JPH08145111A - 液体封入式防振装置 - Google Patents
液体封入式防振装置Info
- Publication number
- JPH08145111A JPH08145111A JP6283787A JP28378794A JPH08145111A JP H08145111 A JPH08145111 A JP H08145111A JP 6283787 A JP6283787 A JP 6283787A JP 28378794 A JP28378794 A JP 28378794A JP H08145111 A JPH08145111 A JP H08145111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- partition plate
- engine
- liquid chamber
- metal fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全振動周波数領域にわたって動バネ定数の低
減化を図り、エンジン等の振動体において発生した振動
を有効に抑制すること。 【構成】 液体封入式防振装置LM1は、車体(図示し
ない)に連結される車体側金具10と、エンジンブロッ
ク(図示しない)に連結されるエンジン側金具20と、
車体側金具10とエンジン側金具20とを連結してエン
ジンを支持するとともに、エンジンにおいて発生した振
動を減衰させる振動減衰部30とを備えている。振動減
衰部30は、内側フレーム13とインナー24とを連結
する本体ゴム31と、本体ゴム31の開口を閉塞するダ
イヤフラム33と、本体ゴム31とダイヤフラム33と
の間に配設される仕切りフレーム32と、仕切りフレー
ム32内側面に固着される可撓性仕切板34とを備えて
いる。そして、可撓性仕切板34は、その周縁部が蓋状
ゴム32の内壁に固着されており、その面内には直径
0.5mmの連通孔34aが同一円周上に等角度間隔で
6個形成されている。
減化を図り、エンジン等の振動体において発生した振動
を有効に抑制すること。 【構成】 液体封入式防振装置LM1は、車体(図示し
ない)に連結される車体側金具10と、エンジンブロッ
ク(図示しない)に連結されるエンジン側金具20と、
車体側金具10とエンジン側金具20とを連結してエン
ジンを支持するとともに、エンジンにおいて発生した振
動を減衰させる振動減衰部30とを備えている。振動減
衰部30は、内側フレーム13とインナー24とを連結
する本体ゴム31と、本体ゴム31の開口を閉塞するダ
イヤフラム33と、本体ゴム31とダイヤフラム33と
の間に配設される仕切りフレーム32と、仕切りフレー
ム32内側面に固着される可撓性仕切板34とを備えて
いる。そして、可撓性仕切板34は、その周縁部が蓋状
ゴム32の内壁に固着されており、その面内には直径
0.5mmの連通孔34aが同一円周上に等角度間隔で
6個形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン等の振動体を
支持するとともに、その振動を吸収するエンジンマウン
ト等の防振装置に係り、さらに詳細には、内部に液状の
流体を封入してなる液体封入式防振装置に関するもので
ある。
支持するとともに、その振動を吸収するエンジンマウン
ト等の防振装置に係り、さらに詳細には、内部に液状の
流体を封入してなる液体封入式防振装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体封入式防振装置とし
ては、例えば、特開平5−1740号公報に記載されて
いるように、内部が仕切板によって主液室と副液室とに
区画された容器状の弾性体と、両液室を連通する絞り通
路と、両液室に封入されている液体とを備えたものが知
られている。
ては、例えば、特開平5−1740号公報に記載されて
いるように、内部が仕切板によって主液室と副液室とに
区画された容器状の弾性体と、両液室を連通する絞り通
路と、両液室に封入されている液体とを備えたものが知
られている。
【0003】この液体封入式防振装置によれば、主液室
の液体が絞り通路を通過する際に、あるいは、副液室の
液体が絞り通路を通過する際に発生する流動抵抗によっ
て、特に、エンジンシェイクに起因する振動を効果的に
減衰することができる。
の液体が絞り通路を通過する際に、あるいは、副液室の
液体が絞り通路を通過する際に発生する流動抵抗によっ
て、特に、エンジンシェイクに起因する振動を効果的に
減衰することができる。
【0004】また、この他にもエンジンシェイク以外の
振動を減衰するため、図5に示すような液体封入式防振
装置LM2が提案されている。この液体封入式防振装置
LM2は、ブラケット50を介してエンジンブロック
(図示しない)に接続される内部金具51と、車体側に
接続される外部金具52と、両金具51、52を連結す
るとともに一側が開口されている半容器状の本体ゴム5
3を備えている。また、本体ゴム53の開口は、ダイヤ
フラム54によって閉塞され、本体ゴム53とダイヤフ
ラム54とによって画定された空間は、ダイヤフラム5
4に内設された仕切板55によって主液室56と副液室
57とに区画されている。さらに、主液室56と副液室
57とはオリフィス58によって連通され、内部金具5
1の上端部には、カサ状プレート59が配設されてい
る。
振動を減衰するため、図5に示すような液体封入式防振
装置LM2が提案されている。この液体封入式防振装置
LM2は、ブラケット50を介してエンジンブロック
(図示しない)に接続される内部金具51と、車体側に
接続される外部金具52と、両金具51、52を連結す
るとともに一側が開口されている半容器状の本体ゴム5
3を備えている。また、本体ゴム53の開口は、ダイヤ
フラム54によって閉塞され、本体ゴム53とダイヤフ
ラム54とによって画定された空間は、ダイヤフラム5
4に内設された仕切板55によって主液室56と副液室
57とに区画されている。さらに、主液室56と副液室
57とはオリフィス58によって連通され、内部金具5
1の上端部には、カサ状プレート59が配設されてい
る。
【0005】この液体封入式防振装置LM2によれば、
オリフィス58を液体Lが通過する際における流動抵抗
により、エンジンシェイクに起因する10Hz〜20H
zの振動周波数を有する振動が減衰される。また、カサ
状プレート59を備えることによって、液共振が発生
し、エンジンノイズに起因する400Hz前後の振動周
波数領域における動バネ定数の低減化を図ることができ
る。
オリフィス58を液体Lが通過する際における流動抵抗
により、エンジンシェイクに起因する10Hz〜20H
zの振動周波数を有する振動が減衰される。また、カサ
状プレート59を備えることによって、液共振が発生
し、エンジンノイズに起因する400Hz前後の振動周
波数領域における動バネ定数の低減化を図ることができ
る。
【0006】そして、仕切板55は、オリフィス58を
備えたことに伴う動バネ定数の増大を補填するため、2
00Hz程度までの振動周波数領域における動バネ定数
の低減を図るようにその特性が設定されている。
備えたことに伴う動バネ定数の増大を補填するため、2
00Hz程度までの振動周波数領域における動バネ定数
の低減を図るようにその特性が設定されている。
【0007】このように、目標とする特性を実現するた
めに上記の各構成要素を設定し、本体ゴム53の形状、
組成等をチューニングすることにより、例えば、図6に
示すような特性が得られる。ここに、図6は振動周波数
と動バネ定数との関係を示すグラフであり、縦軸は動バ
ネ定数を示し、横軸は振動周波数を示している。また、
実線は上記構成を備えた液体封入式防振装置LM2を、
破線はカサ状プレート59を備えていない液体封入式防
振装置を示している。
めに上記の各構成要素を設定し、本体ゴム53の形状、
組成等をチューニングすることにより、例えば、図6に
示すような特性が得られる。ここに、図6は振動周波数
と動バネ定数との関係を示すグラフであり、縦軸は動バ
ネ定数を示し、横軸は振動周波数を示している。また、
実線は上記構成を備えた液体封入式防振装置LM2を、
破線はカサ状プレート59を備えていない液体封入式防
振装置を示している。
【0008】カサ状プレート59を備えていない液体封
入式防振装置では、300Hz〜400Hzの振動周波
数領域において動バネ定数のピークが現れており、かか
る領域における防振性能が悪化することとなる。
入式防振装置では、300Hz〜400Hzの振動周波
数領域において動バネ定数のピークが現れており、かか
る領域における防振性能が悪化することとなる。
【0009】一方、カサ状プレート59を備えている液
体封入式防振装置LM2では、300Hz〜400Hz
の振動周波数領域における動バネ定数のピークが解消さ
れている。したがって、カサ状プレート59を備えるこ
とによりエンジンノイズに起因する振動を抑制すること
ができることとなる。
体封入式防振装置LM2では、300Hz〜400Hz
の振動周波数領域における動バネ定数のピークが解消さ
れている。したがって、カサ状プレート59を備えるこ
とによりエンジンノイズに起因する振動を抑制すること
ができることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液体封入式防振装置LM2におけるオリフィス58、カ
サ状プレート59等といった本体ゴム53以外の構成要
素は、狙った所定振動周波数領域における減衰効果、動
バネ定数の低減化を図るためのものであり、全振動周波
数領域にわたって動バネ定数を低減化することはできな
いという問題があった。
液体封入式防振装置LM2におけるオリフィス58、カ
サ状プレート59等といった本体ゴム53以外の構成要
素は、狙った所定振動周波数領域における減衰効果、動
バネ定数の低減化を図るためのものであり、全振動周波
数領域にわたって動バネ定数を低減化することはできな
いという問題があった。
【0011】すなわち、カサ状プレート59によって振
動周波数が400Hz近傍での動バネ定数の低減化を図
ると、図6に示すように400Hz近傍における動バネ
定数は低減するものの、その前後の振動周波数領域にお
ける動バネ定数は、反共振によって増大してしまうとい
う問題があった。
動周波数が400Hz近傍での動バネ定数の低減化を図
ると、図6に示すように400Hz近傍における動バネ
定数は低減するものの、その前後の振動周波数領域にお
ける動バネ定数は、反共振によって増大してしまうとい
う問題があった。
【0012】また、図7に示すように、仕切板55の剛
性をチューニングするにあたっても問題がある。ここ
に、図7は振動周波数と動バネ定数との関係を示すグラ
フであり、縦軸は動バネ定数を示し、横軸は振動周波数
を示している。また、実線は高剛性の仕切板を備えた液
体封入式防振装置の動バネ特性を、破線は低剛性の仕切
板を備えた液体封入式防振装置の動バネ特性を示してい
る。
性をチューニングするにあたっても問題がある。ここ
に、図7は振動周波数と動バネ定数との関係を示すグラ
フであり、縦軸は動バネ定数を示し、横軸は振動周波数
を示している。また、実線は高剛性の仕切板を備えた液
体封入式防振装置の動バネ特性を、破線は低剛性の仕切
板を備えた液体封入式防振装置の動バネ特性を示してい
る。
【0013】図から読み取れるように、仕切板55の剛
性を高くすれば、低振動周波数領域における動バネ定数
が増大し、高振動周波数領域における動バネ定数が低減
する。一方、仕切板55の剛性を低くすれば、低振動周
波数領域における動バネ定数が増大し、高振動周波数領
域における動バネ定数が低減する。
性を高くすれば、低振動周波数領域における動バネ定数
が増大し、高振動周波数領域における動バネ定数が低減
する。一方、仕切板55の剛性を低くすれば、低振動周
波数領域における動バネ定数が増大し、高振動周波数領
域における動バネ定数が低減する。
【0014】一方、本体ゴム53の剛性を低減化すれ
ば、全振動周波数領域にわたる動バネ定数の低減化が期
待できるものの、その耐久性を考慮すると大幅に動バネ
定数を低減化することはできないという問題があった。
ば、全振動周波数領域にわたる動バネ定数の低減化が期
待できるものの、その耐久性を考慮すると大幅に動バネ
定数を低減化することはできないという問題があった。
【0015】このように、従来例に係る液体封入式防振
装置LM2では、動バネ定数の凹凸が大きく、全振動周
波数領域にわたって動バネ定数の低減化を図ることがで
きず、エンジン等の振動体から発生した振動を有効に抑
制することができないという問題を有していた。
装置LM2では、動バネ定数の凹凸が大きく、全振動周
波数領域にわたって動バネ定数の低減化を図ることがで
きず、エンジン等の振動体から発生した振動を有効に抑
制することができないという問題を有していた。
【0016】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、全振動周波数領域にわたって
動バネ定数の低減化を図り、エンジン等の振動体におい
て発生した振動を有効に抑制することを目的とする。
めになされたものであり、全振動周波数領域にわたって
動バネ定数の低減化を図り、エンジン等の振動体におい
て発生した振動を有効に抑制することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る液体封入式防振装置は、エンジン等の振動
体に連結される第1金具と、車体側に連結される第2金
具と、前記第1金具と前記第2金具とを連結するととも
に、一側が開口する半容器状の第1弾性体と、その第1
弾性体の開口縁部と連結され、前記第1弾性体の開口を
閉塞する第2弾性体と、前記第1弾性体と前記第2弾性
体とにより密封形成される空間に封入された液体と、前
記空間を前記第1弾性体を室壁とする主液室と、前記第
2弾性体を室壁とする副液室とに区画するとともに、前
記主液室と前記副液室とを連通する連通孔を有する可撓
性仕切板と、前記主液室と前記副液室とを連通する絞り
連通路とを構成として備える。
本発明に係る液体封入式防振装置は、エンジン等の振動
体に連結される第1金具と、車体側に連結される第2金
具と、前記第1金具と前記第2金具とを連結するととも
に、一側が開口する半容器状の第1弾性体と、その第1
弾性体の開口縁部と連結され、前記第1弾性体の開口を
閉塞する第2弾性体と、前記第1弾性体と前記第2弾性
体とにより密封形成される空間に封入された液体と、前
記空間を前記第1弾性体を室壁とする主液室と、前記第
2弾性体を室壁とする副液室とに区画するとともに、前
記主液室と前記副液室とを連通する連通孔を有する可撓
性仕切板と、前記主液室と前記副液室とを連通する絞り
連通路とを構成として備える。
【0018】
【作用】上記構成を備えた本発明に係る液体封入式防振
装置では、エンジン等の振動体から第1金具に振動が伝
達されると、第1弾性体が変形して第1液室容積、及び
第2液室容積が変化する。すると、第1液室容積が減少
した場合には、絞り連通路を介して第1液室内の液体が
第2液室へ移動し、第2液室容積が減少した場合には、
第2液室内の液体が第1液室へ移動する。そして、液体
が絞り連通路を通過する際に発生する流動抵抗によって
振動が減衰される。
装置では、エンジン等の振動体から第1金具に振動が伝
達されると、第1弾性体が変形して第1液室容積、及び
第2液室容積が変化する。すると、第1液室容積が減少
した場合には、絞り連通路を介して第1液室内の液体が
第2液室へ移動し、第2液室容積が減少した場合には、
第2液室内の液体が第1液室へ移動する。そして、液体
が絞り連通路を通過する際に発生する流動抵抗によって
振動が減衰される。
【0019】また、液体は絞り連通路を介して両液室間
を移動するほかに、可撓性仕切板に形成されている連通
孔を介しても、両液室間を移動する。そして、液体が連
通孔を通過する際に発生する流動抵抗によって振動が減
衰される。
を移動するほかに、可撓性仕切板に形成されている連通
孔を介しても、両液室間を移動する。そして、液体が連
通孔を通過する際に発生する流動抵抗によって振動が減
衰される。
【0020】この結果、エンジン等の振動体において発
生した振動は、液体封入式防振装置において抑制される
こととなり、第2金具を介して車体側に伝達され難くな
る。ここで、可撓性仕切板は、外力の作用に伴い変形す
る性質を有しているので、振動の伝達に起因する第1弾
性体の変形、及び両液室容積の変化にともなってたわみ
が生じる。そして、このたわみは、振動周波数が低い場
合には大きくなるので、可撓性仕切板の連通孔が有する
孔面積も大きくなり、連通孔を介して両液室を往来する
液体の流量も多くなる。この結果、同じ剛性を備える可
撓性仕切板と比較して、その剛性が低下する。
生した振動は、液体封入式防振装置において抑制される
こととなり、第2金具を介して車体側に伝達され難くな
る。ここで、可撓性仕切板は、外力の作用に伴い変形す
る性質を有しているので、振動の伝達に起因する第1弾
性体の変形、及び両液室容積の変化にともなってたわみ
が生じる。そして、このたわみは、振動周波数が低い場
合には大きくなるので、可撓性仕切板の連通孔が有する
孔面積も大きくなり、連通孔を介して両液室を往来する
液体の流量も多くなる。この結果、同じ剛性を備える可
撓性仕切板と比較して、その剛性が低下する。
【0021】一方、振動周波数が高い場合には、たわみ
が小さくなるので、可撓性仕切板の連通孔が有する孔面
積はほとんど変化せず、連通孔を介して両液室を往来す
る液体の流量も少なくなる。この結果、連通孔を備えな
い同じ剛性の可撓性仕切板と同等の剛性が得られること
となる。
が小さくなるので、可撓性仕切板の連通孔が有する孔面
積はほとんど変化せず、連通孔を介して両液室を往来す
る液体の流量も少なくなる。この結果、連通孔を備えな
い同じ剛性の可撓性仕切板と同等の剛性が得られること
となる。
【0022】このように、低振動周波数領域において
は、可撓性仕切板の剛性が低下し、高振動周波数領域に
おいては、可撓性仕切板が本来備える剛性を示すので、
全振動周波数領域において動バネ定数の低減化が実現さ
れることとなる。
は、可撓性仕切板の剛性が低下し、高振動周波数領域に
おいては、可撓性仕切板が本来備える剛性を示すので、
全振動周波数領域において動バネ定数の低減化が実現さ
れることとなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を液体封入式防振装置に具体化
した一実施例について図面を参照して説明する。
した一実施例について図面を参照して説明する。
【0024】先ず、本実施例に係る液体封入式防振装置
LM1の構成について図1及び図2を参照して説明す
る。液体封入式防振装置LM1は、車体(図示しない)
に連結される車体側金具10と、エンジンブロック(図
示しない)に連結されるエンジン側金具20と、車体側
金具10とエンジン側金具20とを連結してエンジンを
支持するとともに、エンジンにおいて発生した振動を減
衰させる振動減衰部30とを備えている。
LM1の構成について図1及び図2を参照して説明す
る。液体封入式防振装置LM1は、車体(図示しない)
に連結される車体側金具10と、エンジンブロック(図
示しない)に連結されるエンジン側金具20と、車体側
金具10とエンジン側金具20とを連結してエンジンを
支持するとともに、エンジンにおいて発生した振動を減
衰させる振動減衰部30とを備えている。
【0025】車体側金具10は、車体に直接連結される
車体側ブラケット11と、車体側ブラケット11に固着
される本体ケース12と、本体ケース12に係合される
内側フレーム13とを備えている。
車体側ブラケット11と、車体側ブラケット11に固着
される本体ケース12と、本体ケース12に係合される
内側フレーム13とを備えている。
【0026】車体側ブラケット11は、正面から見て略
チャンネル状に形成されており、その開放端には、ボル
ト25を介して車体に連結するための取付部11aが形
成されている。また、その天井部分には、インナー(後
述する)が揺動した際に、車体側ブラケット11と干渉
することを避けるための開口部11bが形成されてい
る。
チャンネル状に形成されており、その開放端には、ボル
ト25を介して車体に連結するための取付部11aが形
成されている。また、その天井部分には、インナー(後
述する)が揺動した際に、車体側ブラケット11と干渉
することを避けるための開口部11bが形成されてい
る。
【0027】本体ケース12は、有底筒状の金属製ケー
スであり、底面にはインナーが揺動した際に、インナー
との干渉を避けるための開口部12aが形成されてい
る。また、上部開口縁部には、内側フレーム13の係合
部が係合されるフランジ状の被係合部12bが形成され
ている。内側フレーム13は、底面近傍において絞り込
みが施された筒状の金属製フレームであり、その上側開
口縁部には、本体ケース12の被係合部12bに係合す
る断面コの字状の係合部13aが形成されている。
スであり、底面にはインナーが揺動した際に、インナー
との干渉を避けるための開口部12aが形成されてい
る。また、上部開口縁部には、内側フレーム13の係合
部が係合されるフランジ状の被係合部12bが形成され
ている。内側フレーム13は、底面近傍において絞り込
みが施された筒状の金属製フレームであり、その上側開
口縁部には、本体ケース12の被係合部12bに係合す
る断面コの字状の係合部13aが形成されている。
【0028】そして、車体側ブラケット11は、取付部
11aを介して車体に連結され、本体ケース12は、底
面において車体側ブラケット11の天井部と接合されて
いる。また、内側フレーム13は、係合部13aを介し
て本体ケース12の被係合部12bに係合されるととも
に、本体ケース12の内周壁とほぼ密接するように配設
されている。
11aを介して車体に連結され、本体ケース12は、底
面において車体側ブラケット11の天井部と接合されて
いる。また、内側フレーム13は、係合部13aを介し
て本体ケース12の被係合部12bに係合されるととも
に、本体ケース12の内周壁とほぼ密接するように配設
されている。
【0029】次に、エンジン側金具20は、エンジンブ
ロック側ブラケット(図示しない)に連結されるエンジ
ン側ブラケット21と、ボルト25を介してエンジン側
ブラケット21が連結されるインナー24とを備えてい
る。
ロック側ブラケット(図示しない)に連結されるエンジ
ン側ブラケット21と、ボルト25を介してエンジン側
ブラケット21が連結されるインナー24とを備えてい
る。
【0030】エンジン側ブラケット21は、エンジンブ
ロック側ブラケットに直接連結される取付部21aと、
インナー24が揺動した際に車体側ブラケット11と直
接接触することを防止するためのブラケットガード22
とを備えており、ブラケットガード22には、ストッパ
ゴム23が装着されている。インナー24は、下部から
上部に向けて拡径形成される略円柱状の金属製部材であ
り、その底面にはボルト25に対応するボルト孔24a
が形成されている。
ロック側ブラケットに直接連結される取付部21aと、
インナー24が揺動した際に車体側ブラケット11と直
接接触することを防止するためのブラケットガード22
とを備えており、ブラケットガード22には、ストッパ
ゴム23が装着されている。インナー24は、下部から
上部に向けて拡径形成される略円柱状の金属製部材であ
り、その底面にはボルト25に対応するボルト孔24a
が形成されている。
【0031】振動減衰部30は、内側フレーム13とイ
ンナー24とを連結する本体ゴム31と、本体ゴム31
の開口を閉塞するダイヤフラム33と、本体ゴム31と
ダイヤフラム33との間に配設される仕切りフレーム3
2と、仕切りフレーム32の内面に固着支持されている
可撓性仕切板34とを備えている。
ンナー24とを連結する本体ゴム31と、本体ゴム31
の開口を閉塞するダイヤフラム33と、本体ゴム31と
ダイヤフラム33との間に配設される仕切りフレーム3
2と、仕切りフレーム32の内面に固着支持されている
可撓性仕切板34とを備えている。
【0032】本体ゴム31は、上方が開放され、底部が
厚く形成されている半容器状の防振材であり、肉厚形成
された底部には、インナー24の形状に対応するインナ
ー装着孔31aが形成されている。また、開口縁部に
は、仕切りフレーム32の接合部32aを受けるフラン
ジ状の被接合部31bが形成されている。
厚く形成されている半容器状の防振材であり、肉厚形成
された底部には、インナー24の形状に対応するインナ
ー装着孔31aが形成されている。また、開口縁部に
は、仕切りフレーム32の接合部32aを受けるフラン
ジ状の被接合部31bが形成されている。
【0033】仕切りフレーム32は、上部から下部に向
けて拡径される円筒状のゴム製部材であり、上部開口は
ダイヤフラム33によって閉塞されている。また、下部
開口縁部には、本体ゴム31の被接合部31bに対応す
るフランジ状の係合部32aが形成されている。
けて拡径される円筒状のゴム製部材であり、上部開口は
ダイヤフラム33によって閉塞されている。また、下部
開口縁部には、本体ゴム31の被接合部31bに対応す
るフランジ状の係合部32aが形成されている。
【0034】ダイヤフラム33は、合成樹脂材料からな
り、その周縁部には、ダイヤフラム33を内側フレーム
13、及び仕切りフレーム32に対して固定する固定金
具33aが一体に形成されている。ダイヤフラム33が
内側フレーム13に固定されることによって、本体ゴム
31の開口が閉塞されることとなる。
り、その周縁部には、ダイヤフラム33を内側フレーム
13、及び仕切りフレーム32に対して固定する固定金
具33aが一体に形成されている。ダイヤフラム33が
内側フレーム13に固定されることによって、本体ゴム
31の開口が閉塞されることとなる。
【0035】可撓性仕切板34は、その周縁部が仕切り
フレーム32の内壁に固着されている、厚さ2.5m
m、ゴム硬度60度の円板状の仕切板であり、図2に示
すように、その面内には、直径0.5mmの連通孔34
aが6個形成されている。そして、各連通孔34aは、
可撓性仕切板34が応力を受けた際の変形を均一化する
ため、同一円周上に等角度間隔で形成されている。な
お、連通孔34aの直径は0.5mm以下であればよ
い。
フレーム32の内壁に固着されている、厚さ2.5m
m、ゴム硬度60度の円板状の仕切板であり、図2に示
すように、その面内には、直径0.5mmの連通孔34
aが6個形成されている。そして、各連通孔34aは、
可撓性仕切板34が応力を受けた際の変形を均一化する
ため、同一円周上に等角度間隔で形成されている。な
お、連通孔34aの直径は0.5mm以下であればよ
い。
【0036】上記構成の下、本体ゴム31の側周面外側
には、内側フレーム13が加硫接着されており、本体ゴ
ム31のインナー装着孔31aには、インナー24が加
硫接着されている。したがって、インナー24(エンジ
ン側金具20)は、本体ゴム31を介して、内側フレー
ム13(車体側金具10)に対して揺動自在に支持され
ていることとなる。
には、内側フレーム13が加硫接着されており、本体ゴ
ム31のインナー装着孔31aには、インナー24が加
硫接着されている。したがって、インナー24(エンジ
ン側金具20)は、本体ゴム31を介して、内側フレー
ム13(車体側金具10)に対して揺動自在に支持され
ていることとなる。
【0037】そして、本体ゴム31の被接合部31bと
仕切りフレーム32の接合部32aとが接合されること
により、本体ゴム31と可撓性仕切板34との間におい
て、エチレングリコール等の液体Lを封止するための主
液室40が形成される。また、仕切りフレーム32と可
撓性仕切板34との間には、エチレングリコール等の液
体Lを封止するための副液室41が形成されている。
仕切りフレーム32の接合部32aとが接合されること
により、本体ゴム31と可撓性仕切板34との間におい
て、エチレングリコール等の液体Lを封止するための主
液室40が形成される。また、仕切りフレーム32と可
撓性仕切板34との間には、エチレングリコール等の液
体Lを封止するための副液室41が形成されている。
【0038】また、ダイヤフラム33は、固定金具33
aが本体ゴム31の被接合部31b、及び仕切りフレー
ム32の接合部32aとともに、内側フレーム13の係
合部13aにおいてかしめられることにより、内側フレ
ーム13に対して固定されている。この結果、ダイヤフ
ラム33は、仕切りフレーム32を介在させて、本体ゴ
ム31の開口を閉塞することとなる。
aが本体ゴム31の被接合部31b、及び仕切りフレー
ム32の接合部32aとともに、内側フレーム13の係
合部13aにおいてかしめられることにより、内側フレ
ーム13に対して固定されている。この結果、ダイヤフ
ラム33は、仕切りフレーム32を介在させて、本体ゴ
ム31の開口を閉塞することとなる。
【0039】さらに、仕切りフレーム32の外側側面と
固定金具33aとによって、主液室40と副液室41と
を連通するオリフィス43が形成されている。このオリ
フィス43は、仕切りフレーム32に形成されている図
示しない開口部によって主液室40と連結され、同じく
仕切りフレーム32に形成されている図示しない開口部
によって副液室41と連結されている。
固定金具33aとによって、主液室40と副液室41と
を連通するオリフィス43が形成されている。このオリ
フィス43は、仕切りフレーム32に形成されている図
示しない開口部によって主液室40と連結され、同じく
仕切りフレーム32に形成されている図示しない開口部
によって副液室41と連結されている。
【0040】また、本体ケース12の被係合部12bか
ら上部は、ダイヤフラム33への埃の付着、かしめられ
た部位への埃の浸入等を防止するためゴム材料製のカバ
ー35によって覆われている。そして、ダイヤフラム3
3とカバー35とによって囲まれた空間は空気室となっ
ており、この空気室はカバー35に形成された空気抜き
孔(図示しない)を介して大気と連通している。
ら上部は、ダイヤフラム33への埃の付着、かしめられ
た部位への埃の浸入等を防止するためゴム材料製のカバ
ー35によって覆われている。そして、ダイヤフラム3
3とカバー35とによって囲まれた空間は空気室となっ
ており、この空気室はカバー35に形成された空気抜き
孔(図示しない)を介して大気と連通している。
【0041】次に、上記構成を備えた本実施例に係る液
体封入式防振装置LM1の作用について説明する。振動
体であるエンジンにおいて発生した振動は、エンジン側
ブラケット21を介してインナー24に伝達される。か
かるインナー24は、本体ゴム31によって揺動自在に
支持されているので、伝達された振動にともなって揺動
するとともに、本体ゴム31を変形させて主液室40の
容積を変化させる。
体封入式防振装置LM1の作用について説明する。振動
体であるエンジンにおいて発生した振動は、エンジン側
ブラケット21を介してインナー24に伝達される。か
かるインナー24は、本体ゴム31によって揺動自在に
支持されているので、伝達された振動にともなって揺動
するとともに、本体ゴム31を変形させて主液室40の
容積を変化させる。
【0042】このように、主液室40の容積が減少する
ことにより、主液室40の液体Lはオリフィス43を介
して副液室41へと移動し、液体Lがオリフィス43を
通過する際に発生する流動抵抗により、10Hz〜20
Hzの振動周波数を有する振動が吸収され、車体への振
動の伝達が抑制される。
ことにより、主液室40の液体Lはオリフィス43を介
して副液室41へと移動し、液体Lがオリフィス43を
通過する際に発生する流動抵抗により、10Hz〜20
Hzの振動周波数を有する振動が吸収され、車体への振
動の伝達が抑制される。
【0043】また、エンジンの振動は断続的に発生する
ものであるから、これに応じて主液室40の容積も断続
的に変化する。この結果、主液室40内に封入されてい
る液体Lは、主液室40の容積変化に合わせて揺り動か
され、液体Lに振動が発生する。
ものであるから、これに応じて主液室40の容積も断続
的に変化する。この結果、主液室40内に封入されてい
る液体Lは、主液室40の容積変化に合わせて揺り動か
され、液体Lに振動が発生する。
【0044】しかしながら、可撓性仕切板34には、6
個の連通孔34aが同一円周上に等角度間隔で形成され
ており、伝達された振動周波数が低い場合には、この連
通孔34aを通過することによっても主液室40から副
液室41へと液体Lが移動する。したがって、液体Lに
発生した振動のうち低振動周波数の振動成分は、低剛性
化した可撓性仕切板34によって吸収されることとな
る。
個の連通孔34aが同一円周上に等角度間隔で形成され
ており、伝達された振動周波数が低い場合には、この連
通孔34aを通過することによっても主液室40から副
液室41へと液体Lが移動する。したがって、液体Lに
発生した振動のうち低振動周波数の振動成分は、低剛性
化した可撓性仕切板34によって吸収されることとな
る。
【0045】すなわち、振動周波数が低い場合には、可
撓性仕切板34は大きく変位するので、連通孔34aが
大きく変形するとともに連通孔34aの面積が大きくな
る。この結果、連通孔34aを介して主液室40から副
液室41に向かって移動する液体Lの通過量が増大し、
低剛性の仕切板を用いた場合と近似する動バネ定数が得
られるのである。
撓性仕切板34は大きく変位するので、連通孔34aが
大きく変形するとともに連通孔34aの面積が大きくな
る。この結果、連通孔34aを介して主液室40から副
液室41に向かって移動する液体Lの通過量が増大し、
低剛性の仕切板を用いた場合と近似する動バネ定数が得
られるのである。
【0046】一方、振動周波数が高い場合には、可撓性
仕切板34はほとんど変位しないので、連通孔34aが
変形することはなく、連通孔34aの面積は変わらな
い。この結果、液体Lは連通孔34aを介して主液室4
0から副液室41に向かって殆ど移動しなくなり、連通
孔34aを有しない仕切板を用いた場合と近似する動バ
ネ定数が得られるのである。
仕切板34はほとんど変位しないので、連通孔34aが
変形することはなく、連通孔34aの面積は変わらな
い。この結果、液体Lは連通孔34aを介して主液室4
0から副液室41に向かって殆ど移動しなくなり、連通
孔34aを有しない仕切板を用いた場合と近似する動バ
ネ定数が得られるのである。
【0047】ここで、この理由について図3を参照して
説明する。ここに、図3は可撓性仕切板34に形成され
る連通孔34aの数の違いによる通路面積と変位との関
係を示すグラフであり、縦軸は通路面積を示し、横軸は
可撓性仕切板34の上下方向への変位を示している。ま
た、実線は連通孔34aの数が少ない場合の関係を示
し、破線は連通孔34aの数が多い場合の関係を示して
いる。
説明する。ここに、図3は可撓性仕切板34に形成され
る連通孔34aの数の違いによる通路面積と変位との関
係を示すグラフであり、縦軸は通路面積を示し、横軸は
可撓性仕切板34の上下方向への変位を示している。ま
た、実線は連通孔34aの数が少ない場合の関係を示
し、破線は連通孔34aの数が多い場合の関係を示して
いる。
【0048】変位の小さい領域、すなわち、振動周波数
が高い領域においては、連通孔34aの数の多少とは関
係なく通路面積は殆ど0mm2 に近い。したがって、連
通孔34aを有しない仕切板と同程度の剛性を示すこと
となり、図4において示す高剛性の仕切板と同様な振る
舞いを見せる。
が高い領域においては、連通孔34aの数の多少とは関
係なく通路面積は殆ど0mm2 に近い。したがって、連
通孔34aを有しない仕切板と同程度の剛性を示すこと
となり、図4において示す高剛性の仕切板と同様な振る
舞いを見せる。
【0049】一方、変位の大きい領域、すなわち、振動
周波数が低い領域においては、連通孔34aの多少によ
り通路面積が異なってくるものの、通路面積が増大する
点においては共通している。こうして通路面積が増大す
ると、液体Lが可撓性仕切板34を通過する通過量は増
加する。この結果、可撓性仕切板34は、液体Lの変動
を抑制し難くなり、低剛性の仕切板として機能し、図4
において示す低剛性の仕切板と同様な振る舞いを見せ
る。
周波数が低い領域においては、連通孔34aの多少によ
り通路面積が異なってくるものの、通路面積が増大する
点においては共通している。こうして通路面積が増大す
ると、液体Lが可撓性仕切板34を通過する通過量は増
加する。この結果、可撓性仕切板34は、液体Lの変動
を抑制し難くなり、低剛性の仕切板として機能し、図4
において示す低剛性の仕切板と同様な振る舞いを見せ
る。
【0050】このように、可撓性仕切板34に連通孔3
4aを形成することにより、低振動周波数領域では、剛
性が低い仕切板と同程度の低い動バネ定数を示し、高振
動周波数領域では、可撓性仕切板34が元来有する高剛
性仕切板としての低い動バネ定数を示す。
4aを形成することにより、低振動周波数領域では、剛
性が低い仕切板と同程度の低い動バネ定数を示し、高振
動周波数領域では、可撓性仕切板34が元来有する高剛
性仕切板としての低い動バネ定数を示す。
【0051】また、グラフから分かるように、通路面積
は、連通孔34aの数が多い場合には、より小さな変位
領域で急激に増大し、連通孔34aの数が少ない場合に
は、より大きな変位領域で緩やかに増大している。した
がって、連通孔34aの多少はチューニング要素とな
り、所望の動バネ特性を示す連通孔34aの数とすれば
よい。
は、連通孔34aの数が多い場合には、より小さな変位
領域で急激に増大し、連通孔34aの数が少ない場合に
は、より大きな変位領域で緩やかに増大している。した
がって、連通孔34aの多少はチューニング要素とな
り、所望の動バネ特性を示す連通孔34aの数とすれば
よい。
【0052】次に、本実施例に係る液体封入式防振装置
LM1の動バネ特性について図4を参照して説明する。
ここに、図4は本実施例に係る液体封入式防振装置LM
1における特性を示すグラフであり、縦軸は動バネ定数
を示し、横軸は振動周波数を示している。また、実線は
連通孔34aを有する剛性が高い可撓性仕切板34を備
えた場合の特性を示し、破線は連通孔34aの無い高剛
性の仕切板を備えた場合の特性を示し、一点鎖線は連通
孔34aの無い低剛性の仕切板を備えた場合の特性を示
している。
LM1の動バネ特性について図4を参照して説明する。
ここに、図4は本実施例に係る液体封入式防振装置LM
1における特性を示すグラフであり、縦軸は動バネ定数
を示し、横軸は振動周波数を示している。また、実線は
連通孔34aを有する剛性が高い可撓性仕切板34を備
えた場合の特性を示し、破線は連通孔34aの無い高剛
性の仕切板を備えた場合の特性を示し、一点鎖線は連通
孔34aの無い低剛性の仕切板を備えた場合の特性を示
している。
【0053】グラフから分かるように、可撓性仕切板3
4を備えた液体封入式防振装置LM1は、低振動周波数
領域では、低振動周波数領域で低い動バネ定数を示す低
剛性の仕切板を備えた防振装置と同様の振る舞いを示し
ている。一方、高振動周波数領域では、低剛性の仕切板
と比較してより高い振動周波数領域まで低い動バネ定数
を示す高剛性の仕切板を備えた防振装置と同様の振る舞
いを示している。
4を備えた液体封入式防振装置LM1は、低振動周波数
領域では、低振動周波数領域で低い動バネ定数を示す低
剛性の仕切板を備えた防振装置と同様の振る舞いを示し
ている。一方、高振動周波数領域では、低剛性の仕切板
と比較してより高い振動周波数領域まで低い動バネ定数
を示す高剛性の仕切板を備えた防振装置と同様の振る舞
いを示している。
【0054】また、連通孔34aを有さない高剛性の仕
切板では顕著であった300Hz付近のピークが消失さ
れており、カサ状プレートを備えた場合と同様の減衰効
果が得られている。さらに、図6と比較して分かるよう
に、カサ状プレートによって振動を減衰する場合に問題
となっていた200Hz近傍、あるいは、400Hz超
の領域における反共振に起因する動バネ定数の増加は現
れておらず、より平滑な動バネ特性が得られている。
切板では顕著であった300Hz付近のピークが消失さ
れており、カサ状プレートを備えた場合と同様の減衰効
果が得られている。さらに、図6と比較して分かるよう
に、カサ状プレートによって振動を減衰する場合に問題
となっていた200Hz近傍、あるいは、400Hz超
の領域における反共振に起因する動バネ定数の増加は現
れておらず、より平滑な動バネ特性が得られている。
【0055】以上、実施例に基づき詳細に説明した通
り、本実施例に係る液体封入式防振装置LM1は、連通
孔34aが形成されている高剛性の可撓性仕切板34を
備えている。したがって、低い振動周波数領域では、可
撓性仕切板34が大きく変位して連通孔34aの孔面積
が増加するので、主液室40から副液室41へ向かう液
体Lの通過量が増大して剛性の低い仕切板としての特性
を示し、動バネ定数が低減される。
り、本実施例に係る液体封入式防振装置LM1は、連通
孔34aが形成されている高剛性の可撓性仕切板34を
備えている。したがって、低い振動周波数領域では、可
撓性仕切板34が大きく変位して連通孔34aの孔面積
が増加するので、主液室40から副液室41へ向かう液
体Lの通過量が増大して剛性の低い仕切板としての特性
を示し、動バネ定数が低減される。
【0056】一方、高い振動周波数領域では、可撓性仕
切板34は殆ど変位せず、連通孔34aの孔面積も変化
しないので、主液室40から副液室41へ液体Lは通過
し難くなり、可撓性仕切板34が元来有する剛性の高い
仕切板として機能し、高振動周波数領域における動バネ
定数が低減される。
切板34は殆ど変位せず、連通孔34aの孔面積も変化
しないので、主液室40から副液室41へ液体Lは通過
し難くなり、可撓性仕切板34が元来有する剛性の高い
仕切板として機能し、高振動周波数領域における動バネ
定数が低減される。
【0057】この結果、特定の振動周波数領域における
動バネ定数の低減化のみを実現することができた従来液
体封入式防振装置と異なり、低振動周波数領域、高振動
周波数領域を問わず全振動周波数領域にわたって動バネ
定数の低減化を実現することができる。
動バネ定数の低減化のみを実現することができた従来液
体封入式防振装置と異なり、低振動周波数領域、高振動
周波数領域を問わず全振動周波数領域にわたって動バネ
定数の低減化を実現することができる。
【0058】また、カサ状プレートを備えることなく、
300Hz〜400Hzの振動周波数領域における動バ
ネ定数を低減化することができる。したがって、カサ状
プレートを備えた場合と異なり、反共振による動バネ定
数の増加はなく、また、製品コストを低下させることが
できる。
300Hz〜400Hzの振動周波数領域における動バ
ネ定数を低減化することができる。したがって、カサ状
プレートを備えた場合と異なり、反共振による動バネ定
数の増加はなく、また、製品コストを低下させることが
できる。
【0059】さらに、オリフィス43のように連通通路
でなく、薄い円板状の仕切板に形成された連通孔34a
により、主液室40と副液室41の間における液体の移
動を実現しているので、減衰係数への影響はほとんど考
慮しなくてよい。
でなく、薄い円板状の仕切板に形成された連通孔34a
により、主液室40と副液室41の間における液体の移
動を実現しているので、減衰係数への影響はほとんど考
慮しなくてよい。
【0060】なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々の変形改良が可能である。例えば、本実施例で
は、同一円周上に等角度間隔に形成された6個の連通孔
34aを有する可撓性仕切板34を用いて説明したが、
連通孔34aの数の多少はチューニング要素であり、所
望の動バネ特性を得ることができる数とすればよい。
囲で種々の変形改良が可能である。例えば、本実施例で
は、同一円周上に等角度間隔に形成された6個の連通孔
34aを有する可撓性仕切板34を用いて説明したが、
連通孔34aの数の多少はチューニング要素であり、所
望の動バネ特性を得ることができる数とすればよい。
【0061】また、連通孔34aの直径を0.5mmと
したが、高振動周波数領域において主液室40と副液室
41間の液体の移動を規制する大きさであればよく、
0.5mm以下であればかかる液体の移動を規制するこ
とができる。さらに、可撓性仕切板34の厚みは2.5
mmに限られるものでなく、用いる材料の硬度等によっ
て決定すればよいことである。
したが、高振動周波数領域において主液室40と副液室
41間の液体の移動を規制する大きさであればよく、
0.5mm以下であればかかる液体の移動を規制するこ
とができる。さらに、可撓性仕切板34の厚みは2.5
mmに限られるものでなく、用いる材料の硬度等によっ
て決定すればよいことである。
【0062】さらに、可撓性仕切板34としてゴム硬度
60度のゴム製円板材を用いているが、条件に応じて所
望の動バネ定数を実現するゴム硬度とすればよい。ま
た、ゴム製円板材に代えて、合成樹脂等の材料を用いて
もよい。
60度のゴム製円板材を用いているが、条件に応じて所
望の動バネ定数を実現するゴム硬度とすればよい。ま
た、ゴム製円板材に代えて、合成樹脂等の材料を用いて
もよい。
【0063】なお、以上の実施例から把握することがで
きる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果
とともに記載する。 (1)請求項1に記載の液体封入式防振装置において、
前記可撓性仕切板は、1または2以上の連通孔を備えて
いることを特徴とする液体封入式防振装置。
きる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果
とともに記載する。 (1)請求項1に記載の液体封入式防振装置において、
前記可撓性仕切板は、1または2以上の連通孔を備えて
いることを特徴とする液体封入式防振装置。
【0064】可撓性仕切板には、少なくとも1つの連通
孔が形成されていれば主液室と副液室間の液体の移動を
許容することができ、その数の多少によって可撓性仕切
板を通過する液体の通過量を定めることができる。すな
わち、連通孔の数によって可撓性仕切板の低剛性化の度
合いを調整することができる。
孔が形成されていれば主液室と副液室間の液体の移動を
許容することができ、その数の多少によって可撓性仕切
板を通過する液体の通過量を定めることができる。すな
わち、連通孔の数によって可撓性仕切板の低剛性化の度
合いを調整することができる。
【0065】(2)請求項1または(1)に記載の液体
封入式防振装置において、前記可撓性仕切板に備えられ
いる連通孔は0.5mm以下の直径を有することを特徴
とする液体封入式防振装置。
封入式防振装置において、前記可撓性仕切板に備えられ
いる連通孔は0.5mm以下の直径を有することを特徴
とする液体封入式防振装置。
【0066】かかる構成を備える場合には、高振動周波
数領域において可撓性仕切板の剛性を、連通孔を有しな
い可撓性仕切板と同程度の剛性に保持することができ
る。すなわち、連通孔の直径が大きすぎれば、常に、主
液室と副液室間における液体の移動を許容することにな
り、1の可撓性仕切板によって全振動周波数領域におけ
る動バネ定数の低減化を実現することができないからで
ある。
数領域において可撓性仕切板の剛性を、連通孔を有しな
い可撓性仕切板と同程度の剛性に保持することができ
る。すなわち、連通孔の直径が大きすぎれば、常に、主
液室と副液室間における液体の移動を許容することにな
り、1の可撓性仕切板によって全振動周波数領域におけ
る動バネ定数の低減化を実現することができないからで
ある。
【0067】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係る液体封入
式防振装置は、全振動周波数領域にわたって動バネ定数
の低減化を図ることができる。また、エンジン等の振動
体において発生した振動を有効に抑制することができ
る。
式防振装置は、全振動周波数領域にわたって動バネ定数
の低減化を図ることができる。また、エンジン等の振動
体において発生した振動を有効に抑制することができ
る。
【図1】 液体封入式防振装置の正面断面図。
【図2】 可撓性仕切板の全体構成を示す斜視図。
【図3】 可撓性仕切板における通路面積と変位との関
係を示すグラフ。
係を示すグラフ。
【図4】 液体封入式防振装置の特性を示すグラフ。
【図5】 従来例に係る液体封入式防振装置の正面断面
図。
図。
【図6】 カサ状プレートの有無による液体封入式防振
装置の特性を示すグラフ。
装置の特性を示すグラフ。
【図7】 仕切板の剛性の違いによる液体封入式防振装
置の特性を示すグラフ。
置の特性を示すグラフ。
10…本体側金具、11…車体側ブラケット、12…本
体ケース、13…内側フレーム、20…エンジン側金
具、21…エンジン側ブラケット、24…インナー、3
0…振動減衰部、31…本体ゴム、32…仕切りフレー
ム、33…ダイヤフラム、34…可撓性仕切板、40…
主液室、41…副液室、43…オリフィス、LM1…液
体封入式防振装置
体ケース、13…内側フレーム、20…エンジン側金
具、21…エンジン側ブラケット、24…インナー、3
0…振動減衰部、31…本体ゴム、32…仕切りフレー
ム、33…ダイヤフラム、34…可撓性仕切板、40…
主液室、41…副液室、43…オリフィス、LM1…液
体封入式防振装置
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン等の振動体に連結される第1金
具と、 車体側に連結される第2金具と、 前記第1金具と前記第2金具とを連結するとともに、一
側が開口する半容器状の第1弾性体と、 その第1弾性体の開口縁部と連結され、前記第1弾性体
の開口を閉塞する第2弾性体と、 前記第1弾性体と前記第2弾性体とにより密封形成され
る空間に封入された液体と、 前記空間を前記第1弾性体を室壁とする主液室と、前記
第2弾性体を室壁とする副液室とに区画するとともに、
前記主液室と前記副液室とを連通する連通孔を有する可
撓性仕切板と、 前記主液室と前記副液室とを連通する絞り連通路とを備
えたことを特徴とする液体封入式防振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6283787A JPH08145111A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 液体封入式防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6283787A JPH08145111A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 液体封入式防振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08145111A true JPH08145111A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17670137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6283787A Pending JPH08145111A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 液体封入式防振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08145111A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7802777B2 (en) | 2009-02-24 | 2010-09-28 | Kurashiki Kako Co., Ltd. | Liquid-filled vibration isolator |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP6283787A patent/JPH08145111A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7802777B2 (en) | 2009-02-24 | 2010-09-28 | Kurashiki Kako Co., Ltd. | Liquid-filled vibration isolator |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0221633Y2 (ja) | ||
| JP3461913B2 (ja) | 防振装置 | |
| JP2657952B2 (ja) | 液圧減衰二室エンジンマウント | |
| JP2924317B2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
| JP3049105B2 (ja) | ブッシュタイプの制振装置及びブッシュタイプの液体充填制振装置 | |
| JP2005172172A (ja) | 流体封入式防振装置 | |
| US4657219A (en) | Fluid-filled engine mount device | |
| JP2505503Y2 (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
| US4491304A (en) | Fluid-filled engine mount device | |
| JPS6145130A (ja) | 液体減衰式防振支承装置 | |
| JP3666484B2 (ja) | 液封入式防振装置 | |
| US5215294A (en) | Fluid-filled elastic mount having air chamber for absorbing pressure change in fluid chamber filled with highly viscous fluid | |
| JPH01224544A (ja) | 流体封入型防振装置 | |
| JPH0639150Y2 (ja) | 流体入り防振装置 | |
| JP3547494B2 (ja) | 可動弁式流体封入防振支持装置 | |
| JPS63266242A (ja) | 流体封入式マウント装置 | |
| JPH0417291B2 (ja) | ||
| JPS63275827A (ja) | 流体封入式マウント装置を用いた防振方法 | |
| JP2004232708A (ja) | 液体封入式防振装置 | |
| JP3764534B2 (ja) | 液体封入式防振装置 | |
| JPH08135726A (ja) | 防振装置 | |
| JPS5881246A (ja) | パワ−ユニツトのマウンテイング装置 | |
| JPH0389044A (ja) | 流体封入式防振マウント | |
| JPH06676Y2 (ja) | 液体減衰式防振マウント | |
| JPS60208654A (ja) | 流体入りマウンテイング装置 |