JPH08143848A - 接着剤組成物、接着方法及びそれから得られる複合体 - Google Patents
接着剤組成物、接着方法及びそれから得られる複合体Info
- Publication number
- JPH08143848A JPH08143848A JP31436494A JP31436494A JPH08143848A JP H08143848 A JPH08143848 A JP H08143848A JP 31436494 A JP31436494 A JP 31436494A JP 31436494 A JP31436494 A JP 31436494A JP H08143848 A JPH08143848 A JP H08143848A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive composition
- adherend
- mdi
- temperature
- adhesion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 貯蔵安定性に優れ可使時間の制約がなく、か
つ、各種の被着体とくに異種の被着体同士を接着する場
合に高い接着力を発揮する接着剤組成物、これを用いた
接着方法、及びそれから得られる複合体を提供する 【構成】 熱可塑性樹脂を99.9〜85重量%とジフ
ェニルメタンジイソシアネート系ウレトジオン結合含有
ジイソシアネート化合物を0.1〜15重量%含有する
接着剤組成物、これを使用した接着方法、及びこれから
得られる複合体である。
つ、各種の被着体とくに異種の被着体同士を接着する場
合に高い接着力を発揮する接着剤組成物、これを用いた
接着方法、及びそれから得られる複合体を提供する 【構成】 熱可塑性樹脂を99.9〜85重量%とジフ
ェニルメタンジイソシアネート系ウレトジオン結合含有
ジイソシアネート化合物を0.1〜15重量%含有する
接着剤組成物、これを使用した接着方法、及びこれから
得られる複合体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使いやすく各種の被着
体に対し接着力の高い接着剤組成物、これを用いた接着
方法、及びそれから得られる複合体に関する。
体に対し接着力の高い接着剤組成物、これを用いた接着
方法、及びそれから得られる複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゴムや合成樹脂などの高分子
材料と織布やコードなどの繊維材料との組合せ、各種プ
ラスチックなどの異種高分子材料同士の組合せ、あるい
はこれらと金属との組合せなどの異なった材料同士を接
着する際にも、同種の材料同士を接着する場合と同等の
高い接着力が要望されている。このような場合、イソシ
アネート化合物からなる接着剤が用いられることは広く
知られている。
材料と織布やコードなどの繊維材料との組合せ、各種プ
ラスチックなどの異種高分子材料同士の組合せ、あるい
はこれらと金属との組合せなどの異なった材料同士を接
着する際にも、同種の材料同士を接着する場合と同等の
高い接着力が要望されている。このような場合、イソシ
アネート化合物からなる接着剤が用いられることは広く
知られている。
【0003】例えば、このような従来公知の接着剤を用
いて高分子材料をこれとは異なった材料からなる被着体
に接着させる方法として、被着体表面をサンディングな
どにより粗面にして接着させる物理的接着法のほか、例
えば被着体表面をプライマー処理して薄膜を形成しこの
薄膜を介して高分子材料と接着させる化学的接着法があ
る。化学的接着法のその他の例として、プライマー処理
を行わずに、被着体、高分子材料あるいは添加剤の表面
の活性基(例、ヒドロキシル基)と接着剤の活性基
(例、イソシアネート基)または潜在的活性基(例、ブ
ロックイソシアネート)との化学的結合により接着させ
る方法もある。また、これら物理的接着法と化学的接着
法を併用して接着性を向上させる方法もある。
いて高分子材料をこれとは異なった材料からなる被着体
に接着させる方法として、被着体表面をサンディングな
どにより粗面にして接着させる物理的接着法のほか、例
えば被着体表面をプライマー処理して薄膜を形成しこの
薄膜を介して高分子材料と接着させる化学的接着法があ
る。化学的接着法のその他の例として、プライマー処理
を行わずに、被着体、高分子材料あるいは添加剤の表面
の活性基(例、ヒドロキシル基)と接着剤の活性基
(例、イソシアネート基)または潜在的活性基(例、ブ
ロックイソシアネート)との化学的結合により接着させ
る方法もある。また、これら物理的接着法と化学的接着
法を併用して接着性を向上させる方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術による物理的接着法では、被着体表面の処理工程
が必要となり、また被着体の材料や形状にも制約があ
る。なによりもこの方法だけでは高い接着力を得られな
い欠点がある。
来技術による物理的接着法では、被着体表面の処理工程
が必要となり、また被着体の材料や形状にも制約があ
る。なによりもこの方法だけでは高い接着力を得られな
い欠点がある。
【0005】一方、化学的接着法にも、プライマー処理
する場合には通常、揮発性有機溶剤を用いるために環境
汚染や衛生上の問題、さらには引火性の問題、プライマ
ー処理後の有効時間や工程の繁雑化・経済性の問題など
数多くの欠点がある。また従来公知の遊離イソシアネー
ト基を有する接着剤を使用する場合には、可使時間が限
られるという欠点がある。さらにまたブロックイソシア
ネートを含有する接着剤を使用してこれを加工時に解離
させてイソシアネート基を発生させる場合には、ブロッ
クイソシアネートの解離時に発生するブロック剤の飛散
による気泡の発生や環境汚染の問題がある。
する場合には通常、揮発性有機溶剤を用いるために環境
汚染や衛生上の問題、さらには引火性の問題、プライマ
ー処理後の有効時間や工程の繁雑化・経済性の問題など
数多くの欠点がある。また従来公知の遊離イソシアネー
ト基を有する接着剤を使用する場合には、可使時間が限
られるという欠点がある。さらにまたブロックイソシア
ネートを含有する接着剤を使用してこれを加工時に解離
させてイソシアネート基を発生させる場合には、ブロッ
クイソシアネートの解離時に発生するブロック剤の飛散
による気泡の発生や環境汚染の問題がある。
【0006】本発明は、貯蔵安定性に優れ可使時間の制
約がなく、かつ、各種の被着体とくに異種の被着体同士
を接着する場合に高い接着力を発揮する接着剤組成物、
これを用いた接着方法、及びそれから得られる複合体を
提供することを目的とする。
約がなく、かつ、各種の被着体とくに異種の被着体同士
を接着する場合に高い接着力を発揮する接着剤組成物、
これを用いた接着方法、及びそれから得られる複合体を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の接着剤組成物は、熱可塑性樹脂を99.9
〜85重量%とジフェニルメタンジイソシアネート系ウ
レトジオン結合含有ジイソシアネート化合物を0.1〜
15重量%含有することを特徴とする。
に、本発明の接着剤組成物は、熱可塑性樹脂を99.9
〜85重量%とジフェニルメタンジイソシアネート系ウ
レトジオン結合含有ジイソシアネート化合物を0.1〜
15重量%含有することを特徴とする。
【0008】本発明の接着方法は、前記接着剤組成物を
被着体と150℃以上の温度に加熱することを特徴とす
る。
被着体と150℃以上の温度に加熱することを特徴とす
る。
【0009】本発明の複合体は、被着体を前記接着剤組
成物で接着して得られるものである。
成物で接着して得られるものである。
【0010】本発明の複合体は、前記接着方法によって
得られる複合体である。
得られる複合体である。
【0011】本発明における熱可塑性樹脂としては、熱
可塑性のポリウレタン樹脂、ポリエステルエラストマ
ー、ポリエーテルアミドエラストマー、ナイロン樹脂、
塩化ビニル樹脂、オレフィン系樹脂などの公知の熱可塑
性樹脂はいずれも使用することができるが、接着力の点
からポリウレタン樹脂、ポリエステルエラストマー、ポ
リエーテルアミドエラストマーのような極性基をもつ熱
可塑性樹脂が特に好適である。
可塑性のポリウレタン樹脂、ポリエステルエラストマ
ー、ポリエーテルアミドエラストマー、ナイロン樹脂、
塩化ビニル樹脂、オレフィン系樹脂などの公知の熱可塑
性樹脂はいずれも使用することができるが、接着力の点
からポリウレタン樹脂、ポリエステルエラストマー、ポ
リエーテルアミドエラストマーのような極性基をもつ熱
可塑性樹脂が特に好適である。
【0012】本発明におけるジフェニルメタンジイソシ
アネート系ウレトジオン結合含有ジイソシアネート化合
物(以下MDIダイマーという)は、2,2´−、2,
4´−及び/又は4,4´−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)をウレトジオン化して分子中に1以
上のウレトジオン結合を導入したジイソシアネート化合
物あるいはその混合物である。
アネート系ウレトジオン結合含有ジイソシアネート化合
物(以下MDIダイマーという)は、2,2´−、2,
4´−及び/又は4,4´−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)をウレトジオン化して分子中に1以
上のウレトジオン結合を導入したジイソシアネート化合
物あるいはその混合物である。
【0013】MDIダイマーは、MDIから公知のイソ
シアネートのウレトジオン化方法によって容易に製造さ
れる。即ち、ウレトジオン化触媒として3級アミン類、
アルキルフォスフィン類、ピリジン類などを使用して有
機溶媒の存在下または不存在下に、例えば50℃以下の
比較的低温でMDIを処理して製造することができる。
具体的には、石油エーテルのような非極性溶媒とトルエ
ンのような中程度の極性溶媒を1:2〜2:1の混合割
合で用い、ウレトジオン化触媒の存在下でウレトジオン
化を行なうこと、かつ、ウレトジオン化反応を50℃未
満に維持すること、さらに任意に停止剤を用いることに
よって得られるMDIダイマーは、1分子中のウレトジ
オン結合の平均保有数が1〜2と少ないものが得られ
る。また、反応溶媒として沸点150℃以上、引火点3
℃以上のパラフィン系溶媒を使用し、ウレトジオン化反
応温度を30〜100℃に保持し、反応終了後停止剤を
加える方法では、イソシアヌレート環を含まない粉末状
のMDIダイマーが収率良く得られる。ウレトジオン化
の原料としては上記のMDIの他に、MDIと活性水素
化合物からのイソシアネート末端プレポリマーも用いる
ことができる。このようにして製造されるMDIダイマ
ーのうち、溶液重合で製造されるものは低温乾燥してそ
のまま使用できるが、固相重合したものは機械的に粉砕
して、粒子径を50μm以下、特に20μm以下として
使用するのが好ましい。
シアネートのウレトジオン化方法によって容易に製造さ
れる。即ち、ウレトジオン化触媒として3級アミン類、
アルキルフォスフィン類、ピリジン類などを使用して有
機溶媒の存在下または不存在下に、例えば50℃以下の
比較的低温でMDIを処理して製造することができる。
具体的には、石油エーテルのような非極性溶媒とトルエ
ンのような中程度の極性溶媒を1:2〜2:1の混合割
合で用い、ウレトジオン化触媒の存在下でウレトジオン
化を行なうこと、かつ、ウレトジオン化反応を50℃未
満に維持すること、さらに任意に停止剤を用いることに
よって得られるMDIダイマーは、1分子中のウレトジ
オン結合の平均保有数が1〜2と少ないものが得られ
る。また、反応溶媒として沸点150℃以上、引火点3
℃以上のパラフィン系溶媒を使用し、ウレトジオン化反
応温度を30〜100℃に保持し、反応終了後停止剤を
加える方法では、イソシアヌレート環を含まない粉末状
のMDIダイマーが収率良く得られる。ウレトジオン化
の原料としては上記のMDIの他に、MDIと活性水素
化合物からのイソシアネート末端プレポリマーも用いる
ことができる。このようにして製造されるMDIダイマ
ーのうち、溶液重合で製造されるものは低温乾燥してそ
のまま使用できるが、固相重合したものは機械的に粉砕
して、粒子径を50μm以下、特に20μm以下として
使用するのが好ましい。
【0014】得られるMDIダイマーは溶剤に難溶であ
るので、通常の分析方法ではNCO含有量を測定できな
い。しかし極めて低濃度のテトラヒドロフラン溶液とし
てゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GP
C)で測定できる。本発明で用いるMDIダイマーは、
分子内にウレトジオン結合を1個有するものが、前記方
法でのビーク面積(PA)%で70%以上含有されてい
るのが好ましく、さらに好ましくは80%以上、最も好
ましくは85%以上含有されているものである。
るので、通常の分析方法ではNCO含有量を測定できな
い。しかし極めて低濃度のテトラヒドロフラン溶液とし
てゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GP
C)で測定できる。本発明で用いるMDIダイマーは、
分子内にウレトジオン結合を1個有するものが、前記方
法でのビーク面積(PA)%で70%以上含有されてい
るのが好ましく、さらに好ましくは80%以上、最も好
ましくは85%以上含有されているものである。
【0015】MDIダイマーが含有してもよい、分子内
にウレトジオン結合を1個有するもの以外のものとして
は、MDI(モノマー)、ウレトジオン結合を分子内に
2個以上含有するものなどがある。
にウレトジオン結合を1個有するもの以外のものとして
は、MDI(モノマー)、ウレトジオン結合を分子内に
2個以上含有するものなどがある。
【0016】MDIダイマーは末端にイソシアネート基
を保有してはいるが、このイソシアネート基は通常の脂
肪族又は芳香族イソシアネートのイソシアネート基とは
反応性が著しく異っており、ほぼ100℃以下では水や
活性水素化合物に対して不活性であり、従って、あまり
高温度にならないウレタン化反応時にあっても、MDI
ダイマーはほとんど変質することなく残存するため、本
発明においてはMDIダイマーの配合はポリウレタン樹
脂合成時のような熱可塑性樹脂合成時であっても良く、
合成された熱可塑性樹脂に後から添加するのも好まし
い。いずれの場合であっても、MDIダイマーはできる
だけその変質をさけるため150℃以下で加えるのが好
ましく、130℃以下で加えるのが更に好ましい。また
熱可塑性樹脂中のMDIダイマーは通常の温度や湿度の
雰囲気中ではほとんどイソシアネート基が変質せず、従
って特別の取扱いをしなくても本発明の接着剤組成物は
良好に長期間保存できる。
を保有してはいるが、このイソシアネート基は通常の脂
肪族又は芳香族イソシアネートのイソシアネート基とは
反応性が著しく異っており、ほぼ100℃以下では水や
活性水素化合物に対して不活性であり、従って、あまり
高温度にならないウレタン化反応時にあっても、MDI
ダイマーはほとんど変質することなく残存するため、本
発明においてはMDIダイマーの配合はポリウレタン樹
脂合成時のような熱可塑性樹脂合成時であっても良く、
合成された熱可塑性樹脂に後から添加するのも好まし
い。いずれの場合であっても、MDIダイマーはできる
だけその変質をさけるため150℃以下で加えるのが好
ましく、130℃以下で加えるのが更に好ましい。また
熱可塑性樹脂中のMDIダイマーは通常の温度や湿度の
雰囲気中ではほとんどイソシアネート基が変質せず、従
って特別の取扱いをしなくても本発明の接着剤組成物は
良好に長期間保存できる。
【0017】本発明の接着剤組成物において、熱可塑性
樹脂は99.9〜85重量%好ましくは99.8〜90
重量%の範囲であり、MDIダイマーは0.1〜15重
量%好ましくは0.2〜10重量%の範囲である。MD
Iダイマーが0.1重量%未満であると接着力が不十分
となり、15重量%を越えても接着力の向上は見られな
い。
樹脂は99.9〜85重量%好ましくは99.8〜90
重量%の範囲であり、MDIダイマーは0.1〜15重
量%好ましくは0.2〜10重量%の範囲である。MD
Iダイマーが0.1重量%未満であると接着力が不十分
となり、15重量%を越えても接着力の向上は見られな
い。
【0018】本発明の接着剤組成物は、含有されている
MDIダイマーが反応し被着体を十分接着するために
は、被着体と共に150℃以上の温度に加熱する必要が
あり、160〜220℃に加熱するのが好ましい。
MDIダイマーが反応し被着体を十分接着するために
は、被着体と共に150℃以上の温度に加熱する必要が
あり、160〜220℃に加熱するのが好ましい。
【0019】本発明の接着剤組成物を適用する被着体と
しては、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、ポリ
エステルアミド、ポリエーテルアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリアクリロニト
リル、ABS樹脂、表面を活性化したポリオレフィン類
などの各種の形態(板、シート、繊維など)の合成高分
子材料のほか、皮革や紙などの天然高分子材料や各種金
属材料も好適である。また高分子材料の補強剤・保形材
又は装飾用として各種天然又は合成繊維材料も組み込む
ことができる。
しては、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、ポリ
エステルアミド、ポリエーテルアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリアクリロニト
リル、ABS樹脂、表面を活性化したポリオレフィン類
などの各種の形態(板、シート、繊維など)の合成高分
子材料のほか、皮革や紙などの天然高分子材料や各種金
属材料も好適である。また高分子材料の補強剤・保形材
又は装飾用として各種天然又は合成繊維材料も組み込む
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により、貯蔵
安定性に優れ可使時間の制約がなく、かつ、各種の被着
体とくに異種の被着体同士を接着する場合に高い接着力
を発揮する接着剤組成物、これを用いた接着方法が提供
され、そしてそれと各種被着体を熱間成形して完全に接
着した複合体が得られる。そのため、本発明は、押出し
加工による補強剤や基布のような繊維材料やプラスチッ
クフィルムなどの被着体との接着、射出成形時のインサ
ート物質との接着のほか、カレンダー加工やプレス加工
時の被着体との接着とか、ウエルダー加工による被着体
との接着などの熱間成形によって、ブレード入りチュー
ブやホース、基布接着したホース、ターポリン、各種フ
ィルムのルーダーラミネーションによるフィルム・シー
ト類、芯材との接着性を向上させたキャスターほかの射
出成形品などに広く応用することが可能である。
安定性に優れ可使時間の制約がなく、かつ、各種の被着
体とくに異種の被着体同士を接着する場合に高い接着力
を発揮する接着剤組成物、これを用いた接着方法が提供
され、そしてそれと各種被着体を熱間成形して完全に接
着した複合体が得られる。そのため、本発明は、押出し
加工による補強剤や基布のような繊維材料やプラスチッ
クフィルムなどの被着体との接着、射出成形時のインサ
ート物質との接着のほか、カレンダー加工やプレス加工
時の被着体との接着とか、ウエルダー加工による被着体
との接着などの熱間成形によって、ブレード入りチュー
ブやホース、基布接着したホース、ターポリン、各種フ
ィルムのルーダーラミネーションによるフィルム・シー
ト類、芯材との接着性を向上させたキャスターほかの射
出成形品などに広く応用することが可能である。
【0021】
【実施例】本発明について、実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。なお、合成例、実施例及び比較例におい
て、特にことわりのない限り「部」は「重量部」を意味
し、「%」は「重量%」を意味する。
説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。なお、合成例、実施例及び比較例におい
て、特にことわりのない限り「部」は「重量部」を意味
し、「%」は「重量%」を意味する。
【0022】合成例1 1000mlの4つ口フラスコに攪拌機、温度計、冷却
器を付け、この中に4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、ミリオネ
ートMT)100部、およびトルエン400部を添加し
て、攪拌しながら40℃に加熱した。さらにトリブチル
ホスフィン0.4部を添加し、同温度で20時間反応さ
せた後、室温まで冷却した。この反応生成物を新鮮なト
ルエンで洗浄しつつ、濾過分離した。ついで40℃で減
圧乾燥し、MDIダイマー93.7部(収率93.7
%)を得た。このMDIダイマーは、平均粒子径が約2
0μmの粉体であった。GPCでの分子内にウレトジオ
ン結合を1個有するMDIダイマーのピーク面積は90
PA%であった。この粉体についてIRスペクトルを測
定した結果、約1772cm-1付近のウレトジオン結合
吸収帯及び約2280cm-1付近のイソシアネート基吸
収帯が大きく認められた。
器を付け、この中に4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、ミリオネ
ートMT)100部、およびトルエン400部を添加し
て、攪拌しながら40℃に加熱した。さらにトリブチル
ホスフィン0.4部を添加し、同温度で20時間反応さ
せた後、室温まで冷却した。この反応生成物を新鮮なト
ルエンで洗浄しつつ、濾過分離した。ついで40℃で減
圧乾燥し、MDIダイマー93.7部(収率93.7
%)を得た。このMDIダイマーは、平均粒子径が約2
0μmの粉体であった。GPCでの分子内にウレトジオ
ン結合を1個有するMDIダイマーのピーク面積は90
PA%であった。この粉体についてIRスペクトルを測
定した結果、約1772cm-1付近のウレトジオン結合
吸収帯及び約2280cm-1付近のイソシアネート基吸
収帯が大きく認められた。
【0023】実施例1〜3 合成例1で得られたMDIダイマー微粉末をミラクトラ
ンP485RNAT(日本ミラクトラン(株)製、熱可
塑性ポリウレタン樹脂、硬さJIS A85)中にそれ
ぞれ全重量割合で0.2%、3.0%及び10.0%に
なるように加えて混合し、厚さ2mmのシート状に射出
成形(日精樹脂工業(株)製射出成形機FS−75、ノ
ズル温度195℃、C3 温度185℃、C2 温度175
℃、C1温度155℃)して試験片を作製した。この試
験片をナイロン織布(6ナイロン、400デニールオッ
クス)に重ねて、プレス温度180℃、プレス圧力50
kgf/cm2 、プレス時間30秒で接着し、室温で2
4時間放置後、引張り試験機で50mm/分の速度でJ
IS K6301に準じて剥離試験を行った。これらの
測定結果を表1に示す。
ンP485RNAT(日本ミラクトラン(株)製、熱可
塑性ポリウレタン樹脂、硬さJIS A85)中にそれ
ぞれ全重量割合で0.2%、3.0%及び10.0%に
なるように加えて混合し、厚さ2mmのシート状に射出
成形(日精樹脂工業(株)製射出成形機FS−75、ノ
ズル温度195℃、C3 温度185℃、C2 温度175
℃、C1温度155℃)して試験片を作製した。この試
験片をナイロン織布(6ナイロン、400デニールオッ
クス)に重ねて、プレス温度180℃、プレス圧力50
kgf/cm2 、プレス時間30秒で接着し、室温で2
4時間放置後、引張り試験機で50mm/分の速度でJ
IS K6301に準じて剥離試験を行った。これらの
測定結果を表1に示す。
【0024】比較例1 MDIダイマーを添加しないこと以外は実施例1と全く
同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行っ
た。この測定結果を表1に示す。
同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行っ
た。この測定結果を表1に示す。
【0025】実施例4〜6 実施例1において、MDIダイマーをそれぞれ全重量割
合で1.0%、3.0%及び5.0%となるように加え
て射出成形して作製した試験片をプレス温度150℃で
接着した以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び
剥離試験を行った。これらの測定結果を表1に示す。
合で1.0%、3.0%及び5.0%となるように加え
て射出成形して作製した試験片をプレス温度150℃で
接着した以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び
剥離試験を行った。これらの測定結果を表1に示す。
【0026】比較例2 MDIダイマーを添加しないこと以外は実施例4と全く
同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行っ
た。この測定結果を表1に示す。
同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行っ
た。この測定結果を表1に示す。
【0027】実施例7〜9 実施例1において、MDIダイマーをそれぞれ全重量割
合で1.0%、3.0%及び5.0%となるように加え
て射出成形して作製した試験片をプレス温度190℃で
接着した以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び
剥離試験を行った。これらの測定結果を表1に示す。
合で1.0%、3.0%及び5.0%となるように加え
て射出成形して作製した試験片をプレス温度190℃で
接着した以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び
剥離試験を行った。これらの測定結果を表1に示す。
【0028】比較例3 MDIダイマーを添加しないこと以外は実施例7と全く
同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行っ
た。この測定結果を表1に示す。
同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行っ
た。この測定結果を表1に示す。
【0029】実施例10及び11 合成例1で得られたMDIダイマー微粉末をミラクトラ
ンP485RNAT(日本ミラクトラン(株)製、熱可
塑性ポリウレタン樹脂、硬さJIS A 85)中にそ
れぞれ全重量割合で1.0%及び10.0%になるよう
に加えて混合し、厚さ2mmのシート状に射出成形(日
精樹脂工業(株)製射出成形機FS−75、ノズル温度
195℃、C3 温度185℃、C2 温度175℃、C1
温度155℃)して試験片を作製した。この試験片を厚
さ1mmの鉄板(S45C)上に重ね合わせてプレス温
度180℃、プレス圧力50kgf/cm2 で60秒間
加圧し、室温で24時間放置して接着し、実施例1と全
く同様にして剥離試験を行った。これらの測定結果を表
1に示す。
ンP485RNAT(日本ミラクトラン(株)製、熱可
塑性ポリウレタン樹脂、硬さJIS A 85)中にそ
れぞれ全重量割合で1.0%及び10.0%になるよう
に加えて混合し、厚さ2mmのシート状に射出成形(日
精樹脂工業(株)製射出成形機FS−75、ノズル温度
195℃、C3 温度185℃、C2 温度175℃、C1
温度155℃)して試験片を作製した。この試験片を厚
さ1mmの鉄板(S45C)上に重ね合わせてプレス温
度180℃、プレス圧力50kgf/cm2 で60秒間
加圧し、室温で24時間放置して接着し、実施例1と全
く同様にして剥離試験を行った。これらの測定結果を表
1に示す。
【0030】比較例4 MDIダイマーを添加しないこと以外は実施例10と全
く同様にして、鉄板との接着及び剥離試験を行った。こ
の測定結果を表1に示す。
く同様にして、鉄板との接着及び剥離試験を行った。こ
の測定結果を表1に示す。
【0031】実施例12及び13 実施例1において、ミラクトランP485RNATのか
わりにペルプレンP55B(東洋紡(株)製、ポリエス
テルエラストマー)を用いて、MDIダイマーをそれぞ
れ全重量割合で0.5%及び1.0%となるように加え
て射出成形(日精樹脂工業(株)製射出成形機FS−7
5、ノズル温度200℃、C3 温度190℃、C2 温度
180℃、C1 温度160℃)して作製した試験片を用
いた以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離
試験を行った。これらの測定結果を表1に示す。
わりにペルプレンP55B(東洋紡(株)製、ポリエス
テルエラストマー)を用いて、MDIダイマーをそれぞ
れ全重量割合で0.5%及び1.0%となるように加え
て射出成形(日精樹脂工業(株)製射出成形機FS−7
5、ノズル温度200℃、C3 温度190℃、C2 温度
180℃、C1 温度160℃)して作製した試験片を用
いた以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離
試験を行った。これらの測定結果を表1に示す。
【0032】比較例5 MDIダイマーを添加しないこと以外は実施例12と全
く同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行
った。この測定結果を表1に示す。
く同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行
った。この測定結果を表1に示す。
【0033】実施例14 実施例1において、ミラクトランP485RNATのか
わりにPEBAX MX1508(エルフアトケムジャ
パン社製、ポリエーテルアミドエラストマー)を用いて
MDIダイマーを全重量割合で1.0%となるように加
えて射出成形(日精樹脂工業(株)製射出成形機FS−
75、ノズル温度195℃、C3 温度185℃、C2 温
度175℃、C1 温度155℃)して作製した試験片を
用いた以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び剥
離試験を行った。この測定結果を表1に示す。
わりにPEBAX MX1508(エルフアトケムジャ
パン社製、ポリエーテルアミドエラストマー)を用いて
MDIダイマーを全重量割合で1.0%となるように加
えて射出成形(日精樹脂工業(株)製射出成形機FS−
75、ノズル温度195℃、C3 温度185℃、C2 温
度175℃、C1 温度155℃)して作製した試験片を
用いた以外は同様にして、ナイロン織布との接着及び剥
離試験を行った。この測定結果を表1に示す。
【0034】比較例6 MDIダイマーを添加しないこと以外は実施例14と全
く同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行
った。この測定結果を表1に示す。
く同様にして、ナイロン織布との接着及び剥離試験を行
った。この測定結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 八郎 神奈川県横浜市戸塚区平戸3丁目6番22号
Claims (7)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂を99.9〜85重量%と
ジフェニルメタンジイソシアネート系ウレトジオン結合
含有ジイソシアネート化合物を0.1〜15重量%含有
することを特徴とする接着剤組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の接着剤組成物を被着体
と150℃以上の温度に加熱することを特徴とする接着
方法。 - 【請求項3】 被着体を請求項1に記載の接着剤組成物
で接着して得られる複合体。 - 【請求項4】 請求項2に記載の接着方法によって得ら
れる複合体。 - 【請求項5】 被着体が合成高分子材料である請求項3
に記載の複合体。 - 【請求項6】 被着体が繊維材料である請求項3に記載
の複合体。 - 【請求項7】 被着体が金属材料である請求項3に記載
の複合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31436494A JPH08143848A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 接着剤組成物、接着方法及びそれから得られる複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31436494A JPH08143848A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 接着剤組成物、接着方法及びそれから得られる複合体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08143848A true JPH08143848A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18052451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31436494A Pending JPH08143848A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 接着剤組成物、接着方法及びそれから得られる複合体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08143848A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09316423A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ラミネート用接着剤組成物、およびそれを用いたラミネートフィルムの製造方法 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP31436494A patent/JPH08143848A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09316423A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ラミネート用接着剤組成物、およびそれを用いたラミネートフィルムの製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5599895A (en) | Moisture-curing polyurethane hot-melt adhesive | |
| US5932680A (en) | Moisture-curing polyurethane hot-melt adhesive | |
| US4125522A (en) | Adhesive composition | |
| JP5563482B2 (ja) | 無溶媒接着剤に有用な液状ポリウレタンプレポリマー | |
| JPH0651382B2 (ja) | 屈曲性包装材料 | |
| US4895883A (en) | Polyurethane ureas | |
| JPS61174219A (ja) | ヒドロキシル末端基を含むポリエステルポリウレタンおよびそれの接着剤としての使用 | |
| EP0747442A2 (en) | Modified aqueous polyurethane dispersions and methods for making same | |
| US6087463A (en) | Reactive hot melt adhesive and adhesive composite sheet material | |
| CN113692418A (zh) | 聚氨酯和包含它的uv-潮气双固化pu反应性热熔胶 | |
| JPS6317095B2 (ja) | ||
| JPH0527670B2 (ja) | ||
| JP2003306526A (ja) | 無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂組成物、発泡体及びそれを用いたシート構造体 | |
| JP4107032B2 (ja) | 無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂組成物、発泡体、及びそれを用いたシート構造体 | |
| JP2003246830A (ja) | 耐久性に優れた無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂組成物、発泡体、及びそれを用いたシート構造体 | |
| JP2003049147A (ja) | 合成皮革用無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤及びそれを用いた合成皮革構成体 | |
| JP4517596B2 (ja) | 無溶剤型湿気硬化性ポリウレタン樹脂、それを用いた積層物、及び該積層物の製造方法 | |
| JPH0232185A (ja) | ポリカーボネート系ポリウレタン接着剤 | |
| EP4073184B1 (en) | Preparation of a coating, adhesive, film or sheet | |
| JPH08143848A (ja) | 接着剤組成物、接着方法及びそれから得られる複合体 | |
| US3398042A (en) | Leather laminates | |
| JP4182573B2 (ja) | 反応性ホットメルト接着剤および接着性複合シート材料 | |
| JP2002348347A (ja) | 無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂、発泡体、及びそれを用いた発泡シート構造体 | |
| JPS63110272A (ja) | 複合ラミネ−ト用接着剤組成物 | |
| EP0000288B1 (en) | Curable polyurethane prepolymers, adhesive compositions containing them, a method of bonding using the adhesive compositions and the bonded articles so obtained |