JPH08159205A - 液体封入式マウント - Google Patents
液体封入式マウントInfo
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- JPH08159205A JPH08159205A JP32399194A JP32399194A JPH08159205A JP H08159205 A JPH08159205 A JP H08159205A JP 32399194 A JP32399194 A JP 32399194A JP 32399194 A JP32399194 A JP 32399194A JP H08159205 A JPH08159205 A JP H08159205A
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- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 6
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Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大変位入力に対する耐久性を向上させ、かつ
ストッパ機構により変位が規制された状態において中・
高周波数の小振幅振動が入力された場合の振動絶縁性を
向上させる。 【構成】 第一液室A内に、中央部がセンターボス2に
固定され外周部がストッパ6又は隔壁5のオリフィス部
材52に弾性的に接触可能なピストン7を有し、ピスト
ン7の接触時に、その接触面間に、溝73a又は73b
によって、第一液室Aにおけるピストン7の軸方向両側
の空間A1 ,A2 を互いに連通する流路が形成されるよ
うにし、この接触状態で小振幅の中・高周波振動が継続
的に入力されても、振動による空間A1 ,A2 の圧力が
溝73a又は73bによる流路を介して開放されるの
で、動ばね定数の上昇が抑えられる。
ストッパ機構により変位が規制された状態において中・
高周波数の小振幅振動が入力された場合の振動絶縁性を
向上させる。 【構成】 第一液室A内に、中央部がセンターボス2に
固定され外周部がストッパ6又は隔壁5のオリフィス部
材52に弾性的に接触可能なピストン7を有し、ピスト
ン7の接触時に、その接触面間に、溝73a又は73b
によって、第一液室Aにおけるピストン7の軸方向両側
の空間A1 ,A2 を互いに連通する流路が形成されるよ
うにし、この接触状態で小振幅の中・高周波振動が継続
的に入力されても、振動による空間A1 ,A2 の圧力が
溝73a又は73bによる流路を介して開放されるの
で、動ばね定数の上昇が抑えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ン等の防振支持手段として用いられ、振動減衰に絞り流
路内での液体の流動抵抗を利用した液体封入式マウント
であって、特に過大な変位を規制するためのストッパを
有するものに関する。
ン等の防振支持手段として用いられ、振動減衰に絞り流
路内での液体の流動抵抗を利用した液体封入式マウント
であって、特に過大な変位を規制するためのストッパを
有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体フレームに弾性的に支持
する液体封入式マウントの典型的な従来例が、例えば特
開平4−69427号公報に開示されている。すなわち
このマウントは、図4にも示すように、大変位の入力に
対しては、エンジン側と車体側の間で弾性体101が大
きな変形を受けることにより、この弾性体101側の液
室103と、ダイアフラム102側の液室104との間
を、隔壁105に形成されたオリフィス流路106を介
して封入液Lが相対的に高圧となる側から相対的に低圧
となる側へ向けて往復移動するようになっており、前記
弾性体101自体の有する粘弾性による減衰力のほか、
オリフィス流路106を通過する封入液の流動抵抗によ
って、緩衝性を高めると共に振動を短時間で制止させる
大きな減衰力を得るものである。
する液体封入式マウントの典型的な従来例が、例えば特
開平4−69427号公報に開示されている。すなわち
このマウントは、図4にも示すように、大変位の入力に
対しては、エンジン側と車体側の間で弾性体101が大
きな変形を受けることにより、この弾性体101側の液
室103と、ダイアフラム102側の液室104との間
を、隔壁105に形成されたオリフィス流路106を介
して封入液Lが相対的に高圧となる側から相対的に低圧
となる側へ向けて往復移動するようになっており、前記
弾性体101自体の有する粘弾性による減衰力のほか、
オリフィス流路106を通過する封入液の流動抵抗によ
って、緩衝性を高めると共に振動を短時間で制止させる
大きな減衰力を得るものである。
【0003】一方、機関振動等による周波数の高い小振
幅の振動入力に対しては、前記隔壁105に設けたサブ
ダイアフラム107がその厚さ方向に小刻みに反復動作
することによって封入液の圧力変動を吸収し、封入液は
ほとんどオリフィス流路106を通過せず、これによっ
て動ばね定数が低くなり、振動絶縁性が高められる。ま
た、この液体封入式マウントは、弾性体101の過大な
変形及びエンジンの過大な変位を規制するため、弾性体
101の中央のピストンロッド108に固定され液室1
03内に配置されたピストンヘッド109を、内筒11
0から液室103内に突設された肩部111に対して軸
方向に対向させて構成されたストッパ機構を備え、ピス
トンヘッド109と肩部111の干渉によって、過大な
変位を規制するようになっている。
幅の振動入力に対しては、前記隔壁105に設けたサブ
ダイアフラム107がその厚さ方向に小刻みに反復動作
することによって封入液の圧力変動を吸収し、封入液は
ほとんどオリフィス流路106を通過せず、これによっ
て動ばね定数が低くなり、振動絶縁性が高められる。ま
た、この液体封入式マウントは、弾性体101の過大な
変形及びエンジンの過大な変位を規制するため、弾性体
101の中央のピストンロッド108に固定され液室1
03内に配置されたピストンヘッド109を、内筒11
0から液室103内に突設された肩部111に対して軸
方向に対向させて構成されたストッパ機構を備え、ピス
トンヘッド109と肩部111の干渉によって、過大な
変位を規制するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
設けられたストッパ機構は、ピストンヘッド109が内
筒110の肩部111と反対方向(図中下側)へ変位す
るのを規制するものではないため、この方向への変位量
が過大になると、弾性体101が大きく変形されてしま
うと共に、ピストンヘッド109(ボルト109a)が
隔壁105のサブダイアフラム107に干渉してしま
う。また、例えばピストンヘッド109が肩部111と
圧接干渉し、かつ中・高周波数の小振幅振動が入力され
た場合は、液室103が弾性体101側とサブダイアフ
ラム107側との間でピストンヘッド109と肩部11
1によって分離・遮断されるため、振動入力に伴うピス
トンヘッド109の両側での封入液の圧力変動が大きく
なる。ここで、当該マウントを介して伝達される力は、
弾性体を介して伝達される力と、封入液の圧力によって
伝達される力との和であるから、マウントの動ばね定数
が上昇し、振動絶縁性能が低下してしまう問題がある。
設けられたストッパ機構は、ピストンヘッド109が内
筒110の肩部111と反対方向(図中下側)へ変位す
るのを規制するものではないため、この方向への変位量
が過大になると、弾性体101が大きく変形されてしま
うと共に、ピストンヘッド109(ボルト109a)が
隔壁105のサブダイアフラム107に干渉してしま
う。また、例えばピストンヘッド109が肩部111と
圧接干渉し、かつ中・高周波数の小振幅振動が入力され
た場合は、液室103が弾性体101側とサブダイアフ
ラム107側との間でピストンヘッド109と肩部11
1によって分離・遮断されるため、振動入力に伴うピス
トンヘッド109の両側での封入液の圧力変動が大きく
なる。ここで、当該マウントを介して伝達される力は、
弾性体を介して伝達される力と、封入液の圧力によって
伝達される力との和であるから、マウントの動ばね定数
が上昇し、振動絶縁性能が低下してしまう問題がある。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、大変位入
力に対する耐久性を向上させ、しかもストッパ機構によ
り変位が規制された状態において中・高周波数の小振幅
振動が入力された場合の振動絶縁性を向上させることに
ある。
れたもので、その技術的課題とするところは、大変位入
力に対する耐久性を向上させ、しかもストッパ機構によ
り変位が規制された状態において中・高周波数の小振幅
振動が入力された場合の振動絶縁性を向上させることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る液体封入式マウントは、弾性体と隔壁との
間でケースの内周に固定された環状のストッパと、第一
液室内に相対変位自在に配置されると共に中央部が前記
センターボスに固定され外周部が前記ストッパ又は隔壁
に弾性的に接触可能なピストンとを備え、前記ピストン
の外周部と前記ストッパ又は前記隔壁との接触時にその
接触面間に前記ピストンの軸方向両側の空間を互いに連
通する流路が形成されるものである。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る液体封入式マウントは、弾性体と隔壁との
間でケースの内周に固定された環状のストッパと、第一
液室内に相対変位自在に配置されると共に中央部が前記
センターボスに固定され外周部が前記ストッパ又は隔壁
に弾性的に接触可能なピストンとを備え、前記ピストン
の外周部と前記ストッパ又は前記隔壁との接触時にその
接触面間に前記ピストンの軸方向両側の空間を互いに連
通する流路が形成されるものである。
【0007】
【作用】上記構成において、弾性体の変形を伴いながら
センターボスとケースが相対変位されると、前記センタ
ーボスに固定されたピストンが第一液室内で相対的にス
トッパ側もしくは隔壁側へ変位される。そして、所定の
変位量に達すると、前記ピストンの外周部とストッパも
しくは隔壁の外周部が弾性的に接触することによって、
それ以上の変位を規制する。このとき、ピストンの外周
部とストッパもしくは隔壁の外周部との接触面間には前
記ピストンの軸方向両側の空間を互いに連通する流路が
形成され、しかもピストンの外周部とストッパもしくは
隔壁の外周部は弾性的に接触しているので、この接触状
態において中・高周波数の小振幅の振動変位が入力され
ても、ピストンの軸方向両側空間での圧力差の発生が抑
えられてマウントの動ばね定数の上昇が抑えられ、振動
絶縁性能が確保される。
センターボスとケースが相対変位されると、前記センタ
ーボスに固定されたピストンが第一液室内で相対的にス
トッパ側もしくは隔壁側へ変位される。そして、所定の
変位量に達すると、前記ピストンの外周部とストッパも
しくは隔壁の外周部が弾性的に接触することによって、
それ以上の変位を規制する。このとき、ピストンの外周
部とストッパもしくは隔壁の外周部との接触面間には前
記ピストンの軸方向両側の空間を互いに連通する流路が
形成され、しかもピストンの外周部とストッパもしくは
隔壁の外周部は弾性的に接触しているので、この接触状
態において中・高周波数の小振幅の振動変位が入力され
ても、ピストンの軸方向両側空間での圧力差の発生が抑
えられてマウントの動ばね定数の上昇が抑えられ、振動
絶縁性能が確保される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る液体封入式マウントの
第一の実施例を示すもので、参照符号1は環状の外筒1
1及びその下側のカップ部材12がカシメにより互いに
連結されたケースであり、カップ部材12が取付ボルト
13を介して例えば車体フレーム側に連結される。2は
ケース1の外筒11の内周かつ上方に配置されたセンタ
ーボスであり、上面の螺子孔2aに螺合される図示され
ていないボルトを介して例えばエンジン側に連結され
る。センターボス2と、ケース1の外筒11との間に
は、エラストマでテーパ筒状に成形された弾性体3が加
硫接着されている。ケース1の内周には、エラストマか
らなるダイアフラム4と、その上側の隔壁5と、更にそ
の上側のストッパ6が配置されている。カップ部材12
には、その内周空間を外部に開放してダイアフラム4の
作動が阻害されないようにするための通気孔12aが開
設されている。
第一の実施例を示すもので、参照符号1は環状の外筒1
1及びその下側のカップ部材12がカシメにより互いに
連結されたケースであり、カップ部材12が取付ボルト
13を介して例えば車体フレーム側に連結される。2は
ケース1の外筒11の内周かつ上方に配置されたセンタ
ーボスであり、上面の螺子孔2aに螺合される図示され
ていないボルトを介して例えばエンジン側に連結され
る。センターボス2と、ケース1の外筒11との間に
は、エラストマでテーパ筒状に成形された弾性体3が加
硫接着されている。ケース1の内周には、エラストマか
らなるダイアフラム4と、その上側の隔壁5と、更にそ
の上側のストッパ6が配置されている。カップ部材12
には、その内周空間を外部に開放してダイアフラム4の
作動が阻害されないようにするための通気孔12aが開
設されている。
【0009】隔壁5は、弾性体3とダイアフラム4との
間の空間を、弾性体3側の第一液室Aとダイアフラム4
側の第二液室Bとに仕切るように設けられており、外周
縁がケース1の外筒11とカップ部材12とのカシメ部
に固定された皿状のオリフィスケース51と、このオリ
フィスケース51の内周に密嵌固定された円盤状のオリ
フィス部材52とを備える。オリフィスケース51の底
部と、これに衝合されたオリフィス部材52の下面との
間には、円周方向に略C字形に延びるオリフィス流路5
3と、その内周側のサブダイアフラム室54が形成され
ており、このサブダイアフラム室54内には、サブダイ
アフラム55がその厚さ方向へ僅かな距離だけ移動可能
な状態で収容されている。オリフィス部材52は、オリ
フィス流路53が形成された外周部52aが、サブダイ
アフラム室54が形成された内周部よりも高い環状の段
差形状を有する。
間の空間を、弾性体3側の第一液室Aとダイアフラム4
側の第二液室Bとに仕切るように設けられており、外周
縁がケース1の外筒11とカップ部材12とのカシメ部
に固定された皿状のオリフィスケース51と、このオリ
フィスケース51の内周に密嵌固定された円盤状のオリ
フィス部材52とを備える。オリフィスケース51の底
部と、これに衝合されたオリフィス部材52の下面との
間には、円周方向に略C字形に延びるオリフィス流路5
3と、その内周側のサブダイアフラム室54が形成され
ており、このサブダイアフラム室54内には、サブダイ
アフラム55がその厚さ方向へ僅かな距離だけ移動可能
な状態で収容されている。オリフィス部材52は、オリ
フィス流路53が形成された外周部52aが、サブダイ
アフラム室54が形成された内周部よりも高い環状の段
差形状を有する。
【0010】オリフィス流路53は、その円周方向両端
がオリフィス部材52に開設されたオリフィス孔52b
及びオリフィスケース51に開設されたオリフィス孔5
1aを介して第一液室A及び第二液室Bに開放されてい
る。また、サブダイアフラム室54は、オリフィス部材
52に開設された多数の小孔52c及びオリフィスケー
ス51に開設された多数の小孔51bを介して第一液室
A及び第二液室Bに開放されており、前記サブダイアフ
ラム55は、これら小孔51b,52cの開設範囲全体
に展開している。
がオリフィス部材52に開設されたオリフィス孔52b
及びオリフィスケース51に開設されたオリフィス孔5
1aを介して第一液室A及び第二液室Bに開放されてい
る。また、サブダイアフラム室54は、オリフィス部材
52に開設された多数の小孔52c及びオリフィスケー
ス51に開設された多数の小孔51bを介して第一液室
A及び第二液室Bに開放されており、前記サブダイアフ
ラム55は、これら小孔51b,52cの開設範囲全体
に展開している。
【0011】ストッパ6は、外周縁61がケース1の外
筒11とカップ部材12とのカシメ部に固定され、その
内周に弾性体3側へ偏在した肩部62が形成されてい
る。この肩部62は、オリフィス流路53が形成された
オリフィス部材52の外周部52aの位置とほぼ対応し
て形成されている。
筒11とカップ部材12とのカシメ部に固定され、その
内周に弾性体3側へ偏在した肩部62が形成されてい
る。この肩部62は、オリフィス流路53が形成された
オリフィス部材52の外周部52aの位置とほぼ対応し
て形成されている。
【0012】第一液室A内には図2の斜視図にも示すよ
うな形状のピストン7が移動自在に配置されている。こ
のピストン7はストッパ6の内径よりも小径の有底筒状
を呈する中央筒部71が、第一液室A内に突出したセン
ターボス2の下端面にボルト74を介して固定されると
共に、少なくとも外周部72が常にストッパ6の内径肩
部62と隔壁5のオリフィス部材52の外周部52aと
の間に位置している。ピストン7の外周部72の外径
は、オリフィス部材52の外周部52aの内径及びスト
ッパ6の肩部62の内径よりも大径となっている。前記
外周部72には、エラストマからなる環状の緩衝体73
が被着されており、ケース1とセンターボス2の軸方向
相対変位が所定の変位量に達することによって、前記緩
衝体73が前記肩部62の下面もしくは前記オリフィス
部材52の外周部52aの上面に当接されるようになっ
ている。また、ピストン7をセンターボス2に固定して
いるボルト74の頭部は、ピストン7の中央筒部71内
にあって緩衝体73の下面より上方にあり、緩衝体73
の上面及び下面には、放射状の複数の溝73a,73b
が形成されている。
うな形状のピストン7が移動自在に配置されている。こ
のピストン7はストッパ6の内径よりも小径の有底筒状
を呈する中央筒部71が、第一液室A内に突出したセン
ターボス2の下端面にボルト74を介して固定されると
共に、少なくとも外周部72が常にストッパ6の内径肩
部62と隔壁5のオリフィス部材52の外周部52aと
の間に位置している。ピストン7の外周部72の外径
は、オリフィス部材52の外周部52aの内径及びスト
ッパ6の肩部62の内径よりも大径となっている。前記
外周部72には、エラストマからなる環状の緩衝体73
が被着されており、ケース1とセンターボス2の軸方向
相対変位が所定の変位量に達することによって、前記緩
衝体73が前記肩部62の下面もしくは前記オリフィス
部材52の外周部52aの上面に当接されるようになっ
ている。また、ピストン7をセンターボス2に固定して
いるボルト74の頭部は、ピストン7の中央筒部71内
にあって緩衝体73の下面より上方にあり、緩衝体73
の上面及び下面には、放射状の複数の溝73a,73b
が形成されている。
【0013】この実施例による液体封入式マウントは、
車体フレームとエンジン側との間での振動入力によって
ケース1とセンターボス2が軸方向(図1における上下
方向)に反復して相対変位され、弾性体3が反復変形を
受ける。そして、その入力振動が機関振動等による振幅
の小さい中・高周波振動である場合は、サブダイアフラ
ム室54内のサブダイアフラム55が、弾性体3の反復
変形に伴う第一液室Aと第二液室Bの圧力差の変化を受
けて、軸方向(サブダイアフラム55の厚さ方向)に小
刻みに反復移動して封入液の圧力変化が吸収され、オリ
フィス流路53内では殆ど封入液が流れないので、動ば
ね定数が低くなって優れた振動絶縁性能を発揮する。ま
た、前記入力振動が車体のバウンド等のショックによる
大振幅の変位である場合は、弾性体3が大きく変形さ
れ、これに伴う第一液室Aの圧力変化によってサブダイ
アフラム55がサブダイアフラム室54内をその下端又
は上端まで移動してオリフィスケース51側の小孔51
b又はオリフィス部材52側の小孔52cを閉塞する
と、その時点から、封入液がオリフィス流路53を通じ
て第一液室Aと第二液室Bとの間を相対的に高圧となる
側から相対的に低圧となる側へ向けて流動されるので、
この時の流動抵抗によって衝撃入力に対する良好な緩衝
性を得ると共に、振動を短時間で制止する。
車体フレームとエンジン側との間での振動入力によって
ケース1とセンターボス2が軸方向(図1における上下
方向)に反復して相対変位され、弾性体3が反復変形を
受ける。そして、その入力振動が機関振動等による振幅
の小さい中・高周波振動である場合は、サブダイアフラ
ム室54内のサブダイアフラム55が、弾性体3の反復
変形に伴う第一液室Aと第二液室Bの圧力差の変化を受
けて、軸方向(サブダイアフラム55の厚さ方向)に小
刻みに反復移動して封入液の圧力変化が吸収され、オリ
フィス流路53内では殆ど封入液が流れないので、動ば
ね定数が低くなって優れた振動絶縁性能を発揮する。ま
た、前記入力振動が車体のバウンド等のショックによる
大振幅の変位である場合は、弾性体3が大きく変形さ
れ、これに伴う第一液室Aの圧力変化によってサブダイ
アフラム55がサブダイアフラム室54内をその下端又
は上端まで移動してオリフィスケース51側の小孔51
b又はオリフィス部材52側の小孔52cを閉塞する
と、その時点から、封入液がオリフィス流路53を通じ
て第一液室Aと第二液室Bとの間を相対的に高圧となる
側から相対的に低圧となる側へ向けて流動されるので、
この時の流動抵抗によって衝撃入力に対する良好な緩衝
性を得ると共に、振動を短時間で制止する。
【0014】ここで、ケース1に対してセンターボス2
が図1における下方へ向けて大きく相対変位された場合
は、このセンターボス2と共に変位されるピストン7の
外周部72に被着された緩衝体73の下面が、隔壁5に
おけるオリフィス部材52の外周部52aの上面に当接
し、この時点で前記相対変位が阻止される。すなわち隔
壁5(オリフィス部材52)は、センターボス2の下方
変位に対するストッパとしての機能を有するものであ
る。また、センターボス2が図1における上方へ向けて
大きく相対変位された場合は、ピストン7の外周部72
に被着された緩衝体73の上面が、ストッパ6の肩部6
2の下面に当接し、この時点で前記相対変位が阻止され
る。このため、大変位入力による弾性体3の過大な変形
及びこれによる耐久性の低下が有効に防止される。
が図1における下方へ向けて大きく相対変位された場合
は、このセンターボス2と共に変位されるピストン7の
外周部72に被着された緩衝体73の下面が、隔壁5に
おけるオリフィス部材52の外周部52aの上面に当接
し、この時点で前記相対変位が阻止される。すなわち隔
壁5(オリフィス部材52)は、センターボス2の下方
変位に対するストッパとしての機能を有するものであ
る。また、センターボス2が図1における上方へ向けて
大きく相対変位された場合は、ピストン7の外周部72
に被着された緩衝体73の上面が、ストッパ6の肩部6
2の下面に当接し、この時点で前記相対変位が阻止され
る。このため、大変位入力による弾性体3の過大な変形
及びこれによる耐久性の低下が有効に防止される。
【0015】ピストン7をセンターボス2に固定してい
るボルト74の頭部は、ピストン7の中央筒部71内に
あって緩衝体73の下面より上方にあり、しかもオリフ
ィス部材52は、ピストン7と当接される外周部52a
の上面が、サブダイアフラム室54が形成された内周部
よりも高くなっているから、ピストン7が第一液室A内
を相対的に下方へ変位した時にボルト74の頭部がオリ
フィス部材52の中央部上面と衝突するようなことはな
い。
るボルト74の頭部は、ピストン7の中央筒部71内に
あって緩衝体73の下面より上方にあり、しかもオリフ
ィス部材52は、ピストン7と当接される外周部52a
の上面が、サブダイアフラム室54が形成された内周部
よりも高くなっているから、ピストン7が第一液室A内
を相対的に下方へ変位した時にボルト74の頭部がオリ
フィス部材52の中央部上面と衝突するようなことはな
い。
【0016】緩衝体73がオリフィス部材52の外周部
52aの上面又はストッパ6の肩部62の下面に当接し
た状態においては、その接触面間には放射状の溝73
a,73bによる流路が形成されるので、第一液室Aに
おける前記ピストン7の軸方向両側の空間A1 ,A2 は
互いに連通された状態を維持する。したがって、この接
触状態において、機関振動等による小振幅の中・高周波
振動が継続的に入力されている場合、振動による前記空
間A1 ,A2 間の圧力差が解消され、しかもピストン7
は、緩衝体73によって緩衝体73がオリフィス部材5
2の外周部52aの上面又はストッパ6の肩部62の下
面に弾性的に接触するため、動ばね定数の上昇が抑えら
れ、振動絶縁性能が確保される。
52aの上面又はストッパ6の肩部62の下面に当接し
た状態においては、その接触面間には放射状の溝73
a,73bによる流路が形成されるので、第一液室Aに
おける前記ピストン7の軸方向両側の空間A1 ,A2 は
互いに連通された状態を維持する。したがって、この接
触状態において、機関振動等による小振幅の中・高周波
振動が継続的に入力されている場合、振動による前記空
間A1 ,A2 間の圧力差が解消され、しかもピストン7
は、緩衝体73によって緩衝体73がオリフィス部材5
2の外周部52aの上面又はストッパ6の肩部62の下
面に弾性的に接触するため、動ばね定数の上昇が抑えら
れ、振動絶縁性能が確保される。
【0017】図3は、本発明に係る液体封入式マウント
の第二の実施例を示すもので、ストッパ6が、ケース1
の外筒11の軸方向一部を内周側へ屈曲させることによ
ってこの外筒11に一体に形成されている。その他の部
分の構成は、上述の第一の実施例と同様である。
の第二の実施例を示すもので、ストッパ6が、ケース1
の外筒11の軸方向一部を内周側へ屈曲させることによ
ってこの外筒11に一体に形成されている。その他の部
分の構成は、上述の第一の実施例と同様である。
【0018】また、本発明は、図示の実施例に限定され
るものではなく、例えばピストン7に緩衝体73を設け
る代わりに、このような緩衝体をオリフィス部材52の
外周部52aの上面及びストッパ6の下面に設けても良
く、ピストン7とオリフィス部材52又はストッパ6と
の当接状態において、ピストン7の軸方向両側の空間A
1 ,A2 を互いに連通する流路を確保するための溝は、
とオリフィス部材52側及びストッパ6側に設けても良
い。
るものではなく、例えばピストン7に緩衝体73を設け
る代わりに、このような緩衝体をオリフィス部材52の
外周部52aの上面及びストッパ6の下面に設けても良
く、ピストン7とオリフィス部材52又はストッパ6と
の当接状態において、ピストン7の軸方向両側の空間A
1 ,A2 を互いに連通する流路を確保するための溝は、
とオリフィス部材52側及びストッパ6側に設けても良
い。
【0019】
【発明の効果】本発明の液体封入式マウントによると、
次のような効果が実現される。 (1) 大変位の入力時に、ピストンがその軸方向両側に配
置されたストッパ及び隔壁のいずれかに接触するように
したため、双方向の過大変位を規制し、弾性体の耐久性
を向上させることができる。 (2) ピストンはストッパ又は隔壁に対して弾性的に接触
し、しかもこの状態において中・高周波数の小振幅の振
動が入力されても、封入液の液圧による動ばね定数の上
昇が抑えられ、優れた振動絶縁性能を確保することがで
きる。
次のような効果が実現される。 (1) 大変位の入力時に、ピストンがその軸方向両側に配
置されたストッパ及び隔壁のいずれかに接触するように
したため、双方向の過大変位を規制し、弾性体の耐久性
を向上させることができる。 (2) ピストンはストッパ又は隔壁に対して弾性的に接触
し、しかもこの状態において中・高周波数の小振幅の振
動が入力されても、封入液の液圧による動ばね定数の上
昇が抑えられ、優れた振動絶縁性能を確保することがで
きる。
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの第一の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】上記第一の実施例におけるピストンを示す斜視
図である。
図である。
【図3】本発明に係る液体封入式マウントの第二の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図4】従来例に係る液体封入式マウントを示す断面図
である。
である。
1 ケース 11 外筒 12 カップ部材 12a 通気孔 13 取付ボルト 2 センターボス 2a 螺子孔 3 弾性体 4 ダイアフラム 5 隔壁 51 オリフィスケース 51a,52b オリフィス孔 51b,52c 小孔 52 オリフィス部材 52a 外周部 53 オリフィス流路 54 サブダイアフラム室 55 サブダイアフラム 6 ストッパ 61 外周縁 62 肩部 7 ピストン 71 中央筒部 72 外周部 73 緩衝体 73a,73b 溝 A 第一液室 A1 ,A2 空間 B 第二液室
Claims (1)
- 【請求項1】 ケース(1)とセンターボス(2)との
間に一体的に設けられ円周方向に連続したエラストマか
らなる弾性体(3)と、 前記ケース(1)の内周に変位自在に封着されたダイア
フラム(4)と、 前記ケース(1)の内周に固定されて前記弾性体(3)
側の第一液室(A)及び前記ダイアフラム(4)側の第
二液室(B)の間を仕切ると共に前記両液室(A)
(B)間を連通するオリフィス流路(53)が形成され
た隔壁(5)と、 前記弾性体(3)と前記隔壁(5)との間で前記ケース
(1)の内周に固定された環状のストッパ(6)と、 前記第一液室(A)内に相対変位自在に配置されると共
に中央部が前記センターボス(2)に固定され外周部が
前記ストッパ(6)又は隔壁(5)に弾性的に接触可能
なピストン(7)と、を備え、 前記ピストン(7)の外周部と前記ストッパ(6)又は
前記隔壁(5)との接触時にその接触面間に前記ピスト
ン(7)の軸方向両側の空間(A1 )(A2 )を互いに
連通する流路が形成されることを特徴とする液体封入式
マウント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32399194A JP3551989B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 液体封入式マウント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32399194A JP3551989B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 液体封入式マウント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08159205A true JPH08159205A (ja) | 1996-06-21 |
| JP3551989B2 JP3551989B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=18160910
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32399194A Expired - Fee Related JP3551989B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 液体封入式マウント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3551989B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1270991A3 (en) * | 2001-06-22 | 2004-01-28 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd . | Vibration isolating device |
| KR101041630B1 (ko) * | 2009-12-14 | 2011-06-16 | 주식회사 파브코 | 엔진마운트 |
| KR101499208B1 (ko) * | 2009-11-09 | 2015-03-05 | 현대자동차주식회사 | 다중 액실 하이드로 마운트 |
| KR20170029677A (ko) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | 현대자동차주식회사 | 엔진마운트 |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP32399194A patent/JP3551989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1270991A3 (en) * | 2001-06-22 | 2004-01-28 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd . | Vibration isolating device |
| KR101499208B1 (ko) * | 2009-11-09 | 2015-03-05 | 현대자동차주식회사 | 다중 액실 하이드로 마운트 |
| KR101041630B1 (ko) * | 2009-12-14 | 2011-06-16 | 주식회사 파브코 | 엔진마운트 |
| KR20170029677A (ko) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | 현대자동차주식회사 | 엔진마운트 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3551989B2 (ja) | 2004-08-11 |
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