JPH08159217A - トーショナルダンパ - Google Patents
トーショナルダンパInfo
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- JPH08159217A JPH08159217A JP30674994A JP30674994A JPH08159217A JP H08159217 A JPH08159217 A JP H08159217A JP 30674994 A JP30674994 A JP 30674994A JP 30674994 A JP30674994 A JP 30674994A JP H08159217 A JPH08159217 A JP H08159217A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化や軽量化を図りながら、耐久性や音振
特性の向上等を実現するトーショナルダンパを提供す
る。 【構成】 トーショナルダンパ1は、クランクシャフト
3の先端にナット締めされたハブ4と、ハブ4の外径よ
りその内径が大きいプーリ5と、ハブ4とプーリ5との
間に介装された円筒状の弾性体6とから構成されてい
る。ハブ4は円盤形状となっており、その軸方向寸法が
弾性体6と共にプーリ5に対して小さくなっている。プ
ーリ5はハブ4および弾性体6の端面から前後にオーバ
ハングしており、プーリ5の重心GP は弾性体6の軸方
向の中心点PC と一致している。弾性体6は、プーリ5
と鋼管製のスリーブ9との間に合成ゴムを充填した後
に、加硫接着することにより形成されている。組み立て
にあたっては、ハブ4の外周面にスリーブ9を圧入する
方法が採られており、ハブ4とスリーブ9との締め代は
比較的大きく設定されている。
特性の向上等を実現するトーショナルダンパを提供す
る。 【構成】 トーショナルダンパ1は、クランクシャフト
3の先端にナット締めされたハブ4と、ハブ4の外径よ
りその内径が大きいプーリ5と、ハブ4とプーリ5との
間に介装された円筒状の弾性体6とから構成されてい
る。ハブ4は円盤形状となっており、その軸方向寸法が
弾性体6と共にプーリ5に対して小さくなっている。プ
ーリ5はハブ4および弾性体6の端面から前後にオーバ
ハングしており、プーリ5の重心GP は弾性体6の軸方
向の中心点PC と一致している。弾性体6は、プーリ5
と鋼管製のスリーブ9との間に合成ゴムを充填した後
に、加硫接着することにより形成されている。組み立て
にあたっては、ハブ4の外周面にスリーブ9を圧入する
方法が採られており、ハブ4とスリーブ9との締め代は
比較的大きく設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランクシ
ャフト等に取り付けられるトーショナルダンパに係り、
詳しくは音振特性の向上や軽量化等を図る技術に関す
る。
ャフト等に取り付けられるトーショナルダンパに係り、
詳しくは音振特性の向上や軽量化等を図る技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車に用いられるレシプロエンジンで
は、ピストンの往復動による慣性加振力や燃焼室での爆
発に起因する燃焼加振力等を受けて、クランクシャフト
が捩じれ振動や曲げ振動を起こす。特に、クランクシャ
フトの長いエンジン、気筒数の少ないエンジン、圧縮比
の高いディーゼルエンジン等では、これらの振動が無視
できないレベルになり、車体に振動が伝達されて乗員に
不快感を与えたり、甚だしい場合にはクランクシャフト
の折損等が生じる虞がある。また、これらの振動は、ク
ランクジャーナル等に大きなストレスを与えると共に、
クランクケースからの放射音を増大させる要因ともな
る。そこで従来より、クランクシャフトの先端等に慣性
体と弾性体とを組み合わせたトーショナルダンパを取り
付け、クランクシャフトと慣性体との相対振動等による
弾性体の内部摩擦により、捩じれ振動や曲げ振動を吸収
させることが一般に行われている。
は、ピストンの往復動による慣性加振力や燃焼室での爆
発に起因する燃焼加振力等を受けて、クランクシャフト
が捩じれ振動や曲げ振動を起こす。特に、クランクシャ
フトの長いエンジン、気筒数の少ないエンジン、圧縮比
の高いディーゼルエンジン等では、これらの振動が無視
できないレベルになり、車体に振動が伝達されて乗員に
不快感を与えたり、甚だしい場合にはクランクシャフト
の折損等が生じる虞がある。また、これらの振動は、ク
ランクジャーナル等に大きなストレスを与えると共に、
クランクケースからの放射音を増大させる要因ともな
る。そこで従来より、クランクシャフトの先端等に慣性
体と弾性体とを組み合わせたトーショナルダンパを取り
付け、クランクシャフトと慣性体との相対振動等による
弾性体の内部摩擦により、捩じれ振動や曲げ振動を吸収
させることが一般に行われている。
【0003】図3に示した従来のトーショナルダンパ1
は、エンジン2のクランクシャフト3の先端にナット締
めされたハブ4と、ハブ4の外径よりその内径が大きい
プーリ5(慣性体)と、ハブ4とプーリ5との間に圧入
された円筒状の弾性体6とから構成されている。プーリ
5は、その外周面に各種補機類(オルタネータ,ウォー
タポンプ,クーラコンプッレッサ等)を駆動するVベル
ト7が掛けられる複数(図示例では3本)のV溝8が形
成されているため、軸方向寸法が比較的大きくなってい
る。また、ハブ4は、その軸方向寸法がプーリ5と等し
くなっているが、軽量化のために先端側がくり抜かれた
碗形状となっている。また、ハブ4とプーリ5とは、係
止凸部4aと係止凹部5aとがそれぞれ形成されてお
り、ハブ4とプーリ5との相対移動(抜け)が容易に起
こらないようになっている。尚、トーショナルダンパ1
の振動吸収性能を確保するためには、慣性体(この場合
は、プーリ5)の重量をある程度大きくする必要があ
る。
は、エンジン2のクランクシャフト3の先端にナット締
めされたハブ4と、ハブ4の外径よりその内径が大きい
プーリ5(慣性体)と、ハブ4とプーリ5との間に圧入
された円筒状の弾性体6とから構成されている。プーリ
5は、その外周面に各種補機類(オルタネータ,ウォー
タポンプ,クーラコンプッレッサ等)を駆動するVベル
ト7が掛けられる複数(図示例では3本)のV溝8が形
成されているため、軸方向寸法が比較的大きくなってい
る。また、ハブ4は、その軸方向寸法がプーリ5と等し
くなっているが、軽量化のために先端側がくり抜かれた
碗形状となっている。また、ハブ4とプーリ5とは、係
止凸部4aと係止凹部5aとがそれぞれ形成されてお
り、ハブ4とプーリ5との相対移動(抜け)が容易に起
こらないようになっている。尚、トーショナルダンパ1
の振動吸収性能を確保するためには、慣性体(この場合
は、プーリ5)の重量をある程度大きくする必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したト
ーショナルダンパには、種々の問題点があった。すなわ
ち、ハブ4の軸方向寸法が大きいため、全体重量が大き
くなると共に、製造コストも高くなる。また、碗形状の
ハブ4は先端部の剛性が不可避的に低くなるため、その
重量や表面積が大きいことも相俟って、前後首振り振動
や共鳴音が起こりやすく、音振特性を向上させることが
難しかった。一方、合成ゴム等からなる弾性体6は時間
の経過と伴に劣化や硬化が進行し、かつ圧入法ではハブ
4やプーリ5との固着力が低いため、長期の使用により
ハブ4やプーリ5との圧入面に滑りが発生し、プーリ5
の脱落等を引き起こす虞もあった。
ーショナルダンパには、種々の問題点があった。すなわ
ち、ハブ4の軸方向寸法が大きいため、全体重量が大き
くなると共に、製造コストも高くなる。また、碗形状の
ハブ4は先端部の剛性が不可避的に低くなるため、その
重量や表面積が大きいことも相俟って、前後首振り振動
や共鳴音が起こりやすく、音振特性を向上させることが
難しかった。一方、合成ゴム等からなる弾性体6は時間
の経過と伴に劣化や硬化が進行し、かつ圧入法ではハブ
4やプーリ5との固着力が低いため、長期の使用により
ハブ4やプーリ5との圧入面に滑りが発生し、プーリ5
の脱落等を引き起こす虞もあった。
【0005】そこで、発明者等は、これらの問題を解消
するべく、ハブ4の軸方向寸法を小さくすると共に、プ
ーリ5をハブ4の先端側にオーバハングさせて取り付
け、ハブ4の小型軽量化を図る方法や、合成ゴムをハブ
4やプーリ5との間に充填した後に、加硫接着して弾性
体6を形成する方法を試みた。ところが、前者の方法を
採った場合、プーリ5が片持ちされることになるため、
前後首振り振動の振幅がより大きくなり、弾性体6の疲
労破壊やVベルトの撓みに起因するスリップ等が発生す
る問題が生じる。また、後者の方法を採った場合、加硫
後における合成ゴムの収縮により、弾性体6の内部に残
留引張応力が生じ、弾性体6が早期に割れる等の不具合
が生じることが確認された。
するべく、ハブ4の軸方向寸法を小さくすると共に、プ
ーリ5をハブ4の先端側にオーバハングさせて取り付
け、ハブ4の小型軽量化を図る方法や、合成ゴムをハブ
4やプーリ5との間に充填した後に、加硫接着して弾性
体6を形成する方法を試みた。ところが、前者の方法を
採った場合、プーリ5が片持ちされることになるため、
前後首振り振動の振幅がより大きくなり、弾性体6の疲
労破壊やVベルトの撓みに起因するスリップ等が発生す
る問題が生じる。また、後者の方法を採った場合、加硫
後における合成ゴムの収縮により、弾性体6の内部に残
留引張応力が生じ、弾性体6が早期に割れる等の不具合
が生じることが確認された。
【0006】本発明は上記状況に鑑みなされたもので、
小型化や軽量化を図りながら、耐久性や音振特性の向上
等を実現するトーショナルダンパを提供することを目的
とする。
小型化や軽量化を図りながら、耐久性や音振特性の向上
等を実現するトーショナルダンパを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、この目的を達成するために、回転軸の軸端等に
取り付けられて当該回転軸の捩じれ振動等の吸収に供さ
れるトーショナルダンパにおいて、その中心が前記回転
軸の軸心と一致する円盤形状のハブと、このハブの外周
面に固着された弾性体と、この弾性体の外周面に当該弾
性体の軸方向の中心点にその重心が略一致するように固
着され、かつ当該弾性体よりも軸方向寸法が大きい環状
の慣性体とを備えたことを特徴とするトーショナルダン
パを提案する。
1では、この目的を達成するために、回転軸の軸端等に
取り付けられて当該回転軸の捩じれ振動等の吸収に供さ
れるトーショナルダンパにおいて、その中心が前記回転
軸の軸心と一致する円盤形状のハブと、このハブの外周
面に固着された弾性体と、この弾性体の外周面に当該弾
性体の軸方向の中心点にその重心が略一致するように固
着され、かつ当該弾性体よりも軸方向寸法が大きい環状
の慣性体とを備えたことを特徴とするトーショナルダン
パを提案する。
【0008】また、本発明の請求項2では、請求項1の
トーショナルダンパにおいて、前記ハブが、前記回転軸
に固定されるボス部と、前記弾性体が固着される環状部
と、これらボス部と環状部とを連結するリブ部とを備え
たものを提案する。また、本発明の請求項3では、請求
項1または2のトーショナルダンパにおいて、前記慣性
体が動力伝達用のプーリであることを特徴とするものを
提案する。
トーショナルダンパにおいて、前記ハブが、前記回転軸
に固定されるボス部と、前記弾性体が固着される環状部
と、これらボス部と環状部とを連結するリブ部とを備え
たものを提案する。また、本発明の請求項3では、請求
項1または2のトーショナルダンパにおいて、前記慣性
体が動力伝達用のプーリであることを特徴とするものを
提案する。
【0009】また、本発明の請求項4では、請求項1〜
3のいずれか1項に記載のトーショナルダンパにおい
て、前記弾性体が円環状のスリーブを介して前記ハブに
固着されたことを特徴とするものを提案する。
3のいずれか1項に記載のトーショナルダンパにおい
て、前記弾性体が円環状のスリーブを介して前記ハブに
固着されたことを特徴とするものを提案する。
【0010】
【作用】請求項1のトーショナルダンパでは、比較的軸
方向寸法が大きい慣性体を用いても、弾性体すなわちハ
ブの軸方向寸法は小さくなると共に、弾性体の軸方向の
中心点とハブの重心とが略一致していることにより、プ
ーリ4の前後首振り振動が抑えられる。
方向寸法が大きい慣性体を用いても、弾性体すなわちハ
ブの軸方向寸法は小さくなると共に、弾性体の軸方向の
中心点とハブの重心とが略一致していることにより、プ
ーリ4の前後首振り振動が抑えられる。
【0011】また、請求項2のトーショナルダンパで
は、ハブのボス部と環状部とをリブ部により連結したた
め、その強度や剛性を確保しながら、ハブがより軽量に
なる。また、請求項3のトーショナルダンパでは、動力
伝達用のプーリが慣性体を兼ねるため、専用の慣性体を
用いるものよりエンジン全体の重量が小さくなる。ま
た、請求項4のトーショナルダンパでは、例えば、慣性
体とスリーブとの間に弾性体を充填して加硫接着する方
法を採っても、ハブの外周に圧入することによりスリー
ブを拡開させれば、弾性体内部に生じた残留引張応力が
消滅する。
は、ハブのボス部と環状部とをリブ部により連結したた
め、その強度や剛性を確保しながら、ハブがより軽量に
なる。また、請求項3のトーショナルダンパでは、動力
伝達用のプーリが慣性体を兼ねるため、専用の慣性体を
用いるものよりエンジン全体の重量が小さくなる。ま
た、請求項4のトーショナルダンパでは、例えば、慣性
体とスリーブとの間に弾性体を充填して加硫接着する方
法を採っても、ハブの外周に圧入することによりスリー
ブを拡開させれば、弾性体内部に生じた残留引張応力が
消滅する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面に基づき詳
細に説明する。尚、実施例の説明にあたっては、前述し
た従来装置と同一の部材に同一の符号を付し、重複する
説明を省略する。図1(図2中のI−I回転断面図),
図2(図1中のII矢視図)に示したように、本実施例の
トーショナルダンパ1も、前述した従来のものと同様
に、クランクシャフト3の先端にナット締めされたハブ
4と、ハブ4の外径よりその内径が大きいプーリ5(慣
性体)と、ハブ4とプーリ5との間に介装された円筒状
の弾性体6とから構成されている。しかし、本実施例の
トーショナルダンパ1では、ハブ4は碗形状ではなく円
盤形状となっており、その軸方向寸法が弾性体6と共に
プーリ5に対して小さく、プーリ5はハブ4および弾性
体6の端面から前後にオーバハングしている。そして、
プーリ5のハブ4および弾性体6に対する前後のオーバ
ハング量OF ,OR は略同一となっており、かつ、プー
リ5の重心GPは弾性体6の軸方向の中心点PC と一致
している。
細に説明する。尚、実施例の説明にあたっては、前述し
た従来装置と同一の部材に同一の符号を付し、重複する
説明を省略する。図1(図2中のI−I回転断面図),
図2(図1中のII矢視図)に示したように、本実施例の
トーショナルダンパ1も、前述した従来のものと同様
に、クランクシャフト3の先端にナット締めされたハブ
4と、ハブ4の外径よりその内径が大きいプーリ5(慣
性体)と、ハブ4とプーリ5との間に介装された円筒状
の弾性体6とから構成されている。しかし、本実施例の
トーショナルダンパ1では、ハブ4は碗形状ではなく円
盤形状となっており、その軸方向寸法が弾性体6と共に
プーリ5に対して小さく、プーリ5はハブ4および弾性
体6の端面から前後にオーバハングしている。そして、
プーリ5のハブ4および弾性体6に対する前後のオーバ
ハング量OF ,OR は略同一となっており、かつ、プー
リ5の重心GPは弾性体6の軸方向の中心点PC と一致
している。
【0013】また、弾性体6は、プーリ5と鋼管製のス
リーブ9との間に合成ゴムを充填した後に、加硫接着す
ることにより形成されている。そして、トーショナルダ
ンパ1の組み立てにあたっては、プレス機等を用いて、
ハブ4の外周面にスリーブ9を圧入する方法が採られて
いる。尚、ハブ4の外径とスリーブ9の内径との差(す
なわち、締め代)は比較的大きく設定されている。
リーブ9との間に合成ゴムを充填した後に、加硫接着す
ることにより形成されている。そして、トーショナルダ
ンパ1の組み立てにあたっては、プレス機等を用いて、
ハブ4の外周面にスリーブ9を圧入する方法が採られて
いる。尚、ハブ4の外径とスリーブ9の内径との差(す
なわち、締め代)は比較的大きく設定されている。
【0014】一方、図1,図2に示したように、本実施
例のハブ4は、クランクシャフト3に外嵌するボス部1
0と、スリーブ9が外嵌する円環部11と、ボス部10
と円環部11とを連結する90°間隔で配設された4本
のリブ部12とから主要部が形成されており、更に各リ
ブ部12の前端側を連結する円板形状の鏡板部13を備
えている。
例のハブ4は、クランクシャフト3に外嵌するボス部1
0と、スリーブ9が外嵌する円環部11と、ボス部10
と円環部11とを連結する90°間隔で配設された4本
のリブ部12とから主要部が形成されており、更に各リ
ブ部12の前端側を連結する円板形状の鏡板部13を備
えている。
【0015】以下、本発明の作用を述べる。本実施例の
トーショナルダンパ1では、比較的軸方向寸法が大きい
慣性体(プーリ5)を用いても、上述したように、ハブ
4の軸方向寸法および重量は従来装置のものに比べ小さ
いため、全体の重量を小さく抑えられると共に、プーリ
5の重心GP と弾性体6の軸方向の中心点PC とが一致
しているため、従来装置で問題となっていたプーリ5の
首振り振動が大幅に軽減された。加えて、ハブ4が円盤
形状となっているため、従来装置の碗形状のハブと異な
り、共鳴音が殆ど発生せず、音振特性が著しく向上し
た。また、ハブ4の主要部を、円環部11およびボス部
10と、これらを連結するリブ部12とから構成したた
め、強度や剛性を下げずに、その重量を更に軽減するこ
とができた。尚、リブ部12の前端側に鏡板部13が形
成されているため、塵埃や水滴等がクランクシャフト3
近傍に飛来することが少なくなり、該部の汚損やオイル
シール14の耐久性低下等を防ぐことができた。
トーショナルダンパ1では、比較的軸方向寸法が大きい
慣性体(プーリ5)を用いても、上述したように、ハブ
4の軸方向寸法および重量は従来装置のものに比べ小さ
いため、全体の重量を小さく抑えられると共に、プーリ
5の重心GP と弾性体6の軸方向の中心点PC とが一致
しているため、従来装置で問題となっていたプーリ5の
首振り振動が大幅に軽減された。加えて、ハブ4が円盤
形状となっているため、従来装置の碗形状のハブと異な
り、共鳴音が殆ど発生せず、音振特性が著しく向上し
た。また、ハブ4の主要部を、円環部11およびボス部
10と、これらを連結するリブ部12とから構成したた
め、強度や剛性を下げずに、その重量を更に軽減するこ
とができた。尚、リブ部12の前端側に鏡板部13が形
成されているため、塵埃や水滴等がクランクシャフト3
近傍に飛来することが少なくなり、該部の汚損やオイル
シール14の耐久性低下等を防ぐことができた。
【0016】一方、加硫接着法によりプーリ5とスリー
ブ9との間に弾性体6を形成し、かつ、ハブ4の外周面
にスリーブ9を圧入してトーショナルダンパ1を組み立
てるようにしたため、弾性体6のハブ4やプーリ5に対
する固着力が非常に高くなり、長期の使用を行ってもプ
ーリ5が脱落する虞がなくなった。尚、ハブ4とスリー
ブ9との締め代が比較的大きく設定されているため、両
者間の固着力が高められる他に、圧入時にスリーブ9が
拡径されて弾性体6の内部に生じた残留引張応力が消滅
し、弾性体6の割れが起こらなくなる。
ブ9との間に弾性体6を形成し、かつ、ハブ4の外周面
にスリーブ9を圧入してトーショナルダンパ1を組み立
てるようにしたため、弾性体6のハブ4やプーリ5に対
する固着力が非常に高くなり、長期の使用を行ってもプ
ーリ5が脱落する虞がなくなった。尚、ハブ4とスリー
ブ9との締め代が比較的大きく設定されているため、両
者間の固着力が高められる他に、圧入時にスリーブ9が
拡径されて弾性体6の内部に生じた残留引張応力が消滅
し、弾性体6の割れが起こらなくなる。
【0017】このように、本実施例のトーショナルダン
パ1では、従来装置にあった性能や耐久面での不具合が
全て解消されると共に、軽量化や低コスト化をも図るこ
とができた。以上で、具体的実施例の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施例に限るものではない。例え
ば、上記実施例は、慣性体がプーリであるトーショナル
ダンパに本発明を適用したものであるが、単なる環状の
慣性体を有するものに適用してもよいし、クランクシャ
フト以外の回転軸に取付けられるものに適用してもよ
い。また、ハブは、リブを有さない、比較的単純な円盤
形状のものであってもよい。また、弾性体については、
ハブとスリーブとの間に加硫接着により形成し、スリー
ブを慣性体に圧入するようにしてもよいし、スリーブを
用いずに、圧入と接着剤とを用いる方法等によりハブと
慣性体とに固着させるようにしてもよい。
パ1では、従来装置にあった性能や耐久面での不具合が
全て解消されると共に、軽量化や低コスト化をも図るこ
とができた。以上で、具体的実施例の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施例に限るものではない。例え
ば、上記実施例は、慣性体がプーリであるトーショナル
ダンパに本発明を適用したものであるが、単なる環状の
慣性体を有するものに適用してもよいし、クランクシャ
フト以外の回転軸に取付けられるものに適用してもよ
い。また、ハブは、リブを有さない、比較的単純な円盤
形状のものであってもよい。また、弾性体については、
ハブとスリーブとの間に加硫接着により形成し、スリー
ブを慣性体に圧入するようにしてもよいし、スリーブを
用いずに、圧入と接着剤とを用いる方法等によりハブと
慣性体とに固着させるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1のトーショナルダンパ
では、回転軸の軸端等に取り付けられて当該回転軸の捩
じれ振動等の吸収に供されるトーショナルダンパにおい
て、その中心が前記回転軸の軸心と一致する円盤形状の
ハブと、このハブの外周面に固着された弾性体と、この
弾性体の外周面に当該弾性体の軸方向の中心点にその重
心が略一致するように固着され、かつ当該弾性体よりも
軸方向寸法が大きい環状の慣性体とを備えるようにした
ため、比較的軸方向寸法が大きい慣性体を用いても、弾
性体すなわちハブの軸方向寸法は小さくなるため、トー
ショナルダンパの軽量化や音振性能の向上が図られる。
また、弾性体の軸方向の中心点とハブの重心とが略一致
していることにより、プーリの前後首振り振動が抑えら
れ、弾性体の耐久性が向上する。
では、回転軸の軸端等に取り付けられて当該回転軸の捩
じれ振動等の吸収に供されるトーショナルダンパにおい
て、その中心が前記回転軸の軸心と一致する円盤形状の
ハブと、このハブの外周面に固着された弾性体と、この
弾性体の外周面に当該弾性体の軸方向の中心点にその重
心が略一致するように固着され、かつ当該弾性体よりも
軸方向寸法が大きい環状の慣性体とを備えるようにした
ため、比較的軸方向寸法が大きい慣性体を用いても、弾
性体すなわちハブの軸方向寸法は小さくなるため、トー
ショナルダンパの軽量化や音振性能の向上が図られる。
また、弾性体の軸方向の中心点とハブの重心とが略一致
していることにより、プーリの前後首振り振動が抑えら
れ、弾性体の耐久性が向上する。
【0019】また、請求項2のトーショナルダンパによ
れば、請求項1のトーショナルダンパにおいて、前記ハ
ブが、前記回転軸に固定されるボス部と、前記弾性体が
固着される環状部と、これらボス部と環状部とを連結す
るリブ部とを備えるようにしたため、ハブの強度や剛性
を確保しながら、トーショナルダンパを更に軽量化でき
る。
れば、請求項1のトーショナルダンパにおいて、前記ハ
ブが、前記回転軸に固定されるボス部と、前記弾性体が
固着される環状部と、これらボス部と環状部とを連結す
るリブ部とを備えるようにしたため、ハブの強度や剛性
を確保しながら、トーショナルダンパを更に軽量化でき
る。
【0020】また、請求項3のトーショナルダンパによ
れば、請求項1または2のトーショナルダンパにおい
て、前記慣性体を動力伝達用のプーリとしたため、専用
の慣性体を用いるものよりエンジン全体の重量を小さく
することができる。また、請求項4のトーショナルダン
パによれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトー
ショナルダンパにおいて、前記弾性体が円環状のスリー
ブを介して前記ハブに固着するようにしたため、例え
ば、慣性体とスリーブとの間に弾性体を充填して加硫接
着する方法を採っても、ハブの外周に圧入することによ
りスリーブを拡開させれば、弾性体内部に生じた残留引
張応力が消滅し、トーショナルダンパの耐久性が向上す
る。
れば、請求項1または2のトーショナルダンパにおい
て、前記慣性体を動力伝達用のプーリとしたため、専用
の慣性体を用いるものよりエンジン全体の重量を小さく
することができる。また、請求項4のトーショナルダン
パによれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトー
ショナルダンパにおいて、前記弾性体が円環状のスリー
ブを介して前記ハブに固着するようにしたため、例え
ば、慣性体とスリーブとの間に弾性体を充填して加硫接
着する方法を採っても、ハブの外周に圧入することによ
りスリーブを拡開させれば、弾性体内部に生じた残留引
張応力が消滅し、トーショナルダンパの耐久性が向上す
る。
【図1】本発明に係るトーショナルダンパの一実施例を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図2】図1中のII矢視図である。
【図3】従来のトーショナルダンパの一例を示した断面
図である。
図である。
1 トーショナルダンパ 2 エンジン 3 クランクシャフト 4 ハブ 5 プーリ 6 弾性体 9 スリーブ 10 ボス部 11 環状部 12 リブ部 13 鏡板部 GP プーリの重心 PC 弾性体の軸方向中心点
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸の軸端等に取り付けられて当該回
転軸の捩じれ振動等の吸収に供されるトーショナルダン
パにおいて、 その中心が前記回転軸の軸心と一致する円盤形状のハブ
と、 このハブの外周面に固着された弾性体と、 この弾性体の外周面に当該弾性体の軸方向の中心点にそ
の重心が略一致するように固着され、かつ当該弾性体よ
りもその軸方向寸法が大きい環状の慣性体とを備えたこ
とを特徴とするトーショナルダンパ。 - 【請求項2】 前記ハブが、前記回転軸に固定されるボ
ス部と、前記弾性体が固着される環状部と、これらボス
部と環状部とを連結するリブ部とを備えたことを特徴と
する、請求項1記載のトーショナルダンパ。 - 【請求項3】 前記慣性体が動力伝達用のプーリである
ことを特徴とする、請求項1または2記載のトーショナ
ルダンパ。 - 【請求項4】 前記弾性体が円環状のスリーブを介して
前記ハブに固着されたことを特徴とする、請求項1〜3
のいずれか1項に記載のトーショナルダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30674994A JPH08159217A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | トーショナルダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30674994A JPH08159217A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | トーショナルダンパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08159217A true JPH08159217A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17960855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30674994A Pending JPH08159217A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | トーショナルダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08159217A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7047644B2 (en) * | 2003-02-21 | 2006-05-23 | The Gates Corporation | Crankshaft damper and method of assembly |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP30674994A patent/JPH08159217A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7047644B2 (en) * | 2003-02-21 | 2006-05-23 | The Gates Corporation | Crankshaft damper and method of assembly |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010109 |