JPH08142325A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JPH08142325A
JPH08142325A JP29160994A JP29160994A JPH08142325A JP H08142325 A JPH08142325 A JP H08142325A JP 29160994 A JP29160994 A JP 29160994A JP 29160994 A JP29160994 A JP 29160994A JP H08142325 A JPH08142325 A JP H08142325A
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blade
manufacturing
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piezoelectric element
slit
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JP29160994A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sasaki
勉 佐々木
Masayuki Iwase
政之 岩瀬
Michio Umezawa
道夫 梅沢
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットヘッド製造工程における加工
品質を向上することを目的とする。 【構成】 基板3上に積層型圧電素子プレート26を接
合した後、ダイシングソウを用いてスリット溝27の加
工を施して複数の積層型圧電素子に分割するときに、加
工ブレードとして電鋳ブレード25を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
及びその製造方法に関し、特に積層型圧電素子を用いる
インクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ヘッドを記
録紙上に接触することなく記録することができると共
に、記録プロセスが非常に単純であることやカラー記録
にも適することなどから注目されている。従前、このイ
ンクジェット記録方式として種々の方式が提案されてい
るが、現在では、記録信号が入力されたときにのみイン
クを吐出する所謂ドロップオンデマンド(DOD)方式
が主流になっている。そして、DOD方式の中には、熱
エネルギーによってインク中に発生するバブルを利用す
る所謂バブルジェット方式(特公昭61−59913号
等)と圧電素子を用いるピエゾアクチュエータ方式(特
公昭60−8953号公報等)がある。
【0003】後者のピエゾアクチュエータ方式のインク
ジェットヘッドの製造方法として、基板上に積層型圧電
素子を接合した後、ダイシングソウを用いて積層型圧電
素子及び基板の表面部にスリット加工を施して、複数の
積層型圧電素子に分割する方法が知られている(特開平
3−73347号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットヘッドの製造方法にあっては、これまでダイシ
ングソウによる積層型圧電素子のスリット加工の際にブ
レードや圧電素子の破損を生じることがあり、加工品質
が充分得られていない。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、インクジェットヘッドの製造工程における加工
品質を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドの製造方法は、基
板上に積層型圧電素子を接合した後、ダイシングソウを
用いてスリット加工を施して前記積層型圧電素子を複数
の積層型圧電素子に分割するインクジェットヘッドの製
造方法において、前記ダイシングソウの加工ブレードと
して電鋳ブレードを用いる。
【0007】請求項2のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記基板がセラミックスからなる。
【0008】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドの製
造方法において、厚さが20μm以上の前記電鋳ブレー
ドを用いて、1回の切込み深さを前記電鋳ブレードの厚
さの50倍以下に設定してスリット加工を施す。
【0009】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1ないし3のいずれかのインクジェッ
トヘッドの製造方法において、前記電鋳ブレードの使用
砥粒径を20μm以下にした。
【0010】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1ないし4のいずれかのインクジェッ
トヘッドの製造方法において、複数枚の前記電鋳ブレー
ドで同時に複数のスリット加工を施す。
【0011】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項5のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記複数枚の電鋳ブレードのピッチを所要の
スリットのピッチの2以上の整数倍に設定した。
【0012】請求項7のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項5のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記複数枚の電鋳ブレードのピッチを所要の
スリットのピッチと同じに設定した。
【0013】請求項8のインクジェットヘッドは、基板
上に積層型圧電素子を接合した後、ダイシングソウを用
いてスリット加工を施して前記積層型圧電素子を複数の
積層型圧電素子に分割したインクジェットヘッドにおい
て、前記基板が硬度をビッカース硬さ(荷重500g)
でHv200〜2300の範囲内のセラミックスからな
る。
【0014】
【作用】請求項1のインクジェットヘッドの製造方法
は、ダイシングソウの加工ブレードとして電鋳ブレード
を用いることで、加工品質が向上する。
【0015】請求項2のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1のインクジェットヘッドの製造方法
において、基板がセラミックスからなるので、圧電素子
と同時に基板表面部にスリット加工を施すときの加工品
質が向上する。
【0016】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドの製
造方法において、厚さが20μm以上の電鋳ブレードを
用いて、1回の切込み深さを電鋳ブレードの厚さの50
倍以下に設定してスリット加工を施すので、加工歩留り
が向上する。
【0017】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1ないし3のいずれかインクジェット
ヘッドの製造方法において、電鋳ブレードの使用砥粒径
を20μm以下にしたので、加工面の面粗さの向上やチ
ピッピング低減を図れる。
【0018】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1ないし4のいずれかのインクジェッ
トヘッドの製造方法において、複数枚の電鋳ブレードで
同時に複数のスリット加工を施すので、加工効率が向上
する。
【0019】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項5のインクジェットヘッドの製造方法
において、複数枚の電鋳ブレードのピッチを所要のスリ
ットのピッチの2以上の整数倍に設定したので、精度を
確保しつつ加工効率を向上できる。
【0020】請求項7のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項5のインクジェットヘッドの製造方法
において、複数枚の電鋳ブレードのピッチを所要のスリ
ットのピッチと同じに設定したので、複数枚の電鋳ブレ
ードのピッチ精度を確保することで1枚のブレードと同
等の精度を確保できる。
【0021】請求項8のインクジェットヘッドは、基板
が硬度をビッカース硬さ(荷重500g)でHv200
〜2300の範囲内のセラミックスからなるので、ダイ
シングソウによるスリット加工時のブレードのダメージ
を低減することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施例を示すインクジェッ
トヘッドの外観斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断
面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図である。
【0023】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合された液室ユニット2とからなる。アクチュエータ
ユニット1は、絶縁性基板3上に複数の積層型圧電素子
を列状に配置(列設)してなる2列の圧電素子列4,4
及びこれら2列の圧電素子列4,4の周囲を取り囲むフ
レーム部材5を接合剤6によって接合している。圧電素
子列4は、インクを液滴化して飛翔させるための駆動パ
ルスが与えられる複数の圧電素子(これを「駆動部圧電
素子」という。)7,7…と、駆動部圧電素子7,7間
に位置し、駆動パルスが与えられずに単に液室ユニット
固定部材となる複数の圧電素子(これを「固定部圧電素
子」という。)8,8…とを交互に配列したバイピッチ
構造としている。
【0024】液室ユニット2は、ダイアフラム部11を
形成した振動板12上に、加圧液室、共通インク流路等
を形成する感光性樹脂フィルム(ドライフィルムレジス
ト)を用いた上下液室流路形成部材13a,13bから
なる液室流路形成部材13を接着し、この液室流路形成
部材13上に複数のノズル15を形成したノズルプレー
ト16を接着してなる。これらの振動板12、液室流路
形成部材13及びノズルプレート16によって、圧電素
子列4の各駆動部圧電素子7,7…に対向するダイヤフ
ラム部11を有するそれぞれ略独立した複数の加圧液室
17を形成すると共に、各加圧液室に連通する共通イン
ク流路18及び流体抵抗部19を形成している。そし
て、この液室ユニット2はその振動板12が接着剤20
によってアクチュエータユニット1上に高い剛性で接合
されている。
【0025】ここで、アクチュエータユニット1の加工
工程について説明すると、図4に示すように基板3上に
所定の電極パターン21〜23を形成した後、図5に示
すように、基板3上に、積層型圧電素子をプレート状に
形成してなる圧電素子プレート24,24を接合剤6
(図2参照)を用いて接着接合する。
【0026】その後、図6及び図2に示すように、加工
機としてダイシングソウを用い、加工ブレードとして電
鋳ダイヤモンドブレードである電鋳ブレード25を用い
て、基板3の表面部までスリット溝27を入れるように
圧電素子プレート24及び基板3の表面部にスリット加
工を施して、圧電素子プレート24を圧電素子7…,8
…となる複数の積層型圧電素子26,26…に分割す
る。なお、このとき、電極パターン21,22も個々の
積層型圧電素子26,26…に対応して分割されるが、
電極パターン23は基板3の溝3bがあるためにその一
部が分割されるだけで一体的状態のままである。
【0027】この圧電素子等の加工に用いる電鋳ブレー
ド25は共析メッキ法によって形成される。その原理
は、電鋳槽のなかにNi塩溶液とダイヤ粒子とを入れ
て、溶液中にダイヤ粒子を均一に分散させ、マイナス電
極に導電性の台金をセットした電極に電界をかけること
によって、台金面上にダイヤ粒子を含むNi金属層が析
出されるので、所定の金属層厚に形成されたところで金
属層を台金面から取外して、機械加工によって使用する
ブレードの形状に形成する。
【0028】このようにして製造される電鋳ブレード
は、ブレード厚を分散メッキ技術によって一層一層成長
するためにブレードの厚さを薄く形成することができ、
しかも薄いほど高精度なブレード得られる。また、メッ
キ金属にNi金属を使用することで、結合剤がNi金属に
なってブレード自体の強度、剛性が高く、しかも砥粒保
持力が高く、長寿命で型崩れし難いという特徴を有して
いる。したがって、厚電素子等の加工ブレードとして電
鋳ブレードを用いることによって精密スリット加工を行
うことが可能になり、加工品質が向上する。
【0029】また、上記のように圧電素子(圧電素子プ
レート24)と同時に基板3の表面部にもスリット加工
を施すようにした場合、基板3を樹脂材料や金属材料な
どで形成すると、異種材料を同時に加工することになっ
て加工時にブレード25に与えるダメージが大きくな
り、また樹脂材料や金属材料は電鋳ブレードにによる加
工に適合していないといえる。
【0030】したがって、基板3の材料としては圧電素
子と類似の材料特性を有するセラミックス、例えばアル
ミナ、チタン酸バリウム、フォルステライト、マシナブ
ル等を用いることで、加工品質の向上が図れ、好ましく
は硬度がビッカース硬さ(荷重500g)でHv200
〜2300の範囲内のセラミックスを用いることで一層
加工品質が向上する。
【0031】次に、電鋳ブレードによる加工条件等につ
いて説明する。まず、細溝スリット加工をある固定の機
械条件で行う場合、図7に示すようにスリット27のス
リット幅(ブレードの厚さ)aとスリット深さ(切込み
深さ)bがある比率の関係になると加工不能になる。例
えば、スリット幅a=1に対してスリット深さb=80
にした場合、スリット幅aが狭くなるに従って、加工時
のブレードの変形等によってブレードが破損したり、加
工物が破損したりする。
【0032】そこで、スリット寸法を固定して、ブレー
ド自体の加工特性の変更、機械条件(ブレード径、テー
ブル送り、主軸回転数)の変更を行って、以下のような
最適加工条件を見い出した。
【0033】先ず、電鋳ブレード自体の加工特性を評価
するために、市販の電鋳ダイヤモンドブレードとして、
結合剤として用いているNi金属の硬度(材料特性)を
硬くしたタイプ(第1タイプ)のものと、第1タイプに
比べて硬度が軟らかいタイプ(第2タイプ)ものとを用
いて、機械条件を一定として所定のスリット幅(スリッ
ト幅=ブレード厚さとする。)に対してスリット深さ
(切込み深さ)を大きくしながらスリット加工を行っ
た。
【0034】この場合、第1タイプの電鋳ブレードはブ
レード自身の摩耗が少なく、第2タイプの電鋳ブレード
は第1タイプに比べて摩耗は大きくなるが、摩耗するこ
とでブレード刃先の自成作用を活発にしてある一定の切
削能力を維持する。そして、結果的に第1タイプに比べ
て第2タイプの電鋳ブレードが深溝加工に適しているこ
とを確認した。
【0035】次に、加工条件の変更については、スリッ
ト幅a=20μmのスリットを加工するときのスリット
深さbをa:b=1:1〜50にして、加工可能性の確
認実験を、機械条件をパラメータとして行った。このと
きの加工条件は、次のとおりである。 (1)使用した電鋳ブレードの仕様 ブレードタイプ :上記第2タイプ(上記第1タイプ) ブレード径 :51.2mm(35〜60mm) ブレード厚さ :20μm 使用ダイヤモンド粒径:20μm以下 (2)機械条件(ダイシングソウ) 主軸回転数 :2K〜40Krpm テーブル送り :0.5〜200mm/sec
【0036】この場合のスリット幅aとスリット深さb
の比率を、1(20μm):20(0.4mm)とした
ときの加工結果の評価を表1に、1(20μm):50
(1mm)としたときの加工結果の評価を表2に示して
いる。なお、各表中、◎は歩留り98%以上、○は歩留
り30%以上、×は10%未満であることを示してい
る。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】これらの各表から分るように、スリット幅
(ブレード厚さ)aを20μm(20μm以上を含む)
としたときスリット深さb(1回の切込み深さ)を50
a(1mm)とするスリット加工が機械条件を選択する
ことによって可能である。特に、スリット幅a=1(2
0μm)に対して1回の切込み深さ(スリット深さ)b
=20(0.4mm)とする比率に設定したときには、
歩留り98%以上が得られる。
【0040】また、実験によれば、厚さ50μm以下の
電鋳ブレードを使用してスリット加工をする場合、電鋳
ブレードに使用するダイヤモンド粒径は加工性能(切削
能力)あるいは加工物の表面状態から評価して20μm
以下のものが圧電素子やセラミックスの精密スリット加
工に適していた。
【0041】次に、スリット加工に使用するダイシング
ソウのブレードの枚数については1枚で加工を行うと、
ブレード自体のコストも高くなり、加工効率等も悪いの
で、複数枚のブレードを用いて同時に複数のスリットを
加工する。このように複数枚、例えば2枚のブレードを
用いる場合には、図8あるいは図9に示すようにフラン
ジ30にスペーサ31を介して2枚の電鋳ブレード2
5,25を取付ける。このとき、2枚の電鋳ブレード2
5,25のピッチ(ブレードピッチ)Bpと圧電素子3
3等に形成するスリット溝34,34のピッチ(スリッ
ト溝ピッチ)Spとの関係は、ブレードピッチBpをス
リット溝ピッチSpに対して2以上の整数倍に設定した
り(図8の例)、ブレードピッチBpをスリット溝ピッ
チSpと同じに設定する(図9の例)。
【0042】ここで、複数枚の電鋳ブレードのブレード
ピッチBpをスリット溝ピッチSpに対して2以上の整
数倍に設定して加工を行う場合について、図10に示す
ようなノーマルピッチ構造のインクジェットヘッドを製
造する場合を例にして説明する。この図10に示すイン
クジェットヘッドは、基板41上に積層型圧電素子4
2,42…をスリット溝43,43…を介して接合し、
振動板44を介して液室形成部材45で形成した加圧液
室46を加圧してノズル47からインク滴48を噴射さ
せるようにしたもので、スリット溝43によって分割さ
れた圧電素子42,42…をすべて駆動素子として使用
する。
【0043】そこで、2枚の電鋳ブレードを用いてスリ
ット溝ピッチSp=0.25mmで64本のスリット溝
43を加工するとすると、ブレードピッチBpを0.2
5mm×32=8mmに設定すれば、1枚の電鋳ブレー
ド25で32本のスリット溝34を加工すればよくな
り、このときの電鋳ブレード25の総送り量は半分にな
る。また、3枚の電鋳ブレードを用いたときには、同様
にブレードピッチBpを0.25mm×22=5.5m
mに設定すれば、1枚の電鋳ブレード25で22本のス
リット溝34を加工することになり、このときの電鋳ブ
レード25の総送り量は約1/3になる。なお、この場
合、2本余分なスリット溝34が加工されることになる
が実用上の問題はない。
【0044】このように複数枚の電鋳ブレードのブレー
ドピッチBpをスリット溝ピッチSpに対して2以上の
整数倍に設定して加工を行う場合、2枚のブレードを用
いたときには1枚ブレードに対して加工時間は1/2に
なり、3枚のブレードを用いたときには同様に加工時間
は1/3になる。なお、これらの場合、スペーサ31の
寸法、精度によって誤差が発生する箇所を2箇所又は3
箇所で済ませることができる。
【0045】次に、複数枚の電鋳ブレードのブレードピ
ッチBpをスリット溝ピッチSpと同じにして前記実施
例のようなバイピッチ構造のインクジェットヘッドを製
造する場合について説明する。このとき、図3に示すよ
うに駆動部圧電素子7及び固定部圧電素子8の各幅A
w,Pwをそれぞれ0.075mm、スリット溝27の
幅aを0.05mm、駆動部圧電素子7,7のピッチを
0.25mmにするとすれば、2枚のブレード25,2
5間のスペーサ31の幅を固定部圧電素子8の幅Pwに
合せて、機械送りで駆動部圧電素子7の幅Awを決める
ようにすることで、スペーサ31の誤差は固定部圧電素
子8の幅の誤差となるが、駆動部圧電素子7の幅には影
響が生じないので、精度良く加工することができる。な
お、ダイシングソウのブレードの送り量精度は1μm以
下の高精度であるので、機械送り量で駆動部圧電素子7
の幅を決めるようにしても不都合はない。
【0046】なお、上記実施例においては、積層型圧電
素子の電界方向と同方向のd33方向変位を用いるイン
クジェットヘッドについて説明したが、電界方向と直交
向のd31方向変位を用いるインクジェットヘッドの製
造にも適用することができる。また、ノズルの開口方向
を圧電素子の変位方向と同軸上にしたサイドシュータ方
式のインクジェットヘッドに適用した例で説明したが、
ノズルの開口方向を圧電素子の変位方向と直交する方向
にしたエッジシュータ方式のインクジェットヘッドにも
適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドの製造方法によれば、積層型圧電素子に
スリット加工を施すダイシングソウの加工ブレードとし
て電鋳ブレードを用いたので、加工品質が向上する。
【0048】請求項2のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、ダイシングソウで圧電素子と共にスリット
加工をする基板がセラミックスからなるので、電鋳ブレ
ードの破損等が低減されて加工品質が向上する。
【0049】請求項3のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、厚さが20μm以上の電鋳ブレードを用い
て、1回の切込み深さを電鋳ブレードの厚さの50倍以
下に設定してスリット加工を施すようにしたので、加工
歩留りが向上する。
【0050】請求項4のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、電鋳ブレードの使用砥粒径を20μm以下
にしたので、加工面の面粗さの向上やチピッピング低減
を図れ、歩留りや一層の加工品質の向上を図れる。
【0051】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、複数枚の電鋳ブレードで同時に複数のスリ
ット加工を施すようにしたので、加工時間が短縮されて
加工効率が向上する。
【0052】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、複数枚の電鋳ブレードのピッチを所要のス
リットのピッチの2以上の整数倍に設定したので、精度
を確保しつつ加工効率を向上できる。
【0053】請求項7のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、複数枚の電鋳ブレードのピッチを所要のス
リットのピッチと同じに設定したので、複数枚の電鋳ブ
レードのピッチ精度を確保することで1枚のブレードと
同等の精度を確保できる。
【0054】請求項8のインクジェットヘッドによれ
ば、基板として硬度がビッカース硬さ(荷重500g)
でHv200〜2300の範囲内のセラミックスを用い
たので、ダイシングソウによるスリット加工時のブレー
ドのダメージを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインクジェットヘッド
の外観斜視図
【図2】図1のA−A線に沿う断面図
【図3】図1のB−B線に沿う断面図
【図4】アクチュエータユニットの加工及び組立て工程
の説明に供する基板の斜視図
【図5】同工程の説明に供する基板に圧電素子プレート
を接合した状態の斜視図
【図6】同工程の説明に供する斜視図
【図7】スリット加工の加工条件の説明に供する説明図
【図8】複数枚の電鋳ブレードを用いる例の説明図
【図9】複数枚の電鋳ブレードを用いる他の例の説明図
【図10】ノーマルピッチ構造のインクジェットヘッド
の図2と同様な断面図
【符号の説明】
1…アクチュエータユニット、2…液室ユニット、3…
基板、4…圧電素子列、5…フレーム部材、6…接着
剤、7…駆動部圧電素子、8…固定部圧電素子、11…
ダイアフラム部、12…振動板、13…液室流路形成部
材、15…ノズル、16…ノズルプレート、17…加圧
液室、25…電鋳ブレード、26…圧電素子プレート、
27…スリット溝、30…ダイシングソウのフランジ、
31…スペーサ、33…圧電素子、34…スリット溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧田 秀行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層型圧電素子を接合した後、
    ダイシングソウを用いてスリット加工を施して前記積層
    型圧電素子を複数の積層型圧電素子に分割するインクジ
    ェットヘッドの製造方法において、前記ダイシングソウ
    の加工ブレードとして電鋳ブレードを用いることを特徴
    とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記基板がセラミックスからなる
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法において、厚さが20μm以上の前記
    電鋳ブレードを用いて、1回の切込み深さを前記電鋳ブ
    レードの厚さの50倍以下に設定してスリット加工を施
    すことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法において、前記電鋳ブレ
    ードの使用砥粒径が20μm以下であることを特徴とす
    るインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のイ
    ンクジェットヘッドの製造方法において、複数枚の前記
    電鋳ブレードで同時に複数のスリット加工を施すことを
    特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記複数枚の電鋳ブレードのピッ
    チが所要のスリットのピッチの2以上の整数倍に設定さ
    れていることを特徴とするインクジェットヘッドの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記複数枚の電鋳ブレードのピッ
    チが所要のスリットのピッチと同じに設定されているこ
    とを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上に積層型圧電素子を接合した後、
    ダイシングソウを用いてスリット加工を施して前記積層
    型圧電素子を複数の積層型圧電素子に分割したインクジ
    ェットヘッドにおいて、前記基板が硬度をビッカース硬
    さ(荷重500g)でHv200〜2300の範囲内の
    セラミックスからなることを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
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