JPH0816000A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0816000A
JPH0816000A JP16873194A JP16873194A JPH0816000A JP H0816000 A JPH0816000 A JP H0816000A JP 16873194 A JP16873194 A JP 16873194A JP 16873194 A JP16873194 A JP 16873194A JP H0816000 A JPH0816000 A JP H0816000A
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image
forming apparatus
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JP16873194A
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Kenichi Takeda
憲一 武田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間転写体の一次転写部での再転写の発生を
防止して、良好な画像を得る。 【構成】 一次転写部Xで転写されたトナー像を第2転
写部Y通過時に耐熱フィルム80上に順次熱的に仮定着
した上で、転写材Pに一括転写同時定着する。これによ
り、一次転写部での再転写の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機あるいは
プリンターなどとされる画像形成装置に関し、特に、複
数色のトナー像を像担持体から中間転写体へ順次転写し
たうえで、一括して中間転写体から転写材に転写・定着
する多色画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、中間転写体を用いて多色トナ
ー像を転写する技術として、例えば以下に列挙するもの
が知られている。
【0003】1)特公昭49−209号公報によれば、
一次転写において静電転写を行ない、二次転写において
圧力転写を行なう技術が開示されている。これは、布、
紙などの伸縮性のある可撓性物質に多色刷りを行なう場
合、各色を重ねて転写する際に画像がずれる所謂色ずれ
という欠点を改良したものである。
【0004】即ち、各色画像を中間的にブランケットド
ラムに転写して一度に転写するようにして色ずれを少な
くし、高速多色を印画することを目的としている。
【0005】2)特開昭50−23234号公報には、
二次転写部において加圧・加熱手段を有することが開示
されている。即ち、転写工程と定着工程とが別れている
場合には、 1.転写工程において紙粉等が感光ドラムに悪影響を与
える。
【0006】2.定着時の熱効率が悪い。
【0007】3.転写部から定着部までのトナー担持し
た転写材搬送中に画像が乱れる。といった欠点を改良し
たものである。
【0008】そして、感光体表面に形成された現像像を
忠実に鮮明な画像のまま転写材に転写定着することを目
的としている。
【0009】3)特開昭59−12576号公報には、
一次転写を圧力で行ない、二次転写で転写同時定着する
ことが開示されている。
【0010】これは同一の転写材に多重転写を行なうと
レジスト合わせが困難である点、転写材は転写されるト
ナー像を保持する力が不十分であって、次の転写時の搬
送中に先のトナー像が剥離するという欠点等を改良した
ものである。
【0011】この技術では中間転写体上へ各トナー像が
転写していることから、中間転写体上への各トナー像の
転写位置合わせ精度を取り易く、常に高品質な画像を再
現性良く次の転写材に形成することができる。
【0012】また、中間転写体への各トナー像の転写後
に次の転写材へさらに転写しているため、特に転写材の
搬送時にその同期の余裕が大きくなり搬送機構を簡素化
でき信頼性も向上する。
【0013】さらに、中間転写体は転写されるトナー像
を強力に保持できる転写層(特にゴム系)を有するた
め、転写特性に優れている。
【0014】また、転写同時定着の公知技術として以下
のものがある。
【0015】1)特開昭49−78559号公報には、
中間転写体の表面エネルギー(付着力)、硬度、熱量が
規定されている。
【0016】2)特開昭57−23975号公報、特開
昭59−50473号公報には、付加重合タイプのシリ
コンゴムを含有する中間転写層が開示されている。
【0017】そして、付加重合タイプのシリコンゴムは
未反応部分、浸出部分が少ないため感光層汚染が少な
く、転写層の膜強度・加工性に優れ、良好な画像が得ら
れるとしている。
【0018】3)特開昭59−139070号公報には
一次転写を静電転写によって行ない、二次転写で圧力定
着することが開示されている。その目的としては、低抵
抗磁性トナーを用いた普通紙コピーにおいても、また多
湿時においても良好なコピーが像が得られ、かつコンパ
クト化の容易な装置を提供するとしている。
【0019】4)特開昭62−293270号公報に
は、中間転写体がポリアミド繊維織布基材にシリコンゴ
ムの転写層を有することが開示されている。ここでは、
中間転写材の基材としてポリアミド繊維織布を使用して
いるため可撓性があり、像担持体や転写材との密着性が
良いので転写効率が向上し、またシリコンゴム等の転写
層との密着性も良好でかつエンドレスベルト化も容易で
あるとしている。
【0020】以上のように、多色トナー像の場合の中間
転写体の例、及び転写同時定着の例は数多く提案されて
いる。
【0021】単色の画像形成手段の場合に多く見られる
例では、粘着性及び離型性を有する中間転写体を用い、
一旦感光体ドラムのトナー像を中間転写体上に粘着転写
し、次に中間転写体から転写材上に溶融・定着させる方
式がある。粘着転写である一次転写部では、シリコンゴ
ムからなる中間転写体と感光ドラムとを圧接し、トナー
像を粘着性により中間転写体上に付着させる。次に溶融
転写である二次転写部では、熱ローラと中間転写体が圧
接され、トナー像は熱ローラにより転写材を介して加熱
溶融される。溶融したトナーは圧力により転写材の繊維
内に浸透する。これと同時に、中間転写体の離型性によ
り中間転写体から剥離する。
【0022】また多色の画像形成手段の場合は、一次転
写部で粘着転写を用いるのは困難であるため、静電転写
を用いている例が多く見られる。転写同時定着装置は、
静電転写の転写効率が80〜90%と比較的低いこと、
転写材の含水量変化に伴う抵抗・容量変化が転写効率に
影響を与えること、飛び散り等の問題を解決するために
提案されている。
【0023】また、従来中間転写体を用いた多色画像形
成装置の色ずれ、色むらを防止する装置として、例え
ば、特開昭57−673号公報に記載されるように中間
転写体ベルトの蛇行防止を行なうようにしたものもあ
る。
【0024】さらに、比較的低廉な部品を使用して各色
多重によるフルカラー機に必要な正確なレジスト制御を
維持することに成功した例として、米国特許第4、65
2、115号及び同第4、788、572号があり、こ
れらは感光体ベルトと中間転写ベルトとを同期させる方
法を用いている。
【0025】これらの中間転写体を用いた多色画像形成
装置として、例えば多重転写型複写装置は、原稿をCC
Dラインセンサー等で読み取った上で、各種の処理を加
えられた画像信号や、コンピュータから直接出力された
画像信号等をレーザドライバに出力し、レーザを駆動し
てレーザ露光することにより予め均等に帯電された感光
体に潜像形成を行なう。次にこの潜像を第1色目の現像
器内のトナーにより現像した上で、一次転写部において
このトナー像を静電的に感光体から中間転写体へ転写す
る。これら一連の工程を例えば、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックのトナーにより順次繰り返し、中間転
写体上にフルカラーのトナー画像形成を行なった後、第
2転写部においてこれらのフルカラーのトナー画像を熱
的に中間転写体から転写材(例えば、紙)に一括して転
写同時定着して、フルカラー画像形成のシーケンスが終
了し、この転写材は機外へ排出され、所要のフルカラー
画像形成を終了する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間転
写体上に各色のトナー像を形成した後、二次転写部にお
いて熱的に中間転写体から転写材上に一括転写同時定着
することによりフルカラー画像形成する場合、以下のよ
うな問題が発生する。
【0027】(1)中間転写体上の一次転写部におい
て、感光体上に順次形成されたトナー像が順次転写され
る際、前回(一周前)転写体上に転写されたトナー像が
再度感光体上に転着する、所謂再転写が発生し、転写順
が早いトナー像ほど初期に転写された適性トナー量より
も減ってしまうとともに画像性も悪化する。
【0028】(2)上記の再転写を防止可能とする転写
許容範囲が狭い。
【0029】従って、本発明の主な目的は、中間転写体
の一次転写部での再転写の発生を防止できる画像形成装
置を提供することである。
【0030】また本発明の他の目的は、再転写の発生を
防止可能とする転写許容範囲を広くでき、安定した画像
出力ができる画像形成装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
複数色のトナー像が順次形成される像担持体と、高離型
性表面を有する耐熱フィルムを含み、この耐熱フィルム
上へトナー像を静電的に順次重ねて転写する一次転写
部、及び前記耐熱フィルム上に形成された複数色のトナ
ー像を前記耐熱フィルムの背面に配設された加熱手段に
より熱的に前記耐熱フィルムから転写材に一括して転写
定着する二次転写部を具備する中間転写体とを有する画
像形成装置において、一次転写部で転写されたトナー像
を二次転写部通過時に前記耐熱フィルム上に順次熱的に
仮定着した上で、転写材に一括転写同時定着することを
特徴とする画像形成装置である。
【0032】ここで、一次転写部において最終色のトナ
ーが前記耐熱フィルムに転写される直前まで、二次転写
部にて前記耐熱フィルムを挟んで前記加熱手段に対峙す
る加圧ローラは、前記耐熱フィルムから離間しているこ
とが好ましい。
【0033】また、仮定着時の前記加熱手段の温度は、
一括転写同時定着時の温度以下であることが好ましい。
【0034】さらに、仮定着時の前記加熱手段の温度を
各色のトナー像が変わる毎に順次上げていくことが好ま
しい。
【0035】さらに、一次転写部において順次転写され
るトナー像の最終トナー像も仮定着された後に一括転写
同時定着されることが好ましい。
【0036】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。
【0037】実施例1 図1は、本発明を適用したフルカラー画像形成装置の第
1実施例を示す構成図である。
【0038】像担持体たる感光体ドラム1は、OPCま
たはa−Si等の感光体からなり、この周囲には、前露
光ランプ7、コロナ帯電器2、各色信号に応じたレーザ
光を照射するレーザスキャナ3、ミラー4等で構成され
る露光部と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
トナーをそれぞれに収容する4つの現像器を有する回転
現像装置5と、中間転写体8と、クリーニングユニット
6等が配置されている。また、中間転写体8の上部には
加圧ローラ9が接離可能に配設されている。
【0039】上記構成の画像形成装置全体の画像形成シ
ーケンスについて説明する。感光体ドラム1が矢印方向
に回転し、一次帯電器2によって均等に帯電されると、
原稿のイエロー画像信号に従ってパルス幅変調されたレ
ーザ光Eにより画像露光が行なわれ、感光体ドラム1上
にイエロー画像の静電潜像が形成される。このイエロー
画像の静電潜像は、回転現像装置5の回転により予め現
像位置に定置されたイエロー現像器5Yによって現像さ
れる。このときイエロー現像器5Yの現像スリーブに印
加される現像バイアスは、交互電圧値VPPを2KV、周
波数fが2KHzの矩形波交互電圧にVDC=400Vを
重畳したバイアスである。
【0040】また現像により消費された現像器内のトナ
ーはトナーホッパー51から補給される。このイエロー
画像は感光体ドラム1と中間転写体8との当接部である
一次転写部Xにおいて静電的に転写される。ここで中間
転写体8は、感光体ドラム1と同期して矢印方向に回転
しており、表面にイエロートナー像を保持したまま回転
を継続し、次の色(図1においてはマゼンタ)の転写に
備える。
【0041】ここでフィルム80上のイエロートナー像
の先端が加熱手段たる加熱体83上通過時に、加熱体8
3は後述するヒータ設定温度に予め制御される。これに
よりフィルム80上のイエロートナー像はフィルム上に
仮定着される。
【0042】他方、感光体ドラム1は、クリーニング手
段6によってその表面をクリーニングされた後、再び一
次帯電器2により均一帯電され、次のマゼンタの画像信
号に従って像露光を受ける。
【0043】回転現像装置5は、感光体ドラム1に上記
の像露光によってマゼンタの画像信号に従って静電潜像
が形成される間に回転して、マゼンタ現像器5Mを現像
位置に定置せしめ、所定のマゼンタ現像を行ない一次転
写部でフィルム80上に転写される。
【0044】このとき、前回転写されているイエロート
ナー像はフィルム上に仮定着されているため再転写され
ることもなく、マゼンタトナー像も良好な効率で転写さ
れた後、二次転写部Yにおいて加熱体83上通過時にフ
ィルム上へ仮定着される。
【0045】引き続いて、上述したプロセスをそれぞれ
シアン色及びブラック色に対しても実施し、中間転写体
への4色分の転写が終了もしくは最終色のブラックの転
写途中において、給紙ユニット100内に収容される転
写材たる紙Pが、給紙ローラ101により給紙されレジ
ストローラ102、103、給紙ガイド104を経由し
て中間転写体の二次転写部Yに搬送される。
【0046】ここで、中間転写体上に形成された4色の
トナー可視像は中間転写体8内に配設された加熱体83
の熱と、紙Pの搬送に合わせて当接される加圧ローラ9
とにより紙上に転写定着され、排出ローラ105、10
6を通って排出用トレイ107上に排出され、紙上への
フルカラー画像形成を終了する。
【0047】またこの後、中間転写体の耐熱フィルム8
0表面に残ったトナー樹脂は、フェルトパッドのごとき
中間転写体クリーニング手段84を当接させることによ
りクリーニングされ、次の工程に備える。
【0048】次に、上記画像形成装置に用いられる中間
転写体8について図2に基づいて説明する。
【0049】図2はエンドレスベルタイプのフィルム材
を有する中間転写体の概略構成図である。
【0050】中間転写体8は、転写ローラを兼用するフ
ィルム駆動ローラ81、フィルムテンションローラを兼
ねる従動ローラ82、及び加熱体(サーマルヒータ)8
3に懸回張設されたエンドレスベルトタイプの薄膜耐熱
性のフィルム材(以下、フィルムと記す)80を備えて
いる。
【0051】駆動ローラ81、従動ローラ82、及び加
熱体83は感光体ドラム1の回転軸に対してそれぞれ略
平行に配設されている。なお転写ローラ81を駆動ロー
ラとする代わりに、従動ローラ82を駆動ローラとして
もよい。駆動ローラ81、従動ローラ82はそれぞれの
両端部を軸受部材(図示せず)により回転自由に軸受支
持される。加熱体83は不動部材(図示せず)に固定支
持された定着部材である。駆動ローラ81は駆動系(図
示せず)により図面上時計方向に回転駆動され、これに
よりフィルム80は駆動ローラ81の外周面とフィルム
内面の摩擦力により搬送力が付与され、フィルム内面が
加熱体83の加熱面を摺動しながら駆動ローラ81、従
動ローラ82、及び加熱体83の三部材間を図面上矢印
の時計方向に、また被加熱材としての転写紙Pの搬送速
度(本実施例では50mm/sec)と同じ周速度で回
転駆動される。
【0052】本実施例の駆動ローラ81は転写ローラも
兼用するため、金属などの導電性剛性材料からなる芯金
に、ポリウレタン、EPDM(エチレンプロピレンジメ
チルゴム)、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリブタジエン、イソブチレン−イソプレン共
重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体、クロロスルホン化ポリエチ
レン、アクリル酸エステル共重合体、有機ポリシロキサ
ン、フッ化ビニリデン共重合体等のゴム弾性部材などに
カーボンなどの導電性粒子を分散させて、体積抵抗RV
を105 〜1010Ωcm、アスカーC硬度にて10〜6
5度好ましくは20〜50度程度に調整した例えば発泡
性もしくはゴム弾性体で形成された弾性層から構成され
る。
【0053】本実施例において駆動ローラ81は、耐熱
性を重視し、シリコーンゴム等の耐熱性を有するゴム弾
性体に導電性粒子を分散し、体積抵抗107 〜109 Ω
cm、アスカーC硬度40〜50度、外径30mmで、
7mm厚のシリコーンゴム単層としている。
【0054】また駆動ローラ81の感光体ドラム1との
当接圧は、フィルム80を両者間に挟圧した状態で10
gf〜2kgf、好ましくは0.3gf〜1kgfで圧
接される。
【0055】この転写ローラたる駆動ローラ81の芯金
には転写バイアス電源85より1〜2kVのバイアスが
印加されている。このバイアスは、トナーの積層順に従
い、順次増加していき、1色目では1kV、2色目では
1.5kV、3色目では2kV、4色目では2.5kV
としている。
【0056】なお、単色のみのときは、1色目と同様に
1kVとなる。これら転写バイアスは定電圧、または定
電流により制御される。また、この転写バイアスとして
は、本実施例においては直流のみとしたが、交流成分を
重畳することもできる。
【0057】また中間転写体8は、例えばシリコーンオ
イルのごとき離型材を含浸させたクリーニング兼オイル
供給用のフェルトパッド84をフィルム80の外面に当
接するように備えている。
【0058】加熱体83は、フィルム80の軸方向(フ
ィルムの回転移動方向との直交方向で、以下フィルム幅
方向と記す)を長手方向とする低熱容量線状発熱体であ
る。
【0059】また加熱体83は、ヒータ基板83a、こ
の基板の上面の略中央部に長手方向に沿って細帯状また
は線状に形成具備させた通電発熱体層83b、この通電
発熱体層83bを含む基板の上面を約10μm厚で被覆
させた表面保護層である耐熱ガラス83c、基板83a
の下面に設けた検温素子83d、及びこの基板を断熱支
持するヒータ支持体83e等からなる。
【0060】ヒータ基板83aは耐熱性、絶縁性、低熱
容量の部材であり、一例として、厚さ1mm、幅5〜1
0mm、長さ310mmのアルミナ基板とすることがで
きる。
【0061】発熱体層83bは、例えばAg/Pd(銀
パラジウム)・Ta2 N等の電気抵抗材料からなる厚さ
10μm、幅1〜3mmのスクリーン印刷等により形成
された塗工層である。
【0062】検温素子83dは、例えば、基板下面にス
クリーン印刷等で塗工したPt膜等の低熱容量の測温抵
抗体、基板下面の略中央部に熱伝導性の良いシリコーン
系接着剤等により接着した低熱容量のNTCサーミスタ
等である。
【0063】ヒータ支持体83eは、上記加熱体構成要
素83a〜83dを定着装置及び複写装置全体に対して
断熱支持するもので、断熱性、高耐熱性、剛性を有す
る、例えばポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイ
ミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶
ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミッ
クス、金属、ガラス等との複合材料からなる。
【0064】発熱体層83bに通電されると発熱してヒ
ータ基板83aが昇温する。このヒータ基板83aの温
度が検温素子83dにより検温され、制御回路(図示せ
ず)へフィードバックし、発熱体層83bに対する通電
制御がなされて加熱体83の温度が所定の定着温度(仮
定着時及び二次転写時共に180℃)に制御される。
【0065】これらの加熱体の温度制御は、仮定着時に
は中間転写体上の各トナー像の先端通過直前、また二次
転写時には転写材たる紙Pが二次転写部Y通過直前に所
定の温度になるよう制御され、通過直後に通電を止め中
間転写体及び周辺の昇温を防止する。
【0066】ここで通電は、例えば、DC100Vの周
期20msのパルス状波形で、検温素子83dにより制
御された所望の温度、エネルギー放出量に応じたパルス
を、そのパルス幅を変化させて与える。概略、パルス幅
は、0.5〜5msとなる。あるいは、AC100V
で、検温素子83dのヒータ基板検知温度に応じてトラ
イアックを含む通電制御回路(図示せず)により通電す
る位相角を制御することにより通電電力を制御する。
【0067】加熱体83はヒータ基板83a、発熱体層
83b、表面保護層83c、検温素子83dの熱容量が
小さく、これが支持体83eにより断熱されているの
で、二次転写部Yにおけるヒータ基板83aの温度は短
時間にフィルム80上のトナー層及び転写紙Pへの定着
可能温度に達し(クイックスタート性)、加熱体83を
予め通電発熱しておくスタンバイ温調の必要がなく、省
エネルギーが実現できるとともに、中間転写体8及びそ
の周辺の感光体ドラム1等の機内昇温も防止できる。
【0068】フィルム80はエンドレスベルト状に限ら
ず、ローラ巻きの有端の長尺フィルムとし、それを繰り
出し軸から巻き取り軸へ加熱体を経由させて所定の速度
をもって走行させるような構成の中間転写体とすること
もできる。
【0069】加圧ローラ9は、一般的な定着装置におけ
る加圧ローラと同様に、シリコーンゴムのような耐熱性
のゴム弾性体上に、PFA、PTFEといった高離型性
スキン層を形成したもので、これを加熱体83の加熱面
にフィルム80を挟圧する形で接離する。
【0070】この接離のタイミングとしては、一次転写
部Xにおいてフィルム80上に4色目(ここではブラッ
ク)のトナー像形成後、二次転写部Y通過直前または転
写材たる紙Pが、給紙ローラ101により給紙されレジ
ストローラ102、103、給紙ガイド104を経由し
て中間転写体の二次転写部Yに搬送される直前に、例え
ば2〜20kgf、好ましくは4〜8kgfの当接力を
もってフィルム80を挟圧する形で、加熱体83上面に
圧接させ、フィルム80の回転移動と共にフィルム速度
と略同速度でフィルム回転移動方向と順方向に回転す
る。
【0071】次に、図3によりフィルム80の層構成に
ついて説明する。フィルム80は基層(ベースフィル
ム)80aと、例えば5μm厚の耐熱性を有する高離型
層80bとから構成される。基層80aは、耐熱製樹脂
で例えば、ポリエステル、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体、PTFE(ポ
リテトラフルオロエチレン)、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルケ
トン、液晶ポリマーなどの高耐熱製樹脂や、アルミニウ
ム、ニッケルなどの金属シート、またはこれらとセラミ
ックス、金属、ガラス等との複合材料からなる。
【0072】また高離型層80bは、例えば上記の基層
と同様のPET、PTFE等のフッ素樹脂やフッ素ゴ
ム、シリコーン樹脂やシリコーンゴムが用いられる。
【0073】さらに、より好ましいフィルムの構成とし
ては、これら耐熱性シートが低抵抗層を有していること
であり、駆動ローラ81と同等の体積抵抗RVを105
〜1010Ωcmとすることである。
【0074】これらのフィルム80は、トータルの厚さ
が100μm以下、好ましくは40μm以下であり、本
実施例では、フィルム80の基層(ベースフィルム)8
0aとして、20μm厚のポリイミドフィルム、高離型
層80bとして、カーボン分散により低抵抗化した5μ
m厚のPFA層を塗布している。
【0075】本構成のようにフィルム80は特に離型性
が優れるため、二次転写における転写材への転写効率は
100%に近い。
【0076】本実施例において、感光体はドラム状のも
のについて説明してきたが、ベルト状の感光体に適応す
れば感光体と中間転写体の当接状態の面でさらに有効に
なることは言うまでもない。
【0077】また、本実施例中では潜像形成手段として
半導体レーザによる方式を挙げたが、これに限定される
ものでなく、LED、液晶、イオノグラフィー等のデジ
タル潜像形成手段、及び、リーダーのような画像読み取
り手段を用いずに画像信号を光のまま直接感光体に形成
させるような所謂アナログ潜像形成手段においても有効
である。
【0078】また、本実施例においては4色の現像系か
らなるフルカラー画像形成装置について説明したが、単
色または複数色の画像形成装置等にも応用できることは
言うまでもない。
【0079】以上説明したように本構成では、再転写が
発生しないため、良好なフルカラー画像が再現できる。
また、再転写を防止できる転写許容範囲を広くすること
ができる。更に付加手段を追加することなく再転写が防
止できるため、中間転写体を含めた装置が小型化かつ簡
略化できた。
【0080】実施例2 実施例1においては、仮定着時と二次転写時(一括転写
同時定着時)の加熱体83の温度を180℃と同じ温度
にしたが、本実施例においては、仮定着時の加熱体83
の温度を二次転写時の温度より低くしたものであり、こ
こでは仮定着時の加熱体83の温度を150℃、二次転
写時の加熱体83の温度を180℃とした。
【0081】ここで最終色(ブラック)の一次転写中に
加熱体温度は150℃から180℃に徐々に上昇する
が、二次転写時に所定の180℃に維持できれば、画質
上特に問題はない。
【0082】また、本実施例ではプロセス速度を50m
m/secとしたが、より高速系になり所定温度に達す
る(150℃から180℃になること)のに時間を要す
る場合は、最終色以前の、例えばシアントナーの一次転
写途中から加熱体の昇温を開始することもできる。
【0083】なお、本実施例における通電方法等は、実
施例1と同様である。
【0084】このように、仮定着時の加熱手段の温度を
一括転写同時定着時の温度以下にすることにより、機内
昇温の程度をより抑えることができた。
【0085】また実施例1と同様、再転写が発生しない
ため良好なフルカラー画像が再現できる。
【0086】実施例3 本実施例は、仮定着時の加熱手段の温度を、一次転写の
トナー順に上げていくようにしたもので例えば、1番目
のイエロートナー像の仮定着温度を150℃、2番目の
マゼンタトナー像の仮定着温度を160℃、3番目のシ
アントナー像の仮定着温度を170℃とし、最終色のブ
ラックトナー像を一次転写され、二次転写部に至るまで
に180℃として一括転写同時定着を終了させる。
【0087】なお、本実施例における通電方法は、実施
例1と同様である。
【0088】本構成のようにすることで、再転写はもち
ろん、機内昇温が比較的抑えられると共に、徐々に加熱
体を昇温させるため設定温度に対する加熱体温度のオー
バーシュートが少なくできた。
【0089】実施例4 本実施例は、一次転写部において順次転写されるトナー
像の最終トナー像であるブラックトナー像もフィルム上
に仮定着した後に、転写紙上に一括同時転写するように
することにより、仮定着されずに転写紙上に定着される
最終色のブラックトナー像と、仮定着後に転写紙上に定
着される他の3色との溶融状態の差を少なくしたもので
ある。
【0090】なお、本実施例における通電方法は、実施
例1と同様である。
【0091】これにより、再転写はもちろん、フルカラ
ー画像としての品質も向上できた。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、中間転写体の一次転写部で転写
されたトナー像を二次転写部通過時に耐熱フィルム上に
順次熱的に仮定着した上で、転写材に一括転写同時定着
することにより、一次転写部での再転写の発生を防止で
き、良好な画像を得ることができる。また、再転写の発
生を防止可能とする転写許容範囲を広くでき、安定した
画像出力ができる。
【0093】さらに付加手段を追加することなく再転写
防止できるため、中間転写体を含めた装置が小型化かつ
簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置に用いられる中間転写体の
拡大図である。
【図3】図2の中間転写体に用いられるフィルムの拡大
図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 8 中間転写体 9 加圧ローラ 80 耐熱フィルム 81 駆動ローラ(転写ローラ) 82 従動ローラ 83 加熱体 X 一次転写部 Y 二次転写部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のトナー像が順次形成される像担
    持体と、高離型性表面を有する耐熱フィルムを含み、こ
    の耐熱フィルム上へトナー像を静電的に順次重ねて転写
    する一次転写部、及び前記耐熱フィルム上に形成された
    複数色のトナー像を前記耐熱フィルムの背面に配設され
    た加熱手段により熱的に前記耐熱フィルムから転写材に
    一括して転写定着する二次転写部を具備する中間転写体
    とを有する画像形成装置において、 一次転写部で転写されたトナー像を二次転写部通過時に
    前記耐熱フィルム上に順次熱的に仮定着した上で、転写
    材に一括転写同時定着することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 一次転写部において最終色のトナーが前
    記耐熱フィルムに転写される直前まで、二次転写部にて
    前記耐熱フィルムを挟んで前記加熱手段に対峙する加圧
    ローラが、前記耐熱フィルムから離間していることを特
    徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 仮定着時の前記加熱手段の温度が、一括
    転写同時定着時の温度以下であることを特徴とする請求
    項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 仮定着時の前記加熱手段の温度を各色の
    トナー像が変わる毎に順次上げていくことを特徴とする
    請求項1ないし3のうちいずれかひとつの画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 一次転写部において順次転写されるトナ
    ー像の最終トナー像も仮定着された後に一括転写同時定
    着されることを特徴とする請求項1ないし4のうちいず
    れかひとつの画像形成装置。
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