JPH0815122B2 - 耐食性のすぐれた希土類磁石及びその製造方法 - Google Patents
耐食性のすぐれた希土類磁石及びその製造方法Info
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- JPH0815122B2 JPH0815122B2 JP61223208A JP22320886A JPH0815122B2 JP H0815122 B2 JPH0815122 B2 JP H0815122B2 JP 61223208 A JP61223208 A JP 61223208A JP 22320886 A JP22320886 A JP 22320886A JP H0815122 B2 JPH0815122 B2 JP H0815122B2
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Description
【発明の詳細な説明】 利用産業分野 この発明は、高磁石特性を有するFe-B-R系希土類永久
磁石に係り、その特定組成及び簡単な表面処理により、
永久磁石材料の耐食性を著しく向上させた希土類・ボロ
ン・鉄系永久磁石とその製造方法に関する。
磁石に係り、その特定組成及び簡単な表面処理により、
永久磁石材料の耐食性を著しく向上させた希土類・ボロ
ン・鉄系永久磁石とその製造方法に関する。
背景技術 本発明者は先に、NdやPrを中心とする資源的に豊富な
軽希土類を用いてB,Feを主成分とし、高価なSmやCoを含
有せず、従来の希土類コバルト磁石の最高特性を大幅に
越える新しい高性能永久磁石として、Fe-B-R系永久磁石
を提案した(特開昭59-46008号公報、特開昭59-89401号
公報)。
軽希土類を用いてB,Feを主成分とし、高価なSmやCoを含
有せず、従来の希土類コバルト磁石の最高特性を大幅に
越える新しい高性能永久磁石として、Fe-B-R系永久磁石
を提案した(特開昭59-46008号公報、特開昭59-89401号
公報)。
前記磁石合金のキュリー点は、一般に、300℃〜370℃
であるが、Feの一部をCoにて置換することにより、より
高いキュリー点を有するFe-B-R系永久磁石を得(特開昭
59-64733号、特開昭59-132104号)、さらに、前記Co含
有のFe-B-R系希土類永久磁石と同等以上のキュリー点並
びにより高い(BH)maxを有し、その温度特性、特に、i
Hcを向上させるため、希土類元素(R)としてNdやPr等
の軽希土類を中心としたCo含有のFe-B-R系希土類永久磁
石のRの一部にDy、Tb等の重希土類のうち少なくとも1
種を含有することにより、25MGOe以上の極めて高い(B
H)maxを保有したままで、iHcをさらに向上させたCo含
有のFe-B-R系希土類永久磁石を提案した(特開昭60-340
05号)。
であるが、Feの一部をCoにて置換することにより、より
高いキュリー点を有するFe-B-R系永久磁石を得(特開昭
59-64733号、特開昭59-132104号)、さらに、前記Co含
有のFe-B-R系希土類永久磁石と同等以上のキュリー点並
びにより高い(BH)maxを有し、その温度特性、特に、i
Hcを向上させるため、希土類元素(R)としてNdやPr等
の軽希土類を中心としたCo含有のFe-B-R系希土類永久磁
石のRの一部にDy、Tb等の重希土類のうち少なくとも1
種を含有することにより、25MGOe以上の極めて高い(B
H)maxを保有したままで、iHcをさらに向上させたCo含
有のFe-B-R系希土類永久磁石を提案した(特開昭60-340
05号)。
しかしながら、上記のすぐれた磁気特性を有するFe-B
-R系磁気異方性焼結体からなる永久磁石は主成分とし
て、空気中で酸化し次第に安定な酸化物を生成し易い希
土類元素及び鉄を含有するため、磁気回路に組込んだ場
合に、磁石表面に生成する酸化物により、磁気回路の出
力低下及び磁気回路間のばらつきを惹起し、また、表面
酸化物の脱落による周辺機器への汚染の問題があった。
-R系磁気異方性焼結体からなる永久磁石は主成分とし
て、空気中で酸化し次第に安定な酸化物を生成し易い希
土類元素及び鉄を含有するため、磁気回路に組込んだ場
合に、磁石表面に生成する酸化物により、磁気回路の出
力低下及び磁気回路間のばらつきを惹起し、また、表面
酸化物の脱落による周辺機器への汚染の問題があった。
そこで、出願人は、上記のFe-B-R系永久磁石の耐食性
の改善のため、磁石体表面に無電解めっき法あるいは電
解めっき法により耐食性金属めっき層を被覆した永久磁
石(特開昭58-162350号)、及び磁石体表面にスプレー
法あるいは浸漬法によって、耐食性樹脂層を被覆した永
久磁石を提案(特願昭58-171907号)した。
の改善のため、磁石体表面に無電解めっき法あるいは電
解めっき法により耐食性金属めっき層を被覆した永久磁
石(特開昭58-162350号)、及び磁石体表面にスプレー
法あるいは浸漬法によって、耐食性樹脂層を被覆した永
久磁石を提案(特願昭58-171907号)した。
しかし、前者のめっき法では、永久磁石体が焼結体で
あり有孔性のため、この孔内にめっき前処理での酸性溶
液またはアルカリ溶液が残留し、経年変化とともに腐食
する恐れがあり、また磁石体の耐薬品性が劣るため、め
っき時に磁石表面が腐食されて密着性・防蝕性が劣る問
題があった。
あり有孔性のため、この孔内にめっき前処理での酸性溶
液またはアルカリ溶液が残留し、経年変化とともに腐食
する恐れがあり、また磁石体の耐薬品性が劣るため、め
っき時に磁石表面が腐食されて密着性・防蝕性が劣る問
題があった。
また、後者のスプレー法による樹脂の塗装には方向性
があるため、被処理物表面全体に均一な樹脂被膜を施す
のに多大の工程,手間を要し、特に形状が複雑な異形磁
石体に均一厚みの被膜を施すことは困難であり、また、
浸漬法では樹脂被膜厚みが不均一になり、製品寸法精度
が悪い問題があった。
があるため、被処理物表面全体に均一な樹脂被膜を施す
のに多大の工程,手間を要し、特に形状が複雑な異形磁
石体に均一厚みの被膜を施すことは困難であり、また、
浸漬法では樹脂被膜厚みが不均一になり、製品寸法精度
が悪い問題があった。
さらに、上記のめっき及びスプレー法あるいは浸漬法
の持つ欠点を解消し、長期間にわたって耐食性が安定し
たFe-B-R系永久磁石として、その表面に種々金属または
合金からなる耐食性気相めっき層を設けた永久磁石を提
案(特願昭59-278489号、特願昭60-7949号、特願昭60-7
950号、特願昭60-7951号)した。この気相めっきによ
り、磁石体表面の酸化が抑制され、磁気特性が劣化する
ことなく、また、腐蝕性の薬品等を使用,残留させるこ
とがないため、長期にわたって安定する利点がある。し
かし、耐食性向上にはきわめて有効であるが、その処理
装置及び生産性が低く処理に多大のコストを要する問題
があった。
の持つ欠点を解消し、長期間にわたって耐食性が安定し
たFe-B-R系永久磁石として、その表面に種々金属または
合金からなる耐食性気相めっき層を設けた永久磁石を提
案(特願昭59-278489号、特願昭60-7949号、特願昭60-7
950号、特願昭60-7951号)した。この気相めっきによ
り、磁石体表面の酸化が抑制され、磁気特性が劣化する
ことなく、また、腐蝕性の薬品等を使用,残留させるこ
とがないため、長期にわたって安定する利点がある。し
かし、耐食性向上にはきわめて有効であるが、その処理
装置及び生産性が低く処理に多大のコストを要する問題
があった。
発明の目的 この発明は、Fe-B-R系永久磁石の耐食性の改善を目的
とし、耐食性改善のため、その組成を特定し、且つ簡単
な表面処理を施すことによりすぐれた耐食性を発揮する
Fe-B-R系永久磁石とその製造方法を目的としている。
とし、耐食性改善のため、その組成を特定し、且つ簡単
な表面処理を施すことによりすぐれた耐食性を発揮する
Fe-B-R系永久磁石とその製造方法を目的としている。
発明の構成と効果 この発明は、すぐれた耐食性を発揮するFe-B-R系永久
磁石を目的に、Fe-B-R系永久磁石を組成的に種々検討し
た結果、希土類元素(R)として、Nd、Dyを特定し、か
つB、Co、Al、C、あるいはさらに、TiまたはNbの特定
量を含有することにより、永久磁石材料の磁石特性を劣
化させることなく、従来では得られない程の耐食性の改
善効果が得られ、且つ簡単な表面処理として電着塗装を
施して更に耐食性を改善することを特徴とするものであ
る。
磁石を目的に、Fe-B-R系永久磁石を組成的に種々検討し
た結果、希土類元素(R)として、Nd、Dyを特定し、か
つB、Co、Al、C、あるいはさらに、TiまたはNbの特定
量を含有することにより、永久磁石材料の磁石特性を劣
化させることなく、従来では得られない程の耐食性の改
善効果が得られ、且つ簡単な表面処理として電着塗装を
施して更に耐食性を改善することを特徴とするものであ
る。
すなわち、この発明は、 Nd11at%〜15at%、Dy0.2at%〜3.0at%、 かつNdとDyの総量が12at%〜17at%であり、 B5at%〜8at%、Co0.5at%〜13at%、 Al0.5at%〜4at%、C1000ppm以下を含有し、 残部Fe及び不可避的不純物からなり、 主相が正方晶構造からなる磁石体表面に、 電着塗装による均一厚みの耐食性樹脂層を有することを
特徴とする耐食性のすぐれたFe-B-R系希土類磁石とその
製造方法である。
特徴とする耐食性のすぐれたFe-B-R系希土類磁石とその
製造方法である。
この発明による希土類永久磁石材料は、(BH)max25M
GOe以上、かつiHc 10kOe以上の磁気特性を有する。
GOe以上、かつiHc 10kOe以上の磁気特性を有する。
また、この前記組成にさらに、TiまたはNbの1種を0.
1at%〜1.0at%含有させることにより、永久磁石の磁石
特性、特に、減磁曲線の角形性を改善し、(BH)maxを
向上させることができる。
1at%〜1.0at%含有させることにより、永久磁石の磁石
特性、特に、減磁曲線の角形性を改善し、(BH)maxを
向上させることができる。
Fe-B-R系永久磁石合金における粒界相は、該合金内
に、Co及びAlを含有しない場合は、Bをほとんど含ま
ず、Feを数%含有し、そのほとんどが希土類元素からな
るRリッチ相及びBの含有が多いR1+εFe4B4相から構
成されているため、Fe-B-R系永久磁石の耐食性が劣化す
る理由は、化学的に活性な希土類元素を主体とする前記
Rリッチ相の存在によるものと考えられる。
に、Co及びAlを含有しない場合は、Bをほとんど含ま
ず、Feを数%含有し、そのほとんどが希土類元素からな
るRリッチ相及びBの含有が多いR1+εFe4B4相から構
成されているため、Fe-B-R系永久磁石の耐食性が劣化す
る理由は、化学的に活性な希土類元素を主体とする前記
Rリッチ相の存在によるものと考えられる。
この発明によるFe-B-R系永久磁石合金の場合は、その
粒界相において、含有されるCo及びAlが前記Rリッチ相
に入って、多相となり、かつCo及びAl量の調整により、
磁石特性を低下させることなく、粒界相の耐食性に大き
く寄与するものと考えられる。
粒界相において、含有されるCo及びAlが前記Rリッチ相
に入って、多相となり、かつCo及びAl量の調整により、
磁石特性を低下させることなく、粒界相の耐食性に大き
く寄与するものと考えられる。
この発明において、耐食性樹脂層を磁石体表面に形成
する電着塗装方法は、 永久磁石体を水性塗料中に浸漬し、 該永久磁石体を陽極あるいは陰極とし、該永久磁石体と
対極間に直流電流を給電し、 該永久磁石体全体に電気的に塗装を施し、表面に耐食性
樹脂層を形成する電着塗装方法であり、 被処理磁石体を陽極にしたアニオン電着塗装法あるいは
被処理磁石体を陰極にしたカチオン電着塗装法を採用す
ることができる。
する電着塗装方法は、 永久磁石体を水性塗料中に浸漬し、 該永久磁石体を陽極あるいは陰極とし、該永久磁石体と
対極間に直流電流を給電し、 該永久磁石体全体に電気的に塗装を施し、表面に耐食性
樹脂層を形成する電着塗装方法であり、 被処理磁石体を陽極にしたアニオン電着塗装法あるいは
被処理磁石体を陰極にしたカチオン電着塗装法を採用す
ることができる。
上記のアニオン電着塗装に使用される樹脂は、乾性
油、ポリエステル、ポリブタジエン、エポキシエステ
ル、ポリアクリル酸エステルなどを骨核としたポリカル
ボン酸樹脂であり、通常、有機アミンあるいは苛性カリ
等の塩基で中和し、水溶液化あるいは水分散化されて負
に荷電する。
油、ポリエステル、ポリブタジエン、エポキシエステ
ル、ポリアクリル酸エステルなどを骨核としたポリカル
ボン酸樹脂であり、通常、有機アミンあるいは苛性カリ
等の塩基で中和し、水溶液化あるいは水分散化されて負
に荷電する。
また、カチオン電着塗装に使用される樹脂は、主とし
て、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂などを骨核にした
ポリアミノ樹脂で、通常、有機酸で中和し、水溶液化あ
るいは水分散化されて正に荷電する この発明において、永久磁石表面電着塗装によって、
耐食性樹脂層の厚みは、5μm〜30μmの厚みが得られ
る。
て、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂などを骨核にした
ポリアミノ樹脂で、通常、有機酸で中和し、水溶液化あ
るいは水分散化されて正に荷電する この発明において、永久磁石表面電着塗装によって、
耐食性樹脂層の厚みは、5μm〜30μmの厚みが得られ
る。
さらに、防錆,塗膜補強改善の目的で、上記の樹脂中
に、酸化亜鉛、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウ
ム、鉛丹などの防錆用顔料を含有していてもよく、ある
いはベンゾトリアゾールを含有するものでもよい。
に、酸化亜鉛、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウ
ム、鉛丹などの防錆用顔料を含有していてもよく、ある
いはベンゾトリアゾールを含有するものでもよい。
この発明において、樹脂中に含有される上記の顔料
は、樹脂量に対して、80%以下でよく、またベンゾトリ
アゾール量は樹脂量に対して、5%以下の含有でよい。
は、樹脂量に対して、80%以下でよく、またベンゾトリ
アゾール量は樹脂量に対して、5%以下の含有でよい。
また、電着塗装法によって樹脂層を被着する前に、永
久磁石体の表面に下地処理を施すのもよく、下地処理膜
には、燐酸亜鉛、燐酸マンガン、等の燐酸塩被膜、ある
いはクロム酸塩被膜が好ましく、下地処理の化成被膜厚
みは、耐食性及び強度、コスト面から5μm以下が好ま
しい。
久磁石体の表面に下地処理を施すのもよく、下地処理膜
には、燐酸亜鉛、燐酸マンガン、等の燐酸塩被膜、ある
いはクロム酸塩被膜が好ましく、下地処理の化成被膜厚
みは、耐食性及び強度、コスト面から5μm以下が好ま
しい。
成分の限定理由 この発明において、Ndは、11at%未満では、高保磁力
を得るために必要なNdリッチ相が不足し、また、保磁力
の小さなα‐鉄が出現して磁石特性が急激に低下し、ま
た、15at%を越えると、保磁力は僅かに増加するが、Br
の減少、並びにBrの減少に伴ない(BH)maxが低下する
ため、 11at%〜15at%とする。
を得るために必要なNdリッチ相が不足し、また、保磁力
の小さなα‐鉄が出現して磁石特性が急激に低下し、ま
た、15at%を越えると、保磁力は僅かに増加するが、Br
の減少、並びにBrの減少に伴ない(BH)maxが低下する
ため、 11at%〜15at%とする。
好ましいNd量、は12at%〜14at%の範囲とする。
本発明において、Ndの一部を磁気特性及び耐食性を阻害
しない範囲でPrにて置換することができ、また市販品の
Nd材料として、Nb、Pr、Ceを含むジジム(didymium)を
一部用いることができる。
しない範囲でPrにて置換することができ、また市販品の
Nd材料として、Nb、Pr、Ceを含むジジム(didymium)を
一部用いることができる。
Dyは、0.2at%未満では、iHc及び(BH)maxの増大効
果がなく、また、3.0at%を越えると、iHcの向上には有
効であるが、Dyは資源的に少なく、永久磁石コストの上
昇を招来し好ましくないため、0.2at%〜3.0at%に限定
する。好ましい範囲は0.2at%〜2.0at%である。
果がなく、また、3.0at%を越えると、iHcの向上には有
効であるが、Dyは資源的に少なく、永久磁石コストの上
昇を招来し好ましくないため、0.2at%〜3.0at%に限定
する。好ましい範囲は0.2at%〜2.0at%である。
また、NdとDyの総量、すなわち、希土類元素の総量
が、12at%未満では、主相の金属化合物中に、Feが析出
し、iHcが急激に低下し、また、17at%を越えるとiHcは
10KOe以上と大きくなるが、残留磁束密度Brが低下し、 (BH)max25MGOe以上に必要なBrが得られず、好ましく
ないため、NdとDyの総量は、 12at%〜17at%に限定する。また、好ましいNdとDyの総
量は、12.5at%〜15at%である。
が、12at%未満では、主相の金属化合物中に、Feが析出
し、iHcが急激に低下し、また、17at%を越えるとiHcは
10KOe以上と大きくなるが、残留磁束密度Brが低下し、 (BH)max25MGOe以上に必要なBrが得られず、好ましく
ないため、NdとDyの総量は、 12at%〜17at%に限定する。また、好ましいNdとDyの総
量は、12.5at%〜15at%である。
Bは、5at%未満では、iHcが10kOe以下となるため好
ましくなく、また、8at%を越えると、 iHcは増大するが、Brが低下して、 (BH)max25MGOe以上が得られないため、5at%〜8at%
に限定する。
ましくなく、また、8at%を越えると、 iHcは増大するが、Brが低下して、 (BH)max25MGOe以上が得られないため、5at%〜8at%
に限定する。
Coは、キュリー点の上昇、製品の耐候性及び原料粉末
の耐酸化性、Isの上昇に有効であるが、0.5at%未満で
は、キュリー点の上昇、及び耐候性改善の効果が少な
く、13at%を越えると、粒界にはCoが高濃度に凝縮集さ
れ、Coが30at%以上含有する強磁性のR(Nd-Dy)‐Co
化合物が析出して、本系磁石の磁化反転を容易に行わし
めてiHcを低下させるので、0.5at%〜13at%の含有とす
る。また、好ましいCoの範囲は、1at%〜10at%であ
る。
の耐酸化性、Isの上昇に有効であるが、0.5at%未満で
は、キュリー点の上昇、及び耐候性改善の効果が少な
く、13at%を越えると、粒界にはCoが高濃度に凝縮集さ
れ、Coが30at%以上含有する強磁性のR(Nd-Dy)‐Co
化合物が析出して、本系磁石の磁化反転を容易に行わし
めてiHcを低下させるので、0.5at%〜13at%の含有とす
る。また、好ましいCoの範囲は、1at%〜10at%であ
る。
AlはiHcの増加及び耐候性の改善に有効であり、特
に、Coの添加量の増大に伴ない低下するiHcの改善効果
を有するが、0.5at%未満では、iHcの増加及び耐候性の
改善の効果が少なく、また、4at%を越えると、iHcの向
上には有効であるが、Br、(BH)maxが急激に低下する
ため、 0.5at%〜4at%に限定する。Alの好ましい含有量は、0.
5at%〜2at%である。
に、Coの添加量の増大に伴ない低下するiHcの改善効果
を有するが、0.5at%未満では、iHcの増加及び耐候性の
改善の効果が少なく、また、4at%を越えると、iHcの向
上には有効であるが、Br、(BH)maxが急激に低下する
ため、 0.5at%〜4at%に限定する。Alの好ましい含有量は、0.
5at%〜2at%である。
TiまたはNbは、Al添加によるBr、(BH)maxの減少を
補う効果を有するが、TiまたはNbが0.1at%未満ではBr
の上昇効果がなく、1.0at%を越えると、磁石合金中の
Bと化合してTiまたはNb硼化物を生成し、磁石合金とし
て必要なBの減少を招来してiHcが低下するため、0.1at
%〜1.0at%に限定する。
補う効果を有するが、TiまたはNbが0.1at%未満ではBr
の上昇効果がなく、1.0at%を越えると、磁石合金中の
Bと化合してTiまたはNb硼化物を生成し、磁石合金とし
て必要なBの減少を招来してiHcが低下するため、0.1at
%〜1.0at%に限定する。
さらに好ましい範囲は、0.2at%〜0.7at%である。
Cは、永久磁石の耐食性に大きな影響を及ぼし、含有
が1000ppmを越えると、耐食性が急激に低下して実用的
な永久磁石が得られないため、1000ppm以下の含有が望
ましく、 好ましくは800ppm以下であり、さらに好ましくは500ppm
以下の含有である。
が1000ppmを越えると、耐食性が急激に低下して実用的
な永久磁石が得られないため、1000ppm以下の含有が望
ましく、 好ましくは800ppm以下であり、さらに好ましくは500ppm
以下の含有である。
この発明による希土類永久磁石合金において、前記元
素を含有したのちの残部は、Feと不可避的不純物であ
り、不純物は工業生産上、不可避的に混入するSi、P、
S、Cu、Mn、Ni等が許容される。
素を含有したのちの残部は、Feと不可避的不純物であ
り、不純物は工業生産上、不可避的に混入するSi、P、
S、Cu、Mn、Ni等が許容される。
また、O2は8000ppm以下の含有が好ましく、さらに
は、6000ppm以下が好ましい。
は、6000ppm以下が好ましい。
この発明において、 Nd12at%〜14at%、Dy0.2at%〜2.0at%、 かつNdとDyの総量が12.5at%〜15at%であり、B5at%〜
8at%、Co1at%〜10at%、 Al0.5at%〜2at%、C500ppm以下を含有し、 残部Fe及び不可避的不純物からなり、 主相が正方晶構造からなる永久磁石は、プレス時、プデ
ス方向と直角方向に磁場を付加する場合、(BH)max30M
GOe以上、iHc13kOe以上のすぐれた磁石特性を有し、か
つ極めて高い耐食性を有する。
8at%、Co1at%〜10at%、 Al0.5at%〜2at%、C500ppm以下を含有し、 残部Fe及び不可避的不純物からなり、 主相が正方晶構造からなる永久磁石は、プレス時、プデ
ス方向と直角方向に磁場を付加する場合、(BH)max30M
GOe以上、iHc13kOe以上のすぐれた磁石特性を有し、か
つ極めて高い耐食性を有する。
また、この発明による永久磁石材料は、結晶粒径が1
μm〜100μmの範囲にある正方晶系結晶構造を有する
化合物R2(Fe・Co)14B型を主相とし、Alを含まずCoを含
有するRリッチ相と、AlとCoを含有するRリッチ相から
なる多層のRリッチ相に含まれるCo量が5〜30at%、Al
が5at%以下を含有する粒界相構造のとき、耐食性が最
もすぐれている。
μm〜100μmの範囲にある正方晶系結晶構造を有する
化合物R2(Fe・Co)14B型を主相とし、Alを含まずCoを含
有するRリッチ相と、AlとCoを含有するRリッチ相から
なる多層のRリッチ相に含まれるCo量が5〜30at%、Al
が5at%以下を含有する粒界相構造のとき、耐食性が最
もすぐれている。
この発明は特定量のNd、Dy量及びNd、Dy総量と特定量
のB、Co、Al、及びC量を含有することにより高磁石特
性と供に極めてすぐれた耐食性を有するものである。
のB、Co、Al、及びC量を含有することにより高磁石特
性と供に極めてすぐれた耐食性を有するものである。
実施例 実施例1 出発原料として、純度99.9%の電解鉄、フェロボロン
合金、純度99.7%以上のNd、Dy、Co、Al、Ti、Nbを使用
し、これらを配合後高周波溶解し、その後水冷銅鋳型に
鋳造し、第1表に示す種々の組成の鋳塊を得た。
合金、純度99.7%以上のNd、Dy、Co、Al、Ti、Nbを使用
し、これらを配合後高周波溶解し、その後水冷銅鋳型に
鋳造し、第1表に示す種々の組成の鋳塊を得た。
その後、この鋳塊をスタンプミルにて粗粉砕し、さら
に、ボールミルにて微粉砕し、平均粒度3μmの微粉砕
粉を得た。
に、ボールミルにて微粉砕し、平均粒度3μmの微粉砕
粉を得た。
この微粉砕粉をプレス装置の金型に装入し、12kOeの
磁界中で配向し、磁界に直角方向に、1.5t/cm2の圧力で
成形して、得られた成形体を、1060℃〜1120℃,2時間,A
r雰囲気中、の条件で焼結し、さらに、放冷したのち、A
r雰囲気中で、800℃,1時間、ついで580℃,2時間の2段
時効処理して、永久磁石を得た。
磁界中で配向し、磁界に直角方向に、1.5t/cm2の圧力で
成形して、得られた成形体を、1060℃〜1120℃,2時間,A
r雰囲気中、の条件で焼結し、さらに、放冷したのち、A
r雰囲気中で、800℃,1時間、ついで580℃,2時間の2段
時効処理して、永久磁石を得た。
得られた永久磁石から外径20mm×内径10mm×厚み8mm
寸法に試験片を切り出した。
寸法に試験片を切り出した。
カチオン電着塗料として、エポキシ系のエスビアCED,
S−20(神東塗料株式会社製)を使用し、予めトリクレ
ンにて脱脂乾燥した上記試験片を陰極とし、SUS316材板
を陽極とし、温度28℃,電圧150V,3分の条件で電着塗装
を施した。
S−20(神東塗料株式会社製)を使用し、予めトリクレ
ンにて脱脂乾燥した上記試験片を陰極とし、SUS316材板
を陽極とし、温度28℃,電圧150V,3分の条件で電着塗装
を施した。
ついで、水洗し、風乾したのち、180℃で30分間保持
して、表面20〜24μmに樹脂層を被着したこの発明によ
る永久磁石体試料片を作製した。この試験片に耐食性試
験と耐食性試験後の樹脂層の密着強度試験を行なった。
して、表面20〜24μmに樹脂層を被着したこの発明によ
る永久磁石体試料片を作製した。この試験片に耐食性試
験と耐食性試験後の樹脂層の密着強度試験を行なった。
また、耐食性試験前後の磁気特性を測定し耐食性試験
結果及び磁気特性測定結果を第2表に示す。
結果及び磁気特性測定結果を第2表に示す。
比較のため、第1表に組成を表した比較のFe-B-R系永
久磁石から作成した試験片に、前記と同一条件電着塗装
を施して耐食性試験を行った。
久磁石から作成した試験片に、前記と同一条件電着塗装
を施して耐食性試験を行った。
耐食性試験条件は、60℃、相対的湿度90%の雰囲気に
1000時間放置して行い、また、密着強度試験は、粘着テ
ープで1mm間隔の升目部分を引っ張り、樹脂層の剥離状
況を、無剥離枡目数/全枡目数にて評価し、その結果を
第2表に表す。
1000時間放置して行い、また、密着強度試験は、粘着テ
ープで1mm間隔の升目部分を引っ張り、樹脂層の剥離状
況を、無剥離枡目数/全枡目数にて評価し、その結果を
第2表に表す。
第2表より明らかなように、この発明による永久磁石
材料は、従来のFe-B-R系永久磁石材料からは想像し得な
い程、頗るすぐれた耐食性を有することが分かる。
材料は、従来のFe-B-R系永久磁石材料からは想像し得な
い程、頗るすぐれた耐食性を有することが分かる。
Claims (3)
- 【請求項1】Nd11at%〜15at%、Dy0.2at%〜3.0at%、
かつNdとDyの総量が12at%〜17at%であり、B5at%〜8a
t%、Co0.5at%〜13at%、Al0.5at%〜4at%、C1000ppm
以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、主
相が正方晶構造からなる磁石体表面に、電着塗装による
耐食性樹脂層を有することを特徴とする耐食性のすぐれ
た希土類磁石。 - 【請求項2】Nd11at%〜15at%、Dy0.2at%〜3.0at%、
かつNdとDyの総量が12at%〜17at%であり、B5at%〜8a
t%、Co0.5at%〜13at%、Al0.5at%〜4at%、C1000ppm
以下、TiまたはNbの1種を0.1at%〜1.0at%を含有し、
残部Fe及び不可避的不純物からなり、主相が正方晶構造
からなる磁石体表面に、電着塗装による耐食性樹脂層を
有することを特徴とする耐食性のすぐれた希土類磁石。 - 【請求項3】Nd11at%〜15at%、Dy0.2at%〜3.0at%、
かつNdとDyの総量が12at%〜17at%であり、B5at%〜8a
t%、Co0.5at%〜13at%、Al0.5at%〜4at%、C1000ppm
以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、主
相が正方晶構造からなる磁石体を、水性塗料中に浸漬
し、該永久磁石体を陽極あるいは陰極とし、該永久磁石
体と対極間に直流電流を給電し、該磁石体全体に電気的
に塗装を施し、表面に耐食性樹脂層を形成することを特
徴とする耐食性のすぐれた希土類磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61223208A JPH0815122B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 耐食性のすぐれた希土類磁石及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61223208A JPH0815122B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 耐食性のすぐれた希土類磁石及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6377102A JPS6377102A (ja) | 1988-04-07 |
| JPH0815122B2 true JPH0815122B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=16794485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61223208A Expired - Lifetime JPH0815122B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 耐食性のすぐれた希土類磁石及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0815122B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03173106A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-26 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 耐食性被膜を有する希土類永久磁石およびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6034005A (ja) * | 1983-08-04 | 1985-02-21 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 永久磁石 |
| JPS61130453A (ja) * | 1984-11-28 | 1986-06-18 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 耐食性のすぐれた永久磁石の製造方法 |
-
1986
- 1986-09-19 JP JP61223208A patent/JPH0815122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6377102A (ja) | 1988-04-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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