物はいずれも必ずビフェニル基を有するも
のである。
【0007】一方,PCT国際公開WO93/1507
3号には,アザビシクロ環基と三環式基を,ヘテロ原子
含有若しくは非含有の鎖で結合した化合物が開示されて
いるが,その用途はカルシウム・チャンネル・アンタゴ
ニストであり,コレステロール生合成阻害作用,更には
スクアレンシンターゼ阻害作用については何等記載はな
く,当該阻害作用を目的として見出されたものではな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は副作用が著し
く軽減された,例えば他の代謝物の合成阻害又は生体内
への有害物質の蓄積の危険性のない,より安全性の高い
優れたコレステロール生合成阻害物質,特にスクアレン
シンターゼ阻害物質の提供を目的とする。さらに,スク
アレンシンターゼ阻害剤の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等はスクアレン
シンターゼ阻害活性を有する化合物につき,鋭意検討を
行った結果,従来の化合物とは化学構造を全く異にする
化合物,三環系の基を有する3−キヌクリジノール誘導
体が優れたスクアレンシンターゼ阻害活性を有すること
を見出し本発明を完成した。さらに,三環系の基を有す
るキヌクリジン及び3−キヌクリジノールを有効成分と
するスクアレンシンターゼ阻害剤をも見出し,本発明を
完成した。即ち,本発明は下記一般式(I)で示される
キヌクリジン誘導体又はその塩である。
【0010】
【化3】
【0011】(式中の記号は以下の意味を示す。 R1:水素原子,ニトロ基,アミノ基又は低級アシルア
ミノ基 X:メチレン基,カルボニル基,酸素原子,硫黄原子又
は式−NR2−で示される基 R2:水素原子又は低級アルキル基 A:単結合又は飽和もしくは不飽和の炭素数2あるいは
4個のアルキレン基であり,当該アルキレン基の任意の
炭素原子1個は酸素原子,硫黄原子あるいは式−NR3
−で示される基で置換されてもよい。 R3:水素原子又は低級アルキル基) また,下記一般式(II)で示されるキヌクリジン誘導
体又はその塩を有効成分とするスクアレンシンターゼ阻
害剤である。
【0012】
【化4】
【0013】(式中の記号は以下の意味を示す。 R1:水素原子,ニトロ基,アミノ基又は低級アシルア
ミノ基 X:メチレン基,カルボニル基,酸素原子,硫黄原子又
は式−NR2−で示される基 R2:水素原子又は低級アルキル基 A:単結合又は飽和もしくは不飽和の炭素数2あるいは
4個のアルキレン基であり,当該アルキレン基の任意の
炭素原子1個は酸素原子,硫黄原子あるいは式−NR3
−で示される基で置換されてもよい。 R3:水素原子又は低級アルキル基 R4:水素原子又は水酸基。以下同様。) 好ましくは,スクアレンシンターゼ阻害剤が高脂血症治
療薬のものである。以下上記一般式(I)及び(II)に
つき詳細する。本明細書の一般式の定義において,特に
断らない限り「低級」なる用語は炭素数が1〜6個の直
鎖または分岐状の炭素鎖を意味する。
【0014】したがって,「低級アルキル基」として
は,具体的には例えばメチル基,エチル基,プロピル
基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,sec
−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル(アミル)
基,イソペンチル基,ネオペンチル基,tert−ペン
チル基,1−メチルブチル基,2−メチルブチル基,
1,2−ジメチルプロピル基,ヘキシル基,イソヘキシ
ル基,1−メチルペンチル基,2−メチルペンチル基,
3−メチルペンチル基,1,1−ジメチルブチル基,
1,2−ジメチルブチル基,2,2−ジメチルブチル
基,1,3−ジメチルブチル基,2,3−ジメチルブチ
ル基,3,3−ジメチルブチル基,1−エチルブチル
基,2−エチルブチル基,1,1,2−トリメチルプロ
ピル基,1,2,2−トリメチルプロピル基,1−エチ
ル−1−メチルプロピル基,1−エチル−2−メチルプ
ロピル基が挙げられ,好ましくは炭素数1〜3個のアル
キル基である。
【0015】「低級アシルアミノ基」としては,脂肪族
飽和モノカルボキシルアミノ基を意味し,具体的には例
えばホルミルアミノ基,アセチルアミノ基,プロピオニ
ルアミノ基,ブチリルアミノ基,イソブチリルアミノ
基,バレリルアミノ基,イソバレリルアミノ基,ピバロ
イルアミノ基,ヘキサノイルアミノ基等であり,好まし
くは炭素数1〜3個のアシルアミノ基である。本発明化
合物(I)又は(II)における三環系の基とキヌクリジ
ン又は3−キヌクリジノールとを結ぶ基Aは,単結合も
しくは,炭素原子,酸素原子,硫黄原子,窒素原子のう
ち,2原子又は4原子からなる二価基である。当該二価
基は,炭素原子のみからなるもの又は,酸素原子,硫黄
原子,窒素原子のうち一種の原子と炭素原子とからなる
ものである。具体的には,エチレン基,ビニレン基,エ
チニレン基,式−CH2−Y−で示される基,式−Y−
CH2−で示される基,式−CH2−CH2−CH2−Y−
で示される基,式−Y−CH2−CH2−CH2−で示さ
れる基,式−CH=CH−CH2−Y−で示される基,
式−Y−CH2−CH=CH−で示される基,式−C≡
C−CH2−Y−で示される基又は式−Y−CH2−C≡
C−で示される基である。Yは酸素原子,硫黄原子又は
式−NR3−で示される基であり,R3は前記の通りであ
る。好適には,
【0016】
【化5】
【0017】である。また本発明化合物には置換基の種
類によっては不斉炭素原子及び/又は二重結合を有する
場合もある。従って本発明化合物には,光学異性体,幾
何異性体(シス体,トランス体)など各種の異性体の混
合物や単離されたものが含まれる。本発明化合物(I)
及び(II)は,酸付加塩を形成することができる。かか
る酸付加塩としては,具体的には,塩酸,臭化水素酸,
ヨウ化水素酸,硫酸,硝酸,リン酸等の無機酸,ギ酸,
酢酸,プロピオン酸,シュウ酸,マロン酸,コハク酸,
フマール酸,マレイン酸,乳酸,リンゴ酸,酒石酸,ク
エン酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸等の有機
酸,アスパラギン酸,グルタミン酸等の酸性アミノ酸と
の酸付加塩等が挙げられる。さらに,本発明化合物
(I)及び(II)の各種の水和物,溶媒和物や結晶多形
の物質も含まれる。
【0018】(製造法)一般式(I)及び(II)で示さ
れる本発明化合物は,例えば下記の方法によって合成で
きるが,本発明化合物の製造方法はこれらに限定される
ものではない。 第1製造法
【0019】
【化6】
【0020】(式中はHalはフッ素原子,塩素原子,
臭素原子又はヨウ素原子のハロゲン原子を,Rは低級ア
ルキル基を意味する。以下同様。),本発明化合物(I
a)は,三環系のハロゲン化アリール(IIIa)とアルキ
ルリチウム(IV)とをリチウム−ハロゲン交換反応させ
(第1工程),得られたアリールリチウム(V)と3−
キヌクリジノン(VI)とを反応させ(第2工程)製造さ
れる。ここでハロゲン化アリール(III)としては,臭
化アリール又はヨウ化アリールが好適である。アルキル
リチウムとしてはn−ブチルリチウム,sec−ブチル
リチウム,t−ブチルリチウム又はメチルリチウム等が
挙げられる。第一工程において,アルキルリチウム(I
V)はハロゲン化アリール(IIIa)に対して,等モルは
あるいは過剰モル量を反応に供するのが好ましい。アリ
ールリチウム(V)の代わりに,無水塩化セリウムを添
加して調製されるアリールセリウム化合物,もしくはハ
ロゲン化アリール(IIIa)と金属マグネシウムから調
製できるグリニャール試薬を用いてもよい。反応溶媒と
しては,テトラヒドロフラン(以下THFという),エ
ーテル,ジメトキシエタン等の反応に関与しない溶媒が
挙げられ,THFが好適である。第二工程は,第一工程
で得られた化合物(V)とその反応対応量の3−キヌク
リジノン(VI)とを前記反応溶媒中冷却乃至室温下攪拌
しながら行われる。 第2製造法(還元法)
【0021】
【化7】
【0022】A製法:第一工程 本発明化合物(Ib)は,反応対応量の3−エチニルキヌ
クリジン−1−オール(VIII)と三環系のアリール化合
物(IIIb)との遷移金属触媒及び塩基存在下溶媒中攪
拌しながら行われるカップリング反応に供することより
製造される。触媒としては,テトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム(O),塩化ビストリフェニルホス
フィンパラジウム(II)等のパラジウム触媒とヨウ化第
一銅等の銅塩の組み合わせが好適である。本反応で使用
される三環系のアリール(IIIb)としては,ヨウ化ア
リール,臭化アリール,塩化アリール,アリールトリフ
ラートが挙げられる。本反応は塩基としてトリエチルア
ミン,エチルアミン等のアミン類の存在下行なわれこれ
らを溶媒としてもよい。また,ジメチルホルムアミド
(以下,DMFという),THF,ベンゼン等,反応に
関与しない溶媒中で反応を行うこともできる。反応温度
は,室温乃至加温下で行われる。
【0023】A製法:第二工程 本発明化合物(Ic)は,化合物(Ib)を接触水素化還元
させることにより製造される。触媒としては,パラジウ
ム−炭素,水酸化パラジウム,白金,ラネーニッケル等
が挙げられ,パラジウム−炭素が好適に用いられる。本
還元反応は化合物(Ib)を反応に関与しない溶媒,例え
ばDMF,酸酸エチル,酢酸,エタノール,メタノール
等中上記触媒存在下,水素ガス雰囲気し室温乃至加熱下
攪拌しながら行われる。
【0024】B製法 また,第2製造法のA製法において得られる本発明化合
物(Ib)は,アルデヒド(IX)を原料にして以下の方法
により,製造される。本製造法は常法のWittig反応によ
り(第一工程)得られるジハロゲノオレフィン(X)に
n−ブチルリチウム等のアルキルリチウム試薬(IV)を
作用させること(第二工程)により生じるリチウムアセ
チリド(XI)と3−キヌクリジノン(VI)とを反応させ
(第三工程)行われる。 Wittig 反応は化合物(IX)を
その反応対応量のトリ低級アルキルホスフィン又はトリ
フェニルホスフィン等の Wittig 試薬とをTHF,ジク
ロロメタン,ヘキサン等の反応に関与しない溶媒中,四
塩化炭素等のハロゲン低級アルカン及び粉末亜鉛等の金
属存在下室温で攪拌しながら行われる。第三工程は,化
合物(X)とその反応対応量,好適には2倍量のアルキ
ルリチウム(IV)とを,溶媒中冷却下乃至室温下攪拌し
ながら行われる。溶媒としてはTHF,エーテル,ジメ
トキシエタン等のエーテル類が好適である。第三工程
は,化合物(XI)とその反応対応量の化合物(VI)とを
反応に関与しない溶媒,例えばTHF,DMF,エーテ
ル,ジクロロメタン等で冷却下乃至室温下攪拌しながら
行われる。 第3製造法
【0025】
【化8】
【0026】本発明化合物(Id)は,一般式(IX)で示
されるアルデヒドと,3−アミノキヌクリジン(XII)
との還元的縮合反応により製造される。本反応は,反応
に関与しない有機溶媒例えば,ジクロロメタン,TH
F,メタノール,エタノール,ベンゼン等の有機溶媒ま
たは水あるいはこれらの混合溶媒中還元剤の存在下化合
物(IX)と3−アミノキヌクリジン(XII)とを等モル
量あるいはいずれかを過剰量使用し,室温下乃至加温下
攪拌しながら行われるか(A製法),または化合物(I
X)とその反応対応量の3−アミノキヌクリジン(XII)
とを無溶媒もしくはベンゼン,トルエン等中,共沸下ま
たは乾燥剤存在下に水を除きながら縮合させてシッフ塩
基を合成後,還元剤存在下エタノール,メタノール等中
還元反応により行われる。この際用いられる還元剤とし
ては,水素化ホウ素ナトリウム,水素化トリアセトキシ
ホウ素ナトリウム,水素化シアノホウ素ナトリウム等の
金属水素化物が好適である。また塩酸,酢酸等の酸触媒
を用いてもよい。B製法では,アミン(XIII)と,3−
キヌクリジノン(VI)との還元的縮合反応により製造さ
れる。反応条件,溶媒,還元剤は,上記A製法と同様に
設定される。 第4製造法
【0027】
【化9】
【0028】(式中Zは,ハロゲン原子又は有機スルホ
ン酸残基を意味する。) 本発明化合物(Ie)は,一般式(XIV)で示されるアル
コールをハライド又はスルホネートに変換し,得られた
化合物(XV)とボラン−(3−キヌクリジノール)錯体
とを塩基存在下アルキル化反応させ,その後,ボランの
除去(脱保護)により製造される。
【0029】化合物(XV)において,ハロゲン原子とし
ては塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子等が挙げられ,ま
た有機スルホン酸残基としては,メタンスルホン酸残
基,エタンスルホン酸残基等のアルカンスルホン酸残基
や,トルエンスルホン酸残基(たとえばp−トルエンス
ルホニルオキシ基等),ベンゼンスルホン酸残基等の芳
香族スルホン酸残基等が挙げられる。アルキル化反応
は,化合物(XV)とその反応対応量の化合物(XVI)と
を塩基(水素化ナトリウム,水素化カリウム,カリウム
−t−ブトキシド,水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム,アルキルリチウム(例えばn−ブチルリチウム)
等)存在下,DMF,ジメチルスルホキシド,THF,
ジメトキシエタン等の溶媒中,氷冷下乃至加熱下攪拌し
ながら行われる。好ましくはDMF又はTHF中,ボラ
ン−(3−キヌクリジノール)錯体(XVI)を水素化ナ
トリウムで室温下処理した後,化合物(XV)を添加し,
氷冷下乃室温下で行うのがよい。ボランの除去は,アセ
トン,THF,ジオキサン,酢酸エチル等の溶媒中化合
物(XVII)を塩化水素−エタノール,塩酸水等の酸で氷
冷下乃至加熱下攪拌することにより行われる。好ましく
はアセトン中,塩化水素−エタノール溶液で氷冷下乃至
室温下攪拌し,続いてエーテル等の低極性溶媒で希釈し
て本発明化合物の塩酸塩(Ie)を析出させる方法が簡便
である。また,酸性条件下でのボランの除去の後,アル
カリ(水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等)水溶液で
後処理すれば,本発明化合物(Ie)を遊離塩基として得
ることができる。
【0030】また,別法として化合物(Ie)の前駆体
(XVII)は,アルコール(XIV)を塩基とトリクロロア
セトニトリルで攪拌して調製されるトリクロロアセトイ
ミデートを,ボラン−(3−キヌクリジノール)錯体
(XVI)と酸性条件下アルキル化反応させて製造され
る。トリクロロイミデート生成反応はアルコール(XI
V)とその反応対応量のトリクロロアセニトリルとを塩
基(水素化ナトリウムや水素化カリウム等)の存在下,
THF,ジメトキシエタン,エーテル等の反応に関与し
ない溶媒中室温下攪拌しながら行われる。引き続くアル
キル化反応は,トリクロロイミデートとその反応対応量
の化合物(XVI)とを塩化メチレン,クロロホルム,シ
クロヘキサン,ヘキサン等の溶媒中,強酸,好ましくは
トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類の存
在下攪拌しながら行われる。 第5製造法
【0031】
【化10】
【0032】本発明化合物(If)は,一般式(XIII)で
示される化合物をボラン−(3−メチレンキヌクリジン
オキシド)錯体(XIX)とで求核置換反応させ(エポキ
シド開環反応),続いてボランを除去することより製造
される。エポキシド開環反応は,求核剤である化合物
(XIII)とボラン−(3−メチレンキヌクリジンオキシ
ド)錯体(XIX)とをそれぞれほぼ等モルあるいは一方
をやや過剰モルにして塩基存在下有機溶媒中室温下乃至
加温下攪拌しながら行われる。塩基としては,水素化ナ
トリウム,水素化カリウム,カリウム−t−ブトキシ
ド,炭酸カリウム等が,溶媒としては,反応に関与しな
い,DMF,ジメチルスルホキシド,THF,ジオキサ
ン等の有機溶媒が挙げられる。ボランの除去は前記第4
製造法と同様である。 第6製造法
【0033】
【化11】
【0034】本発明化合物(Ig)は,一般式(III
b)で示されるアリールハライド又はアリールトリフラ
ートと3−(2−プロピニルオキシ)キヌクリジン(X
X)とを,第2製造法A製法と同様なカップリング反応
に供することにより製造される。また,化合物(Ig)
は化合物(IIIb)とプロパルギルアルコール(XXI)と
の上記と同様なカップリング反応に続く,水酸基の脱離
基への変換により合成される化合物(XXII)と,ボラン
−(3−キヌクリジノール)錯体(XVI)との反応,こ
れにつづくボランの除去により,製造される。ここで,
化合物(XXII)から化合物(Ig)への変換は,第4製
造法A製法と同様に行われる。
【0035】第7製造法 本発明化合物中基R1が低級アシルアミノ基であるもの
は,基R1がアミノ基である化合物を常法のアミド化反
応に供し,製造される。アミド化反応は,例えば低級脂
肪族カルボン酸又はその反応性誘導体と基R1がアミノ
基である化合物とを反応に関与しない溶媒,例えばTH
F,DMF,クロロホルム,ジオキサン等に塩基存在下
冷却乃至室温で攪拌しながら行われる。反応性誘導体と
しては通常のエステル,討称型酸無水物等である。塩基
としては,トリメチルアミン,ピリジン,ピコリン等が
挙げられる。このようにして製造された本発明化合物
は,遊離のまま,あるいはその塩として単離・精製され
る。単離・精製は,抽出,濃縮,留去,結晶化,濾過,
再結晶,各種クロマトグラフィー等の通常の化学操作を
適用して行われる。
【0036】
【発明の効果】本発明化合物(I)及び(II)もしくは
それらの塩,製薬学的に許容されるその水和物,溶媒和
物又はそれらの立体異性体,幾何異性体は,優れたスク
アレンシンターゼ阻害活性を有しており,この活性に基
づく優れた生体内コレステロール生合成阻害作用を有す
る。さらにヒト由来の培養細胞を用いた実験においても
有効であることから,コレステロールの作用に起因する
ヒト及び温血動物,特にヒトの動脈硬化症,心筋梗塞,
狭心症等の虚血性心疾患,脳梗塞等の脳動脈硬化症或は
動脈瘤などの予防又は治療に有用である。また,本発明
化合物は,コレステロール生合成系の中期に位置する酵
素であるスクアレンシンターゼを選択的に阻害するの
で,ドリコール,ユビキノン,イソペンテニルtRN
A,p21Ras,低分子量G蛋白等の重要代謝産物の
合成阻害や,肝細胞毒(ミオパシー)のような有害物質
の蓄積により,コレステロール生合成系の初期あるいは
後期に位置する酵素阻害剤が有するような副作用を著し
く軽減した,あるいは副作用を有しないものである。本
発明化合物のスクアレンシンターゼ阻害作用及びコレス
テロール生合成阻害作用は,下記に示す方法により確認
された。
【0037】I.実験方法 A.ラット スクアレンシンターゼ阻害試験 (1)ラットスクアレンシンターゼの調製 2週間3%コレスチラミン食を負荷したSD系雄性ラッ
トを放血死させた後,肝臓を摘出し5倍量の5mM E
DTAを含む50mM Hepes緩衝液(pH7.
5)でホモジナイズし,20,000×gで15分間遠
心分離し,その上清に再度同様の遠心分離を行った。そ
の上清をさらに100,000×gで1時間遠心分離
し,得られたミクロソームを同緩衝液に懸濁し,スクア
レンシンターゼ画分として後記の試験に供した。
【0038】(2)スクアレンシンターゼ阻害活性測定 上記で調製したスクアレンシンターゼ画分(蛋白量10
ng,50mM Hepes緩衝液(pH7.5),1
1mM NaF,5.5mM MgCl2,3mM D
TT,1mM NADPH,1mM pyrophos
phate,2.5μM 3H−FPPからなる溶液に
試験薬剤のジメチルスルホキシド溶液を加え,全量を
0.3mlとし,37℃で20分間振とう反応させた。
20%水酸化カリウム−50%エタノール溶液を100
μl加えて反応を停止させ,65℃で30分間加熱し
た。非けん化物質を石油エーテルで抽出した後,1/3
量を液体シンチレーションカウンターで測定した。非け
ん化物の3H放射活性をコレステロール生合成系のスク
アレン以降の生成物とし,スクアレンシンターゼの阻害
作用を試験群と対照群の3H放射活性を比較することに
よって求めた。さらに,計算により本発明化合物がスク
アレンシンターゼを50%阻害する濃度(IC50値)を
求めた。
【0039】B.ヒト由来のスクアレンシンターゼ阻害
試験 (1)ヒトヘパトーマ細胞由来のスクアレンシンターゼ
の調製 Human hepatoma(ヒトヘパトーマ)細胞
(HepG2 細胞)を10%のFBSを含むDMEM
で単層になるまで培養した後,培地を10%Human
lipoprotein deficient se
rum(LPDS)加えたDMEMに交換してさらに2
4時間培養した。これをPBSで2回洗浄し,ラバーポ
リスマンで細胞を回収して遠心した後,沈さを5倍量の
5mM EDTAを含む50mM Hepes緩衝液
(pH7.5)でホモジナイズして,これをHepG2
スクアレンシンターゼ画分として試験に供した。 (2)スクアレンシンターゼ阻害活性を上記A(2)と
同様の方法で測定した。 II.実験結果 ラットスクアレンシンターゼ阻害試験において,本発明
化合物は,約0.001〜25μMの範囲の濃度で明ら
かな抑制を示す。実施例25記載の本発明化合物のラッ
トスクアレンシンターゼ阻害は,7.6×10-8MのI
50値を示した。
【0040】ヒトヘパトーマ細胞由来のスクアレンシン
ターゼ阻害試験においても,本発明化合物は,ヒト由来
のスクアレンシンターゼに対して,強力な阻害活性を示
した。従って本発明化合物は,コレステロールの作用に
起因する種々の疾病(動脈硬化症及びその他の心筋梗
塞,狭心症等の虚血性心疾患,脳梗塞等の脳動脈硬化症
或は動脈瘤等)の治療又は予防に有用である。本発明化
合物の1種又は2種以上を有効成分として含有する製薬
組織物は,通常製剤化に用いられる担体や賦形剤,その
他の添加剤を用いて調製される。
【0041】製剤用の担体や賦形剤としては,固体又は
液体状の非毒性医薬用物質が挙げられる。これらの例と
しては,たとえば乳糖,ステアリン酸マグネシウム,ス
ターチ,タルク,ゼラチン,寒天,ペクチン,アラビア
ゴム,オリーブ油,ゴマ油,カカオバター,エチレング
リコール等やその他常用のものが例示される。投与は錠
剤,丸剤,カプセル剤,顆粒剤,散剤,液剤等による経
口投与,あるいは静注,筋注等の注射剤,坐剤,経皮等
による非経口投与のいずれの形態であってもよい。投与
量は症状,投与対象の年令,性別等を考慮して個々の場
合に応じて適宜決定されるが,通常経口投与の場合成人
1日当り0.01〜50mg程度,非経口投与の場合成
人1日当り0.001〜5mg程度であり,これを1回
で,あるいは2〜4回に分けて投与する。
【0042】
【実施例】次に,実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが,本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお,実施例で使用する新規な原料化合物を参
考例として説明する。 参考例1 アルゴン雰囲気下,3−ブロモジベンゾフラン(5.9
3g,24mmol),テトラヒドロフラン(50m
l)の混合物に−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液(15.2ml,1.71M,26mmol)を
加え1時間攪拌した後,ジメチルホルムアミド(9m
l)を加え−78℃で1時間次いで0℃で20分間攪拌
した。反応混合物に水を加え,反応生成物を酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後,無水硫
酸マグネシウムで乾燥し,減圧下濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢
酸エチル:ジクロロメタン:ヘキサン=8:10:8
2)で精製した後,エタノールで再結晶させて3−ジベ
ンゾフランカルボキシアルデヒド(3.64g,18.
6mmol,収率77%)を無色結晶として得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:7.41(dd,1H),7.56(dd,1
H),7.63(d,1H),7.89(d,1H),
8.02(d,1H),8.0〜8.1(m,2H),
10.13(s,1H)
【0043】参考例1と同様にして以下の参考例2の化
合物を得た。 参考例2 2−ジベンゾフランカルボキシアルデヒド 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:7.42(dd,1H),7.54(dd,1
H),7.63(d,1H),7.68(d,1H),
8.0〜8.1(m,2H),8.50(s,1H),
10.13(s,1H)
【0044】参考例3 (a)3−ジベンゾフランカルボキシアルデヒド(2.
26g,11.5mmol)とエタノール(20ml)
の混合物に0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.89
g,23mmol)を加え,0℃で10分間,次いで室
温下30分間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し,得
られた残渣に水,酢酸エチル,3N塩酸(各20ml)
を順次加え,室温下攪拌した後,反応生成物を酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後,無水
硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下濃縮した。得られた残
渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶させて,3−ヒドロ
キシメチルジベンゾフラン(1.97g,9.93mm
ol,収率86%)を無色結晶として得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.80(brs,1H),4.85(s,2
H),7.3〜7.4(m,2H),7.45(dd,
1H),7.5〜7.6(m,2H),7.9〜8.0
(m,2H)
【0045】(b)3−ヒドロキシメチルジベンゾフラ
ン(1.96g,9.89mmol),ジメチルホルム
アミド(0.1ml),クロロホルム(30ml)の混
合物に塩化チオニル(8ml)を加え室温下1時間攪拌
した。反応混合物を減圧下濃縮した後,残渣に水を加え
反応生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水,飽和
食塩水で順次洗浄した後,無水硫酸マグネシウムで乾燥
し,減圧下濃縮して3−クロロメチルジベンゾフラン
(2.11g,9.74mmol,収率98%)を無色
結晶として得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:4.76(s,2H),7.3〜7.4(m,2
H),7.47(dd,1H),7.57(d,1
H),7.61(s,1H),7.92(d,1H),
7.94(d,1H)
【0046】参考例3と同様にして以下の参考例を4〜
5の化合物を得た。 参考例4 (a)3−ヒドロキメチルジベンゾチオフェン 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.81(t,1H),4.84(d,2H),
7.4〜7.5(m,3H),7.8〜7.9(m,2
H),8.1〜8.2(m,2H) (b)3−クロロメチルジベンゾチオフェン 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:4.73(s,2H),7.4〜7.5(m,3
H),7.8〜7.9(m,2H),8.1〜8.2
(m,2H)
【0047】参考例5 (a)2−ヒドロキシメチルジベンゾチオフェン 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:4.87(s,2H),7.4〜7.5(m,3
H),7.8〜7.9(m,2H),8.1〜8.2
(m,2H) (b)2−クロロメチルジベンゾチオフェン 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:4.79(s,2H),7.4〜7.5(m,3
H),7.8〜7.9(m,2H),8.1〜8.2
(m,2H)
【0048】参考例6 アルゴン雰囲気下,トリフェニルホスフィン(787m
g,3.0mmol),ジクロロメタン(6ml)の混
合物に四臭化炭素(995mg,3.0mmol),粉
末亜鉛(196mg,3.0mmol)を順次加え室温
下24時間攪拌した後,3−ジベンゾフランカルボキシ
アルデヒド(294ml,1.5mmol)のジクロロ
メタン(3ml)溶液を加え5時間攪拌した。反応混合
物をヘキサンで希釈し,不溶物を濾去した。不溶物から
反応生成物をヘキサン(60℃,30ml)で3回抽出
し,集めた有機層を減圧下濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチ
ル:ヘキサン=3:97)で精製して,2−(2,2−
ジブロモビニル)ジベンゾフラン(376mg,1.0
7mmol,収率71%)を無色結晶として得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:7.37(dd,1H),7.47(dd,1
H),7.5〜7.6(m,3H),7.63(s,1
H),7.94(d,1H),8.17(s,2H)
【0049】参考例7 アルゴン雰囲気下,(トリメチルシリル)アセチレン
(68ml,480mmol),THF(350ml)
の混合物に−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン溶
液(281ml,480mmol)を加え30分間かけ
て滴下した後,30分間攪拌した。3−キヌクリジノン
(50.1g,400mmol)のTHF(250m
l)溶液を20分間かけて滴下した後−78℃で30分
間,次いで0℃で30分間攪拌した。反応混合物に水を
加え,反応生成物をクロロホルムで抽出した。抽出液を
減圧下濃縮し,得られた残渣にメタノール(400m
l),無水炭酸カリウム(55g)を順次加え室温下
1.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し,得ら
れた残渣に水(120ml),エーテル(200ml)
を加え1時間攪拌した。不溶物を濾取し減圧下乾燥させ
て,3−エチニルキヌクリジン−3−オール(55.4
g,366mmol,収率92%)を無色結晶として得
た。 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.25(m,1H),1.50(m,1H),
1.9−2.1(m,3H),2.5−2.7(m,5
H),2.75(d,1H),2.96(d,1H),
5.46(s,1H)
【0050】参考例8 アルゴン雰囲気下,ボラン−3−キヌクリジノール錯体
(7g,50mmol),THF(200ml)の混合
物に氷冷下,水素化ナトリウム(60wt.%,3.0
g,75mmol)を加え30分間攪拌する。その後,
プロパルキルブロミド(8.92g,75mmol)を
加え室温で3時間攪拌した。反応混合物に水を加え,反
応生成物を酢酸エチルで抽出し,飽和食塩水で洗浄す
る。抽出液を減圧下濃縮し,残渣にアセトン(90m
l)に加え,塩酸ガスを2時間吹きこませたエタノール
(100ml)を氷冷下加え30分間攪拌する。反応混
合物を約50mlまで減圧下濃縮した後,水,クロロホ
ルムを加え水層を5N−NaOH水溶液を用いてpH=
10以上に調整した後クロロホルムで抽出した。抽出液
を減圧下濃縮し残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液;29%アンモニア水:メタノール:クロロホ
ルム=1:10:90)で精製して,3−(2−プロピ
ニルオキシ)キヌクリジン(5.64g,34.1mm
ol,収率68%)を油状物として得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.1〜2.1(m,5H),2.41(t,1
H),3.6〜3.2(m,5H),3.72(m,1
H),4.15(d,2H)
【0051】実施例1 アルゴン雰囲気下,3−ブロモジベンゾフラン(1.9
8g,8.0mmol),THF(16ml)の混合物
に−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(4.
9ml,1.71M,8.4mmol)を加え3時間攪
拌した後,3−キヌクリジノン(1.00g,8.0m
mol)のTHF(8ml)溶液を加え−78℃で20
分間,次いで0℃で10分間攪拌した。反応混合物に水
を加え,反応生成物をクロロホルムで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥
し,減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液;29%アンモニア水:メタノー
ル:クロロホルム=0.5:4.5:95次いで1:
9:90)で精製した後,エタノールで再結晶させて3
−(ジベンゾフラン−3−イル)キヌクリジン−3−オ
ール(1.04g,3.54mmol,44%)を無色
結晶として得た。
【0052】融点238−240℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.36(m,1H),1.4〜1.5(m,2
H),2.13(s,1H),2.23(m,1H),
2.82(m,1H),2.9〜3.0(m,3H),
3.09(d,1H),3.63(d,1H),5.3
4(s,1H),7.40(dd,1H),7.51
(dd,1H),7.60(d,1H),7.70
(d,1H),7.86(s,1H),8.0〜8.1
(m,2H)
【0053】実施例1と同様にして以下の実施例2〜4
の化合物を得た。 実施例2 3−(ジベンゾフラン−2−イル)キヌクリジン−3−
オール 融点185−187℃ 元素分析値(C1919NO2・0.1H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 77.32 6.56 4.75 実験値 77.21 6.72 4.63
【0054】実施例3 3−(ジベンゾチオフェン−3−イル)キヌクリジン−
3−オール 融点212−213℃ 元素分析値(C1919NOSとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 理論値 73.75 6.19 4.53 10.36 実験値 73.66 6.27 4.44 10.45
【0055】実施例4 3−(ジベンゾチオフェン−2−イル)キヌクリジン−
3−オール 融点206−207℃ 元素分析値(C1919NOS・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 理論値 72.90 6.25 4.47 10.24 実験値 73.00 6.22 4.44 10.40
【0056】実施例5 アルゴン雰囲気下,3−ブロモジベンゾフラン(494
mg,2.0mmol),3−エチニルキヌクリジン−
3−オール(302mg,2.0mmol),トリエチ
ルアミン(4ml)の混合物にビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)ジクロリド(70mg,
0.10mmol)およびヨウ化第一銅(38mg,
0.20mmol)を加え,60℃で4.5時間攪拌後
放冷した。反応混合物にクロロホルム(15ml)およ
び29%アンモニア水(15ml)を加え,1時間攪拌
した後,反応生成物をクロロホルムで抽出した。抽出液
を28%アンモニア水,飽和食塩水で順次洗浄後,無水
硫酸マグネシウムで乾燥し,減圧下濃縮した。得られた
残渣をエタノールで再結晶させて3−[2−(ジベンゾ
フラン−3−イル)エチニル]キヌクリジン−3−オー
ル(376mg,1.18mmol,収率59%)を無
色結晶として得た。 融点227−228℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.46(m,1H),1.70(m,1H),
2.0〜2.2(m,3H),2.8〜2.9(m,4
H),3.10(d,1H),3.38(d,1H),
7.36(dd,1H),7.41(d,1H),7.
47(dd,1H),7.57(d,1H),7.63
(s,1H),7.87(d,1H),7.93(d,
1H)
【0057】実施例5と同様にして以下の実施例6〜1
1の化合物を得た。 実施例6 3−[2−(ジベンゾフラン−3−イル)エチニル]キ
ヌクリジン−3−オール 融点235−236℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.31(m,1H),1.62(m,1H),
1.9〜2.1(m,3H),2.6〜2.8(m,4
H),2.86(d,1H),3.12(d,1H),
5.68(s,1H),7.5〜7.6(m,3H),
8.05(m,1H),8.13(s,1H),8.3
〜8.4(m,2H)
【0058】実施例7 3−[2−(ジベンゾチオフェン−2−イル)エチニ
ル]キヌクリジン−3−オール 融点250−252℃ 元素分析値(C2119NOS・0.5H2Oとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 理論値 73.65 5.89 4.09 9.36 実験値 73.52 5.56 3.98 9.46
【0059】実施例8 3−[2−(フルオレン−2−イル)エチニル]キヌク
リジン−3−オール融点226−228℃ 元素分析値(C2221NO・0.3H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 82.83 6.76 4.39 実験値 82.82 6.73 4.44 質量分析値(m/z):315(M+
【0060】実施例9 3−[2−(2−ニトロフルオレン−7−イル)エチニ
ル]キヌクリジン−3−オール 融点230−232℃ 元素分析値(C222023・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 72.59 5.65 7.70 実験値 72.64 5.52 7.53
【0061】実施例10 3−[2−(2−アミノフルオレン−7−イル)エチニ
ル]キヌクリジン−3−オール 元素分析値(C22202O・0.8H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 76.63 6.90 8.12 実験値 76.39 6.52 7.99 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.39(m,1H),1.67(m,1H),
1.9〜2.0(m,3H),2.7〜2.8(m,4
H),2.93(d,1H),3.18(d,1H),
3.74(s,2H),5.29(brs,2H),
5.72(brs,1H),6.59(d,1H),
6.76(s,1H),7.30(d,1H),7.4
6(s,1H),7.51(d,1H),7.57
(d,1H)
【0062】実施例11 3−[2−(9−フルオレノン−2−イル)エチニル]
キヌクリジン−3−オール 融点198−201℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.45(m,1H),1.65(m,1H),
1.9〜2.0(m,3H),2.8〜2.9(m,4
H),3.07(d,1H),3.33(d,1H),
7.32(dd,1H),7.4〜7.5(m,4
H),7.6〜7.7(m,2H)
【0063】実施例12 3−[2−(2−アミノフルオレン−7−イル)エチニ
ル]キヌクリジン−3−オール(50mg,0.15m
mol)とクロロホルム(0.3ml)の混合物に,無
水酢酸(28μl,0.30mmol)およびトリエチ
ルアミン(0.10ml)を加え室温下1時間攪拌し
た。反応混合物に1N水酸化ナトリウム水溶液を加え,
不溶物を濾取した後,エタノールで再結晶させて,3−
[2−(2−アセトアミドフルオレン−7−イル)エチ
ニル]キヌクリジン−3−オール(30mg,0.08
1mmol,収率54%)を無色結晶として得た。 融点260−263℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.32(m,1H),1.60(m,1H),
1.91〜2.0(m,3H),2.51(d,3
H),2.6〜2.7(m,2H),2.85(d,1
H),3.08(d,1H),3.2〜3.3(m,2
H),3.89(s,2H),7.38(m,1H),
7.5〜7.6(m,2H),7.7〜7.8(m,2
H),7.92(s,1H)
【0064】実施例13 3−[2−(ジベンゾフラン−3−イル)エチニル]キ
ヌクリジン−3−オール(1.57g,4.95mmo
l),ジメチルホルムアミド(30ml)の混合物に1
0%パラジウム−炭素(200mg)を加え,水素雰囲
気下,室温で14時間攪拌した。触媒を濾去し,濾液を
減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;29%,アンモニア水:メタ
ノール:クロロホルム=1:9:90)で精製して,3
−[2−(ジベンゾフラン−3−イル)エチル]キヌク
リジン−3−オール(1.29g,4.01mmol,
収率81%)を無色結晶として得た。 融点186−188℃ 元素分析値(C2123NO2・0.1H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 78.04 7.23 4.33 実験値 77.97 7.28 4.30
【0065】実施例13と同様にして以下の実施例14
〜16の化合物を得た。 実施例14 3−[2−(ジベンゾチオフェン−3−イル)エチル]
キヌクリジン−3−オール 融点276−278℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.65(m,1H),1.82(m,1H),
1.9〜2.0(m,2H),2.0〜2.1(m,2
H),2.23(m,1H),2.7〜2.9(m,2
H),3.00(d,1H),3.1〜3.3(m,5
H),5.21(s,1H),7.40(d,1H),
7.4〜7.5(m,2H),7.89(s,1H),
7.99(d,1H),8.2〜8.4(m,2H)
【0066】実施例15 3−[2−(ジベンゾチオフェン−2−イル)エチル]
キヌクリジン−3−オール 融点71−73℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.42(m,1H),1.62(m,1H),
1.71(m,1H),1.9〜2.1(m,6H),
2.8〜3.0(m,6H),7.32(m,1H),
7.4〜7.5(m,2H),7.76(d,1H),
7.83(m,1H),7.99(s,1H),8.1
5(m,1H)
【0067】実施例16 3−[2−(フルオレン−2−イル)エチル]キヌクリ
ジン−3−オール 融点170−172℃ 元素分析値(C2225NOとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 82.72 7.89 4.38 実験値 82.48 7.93 4.35 質量分析値(m/z):319(M+
【0068】実施例17 3−ジベンゾフランカルボキシアルデヒド(98mg,
0.50mmol),3−アミノキヌクリジン(63m
g,0.50mmol),酢酸(0.2ml)およびジ
クロロメタン(1ml)の混合物に0℃でナトリウムニ
トリアセトキシボロヒドリド(212mg,1.0mm
ol)を加え,2時間攪拌後,室温下でさらに15時間
攪拌した。反応混合物に水,5N水酸化ナトリウム水溶
液を順次加え,室温下0.5時間攪拌した後,反応生成
物をクロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,減圧下で濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液;29%アンモニア水:メタノール:クロロ
ホルム=0.5:4.5:95,次いで1:9:90)
で精製して3−[(ジベンゾフラン−3−イルメチル)
アミノ]キヌクリジン(137mg,0.45mmo
l,収率89%)を黄色結晶として得た。
【0069】 元素分析値(C20222O・0.6H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 75.73 7.37 8.83 実験値 73.80 7.11 8.66 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.36(m,1H),1.47(m,1H),
1.67(m,1H),1.9〜2.0(m,3H),
2.49(m,1H),2.7〜3.0(m,4H),
3.15(m,1H),3.89(d,1H),3.9
3(d,1H),7.3〜7.4(m,2H),7.4
3(dd,1H),7.55(m,1H),7.89
(d,1H),7.92(d,1H)
【0070】実施例18 3−[(ジベンゾフラン−2−イルメチル)アミノ]キ
ヌクリジン 元素分析値(C20222O・0.3H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 77.04 7.31 8.98 実験値 77.18 7.35 8.80 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.38(m,1H),1.48(m,1H),
1.68(m,1H),1.9〜2.0(m,2H),
2.49(m,1H),2.7〜2.9(m,3H),
2.92(m,1H),3.19(m,1H),3.8
7(d,1H),3.93(d,1H),7.34(d
d,1H),7.4〜7.5(m,2H),7.51
(d,1H),7.56(d,1H),7.92(s,
1H),7.95(d,1H)
【0071】実施例19 3−[(ジベンゾチオフェン−3−イルメチル)アミ
ノ]キヌクリジン 融点:100−101℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.37(m,1H),1.48(m,1H),
1.68(m,1H),1.88(m,1H),1.9
3(m,1H),2.48(m,1H),2.7〜2.
9(m,3H),2.92(m,1H),3.16
(m,1H),3.87(d,1H),3.92(d,
1H),7.4〜7.5(m,3H),7.8〜7.9
(m,2H),8.09(d,1H),8.13(m,
1H)
【0072】実施例20 3−[(ジベンゾチオフェン−2−イルメチル)アミ
ノ]キヌクリジン 融点:95−96℃ 元素分析値(C20222S・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 理論値 73.67 6.92 8.59 9.83 実験値 73.66 6.84 8.56 9.87
【0073】実施例21 3−[(9−エチルカルバゾール−3−イルメチル)ア
ミノ]キヌクリジン 元素分析値(C22273・0.85H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 75.76 8.29 12.05 実験値 75.87 8.10 11.99 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.3〜1.5(m,5H),1.68(m,1
H),1.9〜2.0(m,2H),2.51(m,1
H),2.7〜3.0(m,6H),3.17(m,1
H),3.89(d,1H),3.94(d,1H),
4.3〜4.4(m,2H),7.21(dd,1
H),7.3〜7.5(m,4H),8.04(s,1
H),8.09(d,1H)
【0074】実施例22 3−[(フルオレン−2−イルメチル)アミノ]キヌク
リジン 融点:68−69℃ 元素分析値(C21242・0.1H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 82.36 7.97 9.15 実験値 82.31 7.75 8.99
【0075】実施例23 3−[(フルオレン−1−イルメチル)アミノ]キヌク
リジン 融点:91−92℃ 元素分析値(C21242・0.4H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 80.94 8.02 8.99 実験値 80.81 7.87 8.87
【0076】実施例24 アルゴン雰囲気下,ボラン−(3−キヌクリジノール)
錯体(1.37g,9.70mmol),DMF(20
ml)の混合物に水素化ナトリウム(>60wt.%,
0.48g)を加え,室温下40分間攪拌後,氷冷し
た。3−クロロメチルジベンゾフラン(2.10g,
9.69mmol)のDMF(10ml)溶液を加え,
30分間攪拌した後,反応混合物に水を加え,反応生成
物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水,飽和食塩水で
洗浄した後,無水硫酸マグネシュウムで乾燥し,減圧下
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;酢酸エチル:ヘキサン=15:8
5)で精製して白色結晶2.40gを得た。これをアセ
トン(20ml)に懸濁し,0℃で塩化水素−エタノー
ル溶液(15ml)を加え,20分間攪拌した後,エー
テル(50ml)で希釈した。折出物を濾取し,減圧下
乾燥させて3−[(ジベンゾフラン−3−イルメチル)
オキシ]キヌクリジン塩酸塩(2.33g,6.78m
mol,収率70%)を白色結晶として得た。 融点:246−247℃ 元素分析値(C2021NO2・HClとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 69.86 6.45 4.07 10.31 実験値 69.72 6.53 4.07 10.19
【0077】実施例24と同様にして以下の実施例25
〜26の化合物を得た。 実施例25 3−[(ジベンゾチオフェン−3−イルメチル)オキ
シ]キヌクリジン塩酸塩 融点:260−262℃ 元素分析値(C2021NOS・HClとして) C(%) H(%) N(%) S(%) Cl(%) 理論値 66.74 6.16 3.89 8.91 9.85 実験値 66.57 6.11 3.82 8.87 9.88
【0078】実施例26 3−[(ジベンゾチオフェン−2−イルメチル)オキ
シ]キヌクリジン塩酸塩 融点:245−247℃ 元素分析値(C2021NOS・HClとして) C(%) H(%) N(%) S(%) Cl(%) 理論値 66.74 6.16 3.89 8.91 9.85 実験値 65.98 6.10 3.74 8.91 9.84
【0079】実施例27 アルゴン雰囲気下,2−ヒドロキシメチルフルオレン
(1.49g,7.59mmol),THF(14m
l)の混合物に,0℃で水素化ナトリウム(0.030
g,0.76mmol),トリクロロアセトニトリル
(0.77ml,7.59mmol)を順次加え,室温
下2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去した後,ペンタン
(30ml),メタノール(0.03ml)を加え,得
られた乳白色結晶を濾取した。これとボラン−(3−キ
ヌクリジノール)錯体(1.18g,7.59mmo
l),塩化メチレン(10ml)及びシクロヘキサン
(20ml)の混合物に室温下無水トリフルオロメタン
スルホン酸(0.13ml,1.5mmol)を加え2
4時間攪拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え,酢酸
エチルで抽出した。抽出液を水,飽和食塩水で洗浄した
後,無水硫酸マブネシウムで乾燥し,減圧下濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;酢酸エチル:ヘキサン=63:27)で精製
して白色結晶90mgを得た。これとアセトン(2m
l),エタノール(2ml)の混合物に室温にて塩化水
素−エタノール溶液を加え1.5時間攪拌した後,エー
テル(10ml)で希釈した。析出物を濾取し,減圧下
乾燥させて3−[(フルオレン−2−イルメチル)オキ
シ]キヌクリジン塩酸塩(12mg,0.035mmo
l,収率0.5%)を白色結晶として得た。
【0080】融点:215〜217℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.69〜1.74(2H,m),1.88〜1.
94(1H,m),2.01〜2.08(1H,m),
2.37〜2.40(1H,m),3.05〜3.22
(5H,m),3.50〜3.55(1H,m),3.
88(2H,s),3.89〜3.95(1H,m),
4.57(1H,d,J=12Hz)4.62(1H,
d,J=12Hz),7.30〜7.32(1H,
m),7.35〜7.40(2H,m),7.59〜
7.60(2H,m),7.87〜7.90(2H,
m),10.07(1H,br)
【0081】実施例28 アルゴン雰囲気下,2−(2,2−ジブロモビニル)ジ
ベンゾフラン(368mg,1.05mmol),TH
F(3ml)の混合物に−78℃でn−ブチルリチウム
のヘキサン溶液(1.3ml,1.71M,2.2mm
ol)加え,−78℃で1時間次いで室温下1時間攪拌
した。反応混合物を−78℃に再冷却した後,3−キヌ
クリジノン(145mg,1.16mmol)のTHF
(1ml)溶液を加え1時間攪拌した。水を加え,反応
生成物をクロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,減圧下濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液;29%アンモニア水:メタノール:クロ
ロホルム=0.5:4.5:95次いで1:9:90)
で精製して3−[2−(ジベンゾフラン−2−イル)エ
チニル]キヌクリジン−3−オール(220mg,0.
69mmol,収率66%)を無色結晶として得た。 融点:232−233℃ 元素分析値(C2119NO2・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 78.58 6.09 4.36 実験値 78.48 6.23 4.30
【0082】実施例29 2−ヒドロキシベンゾフラン(881mg,4.79m
mol)と,DMF15ml)の混合物に室温にて水素
化ナトリウム(>60wt.%,192mg)を加え,
1時間攪拌後,ボラン−(3−メチレンキヌクリジンオ
キシド)錯体(610mg,3.99mmol)を室温
にて加え,50℃で30分間攪拌した。,反応混合物に
水を加え,酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄した後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,減圧
下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;酢酸エチル:ヘキサン=20:8
0)で精製して白色結晶260mgを得た。これをアセ
トン(3ml)に懸濁し,0℃にて塩化水素−エタノー
ル溶液(3ml)を加え,2時間攪拌した。減圧下溶媒
を留去し,残渣にクロロホルムを加えて2N水酸化ナト
リウム水溶液にて中和した。有機層をクロロホルムで抽
出し,水,飽和食塩水にて洗浄後,無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し減圧下濃縮して3−[(ジベンゾフラン−2
−イル)オキシ)メチル]キヌクリジン−3−オール
(270mg,0.84mmol,収率17%)を白色
結晶として得た。
【0083】融点:153−155℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.40〜1.46(1H,m),1.63〜1.
69(2H,m),2.14〜2.18(2H,m),
2.71〜2.95(5H,m),3.01〜3.07
(1H,m),3.97(1H,d,J=9Hz),
4.15(1H,d,J=9Hz),7.06〜7.0
8(1H,m),7.32〜7.35(1H,m),
7.44〜7.49(3H,m),7.55(1H,
d,J=8Hz)
【0084】実施例30 アルゴン雰囲気下,3−(2−プロピニルオキシ)キヌ
クリジン(1.00g,6.1mmol)及びトリエチ
ルアミン(2ml)の混合物に,室温下2−ブロモフル
オレン(0.87g,3.5mmol),テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム(0.14g,0.1
2mmol),ヨウ化銅(I)(0.06g,0.32
mmol)を加え70℃で2時間加熱した。反応混合物
に水を加え反応生成物をクロロホルムで抽出した。抽出
液を減圧下濃縮し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;29%アンモニア水:メタノール:
クロロホルム:1:10:90)で精製して3−[3−
(フルオレン−2−イル)−2−プロピニルオキシ]キ
ヌクリジン(0.35g,1.06mmol,収率30
%)を油状物として得た。
【0085】赤外線吸収スペクトル ν max(ne
at)cm-1:3448,2968,1458,138
8,1116,1102,1072,778 核磁気共鳴(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.47(m,1H),1.54〜1.60(m,
1H),1.77〜1.84(m,1H),2.00〜
2.04(m,1H,),2.22(br,1H),
2.82〜2.97(m,3H,),3.01〜3.0
7(m,1H),3.24〜3.28(m,1H),
3.87〜3.91(m,1H),3.89(s,2
H),4.32(q,2H),7.31〜7.78
(m,7H)
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須賀 亮 茨城県つくば市二の宮2−5−9 ルーミ ー筑波328 (72)発明者 松田 光陽 茨城県土浦市神立町3628番地の69 (72)発明者 角田 裕俊 茨城県つくば市二の宮2−5−9 ルーミ ー筑波237 (72)発明者 盛谷 浩史 茨城県土浦市永国1155−17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中の記号は以下の意味を示す。 R1:水素原子,ニトロ基,アミノ基又は低級アシルア
    ミノ基 X:メチレン基,カルボニル基,酸素原子,硫黄原子又
    は式−NR2−で示される基 R2:水素原子又は低級アルキル基 A:単結合又は飽和もしくは不飽和の炭素数2あるいは
    4個のアルキレン基であり,当該アルキレン基の任意の
    炭素原子1個は酸素原子,硫黄原子あるいは式−NR3
    −で示される基で置換されてもよい。 R3:水素原子又は低級アルキル基)で示されるキヌク
    リジン誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】Aが単結合,エチレン基,ビニレン基,エ
    チニレン基,式−CH2−Y−で示される基,式−Y−
    CH2−で示される基,式−CH2−CH2−CH2−Y−
    で示される基,式−Y−CH2−CH2−CH2−で示さ
    れる基,式−CH=CH−CH2−Y−で示される基,
    式−Y−CH2−CH=CH−で示される基,式−C≡
    C−CH2−Y−で示される基又は式−Y−CH2−C≡
    C−で示される基であり,Yは酸素原子,硫黄原子又は
    式−NR3−で示される基である請求項1記載のキヌク
    リジン誘導体又はその塩。
  3. 【請求項3】 一般式(II) 【化2】 (式中の記号は以下の意味を示す。 R1:水素原子,ニトロ基,アミノ基又は低級アシルア
    ミノ基 X:メチレン基,カルボニル基,酸素原子,硫黄原子又
    は式−NR2−で示される基 R2:水素原子又は低級アルキル基 A:単結合又は飽和もしくは不飽和の炭素数2あるいは
    4個のアルキレン基であり,当該アルキレン基の任意の
    炭素原子1個は酸素原子,硫黄原子あるいは式−NR3
    −で示される基で置換されてもよい。 R3:水素原子又は低級アルキル基 R4:水素原子又は水酸基)で示されるキヌクリジン誘
    導体又はその塩を有効成分とするスクアレンシンターゼ
    阻害剤。
  4. 【請求項4】Aが単結合,エチレン基,ビニレン基,エ
    チニレン基,式−CH2−Y−で示される基,式−Y−
    CH2−で示される基,式−CH2−CH2−CH2−Y−
    で示される基,式−Y−CH2−CH2−CH2−で示さ
    れる基,式−CH=CH−CH2−Y−で示される基,
    式−Y−CH2−CH=CH−で示される基,式−C≡
    C−CH2−Y−で示される基又は式−Y−CH2−C≡
    C−で示される基であり,Yは酸素原子,硫黄原子又は
    式−NR3−で示される基である請求項3記載のスクア
    レンシンターゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 高脂血症治療薬である請求項3又は4い
    ずれか1項記載のスクアレンシンターゼ阻害剤。
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