JPH08145118A - トーショナルダンパの製造方法 - Google Patents

トーショナルダンパの製造方法

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JPH08145118A
JPH08145118A JP30834094A JP30834094A JPH08145118A JP H08145118 A JPH08145118 A JP H08145118A JP 30834094 A JP30834094 A JP 30834094A JP 30834094 A JP30834094 A JP 30834094A JP H08145118 A JPH08145118 A JP H08145118A
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JP
Japan
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elastomer
hub
ductile metal
torsional damper
annular mass
Prior art date
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Pending
Application number
JP30834094A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ito
俊彦 伊藤
Tetsuji Morita
哲司 森田
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Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ1側とその外周の環状質量体3側との間
に加硫接着したエラストマ4の残留引張り応力に起因す
る亀裂あるいは剥離の発生を防止する。 【構成】 ハブ1の外径部に一体に設けられた延性金属
筒体2と、その外周側に同心的に配置された環状質量体
3との間にエラストマ4を加硫接着した後、延性金属筒
体2の軸方向両端部21,22をエラストマ4側へ変形
させることによって、エラストマ4の軸方向両端部4
1,42に圧縮応力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランクシ
ャフトの捩り振動を吸収するトーショナルダンパ、特
に、前記クランクシャフトの軸端に固定されるハブ側と
その外周に配置された環状質量体側との間にエラストマ
を加硫接着した構造のトーショナルダンパの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンのクランクシャフトに回
転に伴って発生する捩り振動(回転方向の振動)を有効
に吸収するために、エンジンのクランク室から突出した
クランクシャフトの軸端には、トーショナルダンパが装
着される。トーショナルダンパは、基本的にはクランク
シャフトの軸端に固定されるハブと、このハブに対して
同心的に近接配置された環状質量体(振動リングともい
う)とをエラストマを介して弾性的に連結したもので、
前記環状質量体とエラストマによる共振系が、ハブを介
して入力されるクランクシャフトの捩り振動の振動変位
の位相と逆の位相で共振することによって動的吸振効果
を発揮するものである。
【0003】この種のトーショナルダンパとしては、従
来、図8あるいは図9に示すようなブッシュ型と呼ばれ
る構造のものが知られている。このうち図8のトーショ
ナルダンパは、エラストマ103を、環状質量体102
の内周面とその内周側に同心的に配置されたスリーブ1
04との間に環状に加硫成形・接着した後、前記スリー
ブ104をハブ101の外周面に適当な締め代をもって
嵌着することにより製造されたものである。また、図9
のトーショナルダンパは、エラストマ103を、ハブ1
01の外周面とその外周側に同心的に配置されたスリー
ブ104との間に環状に加硫成形・接着してから、スリ
ーブ104を環状質量体102の内周面に適当な締め代
をもって嵌着することにより製造されたものである。す
なわち、環状質量体102又はハブ101と、スリーブ
104との間に加硫成形・接着されたエラストマ103
には加硫後の体積収縮によって残留引張り応力を生じる
が、その後スリーブ104をハブ101又は環状質量体
102に嵌着することによって、スリーブ104をエラ
ストマ103の圧縮方向へ僅かに変形させ、前記残留引
張り応力の緩和もしくは解消を図っているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法により製
造されたトーショナルダンパによれば、ハブ101の外
周面又は環状質量体102の内周面に対するスリーブ1
04の締め代は、それほど大きく設定することができ
ず、したがってエラストマ103の成形収縮による残留
引張り応力が有効に解消されず、耐久性を確保できない
問題がある。そしてこのような残留引張り応力がある
と、使用時の捩り方向共振動作に伴ってエラストマ10
3の亀裂あるいは剥離による破損が軸方向両端部から発
生しやすく、この破損は徐々に内部へ進行して行く。ま
た、自動車走行中にトーショナルダンパに塩分を含む水
しぶきがかかるような厳しい環境下に曝された場合、エ
ラストマ103の残留引張り応力が大きい(圧縮応力が
小さい)ほどハブ101、環状質量体102あるいはス
リーブ104とエラストマ103の界面に錆を発生しや
すく、かつその錆の進行も早くなって、エラストマ10
3の剥離を招く問題も指摘される。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、ハブ側と
その外周の環状質量体側との間に加硫接着したエラスト
マの残留引張り応力に起因する亀裂あるいは剥離の発生
を有効に防止し得るトーショナルダンパを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るトーショナルダンパの製造方法は、ハブ側
に設けられた延性金属筒体とその外周側に同心的に配置
された環状質量体又はこの環状質量体の内周面に嵌着さ
れるスリーブとの間にエラストマを加硫接着した後、前
記延性金属筒体の軸方向両端部をエラストマ側へ変形さ
せるものである。
【0007】
【作用】本発明の製造方法において、ハブ側に設けられ
た延性金属筒体とその外周側に同心的に配置された環状
質量体又はこの環状質量体の内周面に嵌着されるスリー
ブとの間に加硫接着したエラストマには、加硫後の体積
収縮によって残留引張り応力を生じるが、その後、前記
延性金属筒体の軸方向両端部をエラストマ側へ変形させ
ることによって、このエラストマが軸方向両端部で局部
的に圧縮され、前記残留引張り応力を有効に解消すると
共に、適当な圧縮応力を与えることができる。このた
め、エラストマの軸方向両端からの亀裂や剥離による破
損が有効に防止され、また、金属とエラストマとの界面
での錆の発生及びこの錆の進行は、エラストマの残留引
張り応力にほぼ比例し、圧縮応力にほぼ反比例するた
め、軸方向両端部からの錆の進行によるエラストマの剥
離も有効に防止される。
【0008】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係るトーショナル
ダンパの製造方法の第一実施例を示すもので、参照符号
1は鋳物からなるハブ、2はこのハブ1の外周面11に
圧入嵌着される延性金属筒体、3はこの延性金属筒体2
の外周側に同心的に配置された鋳物からなる環状質量体
である。延性金属筒体2の外周面と環状質量体3の内周
面との間には、まずエラストマ4が加硫接着される。
【0009】ハブ1の外周面11は延性金属筒体2に対
して適当な締め代を与えるために、この延性金属筒体2
の内径よりも僅かに大径に形成され、かつ前記外周面1
1の軸方向両端部には、更なる大径部12,13が形成
される。参照符号14は延性金属筒体2の圧入の容易化
を図るために形成された面取り部である。延性金属筒体
2と環状質量体3との間に加硫接着されたエラストマ4
には、加硫後の体積収縮によって残留引張り応力を生じ
るが、その後延性金属筒体2をハブ1の外周に圧入嵌合
することによって、図2に示すように、延性金属筒体2
は、大径部12,13を含むハブ1の外周面11の形状
に倣うように拡径変形されるため、エラストマ4の残留
引張り応力は緩和もしくは解消される。特に、延性金属
筒体2の軸方向両端部21,22は、前記大径部12,
13によってエラストマ4を圧縮する方向に大きく拡径
変形されるため、その外周側におけるエラストマ4の軸
方向両端部41,42の圧縮率が局部的に高められる。
エラストマ4の軸方向両端部41,42の圧縮率は、従
来と同程度の圧縮率である他の部分に比較して好ましく
は2〜5%高められる。
【0010】図3乃至図7は、それぞれ本発明に係るト
ーショナルダンパの製造方法の他の実施例を示すもので
ある。
【0011】このうち、図3に示す第二実施例において
は、延性金属筒体2がハブ1の外径部に一体に形成され
ており、すなわちハブ1自体が延性金属からなる。した
がって、この実施例によれば、まずハブ1の外径部の延
性金属筒体2とその外周側に同心的に配置された環状質
量体3との間にエラストマ4を加硫接着してから、延性
金属筒体2の軸方向両端部21,22を、図中二点鎖線
で示す円筒状の原形からエラストマ4側へ拡径するよう
にテーパ状に変形させることによって、エラストマ4の
軸方向両端部41,42が径方向に圧縮され、局部的に
高い圧縮応力が与えられる。また、前記延性金属筒体2
の軸方向両端部21,22をテーパ状に変形させるた
め、径方向圧縮に伴うエラストマ4の軸方向両側への逃
げが抑えられ、そのとじ込め作用によってエラストマ4
の軸方向中央部にも適宜圧縮応力が与えられる。
【0012】図4に示す第三実施例においては、まず図
3と同様のハブ1と一体の延性金属筒体2とその外周側
に同心的に配置された延性金属からなるスリーブ5との
間にエラストマ4を加硫接着する。スリーブ5の外径は
環状質量体3の内径より僅かに大径に形成されることに
よってこの環状質量体3に対する適当な締め代が付与さ
れているため、前記エラストマ4の加硫接着後、スリー
ブ5を環状質量体の内周に圧入することによって、この
スリーブ5が僅かに縮径変形され、エラストマ4を延性
金属筒体2との間で径方向に適宜圧縮してその残留引張
り応力を緩和もしくは解消する。そして更に、図3の第
二実施例と同様、延性金属筒体2の軸方向両端部21,
22を、図中二点鎖線で示す円筒状の原形からエラスト
マ4側へ拡径するようにテーパ状に変形させることによ
って、エラストマ4の軸方向両端部41,42に局部的
に高い圧縮応力を付与するものである。
【0013】図5に示す第四実施例は、延性金属筒体2
がハブ1を兼ねており、ハブ1の径方向に延びる部分が
存在しない形状とした点でのみ図3と異なり、図6に示
す第五実施例も同様の点でのみ図4と異なるものであ
る。
【0014】また、図7に示す第六実施例においては、
ハブ1の外径部に一体形成された延性金属筒体2の軸方
向両端部21,22の肉厚が、予め軸方向中央部23に
比較して薄く形成されており、エラストマ4の加硫接着
後、延性金属筒体2の肉厚変化部に沿って、その軸方向
両端部21,22を、図中二点鎖線で示す円筒状の原形
からエラストマ4側へ拡径するようにテーパ状に変形さ
せる。
【0015】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
るものではない。例えば、図5あるいは図6の実施例に
おいては、ハブ1を兼ねる延性金属筒体2の軸方向中央
部の内周に別の環状体を固定して軸への取付部としても
良い。また、図7の実施例も図4あるいは図6と同様、
エラストマ4を環状質量体3にではなくスリーブ5に加
硫接着しても良い。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るトーショナルダンパの製造
方法によると、エラストマを加硫接着した延性金属筒体
の軸方向両端部をエラストマ側へ変形させ、このエラス
トマの軸方向両端部を局部的に径方向圧縮することによ
って、加硫後の体積収縮による残留引張り応力を有効に
解消すると共に、前記エラストマの軸方向両端部に適当
な圧縮応力を与えることができため、エラストマの軸方
向両端からの亀裂や剥離による破損が有効に防止され、
また、金属とエラストマとの界面における軸方向両端部
からの錆の進行によるエラストマの剥離も有効に防止さ
れ、したがって、耐久性の優れたトーショナルダンパを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトーショナルダンパの製造方法の
第一実施例において延性金属筒体をハブへの圧入によっ
て変形させる工程を示す説明図である。
【図2】上記第一実施例の方法により製造されたトーシ
ョナルダンパをその軸心を通る平面で切断して示す半裁
断面図である。
【図3】本発明の第二実施例の方法により製造されたト
ーショナルダンパをその軸心を通る平面で切断して示す
半裁断面図である。
【図4】本発明の第三実施例の方法により製造されたト
ーショナルダンパをその軸心を通る平面で切断して示す
半裁断面図である。
【図5】本発明の第四実施例の方法により製造されたト
ーショナルダンパをその軸心を通る平面で切断して示す
半裁断面図である。
【図6】本発明の第五実施例の方法により製造されたト
ーショナルダンパをその軸心を通る平面で切断して示す
半裁断面図である。
【図7】本発明の第六実施例の方法により製造されたト
ーショナルダンパをその軸心を通る平面で切断して示す
半裁断面図である。
【図8】従来方法により製造されたトーショナルダンパ
をその軸心を通る平面で切断して示す半裁断面図であ
る。
【図9】他の従来方法により製造されたトーショナルダ
ンパをその軸心を通る平面で切断して示す半裁断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ハブ 11 外周面 12,13 大径部 14 面取り部 2 延性金属筒体 21,22 軸方向両端部 23 軸方向中央部 3 環状質量体 4 エラストマ 41,42 軸方向両端部 5 スリーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(1)側に設けられた延性金属筒体
    (2)とその外周側に同心的に配置された環状質量体
    (3)又はこの環状質量体(3)の内周面に嵌着される
    スリーブ(5)との間にエラストマ(4)を加硫接着す
    る工程と、 前記エラストマ(4)の加硫接着後、前記延性金属筒体
    (2)の軸方向両端部(21,22)を前記エラストマ
    (4)側へ変形させる工程と、を含むことを特徴とする
    トーショナルダンパの製造方法。
JP30834094A 1994-11-18 1994-11-18 トーショナルダンパの製造方法 Pending JPH08145118A (ja)

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JP (1) JPH08145118A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018031455A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 Nok株式会社 トーショナルダンパ
JP2021085437A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 Nok株式会社 トーショナルダンパの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018031455A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 Nok株式会社 トーショナルダンパ
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 20040407