JPH0815376B2 - 自己融着電線使用による多層空芯コイルの巻線方法及び巻線装置 - Google Patents

自己融着電線使用による多層空芯コイルの巻線方法及び巻線装置

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JPH0815376B2
JPH0815376B2 JP59236992A JP23699284A JPH0815376B2 JP H0815376 B2 JPH0815376 B2 JP H0815376B2 JP 59236992 A JP59236992 A JP 59236992A JP 23699284 A JP23699284 A JP 23699284A JP H0815376 B2 JPH0815376 B2 JP H0815376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ),発明の目的 a,産業上の利用分野 この発明は、自己融着電線使用による多層空芯コイル
の巻線方法及び巻線装置、より詳細には無鉄芯回転電機
に用いる回転線輪の巻線方法及び巻線装置に関する。
b,従来の技術 一般的に無鉄芯回転電機に用いる多層空芯コイルは、
できるだけ小形であることが望ましく、その巻線は十分
絶縁されており、かつ設定されたコイルの厚みのスペー
スを、もつとも有効に使つて巻線される必要がある。
そのためには、多層に巻線される巻線中に中空なスペ
ースが生じないようにしなければならない。
しかし、従来の多層空芯コイルの巻線方法は、通常中
心部に空芯コイルの内形に等しい形のコイルの型台をも
ち、その型台に所定のコイル幅の間隙を設けて両側にフ
ランジを固定した型台、或いは1方側のフランジを摺動
可能にした型台の、コイル幅のスペース内に導線を第1
層目より順次多層に装巻されるが、上記何れの型台の場
合においてもフランジを固定して巻装するので、その
際、1方側のフランジの内面と型台の軸部との偶角部か
ら巻き初めた導線を第1層目としてワイヤガイドを介し
一定のピツチに基いて、螺旋状に巻回された導線が、他
方側のフランジに到達した際に、第2層目として巻回さ
れることとなり、この際、導線が第1層目として所定の
巻回数に達しておれば、第2層目として第1層目とは逆
方向のピツチに基いて、第1層目の導線と導線との間の
溝部へ、順次螺旋状に巻回されるが、もし、第1層目の
導線の所定の巻回数に達しない間に、他方側のフランジ
に巻線が到達すると、所定の巻回数に達しないためワイ
ヤガイドが逆方向に方向転換せず、導線はフランジ壁に
さまたげられるため、第1層目の巻終り導線の上に、重
なつた位置で第2層目に移行し巻回されることとなり、
やがて所定巻回数に達した後、ワイヤガイドが、巻線方
向を巻き初め側にピツチを変換して、第1層目の導線と
導線間の溝部に巻かれず、ときとして、第1層目の巻き
終り導線に隣接する導線との溝部を、ジヤンプして第1
層目の導線の次の溝部に巻回されながら、巻き初め側に
向つて、巻線されることがしばしば生じる。
このジヤンプした巻線部が、第3層目以降の巻線動作
の際において、さらにジヤンプする要因となり、コイル
中に多くの中空なスペースを生ずることとなり、そのた
めにコイルの厚みのスペースを有効に使用できず、コイ
ルの外形も不均一とならざるを得ない。
吾々の経験によれば、巻線に当り第1層目の巻線の巻
き初めフランジの巻線端部の位置と、第1層の所定回数
の巻き終り巻線の端部のフランジの位置とが、(第1層
目より第2層目に移行する位置)互いに対応したフラン
ジの内壁部の位置において第2層目に移行すれば、その
移行した巻線が、第1層目の巻線間の溝部に正しく位置
して順次巻線され、次に第2層目より第3層目に移行し
た巻線も、第2層目の巻線間の溝部に位置して巻線がな
され、第4層目以降の巻線も上記に準じて下層の巻線の
溝部に正しく巻線されることが判つた。
しかし、絶縁被覆された巻線の断面形状が均一でな
く、その線径に誤差があるため、所定のコイルの厚み内
に、所望の巻線回線を巻線しようとする場合は、両側の
フランジを所望のコイルの厚みとして固定した状態で巻
線する限り、必ずしも第1層目の巻き初め巻線端部の位
置と、第1層の所定回数の巻き終り巻線の第2層目に移
行する位置とが、フランジの内壁部の対応する位置とは
ならない。
そのために、第1層の所定巻線に達しないで、余剰の
導線が第2層目に移行するため、その余剰巻線が、第1
層目の巻き終りの巻線上に積み重ね巻きとなり、第1層
の所定巻回数に達した後、ワイヤガイドが巻き初め方向
へピツチを変え巻き線されるが、その巻線が必ずしも第
1層目の巻線間の溝部に位置せずに、溝部をジヤンプし
て次の又は、その次の溝部に位置しながら、第1層目の
巻き初め方向に巻線されることとなる。
このことは、ワイヤガイドが与えられたピツチによつ
て、巻線をコイル型台上に案内し、コイルの厚み(フラ
ンジとフランジとの間)にしたがい所定の巻線回数の第
1層目の巻き終りとなるべき巻線が巻き終り側のフラン
ジに到達しても、所定巻線数に達するまで、ワイヤガイ
ドが巻き初め方向にピツチの方向を変換しないで、固定
されたフランジの内壁に接して第1層に巻線した導線に
積み重なつた状態で巻線され、限られたコイルの厚みの
スペース内において所定の巻線回数が収容しきれないた
めに生じる現象と考えられる。
したがつて、融着電線のような線径が均一でない導線
の多層巻きのコイルにおいて、巻線が巻層間において、
互いにその巻線間の溝部に位置する状態に巻線すること
は従来困難とされている。
そこで、多層空芯コイルの巻線方法及び装置として、
両側にフランジを具えるコイル型台に、導線を、フライ
ヤを介してまず、その第1層目と第2層目を巻線した
後、一旦フライヤによる巻線を停止し、そのフライヤ停
止中に、型台をフライヤの回動と反対方向に回転させ、
フライヤの反対側に延長している導線を、上記フライヤ
側の巻線した第1層目と第2層目の巻線に隣接して、型
台に巻線し、順次上層へと巻線するようにした巻線方
法、及び装置が例えば特開昭59−50754号公報などで提
案されている。
しかし、この提案による方法及び装置においては、導
線はフライヤによつて型台の周囲を回動して巻装される
ため、フライヤの1回転に対し1捻りの歪みを生じるこ
ととなり、コイル型台に巻回の際、上記回転毎の捻によ
つて生じた導線の歪みにより導線がスパイラル状に正し
く巻装されることは困難で、多層巻きに際しジヤンプし
た巻線部を生じ易く、回転電機の発生トルクの均斉化が
期し難い欠点を免れない。
次に、導線の中間点の巻き初め点から巻き初め、所定
回数を巻回し、第1層目の巻線後、第2層目に導線を移
行し、巻き初め方向にフライヤを変位して第2層目の巻
線後は、一旦フライヤの回転を停止した上、第1層目の
巻き初めにおいて他方側に延長されている導線により型
台をフライヤとは反対側に回転して、他方側の第1層及
び第2層目を巻線後、型台の回転を中止した上、再びフ
ライヤを巻回して最初の巻き初め側第3層目及び第4層
目を巻回し、フライヤを停止、型台をフライヤとは逆に
回転して他方側の第3層第4層目を巻装し、順次上記の
要領に基いて、1方側と他方側導線を巻装するので、こ
の提案では巻装工程中において、機械の作動停止の回数
が多くなり、したがつて、減速機構、停止機構の結合を
余義なくされ、巻線機の各工程を連続的に作動して回転
数を増加することは困難で作業能率が著しく低下するこ
とを免れない。
さらに又、上記の提案では、型台の両側フランジが固
定されている(1方側のフランジを摺動着脱可能として
も巻線時には固定して巻線する)ため多層巻線の各層間
の折返しが隣接する巻線の壁部を基準に上層に移行し折
返し、巻き初め又は巻き終り方向に変位しながら巻線さ
れる結果、各層の巻線はその下層の巻線間の溝部に正確
に位置することが困難でジヤンプする結果となり、コイ
ル中に中空部を多数形成することとなりコイル幅内にお
ける導線の占積率を低下させる。
c,発明が解決しようとする問題点 上記に鑑み、発明者は研究の結果この発明を完成した
ものであつて、この発明は従来技術によつて得られるよ
りも、一層有効にコイルの機能を発揮できる融着電線使
用による多層空芯コイルの巻線方法、並びに巻線装置を
提供するもので、同一発明者の発明に係る昭和56年特願
第208,299号及び昭和59年特願第187148号の発明の改良
に係る発明である。
したがつて、この発明の目的は、多層空芯コイルの巻
線相互間に、中空部を生じないコイルa部とコイルb部
とを別々に巻装して加熱融着で一体に固着され、かつコ
イルa部とコイルb部の巻終り導線の各端末部がそれぞ
れコイルの最外層面に引出し得る状態で巻装された多層
空芯コイルの新規な巻線方法及び巻線装置を提供するこ
とである。
この発明の上記の目的及びその他の目的並びに特徴
は、次の説明によつて知ることができる。
(ロ),発明の構成 この発明が対象とする多層空芯コイルは、第4−5図
に示すように、導線の長手方向の所定の中間点を巻き初
めとし、この点から線源側に延長された導線で、最上層
の巻き回数を除く奇数層の巻線をN回巻きとし、偶数層
の巻線をN−1回巻きに、コイルa部を巻装し、線源の
反対側に延長された導線で、上記コイルa部の巻き初め
側の端面に隣接して、コイルb部を巻装し、コイルa部
とコイルb部とが加熱融着で一体に固着され、かつコイ
ルa,b部の各巻終り端末部が、それぞれコイルの最外層
面で引出し得る状態に巻装されている。
またこの発明の巻線方法要旨は、第1−3図に示すよ
うにコイルb部の巻装に必要な適宜の長さの導線を蓄線
した蓄線ローラに延長された導線を、コイル型台の所定
位置を巻き初め点として装架し、この巻き初め点から線
源側に延長された導線により、コイル型台を自転させて
所定回数巻装し、コイルa部を形成後、加熱融着中従動
軸によりコイルa部を加圧整形する工程、上記コイルa
部巻装後のコイル型台を軸方向に摺動させ、コイルa部
の巻き初め側端面と、巻き初め側フランジとの間に、少
なくとも線径よりも大きくした間隙部を設け、コイル型
台をコイルa部の巻装方向とは逆方向に回転し、該間隙
部に、上記蓄線中の導線を巻装して、コイルb部を形成
後、コイルb部を加熱し、コイルa部と加熱融着で一体
に固着する工程を結合する巻線方法である。
さらにまた、この発明の巻線装置の要旨は、第6−10
図に示すように、正逆回転し且つ軸方向へ摺動可能な巻
線用の主軸及び主軸と同軸線上に枢支され、主軸と同期
して回動する従動軸、上記主軸に摺動自在に装着したコ
イル型台、このコイル型台の所定位置に、導線の長手方
向の所定の中間点を巻き初め点として装架し、その導線
の延長された1方側を蓄線する蓄線手段、上記導線に連
続して巻き初め点より他方側に延長される導線を、線源
よりコイル型台に導出する手段、上記主軸を正回転させ
てコイル型台の他方側の線源に延長している導線により
コイルa部を巻装後、従動軸によりコイルa部を主軸方
向に加圧しながら加熱融着で一体に固着する手段、コイ
ル型台を摺動して、コイルa部の巻き初め端面と該端面
側の引出側フランジとの間に、間隙部を形成する手段、
主軸を逆回転させ、上記蓄線中の1方側の導線により、
上記コイルa部の巻き初め端面に隣接して、コイルb部
をスパイラル状に巻装する手段及び巻装後のコイルb部
をコイルa部と加熱融着で一体に固着する手段とを具備
する巻線装置である。
実施例 この発明の巻線装置は、第7−10図に示すように、主
駆動用モーター1によつて、正逆転自在に枢支した巻線
用の主軸2の頭端部に近接した位置に、該主軸2と同軸
線上に従動軸3を軸架し、伝動軸4を介して主軸2と同
期して、回動するように対設し、主軸2と従動軸3とが
協同してコイル型台5に導線6を巻装し、コイルa部5
a,コイルb部5bとからなるコイルKを形成するようにし
た装置であつて、より詳細には、上記主軸2は減速装置
を具える正逆転用の主駆動モーター1の駆動軸に連結し
て駆動され、該主軸2の頭部側に発条7を内蔵するシリ
ンダー8を設けてあり、ピストンロツド9をもつピスト
ン10の端部に、コイル型台5を装着し、該シリンダー8
の頭部側開口部に、コイル型台5挿通用の孔部11を穿設
し、外側端面に導線引出溝12を切欠して、コイル型台5
の引出し側フランジ部13を形成したシリンダーヘツドカ
バー14の上記孔部11にコイル型台5を挿通し、引出し側
フランジ部13の端面よりコイル型台5を突出させて装着
し、ピストン10が発条7によつて、常時シリンダーヘツ
ドカバー14の内壁面方向に弾発される態勢とし、及び上
記シリンダー8は、接続口15を介して、近接して設けた
油圧又は気圧装置の回路16に接続され、各回路の操作弁
或いは制御弁を、予め設けた所定の操作プログラムに従
つて開閉制御してピストン10を進退又は停止させ、これ
に伴いコイル型台5の引出側フランジ部13端面よりの突
出度を制御し、或いは必要に応じてコイル型台5を摺動
させ、その端面を引出し側フランジ部13の端面よりも内
側に後退させ、その間、巻装後の1体化されたコイルK
をコイル型台5より離脱しえしめる。
次に、上記シリンダー8の頭部外周部にスラスト軸17
を環装し、該スラスト軸17に、スラストニードルベアリ
ング18を介して筒体19を装着し、該筒体19をスラスト軸
17に沿つて摺動しえしめると共に、該筒体19の前端周縁
部において、シリンダーヘツドカバー14の周縁部とヘツ
ドクラツチ20を介して互いに着脱自在に繋合させ、筒体
19を主軸2の回転に追随して回転しえしめると共に、該
筒体19の外周部において、筒体19の両側に逆転止めクラ
ツチ21及び噛合用クラツチ22を付装した蓄線巻取りロー
ラR1、同R2を対設し、および、上記筒体19の両側に装着
した蓄線巻取りローラR1、同R2の中間位置に治具23,23a
を対設し、後記するように主軸2の回転を制御しえしめ
る。
さらに、主軸2の中央部上面に字形とした支承板24
を設け、該支承板24にシリンダー支持片25を介して筒体
駆動用のシリンダー26を装着し、上記支承板24の前端部
を支点として、槓杆27を枢着し、該槓杆27の下端部を筒
体19の後端部に位置させ、その上端部を筒体駆動用のシ
リンダー26に連結し、上記シリンダー26を駆動すること
によつて、槓杆27は支承板24の前端部を支点として、そ
の下端部を前方に変位させ筒体19を、前方方向に所定の
間隔摺動しえしめ、これに伴つて筒体19に装着した蓄線
巻取りローラR1、R2の位置を前方に変位しえしめる。
なお、主軸2の後部下方位置に、主軸2の回動制御用
の別のシリンダー28を装着し、筒体19に付装した上記の
治具23,23aと協同して主軸2の回転を制御しえしめる。
次に、上記主軸2と同軸線上に、主軸2の頭端部に近
接して枢支した従動軸3は、第7,8図及び10図に示すよ
うに、適宜の台枠29に設けた軸承部30に軸架され、主駆
動モーター1によつて、伝動軸4を介して主軸2と同期
して正逆回転すると共に、上記台枠29に別に装着した押
付駆動用のステツピングモーター32によつて駆動する押
付量調節カム機構33によつて、主軸2方向にステツプ可
能に装着してあり(第7図)、該従動軸3の主軸2側の
頭部には、押え側フランジ34を装着し、該押え側フラン
ジ34の端面が、上記主軸2のシリンダーヘツドカバー14
の外側端面(引出し側フランジ部13)から突出したコイ
ル型台5の端面と互いに面接触しており、コイル型台5
に導線6を巻装する際、コイル型台5の突出度を制御
し、及びコイル型台5に後記するコイルa部5aを巻装後
に行うコイルa部5aの加熱融着中の時間帯において、該
コイルa部5aを主軸2の方向に加圧し、所定のコイル幅
に整形した状態で一体に固着させる。
次に、上記従動軸3の同心円周上の左右対象の位置に
おいて、上記主軸2頭部筒体19の両側に対設した蓄線巻
取りローラR2(第7図)に対応する位置に駆動クラツチ
35を取付けた蓄線駆動機構35aを枢着し、該クラツチ35
と、蓄線巻取りローラR2の前端部の噛合用クラツチ22と
噛合し得しめ及び該蓄線駆動機構35aを従銅軸3に近接
して、別に設けた電磁弁を具える蓄線駆動モーター36に
よつて駆動されるようにし、さらに上記蓄線駆動機構35
aを取付けた従動軸3の反対側において、上記主軸2の
手前側に位置する蓄線巻取りローラR1の対応位置に、該
蓄線巻取りローラR1の噛合用クラツチ22と噛合すべきテ
ンシヨナークラツチ37を具え、スパイラル巻テンシヨナ
ー機構38を枢着し、上記対応する蓄線巻取りローラーR1
又はR2の噛合用クラツチ22と噛合しえしめ、コイル型台
5より線源39側に延長されている導線6により、コイル
型台5を正転してコイルa部5aを巻装後において、コイ
ルa部5aが加熱融着中に従動軸3の加圧により、コイル
a部5aを所定コイル幅に押圧整形後、コイル型台5をコ
イルa部5aと共に、一旦従動軸3の方向に摺動させ、コ
イルa部5aの巻初め側の端面と引出し側端面との間に設
けた間隙部40に、コイルb部5bを巻装するに際し、主軸
2上方部に別に設けた筒体駆動用のシリンダー26を駆動
して、筒体19を前方に摺動し、主軸両側の蓄線巻取ロー
ラーR1、R2を同時に従動軸3の方向に前進させその蓄線
巻取りローラーのうち第3,7図に示すように、主軸の手
前側の蓄線巻取りローラーR1の噛合用クラツチ22とテン
シヨナー機構31のテンシヨナークラツチ37とを噛合さ
せ、蓄線巻取りローラーR1に蓄線中の導線6aに適宜のテ
ンシヨンを付与し、この際主軸2をコイルa部5a巻装時
と逆に回転させ、上記コイルa部5aの巻き初め側端面と
引出し側端面との間隙部40に、蓄線巻取りローラーR1
蓄線している導線によりコイルb部5bをスパイラル状に
巻装しえしめる。
上記コイルb部5bの巻装と同期して、主軸2の前方側
に位置する蓄線巻取りローラーR2の噛合用クラツチ22
は、これに対応する蓄線駆動クラツチ35と噛合し、蓄線
駆動モーター36により、線源39より導かれた導線6を蓄
線巻取りローラーR2に巻き取りを終了するように構成す
る。
上記のように、コイルb部5bをコイル型台5に巻装
し、主軸手前側の蓄線巻取りローラーR1に蓄線していた
導線6aは、コイルb部5bとして巻取られると同時に主軸
2の前方に位置していた蓄線巻取りローラーR2は、次の
サイクルのコイルb部5bの巻線用として導線6を巻取り
蓄線後、主軸2をその両側の蓄線巻取りローラーR1、同
R2と共に半回転させ、(導線は第1図を経て第2図の状
態に移行する。説明上、この移行後の巻取りローラー
R1、又はR2の蓄線中の導線を6aと呼称)その次のサイク
ルのコイルb部5b用の導線6aを巻取つた蓄線巻取りロー
ラーR2と、コイルb部に巻き取られて導線を蓄えていな
い蓄線巻取りローラーR1との位置を置き替え、蓄線した
蓄線巻取りローラーR2に延長する導線6aの中間点をコイ
ル型台5の導線引出溝12に装架し、その反対側に延長さ
れ線源より導出された導線6により、次のサイクルのコ
イルa部5aを巻装し、順次これを繰返し継続して巻線作
業を行うことができる。
なお、線源39から導出された導線6は、第1−3図に
示すように、線源側テンシヨナー41によつて適宜のテン
シヨンを付与されてから、蓄線量検知センサー42を経
て、トラバーサー43に装架後、第1図に示す装置始動前
に、蓄線巻取りローラーR1に蓄線された上、主軸を半回
転させ、蓄線巻取りローラーR1と同R2との位置を交替さ
せ、蓄線巻取りローラーR1に蓄線した導線6aの中間点を
コイル型台5の導線引出溝12に挿入し型台5に装架し、
その装架され線源39方向に延長されている導線6により
主軸を回転して先ずコイルa部5aを型台5に巻装させ
る。
b,発明の作動 次に、この発明の巻線方法及び巻線装置の好ましい作
動態様を第1−3図及び巻線装置の実施例を示す第4−
10図によつて説明する。
巻線用の導線6は巻線装置を作動する前に、予め線源
39から適宜のテンシヨナー41に装架し、所望のテンシヨ
ンを付与できる状態として引き出し、該引出した導線6
を蓄線量検知センサー42及びトラバーサー43を経て蓄線
巻取りローラーR1に装架した上、該蓄線巻取りローラー
R1に対応する蓄線駆動クラツチ35に噛合させてから、蓄
線駆動モーター36を作動し、蓄線巻取りローラーR1に所
定量の導線6を(上記蓄線量検知センサー42に予め設定
した長さ)を巻取り、蓄線後、主軸2を半回転させて、
該巻取りローラーR1と同R2の位置を置き替え、(第1図
第2図)蓄線済の巻取りローラーR1に延長している導
線6aの中間点を、引出し側フランジ13の端面に切欠した
導線引出溝12及びコイル型台5に巻き初め点として装架
し、該巻き初め点から線源39方向に延長している線源39
から繰出されている連続した導線6をコイル型台5に巻
装し得る態勢とした上、巻取り装置を始動して巻線用の
主軸2を従動軸3と同期して回動(正回転)させ、コイ
ル型台5にコイルa型5aを巻装する。
なお、巻線装置の作動開始前に、上記の導線6の走行
配置を行うと共に、主軸2頭部に内装したシリンダー8
を制御して、所定のコイル幅に応じて、引出側フランジ
13の端面と押え側フランジ34の端面との間隔を、仕上り
後の所定のコイル幅よりも、巻線に使用する導線6の線
径の20−50%の長さを加えた長さとして、引出し側フラ
ンジ13端面よりコイル型台5を突出させ、その型台5の
端面に押え側フランジ34の端面が面接触するようにし、
従動軸の頭部の押え側フランジ34の端面の位置を仮位置
決めし、コイル型台5の突出度を設定した上、巻線装置
を作動させる。
即ち、上記の如く線源39より引出された導線6の走行
配置後において、主軸2と従動軸3とを正回転させる
と、蓄線巻取りローラーR1にコイル型台5から延長され
ている蓄線中の導線6aは、そのままの関係位置を保つ
て、主軸2と共に回転され、コイル型台5の巻初め点か
ら、逆に線源39の方向に延長されている導線6によつ
て、コイル型台5に該導線6が第4図に示すように、第
1層目として所定の巻回数(1),(2),(3),
(4),(5),(6),(7),(8)の如くN回数
に達すると、導線6は引出し側フランジ13の巻初め点と
対応する押え側フランジ34の端面に接し、第2層目に移
行し、同時にトラバーサー43は巻初めの引出し側フラン
ジ13の方向にピツチを変え、引続きコイル型台5の正回
転に伴い、第2層目の導線6は、第1層目に巻回された
導線6の溝部に正しく(9),(10),(11),(1
2),(13),(14),(15)の如く位置しながら巻回
数N−1回数の第2層目を巻き終り、第3層目に移行
し、第1層目の巻線回数に準じて第2層目の巻線間の溝
部に正しく位置してN回数を巻き終り、次で、第4層目
の巻線として第3層目の巻線間の溝部に正しく位置して
N−1回巻線後第5層目の巻線に移行し、上記に準じ多
層に、最上層の巻回数を除き奇数層の巻回数を、N回巻
きとした場合、偶数層の巻線回数は、N−1回巻きとな
り、各層における巻層相互の関係位置は、隣接して巻線
された導線6は、互いにその巻線間の溝部に位置決めさ
れて巻線が行われ、その巻き終りの導線6の端末部は多
層巻線の最外層部にリード線6cとして引出される。
かくして、コイルa部5aの巻線終了後、適宜の電圧の
通電を行い、コイルa部5aを加熱すると同時に、押付駆
動モーター32を作動し、押付量調整カム機構33を介して
従動軸3を、主軸2の方向に加圧することによつて、加
熱中のコイルa部5aの側方より背圧を与え、従動軸3の
押え側フランジ34の端面と引出し側フランジ13の端面と
の間隔を所定の仕上りコイルの幅まで押圧しながらコイ
ルa部5aを加熱融着で一体に固着させる。尚、コイルa
部5aの巻き終わり端部の導線6は次に巻くコイルの蓄線
を行うために切断して分離させておく。続いて、上記コ
イルa部5aの巻き初め側端面と引出し側フランジ13の端
面との間に少なくとも、線径に等しい間隙部40を設け、
該間隙部40に上記蓄積線取りローラーR1に蓄線した導線
6aにより、主軸2を逆回転させてコイルa部5aの巻き初
め側の端面に隣接してコイルb部5bをスパイラル状に巻
装し、その巻き終りの導線6aの端末部は、多層巻線の最
外層部にリード線6dとして引き出される。巻線後のコイ
ルb部5bは加熱し、コイルa部5aと共に融着し、一体に
固着した後、主軸2のシリンダー8のピストン10を後退
させ、引出し側フランジ13端面よりコイル型台5をシリ
ンダー8方向に後退させ、加熱融着で一体に固着された
コイルKをコイル型台5より離脱して製品を得る構成と
する。
上記の巻線装置は、線源39より導線6を引き出し最初
の蓄線巻取りローラーR1の巻取り及び、コイル型台5へ
の装架後は、各巻線工程の順次及び時間的プログラムを
コンピユーターに組み込み該記憶装置を介して自動的に
巻線作業を継続することができる。
(ハ),効果 この発明は上記の構成によるので、次の効果を有す
る。
コイル型台の両側のフランジは、コイル型台に固定せ
ず、適宜にコイル幅を選択でき、第1層目の巻回数を必
ず所定の巻回数として、第2層目に移行させるため、両
フランジの間隔を最初から所定のコイル幅とせず、コイ
ル幅よりも線径の20−50%余分の間隔をおいた位置に仮
位置決めして巻線するため、第1層目の巻線の所定の巻
線回数が、両フランジ間において巻き余りの状態となら
ず、第1層目の巻き初め点と、巻き終り点とが両フラン
ジの対応した位置で第2層目に移行し、よつて第2層目
の巻線が第1層目巻線の溝部に正しく位置し、奇数層の
巻回数をN回巻きとすれば偶数層の巻回数はN−1回巻
きとなり、各層の巻線は隣接する巻層の巻線の溝部に正
しく位置し、巻線中に導線がジヤンプして巻線されない
ので、コイル中に不要な中空のスペースを生せず、発生
トルクを均斉化し、かつコイルの有効面積を増加し、発
生トルクの増大を期することができ、さらに又この発明
のコイルは、導線の中間点を巻き初め点として、コイル
a部及びコイルb部とそれぞれ巻き終り、コイルa,b部
を加熱融着で一体に固着する際、加圧整形し、かつ巻線
のコイルa,bの各巻き終り端末部は何れもコイルの最上
層面で取出しできるように巻装されているので、コイル
外形を均斉化できコイルを取付ける機器との結合状態を
改善することができる。
次に、この発明に係る巻線装置は、巻線作動中装置の
停止時間は短かく、巻線工程をプログラム化したので、
作業能率をあげられる。
又、巻線手段が終始コイル型台が回転されるので、巻
回される導線には捻りによる歪を生ぜず、さらにフラン
ジ間の間隔を調整するので、巻線は常に正しく巻装され
る。又、巻装後のコイルは加熱融着時に側方より加圧し
て一体に固着されるので、コイル幅の均等化を期するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
実施例を示す添付図面において、第1図はこの発明にお
ける巻線準備中の導線の走行状態を示す説明正面図、第
2図は同巻線装置始動直前の導線の走行経過の説明正面
図、第3図はこの発明方法の一例を示す要部の説明図、
第4図はこの発明における多層巻線方法の一例を示す要
部の拡大説明図、第5図は同巻線方法の他の例を示す要
部の拡大説明図、第6図は巻線後のコイルの斜視図、第
7図は本発明による巻線装置の一部欠截平面図、第8図
は同側面図、第9図は第8図A−A線における正面図、
第10図は同第8図B−B線における正面図である。 符号の説明 1……主軸駆動用モーター、15……接続口 2……主軸、16……回路 3……従動軸、17……スラスト軸 4……伝動軸、18……スラストニードルベアリング 5……コイル型台、19……筒体 5a……コイルa部、20……ヘツドクラツチ部 5b……コイルb部、21……逆転止めクラツチ 6……導線、22……噛合用クラツチ 6a……導線、23……治具 6c……導線6の端末、23a……治具 6d……導線6aの端末、24……支承板 7……発条、25……シリンダ支持片 8……シリンダー、26……シリンダー(筒体駆動用) 9……ピストンロツド、27……槓杆 10……ピストン、28……シリンダー(別の) 11……孔部、29……台枠 12……導線引出溝、30……軸承部 13……引出し側フランジ部、31……駆動軸 14……シリンダーヘツドカバー、32……押付駆動用のス
テツピングモーター(別) 33……押付量調節カム機構、38……スパイラル巻テンシ
ヨナー機構 34……押え側フランジ、39……線源 35……蓄線駆動クラツチ、40……間隙部 35a……蓄線駆動機構、41……線源側テンシヨナー 36……蓄線駆動モーター(電磁スイツチ)、42……蓄線
量検知センサー 37……テンシヨナークラツチ、43……トラバーサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己融着電線による多層空芯コイルの巻初
    めと巻終り導線をコイルの最外周から導出するコイルの
    巻線方法において、 連動して正逆転する主軸と従動軸の先端側にそれぞれ装
    着され、軸方向へ摺動可能な引出し側フランジと押え側
    フランジとの間でコイル型台を回動可能に支持する工程
    と、 上記コイル型台の外周囲の第1位置に配置した蓄線巻き
    取りローラーを回転させ、線源から引き出した導線の先
    端側を当該蓄線巻き取りローラに予め設定したコイル部
    bに相当する長さ分だけ巻き取る工程と、 上記第1位置で蓄線した蓄線巻き取りローラーを上記コ
    イル型台の外周囲の第2位置に変位させ、当該蓄線巻き
    取りローラーに蓄線した巻き終わり端部側を上記引出し
    側フランジの内面に半径方向へ設けた導線引出溝に挿通
    する工程と、 上記フランジの間隔を調整してコイル型台の巻き幅を所
    定のコイル幅より少し広く仮設定し、上記コイル型台を
    上記蓄線巻き取りローラーとその駆動部を含む蓄線手段
    と一体に回転させながら所定ピッチで軸方向へ往復移動
    させ、導線引出溝に挿通した部分を巻き始めとして線源
    から引き出した導線を、当該コイル型台の外周へスパイ
    ラル状に多層巻きしてコイル部aを形成する工程と、 上記コイル部aを加熱した状態で上記フランジの間隔を
    狭めて上記コイル型台を一旦所定のコイル幅にさせてコ
    イル部aを加熱融着させた後に、当該フランジの間隔を
    広げてコイル型台のコイル部aの巻き始め側に間隙部を
    設ける工程と、 上記蓄線手段と分離させた状態で上記コイル型台をコイ
    ル部aの巻装時とは逆方向に回転させ、上記蓄線巻き取
    りローラーに巻き取られている導線を上記間隙部に多層
    巻きし、上記コイル部aの巻き始め側に隣接してコイル
    部bを形成する工程と、 上記コイル部bを加熱した状態で上記フランジの間隔を
    狭めて上記コイル型台を所定のコイル幅にさせてコイル
    部aと一体に加熱融着させる工程と、 上記加熱融着で一体化させたコイルを上記型台から離型
    する工程とを備えたことを特徴とする自己融着電線使用
    による多層空芯コイルの巻線方法。
  2. 【請求項2】自己融着電線による多層空芯コイルの巻初
    めと巻終り導線をコイルの最外周から導出するコイルの
    巻線装置において、 コイルを巻装するコイル型台と、 上記コイル型台が挿通されて軸方向へ摺動可能で内面に
    半径方向へ導線引出溝を設けた引出し側フランジを先端
    に装着した主軸を、モーターで正逆転させる主軸側駆動
    部と、 上記主軸の同軸線上で上記コイル型台の端部を支持して
    軸方向へ摺動可能な押え側フランジを先端に装着した従
    動軸を、動力伝達機構を介して上記主軸側駆動部に連結
    させて主軸と連動回転させた従動軸側駆動部と、 上記コイル型台に導線を供給する線源と、 上記主軸側駆動部と従動軸側駆動部との間に支持された
    上記コイル型台の外周囲に配備され、上記線源から予め
    設定したコイル部bに相当する長さ分だけの導線を巻き
    取る第1位置と、第1位置で蓄線済みの導線の終端部を
    上記引出し側フランジの導線引出溝に巻き始め側として
    挿通し、上記線源から上記コイル型台へコイル部aを巻
    き取る第2位置との間を、交互に変位可能にした一対の
    蓄線巻き取りローラーとその駆動部を含み、上記主軸側
    駆動部と着脱可能に連結された蓄線手段と、 上記コイル型台に巻装させたコイルを加熱融着させる加
    熱手段と、 上記第1位置の蓄線巻き取りローラーを回転駆動させて
    蓄線させた後に当該蓄線巻き取りローラーを上記第2位
    置に変位させ、上記引出し側フランジと押え側フランジ
    間が形成するコイル型台の巻き幅を所定のコイル幅より
    少く広く仮設定させた後に、上記コイル型台を上記蓄線
    手段と一体に回転させながら所定ピッチで軸方向へ往復
    移動させ、当該コイル型台に対して上記第2位置の蓄線
    巻き取りローラーに蓄線した巻き終わり端部側を巻き始
    め端部として、線源から引き出した導線をスパイラル状
    に多層巻きしてコイル部aを形成させ、上記加熱手段で
    コイル部aを加熱しながら上記フランジの間隔を狭めて
    上記コイル型台を一旦所定のコイル幅にさせた状態でコ
    イル部aを加熱融着させた後に、当該フランジの間隔を
    広げてコイル型台のコイル部aの巻き始め側に間隙部を
    設け、上記コイル型台を上記蓄線手段と分離した状態で
    コイル部aの巻装時とは逆方向に回転させ、上記第2位
    置の蓄線巻き取りローラーの蓄線を上記間隙部に多層巻
    きしてコイル部bを形成させ、同時に上記第1位置の蓄
    線巻き取りローラーを回転駆動させて次のコイル部bに
    相当する長さ分の蓄線をさせ、上記加熱手段でコイル部
    bを加熱しながら上記フランジの間隔を狭めて上記コイ
    ル型台を所定のコイル幅にさせた状態でコイル部aと一
    体に加熱融着させ、上記引出し側フランジと押え側フラ
    ンジを軸方向へ摺動させて加熱融着で一体化させたコイ
    ルをコイル型台から離型させる制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする自己融着電線使用による多層空芯コイル
    の巻線装置。
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