JPH08134218A - 含ケイ素高分子重合体の製造方法 - Google Patents

含ケイ素高分子重合体の製造方法

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JPH08134218A
JPH08134218A JP6269853A JP26985394A JPH08134218A JP H08134218 A JPH08134218 A JP H08134218A JP 6269853 A JP6269853 A JP 6269853A JP 26985394 A JP26985394 A JP 26985394A JP H08134218 A JPH08134218 A JP H08134218A
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Yuko Uchimaru
祐子 内丸
Masato Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 環構成元素がSi又はSiとCとから成り、
かつSi上にフッ素原子を有しないSi―Si結合を環
構造中に少なくとも1個有する四員環又は五員環の環状
化合物を、その等モル以下の量のSi上にフッ素原子を
少なくとも1個有する鎖状ジシラン類及びパラジウム錯
体又は白金錯体の存在下に反応させて、主鎖構成元素が
Si又はSiとCとから成り、かつ主鎖中にSi−Si
結合を有する高分子量の含ケイ素高分子重合体を製造す
る方法である。 【効果】 フォトレジスト材料やプレセラミックス材料
として、あるいは導電性材料用の素材などとして有用
な、主鎖構成元素がSi又はSiとCとから成り、かつ
主鎖中にSi−Si結合を有する含ケイ素高分子重合体
を、効率よく工業的有利に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含ケイ素高分子重合体の
新規な製造方法に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、フォトレジスト材料やプレセラミックス
材料として、あるいは導電性材料用の素材などとして有
用な、主鎖構成元素がケイ素原子又はケイ素原子と炭素
原子とから成り、かつ主鎖中にSi−Si結合を有する
含ケイ素高分子重合体を、効率よく工業的有利に製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、主鎖構成元素がケイ素原子又はケ
イ素原子と炭素原子とから成り、かつ主鎖中にSi−S
i結合を有する含ケイ素高分子重合体は、例えばフォト
レジスト材料やプレセラミックス材料などとして注目さ
れている。また、主鎖がケイ素原子のみ、あるいは炭素
π電子系(例えばC=C結合)とケイ素原子のみで構成
されている場合、ヨウ素、五フッ化アンチモン、三塩化
鉄などのルイス酸をドーピングすることにより、導電性
材料として用いうることが知られている。
【0003】このような主鎖構成元素がケイ素原子又は
ケイ素原子と炭素原子とから成り、かつ主鎖中にSi−
Si結合を有する含ケイ素高分子重合体は、これまでは
α,ω‐ビス(ハロシリル)化合物のウルツ型カップリ
ング反応による方法により製造されていた。しかしなが
ら、この方法においては、金属ナトリウムなどのアルカ
リ金属類を用いて脱ハロゲン化を行う必要があり、その
結果アルカリ金属ハライドが副生し、しかも得られたポ
リマーは分子量分布が多分散であることが多く、工業的
には有利な方法とはいえない。
【0004】その他、Si−Si結合を環構造に有する
環状化合物を、アルキルリチウム、シリルカリウム、ア
ンモニウムフルオリドなどのアニオン性の開始剤の存在
下に開環重合させる方法も知られている[「ジャーナル
・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J.
Am.Chem.Soc.)」第111巻,第7641
ページ(1989年)、同第113巻,第1046ペー
ジ(1991年)、「マクロモレキュルズ(Macro
molecules)」第27巻,第2360ページ
(1994年)]。しかしながら、この方法において
は、高分子量のポリマーを得るためには、反応温度を−
50℃以下という低温に保持する必要があり、工業的に
有利な方法とはいえない。
【0005】また、Si−Si結合を環構造に有する環
状化合物を、遷移金属錯体の存在下に反応させて含ケイ
素高分子重合体を製造する方法として、アセトニトリル
中において、触媒量のトリス(ジベンジリデンアセト
ン)二パラジウムとトリフェニルホスフィンの存在下
に、1,1,2,2‐テトラメチル‐1,2‐ジシラシ
クロペンタンを反応させる方法[「ポリマー・プレプリ
ンツ・ジャパン(Polymer Preprint
s,Japan)」第40巻、第355ページ(199
1年)]、及び触媒量のテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウムの存在下に、1,2‐ジフルオロ‐
1,2‐ジメチル‐1,2‐ジシラシクロペンタンを1
00℃で反応させる方法[「ジャーナル・オブ・オルガ
ノメタリック・ケミストリー(J.Organome
t.Chem.)」第114巻,C19(1976
年)]が知られているが、これらの方法は副生物を多量
に生じたり、得られるポリマーの構造、分子量が不明確
なため、実用上利用することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規反応を
利用してこのような従来技術が有する欠点を克服し、主
鎖構成元素がケイ素原子又はケイ素原子と炭素原子とか
ら成り、かつ主鎖中にSi−Si結合を有する含ケイ素
高分子重合体を、効率よく工業的有利に製造する方法を
提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、含ケイ素
高分子化合物の製造方法について鋭意研究を重ねた結
果、環構造中にSi−Si結合を少なくとも1個有する
特定構造の環状化合物を、所定の割合の特定の鎖状ジシ
ラン類及び特定の金属錯体の存在下に反応させ、開環重
合させることにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)環構成元素が
ケイ素原子又はケイ素原子と炭素原子とから成り、かつ
ケイ素原子に結合したフッ素原子を有しないSi−Si
結合を環構造中に少なくとも1個有する四員環又は五員
環の環状化合物を、(B)この環状化合物1モルに対し
等モル以下の量の、ケイ素原子に結合したフッ素原子を
少なくとも1個有する鎖状ジシラン類及び(C)パラジ
ウム錯体又は白金錯体の存在下に反応させることを特徴
とする、主鎖構成元素がケイ素原子又はケイ素原子と炭
素原子とから成り、かつ主鎖中にSi−Si結合を有す
る含ケイ素高分子重合体の製造方法を提供するものであ
る。
【0009】本発明方法において、主原料として用いら
れる(A)成分の環状化合物は、環構成元素がケイ素原
子又はケイ素原子と炭素原子とから成り、かつケイ素原
子に結合したフッ素原子を有しないSi−Si結合を環
構造中に少なくとも1個有する四員環又は五員環の化合
物である。
【0010】このような環状化合物としては、例えば一
般式
【化1】 [式中のXは、−CR56−又は−SiR56−(ただ
しR5及びR6は水素原子又は炭化水素基であり、それぞ
れの炭素原子又はケイ素原子に結合している各R5及び
6は同一であっても異なっていてもよく、またこれら
の中の2個が連結してそれらが結合している炭素原子又
はケイ素原子とともに環状構造を形成していてもよい)
であって、2個又は3個のXはたがいに同一又は異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3及びR4は炭化水素基、n
は2又は3の整数である]で表わされる化合物を挙げる
ことができる。この具体例を挙げると、例えば1,1,
2,2‐テトラメチル‐1,2‐ジシラシクロブタン、
1,1,2,2,3,3,4,4‐オクタメチル‐1,
2‐ジシラシクロブタン、1,1,2,2‐テトラメチ
ル‐3,4‐ジイソプロピリデン‐1,2‐ジシラシク
ロブタン、1,2‐ジフェニル‐1,2‐ジメチル‐
1,2‐ジシラシクロブタン、1,1,2,2‐テトラ
メチル‐1,2‐ジシラシクロペンタン、1,2‐ジフ
ェニル‐1,2‐ジメチル‐1,2‐ジシラシクロペン
タン、1‐フェニル‐1,2,2‐トリメチル‐1,2
‐ジシラシクロペンタン、1,1,2,2‐テトラメチ
ル‐3,4‐ベンゾ‐1,2‐ジシラシクロブテン、
1,2‐ジフェニル‐1,2‐ジメチル‐3,4‐ベン
ゾ‐1,2‐ジシラシクロブテン、1,2‐ジエチル‐
1,2‐ジメチル‐3,4‐ベンゾ‐1,2‐ジシラシ
クロブテン、1,1,2,2‐テトラエチル‐3,4‐
ベンゾ‐1,2‐ジシラシクロブテン、1,2,3,4
‐テトラメチル‐1,2,3,4‐テトラフェニルシク
ロテトラシラン、1,1,2,2,3,3,4,4‐オ
クタエチルシクロテトラシラン、1,2,2,3,3,
4,4,5,5‐ノナメチル‐1‐フェニルシクロペン
タシランなどがある。
【0011】一方、本発明方法において、(A)成分と
ともに用いられる(B)成分の鎖状ジシラン類は、ケイ
素原子に結合したフッ素原子を少なくとも1個有するも
のであり、このような鎖状ジシラン類としては、例えば
一般式
【化2】 (式中のR7,R8,R9,R10,R11及びR12の中の少
なくとも1個はフッ素原子であり、他は炭化水素基であ
る)で表わされる化合物を挙げることができる。この具
体例を挙げると、例えば1‐フルオロ‐1,1,2,
2,2‐ペンタメチルジシラン、1,2‐ジフルオロ‐
1,1,2,2‐テトラメチルジシラン、1,1‐ジフ
ルオロ‐1,2,2,2‐テトラメチルジシラン、1,
1,1‐トリフルオロ‐2,2,2‐トリメチルジシラ
ン、1,1,2‐トリフルオロ‐1,2,2‐トリメチ
ルジシラン、1,1,2,2‐テトラフルオロ‐1,2
‐ジメチルジシラン、1,1,1,2,2‐ペンタフル
オロ‐2‐メチルジシラン、ヘキサフルオロジシラン、
1‐フルオロ‐2‐フェニル‐1,1,2,2‐テトラ
メチルジシラン、1,2‐ジフルオロ‐1,2‐ジフェ
ニル‐1,2‐ジメチルジシラン、1,1,1‐トリフ
ルオロ‐2,2,2‐トリフェニルジシラン、1‐フル
オロ‐1,1,2,2,2‐ペンタエチルジシラン、
1,2‐ジフルオロ‐1,2‐ジプロピル‐1,2‐ジ
メチルジシラン、1,2‐ジフルオロ‐1,2‐ジベン
ジル‐1,2‐ジメチルジシランなどがある。
【0012】本発明においては、この(B)成分の鎖状
ジシラン類は、前記(A)成分の環状化合物に対し、等
モル以下の割合で用いることが必要であり、通常は該環
状化合物1モルに対し、0.001〜0.5モル、好ま
しくは0.01〜0.2モルの割合で用いるのが有利で
ある。
【0013】本発明においては、この(B)成分を併用
しないと初期の反応が進行せず、目的とする高分子量の
重合体を得ることができない。
【0014】本発明においては、触媒として(C)パラ
ジウム錯体又は白金錯体が用いられる。これらの錯体と
しては、従来公知のものを使用することができるが、反
応系に少なくとも一部が可溶な化合物を用いるのが反応
速度的には好ましい。これらの錯体は有機配位子を含む
ものが特に好適であり、この有機配位子としては、例え
ばホスフィン、ホスフィナイト、ホスホナイト、ホスフ
ァイト、オレフィン、β‐ジケトナト配位子、共役ケト
ン、ニトリル、アミン、カルボキシラト配位子、一酸化
炭素などが挙げられる。
【0015】前記有機配位子としては、例えばトリメチ
ルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリエチルホス
フィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニル
ホスフィン、トリ(p‐トリル)ホスフィン、トリ(p
‐アニシル)ホスフィン、ジフェニルメチルホスフィ
ン、フェニルジメチルホスフィンなどの鎖状ホスフィ
ン、P‐メチルホスホレン、P‐メチルホスホール、9
‐メチル‐9‐ホスファビシクロ[4.2.1]ノナン
などの環状ホスフィン、1,2‐ビス(ジメチルホスフ
ィノ)エタン、1,2‐ビス(ジエチルホスフィノ)エ
タン、1,3‐ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン、1,4‐ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、
1,1′‐ビス(ジメチルホスフィノ)フェロセン、
1,1′‐ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、
α,α′‐ビス(ジメチルホスフィノ)‐o‐キシレ
ン、1,2‐ビス(ジメチルホスフィノ)ベンゼンなど
のビスホスフィン、メチル ジメチルホスフィナイト、
フェニル ジフェニルホスフィナイトなどのホスフィナ
イト、ジメチル メチルホスホナイト、ジメチル フェ
ニルホスホナイトなどのホスホナイト、トリエチルホス
ファイト、トリフェニルホスファイト、1‐ホスファ‐
2,6,7‐トリオキサ‐4‐エチルビシクロ[2.
2.2]オクタンなどのホスファイト、エチレン、プロ
ぺン、シクロオクテン、無水マレイン酸、1,5‐ヘキ
サジエン、1,5‐シクロオクタジエン、1,3‐シク
ロペンタジエン、2,5‐ノルボルナジエン、1,3,
5,7‐シクロオクタテトラエンなどのオレフィンやジ
エン、アセチルアセトナトなどのβ‐ジケトナト配位
子、ジベンジリデンアセトンなどの共役ケトン、アセト
ニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル、エチレンジ
アミン、2,2′‐ビピリジルなどのアミン、アセトナ
トなどのカルボキシラト配位子などが挙げられる。
【0016】本発明において、触媒として用いられるパ
ラジウム錯体及び白金錯体の具体例としては、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス
(ジフェニルメチルホスフィン)パラジウム、ジクロロ
ビス(トリメチルホスフィン)パラジウム、ジクロロビ
ス(トリエチルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス
(フェニルジメチルホスフィン)パラジウム、ジクロロ
[1,2‐ビス(ジメチルホスフィノ)エタン]パラジ
ウム、ジクロロ[1,3‐ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)プロパン]パジウム、ジクロロ[1,4‐ビス(ジ
フェニルホスフィノ)ブタン]パラジウム、ジクロロ
[1,2‐ビス(ジエチルホスフィノ)エタン]パラジ
ウム、ジクロロ[1,1′‐ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)フェロセン]パラジウム、ビス(ジベンジリデンア
セトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセト
ン)二パラジウム、ジクロロ(η‐1,5‐シクロオク
タジエン)パラジウム、ビス(η‐アリル)パラジウ
ム、(η‐エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウ
ム、ジクロロエチレンジアミンパラジウム、酢酸パラジ
ウム、(η‐エチレン)ビス(トリフェニルホスフィ
ン)白金、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白
金、テトラキス(ジフェニルメチルホスフィン)白金、
テトラキス(トリエチルホスフィン)白金、ジクロロビ
ス(トリフェニルホスフィン)白金、ジブロモビス(ト
リエチルホスファイト)白金、ビス(η‐1,5‐シク
ロオクタジエン)白金、ジクロロ(η‐1,5‐シクロ
オクタジエン)白金、ジカルボニルビス(トリブチルホ
スフィン)白金、カルボナトビス(トリシクロヘキシル
ホスフィン)白金、ビス(ジベンジリデンアセトン)ビ
ス(トリフェニルホスフィン)白金、トリス(ジベンジ
リデンアセトン)二白金、ジクロロビス(ベンゾニトリ
ル)白金、ジクロロビス(アセトニトリル)白金などが
挙げられる。
【0017】本発明においては、これらの錯体はそれぞ
れ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよく、また、これらの錯体と共に、該錯体に含まれ
るものと同一又は異なる配位子を1種以上反応系に添加
してもよい。これらの錯体の使用量はいわゆる触媒量で
よく、通常(A)成分の環状化合物1モルに対し、0.
00001〜0.5モルの範囲で選ばれる。また、該錯
体と共に配位子を添加する場合、その量は錯体中のパラ
ジウム又は白金原子に対するモル比が1〜20の範囲に
なるように選ぶのが望ましい。
【0018】本発明においては、特に溶媒を用いること
なく容易に反応を行うことができるが、必要ならば溶媒
中において反応を行ってもよい。この溶媒としては、反
応させるべき環状化合物及び鎖状ジシラン類の反応性を
考慮して、例えば芳香族炭化水素系、飽和脂肪族又は飽
和脂環式炭化水素系及びアルキルエーテル系などの溶媒
の中から選ぶのが有利である。
【0019】また、本発明においては、反応は0℃以下
でも進行するが、反応速度を高めるために250℃程度
の温度まで加熱することができる。反応速度及び副反応
の抑制などの点から、好ましい反応温度は、使用する原
料の種類などにもよるが、一般には0〜200℃の範囲
であり、特に50〜150℃の範囲が好適である。
【0020】反応終了後の生成物の分離は、通常用いら
れている公知の手段、例えば蒸留、再結晶、クロマトグ
ラフィーなどの方法を用いて行うことができる。このよ
うにして、主鎖構成元素がケイ素原子又はケイ素原子と
炭素原子とから成り、かつ主鎖中にSi−Si結合を有
する含ケイ素高分子重合体が効率よく得られる。
【0021】本発明方法により得られる含ケイ素高分子
重合体としては、例えば一般式
【化3】 (式中のX,R1,R2,R3,R4及びnは前記と同じ意
味をもつ)で表わされる循環単位をもち、その重量平均
分子量は6×102〜1×106の範囲である。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、主鎖構成元素がケイ素
原子又はケイ素原子と炭素原子とから成り、かつ主鎖中
にSi−Si結合を有する含ケイ素高分子重合体を、効
率よく、工業的有利に製造することができる。
【0023】本発明方法で得られた含ケイ素高分子重合
体は、フォトレジスト材料やプレセラミックス材料とし
て、あるいは導電性材料用の素材などとして有用であ
る。
【0024】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0025】実施例1 1,1,2,2‐テトラメチル‐1,2‐ジシラシクロ
ペンタン 0.5mmol、1,2‐ジフルオロ‐1,
1,2,2‐テトラメチルジシラン 0.05mmol
及びジクロロ[1,4‐ビス(ジフェニルホスフィノ)
ブタン]パラジウム 0.005mmolの混合物を、
窒素下でガラス封管中に仕込み、100℃に15時間加
熱した。開封後反応混合物をガスクロマトグラフィーに
より分析した結果、原料の1,1,2,2‐テトラメチ
ル‐1,2‐ジシラシクロペンタンが80%消費されて
いることが確認された。ベンゼンを溶出液に用いるフロ
リジルのカラムクロマトグラフィーにてパラジウム錯体
を除去し、さらに揮発成分を減圧下で除去することによ
り、下式で示される循環単位をもつ無色ゲル状のポリ
(テトラメチルジシリレン‐トリメチレン)が消費され
た原料1,1,2,2‐テトラメチル‐1,2‐ジシラ
シクロペンタンに対して85%の収率で単離された。得
られたポリ(テトラメチルジシリレン‐トリメチレン)
の分析データを以下に示す。
【0026】
【化4】
【0027】1H−NMR(CDCl3)(ppm);δ
1.42−1.27(m,2H),0.7−0.6
(m,4H),0.02(s,12H)13 C−NMR(CDCl3)(ppm);δ 20.2
(2C),19.9,−3.8(4C)29 Si−NMR(CDCl3)(ppm);δ −1
8.6 IR(液膜)(cm-1);1245 GPC分析(ポリスチレン基準);重量平均分子量3.
4×105、分散度3.4
【0028】比較例1 実施例1において、1,2‐ジフルオロ‐1,1,2,
2‐テトラメチルジシランを用いずに、実施例1と同様
に反応を行い、開封後反応混合物をガスクロマトグラフ
ィーにより分析した結果、原料の1,1,2,2‐テト
ラメチル‐1,2‐ジシラシクロペンタンが44%消費
され、消費された原料1,1,2,2‐テトラメチル‐
1,2‐ジシラシクロペンタンに対して89%の収率で
環状二量体である1,1,2,2,6,6,7,7‐オ
クタメチル‐1,2,6,7‐テトラシラデカンが生成
していることが確認された。また、この反応混合物のG
PC分析(ポリスチレン基準)からはポリ(テトラメチ
ルジシリレン‐トリメチレン)が微量(5%以下)しか
生成していないことが確認された。
【0029】実施例2 実施例1において、ジクロロ[1,4‐ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ブタン]パラジウムの代わりにジクロロ
[1,4‐ビス(ジブチルホスフィノ)ブタン]パラジ
ウムを用いた以外は実施例1と同様に反応を行い、開封
後反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果、原料の1,1,2,2‐テトラメチル‐1,2‐
ジシラシクロペンタンが76%消費されていることが確
認された。この反応混合物を実施例1と同様に処理した
ところ、ポリ(テトラメチルジシリレン‐トリメチレ
ン)が消費された原料1,1,2,2‐テトラメチル‐
1,2‐ジシラシクロペンタンに対して90%の収率で
得られた。 GPC分析(ポリスチレン基準);重量平均分子量4.
6×105、分散度5.4
【0030】実施例3 実施例1において、ジクロロ[1,4‐ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ブタン]パラジウムの代わりにジクロロ
[1,1′‐ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセ
ン]パラジウムを用いた以外は、実施例1と同様に反応
を行い、開封後反応混合物をガスクロマトグラフィーに
より分析した結果、原料の1,1,2,2‐テトラメチ
ル‐1,2‐ジシラシクロペンタンが51%消費されて
いることが確認された。この反応混合物を実施例1と同
様に処理したところ、ポリ(テトラメチルジシリレン‐
トリメチレン)が消費された原料1,1,2,2‐テト
ラメチル‐1,2‐ジシラシクロペンタンに対して50
%の収率で得られた。 GPC分析(ポリスチレン基準);重量平均分子量5.
1×105、分散度18.3
【0031】実施例4 実施例1において、ジクロロ[1,4‐ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ブタン]パラジウムの代わりにジクロロ
ビス(トリメチルホスフィン)パラジウムを用いた以外
は、実施例1と同様に反応を行い、開封後反応混合物を
ガスクロマトグラフィーにより分析した結果、原料の
1,1,2,2‐テトラメチル‐1,2‐ジシラシクロ
ペンタンが65%消費されていることが確認された。こ
の反応混合物を実施例1と同様に処理したところ、ポリ
(テトラメチルジシリレン‐トリメチレン)が消費され
た原料1,1,2,2‐テトラメチル‐1,2‐ジシラ
シクロペンタンに対して36%の収率で得られた。 GPC分析(ポリスチレン基準);重量平均分子量1.
7×103、分散度1.7
【0032】実施例5 実施例1において、1,1,2,2‐テトラメチル‐
1,2‐ジシラシクロペンタンの代わりに1,2,3,
4‐テトラメチル‐1,2,3,4‐テトラフェニルシ
クロテトラシランを用い、かつ溶媒としてトルエン0.
1mlを用いた以外は、実施例1と同様に反応を行い、
反応混合物を29Si―NMRで分析したところ、27%
の原料1,2,3,4‐テトラメチル‐1,2,3,4
‐テトラフェニルシクロテトラシランが消費されている
ことが確認された。この反応混合物を実施例1と同様に
処理したところ、下式で示される循環単位をもつポリ
(メチルフェニルシリレン)が消費された原料1,2,
3,4‐テトラメチル‐1,2,3,4‐テトラフェニ
ルシクロテトラシランに対して81%の収率で得られ
た。ポリ(メチルフェニルシリレン)の各種分析データ
は文献記載の値と一致していた。
【0033】
【化5】
【0034】GPC分析(ポリスチレン基準);重量平
均分子量3.4×105、分散度3.9

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)環構成元素がケイ素原子又はケイ
    素原子と炭素原子とから成り、かつケイ素原子に結合し
    たフッ素原子を有しないSi−Si結合を環構造中に少
    なくとも1個有する四員環又は五員環の環状化合物を、
    (B)この環状化合物に対し等モル以下の量の、ケイ素
    原子に結合したフッ素原子を少なくとも1個有する鎖状
    ジシラン類及び(C)パラジウム錯体又は白金錯体の存
    在下に反応させることを特徴とする、主鎖構成元素がケ
    イ素原子又はケイ素原子と炭素原子とから成り、かつ主
    鎖中にSi−Si結合を有する高分子量の含ケイ素高分
    子重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 (B)成分の鎖状ジシラン類を、(A)
    成分の環状化合物1モルに対し、0.001〜0.5モ
    ルの割合で用いる請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 (C)成分のパラジウム錯体又は白金錯
    体を、(A)成分の環状化合物1モルに対し0.000
    01〜0.5モルの割合で用いる請求項1又は2記載の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 反応温度が0〜200℃である請求項
    1、2又は3記載の製造方法。
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