JPH0814356A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH0814356A
JPH0814356A JP6151989A JP15198994A JPH0814356A JP H0814356 A JPH0814356 A JP H0814356A JP 6151989 A JP6151989 A JP 6151989A JP 15198994 A JP15198994 A JP 15198994A JP H0814356 A JPH0814356 A JP H0814356A
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stator
speed ratio
blade
torque converter
front edge
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Masaaki Kubo
賢明 久保
Jiro Kumada
治郎 熊田
Eiji Ejiri
英治 江尻
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H41/28Details with respect to manufacture, e.g. blade attachment
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H41/28Details with respect to manufacture, e.g. blade attachment
    • F16H2041/285Details with respect to manufacture, e.g. blade attachment of stator blades

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプインペラとタービンランナとステータ
の3要素で構成される3要素一段型のトルクコンバータ
において、コスト増を招くことなく車両発進時の加速感
向上を図ること。 【構成】 ステータ6のタービン側端縁である翼前縁
を、軸流方向X−Xの垂直な面に対して傾いた平面前縁
8とし、この平面前縁8と背部翼面9との交差部には2
つの面をそのまま交差させた角部10を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプインペラとター
ビンランナとステータの3要素で構成される3要素一段
型のトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3要素一段型のトルクコンバータ
としては、例えば、特開平4−92145号公報に記載
のものが知られている。
【0003】上記従来公報には、図11に示すように、
エンジン駆動力が入力されるコンバータカバー101に
連結されたポンプインペラ102と、該ポンプインペラ
102の対向位置に配置され、タービンハブ103を介
して図外のトランスミッション入力軸に連結されるター
ビンランナ104と、前記ポンプインペラ102とター
ビンランナ104の内径位置に配置され、一方向クラッ
チ105を介して図外のケースに設けられたステータ1
06の3要素を備えている。
【0004】そして、図12に示すように、ステータ1
06の翼前縁106aは大きな曲率半径による湾曲形状
で、翼後縁106bは小さな曲率半径による湾曲形状
で、翼前縁106aと翼後縁106bは、腹部翼面(プ
レッシャー側翼面)106cと背部翼面(サクション側
翼面)106dにおいて滑らかな面で結ぶ形状とされて
いる。なお、図12中のX’は低速度比域での流れの方
向であり、ステータの入口角度は、軸流方向に垂直な面
に対して高速度比側に角度を持たせた設計となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトルクコンバータのステータはいわゆる翼理論に基
づき流れをできるだけ剥離させない形状をとるため、翼
前縁は円もしくは滑らかなカーブ形状によって作られて
いる。
【0006】一方、トルクコンバータにおいては、速度
比に応じて流入角度が広い範囲で変わるため、ある範囲
においては剥離をなくし損失を小さく保つが、一旦剥離
を起こすと急激に損失が大きくなりトルク容量は急激に
低下する。
【0007】したがって、ステータ入口角度を上に向け
た、すなわち、軸流方向に垂直な面に対して高速度比側
に入口を向けた形状のステータでは、トルク容量が剥離
損失の大きな低速度比域で低く、剥離損失の小さな中速
度比域でピークをとる山なりの特性とる。この結果、速
度比ゼロから速度比の上昇がある車両発進時、エンジン
とトルクコンバータとのマッチングがうまくいかず、ト
ルク容量特性が山なりとなる速度比領域で経時的にエン
ジン回転数が低下し、十分な加速感が得られないという
問題点があった。
【0008】本発明は、上記問題に着目してなされたも
ので、第1の目的とするところは、ポンプインペラとタ
ービンランナとステータの3要素で構成される3要素一
段型のトルクコンバータにおいて、コスト増を招くこと
なく車両発進時の加速感向上を図ることにある。
【0009】第2の目的とするところは、第1目的を達
成しながら、トルク容量特性を自由にコントロールする
ことにある。
【0010】第3の目的とするところは、第1あるいは
第2の目的に加え、高速度比域での効率を確保すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の第1の発明では、ポンプインペラ
とタービンランナとステータで構成される3要素一段型
のトルクコンバータにおいて、前記ステータの翼前縁を
軸流方向に垂直な面に対して傾いた平面前縁とし、この
平面前縁と背部翼面との交差部を角部に形成したことを
特徴とする。
【0012】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の第2の発明では、請求項1記載のトルクコンバータ
において、前記平面前縁の傾きが軸流方向に垂直な面に
対して0°〜30°であることを特徴とする。
【0013】上記第3の目的を達成するため請求項3記
載の第3の発明では、請求項1または2記載のトルクコ
ンバータにおいて、前記平面前縁と腹部翼面との交差部
に傾斜面を設けて取り除いた形状としたことを特徴とす
る。
【0014】上記第3の目的を達成するため請求項4記
載の第4の発明では、請求項1または2記載のトルクコ
ンバータにおいて、前記平面前縁と腹部翼面との交差部
に湾曲面を設けて取り除いた形状としたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0016】速度比がゼロのストール時、静止している
ステータへは、ステータ翼の腹部側に向かってくる作動
流体の流れとなり、ステータの翼前縁が軸流方向に垂直
な面に対して傾いた平面前縁とされているため、この平
面前縁から急激に迂回する流れが背部翼面側で大きく剥
離し、従来形状のステータと同様に、剥離損失によりト
ルク容量が低く抑えられる。
【0017】そして、速度比の上昇に伴ってステータへ
の流入方向が軸流方向に変わってくる中速度比領域で
は、従来のステータでは丸みを持たせた翼前縁部の形状
によりステータ翼の背部翼面側での剥離が一気に抑えら
れるが、ステータへの流入方向が軸流方向に変わって来
てもステータの平面前縁と背部翼面とが交差する交差部
に形成された角部がスムーズな流れを阻止するように働
き、角部から迂回する流れが背部翼面側で剥離し、この
角部による強制的な剥離損失によりトルク容量の上昇が
抑えられる。
【0018】そして、速度比がカップリングポイント領
域になると、ステータへの作動流体の流入方向とステー
タの翼方向とがほぼ一致し、翼前縁部を経過した作動油
は背部翼面側と腹部翼面側とに別れて背部翼面と腹部翼
面に沿った流線を描く流れとなり、従来形状のステータ
と同様に、剥離損失が小さく抑えられる。
【0019】したがって、速度比がゼロのストール時か
らカップリングポイントまでの速度比変化に対し、従来
形状のステータを持つトルクコンバータのように、剥離
損失の小さな中速度比域でのトルク容量の上昇が抑えら
れ、トルク容量特性としてフラットな特性が得られる。
【0020】次に、第2の発明について説明する。
【0021】平面前縁の傾きを軸流方向に垂直な面に対
してマイナスの角度設定とした場合、ステータへの流入
方向が軸流方向に変わってくる中速度比域で平面前縁の
背部翼面側に形成される角部による強制剥離作用が小さ
く、従来形状のステータを持つトルクコンバータのよう
に、剥離損失の小さな中速度比域でトルク容量が高まる
特性を示す。一方、平面前縁の傾きを軸流方向に垂直な
面に対して30°を超える角度設定とした場合、ステー
タの平面前縁の背部翼面側に形成される角部の角度が大
きくなり、例えば、速度比が0.3前後で強制的に剥離
損失を生じさせる作用が小さく、この領域でトルク容量
が高まる特性となる。
【0022】よって、平面前縁の傾きを軸流方向に垂直
な面に対して0°〜30°の範囲で設定することによっ
て、トルク容量のフラットな特性が確実に得られるし、
この角度範囲内での設定角のとり方によって、トルク容
量特性を自由にコントロールすることができる。
【0023】次に、第3の発明の作用を説明する。
【0024】ステータの平面前縁と腹部翼面との交差部
に傾斜面を設けて取り除いた形状にすると、低中速度比
領域では、上記と同様に、平面前縁の背部翼面側に形成
される角部による流れの強制的な剥離作用が確保される
し、また、高速度比領域では、腹部翼面側の角部からの
流れの剥離が抑えられ、剥離損失が小さくなり、効率が
向上する。
【0025】次に、第4の発明の作用を説明する。
【0026】ステータの平面前縁と腹部翼面との交差部
に湾曲面を設けて取り除いた形状にすると、第3の発明
と同様に、低中速度比領域では、平面前縁の背部翼面側
に形成される角部による流れの強制的な剥離作用が確保
されるし、また、高速度比領域では、腹部翼面側の角部
からの流れの剥離が抑えられ、剥離損失が小さくなり、
効率が向上する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0029】図1は第1の発明及び第2の発明に相当す
る第1実施例のロックアップ付きトルクコンバータを示
す上半分断面図である。
【0030】実施例のロックアップ付きトルクコンバー
タは、3要素一段型と呼ばれるもので、エンジン駆動力
が入力されるコンバータカバー1に連結されたポンプイ
ンペラ2と、該ポンプインペラ2の対向位置に配置さ
れ、タービンハブ3を介して図外のトランスミッション
入力軸に連結されるタービンランナ4と、前記ポンプイ
ンペラ2とタービンランナ4の内径位置に配置され、一
方向クラッチ5を介して図外のケースに設けられたステ
ータ6の3要素を備えている。
【0031】前記ポンプインペラ2は、ポンプシェル2
aとポンプコア2bとポンプ翼2cとによって構成され
ている。
【0032】前記タービンランナ4は、タービンシェル
4aとタービンコア4bとタービン翼4cとによって構
成されている。
【0033】前記ステータ6は、シェル側リング6aと
コア側リング6bとステータ翼6cとによって構成され
ている。
【0034】前記タービンハブ3には、ロックアップク
ラッチ7がセレーション結合により設けられ、クラッチ
締結時にはコンバータカバー1とタービンハブ3とが直
結される。
【0035】前記ステータ6の翼形状について、図1に
おける矢視A−Aを図2に基づいて説明する。
【0036】ステータ6のタービン側端縁である翼前縁
は、軸流方向X−Xの垂直な面に対して傾いた平面前縁
8とされ、この平面前縁8と背部翼面9との交差部には
2つの面をそのまま交差させた角部10が形成されてい
る。そして、平面前縁8の軸流方向X−Xの垂直方向に
対する傾斜角θは0°〜30°に設定されている。な
お、11はステータ6の腹部翼面である。
【0037】次に、作用を説明する。
【0038】[ストール作動時(速度比がゼロの時)]
車両停車状態で、速度比がゼロのストール作動時、図3
に示すように、静止しているステータ6へは、ステータ
翼6cの腹部翼面11に向かってくる作動流体の流れと
なる。
【0039】本実施例の場合、図3(b)に示すよう
に、ステータ6の翼前縁が軸流方向に垂直な面に対して
傾いた平面前縁8とされているため、この平面前縁8か
ら角部10を介して急激に迂回する流れが背部翼面9側
で大きく剥離し、剥離部S1が形成される。
【0040】また、従来例の場合、図3(a)に示すよ
うに、ステータ106の翼前縁が円弧状とされている
が、ステータ翼の腹部翼面に向かってくる作動流体が翼
前縁を介して急激に流れの方向が変えられる流れとなる
ことで、本実施例と同様に、背部翼面側で大きく剥離
し、剥離部S1が形成される。
【0041】尚、剥離の程度は、本実施例の場合、角部
10を有する分だけ流れが乱れやすく従来例に比べて剥
離が大きくなる。
【0042】[中速度比作動時]車両発進時等で、スト
ール状態から速度比が上昇してくると、図4に示すよう
に、静止しているステータ6へは、ストール時にステー
タ翼6cの腹部翼面11に向かってくる流入方向が、速
度比の上昇に伴って軸流方向に変わってくる。ちなみ
に、図4は速度比0.6の時の作動流体の流れ状態であ
る。
【0043】本実施例の場合、図4(b)に示すよう
に、ステータ6の翼前縁が平面前縁8とされ、この平面
前縁8と背部翼面9との交差部には2つの面をそのまま
交差させた角部10が形成されているため、ステータへ
の流入方向が軸流方向であっても平面前縁8の背部翼面
9側に形成された角部10がスムーズな流れを阻止する
ように働き、角部10から迂回する流れが背部翼面9側
で剥離するという強制的な剥離作用で剥離部S2が形成
される。
【0044】また、従来例の場合、図4(a)に示すよ
うに、ステータ106の翼前縁が円弧状とされているこ
とで、ステータへの流入方向が軸流方向の場合には、翼
前縁から背部翼面に添った流線が描かれるようなスムー
ズな流れとなり、ステータ翼の背部翼面側では剥離が生
じない。
【0045】[カップリングポイント作動時]車両が発
進から次第に低速走行状態に移行し、速度比が上昇して
くると、図5に示すように、静止しているステータ6へ
は、中速度比状態に軸流方向からの流入方向が、速度比
の上昇に伴ってステータ翼の設置方向に一致するように
流入方向に変わってくる。ちなみに、図5は速度比0.
8の時の作動流体の流れ状態である。
【0046】本実施例の場合、図5(b)に示すよう
に、平面前縁8を経過した作動油は背部翼面9側と腹部
翼面11側とに別れて背部翼面9と腹部翼面11に沿っ
た流線を描く流れとなり、剥離がほぼ抑えられる。
【0047】また、従来例の場合、図5(a)に示すよ
うに、翼前縁を経過した作動油は背部翼面側と腹部翼面
側とに別れて背部翼面と腹部翼面に沿った流線を描く流
れとなり、剥離がほぼ抑えられる。
【0048】尚、剥離の程度は、本実施例の場合、平面
前縁8に2つの角部を有する分だけ従来例に比べて流れ
が乱れやすくなるが、流れの方向と翼の方向が一致した
状況では剥離の程度差はほとんどない。
【0049】[剥離による圧力損失の比較]図6は本実
施例(先端カットあり)の場合と、従来例(先端カット
なし)の場合との全圧損失係数特性の比較結果を示す図
である。
【0050】図6において、従来例の場合、速度比が0
〜0.2の領域でサクション側剥離を生じ、速度比が
0.2〜0.8の領域で剥離が無く、速度比0.8〜の
領域でプレッシャー側剥離を生じ、この剥離の程度に応
じて全圧損失係数が変化する特性を示す。
【0051】これに対し、本実施例の場合、速度比が0
〜約0.8の領域で剥離の程度が徐々に小さくなるサク
ション側剥離を生じ、速度比約0.8〜の領域でプレッ
シャー側剥離を生じ、この剥離の程度に応じて全圧損失
係数が変化する特性を示す。
【0052】すなわち、本実施例の場合、ステータ翼の
前縁を平面前縁8とし、その背部翼面9側に角部10を
形成することで、従来例では生じていなかった速度比が
0.2〜0.8の速度比領域で流入角により変化する剥
離損失を強制的あるいは意図的に発生させている点で異
なる。
【0053】[トルク容量特性の比較]図7は本実施例
(先端カットあり)の場合と、従来例(先端カットな
し)の場合とのトルク容量特性の比較結果を示す図であ
る。尚、この図7のA,B,Cの各部は、図3,図4,
図5のそれぞれに相当する。
【0054】図7において、A点でのストールトルク容
量は、従来例に対し本実施例の場合には剥離の程度がわ
ずかに大きくなる分、低下する。
【0055】B点での中速度比トルク容量は、剥離がな
くトルク容量特性が山なりとなる従来例に対し、本実施
例の場合には強制的に剥離損失を生じさせる作用によ
り、トルク容量の上昇が抑えられ、トルク容量レベルは
大きく低下する。
【0056】C点でのカップリングポイントトルク容量
は、従来例も本実施例も剥離による損失の程度が同程度
となることで、トルク容量はほとんど同じとなる。
【0057】よって、従来例のように剥離損失のない中
速度比域でのトルク容量の上昇が抑えられ、本実施例の
場合、トルク容量特性としてフラットな特性が得られ
る。
【0058】[平面前縁の傾斜角の設定]図8は従来の
翼前縁形状の場合と、本実施例の平面前縁を持つステー
タ翼でその傾斜角θを、θ=−20°,θ=0°,θ=
20°,θ=30°,θ=40°とした場合のコンバー
タ特性比較図である。
【0059】図8において、従来の翼前縁形状の場合に
は、速度比が0.5〜0.6でトルク容量のピークが現
われる山なりのトルク容量特性となる。
【0060】θ=−20°のC3の場合、ステータへの
流入方向が軸流方向に変わってくる中速度比域(0.5
〜0.7)で平面前縁の背部翼面側に形成される角部に
よる強制剥離作用が小さく、従来の翼前縁形状のステー
タを持つトルクコンバータのように、剥離損失の小さな
中速度比域でトルク容量が高まる特性を示す。
【0061】θ=40°のC5の場合、ステータの平面
前縁の背部翼面側に形成される角部の角度が大きくな
り、速度比が0.3前後で強制的に剥離損失を生じさせ
る作用が小さく、この領域でトルク容量が高まる2つ山
の特性となる。
【0062】よって、平面前縁8の傾斜角θを0°〜3
0°の範囲で設定することによって、トルク容量のフラ
ットな特性が確実に得られるし、この角度範囲内での設
定角のとり方によって、トルク容量特性を自由にコント
ロールすることができる。
【0063】特に、図8の特性から、傾斜角θを20°
〜30°の範囲にすると、きわめてフラット性の高いト
ルク容量特性が得られることになる。
【0064】次に、効果を説明する。
【0065】(1)ポンプインペラ2とタービンランナ
4とステータ6の3要素で構成される3要素一段型のト
ルクコンバータにおいて、ステータ6のタービン側端縁
である翼前縁を、軸流方向X−Xの垂直な面に対して傾
いた平面前縁8とし、この平面前縁8と背部翼面9との
交差部に角部10を形成したため、部品付加によるコス
ト増を招くことなく、トルク容量特性のフラット化によ
り車両発進時の加速感向上を図ることができる。
【0066】(2)平面前縁8の軸流方向X−Xの垂直
な面に対する傾斜角θを0°〜30°に設定したため、
この角度範囲内にて傾斜角θを決定することで、トルク
容量特性を自由にコントロールすることができ、この結
果、車種やエンジン特性等に応じて最適な特性を持つト
ルクコンバータを用意することができる。
【0067】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0068】図9は第3の発明に相当する第2実施例の
トルクコンバータのステータを示す断面図である。
【0069】図9において、21はステータ、22は背
部翼面、23は腹部側交差部、24は傾斜除去面、25
は腹部翼面、26は平面前縁、27は背部側角部であ
る。
【0070】すなわち、第1実施例の場合と異なる構成
は、ステータ21の平面前縁26と腹部翼面22との腹
部側交差部23に傾斜除去面24を形成し、この部分に
本来形成される角部を取り除いた形状としている。
【0071】尚、他の構成は、第1実施例と同様である
ので、図示並びに説明を省略する。
【0072】次に、作用を説明する。
【0073】この第2実施例でも軸流方向に対して傾斜
した平面前縁26及び背部側角部27が形成されている
ことで、低中速度比領域では、第1実施例と同様に、背
部側角部27による流れの強制的な剥離作用が確保さ
れ、トルク容量特性のフラット化が達成される。
【0074】加えて、流入方向が図面上方向からくる高
速度比領域では、平面前縁26と腹部翼面22との腹部
側交差部23に傾斜除去面24が形成されていること
で、この部分を第1実施例のように角部のままにしてお
く場合に比べ、流れの剥離が小さく抑えられ、剥離損失
が小さくなり、効率が向上する。
【0075】次に、効果を説明する。
【0076】(3)平面前縁26と腹部翼面22との腹
部側交差部23に傾斜除去面24を形成したため、低中
速度比領域でのトルク容量特性のフラット化を損なうこ
となく、高速度比域での効率を確保することができる。
【0077】(第3実施例)まず、構成を説明する。
【0078】図10は第4の発明に相当する第3実施例
のトルクコンバータのステータを示す断面図である。
【0079】図10において、31はステータ、32は
背部翼面、33は腹部側交差部、34は湾曲除去面、3
5は腹部翼面、36は平面前縁、37は背部側角部であ
る。すなわち、第1実施例の場合と異なる構成は、ステ
ータ31の平面前縁36と腹部翼面32との腹部側交差
部33に湾曲除去面34を形成し、この部分に本来形成
される角部を取り除いた形状としている。
【0080】尚、他の構成は、第1実施例と同様である
ので、図示並びに説明を省略する。
【0081】次に、作用を説明する。
【0082】この第3実施例でも軸流方向に対して傾斜
した平面前縁36及び背部側角部37が形成されている
ことで、低中速度比領域では、第1実施例と同様に、背
部側角部27による流れの強制的な剥離作用が確保さ
れ、トルク容量特性のフラット化が達成される。
【0083】加えて、流入方向が図面上方向からくる高
速度比領域では、平面前縁36と腹部翼面32との腹部
側交差部33に湾曲除去面34が形成されていること
で、この部分を第1実施例のように角部のままにしてお
く場合に比べ、流れの剥離が小さく抑えられ、剥離損失
が小さくなり、効率が向上する。
【0084】次に、効果を説明する。
【0085】(4)平面前縁36と腹部翼面32との腹
部側交差部33に湾曲除去面34を形成したため、低中
速度比領域でのトルク容量特性のフラット化を損なうこ
となく、高速度比域での効率を確保することができる。
【0086】尚、大2実施例と比較した場合、傾斜除去
面24に比べて流れの抵抗が小さな湾曲除去面34とな
っていることで、より損失の程度を低く抑え、効率を向
上させることができる。
【0087】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0088】例えば、実施例では、コアを有するトルク
コンバータに適用した例を示したが、コアレストルクコ
ンバータに適用しても良い。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明にあっては、
ポンプインペラとタービンランナとステータの3要素で
構成される3要素一段型のトルクコンバータにおいて、
ステータの翼前縁を軸流方向に垂直な面に対して傾いた
平面前縁とし、この平面前縁と背部翼面との交差部を角
部に形成したため、コスト増を招くことなく車両発進時
の加速感向上を図ることができるという効果が得られ
る。
【0090】請求項2記載の第2の発明にあっては、請
求項1記載のトルクコンバータにおいて、平面前縁の傾
きが軸流方向に垂直な面に対して0°〜30°に設定し
たため、上記効果を達成しながら、トルク容量特性を自
由にコントロールすることができるという効果が得られ
る。
【0091】請求項3記載の第3の発明にあっては、請
求項1または2記載のトルクコンバータにおいて、平面
前縁と腹部翼面との交差部に傾斜面を設けて取り除いた
形状としたため、第1の発明の効果あるいは第2の発明
の効果に加え、高速度比域での効率を確保することがで
きるという効果が得られる。
【0092】請求項4記載の第4の発明にあっては、請
求項1または2記載のトルクコンバータにおいて、平面
前縁と腹部翼面との交差部に湾曲面を設けて取り除いた
形状としたため、第1の発明の効果あるいは第2の発明
の効果に加え、高速度比域での効率を確保することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のロックアップ付きトルクコ
ンバータを示す上半分断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図7のA部の速度比における流れの状況を示す
対比図である。
【図4】図7のB部の速度比における流れの状況を示す
対比図である。
【図5】図7のC部の速度比における流れの状況を示す
対比図である。
【図6】実施例と従来例との全圧損失係数の比較特性図
である。
【図7】実施例と従来例とのトルク容量の比較特性図で
ある。
【図8】従来例と傾斜角を異ならせたステータを持つ実
施例とのトルクコンバータ特性の比較実験結果特性図で
ある。
【図9】本発明第2実施例のトルクコンバータのステー
タを示す断面図である。
【図10】本発明第3実施例のトルクコンバータのステ
ータを示す断面図である。
【図11】従来例のロックアップ付きトルクコンバータ
を示す上半分断面図である。
【図12】図11のA’−A’矢視図である。
【符号の説明】
1 コンバータカバー 2 ポンプインペラ 2a ポンプシェル 2b ポンプコア 2c ポンプ翼 3 タービンハブ 4 タービンランナ 4a タービンシェル 4b タービンコア 4c タービン翼 5 一方向クラッチ 6 ステータ 6a シェル側リング 6b コア側リング 6c ステータ翼 7 ロックアップクラッチ 8 平面前縁 9 背部翼面 10 角部 11 腹部翼面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプインペラとタービンランナとステ
    ータで構成される3要素一段型のトルクコンバータにお
    いて、 前記ステータの翼前縁を軸流方向に垂直な面に対して傾
    いた平面前縁とし、この平面前縁と背部翼面との交差部
    を角部に形成したことを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトルクコンバータにおい
    て、 前記平面前縁の傾きが軸流方向に垂直な面に対して0°
    〜30°であることを特徴とするトルクコンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のトルクコンバー
    タにおいて、 前記平面前縁と腹部翼面との交差部に傾斜面を設けて取
    り除いた形状としたことを特徴とするトルクコンバー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のトルクコンバー
    タにおいて、 前記平面前縁と腹部翼面との交差部に湾曲面を設けて取
    り除いた形状としたことを特徴とするトルクコンバー
    タ。
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