JPH08165190A - 引き上げ成長方法および引き上げ成長装置 - Google Patents
引き上げ成長方法および引き上げ成長装置Info
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- JPH08165190A JPH08165190A JP30330094A JP30330094A JPH08165190A JP H08165190 A JPH08165190 A JP H08165190A JP 30330094 A JP30330094 A JP 30330094A JP 30330094 A JP30330094 A JP 30330094A JP H08165190 A JPH08165190 A JP H08165190A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 引き上げ成長方法および引き上げ成長装置に
関し、多元液状材料にこの多元液状材料を構成する複数
の補給用材料を補給しながら多元材料を引き上げ成長し
て一定の組成、あるいは所望の組成勾配を有し、異なっ
た組成の多元材料を容易に得る手段を提供する。 【構成】 るつぼ1の中の2種以上の元素を含む融液、
溶液等の多元液状材料(補給部多元液状材料21 、引き
上げ成長部多元液状材料22 )の中に、この2種以上の
元素の少なくとも1種を含み、相互に異なる組成を有す
る複数の棒状あるいは粒状の補給用材料31 ,32 を補
給して多元液状材料の組成を制御しながら、単結晶等か
らなる種材料5にIII-V族、II- VI 族化合物半導体等
の多元材料7を引き上げ成長する。補給部多元液状材料
21 と引き上げ成長部多元液状材料22 の間にスリット
12を有する円筒隔壁11を配置して引き上げ成長部多
元液状材料22 の組成の揺らぎを低減する。
関し、多元液状材料にこの多元液状材料を構成する複数
の補給用材料を補給しながら多元材料を引き上げ成長し
て一定の組成、あるいは所望の組成勾配を有し、異なっ
た組成の多元材料を容易に得る手段を提供する。 【構成】 るつぼ1の中の2種以上の元素を含む融液、
溶液等の多元液状材料(補給部多元液状材料21 、引き
上げ成長部多元液状材料22 )の中に、この2種以上の
元素の少なくとも1種を含み、相互に異なる組成を有す
る複数の棒状あるいは粒状の補給用材料31 ,32 を補
給して多元液状材料の組成を制御しながら、単結晶等か
らなる種材料5にIII-V族、II- VI 族化合物半導体等
の多元材料7を引き上げ成長する。補給部多元液状材料
21 と引き上げ成長部多元液状材料22 の間にスリット
12を有する円筒隔壁11を配置して引き上げ成長部多
元液状材料22 の組成の揺らぎを低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種以上の元素からな
る多元材料の引き上げ成長方法および引き上げ成長装置
に関する。
る多元材料の引き上げ成長方法および引き上げ成長装置
に関する。
【0002】2種以上の元素からなる多元材料、例えば
多元化合物半導体においては、その組成を変えることに
よってバンドギャップ、電子移動度等の特性を制御する
ことができるため、これを活性層として用いることによ
り、種々の性能をもつ半導体装置を得ることができる。
多元化合物半導体においては、その組成を変えることに
よってバンドギャップ、電子移動度等の特性を制御する
ことができるため、これを活性層として用いることによ
り、種々の性能をもつ半導体装置を得ることができる。
【0003】この場合、従来から知られている半導体装
置においては、半導体結晶基板の上に所望の材料のエピ
タキシャル薄膜を成長して、このエピタキシャル薄膜を
活性層として用いることが多く、半導体層を成長する基
板の格子定数と、その上の成長するエピタキシャル薄膜
の格子定数が一致しているか、または、近い値であるこ
とが必要である。相互の格子定数が大きく異なると、成
長したエピタキシャル薄膜結晶中に歪みが生じ、あるい
は格子欠陥が生じて特性が劣化することが知られてい
る。
置においては、半導体結晶基板の上に所望の材料のエピ
タキシャル薄膜を成長して、このエピタキシャル薄膜を
活性層として用いることが多く、半導体層を成長する基
板の格子定数と、その上の成長するエピタキシャル薄膜
の格子定数が一致しているか、または、近い値であるこ
とが必要である。相互の格子定数が大きく異なると、成
長したエピタキシャル薄膜結晶中に歪みが生じ、あるい
は格子欠陥が生じて特性が劣化することが知られてい
る。
【0004】この問題を解決するために、従来から、半
導体結晶基板とエピタキシャル薄膜結晶の間に、両者の
格子定数の中間的な格子定数を有する緩衝層を挿入し
て、格子定数の差異によって生じる悪影響を緩和する方
法が開発されているが、この方法によっても、格子定数
が大きく異なる場合には、上記の特性の劣化を避けるの
は困難である。
導体結晶基板とエピタキシャル薄膜結晶の間に、両者の
格子定数の中間的な格子定数を有する緩衝層を挿入し
て、格子定数の差異によって生じる悪影響を緩和する方
法が開発されているが、この方法によっても、格子定数
が大きく異なる場合には、上記の特性の劣化を避けるの
は困難である。
【0005】ところで、化合物半導体装置においては、
多くの場合、活性層となるエピタキシャル薄膜結晶を成
長する基板としてGaAs、InP等の2元化合物半導
体基板が用いられているため、半導体装置の活性層とな
るエピタキシャル薄膜結晶はこれら基板の格子定数に近
い値をもつ半導体材料に限定され、特定の組成の半導体
を用いると所望の特性の半導体装置が得られることが理
論上予期される場合であっても、その組成のエピタキシ
ャル薄膜結晶の格子定数が、用いることができる成長基
板の格子定数と大きく異なる場合は、前記の理由によっ
てその実現は困難であった。
多くの場合、活性層となるエピタキシャル薄膜結晶を成
長する基板としてGaAs、InP等の2元化合物半導
体基板が用いられているため、半導体装置の活性層とな
るエピタキシャル薄膜結晶はこれら基板の格子定数に近
い値をもつ半導体材料に限定され、特定の組成の半導体
を用いると所望の特性の半導体装置が得られることが理
論上予期される場合であっても、その組成のエピタキシ
ャル薄膜結晶の格子定数が、用いることができる成長基
板の格子定数と大きく異なる場合は、前記の理由によっ
てその実現は困難であった。
【0006】一方、3元以上の多元化合物半導体を基板
として用いれば、その組成を調節することにより格子定
数を大きく変えることができるため、その上に成長する
薄膜結晶の選択範囲も大幅に拡がり、従来よりも優れた
特性や性能をもつ半導体装置を実現することができる。
そのためには、均一な組成と直径をもつ多元化合物半導
体結晶を成長することができる引き上げ成長方法と引き
上げ成長装置を開発することが必要である。
として用いれば、その組成を調節することにより格子定
数を大きく変えることができるため、その上に成長する
薄膜結晶の選択範囲も大幅に拡がり、従来よりも優れた
特性や性能をもつ半導体装置を実現することができる。
そのためには、均一な組成と直径をもつ多元化合物半導
体結晶を成長することができる引き上げ成長方法と引き
上げ成長装置を開発することが必要である。
【0007】
【従来の技術】2元の化合物半導体においては、成分元
素を成長しようとする結晶と実質的に同じ比率で含む融
液、または、成分元素を任意の比率で含む溶液(本明細
書ではこの融液と溶液を「多元液状材料」という)から
結晶を引き上げると、原理的には所望の組成の結晶を得
ることができる。
素を成長しようとする結晶と実質的に同じ比率で含む融
液、または、成分元素を任意の比率で含む溶液(本明細
書ではこの融液と溶液を「多元液状材料」という)から
結晶を引き上げると、原理的には所望の組成の結晶を得
ることができる。
【0008】しかし、3元以上の多元化合物半導体にお
いては、成長する結晶の組成と同じ組成の融液から結晶
を引き上げても、液相/固相の分配係数が各成分につい
て違うため、成長した結晶はある成分を融液の組成より
多く含み、成長工程が進むにつれて、融液中のその成分
が相対的に激しく減少することになる。したがって、成
長を進めていくと次第に成長する結晶の組成が変化し、
均一な組成の結晶を得ることができない。
いては、成長する結晶の組成と同じ組成の融液から結晶
を引き上げても、液相/固相の分配係数が各成分につい
て違うため、成長した結晶はある成分を融液の組成より
多く含み、成長工程が進むにつれて、融液中のその成分
が相対的に激しく減少することになる。したがって、成
長を進めていくと次第に成長する結晶の組成が変化し、
均一な組成の結晶を得ることができない。
【0009】例えば、InGaAsを、InAsとGa
Asの混合融液から成長させると、融液中のGaAsが
相対的に激しく減少する傾向があり、成長した結晶は成
長初期ではGaAsが多く、次第にGaAsの比率が減
少したものになる。このような融液中の特定の成分が相
対的に激しく減少するという問題を解決するため、成長
中に、融液中に不足する成分を補給し、均一な組成の結
晶を成長させる方法が提案されている(特開平4−11
4991号公報、特開平4−160089号公報、特開
平5−213689号公報参照)。
Asの混合融液から成長させると、融液中のGaAsが
相対的に激しく減少する傾向があり、成長した結晶は成
長初期ではGaAsが多く、次第にGaAsの比率が減
少したものになる。このような融液中の特定の成分が相
対的に激しく減少するという問題を解決するため、成長
中に、融液中に不足する成分を補給し、均一な組成の結
晶を成長させる方法が提案されている(特開平4−11
4991号公報、特開平4−160089号公報、特開
平5−213689号公報参照)。
【0010】図4は、従来の補給用材料を用いた引き上
げ成長装置(1)の構成説明図である。この図におい
て、41は種結晶、42は組成勾配混晶結晶、43は一
定組成混晶結晶、44はるつぼ、45は液体シール材、
46は融液、47は電極、48は収容室、49はソース
材料である。
げ成長装置(1)の構成説明図である。この図におい
て、41は種結晶、42は組成勾配混晶結晶、43は一
定組成混晶結晶、44はるつぼ、45は液体シール材、
46は融液、47は電極、48は収容室、49はソース
材料である。
【0011】この従来の補給用材料を用いたInGaA
s引き上げ成長装置においては、るつぼ44に融液(I
nAs+GaAs)46が収容され、このるつぼ44の
底部には収容室48が設けられ、この収容室48の中に
融液46を構成する元素の一部を含むソース材料(Ga
As)49が収容され、融液46の表面には蒸気圧の低
い元素を蒸発を防ぐための液体シール材45が設けられ
ている。この融液46に浸漬されて引き上げられた種結
晶(GaAs)41には、まず組成勾配混晶結晶(Ga
As→InGaAs)42が成長され、この組成勾配混
晶結晶42に結晶成長温度Tgで一定組成混晶結晶(I
nGaAs)43が成長される。
s引き上げ成長装置においては、るつぼ44に融液(I
nAs+GaAs)46が収容され、このるつぼ44の
底部には収容室48が設けられ、この収容室48の中に
融液46を構成する元素の一部を含むソース材料(Ga
As)49が収容され、融液46の表面には蒸気圧の低
い元素を蒸発を防ぐための液体シール材45が設けられ
ている。この融液46に浸漬されて引き上げられた種結
晶(GaAs)41には、まず組成勾配混晶結晶(Ga
As→InGaAs)42が成長され、この組成勾配混
晶結晶42に結晶成長温度Tgで一定組成混晶結晶(I
nGaAs)43が成長される。
【0012】また結晶引き上げ領域の周囲を取り囲むよ
うに配置された電極47の少なくとも一部が融液46の
中に浸漬されており、電極47とソース材料49の間に
電流を流し、ソース材料49を抵抗加熱してその温度T
sを制御することによってソース材料49の融液46の
中への溶解量を調節して、所定の組成の一定組成混晶結
晶43を引き上げている。
うに配置された電極47の少なくとも一部が融液46の
中に浸漬されており、電極47とソース材料49の間に
電流を流し、ソース材料49を抵抗加熱してその温度T
sを制御することによってソース材料49の融液46の
中への溶解量を調節して、所定の組成の一定組成混晶結
晶43を引き上げている。
【0013】図5は、従来の補給用材料を用いた引き上
げ成長装置(2)の構成説明図である。この図におい
て、51はるつぼ、52は融液、53は引き上げ棒、5
4は種結晶、55a,55bは第2の結晶、56,57
a,57b,58は算出装置、59は速度比較装置であ
る。
げ成長装置(2)の構成説明図である。この図におい
て、51はるつぼ、52は融液、53は引き上げ棒、5
4は種結晶、55a,55bは第2の結晶、56,57
a,57b,58は算出装置、59は速度比較装置であ
る。
【0014】この従来の補給用材料を用いた引き上げ成
長装置においては、るつぼ51に融液(GaAs+In
As)52が収容され、この融液52の中に引き上げ棒
53に固着された種結晶(GaAs)54を浸漬し、こ
の種結晶54を毎分40回程度で回転しながら引き上げ
ることによって種結晶54の先端に融液52から第1の
結晶(InGaAs)を成長させながら引き上げる。
長装置においては、るつぼ51に融液(GaAs+In
As)52が収容され、この融液52の中に引き上げ棒
53に固着された種結晶(GaAs)54を浸漬し、こ
の種結晶54を毎分40回程度で回転しながら引き上げ
ることによって種結晶54の先端に融液52から第1の
結晶(InGaAs)を成長させながら引き上げる。
【0015】そして、成長しようとする第1の結晶と同
一構成元素をもち軸方向に所定の組成勾配を有するロッ
ド状の2本の第2の結晶(InGaAs)55a,55
bを組成勾配を逆にして、融液52の中に供給すること
によって融液52の組成を一定に維持する。この方法に
よると、長手方向に組成の勾配を有する結晶から、断面
積が全く同じ棒状の複数の第2の結晶を切出し、上下を
逆にして融液52中に補給することによって、実効的に
長手方向に均質な第2の結晶を得ることができる。
一構成元素をもち軸方向に所定の組成勾配を有するロッ
ド状の2本の第2の結晶(InGaAs)55a,55
bを組成勾配を逆にして、融液52の中に供給すること
によって融液52の組成を一定に維持する。この方法に
よると、長手方向に組成の勾配を有する結晶から、断面
積が全く同じ棒状の複数の第2の結晶を切出し、上下を
逆にして融液52中に補給することによって、実効的に
長手方向に均質な第2の結晶を得ることができる。
【0016】この場合、算出装置57a,57bによっ
て第2の結晶55a,55bの供給速度を算出し、第2
の結晶55a,55bの既知の組成と算出された第2の
結晶55a,55bの供給速度から、算出装置58によ
って現実に融液52に供給されている平均組成を算出
し、この平均組成が成長する第1の結晶組成と一致する
ように第2の結晶55a,55bの供給速度を制御す
る。
て第2の結晶55a,55bの供給速度を算出し、第2
の結晶55a,55bの既知の組成と算出された第2の
結晶55a,55bの供給速度から、算出装置58によ
って現実に融液52に供給されている平均組成を算出
し、この平均組成が成長する第1の結晶組成と一致する
ように第2の結晶55a,55bの供給速度を制御す
る。
【0017】一方、第1の結晶の引き上げ速度は算出装
置56により算出され、製品サイズから決定される所望
の直径が得られるように引き上げ速度が制御される。さ
らに、速度比較装置59を設けて、第1の結晶の引き上
げ速度と第2の結晶の供給速度のバランスを保って、第
1の結晶の直径の安定化を図っている。
置56により算出され、製品サイズから決定される所望
の直径が得られるように引き上げ速度が制御される。さ
らに、速度比較装置59を設けて、第1の結晶の引き上
げ速度と第2の結晶の供給速度のバランスを保って、第
1の結晶の直径の安定化を図っている。
【0018】図6は、従来の補給用材料を用いた引き上
げ成長装置(3)の構成説明図である。この図におい
て、61はるつぼ、62は融液、621 は外側融液、6
22 は内側融液、63はソース、64はソース挿入手
段、65は種結晶、66は結晶引き上げ手段、67は結
晶、68は隔壁、69はスリットである。
げ成長装置(3)の構成説明図である。この図におい
て、61はるつぼ、62は融液、621 は外側融液、6
22 は内側融液、63はソース、64はソース挿入手
段、65は種結晶、66は結晶引き上げ手段、67は結
晶、68は隔壁、69はスリットである。
【0019】この従来の補給用材料を用いた引き上げ成
長装置においては、るつぼ61に収容された元素A,
B,Cからなる3元融液(GaAs+InAs)62の
中に元素A,B,Cのうちの少なくとも2つの元素から
なる化合物半導体のソース(補給用材料、GaAs)6
3を補給しながら、種結晶(GaAs)65に結晶(I
nGaAs)67を引き上げ成長する場合、成長する結
晶67の近傍の内側融液622 とソース63を補給する
外側融液621 の間に、少なくとも1つのスリット69
を有する隔壁68を設け、隔壁68に設けられたスリッ
ト69を介して、ソース63を補給した外側融液621
を内側に供給することによって、結晶67を成長する内
側融液622 の組成が急激に変動しないようにし、その
結果、成長する結晶67の径の変動を防ぎ、また、成長
する結晶67に欠陥が導入されないようにしている。
長装置においては、るつぼ61に収容された元素A,
B,Cからなる3元融液(GaAs+InAs)62の
中に元素A,B,Cのうちの少なくとも2つの元素から
なる化合物半導体のソース(補給用材料、GaAs)6
3を補給しながら、種結晶(GaAs)65に結晶(I
nGaAs)67を引き上げ成長する場合、成長する結
晶67の近傍の内側融液622 とソース63を補給する
外側融液621 の間に、少なくとも1つのスリット69
を有する隔壁68を設け、隔壁68に設けられたスリッ
ト69を介して、ソース63を補給した外側融液621
を内側に供給することによって、結晶67を成長する内
側融液622 の組成が急激に変動しないようにし、その
結果、成長する結晶67の径の変動を防ぎ、また、成長
する結晶67に欠陥が導入されないようにしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記の、従来の補給用
材料を用いた引き上げ成長装置(その1)、(その2)
および(その3)によると、原理的には、均一な組成の
多元材料が得られるにしても、多元材料の組成によって
は、実際の成長では組成の変動を抑えるのが困難な場合
が生じることがある。
材料を用いた引き上げ成長装置(その1)、(その2)
および(その3)によると、原理的には、均一な組成の
多元材料が得られるにしても、多元材料の組成によって
は、実際の成長では組成の変動を抑えるのが困難な場合
が生じることがある。
【0021】例えば、InGaAsでInAs成分の比
率が10%以上になると多元液状材料中のGaAs成分
が急激に減少するため、成長とともに多元液状材料の組
成に著しい揺らぎが生じてくる。このような場合には、
一定組成のInGaAsからなる補給用材料からの補給
ではこの著しい組成の揺らぎを完全に解消することがで
きず、成長した多元材料の組成が不均一になってしまう
という問題がある。
率が10%以上になると多元液状材料中のGaAs成分
が急激に減少するため、成長とともに多元液状材料の組
成に著しい揺らぎが生じてくる。このような場合には、
一定組成のInGaAsからなる補給用材料からの補給
ではこの著しい組成の揺らぎを完全に解消することがで
きず、成長した多元材料の組成が不均一になってしまう
という問題がある。
【0022】また、従来の補給用材料を用いた引き上げ
成長装置(その1)、(その2)においては、GaAs
あるいはInGaAs等の補給用材料(ソース)が多元
液状材料(融液)に融け込む時に、補給用材料の近傍で
多元液状材料の組成が大きく変動し、この多元液状材料
の変動が成長する多元材料の組成に影響するという問題
もあった。
成長装置(その1)、(その2)においては、GaAs
あるいはInGaAs等の補給用材料(ソース)が多元
液状材料(融液)に融け込む時に、補給用材料の近傍で
多元液状材料の組成が大きく変動し、この多元液状材料
の変動が成長する多元材料の組成に影響するという問題
もあった。
【0023】また、従来の補給用材料を用いた引き上げ
成長装置(その1)、(その2)および(その3)に共
通するが、同じ組成の補給用材料を用いているため、多
元液状材料の著しい多元液状材料の組成の揺らぎを完全
に解消することができないため、成長した多元材料の組
成が不均一になってしまうという問題がある。
成長装置(その1)、(その2)および(その3)に共
通するが、同じ組成の補給用材料を用いているため、多
元液状材料の著しい多元液状材料の組成の揺らぎを完全
に解消することができないため、成長した多元材料の組
成が不均一になってしまうという問題がある。
【0024】また、異なった組成の多元材料を成長させ
ようとすると、まず、それに応じた組成の補給用材料を
用意する必要があり、補給用材料を用意していない組成
の多元材料を得ようとすると、補給用材料の作成から始
めなければならないという問題があった。上記の問題
は、ここに例示したInGaAs等の半導体材料に限ら
れるものではなく、多元液状材料から成長させる多元材
料に共通に生じるものである。
ようとすると、まず、それに応じた組成の補給用材料を
用意する必要があり、補給用材料を用意していない組成
の多元材料を得ようとすると、補給用材料の作成から始
めなければならないという問題があった。上記の問題
は、ここに例示したInGaAs等の半導体材料に限ら
れるものではなく、多元液状材料から成長させる多元材
料に共通に生じるものである。
【0025】さらに、従来の補給用材料を用いた引き上
げ成長装置(その1)、(その2)によると、補給用材
料の補給部と結晶成長部がるつぼ中で比較的接近した位
置にあるため、補給用材料近傍の多元液状材料の組成の
変動が成長する結晶に直接影響し、成長した結晶の直径
の変動や組成の局部的変動による結晶欠陥の発生をもた
らすという問題があった。
げ成長装置(その1)、(その2)によると、補給用材
料の補給部と結晶成長部がるつぼ中で比較的接近した位
置にあるため、補給用材料近傍の多元液状材料の組成の
変動が成長する結晶に直接影響し、成長した結晶の直径
の変動や組成の局部的変動による結晶欠陥の発生をもた
らすという問題があった。
【0026】従来の補給用材料を用いた引き上げ成長装
置(その3)においては、成長する結晶の近傍の内側融
液と補給用材料を補給する外側融液の間に、スリットを
有する隔壁を設け、このスリットを通して補給用材料を
補給することによって、内側融液の組成の急激な変動を
緩和することはできるが、前記のように、従来の補給用
材料を用いた引き上げ成長装置(その1),(その2)
と同様に、同じ組成の補給用材料を用いているため、多
元材料を成長する内側融液の組成を充分に均一化するこ
とができず、多元液状材料の表面の変動を防ぐことはで
きなかった。
置(その3)においては、成長する結晶の近傍の内側融
液と補給用材料を補給する外側融液の間に、スリットを
有する隔壁を設け、このスリットを通して補給用材料を
補給することによって、内側融液の組成の急激な変動を
緩和することはできるが、前記のように、従来の補給用
材料を用いた引き上げ成長装置(その1),(その2)
と同様に、同じ組成の補給用材料を用いているため、多
元材料を成長する内側融液の組成を充分に均一化するこ
とができず、多元液状材料の表面の変動を防ぐことはで
きなかった。
【0027】また、相対的に減少する元素のみを補給す
ると、結晶成長の進行とともに多元液状材料が減少して
表面が低下し、成長界面温度の変動が生じ、成長する多
元材料の組成を変動させるため、多元液状材料を加熱す
る装置に供給する電力を変えたり、るつぼの位置を変え
たりして成長面温度を一定に保つ必要を生じるという問
題を生じることになる。
ると、結晶成長の進行とともに多元液状材料が減少して
表面が低下し、成長界面温度の変動が生じ、成長する多
元材料の組成を変動させるため、多元液状材料を加熱す
る装置に供給する電力を変えたり、るつぼの位置を変え
たりして成長面温度を一定に保つ必要を生じるという問
題を生じることになる。
【0028】本発明は、多元液状材料から多元材料を引
き上げ成長する際、この多元液状材料に補給用材料を補
給して、多元液状材料の組成の揺らぎを緩和して成長し
た多元材料の組成を均一化し、また、異なった組成の多
元材料を容易に成長させることができ、さらに、この場
合、補給用材料の補給によって多元液状材料の組成の変
動を抑え、成長する多元材料の結晶欠陥の発生を低減
し、多元液状材料の表面が変動するのを防ぐことによっ
て成長界面温度の変動を防ぎ、成長する多元材料の組成
の変動を防ぐことができる手段を提供することを目的と
する。
き上げ成長する際、この多元液状材料に補給用材料を補
給して、多元液状材料の組成の揺らぎを緩和して成長し
た多元材料の組成を均一化し、また、異なった組成の多
元材料を容易に成長させることができ、さらに、この場
合、補給用材料の補給によって多元液状材料の組成の変
動を抑え、成長する多元材料の結晶欠陥の発生を低減
し、多元液状材料の表面が変動するのを防ぐことによっ
て成長界面温度の変動を防ぎ、成長する多元材料の組成
の変動を防ぐことができる手段を提供することを目的と
する。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる、2種以
上の元素を含む融液または溶液である多元液状材料の中
に該2種以上の元素の少なくとも1種を成分とする補給
用材料を補給して該多元液状材料の組成を制御しなが
ら、該多元液状材料の中に浸漬した種材料に該2種以上
の元素からなる多元材料を成長する引き上げ成長方法に
おいては、該補給用材料が複数であり、少なくとも1つ
の補給用材料の組成を他の補給用材料の組成と異なら
せ、望ましくは、成長界面の温度を実質的に一定に保
ち、また必要に応じて、補給用材料の補給速度を相互に
異ならせる工程を採用した。
上の元素を含む融液または溶液である多元液状材料の中
に該2種以上の元素の少なくとも1種を成分とする補給
用材料を補給して該多元液状材料の組成を制御しなが
ら、該多元液状材料の中に浸漬した種材料に該2種以上
の元素からなる多元材料を成長する引き上げ成長方法に
おいては、該補給用材料が複数であり、少なくとも1つ
の補給用材料の組成を他の補給用材料の組成と異なら
せ、望ましくは、成長界面の温度を実質的に一定に保
ち、また必要に応じて、補給用材料の補給速度を相互に
異ならせる工程を採用した。
【0030】この場合、多元液状材料の構成元素を元素
A,B,Cとするとき、元素AおよびBを周期律表の同
一族に属する元素とし、少なくとも1つの補給用材料の
元素Aの組成比を成長する多元材料の元素Aの組成比よ
り高い化合物とし、他の少なくとも1つの補給用材料の
元素Aの組成比を成長する多元材料の元素Aの組成比よ
り低い化合物とすることができる。
A,B,Cとするとき、元素AおよびBを周期律表の同
一族に属する元素とし、少なくとも1つの補給用材料の
元素Aの組成比を成長する多元材料の元素Aの組成比よ
り高い化合物とし、他の少なくとも1つの補給用材料の
元素Aの組成比を成長する多元材料の元素Aの組成比よ
り低い化合物とすることができる。
【0031】また、この場合、多元液状材料の構成元素
を元素A,B,Cとするとき、元素AおよびBを周期律
表の同一族に属する元素とし、少なくとも1つの補給用
材料の融点が元素A,B,Cからなる3元材料の融点よ
り高い元素A,Cまたは元素B,Cからなる2元化合物
とすることができる。
を元素A,B,Cとするとき、元素AおよびBを周期律
表の同一族に属する元素とし、少なくとも1つの補給用
材料の融点が元素A,B,Cからなる3元材料の融点よ
り高い元素A,Cまたは元素B,Cからなる2元化合物
とすることができる。
【0032】また、この場合、元素A,Bを周期律表の
III 族に属する互いに異なる元素、元素Cを周期律表の
V族に属する元素とし、また、元素A,Bを周期律表の
V族に属する互いに異なる元素、元素Cを周期律表のII
I 族に属する元素とし、また、元素A,Bを周期律表の
II族に属する互いに異なる元素、元素Cが周期律表のV
I 族に属する元素とし、また、元素A,Bを周期律表の
VI 族に属する互いに異なる元素、元素Cを周期律表の
II族に属する元素とすることができる。
III 族に属する互いに異なる元素、元素Cを周期律表の
V族に属する元素とし、また、元素A,Bを周期律表の
V族に属する互いに異なる元素、元素Cを周期律表のII
I 族に属する元素とし、また、元素A,Bを周期律表の
II族に属する互いに異なる元素、元素Cが周期律表のV
I 族に属する元素とし、また、元素A,Bを周期律表の
VI 族に属する互いに異なる元素、元素Cを周期律表の
II族に属する元素とすることができる。
【0033】また、この場合、元素A,Cからなる2元
補給材料の分子量をMAC、元素B,Cからなる2元補給
材料の分子量をMBC、成長して得られる元素A,B,C
からなる3元化合物の中の元素A,Cからなる化合物の
組成比をxs 、該3元化合物の成長速度をw、補給用材
料の数をn、i番目の補給用材料の中の元素A,Cから
なる化合物の組成比をxi とするとき、i番目の補給用
材料の補給速度vi を、下記の2つの式を満足するよう
に定めることができる。
補給材料の分子量をMAC、元素B,Cからなる2元補給
材料の分子量をMBC、成長して得られる元素A,B,C
からなる3元化合物の中の元素A,Cからなる化合物の
組成比をxs 、該3元化合物の成長速度をw、補給用材
料の数をn、i番目の補給用材料の中の元素A,Cから
なる化合物の組成比をxi とするとき、i番目の補給用
材料の補給速度vi を、下記の2つの式を満足するよう
に定めることができる。
【数2】
【0034】この場合、i番目の補給用材料の補給速度
vi に一定の係数を乗じた速度で該補給用材料を補給す
ることができる。この場合、補給用材料を、断面積が実
質的に一定の棒状、好ましくは、一端または全体が先端
に向かって細くなっている棒状とし、先端に向かって細
くなっている棒状補給用材料を用いる場合は、先端に向
かって細くなっている部分を下方にして多元液状材料の
中に浸漬して補給用材料を多元液状材料中に補給するこ
とによって、多元液状材料の組成の変動を低減すること
ができる。
vi に一定の係数を乗じた速度で該補給用材料を補給す
ることができる。この場合、補給用材料を、断面積が実
質的に一定の棒状、好ましくは、一端または全体が先端
に向かって細くなっている棒状とし、先端に向かって細
くなっている棒状補給用材料を用いる場合は、先端に向
かって細くなっている部分を下方にして多元液状材料の
中に浸漬して補給用材料を多元液状材料中に補給するこ
とによって、多元液状材料の組成の変動を低減すること
ができる。
【0035】また、この場合、補給用材料を任意形状の
粒子とし、該粒子を多元液状材料の中に投下して該多元
液状材料に該補給用材料を補給することができる。ま
た、これらの場合、成長する化合物を、単結晶の化合物
半導体とすることができる。
粒子とし、該粒子を多元液状材料の中に投下して該多元
液状材料に該補給用材料を補給することができる。ま
た、これらの場合、成長する化合物を、単結晶の化合物
半導体とすることができる。
【0036】また、本発明にかかる引き上げ成長装置に
おいては、2種以上の元素からなる多元液状材料を収容
するためのるつぼと、該多元液状材料から多元材料を成
長させる種材料を保持して該種結晶に多元材料を成長す
る引き上げ手段と、該多元液状材料のうち多元材料を成
長する工程において減少する元素を補給する複数の補給
用材料を該多元液状材料の中に導入する手段と、るつぼ
中の該多元液状材料を加熱する手段と、多元材料の引き
上げ速度、該多元液状材料の温度、複数の補給用材料の
該多元液状材料への補給速度を制御するための制御装置
を有する構成とすることができる。
おいては、2種以上の元素からなる多元液状材料を収容
するためのるつぼと、該多元液状材料から多元材料を成
長させる種材料を保持して該種結晶に多元材料を成長す
る引き上げ手段と、該多元液状材料のうち多元材料を成
長する工程において減少する元素を補給する複数の補給
用材料を該多元液状材料の中に導入する手段と、るつぼ
中の該多元液状材料を加熱する手段と、多元材料の引き
上げ速度、該多元液状材料の温度、複数の補給用材料の
該多元液状材料への補給速度を制御するための制御装置
を有する構成とすることができる。
【0037】また、この場合、種材料に成長する多元材
料の質量をロードセルによって連続的に測定して成長速
度を求め、該成長速度に基づいて、該補給用材料を補給
する制御装置を有する構成とすることができる。また、
この場合、るつぼ内に、補充用材料を補充する領域と、
多元材料を成長する領域を隔てる少なくとも1つの開口
を有する隔壁を設けて、多元材料を成長する領域の組成
の変動を抑制することができる。
料の質量をロードセルによって連続的に測定して成長速
度を求め、該成長速度に基づいて、該補給用材料を補給
する制御装置を有する構成とすることができる。また、
この場合、るつぼ内に、補充用材料を補充する領域と、
多元材料を成長する領域を隔てる少なくとも1つの開口
を有する隔壁を設けて、多元材料を成長する領域の組成
の変動を抑制することができる。
【0038】
【作用】本発明の引き上げ成長方法の原理をInGaA
s結晶の引き上げを例にして説明する。供給用材料の数
をn(2以上)とし、そのi番目の補給用材料の平均組
成をInxiGa1-xiAs、補給用材料の補給速度をvi
(g/時間)とする。したがって、1≦i≦n,0≦x
i≦1である。また、成長する結晶の成長速度をw(g
/時間)、組成をInxsGa1-xsAsとする。
s結晶の引き上げを例にして説明する。供給用材料の数
をn(2以上)とし、そのi番目の補給用材料の平均組
成をInxiGa1-xiAs、補給用材料の補給速度をvi
(g/時間)とする。したがって、1≦i≦n,0≦x
i≦1である。また、成長する結晶の成長速度をw(g
/時間)、組成をInxsGa1-xsAsとする。
【0039】成長中の多元液状材料(融液)にInxsG
a1-xsAs組成の補給用材料を速度w(g/時間)で補
給すれば、多元液状材料の体積および組成を一定に保つ
ことができることは明らかである。補給する補給用液状
材料をInAs成分とGaAs成分に分けてみると、
a1-xsAs組成の補給用材料を速度w(g/時間)で補
給すれば、多元液状材料の体積および組成を一定に保つ
ことができることは明らかである。補給する補給用液状
材料をInAs成分とGaAs成分に分けてみると、
【数3】 ずつ補給することになる。ここでMInAsはInAsの分
子量(190)、MGaAsはGaAsの分子量(145)
である。
子量(190)、MGaAsはGaAsの分子量(145)
である。
【0040】n個の補給用材料の中、InAs組成が最
も多いもののx値をxm 、最も少ないもののx値をxl
とし、前者の組成(InxmGa1-xmAs)をもつ補給用
材料の補給速度をvm (g/時間)、後者の組成(In
xlGa1-xmAs)をもつ補給用材料の補給速度をv
l (g/時間)とする。ここで、InxmGa1-xmAsお
よびInxlGa1-xmAsの組成をもつ補給用材料からの
み補給される場合を考える。
も多いもののx値をxm 、最も少ないもののx値をxl
とし、前者の組成(InxmGa1-xmAs)をもつ補給用
材料の補給速度をvm (g/時間)、後者の組成(In
xlGa1-xmAs)をもつ補給用材料の補給速度をv
l (g/時間)とする。ここで、InxmGa1-xmAsお
よびInxlGa1-xmAsの組成をもつ補給用材料からの
み補給される場合を考える。
【0041】この場合には、これら両補給用材料からの
補給は、
補給は、
【数4】 である。
【0042】上記の(3),(4)式がそれぞれ
(1),(2)式に等しければ、成長中の多元液状材料
(InGaAs)の量および組成は一定に保たれる。す
なわち、(1)=(3),(2)=(4)が成長中に多
元液状材料の量および組成が一定に保たれる条件であ
る。これらの式からvm とvl を求めると、
(1),(2)式に等しければ、成長中の多元液状材料
(InGaAs)の量および組成は一定に保たれる。す
なわち、(1)=(3),(2)=(4)が成長中に多
元液状材料の量および組成が一定に保たれる条件であ
る。これらの式からvm とvl を求めると、
【数5】 が得られる。
【0043】ここで補給用材料の多元液状材料に補給す
ると仮定しているので補給速度vmとvl はいずれも正
の値をもつ。また、前に定義したところによりxm >x
l である。さらにxs ,xm ,xl はいずれも0は1の
間の値をもつことを考え合わせると、xl <xs <xm
でなければならない。
ると仮定しているので補給速度vmとvl はいずれも正
の値をもつ。また、前に定義したところによりxm >x
l である。さらにxs ,xm ,xl はいずれも0は1の
間の値をもつことを考え合わせると、xl <xs <xm
でなければならない。
【0044】すなわち、xs の組成をもつ結晶を引き上
げる場合に、それより高いInAs組成(xm )の補給
用材料と低いIn組成(xl )の補給用材料を用意し
て、それぞれを(5)式と(6)式で与えられる速度で
補給すれば成長中の融液量と組成は一定に保たれる。こ
のとき、成長界面温度を一定にして成長すれば一定組成
の多元材料(InGaAs)が成長する。
げる場合に、それより高いInAs組成(xm )の補給
用材料と低いIn組成(xl )の補給用材料を用意し
て、それぞれを(5)式と(6)式で与えられる速度で
補給すれば成長中の融液量と組成は一定に保たれる。こ
のとき、成長界面温度を一定にして成長すれば一定組成
の多元材料(InGaAs)が成長する。
【0045】上記は、補給用材料を2個とした場合の議
論であるが、この議論は、一般にn個の補給用材料を用
いる場合にも、この議論は、任意の2個の補給用材料の
間の関係について成立する。すなわち、n個のソースを
InAs組成の低い方から並べて、 xl =x1 <x2 <・・<xi <xi+1 <・・<xn-1 <xn =xm とし、xi とxi+1 に上記の議論を適用すると、xi <
xs <xi+1 となる。
論であるが、この議論は、一般にn個の補給用材料を用
いる場合にも、この議論は、任意の2個の補給用材料の
間の関係について成立する。すなわち、n個のソースを
InAs組成の低い方から並べて、 xl =x1 <x2 <・・<xi <xi+1 <・・<xn-1 <xn =xm とし、xi とxi+1 に上記の議論を適用すると、xi <
xs <xi+1 となる。
【0046】もし、融液組成を一定に保つ必要がある
が、融液量を一定に保つ必要がない事情がある時には、
ここで求めた補給用材料の補給速度に比例する速度です
べての補給用材料を補給すればよい。
が、融液量を一定に保つ必要がない事情がある時には、
ここで求めた補給用材料の補給速度に比例する速度です
べての補給用材料を補給すればよい。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例の多元材料の引き上
げ成長装置の構成説明図である。この図において、1は
るつぼ、21 は補給部多元液状材料、22 は引き上げ成
長部多元液状材料、31 ,32 は補給用材料、41 ,4
2 は補給用材料移送装置、5は種材料、6は多元材料引
き上げ手段、7は多元材料、8はロードセル、9は制御
装置、10は加熱装置、11は円筒隔壁、12はスリッ
トである。
げ成長装置の構成説明図である。この図において、1は
るつぼ、21 は補給部多元液状材料、22 は引き上げ成
長部多元液状材料、31 ,32 は補給用材料、41 ,4
2 は補給用材料移送装置、5は種材料、6は多元材料引
き上げ手段、7は多元材料、8はロードセル、9は制御
装置、10は加熱装置、11は円筒隔壁、12はスリッ
トである。
【0048】この実施例の引き上げ成長装置において
は、内径80mmのPBN製のるつぼ1の中に、GaA
s結晶(単結晶または多結晶)87.67gとInAs
結晶(単結晶または多結晶)192.33gを入れ、加
熱装置10によってるつぼ1を加熱してInGaAsか
らなる補給部多元液状材料21 と引き上げ成長部多元液
状材料22 を生成する。
は、内径80mmのPBN製のるつぼ1の中に、GaA
s結晶(単結晶または多結晶)87.67gとInAs
結晶(単結晶または多結晶)192.33gを入れ、加
熱装置10によってるつぼ1を加熱してInGaAsか
らなる補給部多元液状材料21 と引き上げ成長部多元液
状材料22 を生成する。
【0049】そして、長さ30mm、直径5mmの円柱
状でその下面が(111)B面を有するGaAs単結晶
からなる種材料5を、ロードセル8によって秤量され、
制御装置9によって制御された回転速度で回転される多
元材料引き上げ手段6に固定する。第1の補給用材料3
1 として、長さ50mm、断面の一辺の長さ10mmの
4角柱状のIn0.05Ga0.95Asの単結晶を用い、第2
の補給用材料32 として、第1の補給用材料31 と同様
の形状を有するIn0.12Ga0.88Asの単結晶を用い
た。これらの第1の補給用材料31 と第2の補給用材料
32 は、それぞれ制御装置9によって制御される補給用
材料移送装置41 ,42 により支持されている。
状でその下面が(111)B面を有するGaAs単結晶
からなる種材料5を、ロードセル8によって秤量され、
制御装置9によって制御された回転速度で回転される多
元材料引き上げ手段6に固定する。第1の補給用材料3
1 として、長さ50mm、断面の一辺の長さ10mmの
4角柱状のIn0.05Ga0.95Asの単結晶を用い、第2
の補給用材料32 として、第1の補給用材料31 と同様
の形状を有するIn0.12Ga0.88Asの単結晶を用い
た。これらの第1の補給用材料31 と第2の補給用材料
32 は、それぞれ制御装置9によって制御される補給用
材料移送装置41 ,42 により支持されている。
【0050】るつぼ1は加熱装置10によって室温から
3時間かけて1380℃まで昇温してその中に充填した
GaAs結晶とInAs結晶を溶融して、補給部多元液
状材料21 と引き上げ成長部多元液状材料22 を生成し
た後、この温度で12時間保持して組成を安定化する。
3時間かけて1380℃まで昇温してその中に充填した
GaAs結晶とInAs結晶を溶融して、補給部多元液
状材料21 と引き上げ成長部多元液状材料22 を生成し
た後、この温度で12時間保持して組成を安定化する。
【0051】その後、130分かけて1123℃まで降
温しこの温度に保ちながら、多元材料引き上げ手段6を
降下させ種材料5を引き上げ成長部多元液状材料22 に
接触させる。その後、多元材料引き上げ手段6を毎分4
0回転で回転させながら毎時2mmの速度で次第に引き
上げる。2℃/時間で引き上げ成長部多元液状材料22
の温度を降下させながら、種材料5を引き上げると、多
元材料7の直径は次第に増加していく。
温しこの温度に保ちながら、多元材料引き上げ手段6を
降下させ種材料5を引き上げ成長部多元液状材料22 に
接触させる。その後、多元材料引き上げ手段6を毎分4
0回転で回転させながら毎時2mmの速度で次第に引き
上げる。2℃/時間で引き上げ成長部多元液状材料22
の温度を降下させながら、種材料5を引き上げると、多
元材料7の直径は次第に増加していく。
【0052】引き上げ成長部多元液状材料22 の温度が
1113℃になったとき、補給用材料移送装置41 ,4
2 を降下させて、第1の補給用材料31 と第2の補給用
材料32 を補給部多元液状材料21 に接触させる。第1
の補給用材料31 と第2の補給用材料32 が補給部多元
液状材料21 に接触した後、補給用材料移送装置41 を
1.79mm/時間の速度で、また、補給用材料移送装
置42 を4.49mm/時間の速度で降下させ、第1の
補給用材料31 と第2の補給用材料32 を各々この速度
で補給部多元液状材料21 中に浸漬し、この補給部多元
液状材料21 を円筒隔壁11のスリット12を通し組成
を均一化して引き上げ成長部多元液状材料22 側に移送
する。
1113℃になったとき、補給用材料移送装置41 ,4
2 を降下させて、第1の補給用材料31 と第2の補給用
材料32 を補給部多元液状材料21 に接触させる。第1
の補給用材料31 と第2の補給用材料32 が補給部多元
液状材料21 に接触した後、補給用材料移送装置41 を
1.79mm/時間の速度で、また、補給用材料移送装
置42 を4.49mm/時間の速度で降下させ、第1の
補給用材料31 と第2の補給用材料32 を各々この速度
で補給部多元液状材料21 中に浸漬し、この補給部多元
液状材料21 を円筒隔壁11のスリット12を通し組成
を均一化して引き上げ成長部多元液状材料22 側に移送
する。
【0053】引き上げ成長部多元液状材料22 の温度、
多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料31 と第2
の補給用材料32 の浸漬速度をこの状態に維持して約1
1時間多元材料7の引上げを続行する。その後、従来か
ら知られている通常の引上げ成長と同様に、多元材料の
引き上げ速度を次第に早めて成長中の多元材料を引き上
げ成長部多元液状材料22 から分離して、徐々に冷却し
て成長を終了する。この結果、直径20mm、長さ22
mm強でIn0.1 Ga0.9 Asの組成をもつ結晶が得ら
れた。
多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料31 と第2
の補給用材料32 の浸漬速度をこの状態に維持して約1
1時間多元材料7の引上げを続行する。その後、従来か
ら知られている通常の引上げ成長と同様に、多元材料の
引き上げ速度を次第に早めて成長中の多元材料を引き上
げ成長部多元液状材料22 から分離して、徐々に冷却し
て成長を終了する。この結果、直径20mm、長さ22
mm強でIn0.1 Ga0.9 Asの組成をもつ結晶が得ら
れた。
【0054】図2は、成長した多元材料の組成分布説明
図である。この図の横軸は成長長さを示し、縦軸はIn
As組成を示している。この実施例の引き上げ成長方法
によって成長された多元材料(InGaAs)のInA
s組成分布は白丸で示されているが、結晶全体にわたっ
て極めて均一であることがわかる。
図である。この図の横軸は成長長さを示し、縦軸はIn
As組成を示している。この実施例の引き上げ成長方法
によって成長された多元材料(InGaAs)のInA
s組成分布は白丸で示されているが、結晶全体にわたっ
て極めて均一であることがわかる。
【0055】(第2実施例)この実施例においては、第
1実施例と同様の補給用材料を用いたが、異なる組成の
結晶を引き上げた。この実施例で用いる引き上げ成長装
置は、第1実施例で用いた引き上げ成長装置と格別異な
るものではないため、図1を参照して説明する。
1実施例と同様の補給用材料を用いたが、異なる組成の
結晶を引き上げた。この実施例で用いる引き上げ成長装
置は、第1実施例で用いた引き上げ成長装置と格別異な
るものではないため、図1を参照して説明する。
【0056】るつぼ1の中に、GaAs結晶(単結晶ま
たは多結晶)115.65gとInAs結晶(単結晶ま
たは多結晶)164.35gを充填して加熱し多元液状
材料を生成する。成長開始前の手順は第1実施例で説明
した手順と全く同じである。補給部多元液状材料21 と
引き上げ成長部多元液状材料22 は120分かけて11
48℃まで降温され、多元材料引き上げ手段6を降下さ
せて種材料5を引き上げ成長部多元液状材料22 に接触
させる。
たは多結晶)115.65gとInAs結晶(単結晶ま
たは多結晶)164.35gを充填して加熱し多元液状
材料を生成する。成長開始前の手順は第1実施例で説明
した手順と全く同じである。補給部多元液状材料21 と
引き上げ成長部多元液状材料22 は120分かけて11
48℃まで降温され、多元材料引き上げ手段6を降下さ
せて種材料5を引き上げ成長部多元液状材料22 に接触
させる。
【0057】その後、多元材料引き上げ手段6を毎分4
0回転で回転させながら毎時2mm/の速度で引き上げ
る。2℃/時間で引き上げ成長部多元液状材料22 の温
度を降下させながら引き上げると多元材料7の直径は次
第に増加していく。
0回転で回転させながら毎時2mm/の速度で引き上げ
る。2℃/時間で引き上げ成長部多元液状材料22 の温
度を降下させながら引き上げると多元材料7の直径は次
第に増加していく。
【0058】引き上げ成長部多元液状材料22 の温度が
1138℃になったとき、補給用材料移送装置41 と補
給用材料移送装置42 を降下させて、In0.05Ga0.95
Asの単結晶からなる第1の補給用材料31 と、In
0.12Ga0.88Asの単結晶からなる第2の補給用材料3
2 を補給部多元液状材料21 に接触させる。第1の補給
用材料31 と第2の補給用材料32 が引き上げ成長部多
元液状材料22 に接触した後、補給用材料移送装置41
を3.60mm/時間の速度で、また、補給用材料移送
装置42 を2.71mm/時間の速度で降下させ、第1
の補給用材料31 と第2の補給用材料32 を各々この速
度で補給部多元液状材料21中に浸漬する。
1138℃になったとき、補給用材料移送装置41 と補
給用材料移送装置42 を降下させて、In0.05Ga0.95
Asの単結晶からなる第1の補給用材料31 と、In
0.12Ga0.88Asの単結晶からなる第2の補給用材料3
2 を補給部多元液状材料21 に接触させる。第1の補給
用材料31 と第2の補給用材料32 が引き上げ成長部多
元液状材料22 に接触した後、補給用材料移送装置41
を3.60mm/時間の速度で、また、補給用材料移送
装置42 を2.71mm/時間の速度で降下させ、第1
の補給用材料31 と第2の補給用材料32 を各々この速
度で補給部多元液状材料21中に浸漬する。
【0059】引き上げ成長部多元液状材料22 の温度、
多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料31 と第2
の補給用材料32 の浸漬速度をこの状態に維持して約1
4時間多元材料7の引上げを続行する。その後、従来か
ら知られている通常の引上げ成長と同様に、多元材料の
引き上げ速度を次第に早めて成長中の多元材料を引き上
げ成長部多元液状材料22 から分離して、徐々に冷却し
て成長を終了する。この結果、直径20mm、長さ27
mm強でIn0.08Ga0.92Asの組成をもつ結晶が得ら
れた。
多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料31 と第2
の補給用材料32 の浸漬速度をこの状態に維持して約1
4時間多元材料7の引上げを続行する。その後、従来か
ら知られている通常の引上げ成長と同様に、多元材料の
引き上げ速度を次第に早めて成長中の多元材料を引き上
げ成長部多元液状材料22 から分離して、徐々に冷却し
て成長を終了する。この結果、直径20mm、長さ27
mm強でIn0.08Ga0.92Asの組成をもつ結晶が得ら
れた。
【0060】この実施例の引き上げ成長方法によって成
長された多元材料(InGaAs)のInAs組成分布
は図2に黒丸で示されているが、結晶全体にわたって極
めて均一であることがわかる。
長された多元材料(InGaAs)のInAs組成分布
は図2に黒丸で示されているが、結晶全体にわたって極
めて均一であることがわかる。
【0061】(第3実施例)この実施例で用いる引き上
げ成長装置は、第1実施例で用いた引き上げ成長装置と
格別異なるものではないため、図1を参照して説明す
る。また、多元液状材料の組成、種材料、成長開始前お
よび成長終了時の手順は第1実施例で説明した手順と全
く同じであるため、第1実施例、第2実施例と異なる点
のみを説明する。
げ成長装置は、第1実施例で用いた引き上げ成長装置と
格別異なるものではないため、図1を参照して説明す
る。また、多元液状材料の組成、種材料、成長開始前お
よび成長終了時の手順は第1実施例で説明した手順と全
く同じであるため、第1実施例、第2実施例と異なる点
のみを説明する。
【0062】第1実施例と第2実施例では、補給用材料
として3元の結晶を用いたが、この実施例では、第1の
補給用材料31 として長さ50mm、断面の一辺の長さ
10mmの4角柱状のIn0.05Ga0.95As単結晶を用
い、第2の補給用材料32 として第1の補給用材料31
と同じ形状のGaAs単結晶を用い、これらは補給用材
料移送装置41 ,42 に保持されている。
として3元の結晶を用いたが、この実施例では、第1の
補給用材料31 として長さ50mm、断面の一辺の長さ
10mmの4角柱状のIn0.05Ga0.95As単結晶を用
い、第2の補給用材料32 として第1の補給用材料31
と同じ形状のGaAs単結晶を用い、これらは補給用材
料移送装置41 ,42 に保持されている。
【0063】第1の補給用材料31 と第2の補給用材料
32 が補給部多元液状材料21 に接触した後、補給用材
料移送装置41 は1.04mm/時間の速度で、補給用
材料移送装置42 は5.23mm/時間の速度で降下さ
せられ、第1の補給用材料3 1 と第2の補給用材料32
は各々この速度で補給部多元液状材料21 中に浸漬され
る。
32 が補給部多元液状材料21 に接触した後、補給用材
料移送装置41 は1.04mm/時間の速度で、補給用
材料移送装置42 は5.23mm/時間の速度で降下さ
せられ、第1の補給用材料3 1 と第2の補給用材料32
は各々この速度で補給部多元液状材料21 中に浸漬され
る。
【0064】引き上げ成長部多元液状材料22 の温度、
多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料31 と第2
の補給用材料32 の浸漬速度をこの状態に維持して約9
時間30分多元材料7の引き上げを続行する。この結
果、直径20mm、長さ19mm強でIn0.1 Ga0.9
Asの組成をもつ結晶が得られた。
多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料31 と第2
の補給用材料32 の浸漬速度をこの状態に維持して約9
時間30分多元材料7の引き上げを続行する。この結
果、直径20mm、長さ19mm強でIn0.1 Ga0.9
Asの組成をもつ結晶が得られた。
【0065】(第4実施例)図3は、第4実施例の多元
材料の引き上げ成長装置の構成説明図である。この図に
おいて、21はるつぼ、221 は補給部多元液状材料、
222 は引き上げ成長部多元液状材料、23は第1の補
給用材料、24は補給用材料移送装置、25は第2の補
給用材料粒子、26は補給用材料粒子投入装置、27は
種材料、28は多元材料引き上げ手段、29は多元材
料、30はロードセル、31は制御装置、32は加熱装
置、33は円筒隔壁、34はスリットである。
材料の引き上げ成長装置の構成説明図である。この図に
おいて、21はるつぼ、221 は補給部多元液状材料、
222 は引き上げ成長部多元液状材料、23は第1の補
給用材料、24は補給用材料移送装置、25は第2の補
給用材料粒子、26は補給用材料粒子投入装置、27は
種材料、28は多元材料引き上げ手段、29は多元材
料、30はロードセル、31は制御装置、32は加熱装
置、33は円筒隔壁、34はスリットである。
【0066】この実施例の引き上げ成長装置において
は、内径80mmのPBN製のるつぼ21の中に、Ga
As結晶(単結晶または多結晶)87.67gとInA
s結晶(単結晶または多結晶)192.33gを入れ、
加熱装置32によってるつぼ21を加熱してInGaA
sからなる補給部多元液状材料221 と引き上げ成長部
多元液状材料222 を生成するようになっている。
は、内径80mmのPBN製のるつぼ21の中に、Ga
As結晶(単結晶または多結晶)87.67gとInA
s結晶(単結晶または多結晶)192.33gを入れ、
加熱装置32によってるつぼ21を加熱してInGaA
sからなる補給部多元液状材料221 と引き上げ成長部
多元液状材料222 を生成するようになっている。
【0067】そして、長さ30mm、直径5mmの円柱
状でその上下に(111)B面を有するGaAs単結晶
からなる種材料27を、ロードセル30によって秤量さ
れ、制御装置31によって制御された回転速度で回転さ
れる多元材料引き上げ手段28に固定する。
状でその上下に(111)B面を有するGaAs単結晶
からなる種材料27を、ロードセル30によって秤量さ
れ、制御装置31によって制御された回転速度で回転さ
れる多元材料引き上げ手段28に固定する。
【0068】そして、長さ50mm、断面の一辺の長さ
10mmの4角柱状のIn0.05Ga 0.95Asの単結晶で
ある第1の補給用材料23を、制御装置31によって制
御される補給用材料移送装置24により支持している。
また、In0.12Ga0.88Asの組成を有する第2の補給
用材料粒子25を、制御装置31によって制御される補
給用材料粒子投入装置26によってるつぼ21の中に投
入するようにしている。
10mmの4角柱状のIn0.05Ga 0.95Asの単結晶で
ある第1の補給用材料23を、制御装置31によって制
御される補給用材料移送装置24により支持している。
また、In0.12Ga0.88Asの組成を有する第2の補給
用材料粒子25を、制御装置31によって制御される補
給用材料粒子投入装置26によってるつぼ21の中に投
入するようにしている。
【0069】多元材料29を引き上げるには、加熱装置
32によってるつぼ21を室温から1380℃まで昇温
し、その中に充填したGaAs結晶とInAs結晶を溶
融して、補給部多元液状材料221 と引き上げ成長部多
元液状材料222 を生成した後、この温度で12時間保
持して組成を安定化する。
32によってるつぼ21を室温から1380℃まで昇温
し、その中に充填したGaAs結晶とInAs結晶を溶
融して、補給部多元液状材料221 と引き上げ成長部多
元液状材料222 を生成した後、この温度で12時間保
持して組成を安定化する。
【0070】その後、130分かけて1123℃まで降
温しこの温度に保ちながら、多元材料引き上げ手段28
を降下させ種材料27を引き上げ成長部多元液状材料2
22に接触させる。その後、多元材料引き上げ手段28
を毎分40回転で回転させながら毎時2mmの速度で次
第に引き上げる。2℃/時間で引き上げ成長部多元液状
材料222 の温度を降下させながら、種材料27を引き
上げると、多元材料29の直径は次第に増加していく。
温しこの温度に保ちながら、多元材料引き上げ手段28
を降下させ種材料27を引き上げ成長部多元液状材料2
22に接触させる。その後、多元材料引き上げ手段28
を毎分40回転で回転させながら毎時2mmの速度で次
第に引き上げる。2℃/時間で引き上げ成長部多元液状
材料222 の温度を降下させながら、種材料27を引き
上げると、多元材料29の直径は次第に増加していく。
【0071】引き上げ成長部多元液状材料222 の温度
が1113℃になったとき、補給用材料移送装置24を
降下させて、第1の補給用材料23を補給部多元液状材
料221 に接触させる。また、第2の補給用材料粒子2
5を補給部多元液状材料221 に接触させた後、補給用
材料移送装置24を1.79mm/時間の速度で降下さ
せ、第1の補給用材料23をこの速度で補給部多元液状
材料221 中に浸漬する。
が1113℃になったとき、補給用材料移送装置24を
降下させて、第1の補給用材料23を補給部多元液状材
料221 に接触させる。また、第2の補給用材料粒子2
5を補給部多元液状材料221 に接触させた後、補給用
材料移送装置24を1.79mm/時間の速度で降下さ
せ、第1の補給用材料23をこの速度で補給部多元液状
材料221 中に浸漬する。
【0072】一方、第2の補給用材料粒子25を、制御
装置31によって制御される補給用材料粒子投入装置2
6によって、各粒の重さを測定しながら、平均2.49
g/時間となるように適当な時間間隔で補給部多元液状
材料221 中に投入する。このように、第1の補給用材
料23と第2の補給用材料粒子25を補給部多元液状材
料221 中に溶解し、この補給部多元液状材料221 を
円筒隔壁33のスリット34を通し組成を均一化して引
き上げ成長部多元液状材料222 側に移送する。
装置31によって制御される補給用材料粒子投入装置2
6によって、各粒の重さを測定しながら、平均2.49
g/時間となるように適当な時間間隔で補給部多元液状
材料221 中に投入する。このように、第1の補給用材
料23と第2の補給用材料粒子25を補給部多元液状材
料221 中に溶解し、この補給部多元液状材料221 を
円筒隔壁33のスリット34を通し組成を均一化して引
き上げ成長部多元液状材料222 側に移送する。
【0073】引き上げ成長部多元液状材料222 の温
度、多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料23と
第2の補給用材料粒子25の補給速度を調節しながら多
元材料29の引上げを続行する。その後、従来から知ら
れている通常の引上げ成長と同様に、多元材料29の引
き上げ速度を次第に早めて成長中の多元材料を成長部多
元液状材料222 から分離し、徐々に冷却して成長を終
了する。
度、多元材料の引き上げ速度、第1の補給用材料23と
第2の補給用材料粒子25の補給速度を調節しながら多
元材料29の引上げを続行する。その後、従来から知ら
れている通常の引上げ成長と同様に、多元材料29の引
き上げ速度を次第に早めて成長中の多元材料を成長部多
元液状材料222 から分離し、徐々に冷却して成長を終
了する。
【0074】この実施例の引き上げ成長方法において
は、第2の補給用材料粒子25の補給がやや間欠的にな
るため、スリット34を有する円筒隔壁33によって補
給部多元液状材料221 と成長部多元液状材料222 と
を分離して、成長部多元液状材料222 の組成の変動を
抑制することが望ましい。
は、第2の補給用材料粒子25の補給がやや間欠的にな
るため、スリット34を有する円筒隔壁33によって補
給部多元液状材料221 と成長部多元液状材料222 と
を分離して、成長部多元液状材料222 の組成の変動を
抑制することが望ましい。
【0075】なお、上記の実施例においては、3種以上
の元素を含む多元化合物を成長する場合について説明し
たが、本発明は、SiGe,SiC等の2元化合物の成
長にも適用することができる。この場合は、例えば、S
i0.5 Ge0.5 を成長するときは、第1補給材料として
Si0.4 Ge0.6 を用い、第2補給材料としてSi0.6
Ge0.4 を用いて本発明を適用することができる。
の元素を含む多元化合物を成長する場合について説明し
たが、本発明は、SiGe,SiC等の2元化合物の成
長にも適用することができる。この場合は、例えば、S
i0.5 Ge0.5 を成長するときは、第1補給材料として
Si0.4 Ge0.6 を用い、第2補給材料としてSi0.6
Ge0.4 を用いて本発明を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
多元化合物半導体結晶の引上げ成長において、その結晶
と全く同じソースを用意する必要はなく、異なった組成
をもつ複数のソースをそれぞれ異なった速度で補給する
ことにより、融液の量と組成を成長中一定に保ちながら
結晶を引き上げることができ、均一な組成をもつ多元化
合物半導体結晶を容易に得ることができる。その結果、
優れた性能の半導体装置を作成できる半導体結晶薄膜を
成長する基板結晶が得られる。
多元化合物半導体結晶の引上げ成長において、その結晶
と全く同じソースを用意する必要はなく、異なった組成
をもつ複数のソースをそれぞれ異なった速度で補給する
ことにより、融液の量と組成を成長中一定に保ちながら
結晶を引き上げることができ、均一な組成をもつ多元化
合物半導体結晶を容易に得ることができる。その結果、
優れた性能の半導体装置を作成できる半導体結晶薄膜を
成長する基板結晶が得られる。
【図1】第1実施例の多元材料の引き上げ成長装置の構
成説明図である。
成説明図である。
【図2】成長した多元材料の組成分布説明図である。
【図3】第4実施例の多元材料の引き上げ成長装置の構
成説明図である。
成説明図である。
【図4】従来の補給用材料を用いた引き上げ成長装置
(1)の構成説明図である。
(1)の構成説明図である。
【図5】従来の補給用材料を用いた引き上げ成長装置
(2)の構成説明図である。
(2)の構成説明図である。
【図6】従来の補給用材料を用いた引き上げ成長装置
(3)の構成説明図である。
(3)の構成説明図である。
1 るつぼ 21 補給部多元液状材料 22 引き上げ成長部多元液状材料 31 ,32 補給用材料 41 ,42 補給用材料移送装置 5 種材料 6 多元材料引き上げ手段 7 多元材料 8 ロードセル 9 制御装置 10 加熱装置 11 円筒隔壁 12 スリット 21 るつぼ 221 補給部多元液状材料 222 引き上げ成長部多元液状材料 23 第1の補給用材料 24 補給用材料移送装置 25 第2の補給用材料粒子 26 補給用材料粒子投入装置 27 種材料 28 多元材料引き上げ手段 29 多元材料 30 ロードセル 31 制御装置 32 加熱装置 33 円筒隔壁 34 スリット 41 種結晶 42 組成勾配混晶結晶 43 一定組成混晶結晶 44 るつぼ 45 液体シール材 46 融液 47 電極 48 収容室 49 ソース材料 51 るつぼ 52 融液 53 引き上げ棒 54 種結晶 55a,55b 第2の結晶 56,57a,57b,58 算出装置 59 速度比較装置 61 るつぼ 62 融液 621 外側融液 622 内側融液 63 ソース 64 ソース挿入手段 65 種結晶 66 結晶引き上げ手段 67 結晶 68 隔壁 69 スリット
Claims (21)
- 【請求項1】 2種以上の元素を含む多元液状材料の中
に該2種以上の元素の少なくとも1種を成分とする補給
用材料を補給して該多元液状材料の組成を制御しなが
ら、該多元液状材料の中に浸漬した種材料に該2種以上
の元素からなる多元材料を成長する引き上げ成長方法に
おいて、該補給用材料が複数であり、少なくとも1つの
補給用材料の組成を他の補給用材料の組成と異ならせる
ことを特徴とする引き上げ成長方法。 - 【請求項2】 成長界面の温度を実質的に一定に保ちな
がら多元材料を成長することを特徴とする請求項1に記
載の引き上げ成長方法。 - 【請求項3】 多元液状材料が元素A,B,Cからな
り、元素AおよびBが周期律表の同一族に属し、少なく
とも1つの補給用材料の元素Aの組成比が成長する多元
材料の元素Aの組成比より高い化合物であり、他の少な
くとも1つの補給用材料の元素Aの組成比が成長する多
元材料の元素Aの組成比より低い化合物であることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の引き上げ成長
方法。 - 【請求項4】 多元液状材料が元素A,B,Cからな
り、元素AおよびBが周期律表の同一族に属し、少なく
とも1つの補給用材料の融点が元素A,B,Cからなる
3元材料の融点より高い元素A,Cまたは元素B,Cか
らなる2元化合物であることを特徴とする請求項1から
請求項2までのいずれか1項に記載の引き上げ成長方
法。 - 【請求項5】 元素A,Bが周期律表のIII 族に属する
互いに異なる元素であり、元素Cが周期律表のV族に属
する元素であることを特徴とする請求項3または請求項
4に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項6】 元素A,Bが周期律表のV族に属する互
いに異なる元素であり、元素Cが周期律表のIII 族に属
する元素であることを特徴とする請求項3または請求項
4に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項7】 元素A,Bが周期律表のII族に属する互
いに異なる元素であり、元素Cが周期律表のVI 族に属
する元素であることを特徴とする請求項3または請求項
4に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項8】 元素A,Bが周期律表のVI 族に属する
互いに異なる元素であり、元素Cが周期律表のII族に属
する元素であることを特徴とする請求項3または請求項
4に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項9】 補給用材料の補給速度を相互に異ならせ
ることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれ
か1項に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項10】 元素A,Cからなる2元補給材料の分
子量をMAC、元素B,Cからなる2元補給材料の分子量
をMBC、成長して得られる元素A,B,Cからなる3元
化合物の中の元素A,Cからなる化合物の組成比を
xs 、該3元化合物の成長速度をw、補給用材料の数を
n、i番目の補給用材料の中の元素A,Cからなる化合
物の組成比をxi とするとき、i番目の補給用材料の補
給速度viを、下記の2つの式を満足するように定める
ことを特徴とする請求項3から請求項8までのいずれか
1項に記載の引き上げ成長方法。 【数1】 - 【請求項11】 i番目の補給用材料の補給速度vi に
一定の係数を乗じた速度で該補給用材料を補給すること
を特徴とする請求項10に記載の引上げ成長方法。 - 【請求項12】 補給用材料が棒状であり、該補給用材
料の一端を多元液状材料に浸漬して該補給用材料を補給
することを特徴とする請求項1から請求項11までのい
ずれか1項に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項13】 棒状補給用材料の断面積が実質的に一
定であることを特徴とする請求項12に記載の引き上げ
成長方法。 - 【請求項14】 棒状補給用材料の一端または全体が先
端に向かって細くなっており、該先端に向かって細くな
っている部分を下方にして多元液状材料の中に該補給用
材料を補給することを特徴とする請求項13に記載の引
き上げ成長方法。 - 【請求項15】 補給用材料が任意形状の粒子であり、
該粒子を多元液状材料の中に投下して該多元液状材料に
該補給用材料を補給することを特徴とする請求項1から
請求項11までのいずれか1項に記載の引き上げ成長方
法。 - 【請求項16】 多元液状材料が、融液または溶液であ
ることを特徴とする請求項1から請求項15までのいず
れか1項に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項17】 成長する化合物が、化合物半導体であ
ることを特徴とする請求項1から請求項16までのいず
れか1項に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項18】 成長する化合物が、単結晶であること
を特徴とする請求項1から請求項17までのいずれか1
項に記載の引き上げ成長方法。 - 【請求項19】 2種以上の元素からなる多元液状材料
を収容するためのるつぼと、該多元液状材料から多元材
料を成長させる種材料を保持して該種結晶に多元材料を
成長する引き上げ手段と、該多元液状材料のうち多元材
料を成長する工程において減少する元素を補給する複数
の補給用材料を該多元液状材料の中に導入する手段と、
るつぼ中の該多元液状材料を加熱する手段と、多元材料
の引き上げ速度、該多元液状材料の温度、複数の補給用
材料の該多元液状材料への補給速度を制御するための制
御装置を有することを特徴とする引き上げ成長装置。 - 【請求項20】 種材料に成長する多元材料の質量を連
続的に測定して成長速度を求め、該成長速度に基づい
て、該補給用材料を補給する制御装置を有することを特
徴とする請求項19に記載の引き上げ成長装置。 - 【請求項21】 るつぼ内に、補充用材料を補充する領
域と、多元材料を成長する領域を隔てる少なくとも1つ
の開口を有する隔壁を設けたことを特徴とする請求項1
9または請求項20に記載の引き上げ成長装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30330094A JPH08165190A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 引き上げ成長方法および引き上げ成長装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30330094A JPH08165190A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 引き上げ成長方法および引き上げ成長装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08165190A true JPH08165190A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17919303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30330094A Withdrawn JPH08165190A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 引き上げ成長方法および引き上げ成長装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08165190A (ja) |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP30330094A patent/JPH08165190A/ja not_active Withdrawn
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