JPH08150937A - 盗難防止装置を備えた搬送装置 - Google Patents

盗難防止装置を備えた搬送装置

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JPH08150937A
JPH08150937A JP29717894A JP29717894A JPH08150937A JP H08150937 A JPH08150937 A JP H08150937A JP 29717894 A JP29717894 A JP 29717894A JP 29717894 A JP29717894 A JP 29717894A JP H08150937 A JPH08150937 A JP H08150937A
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Masanori Kajita
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    • B62BHAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
    • B62B5/00Accessories or details specially adapted for hand carts
    • B62B5/04Braking mechanisms; Locking devices against movement
    • B62B5/049Braking mechanisms; Locking devices against movement locking against movement by contacting the floor or a wall

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 盗難防止装置を備えた搬送装置を提供するこ
と。 【構成】 搬送装置(10)が、搬送物品を載置するた
めの台部(14)と、台部(14)を移動させる車輪
(16)と、台部(14)の側部から外方に展開可能に
設けられた展開部材(18)と、展開部材の展開動作を
起動させる起動装置(20)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、盗難防止装置を備えた
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、いわゆる現金強盗が多数報道され
ているが、これを防止するために種々の盗難防止装置を
備えた台車や現金ケースが提案されている。現金ケース
等の貴重品を搬送するための台車に盗難防止装置を備え
た形式の台車は、例えば、実開平5−5654号公報に
より公知となっている。この公報に開示された台車は、
現金ケース等の積み荷のための台部の上面に複数の近接
センサを配設し、積み荷が台部から取り除かれたとき
に、近接センサにてこれを検知して警報音を鳴動させる
ように構成されている。この台車は、更に、離脱警告手
段に抜き差し可能に装着されたアラームピンと積み荷と
の間を連結手段にて連結して、積み荷を無理に持ち去ろ
うとすると、アラームピンが離脱警告手段より抜去され
ると、警報音が鳴動されるように構成されている。ま
た、実公昭57−151692号公報に開示された現金
ケースは、把手の動作と連動して発煙が発生するように
構成された盗難防止装置を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記2つ
の公報に開示された台車および現金ケースには以下のよ
うな問題がある。実開平5−5654号公報に開示され
た台車は、台部から現金ケース等の積み荷を持ち去らな
ければ警報音が発生しない。同様に、実公昭57−15
1692号公報に開示された現金ケースも把手を動作さ
せなければ発煙が発生しない。然しながら、現金が襲わ
れる場合には、台車に載せた状態で台車ごと持ち去られ
ることが多いので、上記2つの公報に開示された盗難防
止装置では、対処できない場合が多い。本発明は、こう
した従来技術の問題点を解決することを目的としてお
り、搬送物品を搬送装置ごと持ち去られることを防止す
る盗難防止装置を備えた搬送装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内部に搬送物品を収納するための箱体と、箱体の側
部から外方に展開可能に設けられた展開部材と、展開部
材の展開動作を起動させる起動装置とを具備する搬送装
置を要旨とする。請求項2に記載の発明は、搬送物品を
載置するための台部と、台部を移動させる車輪とを有す
る搬送装置において、台部の側部から外方に展開可能に
設けられた展開部材と、展開部材の展開動作を起動させ
る起動装置とを具備する搬送装置を要旨とする。
【0005】請求項3に記載の発明は、搬送物品を載置
するための台部と、台部を移動させる車輪とを有する搬
送装置において、車輪を上方に持ち上げるためのリフト
部材と、リフト部材のリフト動作を起動させる起動装置
とを具備する搬送装置を要旨とする。請求項4に記載の
発明は、請求項2または3に記載の搬送装置において、
前記搬送装置が、更に、台部に積載された搬送物品を固
定する固定ベルトと、固定ベルトを搬送物品に対して締
め付けた状態で固定するベルト固定装置とを具備する搬
送装置を要旨とする。請求項5に記載の発明は、請求項
1から4の何れか1項に記載の搬送装置において、前記
起動装置が無線装置を具備している搬送装置を要旨とす
る。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明では、起動装置を操作す
ることにより、展開部材が箱体の側部から外方に展開
し、展開部材が箱体の周囲の物と衝接して箱体が持ち去
られ難くなる。請求項2に記載の発明では、起動装置を
操作することにより、展開部材が搬送装置の側部から外
方に展開し、展開部材が搬送装置の周囲の物と衝接して
搬送装置を移動させ難くなる。
【0007】請求項3に記載の発明では、送信装置から
の非常信号を受信装置が受信すると、リフト部材が車輪
を台部と共に地面または床面から上方に持上げ、台車を
移動させ難くなる。請求項4に記載の発明では、台部に
積載された搬送物品を固定する固定装置により、搬送物
品が搬送装置から持ち去れなくなる。請求項5に記載の
発明では、請求項1から4の何れか1項に記載の搬送装
置の展開部材を起動させる起動装置が無線装置を具備し
ているので、搬送装置から離れている搬送作業員が展開
部材を遠隔操作することができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好ましい
実施例を説明する。図1を参照すると、本発明の第1の
実施例による搬送装置としての台車10は、金属パイプ
等により形成されるフレーム12と、該フレーム12に
取り付けられた台部14とを具備しており、台部14に
現金ケース等の積み荷または搬送物品(図示せず)が積
載される。台部14の後部下端には、左右一対の車輪1
6が設けられており、台部14の前部下面には、台車を
所望位置に停止させておくための停止部材14aが設け
られている。搬送作業員は、現金ケース等の積み荷を台
部14に積み重ねて、フレーム12を把持して台車10
を操作して積み荷を搬送する。更に、台車10は台部1
4の両側部に設けられた一対の盗難防止装置18と、フ
レーム12に取り付けられた受信装置20とを具備して
いる。
【0009】図2をも参照すると、盗難防止装置18
は、棒状の部材から水平部と鉛直部とを有する概ねL字
形に形成された展開部材18aと、台部14の両側部に
おいて台車10の前後方向に概ね水平に延設された筒状
のホルダ18bとを具備している。ホルダ18b内に展
開部材18aの水平部が挿入され、係止装置26により
2つの展開部材の各々の鉛直部が、概ね鉛直となるよう
に係止されている。ホルダ18b内においてホルダ18
bと展開部材18aとの間に、展開部材18aのための
付勢手段としてのコイルバネ18dが配設されている。
コイルバネ18dは、展開部材18aの鉛直部を台車1
0の側部から外側に図1の矢印で示す方向に付勢する。
また、係止装置26は、後述するように受信装置20が
非常信号を受信したときに、展開部材18aのフレーム
12への係止作用を解除できるように構成されている。
そして、係止装置26による展開部材18aの係止作用
が解除されると、展開部材18aがコイルバネ18dの
付勢作用により台車10の側部から外方に図1、2の矢
印で示す方向に回転、展開する。
【0010】図3を参照すると、係止装置26は、係止
手段として一対のフック部材26aを具備している。フ
ック部材26aの各々は、ワイヤ26dにより展開部材
18aの鉛直部に連結されている。フック部材26a
は、各々の係止部26bを組み合わせることにより環状
の受承部が形成されるように重ね合わされる。形成され
た環状の受承部に、後述する係止解除手段としてのソレ
ノイド20cの作用部に取着された係合手段としての閂
部材26cが挿入される。ソレノイド20cは、その作
用部が図3において矢印Xで示す方向に前進、後退する
ように設けられている。
【0011】2つのフック部材26aの各々の係止部2
6bにより形成される環状の受承部に閂部材26cが挿
入、受承される間、フック部材26aの係止部26bが
閂部材26cと係合することにより、フック部材26a
が、図1に示すように、台車10の両側部の概ね中央に
保持され、展開部材18aの鉛直部が概ね鉛直に保持さ
れる。ソレノイド20cの作用部が後退することによ
り、閂部材26cが環状の受承部から抜去されると、フ
ック部材26aとの係合が解除され、展開部材18aが
台車10の側部から外方に展開する。
【0012】図4に係止装置26′の他の実施例を図示
する。係止装置26′の中心線を含む概ね水平な平面で
一部を切断した部分断面図である。図3の係止装置26
では係合手段としての閂部材26cが、矢印Xで示す方
向に前進、後退するように構成されているが、図4の実
施例による係止装置26′は、係合手段として、概ね水
平な平面で回転する閂部材26eを具備している。閂部
材26eは、フレーム12の適所に取着されたピン26
fを中心として回転可能に設けられており、一端が2つ
のフック部材26a′の係止部26b′により形成され
る受承部に挿入されている。閂部材26eは、他端側に
スロット26gを有しており、このスロット26gにソ
レノイド20cの作用部に設けられたピン26hが挿入
される。ピン26hは、スロット26gの内縁と係合で
きるように設けられている。こうした構成により、ソレ
ノイド20cの作用部が前進、後退すると、ピン26h
がスロット26gと係合しながら、閂部材26eをピン
26fを中心として回転させる。
【0013】図5を参照すると、受信装置20は、台車
10の外部に設けられた送信装置22、例えば、搬送作
業員が所持する送信装置22からの非常信号を、アンテ
ナ20bを介して受信する受信部20aを具備してい
る。受信部20aは電源部20eに接続されている。電
源部20eは電池により構成することができる。受信部
20aは、また、係止解除手段としてのソレノイド20
cと、ブレーキ作動装置20dと、警報ブザー20gと
に接続されている。
【0014】送信装置22は、アンテナ22bを介して
非常信号を送信する送信部22aを具備している。送信
部22aは電源部22eに接続されている。電源部22
eもまた電池により構成することができる。送信装置2
2aは、更に、非常事態が生じたときに搬送作業員によ
り押される押しボタン22cに接続されている。搬送作
業員が押しボタン22cを押すと、送信部22aから非
常信号が送信される。また、ソレノイド20cは、上述
のように無線装置により起動しなくとも、台車10の適
所に設けたスイッチ(図示せず)により起動してもよ
い。
【0015】次に、本発明の第1の実施例の作用を説明
する。非常事態が生じたとき、搬送作業員が送信装置2
2の押しボタン22cを押すと、送信装置22から非常
信号が送信される。この非常信号を受信装置20が受信
すると、受信部20aからの信号に基づき、係止解除手
段としてのソレノイド20cと、ブレーキ作動装置20
dと、警報ブザー20gとが作動する。ソレノイド20
cが作動すると、図3に示した係止装置26では、ソレ
ノイド20cの作用部が後退して、閂部材26cが2つ
のフック部材26aの間から抜去されてフック部材26
aの係止作用が解除され、図4に示した係止装置26で
は、ソレノイド20cの作用部が、ピン26gにてスロ
ット26hと係合しながら後退して、閂部材26eをピ
ン26fを中心として矢印Aで示す方向に回転させ、閂
部材26eの先端が2つのフック部材26aの間から抜
去されてフック部材26aの係止作用が解除される。
【0016】係止装置26の係止作用が解除されると、
展開部材18aが、コイルバネ18dの付勢作用によ
り、図1において二点鎖線で示すように、台車10の両
側部から外側へ矢印の方向に回転、展開する。ブレーキ
作動装置20dが作動すると、台車10に設けられたブ
レーキ装置(図示せず)が車輪16を固定する。警報ブ
ザー20gが作動すると大きな警報音を発し、非常事態
が発生したことを周囲に知らせる。
【0017】次に、図6、7を参照して本発明の第2の
実施例を説明する。図6、7は台車10を後方より見た
立面図であり、第1の実施例と同様の構成要素には同じ
参照番号が付されている。但し、図6、7には係止装置
26が省略されているが、既述した係止装置と同様の係
止装置が設けられていることは言うまでもない。
【0018】図6、7において、台車10は一対の盗難
防止装置24を具備している。盗難防止装置24は、第
1の実施例の盗難防止装置18と概ね同様に構成されて
いるが、台車10を上方に持ち上げるためのリフト部材
24cが、展開部材24aに取着されている点で異なっ
ている。更に詳細に説明すると、盗難防止装置24各々
は筒状のホルダ24bを具備しており、ホルダ24b内
に展開部材24aの水平部(図示せず)が挿入される。
第2実施例では、ホルダ24bは、台車の前後方向に互
いに平行となるように台部14の下面に取り付けられて
いる。展開部材24aの鉛直部は、通常時には、既述し
た係止装置と同様に構成された係止装置により、概ね鉛
直な状態で保持されている。
【0019】リフト部材24cは先端が丸く形成された
概ね円柱状の部材であり、展開部材24aが左右に展開
したときに、展開部材24aの水平部を中心として回転
して、先端が地面または床面に当接して台車の後部を持
ち上げるように設けられている。更に好ましくは、リフ
ト部材24cは、展開部材24aが展開して鉛直部の先
端が地面に当接したときに、地面に対して概ね鉛直に当
接するように設けられている。
【0020】次に、本発明の第2の実施例の作用を説明
する。第1の実施例と同様に非常事態が生じたとき、搬
送作業員が送信装置22の押しボタン22cを押すと、
送信装置22から非常信号が送信される。この非常信号
を受信装置20が受信すると、受信部20aからの信号
により、係止解除手段としてのソレノイド20cと、ブ
レーキ作動装置20dと、警報ブザー20gとが作動す
る。
【0021】ソレノイド20cが作動すると、既に説明
したように、フック部材26aの係止作用が解除され
る。フック部材26aの係止作用が解除されると、展開
部材24aが、コイルバネ(図示せず)の付勢作用によ
り、図6、7において二点鎖線で示すように、台車10
の両側部から外側へ矢印の方向に回転、展開する。この
とき、展開部材24aのリフト部材24cが、図6に示
すように、展開部材24aの水平部を中心として展開部
材24aと共に回転してリフト動作を開始し、その先端
において地面または床面と当接する。
【0022】図6に示す状態から、展開部材24aが更
に矢印の方向に回転して、図7に示すように、展開部材
24aの先端が地面または床面に当接すると、リフト部
材24cは先端において地面または床面に当接して、車
輪16を台車10と共に上方に持ち上げながら概ね鉛直
な位置まで回転する。車輪16が地面または床面から離
反すると、台部14の前部下側に設けられた停止部材1
4a(図1参照)とリフト部材24cにより支持される
ので、台車10を移動させることが困難になる。
【0023】ここで、当業者には理解されるように、リ
フト部材24cが上述のように台車10を持ち上げるた
めに、展開部材24aは相当の重量と長さを有する必要
がある。更に、好ましくは、展開部材24aを台車10
の外側に向けて付勢するコイルバネのバネ定数は、リフ
ト部材24cによる台車10のリフト作用を助けるため
に充分に大きなバネ定数が選定される。リフト部材は、
展開部材24aとは独立に設けてもよい。要は、起動装
置が作動したときに、台車10の車輪16を地面や床面
から持上げるように構成されていればよい。
【0024】ブレーキ作動装置20dが作動すると、台
車10に設けられたブレーキ装置(図示せず)が車輪1
6を固定し、警報ブザー20gが作動すると大きな警報
音を発し、非常事態が発生したことを周囲に知らせる作
用は第1の実施例と同様である。
【0025】次に、図8、9を参照して、本発明の第3
の実施例を説明する。図8に示す搬送装置28は、内部
に現金などの搬送物品を収納する概ね直方体形状の箱体
28aを具備している。箱体28aは、搬送物品を箱体
内部に収納するために、従来の現金ケース等と同様に開
閉可能な蓋が設けられている。箱体28aの底面には、
搬送装置28の側部において外方に展開可能な展開部材
を備えた盗難防止装置30が設けられている。
【0026】図9を参照すると、盗難防止装置30は、
箱体28aの側部において外方に展開可能に設けられた
一対の展開部材30aを具備している。展開部材30a
は、ピン30bにより盗難防止装置30のハウジング
(図示せず)に回転可能に取り付けられており、一端に
付勢手段としての引張りコイルバネ30cの一端が取り
付けられている。コイルバネ30cの他端は、盗難防止
装置30のハウジングに取着されており、図示するよう
に、展開部材30aが盗難防止装置30のハウジング内
に収納される収納位置にあるとき、展開部材30aを矢
印Dにて示すように付勢する。
【0027】展開部材30aの他端近傍には、展開部材
30aを盗難防止装置30内に保持するための係止部3
0kが設けられており、該係止部30kは、係止手段と
しての一対のフックアーム30dの各々の先端に設けら
れた係合部30gに係合できるように形成されている。
フックアーム30dは、収納位置にある展開部材30a
に対して概ね横断方向に延設されており、ピン30eを
中心として回転可能に取り付けられている。一対のフッ
クアーム30dの各々において、係合部30gの反対側
の端部近傍にスロット30fが形成されており、スロッ
ト30fの各々には、係止解除手段としてのソレノイド
20cの作用部30hに設けられたピン30iが配設さ
れている。ピン30iはスロット30fの内縁と係合す
るように設けられている。
【0028】こうした構成により、図5に示した受信装
置20が送信装置22からの非常信号を受信して、係止
解除手段としてのソレノイド20cが作動し、その作用
部30hが矢印Bで示す方向に移動すると、フックアー
ム30dが矢印Cで示す方向に回転して、展開部材30
aの係止部30kと、フックアーム30dの係合部30
gとの間の係合が解除される。これにより、フックアー
ムによる係止作用が解除され、コイルバネ30cにより
付勢された展開部材30aが、ピン30bを中心として
矢印Dで示す方向に回転、展開される。なお、図9に示
す実施例では、係止解除手段としてのソレノイド20c
の作用部は、引張りコイルバネにより矢印Bとは反対方
向に付勢されており、ソレノイド20cが作動していな
い間に展開部材30aとフックアーム30dとの係合を
保持している。
【0029】次に、図10から図15を参照して、本発
明の第4の実施例を説明する。この第4の実施例による
搬送装置は、図1に示した第1の実施例の搬送装置とし
ての台車10に、台部14に積載された搬送物品を固定
するための搬送物品固定装置が更に設けられている。搬
送物品固定装置を除いて、第4の実施例は第1の実施例
と同様に構成されており、従って、図10から図15に
おいて、第1の実施例と同様の構成要素には同じ参照番
号が付されている。然しながら、第4の実施例は第2の
実施例にも適用できることは言うまでもない。
【0030】搬送物品固定装置は、台車10の台部14
に積載された現金ケース等の搬送物品を台部14に固定
するためのベルト32を具備している。ベルト32の一
端は、図10に示すように、台車10の台部14の下側
に取り外せないように固着されている。ベルト32の他
端は、ベルト32を台車10の台部14の上方を掛け渡
すように設けて、フレーム12に取り付けられた固定装
置34に着脱可能に固定される。
【0031】図11を参照すると、固定装置34は、ベ
ルト固定部36と、ロック部38とから成る。更に図1
2、13をも参照すると、ベルト固定部36は、ヒンジ
36dにより台車10のフレーム12に取着されたハウ
ジング36aと、ハウジング36a内部に設けられた押
しボタン式のラッチ装置36eと、以下に説明するロッ
ク部38のラッチ38fのための係合部材36gとを具
備している。ラッチ装置36eは周知の係止装置であ
り、押しボタン36bを押すことにより、ラッチ36f
がラッチ装置36eの内部に後退するように構成されて
いる。ラッチ36fは、ハウジング36aが図11に示
すように閉じられている間、ロック部38のハウジング
38aに係合している。係合部材36gは、板状の部材
を概ねL字形状に板金加工して形成されており、ハウジ
ング正面の内側面から内部に概ね垂直に突出するように
設けられている。係合部材36gは、ハウジング36a
の内部に突出する部分にロック部38のラッチ38fと
係合する係合穴36hが形成されている。
【0032】ベルト固定部36のハウジング36aは、
ラッチ装置bを押しながらハンドル36cを把持して手
前側に引くことにより、ヒンジ36dを中心として回転
して開くように構成されている。ハウジング36aの上
端面には、ベルト32のための開口部36iが形成され
ており、ベルト32が開口部36iよりハウジング36
aの内部に導入される。ハウジング36a内には、周知
のバックル式のベルト締結具(図示せず)が設けられて
いる。開口部36iよりハウジング36a内部に導入さ
れたベルトはベルト締結具を通され、再び上部開口部3
6iから外部に引き出される。ベルト締結具は、バック
ルにベルトを通すことによりバックルとベルトが係合し
て、両者間の摩擦によりベルトを締めつける方向にはベ
ルトが移動できるが、ベルトが弛む方向には移動できな
くなるように構成されている。そして、バックルに設け
られたレバーを操作することにより、バックルとベルト
との係合が解除される。
【0033】ロック部38は台車10のフレーム12に
固着されたハウジング38aを具備している。ハウジン
グ38aの正面にはシリンダ錠38bが取り付けられて
おり、ハウジング38aの側面には解除ピン38cを挿
入するための小孔が形成されている。図14、15をも
参照すると、ロック部38は、更に、ラッチ装置38e
と、該ラッチ装置38eの操作ピン38kに取着された
ラッチレバー38hと、シリンダ錠38bの回転部(図
示せず)に取着された解除腕38gとを具備している。
【0034】ラッチレバー38hは、図15において実
線で示すロック位置と、図15において仮想線で示す解
除位置との間で、操作ピン38kを中心して回転できる
ように構成されている。ラッチ装置38eは、ラッチレ
バー38hが解除位置にあるとき、そのラッチ38fが
図14において仮想線で示すようにラッチ装置38e内
部に後退し、ロック位置にあるとき実線で示すようにラ
ッチ装置38eから突出して、ベルト固定部36の係合
穴36hと係合するように構成されている。
【0035】解除腕38gは、ラッチレバー38hに取
着された連結ピン38pによりラッチレバー38hに連
結されている。また、ラッチレバー38hは、図示しな
いバネ等によりロック位置に向けて付勢されている。ラ
ッチレバー38hの先端近傍に第1の係合ピン38iが
固着されている。ハウジング38aの内側面からハウジ
ング38a内部に延びる第2の係合ピン38mが固着さ
れている。第1と第2の係合ピン38i、38mは、ラ
ッチレバー38hおよび解除腕38gの回転軸(図示せ
ず)と概ね平行に延びるように設けられている。
【0036】解除ピン38cは、ハウジング38aの側
面に設けられた小孔よりハウジング38a内部に挿入さ
れる。ハウジング38a内に挿入された解除ピン38c
は、案内部38jにより案内されて、ラッチレバー38
hが解除位置にあるとき、第と第2の係合ピン38i、
38mの間を通過する。解除ピン38cと、第1と第2
の係合ピン38i、38mとが係合することにより、ロ
ック位置に向けて付勢されているラッチレバー38h
が、ロック位置に回転することが防止される。また、解
除ピン38cの端部には、ワイヤまたは紐38dが取着
されており、該ワイヤまたは紐38dの他端は搬送作業
員の着衣の適当箇所に取着されている。
【0037】次に、第4の実施例の作用を説明する。先
ず、台車10の台部14の上に搬送物品を積載して、ベ
ルト32を搬送物品の上方を掛け渡すように設ける。次
いで、ベルト固定部36のハウジング36aを開いて、
ベルト32を開口部36iからハウジング36a内に導
入し、ハウジング38a内に配設されたバックル式のベ
ルト締結具に通して、ベルト32の先端部を開口部36
iから引き出す。次いで、ベルト締結具のレバーを操作
してベルト32を搬送物品に対して締め付け、ハウジン
グ36aを閉じる。そして、搬送作業員は、解除ピン3
8cに取着されたワイヤ38dを搬送作業員の着衣の適
当箇所に取り付けた状態で台車10を操作する。
【0038】その後、非常事態が生じた場合に、搬送作
業員が台車10から離反すると、解除ピン38cがロッ
ク部38から抜去される。解除ピン38cが抜去される
と、ラッチレバー38hが係止位置に回転する。これに
より、ロック部38のラッチ装置38eのラッチ38f
は突出して、ベルト固定部36の係合穴36hに係合す
る。従って、この間は押しボタン36bを押してもベル
ト固定部36のハウジング36aを開くことができくな
る。ベルト32を弛めることができなくなるので、第3
者が台車10の台部に積載された搬送物品を持ち去るこ
とができなくなる。更に、搬送作業員が、送信装置22
を操作して展開部材を展開させることにより台車10を
持ち去ることができなくなる。
【0039】ベルト32を弛めるためには、シリンダ錠
38bに鍵を差し込んで、シリンダ錠38bと共に解除
腕38gを解除位置に回転させる。これにより、ラッチ
レバー38hが、連結ピン38pを介して解除位置に回
転する。次いで、解除ピン38cをハウジング38aの
側部の小孔から挿入して、第1と第2の係合ピン38
i、38mと係合させる。解除ピン38cと、第1と第
2の係合ピン38i、38mとが係合する間は、ラッチ
レバー38hおよび解除腕38gはロック位置に回転で
きない。従って、この間、ラッチ装置38eのラッチ3
8fは後退しており、ベルト固定部36の係合穴36h
に係合していない。従って、ベルト固定部36の押しボ
タン36bを押すことにより、ベルト固定部36のハウ
ジング36aを開いて、ベルト32を弛めることが可能
となる。
【0040】
【発明の効果】既述の説明から明らかなように、本発明
による搬送装置としての台車では、強盗等の非常事態が
発生したときに、台車から離れた搬送作業員が展開部材
の起動装置としての送信装置の押しボタンを押して、係
止装置を解除することにより、展開部材が台車の両側部
から外側に展開し、該展開部材が台車の周囲の建物の一
部、例えば柱や壁、道路上に駐車している自動車等に衝
接して台車を移動させ難くなる。これにより、台車ごと
搬送物品を持ち去られることが防止できる。また、台車
ごと自動車に積み込もうとしても、展開部材により積み
込むことができなくなる。更に、本発明による搬送装置
は、台車に設けられたリフト部材を具備しており、非常
事態が発生したときに、リフト部材の起動装置を操作す
るとリフト部材が台車の車輪を持上げる。これにより、
台車を停止部材または台部の一部とリフト部材により支
持するので、台車を動かすことが更に困難になる。従っ
て、本発明の台車によれば台車ごと積み荷を持ち去るこ
とが防止される。
【0041】また、本発明の搬送装置としての箱体は展
開部材を備えており、非常事態が発生したときに、この
展開部材を箱体の側部から外方に展開させることによ
り、該展開部材が箱体の周囲の建物の一部、例えば柱や
壁、道路上に駐車している自動車等に衝接して箱体を持
ち運び難くなる。これにより、搬送装置としての箱体ご
と搬送物品を持ち去られることが防止できる。更に、台
車の場合と同様に、自動車に積み込むことができなくな
る。更に、本発明による搬送装置は、ベルト式の搬送物
品固定装置を備えており、台車に積載された搬送物品自
体を持ち去ることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の略示斜視図である。
【図2】盗難防止装置の透視図である。
【図3】展開部材の係止装置の分解斜視図である。
【図4】展開部材の係止装置の他の実施例の部分断面図
である。
【図5】送信装置と受信装置のブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例の後方から見た立面図で
ある。
【図7】図6と同様の立面図あり、展開部材が完全に展
開した状態を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例の略示斜視図である。
【図9】図8に示した実施例による盗難防止装置の略示
平面図である。
【図10】本発明の第4の実施例の略示斜視図である。
【図11】ベルト固定装置の略示斜視図である。
【図12】固定部のハウジングの一部を破断して示す略
示正面図である。
【図13】固定部の側面図である。
【図14】ロック部のハウジングを破断して示す部分平
面図である。
【図15】ロック部のハウジングを破断して示す部分正
面図である。
【符号の説明】
10…台車 12…フレーム 14…台部 16…車輪 18…第1の実施例による盗難防止装置 20…受信装置 22…送信装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に搬送物品を収納するための箱体
    と、 箱体の側部から外方に展開可能に設けられた展開部材
    と、 展開部材の展開動作を起動させる起動装置とを具備する
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 搬送物品を載置するための台部と、台部
    を移動させる車輪とを有する搬送装置において、 台部の側部から外方に展開可能に設けられた展開部材
    と、 展開部材の展開動作を起動させる起動装置とを具備する
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 搬送物品を載置するための台部と、台部
    を移動させる車輪とを有する搬送装置において、 車輪を上方に持ち上げるためのリフト部材と、 リフト部材のリフト動作を起動させる起動装置とを具備
    する搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送装置が、更に、 台部に積載された搬送物品を固定する固定ベルトと、 固定ベルトを固定するベルト固定装置とを具備する請求
    項2または3に記載の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記起動装置が無線装置を具備する請求
    項1から4の何れか1項に記載の搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003057542A3 (de) * 2002-01-11 2003-12-18 Johann Tobler Handwagen

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6046361U (ja) * 1983-09-02 1985-04-01 包行 良人 リフト荷台付動力運搬車のアウトリガ−装置
JPH02282195A (ja) * 1989-04-20 1990-11-19 Showa Aircraft Ind Co Ltd リフター装置

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