JPH08151299A - 化合物半導体の合成方法と単結晶成長方法及び化合物半導体の合成装置と単結晶成長装置 - Google Patents

化合物半導体の合成方法と単結晶成長方法及び化合物半導体の合成装置と単結晶成長装置

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JPH08151299A
JPH08151299A JP31565294A JP31565294A JPH08151299A JP H08151299 A JPH08151299 A JP H08151299A JP 31565294 A JP31565294 A JP 31565294A JP 31565294 A JP31565294 A JP 31565294A JP H08151299 A JPH08151299 A JP H08151299A
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melt
crucible
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JP31565294A
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Koji Katayama
浩二 片山
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】るつぼ内の原料融液の液面の高さの変動が少な
く安定した熱環境において3−5族化合物半導体の合
成、単結晶成長を行なう装置を提供する。 【構成】るつぼ2に不揮発性成分原料を入れ原料融液3
とする。下方が開放された上下二分割型の密閉容器4の
下端41を、るつぼ2に差し入れてこれによって原料融
液3を内外に二分割する。外側領域の原料融液が液体封
止剤5によって覆われている。密閉容器4の下端41の
隙間42または連通孔を通って融液が内外に流通できる
ようにする。密閉容器4の上方には揮発性成分の溜め部
8がある。ここから、密閉容器4に、揮発性成分の蒸気
を上方から導入するようにしてある。上部容器と下部容
器の結合部は、液体封止剤48によってシ−ルされる。
上方から供給される揮発性成分ガスと、不揮発性成分融
液がるつぼ内で化合して、3−5族の融液になり、引き
上げ法によって単結晶を成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はGaAs、InP等の化
合物半導体の合成方法及び単結晶成長方法、合成装置、
単結晶成長装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】3族原料(不揮発性成分、Ga、In)
と5族原料(揮発性成分As、P、Sb)を化合させて
化合物を製造することを3−5族化合物の合成という。
3−5族化合物の単結晶を引き上げることを単結晶の成
長または育成と呼ぶ。本発明は、3−5族材料の合成と
3−5族単結晶成長に関する。合成については定義が明
白であるから説明しない。単結晶成長について少し述べ
る。3−5族半導体の単結晶を得るには大きく分けてふ
たつの方法がある。ここでは、仮に間接合成法と直接合
成法という。
【0003】間接合成というのは、原料合成と単結晶成
長が切り放された工程になっている。予め3族の原料と
5族の原料を加熱し、反応させて、3−5族の化合物を
合成しておく。この化合物の原料固体を結晶成長装置の
中の坩堝に入れて、液体封止剤で封止し、加熱して融液
とし、種結晶を上軸に付けてこれを融液に漬けて単結晶
を引き上げる。合成と結晶成長が別異の工程になる。だ
から間接合成という。一方、3族原料と5族原料の化合
と結晶引き上げを同じ装置によって行なうのを直接合成
と呼ぶ。結晶引き上げ装置で直接に原料を合成するから
である。
【0004】本発明は間接合成法における材料の合成
と、直接合成による単結晶の成長を対象にする。目的が
違うが創意の存するところは同一である。これらの方法
に関する従来技術のいくつか説明する。簡単のためにG
aAsについて述べることが多いが、他の3−5族につ
いても同様である。
【0005】[従来例(高圧合成法)]3−5族化合
物半導体材料を合成する最も普通の方法は高圧合成法で
ある。るつぼに、As、Ga、B23 の固体を入れ、
高圧をかけて加熱し融液として、るつぼ内でGa+As
→GaAsという反応を起こさせる方法である。つまり
揮発性成分(As、P)、不揮発性成分(Ga、I
n)、液体封止剤(B23 )を一緒にるつぼに入れて
加熱して溶かし反応させる。液体封止剤は融液面を覆
う。高圧がかかっているから液体封止剤は5族の逃げを
防止する。しかしこれは高圧をかけなければいけない
し、Asの損失が大きいという難点がある。
【0006】[従来例(5族注入合成法)]そこで揮
発性成分と、不揮発性成分を別にして、るつぼ内の不揮
発性成分融液に、揮発性成分蒸気を連続的に供給して化
合物を合成する5族注入法が考えられた。るつぼに3族
を入れ、これを溶かす。るつぼの上方に5族の溜め部を
設けここから供給管を垂下してるつぼの融液に差し込ん
でいる。3族融液に5族蒸気が入るので3−5族化合物
が生成する。これは、5族(As、P)の供給管が、3
族融液(Ga、In)に差し込まれているので、下端部
で、3−5族化合物ができて、供給管を目詰まりさせる
ことがある。細い供給管を通して5族が供給されるか
ら、化学反応が遅くて合成効率が悪いという欠点もあ
る。
【0007】[従来例(二重柱状管合成法)]これは
例えば特開昭61−174105号に提案されている。
図4にこの装置の概略を示す。これは外部の圧力容器の
図示を略している。実際にはこれらの全体が圧力チャン
バによって囲まれている。下軸70によって支持される
るつぼ71には、3族元素(Ga、In等)の不揮発性
原料の融液24が入っている。ヒ−タ72が融液を加熱
している。3族融液24には、内外2重管からなる2重
柱状管23の開口端が差し込まれている。開口端によっ
て不揮発性成分(3族)融液は内外に二分されている。
外部領域Zの融液の上面は液体封止剤25(B23
によって覆われる。内側領域Mの融液は内部空間Sに露
呈している。界面から揮発性成分が融液に溶け込み、不
揮発性成分融液と反応させる必要があるからである。
【0008】内外2重管23はPBNの内管74と外管
75を組み合わせたものである。半球状の頂部を持つ外
管に揮発性成分(5族原料)固体22を入れて、平坦頂
部を持つ内管74を差し込み両者を固定する。頂部にお
いて内外管の間に揮発性成分溜め部73が形成される。
内管外径と外管内径は近似しており、間隙は狭い。内管
の途中に連通孔26がある。組み合わせた2重柱状管2
3を逆さまにしてるつぼ71に立てる。すると、揮発性
成分固体22が内管頂部の棚に載る。ヒ−タ72によっ
て、るつぼ内の3族(不揮発性成分)原料を加熱し、こ
れを融液にする。揮発性成分溜め部73が加熱されて、
5族原料が昇華し、ガスになって下降する。これが内外
の隙間を通り、連通孔26から内部空間Sに入る。ここ
で3族の融液に接触するので、化学反応が起こり、3−
5族化合物の融液ができる。
【0009】二重柱状管23の外側の液体封止剤25
は、3−5族融液になったものから5族(揮発性)元素
が抜けるのを防ぐためのものである。5族元素は極めて
解離しやすいから液体封止剤によって解離を防ぐのであ
る。液体封止剤は外部からの不純物の混入を防ぐという
役目をも果たしている。るつぼ内の融液は、5族融液か
ら、次第に3−5族の融液に置き代わってゆく。連通孔
26のために、揮発性成分溜め部73のAs圧と、内部
空間SのAs圧力が等しくなる。全ての3族原料融液
が、3−5族融液に置き代わると合成作業を終了する。
冷却してるつぼから固化した3−5族化合物半導体多結
晶を取り出す。
【0010】[従来例(LEC法:間接合成法)]3
−5族単結晶引き上げ法について従来技術を説明する。
最も典型的なものはLEC法(液体カプセル法、液体封
止チョクラルスキ−法)である。これは液体封止剤によ
って覆われた3−5族原料融液に、種結晶を降ろし種付
けし、種結晶を回転しながら徐々に引き上げることによ
り単結晶を引き上げる方法である。これは3−5族原料
から出発する間接合成法である。
【0011】[従来例(高圧直接合成引き上げ法)]
従来例に対応する引き上げ法である。るつぼに3族固
体、5族固体、液体封止剤を一緒に入れる。上軸には種
結晶を付けておく。ヒ−タによってるつぼ内の原料を一
挙に加熱し融液とする。液体封止剤が液面を覆う。高圧
をかけて5族の解離、逃げを防ぐ。るつぼ内で、3−5
族化合物が合成される。これが終わると、種結晶を下げ
てゆく。融液に接触させ、種付けし、これを引き上げ
る。種結晶に続いて単結晶が引き上がってゆく。これも
高圧をかける必要があり、大がかりな装置になる。また
5族蒸気の損失が大きいという欠点がある。
【0012】[従来例(5族注入直接合成引き上げ
法)]従来例に対応する結晶引き上げ法である。るつ
ぼに3族原料(Ga、In)と液体封止剤(B23
を入れ、るつぼ上方に5族溜め部を設置し、細い供給管
によってるつぼと連絡する。上軸下端に種結晶を取り付
けておく。ヒ−タによって3族原料、液体封止剤を加熱
すると、るつぼ内で3族の融液が液体封止剤によって覆
われた状態になる。5族溜め部も加熱して、5族の蒸気
を3族融液に注入する。るつぼの中で、3−5族化合物
が合成される。この後、種結晶を3−5族融液に接触さ
せ種付けして単結晶を引き上げる。これは合成の段階で
細い供給管が目詰まりする惧れがある。また液体封止剤
を押さえるために、高圧を必要とする。合成効率が低い
という欠点がある。
【0013】[従来例(内外2重るつぼ単結晶引き上
げ法)]るつぼを内外に二分し、内側部から結晶を引き
上げる方法である。これは間接合成成長、直接合成成長
のいずれをも利用できる方法である。図5によってるつ
ぼの構造を説明する。これは例えば特開昭60−176
995号に開示される。直接合成単結晶成長法にも、3
−5族原料からの単結晶成長法にも使うことができる。
炉の外壁やヒ−タは図示を略している。5族固体を炉内
の低温部においてこれの温度を制御し、5族の蒸気圧を
制御するようにしている。5族の圧力を制御しているか
ら、不活性気体の高圧を印加する必要はない。蒸気圧制
御引き上げ法である。
【0014】るつぼ76を円筒77によって内外に2分
している。3−5族融液78の表面も2分される。融液
78の内側の表面79は融液が露呈している。外側の表
面80のみを液体封止剤27によって覆っている。融液
内側の部分に種結晶を垂下してここから3−5族単結晶
を引き上げるのである。外側表面80を覆う液体封止剤
27は不純物の混入を防ぐためのものである。これは2
重の意味がある。ひとつは外部空間から不純物が落下し
融液に入るのを防止することである。もうひとつは融液
に含まれる不純物などを液体封止剤によって吸収し取り
除くことである。液体封止剤は不純物をゲッタリングす
る作用がある。これを有効に利用している。
【0015】[従来例(連続チャ−ジ引き上げ法)]
るつぼに3族原料を入れて、5族原料と化合させ、3−
5族の融液として、ここから結晶を引き上げる方法は、
はじめにるつぼに充填した3族原料の量によって結晶の
大きさが制限される。大きく長い結晶を作ろうとする
と、るつぼを大きくせざるを得ない。しかしるつぼ自体
高価である。PBNなど高価な材料で作るからである。
るつぼが大きいとヒ−タや軸も大きくなるし、液体封止
剤の量も多くなる。それに炉の全体の寸法も大きくしな
ければならない。そこで、3族原料を炉内の別異の場所
に収容しておき、ここから随時3族原料をるつぼに追加
することにした改良がなされた。
【0016】これを連続チャ−ジ引き上げ法と呼ぶ。こ
れは3族、5族原料の溜め部から細い供給管によって原
料をるつぼに送り込むので、供給管の目詰まりの問題が
ある。様々の提案があるが、ここでは特開平4−154
689号を説明する。これを図6に示す。
【0017】全体を覆うような大きい密閉容器29があ
る。もちろんこの密閉容器29の外側に大きい炉体があ
る。これは図示しない。密閉容器29は、有底円筒状の
下部容器81と有天円筒状の上部容器82を中間の結合
部101において組み合わせたものである。密閉容器2
9の内部には下軸83が鉛直に設けられる。下軸83の
上のサセプタ84には有底円筒状のるつぼ28が戴置さ
れている。るつぼ28の中には、3−5族の原料融液8
5が収容される。融液85の上部中心付近に浮きるつぼ
86がある。これは円錐断面を持ち、浮力によって融液
85に浮くようになっている。中心に連通孔87が開い
ており、ここから内外に融液が流通できるようになって
いる。
【0018】密閉容器29を下軸83が貫く部分は、液
体封止剤によってシ−ルしてある。縦穴88に下軸83
が貫通しており、この上には液体封止剤溜め89があり
ここに液体封止剤が入っている。内外のガスが混合する
のを防ぎつつ軸の回転は可能であるようになっている。
るつぼ28の外周部には主ヒ−タ90がある。これはカ
−ボンよりなる抵抗加熱ヒ−タである。下軸83の貫通
部の側方にも補助ヒ−タ91がある。これは液体封止剤
を加熱して液体の状態に維持するものである。密閉容器
29の結合部101の側方には液体封止剤用ヒ−タ92
が設けられる。
【0019】密閉容器29の上方には、5族原料溜め部
30と、3族原料溜め部31が設置される。5族原料溜
め部30にはAs、Pなど揮発性成分の固体が収容され
る。3族原料溜め部31にはGa、Inなどの固体原料
を収容する。3族原料は3族ヒ−タ93によって加熱さ
れて融液になる。5族原料は5族ヒ−タ94によって加
熱され、昇華して蒸気の状態になる。
【0020】密閉容器29の上方の壁を上軸95が貫い
ている。上軸95の下端には種結晶96が予め固定して
ある。種結晶96に続いて単結晶97が融液85から引
き上げられる。上軸の貫通部98も液体封止剤によって
シ−ルされる。上部容器82の頂部には皿状の容器99
があり、ここに液体封止剤100が入っている。液体封
止剤100が、上軸の回転を許しつつ、内外にガスが流
通しないようにしている。液体封止剤による回転シ−ル
が、上軸、下軸の両方に利用されている。
【0021】密閉容器29の結合部101で、下部容器
81と上部容器82とが連結される。下部容器の円周上
端部には、外壁102、底壁103、内壁104よりな
る環状溝105が形成されている。環状溝105は上端
が開口しており、ここに液体封止剤106が入ってい
る。上部容器82の下端107が、環状溝105の液体
封止剤106の中へ差し込まれている。液体封止剤10
6は外部空間Wのガスが内部空間Sに入るのを防いでい
る。外部から不純物が内部に入らなくなるので、内部の
融液が汚染されない。反対に内部のガス(As、P)が
外部に逃げるのをも防ぐ。しかし内部空間の圧力が大き
くなり過ぎると、液体封止剤を通ってガスが逃げるので
内外の圧力差が一定範囲に保持される。
【0022】上方にある3族溜め部31には、3族原料
の融液108がある。上方に湾曲部109を持つ供給管
33が、溜め部31を、密閉容器29内部のるつぼ28
につないでいる。供給管33は細管であって、溜め部3
1から、密閉容器の上壁を貫き、さらに下降して、るつ
ぼ28内の融液85に漬かっている。供給管33の下端
110は融液85の中に開口している。
【0023】5族溜め部30は、AsまたはPの蒸気と
固体が併存している。5族の蒸気は出口111から、供
給管32を下がり、下端112から融液の中に吹き出
す。5族供給管32が融液の内部に開口しているという
のは重要である。そうでないと5族蒸気が十分に接触せ
ず、3族融液と反応しにくいからである。密閉容器29
の底には、5族固体113があり、これの温度を調節す
ることによって密閉容器内の5族蒸気圧を制御できるよ
うになっている。温度調節はヒ−タ91によって行なう
ことができる。この装置はるつぼから単結晶を引き上げ
て、原料が減少した分だけ、新たな原料を溜め部30、
31から追加補給することができるから、長大な結晶を
引き上げることができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した化合物
半導体の単結晶の製造方法はそれぞれ利点がある。しか
しこれらには未だなお欠点がある。従来例、、、
、については既に欠点を説明した。、、につ
いての難点を述べる。
【0025】[従来例の問題点]図4に示す特開昭6
1−174105号の合成技術については次の問題があ
る。密閉容器(二重柱状管23)の内部Sと外部Wとの
間に圧力差が生ずることがある。圧力差を解消する手段
がない。圧力差があると融液面が上下に著しく変動す
る。液面変動があると、ヒ−タに対する高さが変わり、
融液中の温度分布が変化する。ために安定した熱環境下
での単結晶合成が困難であった。さらに圧力差が大きく
なると、二重柱状管23の内部に融液を吸い込んでしま
ったり、外部に融液を吐き出してしまったりすることが
ある。これは密封容器の内部と外部が融液以外の部位
で、完全に遮断されており、圧力差がそのまま融液の高
さの差を生ずる事に原因する。
【0026】このような現象を抑制するには、揮発性成
分原料が充填されたアンプルの温度と、炉内の圧力を厳
密に制御し、内外に圧力差が生じないようにしなければ
ならない。しかしこれは難しいことである。さらに手順
上の問題がある。二重柱状管は実は上軸に固定してあり
上昇下降できるようになっている。不揮発性成分原料
(3族)とその上の液体封止剤(B23 )が融けてか
ら、二重柱状管23を下げ、その開口部を融液24に挿
入させる。液体封止剤が内部領域に一部残留する。残留
液体封止剤が、内部空間Sに入る揮発性ガスと不揮発性
成分融液Mとの反応を阻害する事があった。
【0027】[従来例の問題点]図5の蒸気圧制御引
き上げ技術(特開昭60−176995号)にも次のよ
うな難点がある。内外に仕切られた大型の坩堝を密閉容
器内部に収容している。5族固体を密閉容器において温
度調節し、容器内の5族の蒸気圧を制御するようになっ
ている。内外に分離できるるつぼの全体を密閉容器に収
容する必要がある。密閉容器が大きくなる。これらの全
体を囲む炉体もさらに大きいものが必要になる。このた
めに装置が大型化し、複雑な構造になる。蒸気圧を制御
するので、原理的には、融液の上を覆う液体封止剤が不
要のはずである。しかし実際には、上部の空間からの原
料融液の汚染を防ぐことができないので、坩堝を内外に
2分割し、一方の融液を液体封止剤によって覆う必要が
あった。
【0028】[従来例の問題点]第6図に示すもの
(特開平4−154689号)は、揮発性成分原料と、
不揮発性成分原料を連続的にるつぼに供給する。原料を
補給しながら、3−5族単結晶を成長させるものであ
る。不揮発性成分原料(Ga、In)が、揮発性成分
(As、P)の雰囲気の密閉容器29の内側において細
い供給管33を通じて供給される。3族供給管33の先
端において、3族と5族原料が反応固化し、供給管33
を目詰まりさせることがあった。
【0029】さらにまた、揮発性成分ガス(As、P)
の供給管32の先端が融液85に挿入されている。揮発
性成分原料用溜め部30の内圧が低下すると、供給管3
2が融液85を吸い上げる。5族と3族原料が供給管3
2の内部で反応し固化し供給管32を目詰まりさせるこ
ともある。
【0030】5族固体113の蒸気によって密閉容器2
9内部の5族分圧を制御する必要があるので原料融液8
5を液体封止剤によって覆うことができない。液体封止
剤の保護膜がないので、空間Sに存在する不純物などに
より、原料融液85が汚染される可能性もあった。以上
に述べたような難点を解決し、より簡単な装置によっ
て、不純物によって汚染されることなく、より安定した
環境下において、化合物半導体の合成、単結晶の成長を
行うようにした方法を提供することが本発明の目的であ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体の
合成方法は、上部に揮発性成分原料の溜め部を有し下部
の開口した密閉容器の下端をるつぼの中に差し入れ、一
部で連通できるようにるつぼを内側と外側に分割し、る
つぼに不揮発性成分原料と液体封止剤を入れ、不揮発性
成分原料と液体封止剤を溶かして融液とし、外側領域で
は不揮発性成分原料が液体封止剤によって覆われ、内側
領域では不揮発性成分が露出するようにし、揮発性成分
原料を加熱し蒸気として密閉容器の内部空間に導き、る
つぼの内側領域の不揮発性成分融液に接触させ、揮発性
成分原料と不揮発性成分原料を化合させ、化合物融液を
合成する。
【0032】本発明の化合物半導体の合成装置は、不揮
発性成分融液を保持するるつぼと、るつぼを保持する下
軸と、るつぼの内部の原料を加熱するためのヒ−タと、
るつぼの底部のみで連通するように原料融液を内側領
域、外側領域に分割して内側領域を密閉状態にするため
の上部容器と下部容器を結合してなる密閉容器と、上部
容器と下部容器の結合部を加熱するヒ−タと、密閉容器
の上に設けられた揮発性成分を収容する溜め部と、揮発
性成分溜め部用ヒ−タと、下部容器の上端に形成した環
状溝とを備え、下部容器の環状溝には液体封止剤が充填
してあり、液体封止剤の中に上部容器の下端を差し入れ
て、上部容器下端の内外に液体封止剤が流通できるよう
に上部容器と下部容器を結合するようにする。
【0033】本発明の化合物半導体の単結晶成長方法
は、上部に揮発性成分原料の溜め部を有し下部の開口し
た密閉容器の下端をるつぼの中に差し入れ、一部で連通
できるようにるつぼを内側と外側に分割し、るつぼに不
揮発性成分原料と液体封止剤を入れ、不揮発性成分原料
と液体封止剤を溶かして融液とし、外側領域では不揮発
性成分原料が液体封止剤によって覆われ、内側領域では
不揮発性成分が露出するようにし、揮発性成分原料を加
熱し蒸気として密閉容器の内部空間に導き、るつぼの内
側領域の不揮発性成分融液に接触させ、揮発性成分原料
と不揮発性成分原料を化合させ、化合物融液を合成し、
上軸の下端に取り付けた種結晶を回転させながら下降さ
せて融液に漬けて種つけし、上軸を引き上げることによ
り種結晶に続いて単結晶を引き上げる。
【0034】本発明の化合物半導体の単結晶成長装置
は、不揮発性成分融液を保持するるつぼと、るつぼを保
持する下軸と、るつぼの内部の原料を加熱するためのヒ
−タと、るつぼの底部のみで連通するように原料融液を
内側領域、外側領域に分割して内側領域を密閉状態にす
るための上部容器と下部容器を結合してなる密閉容器
と、上部容器と下部容器の結合部を加熱するヒ−タと、
密閉容器の上に設けられた揮発性成分を収容する溜め部
と、揮発性成分溜め部用ヒ−タと、下部容器の上端に形
成された環状溝と、揮発性成分溜め部と上部容器を貫い
て昇降回転自在に設けられる上軸とを備え、下部容器の
環状溝に液体封止剤が充填してあり、液体封止剤の中に
上部容器の下端を差し入れて、上部容器下端の内外に液
体封止剤が流通できるように上部容器と下部容器を結合
するようにしてある。
【0035】本発明の化合物半導体の連続チャ−ジ式の
単結晶成長方法は、上部に揮発性成分原料の溜め部を有
し下部の開口した密閉容器の下端をるつぼの中に差し入
れ、一部で連通できるようにるつぼを内側と外側に分割
し、るつぼに不揮発性成分原料と液体封止剤を入れ、不
揮発性成分原料と液体封止剤を溶かして融液とし、外側
領域では不揮発性成分原料が液体封止剤によって覆わ
れ、内側領域では不揮発性成分が露出するようにし、揮
発性成分原料を加熱し蒸気として密閉容器の内部空間に
導き、るつぼの内側領域の不揮発性成分融液に接触さ
せ、揮発性成分原料と不揮発性成分原料を化合させ、化
合物融液を合成し、上軸の下端に取り付けた種結晶を回
転させながら下降させて融液に漬けて種つけし、上軸を
引き上げることにより種結晶に続いて単結晶を引き上
げ、不揮発性成分原料を融液としてるつぼの外側領域の
液体封止剤の上から供給し、不揮発性成分原料を補給し
ながら単結晶を連続的に引き上げる。
【0036】本発明の化合物半導体の連続チャ−ジ式単
結晶成長装置は、不揮発性成分融液を保持するるつぼ
と、るつぼを保持する下軸と、るつぼの内部の原料を加
熱するためのヒ−タと、るつぼの底部のみで連通するよ
うに原料融液を内側領域、外側領域に分割して内側領域
を密閉状態にするための上部容器と下部容器を結合して
なる密閉容器と、上部容器と下部容器の結合部を加熱す
るヒ−タと、密閉容器の上に設けられた揮発性成分を収
容する溜め部と、揮発性成分溜め部用ヒ−タと、下部容
器の上端に形成された環状溝と、揮発性成分溜め部と上
部容器を貫いて昇降回転自在に設けられる上軸と、密閉
容器の外部に設けられた不揮発性成分原料容器と、不揮
発性成分原料容器の融液を、密閉容器内のるつぼの外側
領域の液体封止剤の上に導きるつぼに滴下する不揮発性
成分供給管とを備え、下部容器の環状溝に液体封止剤が
充填してあり、液体封止剤の中に上部容器の下端を差し
入れて、上部容器下端の内外に液体封止剤が流通できる
ように上部容器と下部容器を結合するようにしてある。
これにより内外の圧力差が殆どないように自動的に調整
することができる。
【0037】原料連続チャ−ジの場合は、連続不揮発性
成分の供給管を2本に分割してもよい。第1の供給管は
不揮発性成分原料溜め部に直結しており、第2の供給管
はるつぼの外側領域の液体封止剤の上方に出口を有する
ものとする。第2供給管の出口が融液に漬からないので
管内で反応が起こらず供給管が目詰まりしない。第2供
給管の入り口は上広がりのロ−ト状の入り口を持つよう
にすると良い。第1の供給管の出口から滴下された原料
が第2の供給管に必ず入り、不揮発性成分原料が確実に
るつぼ内に導かれる。
【0038】この場合、第1供給管は、石英、カーボ
ン、PBNで被覆したカーボン、SiCで被覆したカー
ボン、AlNで被覆したカーボン等を用いることができ
る。これらの材料は不揮発性成分によって濡れないし、
不揮発性成分原料と化学反応しないので原料を汚染しな
い。第2の供給管としても、PBN、或いはPBNで被
覆したカーボン、SiC或はSiCで被覆したカーボ
ン、AlN或はAlNで被覆したカーボンのいずれか1
種を用いることができる。第1、第2供給管ともに、不
揮発性成分によって濡れないので、融液自体の粘性によ
って管が目詰まりしない。化学反応しないので原料の品
質を損なわない。
【0039】液体封止剤としては、B23 或いはKC
lとNaClの共晶を用いる。これらの物質はガラス状
の物質であって、加熱すると軟化して、不揮発性成分原
料の上面を覆う。これら原料を保護し、揮発性成分の揮
散を防ぐことができる。液体封止剤としていずれを用い
るかというのは、揮発性成分に依存する。AsやPを揮
発性成分とする場合は、B23 を液体封止剤とする。
つまりGaAs、InP、GaP、InAsなどの成長
にはB23 を液体封止剤とする。Sbを揮発性成分と
する場合は、KClとNaClの共晶を液体封止剤とす
る。つまりGaSb、InSbの合成、成長の場合はこ
れを用いるのである。
【0040】これは不揮発性成分を覆う液体封止剤の場
合である。上部容器と下部容器の結合部の環状溝や、上
軸、下軸を液体シ−ルする液体封止剤は、るつぼ上を覆
うもの程、不揮発性成分に依らない。これら融液に接触
しない液封のための液体封止剤はB23 、或いはNa
ClとKClの共晶のいずれでも良い。
【0041】
【作用】本発明は、密閉容器によって、るつぼ内の融液
を一部で連通するように内側領域と外側領域に2分割す
る。外側領域の表面は液体封止剤によって覆う。内側領
域は、密閉容器の内部空間に露呈する。密閉空間に揮発
性成分ガスを導いて、露呈した表面を通して不揮発性成
分融液と接触させ反応させる。反応により化合物の融液
が合成される。密閉容器によって遮断されているので液
体封止剤が外部領域に閉じ込められ内部領域の表面を覆
わない。液体封止剤層が上記の化合反応を妨げることは
ない。
【0042】さらに密閉容器を上部容器と下部容器に2
分割し、下部容器の上端縁には環状溝を形成する。環状
溝に液体封止剤を入れる。上部容器の下端縁を液体封止
剤に差し入れて液体シ−ルする。上部容器の下端縁近く
に連通孔を穿つか、下端縁と環状溝の底部に隙間を開け
ることにより液体封止剤の流通が可能であるようにす
る。内部空間と外部空間の間に圧力差が生じても、液体
封止剤が移動して気体が流通し、内外の圧力差を打ち消
すように働く。だから内外の圧力差が殆ど存在しない。
すると、るつぼの内外の融液の液面の上下変動も殆ど起
こらなくなる。融液面の変動がないので、安定した熱環
境下で反応が進む。
【0043】またこの方法を蒸気圧制御結晶引き上げ技
術に適用することもできる。この場合上述の従来技術
(従来例;図5)のように、るつぼ全体を密閉容器に
よって覆う必要がない。このために装置がより小型で簡
単な構造になる。化合物半導体の生産において主流をな
す液体封止引き上げ法(LEC法)の生産設備を小幅に
改造するだけで実施可能となる。また、るつぼの外側領
域Zの融液面を液体封止剤によって覆うために、融液の
汚染を防ぐことができる。一つは外部空間からの不純物
の飛来を液体封止剤が遮断するためである。もうひとつ
は融液の不純物を積極的に吸収すること(ゲッタリング
効果)による。
【0044】原料を連続的に供給する単結晶成長方法
(連続チャ−ジ法)では、従来技術(図6)のように
不揮発性成分原料供給管の先端開口部が揮発性成分を含
む原料融液中に差し込まれている。或いは不揮発性成分
原料供給管が揮発性成分の雰囲気にさらされている。た
めに揮発性成分原料が供給管内の不揮発性成分原料と反
応固化し、供給管先端部を目詰まりさせるという問題が
あった。本発明は、不揮発性成分原料を、密閉容器の外
側で液体封止剤によって覆われた領域に供給する。だか
ら供給管の出口では反応が起こらない。本発明では供給
管の先端開口部は、揮発性成分が極めて少ない雰囲気に
保持された構造となっている。化合反応が起こらないの
で管詰まりは皆無に近くなる。従って連続して長時間原
料を補給し続けることができる。
【0045】この効果を更に上げるために、不揮発性成
分原料の供給管を2本に分離することもできる。不揮発
性成分原料を原料溜めに結合された第1の供給管から一
旦開放空間に出す。これを第2供給管のロ−ト状の入り
口で受ける。第2の供給管は融液をそのまま通し、るつ
ぼの外側領域Zに供給する。第2供給管の出口は融液と
は離れた高さにある。第1の供給管の先端開口部におけ
る揮発性成分の分圧は無視できるほど小さい。ために、
第1供給管の内側でGaAsが析出して目詰まりを起こ
すようなことはない。
【0046】第2の供給管は、PBN等の不揮発性成分
原料との濡れが少ない材質からなる。不揮発性成分原料
は、第2供給管の内側に付着することなく全量がるつぼ
に供給される。さらに、第2供給管の先端部は、液体封
止剤よりも上部に保持されているため、原料融液が供給
管内部に入り込んで固化するという危険もない。
【0047】
【実施例】
[実施例(多結晶の合成)]第1図によって本発明の
第1の実施例を説明する。この装置はステンレス製の密
閉容器の中でGaAsの多結晶を合成するものである。
炉の外壁の図示を略し内部の構造のみを図示している。
【0048】装置下部の中心には、回転可能な下軸1が
縦方向に設けられる。下軸1の上端にるつぼ2が支持さ
れる。るつぼ2には不揮発性成分の原料融液3(Ga融
液)が収容される。るつぼ2内の原料融液3は、円筒状
の密閉容器4の下端によって内側と外側に分離される。
分割されたふたつの領域を、内側領域Mと外側領域Zと
して区別する。密閉容器4は、上部容器40と下部容器
41に分かれている。密閉容器4の下部下端には連通孔
または隙間42があって、原料融液3が内外に流通でき
るようになっている。
【0049】原料融液3のうち外部領域Zの融液の上面
は、液体封止剤5によって覆われる。液体封止剤5はB
23 である。これは原料融液からのAsの蒸発を抑制
するためである。原料融液の内側領域Mの上面は被覆さ
れない。Asガスが、Ga原料融液と反応するために上
面が露呈している必要がある。
【0050】密閉容器4は、上部容器40と下部容器4
1を組み合わせたものである。両者の結合部6には、特
別の工夫がなされる。下部容器41の円筒状の上端に
は、環状の外壁45、内壁46、底壁47よりなる環状
溝44が形成される。ここには液体封止剤48が満たさ
れている。上部容器40の下端49も円筒状で液体封止
剤48の中に浸かっている。上部容器40の下端49
は、底壁47との間に隙間50を持ち、この隙間を揮発
性成分(Asガス)が内外に流通できるようになってい
る。隙間50の代わりに、下端49に連通孔を穿っても
良い。密閉容器4の内部を内部空間Sと呼ぶ。炉(外壁
は図示していない)の内部であって密閉容器4の外部を
外部空間をWと呼ぶことにする。
【0051】内部空間Sには揮発性成分ガス(As)が
充満している。外部空間Wには不活性気体(窒素、アル
ゴン)等の高圧ガスが充填されている。結合部6は内外
のガスが混合するのを防ぎつつ内外に大きい圧力差が発
生しないようにする。もしも内外に圧力差が生じると、
液体封止剤48を通ってガスが流れて圧力差を打ち消
す。もしも内外の圧力差が打ち消されないと、原料融液
3の内外領域M、Zの液面が著しく不均衡になり、結晶
成長の際の結晶の熱環境を乱すようになる。結合部6の
液体封止剤48はそのような現象を防ぐことができる。
【0052】外部空間Wから、内部空間Sにガスが流れ
込むのは不純物混入の惧れがあって好ましくない。内部
空間Sから外部空間Wにガスが流れ出るのは差し支えな
い。そこで内部空間Sの圧力を、外部空間の圧力よりも
僅かに高くなるように維持するのが望ましい。るつぼ2
の周囲には回転対称の第1のヒ−タ9が設けられる。こ
れはカ−ボンなどの導体に通電して発熱させる抵抗加熱
ヒ−タである。第1ヒ−タ9は原料融液3とその上の液
体封止剤5を加熱するものである。
【0053】ヒ−タ9の上方には円筒形の第2のヒ−タ
10がある。これはるつぼ2の上方の、外部空間W、内
部空間Sの気体、及び液体封止剤48を加熱する作用が
ある。これにより、内部空間SのAsの蒸気圧を調整す
ることができる。密閉容器4の上部容器40のさらに上
方には、As7の固体を収容したAs溜め部8が設けら
れる。これはほぼ閉じられた空間であるが、僅かに連通
管51によって、上部容器40とつながっている。連通
管51の上端52は溜め部8の中間部に開口している。
これはAs固体7が原料融液3の中へ直接に落下するこ
とを防ぐためである。
【0054】As溜め部8の周囲にはこれを加熱するた
めのヒ−タ11が設置される。As溜め部8の温度は、
熱電対12によって監視される。As加熱ヒ−タ11と
熱電対12によって、As溜め部8の内部のAs蒸気圧
を精密に制御することができる。このような結晶合成装
置によってGaAs単結晶を合成した。始め上部容器4
0は上方へ引き上げられている。下部容器41の下端は
るつぼ2の内部にある。
【0055】直径185mmのPBNるつぼ2の外側領
域Zに固体の高純度(6N)Gaを5.3kg、液体封
止剤B23 を650g充填した。As溜め部8に高純
度As固体を6kg投入した。下部容器41の上端の結
合部溝にも液体封止剤B23 を適量入れた。炉を閉じ
て、炉内を真空に排気した。窒素ガスN2 を導入して炉
内の窒素圧を2気圧とした。第1ヒ−タ9、第2ヒ−タ
10に通電し、るつぼ2の周辺の温度を1240℃(G
aAsの融点は1238℃)まで昇温した。るつぼ2の
Gaが解けて原料融液となる。液体封止剤も溶けて外部
領域Zの原料融液3の上面を覆う。環状溝44の液体封
止剤48も溶ける。
【0056】るつぼ2のGa融液の温度が十分に安定し
てから、上部容器40を下降させて、下端49を、下部
容器41の環状溝44の液体封止剤48に浸す。これに
よって、上下の容器40、41が結合され密閉容器4に
なる。As加熱ヒ−タ11に通電し、As溜め部8を加
熱した。熱電対12が接触している最低温度部の温度が
617℃になるようにした。これはAs溜め部8の内部
のAs圧を1気圧にするためである。容器に閉じ込めら
れたAsの分圧は最低温度部の蒸気圧に等しくなるか
ら、最低温度によりAs分圧を制御できる。
【0057】このような状態を維持してGaAsの多結
晶をるつぼ内で製造した。始め、るつぼ2にあるのはG
aだけであるが、Asがガス状態で上方から降下し、気
液界面を越えて、融液中に溶け込み、融液中で化合して
GaAsになる。Gaの融点は1238℃(GaAsの
融点)より低く、融液温度を1240℃に保つから、G
aAsになっても融液の状態である。つまり、るつぼ内
の融液はGaの融液とGaAsの融液の混合液である。
しかし時間と共に、GaAsの比率が増大するのであ
る。
【0058】密閉容器4によって、内部空間Sと外部空
間Wが遮断されているので、内部空間が不純物によって
汚染されることはない。内側領域Mは気液界面が露出し
ているがここから不純物が融液に混入することがない。
また外側領域Zは液体封止剤5によって覆われているの
で、不純物が液体封止剤によって遮られるので汚染され
ない。さらに進んで、液体封止剤が融液中の不純物を捕
獲して融液の純度を向上させる作用もある。
【0059】内部空間Sと外部空間Wの圧力差が発生し
ても、上部容器40と下部容器41の結合部6の液体封
止剤48を通してガスが流れるので、圧力差は打ち消さ
れる。従って、るつぼ2の内部で、融液の液面が内外で
殆ど上昇下降することがない。液面の高さが安定する。
つまり融液中の温度分布が変動しない。安定した化合物
の合成が可能である。
【0060】内外の圧力差ΔPは殆どなくすことができ
るのであるが、完全に0にはならない。圧力差は結合部
6の液体封止剤48を通して高圧側から低圧側にガスが
流れることによって打ち消されるのである。この時一方
の空間の液体封止剤の液面は上部容器40の下端49に
あり、他方の空間の液体封止剤の液面は下部容器の上端
縁より低い。この時の圧力差ΔPは、この時の液体封止
剤の高さの差ΔHに密度ρと重力加速度gを掛けたもの
である。
【0061】ΔP=ρgΔH (1)
【0062】である。ガスが流れる時のΔHの値は、始
めに環状溝44に充填した液体封止剤の量による。もし
も上部容器40の下端49が、環状溝44を正確に2等
分するなら、内外の液体封止剤の高さが等しい時の高さ
をH、隙間の底面からの高さをF(H>F)とすると、
【0063】ΔH=2H−2F (2)
【0064】となる。液体封止剤の充填量が少ない方が
(H→F)ΔHが小さくなり、圧力差の上限が低くな
る。一方、るつぼ内では次のような均衡が成り立つ。内
部領域Mでの底面からの原料融液の高さをX1 、内部空
間の圧力をP1 とする。外部領域Zでの原料融液の高さ
をX2 、液体封止剤の厚みをDとする。外部空間の圧力
をP2 とすると、
【0065】 P1 +ρ1 gX1 =P2 +ρ12 g+ρDg (3)
【0066】である。融液の密度ρ1は反応が進むに従
って変動するが、この変動はゆっくりと起こるものであ
る。また
【0067】 |P1 −P2 |≦ΔP=ρgΔH (4)
【0068】であり、液体封止剤の密度ρ、厚みDは不
変であるから、原料融液の内外の高さの差(X2 −X
1 )は殆ど変動しないことが分かる。第4図に示すもの
は、(4)のような拘束条件がないので、内外の融液面
の変動が著しいのである。本発明は、Asガスを広い内
部空間Sから、広い気液界面を通して原料融液に供給す
る。第6図に示すもののように、追加原料を、細い供給
管を通してるつぼ内の融液に追加するというのではな
い。従って、化合物の生成によって細い供給管が目詰ま
りするということはない。
【0069】このような合成反応をAs溜め部8のAs
7がなくなるまで続けた。るつぼ内にGaAsの融液が
得られた。冷却して炉を開き、るつぼを取り出した。る
つぼから固化したGaAsを取り出して秤量した。11
kgのGaAs多結晶が得られた。昇温中、合成中に、
密閉容器の結合部を通して外部に漏れたAsの量は5モ
ル%の程度であった。僅かな損失にすぎない。残りの9
5モル%は有効に合成に利用されたことになる。内外の
圧力差をなくすために、結合部6を通してのAsの損失
はある程度やむを得ないことである。Asの損失が必要
最小限に抑えられている。
【0070】[実施例(単結晶引き上げ)]実施例
はGaAs多結晶の合成法に関するものであった。次に
GaAs単結晶の引き上げに関する装置と方法を説明す
る。用いる装置は図1のものとよく似ているが単結晶の
引き上げに必要な機構が追加されている。図2によって
単結晶引き上げ装置の構造を説明する。図1と重複する
部分もあるが省略せず繰り返し述べる。炉全体の外壁は
ここでは図示を略している。炉の下方中心に、回転昇降
可能な下軸1が設けられる。下軸1の直上には有底円筒
形のるつぼ2が載せられている。るつぼ2の内部には、
不揮発性成分原料であるGa融液3が収容される。るつ
ぼ2の上方から密閉容器4が垂下される。
【0071】密閉容器4は上部容器40と下部容器41
に二分割されている。下部容器41の下端が融液3に浸
かっている。下端部によって原料融液3が内外に分けら
れている。外側領域Zの融液の表面は液体封止剤5(B
23 )によって覆われる。内側領域Mの液面は露呈し
ている。下部容器41の下端とるつぼ底面の間に間隙4
2がある。間隙42を通って融液3が内外に流通でき
る。間隙の代わりに、下部容器の壁面に連通孔を穿って
も良い。
【0072】上部容器40と下部容器41は、結合部6
において、環状溝44と液体封止剤48によってシ−ル
される。この構造は図1のものと同様である。下部容器
41の上端に形成される環状溝44は、外壁45、内壁
46、底壁47よりなる。上に開口がある。ここに液体
封止剤48が入れてある。液体封止剤48に上部容器4
0の下端49が浸かっている。間隙50があるので、液
体封止剤48は内外に流通できる。間隙の代わりに、上
部容器40の下端近くに連通孔を穿孔しても良い。るつ
ぼ2の外部には円筒状の主ヒ−タ9があり融液を加熱し
ている。その上には、第2のヒ−タ10があって、引き
上げられるべき単結晶16を加熱するようになってい
る。
【0073】この実施例もAs固体7を収容するAs溜
め部8を持つ。この例では密閉容器4の上部容器40と
As溜め部8が一体になっている。As溜め部8の上壁
54の中央には上軸貫通部13があり、ここから上軸1
4が下向きに差し込まれている。上軸14をシ−ルする
ために上軸貫通部13にも特別の工夫がなされる。上壁
54の中央に皿型部55が形成され、これの中央に貫通
穴56が穿たれる。皿型部55には液体封止剤57が充
填される。液体封止剤のために、上軸14の穴を通して
内外のガスが混合するのを防ぐことができる。上軸に接
触するのは液体封止剤だけであるので、上軸の上昇や回
転は妨げられない。
【0074】As溜め部8の底壁59が密閉容器4の上
部容器41の上壁を兼ねる構造になっている。底壁59
の中央には開口60があり、ここから上に向けて連通管
58が設けられる。As溜め部8を囲むようにAs用ヒ
−タ11が設けられる。ヒ−タ11によって加熱される
とAsが気化し連通管58を経て、蒸気が、密閉容器4
の内部空間Sに流入する。上軸14は上軸貫通部13、
連通管58、開口60を通って密閉容器4の内部空間S
に差し込まれている。上軸14の下端には種結晶15が
固定される。種結晶15を原料融液に漬けて種付けし、
上軸14を回転しながら引き上げると単結晶16が引き
上げられる。
【0075】この装置はGaAsの単結晶を、Ga原料
(不揮発性成分)とAs原料(揮発性成分)から直接に
合成する。るつぼ2の外側領域にはGa固体と液体封止
剤を入れる。As溜め部8にはAs固体7を収容し、上
軸貫通部13と密閉容器4の上下の結合部6にも液体封
止剤を入れる。上軸14の下端には種結晶15を固定す
る。このような準備をしてから単結晶を引き上げる。実
例を述べる。
【0076】直径185mmのPBNるつぼを用いる。
るつぼの外側領域Zに、高純度(6N)のGa固体を
5.3kg、B23 を650g投入する。As溜め部
8に高純度(7N)のAs固体を6kg収容する。炉を
閉じて、ヒ−タ9、10に通電し、Gaを融液とする。
ヒ−タ11によってAs固体を気化する。Asの蒸気が
連通管58から内部空間Sに入り、融液と反応して、G
aAs融液となる。これがGaAsの合成である。合成
が終了した後で、単結晶の引き上げを行なう。
【0077】上軸14を回転させながら下降し、種結晶
15をGaAsの原料融液に漬けて種付けする。さらに
回転させながら上軸を徐々に引き上げることによってG
aAs単結晶を引き上げる。内部空間SのAsの蒸気圧
はヒ−タ10によって温度調節することによって制御す
る。この制御が可能であるために、As固体を溜め部8
に少し残しておく。結晶引き上げを連続して行い、最終
的に直径4インチ、長さ20cmの単結晶を得ることが
できた。
【0078】この方法では、ヒ−タ10の作用により、
融液上方のAs蒸気圧が制御され、低温度勾配で引き上
げを行なうことができる。引き上げられた単結晶の転位
密度は3000cm-2以下であった。また結晶は単結晶
であり、組成はストイキオメトリックであった。電気
的、物理的性質も結晶全体にわたって均一であった。
【0079】[実施例(連続チャ−ジ単結晶引き上
げ)]GaAs多結晶の合成、GaAs単結晶成長(バ
ッチ式)を説明した。次に原料を連続的に供給すること
により長い単結晶を引き上げる連続チャ−ジ法を説明す
る。図2(実施例)の方法では、るつぼに始め収容し
たGaに対応する結晶引き上げしかできない。連続チャ
−ジ法は、Gaを逐次追加供給することによって長大な
結晶成長を可能とする。
【0080】図3によって説明する。これは図2の引き
上げ装置に、Gaの連続供給機構を追加したものであ
る。繰り返しを避けこの部分のみを説明する。密閉容器
4の側方に、Ga原料溜め部18が設けられる。これは
円筒状の閉じられた容器である。内部にGa17を収容
することができる。Ga原料溜め部18の下底には、横
向きの第1原料供給管19があり、これを通してGa融
液を流すことができる。Ga原料溜め部18の周囲には
円筒状のGa用ヒ−タ21が設けられる。これはGa固
体を加熱し、Gaの融液にする作用がある。原料供給管
19の終端には、滴下口61がありここから、Ga融液
が滴下される。
【0081】その直下には、ロ−ト62が開口してい
る。ロート62は支持板63によって支持されている。
ロ−ト62に続いて縦方向に延びる第2原料供給管20
がある。これの下端は、るつぼ2の外側領域Zの上方に
開口している。外側領域ZのGa+GaAsの融液や、
液体封止剤には接触しないで、上方の空間にGa出口6
4がある。供給管が融液から離れているので、GaAs
が生成する反応が起こりこれによって供給管が目詰まり
するという惧れは全くない。この点で、図6に示す特開
平4−154689号のような欠点から免れる。
【0082】この装置は、Ga原料をるつぼ2とGa原
料溜め部18の両方に装填することができる。結晶成長
中に、るつぼへGaを追加してゆくことができる。ため
に長大な結晶を製造することができる。もちろんAsは
これに見合うだけの量を、As溜め部8に予め収容して
おく必要がある。一例を述べる。直径185mmのPB
N製のるつぼを用いた。るつぼの外側領域Zに高純度
(6N)Gaを2kg、B23 を650g入れた。上
方のAs溜め部8に高純度(7N)As固体7を6kg
収容した。Ga原料溜め部18にも高純度Ga固体を収
納して蓋を閉じた。上軸14の下端にはGaAs種結晶
15を取り付ける。
【0083】このような装置において始めに、実施例
、のようにるつぼ内でGaAsを合成した。ヒ−タ
9、10によってるつぼ内のGaを加熱して融液とし
た。ヒ−タ11によってAsを加熱し気化させて蒸気と
する。これを密閉容器4の内部空間Sに導き、露呈した
気液界面を通してGaと化合させる。るつぼの融液のG
aが次第にGaAsの融液に置き替わってゆく。るつぼ
内のGaが全てGaAsになった時点が、GaAsの合
成の終了である。この時、As溜め部8には未だに十分
な量のAs固体が残っている。Ga溜め部18にも十分
な量のGa融液が残っている。合成の終了時点での状態
はこのようなものである。
【0084】次いで結晶の引き上げを始める。上軸14
を下降させる。通常の結晶引き上げと同様に種結晶をG
aAs融液に種付けして、上軸を回転させながら引き上
げる。種結晶に続いて単結晶が引き上げられる。単結晶
の引き上げと共に、Ga溜め部18より、るつぼにGa
融液を補給してゆく。引き上げによる減少量と、補給量
が釣り合うようにして、GaAs融液の液面の上昇下降
を防ぐことが望ましい。
【0085】Ga融液の供給量を制御するためには例え
ば次のようにする。 (1)Ga原料溜め部18にピストンを設けておく。ピ
ストンによってGa融液を押し下げることによってGa
を滴下口61から適量押し出す。 (2)不活性気体(窒素、アルゴンなど)をGa溜め部
に導入し圧力をかけてGa融液を押し出す。
【0086】Ga融液は、第1原料供給管19から、第
2原料供給管20を通り、るつぼの外側領域に与えられ
る。第2供給管はGa融液に対して濡れにくいPBNに
よって作っている。ためにGaが供給管に付着して目詰
まりするということはなかった。結晶引き上げと共にG
aをるつぼに与える。これは隙間42(または連通孔)
を通り内側領域Mに入る。上方からのAs蒸気と化合し
てGaAs融液になる。GaAs融液が次々に補給され
るので、るつぼの液面がほぼ一定に保たれる。
【0087】原料融液3は殆どGaAsであり、わずか
にGaを含む状態である。つまり同じ条件を維持しつつ
結晶引き上げを行なうことができる。As溜め部8、G
a溜め部18の原料がなくなるまで同一条件によって単
結晶を引き上げる。こうして、直径4インチ(約10c
m)、長さ20cmのGaAs結晶が得られた。これは
全長が単結晶であることを確かめた。この場合も、ヒ−
タ10によってAsの蒸気圧が制御されており、低温度
勾配で結晶を引き上げることができる。得られた単結晶
GaAsの転位密度は3000cm-2以下であった。欠
陥の少ない良好な単結晶である。
【0088】また、るつぼ内のGaAsの融液がほぼ同
一になるようにGaを連続的に供給することができたの
で、結晶の全長にわたって、均一な比抵抗特性を示し
た。電気的性質も優れた単結晶である。
【0089】
【発明の効果】本発明は、下端の開口した密閉容器をる
つぼの中の不揮発性成分融液に差し込み、融液を内外に
二分し、外側融液は液体封止剤によって覆う。密閉容器
は上下二分割になっており結合部は液体封止剤によって
シ−ルされている。密閉容器の上方には揮発性成分原料
の容器があり、ここから揮発性成分ガスが密閉容器内部
空間に供給される。内部領域の融液と、揮発性成分ガス
が化合して3−5族化合物の融液が合成される。
【0090】融液の外側が液体封止剤によって覆われる
から不純物が融液に混入しない。内部空間と外部空間の
圧力差は、結合部の液体封止剤を通ってガスが流れるこ
とによって打ち消される。このために、るつぼの内側領
域と外側領域の液面の高さが殆ど変動しない。このため
安定した熱環境下で化合物を合成し、結晶を成長させる
ことができる。
【0091】連続チャ−ジ式の装置に本発明を適用する
時は、不揮発性成分原料を、るつぼの外側領域に供給す
る。ここは揮発性成分分圧が極めて低い空間であるか
ら、供給管に化合物が析出して目詰まりさせるというこ
とはない。またGa、Inに対して濡れ性の低い材料に
よって供給管を作ることにより、不揮発性成分の固化に
よる目詰まりをも防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る化合物半導体の合成装置
の概略構成図。
【図2】本発明の実施例に係るバッチ式の化合物半導体
単結晶引き上げ装置の概略構成図。
【図3】本発明の実施例に係る連続チャ−ジ式の化合物
半導体単結晶引き上げ装置の概略構成図。
【図4】特開昭61−174105号によって提案され
た3−5族化合物の合成装置の概略構成図。
【図5】特開昭60−176995号によって提案され
た3−5族化合物半導体の引き上げ装置のるつぼの部分
を示す断面図。
【図6】特開平4−154689号によって提案された
3−5族化合物半導体の引き上げ装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 下軸 2 るつぼ 3 原料融液 4 密閉容器 5 液体封止剤 6 結合部 7 As 8 As原料溜め部 9 第1ヒ−タ 10 第2ヒ−タ 11 As用ヒ−タ 12 熱電対 13 上軸貫通部 14 上軸 15 種結晶 16 単結晶 17 Ga 18 Ga原料溜め部 19 第1原料供給管 20 第2原料供給管 21 Ga用ヒ−タ 22 揮発性成分原料 23 二重柱状管 24 不揮発性成分原料融液 25 液体封止剤(B23 ) 26 連通孔 27 液体封止剤 28 るつぼ 29 密閉容器 30 As原料溜め部 31 Ga原料溜め部 32 As供給管 33 Ga供給管 40 上部容器 41 下部容器 42 隙間 44 環状溝 45 外壁 46 内壁 47 底壁 48 液体封止剤 49 上部容器の下端 50 隙間 51 連通管 52 連通管の上端 54 揮発性成分原料溜め部の上壁 55 皿型部 56 貫通穴 57 液体封止剤 58 連通管 59 底壁 60 開口 61 滴下口 62 ロ−ト 63 支持板 64 Ga出口 70 下軸 71 るつぼ 72 ヒ−タ 73 揮発性成分溜め部 74 内管 75 外管 76 るつぼ 77 仕切り板(円筒) 78 原料融液 79 内側領域融液表面 80 外側領域融液表面 81 密閉容器の下部容器 82 密閉容器の上部容器 83 下軸 84 サセプタ 85 原料融液 86 浮きるつぼ 87 連通孔 88 縦穴 89 液体封止剤溜め 90 主ヒ−タ 91 補助ヒ−タ 92 液体封止剤用ヒ−タ 93 3族ヒ−タ 94 5族ヒ−タ 95 上軸 96 種結晶 97 単結晶 98 上軸貫通部 99 皿状容器 100 液体封止剤 101 結合部 102 外壁 103 底壁 104 内壁 105 環状溝 106 液体封止剤 107 上部容器の下端 S 内部空間 W 外部空間 M 内側領域 Z 外側領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に揮発性成分原料の溜め部を有し液
    体封止剤によってシ−ルされた結合部によって結合する
    上部容器と下部容器よりなり下部の開口した密閉容器の
    下端をるつぼの中に差し入れ、底部で融液が連通できる
    ようにるつぼを内側と外側に分割し、るつぼ外側に不揮
    発性成分原料と液体封止剤を入れ、不揮発性成分原料と
    液体封止剤を溶かして融液とし、外側領域では不揮発性
    成分原料が液体封止剤によって覆われ、内側領域では不
    揮発性成分が露出するようにし、揮発性成分原料を加熱
    し蒸気として密閉容器の内部空間に導き、るつぼの内側
    領域の不揮発性成分融液に接触させ、揮発性成分原料と
    不揮発性成分原料を化合させ、化合物融液を合成するこ
    とを特徴とする化合物半導体の合成方法。
  2. 【請求項2】 密閉容器の結合部及びるつぼ内の原料融
    液上の液体封止剤として、B23 或はKClとNaC
    lの共晶を用いることを特徴とする請求項1に記載の化
    合物半導体の合成方法。
  3. 【請求項3】 上方に揮発性成分原料の溜め部を有し液
    体封止剤によってシ−ルされた結合部によって結合する
    上部容器と下部容器よりなり下部の開口した密閉容器の
    下端をるつぼの中に差し入れ、底部で融液が連通できる
    ようにるつぼを内側と外側に分割し、るつぼ外側に不揮
    発性成分原料と液体封止剤を入れ、不揮発性成分原料と
    液体封止剤を溶かして融液とし、外側領域では不揮発性
    成分原料が液体封止剤によって覆われ、内側領域では不
    揮発性成分が露出するようにし、揮発性成分原料を加熱
    し蒸気として密閉容器の内部空間に導き、るつぼの内側
    領域の不揮発性成分融液に接触させ、揮発性成分原料と
    不揮発性成分原料を化合させ、化合物融液を合成し、上
    軸の下端に取り付けた種結晶を回転させながら下降させ
    て融液に漬けて種つけし、上軸を引き上げることにより
    種結晶に続いて単結晶を引き上げることを特徴とする化
    合物半導体の単結晶成長方法。
  4. 【請求項4】 上方に揮発性成分原料の溜め部を有し液
    体封止剤によってシ−ルされた結合部によって結合する
    上部容器と下部容器よりなり下部の開口した密閉容器の
    下端をるつぼの中に差し入れ、一部で連通できるように
    るつぼを内側と外側に分割し、るつぼ外側に不揮発性成
    分原料と液体封止剤を入れ、不揮発性成分原料と液体封
    止剤を溶かして融液とし、外側領域では不揮発性成分原
    料が液体封止剤によって覆われ、内側領域では不揮発性
    成分が露出するようにし、揮発性成分原料を加熱し蒸気
    として密閉容器の内部空間に導き、るつぼの内側領域の
    不揮発性成分融液に接触させ、揮発性成分原料と不揮発
    性成分原料を化合させ、化合物融液を合成し、上軸の下
    端に取り付けた種結晶を回転させながら下降させて融液
    に漬けて種つけし、上軸を引き上げることにより種結晶
    に続いて単結晶を引き上げ、不揮発性成分原料を融液と
    してるつぼの外側領域の液体封止剤の上から供給し、不
    揮発性成分原料と揮発性成分原料を共に補給しながら単
    結晶を連続的に引き上げる事を特徴とする化合物半導体
    の単結晶成長方法。
  5. 【請求項5】 密閉容器の結合部及びるつぼ内の原料融
    液上の液体封止剤として、B23 或はKClとNaC
    lの共晶を用いることを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載の化合物半導体の単結晶成長方法。
  6. 【請求項6】 不揮発性成分融液を保持するるつぼと、
    るつぼを保持する下軸と、るつぼの内部の原料を加熱す
    るためのヒ−タと、るつぼの底部のみで連通するように
    原料融液を内側領域、外側領域に分割して内側領域を密
    閉状態にするための上部容器と下部容器を結合してなる
    密閉容器と、上部容器と下部容器の結合部を加熱するヒ
    −タと、密閉容器の上に設けられた揮発性成分を収容す
    る揮発性成分溜め部と、揮発性成分溜め部用ヒ−タと、
    下部容器の上端に形成した環状溝とを備え、下部容器の
    上端縁の環状溝には液体封止剤が充填してあり、液体封
    止剤の中に上部容器の下端を差し入れて、上部容器下端
    の内外に液体封止剤が流通できるように上部容器と下部
    容器を結合するようにする事を特徴とする化合物半導体
    の合成装置。
  7. 【請求項7】 不揮発性成分融液を保持するるつぼと、
    るつぼを保持する下軸と、るつぼの内部の原料を加熱す
    るためのヒ−タと、るつぼの底部のみで連通するように
    原料融液を内側領域、外側領域に分割して内側領域を密
    閉状態にするための上部容器と下部容器を結合してなる
    密閉容器と、上部容器と下部容器の結合部を加熱するヒ
    −タと、密閉容器の上に設けられた揮発性成分を収容す
    る揮発性成分溜め部と、揮発性成分溜め部用ヒ−タと、
    下部容器の上端に形成された環状溝と、揮発性成分溜め
    部と上部容器を貫いて昇降回転自在に設けられる上軸と
    を備え、下部容器の上端縁の環状溝に液体封止剤が充填
    してあり、液体封止剤の中に上部容器の下端を差し入れ
    て、上部容器下端の内外に液体封止剤が流通できるよう
    に上部容器と下部容器を結合するようにしてあることを
    特徴とする化合物半導体の単結晶成長装置。
  8. 【請求項8】 不揮発性成分融液を保持するるつぼと、
    るつぼを保持する下軸と、るつぼの内部の原料を加熱す
    るためのヒ−タと、るつぼの底部のみで連通するように
    原料融液を内側領域、外側領域に分割して内側領域を密
    閉状態にするための上部容器と下部容器を結合してなる
    密閉容器と、上部容器と下部容器の結合部を加熱するヒ
    −タと、密閉容器の上に設けられた揮発性成分を収容す
    る揮発性成分溜め部と、揮発性成分溜め部用ヒ−タと、
    下部容器の上端に形成された環状溝と、揮発性成分溜め
    部と上部容器を貫いて昇降回転自在に設けられる上軸
    と、密閉容器の外部に設けられた不揮発性成分原料容器
    と、不揮発性成分原料容器の融液を密閉容器内のるつぼ
    の外側領域の上方に導き開放空間を落下させてるつぼに
    滴下する不揮発性成分供給管とを備え、下部容器の上端
    縁の環状溝に液体封止剤が充填してあり、液体封止剤の
    中に上部容器の下端を差し入れて、上部容器下端の内外
    に液体封止剤が流通できるように上部容器と下部容器を
    結合するようにしてあることを特徴とする化合物半導体
    の単結晶成長装置。
  9. 【請求項9】 不揮発性成分原料容器から不揮発性成分
    原料をるつぼに供給する供給管が第1供給管と第2供給
    管の2本の供給管に分かれており、第1供給管は不揮発
    性成分容器に直結しおり、第2供給管は上部にロ−トを
    有し下端はるつぼの上方に開口しており、不揮発性成分
    原料は、不揮発性成分原料容器に結合させた第1の供給
    管から、第2供給管のロ−トに滴下し、第2供給管を通
    りすぎて、開放空間を落下してるつぼの外側領域の液体
    封止剤を通過して融液に至るようにしたことを特徴とす
    る請求項8に記載の化合物半導体の単結晶成長装置。
  10. 【請求項10】 不揮発性成分原料を不揮発性成分原料
    容器から、第2供給管に送給する第1供給管の材料とし
    て、石英、カ−ボン、PBNで被覆したカ−ボン、Si
    Cで被覆したカ−ボン、AlNで被覆したカ−ボンの何
    れかを用いることを特徴とする請求項9に記載の化合物
    半導体の単結晶成長装置。
  11. 【請求項11】 第1供給管から送給された不揮発性成
    分原料をるつぼ上に導く第2供給管の材料として、PB
    N、或いはPBNで被覆したカ−ボン、SiC或はSi
    Cで被覆したカ−ボン、AlN、或はAlNで被覆した
    カ−ボンのいずれかを用いることを特徴とする請求項9
    に記載の化合物半導体の単結晶成長装置。
JP31565294A 1994-11-24 1994-11-24 化合物半導体の合成方法と単結晶成長方法及び化合物半導体の合成装置と単結晶成長装置 Pending JPH08151299A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046367A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Showa Denko Kk Iii−v族化合物半導体多結晶の製造装置及び製造方法
US9873099B2 (en) 2015-04-01 2018-01-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Heating reaction container
CN116427036A (zh) * 2023-06-13 2023-07-14 雅安宇焜芯材材料科技有限公司 一种半导体制备系统用管路结构
WO2024011841A1 (zh) * 2022-07-15 2024-01-18 中国电子科技集团公司第十三研究所 一种半导体化合物注入合成方法

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