JPH0815821B2 - 染料転写体 - Google Patents

染料転写体

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JPH0815821B2
JPH0815821B2 JP63334520A JP33452088A JPH0815821B2 JP H0815821 B2 JPH0815821 B2 JP H0815821B2 JP 63334520 A JP63334520 A JP 63334520A JP 33452088 A JP33452088 A JP 33452088A JP H0815821 B2 JPH0815821 B2 JP H0815821B2
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JP
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group
hydrogen atom
general formula
atom
alkyl group
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哲司 川上
章博 今井
信義 田口
勇吉 村田
隆男 広田
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Mitsubishi Chemical Corp
Panasonic Holdings Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、熱転写による記録に用いられる染料転写体
に関するものであり、とくにサーマルヘッド、通電ヘッ
ドあるいはレーザービームなどの電子デバイスによる高
速記録に利用できるものである。
従来の技術 熱による染料転写方式においては、基材上に構成され
た色材層中の昇華性染料の一部が受像体に転移して画像
を記録する。色材層は、通常昇華性染料とこれを基体上
に結着するための結着材により構成される。従来、この
記録方式に用いる染料には、昇華性の高いカラーフォー
マーを含むイオン性染料や安定性に優れるポリエステル
繊維用の転写捺染用染料などが用いられてきた。
発明が解決しようとする課題 上記染料を用いた転写体は次のような問題点を有して
いた。
(1)イオン性染料を用いた転写体では、充分な色濃度
は得られるが、染料転写体の保存安定性が充分でなかっ
た。
(2)転写捺染用染料を使用した転写体では、染料の昇
華性あるいは拡散移動性が低いために着色力が劣り、通
常のサーマルヘッドの熱エネルギーでは充分な色濃度が
得ることは困難であった。
(3)シアン、マゼンタ、イエローの三色の濃度特性の
整合性が悪く、中間調及び飽和濃度において充分な黒が
得られないばかりか、その他の色の色再現性においても
カラー印刷と比べて不十分なものであった。
これらの問題点を解決すべく、特開昭60−229791号な
どの改善がなされてきたが、記録画像の耐候性、転写体
の保存安全性の点で充分とはいえなかった。
本発明は、安定で転写能力(昇華及び熱拡散能力)に
優れているシアン、マゼンタ、イエローの昇華性染料を
用いて、黒を含む各色の中間調及び充分な飽和濃度が得
られると共に、色再現性・耐候性の優れたカラー記録画
像の得られる染料転写体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明の染料転写体は、基材上に結着材及び下記一般
式(I)〜(VI)で表される昇華性染料の(I)から選
ばれた少なくとも1種、(II)から選ばれた少なくとも
1種、(II)から選ばれた少なくとも1種及び(III)
〜(VI)から選ばれた少なくとも1種の染料を各々含む
色相の異なる色材層を面順次に配置した構成とする。
一般式(I) (式中、R1は水素原子、フッ素原子により置換されても
よいアルキル基、アルコキシ基、ホルミルアミノ基、フ
ッ素原子により置換されてもよいアルキルカルボニルア
ミノ基、アリールカルボニルアミノ基またはハロゲン原
子を表し、R2は水素原子、フッ素原子により置換されて
もよいアルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を
表し、R3及びR4は水素原子、フッ素原子により置換され
てもよいアルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
を表し、R,R5及びR6は水素原子、C1〜C3の置換もしくは
非置換のアルキル基またはアリール基を表す) 一般式(II) (式中、R,R1およびR2はアリル基、C1〜C8のアルキル
基、C3〜C8のアルコキシアルキル基、アラルキル基、ヒ
ドロキシアルキル基を表し、R3は水素原子、C1〜C4のア
ルコキシ基、メチル基、ハロゲン原子を表し、そしてR4
はメチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、C1〜C8
アルキルカルボニルアミノ基、C1〜C8のアルキルスルホ
ニルアミノ基、C1〜C8のアルコキシカルボニルアミノ基
を表す) 一般式(III) (式中、Rはアリル基、メチル基、エチル基、直鎖状も
しくは分岐鎖状のプロピル基、ブチル基を表し、Aは−
CH2−,−CH2CH2−,−CH2CH2O−,−CH2CH2OCH2−,−
CH2CH2OCH2CH2−を表す) 一般式(IV) (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、Rはアルキル
基、置換されてもよいアラルキルオキシアルキル基、置
換されてもよいアリルオキシアルキル基、置換されても
よいアリールオキシアルキル基、テトラヒドロフルフリ
ル基、フルフリル基、シクルアルキル基、アリル基、ア
ラルキル基またはアルコシキアルキル基を表す) 一般式(V) (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表し、R1
びR2は水素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、
シクロアルキル基、アリル基、置換基を有していてもよ
いアリール基、アラルキル基、フルフリル基、テトラヒ
ドロフルフリル基またはヒドロキシアルキル基を表す) 一般式(VI) (式中、 はC1〜C13のアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C13のアルコキシ
カルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基で置換
されていてもよいフェニル基を表し、そしてRはC1〜C
12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、低級アルコ
キシアルキル基、アリル基または水素原子を表す) 作用 前記一般式(I)〜(IV)で表される昇華性染料は安
定で混色時の劣化が少なく、昇華能力に優れ、また色相
の異なる色材層を面順次に配置した転写体を用いること
により、黒を含む各色の中間調及び充分な飽和濃度が得
られると共に、色再現性、耐候性の優れたカラー記録画
像を提供することができる。
実施例 図面を参照して概要を説明する。
第1図に示すように、基材1は転写されるべき染料を
含む色材層2を支持するものであり、特に限定されるも
のではない。たとえばポリエチレンテレフタレート(PE
T)、セロハン、ポリアラミド、ポリアリレート、ポリ
カーボネート、ポリイミドなどのフィルムでもよい。ま
たこれらの材料に耐熱性や滑性、導電性、光吸収性など
を付与したものでもよい。色材層2は少なくとも結着材
と前記一般式(I)〜(VI)で表される昇華性染料の
(I)から選ばれた少なくとも1種、(II)から選ばれ
た少なくとも1種及び(III)〜(VI)から選ばれた少
なくとも1種の染料を含有する。シアン、マゼンタ、イ
エロー、場合によってはブラックの3面または4面の色
材層の順序は特に限定されない。
前記一般式(I)の置換基R1としては水素原子、フッ
素原子により置換されてもよいアルキル基(好ましくは
C1〜C4のアルキル基)、アルコキシ基(好ましくはC1
C4)、ホルミルアミノ基、フッ素原子により置換されて
もよいアルキルカルボニルアミノ基(好ましくはC2
C5)、アリールカルボニルアミノ基、さらにフッ素原
子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子が挙げられ
る。好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、メチル
カルボニルアミノ基などである。置換基R2としては水素
原子、フッ素原子により置換されてもよいアルキル基
(好ましくはC1〜C4)、アルコキシ基(好ましくはC1
C4)またはハロゲン原子が挙げられる。このようなR2
中で特に好ましい置換基などとして水素原子、メチル
基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子
が挙げられる。置換基R3及びR4は水素原子、フッ素原子
により置換されてもよいアルキル基(好ましくはC1
C4)、アルコキシ基、ハロゲン原子が挙げられる。R3
して好ましくは水素原子又はハロゲン原子が挙げられ、
R4として好ましくは水素原子、メチル基、エチル基など
のC1〜C4のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子
が挙げられる。置換基R,R5及びR6としては水素原子、C1
〜C8の置換もしくは非置換のアルキル基、アリール基が
挙げられる。R5及びR6として好ましくは水素原子、C1
C8のアルキル基、C3〜C8のアルコキシアルキル基、C5
C8のアルコキシアルコキシアルキル基、ベンジル基、β
−フェニルエチル基、β−シアノエチル基、β−クロロ
エチル基、β−ヒドロキシエチル基、β−フェノキシエ
チル基、アリル基、フェニル基、C8以下のアシルオキシ
アルキル基、C8以下のアルコキシカルボニルアルキル
基、C8以下のアルコキシカルボニルオキシアルキル基又
はテトラヒドロフルフリル基が挙げられ、Rとして好ま
しくはC1〜C4のアルキル基、C3〜C8のアルコキシアルキ
ル基、アリル基、フェニル基、テトラヒドロフルフリル
基、フッ素置換C1〜C4のアルキル基、β−ヒドロキシエ
チル基、β−シアノエチル基が挙げられる。また、置換
基の種類によって、記録画像の色相や記録感度が若干異
なることがあるので、色相・感度の調整のために置換基
の異なる2種以上の染料を混合して1色の色材層を構成
してもよい。
前記一般式(II)の置換基R,R1およびR2としてはアリ
ル基、C1〜C8のアルキル基、C3〜C8のアルコキシアルキ
ル基、アラルキル基(好ましくはベンジル基、β−フェ
ニルエチル基)、ヒドロキシアルキル基(好ましくはヒ
ドロキシエチル基)が挙げられる。R3は水素原子、C1
C4のアルコキシ基、メチル基、ハロゲン原子が挙げられ
る。好ましくは水素原子、メトキシ基が挙げられる。R4
としてはメチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、C2
〜C8のアルキルカルボニルアミノ基(好ましくはC2
C5)、C1〜C8のアルキルスルホニルアミノ基(好ましく
はC1〜C4)、C1〜C8のアルコキシカルボニルアミノ基
(好ましくはC2〜C5)が挙げられる。
前記一般式(III)の置換基Rとしてはアリル基、メ
チル基、エチル基、直鎖状もしくは分岐鎖状のプロピル
基、ブチル基が挙げられる。置換基Aとしては−CH
2−,−CH2CH2−,−CH2CH2O−,−CH2CH2OCH2−,−CH
2CH2OCH2CH2−が挙げられる。
前記一般式(IV)の置換基Xとしては水素原子、ハロ
ゲン原子が挙げられる。好ましくは水素原子である。置
換基Rはアルキル基(好ましくはC1〜C12)、置換され
てもよいアラルキルオキシアルキル基、置換されてもよ
いアリルオキシアルキル基、置換されてもよいアリール
オキシアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、フルフ
リル基、シクロアルキル基、アリル基、アラルキル基、
アルコキシアルキル基(好ましくはC3〜C8)が挙げられ
る。好ましくはC1〜C12のアルキル基又はC3〜C8のアル
コキシアルキル基であり、さらに好ましくはC4以上のア
ルキル基である。
前記一般式(V)の置換基Xとしては水素原子または
ハロゲン原子があげられる。好ましは水素原子又は臭素
原子である。置換基R1及びR2としては水素原子、アルキ
ル基(好ましくはC1〜C12)、アルコキシアルキル基
(好ましくはC3〜C8)、シクロアルキル基、アリル基、
置換基を有していてもよいアリール基、アラルキル基、
フルフリル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシ
アルキル基が挙げられる。好ましくはC1〜C12のアルキ
ル基又はC3〜C8のアルコキシアルキル基である。
前記一般式(VI)の としてはC1〜C13のアルキル基(好ましくはC1〜C4)、C
1〜C12のアルコキシ基(好ましくはC1〜C4)、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C13のアルコキシカル
ボニル基(好ましくはC2〜C5)またはベンジルオキシカ
ルボニル基で置換されていてもよいフェニル基が挙げら
れる。置換基RとしてはC1〜C12の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基、C2〜C5のアルコキシアルキル基、ア
リル基または水素原子が挙げられる。
また、一般式(III)〜(VI)で表されるイエロー色
を呈する染料についても、一般式あるいは置換基が異な
ると記録画像の色相や記録感度が若干異なる場合がある
ので、置換基の異なるまたは一般式の異なる2種以上の
染料を混合して1色の色材層を構成してもよい。
以上の前記一般式(I)〜(VI)で表される昇華性染
料の更に具体的な例としては以下の第1〜第6表に掲げ
るものがある。これらの染料は一般に融点が低く(100
〜200℃)、昇華開始温度(熱天秤法により5%重量損
失する温度)が高い(200〜300℃)もので、結着材中を
(溶融)拡散転写するか、昇華ないし気化して転写す
る。従って昇華過程のみで転写する染料系より安定性が
高い。
上記のような置換基を有する各構造の色素を用いてフ
ルカラー記録を行なう場合、色素の転写能力、単色及び
混色記録時の記録画像の安定性、そして有機溶剤への溶
解度の点において、一般式(I)において、R1が水素原
子又はメチル基、R2が水素原子、R3が水素原子又はハロ
ゲン原子、R4が水素原子又はメチル基、R5及びR6がC1
C4のアルキル基、そしてRがC1〜C4のアルキル基である
シアン色を呈する色素と、一般式(II)において、Rが
アリル基又はC1〜C4のアルキル基、R1及びR2がC1〜C4
アルキル基、そしてR3がメチル基又はアセチルアミノ基
であるマゼンタ色を呈する色素と、一般式(III)にお
いて、Rがアリル基、メチル基、エチル基、直鎖状もし
くは分岐鎖状のプロピル基またはブチル基、Aが−CH2
−,−CH2CH2−,−CH2CH2O−,−CH2CH2OCH2−または
−CH2CH2OCH2CH2−であるイエロー色を呈する色素、ま
たは一般式(IV)において、Xが水素原子、RがC1〜C
12のアルキル基またはC3〜C8のアルコキシアルキル基で
あるイエロー色を呈する色素、または一般式(V)にお
いて、Xが水素原子又は臭素原子、R1及びR2がC1〜C12
のアルキル基又はC3〜C8のアルコキシアルキル基である
イエロー色を呈する色素、または一般式(VI)におい
て、 がC1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、C2〜C5のアルコキシカル
ボニル基又はベンジルオキシカルボニル基で置換されて
いてもよいフェニル基であり、RがC1〜C12のアルキル
基、C2〜C5のアルコキシアルキル基又はアリル基である
イエロー色を呈する色素の組合せが特に優秀である。
結着材として用いる樹脂は特に限定するものではな
く、セルロース系、アクリル酸系、デンプン系などの水
溶性樹脂、アクリル樹脂、ポリフェニレンオキサイド、
ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、エチルセルロー
ス、アセチルセルロースなどの有機溶剤あるいは水に可
溶性の樹脂などを挙げることができるが、記録感度及び
転写体の保存安定性の点で、熱変形温度(ASTM D648)
が70〜150℃のものが優れている。よって、ポリスチレ
ン、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、メタク
リル樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレンなどが好ましい。また色材層2に
は、染料の分散剤や可塑剤、記録後の受像体との剥離を
よくする等の目的の滑剤、界面活性剤や粒子等を含んで
いてもよい。そして前記の染料・結着材などを含んだ色
材層を構成するためのインクを調製するに当り、使用す
る溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールなどのアルコール類、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族類、酢酸ブチルなどの
エステル類、アセトン、2−ブタノン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムアミドなどの
窒素化合物類、ジクロルメタン、クロルベンゼン、クロ
ロホルムなどのハロゲン化炭化水素などが使用できる
が、水溶性または水分散性の水性樹脂を結着材として用
いる場合には、水または水と上記溶剤を混合して使用す
ることもできる。更に、インクを基材上に塗布する方法
としては、リバースロールコーター、グラビアコータ
ー、ロッドコーター、エアドクターコーターなどを使用
して実施することができる(原崎勇次著、槙書店1979年
発行「コーティング方式」)。インクの塗布量として
は、乾燥後0.1〜5g/m2の範囲になるように塗布すればよ
い。
更に具体的な実施例を以下に示すが、本発明はこれら
実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例1 6μmのPETフィルムの下面に耐熱滑性層を設けて基
材とした。その上面に前記第1,2,5表に掲げた染料No.1
−145,2−37,5−4をそれぞれ2gとポリカーボネート
(帝人化成(株)帝人パンライトL1250)4gをジクロル
メタン25gに溶解して得たインクをマゼンタ(No.2−3
7),イエロー(No.5−4),シアン(No.1−145)の順
にワイヤーバーにより塗布し、熱風で乾燥して3面の転
写体を得た。
次に、PET製白色合成紙の上面に水性ポリエステル樹
脂(東洋紡績(株)バイロナールMD1200)20g、コロイ
ダルシリカ(日産化学工業(株)スノーテックス40)40
gからなる塗工液をワイヤーバーで塗工し、受像体とし
た。
これらの転写体と受像体を互いに塗工面が対向するよ
うに密着させ、サーマルヘッドで記録を行った。記録条
件は次の通りである。
主走査、副走査の綿密度:4ドット/mm 記録電力 :0.7W/ドット ヘッドの加熱時間 :8msec このときのマゼンタ、イエロー、シアン色の反射記録濃
度はそれぞれ1.6,1.5,1.8を示した。またヘッドの加熱
時間を0〜8msecまで変化させたときの濃度特性を第2
図に示す。さらに、このマゼンタ、イエロー、シアン色
3面の転写体を用いて同一の受像体上にマゼンタ、イエ
ロー、シアンの順で重畳させて画像を記録したところ、
同じく第2図に示すような黒の濃度特性が得られた。ま
たこの黒の各濃度を第3図に示す色度図上にプロットし
たところ、すべてBで示す点近傍に集中した。そしてマ
ゼンタ、イエロー、シアン色を適宜重畳させて混合色を
作製したところ、同じく第3図に示すような各色の色度
点が得られた。これはカラー印刷にかなり近いものであ
る。
実施例2 また染料に、シアンはNo.1−145 1gと1−146 1g、マ
ゼンタにはNo.2−37 2g、イエローにはNo.4−19 0.6gと
5−4 1.2gを用いて実施例1と同様にしてポリカーボネ
ート4gとともにジクロルメタン25gに溶解し、同様にし
てイエロー、マゼンタ、シアン色の順の3面の転写体を
得た。イエロー、マゼンタ、シアン色の色順に変えて実
施例1と同様に記録したが、実施例1と同様の好ましい
結果を得た。
実施例3 染料に、シアンにはNo.1−6 1gと1−147 1g、マゼン
タにはNo.2−26 2g、イエローにはNo.6−37 2gを用いて
実施例1と同様にしてポリカーボネート4gとともにジク
ロルメタン25gに溶解し、同様にしてイエロー、マゼン
タ、シアン色の順の3面の転写体を得た。イエロー、マ
ゼンタ、シアン色の色順に変えて実施例1と同様に記録
したが、実施例1と同様の好ましい結果を得た。
実施例4 シアン色の染料としてNo.1−12、1−72を各0.5g、マ
ゼンタ色の染料としてNo.2−1、2−3を各0.5g、イエ
ロー色の染料としてNo.3−12、4−19、5−4を各0.3g
をポリサルホン(日産化学工業(株)P−1700)4gとと
もにジクロルメタン25gに溶解させて黒のインクを作製
し、これを用いて黒の転写体を得た。実施例1と同様に
記録を行うと、実施例1で3色を重畳させて記録した場
合と同様に色度図上の点B近傍に集中した。
さらに実施例1〜4で得られた記録画像についてJIS
LO841の規格にしたがって耐日光堅牢度を試験したとこ
ろ、4〜5級の値が得られ、十分実用に耐えられるもの
と判定できた。更に記録画像を60℃,70℃,80℃(各相対
湿度60%)雰囲気中に放置し暗退色性を評価したとこ
ろ、60℃,60%RH、300時間ではほとんど変化がなく、ま
たアウレニウスプロット法から濃度10%減少になる寿命
を推定したところ数十年以上という結果が得られた。
また転写自体の保存安定性は2年間室温に放置しても
記録濃度特性は10%以下の変動に抑えられることがわか
った。
以上のように本発明の染料転写体は、黒をはじめとす
る各色の色再現性及び飽和濃度・中間調におけるカラー
印刷並の画質を得ることができると共に、高い耐候性を
付与することができた。
発明の効果 基材上に結着材及び一般式(I)〜(VI)で表される
昇華性染料の(I)から選ばれた少なくとも1種、(I
I)から選ばれた少なくとも1種及び(III)〜(VI)か
ら選ばれた少なくとも1種の染料を各々含む色相の異な
る色材層を面順次に配置した本発明の転写体は、黒を含
む各色の中間調及び十分な飽和濃度が得られると共に、
色再現性・耐候性の優れたカラー記録画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における染料転写体の断面模式
図、第2図は実施例における染料転写体の記録濃度特性
を表わす図、第3図は実施例における染料転写体による
記録画像の色度図である。 1……基材、2……色材層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 信義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村田 勇吉 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三 菱化成工業株式会社内 (72)発明者 広田 隆男 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三 菱化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−260060(JP,A) 特開 昭60−260381(JP,A) 特開 昭60−260391(JP,A)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に結着材及び下記一般式(I)〜
    (VI)で表される昇華性染料の(I)から選ばれた少な
    くとも1種、(II)から選ばれた少なくとも1種、(II
    I)〜(VI)から選ばれた少なくとも1種の染料を各々
    含む色相の異なる色材層を面順次に配置した染料転写
    体。 一般式(I) (式中、R1は水素原子,フッ素原子により置換されても
    よいアルキル基、アルコキシ基、ホルミルアミノ基、フ
    ッ素原子により置換されてもよいアルキルカルボニルア
    ミノ基、アリールカルボニルアミノ基またはハロゲン原
    子を表し、R2は水素原子,フッ素原子により置換されて
    もよいアルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を
    表し、R3及びR4は水素原子,フッ素原子により置換され
    てもよいアルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
    を表し、R,R5及びR6は水素原子、C1〜C8の置換もしくは
    非置換のアルキル基またはアリール基を表す) 一般式(II) (式中、R,R1およびR2はアリル基、C1〜C8のアルキル
    基、C3〜C8のアルコキシアルキル基、アラルキル基、ヒ
    ドロキシアルキル基を表し、R3は水素原子、C1〜C4のア
    ルコキシ基、メチル基、ハロゲン原子を表し、そしてR4
    はメチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、C1〜C8
    アルキルカルボニルアミノ基、C1〜C8のアルキルスルホ
    ニルアミノ基、C1〜C8のアルコキシカルボニルアミノ基
    を表す) 一般式(III) (式中、Rはアリル基、メチル基、エチル基、直鎖状も
    しくは分岐鎖状のプロピル基、ブチル基を表し、Aは−
    CH2−,−CH2CH2−,−CH2CH2O−,−CH2CH2OCH2−,−
    CH2CH2OCH2CH2−を表す) 一般式(IV) (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、Rはアルキル
    基、置換されてもよいアラルキルオキシアルキル基、置
    換されてもよいアリルオキシアルキル基、置換されても
    よいアリールオキシアルキル基、テトラヒドロフルフリ
    ル基、フルフリル基、シクルアルキル基、アリル基、ア
    ラルキル基またはアルコキシアルキル基を表す) 一般式(V) (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表し、R1
    びR2は水素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、
    シクロアルキル基、アリル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、アラルキル基、フルフリル基、テトラヒ
    ドロフルフリル基またはヒドロキシアルキル基を表す) 一般式(VI) (式中、 はC1〜C13のアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C13のアルコキシ
    カルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基で置換
    されていてもよいフェニル基を表し、そしてRはC1〜C
    12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、低級アルコ
    キシアルキル基、アリル基または水素原子を表す)
  2. 【請求項2】一般式(I)において、 R1としては水素原子、C1〜C4のアルキル基、トリフルオ
    ロメチル基、C1〜C4のアルコキシ基、ホルミルアミノ
    基、トリアセチルアミノ基、C2〜C5のアルキルカルブニ
    ルアミノ基またはハロゲン原子を表し、 R2としては水素原子、C1〜C4のアルキル基、トリフルオ
    ロメチル基、C1〜C4のアルコキシ基又はハロゲン原子を
    表し、 R3としては水素原子又はハロゲン原子を表し、 R4としては水素原子、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のア
    ルコキシ基またはハロゲン原子を表し、 R5及びR6としては水素原子、C1〜C6のアルキル基、C3
    C8のアルコキシアルコキシアルキル基、ベンジル基、β
    −フェニルエチル基、β−シアノエチル基、β−クロロ
    エチル基、β−ヒドロキシエチル基、β−フェノキシエ
    チル基、アリル基、フェニル基、C8以下のアシルオキシ
    アルキル基、C8以下のアルコキシカルボニルアルキル
    基、C8以下のアルコキシカルボニルオキシアルキル基又
    はテトラヒドロフルフリル基を表し、 RとしてはC1〜C4のアルキル基、C3〜C8のアルコキシア
    ルキル基、アリル基、フェニル基、テトラヒドロフルフ
    リル基、フッ素置換C1〜C4のアルキル基、β−ヒドロキ
    シエチル基、β−シアノエチル基を表す色素を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の染料転写体。
  3. 【請求項3】一般式(I)において、 R1としては水素原子又はメチル基を表し、 R2としては水素原子を表し、 R3としては水素原子又はハロゲン原子を表し、 R4としては水素原子又はメチル基を表し、 R5及びR6としてはC1〜C4のアルキル基を表す色素を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の染料転写体。
  4. 【請求項4】一般式(II)において、 Rはアリル基、C1〜C8のアルキル基、ベンジル基又はβ
    −フェニルエチル基を表し、 R1及びR2はアリル基、C1〜C8のアルキル基、C3〜C8のア
    ルコキシアルキル基、ベンジル基又はβ−フェニルエチ
    ル基又はヒドロキシエチル基を表し、 R3としては水素原子又はメトキシ基を表し、 R4としてはメチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、
    C2〜C5のアルキルカルボニルアミノ基、C1〜C4のアルキ
    ルスルホニルアミノ基又はC2〜C5のアルコキシカルボニ
    ルアミノ基を表す色素を用いることを特徴とする請求項
    1記載の染料転写体。
  5. 【請求項5】一般式(II)において、 Rはアリル基又はC1〜C4のアルキル基を表し、R1及びR2
    としてはC1〜C4のアルキル基を表し、 R3としては水素原子を表し、 R4としてはメチル基又はアセチルアミノ基を表す色素を
    用いることを特徴とする請求項1記載の染料転写体。
  6. 【請求項6】一般式(IV)において、 Xは水素原子を表し、 RとしてはC1〜C12のアルキル基又はC3〜C8のアルキル
    基を表す色素を用いることを特徴とする請求項1記載の
    染料転写体。
  7. 【請求項7】一般式(V)において、 Xは水素原子又は臭素原子を表し、 R1及びR2としてはC1〜C12のアルキル基またはC3〜C8
    アルコキシアルキル基を表す色素を用いることを特徴と
    する請求項1記載の染料転写体。
  8. 【請求項8】一般式(VI)において、 はC1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、シアノ基、C2〜C5のアルコキシカル
    ボニル基又はベンジルオキシカルボニル基で置換されて
    いてもよいフェニル基を表し、 RはC1〜C12のアルキル基、C2〜C5のアルコキシアルキ
    ル基又はアリル基を表す色素を用いることを特徴とする
    請求項1記載の染料転写体。
  9. 【請求項9】一般式(I)において、 R1としては水素原子又はメチル基を表し、 R2としては水素原子を表し、 R3としては水素原子又はハロゲン原子を表し、 R4としては水素原子又はメチル基を表し、 R5及びR6としてはC1〜C4のアルキル基を表し、 RとしてはC1〜C4のアルキル基を表す色素から少なくと
    も一種、 一般式(II)において、 Rはアリル基又はC1〜C4のアルキル基を表し、R1及びR2
    としてはC1〜C4のアルキル基を表し、 R3としてはメチル基又はアセチルアミノ基を表す色素か
    ら少なくとも一種及び 一般式(III)で示される色素から少なくとも一種を含
    有する色素を用いることを特徴とする請求項1記載の染
    料転写体。
  10. 【請求項10】一般式(I)において、 R1としては水素原子又はメチル基を表し、 R2としては水素原子を表し、 R3としては水素原子又はハロゲン原子を表し、 R4としては水素原子又はメチル基を表し、 R5及びR6としてC1〜C4のアルキル基を表す色素から少な
    くとも一種、 一般式(II)において、 Rとしてはアリル基又はC1〜C4のアルキル基を表し、 R1及びR2としてはC1〜C4のアルキル基を表し、 R3としては水素原子を表し、 R4としてはメチル基又はアセチルアミノ基を表す色素か
    ら少なくとも一種及び 一般式(IV)において、 Xとしては水素原子を表し、 RとしてはC1〜C12のアルキル基、C3〜C8のアルコキシ
    アルキル基を表す色素から少なくとも一種を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の染料転写体。
  11. 【請求項11】一般式(I)において、 R1としては水素原子又はメチル基を表し、 R2としては水素原子を表し、 R3としては水素原子又はハロゲン原子を表し、 R4としては水素原子又はメチル基を表し、 R5及びR6としてはC1〜C4のアルキル基を表す色素から少
    なくとも一種、 一般式(II)において、 Rとしてはアリル基又はC1〜C4のアルキル基を表し、 R1及びR2としてはC1〜C4のアルキル基を表し、 R3としては水素原子を表し、 R4としてはメチル基又はアセチルアミノ基を表す色素か
    ら少なくとも一種及び 一般式(V)において、 Xとしては水素原子又は臭素原子を表し、 R1及びR2としてはC1〜C12のアルキル基又はC3〜C8のア
    ルコキシアルキル基で示される色素から少なくとも一種
    を含有する色素を用いることを特徴とする請求項1記載
    の染料転写体。
  12. 【請求項12】一般式(I)において、 R1としては水素原子又はメチル基を表し、 R2としては水素原子を表し、 R3としては水素原子又はハロゲン原子を表し、 R4としては水素原子又はメチル基を表し、 R5及びR6としてはC1〜C4のアルキル基を表す色素から少
    なくとも一種、 一般式(II)において、 Rとしてはアリル基又はC1〜C4のアルキル基を表し、 R1及びR2としてはC1〜C4のアルキル基を表し、 R3としては水素原子を表し、 R4としてはメチル基又はアセチルアミノ基を表す色素か
    ら少なくとも一種及び 一般式(VI)において、 はC1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、シアノ基、C2〜C5のアルコキシカル
    ボニル基又はベンジルオキシカルボニル基で置換されて
    いてもよいフェニル基を表し、RはC1〜C12のアルキル
    基、C2〜C5のアルコキシアルキル基又はアリル基で示さ
    れる色素から少なくとも一種を含有する色素を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の染料転写体。
  13. 【請求項13】一般式(I)から置換基の異なる2種以
    上、(II)から置換基の異なる1種以上及び(III)〜
    (VI)から置換基の異なるまたは一般式の異なる2種以
    上の昇華性染料を各々用いて各々1色の色材層を構成し
    た請求項1記載の染料転写体。
  14. 【請求項14】一般式(I)から選ばれた少なくとも1
    種、(II)から選ばれた少なくとも1種及び(III)〜
    (VI)から選ばれた少なくとも1種の昇華性染料を各々
    含む3面の前記色材層と、一般式(I)、(II)及び
    (III)〜(VI)のそれぞれから少なくとも1種類ずつ
    選ばれてなる第4の前記色材層を面順次に配置したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の染料転写体。
  15. 【請求項15】前記色材層の結着材が、ポリスチレン、
    ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、(メタ)ア
    クリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポ
    リサルホン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩素化
    ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンのうち少なくとも
    1種を含む請求項1記載の染料転写体。
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